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更新日:2021年3月23日

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第1日(2)

発言者

松村 絹江

発言内容

再 開 午前10時35分
○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。

△ 日程第6 一般質問
○議長(永野利則君)
 日程第6、一般質問を行います。
 通告に従って順次発言を許します。
○4番(松村絹江君)
 皆さん、おはようございます。
 暗いニュースの多い最近ですが、今できることに全力投球するときでもありますので、頑張っていきましょう。
 令和2年第1回定例会において、2点の質問を通告してあります。壇上から1点、質問席から残りの1点をさせていただきます。
 1、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策について。
 ①町としてどのような水際対策を行っているか。
 ②医療機関との連携は十分に取れているか。
 ③町民の安心・安全を守るためのシミュレーションはなされているか。
 以上、壇上からの質問は終わります。
○町長(伊地知実利君)
 松村絹江議員のまず1点目の新型コロナウイル感染症に対しての質問、3点ございますが、順を追ってお答えをいたします。
 新型コロナウイルス感染症の水際対策については、国の対応として、中華人民共和国の感染症発症地域からの本国への入国を拒否しているほか、本国の港に入港する目的を持って航行している旅客船内において、新型コロナウイルス感染症の発症のおそれがあるものに乗船する外国人についての上陸制限及び関係国・地域への渡航中止勧告などが継続されております。
 現在、国内各地において感染症の発症が確認されており、隣の沖縄県でも発生するなど、危惧、憂慮する状況となっており、不測の事態に備えた準備、対応も必要となってきております。
 町としての対策としては、通常のインフルエンザ対策と同様、小まめな手洗いやうがい、せきエチケットなど感染拡大防止対策を徹底するとともに、島外へ移動する場合も同じように対策を呼びかけて、感染の防止を町民へ幅広くお願いしているところでございます。
 また、国の要請に基づき、小・中学校を休校措置としたほか、多くの皆様が心待ちにしていたフラワージョギング大会や各種講演会なども、島外からの感染防止、感染拡大を考慮し、開催を中止しております。
 今後も町民への正確な情報提供と感染拡大防止対策に努めるとともに、町民の皆様にも必要な対策など、引き続きご理解、ご協力をお願いしたいと考えております。
 2点目でございますが、初めに病原性が高い新型インフルエンザと同様の危険性のある新感染症も対象とする危機管理の法律として、新型インフルエンザ等対策特別措置法が平成24年4月に制定され、これを受けて町では、平成27年2月に和泊町新型インフルエンザ等対策行動計画を策定しており、鹿児島県でも同様に計画を作成しております。
 この中で、新型インフルエンザなどの発生前から流行が収まるまでの段階に応じた対策や、国、県及び町の役割などが明記されており、地域医療体制の確保や蔓延防止の対応などについて、県が中心となり、市町村や医療機関などと緊密な連携を図りながら、調整・推進する役割を担うとされております。
 以上のようなことから、感染症が疑われる、もしくは発症した場合、医療機関との直接的な窓口は徳之島保健所を通して県が担うことになっており、感染症指定医療機関などへの入院措置などに対応することになっております。
 なお、2月15日に鹿児島医師会で開催された感染症に関する説明会が、テレビ会議システムを使って地元医療機関で同時中継され、職員も同席して情報収集・共有を行ったところでございます。
 さらに、3月6日には沖永良部地域における新型コロナウイルス感染症についての情報共有を含めた対策会議を知名町と合同で開催し、保健所や地元医師会の皆様と意見交換したところであります。
 今後も引き続き国や県の対策を注視し、医療機関とも密に連携を図りながら対応してまいります。
 3点目でございますが、2点目の質問でお答えしましたが、新型インフルエンザ対策として、和泊町新型インフルエンザ等対策行動計画を国や県の計画と整合を図りながら策定しております。
 策定の目的や基本的な戦略として、感染拡大を可能な限り抑制し、町民の生命及び健康を保護する、町民生活及び町民経済に及ぼす影響が最小となるようにするとしております。
 町民の安心・安全を守るためのこれまでの取組としては、行動計画に基づき、関係情報の集約と共有、分析をし、町民への正確な情報提供や、今後予想される事態への迅速な対応をするため、庁内全課及び局と沖永良部与論地区広域事務組合を構成員とした連絡会議を2月21日に設置し、当面の対策と各課の役割分担を確認しております。
 さらに、先日の課長会で情報共有を図り、今後の感染拡大などによっては、町長を本部長とする対策本部を設置し、実施体制の強化を図っていくことを確認したところでございます。
 なお、国では2月25日に感染症対策の基本方針を示し、まさに今が健康被害を抑える極めて重要な時期であるとして、感染拡大防止策や医療提供体制などについての今後の方向性が示されたところでございます。
 町としましても、県内感染期に備えた体制の整備など、町民の安心・安全確保を最優先として、関係機関・団体と協力して取り組んでまいります。
 以上で壇上からの答弁を終わりますが、次からの質問については自席から担当課長からも答弁をさせていただきます。
○4番(松村絹江君)
 町長の最初の挨拶でも、町民の皆さんにこの件についてはご挨拶がありました。
 今、テレビのチャンネルの電源を入れると、どこでもそこでも放送されていますので、町民の皆さんは、そのことに関しては今物すごい関心を持っています。
 私は約1か月前にこの質問書を提出しました。中国で発生した、日本に来なければいいなと思いながらも、定例会の前に終息していれば、この質問は取り下げようと思って質問書を提出しましたが、終息どころか、今世界中に広がってしまっています。今現在進行中なんですね。ですので、これからの質問に対しての回答は、すぐ解決できる回答がたくさんあると思いますので、先延ばしのないような答弁をよろしくお願いしたいと思います。
 まず1番目の水際対策なんですけれども、国としてはやっていますと。逆に、日本人もいろんな国から入国しないように拒否されている。これは皆さんもテレビで見ていますし、国の対応ですよね。和泊町としての水際対策をどのようにしているのかお聞きしたかったんですけれども、総務課長、お願いします。
○総務課長(種子島公彦君)
 水際対策につきましては、先ほど町長の答弁にもありましたように、町の対策、計画、それからこの間行われました沖永良部地区での対策会議等の医療機関等からの情報収集等に努めておりまして、まず港とか空港での対策が一番必要であるという意見も出されましたので、そういうことを町民にも周知しながら努めてまいりたいと思います。
○4番(松村絹江君)
 港とか空港のほうではどのようなことをなされる予定でしょうか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 総務課長のほうがお答えしましたけれども、先日の沖永良部地区でのインフルエンザ対策会議のときにも出席者の方から、水際対策が必要ではないかというご意見などもいただいたところです。町としましては、標準予防策である、小まめな手洗い、そういった部分をまず優先するべきではないかということで、それらの周知をサンサンテレビや行政無線等を通じて行ってまいりました。
 また、島外へ旅行、出張などで行かれる際にも、そういった対策を十分にするようにということで、防災無線等で啓発をしてきたところです。
 空港、港での対策としまして、先日そういったご意見もいただきましたので、早速空港のほうにアルコール消毒薬を玄関、それから飛行機を降りてこられた方が使用できるように、アルコール消毒液を準備したのと、和泊港にも同じような措置を取らせていただきました。
 以上です。
○4番(松村絹江君)
 これは島内で今発生していませんので、とにかく島内からは発生させないと。そのための手洗いであったり、あるいはいろんなイベントの中止をしたり、そういうことで抑えると。でも、島外から来た方がもし万が一持ってきたときには、もう対応し切れないというか、本当にみんなに迷惑をかけてしまう。ですから、その入り口、港とか飛行場で、もちろん消毒もそうですけれども、熱のこととか、ヒアリングとか、そういうのは徹底されるお気持ちはないでしょうか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 現在のところ、そのような旅行者、島外から来られた方に対しての一人一人に対してのヒアリング、そういった部分は考えておりません。大変難しい部分でございますので、沖永良部空港、和泊港だけでできるものなのか、いろいろ人権への配慮、どの部分も必要になるかと思いますので、その辺の部分を見極めながら、今後必要であれば検討していきたいと考えております。
○4番(松村絹江君)
 なるべく、お熱ないですかぐらいのことは聞けるぐらいの、それはもう町民の皆さんは聞かれて今当たり前だと思っていますので、本当に出さない、そしてそういう方を入れないということを重点にすることと、私たちが守らなきゃいけないところはちゃんと守るというところをしっかり徹底してほしいなと思います。
 これは自分だけではない、周りに迷惑をかける、そして姿が見えないウイルスとの闘いですから、やっぱり不安はどんどん募っていくと思うんですよね。私たちもそうです。執行部の皆さんも、もし自分がかかったら、自分のここ何日間の行動を全部チェックし、その方との今度またつながり。大変なことになります。たくさんの大きなイベントも中止し、苦渋の選択をしてもらい、町民は、町はここまで考えているんだなということをまずジョギング大会の中止で思いました。最後の最後まで用意をし、万全の準備をした担当の方には本当に私は敬意を表したいと思いますし、また逆に、そこで中止をしたという決断は、物すごく評価されると思います。その後、いろんな団体が中止をしました。グラウンドゴルフも中止ですね。
 でも、一体どこまで、いつの時期までに、どの程度の規模をどうすればいいのかというところが、今のところ団体に丸投げ状態ではないでしょうか。町民の皆さんは常識がありますので、トップが集まって、今回こうしよう、ああしよう、今回こうしますと言ったら、はい、分かりましたという感じで、今従っておりますけれども、ある程度町として、いついつまでのこれぐらいの規模の人数の、これぐらいの時間帯のものは全て中止してほしいとか、延期してほしいとか、そういう強い姿勢を示す時期じゃないかなと思っておりますけれども、その辺はいかがでしょうか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 現在、小・中学校、それからタラソおきのえらぶのほうも先日休業ということで、そういう措置を取らせていただきましたけれども、一つは今、3月15日が期限と考えられると思います。今日のニュース等を見ますと、専門者の会議が昨日開かれまして、3月19日をまためどにというような報道もありました。あとは、また、国からの情報等も確認しながら、そこら辺の整理もしていかなければいけないのかなと思っておりますけれども、町のほうで、これは中止をしてとか、延期をしてとか、そういった部分の基準を一律につくるのはどうかなと今考えているところであります。
○4番(松村絹江君)
 了解しました。
 ただ、3月8日の新聞に、先ほど町長のほうからもお話がありましたように、対策会議を開いております。これは和泊町だけでなく、知名町と両町でしなければいけないことだということで行われており、その中で専門の方の中で、やっぱり法事や葬式に関してもということも後のほうに載っていました。招待されたら行かなくちゃいけないものは、この時期は少し自粛してほしいとか、あるいはお葬式なんかはお線香だけあげるだけだから、そこにずっといるわけじゃないんでいいでしょうけれども、そのほかの法事とか、その後の催物に対しても、町側が町民へ配慮を呼びかけてはという意見もあったということで新聞に載っております。そこら辺のことはまだお考えはまとまっていないでしょうか。
○町長(伊地知実利君)
 先ほど担当課長からありますように、非常にこの新型コレラウイルスについては、これはもう世界的に注目されている感染症であります。今、松村議員が質問しているように、今のところ、本島ではこのような症候はないということで、安心ということではありませんけれども、気を緩めてはいけない問題でございます。
 先ほども申し上げましたように、いろんな行事や法事などについても、自粛をお願いしたいというようなことでありますが、やはり今、松村議員が招待されたら、自主的に行かないようにしようとかいうところまでは、規制はできないところでございまして、ぜひ何とか、先ほど課長からありましたように、国の専門機関でもいろいろと現状を踏まえながら、19日をめどとしているようでございますが、今15日までの学校休業というものを実施しているところでございますので、これにつきましてはどこが基準になるのか、非常に判断が難しいところでございます。ただ、中止をする、どうするというものについては、本町の行事、いろんなものについては、これは町長の責任として町民に呼びかける必要がある。その間には、やはり確実な情報を得ながら、各課長、担当課長が情報を注視しながら、判断をしていかないといけないと、そのように思っておりますし、この問題については、町、各課長を挙げて、注視をしながら、慎重に考えていかなければいけない問題だと、そのように思っておりますし、また個人的なものもありまして、それをやめなさいとか、そういうことも時と場合には必要かもしれませんが、今現在のところはお願いという形でしかできていないところでございます。
○4番(松村絹江君)
 招待されてもなるべく行かないようじゃなくて、招待されなければ行かれない状態のときのその辺の配慮ですね。招待されたら行かなくちゃいけないけれども、その招待する側も、今の時期どうかなということを考える時期じゃないかなということです。招待されても行かないようにしてくださいとは私は言いません。
 とにかく、皆さんが興味を持ち、そして今とても不安を持っているこの時期ですので、水際対策を強く強く言って、何も町民は怒ることはないと思いますので、引き続き徹底してほしいなと思います。
 2番目の医療機関との連携ということで、十分に取られているということでしたので、でも、やっぱり本当に大丈夫かなというのはあるんですね。永良部で発症して、永良部で治せるのか。徳之島の保健所に連絡をして、その対応を取るということですけれども、そこら辺は医療機関も少ないですし、ほかの患者さんもいらっしゃるということもあり、本当に万全の対策を取っていると思いますけれども、安心してよろしいでしょうか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 すみません、先ほどの町長の答弁に1点だけ付け加えさせてください。
 冠婚葬祭等に関しまして、主催者等にご配慮をお願いしたいということで、各字区長宛ての依頼を今することで準備しておりますので、町民の皆様におかれましては、ご理解いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それから、医療機関のほうの対応等について大丈夫かなというようなご質問だったかと思いますけれども、町長の答弁でもございましたけれども、医療体制のほうは徳之島保健所のほうが管轄しておりますので、町は協力して行うということでありますが、地元医師会の皆様、それから徳洲会病院の皆様と、先日の回答でも課題など聞いたところでありますので、十分連携を取りながら進めていきたいと考えておりますけれども、今後も水際対策といいますか、本町に入ってこないことが一番大事でありますので、その感染防止対策と、発生した場合については、関係医療機関とも連携しながら、また保健所とも連携しながら、町民が不安にならないように努めていきたいと思っております。
○4番(松村絹江君)
 本当に引き続きよろしくお願いしたいと思います。
 あと、3番目の町民の安心・安全を守るためのシミュレーションということで、各団体に丸投げ状態じゃなくて、本当に町長として、あるいは町として、こういうことは今の時期だからこそ、皆さんで我慢しましょう。ずっと永久じゃないから、今だからここは守りましょうというところを、今サンサンテレビでコロナウイルスとはとか、いろんなのが字幕で流れております。私も見ようとするんですが、字の数も多いし、速いし、なかなか分かりづらいというところがあります。テレビでもやっているから、このことかぐらいしか、多分町民の皆さんは受け取っていないかもしれません。今日の議会の前の町長の挨拶も、全員が聞いているとは限りません。
 要望ですけれども、せっかくサンサンテレビでいろんな映像があるわけですから、この両町での打合せ等も十分精査しまして、町民に分かりやすく、こういうときはこうしてください、町はそのときはこうします、皆さんはこうしてください。イベントに際しては、できるだけこうしてください。あるいは、ちょっと広げてマスクの正しい使用方法。マスクがないそうです。みんながみんな、ないからと思って買うと、このような状態になってしまいます。ですから、正しい知識を町民の皆さんに町長自身が姿となり、町長の口からお話しすることで、注目するんじゃないかなと思うんですね。
 この定例会で質問して、回答いただいても、答弁いただいても、そこで終わることがあっては困ります。じゃ、それをどのように町民に伝え、町民に守ってもらう。そして島全体がこういうことに今努力していますので、皆さんもご協力をお願いしますと。沖永良部島が、和泊町が、避難所にならないように。都会にいると危ないから永良部に行こう。そこでコロナにかからないようにしようという方がもしいたとしたら、それもまた危険なことです。ですから、身内でのいろんなイベントとかも、この時期はちょっとやめてくれ。これが収まったら、また来てくださいぐらいの、強くお断りするぐらいの意思がないと、いいよ、いいよ、大丈夫だよということでは、これから先ちょっと不安が募ります。
 ぜひ皆さんで問題の提起と解決みたいのをつくって、町長がそれを皆さんの前でちゃんとお話しして、町としてはこういうことをやりますということをお話ししていただけたら、私はもっともっと効果があるんじゃないかなと思っていますけれども、その辺いかがでしょうか。
○町長(伊地知実利君)
 先ほど担当課長からもありましたように、今このコロナウイルスの対策についてのいろんなイベントやそういうものの内容につきまして、区長さんを通して文書で配布するという準備をしているというところでございまして、まずそういうことは、文書を出すというのは、南俊美保健福祉課長の名じゃなくて、私の名前で区長さんにお願いするわけでございます。そういうものを踏まえながら、しっかりとした対策を取っていきたいと、そのように思っております。
○4番(松村絹江君)
 ぜひ、今度区長会がありますので、そのときまでにもちろん用意なさるということだと思いますので、それを町民の皆さんに配布しまして、そして本当にこの島から出してはいけません。そして、島に来ては困ります。小さい島だからこそできることがあります。大きな東京、大阪方面ではできないことも、この小さい島だからこそ、徹底すればできることがあると思うんですよね。
 テレビを見ますと、いろんな方が今日も発生しました、全部情報を発表していますよ、頭を下げて。和泊町から出ましたという全国放送が流れては困ります。本当に残念な話になりますので、町長にそういう思いをさせたくないという思いもあります。ぜひ、ここで皆さんが危機感を持って、一致団結して、町民の皆さんにも協力をしてもらって、徹底するところは徹底する。守ってもらえるところはお願いする。町でできることはしっかりやるという、その辺を皆さんにお伝えいただければ、何とか乗り切ることができるんじゃないかなと私は思っています。
 私もふだんからあまり手を洗わないんですけれども、今回はしっかり手を洗ったおかげで、本当に白くなります、手も。ですから、いいこともありますので、いろんなマイナス面だけを考えないで、このときだからこそ、子供がおうちにいるから、子供に逆に手伝いをさせて褒めてあげようとか、そういうマイナスばかりじゃなくてプラスのほうも考えながら、このコロナウイルスと闘っていけたらいいかなと思っています。
 私が経験した中で、私の上司から言われた言葉があります。物すごく自分も響きました。優しい悪魔にならずに、厳しい天使になれと。いいよ、いいよ、好きにしていいよ。優しく、優しくしていれば、その部下はどうなるのか。厳しいことを言って、あれもこれも駄目、これもしなさい、あれもしなさいと言ったら、その部下はどうなるのか。君たちは、優しい悪魔じゃ駄目なんだ、厳しい天使になれ。その言葉は何十年たっても忘れることはありません。
 ですから、厳しいことも言わなくちゃいけない町長の立場ですけれども、明日で東日本大震災から9年になります。ああいう災害が起こった後も、後でいいことは言われないんですよ。行政が遅かっただの、声かけが悪かっただの、いいことは言いませんので、ですから今こそ、恨まれても、何言われても、経済がどうのこうの言われても、この和泊町の町民を守るために私はやったんだという強い意思を持って取り組んでいただければいいかなと思います。
 本当に現在進行中ですので、どこでどう歯止めをつけるか、それは誰も分からない話ですけれども、ぜひみんなで力を合わせて、この危機を乗り越えていけるように私も希望しております。
 以上で1番目の質問は終わります。
 続いて、2番目の質問です。
 「働き方改革」の重要性について。
 ①男性職員の育児休暇取得に対しての考え方は、どのように変化しているか。
 ②行事が休日に集中している中で、職員のメンタルが心配されるが、どのような対策をしているか。
 ③「働き方改革」の推進は、少子化対策に結びつくと思うが、どのように考えているか。
 以上質問いたします。
○町長(伊地知実利君)
 松村絹江議員の2点目の質問について、順を追ってお答えをさせていただきます。
 1点目の質問について、男性の育児休暇は、母親の負担軽減をはじめとして、仕事と家庭生活の両立など家族間のメリットがあり、そのこと以外にも、職場にとっては、業務の進め方の見直しや病気などの事態にも対処できる体制づくり、社会的な観点からは、女性の活躍促進など非常に意義ある重要な取組と認識しております。
 現在、国においては、男性の家事・育児参画が職場を変えるとして、子供が生まれた全ての男性職員が育児に伴う休暇・休業を1か月以上取得できることを目指す取組を展開しております。
 町としては、特定事業主行動計画推進委員会などを通して、男性職員の育児休暇取得を奨励しておりますが、育児休業中は、一部共済組合からの手当はあるものの、給与が支給されないため、経済面の課題があると感じております。
 男性職員の考え方の変化について、アンケートを取るなど具体的な把握はしておりませんが、ここ数年、男性の育児休業がマスコミなどで取り上げられていることも多くあり、育児休業取得を選択肢の一つとして考える男性職員もいるかと思います。しかしながら、実際には、まだ休業を取得するに至っていないのが現状であります。検討中の男性職員の背中を押すためには、一月程度の期間を推奨する、所属長から勧奨するなど、職員本人が取りやすい仕組みをつくり、さらには職員全体の意識改革、育休時の職場の環境整備などにも取り組んでいきたいと考えております。
 次に、2点目の質問でございますが、例年、休日に行事を開催することは多くあり、港祭り、町民体育大会、農業祭、花の島沖えらぶジョギング大会など、町主催の行事や各課の行事が休日に開催されております。各種行事の趣旨を考えると、平日に開催することは難しく、職員は休日出勤でありますが、行事の運営成功に懸命に努めているところであります。
 また、休日だけでなく、平日の夜の会議などや事務処理で時間外勤務をせざるを得ない職員もいるのが現状でございます。
 さらに、近年、国の人員削減方策、住民サービスの多様化による業務の量・質の変化や、自然災害などにより業務量が年々増加しております。そのような状況の中、業務の見直し、効率化などが図られつつありますが、大きな進展とまでは至っておりません。
 対策としては、メンタルヘルス不調の自己の気づきのため、年1回のメンタルヘルスチェックを実施しており、その際、ストレス過多と診断された職員は、希望があれば産業医との面談を実施しております。日常的には、課長などにおいては、メンタルヘルスの不調を期さないよう業務量・業務内容の確実な把握と調整を行い、職員の変化を見逃さないように気配りし、職員間においてはコミュニケーションを密にすることによって、職場内の環境向上に努めております。
 本年4月1日からは、いわゆる働き方改革関連法にのっとり、時間外勤務の上限を月45時間、年360時間とする規則を定めました。このことについては、労働時間を把握するためのシステムの導入をはじめ、確実に実施するための方策を取ってまいります。
 また、企業に課せられている有給休暇が10日以上付与されている職員に対し、5日は時季を指定して与える義務については、既に同様に実施する旨、課長会を通して通知しております。引き続き、長時間労働抑制とメンタルヘルス対策について取り組んでまいります。
 3点目でございますが、働き方改革の推進として、国は労働時間の短縮と労働条件の改善、雇用形態に関わらない公正な待遇の確保、多様な就業形態の普及、仕事と生活の両立を施策として打ち出しております。
 少子化対策の一つの方法として、労働時間の短縮や労働条件の改善が考えられます。単に労働時間が減ると、少子化が解消されるとは思いませんが、限られた時間でよりよい仕事をするにはどうしたらよいか。そのことを全ての立場の方が考えて、行動することによって、心に余裕が生まれ、育児などにもよい影響がもたらされるものと考えております。
 本町は第2期和泊町子ども・子育て支援事業計画に、働き方改革の推進を施策として掲げ、子供を持つ親が子育てに配慮して多様な働き方ができるよう、各事業所や社会に対して、長時間労働の是正、多様で柔軟な働き方の実現、雇用形態に関わらない公正な待遇の確保などを推進することとしています。
 また、第6次和泊町総合振興計画案では、「むーるし ふでぃらさープロジェクト」を新たな取組の一つとして定め、「子供は島の宝」という認識の下、子供のよりよい育ちを実現できるよう、子育てを地域全体で支援していける環境づくりに努めてまいりたいと考えているところでございます。
 以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問については、自席から担当課長からも答弁をさせていただきます。
○4番(松村絹江君)
 男性職員の育児休暇取得に対して、以前にも質問したことがありまして、そのときはほとんどいないという回答がありました。その後、少し変わったかなという期待も込めて質問させていただきましたけれども、本年度取得した方はいらっしゃいますか。
○総務課長(種子島公彦君)
 育児休暇の取得については、実績はございません。
○4番(松村絹江君)
 役場の職員は、本当に優秀な方が就職され、そして町のために貢献するという大きな希望を持って就職しているわけですね。ですから、この職員がやっぱり和泊町のモデルとなるような、いろんな面で、仕事ももちろんできる、でもこういう子育てもできる、全て今の時代に合った職員の集まりなんだよというところを見せるためというか、言い方はおかしいですけれども、今の若いお父さんは、私たちの時代に比べれば、子供と遊んだり、子供の面倒を見たりよくしていると思います。どこに行っても、お母さんを休ませる。休みの日はお父さんが公園で遊ばせたり、タラソへ連れてきたり、えらいなと思うんですよ。でも、さらにということでお話しさせていただきますので、今のお父さんたちが頑張っていないということじゃなくて、さらにということで質問させていただいていますので、ご了承をお願いします。
 たまたま小泉環境大臣があのように育児休暇を取り、本当にマスコミで取り上げられ、インタビューを受け、そのときに大臣が言った言葉が、大臣が休暇を取ったからニュースになるようじゃ駄目なんだよねと、当たり前な世界になってほしいから俺はしたんだみたいな、そういうお話をしていました。それがいつの時期に来るのか、本当に先は遠いかもしれませんけれども、ぜひ育児休暇を取りやすくなるような環境づくり。そして、1週間、1か月でまとめるんじゃなくて、本当に必要なときに、奥さんが、お母さんが困っているこの時期に、じゃ帰って何かしてあげられないか。そういう柔軟な休暇の取り方もどうでしょうか。
 本当にいたら困るときもあるんですよね。昼間、今までなかったご主人がいて、ご飯作らなくちゃいけない、子供のこともしなきゃいけない。やれやれ、保育所も行かなきゃいけない。あんた何しているのという感じの、そういうところもあるらしいです、テレビのいろんなインタビュー聞きますとね。
 だから、ずっといられては困るけれども、本当に必要なときに早く帰ってきて、子供のお迎えをしたり、自分が何かしているときにこれをしてあげたりとか、そういう柔軟な育児休暇だったら賛成だねという、若いお母さんたちの声も聞きましたけれども、その辺のアイデアみたいのはいかがでしょうか。
○総務課長(種子島公彦君)
 育児休暇につきましては、先ほど松村議員もおっしゃいましたように、小泉進次郎環境大臣が取得したり、それから三重県の県知事が取得したりと、非常に男性の職員も取りやすい雰囲気をつくっていただいたというふうに思っております。このような現象が地方公務員にも浸透していけば、いろんな休暇を取りやすい状況が出てくるのではないかと思っております。
 男性職員が取得できる休暇の制度として、先ほどから言われております育児休暇、それから保育時間休暇、育児短期間勤務、部分休業、子供の看護休暇、それから早出遅出勤務、深夜勤務の制限、時間外勤務の制限等、いろんな休暇の種類がございますので、そういうものを活用していただければ、男性職員が子育てを手助けできる環境がつくれるものと思っております。
○4番(松村絹江君)
 ぜひ来年度は、自分も取った、妻に喜ばれた、家族のために自分も頑張れたという職員が一人でも増えるように期待しております。
 2番目のほうの行事が集中していることで、後で同僚議員からも各種行事等の見直しや行事予定の共有とか、いろんな質問があると思いますけれども、本当にご苦労さまだなという思いがまずあります。休みのたびにいろんな行事があり、行けば必ず役場の職員がいろんなことをしている。駐車場の整備から、いろんなことをして、安心感はありますよ。ああ、役場のあの人がいる、また頑張っている。教育委員会も毎回毎回大変だねと。子供の世話やら、老人の世話やら、まず第一声は本当にお疲れさまですという言葉から始めさせていただきます。
 でも、本当にこれで、去年やったから今年もしなくちゃいけないのか。去年もこの時間でやったから、今年もしなきゃいけないのか。これとこれは一緒にできないのか。いろんな行事のそういう見直しは、もうそろそろ、前例でやっているからやるということだけが私は全てじゃないと思います。その辺の打合せ等は、各課ごとにやられて、そして予算を組んでいると思いますけれども、今年も予算はもう組まれています。また、前年と同じような感じの行事はなされる予定でしょうか。
○総務課長(種子島公彦君)
 行事の開催につきましては、川畑議員等からもいろいろ見直しの要請等があったところでございまして、課長会においても、各課の行事の見直しの検証ということで今進めておりますけれども、なかなか行事を集約したり、それと知名町と合同で開催というのも厳しいものがあったりと、今なかなか整理がつかないところでございまして、次年度につきましては、今年度と同様の行事の運営、開催になるかと思いますので、そういう各課の検証等も踏まえながら、今後は取り組んでいきたいと思っております。
○4番(松村絹江君)
 代休が本当に気持ちよく取れているのか。風通しのいい職場になっているのか。その辺の連携等はしっかりやっていただいて、先ほども言いました優秀な職員が入ってきているわけですので、そういう方たちのメンタルをしっかり見ながら、町民のためになる行事だったら、もちろんやってほしいですし、そこで頑張ってもらうというところもありがたい話ですので、ただその辺の心配がありました。ぜひ対策がありましたら、少しずつでもいいから考えてほしいなと思います。
 次、3番目の質問ですけれども、この前たまたま研修に行きまして、日本の経済を支えるにはということで、もうご主人だけの給料だけでは難しいと。家族内の収入を上げなくてはいけない。家族内の収入を上げるためには、奥様がしっかりしたお仕事をして、そして給料をもらい、そして自分も社会に出て貢献したい。老後のことも考えながら、夫婦共働きが一番のネックですと。これがない限りは経済は成長しませんという話の中であったお話なんですけれども、それに伴って、もちろん子育てへの支援とか、学校のいろんなものが無料になったりとか、国にはしてもらっていますけれども、それにプラス、先ほどの育児休暇にも伴いますが、土曜日と日曜日の休日に8時間、夫が育児に協力すると、第2子の誕生の確率は相当高いという研修を受けました。そこで笑いも出たりしたんですが、土日の休日があったうちの8時間、それを自分の子供のために育児をすると。そうすると、お母さんは、やっぱり今まで自分だけでやっていたことをお父さんがやってくれたと。そうしたら、あと2人生まれても、3人産んでも大丈夫だねという感じで、第2子の誕生の確率が高くなるということがありました。
 先ほどの育児休暇も、あとは行事が休日に集中するとか、全てこれは同じようなことが言えると思いますけれども、ご主人が働き方改革をすることで、第2子、第3子の誕生を本当に迷うことなくできるという統計があるということを聞きましたので、ここで質問させていただきました。
 町長も、働き方改革すれば、そういうことも大丈夫だろうという答弁がありましたので、ぜひ若いお父さん、お母さん、そういうことも考えまして、土日の休みのときには子供さんに手をかけていただき、そして町の今問題視されている少子化に対しての努力というか、協力をしていただければありがたいなと思います。
 私はこれで質問を終わらせていただきますけれども、今一番町民の皆さんが本当に不安に思っていること、そして役場の職員の皆さんに、ぜひ頑張って町民を守ってほしい、仕事をしてほしいということも含めまして、1番と2番の働き方改革の重要性についての質問をさせていただきました。
 多くのイベントが中止状態、そして子供たちは学校に行けない中、たくさんの情報が毎日流れていますので、行政でできること、町民一人一人が心がけることを今こそ徹底し、我慢をして、この危機を乗り越えましょう。島内で感染者を出さない取組を根気強く続けるように要請して、私の質問を終わらせていただきます。
○議長(永野利則君)
 これで松村絹江君の一般質問を終わります。