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更新日:2023年6月19日

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3月7日(一般質問:山口明日香議員)

発言者

山口明日香議員

発言内容

次に、山口明日香君の一般質問を許します。
○1番(山口明日香君)
 町民の皆様、うがみやぶらー。
 議席1番、子育て真っ最中、4人のママ、山口明日香です。
 新年が明け、あっという間に3月になりました。本年も私らしく頑張ってまいりますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
 それでは、今定例会で3項の質問を通告しておりますので、壇上から1項めの子育て支援について質問いたします。
 1、子育て支援について。
 各こども園・保育園の保育環境の改善はどうなっているか、また、人員の確保についてはどのようになっているか、お尋ねします。
 以上、壇上からの質問を終わります。
○町長(前 登志朗君)
 山口議員の1点目のご質問にお答えいたします。
 本町においては、保育士の業務負担を軽減し、さらに充実した保育を実施するため、令和3年度から令和4年度にかけて各こども園、保育園において、乳児の睡眠時事故を未然に防ぐための午睡チェックセンサーや、園児の出欠管理、保護者への連絡、保育に関する計画や記録等の業務をICT化するシステムを順次導入いたしております。
 また、人員については、現在のところ各園において保育士の配置基準を満たしておりますが、保育現場においては低年齢児や療育支援の必要な園児への細やかな配慮も求められており、保育士にかかる負担は増大していることから、会計年度職員を配置し負担軽減を図っております。
 今後も、保育ニーズや現場の声を捉え、園児、保護者、保育士にとってよりよい保育環境の整備を図ってまいります。
 壇上からは以上でございます。
○1番(山口明日香君)
 まず、保育環境について質問していきたいと思います。
 ICT化するシステムを順次導入していると町長答弁でもありましたが、各こども園、保育園での今現在のICTの活用状況はどのようになっているのでしょうか、お尋ねします。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 お答えします。
 ICT化ですけれども、先ほど町長が申したゼロ歳児の午睡チェックは、町内保育園はじめ町内3こども園に導入済みでございます。
 あと、ICT、例えば登降園の管理ですとか連絡帳ですか、そういったシステムは今のところ我々保育園には導入してありまして、3月ですか、ほかの町内の3こども園も導入しまして、今、2月21日ぐらいに町内のこども園の職員を集めまして研修を行ったところでございます。3月から本格的にその運用ができるのじゃないかと考えております。
 以上です。
○1番(山口明日香君)
 3月から和泊保育園以外の各こども園3園も本格的に進めていけるということでしたので、分かりました。
 前回、12月議会の令和4年第4回定例会のときに、子供たちの登園管理の観点から保護者と園との連携がしっかり取れるように、保護者から園児の出欠の連絡をメールで送ると、園のほうから確認しました、既読しましたという感じでメールが届くシステムがあるとお話しさせていただきました。その際に、あまり周知されていないのではとお話ししました。そのときに課長答弁のほうではちゃんと研修をして進めていきたいとありましたが、その後何か進捗はあったのか、お尋ねします。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 今後入れる公立の3園につきましては、例えば時間を決めて8時、8時半、9時の登園をチェックするという、そういうことを決めて研修をしたところでございます。
○1番(山口明日香君)
 保護者から子供が今日は休みますとか出欠のメールを送ったら、保育園のほうからそのメールを見ましたというメールが来るんですけれども、兄弟2人とも休みますと言ったら、例えば上の子だけは見ました、下の子はそのメールが来ないということがあったんですよね。それをちょっとお話しさせていただいているんですけれども、その点については何か研修を行ったとか、みんなに周知したという何か進捗があったのか、お聞かせください。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 和泊保育園のことだと思いますけれども、そういうことがあったということで園長のほうには連絡をしましたけれども、その後、改善があったということはまだちょっと確認しておりませんので、後で確認をしていきたいと思っております。大分改善はしたと思っておりますけれども、最終的に確認はしておりませんので、確認をしたいと思います。
○1番(山口明日香君)
 確認していただきたいと思います。
 次に、人員の確保について質問していきたいと思います。
 先ほど、配置基準を満たしていて、負担軽減のために任用職員を採用しているということでしたが、令和4年度中に令和5年度の人員を確保すると思いますが、その際に今までどおりの募集の仕方だったのか、または少し今回は募集の仕方を工夫されたのか、お尋ねします。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 お答えします。
 入園児の募集は減少傾向にありますけれども、募集に応じた職員の配置をしておりまして、今回、2月24日現在なんですけれども、大城こども園が37名、内城こども園が29名、国頭こども園が44名で和泊保育園が107名ですか、それの入園がありまして、それにつきましては今クラス編制等を行っておりまして基準保育士を配置して、結局、ゼロ歳とか1、2歳児は、ゼロ歳児は3名に対して保育士基準が1名ということで、当然ゼロ、1、2歳児の申込みが増えればそれだけ職員を配置していかなくちゃいけないわけですけれども、それを町の公立のこども園ではやっぱり職員の配置等々、全体的な人数もありますので、それを会計年度任用職員で補って配置しておりますけれども、今のところ、その配置に関して足らないという状況は、各園からは上がってきておりません。
○1番(山口明日香君)
 園児の人員を聞いたのではなくて、職員を募集するときの募集の仕方を今までどおりの募集の仕方だったのか、それとも少し工夫をして募集されたのかをお聞かせください。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 募集の仕方なんですけれども、町の当然募集となりますので、例年どおりの募集ということで、今回は1名程度ということで募集しまして、その採用試験に合格された方が2名いるという状況になっております。
○1番(山口明日香君)
 分かりました。例年どおりの募集の仕方だったということで、各こども園・保育園の園児数の増減はどのようになっているのか、お尋ねします。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 お答えします。
 各園の増減数ですけれども、和泊保育園が2月1日現在で全体的に116名で、今回申込みがあったのが107名ということで、マイナス9名ですかね。大城のほうが2月1日現在で41名、新年度の申込状況が37名、マイナス4名で、内城のほうが2月1日が29名で、新年度も29名でプラス・マイナス・ゼロ、国頭のほうが現年度が47名の44名で3名、全体的には233名の217名でマイナス16名の減という形になっておりますが、今後また転入とかがありますので、この数はまた増えていくのかなと思っております。
○1番(山口明日香君)
 分かりました。
 今年度、令和4年度の途中で待機児童が発生したと思います。それについてはどのように思われるでしょうか、お尋ねします。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 お答えします。
 実際の待機という形は僕は認識していないんですけれども、例えば12月、1月に再度こども園に入りたいという形で、多いのはゼロ、1、2の新規入園者でありまして、それが4月まで猶予ができるのかという形でお願いしたというのは聞いております。
○1番(山口明日香君)
 兄弟で年度途中ですか、申込みをして、違う園に通うということになったご家庭もあったようですが、それについてはご存じでしたでしょうか、お尋ねします。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 あったと認識はしておりますが、別々に、結局、人員がありますので、まずは上のお子さんが入っているところにどうですかということで、どうしても定員以上になった場合は、受入れができないという形になりますので致し方なかったんですけれども、ほかの園で受け入れてくれるということで、そういった場合もあったと思います。
○1番(山口明日香君)
 兄弟で違う園に通うとなると、送迎など保護者の負担にもなってくるのかなと思います。人員の関係でどうしてもということだったんですけれども、令和5年度の入園のスタートは待機児童なしでいけそうなのか、お尋ねします。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 現在のところは待機児童なしで進めていけると思っております。
○1番(山口明日香君)
 令和5年度も年度途中の入園の希望で待機児童が出てきそうなのか、またはある程度年度途中での入園のことも予想されていての今考えている職員の配置なのかをお尋ねします。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 お答えします。
 現在のところは今、令和5年度4月の段階での配置基準となっておりますが、年々、年度途中での希望者もありますので、それを補うために会計年度職員も採用して当たっております。ただ、3、4、5歳児に関しては定員的に余裕があるんですけれども、どうしてもゼロ、1、2となりますと、なかなか保育士の配置基準が3名に1人ですとかいろいろ難しい部分も出てきまして、各園でなかなか受入れの体制ができない部分もありますが、そういったこともなるべく解消できるような、途中でのひょっとしたら会計年度の採用も考えながら進めていきたいと思っております。
○1番(山口明日香君)
 ぜひ、年度途中のこともあると思うので、職員の配置、そういう年度途中のことも予想されて、していただきたいと思います。
 各こども園、保育園でICTが導入され、職員の業務改善に努められているのは理解いたします。何度もお話ししておりますが、人が多ければ多いほど細かいところに目が行き届き、できることが増えてくると思います。国のほうでも保育士の配置基準について議論されておりますが、先ほど配置基準は満たしていると、任用職員を配置して負担軽減を図っているとのことでしたので、今後もゆとりある職員の配置にしていただきたいと思います。
 少し話が変わるのですが、先月、国は、卒業式でのマスクの着用については、換気などの感染症対策を講じた上で、国歌斉唱や合唱時などを除いて着用しないことを基本とするとし、4月1日からマスクの着用を求めないことを基本とするということになりました。また、今月の3月13日から、原則、屋内・屋外問わずマスクの着用は個人の判断に委ねるとしました。
 令和4年第1回定例会での一般質問の中でもお話しさせていただきましたが、乳幼児期の子供は、人の顔やその動きを見て表情を学んだり顔の区別を学習していき、顔と表情を区別する能力は、子供が成長していくときに相手の気持ちを理解する能力の土台になると言われている。マスクは子供たちとのコミュニケーションの壁になっているのではないか。子供たちの成長の過程で保育士がマスクをしていると、顔の表情が子供たちは見えにくく、表情を読み取ることが困難になるということなどをお話しさせていただきました。
 そこでまず、町内の各こども園、保育園で現在、子供たちのマスクの着用についてはどのようになっているのでしょうか、お尋ねします。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 現在のところ、低年齢児に関しては当然マスクできないわけですから、保育士のほうがマスクを着用して対応しているということを聞いておりますが、詳しく何歳児か、屋外ではほとんどのお子さんがマスクをせずに活動されておりますが、屋内に関しては今のところ確認しておりませんので、後で確認してご報告していきたいと思っております。
○1番(山口明日香君)
 その点も確認していただきたいと思います。
 私が聞いた話によりますと、年中・年長クラスでは毎日の持ち物にマスクがある園もあるようです。その点はご存じでしたでしょうか。また、どのように思われるでしょうか、お尋ねします。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 その点に関しては確認はしておりませんが、今後、国等の方向性もありますので、その点、マスクの着用に関しましてはまた再度、各こども園の園長等々で協議をしながら進めていきたいと思います。
○1番(山口明日香君)
 令和4年第2回定例会で、コロナ交付金整備事業で680万ほど組んでおります。その中で420万ほど、町内4園に1枚3,000円ほどのシリコン製マスクを職員1人当たり三、四枚ほど配付とありましたが、この事業の進捗状況はどのようになっているか、お尋ねします。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 透明マスクの配付状況なんですけれども、各こども園、保育園にマスクを1月に配付してありまして、枚数等についてはちょっと手元に資料がありませんのでお答えできませんが、後でご報告したいと思います。
○1番(山口明日香君)
 1月に各こども園に配付済みということでしたが、透明マスクの職員の着用状況はどのようになっているのか、お尋ねします。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 お答えします。
 各園に今、マスクの着用について確認をしておりませんので、再度確認をしてご報告したいと思います。
○1番(山口明日香君)
 確認して報告していただきたいと思います。その枚数も併せて報告していただけたらなと思います。私が知っている限りでは、多分、各こども園、保育園、透明マスクを着用されていないのかなと認識しているところでした。
 新型コロナウイルス感染症が5類に下げられるのが5月以降ですが、マスクの着用については3月13日から少しずつ緩和されていくということで、他市町村では、3月13日以降も継続して保育士の職員がマスクを着用した生活を続ける方針の園もあるようです。ある程度の判断基準を設けないと保育士の職員の方々も混乱するのではと思いますが、どのようにお考えでしょうか、お尋ねします。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 お答えします。
 ある程度の基準を設けるということですけれども、各園、園長がおりますので、その方々とも相談しながら、どういった形でマスクを外す、着けるということをある程度お示ししたいと思っております。
○1番(山口明日香君)
 いきなりマスクを外すということは多分難しいのかなと思うんですけれども、そういったときに、透明マスクを配付済みということですので、そちらを活用していただけたらいいのかなと思います。
 新型コロナウイルス感染症が発生し、マスク生活が始まり、3年ほどがたち、今年からコロナウイルスも5類に引き下げられようとし、マスクの着用も個人の判断に委ねられ、少しずつ緩和する方向で国も動き出そうとしております。
 コロナ禍でデジタル化が急速し、テレワークやオンライン授業など、よい方向に進んだものもありますが、行事や大会など様々なことが中止や延期になり、コロナ禍での子供たちは、私たちが経験したことのない学校生活、園生活を送っています。私たち大人の1年と子供たちの1年は違います。たくさん我慢ばかりさせた日々だったのではと思います。
 コロナ禍で生まれたゼロ歳の子供がもう3歳です。乳幼児期をコロナ禍で過ごした子供たちに今後どのような影響が出てくるのか、しっかりと見極めていかなければならないと思っているところです。いきなりマスクを外すというのは難しいと思いますが、各こども園、保育園の職員の方々には、子供たちの成長に重要な乳幼児期など、年齢に応じて段階を踏んででもいいので、子供たちの健全育成に取り組んでいただきたいと思います。
 次に、2項めです。
 2、産婦人科の存続について。
 沖永良部島島内で分娩が可能な医療機関は1施設あります。全国的にも医師不足という難しい状況だということは理解できます。そういった中で本町はどのようにしていくのか、質問していきたいと思います。この質問に関しましては、3年前に同僚議員のほうからも質問があったようです。再度質問していきたいと思います。
 島内唯一の産婦人科の存続が危機的状況にあることから、早急に対策を講じる必要があると思うが、どのように考えているか、お尋ねします。
○町長(前 登志朗君)
 山口議員の2点目のご質問にお答えいたします。
 現在、島内で分娩が可能な医療機関は1施設で、医療機関で常勤する産科医師は1名体制となっており、常勤医師におかれましては24時間体制で昼夜を問わず対応し、島内の産科医療を支えていただいております。また、常勤医師不在時には非常勤の産科医師に対応していただいているところです。
 全国的に産科医等は少ない状況であり、確保も難しいところですが、当該産科医療機関においては、常勤医師1名では負担が大きいため、複数医師配置できるよう現在、令和6年度からの常勤医師1名増員の確保に向けて検討しているようです。
 本町としても、島内で安心・安全に子供を産み育てる環境を整備するため、新たな医師確保に向けて知名町と連携を図り、当該医療機関や医師会などと協議調整し、鹿児島県の補助事業であります地域医療介護総合確保基金事業補助金などの活用を視野に入れながら対策を進めてまいります。
 壇上からは以上でございます。
○1番(山口明日香君)
 産科医師の確保については、今までどのような取組をされてきたのか、具体的に分かりやすくお尋ねします。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 まず、全国的に産科医不足の中で、医師の確保が困難な状況となっているようです。島内の分娩取扱医療機関といたしまして1施設、1医療機関があるわけでございますが、そこの医療機関につきましては、約十二、三年前ほどもその産科医の先生がご高齢ということで分娩を休止せざるを得ないというような状況もあり、そのときには大々的に新聞報道もなされたようでありますが、町でありますとか医師会等関係機関の協力をいただきながら継続できていることに非常に改めて感謝をしているところです。3年ほど前にも中田議員のほうから同様なことで質問をいただいているところなんですが、その時点でも県のほうにお願いに行ったりしたところであります。
 現在常勤している医師の方につきましては、高齢であるんですけれども支障なく対応できているというような状況もあると伺っております。
 また、不在時には系列病院などから四、五名の医師が非常勤で確保されているというようなことですので、そこまで大きな危機的状況にあるのかどうかは置いておいても、高齢ということでございますので、その辺のところは新たな医師につきまして医療機関のほうも令和6年中に増員を計画しているようですので、医療機関、それからまた島内の医師会の皆様とも協力しながら、島内で分娩取扱医療機関がなくならないように引き続き努力していきたいと思います。
○1番(山口明日香君)
 県や関係機関と協力して取組をされてきたということでしたが、島内での出産数、分娩件数はどのようになっているのか、お尋ねします。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 令和3年度の実績となります。和泊町のほうが出生数42名、それから知名町のほうが50名、合計92名で、これのうち島内で出産された方が和泊町21名、知名町23名、合計44名ということで、この44名が恐らく徳洲会病院で分娩されたということでございますが、これに里帰り出産ですね。島外から島に里帰りで出産された方が含まれると思いますので、44プラス何名かは徳洲会病院で出産したものと思われます。
○1番(山口明日香君)
 分かりました。
 ここ数年の出生数の推移はどのようになっているのか、お尋ねします。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 ここ5年間です。平成29年度が52名、平成30年度が44名、元年度が41名、令和2年度が45名、令和3年度が42名となっております。
○1番(山口明日香君)
 若干ですが減ってきているのかなと思いました。
 確認したいのですが、出生数が少ないと産婦人科の存続に何か影響が出てくる可能性はあるのでしょうか、お尋ねします。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 お答えします。
 当然、医療機関のほうも採算性というのがありますので、出生数が非常に少ないと休止せざるを得ない状況も考えなければならなくなるのではないかと。そういうことで、例えば喜界島とか与論島ではもう既に島内での分娩取扱医療機関がなくて、島外で出産しているという状況もありますので、そうならないように、子供を安心・安全に産み育てられる環境づくりはやはり必要だなと感じております。
○1番(山口明日香君)
 例えば出生数が何人を切ったら存続は難しいなど、決まりといいますか、基準があるようでしたらお聞かせください。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 基準というのは特に私も答えを持っているわけではございませんけれども、ただ、採算性ということで、やはり産婦人科を利用される妊婦さんの方の利用が少ないと、やはり病院のほうも診療代とかが当然入らないということでありますので、大体1分娩当たり40万から50万円かかると言われておりますので、例えば月に10人出生数がおれば四、五百万病院に入るわけですので、最低でも10人ぐらいいたら、その辺の部分は経営的にも安定化を図れるのかなと考えます。
○1番(山口明日香君)
 分かりました。
 産婦人科と小児科がなくなってしまうと地域が終わるのではと、不安に思っているところでした。将来を担う若い産婦人科医師を継続的に確保していって育成していく必要もあるかと思いますが、その点についてはどのように思われるでしょうか、お尋ねします。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 今、島内の出身の学生さんがいろいろ医師を目指して頑張っているというようなことも聞いて、大変うれしく思っているところなんですけれども、やはり島内で育って、また将来島内に帰って、そういった産婦人科医であるとか小児科医であるとか島の医療に貢献できる人材に育っていただければ非常にありがたいなと思うと同時に、介護分野を含めたそういった専門職の確保は本当に重要になってまいりますので、その辺の対策に向けても今後、継続して努力していきたいと思います。
○1番(山口明日香君)
 ぜひ継続して努めていってほしいと思います。
 令和6年度から常勤医師を1名増員で検討しているということでしたので、少し安心したところです。
 女性が子供を産まないと子供は増えません。人口は増えません。今、子供を産んでも、その子供が大人になるまで20年かかります。人手不足、人材不足、今後はますます厳しくなる一方だと思います。今に始まったことではありませんが、最近どこも人手不足が深刻なようです。今の若い世代が頑張って踏ん張っていても、これからの未来、子供や孫の世代はどうしていけばよいのでしょうか。子供を安心して産み育てられるよう、移住・定住にも力を入れていただき、今後も医療の充実、産婦人科医師の確保、産婦人科の存続に努めてほしいと思います。
 以上で、2項めの質問を終わります。
 次に、3項めです。
 3、AEDの設置・活用について。
 各小・中学校でのAEDの設置場所はどのようになっているか。また、救命講習はどのように行っているか、お尋ねします。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 山口議員の3点目のご質問にお答えします。
 現在、各小・中学校には町から1台ずつAEDが配付されており、各小・中学校では職員室または職員室の廊下のいずれかの場所に設置している状況です。
 次に、各学校における救命講習の状況については、現在、全ての小・中学校で教職員、保護者を対象に救命講習会を行っています。講習会では、消防署の職員を講師に招き、人形を使った心臓マッサージやAEDの使用方法について、講義だけでなく実技、練習を伴った体験的な講習会を開催しています。AEDの設置や救命講習は児童・生徒の生命に直結することであり、教育活動に携わる教職員、またPTA活動に携わる保護者にとっても大変重要な講習会であると認識しております。
 教育委員会は、各学校に対して救命講習会を年間計画に明確に位置づけ、年一、二回は必ず実施するよう指導しているところであります。
○1番(山口明日香君)
 各小・中学校、職員室か職員室の廊下に設置しているということでしたが、学校がお休みの土日祝日は職員室や学校の鍵は開いているのでしょうか、お尋ねします。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 これは常に開いているわけではなくて、職員とか教頭、校長が出勤しているときにはもちろん開いているわけなんですけれども、そうじゃない場合には鍵がかかっておりますので開いておりません。
○1番(山口明日香君)
 職員室や学校が開いていないときなどに校庭で活動されたりする場合があるのでしょうか、お尋ねします。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 鍵が開いていない場合でも、校庭ではスポーツ少年団とか、休みの日も、また体育館など、そんなときがあります。
○1番(山口明日香君)
 鍵が開いていないときに校庭だったり体育館で活動することがあるということでしたが、鍵が閉まっていて職員室や職員室の廊下、室内にAEDが設置されているとなると、もしAEDを使用することになった際にはどのような対応をすればよいのか、お尋ねします。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 今、そのことが一番問題だと。AEDはいつでもどこでも誰もが使えるような状態にしておかなければいけないということで、今後、職員室とかそのようなところに置くのではなくて、廊下に出して、廊下というのは鍵がかかっていないひさしの部分とか、そういうところに全てAEDを出して、どこにおろうといつでもどこでもできるような方向に持っていかなければいけないなということで今検討しているところです。
○1番(山口明日香君)
 今検討しているとのことでしたので、もし、検討している間ですよね。今、職員室とか職員室の廊下にあるときにもしAEDを使用することになった場合は、どのように対応すればよいのか、お尋ねします。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 早急にそのあたりは対処していきたいと考えております。
○1番(山口明日香君)
 早急にということでしたが、例えば今の状態でもし必要となったときはガラスを割ることになるのかなと思うんですけれども、そのところはどのようにしたらいいのか、お尋ねします。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 もうやむを得ない場合にはそういったことになろうかとも思いますけれども、近くに誰か職員室の鍵を持っている人がいるとは限りませんので、近くに教頭住宅、校長住宅もありますけれども、AEDを使うというのは非常に急を要することなので、そういったガラスを割ってでも、緊急事態の場合にはそれもやむなしと考えておりますけれども、そういったことにならないように、すぐに対策を講じていきたいと思っております。
○1番(山口明日香君)
 分かりました。もしガラスを割るとなった場合は、そのガラスは子供が割れるのかをお尋ねします。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 近くに何かガラスを割れるようなものが置いてあれば子供でも割れると思いますけれども、学校のガラスは強化ガラスですので、そう簡単に手なんかで、また手や足を使って子供が割れるような状態ではないと思います。
○1番(山口明日香君)
 強化ガラスということで、子供たちに割ることは結構難しいのかなということで、そういった点も含めて早急に対応していただければと思います。
 各小・中学校で救命講習を年に一、二回実施しているということでしたが、保護者と学校の職員を対象にということでした。AEDの取扱いは何歳からなのか、お尋ねします。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 これは、AEDの取扱いが何歳からということは私、確認はしておりませんけれども、常識的に考えて、やはりその講習を受けた大人ということだと思っております。
○1番(山口明日香君)
 他市町村のほかの学校で、子供たちにAEDを使った救命講習を行っている学校もあるようです。子供たちに対してのAEDを使ったそういった講習は行う考えはあるのか、お尋ねします。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 小学校の高学年、中学生ぐらいになればAEDの操作とか使い方は大人並みにできるのじゃないかと思いますので、今後は中学生ぐらいはそういった講習にも参加させて、教えていく必要があるのじゃないかと思っております。大体の場合に、やはり子供たちだけで何かをしていてこんな事態が発生するということはそうは考えられませんけれども、子供たちだけでAEDの近くにいてそういった事態が発生した場合もありますので、中学生ぐらいにはそのような講習も必要じゃないのかなと思っているところです。
○1番(山口明日香君)
 私も学校で行われた救命講習へ参加したことがありますが、AEDの使用はそんなにとても難しいわけではなく、機械が話して教えてくれるので、子供たちにもできるのではと思いました。また、小さい頃から体験しておくことも重要なのかなと思います。大人でも毎年やっていてもやはり忘れてしまったりしますし、もしAEDを使用するという場面に遭遇した際には少しでも使い方を知っていたほうが、実際に使用するときの不安は解消できるのではと思います。今後、子供たちへのAEDの救命講習を検討していただければと思います。
 以前、同僚議員のほうからもありましたが、各字公民館でのAEDの設置の場所はその後どのようになっているのか、お尋ねします。
○総務課長(林 義仁君)
 各字公民館においては平成29年に設置をしておりますが、公民館の中、外、そこは設置の集落のほうに決めていただいておりますが、設置保管ボックスがございまして、屋外に置けるような専用ボックスがあります。それを集落のほうで購入していただいて、屋外のほうに設置していただいている字もあります。
 以上です。
○1番(山口明日香君)
 以前、令和2年ですか、同僚議員のほうから質問があった際には5字が外に設置しているというような感じだったんですけれども、それから何かほかの字などで進捗はあったのか、お尋ねします。
○総務課長(林 義仁君)
 すみません。その部分はちょっと確認はしておりませんので、すみません。
○1番(山口明日香君)
 ぜひ確認して教えていただければと思います。
 AEDの設置されている場所が分かるパンフレットなどはあるのか、お尋ねします。
○総務課長(林 義仁君)
 AEDが分かるようなシールを貼って、その場所にあるような形でシールを貼っております。
○1番(山口明日香君)
 AEDがあるという、何かそういうパンフレットみたいな、多分防災マップには書かれていると思うんですけれども、防災マップ以外で何か分かるものがあるのか、お尋ねします。
○総務課長(林 義仁君)
 防災マップには当然、各集落避難場所とか書いていますので、そこには書いていますけれども、そこだけだと思います。
○1番(山口明日香君)
 分かりました。
 防災マップには、そういった各小・中学校とか公民館などにAEDが設置されているというのは分かるんですけれども、民間施設での設置場所等も載っているのか、お尋ねします。
○総務課長(林 義仁君)
 民間施設に関しましては防災マップに載っているのか、ちょっとはっきり確認はしておりませんが、民間でAEDを設置している箇所も数か所ございますので、そこはまた確認をしながら進めていきたいと思います。
○1番(山口明日香君)
 確認していただきたいと思います。私が確認する限りでは、防災マップには民間施設でのAEDの設置場所は載っていませんでした。
 心肺蘇生が必要な緊急事態のときに、防災マップを確認してAEDの場所を調べるという余裕はないかと思われます。ネットの検索で「和泊町 AED」ですぐ場所が検索できる必要があるかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。
○総務課長(林 義仁君)
 AEDが必要なときには緊急性がありますので、実際にAED、インターネットで検索できるようなシステムがあるのかどうかも含めて、また、そういうふうな機能があるのかどうかも含めて検討していきたいと思います。
○1番(山口明日香君)
 調べて検討してほしいと思います。
 ちなみに、今現在「和泊町 AED」で検索をしますと、お問合せ先、総務課と出てきますが、総務課のほうではAEDの全部の設置場所を把握されているのでしょうか、お尋ねします。
○総務課長(林 義仁君)
 全ての場所を把握しているわけではございませんが、町として設置している41か所は把握しておりますが、そのうち37か所が総務課が管理しております。
○1番(山口明日香君)
 緊急時にAEDの場所を検索して、すぐ近くの設置されている場所が分かればとてもいいと思うので、そういった部分も併せて、AEDの設置場所を検索すると総務課と出てくるので、総務課のほうでも、近くにどこにAEDがあるのかなど把握していただいて、検討に努めていただきたいと思います。
 年に一、二回の救命講習かもしれませんし人生で1回もAEDを使わないかもしれませんが、AEDの設置場所や講習によって助かる命があります。ぜひ、設置場所や講習の在り方について再度確認をしていただくよう要望いたします。
 以上で私の一般質問を終わります。
○議長(永野利則君)
 これで、山口明日香君の一般質問を終わります。
 ここでしばらく休憩します。
休 憩 午後 零時22分

お問い合わせ

和泊町役場議会事務局 

TEL:0997-92-2569

FAX:0997-92-3176