発言内容 |
次に、喜井和夫君の一般質問を許します。 ○6番(喜井和夫君) 町民の皆さん、こんにちは。令和3年第1回定例会において2点の質問を提出してありますので、壇上より1点質問させていただきます。 今年は、サトウキビは台風等自然災害もなく、近年にない高糖度で収穫が進み、バレイショにおいても、花きにおいても高単価で取引され、花きにおいては海外市場の開拓が先日始まったようです。畜産は一時は価格が下落したが、また持ち直しているようでございます。令和3年、農家の皆さんにいい年になるよう願っているところでございます。 それでは、壇上より1点目の質問をいたします。 1、農業振興について。 農業は本町の基幹産業であり、町の発展には農業が元気でなければならないと考えるが、高齢化等が進み、農業従事者が減少傾向にある現状をどのように考えているか、また、対策をどう講じていくのか、お伺いいたします。 壇上よりの質問は終わります。 ○町長(伊地知実利君) 喜井和夫議員の一般質問、まず、農業振興についてお答えをいたします。 本町では、農業従事者の高齢化などが進み、農家戸数や農業従事者いずれも減少傾向にあり、地域農業の持続的な発展を図るためには、担い手の確保、育成が重要になると考えております。このため、効率的かつ安定的な農業経営と、それを目指して経営改善に取り組む認定農業者、認定新規就農者の確保、育成を推進しております。 担い手の確保、育成について、和泊町担い手育成総合支援協議会において、就農相談や就農に向けた支援策の情報などを関係機関・団体が共有し、的確な助言、支援を行うことにより、新規就農者の確保を図っているところでございます。また、農業次世代人材投資事業の活用と認定新規就農者制度の活用で、就農初期段階の農業者の経営・技術支援を両面から支援しております。また、地域農業の中心となる認定農業者などにつきましては、経営管理能力の向上を目的に、認定農業者研修会やセンスアップセミナー及び法人化研修などを開催し、農業者の意識向上につながる支援を継続して行ってまいります。 さらに、地域の人材不足などの課題解決に資する施策として、特定地域づくり事業協同組合制度があります。人材不足が課題となっている農業や介護分野への派遣が可能な事業であり、現在、特定地域づくり事業協同組合の設立に向けた準備を進めており、令和3年には、町内の数団体が労働者派遣事業を開始する予定となっております。 以上で、壇上からの答弁を終わります。 ○6番(喜井和夫君) ここ近年の農家の戸数はどのような状況になっておりますか、お聞きいたします。 ○農業委員会事務局長(先山照子君) 農林業センサスにおいては777戸となっていましたが、農業委員会の貸したい・借りたいアンケート調査によって、約850戸ほどとなっております。 ○6番(喜井和夫君) 777戸、そして850戸という数字が出ましたけれども、その数字はここ数年減っているんですか。 ○農業委員会事務局長(先山照子君) 先ほどの数字、すみません、訂正させてください。申し訳ありません。 767戸が個人農家で、あと13戸の法人がありまして、合計で782戸という形になっております。平均年齢が全体で64歳ということになっております。 5年前のセンサスで777、現在の時点で782ということで、若干その当時よりは伸びている感じです。増えています。センサスなので―ということです。 以上です。 ○6番(喜井和夫君) ということは、まだ、永良部の和泊町の農業は心配しないでも大丈夫ということですよね。 それでは、新規農業者に対し、行政が積極的に関わるのが大変重要と思うが、それに対してどのような対策がなされておりますか、お聞きいたします。 ○経済課長(東 敏仁君) お答えします。 先ほど町長の答弁にもありましたように、新規就農者に向けては、和泊町の担い手育成総合支援協議会、これは県も含めて関係団体が所属しておりますけれども、就農相談や就農に向けての支援策あるいは情報提供等を行っております。 特に、まず1点目が、地域の新規就農者の支援体制としまして地域の応援団、これが和泊町にも指導農業士あるいは女性農業経営士という方々がおられます。そして、また行政からの支援ということで、普及課、町、農協、関係団体から、先ほど申しましたように、技術相談、経営相談、巡回訪問指導と、年間を通じて新規就農者へは支援を行っております。それを含めまして、4Hクラブ活動等への参加の促進を進めております。 以上です。 ○6番(喜井和夫君) ぜひ、新規就農者には支援のほど、よろしくお願いしたいと思います。 高齢化した状況の中で、土地の貸手と借手の状況はどのようになっておりますか。 ○農業委員会事務局長(先山照子君) それでは、お答えいたします。 和泊町内の農地面積が大体2,350ヘクタールほどあるんですが、そちらで、令和3年3月2日現在で、契約をした面積が2,054ヘクタールという形で契約されております。その中で、自作地として経営しているのが111.9ヘクタールとなっています。内数です。 ○6番(喜井和夫君) 自作というのはどういうことでしょうか。 ○農業委員会事務局長(先山照子君) 自作地と申しまして、地域集積協力金で公社を通して「A to A」というのがあるんですけれども、自分の畑を公社に貸して、公社から借りるという形が自作地という形になっております。 ○6番(喜井和夫君) すみません、現在、耕地放棄地の面積はそれぐらい、また、何筆ぐらいありますか。 ○農業委員会事務局長(先山照子君) それでは、お答えいたします。 昨年、令和2年11月末現在の農業委員会で遊休農地調査を行った結果、町内の農地で約19ヘクタール、180筆の遊休農地が発見されました。 以上です。 ○6番(喜井和夫君) 100を超える放棄地があるということは、やっぱり町内の土地の利用も限られているわけですので、そういう放棄地をぜひなくすように、その対策としては行っておりますか、お聞きいたします。 ○農業委員会事務局長(先山照子君) こちらの遊休農地の所有者、または耕作者に対して、今後どうしていくのかという利用意向調査というのを必ず発出しております。その利用意向調査の結果で、昨年度発出しまして、項目が4つほどありまして、中間管理機構に貸付けしたい、自ら設定・自分から貸す、自ら耕作します、そしてその他という形で回答いただいております。件数的に、貸付け希望が14件、自ら貸しますということで3件、それから自ら耕作します46件、その他が5件、68件。まだ、全体の回答はいただいておりません。大体4割ほどの回答です。これからも、まだ未回答のところに関しては、続けて調査していきたいと思っております。 ○6番(喜井和夫君) ぜひ努力して、耕作放棄地がないようにしていただければと思っております。 その放棄地というところは、基盤改善をした場所ですか、お聞きいたします。 ○農業委員会事務局長(先山照子君) ほとんどが未整備地区で1反未満の小さな畑で、現在機械化が進んでいますので、また、進入道路とかあと形等が変形しておりますのでなかなか使いづらいということで、そういう形で遊休農地になっている原因があるかと思います。 以上です。 ○6番(喜井和夫君) 今後、和泊町が元気になるのはやっぱり農業だと思っております。職員のまた頑張りが農家への励みになると思っております。今回、コロナ禍の中、各種支援金の交付金を受け、農家の皆さんにおいては生産意欲が湧き、本当にうれしい支援金ではなかったかなと思っております。それも、職員の頑張りでできたんじゃないのかと思っております。早くコロナの収束を願うだけでございます。 これで1点目の質問を終わらせていただきます。 2点目、健康小道の設置について。 昨年12月に健康小道「足裏刺激遊歩道」の設置について、270余名の署名入りの要望書が町民から提出されたようだが、どのような検討をされているのか、お伺いいたします。 ○町長(伊地知実利君) 喜井和夫議員の2点目の質問にお答えをいたします。 健康小道の設置につきましては、要望書の提出を受け、関係部署において設置箇所や予算確保について協議を行っているところでございます。設置箇所につきましては、散歩やウオーキングなどの健康増進の場として、また、触れ合い交流の場となるよう公園などを検討しているところでございます。予算につきましては、令和3年度地域振興推進事業を活用し設置したいと考えており、現在、県のほうへ申請をしているところでございます。 健康小道につきましては、健康相談時に足裏マッサージに関する資料を配布し、足裏マッサージの効果などについて周知を行っていきたいと考えております。足の裏には幾つものつぼが集まっており、足裏を刺激することで全身の健康状態を整えることにつながります。 今後は、町民への広報として、健康相談やサンサンテレビの「健康の窓」などを活用するとともに、引き続き、関係部署で検討を行いながら、町民の健康づくりを推進してまいりたいと思っているところでございます。 以上で、壇上からの答弁を終わります。 ○6番(喜井和夫君) 昨年10月に、町内の各種団体長をメンバーとする和泊町健康小道導入推進協議会を立ち上げ、地域活性化のため健康小道の導入を求める陳情書が町に提出され、これに対し町長は、財政状況を踏まえた上で設置場所とその後の状況を考える必要があると回答を出しております。その後、推進協議会の皆さんで町全域的に署名運動が行われ、署名と併せて要望書が提出された。これを受け、町長は、規模や数を含めて検討していきたいと回答しております。これは新聞記事からでございます。 まず、事業を推進するためには、町長をはじめ担当職員が現場を見て体験し、利用者の声を聴き、利用状況を見ることが必要だと思います。「百聞は一見にしかず」ということわざもあります。そのことに対し、どうお考えでしょうか、お聞きいたします。 ○保健福祉課長(大吉聰美君) お答えいたします。 この要望を受けまして、各関係部署で協議をいたしました。その体験をとおっしゃいましたけれども、今回の体験をする場所が東京都のほうにありましたので、今のこのコロナ禍ではとても難しいなと思います。実際に体験した方の感想をお聞きして、今後の事業の中に導入していけたらなと思っております。 ○6番(喜井和夫君) そうですね、今のコロナ禍の中では、ちょっと出向くのは難しいかなと思っております。話によると、沖縄県のほうにもあるみたいですので、また―この事業は今のところ、県のほうに予算を申請しているということでありますので、この事業名が地域振興推進事業、その規模としてはどれぐらいの規模で出してあるのかお聞きいたします。 ○保健福祉課長(大吉聰美君) この事業に対しまして、保健福祉課のほうでは1か所で150万円ほどの予算を予定しております。それを町内6か所に設置しようということで、900万円の申請を上げてあります。 ○6番(喜井和夫君) この事業が決まって、県から来るのは何月頃の予定ですか。 ○企画課長(林 義仁君) お答えします。 地域振興推進事業をまとめている企画課ですので、私のほうからお答えしたいと思います。 現在、健康小道と2つの事業を申請しておりまして、大体事業の採択が4月から5月の頭ぐらいに来るのではないかと思われます。 以上です。 ○6番(喜井和夫君) 設置場所については、先ほど町長さんから公園等また散歩のできる場所ということで答弁がありましたけれども、具体的に、先ほど6か所程度という話でありましたけれども、その意向調査もしながら、現在のところ、どうお考えでしょうか、お聞きいたします。 ○保健福祉課長(大吉聰美君) お答えいたします。 この健康小道だけを設置するのではなくて、子供から高齢者までが一緒になって運動ができるようなところに設置をしようということで考えております。単独ですとなかなか人が集まりませんので、集客を考えたときに、タラソの風であったり、笠石海浜公園、ヤーシチ公園とあと研修センターの広場など、そのような広い場所をただいま検討しております。 ○6番(喜井和夫君) もう課長のほうから先に言われたものですから、健康小道だけではやっぱり薄いので、ほかの健康器具をつけたり、やっぱり遊具も入れたら、人もたくさん集まってくると思いますので、ぜひ、そういう遊具等も組み合わせてしていただきたいと思います。そして、また塩害等がありますので、そういう部分の手すり等がありますので、その部分はやっぱりそういう対応もしっかりとしていただければいいかなと思っております。 本当に、町民が自ら考えて、自ら進めてきた仕事でございますので、行政、町民が携わってくるということは本当にいいことじゃないかなと思っております。ぜひ、陳情書や要望書にも書かれているように、人と町を元気に、地域の活性化、町民の健康増進、触れ合い、交流促進のために健康小道の早めの設置を要望し、また、少子高齢化が進む和泊町、職員の新しいアイデアそして多様な発想で、人も町も活性化させるよう希望して、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(永野利則君) これで喜井和夫君の一般質問を終わります。 |