閉じる

更新日:2021年3月23日

ここから本文です。

令和2年第1回定例会

第1日

発言者

  • 全発言者

発言内容

メニューを開きます

  • 令和2年第1回和泊町議会定例会会議録
    令和2年3月10日(火曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第1号)
     ○開会の宣告
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 会期の決定
     ○日程第3 諸般の報告
     ○日程第4 行政報告
     ○日程第5 施政方針説明
     ○日程第6 一般質問
            ・松村絹江議員
            ・池田正一議員
            ・前 利悦議員
            ・中田隆洋議員
            ・東 弘明議員

     ○散会の宣告

    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 芋高洋一君 書記 東 輝男君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名 氏   名 職   名 氏   名
    町長 伊地知実利君 耕地課長 亘 禎一郎君
    副町長 前田修一君 土木課長 和田清良君
    総務課長 種子島公彦君 会計課長 永山美智代君
    企画課長 皆吉泰智君 生活環境課長 泉 隆一君
    税務課長 林 義仁君 教育委員会教育長 竹下安秀君
    町民支援課長 玉野憲治君 教育委員会事務局長 永井 徹君
    保健福祉課長 南 俊美君 農業委員会事務局長 先山照子君
    経済課長 東 敏仁君

    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     皆さん、おはようございます。
     ただいまから令和2年第1回和泊町議会定例会を開会します。
     本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第125条の規定によって、川畑宏一君及び池田正一君を指名します。

    △ 日程第2 会期の決定
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、会期決定の件を議題とします。
     お諮りします。
     本定例会の会期は、本日から3月19日までの10日間にしたいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、会期は本日から3月19日までの10日間に決定しました。
     なお、会期中の会議予定につきましては、お手元にお配りしてあります会期日程表のとおりでありますので、ご了承願います。

    △ 日程第3 諸般の報告
    ○議長(永野利則君)
     日程第3、諸般の報告を行います。
     諸般の報告につきましては、お手元に配付のとおりでありますので、お目通しください。

    △ 日程第4 行政報告
    ○議長(永野利則君)
     日程第4、行政報告を行います。
    ○町長(伊地知実利君)
     改めて、おはようございます。
     行政報告につきましては、令和元年第4回和泊町定例議会以降の行政について、皆さんのお手元に詳しくご報告いたしておりますが、報告の前に、初めに1月に中国で感染拡大が始まり、国内で感染が拡大している新型コロナウイルス感染症でありますが、毎日のようにテレビ、新聞などで報道されております。日々不安を感じている町民も多くいることと思いますが、国の方針に基づき、本町も小・中学校の休校をはじめ、各施設の休館、利用内容の縮小、計画されておりましたジョギング大会や各種大会、研修会などを中止して、感染予防に努めているところであります。町民の皆様も日常生活の中で基本的な手洗い、うがいなど、予防対策に徹底した取組をお願いいたします。
     また、プロ野球のオープン戦や大相撲、春の高校選抜野球大会は、無観客での開催をするとしております。本町の小・中学校の卒業式も、卒業生、保護者、学校関係者だけでの縮小した開催となります。このようなことから、今後、身近で行われます大人数での集会や宴席、講義など、新型コロナウイルス感染未然予防のために自粛するなどご配慮くださいますよう、町民のご理解とご協力をお願い申し上げます。
     それでは、行政報告について、2点につきましてご報告申し上げます。
     1月31日に、今帰仁村との友好都市提携に関する協定の締結式が開催されました。本町で平成28年に実施されましたえらぶ世之主没後600年記念事業をきっかけとして、これまで途絶えていた沖永良部と今帰仁村との交流が再開され、両地域で開催される各種イベントへの参加などを通して親交を深めてきました。それを踏まえて、双方で友好都市の提携に向け協議を重ねてきましたが、その結果、今年は今帰仁城跡の世界遺産登録から20年の節目に当たり、最良の年であると双方が合意し、協定の締結となりました。
     協定の内容は、本町と今帰仁村との長い歴史上のつながりを鑑み、両住民の交流を通して、互いの理解と友好な関係を深め、両地域の活性化に寄与することを念願し、住民、団体間の相互交流、青少年の相互交流、文化・教育・スポーツに関する交流及び連携、産業振興に関する交流及び連携、災害時の相互応援、その他友好関係発展のための相互交流、以上6点の事項について、双方協議しながら取り組み、次世代に歴史を受け継いでいけるように交流を推進するとして、友好都市の調印を行ったところでございます。
     2月20日に県浄化槽セミナー、市町村長研修会、県町村会定期総会、県過疎地域自立促進協議会臨時総会など、各種総会が開催されました。
     県町村会定期総会の内容について報告いたします。
     初めに、会長挨拶に引き続き、県知事、県議会議長、県町村議会議長会長の来賓祝辞の後、自治功労者の表彰があり、県内町村の今年度表彰者は、町村長3名、一般職員123名が表彰され、本町から東睦仁生活環境課長補佐ほか4名の職員が表彰されました。
     議事に入り、報告第1号、会務報告、議案第1号、令和2年度鹿児島県町村会事業計画案、議案第2号、令和2年度町村会一般会計予算案、議案第3号、令和2年度県町村会厚生部特別会計予算案、議案第4号、令和2年度県町村会災害共済事業特別会計予算案の4議案が提案され、事務局から一括して説明を受け、審議、質疑の結果、原案のとおり可決いたしました。
     次に、役員任期に伴い、会長、副会長の選挙があり、各地区から推薦された理事から会長に森田俊彦南大隅町長、副会長に日高政勝さつま町長、高岡秀規徳之島町長を選出し、令和2年度から新体制でスタートすることになりました。さらに、地方分権改革の推進など、地域特性や資源を生かした施策を展開し、豊かな住民生活と個性あふれる多様な地域づくりに邁進するとして、一億総活躍社会の実現に向けた地方創生のさらなる推進、地方分権を推進すること、TPPや日欧EPA、日米貿易協定の締結による影響を見据え、国内農林水産業対策に万全を期すこと、過疎対策を推進するための新たな法律を制定することなど10項目について掲げ、採択をし、併せて防災減災対策のさらなる強化、推進に関する緊急決議、これからの町村行政と新たな圏域行政に関する特別決議、農村価値の創生に関する特別決議が提案され、採択をいたしました。
     また、令和2年度は、県町村会が創立100周年を迎えることから、記念事業の実施や農林水産行政の支援策として、全国町村会主催の地域農政未来塾に職員を派遣する町村への助成などを行うことの報告がございました。
     以上で行政報告を終わらせていただきます。
    ○議長(永野利則君)
     これで行政報告を終わります。

    △ 日程第5 施政方針説明
    ○議長(永野利則君)
     日程第5、施政方針の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     令和2年第1回和泊町議会定例会の開会に当たり、本町の基本的な政策である「農業・水産業・商工業が元気な、活力あるまちづくり」、「すべての町民が健康で光り輝き、元気みなぎるまちづくり」、「教育の振興と文化の薫り高い心豊かなまちづくり」、「自然豊かな潤いのある環境のまちづくり」、「健全で効率的な行財政運営と透明性のある行政の推進」に取り組み、まちの将来像「町民が輝き、活力と潤いと魅力あふれる花のまち」を実現するため、令和2年度施政方針並びに予算案の提案をいたします。
     議会をはじめ、町民の皆様の町政に対するご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げます。
     国の令和2年度予算は、引き続きデフレ脱却に向け、構造改革はもとより、金融政策に成長指向の財政政策をうまく組み合わせることに留意する必要があり、財政健全化への着実な取組を進める一方、賃上げの流れと消費拡大の好循環、外需の取り込み、設備投資の拡大を含めた需要拡大に向けた取組や、Society5.0時代に向けた人材・技術などへの投資やイノベーションの促進、次世代型行政サービスなどの抜本強化といった生産性の向上に向けた取組など、重要な政策課題への対応に必要な予算措置を講ずるなど、めり張りの利いた予算編成を行うとしております。
     併せて、15か月予算の考え方で、災害からの復旧・復興と安全・安心の確保、経済の下振れリスクを乗り越えようとする者への重点支援、未来への投資と東京オリンピック・パラリンピック後も見据えた経済活力の維持・向上を柱とし、策定された「安心と成長の未来を拓く総合経済対策」に基づき、令和元年度補正予算を新たに編成するとともに、予備費を含めた令和元年度予算、令和2年度の臨時・特別の措置を適切に組み合わせ、機動的かつ万全の対策を行うことにより、当面の需要喚起にとどまらず、民需主導の持続的な経済成長の実現につなげていくとしております。
     一方、地方財政においては、人づくり革命の実現や地方創生の推進、地域社会の維持・再生、防災・減災対策などに取り組みつつ、安定的に財政運営を行うことができるよう、地方交付税などの一般財源総額について、令和元年度を0.7兆円上回る額を確保するとしております。
     さらに、奄美群島振興開発特別措置法の延長に併せて、令和元年度から奄美群島振興交付金の制度拡充が行われ、令和2年度においても奄美群島の自立的発展に向けた制度の継続及び内容の充実・強化を図るとしております。
     このような動向を踏まえ、本町の令和2年度予算編成に当たっては、初年度を迎える第6次総合振興計画案、過疎地域自立促進計画及び各種計画の着実な推進と社会福祉政策や教育支援、会計年度任用職員制度導入に伴う人件費対策を重点とした予算配分を行ったところであり、引き続き財政健全化に向けた取組を行いながら、新しい総合振興計画の実現に向けてまいります。
     今年度の施策について事業ごとに申し上げます。
     農業を取り巻く情勢は、台風などの自然災害の多発に加え、農業従事者の減少や高齢化の進行などの問題が山積しています。
     国においては、TPP11や日米貿易協定の発動を受け、「攻めの農林水産業の実現」に向けた新規事業の展開が計画されており、本町農業にふさわしい事業を実施してまいります。
     作物別では、サトウキビは、台風や干ばつ被害など自然災害がなく、適度な降雨に恵まれ、糖度もここ数年の中でも高い数値となり、12月操業開始となりました。近年、作型では多回株出しが増えており、高単収・早期高糖品種の選定や栽培管理の励行などを基本として推進してまいります。さらに、農家が安心してサトウキビ作りができるよう、農作業受託者連絡会の充実を図ってまいります。
     平成31年産のバレイショは、価格低迷による青果物生産出荷安定基金の発動に伴い、生産者への下支えとなりました。引き続き、生産者の収入安定につながるよう、関係機関と連携してまいります。
     里芋種子対策については、種場産地の努力により種芋生産量が増加し種芋不足は解消されつつあります。今後も、疫病対策などの諸課題の解決に向けて取り組んでまいります。
     花き生産の環境は依然として厳しい状況にありますが、切り花の販売に関しては、新たに「えらぶの花推進協議会」を立ち上げ、PR活動を行うとともに、価格安定と予約相対の向上を図ります。また、台風などの自然災害に備え、鉄骨平張り施設などの整備を推進してまいります。
     畜産については、子牛価格が高値で推移し続けております。今後、輸入牛肉の増加などによる価格変動に耐え得る体制を整えるため、畜産クラスター事業を活用した機械導入及び施設整備、今年度創設する和泊町繁殖雌牛導入貸付事業基金を含む町有牛制度を活用した繁殖雌牛の増頭を図ってまいります。また、死亡頭数が増加傾向にあることから、畜産農家の管理体制の強化及び意識改革に努めてまいります。そのほか家畜防疫の徹底に取り組んでまいります。
     輸送コスト支援事業については、既存の農林水産物の移出に加え、原材料の移入も支援対象となり、より一層生産振興を図ってまいります。
     国営畑かん事業においては、通水面積が拡充していることから、今後も各地区において畑かんマイスターの出前講座や、サンサンテレビを活用した「畑かん営農チャンネル」を放映するなど、農家への情報提供を行いながら畑かん営農を推進してまいります。
     農産物加工センターの運営については、施設が有効活用されるよう、運営体制の強化を図り、地域農産物の高付加価値化に向けて取り組んでまいります。
     以上、それぞれの事業を積極果敢に取り組むとともに、農業共済及び収入保険制度への加入拡大を推進し、本町農業の推進理念である「温暖な気候を活かした複合経営を基本に持続性の高い和泊農業の確立」を推進してまいります。
     農業農村整備事業については、国営沖永良部土地改良事業が令和3年度の完了に向けて実施され、平成30年度までの進捗は事業費ベースで約80%となっております。令和元年度に中央管理棟が竣工し、令和2年度から沖永良部土地改良区が国営造成施設管理体制整備促進事業を実施してまいります。附帯する県営事業の区画整理や畑かん施設整備も順調に実施されており、農作業の効率化や収量向上が図られております。
     近年、集中豪雨や台風などの自然災害により甚大な被害が発生しており、本町においても多くの土地改良施設を造成していることから、農村地域防災・減災事業により、ため池ハザードマップを作成してまいります。防災・減災対策を実施することで、地域住民の暮らしの安全を確保し、土地改良施設の長寿命化及び農業経営の安定を図り、災害に強い農村づくりを推進してまいります。
     水産業の振興については、近年、市場価格の低迷などの影響により、漁獲量及び魚価が不安定な状況でありますが、浜の活力再生プランや離島漁業再生支援交付金などを積極的に活用し、生産安定による漁業者の所得向上に努めます。
     また、平成30年度に水産物加工場や冷蔵・冷凍庫の整備が完了したことから、付加価値の高いソデイカの加工品開発及び新たな販路拡大に取り組むなど、水産業の振興を図ってまいります。
     商工業では、地域活性化や経済効果が期待されるイベントの実施へ向け、商工会が主体的に取り組んでおり、充実した事業の実現へ向け、支援を講じてまいります。
     また、町内商工業者の経営の安定向上へ向けた設備投資に係る資金及び運転資金の借入れに対して、利子補給補助金の支援を引き続き行ってまいります。
     観光では、おきのえらぶ島観光協会が主体となり、観光窓口の一元化や情報発信、物産販売、島の自然・農業・漁業や地域資源を活用した着地型体験観光メニューの造成などを実施しております。
     平成30年度に、沖縄―沖永良部島―徳之島間のアイランドホッピング航空路線が開通し、沖縄との交流を加速させております。令和2年1月31日には、歴史的、地理的、文化的にもつながりの深い、沖縄県今帰仁村と友好都市協定を締結しました。今後は、青少年・民間団体の相互交流、産業振興に関する交流及び連携など、具体的な取組を実施してまいります。また、奄美群島・南三島が連携して、沖縄経由の観光交流に取組を進めており、観光客も徐々に増加してきております。
     昨年は、沖永良部島での西郷隆盛を題材に作成したパンフレットが、第7回ふるさとパンフレット大賞において「地域活性化センター賞」を受賞し、西郷隆盛と沖永良部島が注目される機会となりました。西郷隆盛が育んだ「敬天愛人」の思想や功績を後世に継承するとともに、地域の資源を生かしながら情報発信を続け、持続可能な観光のまちづくりに取り組んでまいります。
     地域経済活性化では、地方版総合戦略「わどまり未来予想図プロジェクト」に基づき、「移住・定住促進」及び「交流人口の増加」を中心に取り組み、一定の成果を上げることができました。しかし、依然として東京一極集中や地方経済の衰退が見られ、本町においては、人口減少に伴う労働者確保が困難な事業所なども見受けられる状況でございます。
     国は、昨年12月に第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、本町でも第2期「わどまり未来予想図プロジェクト」の策定を進めております。
     今後は、昨年協定を締結した東北大学との連携強化や地域おこし協力隊・地域おこし企業人などの制度を活用しながら、課題解決に向けた外部人材の活用及び移住・定住の促進に取り組むとともに、地方創生に関する連携協定を締結し、他の機関などと連携して、新規産業創出及び労働者確保に向けて各種事業を推進してまいります。
     教育行政については、少子高齢化、高度情報化の進展による教育環境の変化に対応するため、様々な教育改革が行われています。
     このような中、本町においては「総合教育会議」を軸に、教育の政治的中立性、継続性、安定性を確保しつつ、教育委員会とのさらなる連携の強化を図り、和泊町教育振興基本計画に基づき、本町教育の一層の振興に努めてまいります。
     学校教育の充実のため、「確かな学力の定着」、「豊かな心・健やかな体を育む教育の充実」を重点に取り組んでまいります。
     確かな学力の定着については、夢や志を持ち主体的に学ぶ児童・生徒の育成を図るとともに、外国語科やプログラミング教育など社会の変化に対応した教育を積極的に推進してまいります。また、学習支援員の配置やICT機器の整備に努めるとともに、島内実力テストの実施、校種間の研修や交流を通して、一層の小中高連携の推進を図ります。
     豊かな心を育てる教育の充実については、「いじめ防止基本方針」に基づき、関係機関との連携強化を進めるとともに、スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーの活用による、教育相談体制の充実にも努めてまいります。また、道徳教育については、「郷土で育てる肝心の教育」と併せて、児童・生徒が自己の生き方や他者との関わりを通して行動できる力を身につけられるよう推進いたします。
     健やかな体を育てる教育の充実については、児童・生徒の体力・運動能力の的確な把握に努め、教科体育や体育的行事などの充実を図り、体力、運動能力、競技力の向上に努めてまいります。
     また、国の施策として推進される「GIGAスクール構想」の実現へ向け、町内の各小・中学校の通信ネットワーク環境の整備や、1人1台端末の整備について、計画的に取り組んでまいります。
     「教育の原点は家庭にある」との理念の下、町PTA連絡協議会や子ども会育成連絡協議会と連携しながら、「基本的生活習慣の確立」、「学習意欲の向上」、「家庭学習60・120運動」を推進し、家庭教育の充実に努めます。
     社会教育については、「生涯学習の推進」、「芸術・文化活動及び文化財の保護・活用の推進」、「スポーツの推進」の充実を重点に取り組んでまいります。
     生涯学習の推進については、中央公民館を地域における学習の拠点、さらには人づくり・まちづくりの拠点としての機能を高めるとともに、学習内容の充実に努めてまいります。
     芸術・文化活動及び文化財の保護・活用の推進については、郷土の貴重な文化資源の調査・研究を展開しつつ、文化財や伝承芸能を活用した郷土教育の取組を進めてまいります。また、消滅危機にある島ムニの保存や町誌編さんに向けて取り組んでまいります。
     スポーツの推進については、町体育協会やスポーツ競技団体と連携してスポーツ活動などの一層の充実を図るとともに、東京オリンピック・パラリンピックや、かごしま国体などの開催を見据えて、町民のスポーツへの関心の高まりや競技者の増加につながる施策を展開してまいります。また、町民が生涯にわたりいつでも運動を身近に親しむことができる、「元気!わどまりクラブ」などの生涯スポーツの推進も継続・充実してまいります。さらに、スポーツ活動などの拠点となる総合交流アリーナの建設へ向けた取組を進めてまいります。
     健康づくりの推進につきましては、「第3次健康わどまり21」に基づき、食生活、運動習慣、休養・心の健康、生活習慣病の予防の四つの領域における対策に取り組み、生活の質の向上、健康寿命の延伸を目指します。
     病気の早期発見・早期治療を促進するため、特定健康診査や各種がん検診などのさらなる受診率の向上に努め、各地域などにおける健康相談や健康教室、介護予防教室を開催し、意識改善を進めつつ、町民総ぐるみの健康なまちづくりの実現に向けて取り組んでまいります。
     また、母子保健事業の拡充を図るため、産科医確保に向けて取り組むとともに、妊娠や出産、育児期を通した切れ目のない継続的な支援体制に努めます。
     国民健康保険事業については、医療費や国民健康保険制度改革後の動向を慎重に見極め、適切な運営に努めるとともに、医療費の適正化などに取り組む保険者を財政的に支援する保険者努力支援制度に基づく特定健康診査や特定保健指導の受診率を高めるとともに、国保ヘルスアップ事業や保険税の収納率向上に努めてまいります。
     後期高齢者医療については、長寿健診や健康増進事業の充実に努めながら、高齢者が安心して医療を受けられるよう、引き続き鹿児島県後期高齢者医療広域連合と連携し、円滑な事業運営に努めてまいります。
     健康増進拠点施設「タラソおきのえらぶ」は、利用者の伸び悩みや機械・設備の故障など課題を抱えておりますが、早期補修に努めるとともに、「地域おこし企業人」を最大限活用し、町民の健康づくりの拠点としての機能を充実してまいります。
     また、新型コロナウイルス感染症については、世界や国内における状況を的確に把握し、国や県、医療機関などとも連携しながら、町民への正確な情報提供と感染防止対策に努め、今後想定される状況にも適切に対応できるよう取り組んでまいります。
     本年策定する「和泊町地域福祉計画」に基づき、子ども・高齢者・障害者など全ての人々が地域で役割を担い、支え合いながら、自分らしく活躍できるコミュニティづくりを行い、公的な福祉サービスと住民主体の活動が協働し、助け合いながら暮らすことのできる地域共生社会の実現へ向けて、社会福祉協議会や関係機関、団体と連携して取り組んでまいります。
     高齢者福祉及び介護保険については、「高齢者保健福祉計画及び第7期介護保険事業計画」に基づき、高齢者の方が住み慣れた地域で安心して生活が送れるよう、「地域包括支援センター」を中心として、総合相談、介護予防、認知症対策などの各種事業を推進するとともに、「地域包括ケアシステム」の強化・推進、介護人材の育成・確保などにも関係機関と連携して取り組んでまいります。
     障害者福祉については、「和泊町障害者計画、第5期障害者福祉計画及び第1期障害児福祉計画」に基づき、各種施策やサービスの充実を図るほか、生活支援などの拠点づくりに関係機関と連携を図りながら取り組み、障害者の自立に向けた支援を推進してまいります。
     なお、高齢者福祉及び介護保険、障害者福祉においては、令和3年度からの次期計画の策定に向けて作業を進めているところでございますが、各事業について、町民のニーズなども把握しながら、必要な見直しを検討してまいります。
     「第2期和泊町子ども・子育て支援事業計画」に基づき、子育て世代の経済的負担の軽減を図ることを目的として、昨年10月から実施された幼児教育・保育の無償化をはじめ、乳児用品購入費助成事業や子ども島外受診旅費助成事業のほか、子ども医療費助成事業、独り親家庭医療費助成、多子世帯などの支援を実施しております。
     また、各こども園・保育園における子供の一時預かり保育、延長保育及び医療機関における病児・病後児保育の支援を行うなど、保護者が子育てと仕事の両立ができるよう支援するとともに、子育て中の保護者の不安軽減を図るための育児相談やファミリーサポートセンター事業の充実、児童虐待防止のための取組、子どもの貧困対策に向けた取組を実施し、多方面の関係機関と連携を図りながら地域の実情に即した支援を行い、子供は島の宝という認識の下、安心して子育てができる環境づくりに努めてまいります。
     交通基盤整備は、「安全で利便性に富んだ道路整備」を目標に、各種事業を活用し、通学路への歩道設置や庁舎周辺道路など交通量の多い道路の改良工事と舗装補修工事、また、橋梁長寿命化修繕計画に沿って、老朽化した橋梁の改築修繕を推進してまいります。さらに、町道、伊延港、内喜名漁港などの維持管理に取り組み、施設を安心・安全に利用できるよう努めてまいります。
     上水道事業は、人口減少や節水型生活用機器の普及などに伴い、給水収益が減少傾向にありますが、施設の維持管理と老朽管更新事業に取り組み、安定した水の供給を実施するため、料金体制の見直しなどを含めた長期的な財政計画の策定に努めてまいります。企業会計の経営の健全化を図り、「安全でおいしい水」の安定供給に努めてまいります。
     公共下水道事業においては、人口減少などに伴い、処理施設への流入量が減少したため、農業集落排水施設和泊中部処理場を公共下水道施設へ統合することとし、管路の埋設事業を実施しております。あわせて、平成31年度に行った実施設計に基づき、施設の耐震化を図るため、耐震対策事業を行ってまいります。
     また、農業集落排水事業においても、ライフサイクルコストの低減に努め、令和3年度から計画している施設、城処理場と仁嶺処理場の耐用年数を超えた機器類の更新事業の導入に向けて、農業集落排水施設整備事業計画の見直しを行ってまいります。
     さらに、令和5年度からの公共下水道事業及び農業集落排水事業の公営企業会計適用に向けた地方公営企業会計移行支援業務を行ってまいります。
     併せて、「公共用水域の水質保全と快適な生活環境の確保」のため、合併処理浄化槽整備事業とともに、下水道施設へのさらなる接続推進を進めてまいります。
     住宅政策は、「ゆとり・やさしさ・うるおいのある住宅づくり」を目標に、内城B団地の建て替え事業を進めてまいります。また、地域の活性化や住宅不足を解消するため、空き家の利活用の推進や危険廃屋解体撤去を推進するとともに、「和泊町公営住宅等長寿命化計画」に基づき、公営住宅ストック総合改善事業により、建物の長寿命化を図るとともに、住民の安全の確保と住環境の整備に取り組んでまいります。
     快適でよりよい住環境保持のため、ごみの分別収集と発生抑制、再利用、再資源化の活動を進めるとともに、各種宴席などでの「食事時間3010運動」を推進することにより、循環型社会の形成及び生ごみの減量化に努めてまいります。
     また、ポイ捨て及びふん害の防止条例のさらなる周知を図るため、町民への広報はもとより、各種団体・事業所に対しても環境美化への意識向上を図り、「ポイ捨て防止は家庭から」をモットーに、町民が快適で住みよい生活環境を確保するため、さらなる公衆道徳の向上に努めてまいります。
     魅力ある沖永良部島再生を目的に、「緑の再生、花の植栽、生活環境の保全対策」などを推進しています。
     また、近年はプラスチックごみによる海洋汚染が世界的に問題となり、SDGsの理念や取組が推進されています。本町は、令和元年10月に東北大学大学院環境科学研究科と連携協定を締結し、SDGsの概念に沿った地域社会の在り方を踏まえ、地域資源の活用及びエネルギー事業、循環型社会の確立や環境学習教育の充実を図ることとしております。
     自然環境の保全においては、地球温暖化防止実行計画やSDGsの考えを基に取組を推進してまいります。
     町民の安心・安全な生活が確保される地域づくりのため、関係機関と協力し、近年、多様化する様々な犯罪の未然防止のための啓発や、交通事故の削減に向けての取組を強化し、安心・安全なまちづくりに努めてまいります。
     また、防災・減災につきましては、役場周辺道路整備事業に伴い、現在の消防団拠点施設を旧保健センターの横の町有地へ移転し、火災発生時の安全で迅速な出動ができるよう消防設備の充実を図るほか、地域防災力の充実強化のため、各集落の自主防災組織が連携して、自主的な防災訓練などの実施について充実した活動ができるよう、新たなハザードマップを作成し、住民の減災防災に対するさらなる意識の向上を図ってまいります。
     集落やNPOなど各種団体が「自助・共助・公助」の精神で実施する諸施策について、集落を中心とした地域活性化活動が盛んに行われてきました。地域活性化活動を支援するため、平成21年度から「あざ・まち元気活動補助金」を実施し、地域活性化に取り組んでいる集落を中心に支援をしてきましたが、今後は、集落やNPO法人等の団体が、地域などの課題解決に向けて主体的に活動し、行政に依存せず自立できるような環境づくりに努めてまいります。
     新有線テレビ整備から10年経過したことにより、設備・機器の更新を行ってまいりました。今後は、維持管理や補修に努め、コミュニティ放送ではより一層、町民主体で魅力ある番組になるよう努めてまいります。
     また、情報化社会が「高速・大容量」へと目覚ましく発展しており、各分野においてAI及びICTを利活用した施策を模索しながら、地域の課題解決やサービス向上に向けて、進化する情報化に対応してまいります。
     全国各地からふるさと納税として寄せられた本町への温かい「想い」を地方創生・地域活性化のために、大切に活用させていただきたいと考えております。
     寄附金の使途を明確化し、地域の魅力を伝え、共感を得ることで寄附を募り、寄附者とのコミュニケーションを継続的に行っていけるような取組を実施してまいります。
     本町の財政状況については、国の施策などに伴う新たな行政需要などに対応するため、多額の町債を発行した結果、平成26年度決算において、経常収支比率などの財政指標が県内ワースト1となるなど、厳しい状況でありましたが、平成28年度から5年間を財政健全化対策集中期間として、財政健全化に取り組んだ結果、平成29年度末起債残高は97億円となったものの、新庁舎建設に伴い、新たに11.6億の起債を発行した結果、30年度末起債残高は103億円となっております。
     今後とも、社会資本の整備や既存施設の維持管理、高齢化の進展による扶助費などの増大が見込まれる中、機能的かつ簡素で効率的な行政運営に向けた取組を推進していく必要があります。そのようなことを踏まえ、令和2年度からの5年間を「第二期財政健全化対策集中期間」として、財政健全化への取組を継続してまいります。
     令和元年度一般会計予算の総額は、対前年度比2億4,530万1,000円減額の61億9,052万4,000円となりました。
     義務的経費については、人件費2億3,408万7,000円、扶助費4,751万4,000円の増額及び公債費1,719万5,000円減額により、対前年度比2億3,380万6,000円増額の30億4,286万6,000円となりました。
     投資的経費については、普通建設事業費2億8,204万3,000円、災害復旧費195万9,000円の減額により、対前年比2億8,400万2,000円減額の6億9,088万4,000円となりました。
     令和2年度和泊町特別会計及び企業会計の予算は、国民健康保険特別会計予算9億8,847万4,000円、介護保険特別会計予算10億3,786万8,000円、後期高齢者医療特別会計予算8,408万円、下水道事業特別会計予算3億3,583万円、農業集落排水事業特別会計予算2億1,910万円、奨学資金特別会計予算1,097万5,000円、水道事業会計予算1億8,450万5,000円、6特別会計、1企業会計の合計28億6,083万6,000円となりました。
     以上、令和2年度における各種施策について施政方針を申し上げました。
     議会をはじめ、町民の皆様の絶大なるご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げるとともに、提案をいたしました一般会計並びに特別会計予算をご審議の上、議決くださいますようお願いを申し上げます。以上で施政方針を終わります。
    ○議長(永野利則君)
     これで施政方針の説明を終わります。
     教育行政の重点施策につきましては、お手元に配付のとおりでありますので、お目通しください。
     ここでしばらく休憩します。
    休 憩 午前10時20分

第1日(2)

発言者

  • 松村 絹江

発言内容

メニューを開きます

  • 再 開 午前10時35分
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。

    △ 日程第6 一般質問
    ○議長(永野利則君)
     日程第6、一般質問を行います。
     通告に従って順次発言を許します。
    ○4番(松村絹江君)
     皆さん、おはようございます。
     暗いニュースの多い最近ですが、今できることに全力投球するときでもありますので、頑張っていきましょう。
     令和2年第1回定例会において、2点の質問を通告してあります。壇上から1点、質問席から残りの1点をさせていただきます。
     1、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策について。
     ①町としてどのような水際対策を行っているか。
     ②医療機関との連携は十分に取れているか。
     ③町民の安心・安全を守るためのシミュレーションはなされているか。
     以上、壇上からの質問は終わります。
    ○町長(伊地知実利君)
     松村絹江議員のまず1点目の新型コロナウイル感染症に対しての質問、3点ございますが、順を追ってお答えをいたします。
     新型コロナウイルス感染症の水際対策については、国の対応として、中華人民共和国の感染症発症地域からの本国への入国を拒否しているほか、本国の港に入港する目的を持って航行している旅客船内において、新型コロナウイルス感染症の発症のおそれがあるものに乗船する外国人についての上陸制限及び関係国・地域への渡航中止勧告などが継続されております。
     現在、国内各地において感染症の発症が確認されており、隣の沖縄県でも発生するなど、危惧、憂慮する状況となっており、不測の事態に備えた準備、対応も必要となってきております。
     町としての対策としては、通常のインフルエンザ対策と同様、小まめな手洗いやうがい、せきエチケットなど感染拡大防止対策を徹底するとともに、島外へ移動する場合も同じように対策を呼びかけて、感染の防止を町民へ幅広くお願いしているところでございます。
     また、国の要請に基づき、小・中学校を休校措置としたほか、多くの皆様が心待ちにしていたフラワージョギング大会や各種講演会なども、島外からの感染防止、感染拡大を考慮し、開催を中止しております。
     今後も町民への正確な情報提供と感染拡大防止対策に努めるとともに、町民の皆様にも必要な対策など、引き続きご理解、ご協力をお願いしたいと考えております。
     2点目でございますが、初めに病原性が高い新型インフルエンザと同様の危険性のある新感染症も対象とする危機管理の法律として、新型インフルエンザ等対策特別措置法が平成24年4月に制定され、これを受けて町では、平成27年2月に和泊町新型インフルエンザ等対策行動計画を策定しており、鹿児島県でも同様に計画を作成しております。
     この中で、新型インフルエンザなどの発生前から流行が収まるまでの段階に応じた対策や、国、県及び町の役割などが明記されており、地域医療体制の確保や蔓延防止の対応などについて、県が中心となり、市町村や医療機関などと緊密な連携を図りながら、調整・推進する役割を担うとされております。
     以上のようなことから、感染症が疑われる、もしくは発症した場合、医療機関との直接的な窓口は徳之島保健所を通して県が担うことになっており、感染症指定医療機関などへの入院措置などに対応することになっております。
     なお、2月15日に鹿児島医師会で開催された感染症に関する説明会が、テレビ会議システムを使って地元医療機関で同時中継され、職員も同席して情報収集・共有を行ったところでございます。
     さらに、3月6日には沖永良部地域における新型コロナウイルス感染症についての情報共有を含めた対策会議を知名町と合同で開催し、保健所や地元医師会の皆様と意見交換したところであります。
     今後も引き続き国や県の対策を注視し、医療機関とも密に連携を図りながら対応してまいります。
     3点目でございますが、2点目の質問でお答えしましたが、新型インフルエンザ対策として、和泊町新型インフルエンザ等対策行動計画を国や県の計画と整合を図りながら策定しております。
     策定の目的や基本的な戦略として、感染拡大を可能な限り抑制し、町民の生命及び健康を保護する、町民生活及び町民経済に及ぼす影響が最小となるようにするとしております。
     町民の安心・安全を守るためのこれまでの取組としては、行動計画に基づき、関係情報の集約と共有、分析をし、町民への正確な情報提供や、今後予想される事態への迅速な対応をするため、庁内全課及び局と沖永良部与論地区広域事務組合を構成員とした連絡会議を2月21日に設置し、当面の対策と各課の役割分担を確認しております。
     さらに、先日の課長会で情報共有を図り、今後の感染拡大などによっては、町長を本部長とする対策本部を設置し、実施体制の強化を図っていくことを確認したところでございます。
     なお、国では2月25日に感染症対策の基本方針を示し、まさに今が健康被害を抑える極めて重要な時期であるとして、感染拡大防止策や医療提供体制などについての今後の方向性が示されたところでございます。
     町としましても、県内感染期に備えた体制の整備など、町民の安心・安全確保を最優先として、関係機関・団体と協力して取り組んでまいります。
     以上で壇上からの答弁を終わりますが、次からの質問については自席から担当課長からも答弁をさせていただきます。
    ○4番(松村絹江君)
     町長の最初の挨拶でも、町民の皆さんにこの件についてはご挨拶がありました。
     今、テレビのチャンネルの電源を入れると、どこでもそこでも放送されていますので、町民の皆さんは、そのことに関しては今物すごい関心を持っています。
     私は約1か月前にこの質問書を提出しました。中国で発生した、日本に来なければいいなと思いながらも、定例会の前に終息していれば、この質問は取り下げようと思って質問書を提出しましたが、終息どころか、今世界中に広がってしまっています。今現在進行中なんですね。ですので、これからの質問に対しての回答は、すぐ解決できる回答がたくさんあると思いますので、先延ばしのないような答弁をよろしくお願いしたいと思います。
     まず1番目の水際対策なんですけれども、国としてはやっていますと。逆に、日本人もいろんな国から入国しないように拒否されている。これは皆さんもテレビで見ていますし、国の対応ですよね。和泊町としての水際対策をどのようにしているのかお聞きしたかったんですけれども、総務課長、お願いします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     水際対策につきましては、先ほど町長の答弁にもありましたように、町の対策、計画、それからこの間行われました沖永良部地区での対策会議等の医療機関等からの情報収集等に努めておりまして、まず港とか空港での対策が一番必要であるという意見も出されましたので、そういうことを町民にも周知しながら努めてまいりたいと思います。
    ○4番(松村絹江君)
     港とか空港のほうではどのようなことをなされる予定でしょうか。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     総務課長のほうがお答えしましたけれども、先日の沖永良部地区でのインフルエンザ対策会議のときにも出席者の方から、水際対策が必要ではないかというご意見などもいただいたところです。町としましては、標準予防策である、小まめな手洗い、そういった部分をまず優先するべきではないかということで、それらの周知をサンサンテレビや行政無線等を通じて行ってまいりました。
     また、島外へ旅行、出張などで行かれる際にも、そういった対策を十分にするようにということで、防災無線等で啓発をしてきたところです。
     空港、港での対策としまして、先日そういったご意見もいただきましたので、早速空港のほうにアルコール消毒薬を玄関、それから飛行機を降りてこられた方が使用できるように、アルコール消毒液を準備したのと、和泊港にも同じような措置を取らせていただきました。
     以上です。
    ○4番(松村絹江君)
     これは島内で今発生していませんので、とにかく島内からは発生させないと。そのための手洗いであったり、あるいはいろんなイベントの中止をしたり、そういうことで抑えると。でも、島外から来た方がもし万が一持ってきたときには、もう対応し切れないというか、本当にみんなに迷惑をかけてしまう。ですから、その入り口、港とか飛行場で、もちろん消毒もそうですけれども、熱のこととか、ヒアリングとか、そういうのは徹底されるお気持ちはないでしょうか。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     現在のところ、そのような旅行者、島外から来られた方に対しての一人一人に対してのヒアリング、そういった部分は考えておりません。大変難しい部分でございますので、沖永良部空港、和泊港だけでできるものなのか、いろいろ人権への配慮、どの部分も必要になるかと思いますので、その辺の部分を見極めながら、今後必要であれば検討していきたいと考えております。
    ○4番(松村絹江君)
     なるべく、お熱ないですかぐらいのことは聞けるぐらいの、それはもう町民の皆さんは聞かれて今当たり前だと思っていますので、本当に出さない、そしてそういう方を入れないということを重点にすることと、私たちが守らなきゃいけないところはちゃんと守るというところをしっかり徹底してほしいなと思います。
     これは自分だけではない、周りに迷惑をかける、そして姿が見えないウイルスとの闘いですから、やっぱり不安はどんどん募っていくと思うんですよね。私たちもそうです。執行部の皆さんも、もし自分がかかったら、自分のここ何日間の行動を全部チェックし、その方との今度またつながり。大変なことになります。たくさんの大きなイベントも中止し、苦渋の選択をしてもらい、町民は、町はここまで考えているんだなということをまずジョギング大会の中止で思いました。最後の最後まで用意をし、万全の準備をした担当の方には本当に私は敬意を表したいと思いますし、また逆に、そこで中止をしたという決断は、物すごく評価されると思います。その後、いろんな団体が中止をしました。グラウンドゴルフも中止ですね。
     でも、一体どこまで、いつの時期までに、どの程度の規模をどうすればいいのかというところが、今のところ団体に丸投げ状態ではないでしょうか。町民の皆さんは常識がありますので、トップが集まって、今回こうしよう、ああしよう、今回こうしますと言ったら、はい、分かりましたという感じで、今従っておりますけれども、ある程度町として、いついつまでのこれぐらいの規模の人数の、これぐらいの時間帯のものは全て中止してほしいとか、延期してほしいとか、そういう強い姿勢を示す時期じゃないかなと思っておりますけれども、その辺はいかがでしょうか。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     お答えいたします。
     現在、小・中学校、それからタラソおきのえらぶのほうも先日休業ということで、そういう措置を取らせていただきましたけれども、一つは今、3月15日が期限と考えられると思います。今日のニュース等を見ますと、専門者の会議が昨日開かれまして、3月19日をまためどにというような報道もありました。あとは、また、国からの情報等も確認しながら、そこら辺の整理もしていかなければいけないのかなと思っておりますけれども、町のほうで、これは中止をしてとか、延期をしてとか、そういった部分の基準を一律につくるのはどうかなと今考えているところであります。
    ○4番(松村絹江君)
     了解しました。
     ただ、3月8日の新聞に、先ほど町長のほうからもお話がありましたように、対策会議を開いております。これは和泊町だけでなく、知名町と両町でしなければいけないことだということで行われており、その中で専門の方の中で、やっぱり法事や葬式に関してもということも後のほうに載っていました。招待されたら行かなくちゃいけないものは、この時期は少し自粛してほしいとか、あるいはお葬式なんかはお線香だけあげるだけだから、そこにずっといるわけじゃないんでいいでしょうけれども、そのほかの法事とか、その後の催物に対しても、町側が町民へ配慮を呼びかけてはという意見もあったということで新聞に載っております。そこら辺のことはまだお考えはまとまっていないでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     先ほど担当課長からありますように、非常にこの新型コレラウイルスについては、これはもう世界的に注目されている感染症であります。今、松村議員が質問しているように、今のところ、本島ではこのような症候はないということで、安心ということではありませんけれども、気を緩めてはいけない問題でございます。
     先ほども申し上げましたように、いろんな行事や法事などについても、自粛をお願いしたいというようなことでありますが、やはり今、松村議員が招待されたら、自主的に行かないようにしようとかいうところまでは、規制はできないところでございまして、ぜひ何とか、先ほど課長からありましたように、国の専門機関でもいろいろと現状を踏まえながら、19日をめどとしているようでございますが、今15日までの学校休業というものを実施しているところでございますので、これにつきましてはどこが基準になるのか、非常に判断が難しいところでございます。ただ、中止をする、どうするというものについては、本町の行事、いろんなものについては、これは町長の責任として町民に呼びかける必要がある。その間には、やはり確実な情報を得ながら、各課長、担当課長が情報を注視しながら、判断をしていかないといけないと、そのように思っておりますし、この問題については、町、各課長を挙げて、注視をしながら、慎重に考えていかなければいけない問題だと、そのように思っておりますし、また個人的なものもありまして、それをやめなさいとか、そういうことも時と場合には必要かもしれませんが、今現在のところはお願いという形でしかできていないところでございます。
    ○4番(松村絹江君)
     招待されてもなるべく行かないようじゃなくて、招待されなければ行かれない状態のときのその辺の配慮ですね。招待されたら行かなくちゃいけないけれども、その招待する側も、今の時期どうかなということを考える時期じゃないかなということです。招待されても行かないようにしてくださいとは私は言いません。
     とにかく、皆さんが興味を持ち、そして今とても不安を持っているこの時期ですので、水際対策を強く強く言って、何も町民は怒ることはないと思いますので、引き続き徹底してほしいなと思います。
     2番目の医療機関との連携ということで、十分に取られているということでしたので、でも、やっぱり本当に大丈夫かなというのはあるんですね。永良部で発症して、永良部で治せるのか。徳之島の保健所に連絡をして、その対応を取るということですけれども、そこら辺は医療機関も少ないですし、ほかの患者さんもいらっしゃるということもあり、本当に万全の対策を取っていると思いますけれども、安心してよろしいでしょうか。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     お答えいたします。
     すみません、先ほどの町長の答弁に1点だけ付け加えさせてください。
     冠婚葬祭等に関しまして、主催者等にご配慮をお願いしたいということで、各字区長宛ての依頼を今することで準備しておりますので、町民の皆様におかれましては、ご理解いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
     それから、医療機関のほうの対応等について大丈夫かなというようなご質問だったかと思いますけれども、町長の答弁でもございましたけれども、医療体制のほうは徳之島保健所のほうが管轄しておりますので、町は協力して行うということでありますが、地元医師会の皆様、それから徳洲会病院の皆様と、先日の回答でも課題など聞いたところでありますので、十分連携を取りながら進めていきたいと考えておりますけれども、今後も水際対策といいますか、本町に入ってこないことが一番大事でありますので、その感染防止対策と、発生した場合については、関係医療機関とも連携しながら、また保健所とも連携しながら、町民が不安にならないように努めていきたいと思っております。
    ○4番(松村絹江君)
     本当に引き続きよろしくお願いしたいと思います。
     あと、3番目の町民の安心・安全を守るためのシミュレーションということで、各団体に丸投げ状態じゃなくて、本当に町長として、あるいは町として、こういうことは今の時期だからこそ、皆さんで我慢しましょう。ずっと永久じゃないから、今だからここは守りましょうというところを、今サンサンテレビでコロナウイルスとはとか、いろんなのが字幕で流れております。私も見ようとするんですが、字の数も多いし、速いし、なかなか分かりづらいというところがあります。テレビでもやっているから、このことかぐらいしか、多分町民の皆さんは受け取っていないかもしれません。今日の議会の前の町長の挨拶も、全員が聞いているとは限りません。
     要望ですけれども、せっかくサンサンテレビでいろんな映像があるわけですから、この両町での打合せ等も十分精査しまして、町民に分かりやすく、こういうときはこうしてください、町はそのときはこうします、皆さんはこうしてください。イベントに際しては、できるだけこうしてください。あるいは、ちょっと広げてマスクの正しい使用方法。マスクがないそうです。みんながみんな、ないからと思って買うと、このような状態になってしまいます。ですから、正しい知識を町民の皆さんに町長自身が姿となり、町長の口からお話しすることで、注目するんじゃないかなと思うんですね。
     この定例会で質問して、回答いただいても、答弁いただいても、そこで終わることがあっては困ります。じゃ、それをどのように町民に伝え、町民に守ってもらう。そして島全体がこういうことに今努力していますので、皆さんもご協力をお願いしますと。沖永良部島が、和泊町が、避難所にならないように。都会にいると危ないから永良部に行こう。そこでコロナにかからないようにしようという方がもしいたとしたら、それもまた危険なことです。ですから、身内でのいろんなイベントとかも、この時期はちょっとやめてくれ。これが収まったら、また来てくださいぐらいの、強くお断りするぐらいの意思がないと、いいよ、いいよ、大丈夫だよということでは、これから先ちょっと不安が募ります。
     ぜひ皆さんで問題の提起と解決みたいのをつくって、町長がそれを皆さんの前でちゃんとお話しして、町としてはこういうことをやりますということをお話ししていただけたら、私はもっともっと効果があるんじゃないかなと思っていますけれども、その辺いかがでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     先ほど担当課長からもありましたように、今このコロナウイルスの対策についてのいろんなイベントやそういうものの内容につきまして、区長さんを通して文書で配布するという準備をしているというところでございまして、まずそういうことは、文書を出すというのは、南俊美保健福祉課長の名じゃなくて、私の名前で区長さんにお願いするわけでございます。そういうものを踏まえながら、しっかりとした対策を取っていきたいと、そのように思っております。
    ○4番(松村絹江君)
     ぜひ、今度区長会がありますので、そのときまでにもちろん用意なさるということだと思いますので、それを町民の皆さんに配布しまして、そして本当にこの島から出してはいけません。そして、島に来ては困ります。小さい島だからこそできることがあります。大きな東京、大阪方面ではできないことも、この小さい島だからこそ、徹底すればできることがあると思うんですよね。
     テレビを見ますと、いろんな方が今日も発生しました、全部情報を発表していますよ、頭を下げて。和泊町から出ましたという全国放送が流れては困ります。本当に残念な話になりますので、町長にそういう思いをさせたくないという思いもあります。ぜひ、ここで皆さんが危機感を持って、一致団結して、町民の皆さんにも協力をしてもらって、徹底するところは徹底する。守ってもらえるところはお願いする。町でできることはしっかりやるという、その辺を皆さんにお伝えいただければ、何とか乗り切ることができるんじゃないかなと私は思っています。
     私もふだんからあまり手を洗わないんですけれども、今回はしっかり手を洗ったおかげで、本当に白くなります、手も。ですから、いいこともありますので、いろんなマイナス面だけを考えないで、このときだからこそ、子供がおうちにいるから、子供に逆に手伝いをさせて褒めてあげようとか、そういうマイナスばかりじゃなくてプラスのほうも考えながら、このコロナウイルスと闘っていけたらいいかなと思っています。
     私が経験した中で、私の上司から言われた言葉があります。物すごく自分も響きました。優しい悪魔にならずに、厳しい天使になれと。いいよ、いいよ、好きにしていいよ。優しく、優しくしていれば、その部下はどうなるのか。厳しいことを言って、あれもこれも駄目、これもしなさい、あれもしなさいと言ったら、その部下はどうなるのか。君たちは、優しい悪魔じゃ駄目なんだ、厳しい天使になれ。その言葉は何十年たっても忘れることはありません。
     ですから、厳しいことも言わなくちゃいけない町長の立場ですけれども、明日で東日本大震災から9年になります。ああいう災害が起こった後も、後でいいことは言われないんですよ。行政が遅かっただの、声かけが悪かっただの、いいことは言いませんので、ですから今こそ、恨まれても、何言われても、経済がどうのこうの言われても、この和泊町の町民を守るために私はやったんだという強い意思を持って取り組んでいただければいいかなと思います。
     本当に現在進行中ですので、どこでどう歯止めをつけるか、それは誰も分からない話ですけれども、ぜひみんなで力を合わせて、この危機を乗り越えていけるように私も希望しております。
     以上で1番目の質問は終わります。
     続いて、2番目の質問です。
     「働き方改革」の重要性について。
     ①男性職員の育児休暇取得に対しての考え方は、どのように変化しているか。
     ②行事が休日に集中している中で、職員のメンタルが心配されるが、どのような対策をしているか。
     ③「働き方改革」の推進は、少子化対策に結びつくと思うが、どのように考えているか。
     以上質問いたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     松村絹江議員の2点目の質問について、順を追ってお答えをさせていただきます。
     1点目の質問について、男性の育児休暇は、母親の負担軽減をはじめとして、仕事と家庭生活の両立など家族間のメリットがあり、そのこと以外にも、職場にとっては、業務の進め方の見直しや病気などの事態にも対処できる体制づくり、社会的な観点からは、女性の活躍促進など非常に意義ある重要な取組と認識しております。
     現在、国においては、男性の家事・育児参画が職場を変えるとして、子供が生まれた全ての男性職員が育児に伴う休暇・休業を1か月以上取得できることを目指す取組を展開しております。
     町としては、特定事業主行動計画推進委員会などを通して、男性職員の育児休暇取得を奨励しておりますが、育児休業中は、一部共済組合からの手当はあるものの、給与が支給されないため、経済面の課題があると感じております。
     男性職員の考え方の変化について、アンケートを取るなど具体的な把握はしておりませんが、ここ数年、男性の育児休業がマスコミなどで取り上げられていることも多くあり、育児休業取得を選択肢の一つとして考える男性職員もいるかと思います。しかしながら、実際には、まだ休業を取得するに至っていないのが現状であります。検討中の男性職員の背中を押すためには、一月程度の期間を推奨する、所属長から勧奨するなど、職員本人が取りやすい仕組みをつくり、さらには職員全体の意識改革、育休時の職場の環境整備などにも取り組んでいきたいと考えております。
     次に、2点目の質問でございますが、例年、休日に行事を開催することは多くあり、港祭り、町民体育大会、農業祭、花の島沖えらぶジョギング大会など、町主催の行事や各課の行事が休日に開催されております。各種行事の趣旨を考えると、平日に開催することは難しく、職員は休日出勤でありますが、行事の運営成功に懸命に努めているところであります。
     また、休日だけでなく、平日の夜の会議などや事務処理で時間外勤務をせざるを得ない職員もいるのが現状でございます。
     さらに、近年、国の人員削減方策、住民サービスの多様化による業務の量・質の変化や、自然災害などにより業務量が年々増加しております。そのような状況の中、業務の見直し、効率化などが図られつつありますが、大きな進展とまでは至っておりません。
     対策としては、メンタルヘルス不調の自己の気づきのため、年1回のメンタルヘルスチェックを実施しており、その際、ストレス過多と診断された職員は、希望があれば産業医との面談を実施しております。日常的には、課長などにおいては、メンタルヘルスの不調を期さないよう業務量・業務内容の確実な把握と調整を行い、職員の変化を見逃さないように気配りし、職員間においてはコミュニケーションを密にすることによって、職場内の環境向上に努めております。
     本年4月1日からは、いわゆる働き方改革関連法にのっとり、時間外勤務の上限を月45時間、年360時間とする規則を定めました。このことについては、労働時間を把握するためのシステムの導入をはじめ、確実に実施するための方策を取ってまいります。
     また、企業に課せられている有給休暇が10日以上付与されている職員に対し、5日は時季を指定して与える義務については、既に同様に実施する旨、課長会を通して通知しております。引き続き、長時間労働抑制とメンタルヘルス対策について取り組んでまいります。
     3点目でございますが、働き方改革の推進として、国は労働時間の短縮と労働条件の改善、雇用形態に関わらない公正な待遇の確保、多様な就業形態の普及、仕事と生活の両立を施策として打ち出しております。
     少子化対策の一つの方法として、労働時間の短縮や労働条件の改善が考えられます。単に労働時間が減ると、少子化が解消されるとは思いませんが、限られた時間でよりよい仕事をするにはどうしたらよいか。そのことを全ての立場の方が考えて、行動することによって、心に余裕が生まれ、育児などにもよい影響がもたらされるものと考えております。
     本町は第2期和泊町子ども・子育て支援事業計画に、働き方改革の推進を施策として掲げ、子供を持つ親が子育てに配慮して多様な働き方ができるよう、各事業所や社会に対して、長時間労働の是正、多様で柔軟な働き方の実現、雇用形態に関わらない公正な待遇の確保などを推進することとしています。
     また、第6次和泊町総合振興計画案では、「むーるし ふでぃらさープロジェクト」を新たな取組の一つとして定め、「子供は島の宝」という認識の下、子供のよりよい育ちを実現できるよう、子育てを地域全体で支援していける環境づくりに努めてまいりたいと考えているところでございます。
     以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問については、自席から担当課長からも答弁をさせていただきます。
    ○4番(松村絹江君)
     男性職員の育児休暇取得に対して、以前にも質問したことがありまして、そのときはほとんどいないという回答がありました。その後、少し変わったかなという期待も込めて質問させていただきましたけれども、本年度取得した方はいらっしゃいますか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     育児休暇の取得については、実績はございません。
    ○4番(松村絹江君)
     役場の職員は、本当に優秀な方が就職され、そして町のために貢献するという大きな希望を持って就職しているわけですね。ですから、この職員がやっぱり和泊町のモデルとなるような、いろんな面で、仕事ももちろんできる、でもこういう子育てもできる、全て今の時代に合った職員の集まりなんだよというところを見せるためというか、言い方はおかしいですけれども、今の若いお父さんは、私たちの時代に比べれば、子供と遊んだり、子供の面倒を見たりよくしていると思います。どこに行っても、お母さんを休ませる。休みの日はお父さんが公園で遊ばせたり、タラソへ連れてきたり、えらいなと思うんですよ。でも、さらにということでお話しさせていただきますので、今のお父さんたちが頑張っていないということじゃなくて、さらにということで質問させていただいていますので、ご了承をお願いします。
     たまたま小泉環境大臣があのように育児休暇を取り、本当にマスコミで取り上げられ、インタビューを受け、そのときに大臣が言った言葉が、大臣が休暇を取ったからニュースになるようじゃ駄目なんだよねと、当たり前な世界になってほしいから俺はしたんだみたいな、そういうお話をしていました。それがいつの時期に来るのか、本当に先は遠いかもしれませんけれども、ぜひ育児休暇を取りやすくなるような環境づくり。そして、1週間、1か月でまとめるんじゃなくて、本当に必要なときに、奥さんが、お母さんが困っているこの時期に、じゃ帰って何かしてあげられないか。そういう柔軟な休暇の取り方もどうでしょうか。
     本当にいたら困るときもあるんですよね。昼間、今までなかったご主人がいて、ご飯作らなくちゃいけない、子供のこともしなきゃいけない。やれやれ、保育所も行かなきゃいけない。あんた何しているのという感じの、そういうところもあるらしいです、テレビのいろんなインタビュー聞きますとね。
     だから、ずっといられては困るけれども、本当に必要なときに早く帰ってきて、子供のお迎えをしたり、自分が何かしているときにこれをしてあげたりとか、そういう柔軟な育児休暇だったら賛成だねという、若いお母さんたちの声も聞きましたけれども、その辺のアイデアみたいのはいかがでしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     育児休暇につきましては、先ほど松村議員もおっしゃいましたように、小泉進次郎環境大臣が取得したり、それから三重県の県知事が取得したりと、非常に男性の職員も取りやすい雰囲気をつくっていただいたというふうに思っております。このような現象が地方公務員にも浸透していけば、いろんな休暇を取りやすい状況が出てくるのではないかと思っております。
     男性職員が取得できる休暇の制度として、先ほどから言われております育児休暇、それから保育時間休暇、育児短期間勤務、部分休業、子供の看護休暇、それから早出遅出勤務、深夜勤務の制限、時間外勤務の制限等、いろんな休暇の種類がございますので、そういうものを活用していただければ、男性職員が子育てを手助けできる環境がつくれるものと思っております。
    ○4番(松村絹江君)
     ぜひ来年度は、自分も取った、妻に喜ばれた、家族のために自分も頑張れたという職員が一人でも増えるように期待しております。
     2番目のほうの行事が集中していることで、後で同僚議員からも各種行事等の見直しや行事予定の共有とか、いろんな質問があると思いますけれども、本当にご苦労さまだなという思いがまずあります。休みのたびにいろんな行事があり、行けば必ず役場の職員がいろんなことをしている。駐車場の整備から、いろんなことをして、安心感はありますよ。ああ、役場のあの人がいる、また頑張っている。教育委員会も毎回毎回大変だねと。子供の世話やら、老人の世話やら、まず第一声は本当にお疲れさまですという言葉から始めさせていただきます。
     でも、本当にこれで、去年やったから今年もしなくちゃいけないのか。去年もこの時間でやったから、今年もしなきゃいけないのか。これとこれは一緒にできないのか。いろんな行事のそういう見直しは、もうそろそろ、前例でやっているからやるということだけが私は全てじゃないと思います。その辺の打合せ等は、各課ごとにやられて、そして予算を組んでいると思いますけれども、今年も予算はもう組まれています。また、前年と同じような感じの行事はなされる予定でしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     行事の開催につきましては、川畑議員等からもいろいろ見直しの要請等があったところでございまして、課長会においても、各課の行事の見直しの検証ということで今進めておりますけれども、なかなか行事を集約したり、それと知名町と合同で開催というのも厳しいものがあったりと、今なかなか整理がつかないところでございまして、次年度につきましては、今年度と同様の行事の運営、開催になるかと思いますので、そういう各課の検証等も踏まえながら、今後は取り組んでいきたいと思っております。
    ○4番(松村絹江君)
     代休が本当に気持ちよく取れているのか。風通しのいい職場になっているのか。その辺の連携等はしっかりやっていただいて、先ほども言いました優秀な職員が入ってきているわけですので、そういう方たちのメンタルをしっかり見ながら、町民のためになる行事だったら、もちろんやってほしいですし、そこで頑張ってもらうというところもありがたい話ですので、ただその辺の心配がありました。ぜひ対策がありましたら、少しずつでもいいから考えてほしいなと思います。
     次、3番目の質問ですけれども、この前たまたま研修に行きまして、日本の経済を支えるにはということで、もうご主人だけの給料だけでは難しいと。家族内の収入を上げなくてはいけない。家族内の収入を上げるためには、奥様がしっかりしたお仕事をして、そして給料をもらい、そして自分も社会に出て貢献したい。老後のことも考えながら、夫婦共働きが一番のネックですと。これがない限りは経済は成長しませんという話の中であったお話なんですけれども、それに伴って、もちろん子育てへの支援とか、学校のいろんなものが無料になったりとか、国にはしてもらっていますけれども、それにプラス、先ほどの育児休暇にも伴いますが、土曜日と日曜日の休日に8時間、夫が育児に協力すると、第2子の誕生の確率は相当高いという研修を受けました。そこで笑いも出たりしたんですが、土日の休日があったうちの8時間、それを自分の子供のために育児をすると。そうすると、お母さんは、やっぱり今まで自分だけでやっていたことをお父さんがやってくれたと。そうしたら、あと2人生まれても、3人産んでも大丈夫だねという感じで、第2子の誕生の確率が高くなるということがありました。
     先ほどの育児休暇も、あとは行事が休日に集中するとか、全てこれは同じようなことが言えると思いますけれども、ご主人が働き方改革をすることで、第2子、第3子の誕生を本当に迷うことなくできるという統計があるということを聞きましたので、ここで質問させていただきました。
     町長も、働き方改革すれば、そういうことも大丈夫だろうという答弁がありましたので、ぜひ若いお父さん、お母さん、そういうことも考えまして、土日の休みのときには子供さんに手をかけていただき、そして町の今問題視されている少子化に対しての努力というか、協力をしていただければありがたいなと思います。
     私はこれで質問を終わらせていただきますけれども、今一番町民の皆さんが本当に不安に思っていること、そして役場の職員の皆さんに、ぜひ頑張って町民を守ってほしい、仕事をしてほしいということも含めまして、1番と2番の働き方改革の重要性についての質問をさせていただきました。
     多くのイベントが中止状態、そして子供たちは学校に行けない中、たくさんの情報が毎日流れていますので、行政でできること、町民一人一人が心がけることを今こそ徹底し、我慢をして、この危機を乗り越えましょう。島内で感染者を出さない取組を根気強く続けるように要請して、私の質問を終わらせていただきます。
    ○議長(永野利則君)
     これで松村絹江君の一般質問を終わります。

第1日(3)

発言者

  • 池田 正一

発言内容

メニューを開きます

  • 次に、池田正一君の一般質問を許します。
    ○2番(池田正一君)
     うがみやぶら。小学校、中学校、高校、卒業のときがちやぶたさや。卒業するわらんちゃ、卒業おめでとう。島からいじて、いじゃぐににてぃ、勉強するくわんちゃ、ちばって勉強したぼれ。また、働くくわんちゃも、一生懸命働ちたぼれ。うんちゃがふでて、島ち戻ってちゅぬとぅきたに、わちゃ島にうぬわちゃが、うぬちゅらじま守っておやぶんと。
     議席2番、池田正一です。
     サンサンテレビで議会中継をご覧になっておられる町民の皆さん、常日頃から議会活動へのご協力、ご理解、ありがとうございます。今年度は議会議員改選の年でもありますが、和泊町議会、よろしくお願いいたします。
     令和2年第1回定例会において、一般質問を3点通告いたしております。壇上よりは、1点させていただきます。
     昨年9月の第3回定例会において、台風時、悪天候のときの物流対策について質問いたしました。その折の町当局の返事といたしまして、まだ具体的な対策はないと。だが、町民への情報として、サンサンテレビ、または船舶会社のホームページで周知徹底を図る。これからまた防災無線等でもやっていきたいという旨の答弁をいただきました。
     今年もまた2月には3日間ほど船が欠航し、やはり生鮮食料品、牛乳、卵等が不足いたしました。小学校のほうでは、牛乳等がなかったために、家のほうからお茶等を持たせて、飲物を補充してくださいという通達もありました。
     2月の3町議員大会においても、県議会議員のお話の中でも、これは重要な問題だというお話も聞かせていただきました。
     それでは、ここで1つ目の一般質問をさせていただきます。
     1、台風や悪天候時等の物流対策について。
     ①1月に県の「台風発生時などにおける離島の物流に関する対策会議」が開催されました。具体的な内容はどのようなものだったのかお尋ねします。
     ②対策会議を踏まえ、本町ではどのような対策をしていくのかお尋ねします。
     以上、壇上より質問いたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     池田正一議員の一般質問、1点目の答弁を順を追ってお答えをいたします。
     初めに、離島の物流に関する対策会議の内容についてお答えいたします。
     1月29日に、県知事、県関係部局、離島の市町村長、自衛隊、海上保安本部及び事業者などの出席の下、非公開で対策会議が開催されました。
     初めに、台風発生時などにおける離島の物資不足の現状、取組などについて、各市町村から報告があり、本町の現状としては、船舶が欠航した場合、まず生鮮食料品が不足する事態が発生していること、商業者における対策として、台風情報を基にふだんより多めの仕入れを行っていることと併せて、欠航を見越した仕入れは非常に困難であることを報告いたしました。
     本町における対策としては、先ほど池田議員も申し上げましたように、サンサンテレビや防災行政無線で各運航会社からの欠航についての情報提供を行うとともに、住民へのふだんからの備えについて啓発を行っていることを報告したところでございます。
     次に、物資不足時における円滑な対応について意見交換を行いました。
     以上、今回の対策会議におきましては、主に現状の把握と情報共有についての会議が行われたところでございます。
     次に、対策会議を踏まえ、本町ではどのような対策をしていくのかについてですが、この件に関しましては、本対策会議としても離島全体の課題だと考えており、本町では先ほど申し上げた対策はもとより、事前の台風情報などについても迅速な情報提供を行うとともに、今後とも行政機関及び関係事業者などと連携して、台風時などの物流対策に取り組んでまいりたいと考えております。
     以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問については自席から担当課長からも答弁をさせていただきます。
    ○2番(池田正一君)
     まだ対策の方法は進んでいないと、それでも県のほうでこのような対策会議がなされるということは、やはり全ての離島、まさに生鮮食料品不足、間違いなく発生していると。そして、それぞれの市町村でも、どうしてこれを解決していくか考えているところだとは思います。
     ただいま町長のほうでも船便等が止まりますよと。止まるから自分たちで何とか食料品等をキープしてください。これはまさに今起こっている、コロナが出ました、さあマスクをみんな買おう。一斉にマスクを買ってなくなる。まさにこの状況ですよね。
     さあ、船が止まるよ。牛乳と卵をみんな買いだめしてくれと、まさに言っているようなものです。すぐに、その手のものがなくなります。それを防ぐためにも、何とかして、この物流が滞ることなく、皆、町民、言うなれば島民全てに提供できるような対策を期待いたしております。
     新聞にも書いてありました。備蓄施設の重要性、これがやはり一番大事かなと。これをただ和泊町単独で造れ、これは大変です。知名町とも連携して、JAとも、または商工会とも連携して、こういった施設等を造っていくのも大事なときじゃないのかなと思います。
     この会議に参加されたのは町長だけでしょうか。では、その折に、担当の者もおったのかなとは思いますが、やはり備蓄施設等の重要性とかも訴えることは考えているとは思います。どうお考えなのか、お尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     この物流に関する対策会議は、町長のみが出席いたしまして、非公開で行われております。
     その後、先日3月6日付で県庁の離島振興課から文書が届きまして、そのときに出された主な課題ということで、8項目出されたようでございます。
     まず、住民に対する食料品等の事前備蓄の必要性の普及啓発、それからフェリー会社に対する台風通過後の臨時便等による対応の要請、海上保安庁に対する緊急時の輸送の要請、九州電力に対する停電時の円滑な復旧対策の要請、フェリー会社に対する重要物資の優先輸送の要請、停電時の冷凍倉庫等の電源対策、食料品の事前備蓄、台風前後のフェリーの入出港対策、以上の8点がこの会議の中で出された主な項目でございます。
     以上の8項目について、先ほど申しました県の離島振興課から市町村の状況、それから見解の調査が今来ているところでございまして、その実態調査を参考にして、4月に開催される離島市町村企画担当課長会議において意見交換がされているようでございます。
     県においても、この問題に対しては非常に重要なことだということで、前向きな対応をしているようでございますので、引き続き、県、それからそういう問題を抱えている離島市町村で連携を図りながら、対策を進めていくのが最善の方法かと思っております。
    ○2番(池田正一君)
     全ての会議を通して意見を聞いてする、当然そういうことだと思います。しかし、これが具体的な策等を考えて、どれぐらいで少しでも解決する策ができるのか。こういった長く期間がかかるようになるのではないかなという不安もやはりあるんですよね。
     もう最近は見事に台風がすぐ近くで発生し、この2月も台風ではないんですよ、この2月の。それでも3日間船が来ませんでした。最近の船舶はやはり安全を考慮して、なかなか海等が荒れたら出ないという事態も多々あります。その折にも、その2月の3日間のときにも、やはり生鮮食料品が不足しました。ということは、もう、これからまた4月、5月と暑くなってきたら、台風が常にそこで発生します。だから、これはなるべく早く対策等を考えてやっていく必要があると思うのですが、課長、町としてもいろんな関係機関と話をして、やはり備蓄する施設等は必要かなと私は思っているんですが、いかがお考えでしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     生鮮食料品、それから日常生活用品の備蓄については、当然、必要性があると思っておりまして、先ほど申し上げましたように、冷凍倉庫等の案も出ておりますので、そういうものにも補助金を使ったらどうかという案等も今考えられているところでございます。冷凍コンテナ等を入れても、電源の確保ということもまた問題になってきますので、九州電力等とも調整を図っていく必要があると思っております。
     池田議員もおっしゃいましたけれども、町単独でするのはどうかと思いますので、知名町とか、それは大島地区全体の問題だと思っておりますので、そういう補助金の要請等はしていく必要性があると思っております。
    ○2番(池田正一君)
     ぜひ両町、もしくはその関係する機関等と一生懸命連絡を取ったり考えたりして、すばらしくいい方法ができることをとても期待いたしております。今回は、私が9月に質問した後に、このように対策会議等があったもので、これはもう全ての市町村、離島の市町村が考えていることだなと思って、すぐにまたこの会議があったもので、どういったことがなされたのか気になって、今回の質問をさせていただきました。
     今聞いた中では、県のほうからもこのように対策等、こういった項目で対策をしてくださいという要望もあったと。あとはもうそれぞれの市町村の考えですよね。
     それでこの会議等において、またほかの市町村の首長とも会う機会もあったはずです。何か対策等を講じているところもあったのでしょうか。あればお尋ねいたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     この対策会議に私が出席しておりますので、会議の内容につきましては、非公開でということでありましたので、この会議の中で出された案件、先ほど総務課長が言いました案件につきましては、それぞれの市町村、港を保有する島、全部が同じような課題を抱えているところでございます。そのようなことで、今これをどう対応しているかというものについては、具体的な実施案件は各市町村ともありませんでした。ただ、現状は物資が不足すると、またなくなるということの報告で終わっております。それをどういうふうに具体化していくかというのが、今総務課長から報告がありました、次回の対策会議から逐次議論されていくものだ、そのように思っております。
     池田議員の備蓄基地という言葉がありましたが、それは当然必要なことで、全市町村が要望しているところでございますが、その事業を導入するというのは、単独では到底無理なことでございまして、国の支援をいただくような、こういう会議を通じて、どうしてもこういう施設が必要ですよということを県全体で訴えていかないといけないと。国に、補助の事業の創出というのを訴えていかないといけないということでございまして、これからの会議は大きな具体的な対策が考えられていく会議になってくるかと、そのように思いますので、本当に池田議員が思っているように、今日明日できるような案件じゃないような気がいたします。
     それで、今私のほうからも、冷凍コンテナは貸出しできますよといった船会社からありましたけれども、それが停電になるというと、どうにも使えないというようなことから、やはり大型の冷蔵施設を整備することによって、自家発電なども整備されるでしょうし、そういうものが国の支援の対象になるような訴えを今後各離島の市町村の意見をまとめて、県としても統一した意見として国に訴えていかなければいけない、そのように考えているところでございまして、当然、永良部一島一施設になるかもしれませんが、永良部の場合には知名とも議論をしながら、そしてこれを使うであろう業者も巻き込んだ検討をしていかないといけないと、そのように思っております。ただ、そういう希望はありますけれども、今からの協議会の内容次第で、県一丸となって取り組んでいくかということでございます。
     それから、自衛隊も出席しておりましたので、いろんな台風、強風時には船舶も飛行機も飛ばないというようなことでございますので、自衛隊に何とか応援ができないかというと、やはり災害の程度というか、これは船が来なくて物資が足らないということで、激甚とかいろんなそういうものに自衛隊などは要請をされると、そこに先頭を切って行かなければいけないというようなことから、なかなか自衛隊の活動としても難しい面があるようでございますが、海上保安庁もしかりでございます。
     いろんな関係機関が一堂に会して情報を共有したと。その1回目の1月29日の会では、お互いに、県も各離島市町村も関係機関も共有したということが手始めでございまして、これからの協議会が重要になってくるかと、そのように思っておりますので、総務課長がお答えしたように、それから項目について、現状を踏まえながら、県に訴えていく。これが各離島の市町村の役割かなと、そのように思っておりますので、またいい案がありましたら、担当課と議論をしていただければ大変ありがたいと、そのように思っております。
    ○2番(池田正一君)
     中身等も今聞かせていただきました。やはり鹿児島県の離島、まさに台風の常襲地域でもあるし、海があります、距離もあります。南北に600キロぐらい鹿児島県はあります。その中でも、船がやはり全て物流の主を担っておりますから、すごく重要な問題。だから、県のほうでもこの対策会議をした。そして、この奄美群島全ての首長、また連携して、これは要請というか、ぜひしていただきたいと。このようにしないといつまでたっても離島と本土との格差があると。せめて物流だけでも滞らないようにしていくための対策として重要な課題だと思っております。
     これからも全ての市町村と連携して、ぜひ県のほうに上げ、県のほうからまた国のほうに上げ、国のほうの予算が使えれば、それが一番いいことだと思いますので、そのようにしてくださるように、よろしくお願いいたします。
     私たちも当然何なりの策があれば言っていきますし、商工会、JA、全てが連携してやっていかなければいけない問題だとも思っております。
     これからもこの物流対策については、なるべく早くいい方法ができるように、陳情のほうもよろしくお願いいたします。
     続きまして、2つ目の質問をさせていただきます。
     町長が先ほど述べられました施政方針の中に、介護人材の育成・確保とあるが、具体的にどのような取組をしていくのかお尋ねいたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     池田正一議員の2点目の質問にお答えをいたします。
     介護が必要な高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けるためには、地域社会で支え合い、自立を支援していく取組が求められている一方で、受皿となる島内の各介護サービス事業所においては、福祉や介護に従事する職員の高齢化などにより、職員の人員確保が重要な課題であると認識しております。
     県が昨年9月に県内約4,865の介護サービス事業所を対象に実施した実態調査によると、大島地区では特に不足している職種として、介護職員、訪問介護員、介護福祉士という結果が挙げられており、離職率が高い理由としては、賃金が低い、介護業界以外への転職、精神的に仕事がきついという理由となっており、以前、本町が知名町と共同で実施した調査結果と同様な結果でありました。
     また、人材育成に関しても、費用負担や職員の定着率が低いことなど、課題を抱えている現状にあることから、介護保険事業所との意見交換会を知名町と共同で開催し、情報共有と課題解決に向けた意見を集約していくとともに、県や関係機関とも連携し、必要な支援に努めていきたいと考えております。
     以上で壇上からの答弁は終わりますが、次の質問に対しては、担当課長からも答弁をさせていただきます。
    ○2番(池田正一君)
     ただいまの町長の答弁を聞いて、大島地区で県内のほうでも特に離職率が高いと、人材が不足していると。なぜこういった原因があるのかということは考えたことが、検証したことがありますでしょうか、お尋ねします。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     介護職員、介護事業、高齢者の方々の介護をするということで、特に若い方を中心に介護に関するマイナスのイメージがあるのかなと感じているところでありまして、そのためには今後介護事業に対する魅力度アップというようなことで、介護がやりがいがある仕事だよというようなことなどを含めて、人材の育成、確保に努めていければなと感じているところです。
    ○2番(池田正一君)
     まさに課長、そのとおりなんです。イメージなんです。マイナスイメージなんです、介護職。この間、そういった介護職のところに行って、いろいろ勉強も、いろいろ意見も聞かせてもらいました。人材育成に対する実務研修とかそういったところに関する補助金等は、それぞれの施設で出すよと。それでも人がなかなか集まらないと。なぜか。イメージが悪いんです。そんなに悪いものでもないとは思うんですけれども、この仕事も、とてもお年寄りの方々に喜ばれ、そして週何回でも通っていける。そういったのも、このヘルパー等でもあります。しかし、来ない。これはやはりイメージが悪い。だから、もっと働いている方々がはつらつとしているところを皆さんに見せて、ああ、なんだ、介護の仕事もそんなきついきついばかりじゃないじゃないかとか、そういった発信もぜひしていただきたいなという話も聞きました。
     これ、5年前のですかね、国勢調査で、和泊町のやつ、ちょっと資料を頂きました。その折、女性の職業の中では農業の次に医療福祉関係の従事者が一番多かったです。これはあくまでも27年度の国勢調査です。363名ですか、男性のほうは88名と少なくはなっておりますが。この当時これだけの人数、これでもやっぱり少ないでしょうね、いました。でもどちらかというと、年齢別にしてもやはり高齢の方々が多々おります。5年たったということは、また1ランク上に上がっていると、そういった状態でもあると思います。
     ですから、今までは介護をしていた方々が、これからは介護をされる方になると。私たちの介護は誰がしてくれるのと。下の子がいません。若い人がなかなか入ってきません。なぜか。そうなんです。イメージなんです。マイナスイメージなんです。でも、全然やりがいのある仕事だと思います。これもまさに保育士同様、介護士、人材不足です。日本全国的にも人材不足ではあります。ですけれども、人材不足、人材不足と言って終わらせるわけにはいけません。人材がいなかったら、そういった施設等に入る方もおられなくなるんです。
     さて、これでどういったイメージアップ等をやっていくか。ぜひ課長、何かありましたらお聞かせください。今すぐにこのプラン、こういうのをしたらいいんじゃないのかとか、無理かもしれませんが、ぜひこれからマイナスイメージを払拭して、やりがいのある仕事というアピール等をしてほしいんですけれども、いかがでしょうか。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     現在、町内にはおおよそ8つの法人等が二十数種類のサービス事業を展開して、介護が必要な高齢者が地元で住みやすい環境づくりのために日夜努力して頑張っていただいております。
     その中では、介護福祉士会という若い優秀な職員を中心とした会も組織されております。そういう方々の意見も取り入れながら、今後、町内にある事業所の情報、ビデオとかそういった形で情報を広く町民に提供しながら、介護に対するイメージアップを図っていければなという、今ざっとしたプランを持っているところです。
    ○2番(池田正一君)
     介護資格のサポート募集要項、去年とかも出したらしいんですけれども、募集者はゼロであったと。誰も来てくれませんでした。だから、どういった方々、例えば今農業している方々でも、この資格を取って、その空いている時間、空いている時間って、常に農業をして、これをしてと、そんな働き詰めにせいとは言いませんよ。農業している方々でちょっと暇な時期になってきたら、1日でも、例えば訪問ヘルパーの資格を取り、行くと。そこで、言い方は失礼ですけれども、小遣い程度のお金は十分稼げる。そういった事業でもあると思います。
     ただ、このように募集を出しても集まらないと。それでも、個々の事業所にしたら、また今年度も一応募集のあれはすると。やはりそれはしないことには、しようと思う子もいないだろうと。だから常にゼロであっても募集はしていきたいというふうな返事をいただきました。
     また、こういった実務者研修のカリキュラム等には、大体もう受講料が10万とかかかるんですけれども、それぞれの施設がみんなこれも負担して、受ける方々になるべく負担がないようにしていくというような旨もありました。また、そういったことで、10万円の負担があって、各事業所でもしできない場合は、町等でそういったもの補助等できるのかできないのかも、ここでお尋ねしたいと思います。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     職員の資格取得等にかかる部分については、各事業主、基本的には各施設、事業所等が負担すべきものと考えておりますけれども、国県のほうでも、介護人材の部分に対しては、キャリアアップでありますとか、介護人材育成に関わる対策に必要な事業も創設されておりますので、そういった事業がありますよという提供も行いながら、人材確保に努めていきたいと思っております。
    ○2番(池田正一君)
     本当に介護士の人材を確保する、これは重要です。今こうやっておられる皆さん、皆さん方もいずれは年を取って、家でおられるか、介護施設に入るか、その折に介護士がいなかった場合はどうされますか。大変ですよ。入れないですよ。家ですよ。家で誰も見てくれる方がいなかったら、もう独り暮らしですよ。そういった事態にならないように、ぜひ頑張って、町を挙げて、町どころか国を挙げてしないといけない問題でもありますけれども、ぜひ介護士の確保、そしてやってくれる方、僕も何人かにアプローチはしようと思いましたけれども、うまいこと説明できないんですよね。どういう感じにしてやったら、農業しながらでもできるよと。介護の免許取得をしていたら、もう日本全国どこに行ってまたできるよと。そうしたら、この資格等さえ持っていたら、給料もちょっと高いよと。免許がなく行くよりも高いですよと。そういったこともアピールできればいいなと思っております。
     課長、いろいろ問題は、対策に忙しい保健福祉課でありますけれども、まさに今はこのCOVIDの問題で大変だとは思いますけれども、COVIDが収まったら、次はもう介護してもらう方々が一気に増えてきます。ですから、どうかこの介護士を確保すること、ぜひ頑張って、それぞれの施設等とも密に相談して、介護士の確保のほうをよろしくお願いしたいと思います。
     これはもう課長一人のせいじゃないですから、ほかとも相談して、そして何かあったら私たちにも当然相談して、みんなでやっていかないといけません。本当に今こうやっている方々、いずれは入るんです。いずれは介護が必要になるんです。そんな寿命なんか決まっていませんから。90になっても元気、90過ぎてもうよれよれになったら、そういう場合はもう介護してもらわないと困りますから、よろしくお願いいたします。
     本当にこれはまただから、保育士のほうも一緒です。保育士も介護士も、本当に大変な時期だと思います、確保するのが。連携して頑張っていただければなと思っております。
     それでは、3つ目の質問をいたします。
     スポーツ施設整備について。
     我が町には、町民健康運動広場のグラウンドに芝生グラウンドがあります。私が見る限り永良部では本当に一番いい芝生のグラウンドではないかなと思われます。だから、ここでサッカー大会とラグビー、去年は話題になりましたね、ラグビー。ラグビーとかも行われてもいいんですけれども、島内ではなかなかラグビーに関してはそこまで積極的にする方々がおられません。ですから、主にやはりサッカーということになっております。
     この芝生のグラウンドと駐車場の間にフェンスを設置することはできないか、お尋ねいたします。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     池田正一議員の3点目の町民運動広場、芝生グラウンドと駐車場の間のフェンス設置についてのご質問にお答えいたします。
     町民運動広場芝生グラウンドと西側駐車場との間には、現在フェンスは設置されておりません。一方、県道側駐車場との間には約5メートルのネットを設置し、ボールの飛び出しを防止しているところです。
     ご要望のフェンス設置につきましては、町民運動広場を利用している競技連盟やスポーツ少年団等、各団体と協議し、緊急性や必要性を確認した上で検討してまいりたいと考えております。
    ○2番(池田正一君)
     ぜひ検討していただきたいものです。
     なぜこれを出したかというと、やはり私も今息子らがサッカーをしている関係上、よく向こうの芝生のグラウンドのほうでサッカー大会が行われます。その折に、やっぱりボールを蹴ったら飛んでいくんですよ、出ていくんですね。その際、車が通るときに前にぼーんと落ちる、それで運転手もびっくりします。ある程度ボールが来るものと予測していればいいんですけれども、いきなり来た場合とかは、とても危険な状態です。
     そして、皆さん最近いい車をたくさん止めていますよね。そこにボールがバーンと当たると、少々へこむと、それはもう誰も文句は言いません。というか、まず見ていません。いつボールが当たってへこんだかも分かりません。そういった、それぞれ個人所有の車等にも傷がつくということもあります。
     そして、ボールを追いかけで、出ていったら子供たちが取りに行く場合もあります。その折に車等が通った場合には、事故等が起こる可能性もあるなと。今まで向こう等で事故があったかどうかとかいう報告はまだ私も知りません。そういった面でも、これだけの、サッカーといえばもう町民運動広場での芝グラウンド、まさにそういうイメージではありますけれども、ここをやはりきちんとフェンス等をやり、これからもこのようにすばらしい指導者等も来て、指導する機会もあります。結構、Jとか鹿児島実業のコーチ陣が来たりして、指導したこともあります。そういったのも踏まえて、ぜひこのフェンスを設置していただきたいと思います。
     先ほど教育長が言われました、関係団体。その関係団体、どういったところが具体的になるのでしょうか、お尋ねいたします。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     お答えいたします。
     関係機関というものは、基本的にはサッカーをされている方、またはグラウンドを利用されている方。今年度利用された件数としましては、約358件の申請がありまして、利用されております。うち、子供たちに関する利用としましては約45件申請されております。そういった形で、グラウンドを利用されている方々にお声がけをしまして、それで協議をして、これが今緊急性があるのか、その必要性がどれだけあるのかというのを皆さんで意見を出し合って、それから建設に向けては、検討していければと考えているところであります。
    ○2番(池田正一君)
     グラウンド申請、これはもう恐らく町民運動広場は全てを捉えての358件だと思います。この45件で、少年等のサッカー、これは恐らくサッカーで主に使うことだろうと思います。今までこの手の要望はなかったんですか。したとか、しないとか、そういうのも聞いて、何も動いてなかったのでどうなんだろうと、サッカーのほうから私は相談を受けたんですけれども、お尋ねいたします。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     担当のほうにも確認をいたしましたが、ここ数年はそういったご意見は伺っていないと聞いております。
    ○2番(池田正一君)
     分かりました。ということは、前回言ったときに何も返事等がなかったので、諦めていたのかなという部分もあるかもしれません。そして、今回、私のところがちょうどサッカーをする子がいて、そこに行って、そういった意見を、池田正一がいれば、ちょっと言おうかという感じで言ったのかもしれません。しかし、私も見ていて、今までそう気にしないで見ていたら、ボールが飛び出ていったなぐらいしか思いませんけれども、フェンスをつけたほうがいいのではないのかなということを踏まえてやったら、やっぱりつけたほうが全然安全性にもいいと思います。
     そこまで高いとか、そういったフェンスは要りません。そこまでのキック力はまだ中学生、小学生はないと思います。高校生の場合はあるかもしれませんが。ですから、そこまで高いフェンス等の設置は、ボールが飛び出さない程度の高さでも結構ですので、そこはぜひ関係機関、関係機関ですから、グラウンド使用だったらサッカーもしくはグラウンドゴルフとか、そういったものに利用されていると思いますけれども、ぜひ機関の皆さんと話合いをして、いい方向に向けていってほしいなと思います。
     本当に島内全て見ても、あの芝生のグラウンドはいいですよ。あれだけ広々として、サッカーのコートも3つですかね。3つして、よくサッカー大会もしております。また3月にも、できればいいんですけれども、美ら島カップのほうもする予定と。あとは関係機関、両町と相談してできるかどうかも考えていると、検討はしているということではありますけれども、できたらいいなと私も思っています。
     このグラウンド、これも主にサッカーがメインではありますけれども、到底島内にはサッカーだけではありません。サッカーも、バレーも、野球も、いろんなスポーツをしている方がいます。だから、この屋内スポーツに関しましては、今度は体育館等の建設を考えていると。そして、野球に関しては、結構グラウンドはもういい感じでできております。もう中学校等のグラウンドが野球をするためのグラウンドとなって、きれいになっております。また、このサッカーに関しては、土のグラウンドはやはり駄目です。やはり芝生のグラウンドでするのがベストだと思います。
     となって、この芝生グラウンドにフェンス等が設置できたら、さらにクオリティーの高い、サッカーに関してのゲーム等もできるすばらしいグラウンド、どこにもアピールできるグラウンドになるのではないかなと思います。与論には見事なグラウンドがありますよね。ですから、和泊町もぜひこのようにサッカー等をするにおいても、事故が起きないであろう、このようなグラウンドにフェンスを設置していただきたいなと思います。
     以上で私の一般質問のほうは終わらせていただきます。ちょうど今日は3点いたしました。これはみんな聞いたことは、全てそちらの返事次第なんです。してくれますか、できますか、どういうふうにしますかと。ただ、もうそういったことに関して、今回は質問させていただきました。
     どれもこれも重要なものであります。この1点目の物流対策については、ぜひ県のほうに要望して、国のほうからのお金等が下りてきたらとてもうれしいんですけれども、そのように業者の方からも、コンテナのほうも提供してもいいよと、そういう話が来るぐらい、やはり業者の方々でもそういうふうに思っているということです。どうか町当局の皆さん、真剣に考えて前に進んでいきましょう。
     介護人材育成、これは本当に近い将来、大変な高齢化社会が来ますから、これに対応するには、介護の人材の方々がおらないことにはできません。施設はあっても、人材がいなかったら話になりません。施設があって、入れる人数はいるんだけれども、介護してくれる方がいないから入れないと。そういった状況もあります、起こり得ます、現に起こってもいると思います。どこのチラシを見ても、募集、募集と新聞によく入っております。これをクリアするためにも、南課長、大変でしょうけれども、介護の人材の確保のために知恵を振り絞って、いいイメージをできるように、介護士のイメージも変えていってくださればありがたいなと思います。よろしくお願いいたします。
     3番目のスポーツです。永井課長、お願いします。やっぱりこういった安全性でいくためには、フェンス等、そういったものが必要になってきます。ですから、それぞれの団体等と話して、やっぱり必要だよという意見がありましたら、そこで流さずに、ちゃんと酌み止めて、これを次の予算等に組んでやってみようか。またこれも予算がかかることです。お金がかかることです。お金がかかるのは大変です。分かります。分かるけれども、安全を確保するために、子供たちの安全も確保、親の安全も確保です。そのために、ぜひやっていただきたいなと思います。
     以上、この3点についての質問を終わらせていただきます。
    ○議長(永野利則君)
     これで、池田正一君の一般質問を終わります。
     ここでしばらく休憩します。
    休 憩 午後 零時10分

第1日(4)

発言者

  • 前 利悦

発言内容

メニューを開きます

  • 再 開 午後 1時10分
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き、会議を開きます。
     次に、前利悦君の一般質問を許します。
    ○6番(前 利悦君)
     皆さん、こんにちは。議席番号6番の前利悦です。
     2点について通告してありますので、壇上から1点について質問をさせていただきます。
     1、教育行政の重点施策について。
     ①町内の学校間での転校件数は、今年度何件あったか。また、昨年度に比べてどのような状況なのか。
     ②、人権教育の充実について。児童生徒の人権意識の高揚をどのように図っていくのか。
     ③、いじめや不登校など様々な問題解決のために、学校運営協議会を設置し、今まで以上に学校と家庭、地域が一体となった取組が必要だと思うが、学校運営協議会の設置について、どのように考えているか。
     以上です。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     前利悦議員の①町内の学校間での転校件数は、今年度何件あったかのご質問にお答えいたします。
     町内での学校間の転校件数は、今年度は小学校ゼロ件、中学校1件の計1件、昨年度は小学校5件、中学校1件の計6件ありました。昨年度と比べて、今年度は5件少なくなっております。
     個々の事例の詳細については、プライバシーの関係で申し上げられませんが、子供たちが転校先の学校で充実した生活が送れるように、転校先の学校には、特段の配慮をお願いしております。
     前利悦議員の②のご質問にお答えいたします。
     ②は、人権教育の充実について、児童生徒の人権意識の高揚をどのように図っていくかというご質問であります。
     本町では、町内全ての学校で人権教育の充実を学校経営目標の重点に位置づけ、人権教育は、全教育活動を通して推進されております。国語や算数などの教科学習では、一人一人の意見や発表を大事にすることや友達の意見や考えに共感したり、自分の意見と相手の意見の違いを認め合ったりする中で、人権意識を高めています。
     道徳科の事業では、生命の尊さ、親切・思いやり、公正公平、総合理解・寛容などの内容を中心に、相手の立場になって考えたり、行動したりできるよう、実践力を養っています。
     学校行事や総合的な学習の時間では、人権集会を行ったり、人権作文、ポスター、人権標語の募集、幼稚園やこども園との交流学習、福祉施設への訪問学習などを行ったりしています。
     また、人権擁護委員の方にも学校に来ていただき、人権の花運動や各学校での人権教室の開催などを行い、子供たちが人権について考え、意識を高めていく体験活動を行っています。
     地域活動の中では、年長の子供が年少の子供の世話をしたり、互いに協力して作業に取り組んだりする姿なども見られます。
     今後も人権教育の充実に向けて、子供たちが互いに相手を尊重し、助け合って生きていけるよう、児童生徒の人権意識の高揚を図っていきます。
     3点目のいじめや不登校など、様々な問題解決のために学校運営協議会を設置し、今まで以上に学校と家庭地域が一体となった取組が必要だと思うが、学校運営協議会の設置について、どのように考えているかのご質問にお答えします。
     学校運営協議会制度は、学校と保護者や地域の皆さんが共に知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、一緒に協働しながら、子供たちの健やかな成長を支え、地域とともにある学校づくりを進める法律に基づいた仕組みです。
     その導入については、努力義務化や、その役割の充実などを内容とする法律の改正が行われ、国は、全ての公立学校での導入を目指しております。
     本町においては、定例教育委員会などで教育委員による議論を重ね、制度、内容についての理解を図るとともに、学校運営協議会を設置している学校の情報を集めたりしながら、理解を深めていきました。
     町内の各学校に対しては、学校評議員の会などを中心に、地域の方々やPTAでも話題にして、学校と地域住民等が力を合わせて、学校の運営に取り組むことが可能となる学校運営協議会のよさについて、理解を深めていただくようお願いしてきたところです。
     今後、教育委員会としては、総合教育会議での検討も踏まえた上で、導入を進めていく予定です。
     以上です。
    ○6番(前 利悦君)
     本町での転校、急に出ていく、そういう移動で、それも当然あり得ることですけれども、本町内での転校というのが昨年、一昨年、そういうことを聞いておりました。
     そこで、昨年は小学校で5件あったと。そして中学校で1件と。これは、親たちの移動なのか。その辺の状況はどうなんでしょうか。住居が変わって移動したのか。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     お答えいたします。
     転校の理由についてのご質問ですけれども、昨年度保護者の転居によるのが5人、そして、1人は保護者の都合です。転居はしていないんだけれども、そこに転校したほうが子供が下校のときに、そのまま自宅に帰らないで、そこの仕事場に行って帰れるというような、保護者の都合で1人転校しております。それで5人。
     今年度の場合は1人なんですけれども、これは学校の環境を変えたいという、保護者や本人の都合によって転校しております。
     以上です。
    ○6番(前 利悦君)
     転校にいじめとかそういうことはなかったのか、お尋ねします。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     深刻ないじめというのは聞いておりませんけれども、ちょっとした気分を悪くするからかいとか、そういったのはあったように聞いております。ただし、それはそれほどひどいのではなくて、それをその子が非常に気にしたという程度のもので、もう今はいじめというのは、本人がいじめと感じれば、もういじめと捉えるというようなことで、いじめに対する定義というのは非常に緩やかになってきております。ですので、国や県の指導もなるべく早いうちに、どんなことでもいいから子供が不快に感じたり、からかわれたり、ちょっとしたいさかいでもいじめと捉えて対処しなさいと。そして、すぐにその解決を図りなさいと。だから、いじめの件数が一気に増えています、新聞等でも。そのことは、そのように、いじめの定義がもう緩やかになってきて、ささいなこと、ちょっとしたことでもいじめと捉えて報告しなさいと。そのようなことから、いじめの件数も増えているわけです。
     要は、どんなささいなことでもいじめと捉えて、見つけて、それを早く解消しなさいと。そういったことでありまして、このことについていじめはなかったかとご質問されれば、それはもう学校というところは、子供たちはからかったり、あるいはちょっとした意地悪をしたり、そういったことは起こったりもしますので、その程度のことで、そのことが転校の主な原因になったとか、そんなことではありません。
     以上です。
    ○6番(前 利悦君)
     簡潔に質問しますので、簡潔なお答えをお願いします。
     いじめはあったわけですね。どうですか。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     それをいじめと捉えたら、いじめはあったと答えるしかないと思っております。
    ○6番(前 利悦君)
     いじめというのは、本人がそういうふうに思えば、もうそれはいじめになると、私はそういうふうに思っています。
     それでもう転校しているんですよね。私、今年転校した子に会いました。一目見て、物静かで本当に真面目そうな子、これがまず第一印象でした。そして、本当はどうしてと聞きたかったけれども、そのいじめのつらい思いをその子にさせたくないという思いで、あえて聞きませんでした。
     というのは、前にも話をしたことがありますけれども、小学校3年から中学校の間、学校にほとんど行っていなかった。定時制高校に来て、初めて彼と出会ったわけですけれども、彼が書いてきた文章の中に、1年前、2年前、3年前の記憶を思い出してみるけれども思い出せないと、そういうふうなことが書いてありました。そのときに、この子は本当に、昔のそういう嫌な記憶を自分の記憶の中から消したいんだなと、そういう思いがしました。
     その子は、来てからやっぱり定時制高校の中で仲間に出会い、支えてくれる友達がいる、そういうことによって、1年から4年間の間1回も遅刻もしないで、欠席もしないで4年間卒業して、そして卒業した年に大学に入っていきました。
     私、その子にそういうことも話しました。学校に行くのは大変だろうけれども、行けば必ず学校の中には、自分を支えてくれる友達はいるからと、そういう話をしました。そしたら、お父さんも友達はたくさん要らない、そういうことを言いました。本当に学校に居場所がない子供たちが転校していく。もう最終的な避難、そういうことを考えたときには、それはやむを得ないと思うんですけれども、ずっと一昨年、昨年、そういうのをずっと質問してきました。桂議員からも、運営協議会のことで質問がありました。本当に、今子供たちは悲鳴を上げています。本当にこれでいいのか。
     ちょっと簡潔に質問します。
     それで転校して、その子はきちんと学校に出席できている、その辺の状況はどういうふうに捉えていますか。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     今、議員が言っているその子と私が考えているその子が一致しているかもしれませんし、そのあたりはよく分かりませんけれども、転校した後、こっちも非常に気になって、転校したところの学校にいろいろ事情を聞いております。行ったり来たりということでありましたけれども、今はちょうど休校中ですので、直近の昨日、今日の事情は分かりませんけれども、いつも学校の校長にも自分から電話をして状況を聞いたり、また、激励をしてくださいよといろいろしているところですので、これからなじんで、充実した学校生活が送れることを望んでおります。
     以上です。
    ○6番(前 利悦君)
     なかなか行けない状況があって、行ったり行けなかったり、そういう状況のようでした。近いところで3日間ぐらいですかね、学校に行ったと。そういうことでお母さんも大変喜んだと、そういう話も聞きましたけれども。
     これはもう本当に、いじめであれば人権問題にも関わってきます。それで、先ほども言いましたけれども、一昨年、昨年そしてずっとそれが続いている。今年はそのことが小、中、そして大城小、そこの子供たちにもつながっている。本当にこれでいいのかと。教育の町を宣言している我が町がそれでいいのかなと、そういうふうに思うわけです。
     本当に、地域みんなで子供を見守って育てていかなきゃいけないと、そういう思いはずっと今までも言ってきましたけれども、本当に真剣になって、いじめは時によって命までなくしてしまいます。近いところで、奄美でまだ問題を引きずっているみたいですけれども、そういうことがありました。本当にこの子供の思いというのを、そこからその思い、親たちの思いを受け止めて、それを学校の教育課題にして、それをどうしていくか、ここが僕は学校の一番の課題ではないかなというふうに思っているから、そういう質問しました。
     それで、2点目の人権問題になりますけれども、いろいろな取組がされていることは、先ほど説明がありましたので分かりました。その辺の事情はよく分かっております。ところが、それが本当にどこまで子供たちに伝わっていくのか。本当にそういうこの思いが、同じ学年の子供たちに伝わっていくかということを考えた場合、それがなかなか伝わっていない。そういうことが大事じゃないかと、その思いを伝えることが大事じゃないかということを言いましたけれども。
     こうして転校したからよかったじゃなくて、転校までしていかざるを得ない、その思いを他の子供たちにどのように伝えているか、その辺の状況を聞いていらっしゃるんでしたら、お答えお願いします。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     特定の子供の転校については、学校でそのことを直接、その人を具体的に出してではなくて、この人権教育の中で、道徳の中でも関連した部分はいっぱいありますし、人権教育、人権教室でもありますし、また校長の人権に関する講話とか、いろいろな場面でありますので、そのような場面で、人権尊重の精神が全ての子供たちに伝わるような教育活動は、具体的な場面を通して、それぞれの学校でしているわけでありまして、それぞれの学校には、全て人権教育に関する教育課程がありまして、年間指導計画もあって、それに基づいてやっているということであります。
     以上です。
    ○6番(前 利悦君)
     それをしていく場合に、子供を特定の子にしていくと、なかなか難しい部分があること、私もずっとやってきました。だから、そこに仲間づくりの県から出されている資料とか、そういうものを基にして同じようなものを見て、そしてそこと重ねながら、そういう思いを伝えていく、そういう学習の仕方をずっとしてきたところがあるわけですけれども、だけど、その辺がなかなか伝わっていかない。そして、収まるどころか広がってきている。
     もう3月、今年度が終わろうとしている。4月にまた新しい子供たちが来たときに、またそこにつながっていく、そこをちょっと心配してそういう質問にもなっているわけですけれども、本当に教育のまち和泊町がこういうことでいいのかなと思ったときに、これは地域を挙げて取り組んでいく、そういうことが必要じゃないかなというふうに思いますけれども、町長、この辺についてどうでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     教育行政について、前議員が議会あるごとに質問をされているわけでございますが、教育委員会としても、そのような質問の内容を十分に把握しながら、各学校との連携を十分密にして、このようなことがないような方策に努力をしているわけでございます。
     また、いじめとか不登校とか、そういうものについては、学校の先生方も一生懸命取り組んでいます。そして、PTAの役員の皆さんとも議論をしながら、どう対応すればいいのか。また、地域の皆さんとどう向き合って、学校と地域が協力をしながら、この問題を解決できるかということは、学校、校長先生をはじめ、学校の先生方も取り組んでいるということは、私もそばから見ながら、承知をしているつもりでございます。
     ただ、前議員が質問しているように、一つ一つ解決していくためには時間が必要であろうし、また地域と学校がどう取り組んでいくかという問題もあるかと思いますので、これは前議員も先頭に立って、一緒になって取り組んでいただければ大変ありがたいなと、そういうふうに思っております。
     そして、教育委員会では、教育委員の先生方と一緒になって、学校運営協議会の設置についても議論をしておりますし、また、総合教育会議でも度々その問題については取り組んでいるところでございますので、教育委員の先生方の共通理解、学校との理解、そういうものを含めながら、全機関で真剣になって取り組んでまいらなければいけないと、そのように思っておりますし、今後とも前議員も先頭に立って、一緒になって取り組んでいただければ大変ありがたいと思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。
    ○6番(前 利悦君)
     そういうのがあれば、私も37年間教員をして、その半分近くはずっとそういう同和教育に関わってきて、そういう地域との関わりとか、差別部落に足を運んでそういう関わりをしてきて、また、不登校で来れなかった子供たちとの出会いもあって、そういう経験がありますので、そういうのがあればまた協力は惜しまないと、していきたいと思っています。
     それはもう学校でも当然していると。そこにいた子がいなくなるわけですから、本当にその思いはやっぱり伝えていくことがもう一番、まずそこからだと思うんですけれども、それがなかなか伝わらず、そういう悲しい子供を出しているという状況であるので、本当に残念なところがあるわけですけれども、ぜひ町内から町内、これは移動する場合もあります。だけれども、行かざるを得ないという、そういう状況だけにはならないような取組が必要になってくるんじゃないかというふうに思います。
     少し同和教育に関わってきたものですから、教育長は同和教育といいますと、一言で言えば、教育長はどういうふうに思っていますか。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     同和教育、人権同和教育と、一まとめにして言われることもありますけれども、根本は一緒で、やはり人権尊重の精神を育んでいくと、それが人権同和教育の基本でもあり、一言でと言えば、よくことわざで言われますけれども、我が身をつねって人の痛さを知れとか、おのれの欲せざるところは人に施すことなかれと、そのようなことに帰するのではないかと思っております。
    ○6番(前 利悦君)
     これは、そこに関わってきた人たちも、一言で言えといってもなかなか言えないものと思っているんですけれども、私は関わってきて一言で言えというと、真実の教育、私はもうそういうふうに思っております。同和教育というのは真実の教育だと。
     というのは、子供たちはいろいろ問題行動があります。その行動は事実ですけれども、それだけではその子供は分からないと、何でその子がこうなのか。この行動になっていく本当の裏側の部分を見ていくと。そして、そういう行動に。そこ見ていくのが真実の教育、私はそういうふうに思っておるわけですけれども、その思いというんですか、そういうものを見ていかないと、子供たちは見えてこない。そしてまた、そういう思いが分かっていくことが私は教師にとって一番の喜びじゃないかなと、そういうふうに思っています。
     そういう意味で、ここに重点施策の中にたくさんありますけれども、本当に島の人たちが苦労して生きたそういう歴史とか、そういうものをやっぱり子供たちに伝えていく。もちろん事務局のここで西郷さんの一番和泊町の大事なもの、そういうものもちょっと重点的に子供たちに教えていくというんですかね、そういうものが必要かなというふうに、今思っています。
     それで、この1、2、3の質問はつながりますけれども、そういうことで地域みんなで子供を育てていくということになっていくと、どうしても学校運営協議会、コミュニティスクールをつくっていくことにつながっていくことじゃないかなというふうに思っています。
     この前、総務文教の研修で指宿市に行きました。そこの中に、指宿市が学校運営協議会を設置するに至った理由というのがあります。ちょっと読んでみます。評議員制度があって、それでも一定の評価はあったけれども、それは学校評議員は、校長の求めに応じて個人として意見を述べることができるとされており、言わば校長のアドバイザー的な役割にとどまっているため、いじめや不登校、学力向上などの様々な課題の解決を考えると、今まで以上に学校と家庭、地域が一体となった取組の位置づけが不可欠であり、保護者や地域住民が一定の権限と責任を持って学校運営に参画する仕組みが必要であると捉え、平成28年4月より、市内の全小・中学校において、学校運営協議会制度を実施することにしたと、こういうふうに設置の理由が。
     前年、沖縄に行ったときは、あそこは糸満市だった。糸満市もそういう不登校の状況があって、やっぱり地域で取り組む必要があって、そういうふうになったという話を聞きました。
     今、大島郡ではどこでもないということですけれども、教育の先進地である和泊町から本当にそれをして、そして地域が一体となって取り組んでいくという必要を感じているわけですけれども、それについて教育長、どうでしょうか。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     このコミュニティスクール、学校運営協議会の制度については、学校と保護者、地域が一緒になって子供を育てるという、これはもう昔から言われていたことで、それで学校評議員会ができたけれども、これでもまだ足りない部分があると。それをあと一歩進めてコミュニティスクールにすれば、より三者連携が機能していくんじゃないかということに基づく制度でありますので、これは導入に向けて学校が何をすべきか、教育委員会が何をすべきかということを整理して、その導入に向けての作業を進めていきたいと思っているところです。先ほどの答弁で答えたのと一緒です。
     以上です。
    ○6番(前 利悦君)
     この指宿市の資料を見てみると、つくり出す効果ということがあるんですけれども、子供たちの効果というのは、いろいろな人との触れ合いを通して、子供たちの自己肯定感や他者を思いやる心の育成に効果があったと、そういうことが書かれています。
     それから、教師にとっての効果というので、地域の協力により子供と向き合う時間の確保と、子供たちと向き合うことができたと、非常になかなかそういうところが、そこができていると。私はそういうことが必要だと、教師は。地域に足を運んで、学校の中で私は子供は見えてこないと思います。地域に足を運んで、親たちの思いを聞き、地域の人たちに話を聞いて、その子を丸ごと受け止めていけると思っているんですけれども、そういうことにつながっていくと、そういうふうに書いてあります。
     これが学力向上にもつながっていくということで、子供たちが仲よくしていけば、それはおのずとそういうふうにつながっていくわけですので、ぜひそういうことも含めて検討して、早めの設置というのを考えていただきたい、そういうふうに思います。
     時間が過ぎていますので、次は2点目の質問をします。
     農業振興について、バレイショの価格が低迷しているが、生産者の収入安定のため、関係機関と連携してどのような対策を講じていくのか、また、収入保険制度への加入状況はどうなっているか。
     2、農作業の省力化のために関係機関と連携し、ドローンを導入した作業委託やバレイショの収穫機、ハーベスターを貸出しすることはできないか。
     3、農作業の省力化と産業廃棄物を減らすため、生分解性マルチの利用をどのように促進しているか。
     4、農産物加工センターにおいて、地域農産物の高付加価値に向けて、新たに取り組んだ産物はないか、答弁をお願いします。
    ○町長(伊地知実利君)
     前利悦議員の一般質問、農業振興について、順を追ってお答えをいたします。
     1点目のバレイショの価格に関してですが、令和2年1月から出荷が始まり、平均手取り価格は80円から100円の価格で推移しております。今後も、野菜全体の価格が低迷している状況でありますので、栽培管理の徹底や適期防除などの基本技術の励行を行い、単収を上げることが一番の対策と考え、関係機関と連携をし、周知に努めてまいります。
     また、収入保険制度への加入状況に関しては、現在39名が加入していると聞いております。
     2点目の質問にお答えいたします。
     農作業の省力化に関しては、現在、農家自らがドローンを活用して、防除作業を行っている方が4名おりますので、双方協議の上で作業委託は可能ではないかと考えます。
     また、関係機関と連携したバレイショハーベスターの貸出し制度については、作業機の維持管理やオペレーター確保などを考慮すると、難しいのではないかと考えております。
     3点目でございます。
     生分解性マルチの利用促進につきましては、和泊町園芸振興会総会や里芋研修会などにおいて、生分解性マルチ利用効果の説明やマルチ使用者に対しては、展張試験などを実施しながら、利用促進に努めております。
     4点目でございます。農産物加工センターでは、これまでに個人事業主の方や地域の女性グループの皆さんが地域農産物を使った加工品の開発、製造を行っております。
     活用される農産物は、バレイショ、パパイヤやゲットウなどで、加工方法としては、主に乾燥加工やフィルム包装による真空加工などで、コロッケ、漬物、お茶の葉として販売されております。また、このほかに塩の製造も行われております。
     農産物加工センターには、急速冷凍庫やスチームコンベクションオーブンなど、加工の幅を広げられる機材が設置されております。
     今後はさらに、このような機材を活用した加工方法についても調査研究し、地域農産物の加工に役立つ情報や技術を提供できる体制づくりで努めてまいります。
     以上で、壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問については、自席から担当課長から答弁をさせていただきます。
    ○6番(前 利悦君)
     農家が本当に農業では食っていけないという、そういう話をするものですから、本当に今の状況、バレイショがここ二、三年ぐらいですかね、低価格になっているわけですけれども、今年は39名の収入保険に入った方がいらっしゃるということですけれども、昨年と比べて何件増えたのか、経済課長、その辺の状況分かりますか。お答えお願いしたい。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     お答えします。
     昨年度は16名おりまして、今般23名増えて令和2年が39名、和泊町ですねというふうになっております。
    ○6番(前 利悦君)
     大分増えてきたということです。もう農業で食っていけないという方が言われるものですから、今年は収入保険に入ったんですかと言ったら、今年から入りましたと、そういうふうな返事がありました。
     今年は23名の増があったということですけれども、やっぱりたくさん作る人たちがほとんど入ってくると思うんですけれども、これは必要じゃないかなと。かなり話を聞きますと、払い込んだよりかなり多くの額が返ってきて、本当によかったというふうに話をしています。そういうのを増やしていく努力というんですか、それは大事だと思いますので、周知をまたお願いしたいと思います。
     それから、どうしても温暖化で、ジャガイモも今年は病気がはやり、そして腐っていると、そういう状況がありますけれども、それについても、なかなか農業は流動と、こう言われたのを覚えていますけれども、なかなか難しい時代になってきていると思うんですけれども、そういうことで次のドローン、4名いらっしゃると。これは個人ですると免許が要ったり、なかなかできないと思うんですけれども、持っている人たちにお願いすればできる、そういうのがぜひあれば、これはもうサトウキビにもつながっていくと思います。私もサトウキビを作りたいんですけれども、どうしても草ばっかり生やしてしまうものだから、ジャガイモに変えていますけれども、そういうふうになれば、また作ってみたいかなというふうに思っています。
     かなり最近は慣れてきて、うまくいっているようですけれども、ジャガイモでは支柱があったりして、ちょっと危険を伴うと、そういう話もしていました。ですけれども、これからはそういうドローンになっていくと思います。
     次のハーベスターについては、これはこういう質問をしたのは、知名町がJAがたしか2台ハーベスターを持っていると。そしてそれを貸し出していると。先ほどオペレーターの確保ということがありました。
     昨日話に行くと、オペレーターが来ているか、その辺は詳しく聞いていないんですけれども、自分で取りに行ってそして乗っていると。ジャガイモを作っている人が乗っていると、そういうような私は受け止め方をしたんですけれども、その辺の知名の状況が分かっていたらお願いします。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     平成二十二、三年頃、知名町補助事業で2台JAが導入して、農家への貸出しをするということでありました。この事業要件に、管理者が農協と、知名農協が管理者ということで、農協が独自でオペレーターを確保するという補助事業で、導入したという経緯を聞いております。実際、先ほど町長が答弁したように、オペレーター確保というのは、本当はJAさんがしないといけないことを、借りていく農家さんが個々でやっているというようなことで、あまり公にはできないという話でありました。
     やはり維持管理が、農協さんが維持管理、結局ここはJAさんがいないので、借りていく人は借りっ放し、返ってきてそのまま次の人に引き継がないということで、本当にこの維持管理費が非常にかかっているというような報告を受けております。
    ○6番(前 利悦君)
     ちょっと勇み足をしました。ハーベスターがあると便利かなと思って、実は今年私もハーベスターに乗せてもらって収穫をしました。本当にもう楽ですね。上がってくる、ただ通るところに落とせばいいわけです。運転者は運転しながら、こうしてできる。そして、反対側に2人ぐらいおると、大体3人ぐらいで済むわけですけれども、もうはって集めていかなくてできるものだから、知名の話を聞いたらあると。知名の状況は、もしそこに希望者が3人おれば、一月ずつにしていくみたいですけれども、10人おれば3日間ですね。そうしたら返すと。もう借りて返すのはもう個人がするんですかね、そういう話を聞いたもので、つい勇み足の質問になってしまったんですけれども、そういうことも含めて、非常にハーベスター、個人ではもうたくさん持っていると思いますけれども、そういうことも、農家の省力化には必要かなと思いましたので、そういうことで、また考えていただきたいと思います。
     それから、3点目の生分解性マルチですけれども、前にも質問したことがありますけれども、経済課長、今生分解性マルチがどれくらい農家に使われているか、その辺の数字は捉えていらっしゃいますか。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     この生分解性マルチ、JAの里芋部会が導入を決めて、3年目ということを伺っております。当初、栽培面積の1%ぐらいしかなかったのが、2年目に10%程度、今般令和元年、2年産に関しては95センチ幅が151本、150センチ幅が120本で、約8.6ヘクタール分の注文数というふうに伺っております。パーセントでいきますと、作付面積の22%というふうに報告を受けております。
    ○6番(前 利悦君)
     里芋のほうでは20%余りですか、そういうふうに増えてきているようですけれども、ニンニクのほうでは2本しか入っていないです。それで、ニンニクのほうは合計で298のうちの2本ですね。だからなかなか進んでいけない。
     そうしたときに、本当にこれで和泊町、廃棄物を出さないようにしましょう、そういうSDGsの目標で掲げているわけですけれども、本当にこれでいいのか。やっぱり省力化もできるし、廃棄物を出さない。そういうのは浸透させていく必要があるかなというふうに思うんですけれども、町長、どうでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     この件については、担当課長が答えたほうが具体的な回答ができてよかったかと思いますけれども、今、両町で廃プラスチックの処理協議会がありまして、これを放棄できないような環境をつくっているところでございます。
     生分解性マルチの利用につきましては、経済課長からお伺いしているところによりますと、非常に省力化が図れるし、そして水の浸透も非常に、普通のビニールとは違うということで、生産性も上がってくるというような報告を受けております。
     そのようなことから、経済課の園芸振興会や野菜部会のほうでの農家への指導につきましては、いろいろなそういう省力化を図る、そして収量も上がるというようなことを指導しながら、この生分解性マルチの振興に今啓発をしているようで、年々先ほど報告がありましたように、増えてきております。
     ただ、今主に里芋に利用されているということで、ニンニクのほうについては、そのようなマルチが要らない栽培方法とか、いろいろな方法があるかもしれませんが、順次、このような啓発につきましては、野菜部会などにお願いをして、技連会の中で十分に生産者と一体になって取り組んでいただければと、そのように思っております。
     詳しい数字につきましては、経済課長に聞いていただければ大変ありがたいと思います。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     お答えします。
     ニンニクへの応用ということで生分解マルチ、このニンニク用にマルチの穴開けをしますと、反当たり15万ぐらいの費用がかかるということで、少し費用対効果が高いのではないかということと、実験農場において、ニンニクの今種苗生産を農家のためにつくって、それで1か所、試験的に今やっております。ですので、その試験の結果等を見ながら、ニンニク農家については普及を進めていきたいと思います。
     ちなみに今季、農協から出された生産面積によると12町歩ありますので、しっかりニンニクも生産振興が図られてきているのかなと思います。
     それともう一点、やはり前議員もニンニク部会に入っております。今輸送コストで生産支援対策というのがあります。農協の園芸振興会で返ってきた10%は、いろいろな生産振興に使うというのがあります。ぜひ、園芸振興会の皆さんで協議をしながら、この里芋、ニンニクの生分解性マルチに使っていけるような方法も、ぜひ生産者のほうから声を出していただければと思いますので、よろしくお願いします。
    ○6番(前 利悦君)
     そのとおりだと思います。ニンニクが298本の中でたった2本という状況、これはやっぱり定価が高いから使わないというふうに思うんですけれども、ぜひその辺を考慮して、これが進んでそして廃棄物も減らす。場合によっては、私はこれ野焼きもしていないかなと、そこも危惧するわけですけれども、聞いたら野焼きもしているんじゃないかなというふうなことを言われるものですから、それでは本当に環境問題にも関わってきますし、やっぱり廃棄物を減らす、そういう意味からでも、また部会でも提案したいと思いますので、ぜひ検討していただいて、そしてそれが促進されていくように、また検討をお願いしたいと思います。
     それでは、最後の4点目ですけれども、いろいろ島の加工品が作られているわけですけれども、何か特にこういったものという要望はなかったのか、その辺はどうでしょうか。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     先ほど町長がお答えした島の農産物、バレイショ、パパイヤ、ゲットウ等を使って、真空加工等をやっているということで、これが農家というか、利用者からの要望で作っているというふうに理解しております。
    ○6番(前 利悦君)
     そうですね。もうそういうのが要望によってできていると思うんです。里芋を使ったもの、それからニンニクも、前にも黒ニンニクの製造装置と、そういうことを言いました。これも家庭でもできるんですけれども、数が限られているんです。炊飯器でちょこっとしかできない。かなりできるということですので、ぜひ、ニンニクも生産者が大分増えてきています。それを確保して永良部産の黒ニンニクですか。私はもう味では、青森ホワイト六片にも負けないと思っている。かえって、永良部の黒ニンニクのほうがおいしいんじゃないかと、そういうふうに思っているところですけれども、ぜひそういうのも検討していただいて、島の農産物を加工して売っていくと。そういうことをぜひ、検討していただくことをお願いしまして質問を終わります。
    ○議長(永野利則君)
     これで前利悦君の一般質問を終わります。
     ここでしばらく休憩します。
    休 憩 午後 2時06分

第1日(5)

発言者

  • 中田 隆洋

発言内容

メニューを開きます

  • 再 開 午後 2時20分
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     次に、中田隆洋君の一般質問を許します。
    ○7番(中田隆洋君)
     皆さん、こんにちは。
     令和2年第1回議会定例会に2点、一般質問を通告していますので、まず1点目について、壇上からの質問をいたします。
     来年度当初予算について、第6次総合振興計画の実現に向け、子育て支援、観光と交流の促進、社会基盤整備、循環型社会の構築、産業振興、保健福祉の充実、学校・社会教育の充実を柱に予算編成がなされたと思います。
     第6次総合振興計画が本議会に提出され、精読させていただきました。町長の思いとみんなの会議による町民参加型のすばらしい総合振興計画だと感じました。10年後、この計画が実現できるためにも、町民に経済的、精神的ゆとりを創出し、信頼できる行政を構築しなければなりません。我々議会も、鋭意努力していきたいと思っております。
     当初予算編成を見ますと、町税をはじめとする自主財源の伸び悩み、社会保障などの扶助費の増額、任用職員制度移行に伴う人件費の増額など、厳しい財源の中、各課各局が予算の確保に尽力されたのだと推測をいたします。
     当初で、若干の財政調整基金からの繰入れが生じてはおりますが、町債の抑制、福祉、教育分野での予算の確保のため、賢明な予算措置だと思っております。
     そこで、第6次総合振興計画の1年目としての令和2年度当初予算の編成と重点施策は、どのように考えているのか。また、財政運営はどのようになっているのか、お尋ねをいたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     中田隆洋議員の一般質問、当初予算についての質問でございますが、令和2年度当初予算の編成方針につきましては、本年度に策定する本町の最上位計画である第6次総合振興計画の基本理念を目指すべく、町の未来を創る7つの柱である、先ほど中田議員も申し上げましたが、子育て支援、観光と交流促進、社会基盤整備、循環型社会の構築、産業振興、保健福祉の充実、学校・社会教育の充実の着実な推進に向け、各種計画に基づく事業を積極的に推進する予算編成を行いました。
     財政運営につきましては、平成26年度決算において経常収支比率、実質公債費比率、将来負担比率の3つの指標が県内ワースト1となりました。その結果を受け、平成27年度から5年間を財政健全化対策集中期間として、新規起債の抑制や経常経費などの削減に取り組み、平成30年度決算における経常収支比率は、対前年度比2.2%減の91.1%、実質公債費比率は、対前年度比0.4%減の15.4%と前年度に比べ改善されたものの、将来の実質的な負担規模を示す将来負担比率は、新庁舎建設に伴う地方債の借入れがあり、対前年度比15%増の115.5%と依然として、県下市町村の中で高い位置にあります。
     今後は、人口減少に伴う税収の伸びが期待できない中、高齢化の進展による扶助費の増大や既存施設の維持管理など、厳しい財政運営が予想されます。そのような中で、さらなる財政の健全化に向け、令和2年度からの5年間を第2期財政健全化対策集中期間として定め、自主財源確保に向けた町税などの収入対策の強化や新規起債の抑制及び経常経費の削減はもとより、各種補助事業などの抜本的な見直しを行い、財政健全化に努めてまいる所存でございます。
     以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問につきましては、自席から担当課長からも答弁をさせていただきます。
    ○7番(中田隆洋君)
     おおむねですが、町長のほうから予算編成の説明がございましたが、各大まかな事業ごとに、予算について聞いていきたいなと思っております。
     まず、普通建設事業費関係についてお尋ねをいたします。
     工事請負費が大幅な減額となっているところでございますが、土木課長のほうに、安全と快適に暮らせる交通基盤環境づくりに向けて、事業目標であります歩道設置事業、自動車レーン設置事業、無電柱化事業を推進していくというふうに目標を立てておりますが、どのように進めていくのか。また、安定した住宅供給に向けてどのような取組を考えておられるのか、お尋ねをいたします。
    ○土木課長(和田清良君)
     令和2年度に向けての予算編成でありますけれども、社会資本整備を基にした令和元年度からの引き続きの事業を継続していくというような流れでございます。現在、その事業の減に当たりましては、令和元年度と違うのが、内城の住宅に関しましては、2棟が1棟になったということ。それと道路に関しましては、現在、庁舎向かいの道路建設、あと無電柱化、その辺が入っていますけれども、無電柱化に関しましては、令和2年度から補償費、それから実施設計、その辺が入ってきます。
     それと、現在進めております狭あい道路、その辺、令和元年度で事業をする予定でしたけれども、一部交渉が難航いたしまして、令和2年度に設計を再度し直し、工事がまだ着工できない状況になっております。その辺で予算関係も大分狂ってきているというような現状でございます。
     25年度から、本町としては道路整備に関しまして、コンサル等を入れて診断をしておりますけれども、それを基にして現在、道路整備の計画を立てておりますので、予算の進行を見ながら順次行っていくというような現状でございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     課長、率直にでいいんですが、道路補修維持管理というのが今後、住みやすい環境づくりに向けては大変大事かなと思っております。でも現在、畦布内を見ますと、やはり道路補修後の凸凹した道をよく見かけるし、救急車の大型化、消防車の大型化に伴い、狭い道路と感じるところがある中で、本当に町民に快適に暮らせる交通環境の整備となれば、率直な感じで予算があれば、やりたいところというのはたくさんあるんじゃないかなと思うんですが、どうでしょうか。
    ○土木課長(和田清良君)
     道路整備に関しましては、畦布からの要望等も受けて事業を進めているわけでございますけれども、畦布の要望を受けて現在、実施している箇所に関しても、やはり交渉が難航しておりまして、なかなか事業を進めることができないというような問題も出てきております。
     今後、そういう畦布の要望を聞いてすぐできるかというと、すぐできないという面が大分あります。畦布の一部地域でも、消防車が入りづらいので、道路整備をしてくれというような要望も上がってきておりますけれども、その部分に関しても一応、補助事業の対象がどういう対象があるのか、そういうのも一応課のほうで持って、どういう事業が最適なのかというのを考えながら、事業に持っていくというような考えでおりますので、ご了承願いたいと思います。
    ○7番(中田隆洋君)
     財源が伴って初めてできる事業ですから、そこを言う必要はないんですが、限られた財源の中で、優先順位をしっかり検討して進めていくしかないのかなと思っておるんですが、ただ、土木工事関係に関しては、補助事業が大きくて工事費も大きいとなると、やはり経済効果に直結する仕事、歳出になってくるのかなと思っております。
     やむを得ない喫緊の財政健全化に向けての取組のために、この措置は仕方ないのかなと思っているんですが、今後やはり町においての経済的な打撃というのは、否めないのかなと思っているんですが、その点について、土木課長はどのように考えていますか。
    ○土木課長(和田清良君)
     事業でできることに関しては、事業でやっていくと。それで、現在課のほうで維持管理を任用職員を使ってやってございますので、凸凹が少しあるところに関しましては、職員のほうで対応していくというような形で進めていきたいなと思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     よろしくお願いします。
     あと、さっきの質問の中で、安定した住宅供給に向けてということで答弁なかったんですが、事業を見ると、新しく住宅改修助成の事業を立ち上げて計上している説明を受けました。民間活力を利用して、公助で後ろからバックアップしていく。いい事業だと思います。あとは周知をして、いろいろ課題もあるようでございますが、職員と一緒に頑張っていっていただきたいなと思っております。
     町長、さきの土木事業が大幅に減額をする財政の編成になるんですが、その理由は先ほど言った財政健全化に向けての5か年計画もあったり、また、自主財源がなかなか確保できない部分もあったりして、厳しいところだと思うんですが、やはり経済効果が直結する土木事業が急激に多年度でちょっと下がるということについては、町長はどのようにお考えですか。
    ○町長(伊地知実利君)
     先ほど土木課長のほうからも詳しく説明があったとおりでございまして、それぞれの地域で重要な路線につきましては、町に区長さんからの要望等もあります。町道の補修を必要とするところは、鋭意、土木課のほうで職員が取り組んで補修をしております。
     ただ、大がかりな改良事業、舗装事業につきましては、当然、補助を前提としてやっているわけですが、補助事業等過疎対策事業では道路の整備を行っております。道路整備につきましては、どうしても一番重要視するのは産業の振興はもとより、地域の交通体系の充実ということからも重要なところでございます。
     ただ、先ほど中田議員からもありますように、財政の健全化というものを検討していく中で、やはり事業の平準化というのも、十分に検討していかなければいけない問題かなと考えているところでございます。
     ご指摘の経済的にどうかというものもあるかもしれませんが、確かに公共事業による波及というのは、大きなものがあるかと思いますので、やはり何といっても財政が健全でないと、町の経済波及といいましょうか、効果というのは伸びていけないところでございますが、一義的に財政の健全化というものを考えますと、平準的に整備をしていく。どこを優先的に整備していくかということも、十分に議論をしていかなければいけない。
     課長の中には、そういう事業の検討会、どういう優先順位をつけていくかというものを介在しながら、いろいろ検討をされているところでございますので、予算編成に当たっても、この路線を重要な順に整備をしていくということでありますし、経済振興のためには、狭あい道路の拡張工事も必要でございますし、そういうものを総合的に勘案しながら、土木道路建設については、十分な議論をしていく必要があるかと、私はそのように考えているところでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     事業の平準化をして、必要な道路については随時工事をしていく、事業を行っていくというところかなというふうに思っております。
     続いて、農林水産業費関係予算について質問をいたします。
     経済課長、ハード事業を中心に大幅な減額がされておりますが、災害に強い農業の樹立に向けての今後の方向性はどのように考えているのか、お尋ねをいたします。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     大幅な減額というのは、まず令和元年と2年度比較しまして、産地パワーアップ、特に南栄糖業が5か年かけて25億の事業を入れるということで、一括でやると負担金がないということで、隔年で実施するということで、これが約8,000万ぐらい事業費が元年と2年度で減っています。
     それと農業創出支援事業、平張り施設ですけれども、これは令和元年の補正で事業費1億8,000万つきまして、これを実施しますと、通常ですと補助事業は大体7月着工の11月ぐらいに終わって、その年、作物ができないんですけれども、令和元年の補正で対応しますと、4月から事業を開始して7月には終わって、その年にできるということで生産農家が非常に喜んでおりまして、これを入れることで約2億6,000万近くハード事業でやっております。
     今後も言われたように災害に強いということで、それぞれの作物、先ほどありました単価が安いとか、そういうこともありますけれども、まずは花きに関しては、平張り施設を導入し、それと同時に発電機を入れたりして、台風時でもしっかり作物ができるように、あるいは干ばつに対応した、令和元年事業で新しく入れたトラックタンカー等によって、短縮工事を図っていく。また、畜産に関しては、新しい事業を導入していくというような感じで、個々で担当を含めて、みんなでそれぞれの短縮工事に向けて取り組んでいきます。
     以上です。
    ○7番(中田隆洋君)
     課長、鉄骨平張りだったり、鉄骨ハウスで基盤整備事業に伴う牛舎の機能強化などは、まだまだやるべき場所があると課長も思っていますか。ニーズがあったり、やりたいという方がまだまだいるというふうに思う、そういうことですか。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     個々に申しますと、平張り施設に関しては、もうずっと毎年やってきまして、担当によりますと、令和元年補正、今度4月からやる3組合で、一応その次の申請はまだ来ていないということでありますけれども、奄振事業の補正では対応できるというようなことでありますので、そこはまた募集をかけていければと思っております。
     それと畜産に関しては、いまだに増頭等を要望する農家さんが多く来ております。特に、クラスター事業による機械導入に関しては、結構待っている農家さんもいらっしゃいます。そういう農家にできるだけ早く導入できるように、国・県へしっかり補助金を、事業費をつけてもらうよう、要望はしていきたいと思っております。
     以上です。
    ○7番(中田隆洋君)
     説明を受けますと、鉄骨平張りに関しては大分整備が整ってきたと。あと、牛舎に関しては、増頭の意欲がまだまだあるということで、さらにハード面の整備が必要だという解釈でよかったかなと思っておるんですが、課長、総合振興計画の実現に向けて、経済的ゆとりの創出というのが、大変大事になってくるかなと思っています。
     本町は、他の自治体に比べて、長年その農業分野での予算を多く計上してきましたが、それに対しての所得の向上というのが、まだ追いついていない部分が見られるのかなと思うところもあるんですが、課長はどのように感じておられますか。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     確かに、議員もおっしゃることも分かりますけれども、私としましては、我々農業産出額を町として毎年公表しているんですけれども、大体55億から4年ぐらい前は65億までいきました。30年近く推移をしていると思います。農家戸数に至っては、30年前は1,200戸ほどいた農家戸数が、この間の国勢調査で777戸ということで、農家戸数は4割近く減っているという中で、生産額がそのままで農家戸数が減ったということは、それに関して、やはり農家の努力はもちろんあります。農家の努力の下に、やはり一戸当たりの農家の皆さんの生活扶養は、図られてきているんではないかというふうに感じております。
    ○7番(中田隆洋君)
     ハード面を整備してきた花き振興だったり、畜産振興に対しては、花きのほうは今厳しい状況ですけれども、畜産に関しては大変、市場価格のほうは左右されて、所得のほうは上がってきているんですけれども、もうそろそろソフト面のほうで所得を上げていく施策に転向する時期かなと思っているんですが、課長、どのようにお考えですか。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     所得を上げる、イコール農業経営だと思っております。中田議員と前々から議論しております農家の意識向上というのも、必要ではないかと思います。やはりしっかり自分が今年度作る作物の面積、そして単価、それに対する売上げを計算しまして、そこから入ってくる収入、そして今度は出ていく経費、これが幾ら出ていくという収支、これを農家としてはしっかり自分の経営の中で考えていく時期に、とっくの前にきているとは思うんですけれども、今また、台風災害等いろんなことが世界、日本各地で起こっております。
     いま一度、この我が家の入ってくる収入、そして出ていく経費、これをしっかり個々が考え、それを自分の経営に生かしていくときではないかと思って、我々としては農業簿記の振興なり、いろんな研修会なり、そういうことを呼びかけて実施をしていくことが必要かなと思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     課長がおっしゃるとおりで、農家の経営力向上もそうだと思っております。経費を計算して作物を作っていく経営感覚というのも、大事になってくるのかなと思っております。
     あとは課長、先日、我々経済建設委員会と沖縄のほうに視察に行ってきましたが、GAP生産管理の現場、また沖縄市場から東南アジア市場のほうの説明を受けて、また水産業においては加工品の販売状況、市場を見学させてもらったんですが、沖縄市場GAP管理などなどについて、どのようなお考えでしょうか。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     お答えします。
     沖縄空港がハブ空港ということで、花き産物、特にテッポウユリ等を、ぜひ東南アジア、あるいは諸外国のほうへ売り込みができないかというようなことで、国のほうとも先般、少し相談をさせていただいたりもしております。花き専門農協の担当と先般、一緒に水産物、あるいは加工品等の沖縄を発着点とした東南アジアへということで、GAPを生産管理をしっかりやっている生産農家さんも見ました。
     グローバルギャップ、ジャパンギャップ、もろもろありますけれども、その辺も含めて今般、和泊町に導入している方々もいますので、この人たちとの波及も含めてやっていけたらというふうに感じております。
     以上です。
    ○7番(中田隆洋君)
     ぜひ、ギャップの推進と、また沖縄から東南アジア市場に向けての努力をしていただきたいなと思っております。
     あと1点、農業関係、花きの振興について課長にお尋ねします。
     以前、花きセンター関係の方でオランダIFTF、世界的な花き園芸展示会というのに行かれていたと思うんですが、オランダの展覧会に補助金を出したんですかね、町のほうで。それで行かれていたと聞いているんですが、若手の花農家のほうから、そういったものに私たちも行ってみたい、勉強したいという声があるんですが、課長の耳に届いているか分からないんですが、課長はどのように考えていますか、その点については。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     このような先進的な研修等は、昔ありました若い農業後継者をつくる旅費等がありますので、もし相談があれば来年度も30万ほど予算確保しております。ぜひ、このようなものを活用して、若い担い手の皆さんがいろんなところに研修していただきたいと思います。もし、知らなかったのでしたら、我々の情報提供不足です。
    ○7番(中田隆洋君)
     そういう予算を組んであるということで、ありがたいなと思っております。相談があったときには、いろいろご検討されてください。
     続きまして、衛生費関係予算についてお尋ねをしたいと思います。
     9月議会で町長の決断によって、安心して出産できる環境の整備について予算をつけるということで、産科医等確保費を来年度300万拡大しておりますが、当初は600万と要望していただいていたんですが、両町との協議の上だと思いますが、この金額については計上していただきました。感謝しています。
     予算がついたんですが、今後の取組をどのように考えているのか、まず保健福祉課長のほうにお尋ねをいたします。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     お答えいたします。
     新たな産科医確保ということで、11月に医療機関、現在、沖永良部に産科医がある医療機関として沖永良部徳洲会病院なんですが、地元医師会、それから両町、議会のほうからも議長のほうに出席いただきまして意見交換会を持ったところですが、なかなか全国的に産科医が不足しているという状況の中で、徳洲会病院のほうも医師を全国回って探しているような状況もありますが、なかなか候補者がいないということを伺っております。
     私どものほうも、県と予算面等については、協議しながら話を進めているんですけれども、また今後、具体的に県の人材部署、市の人材を紹介する部署などや、関係する例えば鹿児島大学の医学部のほうで産科医の確保に向けて、また作業を進めていきたいと考えているところです。
    ○7番(中田隆洋君)
     来年度、予算をつけていただいたのは本当に感謝しております。初めの一歩です。途切れのない産科体制を維持できるために、今から努力になってくるのかなと思っておりますので、ご尽力いただきたいなと思っております。
     そのまま保健福祉課長にお尋ねになるんですが、民生費関係の予算についてお尋ねをします。
     高齢化率が高まる中で、必然的に民生費とか衛生費の増大もありますが、和泊町においては精神的ゆとりの向上に向けて、高齢者福祉、子育て支援、療育の分野では充実が進んできていると実感しているところがあるんですが、一方で、障害者の自立支援だったり、障害者の入所施設等の整備が遅れているところを感じるんですが、保健福祉課長としてはどのように思っているのか、お尋ねをいたします。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     お答えいたします。
     議員がご指摘されるとおり、私のほうも障害者の自立支援に対する受皿といいますか、島内におけるそういった施設を含めたソフト面もそうなんですけれども、受皿づくりが不十分かなと感じております。現在の障害者福祉計画の中でも、自立に向けた支援の拠点整備ということで、うたっております。
     例えば緊急時の受入れ先とか、そういった部分が一番不足している部分かなと思っておりますので、そこの部分を今後、早急に充実していくために関係機関と協力して取り組んでいきたいと思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     課長が感じているとおり、今、本当に必要なのが緊急時ショートステイ入所等々の障害者の方の受入れ施設がないということが一番の問題だと、課題だと思っております。今度、土木のほうで事業をしていた空き家の改修事業が、これを町が使えるのかちょっと分かりませんが、空き家の改修等で新しく事業を投入できるのは、すぐにはできないのかなと思っているので、空き家改修事業等で作業所を緊急時の寮としても使えるような整備をしていただいて、指定管理をできれば一番、障害者を家族に持つ家族からしたら、やっぱり安心する場所になるのかなと、私はそのように感じているんですが、課長のほうもそうしたいということでありましたので、ぜひ今後、いろいろ協議をしていただいて、進めていっていただきたいなと思っております。
     それでは、次の質問になりますが、総務課長にお尋ねをします。
     防災関係予算についてのお尋ねになりますが、ちょっと長い文章になりますが、読ませていただきますと、3月6日、気象庁発表によりますと、ここ1週間の地震回数が34回になると。平常時と比べて相対的に特に高まったと考えられる特段の変化ではないとしながらも、南海トラフ沿いの大規模地震マグニチュード8から9クラスは、平常時においても、今後30年以内に発生する確率が70%から80%であり、現在も切迫性の高い状態と報告されました。
     本町では公助によって、公助に資するために施設整備を整えてきているところだと思います。来年度におきましては、防災センターの移転建て替えもありますし、今後は和泊町の地域強靱化計画の策定も計画されているようであります。
     大変すばらしいなと思っておるんですが、ただ、共助の部分になりますと、やはり地元の消防団の役割というのが大変大きくなるのかなと思うところですが、以前に同僚議員であります喜井議員、また川畑議員のほうから若手議員の運転免許等、今、取りますと小型しか普通免許で乗れないということで、4トンのポンプ車等乗れないということで、そういった若手団員のスキルアップについて、いろいろとご提案がされていましたが、来年度予算において、そのようなスキルアップについての考え方はどのようになっておられるでしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     消防団活動は、地域の防災活動にとって一番重要な役割を担っていると思っております。若手の消防団員のスキルアップについては、来年度は知名町で大島地区の消防操法大会等もございまして、訓練等も重ねていくことになると思いますので、そういういろんな訓練を重ねて、それから消防学校へ入校しての勉強等でスキルアップを図っていきたいと思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     研修と計画をしているということでスキルアップをするということですが、今現在、人口減少に伴って若手の方が少ない中で、若手の成り手が消防団のほうも少ないということで聞いておりますが、若い世代、20代前半が災害時の第一線で地域の安全のために担っていく大事な人材だと思っております。その20代前半、自分のときを考えても、子育てをしている世代、また、仕事を始めたばかりの仕事を一生懸命しなければいけない世代、またはスポーツだったり、趣味だったり、大変遊びたい世代だとも思っております。
     その中で、育った地域のためにしたいということで、その時間を割いて訓練等している若者であるのかなと思っております。ただ、先ほども言いました子育てをしているときだったり、まだ仕事で給料も上がっていないときだったり、自分の趣味をしたいときだったりする中で、新たに大型車の免許を取りに行く、そういった費用というのを、どうか町のほうでも見てくれないかという要望だったと思うんですが、あとお隣の知名町のほうでは、来年度、補助事業を導入して入れるということをちょっと耳にしたんですが、どういった事業かは聞いておりませんが、ちょっと調べてみますと、奄振交付金のソフト事業の中に、防災対策の推進に関する事業というので、2分の1の貸与ができる事業があるんですが、これは聞くところによると、そういった継続する予算ではなくて、短期で投入していく事業費として2分の1計上ができるということで聞いておりますが、若手の団員が1回取ると、それはずっと退団するまで使えるわけですから、その投資って2分の1になりますが、それプラス町が2分の1を出すのか分からないんですが、そういったところのフォローは町としてしていくべきかと思うんですが、この点について町長はどんなふうに考えていますか。
    ○町長(伊地知実利君)
     消防団員の質向上につきましては、それぞれの研修、それから訓練、そういうものを行いながら技術の向上に努めているところでございますが、中田議員の質問の趣旨は、以前にも喜井議員などからもありました、いわゆる免許取得に関わる費用の支援はできないかというのが趣旨だと、そのように理解してよろしいですか。
     これについては、消防団員とも議論をしていかないといけないと思いますが、免許取得に関わる費用が幾らかかるのか、まだ試算をしたことがありません。そういうことを消防団員とも議論しながら経費が幾らかかるのか、そういうことを十分に検討して、免許取得についての支援が必要なのかどうなのか。また、消防団員の活動のみの免許取得なのか、いろいろ内容も議論していかないといけないと、そのように考えておりますので、これはここで即答は控えさせていただきたいけれども、十分な検討をさせていただければと、そのように思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     十分な検討を要請したいと思います。
     次の質問に入ります。
     耕地課長のほうに農地関係予算について質問しますが、12月議会において過去の土地改良事業における換地処分に係る清算事務について質問しました。町長の答弁でもありましたが、未清算事務について来年度、人員体制を考えて早急に取り組んでいくと答弁がございましたが、来年度予算において、その対応がなされているのかどうか、お尋ねをいたします。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     清算事務についての人的な予算配分ということは、来年度予算には計上してございません。今、いる職員で頑張っていく方針でございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     今、いる職員は一生懸命頑張っていて、担当の現場も抱えている職員ばかりを見ておりますが、その人員体制で新しく換地委員をまた集めて、そういった大変な作業だと思いますが、専任がいないとできないのかなと。私、素人でも思うところなんですが、今の職員で課長、実際に本当にできると思いますか。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     今、実際に現場に動いている地区についても清算が発生しているということで、各担当の清算事務が発生しております。それについて、私のほうが全地区サポートしていくような形で今やっている状態でございます。
     過去の分についても、今、実際に動いているのは私自身でありまして、来年の事務分掌についても、ちょっと考えないといけないなというふうに思っているところです。
    ○7番(中田隆洋君)
     課長のほうにはできるか、できないか端的に答えていただきたかったんですが、町長、9月議会の答弁の中でもやっぱり人員体制について、来年度予算で早急に対応するという答弁をされているんですが、その点についてどうでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     耕地課長が今お答えをいたしましたけれども、現状の取組としては、先ほどお答えした現職員の中で取り組んでいるということでございます。これは新年度の話でございますので、9月議会に皆さんと約束をしました異動による体制の強化というものについては、これから人事の作業に入っていくわけでございますので、これは十分に考えているところでございます。
     今、耕地課長がお答えになったのは、今の現状を踏まえて、現状の職員がそれぞれ担当しているというようなことでお答えをしたと思いますので、今、その強化については、これからの作業にさせていただきたいと思います。
    ○7番(中田隆洋君)
     人事異動の中で、町長が考えているということでありましたので、僕はそれについて、人員増の予算計上がされるのかなと思って見ていたところが、出されている予算書の中ではされていなかったものですから、ちょっと心配をして質問をしたところでしたが、ぜひ、ここのところは本当に町の信用に関わるところだと思っていますので、しっかりと取り組んでいただきたいと思っております。
     それでは質問のほう、違うのにしますが、総務課長のほうにまた聞きますが、財政運営について質問したいと思います。
     庁舎建設に伴い、30年度末の起債が103億となったことから、令和2年度から5年間、第2期財政健全化対策集中期間として、財政健全化に努めるというふうに答弁がございましたが、来年度の公債償還額が約11億6,300万予算書のほうにありました。町債借入額が6億1,200万円となっておりますが、この借入れと償還のバランスというのは、課長的にはどのように考えているんでしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     公債費と起債のバランスを大まかに申し上げますと、償還が10億で新規の起債が7億というのを今、目標にしておりまして、それで年間3億ずつ起債残高を減らしていくということで考えているところでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     来年の予算の中で見ていたものですから、差額の約5.5億の返済を5か年で計算していくと、起債残高が単純計算、長期短期の借入れがあるので、そのとおりにはいかんですけれども、単純計算でいくと75.5億ぐらいの起債残高になるのかなと思っていたのですが、確かに5.5億の返済を出していくというのは、なかなか厳しいのかなと思いながら質問をしようと思っていたら、課長のほうが平準的には3億ずつ、差額3億ずつでいければいいというふうに考えていて、そうなると約98億、100億を5年後に切ってくるかなと。
     今の現状からすると、庁舎建設の前に戻れる財政になるのかなというふうに考えていますが、ただ、本年度を見ても差額5.5億で緊縮財政をするわけですけれども、今回、松村議員の中でもあった新型コロナウイルスの経済的影響というのが、まだ国もですけれども、町のほうも見えてこないところがあって、その花が売れない、ジャガイモもなかなか給食等のほうで厳しいというふうになった中で、財政的にこの財政で持つかなと不安なところがあるんですけれども、課長はそこの点、これを維持していくための収入だったり財源をどこに求めていくのかなと思うんですが。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     いろんな社会情勢の中で経済が疲弊したりする状況が、今あからさまに出てきておりますが、当然そういうことが起こりますと、徴税のほうの減収とかというところに影響してくると思います。
     今年度も当初予算の編成のときは3億3,000万の財政調整基金からの繰入れ、次年度に関しましては、さらに財源不足となって4億1,000万の財政調整基金からの繰入れをして一般会計の予算の編成をしたところでございまして、今、本当に非常に苦しい状況でございます。
     先ほどから言っております第2期の財政健全化集中期間ということで、歳出の抑制をまず図るということが今、私の考えているところでございまして、一般財源の増額をどこに求めるかというと、非常に現実的には厳しいのではないかなと思っておりまして、現在、30年度末で基金残高が約24億ございますので、そういうのをうまく活用しながら経済活動が低下しないような財政運営をしていくというふうに考えております。
    ○7番(中田隆洋君)
     経済状況が厳しい中で、自主財源の確保というのは先行きが見えないというのは、皆さん感じているところかなと思っているんですが、以前の一般質問の中でもご提言させてもらったんですが、和泊町が有効利用していない町の財産というのを洗い出して、ぱっと見ただけでも、かなりの財産、土地というのがあるのかなと感じているところです。
     その売却を加速させて単年度だけでも、この5年間で推進をして、そこの基金の取崩しの部分の穴埋めをしていくというのが大事になってくるかなと。この基金取崩しというのは、致し方ないと思っています。これは財政調整基金ですから、それでいいと思っているんですが、そこの穴埋めをしていかないと。
     僕は、この財政調整基金10億というのは、高い額ではないと思っているんですよ。ぎりぎりの線だと僕は思っていますから、これを取り崩した後には早く埋めないといけないと思っているので、当初では取り崩していいんですが、やっぱり公有財産のところ、この5年間に対しては特に加速していくべきかなと思っていて、その5年後からは固定資産税等がその場合、民間になりますから、入ってくるから、それまでにさっき言った農業施策だったり、いろんなところで収税を上げる努力をまたしながら進めていっていただきたいなと思っているんですが、その公有財産売却の加速に関しては、課長はどのようにお考えですか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     中田議員から、以前からも未利用の公共用地、それから施設等についての売却ということを提言されておりまして、現在、公共施設プロジェクトチームで、どの財産がとか、施設を有効に売却したり、活用できるのかというのを今、検討しているところでございまして、加速ということに関しましては、さらにスピードを上げろということだと思っておりますので、そこは回数を増やしたり、再度、未利用施設とか、未利用地の調査をしまして、精査して、本当に売却できるのか、また、購入する個人だとか事業者がいるのかどうかというところも検討しないといけませんので、そこのところのスピードに関しては、加速させていきたいと思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     この財政健全化期間中、本当にそこの基金の穴埋めというのは、ここしかできないと僕は感じているところですから、ぜひ売却加速ということを検討していただいて、進めていっていただきたいなと思っておりますが、町長はその点についてはどうでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     確かに町が保有する財産、これを処分することによって、いわゆる財源の確保になるかと、そのように思っております。先ほど総務課長がお答えしましたように、こういうことを検討しながら、どういう場所をどういう形で売却していくか、こういうものを全国に発信していくのか、島内でやるのか、そういうこともありますが、いろいろまとまった土地というものを多額な売買をするというのも、島内で果たしてできるかなということもありますけれども、まずやってみないと前に進められませんので、この検討委員会の中で十分に議論しながら、どの場所を、どこをというようなことを十分に検討してまいりたいと思いますが、個人からいろいろ町に対して寄附してもらった土地などもありまして、それが用地として十分に果たせない場所等も土地の面積の中に含まれておりますので、やはりまとまった土地、和泊周辺の利便性があるところとか、そういうものを十分に仕分しながら検討していく必要があるかと、そのように思っておりますし、農地については、また、周辺の方々でその農地を借りる方がいれば、積極的に貸していくというようなことも必要かなと、そのように思っております。委員会を加速させていきたいと、そのように思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     ぜひ、そういった対応していっていただきたいなと思っております。
     あと、財政の関係であるんですが、少しこれはまた総括質疑のほうにして、せっかくですので、教育長に教育行政の重点施策について質問をしておりますので、こちらから教育長のほうに新年度の重点施策について、教育長の個人の考えですが、思いをいただきたいなと思っております。お願いします。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     中田隆洋議員の2点目の教育行政の重点施策についてのご質問にお答えいたします。
     ごく簡単に申し上げますと、新年度の重点施策として特徴的な点を3点ほど申し上げます。
     まず1点目が、社会の変化に対応した教育、創造性を育む教育としてICT環境の実現、これが第1点。2番目に、総合交流アリーナの建設に向けての取組。そして、3点目に町誌編さん事業、この3点を新年度の重点施策として考えております。
     和泊町の児童生徒の未来を切り開く教育を、力強く推進していきたいと思っております。ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
     以上です。
    ○7番(中田隆洋君)
     教育長のほうからありましたが、31年度から追加になった令和2年度の新しい施策について、3点ほどありました。
     その学校運営協議会について、また城ケ丘中学校区の学校適正化検討委員会については、この後、桂議員のほうから多分あると思いますから、割愛をします。
     体育館アリーナの建設に向けた協議を進めていくということも、この後、川畑議員のほうからあるかと思いますが、町誌の編さんというのは、前回議会で私、提案させていただいた覚えがありますが、ぜひ和泊町の最高の歴史資料だと思いますので、編さんにご尽力いただきたいなと要望いたしまして、私の一般質問とさせていただきます。
     ありがとうございました。
    ○議長(永野利則君)
     これで中田隆洋君の一般質問を終わります。
     ここでしばらく休憩します。
    休 憩 午後 3時20分

第1日(6)

発言者

  • 東 弘明

発言内容

メニューを開きます

  • 再 開 午後 3時35分
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き、会議を開きます。
     次に、東弘明君の一般質問を許します。
    ○5番(東 弘明君)
     町民の皆様、こんにちは。公明党の東でございます。
     令和2年第1回定例会に1項2点の質問をしてありますので、順を追って質問をいたします。
     今、世界を激震させている新型コロナウイルスについてでございますが、松村絹江議員からも質問があり、町としての対応が明確になったわけでございますけれども、水際対策ということで、空港、港で温度検知機、センサーを準備することができないのか、それは要請をしておきます。
     では、質問に入ります。
     1、農業振興について。
     ①農作物の販路拡大に関して関係機関と協議をし、沖縄県の卸売市場に出荷できないか、お尋ねします。
     ②生分解性マルチの購入助成について、農家の負担軽減や環境に優しい農業の推進を強化するためにも、経済連より3割の助成がありますけれども、町単独での助成ができないのか質問をいたします。
     壇上より、以上でございます。
    ○町長(伊地知実利君)
     東弘明議員の農業振興についての一般質問でございます。
     順を追ってお答えをいたします。
     沖縄県の卸売市場への出荷に関しましては、花き類については既に出荷しており、1,500万円以上を販売しております。野菜類については現在、九州、中国、四国及び関西を中心に出荷を行っており、今後、農協などの関係機関と協議し、沖縄県の市場調査などを行いながら、出荷を検討してまいりたいと考えております。
     2点目の、生分解性マルチの助成につきましては、令和元年第2回定例会において、前議員の質問に答弁したとおり、現在、鹿児島県経済連が3割助成をしており、町単独での助成は考えておりません。
     生分解性マルチを使用することにより、里芋収穫時のマルチを剥がす労働力の軽減、土の中で分解されるため、マルチの処理経費が必要ない。また、水の浸透性がよく、増収が見込まれるなど生分解性マルチの特性とメリットを、関係機関と連携をして、全ての里芋生産農家へ周知をしてまいります。
     以上で、壇上からの答弁を終わります。
     次からの質問については、自席から担当課長からも答弁をさせたいと思います。
    ○5番(東 弘明君)
     先月2月5日から8日まで、所管事務調査で沖縄のほうに行かせていただきました。その中で、水産物2か所、農業関係をこう回ってきたわけなんですけれども、行ってみて、本当に市場等入って見たときに、北海道をはじめ、九州各地から沖縄県の市場へ農産物が入っていたわけなんですけれども、花は今、町長さんから1,500万ほどの販路拡大と水産物がそれ以下と、そういうのが沖縄のほうに流通であると思います。
     その中で農作物となると、本当に沖永良部から沖縄に送ったほうが、北海道から沖縄に行くより、より利便性が悪いという、そういう点があるわけなんですけれども、その中で沖縄という市場を自分が見た感じでは無限大に拡大をする、これからの市場じゃないかなと思いながら、いろいろそこの農産物、ジャガイモがメインだったんですけれども、見てきたわけなんですけれども、大手のサンエー市場の中で見てきたんですけれども、そうか病が入った、そういうジャガイモも平気でそこの中に並んでいるわけなんです。それでも価格はみんな同じ価格でありました。
     その中で、なぜ沖縄という一番近くてでっかい市場があるのに、花が少しあるんですけれども、本当に販路拡大ができていなかったのか、そこのところを今日、経済課長にちょっとお尋ねします。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     お答えします。
     野菜関係の出荷は、主に農協さんが取り扱っております。鹿児島本土から、主にバレイショの話題を説明いたします。
     主に、バレイショは現在、関西から中・四国、そして九州管内に沖永良部のバレイショは出荷されておりますけれども、これは鹿児島県経済連がバックアップをしながら、販路を拡大しております。
     議員質問の沖縄卸市場への野菜の出荷ができないかとなりますと、鹿児島県経済連はタッチしないということだそうです。ということで、そのときに一番懸念されるのが、和泊農協単協で出荷した場合、まず保証がない。本土のほうに出荷しますと、県経済連のほうが卸売市場と販売価格とか、あるいは売ってくれるよう、しっかり協議をするけれども、沖縄市場の場合はこれがないということで、例えば売れた場合の販売額の回収を単協が行うのか、あるいは値段が暴落して売れなかった場合、その商品はどうするかというような、これが先ほどあった懸案事項であります。この辺を、しっかり出荷をするというような体制が整いましたら、農協あるいは沖縄市場等と協議をしながら、前向きに出荷は検討していくというのが町長答弁であります。
     以上です。
    ○5番(東 弘明君)
     郵便局でちょっと値段の推移、そこのところを確認してきたところなんですけれども、民営化されるまでは沖永良部から沖縄に、直で郵便物を送ることができていたそうです。今でも直で送れるそうなんですけれども、県庁所在地が中心で、鹿児島から沖縄の単価になっているそうです。そこのところが非常に不便であって、高くつくということで、民営化以前に変えたほうがいいとか、そういう声とかも聞いております。
     それから、宅急便にすると、沖永良部から沖縄行きの宅急便を預けたときに、鹿児島まで行って、鹿児島から沖縄に行くという無駄な輸送コストがかかる上に、また割高になってくるとか、いろいろそういう利便性の悪いところがあるわけなんです。
     これは、一つは経済連、また国に働きかけながら、そこのところは緩和させて島から本土に送るように、結局は沖縄という市場開拓を働きかけていけるんじゃないかなと思いますけれども、どうでしょうか。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     議員質問の沖縄県の卸売市場へ農作物を出荷できないかについては、先ほども答弁したように、農協と今後協議をして、沖縄県の市場調査もしながらやっていくということで、答弁をさせていただいたと考えております。
    ○5番(東 弘明君)
     ダブってしまいましたけれども、今まで沖縄県琉球文化が、我が沖永良部の文化継承、伝統になってきていると思います。
     その中で、文化交流では去年、今帰仁村との友好都市締結ができたということで、町長からもあったわけなんですけれども、その文化交流という道の後に産業という、そういう流通過程の振興、そういうのも図れるんではないかなと思うんですけれども、何のための文化交流なのか。ただ華やいで、それで終わっていくということじゃなくて、そこに経済というものも、おのずとついてきて、産業の再興がなされていくべきことだと考えております。
     先ほど課長さんからの答弁にもあったように、経済連、またJAさんと、そういうのも当然、大事だと思います。その大事という中で一番不思議でならない、矛盾だらけというところは、そこのところを和泊町から改革をさせていく、取組をしていくという、そこのところが粘り強く、改革推進をしていくという、その労作業の後についてくるのが経済産業の流通過程、流れができてくると思います。
     そこから今、沖縄がハブ化になってくるわけなんですけれども、そこで課長からユリの東南アジアを目指した、そういう攻めの農業をしていくというお話等もあったわけなんですけれども、沖縄を視野に入れば、本当にそこからハブ化になれば東南アジア、町長の所信表明にあった攻めの農業というのが本町からもできると思います。
     今、沖縄から花がエアーで北海道まで飛んでいるわけなんですけれども、それも北海道まで花をトラック輸送で送ったときには、花の品質が落ちるとかいろいろある中で花が割高で、今、北海道までエアーを使って飛ばしているということを聞いたんですけれども、その中で、もっと近くにある有利な地域を開拓して、島の農業が将来に向かって展望を明るくできるような、そういう方向性というのが一番大事じゃないかなと思いながら質問をしているわけなんですけれども、そういう可能性というのをどうにか行政のほうでは考えることはできないですか。
    ○町長(伊地知実利君)
     今、花については1,000万余りの出荷があるというふうにお答えいたしましたが、あれは沖永良部花き専門農業協同組合の出荷でございまして、先ほど経済課長もお答えしておりますように、JAは奄美JAでございまして、和泊町だけでできるような問題じゃないということでございます。
     先ほどから東議員が提案しておりますことについては、確かに近いところに出すということは、消費量も沖縄県のほうはあるかと、そのように思っておりますので、それは可能性としては非常に大事な件でございます。
     ただ、私ども町が幾ら言っても、JAがこれを納得していかないと言うとできない問題であります。先ほど補償の問題とか、いろいろな件を経済課長がお答えいたしましたけれども、そういうような不安もあるということで、今、踏み出せないところがあるということでありますが、先ほどお答えしましたように、そういう問題点、課題をクリアしながら、市場の調査をして、できるかできないか、そういうものは私ども和泊町だけで考えるんじゃなくして、JA全体で考える問題でもありますし、この提案については本町から和泊JAに呼びかけて、そういう問題を取り上げてくれるような働きかけは十分にしていかないといけないと、そのように思っております。
     ただ、これが奄美全体の12市町村の組織でございますので、そこでどういうふうに理事会の中で取り上げられていくのか、そういうものについては、私どもとしては経済課長を通して、JA、和泊事業本部に提案はしていきたいと、そのように思っております。
    ○5番(東 弘明君)
     JAのお名前は控えさせてもらいますけれども、JAでその話をしたことがございます。その中で、そういうことができるのであれば、ぜひお願いしたいと、そういうことがありました。今、町長さんから答弁で奄美JAという、そういう広域の中で制度が決まってこないと、なかなか一つになって、陳情もいろいろ難しい点もあると思いますけれども、実際に奄美全体から考えてみても、沖縄というところは利便性もあるし、そして、これから取り組むべき一つのところじゃないかなと思っておりますので、そこのところは、和泊のJAさんから奄美広域の中で、本当に大きな産地開拓という、そういうことに対して経済連にも働きかけて、そして国にも陳情していくという自分たちの自助努力があって、そこのところも道は開けてくると思いますので、そういう努力をみんなで協力し合って、取り組んでいけたらと思いますので、よろしくお願いします。
     2点目の生分解マルチの購入助成について、農家の負担軽減、環境に優しい農業推進を強化するためにも、経済連の補助だけじゃなくて、町が実際に補助をしてもらえないかということで、去年から課長さんにはいろいろ要望もし、お願いしていたところでありました。
     去年の課長さんとの話の中では、3割助成というのは決まっておりました。その中で、生分解マルチの啓発運動、それを見ながら補助を考えるということで僕は聞きました。
     その中で今年、課長さんにそのことをお願いしたんですけれども、ここまで啓発運動が進んできているのだから、町の助成は要らないんじゃないのかという話でありました。実際に、以前に廃プラ、マイクロプラスチックということも議会の中で一般質問させていただいたわけなんですけれども、自然環境に優しいという農業の取組を考えたときには、実際に普通マルチを使って、里芋、ニンニクを作ったときの後の仕事の大変さ、そのことはみんな重々承知だと思います。
     その中で、JAの方に聞いてみたら、生分解マルチが導入されて、新しく里芋を作る農家が増えてきているということで、うれしい報告等も聞いているわけなんですけれども、普通マルチを使って里芋を作って、これを産業廃棄物として出すという取組じゃなくて、本当に本町から普通マルチ、産業廃棄物を出さないという取組を僕はできないのかどうかという、そこのところを課長さんにはお願いしているんですけれども、前向きにそこのところを取り組んでいく可能性はないですか。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     東議員とはこれまでも、生分解性マルチについていろいろ議論をさせていただきました。私が考えるのは、先ほど前議員にもお答えしました2年前は、里芋に関して1%しか生分解性マルチの普及がありません。これが1年たって、2年たって22%、約5分の1は生分解性マルチを使っている。
     これはどういうことかというと、農家がやはりこれを使ったら、先ほど町長が答弁したように、まず収穫時のマルチを剥がす労力が軽減、あるいは、いろんなことが農家にとってメリットであるということを認識しているということだと私は感じております。
     ですから我々、野菜部会としては、もっとみんなで里芋生産者全員に、いろんなときに周知を図っていったら、本数が増えてきたら作るときの労力減って単価が下がってくるんです。2年前に比べて、農家の手出しが2,000円から3,000円も下がっているというようなことがあります。やはりこれは、今いる40町分作っている里芋生産者120人近くいます。里芋生産部会の皆さんの個々の人たちが、みんなで協力をしてやっていくことだと私は考えております。
     それと、先ほども答弁いたしました、今、園芸振興会の中でいろんなものを出荷しております。輸送コスト支援事業の生産振興費、これの1割はこういうのにも活用できます。ぜひ、里芋部会のほうで園芸振興会全体でマルチ購入の助成というのを、皆さんで提言していただいて、検討を進めていければ、少しでも単価が下がるんではないかというふうに考えております。
     以上です。
    ○5番(東 弘明君)
     課長のおっしゃることも分かるわけなんですけれども、実際に生分解マルチの特性というものなんですけれども、実際に今年22%まで増えたというのは、経済連の3割補助という助成があったから、これだけ増やすことができたんです。そして、JAの職員にも聞いてみたんですけれども、経済連の3割助成というのが、いつまであるか分からないということでありました。
     じゃ、その後、経済連がその補助を撤退したときに、実際に生分解マルチを農家が選ぶのかどうかと言えば、なかなか難しい点があります。そこで一番大事なのは、本町から産業廃棄物を出さないという観点から、町単独の里芋農家の普及だけじゃなくして、本町の助成というのは何が何でも必要だと思います。
     それは、廃プラ処理料というのも結局はかかっているわけなんです。その廃プラを産廃業者が取って、それをどこに送っているか分からんですけれども、本土のしかるべきところに送るというコスト削減もできるわけなんです。
     そこのところから考えればいろんな面で、町で農産物の振興を図っていくという方向性があるのであれば、そこのところを前向きに検討していただきたい。そして、もし経済連の助成がなくなったときに、果たしてどうなるのかというのもありますので、そこのところを踏まえて、お願いします。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     先ほども申しましたが、東議員とちょっと違うのは、今、経済連が助成しているということは、はっきり言って生分解性マルチを農家に進めてほしいということなんです。だから、この経済連の助成があるその間に、私は皆さん里芋部会がしっかり協議をして、経済連の助成がある間に40ヘクタール全て、生分解性マルチに持っていこうというのを、この部会の中で協議をしていくのも、一つありなのかなと思っております。
    ○5番(東 弘明君)
     なかなか難しい点だと思うんですけれども、今、実際、里芋農家、ここを回って見ていくと、普通マルチがなぜなくならないのか。単価的に安いというのもございます。それもあるんですけれども、そして人間の気持ち、心ですので、普通マルチで里芋を作って、収穫をして、問題点も生じてくるわけなんです。
     そういう観点から、今、実際に、世界でどういうふうになっているのかということなんですけれども、地球環境サミットというのがございました。小泉環境大臣が参加したわけなんですけれども、石炭火力発電所、それを海外に輸出しているということで、環境後進国というレッテルを張られてね、日本は。そして、返ってきて石炭火力発電所の輸出はしないという、そういう国の方向性も出てきているわけなんです。
     これは国のことなんですけれども、実際に気候変動をめぐって取組が迫られているのは、温室効果ガスの削減だけではありませんと。異常気象による被害の拡大を防止するための対応が待ったなしとなっている今現在だから、生分解マルチに助成を出していないのかという、お願いをしているわけです。
     COP25に寄せて、名護のボックスファームが発表した報告によると、気候変動による災害の発生件数は、過去10年間で5倍にまで増加しているとのことであります。そして、それを食い止めようということで、ケニアの環境運動家のワンガリ・マータイという女性の博士がいたわけなんですけれども、この方はグリーンベルト運動をたった7本の苗木から起こして、もう今このワンガリ博士は亡くなったんですけれども、たったの7本の苗木の植樹から始まった思いが、現在までに150億本の植樹が広がっているということなんです。これは自然環境を守っていくという、そういう一つの一介の運動です。
     そして、この方、未来は未来にあるのではないと。今このときからしか未来は生まれないのですと。将来、何かを成し遂げたいなら、今やらねばならないのだと。今やることが大事なんだと。気候変動の原因は人々の生活や経済活動のあらゆる面に及んでいるだけに、状況の打開は決して容易ではありませんと。容易でありませんが、誰もが今いる場所で、SDGsの受給社会の建設者となってできるのであり、一人一人が、本町が建設者という思いがあれば、一つ一つの行動が世界に尊厳の咲かせると。変革の趣旨となり、希望の趣旨になるとの思いが込められているのであると。小さなことを取り組むことから始まると思っている。世界で今そういう運動が起きていると。その小さな運動を本町からやろうとお願いしているわけなんです。
     一つは、マイクロプラスチックという、この魚にしてみても、海に漂うマイクロプラをみんな食して、その食した魚は、自分たちの口に入ってくるわけなんです。そういうちょっとしたできることから、本町で取り組んでもらいたいという思いで、お願いしているわけなんです。
     それは、もちろん農家が自立的に努力していくことも一番大事であります。だけれども、どうしても今の農家の経済状況では、安いほうに目がいくという、そこのところがあるから、和泊町で生分解マルチの助成事業で、塩化ビニール系の普通マルチをなくしていくという、一遍なくなったら、次、買いません。努力して減らしなさいじゃなくて。普通マルチよりも生分解マルチが安く手に入れば、二、三年のうちには、普通マルチは沖永良部という市場から消えてなくなると思います。
     そのために、この助成事業をぜひ導入していただきたいと、そのことをお願いします。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     東議員、堂々巡りをしているような感じですけれども、東議員、一言だけ。
     我々は農家がポリマルチを処理するところがないということで、廃プラスチック協議会でマルチを回収しております。このマルチは、お金がかかっております。これを農家は負担しております。
     東議員が今ずっとおっしゃったことは、これに関しては意見が一致するんです。確かにそうなんです。世界規模でやはり環境を守っていかなければいけない。私があなたと1点だけ違うのは、助成をしろという、これだけなんです。
     だから議員がいう、とにかく世界各地でいろんな環境問題があるその一例がポリマルチとなると、農家もポリマルチを自分で処理するときに、お金を払っています。確かに買うときは生分解マルチよりも安いかもしれないけれども、でも、いろんな労力の手間暇をかけて最後の処理代で地球環境を汚染しているよと、我々もですけれども、生産者である東議員もこういうことを言って、ポリマルチを使っている農家にできるだけ生分解性マルチを使っていきましょうということを一緒に訴えていくのが、先ほど議員がおっしゃった世界環境をよくする方向に向かっていくんじゃないですか。
     私は、もう議員が言ういろんな環境問題とは同じ意見です。ただ、生分解性マルチに今、経済連が助成をして、なおかつ先ほど答弁したように輸送コストの生産部門でも、皆さんが協議すればできるということ。そして、それの本数が増えてくれば単価がどんどん下がってきていると、そういうことと環境のためにも生分解性を使おうと、ポリマルチはみんなでという話を部会でやっていったほうが、いかがなものかということであります。
     以上です。
    ○5番(東 弘明君)
     課長がおっしゃるとおり、生分解マルチの啓発運動を僕が回っている里芋農家には全て啓蒙し、そして生分解マルチに切り替えていただいております。
     そこのところがあるから、実際には、普通マルチより生分解マルチのほうが安価で手に入るようになれば、生分解マルチにみんな切り替わってきます。先ほど前議員からもあったわけなんですけれども、生分解マルチ、ニンニクにも使えます。タマネギとか。ほかの野菜類にも、みんな使えます。
     その中で、これからの農家が自然に優しい生分解マルチに切り替えていくために、どうするべきなのかという、そこのところの助成ということでお願いしているわけなんですけれども、課長がおっしゃったように、自分が会った里芋農家、みんな啓発運動しております。生分解マルチの利点、そういうところまで啓発運動しながらなんですけれども、まだ22%しか生分解マルチの利用度がないという。
     そして、生分解マルチを作っている工場の方ともいろいろお話をしました。その中で、普通マルチのように大量生産が可能になってくれば、まだまだ金額は下がるよと、買いやすくなるよというお話等もありました。そういう話があったから、町単独の助成はできないのかということで、何度もお願いをしているところであります。
     一遍、普通マルチをなくして、生分解マルチを農家さんが使えば、論より証拠です。口で言うより、実際に使ってみなければ、口で言っても理解しない人もおります。だから実際に、そういう環境づくりをみんなでできればと思いながらしているわけなんですけれども、経済連の3割助成がある上に、町がどれぐらいの助成をすれば普通マルチの単価になるか分かりません。
     そこら沖永良部のところがあって、町単独の助成事業も考えてもらいたいという要望、お願いなわけなんですけれども、課長が実際に啓発運動をそこからしていけばいいんじゃないのかという。
     同じことを堂々巡りで繰り返しているわけなんですけれども、実際に自分で扱ってみるまでは全く分かりませんでした。これを3年間使ってみて、本当に生分解マルチというものが自然に優しくて、農業の効率化につながって、農家が収入の増にもつながってくるという、そういうのも実際に自分で経験をして、そのことを農家さんといろいろお話をしておりますので、堂々巡りをしても仕方ありません。
     最後にもう一回、助成の件のお願いをして、一般質問を終わりたいと思います。
    ○町長(伊地知実利君)
     先ほどから東議員が言わんとしているところは理解しております。ただ、経済課長と東議員の馬が合わないのかどうか分かりませんけれども、段々、経済課長も興奮してきまして、東議員がそこで議論するときには冷静に担当課長からお答えができるように、ひとつお願いをいたしたいと思いますが、今、先ほど経済課長もお答えしておりますように、普通マルチの場合には剥がして、そして自分も負担をして処理場に収めております。
     これを焼却するようなことがありますと、大変なことでございますので、私どもも協力をしながら、個人の負担をしていただく。そして和泊町だけじゃなくて、両町、両農協、花き専門農協、南栄糖業、いろんな関係する団体が資金を出し合って、個人で納める資金の負担金の軽減を図っているというのが、普通マルチの処理の状況でございます。
     ですから、焼却はないと。そして、処理施設のほうできちっと処理をしているのが現状でございます。
     そのようなことで、うちの経済課長も言っているように、野菜部会、里芋部会のほうでも十分に議論してくださいと言っているところでございますので、ただ、町に支援をしてほしいという気持ちは分かります。農協はどうなのかということも、議論をしながら取り組んでいかないといけない問題かと、そのように思っております。
     ですから、ただ、経済課長と議論をするのではなくして、農協の担当課長たちとも議論をしていただければ大変ありがたいなと。町としては、技連会の野菜部会のほうでも、十分にこの件については議論していくと、そして啓発していくということでございますので、ぜひ、そのようなところも理解をいただきながら、私どもも東議員が言っている趣旨については理解しているつもりでございます。
     ただ、助成をしようとなると、町だけかということになりますので、農協とも、そしてまた利用する農家の皆さんとも、東議員が啓発しているように利用する人たちにもメリット、利便性、そういうものを説明しながら、啓発していっていただければ大変ありがたいと、そのように思っておりますし、私どもとしてもJAとも議論しながら、技連会の野菜部会と里芋部会と十分に議論して、経済課としても取り組んでまいりたいと、そのように思っております。
     助成については、即答は避けさせていただきたいと思います。
    ○5番(東 弘明君)
     助成の件で、もう1点だけお願いしておきます。
     今、実際、普通マルチの産廃の助成金、産廃業者が処理場への輸送賃、そこら付近のところはどれぐらいかかるのか。そして、普通マルチから生分解マルチに切り替えるということを環境省の補助事業も取り入れる可能性があります。僕も勉強します。
     その中で、いろんなルールのそういうところも勉強しながら、取り組みながら、即答は要りませんので、実際には普通マルチで産廃料、輸送費を算出して、そこのところはどうにか出ると思います。
     その件は要望として、一般質問を終了させていただきます。
     ありがとうございます。
    ○議長(永野利則君)
     これで東弘明君の一般質問を終わります。
     以上で本日の日程は全部終了しました。
     本日はこれで散会します。お疲れさまでした。
    散 会 午後 4時18分

第2日

発言者

  • 全発言者

発言内容

メニューを開きます

  • 令和2年第1回和泊町議会定例会会議録
    令和2年3月11日(水曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第2号)
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 一般質問
            ・川畑宏一議員
            ・桂 弘一議員
            ・橋口和夫議員

     ○散会の宣告

    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 芋高洋一君 書記 東 輝男君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名 氏   名 職   名 氏   名
    町長 伊地知実利君 耕地課長 亘 禎一郎君
    副町長 前田修一君 土木課長 和田清良君
    総務課長 種子島公彦君 会計課長 永山美智代君
    企画課長 皆吉泰智君 生活環境課長 泉 隆一君
    税務課長 林 義仁君 教育委員会
    教育長 竹下安秀君
    町民支援課長 玉野憲治君 教育委員会
    事務局長 永井 徹君
    保健福祉課長 南 俊美君 農業委員会
    事務局長 先山照子君
    経済課長 東 敏仁君

    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     皆さん、おはようございます。
     これから本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第125条の規定によって、喜井和夫君及び松村絹江君を指名します。

第2日(2)

発言者

  • 川畑 宏一

発言内容

メニューを開きます

  • ○議長(永野利則君)
     日程第2、一般質問を行います。
     川畑宏一君の一般質問を許します。
    ○1番(川畑宏一君)
     皆さん、おはようございます。子育て世代代表、川畑宏一でございます。
     令和2年第1回定例会において質問を通告しておりますので、順を追ってお尋ねいたします。
     まず、農業振興について。
     1点目、第6次総合振興計画や令和2年度当初予算編成において、農業分野における新たな施策展開としてどのような検討がなされているのかお尋ねいたします。
     2点目、持続可能な社会の実現に向け、農業分野における取組としてどのようなものが考えられるのかお尋ねいたします。
     3点目、昨今の気候変動は、本町の基幹産業である農業にも大きな影響を与えております。持続可能な社会の構築へ向けた取組の啓発や推進を図るため、気候非常事態宣言を行う考えはないのかお尋ねいたします。
     以上、壇上からの質問とさせていただきます。
     そのほか、2項目4点については、自席から質問させていただきます。
    ○町長(伊地知実利君)
     川畑宏一議員の農業振興について、順を追ってお答えをいたします。
     まず1点目でございますが、第6次総合振興計画策定につきましては、みんなの会議で農業分野の課題を話し合い、10年後の本町農業を語り合いました。どの分野でも人手不足が喫緊の課題となっており、その対策についても議論をしたところでございます。
     農業分野では、島の自然を生かし、共に分かち合いながら10年後を目指そうと考えて、大きく3つの方針を掲げました。農作業の効率化、新たな仕事づくり、農業の魅力向上でございます。
     当初予算につきましては、新規事業として和泊町繁殖雌牛導入貸付事業、えらぶの花推進協議会など、継続・拡充事業として干ばつ対策事業、農林水産物輸送コスト支援事業など、幅広く実施してまいります。
     2点目でございます。
     持続可能な社会の実現に向け、農業分野として廃プラスチックの適正処理や土づくりによる減農薬農業を推進するとともに、家庭菜園の普及や地産地消による島内産の自給率向上、台風などで物資が届かないときにも対応できるよう、地場産品を活用した長期保存できる加工品の開発、確保、また野菜づくりを通して子どもたちが農業に触れるきっかけをつくることで未来の担い手を育成し、島の魅力を引き出していけるよう取り組んでまいります。
     3点目でございます。
     昨今の気象変動においては、温暖化の影響が顕在化してきており、記録的な高温や台風の強大化、降雨、洪水、干ばつによる大規模な山火事など、甚大な被害が出ております。
     地球温暖化や気候変動への適応に関する国及び県の取組としましては、平成27年11月に気候変動の影響への適応計画が閣議決定され、鹿児島県においては平成30年3月に策定された鹿児島県地球温暖化対策実行計画内に気候変動適応計画を位置付けて推進されているところでございます。
     気象庁の地球温暖化予測情報によると、21世紀末には20世紀末と比べて全国平均で気温が約3度上昇すると予測されており、このような危機的状況に気候非常事態を宣言している自治体は全国で15自治体、九州においては長崎県壱岐市と福岡県大木町が宣言をしております。
     本町においても、気候非常事態については、本町のみで宣言を行うのではなく、隣町や奄美群島など広域的に合同での宣言を行い、連携して一体的に推進していくことが望ましいと考えております。
     まずは、本町における持続可能な社会の構築へ向けた取組を推進するべく、第6次和泊町総合振興計画にSDGsの考え方を取り入れ、東北大学大学院と連携しながら、温室効果ガスの削減対策として、焼却ごみやそのエネルギーの減量化、ライフスタイルの変革などを推進してまいりたいと考えております。
     以上で壇上からの答弁を終わります。
     追加の質問については、自席から担当課長からも答弁をさせていただきます。
    ○1番(川畑宏一君)
     ただいま町長から詳細な答弁いただきましたけれども、3点について、1つずつ担当課長にお伺いしていきたいと思います。
     まず最初に、ご答弁いただいた施策の中で、えらぶの花推進協議会と、繁殖雌牛導入貸付事業基金については新規事業だということでお伺いしております。事業の詳細はどのようになっておりますでしょうか。経済課長にお尋ねいたします。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     先ほど町長が答弁しました新規事業につきまして、まず繁殖雌牛導入貸付基金事業については、現在、町有牛導入事業で子牛導入時に33万円を農家に貸付をするという事業をしておりますけれども、優良雌牛は近年の高騰により購入価格が80万以上と高く、外牛の導入を控える農家がいることから、17万の積増しをして50万円を貸付をすることにより、農家が育種価の高い優良雌牛の導入が図られると、それによって増頭につながるというものであります。
     続いて、えらぶの花推進協議会では、両町、両農協、花き専門農協、両団体が販売協議会を組織し、合同で販促会やPR活動、相対取引交渉を行うことにより、花の島、沖永良部の花という一大イベントができるものだと考え、この新規事業2つを実施していきます。
    ○1番(川畑宏一君)
     まず繁殖雌牛導入貸付事業基金につきましてですけれども、こちらはもう畜産農家の皆様待望の事業ではないかと思います。群島内を見ましても、類似の事業、2自治体ほどあるようですけれども、活用度、制度内容などを見ますと非常に和泊町のこの事業というのは進んでいる事業ということで、すばらしいものだと思っております。今の島の農業を牽引しているのが畜産でございます。この事業を進めていくに当たって、まだまだ需要が出てくると思います。そういったときには、この事業内容のさらなる拡張をまた視野に入れながら、来年度、取り組んでいただけたらと思います。
     また、えらぶの花推進協議会の立上げということで、こちらもこれまで花農家の皆様が様々な工夫を凝らしてそのPRポイントを市場に伝えているんだけれども、その市場からその先の小売店、消費者にそこが伝わっていないということがネックであったと。それを様々な取組を行っていく中で重要なことだと位置付けられた結果でのこの推進協議会だと思っております。こちらも、今、花の値段が新型コロナの影響もありまして値下がりしていて大変な状況にありますけれども、何とか花農家の皆様を救っていただくように、こちらの取組も積極的に進めていただけたらと思います。
     それでは、2つ目の質問に移りたいと思います。
     今回策定されました第6次総合振興計画案におきましては、17のグローバル目標と169の達成基準からなる国連が示しました持続可能な開発目標、いわゆるSDGsの概念を取り入れたものとなっております。本町は、農業が基幹産業である農業立町でありますので、特に農業分野における持続可能な取組が重要ではないかと考えます。
     私は、農業において、環境、健康、経営の3つのポイントが挙げられると考えておりますけれども、経済課長に3点お尋ねいたします。
     まず環境についてであります。
     化学肥料に頼った農業は、次第に地力を低下させ、さらに化学肥料を多用するサイクルに陥ってしまいます。また、地下水の水質悪化も引き起こし、農業に必要な資源である土と水の力を長い目で見たときに、著しく損なってしまうと考えますが、経済課長の見解をお聞かせください。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     ただいま川畑議員がおっしゃるように、本当に農薬、化学肥料の低減に向かって、今も、これからも進めていくのが必要だと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     共有いただけたのではないかと思います。将来、仮にこの水資源、土資源というものが著しく損なわれて、この島で農業ができなくなってしまうと想定してください。基幹産業であり、いわゆる外貨を稼ぐ農業がなくなってしまえば、もちろん商工業なども維持できなくなります。働く場所も失われ、島で経済活動を営むことは難しくなってしまいます。化学肥料や農薬の過度な使用は、海の環境も悪化させてしまいます。
     地下ダムがいよいよ運用されようという段階に来ているんですけれども、宮古島におきましても地下ダムができ、通常は地下水が海に流れ込んでいくんですけれども、それをせき止めるわけですから、そこで滞留してしまうと。そういった中で、地下水の中に農薬、そういったものの成分が蓄積されてたまってしまうというような問題も現実として起こっているようでありますので、非常に重要な課題ではないでしょうか。
     次に、健康についてであります。
     一般的に、無農薬や有機での作物栽培を行うことは、食べる人はもちろんですけれども、生産者の健康にもよいことだと言われておりますが、経済課長の見解をお聞かせください。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     健康志向が近年高まってきております。経済性を求める農業の中でも、やはりそういう健康志向あるいは有機性に向かっていくのも必然性かなと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     化学肥料や農薬を多用した農業をされてきた方が病気など健康悪化を機に手法を改め、無農薬や有機栽培を実践しているケースが増えてきているようであります。化学肥料や農薬使用と健康悪化の科学的な因果関係は定かではありませんが、考えさせられる事例だと思いますし、直感的に考えましても、無農薬や有機栽培が体によいことは間違いないと言えるでしょう。
     次に、経営についてであります。
     今、本町の農業は様々な要因による価格低迷に対する打開策をなかなか見出せない状況にあります。
     そんな中で、無農薬や有機栽培の作物は、国内はもちろん、世界中で需要が高騰しており、市場でも高値がついている状況にあります。このことをどのように把握しておりますでしょうか。経済課長にお尋ねいたします。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     やはり農作物の価格というのは、その時々の世界、日本の情勢や、あるいは国内での生産物の豊作とか不作等によって価格、単価というのは左右されると思います。
     ですが、やはり我々生産者としては、消費者に信頼されるものをつくり続けていくという一点が一番大事ではないのかなと思います。その中で、また議員おっしゃるこの有機的なものも、それに取り組める農家等がいましたら、是非我々もバックアップしていけたらと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     経済課長も有機、無農薬、こういった栽培のニーズが高まっている旨の見識をお持ちだということが分かりました。
     そういった中におきまして、今、持続可能なという観点において、環境、健康、経営という3つの価値観を共有してまいったわけでございますけれども、50年後、100年後、それ以上の未来にいる私たちの子孫にすばらしい自然、健康的で豊かな生活をつないでいく、そのためには持続可能な農業の取組として、無農薬や有機栽培をこれからの農業の選択肢の一つとして検討していく価値は大いにあると考えますが、経済課長の見解をお聞かせください。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     先ほど町長の答弁でもありましたように、やはり未来を担っていくのは子どもたちであります。子どもたちが農業に触れるきっかけをより長く、多く、我々としてもつないでいって、そしてそこから島の魅力を引き出していければというふうに考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     ただいま、経済課長からもこの持続可能な農業に対しての観点に対して非常に前向きな答弁をいただきました。
     そういった中で、私もいろいろと和泊町の農業の取組というものを過去に遡って調べてみたんですけれども、和泊町には非常にすばらしい条例というものが平成6年に策定されておりました。和泊町地域環境保全型農業の推進に関する条例というものでございます。
     これは、当時の議会の中で数名が中心となりながら、いわゆる議員立法のような形でつくられた条例だと伺っておりますけれども、非常に、およそ30年前の条例なんですけれども、今の時代につくられてもおかしくないような非常に先進的な中身で驚いたところであります。このようなすばらしい条例を30年も前に制定されました当時の議会や行政の皆様に強く敬意を表するところでございます。
     そういった中で、ただこの取組は、今はちょっと直接的に現在取組が私のほうで確認できなかったんですけれども、この条例や、それに基づく環境保全型農業推進の基本方針というものもこの平成6年に制定されておりますけれども、こういったものの取組状況、どのようになっておりますでしょうか。経済課長にお尋ねいたします。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     お答えします。
     先ほど川畑議員からありました和泊町地域環境保全型農業、これは議員立法だそうで、平成6年に制定され、同12月に環境保全型農業推進の基本方針、これは町経済課が基本方針を立てて、5年後の西暦2000年、平成12年までに目標値として町全体の化学肥料、化学農薬の投入量を20%削減するという目標を掲げて取組を行いました。
     その結果、技連会を中心として、土づくり、肥培管理、適期管理の励行あるいは適期病害虫防除等の指導により、農家の自主性と創意工夫の取組により、平成12年、目標を達成したということを議会に報告をしたということで当時の担当者から聞いております。
     これまでの取組ということで、やはり我々は技連会を中心に、先ほど言った土づくり、肥培管理等、それぞれ農家とともに個々のいろいろな推進をやりながら現在に至っているというふうに考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     平成6年に策定された基本方針の農薬を当時から減らす、20%減らすという目標だったと思いますけれども、それは12年に達成されたということで、その後、事業が継続的に行われている旨の答弁をいただきました。
     けれども、平成6年、30年前です。当時の農業の状態と今の状態、全く別物だと思います。進化を遂げている。様々な状況が変わってきている。この中で、果たしてこの条例やこの基本方針が今に沿ったものになっているのか。
     この条例の第7条にはこう記してあります。町長は、地域環境保全型農業の推進に関する基本計画を定め、これを公表しなければならないということで記してあります。これは当時、泉町長の時代の条例だったと思うんですけれども、町長、これを今の時代に合わせて、総合振興計画にも載せております、SDGsを推進していくという旨のすばらしい総合振興計画をつくっておりますので、それを本町の基幹産業である農業において力強く推進していくためにこの環境保全型農業の条例を見直し、またこの基本方針を新たに策定するようなことはできないでしょうか。お尋ねいたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     今、質問の環境型保全農業の推進につきましては、策定をしてから数十年経過をいたしております。あの当時と今の農業の形態も大分変わってきております。規模も拡大されておりますし、また作る作物も変わってきておりますので、この条例の中身を精査しながら、今どうあるべきか、そして先ほどからありますように、持続可能な農業経営はどうあればいいかということを技連会や担当課のほうで中心になってそういうものを真剣に議論していく。
     そしてまた、6次の振興計画の案が策定されております。それを皆さんの議決を得て、新年度からそれを推進していくわけですが、その中身を十分に、その効果をどう現すかということにつきましては、これから十分に、今30年にもなる条例が今に適応するかというものもありますし、また改善しなきゃいけない部分もあるかと思います。そういうのは十分に真剣に議論させていただきたいと、そのように思いますし、また議論が必要だと私もそのように思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     ただいま町長から、そういった議論が必要であり、それを前向きに進めていきたいという旨の答弁をいただきました。
     何よりも、こういった持続可能な農業に取り組む、それが結果として、要は利益が上がるんだというものが世界中で示されている。そしてまた、自分たちの代でこの島の自然環境、すばらしい環境、そして農業を終わらせるのではなく、未来の世代へつないでいく、このことがこのSDGsの考え方の重要な部分だと思いますので、是非この条例等に関しても、中身がそぐわないのであれば、廃止にしてもう一回つくり直してもいいと思いますし、修正で済むのであれば、それを現代に見合ったものに見直していただけたらと思います。
     続きまして、今その取組をするという中で、ちょっと具体的なものについて一つお伺いしたいと思います。
     昨今、除草剤、これもいわゆる農薬なんですけれども、除草剤について、安全性というものに疑問を持たれている。安全だと言われていた農薬がアメリカ等において裁判で健康被害があるかもしれないということで、その安全は確実ではないということで、裁判での敗訴があったりして、そういった安全神話が崩れている中にあります。そういったものを若い世代、特にいち早くキャッチしておりまして、そういったものの使用に関しては敏感になっている状況にあります。
     今、この基幹産業である農業において使っている農薬等をいきなり使うなということは、これは混乱を来してしまいますし、現実ではないと思います。だがしかし、そういった安全ではないかもしれないという事実を踏まえまして、例えば子どもが通る通学路であったり、あとは公共施設であったり、そういった場所では使用をしないといったような、そういった取組もこの持続可能な取組の一つになるのではないかと思いますけれども、経済課長、見解をお聞かせください。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     特に我々経済課のほうに連絡等来るのは、学校の教師、先生方のほうから、今日子どもたちが登園してくるときに、多分かん水、水をかけているのが歩道等にかかっていて、子どもたちにかかったよという連絡が来ます。そうしますと、我々はサンサンテレビの文字放送等を利用して周知を図っております。
     農薬に関しても、防除の観点から、やはり朝早くとか、そういうのが農家にとっては適期なんですけれども、やはりこれは通学路とあとは人家等、公共施設等あるところではやはり農家のほうに注意をするよう、その指導はこれまでもやっていますし、これからも事あるごとに指導はしていきたいと考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     これまでもしっかりと取組はなされているということで理解できました。
     ただしかし、時代、情報がたくさんあふれる中で、そういったことを気にする方々が非常に増えて、心配、不安を持つ方が増えていることは間違いないということであります。可能であれば、この基本方針を例えば見直していく場合、その際などにそういったことを盛り込んでいっていただければ、子どもたちの健やかな成長、そういったもの、子育ての現場、安心して子育てできる和泊町、そういったものの環境整備にも寄与していくのではないかと思いますので、是非前向きな検討をお願いいたします。
     農業の質問3つ目です。
     気候非常事態宣言に関しては前向きに捉えていらっしゃるのかなということで答弁お聞きしましたけれども、奄美全体というか、本町単独ではなくて、全体での宣言を考えていらっしゃるような内容でいただきました。
     ただしかし、私の考えとしては、今回のこの第6次総合振興計画の説明を担当者から受けましたけれども、持続可能な目標について、大まかな方針は示すけれども、それぞれ細かいことに関しては、詳細についてはそれぞれ各課が持つ様々な計画でこれから反映させていくということを伺っております。この部分に関しても一緒じゃないでしょうか。今、本町の農業は、大型台風、非常に強大な台風、季節外れの台風、暖冬であったり、長雨であったり、ゲリラ豪雨であったり、様々なものに非常に影響されていて、この気候変動に対する取組というものは本町の存続を左右しかねないものだと考えております。
     世界中では、もう1,000を超える自治体がこれを宣言している。日本においてはまだ15ということで、九州においては2自治体ということでありましたけれども、奄美全体でやるのを待っていたら遅いと思います。これだけすばらしい総合振興計画を立ち上げているわけですから、その取組の大きな軸となると思うこの宣言を是非一緒に進めていただいて、そこから啓発と詳細な取組、具体的な取組に落とし込んでいくほうがより分かりやすいと思います。
     また、これに関わる担当者もいつまでこの担当をしているか分からないので、仮に担当が変わってしまった場合などは、この部分は非常に進まなくなってしまう可能性もあります。
     そういったことを総合的に考えまして、主管課は企画課でしょうか。企画課長に見解をお尋ねいたします。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     一つの町で宣言してはどうかという議員の提案でございますが、我々の奄美群島でいろいろと物事を進めていこうということで、会も何回も出席しますし、また奄美群島成長戦略ビジョンというのがございます。今は後期の期間でございまして、2019年度から2023年度までは後期の5年間の計画が走っております。前年度にこの見直しをしたんですけれども、その中でしっかりと自治体、SDGsの理念を掲げさせていただいております。SDGsの中にしっかりとゴールの目標13に気候変動の具体的な対策というのがあるわけでございまして、また計画の見直しといいますか、その文言、気候変動にも重点的に取り組もうということを入れるのは難しいことではないかと考えます。そういうことで対応していきたいなと考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     企画課長、この総合振興計画に盛り込むというわけではないんですよね。これは別物として単独で宣言できるものだと認識しております。
     力強い取組をするに当たって、どっちが先かということ、具体策をいろいろ盛り込んで宣言をする、時間がかかってしまいます。もう4月からこの計画が始まるわけですから、まずはこの宣言をして、それによって具体策がつくりやすくなる、周知徹底、啓発がしやすくなる、そういった観点があるのではないかなと思います。
     そしてもう一点、昨年でしたか、和泊町、知名町も国立公園に認定された部分がございます。世界中では、今そういった持続可能な環境を守っていこうという取組に対して、特に欧米においては非常に敏感になっておりまして、そういった取組をしている場所というのは観光客などにおいても魅力的である面が増してきております。国立公園が制定された中で、この取組はその翌年にはいち早くこの和泊町が宣言する、そういったことでこの和泊町の持続可能なSDGsの取組に関する力強いアピールとなると考えておりますので、ちょっと時間がありませんので、これで要請で終わりますけれども、是非前向きに検討していただいて、同時に併せて取り組んでいただけたらなと思います。
     それでは、次の質問に移りたいと思います。
     2点目、体育館建設について。
     活用の在り方やほかの既存施設利用も考慮した設計等、多角的な検討はなされておりますでしょうか。お尋ねいたします。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     川畑宏一議員の2点目の総合体育館の活用の在り方や他の既存施設利用も考慮した設計等、多角的な検討がなされているかについてのご質問にお答えいたします。
     体育館建設に向けた取組につきましては、庁舎建設後、財政状況を十分に考慮し、総合体育館の計画を推進するということから、前年度より庁舎内検討委員会の中で協議、検討を行っております。
     検討委員会の中では、今後、実行委員会を立ち上げ、各種団体の代表にご参加いただき、様々な意見を集約して、たたき台となる基本構想・基本計画を策定してまいりたいと考えております。その基本構想・基本計画の中で、活用の在り方や既存施設の利用状況も考慮し、多角的な施設として場所や規模及び施設形態等、本町に合った計画を示してまいります。
     また、本町の町政運営の指針となる第6次総合振興計画においても、これからの10年間をつくる新たな取組として、ようてぃあしばープロジェクトを提案し、多目的な拠点となる総合交流アリーナ、これは仮称ですけれども、この建設を掲げ、推進してまいります。
     以上です。
    ○1番(川畑宏一君)
     体育館建設に関しては、和泊町民、住民の間からも要望が多々ありまして、この議会を通じても複数の議員がこれまで総合体育館建設の在り方について質問してきたところでございます。
     その中で、12月の議会におきまして、山下議員の質問に対して、財政状況や補助事業も注視しながら事業計画案を作成していく旨の答弁がありました。そして、早速ですけれども、今回の施政方針において、総合交流アリーナという形で明記されて事業が一つ前に進んだのかなというふうに理解しております。
     そういった中で、これから基本構想を様々な意見を伺いながら練っていくということでございましたけれども、我々もいろいろと意見を伺っておりますので、それを幾つかちょっと確認させていただきたいと思います。
     まず広さについてでございます。大体小学校の体育館とか、前あった町民体育館、1面、2面、そのくらいの広さだったと思います。2面ですかね。昨今、非常に夏場暑くて、熱中症などの注意喚起もあって、外での運動を控えるようにといった風潮が進んでおります。
     そういった中で、毎年高齢者スポーツ大会がいこいの家広場で行われるんですけれども、あそこは場所は無風で非常に暑い中で、本当にもうこの中で誰か熱中症になってしまわないかと我々も心配になるような状況で毎年競技が行われている。そしてまた、こども園の運動会などにおいても園庭で行われているんですけれども、やはり小さな子どもたち、そういった熱中症なども心配しながら、先生方もそういった心配、負担を強いられながらの競技となっている。そういったものを冷房つきのアリーナの中でやっていくということがこれから望ましいんじゃないかと。町民全体の利用を促進していく。そういった中においては、最低でも3面くらいの面積が必要じゃないかなと思っております。
     そしてさらに、町民の利用のみならず、せっかくこういった交流アリーナを造るのであれば、町民が利用するだけでなく、島外からの合宿だとか大会、群大会も開催したい気持ちはたくさんあるんですけれども、なかなか拠点がなくてできなかった。それを呼び込むことによって経済効果も生まれていく。そういった大会を実現しようと思ったときには、例えばバレー競技などにおいてトーナメントを効率よく回していくためには4面というのも視野に入ってくるのではないかと思います。2面ではなく、最低でも3面、そして4面なども視野に入れた選択肢が必要ではないかと思いますけれども、事務局長、いかがお考えでしょうか。お尋ねいたします。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     お答えいたします。
     体育館の規模につきましては、今後、実行委員会を立ち上げて具体的に話し合って決定していくわけですが、郡単位とか、そういった大会を開くには最低バレーコート3面という話を担当から聞いております。
     そういった形で、今後いろいろな様々な大会を見ながら協議していきたいと考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     3面以上というものはある程度必要じゃないかという旨の共有がなされたと思っております。
     続いて、設備についてです。
     今申し上げました運動会をしたり、大会を行うに当たっては、学校体育館のような設備では足りないと。周囲を囲うような客席が必要ではないかと。そういったものの整備であったり、あとは大会を実施するに当たってはクラブルームというか、控室のようなものも必要でしょうし、トイレの数、玄関の広さ、駐車場、様々なものが検討されるべきだと思いますけれども、その辺りも十分に視野に入れておりますでしょうか。事務局長にお尋ねいたします。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     お答えいたします。
     体育館で様々な行事等行う際には観客席が必要だと、それは今回いろいろ視察をしてまいったときに感じたところでございまして、また先日、業者をお呼びしまして勉強会をしたんですが、その際も大きな入口が必要で、例えば大きな荷物、ゴールポストとか、そういったものを搬入する際にも大きな出入口が必要だとか、そういった観点、また会議室やシャワールーム、トイレ、そして駐車場、そういったことも考慮しながら検討していきたいと考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     様々に検討がなされている旨理解いたしました。
     そうした中で、私、このほかの既存施設利用も考慮した設計ということで質問にも入れておりますけれども、和泊町内見回してみますと、これから必要な施設もあれば、老朽化が進んで建て替えが検討されるようなものも多々見受けられます。
     そういった中で、一つ、これは町民支援課長にお伺いしたいんですけれども、昨今、子どもの室内の遊び場、こういったものが非常にニーズが高まっておりまして、全国的にも増えてきている。本町でも様々な場でそういった声が上がっていることは課長も把握されていると思います。
     そういった中で、それをつくろうとして、いろいろ我々も場所を検討しました。どぅくさ館かなと思ったら取り壊されてしまうとか、保健センターかなと思ったらほかの団体の利用がある。旧議場はどうかなと思ったら、公民館が壊されて、公民館利用ということで、それぞれ意義深いものであるので、我々もそれは仕方ないと。
     ただしかし、この財政の状況の中で、新たなハードをそのためにつくるというのはなかなか現実性がないだろうと。そういった中で、直近でこの大型の建設計画があるのが体育館であると。せっかく建てるのであれば、より幅広い利用ができて、これからの施設利用関係も十分に考慮したものであることが望ましいと考えますけれども、このキッズスペースの体育館への併設について、町民支援課長の見解をお伺いいたします。
    ○町民支援課長(玉野憲治君)
     お答えします。
     第6次総合で多目的拠点となる総合交流アリーナによって建設を進めていくわけですので、以前、平成30年ですか、第2期の子ども・子育て支援事業計画を策定するに当たってニーズ調査を行った結果、雨の日の子どもたちの遊び場の確保がほしいという要望もありましたので、このことについては第6次の総合振興計画の中の子育て分野の中にも複合施設としての遊戯施設の充実化という項目がありますので、この点については今後予定されている検討委員会がありますので、その中でそのことについては要望していきたいと考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     非常に大きなニーズでありますので、是非前向きに進めていただけたらなと思います。
     また、現在長寿会を中心に活用されておりますいこいの家、あちらのほうも大分老朽化が進んでいるということで、先々どうなるかというのを見据えながら、可能であれば子どもと高齢者が交流できるような場所として整備するのも一つの案かなと思いますので、前向きな検討をお願いしたいと思います。
     続きまして、今中身の設備についてだったんですけれども、我々、町民の福祉向上に寄与したい、利用したいけれども体育館がなくていろいろな制限がかかっている、子どもたちも大きな体育館があれば、大会をこちらで行えばわざわざ出かける必要がないけれども、毎回のように遠征を強いられている、旅費の問題、家計も圧迫している、様々な観点から福祉向上に寄与できるのではないかと。そしてさらに、人口が減少して、財政が先細っていくことはもう間違いない中で、早い段階で建設して償還に回ると、そういった観点が必要じゃないかなと考えております。
     そうすると、一刻も早い事業の開始が求められるわけでございます。そんなに簡単にできるものではありません。検討委員会の中でいろいろ詰めていくということでしたけれども、それが固まって、場所の選定があり、町民の同意を得て、議会の議決を経て、また奄振の事業などを導入するに当たっては、もう2年前ぐらいから導入に向けて取り組まなければいけない。ということは、もう全てが固まってから2年もかかってしまうわけですよね。建設はそれ以降となってしまう。
     早い取組をするためには、早い償還に回して福祉向上を高めていくためには、もう早急なスケジュール管理の下で取り組む必要があるなと思っておりますけれども、この全体のスケジュール、進行具合に関してはどのような想定、どのようなリミットをお考えでしょうか。事務局長にお尋ねいたします。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     お答えいたします。
     現在、庁舎内検討会というのを開いておりまして、それで今後、令和2年度に新たな実行委員会を立ち上げて、基本構想・基本計画をつくっていくというふうな話になっております。
     その中で、まだ決定はしておりませんが、事務局のほうとしての案として、大体のスケジュールとして、令和2年度にはそういったアンケートや様々な意見交換をしていきたいと考えております。令和3年度に基本計画がある程度策定できるだろうと考えております。
     それから、業者の設定から設計、そうやっていきまして、今の感じでは令和7年度に利用開始になるんではないかというスケジュール案はつくっておりますが、これは今後実行委員会、また町長部局とも連携しながら、早急に進めていけるように検討していきたいと考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     令和2年度中に意見集約が完了して、令和3年に基本計画ができたとしても、7年の可能性ということを示されましたけれども、ということは、この意見集約に関して、ずれればずれるほどどんどん遅くなってしまいますので、是非この令和2年度中にアンケートや意見交換を行って集約を行う、この部分というのが何が何でもリミットをずらさずに、力強い意思の下、成し遂げていただきたいと思います。
     そしてまた、庁舎建設の際もありましたけれども、やはり住民の多様なニーズをしっかりと聞く場所を設けるというのは必要でありますので、校区別になろうかと思いますけれども、しっかりと説明会を開いて、広く、検討委員会組織の中だけではなくて、広く意見を集約していただくことも強く要請しておきたいと思います。
     そうしまして、あと、これは一つ、これも懸案事項なんですけれども、場所の選定というものはいろいろな皆様の意見がたくさん出てきてなかなか難しい。一番懸案、課題ではないかなと思います。
     そういった中で、例えばですけれども、場所が2案、3案に絞られましたと。場所が固まりつつありますと。そういった中で、実際じゃ候補地に移ろうかとした段階で、例えば地質的に大型な施設を建てるに耐えられるものではなかったとか、あとは地質はオーケーだったんだけれども、いざ用地買収をしようとしたら地権者の理解が得られなかった、こういったことが起こりますと、幾ら令和2年度中に意見集約を終えて、令和3年度に基本計画が策定できたとしても、事業の進行というのは著しく遅れを取ってしまいます。
     だから、こういった部分は用地の検討と併せながら、その候補地が幾つかに絞られた時点で同時に地質調査、用地買収の検討などは進めていただきたいと思うんですけれども、こちらについて局長の見解をお聞かせください。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     場所につきましては、やはり慎重に考えないといけないなということもありまして、早急に事業を進めるに当たって、場所の選定については慎重に町長、また様々な方々からのご意見をいただいて、先ほどありましたように、その地質によっても場所が変わってしまうとか、地質調査とか必要でございますので、そういった建設業関係とか、様々なご意見をいただきながら選定を決めていきたいと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     選定において、そういった点を留意していく旨答弁をいただきました。
     これはまたちょっと細かい確認なんですけれども、庁舎建設におかれまして、総務課が主導いたしました。通常、建設などにおいては、専門ではないがためにちょっといろいろと分からない部分もあったというふうに我々は把握しております。そういったことを踏まえまして、今回この地質、あとは用地買収、用地買収においてはよく道路で土木課の皆さんが用地買収に動いているわけですけれども、非常にシビアな点もあると伺っております。そういったものであるとか、あとは大会、合宿を誘致するようなソフト面、そういったものを網羅していくためには、教育委員会単独ではなくて、企画課や土木課、関係部署を最初からこの計画に盛り込んで、綿密な連携を取っていく必要があると思いますけれども、そちらの状況はどのようになっておりますでしょうか。お尋ねいたします。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     現在、庁舎内検討会というのを立ち上げております。その中に教育委員会が事務局でありますが、財政の総務課、事業のある企画課、そして知識のある土木、この4つが一緒になって今検討会をしておりますので、今後そういったものを、プロジェクトをつくっていくのか、そこは協議して進めていきたいと考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     体育館、総合交流アリーナ、こちらの建設は町民の悲願でもありますし、町民の意見を幅広く集約して、より多くの人たちが使って喜ぶ施設、福祉向上に努めながら、財政も検討し、なるべく早い事業開始が求められますので、迅速な取組をお願いいたします。
     それでは、最後、3つ目の質問に入りたいと思います。
     過去の一般質問における質問や提案事項等の進捗状況、実績について。
     1点目、会計年度任用職員制度について。
     2点目、沖永良部バスの利用促進について。
     3点目、各種行事等の見直しや行事予定の共有について。
     3点お伺いいたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     川畑宏一議員の一般質問、会計年度任用職員制度についてから、沖永良部バス利用の促進について、各種行事の見直し等について、順を追ってお答えをいたします。
     令和2年4月1日から施行される会計年度任用職員制度については、臨時・非常勤職員の適正な任用と勤務条件の確保などに関する考え方の取りまとめが行われ、地方公務員法などの改正がなされたところでございます。
     本町においては、令和元年第3回議会定例会において上程し、和泊町会計年度任用職員の給与、旅費及び費用弁償に関する条例が議決され、令和元年10月1日付でパートタイム会計年度任用職員の第1回目の募集要領を広報し、現在までに2回の募集を行いました。
     その後、試験、面接または書類によるいずれかの選考を経て、令和2年4月1日からパートタイム会計年度任用職員として勤務していただく全71職種127名の採用を内定しております。
     今後は、4月1日に会計年度任用職員全員を対象として、辞令交付式、地方公務員としての服務宣誓式及び条件付採用期間や分限、懲戒処分などに関する研修会を実施して、それぞれの業務に従事していただくこととしております。
     2点目でございます。
     沖永良部バス利用促進のための取組としまして、沖永良部地域公共交通活性化協議会において利用促進の取組を検討しております。
     令和元年第4回議会定例会以降の取組としまして、令和2年1月28日に協議会を開催し、路線変更に伴う料金改定や生活路線を優先した航空線の時刻の固定について了承されました。
     先日3月6日には、沖永良部バス企業団と奄美群島広域事務組合の間で、観光客の利便性向上のためのICT導入についてヒアリングが行われ、今後、奄美群島全体で公共交通の利便性の向上について検討が行われる予定になっております。
     また、令和2年4月以降の路線変更に伴い、役場庁庭内に停留所が設置される予定であり、バスを利用して来庁される方々の利便性の向上が図られるとともに、環境にやさしい公共交通機関の利用促進を普及啓発していただきたいと考えております。
     3点目でございます。
     川畑議員から過去の一般質問において何度か各種行事等の見直しの質問や提案がなされておりますが、確かに現在は多くの行事が開催されております。
     先般、課長会を通じて各課、局の各種行事等の検証を実施したところでございます。各種行事などの検証内容につきましては、開催時期や開催の趣旨、必要性、見直しなどについて、また今後の予定として毎年開催するのか、隔年開催できるのか、頻度の見直しや知名町との共催の可否について検証を進めてまいりました。
     進捗状況につきましては、これまで2つの団体、組織で開催されていた大会を、それぞれの名称は残しながら、1年置きの交互開催とすることを決定した団体、組織もあるようでございます。
     また現在、知名町と共同での行事カレンダー作成を研究、検討しております。それに伴って、行事の共有化が図れるのではないかと考えているところでございます。
     現在行われている行事の隔年開催や知名町との共催を検討している団体、組織もあります。
     今後とも、各種団体、組織との情報共有と行事のスリム化を検討していきたいと考えているところでございます。
     以上で答弁を終わります。
    ○1番(川畑宏一君)
     会計年度任用職員制度について、具体的に言うと、臨時職員の皆様の待遇改善がなされるということで、これは国の働き方改革に基づくものだということで、我々議会も非常に賛成しております。臨時職員の皆様の働き、非常に大きいものであって、皆様のお力なくしてはこの和泊町の効率的な、かつ円滑な業務推進はなされないだろうという中で、非常に大切なことだと思っているんですけれども、ただ、前回私は総務課長にお尋ねいたしました。人件費が上がる、それ自体はよいんですけれども、上がった以上は、町民に何かしら福祉向上として還元されなければならないということで、どういった具体策が考えられますかということをお尋ねいたしました。
     総務課長、具体的にどのような取組を考えておられるでしょうか。お尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     会計年度職員につきましては、先ほど川畑議員もおっしゃいましたように、現在補助事務として勤務されている方々は長年勤務されている方もおりまして、非常に知識も豊富でございます。また、そういう方々の知識を生かしていくことも大事なことだと思っております。
     また、新たに会計年度任用職員としてされる方々についても、辞令交付しますし、いろいろな研修をさせて会計年度職員として自覚を持って住民サービスに努めるような指導をしていきたいと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     前回、私が要望いたしました内容がちょっとまだご理解いただけていないのかなとちょっと残念に思うところであります。
     最後、ちょっと具体的にどういうことを私が申し上げたいのかということを民間になぞらえてご説明したいと思います。
     今回、具体的に7,000万くらいの人件費、トータルで2億くらい人件費が上がっておりました。これに関しては、国の勧告において賃金の改正が行われた、そういったものが影響しているのかなと思うんですけれども、2億です。仮に民間で人件費を、給料をアップしてくださいということが例えば国から言われて、それを実行しなければならないといったときがあったとします。じゃどうするのか。2億の人件費を賄うためには約3倍、6億の売上増を獲得しなければ2億の人件費というのは賄えないんです、基本的に。ご理解いただけますよね。賄えない。
     そうした中で、じゃそれをどうするかといったら、方法は2つしかありません、民間企業においては。その人件費を賄うことができないのであれば、人員削減です、一つは。その待遇を上げる分、人員を減らさないといけない。もう一つございます。
       (「議長、時間過ぎてるよ」と呼ぶ者あり)
    ○議長(永野利則君)
     いいですか。
    ○1番(川畑宏一君)
     はい、終わります。
     サービスを向上して、売上げを上げて、その分を還元する。行政におかれましては、これが非常に難しいところではございます。だから、私は具体的に思うのは、課長の皆様の力が大事になると思います。いろいろな皆様が仕事をいろいろ抱えている中で、単純に例えば臨時職員の皆様に負担が増すようなことがあってはなりません。これは決してあってはなりません。皆様の仕事を見ながら、ああここはちょっとゆとりがあるな、ここはちょっと業務が過剰じゃないか、そういったものをしっかりバランスを見ながら平準化していく、それを徹底することが町民からの要望にスピーディーに円滑に確実に応えていくことにつながると思っております。
     話はそれましたけれども、このような考え方、民間においてそうやって簡単に人件費が上げられないという事実を是非町長、副町長、総務課長はじめ皆さん肝に銘じて、今後のすばらしい行政の推進に当たって取り組んでいただけたらなと要望して、私の今回の一般質問を終わります。
     ありがとうございました。
    ○議長(永野利則君)
     これで、川畑宏一君の一般質問を終わります。
     ここでしばらく休憩します。
    休 憩 午前10時33分

第2日(3)

発言者

  • 桂  弘一

発言内容

メニューを開きます

  • 再 開 午前10時50分
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     次に、桂弘一君の一般質問を許します。
    ○11番(桂 弘一君)
     皆さん、こんにちは。議席番号11番、総務文教委員、桂弘一です。
     私は、令和2年第1回定例会に一般質問を通告してありますので、通告に従って教育行政について3点質問します。
     ①学校運営協議会設置に向けて、本町においても具体的な行動計画の策定時期に来ていると思うが、教育長はどのように考えているか。
     ②教育委員会の重点施策の中に郷土教育・伝統文化教育の推進とあるが、どのような活動内容なのか。
     ③1月に和泊・知名町両町と沖縄県今帰仁村との友好都市協定が締結されたが、教育行政としてはどのように関わっていく考えなのか。また、新たな試みは計画されているか。
     壇上からは以上でございます。
     なお、質問趣旨及び細かな個別の質問においては、質問席からとさせていただきます。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     桂弘一議員の1点目、学校運営協議会設置に向けて、本町においても具体的な行動計画の策定時期に来ていると思うが、教育長はどのように考えているかのご質問にお答えいたします。
     学校運営協議会制度、コミュニティスクールについては、学校と保護者や地域の皆さんが共に知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで子どもたちの健やかな成長を支え、地域と共にある学校づくりを進める法律、地教行法第47条の6に基づいた仕組みです。
     国は、学校運営協議会制度の導入に向けて努力義務化やその役割の充実などを内容とする法律の改正などの整備を進めてきており、将来的には全ての公立学校での導入を目指しております。
     本町においても、この制度の導入に向けて教育委員会などで情報を収集し、議論を重ね、制度の内容についての理解を深めてきました。
     具体的な行動計画の策定については、学校、家庭、地域での理解を深める機会をこれまで以上に増やすとともに、総合教育会議での検討も踏まえた上で、導入に向けての行動計画の策定に取り組んでいく考えです。
     次に、2点目の重点施策の中に郷土教育・伝統文化教育の推進とあるが、どのような活動内容なのかのご質問にお答えいたします。
     和泊町の教育の基本目標は「あしたをひらく心豊かでたくましい人づくり・文化づくり」であります。そのための目指す姿として、伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛する態度を養い、これからの社会づくりに貢献できる人間を掲げています。
     議員ご質問の郷土教育・伝統文化教育の推進について、具体的に説明いたします。
     ①町内の各学校では、郷土教育の全体計画に基づいて、郷土の自然や歴史、文化財を学ぶことにより郷土のよさを感じ、郷土に誇りを持つ教育を推進しています。
     ②本町の特色ある教育としましては、郷土で育てる肝心(ちむぐくる)の教育があります。そこでは、西郷南洲翁をはじめ、玉江末駒翁や市来政敏翁などの郷土の先人の教え、茶道を通した日本文化や礼節などを学んでいます。学習の場は学校内だけではなく、歴史観光交流館や歴史民俗資料館も利用しています。今後は、世之主の墓などの史跡等の見学も加えていく予定です。
     ③伝統文化教育としましては、校区や地域に伝わる伝統芸能や三味線演奏など、地域の方々を講師に招いて学習を進めています。
     ④最近では、国立国語研究所の協力も得ながら、しまむにを学校生活や地域の活動の中で使う機会も多くしています。先日は、子ども会大会の各字の活動報告でも多くの子どもたちがしまむにを使って元気よく発表していました。
     今後も郷土に愛着を持ち、郷土に誇りを持てる子どもの育成に努めていきたいと考えております。
     3点目のご質問にお答えいたします。
     去る1月31日に今帰仁村において本町、知名町及び沖縄県今帰仁村の2町1村による友好都市締結の調印式が行われたところです。その協定書には、教育行政に関する事項が2点記載されています。1点目は青少年の相互交流、2点目は文化・教育・スポーツに関する交流及び連携であります。
     これまで、平成27年度からわらんちゃヤンバル体験交流プロジェクトとして今帰仁村の子どもたちと交流を深めてまいりました。今後は、子どもたちの相互交流、伝統芸能などの文化・スポーツ大会への参加などが進展できるように今帰仁村と連携して取り組んでまいります。
     また、昨年度、沖縄からの観光客を呼び込むために、世之主に関するガイドブックを発刊し、世之主の物語や今帰仁村との関係も掲載されております。
     この城跡を観光資源として整備するためには、発掘調査が不可欠であります。現在、沖永良部島の古墓、古墓群調査を行っておりますが、城跡の調査につきましては、古墓群調査の進捗状況を考慮した上で、実施できるか調整を図ってまいります。
     次に、新たな試みとしましては、わらんちゃヤンバル体験交流プロジェクトに知名町合同で沖永良部島としての交流を考えているところです。
     今後、知名町と協議を重ね、合同での交流ができる体制が整った時点から今帰仁村との交流を深め、将来を担う子どもたちの人材育成につながるように取り組んでまいります。
     以上でございます。
    ○11番(桂 弘一君)
     我々総務文教委員会は、所管事務調査ということで、体育館建設、それと体育館の空調設備について、タブレット端末の議会での利活用について、それとこの学校運営協議会ということで1月末に所管事務調査に行ってまいりました。教育委員会の局長も同行したところです。
     体育館については、場所、規模、機能、予算、全ての面でまだ決まっていない、白紙ということで、先行的な勉強ということでした。また、タブレット端末については、まだ執行部が具体的には決まっていないと。議会だけ先行ということになると、まだその活用が十分に生かされないのじゃないかなというような結論を自分の中では出したところです。
     まだこの2点については先の話になりますんで、今回は所管事務調査の中から教育行政の学校運営協議会設置に向けてについて質問を通告してあります。
     昨日の同僚議員の質問にも、導入に向けて進めていくという回答がありました。しかし、その導入に向けて進めていくという回答は、私としては回答になっていないんじゃないのかなというふうに思うところです。国から導入の努力義務が課されているわけだから、わざわざ導入に向けてというようなことは要らないんじゃないのか。むしろ導入に向けての、いつ始めていくのかというような工程、ロードマップというか、そういったものを具体的に検討して我々に示していくという時期に来ているんじゃないのかなというふうに思うところです。
     教育長にお伺いしたいんですが、導入に向けてというふうに方向性が決まったんであれば、いつ頃やるのかというところも同時に決めていかないと物事は進んでいかないのかなというふうに思っておりますが、私の個人的な意見としては、来年度は無理にしても、再来年度、令和3年にはもうできるんじゃないのかなというふうに思っております。
     教育長、いつ頃、時間を切って、令和3年4月からはスタートするんだというようなお考えはないのかどうか、お尋ねいたします。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     このコミュニティスクールの導入に当たっては、いろいろと教育委員会の会議でも議論してきた結果、合意を得られた、それでいこうということで合意形成が図れたということ、また校長研修会とか教頭研修会などの会合でもそのことを話題にしてきました。特段のそのことに関する、導入に関する異議も特段なかったと。
     また、先日、総合教育会議でもこれを議題にして話し合ったところ、設置、導入に向けての計画を進めることで合意ができたと、そのようなことから、導入の方向でということで動き出したわけなんですけれども、今、いつからかというご質問ですが、令和2年度はそのための準備を進めて、教育委員会がつくるべき規約などをつくったり、またその理解を広く学校職員、地域にも広報も必要ですし、令和3年度4月からは導入できるんじゃないかと考えているところなんですけれども、それも全ての学校一斉にという考えもあろうかと思いますけれども、令和2年度でもその体制が早く整えば、準備ができたところから、一斉の導入でなくても、小規模校、準備ができたところから順次導入していきたいと考えております。
    ○11番(桂 弘一君)
     非常に前向きな答弁をいただきました。是非早急な設置をというふうにお願いしたいところです。
     南さつまで学校運営協議会、コミュニティスクールの予算なり、なぜ和泊町がなかなか進まないのかというようなところで質疑応答をちょっと、そこの教育課長が島内出身、国頭出身、また以前小学校の教頭先生されていた女性の方が担当だということで、長い時間を取っていただきました。
     その中で、最後に、和泊町さんはなぜやらないんですかというふうに聞かれたときに、答えに詰まったんですね、私。いや、教育委員会が合議の場であるということを聞いているんで、反対者が多いということじゃないですかという話をしました。そうしたら、すぐ総合教育会議、町のトップが決めればいいんじゃないかということで、町長に話してみたらどうですかということだったんですが、一般質問を終えた後に平場の中で、そういう具体的な回答が得られなければ、そういう話を持っていこうかというふうに思っておりましたが、今、教育長から、そういったことに対する全ての具体的な回答が得られましたので、学校運営協議会の設置に向けての質問は以上とさせていただきます。
     2点目の重点施策の中に郷土教育・伝統文化教育の推進とあるが、どのような活動内容なのかというような質問をしましたが、具体的な答弁をいただきました。
     今、地方創生、まちづくり、地域活性ということでも、小学校、中学校から地域学の必要性が言われています。教育長も一緒に永良部高校で、知名のほうで沖ノ島の地域活性に関わったフジオカさんでしたか、の講演を聞いたところです。
     そこで、彼らが言うには、アイデンティティというか、その地域に生きる自分たちは何者なのかというところから始まらないと、いきなり文化的な土壌がないところに何か新しいものを持ってきてもうまくいかないんだと。そういうことで1万年ぐらい前まで我々は遡るんですよということでした。
     そういった意味では、以前から和泊町の歴史を語るときには世之主と西郷先生ということを教えているということだったんですが、以前、私、一般質問の中に、西郷という人は大偉人で、大怪物で、大英傑な人だと、それはもう皆分かるんだということで、その人を、そういう貴重な教育を和泊に持ってくるには、大偉人だということで認める、その教養度が島にあって、そしてそういったことを西郷を語りながら教えていくべきじゃないかなというふうに質問をしたところです。
     私は、かねがね、本では読んでいなかったんですが、いろいろなことを自分の頭の中で想定する中で、土持政照氏が西郷を助けたと。そして、彼から学ぶべきものがあるということで、島の学生たち、子弟を集めて学ばせたということにおいては、土持政照だけじゃなくて、彼のその行動、思いを実現させるにおいて許す、そうだ、そうだというふうに許す環境があったんじゃないのかなというふうに常々思っていたんですが、この間、歴民館に行ったときに、和泊の先進性はどこから来ているのか、教育の町と言われるのはどこから来ているのか、教育の町宣言に至った経緯、そういったもの、その流れの部分が分かる本はないですかというふうに先田先生にお尋ねしましたら、こういう本があるよということで頂いたんですが、私はその本を読んで非常に誇りとするというか、何か心が燃えるという部分があったのは、明治維新になったときに、大島郡の中では和泊町はもう一番の教育、教養度の高さがあったと。
     それはなぜかというところでいきますと、もう江戸中期よりはちょっと後ろのほうなんですが、竹夏鼎用さんという方が和漢を学び、与人としながら、島の人、その人が最初に塾を開いて教えたというところから、島にはその当時から、ちょっとお待ちくださいね、島には遠島人がいて、その人たちはもう刑事犯ではなくて政治犯ということで、それなりの教養度のある人たちが島に送られたと。そういった中で、島では自分たちの食べ物は自分で稼がなきゃいけないということで、いろいろなところで塾を開いたみたいです。和の紀平右衛門、内城では曾木藤太郎さんとか、喜美留では児玉萬兵衛、皆川では竹ノ内助市、皆川で同じく平富里、皆川・国頭で市田忠太郎、畦布で萩原籐七というふうに、もう明治になる前からそうした人たちが塾を開いていたと。
     また、島の人たち、島の知識人の中でも、和泊で塾を開いた学者たちということで、竹夏鼎用、竹夏鼎幹、操担晋、沖島曽勲、栄寿鳳、撰玄磧、安藤佳竹、鎌田宗圓、手々知名で町右左則、沖蘇廷良、龍真玉橋、玉江福村、矢野忠正と。内城で塾を開いた学者たちということで、宗平安統、豊山真粋敏、甲文郁、宗平安隆と。これ明治維新になる前からそういった塾を開いていて、西郷が来たときには、その中の優秀な人たちを西郷に学ばせたということですよね。
     私は、その明治の維新になる前、いわゆる植民地というか、直轄領で本土の士農工商にも入っていない我々の島で、まず本土でも通じる、沖縄でも通じると、そういう人がいて、島の教育が大島随一だったというところを聞いたときに、物すごく誇りに思う部分があったわけですよ。
     私が言いたいのは、子どもたちにその地域学の中で、我々はそういう先進のある町、そういったことでつくられた真面目さ、勤勉な町民性、そういった中で生まれているんだということと、そのことに誇りを持たなきゃいけないということと、いい悪いは別にして、そういった文化、そういったものは継承していかなきゃいけないんだというところを教えるところから地方創生は始まるのかなというふうに思っているんですが、教育長、重点的にその辺のところをつくって、そういった学べるものをつくっていくということが必要なのかなというふうに思っているんですが、教育長の見解をお聞かせ願えますか。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     今、桂議員がおっしゃったことは、もう明治維新、江戸時代の末期、その辺りからこの沖永良部島には和泊町、もちろんその前ですけれども、この島から遠島人としてここに渡った人たちが塾を開いて、江戸時代、寺子屋とか日本各地にもあったんだけれども、日本全国の主な地方の人口の割にすると、この永良部島は塾の数で日本一だと、そういったのが玉起寿芳先生が永良部の教育について書かれた冊子の中に、先ほど桂議員から塾を開いた人のお名前の紹介もありましたけれども、この永良部の島というのは非常に一般の人たちの文化教養の度合いが非常に高い島であったと。それを受け継いで、この島の小中学校の教育のレベルの高さも県下でも、大島地区でも一番であったと。そして、第六部教育研修会というのを設立して、そこで、与論も、永良部の先生方も一緒になって秋の秋季教育研究会ということで、今もそれが続いているわけなんですね。だから、非常に誇りある島でありました。
     そのようなことを土台にして、子どもたちも愛郷心とか郷土を愛する気持ち、また永良部の生まれであるというアイデンティティの確立、そういったものを基盤にしながら、この郷土の教え、郷土で育てる肝心(ちむぐくる)ということで、これは和泊町の全ての小学校で1年生から3年生まで、学期に2時間、年間に6回の指導計画の下に進めているわけなんですけれども、今のこの郷土の先人に特に関係する部分については、2年生のところで土持政照とか操担勁とか玉江末駒とか、またその人たちが学んだ新進舎とか市来政敏、菅村芳弘、その段階の人物については本当にそれぞれの学校で指導計画を立てて、その中で1時間の授業の進め方まで指導案というのをつくって系統的に、これは系統はありませんけれども、計画的に指導を行っているところであります。
     以上です。
    ○11番(桂 弘一君)
     今、教育長がおっしゃった玉江先生は、南海の離島沖永良部には、島出身学者の経営する塾が20、維新の頃ですね、遠島人学者の経営する塾が14、合わせて34の塾ができたと。そのほかに、偉大な教育者西郷先生が牢中からその弟子たちを指導した。世界でも最も偉大な塾があったというふうに評しています。
     そういった教育環境がもう明治維新の頃にはこの和泊町にあったということは非常に私としても誇りとするところです。その辺のところ、ちゃんと子どもたちにも教えていくということをしているということですが、重点的に、西郷だけではなくて、島の先人たちのすばらしさ、この町を救ったのは教育なんだというところを是非教えていただきたいなと思います。
     それと、島の歴史を語るときに世之主が欠かせないものなんですが、世之主といいますと、どうしても伝説ということになっています。しかし、ちゃんとした、その当時のことですから、資料がないわけですね。今帰仁にもないということですけれども、ただ、それを裏づけるおもろさうしとか、地名とか、城跡とか、お墓とかがあるわけですよね。そこを、特に城中校区なんですが、学校行事に組み込んで、体でも覚えると。階段を上る、あるいはスケッチ大会をする、たまには一部草抜きなり掃除なりもすると、そういったことも必要なことじゃないかなというふうに思うんですが、教育長、その辺のところ。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     お答えします。
     私自身も自分が小学校、中学校であった頃に、よく遠足で世之主の墓にみんなで行って、先生から連れていってもらって、そこの中にかめがあって、その中に世之主、四天王が入っているかめなんだよとか、説明を受けたことを今でも覚えております。
     ですので、この世之主のことについては、今ははっきりした生まれた年とかそれは分かりませんで、おもろさうしとか、そういった書物で推定はできるんですけれども、あったことは確かであり、その歴史というのは本当に沖永良部の島の子どもたちにとっても誇りにもなるし、また歴史に興味を持つことにもなりますし、いろいろな意味においてこの世之主の墓とか、また今、城跡、そこでスケッチをしたりしながら、ここに城があったんだという話をまた詳しい人から聞いたりしながら、そのような体験学習、そういったものを取り入れることは非常に大事なことだと思っております。
     それで、これから教育課程に遠足も特別活動の学校行事としてありますので、世之主の墓とか、城跡とか、そういったところへ遠足に出かけたりスケッチ大会をするなど、そんな行事なども大いに学校に奨励していきたいと思っております。
    ○11番(桂 弘一君)
     ありがとうございます。
     そこでですが、今、内城小学校は学校の遠足ということになるとあしきぶ公園と研修センターに行くんですね。なぜかというと、やはり長い時間いるときにちゃんとしたトイレがないと、そういったことも一つ要因だというふうに聞いております。是非文化財に指定されたその敷地の中にあるトイレ、大分老朽化しているので、是非下のほうに下げて、下の花の里公園にはトイレがございませんので、ちゃんとしたトイレをつくるということも、現実的に学校行事に入れていくということになるとそういったことも必要になるのかなというふうに思うところです。是非ご検討のほどよろしくお願いいたします。
     それと、3番目、1月に和泊・知名両町と沖縄県今帰仁村との友好都市が締結され、協定書が交わされたが、教育行政としてはどのように関わっていく考えなのか、また新たな試みは計画されているかという質問ですが、私もその協定書を交わすに当たって、執行部、町長と一緒に、副町長と一緒に同席させていただきました。本来なら議長が行くところですが、世之主関連、奉仕活動等やっているということで、議長のほうからお前が適任だろうというような言葉を頂いて大変ありがたく思っているんですが、締結に至った経緯というか、今帰仁の心を動かされたのは沖永良部からのラブコールだというふうに聞いています。
     今帰仁のほうでは、永良部について、世之主についての知識を持っている人たちが村民の中にはそれほど浸透していないと。締結に向けてはそういったシンポジウム的なものを、講演会みたいなものをしたと。どれぐらい集まるかなと思っていたら100人以上集まったということで胸をなで下ろしたというようなことを聞いております。
     世之主と言えば、必ず今帰仁と結びつくわけですが、非常にいい協定が結ばれたのかなというふうに理解しているところです。
     また、先ほどありましたような先行してわらんちゃヤンバル体験交流ですか、そういったもの、あるいは和泊町独特のリーダー研修会とか、そういったものはすばらしいものがもう既に行われているというふうに聞いているところですが、私たちのラブコールに応えて締結したということなんですが、以前、向こうが伐開したときに、知名の教育行政の偉い方にどうですか、きれいになりましたね、よかったでしょうという話をしたら、一言、いや、今まで放っておいたほうがおかしいよと言われて、自慢のつもりで話したらそういうふうに一言言われたんですが、今帰仁との交流も深まってくる中で、いかんせん、全体像的な部分、また墓の崩れた部分の、まだ石を集めているだけというところなんですが、教育委員会としましても、やはり自流というか、締結が結ばれたわけですけれども、教育委員会には教育委員会の考えがあり、予算があり、計画書があると思うんですが、こういうことが結ばれたんであれば、全体を変える必要はないんですが、例えば階段の底を直すという面では、城跡あり方検討会の中で決定をしたわけですが、いかんせん、やはりするにしても事前調査が必要になると思うんですが、その本格的な事前調査をしないと本格的な階段の補修ということはできないと思うんですが、予算、人員をそこに急遽割いて、せめて階段はちゃんとしようというようなお考えはないのか。
     それと、お墓の石にしても、石積みの計画を前倒しでやっていこうというような考えはないのかお聞かせ願います。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     お答えいたします。
     まず、世之主の墓の石積みでございますが、令和2年度に一応予算を計上してございます。県の指定を受けておりますので、県の見解を理解しながら進めていきたいと考えております。
     階段につきましては、あり方検討会で改修すると方向性が決定しております。これにつきまして、どういった階段にするのか、設計ですね、そういったところをどういったものにするのかというのをもう一回検討会を開きまして、それで具体的に令和2年度に進めていければと考えております。
    ○11番(桂 弘一君)
     局長、令和3年度じゃないの。2年度。分かりました。
     もう一度聞きますけれども、階段の補修は決定はしているわけなんですけれども、本格的にやるにして、その調査はもう必要ないんですか。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     当然、世之主城跡につきましては事前調査が必要となっております。
     今回、石積み、また世之主の墓の調査をしておりますが、それに並行して、今僅かながら城跡のほうも若干ながら調査をしております。先ほど議員から言われましたように、調査の状況次第では令和3年度に遅れるかもしれませんけれども、そういった調査も当然必要となってきます。
    ○11番(桂 弘一君)
     是非交流で来られた今帰仁の人たちが、我々が世之主を幾ら語っても、来たときに肝心なところが荒廃していてはなかなか我々の思い、熱量というのが伝わりにくいのかなというふうに思っております。是非前向きな検討をして、早期にできることを要請いたします。
     今回、新聞紙上でも見たかとは思うんですが、交流ということで締結されたということを記念しまして、和泊町の花と緑を育む有志の会の方たちがフクギを植えてあります。一直線にきれいにフクギを植えてあるんですが、そのフクギというのはなかなか育ちにくいらしいんですが、ある程度大きくならないと葉っぱが数によって育ち方が違ってくるというんですが、なかなか丈のある、すぐ育つんだという大きさの木をそろえて買って植えてあります。それも今帰仁のほうから買い付けてということです。
     その植え付けの奉仕作業に桂さんも参加してくれないかということで私も友人と一緒に参加したんですが、その後に懇親会がありまして、懇親会の中で、ある方が私に、桂さん、世之主はその当時、あの城でどんな花を見ていたんでしょうねという質問があったんですよね。なかなか素敵なおしゃれな質問だというふうに思ったところなんですが、和泊町史にも載っておりますが、昔、細い道を上っていくんだという、その頂には赤いシマツツジが咲いていたというようなことが町史の中にも書かれていますが、それはシマツツジでしょうと。我々子どもの頃には山一帯、ところどころにヤマツツジが自生していましたよと。一時、ツツジを掘り起こして自分の庭に植えると、そういったことがはやった時期があって、今はないんですという話をしたら、その中で皆さんが、いやそれはいい話だということで、自分たちであれは挿し木でも取り木でもいけるから、そういうことをやろうよという話がありました。それが1点目です。
     それと、あのグループで植樹や掃除をしていく奉仕作業をする中で、自分たちがそういうことを進めていけば、行政からも幾らかそういった手助けとか、そういったものも実績を残せばもらえるんじゃないかなという発言があったときに、いやいやこれはもう何でもかんでも町に頼るんじゃなくて、自分たちでいざとなったら金を出し合ってでも継続してやっていこうという話がありました。その2点です。これこそ共生、協働だというふうに思ったわけですよ。すばらしい発言だなというふうに、和泊町はすごいなというふうに思ったところです。
     また、大城の方にそういう話があったんだという話をしたら、僕らは中学時代、卒業間近になると赤いツツジが、城中の後ろにはげ山があって、そこにいっぱい咲いていたと。女性の方がそこを折って卒業式に飾ったんだというような話があったんですが、大城のある方が、いや、桂さん、昔自分が取ってきたシマツツジが畑と家の土手にいっぱいあるんだと。挿し木、取り木云々のときには是非声を掛けてくれ、自分たちがやるよという話になりました。
     また、その挿し木、取り木でできた苗木を城中、大城小、和小の卒業生たちに1年前ぐらいから預けて、水をやった中で、記念として城跡近辺に植えていくという流れをつくったらどうだというような話に発展していきました。これこそが協働だと思うんですね。
     是非教育行政の中で、私が頭の中にいつもあるのは、耳の中に残っているのは、教育行政に関わったある方が私に以前、4年ぐらい前に、教育委員会というところは伏魔殿みたいなところで、自分たちが教育行政について一番知っている、余計なことは言ってくれるな、余計なことはしてくれるなというのが教育委員会ですよというふうに言われたことがあります。
     また、民間の教育関係の方から、桂さん、学校の、自分たちを守るために垣根を高くして、壁を高くして、自分たちを守るために壁を高くして、なかなか我々の意見を聞いてくれないと。それと、そういったきつい言葉がなぜどこから出てくるのか、具体的には個別には聞いていませんが、まず子どもたちを守る、子どもたち、子どもたちというけれども、それは枕詞であって、本当はそうは思っていないんだ、自分たちのことが先にあるんだというような意見で、どうにかしてその壁を低くしてくれというような話がありました。
     是非、学校運営協議会は協働の最たるものです。学校で解決できないことがいっぱい出てきています。そこは地域と協働で学校を育てるというところが必要になってくると思います。
     専門家ではない人たちが来るから、耳に痛いことや、ちょっと違うなという部分の意見や行動が出てくるかもしれませんが、そういうことも抱えて解決しながらやっていく、文化財の保護あるいはフクギを植えた景観、そういったものも教育委員会からなぜ一言言ってくれないんだというようなことがあったというふうに聞いています。当然、所管するのであればそういう意見も出るんでしょうけれども、権威をかざすんではなくて、協力ありがとうございますぐらいの感覚で入っていくということで、協働の精神を持った和泊町民がいっぱいいるんですね。
     是非教育行政こそ地方創生なんだ、我々がつくるんだということと、5年、10年先、総合計画あるけれども、その下の基礎的な部分は我々がつくっているんだという自負を持って、それと時勢に合った、予算もない、またいろいろな多様な保護者がいる、価値観がある、そういった中でやっていかなきゃいけない難しい場面はありますけれども、是非町民を信じて、協力を求めるところは求めるというような教育行政をしていってもらいたいなというふうに切に思うところです。
     教育長、世之主があの時代にどういった花を愛でていたんだろうね、なかなか、僕は本当に素敵だと、おしゃれな質問だなというふうに思ったんですが、今話をしたいろいろな経緯について、教育長、いかが考えたのか、ちょっと教えて、感想を。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     私が小学校時代のことを振り返ってみますと、城ケ丘中学校卒業でしたので、いつも窓際から、海の反対側、北のほうを見ると、世之主のほうを見ると小高い丘があって、そこの山にはツツジがいつも満開に、これからの季節ですかね、あったのを覚えております。シマツツジとか言われましたけれども、あれは和名ではケラマツツジという品種じゃなかっただろうかと今思っていますけれども、世之主の殿様も世之主から下のほうを見れば山、城山の山ですけれども、あの辺りにずっとケラマツツジが咲いている風景を愛でていたんじゃないだろうかと思っております。
     このような風景が、先ほどフクギの植樹もしていただいたという話でしたけれども、新聞でも読みましたが、そのような風景があの辺りに広がれば、また今以上に景観のほうもよくなるのではないかだろうかと、このように楽しみにしているところでありますし、また子どもたちにもそのような心を育てていきたいと思ったところでした。
     以上です。
    ○11番(桂 弘一君)
     教育行政の中で、例えば城跡をどうするかというような話をするときには、どうしても予算、事務的な話、ハードの話だけになっていくと思うんですよね。民間だからこそ発想ができて、それが実現するかしないかは別として、シマツツジ、ケラマツツジ、県から植樹をもって、そこの、自分たちの育った地域に参加意識を持たせていくというところまでつながっていったというのは、なかなか私はすばらしい機会を得たなと思っています。教育行政、委員会だけで語ってもなかなか出てこない案だとは思います。
     是非、城跡あるいは文化財、あるいは学校経営についても、とにかく垣根を低くしていただいて、ちゃんと話を聞いて、そうじゃないところはそうじゃないとはっきり言った中でのすみ分けをしながら、面倒なところもあるんでしょうが、地域と共に歩む教育委員会、100年後の和泊をつくるのは町長でもなければ誰でもない、教育行政の皆さんがつくっているんだというところを自負を持って教育行政に当たっていただきたいと思います。
     以上で一般質問を終わります。
    ○議長(永野利則君)
     これで、桂弘一君の一般質問を終わります。

第2日(4)

発言者

  • 橋口 和夫

発言内容

メニューを開きます

  • 次に、橋口和夫君の一般質問を許します。
    ○8番(橋口和夫君)
     皆さん、こんにちは。令和2年第1回定例会に一般質問を通告してありますので、質問いたします。
     教育行政について。
     文部科学省が示している学校のICT化環境整備について、本町ではどのような整備と活用が検討されているか。
     以上、壇上より質問いたします。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     橋口和夫議員のご質問にお答えいたします。
     文部科学省が示している学校のICT環境整備について、本町ではどのような整備と活用が検討されているかということであります。
     昨年12月に閣議決定されました安心と成長の未来を拓く総合経済対策において、学校における高速大容量のネットワーク環境の整備を推進するとともに、特に義務教育段階において令和5年度までに全学年の児童・生徒一人一人がそれぞれに端末を持ち、十分に活用できる環境の実現を目指すこととするGIGAスクール構想が打ち出されました。
     このことを踏まえ、本町においても国の補正予算を活用し、来年度、全小中学校の通信ネットワーク環境の整備を行う計画です。
     また、1人1台端末の整備についても、来年度から計画的な導入を行い、国が進める令和5年度までに全学年の児童・生徒に端末が行き届く計画を進めてまいります。
     活用につきましては、ICT環境を生かし、学習への関心、意欲を高め、理解を深めるための授業や遠隔教育の充実等、それぞれの授業の狙いによって活用方法は変わってくると考えますが、児童・生徒の学びのアイテムとして効果的に活用することで、より一層の学習の充実に努めたいと考えております。
     このほか、教員のICT活用指導力の向上へ向けた研修や授業支援、また教員の事務負担の軽減や働き方改革などの充実へ向けた活用の推進にも取り組んでまいります。
     以上です。
    ○8番(橋口和夫君)
     それでは、質問させてもらいます。
     現在、奄美の12市町村で3月の定例会が開催されております。その中でも、各市町村の議会の一般質問でこの学校教育のICT化が質問されております。
     奄美市では4億3,000万が補正で提出されており、知名町でも約1億円が補正で提出されております。
     また、本町でも今回の補正で8,184万2,000円の補正が提出されておりますけれども、補正予算の内容の説明を求めます。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     お答えいたします。
     今回の補正予算の中に公立学校情報通信ネットワーク環境施設整備事業費として8,184万2,000円を計上しております。
     その内訳としましては、町内の小学校、中学校6校に校内LAN整備を行いまして、また電源キャビネットというのはタブレットを保管するキャビネットでございますが、整備する業務となっております。
    ○8番(橋口和夫君)
     昨日の全員協議会で担当者のほうから私たち議員のほうには説明がありまして、納得しているところでございます。
     このICT化によって各児童・生徒がタブレットを持つんですけれども、それによって保護者がちょっと不安に思うところもあると思います。そのタブレットの取扱い、家庭に持って帰ることができるのか、家庭に持って帰って壊したりとか子どもがするんじゃないかとか、その補償費の問題とか、いろいろ保護者は不安になると思うんですよね。そこのところはどういうふうなことになっていますでしょうか。お伺いいたします。
    ○教育委員会教育長(竹下安秀君)
     初めてのことなのでいろいろそのタブレットの取扱いとか、その他についての心配ごとも保護者にとってあろうかと思っております。
     これからの時代というのは、今の子どもたち、登下校の際にランドセルを背負って、その中に教科書やらノート、鉛筆を入れていくんですけれども、あと5年、10年先の子どもたちが登下校する姿は、何か手提げかリュックサックかの中に、教科書もなし、ノートもなし、タブレット一つを持って登下校するような姿が浮かんできます。そのタブレットというのはこれからの時代を生きる子どもたちの必需品だと、ノート、鉛筆に代わるものだと考えられます。
     そのような未来の姿を考えて、今回、それぞれの学校にはパソコン室もあるし、従来のパソコンはあるんだけれども、その普及率とか、もうパソコンからタブレットの時代、非常に使いやすくて軽くて薄い端末ですので、これを自治体がそろえてこのような教育をするのを待っていたのでは間に合わないということで、国が一斉にこの際責任を持って進めるということでのこのGIGAスクール構想であります。
     ですので、いろいろな心配はあるかと思いますけれども、その扱いについては、もうこれは、今実際にもう既に始まっている学校がいっぱいあります。高校などは各自1人端末を持っている高校いっぱいありますし、自宅に持って帰ってそれで自宅でも勉強ができるし、また学校でもできるし、そのようないろいろな取扱い方についてはこれから十分にまた指針というか、検討していきたいと思っておりますので、保護者のそのような今の心配ごとなどはないように、十分にその辺りの整備はしていきたいなと考えているところでございます。
    ○8番(橋口和夫君)
     分かりました。
     今、令和5年度までに順次各学校にタブレットを準備していくということですけれども、奄美市などでは、令和2年度では小学校5・6年生、中学校1年生というふうに新聞報道等でされて、順次各学年にタブレットを設置していくということが新聞報道等でも出ておりますけれども、本町はどのような計画になっていますでしょうか。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     お答えいたします。
     本町の年次計画は、国に準じまして令和2年度、小学校の5年生、6年生、そして中学校1年生、次の令和3年度、中学校2年生、3年生です。そして、令和4年度、小学校の3年生、4年生、そして最後、令和5年度に小学校の1年、2年となっております。
     以上です。
    ○8番(橋口和夫君)
     説明分かりました。
     これは各学年に配るもので、個人に配るものではないというふうに推測してよろしいでしょうか。1年生でもらって、2年生、3年生になりますので、じゃこれはもう各学年に配るということでよろしいでしょうか。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     これは学校の備品になりますので、各学年に整備をしていくという今方向性で考えております。
    ○8番(橋口和夫君)
     これで私の一般質問を終わりなんですけれども、子どもたちの教育環境が大きく変わろうとしております。保護者もそのスピードについていけるよう、教育委員会のさらなるサポートを要請し、私の一般質問を終わります。
    ○議長(永野利則君)
     これで、橋口和夫君の一般質問を終わります。
     以上で、本日の日程は全部終了しました。
     本日はこれで散会します。お疲れさまでした。
    散 会 午前11時59分

第3日

発言者

  • 全発言者

発言内容

メニューを開きます

  • 令和2年第1回和泊町議会定例会会議録
    令和2年3月12日(木曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第3号)
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 議案第1号 和泊町繁殖雌牛導入貸付事業基金条例の制定について
     ○日程第3 議案第2号 和泊町職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例
                 の制定について
     ○日程第4 議案第3号 和泊町職員の分限の手続及び効果に関する条例の一部を改正
                 する条例の制定について
     ○日程第5 議案第4号 和泊町職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部を改正
                 する条例の制定について
     ○日程第6 議案第5号 和泊町税条例等の一部を改正する条例の制定について
     ○日程第7 議案第6号 和泊町印鑑条例の一部を改正する条例の制定について
     ○日程第8 議案第7号 和泊町報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例
                 の制定について
     ○日程第9 議案第8号 和泊町営住宅の設置及び管理に関する条例の一部を改正する
                 条例の制定について
     ○日程第10 議案第9号 和泊町公民館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する
                 条例の制定について
     ○日程第11 議案第10号 第6次和泊町総合振興計画の策定について
     ○日程第12 議案第11号 和泊町研修センターの指定管理者の指定について
     ○日程第13 議案第12号 工事請負契約の締結について
     ○日程第14 議案第13号 沖永良部与論地区広域事務組合からの脱退の予告の撤回につ
                 いて
     ○日程第15 議案第14号 令和元年度(2019年度)和泊町一般会計補正予算(第4号)
                 の議決について
     ○日程第16 議案第15号 令和元年度(2019年度)和泊町国民健康保険特別会計補正予
                 算(第3号)の議決について
     ○日程第17 議案第16号 令和元年度(2019年度)和泊町介護保険特別会計補正予算
                 (第4号)の議決について
     ○日程第18 議案第17号 令和元年度(2019年度)和泊町後期高齢者医療特別会計補正
                 予算(第2号)の議決について
     ○日程第19 議案第18号 令和元年度(2019年度)和泊町下水道事業特別会計補正予算
                 (第2号)の議決について
     ○日程第20 議案第19号 令和元年度(2019年度)和泊町農業集落排水事業特別会計補
                 正予算(第4号)の議決について






     ○散会の宣告


    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 芋高洋一君 書記 東 輝男君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名 氏   名 職   名 氏   名
    町長 伊地知実利君 耕地課長 亘 禎一郎君
    副町長 前田修一君 土木課長 和田清良君
    総務課長 種子島公彦君 会計課長 永山美智代君
    企画課長 皆吉泰智君 生活環境課長 泉 隆一君
    税務課長 林 義仁君 教育委員会
    教育長 竹下安秀君
    町民支援課長 玉野憲治君 教育委員会
    事務局長 永井 徹君
    保健福祉課長 南 俊美君 農業委員会
    事務局長 先山照子君
    経済課長 東 敏仁君

    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     皆さん、おはようございます。
     これから本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第125条の規定によって、東弘明君及び前利悦君を指名します。

    △ 日程第2 議案第1号 和泊町繁殖雌牛導入貸付事業基金条例の制定に
                 ついて
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、議案第1号、和泊町繁殖雌牛導入貸付事業基金条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第1号は、新たに和泊町繁殖雌牛導入事業基金を創設して、繁殖雌牛の増頭を図るものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第1号、和泊町繁殖雌牛導入貸付事業基金条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第1号、和泊町繁殖雌牛導入貸付事業基金条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第3 議案第2号 和泊町職員の服務の宣誓に関する条例の一部を
                 改正する条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第3、議案第2号、和泊町職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第2号は、会計年度任用職員の服務の宣誓について任命権者が別段の定めをすることができることになったため、所要の改正をするものでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第2号、和泊町職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第2号、和泊町職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第4 議案第3号 和泊町職員の分限の手続及び効果に関する条例
                 の一部を改正する条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第4、議案第3号、和泊町職員の分限の手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第3号は、条文の不備について所要の改正をするものでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第3号、和泊町職員の分限の手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第3号、和泊町職員の分限の手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第5 議案第4号 和泊町職員の懲戒の手続及び効果に関する条例
                 の一部を改正する条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第5、議案第4号、和泊町職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第4号は、条文の錯誤について所要の改正をするものでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第4号、和泊町職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第4号、和泊町職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第6 議案第5号 和泊町税条例等の一部を改正する条例の制定に
                 ついて
    ○議長(永野利則君)
     日程第6、議案第5号、和泊町税条例等の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第5号は、督促手数料を改定するため会計条例の一部を改正するものでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第5号、和泊町税条例等の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第5号、和泊町税条例等の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第7 議案第6号 和泊町印鑑条例の一部を改正する条例の制定に
                 ついて
    ○議長(永野利則君)
     日程第7、議案第6号、和泊町印鑑条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第6号は、印鑑証明事務処理要領の一部を改正する政令が公布されたことに伴い、所要の改正をするものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第6号、和泊町印鑑条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第6号、和泊町印鑑条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第8 議案第7号 和泊町報酬及び費用弁償に関する条例の一部を
                 改正する条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第8、議案第7号、和泊町報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第7号は、鳥獣被害対策実施隊員の業務中の事故に対する公務災害補償に対応するため、所要の改正をするものでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第7号、和泊町報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第7号、和泊町報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第9 議案第8号 和泊町営住宅の設置及び管理に関する条例の一
                 部を改正する条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第9、議案第8号、和泊町営住宅の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第8号は、民法の一部を改正する法律の施行に伴い、町内の住宅事情及びその他の事情を勘案し、所要の改正を行うものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第8号、和泊町営住宅の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第8号、和泊町営住宅の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第10 議案第9号 和泊町公民館の設置及び管理に関する条例の一
                 部を改正する条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第10、議案第9号、和泊町公民館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第9号は、中央公民館移転に伴い、ホールなどの使用料を改正するものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第9号、和泊町公民館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第9号、和泊町公民館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第11 議案第10号 第6次和泊町総合振興計画の策定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第11、議案第10号、第6次和泊町総合振興計画の策定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第10号は、第5次和泊町総合振興計画が令和元年度で終了するため、計画期間を令和2年度から10年間とする第6次和泊町総合振興計画を策定するに当たり、地方自治法第96条第2項の規定に基づく和泊町議会の議決すべき事件を定める条例第2条の規定により議会の議決を求めるものでございます。よろしく議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    ○1番(川畑宏一君)
     今回の第6次和泊町総合振興計画は、町民からの意見をまとめながら策定していくというこれまでにない試みで、非常にご苦労されたんじゃないかと思うんですけれども、すばらしい計画ができたと思います。
     そういった中で、振り返ってみますと、前期の総合振興計画、特に若手職員などはあまり中身を目にしたこともなかったりだとか、あとは総合振興計画だけでなく、わどまり未来プロジェクトですか、そういったものにおきましては各課の連携が取れなかったといったような課題も浮き彫りになってきております。
     そういった、この総合振興計画をうまく進めて町民の福祉向上に寄与するに当たって、そういった各課の連携であるとか、あとは10年間にわたって、絶えず忘れることなくしっかり取組を続けていけるような仕組みづくりはどのように構築しておられますでしょうか。お尋ねいたします。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     仕組みづくりということでございますが、今回も職員の仕事を持ちながら時間をつくっていただきまして、各リーダーの下にアドバイザーをお迎えして、非常に勉強しながら計画のアイデアであるとか振り返りであるとか、そういったものを検証してまいりました。
     今回の総合振興計画が今までと大幅に異なっているところは、東北大学と連携協定を結びまして、また、その研究員とか大学の教授とか、そしてまた、それ以外にも最近、毎年訪れていただいている鹿児島大学のゼミ、教授のアドバイスを聞きながら、職員だけで、また民間の若手だけではアイデアも、またいろんな情報も知識もなかなかなかったんですけれども、そういった方々をお迎えして、そういった機会に職員、リーダーの方々、若手職員に集まっていただいて研修会をすることで、情報交換もできますし、いい計画ができました。
     今後もそういった雰囲気の中で、そういった連携協定を大いに活用しまして進めていきたいなと考えております。よろしいですか。
     仕組みづくりですよね。そういった振興計画をうまく進めていくためにも、そういった情報交換をしながら、うまくいくように見直しをしながら進めていきたいと考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     すみません。私の質問が長くて分かりづらかったかなと思います。
     このすばらしい計画を10年間かけてしっかりと実現していくに当たっては、主管課である企画課だけでなくて、それぞれの課だけではなくて、やっぱり各課の連携が必要なプロジェクトが今回たくさん見受けられますので、課を超えて定期的に何かプロジェクトチームの会合みたいなものがあって、そのPDCAサイクルに乗せないといけないんじゃないかなと考えているところです。
     そういったもので各課の連携は図るための仕組みづくりができておりますかと。もう一つが、これまでの総合振興計画は、非常に文字ばかりで分かりづらい部分もあったりして、職員の皆様の中でも、総合振興計画は最初は見るんですよ、今年、来年ぐらいは。だけれども、だんだん新しい職員などが入ってきても、資料はもらうんだけれども、中身は読んだことがないという方もいらっしゃるというふうに聞いておりますので、その10年間の間、しっかりと皆がこの内容を共有しながら、その実現に向けて取り組んでいくんだというような仕組み、そういったものはどのように構築されておりますでしょうかということをお尋ねしております。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     今回は、例えば7つのプロジェクトを立ち上げております。それも分かりやすく取り組みやすいように、いろんな7つの分野におきまして、プロジェクト、また、しまむにで、例えばむぅるほうらしゃプロジェクトであるとか、そういったものにプロジェクトをつくっております。そのプロジェクトを今回つくり出す、構築するに当たりまして、いろんな方々に何回も、お医者さんであったり、そういった会合を持ちながら話を進めてやっとこういうものをつくり上げることができました。
     当然、計画をつくって終わりではありません。計画は実施していくための計画でございますので、また計画を出し合ったそのメンバーにまた集まっていただきながら、実際にどういうふうに進んでいるか、そういったものを検証しながら、また横の連携も取りながら、ここのプロジェクトはこういうふうに進んでいますよとか、そういった情報交換もしながら、またそういうところにアドバイザーをお招きして、そういうのを盛り上げていきながらしっかり見つめていきたいと考えております。
    ○7番(中田隆洋君)
     川畑議員のこととちょっとかぶるところもあるんですけれども、心豊かな町民があって初めて実現できる、心豊かな町民ができて、初めて可能になる計画だなと思います。
     中身に関しては、一般質問のところでも言ったんですが、本当にすばらしいなと、向けて頑張っていただきたい。さっき言った横のつながりというのも大事になってくる計画ですし、今までハード、例えば事業実績というのを評価、PDCAの中でこの会には何人出席した、この建物が何戸できたとか、前回の決算等では、そういった数の評価というのでされてきたと思うんですが、今回からは、やはり町民に対して、試みに対して統一性を持ったチェック機能、チェックの評価というのが大事になってくるのかなと。今までみたいに、ただ単純に数で上げていくチェックじゃなくて、それがどこに波及したかというチェックになっていくべきかなと思っているんですが、その点についてPDCAの中のチェック、評価のほうについてはどのように考えていらっしゃるのかなと。
    ○町長(伊地知実利君)
     振興計画については、先ほどから企画課長がお答えしているとおりでございますが、今一番大事なのは、計画を策定しても、その実現にどう職員が取り組んでいくか、そして、どう町民と向き合って、いわゆる「人と未来を笑顔でつなぐ こころゆたかな和の町」の和泊町が構築できるかということについては、当然各課連携をしなれればできない課題もございます。
     そういうことで、町には庁内に各課から実行計画のチェックをする、今現状ではどうなるかと。毎日はできませんけれども、1年に1回ぐらいは、そういうチェック機能を持った組織を各課から選出をいただいて、当然議論していかないといけないと、そのように思っていますし、第5次総合振興計画の中でも、そういう各課から代表が出てきて、いろいろ現状の進捗状況などはチェックしながら続けてまいりました。
     私の感じとしては、第5次振興計画も着実に推進をされまして、その計画に沿った事業が展開されてきたと、そのように認識をしているところでございます。当然せっかく先ほど企画課長が言われましたような、町民会議の中でいろいろと議論した項目です。
     私が担当に言ったのは、本当に町民がわくわくするような、そういう機会を持てるような計画をつくってくださいよということで、担当もこれに向けて、また町民の代表の皆さんもそれに向けて取り組んでいただいた結果が、この集約された計画の文言であるかと、そのように認識しておりますので、先ほど川畑議員からも、中田議員からも言われましたように、文書だけではなくしてそれがどう実現しているかというチェック機能は、ちゃんと各課代表をいただいて、組織をしてチェック機能を発揮してまいりたいと、そのように思っております。
     それから、私の施政方針や振興計画については、4月1日の年度初めの式には、必ず職員にこういうのが策定されているんですよ、施政方針はこうですよということは、全部各課職員が目を通して課長を中心として取り組んでいただきたいということでお願いもしてございますので、今から皆さんから言われておりますように、せっかくできた多くの皆さんの知恵がここの計画には集約されておりますので、この実現に向けて職員が一丸となって各課連携を十分に取りながら進めていかないといけないと、そのように思っておりますので、先ほど議員から言われていますことについては、4月年度当初から特に職員と共有しながら進めてまいりたいと、そのように思っております。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○1番(川畑宏一君)
     重なってしまう部分もありますけれども、先ほど私が申し上げました各課の連携、あとは職員の皆様で、この総合振興計画をしっかりと常に念頭に置きながら、職務に邁進していただくに当たっては、課を超えたプロジェクトチームや、各課において定期的な会議のようなものが持たれていくんだろうなと推察いたします。
     それにおいて、この総合振興計画は、あくまでも大まかな方針を示したものであって、その詳細に関しましては、今後、各課の計画の中で詰めて実行していくという旨を、この総合振興計画の担当の方からお聞きしております。
     そして、この中には、そうしたことの中には、和泊Life未来の設計図ということで7つの非常にこれまでにない壮大な、わくわくするような計画が策定しているわけですけれども、こういった計画を確実に実現していくに当たっては、その計画段階で5年、6年がかかって最後の3年間でばたばたと実現するようなものではなくて、毎年毎年ここを実現していくというゴールがないと難しいのではないかなと思います。
     そういった中で、各課におかれまして、その実現に当たっての年度のゴール、毎月のゴールといったような、ガントチャートのようなものが作成されて、それを皆で共有しながら取り組んでいく必要があるんじゃないかなと思うんですけれども、各課におきまして、このプロジェクトを実現するに当たっての、そういった詳細な計画というようなものはいつ頃策定される計画でしょうか。お尋ねしたいと思います。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     議員のおっしゃるとおり、7つのしっかりとした、例えば保健福祉は「ささえあう」であるとか、産業振興は「たかめる」とか、そういった分かりやすい言葉で7つのプロジェクトをつくりまして、また、ページ的には第3部、未来を実現するために(基本計画)の中で農林水産は取り組む事業、こういったものをしっかりと掲げてあります。
     議員のおっしゃるとおり、大まかではございますが、やはり議員のおっしゃるとおり、ゴール、SDGsも2030年度までのゴールというものに向かっていくわけですから、当然10年間、1年、1年ごとに細かいゴールを設けて進めていくのがベストだと考えております。そういう中で、各課の担当の農林水産、商工観光、しっかりと年度当初に、早い時期に目標を立てて、プロジェクトチームもありますし、部署、部署もありますし、またこういった計画を立てましたよと、そういった横の連携は取りながら、課長会も有効に活用しながら進捗度合いを見極めて進めていけばいいのではないかと考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     10年にわたる計画で、中身を見ますと、それなりに予算措置が図られるような内容のものもありますので、やることを10年間でしっかりと平準化させていかないと、ある年は予算が超過してしまったりといったような事態も起こるんじゃないかなと思いますので、それぞれの年でやるべきことというものを、それぞれ計画策定して、早い段階で我々も一緒に取り組んでいくすばらしいプロジェクト、計画ですから、我々にも共有いただきたいということを要請して終わります。
     以上です。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○4番(松村絹江君)
     私もこういう場所に来て4年目になりますけれども、その当時、先輩議員たちがよく第5次和泊町総合振興計画の質問をされているのを聞きまして、本当に町民から上がったばかりの私は、何のことだか分からない状態でこの議会に参加したことを覚えています。
     今、たまたま第6次ということで10年間のスパンでやるということ、そのときのいろんな冊子もいただいたんですけれども、第5次で計画した結果が先ほど町長のお話だとほとんどクリアできたというお話でしたけれども、一体どういうことが計画されて、それが今どこまでの完成度があるのかというのも知りたいところです。
     そして、第6次が打ち出されますが、10年後というと、本当にこれは分かりやすい計画で、私はどの部分でお世話になるんだろうと。10年後、もう私も80近くになっていますし、両親は100歳近くになっています。そのときは、もしかしたら3家族でここにいるのかなとか、いろんな自分の生涯というか、その辺の想像ができるようなプロジェクトになっているかなということで、ですから、これは本当に進めていってほしいし、今、和泊町が抱えている問題は全部そこで集約できていますので、そうするためには、今より皆様は10年間、いらっしゃらないと思いますし、そうなると、今スタートした担当の方が今持っている意欲みたいなものをどんどん尻すぼみにしないように、太いパイプのままで10年間計画して実行させるためには、ある程度職員の育成みたいなものはしっかりやってもらわないと実現できないのではないかなと思います。
     これは町民の夢でもあり、実現できたらすばらしい町になると思いますので、ぜひその辺は尻すぼみにならないような計画を持ったものを実現させてほしいし、さっき言いましたように、では第5次はどうだったんだろうということも知りたい部分がありましたけれども、そこら辺はいかがでしょうか。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     議員のおっしゃる第5次の完成度はどうだったのかとか、非常に気になるところだと私も思います。
     このみんなの会議というのも、最初に集まったときにまず問題となったのは、第6次総合振興計画をつくる前に第5次はどうだったのか、第5次に掲げていた計画はどういうふうに進んで、どういうふうに進んでいないものもあるのかという検証が一番大事じゃないかということで、非常に時間を費やしました。
     その中で、和泊町のインフラ整備は、もうかなり進んでいるなというのが、小学校、中学校、体育館、そして集落の防災施設として避難所施設としての集落、公民館とか、非常に群島内で見ましても、そういったインフラ整備は進んでおります。ちゃんと第5次総合振興計画に基づいて、のっとってそういったものが進んできております。道路もしかり、港湾もしかり。
     ですから、ソフト、ハード、その両面につきまして、第5次総合振興計画はしっかりと着実に進んできたんだという自覚の下に、誇りの下に第6次総合振興計画では心豊かな和を大事にして、今までは働けみたいな、売上げを伸ばせみたいなものが前面に出ておりましたが、心を豊かにする町にしようというを前面に打ち出して、そういったものに基づいて計画を立ててきておりまして、また今回、非常に目玉といいますか、プロジェクトに全て、しまむにを掲げております。
     私も今「しまむにでぃきゆん」というバッジをつけておりますけれども、昨日、おとといに池田議員にも差し上げましたけれども、そういった島を大事にする、誇りにする、そういったことで、プロジェクトを本当に着実に実施できるような体制にしていただきたいという気持ちの下で、20名ほどの総合計画の審議会というのがあるんですけれども、その会長さんには、しまむにが一番上手な、分かる長寿会の会長さんに、ぜひこのしまむにで掲げたプロジェクトを1つでも2つでも全てでも実現していただきたいために、ナタニドウカシーモロタブラ、ウダニシャブラといって心よく引き受けていただきまして、その審議会も島の言葉が分からない方にも、しまむにで進めていただきまして、非常に情報共有、気持ちを一つにしたところでございます。そういったことで進めてまいりたいと思います。
    ○4番(松村絹江君)
     了解いたしました。
     ですから、スタート時はパイプが太いわけですから、皆さん意気揚々として進みますけれども、長寿会の会長さんも、そのときは100歳近くぐらいになっていますよ。ですから、そのときまでもちゃんと継続できるような人材育成ですね。職員は、ある程度専門的にできる方を、あまりころころ変えないような、町民のお役に立てるようなサービスができるようなプロジェクトにしていただければ私はいいと思います。
     本当に絵に描いた餅にならないようにするためにも協力していきたいと思いますし、チェック機能も働かせながら、みんなでこれが実現できたらいいかなと思っていますので、ぜひ頑張っていきたいなと思っていますので、よろしくお願いします。
     以上です。
    ○6番(前 利悦君)
     この計画の説明がなされたとき、本当に前向きにいい計画ができたなと。そして、それを実行していくのみかなと、そういう思いがまず第一印象でした。
     そこで、松村さんの質問にも重なりますけれども、今の説明で少し分かった部分もあるんですけれども、うまくいった部分ですね、インフラが十分に整備できていると。
     そこで未来予想図は、これはもう5年間が経過したわけですけれども、特にこの達成ができなかったというんですか、難しい面があった、その辺はどうなのか、ます1点、質問です。
     それから2点目に、先ほど町長の答弁の中に、町民とどう向き合っていくかということがありましたけれども、ここが一番やっぱり大事なところではないかなと思うんですけれども、町民とどう向き合っていく、そこの何かこういうふうにしていくというのがあれば、そこを教えていただきたいと思います。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     先ほどもご説明いたしましたけれども、インフラ整備は非常にうまくいったと、分かりやすく言えば。今回、第一にテーマとして掲げておりますのが、「こころゆたかな」ということからもお分かりになると思いますが、今まで少し不足していたかなという、そういった部分をしっかりとやっていこうというのが、この「こころゆたかな」、それにも大きく集約されているのかなと考えているところです。
     そしてまた、町民とうまくこの計画をどのように進めていこうかという第2番目のご質問ですけれども、町長からも言われているんですけれども、この総合振興計画の中で大きなテーマとなっているのは、全てにおいてSDGsが絡まれております。そのSDGsというのは、我々の中では、もう十分に研修会もして分かっているわけでございますが、やはり町民には浸透していないというのが実際のところであると考えます。
     町長からも指示されているのは、新年度になってから4月に区長会の日に区長さんを中心に、そしてまた町民の方を巻き込んで、そしてまた連携協定を結んでいる東北大学から先生をお迎えしてSDGsをしっかり分かって、そして総合振興計画に絡めてやっていきましょうという、そういったふうにして進めていきたいと考えているところでございます。
    ○6番(前 利悦君)
     そのいいところは分かったんですけれども、質問は、この5年間、特に困難であった部分とか、そういうような課題があったと思うんですが、その辺が全てというわけにはいかないので、概要でいいですから、特に達成が難しかったこと、そういうものはなかったかということですね。
     それと、もう一点は、もちろん区長さんを通じてということもありますけれども、やっぱり町民と語っていくというんですか、そういう機会が最初の年ですから、そういうものも必要かなと、そういうような思いがするものですから、そういう計画があるところで、その辺は分かりました。その達成困難だったことはないか、そこについて。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えします。
     もう具体的に、これとこれとこれがうまくいかなかったということは今申し上げられませんが、とかく予算編成とか事業を進めていく中で、財源が足りない、限りある財源でということをよく口にされたわけですけれども、財源を何とかして探していきたいというのは、全庁的な思いでございます。
     そういう中で、ふるさと納税を増やしていくとか、そしてまた、今回、鹿児島銀行と官学金の構築の中で、金に与える金融機関と連携協定を3月26日に結ばせていただくわけなんですけれども、そういったところで、企業版ふるさと納税というのを提示させていただいております。
     ですから、今までできなかった部分というのは、うまく補助事業が見つけられなかった、奄振事業にのらなかったという事業などは、できなかったのかなと考えておりますが、こういった財源をうまく探し出して、今後はそういったことの問題、課題は解消できるのではないかなと考えております。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑がないようですので、これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第10号、第6次和泊町総合振興計画の策定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第10号、第6次和泊町総合振興計画の策定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第12 議案第11号 和泊町研修センターの指定管理者の指定につい
                 て
    ○議長(永野利則君)
     日程第12、議案第11号、和泊町研修センターの指定管理者の指定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第11号は、和泊町公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例第8条の規定により、公益社団法人和泊町シルバー人材センターを指定管理者に指定しようとするものでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    ○1番(川畑宏一君)
     令和2年から令和5年までの3年間の指定管理の契約ということであると思いますけれども、前回は観光協会と現管理者であるシルバー人材センターが、単純に金額ではなく業務内容などをプレゼンして、総合評価でシルバー人材センターに決まったものだと記憶しております。今回は、もう応募などがなかった、なくてそのまま継続という形になったという理解でよろしいでしょうか。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     お答えいたします。
     シルバー人材センターが3年前に指定管理を受けまして、その後、国の事業を受けて様々な改修等を行ってきております。
     それを踏まえまして、今回継続というか新たな指定を受けるに当たりまして、今後また同じような、シルバーにおきましてはいろんな作業員がいたりとか、事業を進めるに当たりまして非常に効率的な運営ができるのかということもありまして、条例に基づきまして今回は公募せずにそのまま引き続き指定するものでございます。
    ○議長(永野利則君)
     よろしいですか。
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第11号、和泊町研修センターの指定管理者の指定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第11号、和泊町研修センターの指定管理者の指定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第13 議案第12号 工事請負契約の締結について
    ○議長(永野利則君)
     日程第13、議案第12号、工事請負契約の締結についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第12号は、消防団拠点施設が社会資本整備総合交付金事業、与名原平線改良工事に伴い解体するために移転、新築するものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第12号、工事請負契約の締結についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第12号、工事請負契約の締結については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第14 議案第13号 沖永良部与論地区広域事務組合からの脱退の予
                 告の撤回について
    ○議長(永野利則君)
     日程第14、議案第13号、沖永良部与論地区広域事務組合からの脱退の予告の撤回についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第13号は、沖永良部与論地区広域事務組合からの脱退の予告の撤回について、地方自治法第286条の2第3項の規定により、議会の議決が必要なためにご提案申し上げております。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    ○1番(川畑宏一君)
     この広域事務組合の費用負担に関することですね。昨年からずっと様々な議論がなされてきたわけで、この議案が上がってきたわけでございますけれども、過去に和泊町が与論町、知名町に比べると多く負担してきた金額というものは非常に増大なものであって、その金額をほかの町民の福祉向上の施策に充てることができるのではないかなということもありまして、非常にこれは我々は苦渋の決断であります。もろ手を挙げて納得というものではありません。
     いわゆる妥協案で、これが決裂してしまうよりかは、100%納得しているわけではないですけれども、もうのむしかないだろうと、そういったもので我々は受け取っているんですけれども、執行部の皆様におかれましても、同じような思いを共有しておりますでしょうか。説明をお願いいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     沖永良部与論地区広域事務組合の負担金につきましては、先ほど議員がおっしゃったように、正確な数字は記憶しておりませんが、この設立から今日まで他町よりも、与論町に比較すると2億円ぐらい多く負担したと記憶しております。
     今回の負担割合については、普通交付税の算定でございますので非常にシビアな数字で負担割合がなされておりますので、今回の割合については、当然他の2町よりも本町のほうは大きいわけでございますけれども、人口規模等を考慮しますとこれが妥協案であると。
     それが実質負担しなければ、川畑議員がおっしゃるように、他の施策にも活用できますけれども、消防というのは人命に係る問題、また財産に係る問題でありますので、3町が協議した結果がこの負担割合でございますので、負担割合が多いというのは感じておりますけれども、これが妥当だと考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     妥当だということで今ございましたけれども、もう累積ですると非常に大きな額になっております。広域というのは助け合いでございますから、そういった面もあるんですけれども、非常に町民にとっての、言葉はあれかもしれないですけれども、損失という部分もあるのかなと思います。この部分は、今回はいわゆる県からの指導等もありました妥協案で一旦はまとめさせていただくんですけれども、これからも引き続き協議は進めていただきたいと。
     そしてもう一つは、これは心配のし過ぎかもしれないですけれども、今年の夏には我々も含めてですけれども、与論町も議員選挙、改選でございます。そうしたときに、仮にですけれども、この問題を争点にされて、ひっくり返ってしまうことがないとも限らないと心配しておりますので、そういったことがないように確実に協議を詰めながら今後も行っていただきたいと要請いたします。
     以上です。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     先ほど答弁いたしましたけれども、ちょっと補足いたしますけれども、この案は3年間はこれでいこうと。その後は、また見直しをして自賄い方式にするのか、このままでいくのかということも検討してございますので、そこはご理解いただきたいと思います。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第13号、沖永良部与論地区広域事務組合からの脱退の予告の撤回についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第13号、沖永良部与論地区広域事務組合からの脱退の予告の撤回については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第15 議案第14号 令和元年度(2019年度)和泊町一般会計補正予
                 算(第4号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第15、議案第14号、令和元年度(2019年度)和泊町一般会計補正予算(第4号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第14号、令和元年度和泊町一般会計補正予算(第4号)は、歳入では県支出金2億2,608万9,000円、地方債5,530万円の増額及び給付金500万円、繰入金320万円の減額などの予算措置であります。
     歳出では、総務費1億275万9,000円、農林水産業費1億6,330万9,000円、教育費7,622万4,000円の増額及び土木費137万8,000円の減額などの予算措置でございます。
     詳細については、事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入全般の質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    〔発言する者なし〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、歳出に移ります。
     2款総務費の質疑を行います。事項別明細書1ページから2ページまでです。
     質疑ありませんか。
    ○10番(山下幸秀君)
     1ページの目2防災関連施設整備費として、当初では予算化していなかったんですが、今回の補正で1億円計上してあります。説明によりますと、町内6つの公民館の整備ということで、どこどこの公民館で工事の内容はどのようなものかをお尋ねします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     防災関連施設整備事業につきましては、公民館の6施設、字名を申し上げますと、国頭、上手々知名、大城、瀬名、谷山、内城、この6つの公民館の、事業内容につきましては、屋根の雨漏りとか老朽化が進んでおりますので、まず老朽化に伴う改修、そしてトイレ等のバリアフリー化を計画しております。
    ○議長(永野利則君)
     次に、3款民生費から4款衛生費の質疑を許します。事項別明細書3ページから4ページまでです。
    ○2番(池田正一君)
     4ページ、目13乳幼児費助成金額等で補正が320万ほどとなっております。これは本来する前から乳幼児等の人数も分かっておっての予算をしたと思うんですが、なぜこれだけの金額が減っているのか、お尋ねいたします。
    ○町民支援課長(玉野憲治君)
     お答えします。
     当初は乳幼児は60名として試算しておりまして、720万円ほど計上してありましたけれども、実際は30名から40名の乳幼児の需要でして、この減額になっております。
    ○議長(永野利則君)
     よろしいですか。
     次に、5款農林水産業費の質疑を許します。事項別明細書5ページから7ページまでです。
    ○1番(川畑宏一君)
     5ページの農林水産業費、12、農業創出金緊急支援事業費が計上されておりますけれども、こちらの内容、詳細な説明を求めます。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     お答えします。
     これは鉄骨平張り施設の建設でありまして、令和元年、奄振の補正についたということで、早期事業着工すれば早めに農家さんが植え付けができるということであります。3組ありまして、参加者は10名おります。
     以上です。
    ○議長(永野利則君)
     次に、6款商工費から8款消防費の質疑を許します。事項別明細書8ページから10ページ上段までです。
     質疑ありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     商工費の9目風力発電施設の件で補正100万、復旧作業ということでついております。総額で1,600万強になっているんですが、今後ここの見通しをどのように考えていますか。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     今後の見通しということでございます。
     確かに天気もよくて故障もしなければ、毎月150万円とかそういった収入があったりして、非常にタラソの電気にも非常に恩恵を受けているわけですけれども、いかんせん古くなってくると中古の車と同じでありまして、修理依頼がかさんでまいります。今年度も五、六百万いくのではないかと考えております。
     応急的に遠隔装置での修理とかもやりながらやってきているんですけれども、古くなってくると、その辺はやはり修理代は仕方ないのかなと考えておりますが、今後の見通しとしましては、償還も終わる中で、しっかりほかの市町村のそういった情報も入れながら、維持管理の仕方をもっと研究していきたいなと考えております。
    ○7番(中田隆洋君)
     課長の説明でありますと、天気がよければというのでありましたが、定額150万、年間にしたら1,800万、これより天気が悪い日があったりして下がるのかなと思うんですが、それを考えると、それプラス、タラソで使う電気代が賄えているということであれば、昼間ある程度賄えているのであれば、マイナスにはなっていないのかなと、今の説明では受けるんですが、来年度が500万ほどはやっぱりかかるんじゃないか。それだったら、今年よりは下がってくるのでいいのかなと思っているんですが、耐用年数というのは大体何年を考えていますか。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     竣工のときの前町長の挨拶の中では30年を予定していますという挨拶をされていましたけれども、20年ぐらいなのかなと予測しているところでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     課長、耐用年数は20年として考えて、あと何年ぐらいの稼働と考えていますか。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     竣工が、たしか18年と記憶していますけれども、耐用年数はあと七、八年かなと計算しています。
    ○議長(永野利則君)
     よろしいですか。
     次に、9款教育費から13款予備費までの質疑を許します。事項別明細書10ページ中段から13ページまでです。
    ○1番(川畑宏一君)
     12ページの上段、教育費の中で研修センター管理費の給水管漏水水道代金について、ちょっと確認でございます。
     全協の説明の際に、山の上の施設にある中の水道管で漏水があって、それを複数補修したんだけれども、漏れが止まらず前回張り替えたと。その間に漏れ続けた分の返還だというふうにお伺いしております。
     水道料金というのは、検針されるときに、前回よりも明らかに多かったりした場合に、水漏れしているかもしれませんと報告をいただけたりとか、また利用者のほうも毎月見ながら、ちょっと水道代がおかしいんじゃないかと気づくことができるので、割と早期での発見ができる仕組みがあるのかなと思っております。
     今回に関しましては、山の斜面という敷地以外のところにあって、しかもメーターは山の上にあったということで、ちょっとレアなケースだったのかなと思いますけれども、ここまで水が垂れ流しになってしまう状態が、なぜ長期にわたったのかという部分はちょっと疑問に感じるんですけれども、そういったところの詳細を説明いただけますでしょうか。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     お答えいたします。
     水道管が埋設されてから相当たっているということで、実際、今回全て張り替えまして、塩ビ関係のパイプに変えたんですけれども、その漏れたというのが大体9月から、金額が倍に増えてきたということから感じていたということで、指定管理のシルバーから聞いております。
     それで、一応シルバーのほうとしては、随時対処しまして幾つか水漏れを止めたということなんですが、それでも収まっていないということで、地中に入っていますので、その箇所が指摘できないと、断定できないということで、結果的に3か月ほど時間がかかりまして工事に至ったという経緯でございます。
    ○議長(永野利則君)
     よろしいですか。
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、第2表繰越明許費、第3表債務負担行為補正、第4表地方債補正の質疑を許します。表紙から9枚目の6ページから8ページまでです。
     質疑ありませんか。
    ○1番(川畑宏一君)
     6ページの下段、第3表でございます。債務負担行為補正に関して、次のページの変更とは違って、このページでは追加というもので複数の項目が上げられております。
     期間を見ますと、来年度2020年度ということで、例えば当初とか補正等で上げられるような内容に見受けられるものですから、どういう仕組みでこの債務負担行為のほうに補正として上がってきているのかの説明を求めます。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     債務負担行為補正の追加につきましては、これまでも補正等をしてきておりますが、新たに今年の4月1日から業務をしないといけないということが起こりますので、事前準備ができるように今回の補正予算で追加で提案をしてございます。
    ○1番(川畑宏一君)
     事前準備が必要ということで、4月の当初では遅いということで理解してよろしいでしょうか。
     そうしたら、あとはこの期間が、例えば2022年度とかにわたるものであれば分かるんですけれども、来年度、単年度にこの表だと見受けられるので、例えば今回の補正、一般歳出の補正ではなくて債務負担行為のところに載せているという部分の仕組みを教えていただけますでしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     債務負担行為というのは、当然、次年度以降に幾ら債務があるかということの補正でございまして、今年度執行するものについては、予算の中で皆さんに審議していただいて議決をいただくわけでございまして、次年度に限度額として計上してある部分が、これでいいますと、2020年度はこれだけの限度額の中で事業をさせていただきますというような追加の補正でございます。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     同じく債務負担行為の件です。7ページです。
     庁舎建設事業の負担行為なんですが、まず年数が、当時PFI的リース方式ということで、リースということだったので債務負担行為のほうに計上しているというところなんですが、まず最終年度が伸びていること、リスク期間が延びて、さらに3億円近くの減額になっているに至って、これは町としてはいいことなんですけれども、その至った経緯の説明をいただきたいと思います。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     新庁舎の建設事業につきましては、当初の限度額といたしまして20億3,000万ということで、平成27年第4回議会定例会において、議決をいただいております。
     その後、今年度、消費税が10%増税になったということで、また契約の変更をいたしまして、限度額が3億800万ほど減額になりまして、これがほぼ確定の数値ということで、今回計上をさせていただきました。
    ○7番(中田隆洋君)
     理解できました。
     債務負担行為については、庁舎建設を起債を上げてしまうと実質公債費比率のほうに反映してくるということで、リース方式の債務負担行為でやったということ。実質公債費比率の町債の抑制に至ってはいるんですけれども、郡内で一番数値が高い、将来負担比率のほうに、そこが債務負担分は入ってくるので、一番大きいのは庁舎建設と県営事業の負担、ここがほぼほぼ総額で33億円ですか、債務負担行為で現在33億だったかと記憶しているんですが、ほかの市町村に比べたら格段に高い金額になって、将来負担比率が100%を超えてきている。ここを注視しながら、我々は議会のほうもチェックしていきたいなと思っているんですが、今の説明で分かりました。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     議案第14号、令和元年度(2019年度)和泊町一般会計補正予算(第4号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第14号、令和元年度(2019年度)和泊町一般会計補正予算(第4号)の議決については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第16 議案第15号 令和元年度(2019年度)和泊町国民健康保険特
                 別会計補正予算(第3号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第16、議案第15号、令和元年度(2019年度)和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第15号、令和元年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)は、歳入では県支出金6,093万8,000円及び諸収入74万1,000円の増額、繰入金2,110万8,000円の減額の予算措置でございます。
     歳出では、保険給付費4,022万1,000円及び諸支出金1,003万3,000円の増額、保険事業費47万3,000円及び総務費21万円の減額の予算措置でございます。
     詳細については、事項別明細書のとおりでございますまで、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第15号、令和元年度(2019年度)和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第15号、令和元年度(2019年度)和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)の議決については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第17 議案第16号 令和元年度(2019年度)和泊町介護保険特別会
                 計補正予算(第4号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第17、議案第16号、令和元年度(2019年度)和泊町介護保険特別会計補正予算(第4号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第16号、令和元年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第4号)は、諸支出金44万9,000円の増額などによる予算措置でございます。
     詳細については、事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第16号、令和元年度(2019年度)和泊町介護保険特別会計補正予算(第4号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第16号、令和元年度(2019年度)和泊町介護保険特別会計補正予算(第4号)の議決については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第18 議案第17号 令和元年度(2019年度)和泊町後期高齢者医療
                 特別会計補正予算(第2号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第18、議案第17号、令和元年度(2019年度)和泊町後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第17号、令和元年度(2019年度)和泊町後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)は、歳入では後期高齢者医療保険料267万2,000円の減額及び諸収入40万6,000円、46万円の増額などの予算措置でございます。
     歳出では、後期高齢者医療広域連合納付金7万3,000円の増額及び予備費221万2,000円の減額に伴う予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第17号、令和元年度(2019年度)和泊町後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第17号、令和元年度(2019年度)和泊町後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)の議決については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第19 議案第18号 令和元年度(2019年度)和泊町下水道事業特別
                 会計補正予算(第2号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第19、議案第18号、令和元年度(2019年度)和泊町下水道事業特別会計補正予算(第2号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第18号、令和元年度(2019年度)和泊町下水道事業特別会計補正予算(第2号)は、地方債の減額及び公債費の増額などの予算措置でございます。
     詳細については、事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入歳出全般の質疑をおいます。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第18号、令和元年度(2019年度)和泊町下水道事業特別会計補正予算(第2号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第18号、令和元年度(2019年度)和泊町下水道事業特別会計補正予算(第2号)の議決については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第20 議案第19号 令和元年度(2019年度)和泊町農業集落排水事
                 業特別会計補正予算(第4号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第20、議案第19号、令和元年度(2019年度)和泊町農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第19号、令和元年度和泊町農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号)は、歳入においては地方債の増額などの予算措置でございます。
     詳細については、事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第19号、令和元年度(2019年度)和泊町農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第19号、令和元年度(2019年度)和泊町農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号)の議決については原案のとおり可決されました。
     以上で、本日の日程は全部終了しました。
     本日はこれで散会します。お疲れさまでした。
    散 会 午前10時53分

第4日

発言者

  • 全発言者

発言内容

メニューを開きます

  • 令和2年第1回和泊町議会定例会会議録
    令和2年3月13日(金曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第4号)
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 議案第20号 令和2年度和泊町一般会計予算の議決について
     ○日程第3 議案第21号 令和2年度和泊町国民健康保険特別会計予算の議決について
     ○日程第4 議案第22号 令和2年度和泊町介護保険特別会計予算の議決について
     ○日程第5 議案第23号 令和2年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算の議決につい
                 て
     ○日程第6 議案第24号 令和2年度和泊町下水道事業特別会計予算の議決について
     ○日程第7 議案第25号 令和2年度和泊町農業集落排水事業特別会計予算の議決につ
                 いて
     ○日程第8 議案第26号 令和2年度和泊町奨学資金特別会計予算の議決について
     ○日程第9 議案第27号 令和2年度和泊町水道事業会計予算の議決について

     ○散会の宣告

    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 芋高洋一君 書記 東 輝男君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名 氏   名 職   名 氏   名
    町長 伊地知実利君 耕地課長 亘 禎一郎君
    副町長 前田修一君 土木課長 和田清良君
    総務課長 種子島公彦君 会計課長 永山美智代君
    企画課長 皆吉泰智君 生活環境課長 泉 隆一君
    税務課長 林 義仁君 教育委員会
    教育長 竹下安秀君
    町民支援課長 玉野憲治君 教育委員会
    事務局長 永井 徹君
    保健福祉課長 南 俊美君 農業委員会
    事務局長 先山照子君
    経済課長 東 敏仁君

    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     皆さん、おはようございます。
     これから本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第125条の規定によって、中田隆洋君及び橋口和夫君を指名します。

    △ 日程第2 議案第20号 令和2年度和泊町一般会計予算の議決について
    △ 日程第3 議案第21号 令和2年度和泊町国民健康保険特別会計予算の
                 議決について
    △ 日程第4 議案第22号 令和2年度和泊町介護保険特別会計予算の議決
                 について
    △ 日程第5 議案第23号 令和2年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算
                 の議決について
    △ 日程第6 議案第24号 令和2年度和泊町下水道事業特別会計予算の議
                 決について
    △ 日程第7 議案第25号 令和2年度和泊町農業集落排水事業特別会計予
                 算の議決について
    △ 日程第8 議案第26号 令和2年度和泊町奨学資金特別会計予算の議決
                 について
    △ 日程第9 議案第27号 令和2年度和泊町水道事業会計予算の議決につ
                 いて
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、議案第20号、令和2年度和泊町一般会計予算の議決について、日程第3、議案第21号、令和2年度和泊町国民健康保険特別会計予算の議決について、日程第4、議案第22号、令和2年度和泊町介護保険特別会計予算の議決について、日程第5、議案第23号、令和2年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算の議決について、日程第6、議案第24号、令和2年度和泊町下水道事業特別会計予算の議決について、日程第7、議案第25号、令和2年度和泊町農業集落排水事業特別会計予算の議決について、日程第8、議案第26号、令和2年度和泊町奨学資金特別会計予算の議決について、日程第9、議案第27号、令和2年度和泊町水道事業会計予算の議決について、以上8議案を一括して上程し、議題とします。
     提出者の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     改めまして、おはようございます。
     ただいま一括して上程をいたしました議案第20号から議案第27号までの各会計の予算案につきまして、提案理由を申し上げます。
     初めに、議案第20号、令和2年度和泊町一般会計補正予算案について申し上げます。
     一般会計予算案の編成に当たり、最優先で取り組むべき課題として、第6次総合振興計画の初年度に当たることから、計画の目標達成に向けた着実な推進に向け、町民と一体となって取り組んでまいります。
     なお、財政面において、財政指標は前年度に比べ、やや改善されていますが、依然として県下市町村の中で高い指標であることから、引き続き新規地方債の抑制と経常経費の節減などに取り組んでまいります。そのような中で、社会福祉施策及び教育支援などを重点とした予算編成を行いました。
     その結果、令和2年度一般会計予算案の総額は、対前年度2億4,530万1,000円減額の61億9,525万4,000円を計上いたしました。歳入歳出の款ごとの説明は、当初予算説明資料で述べておりますので、省略させていただきます。
     次に、議案第21号、令和2年度和泊町国民健康保険特別会計予算案について申し上げます。
     国民健康保険特別会計予算案の編成に当たり、県が示す国民健康保険事業費納付額及び保険給付費など交付金額を踏まえ、保険給付費及び保険事業費などの実積の推移を考慮しつつ、諮問機関である国民健康保険運営協議会の答申を尊重した予算案となっております。
     令和2年度の予算案の総額は、保険給付費の増額などにより、対前年度比7,394万8,000円増額の9億8,847万8,000円を計上いたしました。
     次に、議案第22号、令和2年度和泊町介護保険特別会計予算案について申し上げます。
     介護保険特別会計予算案の編成に当たり、第7期介護保険事業計画に基づいて、さらなる地域包括ケアシステム構築に向けた取組や、認知症施策の推進など、要介護者が安心して介護サービスの提供が受けられるよう、保険給付費や事業実積などの推移を踏まえつつ、諮問機関である介護保険運営協議会の答申を尊重した予算案となっております。
     令和2年度の予算案の総額は、保険給付費の増額などにより対前年度5,045万7,000円増額の10億3,786万8,000円を計上いたしました。
     次に、議案第23号、令和2年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算案について申し上げます。
     後期高齢者医療特別会計予算案の編成に当たり、鹿児島県後期高齢者医療広域連合と緊密に連携を図りながら、被保険者の健康保持及び適切な医療を受けられる環境づくりと、医療給付費事業などの円滑な運営に必要な医療保険料及び繰入金を主な財源とした予算案となっております。
     令和2年度の予算案の総額は、後期高齢者医療広域連合納付金の減額などにより、対前年度125万5,000円減の8,408万円を計上いたしました。
     次に、議案第24号、令和2年度和泊町下水道事業特別会計予算案について申し上げます。
     下水道事業特別会計予算案の編成に当たり、主に和泊浄化センターと中部処理場の統廃合に向けた社会資本整備総合交付金事業に伴う工事費、和泊浄化センターと中継ポンプ施設の耐震化に向けた防災・安全社会資本整備交付金事業に伴う工事費及び処理場の施設維持管理・運営費を計上いたしました。
     令和2年度の予算案の総額は、対前年度268万4,000円減額の3億3,583万円を計上いたしました。
     次に、議案第25号、令和2年度和泊町農業集落排水事業特別会計予算案について申し上げます。
     農業集落排水事業特別会計予算案の編成に当たり、主に公営企業会計適用へ向けた支援業務委託費及び処理場の施設維持管理・運営費を計上いたしました。
     令和2年度の予算案の総額は、対前年度2,245万円減額の2億1,910万円を計上いたしました。
     次に、議案第26号、令和2年度和泊町奨学資金特別会計予算案について申し上げます。
     奨学資金特別会計予算案の編成に当たり、継続貸付額として588万円、新規貸付額として468万円を計上いたしました。
     令和2年度の予算案の総額は、前年度78万3,000円増額の1,097万5,000円を計上いたしました。
     次に、議案第27号、令和2年度和泊町水道事業会計予算案について申し上げます。
     水道事業会計予算案の編成に当たり、資本的支出において農業基盤整備促進事業和泊地区に伴う高千穂配水池前敷設替え工事を実施するため、施設改良費に予算計上いたしました。
     収益的収入及び支出額は、収益的収入が対前年度390万5,000円減額の1億8,592万円、収益的支出が対前年度425万5,000円の減額の1億8,450万5,000円を計上いたしました。また、資本的収入及び支出額は、資本的収入が対前年度同額の30万9,000円、資本的支出が対前年度比145万7,000円増額の7,644万9,000円を計上いたしました。
     以上、令和2年度の一般会計及び特別会計予算案について提案理由を申し上げましたが、詳細につきましては、予算審査の中で、各会計の事項別明細書などをもってお答えをいたしたいと思います。
     以上で終わります。
    ○議長(永野利則君)
     それでは、総括質疑を行います。
     上程されました8議案を一括して総括質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    ○2番(池田正一君)
     先日、監査報告のほうをいただいております。その中で、私の総務文教が所管する教育委員会のほうでお尋ねしたいと思います。
     ちょっと読みますね。備品監査を実施した城ケ丘中学校については、実際の備品台帳記載はあるが現物なしの事案が複数件発見されたと。長期間にわたって照合作業が実施されておらず、平成21年度以降は廃棄処分手続の形跡もなく、手続をせずに備品廃棄した可能性も考えられると。また、理科準備室に設置された薬品保管庫は施錠し、薬品を安全に管理するべきものであるが、経年劣化により施錠もできず半開き状態で、中の薬品も劣化、腐食して危険な状態のものがあった。生徒の安全を優先すべき教育現場の対応として不適切であり、事務局側と協議して早急な対応をすること。また、事務局側で他学校の実態調査を行い、備品管理や教育現場の安全性に万全を期してもらいたい。このような報告を受けました。
     さて、これに対する対応と、どのようにするのかお尋ねいたします。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     お答えいたします。
     先ほどの監査報告の中にありましたとおり、各学校を見てまいりました。中学校の中でそういったことが行われておりまして、これは教育長も同席しまして、校長、教頭、そして担当の先生方と協議いたしまして、学校側の不手際、また教育委員会のほうも不手際があったということで、互いに今後こういったことがないように注意していきたいと。
     それで、今後の対応としましては、各学校で今調査をしております。使用期限が切れた薬品とかラベルが分からない薬品、そういった分からないものについては、ある程度の備品管理をしていこうということで今調査をしておりまして、その調査結果を基に町のほうで一括して処分をしたいと考えております。
    ○2番(池田正一君)
     では、これからの対応は聞きました。
     では、今現在、このように理科準備室では、保管庫とか半開きの状態。これをこのまま置いておくわけにはいかないじゃないですか。どのような処理の方法をしてやったでしょうか。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     その半開きの状態のものはすぐ撤去いたしまして、新たなものを準備してございます。
    ○2番(池田正一君)
     では、ほかの学校等もこれから見て回ると、それはどれぐらいの期間でできるのでしょうか。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     既にもう見てまいりました。既にほかの学校におかれましては、きちんと適正な管理をされております。
     備品台帳、薬品の台帳が整備されていないところが一部ありましたので、そこは整備するようにと指示をしているところでございます。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○1番(川畑宏一君)
     私は、平成30年度の決算審査報告書で、研修センターの委託料、運営費についての指摘がなされております。それに関連してなんですけれども、研修センターは今シルバー人材センターが運営して、そこに委託料が支払われているわけですけれども、シルバー人材センターは自分たちで国庫の補助金を活用して事業を行っている等々ありまして、委託料がそれまでは、28年までは1,170万、3年連続で支出されていたものが、シルバー人材センターが自助努力によって補助金を獲得したことによって、29年度は470万円、30年度、31年度は570万円と、大幅な委託料の減額が達成されております。
     そういった中で、補助金があるわけですから、運営費の総額というものは、シルバー人材センターが委託を受けることになってからトータルの運営費は大幅に、数百万の増額になっております。そういった中で、監査報告の中では町が支出した委託料の分しか会計報告が来ていなかったので、その総額での活動が見えないというような監査の指摘だったと思います。
     このことは非常にすばらしいことだと思うので、議会としましても、委託料は減ったけれども、総額がボリュームアップした、そんな中でどんな費用対効果、向上が望めたのか、どういったプラスの面があったのかというのは知っておきたい部分だと思うんですけれども、そのあたりを説明いただけますでしょうか。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     お答えいたします。
     シルバー人材センターがこれまで国の補助金を活用しまして、どういったことをしてきたかと申し上げますと、平成29年度に国の補助金を受けております。その際、当然、研修センターの施設は老朽化しております。そういったところの補修、例えば宿泊棟の屋根の雨漏りとかがありましたので、そちらの改修とか、それから芝のグラウンド、屋外のグラウンドがございますが、以前はテニスコートとかがあったところでございますが、芝の張り替え、そういったグラウンド整備、あとそこに併せて倉庫をつくっております。そういったもろもろの事業を国の事業を活用して実施しておりまして、ほかにもパソコンとかそういった備品等の購入をされていると聞いております。
     また、平成31年度からは研修センターのホームページも開設されているという事業内容となっております。
     それで、シルバー人材センターにこれまでどういったことをされてきたかというと、今言った整備のほかに、学童保育をシルバー人材センターは受けております。それで、今回の学校休業に伴いまして、同じく研修センターのほうで学童を行っておりまして、通常夏休みとか冬休み、春休み、そういった長期の休暇を利用して、研修センターでそういった学童保育もされているといった意味で、教育的にもすごく貢献されている事業者でございます。
     ほかにも、今回指定をする予定をしておりますが、その理事長の平山氏におきましても、以前のNPOということでこれまで指定管理をされておりまして、そのノウハウもあります。
     それから、シルバー人材センターにおきましては、いろんな方々がノウハウを持っております。技術を持っております。そういった方々の活用ができると、そういったところのメリットがあるというふうに思われます。
     以上です。
    ○1番(川畑宏一君)
     様々なメリットがあるということは重々承知しておりますし、今の説明でも理解できました。
     ここにいる議員全員が、そのあたりは深く理解しているところだと思います。ただ、町が支出している以上は、その費用対効果というのは常に我々の関心事でもありますし、あとはそれをいろんな機会で、町民から問合せがあります。シルバー人材センターの委託先が変わったけれども、どうなのといって、それは我々は話したいということから、もっと密な情報提供がこれからいただきたいなというのが1点です。これは要請しておきます。
     2点、これは急遽なんですけれども、研修センターの指定管理者の指定について、昨日、議案第11号で指定管理者をシルバー人材センターに指定するということで、これは議案は我々は反対なく採決したわけですが、これに関して疑問があったものですから。
     採決には関係ないです。採決の結果には関係ないですけれども、これは議案説明が全協の中でありまして、そのときに、今、局長がおっしゃったように、国、県の事業を積極的に活用していくと、自主財源を使っている。そしてもう一つ、会員による補修で経費を節減している。あとは会員がボランティア清掃をしてくださったりして、要はマンパワーを生かした効果があると。
     あと歴民館との連携と、様々なメリットがありますよということをご説明いただいて、我々は納得したわけです。昨日の実際この議案審査のときに、私は、そういえばこれは前回、コンペ方式というか見直しがあったよなということを思い出したものですから、今回は応募がなかったということでよろしいですかという質問をさせていただきました。そのときにも局長からの答弁では、基本的にこういうメリットがあって、それを継続させていくために条例に基づいて判断しましたということで、我々は納得したんですよね。
     でも、その後ちょっといろいろと、今日この質問をするために一個前の質問をするためにいろいろ調べていたところ、当初予算の中で委託料というのが増額しておりますよね、増額してありますね。570万だったのが約1,100万円、450万近くアップしていると。
     昨日、これが議案説明の中でもなかったし、昨日の審査の中でもそのことは触れられなかったんですよね。私はたまたまこれを調べるために、昨日、教育委員会に行って、そのことをちょっと知ったわけですけれども。
     非常に重要な内容だったんじゃないかなと。もちろん私個人としては、このシルバー人材センターの実積を見ると、最終的に委託をシルバー人材センターにするという結論は、私自身は変わらないと思います。恐らく同僚議員の皆さんもほとんどがそうじゃないかなとは思うんですけれども、議案審査をするに当たって、委託料が上がる部分、これはまだ補助金があって、その補助金が取れる見通しがなかった部分というのは、非常に大きなポイントだったんだと思うんですよね。それが昨日、2回の機会でちょっとご説明がなかったということに関して、どういう経緯だったのかということを教えていただきたいと思います。
    ○教育委員会事務局長(永井 徹君)
     お答えいたします。
     国の補助金をいただくまでは、これまで前回のNPOのときも指定管理料としまして大体1,200万から1,100万、時には1,600万というふうに1,200万円から400万ぐらいの推移をしておりまして、これが経常的な委託料ということでございます。
     町のほうでも当然積算根拠を持っておりまして、今、職員を3名でしていって、職員だと人件費が高いということから、総額で約2,000万ちょっと超えていると。そこに対しまして、シルバーさんが積算をしたところ1,100万近くの積算となったと。その400万近く減ったのは国の補助金ということで、この差額を積算しましたら1,100万円になったという経緯でございます。
    ○1番(川畑宏一君)
     今のご説明では不足だったのかなと思うんですけれども、そういったことではなくて、要は我々に来た説明が、要はプラスとなり得る判断材料ばかりだったわけですよ。分かりますか。トータルで見たときには異論はないですよ。委託先がシルバー人材センターであるということについて、ほとんどの皆さんは異論はないと思います。今日も皆さんに聞きましたけれども、変わらないですよ。ただ、その判断するに当たって我々は議決した責任があるわけですから、少なくとも町の委託料が増えるという部分は、マイナスの材料になる部分なんですよね。ご理解いただけますか。それをご説明いただけなかったのが、問題じゃないかという指摘なんです。
     執行部の皆様におかれますと、これは聞かなかったじゃないかと思われるかもしれないんですよね。だけれども、そうじゃないんですよ。これが予算審査の後であれば我々の聞き逃しなんですよ。分かりますか。だけれども、これは予算審査の前なんですよね。しかも、予算審査の前で当初予算の話が全然出ないわけですから、我々の、恐らく全員ですよ、補助金があるのは継続されているんだろうなと理解しているんですよ。ご理解いただけますか。
     補助金は3年間たったけれども、また新たに3年間で新規の補助金は取れているものだと思って、だから、その委託料も減額したまま、これまでどおりサービスも拡充していける、シルバー人材センターに委託をして、メリットがこれまでと同様にあると思っているから何の異論もなかったわけであって、そこをご理解いただけますか。
     だから、月曜日からですよね、予算審査は。我々も約1週間前くらいに書類を全部、予算書をいただくんです。まず一般質問ですよね。一般質問が終わって、その後、議案審査。最近はちょっと条例の不備もあって、条例の修正とか過去に不備があった条例の修正みたいなものがたくさんあるじゃないですか。だから、我々は条例の中も全部一字一句見ているんですよ。分かりますか。一週間前にもらってですよ。やって、だから正直、月曜日、火曜日にやる予算審査、教育委員会のこの研修センターの委託料のページなんかは最後じゃないですか。まだここまで目を通していないんですよ。一週間前にいただいて、これが1か月前とかに予算書をいただけているのであれば、我々も不備があるかもしれないけれども、そのあたりはちょっと勘案していただきたいなと。
     我々はあれですか、間違い探しですか、議員は。皆さんから聞かなかったじゃないかじゃないですよ、皆さんが聞かなかったことを我々は探したら、間違い探しじゃないですか。違うと思うんですよ。我々は、双方の目的というのは町民の最大の福祉の向上であって、そのためには最適な判断というのは、いいですか。100%メリットしかない案件なんて私はないと思っています。必ずデメリットの部分も少なからずあるだろうと。そのバランスの中でメリットの部分、デメリットの部分をどちらも引いて判断させていただけるからこそ、我々はその中で最大限、町民の福祉向上に寄与する判断をして、それに我々は責任を持つことができるんですよ。
     だから、後出しじゃんけんみたいな感じで、ちょっとデメリットになり得る部分が出てくるというのは何とか避けていただきたい。去年もありましたよね。世之主団地造成の件、課長、覚えていらっしゃいますよね。後から、これもだから予算を通したから我々にも責任があります。議長も経済建設委員長も、町民説明会のときに謝罪しております。責任を持っているんです。非難を受けています。だけれども、それを説明してくださいと言ったら、課長、おっしゃいましたよね。全協の説明のときに、あそこの造成費用が高いことは分かっていたと。分かっていて、議会でも通らないなと思っていたら通ったみたいなことを課長はおっしゃいましたけれども、それと一緒ですよ。そのときもそれが分かっていたんだったら教えてくださいよ。分からなかったんだったらいいですけれどもね。
     そういった観点で、これはちょっと我々も恥を忍んで、我々は責任もあるんですけれども、皆さんも最大町民の幸福に寄与する判断をするに当たっての判断材料を提供するという意味では責任があると思いますけれども、最後に3回目になりますので、町長、その件に関して見解をお聞かせいただけますでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     当然、議案は私どもが提案をするわけでございますので、それに至るまでは個々の課と調整や説明を受けながらやっております。
     先ほど川畑議員が言っている説明不足、それについては議案を発送してから全協の中で各課それぞれ新規事業については説明をしていると。それを上げて十分に議会の皆さんと議論しながら説明ができたのかなと。それではどうだったという報告はありませんけれども、しかし今、ご指摘をいただいているような案件について、この場で書類を見てすぐ判断できるというのは難しいことでございますので、事前に皆さんがせっかく議案の説明の時間をいただいているわけでございますので、その説明資料については、的確な説明ができるような各課判断をしながら、その説明、全協の中に臨んでいかないといけないと、そのように思っております。
     今、ご指摘されている件については、再度私どもも認識を新たにして、議会に対する説明というものが、この場で理解できるような資料をそろえてちゃんとできるような体制は取っていきたいと、そのように思います。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     シルバー人材センターの所管課でございますので、私のほうからも一言お答えさせていただきます。
     シルバー人材センターにおかれましては、高齢者の生きがいづくり、それから就業機会の確保ということで、大変本町の重要な組織として活動されております。このような中で、研修センターの指定管理でありますとか商店街にゆらり処を設けたところなんですけれども、そこにつきましては、国の補助を受けながら、町も補助を出しながら新たな就業機会の確保を図るということで、通常の補助金とまた別に保健福祉課のほうの予算で約450万ほど予算計上させておりましたけれども、令和2年度からその事業がなくなるということで、うちの保健福祉課の補助金は減額させていただいておりますので、一応報告させていただきます。
     以上です。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     耕地課長のほうにお尋ねします。
     一般質問でもさせていただいているんですが、土地改良事業における換地未清算事務についてお尋ねをします。
     町長の答弁の中でもありましたが、来年度では人件費を増で対応していくということでいただいておりますが、20年ほど前のと、それからさかのぼって精算が終わっていない箇所が多くあるわけですが、課長、まず2点聞きます。
     この古い未清算事務のところ、部分が100%換地する、清算が終了する、完了する見込みというのはどのくらいあるのかと、また、それがないとしたら、私もちょっと100%に持っていくのは厳しいのかなと、古くなっていますので、そういったときはどのくらいの年度をめどに、ずっとこれを引き継いで、あと10年後になると30年前の話になりますから、引き継いでいくわけにはいかないかなと思っているので、いつごろをめどに処分していくか、どういった対応になるか分からないんですが、どのくらいをめどに見切りをつけていくのか。2つお尋ねをします。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     お答えします。
     清算金については、今、中田議員がおっしゃったとおりだと思います。全ての精算がうまくいくかと言われると難しいところがあると思っております。それはなぜかというと、今調査している段階でも死亡者がいたり土地が売買されていたりとか、いろんな案件が出ておりますので、それを全て調査していくというのが、時間を要します。
     その中で、現年度分も清算については時効が5年、ないし10年というふうに法的に書かれておりますので、それも含めて現年度分についても時効が成立しないような方向を持っていかないといけないというのも含めてやっていくと、今年、令和2年度に全てが何年度までできるというような答えを1年間で出せるかどうかというのも、実際にやっていかないと分からないのが現状でございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     課長の言ったとおり、換地100%にするのは、もう今の段階では難しいのかなと私も思っています。
     ある程度の時期で見切りをつけて、課長がおっしゃったとおり、ずっと5年前のやつとか、新しいやつも徐々にやっていかないといけないところがあるので、ある程度の時期で見切りをつけていかないといけないのかなと思うところであります。
     あと一つ質問をします。
     新聞報道でご覧になったかと思うんですが、同じような問題に関して天城町と知名町が載っていました。天城町のほうは、当初予算において減配分となった農家への支払いについて、町が一旦立て替えた後に農地が増えた農家から徴収をするというふうに一般財源、これは金額が載っていなかったんですが、としております。
     また、お隣、知名町のほうでも当初予算のほうで3,000万円計上して、町が行う土地改良事業での換地清算未払い金の支払いに支出をすると。当初支払いをして回収事務をしていくというふうに当初はなっているようでございます。
     これについて、いろいろ議論をしないといけないところだと思いますが、率直に課長、この天城と知名に対してどうのこうの言う必要はないかもしれないですが、これを聞いてどのように感じましたか。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     新聞のほうも読ませていただいて、また見させていただいて、あと同じ耕地課サイドの課長さんの情報もいただいております。その中で、会計の方法は違うかもしれませんが、私としましては、この案件について各推進委員会を立ち上げて、その推進委員会の皆さんと密に協議をして、意向を確認して慎重に進めていくべきものであるというふうに感じております。
    ○7番(中田隆洋君)
     そうですね。当事者である換地を行った、増配分した農家と協議をして進めていくべきところだし、私も町の一般財源を使って1,600万ほど今未払いがあるんですが、それを一括して払っていくのも税の平等性の中とか、土地改良事業の考え方、換地の考え方としてはちょっと違うところも出てきているのかなと思っています。
     ただ、しかし、最初に質問した部分で、どうしても20年前、10年前に関しては100%にならないところでは、ある程度の期間で区切りをつけて後世に残さないような処置というのも大事になってくるのかなと思っておりますので、財政等の問題も出てくるかと思いますが、今の議論の中で町長の考え方を最後に聞かせていただければと思います。
    ○町長(伊地知実利君)
     今、耕地課長がお答えしたように、それぞれの地区の換地に対する問題でございます。この委員の皆さんと議論をしながらやる決定をしていかないといけないと、そのように思っております。安易に町が一般財源をもって補塡するというのは望ましくないのかなと、そのように私は考えているところでございますので、まず公平性という面からも、耕地課からの報告によると一部納めている皆さんもいらっしゃいますし、また、移動によって、先ほど課長がお答えしたように、相続をどうするのかとかいう問題もあるようでございます。
     この受益者の状況を今調査をして、まとめているところでございますので、これらをまとめながら、また、この基になるものは土地改良区にあるわけでございますので、そことの整合性も図りながら、受益者と十分に議論をして進めていかないといけないということで、課長がお答えしたように今年度中にやりなさいというと、それはちょっと無理なところがあるかなというお答えでございましたので、ぜひこれは間違いのないように、受益者と十分な議論をしながら進めていくほうが公平という面から妥当かなと、そのように私も考えているところでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     町長答弁のとおりだと思います。
     ただ、もう一度言いますが、この問題を10年後に残すと30年前の話になってくる。ぜひある程度の期限を設けて後世に残さないようにお願いをしたい、要請として私の質問を終わります。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○10番(山下幸秀君)
     令和2年度の一般会計予算配分等と本町の財政事情は非常に厳しい時期もあったということで、財政を考えての辛抱した予算かなと思っております。
     町長の施政方針も一応目を通しまして私なりに検証してみましたけれども、まず義務的経費と投資的経費についてだけ伺っておきます。
     まず義務的経費は人件費等、扶助費等の大幅増額により、前年度対比で8.3%の増額、約半分近い額になっております。61億9,525万4,000円の一般会計総額のうち、義務的経費が30億4,286万6,000円と、いわゆる必要なお金がこれだけいるわけで、それを除いた額の中から投資に回しているわけですけれども、投資的経費が前年度対比で大幅に2億8,400万2,000円減額の6億9,088万4,000円となっております。そういったことから、本町の経済、産業などを考えたときには、投資的経費が十分な確保ができると、いろんな面で産業の発展などが見込まれると思っております。
     そういう意味で、これから本町が目指す、町民から最も要望の多い総合体育館、アリーナ等の建設に向けて、いかに経費を節約し財政をよくして、またこの事業ができるだけ当初の計画より前倒しでできるような努力をしていただきたいと。また、こういった大きな体育館、アリーナ形式は、できるだけ有利な事業を持ってこれないか、それをいつも考えております。
     そういうことで、私が時々考えるのは、最近すっかり市町村合併、平成の合併が薄れてきました。本町は皆さんご承知のように、沖永良部島は最も県内で、たしかあのときは96市町村の中で合併に一番ふさわしい町が和泊と知名というふうに、私たちは研修を受けました。そういう中で、もろもろの事情により合併ができませんでした。これから先、当面は無理かもしれませんけれども、合併等がもしなされた場合には、これから南西諸島においては防衛計画が強化されますよ。そうなりますというと、基地周辺整備事業という大きな補助事業等が導入されるんじゃないかなと私なりに考えているところです。
     そのためには、そういった事業があれば、この町民の行政サービスを低下させることなく、総合体育館や、こうした雨の多いときにも開催できる全天候型グラウンド等の整備もできるんじゃないかなと思っているところですけれども、そういった町のいろんな町長が目指すよりよい豊かな住みよいまちづくりに努力をしていただきたいということで、これは要請ですので、答弁は要りません。
     以上です。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○1番(川畑宏一君)
     予算審査に当たって30年度のことなんですけれども、南洲神社の前が解体されて、そこの跡地利用という話で事業が、導入があったということなんですけれども、今は現場を見てみますと進んでいない状況で、今回の予算書を見てみますと、ちょっとそこの部分はどうなるのか、そこに関連するような予算が見当たらなかったものですから、そこは今後どのように活用していくのか、お教えいただけますでしょうか。
    ○土木課長(和田清良君)
     南洲橋の解体された跡地の利用についてですけれども、今、南洲橋の下流側の工事を実施しております。この工事の中で、その場所を利用しながら工事を進めるということで今の状態になっています。県のほうで、実際その場所には駐車場をつくるというようなことで考えていたんですけれども、県のほうでその事業ができなくなったというようなことで、今現状のままであります。
     その後、工事が終わった後にどうするかということは、現状で駐車場というような形しかならないと思うんですけれども、事業が取れないということであれば、乳剤をまいて駐車場にするとか、そういうことしか今のところできないんじゃないかなというふうに考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     あそこの解体の経緯は、我々は解体されて初めてあそこの経緯が分かった部分もあったんですけれども、当時の説明からすると、「西郷どん」等に向けて観光客があのあたりを散策するニーズが高まるだろうと。そこに間に合わせたいなということもあり、そして、あと解体事業というのは、あの事業自体すばらしい事業だと思うんですけれども、基本的にその土地の活用度が高いものに関して、そうやって事業が遂行できるというような説明も受けていたんですけれども、さて、西郷どんも終わってしまいましたし、今活用されない状況を見ると、そんなに急いであのとき解体する必要があったのかなという声もちょっと聞かれてくるんですけれども、そのあたりの計画の整合性というものを当時回答いただきました企画課長、お聞かせ願えますでしょうか。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     ただいま土木課長からもありました説明と考え方は一緒なんですけれども、当時は今、議員が急いで慌ててということをおっしゃいましたけれども、そういう慌てて、急いでということではなかったんですけれども、南洲神社の前で当時は西郷どんブームで沸き返っていたものですから、タイミング的にいい、今後のことを考えられるといいのかなということも考えておりました。
     今、土木課長のほうから乳剤をまいてという話もございましたけれども、もし事業を取っても、駐車場的にかかる経費はそれほどなくて、県のほうの事業を取得するためにいろいろアイデアを出したわけなんですけれども、そのアイデアといたしましては、駐車場だけでなく、その周辺の南洲神社、そして南洲記念館、そういったあたりを結ぶ西郷ロードといったものの中で、一つのまた駐車場という位置づけでの事業を模索はしていました。
     しかし、必ず取れる事業ではございませんので、なかなか採択というには現在のところ至っていないという状況でございます。今後もいい事業がございましたら、そういった提案をしていきたいと思っています。
    ○1番(川畑宏一君)
     3回目ですね。急いでやった事業ではないということだったんですけれども、課長、覚えていらっしゃいますか。県の事業を取るために、まずはこちらが率先して、県の予算を取るためにですよ、こちらが先に誠意を見せて動き出すことによって、それが取りやすくなるからということで、課長は説明をいただいたわけですから。
     あともう一つ、活用度が固まっていないとという、今、西郷どんのこともおっしゃいました。だけれども、あの後、私が課長にお伺いしたときに、ではいつ完成するんですかといったら、早くても、当時ですが、31年、もしかしたら32年にかかるかもしれないとおっしゃったんですよ。「西郷どん」の途中にできる事業だったら、西郷どんが放映している真っ最中にあそこに駐車場が完成するのであれば、確かにそれは急ぎの事業かもしれないですけれども、よくよく後から聞いてみたら、もう西郷どんが終わってから、翌年、翌々年になって駐車場が完成するんじゃ、どうだったのかなという、そもそもそこの発想自体が、計画の着眼点自体がどうなのかなという部分もありました。
     もう一つ、課長はおっしゃいました。大型バス等が止める場所がないと。漁港のところとか道路に止めて危ないんだということをおっしゃっていました。私は課長にお伺いしましたよね。では、その大型バスをどういうふうに止めるように検証したんですかといったら、まだ検証もされていなかったですね、当時。されていなかったじゃないですか。大型バスが云々というのは、それをどうやって止めるかを検証してから初めて、そういうのが出てくるのかなと思うんですけれども、あそこに関しては、そもそもその計画段階での検討が不十分だったのかなと思わざるを得ない。だから、これだけ事業が今されていないのかなと思わざるを得ないところではあるんですけれども、30年度にやった事業です。このまま、いつまであそこがあのままになるかという、我々も聞かれるんです。あそこはどうなっているんだといって聞かれるものですから、いま一度、当初予算に入っていないのかもしれないですけれども、あそこは急いで活用する手だてを見いだして、事業を進めてほしいと思います。
     最後は要望です。以上です。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○2番(池田正一君)
     今年度の徴税、歳入のところに町たばこ税が130万ほどアップいたしております。ということは、トータルで6,200万ですか。ほかの群島内の市町村は全て下がっております。しかし、和泊町は上がっています。
     たばこを吸う方々が多いのかなとは考えてはおりますが、今、サンサンテレビ等でも放映されていますが、4月から喫煙のルールがまた変わると、それでたくさん見ています。となると、先日、私とたばこ組合の方とで、町長と議長あてのほうに陳情書も持っていきました。それはもう県のほうまで上げて、国まで上げてのことなので遅くなるとは思いますけれども、たばこを吸う方々が店等に行きます。そして、そこでその店がここでは禁煙にしましょうとなった場合は、吸う方々が非常に吸う場所に困るということが、この4月から起こってくるだろうと思っております。
     それで、そういった業者の方々が相談しに来た場合、町としても、まだ相談はないかもしれませんよ、受け入れる余地はあるのか。これはその店の方のための補助金じゃなくて、たばこを吸っている方々がこれだけ6,000万円払っているんですから、絶対取りっぱぐれのない税金です。
     そのうちの1%でも、言うなれば60万、それぐらいでも使って、そういった喫煙ルーム、もしくは完全に遮断するというようなことに関して、相談が来た場合は柔軟に対応できるのかどうか、今の時点でお尋ねいたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     確かに池田議員が陳情に議長と私宛にまいりました。その件については、郡の担当のほうで県や国への申請をお願いをするというようなことで、私ともこの件については大賛成をしたところでございます。
     今、たばこ消費税が6,000万あまりあるが、それが各個人的な店がそういう改造をするときに、これから応援できないかというような質問だったと、そのように思っておりますが、今、本町では、たばこ消費税からのそういうものについては、具体的に検討しておりません。ただ、商工業において投資した場合の利子補給は予算化しているところでございますので、そういうものの内容で適用できないかどうか、担当課と相談しながら対応していきたいと、そのように思っております。
    ○2番(池田正一君)
     ぜひ対応してください。まさに待ったなし、4月からと、サンサンテレビ等でも放映されていますので、やはり不安に思っているお店の方、もしくは今たばこを吸っておられる皆さんも不安に思って、どこに行ったらいいんだろうという気持ちにもなっているかもしれませんので、ぜひ柔軟に対応をしていただくようによろしくお願いいたします。
     次に、もう一点お尋ねしたいと思います。続けてよろしいでしょうか。
     経済課のほうで、今回地域おこし協力隊、これは廃止になっている項目なんですけれども、多分加工センターの方を採用するのを諦めたことかなと理解はしています。でも、今まさにこのご時世、不謹慎な言い方かもしれませんけれども、コビットが蔓延して飲食店等が潰れていることもあります。
     そういった方々があふれているこの時期に、また募集したら結構集まるのではないかなと思うんですけれども、廃止というふうになっているので、この後どういうふうに加工センターのたびに思っているんですけれども、どう考えておられるかお尋ねします。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     議員おっしゃるように、昨年12月まで地域おこし協力隊を募集していましたけれども、残念ながら応募者がなかったということで、令和2年に向けては、今1名加工技術の専門員がおりまして、今度、1名またその専門員を募集しまして、令和2年度から2名体制でやっていくということで予算は計上しております。
     以上です。
    ○2番(池田正一君)
     ということは、いろいろアイデアを持った方々が今度から、令和2年度から来るというふうに理解しておってよろしいでしょうか。
    ○経済課長(東 敏仁君)
     その1名増になった方は、これまでも水産関係、あるいは経済課の我々の中で、加工センターの協力をしていた方でありまして、いろんな知恵は持っているということで理解していただければと思います。
     以上です。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔発言する者なし〕
    ○議長(永野利則君)
     ないようですので、これで8議案の総括質疑を終わります。
     お諮りします。
     ただいま議題となっております8議案については、議長を除く全員でもって構成する予算審査委員会を設置し、付託の上、審査したいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。したがって、8議案については、議長を除く全員でもって構成する予算審査特別委員会に付託の上、審査することに決定しました。
     以上で本日の日程は全部終了しました。
     本日はこれで散会します。
    散 会 午前10時27分

第5日

発言者

  • 全発言者

発言内容

メニューを開きます

  • 令和2年第1回和泊町議会定例会会議録
    令和2年3月19日(木曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第5号)
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 議案第20号 令和2年度和泊町一般会計予算の議決について
     ○日程第3 議案第21号 令和2年度和泊町国民健康保険特別会計予算の議決について
     ○日程第4 議案第22号 令和2年度和泊町介護保険特別会計予算の議決について
     ○日程第5 議案第23号 令和2年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算の議決につい
                 て
     ○日程第6 議案第24号 令和2年度和泊町下水道事業特別会計予算の議決について
     ○日程第7 議案第25号 令和2年度和泊町農業集落排水事業特別会計予算の議決につ
                 いて
     ○日程第8 議案第26号 令和2年度和泊町奨学資金特別会計予算の議決について
     ○日程第9 議案第27号 令和2年度和泊町水道事業会計予算の議決について
     ○日程第10 陳情第1号 新たな過疎対策法の制定に関する議会意見書の提出について
     ○日程第11 発議第1号 新たな過疎対策法の制定に関する議会意見書
     ○日程第12 陳情第2号 地方たばこ税を活用した分煙環境整備に関する陳情書
     ○日程第13 議員派遣について
     ○日程第14 議会運営委員会の閉会中の継続調査申出書について
     ○日程第15 各常任委員会の閉会中の継続調査申出書について

     ○閉会の宣告

    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 芋高洋一君 書記 東 輝男君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名 氏   名 職   名 氏   名
    町長 伊地知実利君 耕地課長 亘 禎一郎君
    副町長 前田修一君 土木課長 和田清良君
    総務課長 種子島公彦君 会計課長 永山美智代君
    企画課長 皆吉泰智君 生活環境課長 泉 隆一君
    税務課長 林 義仁君 教育委員会
    教育長 竹下安秀君
    町民支援課長 玉野憲治君 教育委員会
    事務局長 永井 徹君
    保健福祉課長 南 俊美君 農業委員会
    事務局長 先山照子君
    経済課長 東 敏仁君

    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     皆さん、おはようございます。
     これから本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第125条の規定によって、和正巳君及び山下幸秀君を指名します。

    △ 日程第2 議案第20号 令和2年度和泊町一般会計予算の議決について
    △ 日程第3 議案第21号 令和2年度和泊町国民健康保険特別会計予算の
                 議決について
    △ 日程第4 議案第22号 令和2年度和泊町介護保険特別会計予算の議決
                 について
    △ 日程第5 議案第23号 令和2年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算
                 の議決について
    △ 日程第6 議案第24号 令和2年度和泊町下水道事業特別会計予算の議
                 決について
    △ 日程第7 議案第25号 令和2年度和泊町農業集落排水事業特別会計予
                 算の議決について
    △ 日程第8 議案第26号 令和2年度和泊町奨学資金特別会計予算の議決
                 について
    △ 日程第9 議案第27号 令和2年度和泊町水道事業会計予算の議決につ
                 いて
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、議案第20号、令和2年度和泊町一般会計予算の議決について、日程第3、議案第21号、令和2年度和泊町国民健康保険特別会計予算の議決について、日程第4、議案第22号 令和2年度和泊町介護保険特別会計予算の議決について、日程第5、議案第23号、令和2年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算の議決について、日程第6、議案第24号、令和2年度和泊町下水道事業特別会計予算の議決について、日程第7、議案第25号、令和2年度和泊町農業集落排水事業特別会計予算の議決について、日程第8、議案第26号、令和2年度和泊町奨学資金特別会計予算の議決について、日程第9、議案第27号、令和2年度和泊町水道事業会計予算の議決について、以上8議案については、予算審査特別委員会に付託してありましたが、会議規則第77条の規定により報告書が提出されております。
     この際、これを議題とし、予算審査特別委員会委員長から審査結果の報告を求めます。
    ○予算審査特別委員長(中田隆洋君)
     皆さん、改めましておはようございます。
     それでは、予算審査特別委員会の審査報告を行います。
     本委員会に付託された事件は、審査の結果、次のとおり決定しましたので、会議規則第77条の規定により報告をいたします。
     議案第20号、令和2年度和泊町一般会計予算の議決について、原案可決すべきものと決定。
     議案第21号、令和2年度和泊町国民健康保険特別会計予算の議決について、原案可決すべきものと決定。
     議案第22号、令和2年度和泊町介護保険特別会計予算の議決について、原案可決すべきものと決定。
     議案第23号、令和2年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算の議決について、原案可決すべきものと決定。
     議案第24号、令和2年度和泊町下水道事業特別会計予算の議決について、原案可決すべきものと決定。
     議案第25号、令和2年度和泊町農業集落排水事業特別会計予算の議決について、原案可決すべきものと決定。
     議案第26号、令和2年度和泊町奨学資金特別会計予算の議決について、原案可決すべきものと決定。
     議案第27号、令和2年度和泊町水道事業会計予算の議決について、原案可決すべきものと決定。
     以上、8議案については、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
     以上で報告を終わります。
    ○議長(永野利則君)
     予算審査特別委員会は、議長を除く全員で構成しておりますので、委員長に対する質疑は省略します。
     これから討論を行います。
     討論ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから、議案第20号、令和2年度和泊町一般会計予算の議決について、議案第21号、令和2年度和泊町国民健康保険特別会計予算の議決について、議案第22号、令和2年度和泊町介護保険特別会計予算の議決について、議案第23号、令和2年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算の議決について、議案第24号、令和2年度和泊町下水道事業特別会計予算の議決について、議案第25号、令和2年度和泊町農業集落排水事業特別会計予算の議決について、議案第26号、令和2年度和泊町奨学資金特別会計予算の議決について、議案第27号、令和2年度和泊町水道事業会計予算の議決について、以上8議案を一括して採決します。
     この採決は起立により行います。
     予算審査特別委員会委員長の報告は、8議案とも原案のとおり可決であります。
     8議案とも委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
    ○議長(永野利則君)
     起立多数です。
     したがって、8議案とも原案のとおり可決されました。

    △ 日程第10 陳情第1号 新たな過疎対策法の制定に関する議会意見書の
                 提出について
    ○議長(永野利則君)
     日程第10、陳情第1号、新たな過疎対策法の制定に関する議会意見書の提出についてを議題とします。
     お諮りします。
     陳情第1号については、会議規則第92条第2項の規定によって委員会付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、陳情第1号については、委員会付託を省略することに決定しました。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから陳情第1号、新たな過疎対策法の制定に関する議会意見書の提出についてを採決します。
     この採決は起立によって採決します。
     この陳情を採択することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
    ○議長(永野利則君)
     起立多数です。
     したがって、陳情第1号、新たな過疎対策法の制定に関する議会意見書の提出については採択されました。

    △ 日程第11 発議第1号 新たな過疎対策法の制定に関する議会意見書
    ○議長(永野利則君)
     日程第11、発議第1号、新たな過疎対策法の制定に関する議会意見書を議題とします。
     発議第1号は、提案理由の説明を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、発議第1号は、提案理由の説明を省略することに決定しました。
     これから質疑を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認めます。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから発議第1号を採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定し、関係機関へ提出することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、本案を原案のとおり可決し、関係機関へ提出することに決定しました。

    △ 日程第12 陳情第2号 地方たばこ税を活用した分煙環境整備に関する
                 陳情書
    ○議長(永野利則君)
     日程第12、陳情第2号、地方たばこ税を活用した分煙環境整備に関する陳情書についてを議題とします。
     お諮りします。
     陳情第2号については、会議規則第92条第2項の規定によって委員会の付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、陳情第2号については、委員会の付託を省略することに決定しました。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから陳情第2号、地方たばこ税を活用した分煙環境整備に関する陳情書を採決します。
     この採決は起立により行います。
     この陳情を採択することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
    ○議長(永野利則君)
     起立多数です。
     したがって、陳情第2号、地方たばこ税を活用した分煙環境整備に関する陳情書は採択されました。

    △ 日程第13 議員派遣について
    ○議長(永野利則君)
     日程第13、議員派遣についてを議題とします。
     お手元にお配りした研修会への出席について、会議規則第127条の規定により議員の派遣を決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議員派遣についてはお手元にお配りしたとおり決定しました。

    △ 日程第14 議会運営委員会の閉会中の継続調査申出書について
    ○議長(永野利則君)
     日程第14、議会運営委員会の閉会中の継続調査申出書についてを議題とします。
     議会運営委員長から会議規則第75条の規定によって、お手元にお配りした議会の運営に関する事項等について、閉会中の継続調査の申出があります。
     お諮りします。
     委員長から申出のとおり閉会中の継続調査とすることにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、委員長からの申出のとおり閉会中の継続調査とすることに決定しました。

    △ 日程第15 各常任委員会の閉会中の継続調査申出書について
    ○議長(永野利則君)
     日程第15、各常任委員会の閉会中の継続調査申出書についてを議題とします。
     各常任委員長から会議規則第75条の規定によって、お手元にお配りした閉会中の継続調査の申出があります。
     お諮りします。
     各委員長から申出のとおり閉会中の継続調査とすることにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、各委員長から申出のとおり閉会中の継続調査とすることに決定しました。
     これで、本日の日程は全て終了しました。
     会議を閉じます。
     令和2年第1回和泊町議会定例会を閉会します。
    閉 会 午前 9時42分