閉じる

更新日:2022年1月18日

ここから本文です。

3月10日(一般質問:東弘明議員)

発言者

東弘明

発言内容

再 開 午後 1時00分
○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、東弘明君の一般質問を許します。
○8番(東 弘明君)
 町民の皆様、こんにちは。
 公明党の東弘明です。
 公明党の立党精神、「大衆とともに」と「町民とともに」との精神の下、町民、島民の声を代表して政策論争を展開してまいります。よろしくお願いをいたします。
 明日11日で、東北大震災より10年の節目を迎えます。その中で東北の皆さんがどれだけ辛労辛苦を尽くし復興に頑張ってこられたのか、また、お亡くなりになられました方々のご冥福をしっかり祈っていきたいと思っております。
 大震災、我が町でもいつ何どき、大きな震災に見舞われたりすることがあると思います。防災・減災にもしっかりと町民の生命、財産を守っていけるようなまちづくりも、共に努力してつくってまいりたいと思います。
 今回の一般質問で2項4点質問しておりますので、1項3点を壇上より質問をいたします。
 まず1点目、農業振興について。
 ビレットプランターを活用したサトウキビ植付け作業の状況はどうなっているのか、また、今後の課題として定着と効果的な活用はどのように考えているのか、お尋ねします。
 2点目、昨年の一般質問において、子牛セリ市のライブ配信について関係機関と検討するということであったが、どのような検討がなされてどのような結果になっているのかお尋ねします。
 3.畜産新規就農者のための助成金や研修等にはどのようなものがあるか、お尋ねします。
 以上、壇上より質問をいたします。
○町長(伊地知実利君)
 東弘明議員の一般質問、まず、農業振興について順を追ってお答えをいたします。
 現在、庁内のビレットプランター導入状況は、6台ほどを把握しております。その中で、沖永良部農業開発組合では、令和3年の春植えからビレットプランターでの植付け作業を開始するということで、1月区長会において周知を図ったところでございます。植付けから収穫まで機械化一貫体系が確立できることで、作業の省力化が大幅に図れるとともに、現在、夏植え面積が約20%と少ない状況でありますが、ビレットプランター導入で夏植え面積が拡大できれば、反収の向上につながると考えております。
 課題としまして、ビレットプランター植付けは、ハーベスターで収穫した苗を使用しますので、芽欠きなどのロスを考慮して多くの苗が必要となります。現在、技連会では、新品種の検証を兼ねた6か月苗を用いた植付けに向けて準備をしております。若い苗は、成熟した苗より2芽苗本数は若干少なくなりますが、芽欠きなどのロスが少なく、半年ごとで年2回の調苗が可能となります。
 今後は、ビレットプランターを活用した植付けを定着させるためにも、最適な苗づくりの推進が必要と考え、手引などの作成に向けて取り組んでまいりたいと思っております。
 次に、2点目の質問でございます。
 子牛セリ市のライブ配信については、JAあまみ和泊事業本部沖永良部畜産課において、両町畜産農家を対象に1月に調査を実施しております。その結果、全体で約6割の畜産農家がライブ配信は必要であるとの回答があり、令和3年度JAあまみ総代会において事業計画を計上していく方向で進めていると伺っております。
 次に、3点目の質問でございます。
 本町では、畜産に限らず全ての作物を対象に、和泊町担い手育成総合支援協議会において、就農相談や就農に向けた支援策の情報などを関係機関、団体が共有し、的確な助言、支援を行うことにより、新規就農者の確保に努めております。
 また、農業次世代人材投資事業の活用と認定新規就農者制度の活用で、就農初期段階の農業者の経営、技術支援を行っております。
 畜産新規就農者に対しては、家畜導入事業及び繁殖雌牛導入貸付け事業を活用し、競り市場から導入した繁殖雌牛に対し、上限額50万円の貸付けを行っております。
 また、農家研修については本町では実施しておりませんが、相談いただければ畜産農家の紹介も可能でございます。そのほか各種研修会は、関係機関において順次実施しており、畜産新規就農者の方もご参加いただけます。
 最後に、和泊町においては、令和2年度から未来の畜産農家を確保するために畜産業未来創造プロジェクト事業を実施しており、小学6年生から高校生を対象に、畜産業体験を通して進路や職業選択の幅を広げ、今後の畜産に関わる人材の創出を期待しているところでございます。
 以上で壇上からの答弁を終わります。
○8番(東 弘明君)
 今の町長答弁の中にもあったんですけれども、実際にビレットプランターで植え付けた圃場を実際に今個人的に取り組んで、ビレットプランターで植付けをしているところがあるんですけれども、去年の南栄糖業の運営会議に参加させていただいたんですけれども、そのときの説明では、苗圃場を、生産者の圃場からハーベスターで刈り取って、ビレットプランターに入れて植付けをするという方向性だったんですけれども、実際に話を聞いたときに発芽率がどれぐらいあるのかということで心配になって、いろいろ研究もし、また調査もしてきたところなんですけれども、先ほど町長からの答弁があったように、6か月苗というものをこれからしっかり取り組んでいけたらと思っているわけなんですけれども、実際に自分も去年のジャガイモの後に春植えをして、今、実際に去年はキビの伸びもよくて夏植えと変わらないぐらい、5月植えなんですけれども、実際に入る上で出ております。そこから苗を取ったわけなんですけれども、上から下まででみんな使えるという、芽欠きがなくて、そういう状況でありました。
 それと、今度夏植え用の苗をどうにかと思っていろいろ検討しながらだったんですけれども、ちょうどJAさんが、種子島が今、生分解マルチを使ってキビの苗木を植付けをしているんですけれども、種圃場用に10月後半から2月ぐらいまで、生分解マルチを使って発育がどうなのかいうことをしないのかという呼びかけがありまして、今、実際、畑の作物を植えられないところなんですけれども、そこのところに、できれば去年と思ったんですけれども、雨が多くてなかなか準備ができなくて、今年の1月の前半に植付けをして、それに生分解マルチをかけて今、見ているところなんですけれども、発芽、芽ぞろいもよくて、そういう回転方式でしていけば、年に2回、本当にビレットプランターで苗を植付けをしても欠株が出なくて芽ぞろいがよくなっていくんじゃないかなということを感じながらであります。
 このビレットプランターというのは、これから機械苗というのが、最近高齢化に伴って追いつかないということで導入がされたということも聞いておるわけなんですけれども、省力化が図られて、これからは将来的にはそういう形態になってくるんじゃないかなと思いながらなんですけれども、経済課長にお尋ねしますけれども、これから将来に向けてビレットプランターの活用といいますか、そこら付近のところがどういうふうになされているかお尋ねします。
○経済課長(東 敏仁君)
 東議員、いろんな試験をしていただいてありがとうございます。ぜひその辺の情報提供も、ぜひ我々技連会のほうにいただければと思います。
 議員が説明いたしましたビレットプランターの導入です。数年前、個人で、沖縄の中古だと思います、これを改良して使用し始めたのが永良部で最初ではないのかなというふうに理解しております。その後、個人的に広まりまして、先ほど町長が答弁したように和泊町6台、知名町を含めて十五、六台、もう今ビレットプランターが入っております。
 機械化の植付けから収穫までの一貫体系という中で、規模も拡大してきております中で、本当に非常に今までちょっと進んでいなかったのが植付け、調苗部分だと思います。画期的ないい機械が導入されてきたのかなと思います。
 それと、最近、サトウキビ農家が増えまして、常時1,600ヘクタールで、トン数でいくと9万トン超え、今年はこの間上方修正されまして9万9,000トン余りというようなことで増えてきております。南栄糖業の1日操業トン数としますと、群島内、沖縄県も含めて一番最初に操業をいつもやっている12月から始めましても、どうしても天候等に左右されて4月までかかるというようなことで、今、規模拡大をしているハーベスター60台ぐらい動いているこの人たちが、その後にしか植付けに入っていけない春植えということで、本当に今まで困っていたのが、このビレットが入ってくるおかげで早めの植付けが進んでくるかなというふうに理解しております。
 今後の展望としまして、町としましても各種事業もあります。実際、個人で入れているという農家もあります。ぜひ、ハーベスターとの収穫による一貫体系等も我々としても進めていきたいというふうに考えております。
○8番(東 弘明君)
 一番省力化が図られて、将来に向けて一番いい取組になってくるんじゃないかなということを思っているわけなんですけれども、実際に町長の答弁にもあったように、苗圃場を本当にどういうふうに確保していくのか、普通1回苗の1.5倍ぐらいかかるという想定もされているわけなんですけれども、そこのところも種圃場が確立できて、よい苗をハーベスターで刈ってビレットプランターで植付けをしていけば、ほぼ同じ本数で植付けをしても十分に高反収が取れるという、そういう開発でのお話等も聞いてきたわけなんですけれども、そのためには苗圃場、そこのところをどう確保していくのか、そこのところが一番課題になってきますけれども、どうにか開発組合と協議をしながら、苗圃場の確保というものを、実際こっちも苗圃場を取り組もうと思って、実験農場の空いている土地がないかなと思って、実験農場に確認等もさせていただきました。だけれども、今、そういう余地がないということで却下されたんですけれども、実際にはあの実験農場というのは、優良品種のいい苗をつくって、ビレットプランター用にも対応できるような、そういうのが実際には実験農場でないといかんと思うんですけれども、苗圃場の確保と、実験農場のもっと有効活用・利用というものに対して、何か検討ございませんでしょうか。
○経済課長(東 敏仁君)
 確かに苗圃場の確保ということで、ビレットプランター、去年10月に開発組合のほうでちょっと試験したデータがあります。そのときは、株出し下の9か月苗を植え付けたところ、やはり芽欠きが15%で異物混入で20%で35%、やはり3分の1ぐらいは不良苗が入っていたということで、開発組合のほうで試算したところ、やはり1ヘクタール当たり4分の1、20アールから25アールぐらいは今のところ苗が必要ではないのかということで、今後、議員が、今、試験をしました6か月苗という苗が、本当にいい苗ではないかということで、実験農場のほうではやはり我々としてはこういう試験を、これは農家にはしてもらうわけにはいきませんので、我々として試験をしていこうということで、令和3年の今植え付けて、3年度中にやはり6か月苗、9か月苗、1年苗というのが、これは収穫のサイクルで植付けと収穫のサイクルで、6、9、12となると思います。この中で何がよりベターなのか、ベストなのかというのを農家へお示しするために、先ほど町長がお答えしたように、手引等もぜひ3年度中にはやって、農家に負担をかけないというようなことをお願いしていこうかというのと、言われるように、苗圃場の確保と言われますけれども、やはりこの苗というのが非常に重要でありまして、これを農家へ供給するとき、例えば買い付け部類が、今、2芽苗をやっております。
 これもしっかり芽が出る苗を人手で調苗してやるんで、1日当たり5アール分しかできないというようなことになっています。それをビレットプランターでやると、やはり苗の状態で農家へ行き渡るのがいい苗と悪い苗が行ってしまうということで、我々としましては、農家にこの苗圃場も自分たちで確保していただきたいと、その代わり機械等は開発組合なり個人なりで貸出しをしていくということで、苗の調苗だけは、農家、自分の努力でやっていただきたいというのが我々の思いです。そうしないと、やはりどうしても不安が出てきます。どうしてもロスのある苗なんで、やはりそこはご理解をいただきたいと思います。
○8番(東 弘明君)
 このことも、開発組合の皆さんともちょっと話をさせていただいたところなんですけれども、個人が今実際にビレットプランターで植付けをしている、そこのところを先ほどもお話ししたんですけれども、運営協議会の中でビレットプランターといったときに、こっちが一番心配したのはそこでした。自家の苗というのを、出た芽用という面積を確保して、そこで苗を取ることができれば、芽欠きが多少あったとしても芽ぞろいはできるんじゃないかなというふうに思っているわけなんですけれども、そこのところが一番、僕、実際、会社からお願いされたわけではないし、島の農家のためにどうにかそういうデータがつくれればと思って、規模は小さいんですけれども、実際に自分でそういうこととかも取り組んで、農家の皆さんにもそういうお願いをすることも大事だし、実際は一番は製品に出したときの価格と苗を取ったときの価格がバランスが取れれば、苗圃場として残すことができるし、確保ができると思うんですよね。
 だから、そこら付近のところも先ほど町長さんからもあったように、実際にはマニュアル化にしてそういうのも提供しながら、将来、本当に省力化、機械化が進んでくればそこに歩留りもよくなりますし、ただそこで1点心配なのは、反収がどれだけの歩留りになるのかという、そこら付近の1点だと思います。そこら付近のことを前向きにちょっと検討していただけないかなと思いますけれども、どうでしょうか。
○経済課長(東 敏仁君)
 先ほどから申しましているように、機械化の省力化、そして植付け等はこの機械化が一番大事であります。ぜひ今、議員おっしゃるように、これが農家へ普及していくような体制を我々技連会としても取っていきたいと考えております。
○8番(東 弘明君)
 では、2点目に入りたいと思います。
 畜産関係なんですけれども、1月、競りのデータがあったもんで、それをちょっとお話をさせていただきたいと思います。
 1月競り市では、沖永良部島合計平均価格に関わる市場ごとの順位を見ると、奄美群島内では沖永良部が第1位ということで70万1,788円となっております。子牛の評価の指標である平均単価の市場格付をすると、1キロ当たり2,710円ということで、これもトップでありました。
 そして、競りまでの日齢に関わる市場ごとの若齢高順位は1,255日ということで、これも和泊町が1位になっておりました。そういういい牛をつくるようになったのは、沖永良部の和牛の取組として経済課、JA畜産課を中心にして農家が一体となって取り組んでいるからこういう成果が出ていると思います。
 競り市を、昨年の9月競りから3回見させていただいたところであります。競りの牛をつなぐところ、あそこに電光掲示板があるわけなんですけれども、このコロナ禍ではあるんですけれども、生産者、また興味のある町民の皆さんが係留所の電光掲示板の前に、群がるというと語弊があるんですけれども、集まってその競りの状況というものをみんな興味津々と見ているわけなんですよね。
 そういうものを見ながら、こう昨年いいんでしたんですけれども、ライブ配信ということで一般質問したところ、協議団体と協議をして取り組むということでありましたけれども、実際には予算がかかることですのででこつきはあってもいいと思うんですけれども、できれば早くですね。
 この3月競りは、そこの掲示板が1日目は使えなかったということで、競り1番の控え所があるんですけれども、そこのテレビでみんなが外のほうからそこを見ていたという、そういう生産者に対して本当に申し訳ないなと思いながら見させてもらったわけなんですけれども、そういう環境整備のためにも、一日も早くこのライブ配信、ウェブ配信で沖永良部管内だけじゃなくて全国にも配信できれば、そこのところから沖永良部の牛がどういう牛なのかという興味も出てくるし、そこからまた沖永良部に帰って畜産をしてみようとかそういう人が出てくるんじゃないかなと、そういう希望も持ちながらなんですけれども、できれば町長答弁にもあったように令和3年度ということであるんですけれども、できるだけ早くそこのところの取組が可能でないかどうか、町長答弁にもあったんですけれども、課長にもう一回お尋ねします。
○経済課長(東 敏仁君)
 本当に、議員の熱意、すごくありがとうございます。
 昨年9月から、東議員、そしてほかの同僚議員も畜産競り市場開催ごとに見に来ていただいて、農家も励みになっていると思います。
 先般、3月競りに3月3日、4日に行われた沖永良部競り市では、つなぎ場の掲示板が故障していたということで、次の日にはすぐ回復して、その代わり基盤を変えて修理をしないということでありますんで、次回競り市までには畜産課のほうで修理が執り行われるとは思います。
 ライブカメラの件なんですけれども、やはり我々としましても運営が県の畜産課ということで、農家の要望も57%あるということでありますんで、ぜひ我々としてもJAあまみの総代会、6月頃に毎年開催されると思います。議員、ぜひその総代会の前に地元説明会があると思います。そこでもぜひ、皆さんの声が届くと総代会でも早急になると思いますんで、ぜひ我々と一緒に足並みをそろえて総代会の説明会でも、ぜひお願いできればと思います。
○8番(東 弘明君)
 よろしくお願いします。
 さて、次に移りたいと思います。
 これからの畜産の将来性を見て、どのような見解を持っているのかお尋ねしたいと思います。
○経済課長(東 敏仁君)
 我々、肉牛、畜産を担当している経済課としましては、もう30年来、畜産農家は減り続けております。一時期より5分の1ぐらいまで減ったと思っております。しかし、育成を含めた飼養頭数に関しては、2,400から切ったことはありません。上で2,600ぐらい、この間ずっと維持しております。これはやはり今残っている農家がしっかり、我々永良部で畜産業をしていくんだという気構えがあります。それに我々としてはバックアップしていくということと、購買者からよく言われるのが、鹿児島県の奄美大島は子牛の日本一の生産基地であると、そういう心積もりで、ぜひ牛飼いをしていただきたいというようないろんな要望があります。
 今後も、先ほど中田議員からありましたように、国が2030年に5兆円の輸出、その中で一番目玉が肉用牛であります。それに向けて一歩の、世界へ向けて売り込んでいく、一番最初の子牛生産基地として、しっかり我々としても農家をバックアップしていきたいと、そのように考えております。
○8番(東 弘明君)
 ありがとうございます。
 過去10年間の統計を見させていただいているわけなんですけれども、戸数が物すごく減ってきているんですよね。そして、多頭農家が増えていると、それで今、実際に令和2年で2,692頭まで実際に頭数増えているわけなんですけれども、そこの一つの形態なんですけれども10年前、20年前というとですとね、各家庭に何頭か牛がつながれていたと。そのときには化学肥料とかそういうもなかなか手に入りづらくて、畑の土づくりのために牛を飼っていたと。そのときには、価格も今の価格とは全く違って安かったですよね。そこら付近のところからスタートをして、今、課長が言われたように、実際に、牛が将来性があるし一番安定しているというそこのところで、日本一の沖永良部が拠点になるんだという、そこら付近のところからして、今、一番困っているのが新規に畜産を始めたいという人たちに対しての助成、補助事業というんですかね、そういうものがどのようなものがあるかお尋ねします。
○経済課長(東 敏仁君)
 新規畜産に限らず、新規就農者には、昨日から答弁にもあります農業次世代人材投資事業、これは国の事業であります。次世代を担う農業後継者、最長5年間、年間150万を給付するというということで、24年度から始まっていると思います、この事業。今まで活用済みが15名、そして今継続中が7名ということで、畜産がそのうち1名いらっしゃるということで、その代わり要件がありまして50歳未満とか、あるいは自分でこの5年計画を立てられる人、1頭からでもいいです、10頭までいくと、このような計画をしっかり立てて5年間この計画に沿った実施を行うことと、そしてその地域での担い手となる意思があること。人・農地プランに指定されるというような、このような要件を満たせば、やはり若い後継者受けられますので、ぜひこの場を借りて若い農家の方にどんどん申請をお願いしたいと思います。
 それと、やはり畜産に関しては、先ほどからもあります、新規で始めるには本当にコストがかかります。まず牛舎がないといけない、そして導入する牛も、今、1頭買うのに100万近くかかる、それが子を産むまでに2年かかるというふうなことがあります。それの助成に対して家畜導入事業と、そしてそれに付随する繁殖雌牛導入、議会からも承認をいただいて総額で50万貸付けをするというようなことで、やはり我々としては一頭でも多く導入できるような下支えをやっていければと思っております。
○8番(東 弘明君)
 そうなんですけれども、実際には、新規で新たに担い手農家として、畜産に新規で取り組むときには年間150万の担い手の育成という助成とかもあって取り組めるんですけれども、今、実際農業をしていて、そうして畜産に担い手になっていて、実際に畜産を新たに取り組もうというときに、そういうときの何か助成等ありますか。
○議長(永野利則君)
 しばらく休憩します。
休 憩 午後 1時35分

再 開 午後 1時35分
○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
○経済課長(東 敏仁君)
 失礼しました。
 担い手等の支援としましては、担い手という位置づけは、和泊町では認定農業者制度というのがありまして、認定農業者になっていれば農地の貸し借りの優先的に借りられるというのもありますし、無利子のいろんな資金があります、制度資金が。それも認定農業者で、その要件を満たせば無利息で借りられるというようないろんなものもありますし、一番はサトウキビでやっていると、認定農業者だったら最優先で交付金対象になれるというような、いろんなそういう利点もあります。
○8番(東 弘明君)
 実際に新規で牛飼いをしたいといったときに、畜産クラスはいろんな事業があります。だけれども、実際に新しく取り組もうとしたときに資金がないと、ある程度の資金がないと畜産で子牛を飼うにしてみても、実際に今日から50万で繁殖雌牛を実際に買ったときには、これ国からですかね、県からですかね、24万6,000円というそういう金が入って、実際には今日の貸付けの50万と、そこを足すと70万ちょっとぐらいの牛は、5年間はお金がなくても買えるという状況ではあるんですけれども、畜産を新たに始めるというときには資金がないとなかなかできないというそういう状況の中で、これは鹿屋市の畜産課が取り組んでいる事業なんですけれども、実際には原則2年間というのがあるわけなんですけれども、研修費は無料、そして、先進農家等の元に赴き研修を受けることが条件なんだと、そして2年後に独立就農できる育成等の技術のみならず経営に関することを学ぶという。
 そういうことがあって、霧島市ではおおむね年間3人ぐらいは入植を募っていると、募集要件として18歳から50歳までとかそういうのがあって、研修終了後に5年以上農業に従事する者とかいろいろ条件はあります。その中で一番魅力的なのは、これも多頭農家さん、法人化されている農家さんといろいろお話をしてみたんですけれども、実際に牛を飼うために研修生を雇って使うことはできないんだけども、実際には給料を払わないで、実際には鹿屋市はこの農業研修用資金というのがありまして、単身者で月15万、夫婦で20万という、鹿屋市の単独でしているわけなんですけれども、そういう事業等々があると和泊町も移住、定住を含めて畜産農家の拡大につながっていくし、それは町の復興にもつながってくるということもあることなんですけれども、実際にはそこら付近のところまで踏み込んで考えたときには、町単でも育成をして畜産農家を増やしていくというのもあっていいんじゃないかなと思うんですけれども、そこら付近のところのお考えはございませんですか。
○農業委員会事務局長(先山照子君)
 ただいま、東議員の質問ですが、鹿屋市と霧島市の事例は、多分、農の雇用事業に関しての国の事業を行って給料を町単でやっているというふうに見受けました。一応、農の雇用事業というのがありまして、それは直接新規就農者、畜産だけではなく農業全般の新規就農者に対して、研修生に対して農業のノウハウ、新しい方は農業のやり方を知らないのでそういうことを教える、研修させるための農業法人なり農業の個人経営主に対して研修費として月額9万7,000円、そして最長2年間助成ができるという農の雇用事業を活用されているかと思います。
 その要件といたしまして、農業法人の要件はおおむね年間通して農業をされていること、あと研修生に対して十分な就農のノウハウを教えられる農業経験の5年以上ある方が必ずいること、そしてその法人が研修生を雇用保険とか労働保険も入れないといけないとか、あと1週間の所定労働時間が平均で週35時間以上あることとかもろもろの要件がありまして、研修生の年齢が50歳未満であること。
 そして、あと、先ほどの議員の質問の中で、新たに畜産に参入、以前農業をされていて新たに違う品目に移る、そういう場合はということですよね。この研修生の要件の中で、過去の農業経験が5年以内であることが条件となっています。なので、農業経験なので、畜産のみならず農業されていたという年数も入ります。
 以上、その要件を満たして申請していただければ、こちらの事業主体は一般社団法人全国農業会議所が事業実施体となっておりまして、現段階では鹿児島県農業会議所が窓口となっております。私たちは情報提供ということで、農業委員会は農家さんから問合せがあった場合は支援をしていくという形でやっております。
 以上です。
○8番(東 弘明君)
 その件は、農業委員会を訪ねて熟知していたところだったんですけれども、自分が今、実際お願いをしたいのは、鹿屋市が市でそういう研修生を入植させて技術指導して、そして独立をさせていくという、実際、和泊町でしていくためには町単のそういう事業を立ち上げる必要があるんじゃないかなと思います。そうして、この鹿屋市の場合には15万、20万とあって、そして農業次世代人材投資金というのが準備型として25万の助成があると、そして就農開始資金として1回きりなんですけれども100万が市から助成されるという、自分が実際に取り組むときに自分にもできるよねという、そういう自信がつくというかやりやすいというか、そういう環境づくりが和泊町でも将来に向けて、本当に和牛が和泊町の一つの、和泊町と言えば黒毛和牛の島と、先ほど経済課長からもあったように、それを定着させていくためにそういう事業の取組ができないのか、ちょっとお考えを聞かせてください。
○経済課長(東 敏仁君)
 東議員、相当畜産に力が入っておりまして、ありがとうございます。
 そういう取組がないかということでありますけれども、畜産じゃなくて、以前、令和2年に解消しました実験農場、あそこでは当初から研修生受入れを行っておりました。
 そこから、数十人いらっしゃると思います、巣立って、今、しっかり和泊町の花・野菜の、サトウキビの担い手として定着しております。彼らも日額多分4,500円ぐらいもらいながら、これ、町単です、やっておりました。
 だから、鹿屋市の話をしますけれども、そういうふうに我々としてもずっとやってきて、実験農場が、今、研修生がもう数年いなくて、今はもうそういう受入れをしていませんけれども、やはり過去そういうことをしておりました。
 鹿屋市の例を挙げましたけれども、鹿児島県で第二、全国で第三の畜産地帯、肝属地区の話だと思います。そこは繁殖雌牛で2万9,000頭、1戸当たり40頭です。繁殖でです。肥育にいいますと2万5,000頭で1戸当たり100頭以上ということで、もうここは繁殖は1人100頭見られればいいほうなんですよ。1,000頭いると、やはり五、六人は人がいないと成り立っていかないという地域であって、これが本当に畜産振興をやらないと、畜産全体が潰れるということで、今のようなこのような取組をやっております。
 極端な話をされるんでちょっと私も困っているんですけれども、和泊町に帰って聞いてみますと、今、一番多い方で120頭ぐらい、若い夫婦とお母さんが手伝ってやっています。十分回っていますし、その次が80頭ぐらいがお父さんとお母さんと息子とやっています。しっかりほかの業種もしながらやっています。言われるように、今、受け手がいないんではないかというようなことがあります。
 もう一点、私がうちの畜産担当から聞いた話によりますと、やはり議員と一緒のように危機を感じている30代の若者がいます。父親から譲って50頭から60頭ぐらい養っている青年、若い担い手なんですけれども、彼は自分の集落の30代の若い人が一緒にやりたいということで、この名義に5頭ぐらいやって、一緒に牛飼いをしながら彼が巣立っていくようにというような、このような取組を、やはり農家自体からやっております。ぜひこのようなことに我々としてはバックアップ、先ほどの町優遇制度とかいろんな制度を活用しながら、こういう取組にぜひバックアップをしながら一人でも多くの担い手を確保していきたいなというふうに思っております。
 以上です。
○8番(東 弘明君)
 いろいろ他地域のいいところ、取り入れることができるところは取り入れながら、新規の畜産農家が拡大できるように、お互い勉強しながら取組をお願いしていきたいと思います。
 時間がありませんので次に移りたいと思うんですけれども、牛の多頭化も進んでいるんですけれども、実際には年間に和泊町で正確な数を押さえていないんですけれども、沖永良部管内で二百五、六十頭ぐらい牛が死ぬという、そういうこと等も鑑みながらなんですけれども、そういうその中にはいろんな条件はあると思うんですけれども、牛舎が狭いとか、牛舎が狭くてテレビカメラで牛の状況とか見ていると、やっぱり牛のストレスを感じるような、そういう状況が牛舎の中であると、そうして牛の中にもいじめというのがあって、暴れるのがおって、なかなか休むことができなくてストレスがたまるだとか、そういういろんな条件の中で牛のストレスとか、またほかの病気とかいろいろあると思うんですけれども、年間二百五、六十頭というと大きいですよね。2,600ですから、それからしても相当の数が亡くなるわけなんですけれども、そこのところも牛舎が狭くてぎゅうぎゅう詰めの中で、なかなかいろいろ厳しいところがあるということであったんですけれども、これも町民からのお願いだったんですけれども、実際には今、基盤整備が進んできて牛舎を建てようとするんですけれども、畑に牛舎が建てられないと、そうして実際には建てるところがなくて牛舎を建てることができないという、そういう問題とかもいろいろ出てきております。
 その中で、町有地、国有地とかそういうところに将来を見越して畜産の団地化という、1か所にまとめて牛舎をつくって、そこに貸出しをするとか、入植者を入れるとか、そういう将来に向けた取組、展望とかはできないでしょうか。
○経済課長(東 敏仁君)
 すごく大きな、雄大な質問であります。
 昔、私、畜産を担当していたときに鹿児島本土も見に行かせていただきました。生産で100頭規模の農家が3戸集まって、団地化というようなこともしておりました。しかし、なかなかうまくいかないのは共同でやるというのが非常に難しいというような話でありました。それとやはり高齢化等なってくると後継者がいないと、そこが3戸の中の1つ先に寂れてくるというようなこともありました。
 それで、永良部にそれを置き換えてどうかというようなことを考えますと、今のところ私の思いとしてはちょっとできないのかな、それよりはやはり今個々にやっている農家の皆さんの規模拡大のほうを進めていく、いろんな事業を取り入れていくのがベストではないのかなというふうに考えますけれども、もう少し議員ともまた話をしながら、今後令和3年から長いでありますので、ぜひまた勉強させてください。
○8番(東 弘明君)
 その件を質問したのは、和泊町でも今年度ですかね、畜産基盤再編総合整備事業というのが入ってきていると思うんですけれども、ああいう事業がたくさんあって、求める畜産農家が本当にそこの事業を入れて牛舎を造れたら、そういうことは必要ないと思います。そういう中でどうしても拡大をしたい、また、新たにしたいというそういう方々がおりますので、そこのところを前向きに、この事業が沖永良部で求める人に、ニーズがある人みんなに当たればいいんですけれども、なかなか求めに当たらないという、そこら付近のところがありまして、その件もお話、お願い等をしましたので、前向きにお願いをしたいと思います。
 最後に、コロナウイルスの件で、今日はお尋ねをしたいと思います。
 昨日、池田正一議員からも、多々ご質問があって、それでもよかったんですけれども、実際に昨日のお話の中にも持病とかいろいろ障害がある方とかは、かかりつけの病院でワクチンを接種してもらうという、そういうのが一番大事だと思いながら聞かせていただきました。昨日、集団接種の場所がやすらぎ館だということで聞いたわけなんですけれども、やすらぎ館で実際に集団接種をするときの体制、実際に接種をするだけじゃなくて一番初めの問診に時間がかかると思うんです。だからそこら付近の体制、流れ、またそれからそこら付近の流れは実際どうなっておりますか。
○保健福祉課長(大吉聰美君)
 今、接種の体制についてでありますけれども、個別の方々のほうは医院のほうでということで決まっているんですが、集団接種の場合は医療機関とも相談をいたしまして、その体制づくりを今後詰めていく予定としております。そちらのほうもきちんと決まりましたら、また皆様のほうにもお知らせをしたいと思っております。
○8番(東 弘明君)
 実際には、今、ワクチンの供給量が予定より遅れているということで、ワクチン接種の日程とかそういうのも組めない状況の中ではあると思うんですけれども、接種が開始されたときに、実際には聞き取りをして健康状態がどうなんだと、接種を受けるのがどうなのかという、そこら付近のところを兼ねながら、実際には接種会場で副作用が出たときの対応とか、そういうものもろもろどういう体制になっているということを、町民に広く徹底して、安心してみんなが接種を早く受けられるように、そしてコロナ禍を、和泊町は町長のご指導がいいもんですから、コロナが発生していないという、それも町民が心を一つにして我が島にコロナを入れないという、そこら付近のところが徹底されているからだとも思うんですけれども、それにも増してワクチンを接種するということで、コロナ禍の中で安心して生活ができる環境が整ってくるんじゃないかなと思いますので、まずは和泊町の接種の体制、状況を随時町民にお知らせをして、安心して町民が接種ができるように取組をよろしくお願いをしたいと思います。
 これで、一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。
○議長(永野利則君)
 これで、東弘明君の一般質問を終わります。
 ここでしばらく休憩します。
休 憩 午後 1時50分

お問い合わせ

和泊町役場議会事務局 

TEL:0997-92-2569

FAX:0997-92-3176