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更新日:2023年6月19日

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3月7日(一般質問:池田正一議員)

発言者

池田正一議員

発言内容

 日程第10 一般質問
○議長(永野利則君)
 日程第10、一般質問を行います。
 通告に従って順次発言を許します。
○5番(池田正一君)
 うがみやぶらー。むーるなげ、どぅくさしおやぼえ。ぬくさなたや、ひーさなたや、しおやぶしが。体調には気いつけてたぼれよ。
 議席5番、池田正一です。
 サンサンテレビで議会中継をご覧になっておられる皆さん、今議会も8人の議員が登壇いたします。このように町政に積極的に質問する我が和泊町議会、これからもよろしくお願いいたします。
 令和5年第1回定例会において一般質問を出しております。壇上よりさせていただきます。
 まず、先週、喜美留字において火事が起こりました。亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、今現在、国頭においてテレビ、電話、インターネットがつながらない状況がまだ続いております。徐々に回復しているとは聞いておりますが、早めの復旧を期待いたしております。
 今年も卒業、転勤とシーズンがやってまいりました。沖永良部島から旅立っていかれる皆さんが、それぞれの新しい任地において活躍することを心から期待いたしております。
 サトウキビの刈取り作業が終盤に差しかかっております。また、ジャガイモ等においては最盛期であります。これからニンニク、里芋と移行していくことでしょう。また、畜産においても先週、子牛の競り市がありました。花農家においては、まさに彼岸が近づき最盛期だと思っております。和泊町で農業に従事している皆さん、健康に十分気をつけて頑張ってください。
 では、ここで私の一般質問をいたします。
 1、施政方針について。
 1.切り花等において自然災害に備え施設整備の推進とあるが、現在の状況、今後の予定はどうなっているのか、お尋ねいたします。
 2.畜産において栄養価の高い自給粗飼料生産の取組とあるが、どのような取組をするか、お尋ねいたします。
 3.スポーツの活動拠点となる総合交流施設建設の進捗状況と今後の予定はどうなっているのか、お尋ねいたします。
 以上、壇上よりの質問を終わります。
○町長(前 登志朗君)
 池田議員のご質問1.、2.について私のほうからお答えをいたします。
 1.本町を含め、奄美地域に襲来する台風は年々巨大化し、猛威を振るっており、台風を含めた自然災害から作物を守るために施設整備が必要と考えております。その中で、補助率が有利な事業として奄美群島成長戦略推進交付金事業があり、これまでに同事業を活用して施設整備を行っております。現在の状況としては、平張り施設が約32ヘクタール、営農用ハウスが約30ヘクタール整備されております。
 今後の予定といたしまして、奄振交付金の総事業費における本町割当て予算額との兼ね合いがありますが、令和6年度以降も、要望があれば鉄骨平張り施設や営農ハウスなどを整備する予定となっております。
 続いて、2点目のご質問にお答えいたします。
 沖永良部島で多く栽培されている飼料作物はローズグラスという作物です。この作物は永年牧草で何回でも刈取りが可能ですが、適宜更新作業を行わないと栄養価が落ち、雑草化していきます。これを抑えるためには、少なくとも5年での更新作業を行い、栄養価の高いローズグラスが確保できるよう、畜産農家への周知指導等に取り組んでおります。
 また、実験農場において、子牛用の粗飼料として暖地型牧草トランスバーラを栽培実証し、推進を図っているところです。トランスバーラは、主に沖縄県で栽培されており、茎が細く生産性と嗜好性に優れ、密生して生えるため雑草化を防げることが特徴です。
 今後は、実験農場にある展示圃場を種苗圃場用として栽培面積を増やしながら、畜産農家への周知及び普及に取り組んでまいります。
 私のほうからは以上でございます。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 池田議員の3点目のご質問にお答えします。
 令和4年12月第4回議会定例会において東議員のご質問にお答えした新たな組織として、和泊町総合交流施設建設を更に推進する会を設置しました。この会は、スポーツ、子育て等に関する識見を有する方々10名で構成し、これまでに2回開催したところです。
 会議では、これまでの経緯、基本構想、基本計画を基に建設候補地と施設規模案についての説明の後、委員からのご意見をいただき、それぞれの建設位置のメリット、デメリット等を上げ、町民運動広場周辺に絞ったところです。規模においてもメインアリーナとサブアリーナの両方を含んだ案に絞りましたので、今後はその他の施設の調整に入ってまいります。
 また、令和4年度の地質調査については、建設候補地が決定しておらず、また、調査費の高騰に伴い適切な調査が見込めないと判断し、実施は見送ることとしました。
 今後の予定としましては、令和5年度中に和泊町総合交流施設建設を更に推進する会と役場職員で構成するプロジェクトチームで協議を進めた後、地質調査、基本設計など建設に向けて必要な手続に取り組んでまいります。
○5番(池田正一君)
 それでは、次から担当課長と話していきたいと思っております。
 まず、花きにおいて。現在、平張りが32ヘクタール、ハウス30ヘクタール等々あります。これ、例えば幾つの農家の方々がしているのか、また、今の状態からして更新等も必要な状態になっているものもあるのか、お尋ねいたします。
○経済課長(東 敏仁君)
 農家戸数に関しては把握しておりません。また、更新については、適宜要望等あれば行っていきます。
 また、この事業、一番最初に同じ3名でやったから継続してこの3名でやらなければいけないということはありませんので、3戸以上農家が集まって、そして共同作業等がこなせるというような体制ができましたら、随時事業として組み立てていきたいと考えております。
○5番(池田正一君)
 把握はまだされていないと。施設等の老朽化等があったら、ぜひもう適宜にしてくださいませ。
 それで、令和のほうからで結構ですが、元年に4棟ですかね。2年に10棟等やって、そして3年はそういったものがなかったのです。これは誰も要望等、募集等上がってこなかったからなのでしょうか。その同じ農業創出支援事業においてはバレイショの収穫機をこの年は購入されているとは思いますが、なぜこの年はなかったのかなと疑問なんですが、応募がなかったのかどうか、お尋ねいたします。
○経済課長(東 敏仁君)
 議員おっしゃったとおり、31年は1基、そして32年、31年繰越しが3つで、令和4年は営農ハウスをやっております。それ以外は鉄骨平張りということで、先ほどからありますように、農家からの要望等あればしっかり対応して事業を組み立てていっております。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 では、令和4年度に着工されたハウス整備で3,300ほど上がっておりますかね。その現在のハウス等々はもう完了しているんでしょうか。そして、5年度には幾つぐらいの応募と、そしてまた申し込んだ方々は確実に造れる状態にあるのかどうか、お尋ねいたします。
○経済課長(東 敏仁君)
 令和4年度のこんぴら生産組合営農ハウスです。これは、日付までは覚えていないんですが、11月に私が完成検査をし、県の確認検査を受けて、もう今、農家さんはそのハウスで栽培を行っております。
 令和5年度に関しては、鉄骨平張りを今のところ事業要望を行っておりますが、奄振の交付金が各町割当てがありますので、ほかの事業もありますので、それとの兼ね合いもありますが、一応令和5年度、1組合は内示的なものはいただいております。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 4年度が3,000万、それで5年度は一応、今回まだ通ってはいないです。当初予算予定額として7,000万ほど入っているもので、ちょっと大きい金額かなと思っておられますが、その1つの団体だけの申込みで一応この金額と考えて出されたのでしょうか。はい、分かりました。
 これからも台風災害等で起こる場合は、やはり鉄骨のハウス、平張り、これからどんどんハウスですかね。になっていくと思います。そして、人によってはなかなか申し込んでもすぐにはやはりできないということもあるのかなと聞いておりますけれども、順次これから、今現在は1つの団体だけなんですけれども、ほかにも申し込む予定の方々等、また来年度以降等もあるのでしょうか、お尋ねいたします。
○経済課長(東 敏仁君)
 今、我々経済課のほうに来ている要望が、営農ハウスが2組合来ております。これも先ほどから言いますようにやはり奄振交付金の予算の枠内で、何年度に実施していけるかというのはその予算の確保次第だというふうに理解してください。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 この花等におきましては、先ほど町長の所信表明の中でもありました。天候の不良があって出荷ができないときがあったと。船舶の欠航のため出荷ができなかった時期がありました。それで、こういったことに対しての対策と、またシミュレーション、どういったものをしていけばいいのかというのは考えておられますでしょうか。それとも、もうこのまま今回は運が悪かったねで終わらせてしまうのか、ちょっとお尋ねいたしたいと思いますけれども、いかがでしょう、課長。
○経済課長(東 敏仁君)
 年末、一番正月花等の市場へ送るときに船便が欠航したということで、その専門農協あるいはそれぞれの組織、出荷組合の皆さんの話を聞きますと、やはり冷蔵庫の中に保管して年明けに出荷したと。その代わり、市場関係者等の話を聞きますと、そのときは全国、北海道から本州は雪等で全く物が動かなかったということで、結局、年末、花が全国の市場に集まらなかったということで、どうしても送ってほしいというようなことで、年明けに送ったものが非常に高単価で、そして今も単価が高くてずっと続いていると。
 その要因を伺いますと、やはり今、議員もおっしゃったように、寒い日が続いたり暖かい日が続いたりということで全国なかなか花が市場に集まってこないと。暖房をたいたら早まるんですけれども、やはり今、燃油が高くてなかなか暖房もたかないで、今、沖縄県と沖永良部の産地が全国の花市場を占めているということで、これが当分続くんではないかと。しかし、4月になると今度は今遅れている分がどっと集まってくるということで、4月は値崩れを起こすのではないかなというのが状況であります。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 今年度は全国でそういったことがあり、送られない、花が集まらなかったので価格のほうも高騰していると、それも聞いております。ただ、これは最終的に結果論でありまして、いい単価になる。でも、年末等に花があった場合、その出すのでやったけれども、それでもやはり商品が悪くなった分はもう控えて、削除して送ったという話も聞いております。
 先ほどの質問で、そういった場合に何か輸送する方法、例えば船等が駄目であれば飛行機、その飛行機も普通の皆さんが乗る飛行機で送るわけにはいきません。そういった部分も、これも一つの災害ではないのかなとも考えられて、そういったもので大きな輸送の飛行機等も手配してするという方法も今後必要になってくるのではないのかなと思いますが、そういったところも考えて、どのようにこれからの対応等、そういったことも考えられるのでしょうか、お尋ねいたします。
○経済課長(東 敏仁君)
 考えられるとは思いますけれども、実際、例えば今、議員がおっしゃる沖永良部空港にそういう貨物的な飛行機が手配できるのかといいますと、実際的には無理ですよね。ですから、こういうのはやはり船も定期路線が来ない、貨物船でさえ何とかその1週間の間に1回だけ来ていたということで、そのときにはしっかり積んで送ったというふうなことは生産組合から聞いております。こういういろんな情報を加味して、聞いて、船が定期船は欠航だけれども貨物船は来るというようなそういう情報をしっかり収集して、送れるときに送っていただきたいというふうに思います。
 また、行政としましては、本当にこれはもういえば国家的な話になってくると思います。その辺はしっかり我々としても、私は担当課長ですけれども、町長とも一緒になって国や県のほうにこのような働きかけはやっていきたいんですが、いかんせん自然災害の中で船も動かないというようなことに関しては、とにかく声はしっかり上げていきたいというふうに思っております。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 今、私が言ったのは、確かにスケールが大きくなってきます。でも、実際に農業をしている方々からはもう死活問題、本当に目の前にそういう方が来て、議員だろう、今後どうにかできないのかとか言われると、さすがにどうにかできる、なかなか難しい、我々でもできないことでもありますけれども、そういったことに向けての対策を講じていく、考えていくことはとても大事なことだと思います。
 そういうふうにすることによって和泊町で農家が頑張ってやっていったら、町のほうもみんな協力してくれるよという体制も整っていくと思います。皆さん安心してできると思いますので、ぜひこれからも、本当に難しいことではありますけれども、検討もしくは方法を考えていっていただきたいと思います。
 農業関連ということでもう一つ、今回、通告はしていなかったんですけれども、ちょっとバレイショのほうでお聞きしたいんですけれども、よろしいでしょうか。
 通告をした後に結構、農家さんもしくはサトウキビの農家の方々からこういうことが起こっているんだけどと言われました。例えば、今現在ジャガイモ等、疫病等が頻繁に出ております。それに対する対策と、それとジャガイモ等があまりにもそういった病気等々が入るもので、今度またサトウキビのほうに植え替えをするというふうに農家の方々から結構注文が来ておって、今すごくあたふたしているんだけどと。さらに、和泊町としてはそれにまた代替するものとかもできないのかと。皆さん、サトウキビばっかりに来てしまっても、今度は皆さんの収入が減るので、そこのところはどう考えているんだろうかなという問合せがありました。その部分、今通告はしていないんですけれども、課長の今の見解で結構ですけれども、どのように考えられますか。
○経済課長(東 敏仁君)
 確かにバレイショが、年内の強風あるいは寒波、そして1月の寒波等で、今、10月植えから11月ぐらいの冷蔵物が出荷のピークだと思います。M率以下が去年よりも大分多いということで、単価が取れないというふうな情報は聞いております。これに関しては、やはり農協もしっかり選別をし、早めに出荷しているという体制で、今のところ3日ぐらいで販売はしていると思います。
 また、申し訳ありません、今バレイショが駄目だからキビにどうのという話は、私、今初めて聞きました。先般、去年の里芋が非常に7月の遅い出荷で、それこそ病気が入ったということで、ほとんど里芋からバレイショとかほかの作物に転換したというような話も聞いております。
 それはそれぞれの農家の一つの経営方針でありますので、我々としては、もし今、議員が危惧しているサトウキビに全部来た場合という話も、またサトウキビに対しては施政方針でもありましたように農作業受託組織をつくっておりますし、苗の確保に関してもトウナイカイ種苗組合を組織して対応しております。開発組合ももちろん対応しております。そのようにして、農家が個々で決めた経営の方針転換に対しては、行政としてはしっかり対応できるように取り組んでいきたいと思います。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 この間、本当に感謝、最後に要望だけしておきます。
 せっかく実験農場等々がありますから、ジャガイモ、里芋だって、今ではもうニンニクが結構また増えてきていますかね。その次にまた新たな作れる作物等々のほうもぜひ考えて、新たなものを出して、いつまでも農業立町和泊町が続くように、農業でも潤ってやっていけるように、今現在とてもいい、和泊町は群島内でも県内でも農業ではすばらしい成績を収めておりますけれども、これからも持続して続いていくためにも、新たな作物等もぜひ考えてみてください。これはもう要望しておきます。
 続いて、2点目のほう、お尋ねいたします。
 畜産農家において自給粗飼料生産等の記載がされておりました。これは3年度の決算の中でも今後の課題として計上されていたので、今回これに載ってきたのかなと思っているところですが、具体的にどのようにしていくのか、課長、お尋ねいたします。
○経済課長(東 敏仁君)
 先ほど町長が答弁いたしましたように、今、沖縄県で主流になっております暖地型牧草、トランスバーラという草があります。これを実験農場で今、展示圃場で去年から作っております。これが非常に栄養価が高くて生産性もいいということで、今、農家を実験農場に来ていただいて見てもらって、そして早速、もうこれを15名の農家は苗を持っていって植えております。これをしますと栄養価が高いということで、濃厚飼料、配合飼料の低減にもつながっていくのかなというふうな考えで今、推進を進めております。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 ただいまから作物等、こういった飼料に使うローズグラス等、そういったものの説明を受けました。僕は、てっきりこれを見て最初、粗飼料等がどうしても島内で不足しているじゃないですか。それぞれ作っている方々もおられますけれども、どうしても草を植える畑等が少ない方々がいないと。それで購入しないといけない。ところが購入しても、価格も上がっている。アメリカ等から取る場合には上がっていると。これに対してどういうふうにしていくのかな、それも書かれているのかなというふうに感じまして、そのように例えば粗飼料等を持っていない農家の方々、買いたくてもなかなか買えない。そういった場合、何かその中で提供してくれるとか、そういったシステム等はないのでしょうか、お尋ねいたします。
(発言する者あり)
○5番(池田正一君)
 すみません。粗飼料等、草を作るじゃないですか、自分で。だから、自分のところで食べす分だけで手いっぱい、さらに足らない。足らないけれども、高いところで買うよりは、同じ農家の方々がどんどん、たくさんあるから提供するようという、そういったシステム等ができているのかできていないのか。それぞれの個人の農家の付き合いにもなるかもしれませんが、そういった部分、把握できているか。それだったら提供もできるじゃないですか。どこどこに余っているから、これも行ったいいよとか、いかがでしょう。そういったことはないでしょうか。
○経済課長(東 敏仁君)
 行政、農協としてそういうシステムはありません。ただし、今、議員おっしゃるように、やはり畜産農家個々の間で、今ちょっと多く作っているから、じゃ今分けるから後でまた返してよと、いいたば的なことはやっているということは伺っております。
 それと、これはもうあくまで農家が自分で作って、畜産農家は全て自分で粗飼料畑を持っていますので、その一部、ローズグラスを植えてある一部にトランスバーラを植えて、これを例えば栄養価が高いんで子牛用の粗飼料として作ってくださいというのが我々行政の今の考え方です。だから、できているものを融通するんではなく、自分で汗水流して、自分で子牛用の飼料は作ってくださいというのがトランスバーラの役割だというふうに考えております。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 大体理解いたしました。ただ、いかんせん10頭の牛を大きくするためには、大体その草畑等、聞いたら2町ぐらい必要だと。
(発言する者あり)
○5番(池田正一君)
 必要ないの。大体2町ぐらいあったら何とか1年間やっていけるかなという話も聞きました。となったら物すごく広大な土地が必要になってくるわけ。ですから、どうしてもなかなかそれだけの畑等が確保できないもので、ほかから購入するしかないのかなと思っておりました。だから、これに関しては僕はてっきり、じゃ皆さん、島内でなるべく粗飼料は提供できるようなシステムをつくっていくのかなという意味もあるのかなと思って聞いたんですけれども、それはまだそういうことではないと。それはもう農家の皆さんそれぞれであれしてくださいという、なるほど、そういうふうに理解を今しました。
 では、これでまたどうこう言うてもあれですけれども、自給粗飼料が沖縄のほうでそういったものがあると、また、新聞等にも徳之島の方が沖縄の大学かどこかで研究してやっているという結果も見ました。ぜひ、トランスバーラをこれからやっていく意味では、今現在はまだ実験農場でやっている段階で、ほかのどこか圃場等に提供して、これ一遍やってみてくださいという取組もされておられるのでしょうか、お尋ねいたします。
○経済課長(東 敏仁君)
 トランスバーラ、これ、二十数年前に畜産で農家が沖縄に視察に行ったときに、そこから頂いてきたというのが永良部での和泊町での始まりだというふうに理解しております。
 最近の飼料高騰等でやはりトランスバーラがまた見直されて、我々が調べたところによると、今4名ほどが現在作っております。去年から我々実験農場で畜産部会が取り組んでいる中で、今、新規に15名ほどがこの苗を持っていって植えているということで、なかなかこれ、活着するのが、水を要するということでなかなか難しいんですけれども、やはり農家の皆さんには我々技連会が指導等を行いながら、この草の普及に努めていきたいというふうに考えております。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 今現在4名、これがもっともっと広がって、子牛がさらに食いつきもよくなり、大きくなり、そして価格も上がってくることを期待いたしております。
 それでは、続きまして3点目、交流施設についてお尋ねいたしたいと思います。
 先ほど教育長のほうからありました、今年度には地質調査等もしていくというふうに言っておりました。ぜひこれはもう進めていっていただきたいんですけれども、協議委員会のほうとは我々総務文教もいろいろ意見交換をして、分かっているところもあります。
 では、これで町長にもお尋ねいたしたいと思います。
 例えば先日あった和泊町住生活の基本計画の案の中にも、これからの中高生のアンケートの中に、これ、アンケートで一番多かったものです。スポーツ、趣味、娯楽が充実していること、そういったものが充実していると、ぜひまた島に帰ってきたいなというアンケートの内容でありました。スポーツ、趣味、もうもろにスポーツ等ができる、そういった交流施設と体育館等があることなどを指しているのではないのかな。今の中高生にしてみたら、町民体育館がなくなって数年がたっております。そういった大きい施設での活動等がないもので、まさにこれもそのうちの一環ではないのかなと思っております。
 そして、そういった今の中高生にしてみたら、島内でなかなか大きい、体育館の中でするイベント等が、島外の方々を呼んでするというのも少なくなっております。やはり学校の施設等でするばかりでは、学校の授業、またそういった兼ね合いもありますからなかなかできません。学校等からも、いやなかなか一般の方々、またそういう大会等に提供するのは難しいですという意見も聞いております。
 そういった意見もあり、だから島外にばかり出ていって大会するのであれば、幾らでも親御さん等の負担も大きくなります。また、島内でそれだけのスポーツイベントができるのであれば、周りに応援する方々もおって、また子供たちも一生懸命頑張れると、そういった状況にもなっていきます。しばらくちょっとしゃべりますよ。
 そしてまた、島内でそういったイベントが行われるのであれば、当然来るから泊まる、食べるという、そういった経済効果にもつながってくると。前も私は一遍これも申しましたけれども、こういったこともあります。こういったことも踏まえて、やはりこれはなるべく早めにするべきではないのかなと思っております。
 当然、今回の施政方針にも出てきた子供の施設、これはもう当然大事です。保育園の幼保一元化によってそういった施設も造っていく。今そういった施設を造って、その子らが成長したら次必要になるのは、またそういった体育館等になってきます。うちの子らは今、小学生とかいます。島外は、高校を卒業して出ていった子供、うちの子らもいますが、その子らはやっぱりそういう体育館施設等がありませんでした。だから、そういった思いをする子らもいます。そういった世代もいます。ですが、なるべく早くやってくれたら、まさに保育園等からの流れで体育館と、沖永良部島はとてもいい、スポーツの環境にも子供たちにも安心してできる島だな、和泊町はいいねという気持ちが芽生え、やはりここに帰ってきて将来結婚して子供たちも育てたいな、もしくは僕もここでもう一回やりたいなというものにもつながるのではないのかなと思い、いろいろ聞いてですよ、つなげていったら、ああそういうふうにつながってくるなと私は思っております。
 こういう思いを持ってお尋ねいたします、町長。
 さて、これをどれぐらいに、順番もありますが、はっきり言うたら、僕、脱炭素が出てきたもので、そこも大きな問題になってきているんですけれども、もう脱炭素等々、町民の皆さんが分かりづらいものよりも、先にこっちのほうが重要じゃないのかなというふうに僕は認識しております。町長の認識はいかがでしょうか、お尋ねいたします。僕の今の思いを聞いてのお答え、お待ちしています。
○町長(前 登志朗君)
 池田議員のお気持ちもよく分かりますし、そういうことだと思っております。ですから、それらのものを順番にやっていく、そのための今準備をしているところでございます。
 ご存じのように、推進する会のほうも、先ほど教育長からございましたように、2回、併せて報告も受けておりますけれども、非常にいい話合いができているなというふうに喜んでいるところでございますけれども、その中でよりよいものができるというふうに思っております。
○5番(池田正一君)
 ぜひ、新たな推進委員もできてやっている。そして私たち、僕の思いも込めて、町民の皆さんの思いも込めて、今代弁というか、僕の思いもほとんどでしたけれども、言ったわけであります。
 やはり今現在子供を持っている親といたしましては、その子たちにすばらしい環境でスポーツ等、うちの子はサッカーもバレーも両方しております。ですから体育施設の中でやる競技もあります。ですから、ぜひここの中でも大きな大会が行われ、そしてこれからも続いていけるぐらいの施設等が欲しいなと、これは今現在、小学生、中学生を持っている親の思いだと思います。
 そして、幼稚園生、またこれから子供をつくっていく親の今の思いとしては、当然幼保一元化によってのそういった施設も造ってほしいなと、それがある。それが一番の思いです。しかし、どんどん進んでいったら、必ず体育館がないまちなんだねというふうになってきます。ですから、そのためにもなるべく早く、もう本当に前倒しして、今でもすぐにでも計画して造っていただきたいなと思います。予算等もありますが、後に後にいったらどうしてもお金が、予算がどうだこうだと、なかなかできるものもできなくなりますから、本当に早めに取り組むことがこれは大事だと思っております。
 ぜひ、新たな委員会の意見も聞きながら、そして私たち議員の意見も聞いて、また我々総務文教も聞いて、教育委員会とも協議をしてやっておりますので、本当もう明日、来年、再来年からでも使えるぐらいの施設がすぐできたらいいんですけれども、そういうわけにいきません。早めに早めに、町長の判断とかでやはりこれは必要だなということで、やっていただきたいと思っております。
 町長、どれぐらいにはできるかなと、ビジョンと。なるべく早く、それは当然早いほうがいいです。もし町長の思いがあるならば、ここで交流施設に関しての思いをひとつお聞かせください。お願いします、もう一度。
○町長(前 登志朗君)
 今、いわゆるロシアのウクライナとかいろいろな問題がございまして、造る単価が上がっているという現実もございます。様々な現実を見ながらなのですが、今、会の中でどのぐらいの規模にするのかというのを諮っているわけなんですけれども、この間ちょっと聞いた中では、前回ご提示いただいたような規模がいいんじゃないかというふうな話も聞いております。まだ決定でございませんけれども。
 そんな中で、確かにどうせ造るんならいいものを造る必要があるのかもしれない。そうするとそれなりのコストがかかる。そこら辺のバランスを考えながら持っていかなくちゃいけないんですけれども、まずはそこが決まった段階で動けるというふうに考えております。
○5番(池田正一君)
 もうなかなか、いつぐらいにすぐ着工できるという答えは出ないなというのは当然分かっております。ですが、本当に皆さんが要望する、皆さんは、やはり町民が望むもの、こういったものが欲しいなというものを常にアンテナを立てて感じ取り、それをぜひして、町民の皆さんに還元していただきたいと思います。まさに交流施設しかりです。
 こういったものがあるならば、全然スポーツに関係する子供、スポーツだけでありませんよね。例えば今のご時世でしたら、まさに感染症等があった場合に避難する場所、前にも言いましたけれども、そういった場合に和泊町は圧倒的に足りないということでしたから、そういった施設があるだけでも全然、隔離できる人数等も変わってきます。また、これからは本当どういった災害が起こるかもしれません。そういったものに対しても強い場所、施設が早めにできることをとても期待いたしております。
 この意見に関しましてはまた明日、同僚議員が聞くと思いますので、私のほうは今日はこういったもの、自分の思いを述べるだけで終わっていきたいと思います。
 これをもって私の一般質問を終わります。
○議長(永野利則君)
 これで、池田正一君の一般質問を終わります。

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TEL:0997-92-2569

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