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更新日:2023年6月19日

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3月8日(一般質問:桂弘一議員)

発言者

桂弘一議員

発言内容

再 開 午後 1時30分
○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、桂弘一君の一般質問を許します。
○11番(桂 弘一君)
 皆さん、こんにちは。議席番号11番、桂弘一です。
 私は、今定例会に一般質問を1点通告してありますので、壇上より質問をしたいと思います。
 一般的には、トップに立つ者は孤独であると言われております。町長におかれましては、常に結果を求められる政治家として、また、町の行政組織の最終責任者として、その激務をこなす町長職とはいかほどのものかと推察し、その職務と職責に対し町民皆が敬意を持っているところだと思います。今回の質問の中身としては、町民に対する説明責任、また説明の在り方についてでございます。
 1点目、町長の政治姿勢と行政手法について。
 1.副町長の任期途中での突然の辞職についての町民に対する説明として、行政報告だけでは事足りないのではないか。
 2.サンサンテレビについてのアンケート調査を実施したが、その後の経緯はどうなっているか。
 3.和泊町総合交流施設を更に推進する会の委員資格を55歳以下としたのはなぜか。
 4.脱炭素先行地域事業に対する町民の理解が得られていないように思うが、町民説明会等の必要性についてはどのように考えているか。
 壇上よりは以上でございます。あと、一般質問席から再質問をさせていただきます。
○町長(前 登志朗君)
 桂議員の1点目のご質問にお答えいたします。
 副町長の辞任については、さきの行政報告においてご説明をしたとおりでございます。
 事足りないとのご指摘でございますが、さきの児玉議員のご質問でもお答えいたしましたとおり、改めまして申し添えますと、このたびの辞職につきましては、県や副町長と協議を行い総合的な判断の下、県へ派遣の終了を要請させていただきました。
 言葉足らずな点もあるかと思いますが、副町長辞任後、本町の行政組織の充実や、施政方針でも述べました新型コロナウイルス感染拡大防止や物価高騰への対応など、町内経済の再生に向けた施策を積極的に進め、全ての町民が安心して暮らし、活躍できる社会の形成に取り組むことが重要であると捉え、機能的かつ効率的な行政運営に努めております。
 続いて、2点目のご質問にお答えいたします。
 有線テレビの今後の在り方に関するアンケートについては、令和4年12月議会定例会においてアンケート結果の概要を報告させていただいたところです。
 また、同定例会で和泊町新有線テレビネットワーク施設管理条例について改正の必要性があるという指摘をいただいたこともあり、本議会において条例改正を提出しているところです。
 今後は条例改正が可決された後、和泊町新有線テレビ放送施設審議会に諮問し、方向性について検討していくこととしております。
 続いて、3点目のご質問にお答えいたします。
 新たな組織として、令和5年1月26日に第1回和泊町総合交流施設建設を更に推進する会を開催したところです。設置要綱第3条第1項において、「推進会は、この要綱が施行される日において満55歳以下の委員10人以内をもって組織する。」と規定しています。
 総合交流施設建設は、各種団体の代表者で構成しました前協議会において協議がされ、基本構想、基本計画案を答申された後、町民の皆様からいただいたご意見も参考にしながら、新たな視点で次世代を担う若者、特に現役世代及び指導者を中心に選定しておりますが、必要に応じて他団体からの意見を聴取するなど、建設に向けて柔軟に対応してまいります。
 続いて、4点目の質問にお答えいたします。
 脱炭素先行地域づくり事業について、町民の皆様からご理解をいただくには町民説明会の実施が最も効果的であり、必要であるものと考えております。
 昨年4月に脱炭素先行地域に選定され、再生可能エネルギーの導入やEVの促進、ごみの資源化などの取組を計画しておりますが、関係機関と具体的な検討を進める中で、再生可能エネルギーの連携拡大における課題などが判明し、事業内容を見直す必要が生じたことから、現在、採算性などを含め事業内容の見直しを行っているところでございます。
 今後、関係機関との協議などを整理した上で、具体的な事業内容や採算性を明確にし、町としての方向性を決定した段階で、町の取組や事業の目的について町民の皆様に正確な情報をお伝えできるよう、町民説明会や理解促進のための講演会などを実施していきたいと考えております。
 壇上からは以上でございます。
○11番(桂 弘一君)
 副町長の辞職については会う人会う人、もう最近はまたあれですけれども、当時、町民から一番の話題として必ず聞かれます。同僚議員に聞いたら、いや、僕もそれいっぱい聞かれるということだったんですが、私は議員として、聞かれたときの説明としては、人事は町長のもう専権事項であるということで、どういうことが話し合われてこの結果になったのか我々も知らないよと、正確には分からないよと。これはもう町長の専権事項だからねということで、推測はできるけれどもということで話をしますと、それはそうだねと、もう議員が何でも分かるわけじゃないよねということで、8割、9割の人は納得をします。ただ、納得をしなくて深く質問をされて、私が答えに詰まった質問の仕方があったんで、それは私が町長にまた質問で聞いてみましょうということで、出した質問でございます。
 私の支持者の方ですが、そのことを聞かれたときに、今と同じような答えをしたときに非常に怒りまして、役場の内部で起こっているようなことは僕たちは知る由がないんだと。おまえが教えてくれなかったら俺らは何も分からないじゃないかということで、その方いわく、議会と町長が蓋をして我々に教えないのはおかしいということで、僕がとりなそうとしたんだけれども、もういいということで怒られたことがございます。
 その後、行政経験者の方からまた質問があったんですが、町長が県にお願いをして財政のプロということで来ていただいたと。それが今、予算を取りまとめている最中で辞めるというのはどうしてかと。ある程度、取りまとめた12月末、あるいは町全体の体裁を考える中で3月末というような形は取れなかったのかというふうに聞かれまして、そこは、それはそうだなと。大人の世界の話だからそれなりの町民に対する、また世間に対する体裁という形では、そういった形を取るのも一つの典型的な形なのかなというふうに思いまして、今回質問するのは、そのような三者で協議をして総合的にということですが、退職時期に関しては12月末とか、あるいは期末をもってとかというような形は、調整はできなかったんでしょうか。そこを町長にお伺いします。
○町長(前 登志朗君)
 私といたしましては、もちろん最後まで一緒にやっていきたいわけでございますので、非常に断腸の思いでございました。ただ、そのときの状況を見て、相談した上で判断した結果でございます。
○11番(桂 弘一君)
 相談をしてというか、時間的なタイミングについての相談ができないほどにせっぱ詰まっていたのか、あるいは向こうがお怒りだったのかというふうに思うんですが、三者で話合いをしたということなんですが、当然、こちらからお願いをして来ている、町長のほうから辞表を書いてくれということはないと思います。また、本人が出向しているけれども、県に籍もある身であれば、県に相談なしで自分だけで辞表を書くということはないのかなというふうに思います。やっぱり県との中で推測するのは、ちゃんと和泊町の彼の体裁を考える中で、その時期、タイミングというのは普通は話し合われるものなのかなと思うんですが、すぐ職を解いてくれというような向こうの要望があって、こういう形になったんでしょうか。
○町長(前 登志朗君)
 副町長は県を退職して和泊町に来ておりますので、もう県とは関係ないわけでございます。一旦辞めておりますので本町の職員でございます。その中で、今回このようなことで、結局帰ってしまうことになりましたけれども、私のほうとしても様々ある中で、飲み込むものは飲み込まなければいけないという思いで、ずっとこらえてきているところもございますが、どうしてもというのであればご説明することもできると思います。
○11番(桂 弘一君)
 怒られた町民の話を聞いた後で、我々と町長が庁舎内で起こっているちょっとそんなことに対しては蓋をしているというふうに捉える人もいるんだなというのと、タイミング的にすぐ表に出たときにはもう辞職というようなことに対して、いや、普通ならちゃんとそれなりの形を取るんだろうと言われたときに、私は副町長、町長が議会に説明に来たときに、あまり僕は触りたくない案件でしたし、もうちょっと時間を見て詳細が分かってからということで一言も発言はしていないと思います、そのときは。
 だけど、この二方の質問に対して、さっと答えられなかった自分がいて、そこはちゃんと町民に対する説明責任を考えたときには、その都度そこはちゃんと細かくやっぱり確認をし、聞いておくべきだったなというふうに自分も反省したところであります。ですから、答えられなかった部分において、今回、町長に質問をしているわけなんですが、やはり、恐らくできなかったんでしょうけれども、でき得るならば彼の存在意義というか、予算を取りまとめている最中でしたから、その大筋ができたということで12月末をもってとか、あるいは年度内をもってとかというような形を取ることができれば、それほど騒ぎにもならなかったのかなというふうに思うところです。
 総務課長、課長会ではどういった説明があって、職員皆どういった情報を共有しているのか、最後にお聞かせください。
○総務課長(林 義仁君)
 課長会においては、その状況の中、当事者同士が和解をし、その和解の中で進められてきたという経緯は聞きました。そのような中で、これからの面談等ありましたら、そのような事案がないかどうか確認をするという形で進められました。
 以上です。
○11番(桂 弘一君)
 経緯とかそういうものは、もう僕は全く今回の質問で聞いていないんですよ。その後の、辞職して帰られた後の説明ですよ。やっぱり新聞にも載るわけだから、情報を共有して公式な見解というのが取られて、そういう形を僕は取るべきだったと思うんですが、課長会においては、町長からその辞職についての説明はどういった説明があって、職員はそのことをどう共有しているのかということをお聞きしているわけですよ。
○総務課長(林 義仁君)
 先ほどから町長が答弁しているとおり、県との協議の結果、辞職されたというふうに聞きました。
○11番(桂 弘一君)
 やっぱり人事は町長の専権事項であるから、細かいことは説明もなかったし、皆さんも聞かなかったと。ただ、県との協議の結果、総合的な判断をして町長が辞表を受け取ったというような、職を解いたということだけだったということで、理解でよろしいですか。
○町長(前 登志朗君)
 昨日、児玉議員のところでもご説明いたしましたが、いわゆる9月21日にプリントが議長のところと私のところに来たと、そのときに初めて知ったわけなんですけれども、その後、9月26日にまた町長室で、そのときは議長と担当課長と本人と私とで話し合った中で、今後の方針について協議をいたしました。またその前の段階で、当然、議員も全協でご存じのとおり、本人は覚えがないという話ではございましたので、そうであったとしてもきちんと謝るようにということで謝って、10月3日にきちんと、いいですか、ここ大事なんです、10月3日に和解をしているんです。そのことを議長にもご報告しております。その後、終わっている話を蒸し返してきて、例えば怪文書のようなものが出たり、県に送りつけたり、結局はそういうことによってこじれてきて、この結果になったということです。そこが最も肝なところだと思っております。
○11番(桂 弘一君)
 そこに至る経緯のことは聞いていないんですよ。そこは大事ですけれども、そうであればその経緯をちゃんともっと違う形で説明すべきじゃないですか、町民に対して。そこが大事かもしれませんが、私は町長に聞いているのは辞めた経緯じゃなくて、辞めた後の公式な説明の仕方としては、あれで足りるのかということを聞いているわけで、ある行政経験者から私に、同じ辞めるにしても一つの形を取ることができるだろう、なぜできなかったんだというから、なぜできなかったか私も分からないんで、そういう体裁を考えたような一つの形を取った辞め方ができなかったのかなということを、そういう相談はできなかったのかなということを聞いているのと、庁舎にいる職員あるいは課長の皆さんが町民に聞かれたときに、一言でというか、こういうことで辞職をされて、こういう形で受理されてやめられましたということを、どういった公式見解があったのかなということを聞いているわけですよ。
 例えば、もうあまり時間がないんで、このことに関しては話したくないんですけれども、例えば和泊町に貢献したいということで来たんだけれども、ちょっとした行き違い、パワハラ的な部分があったということで取り上げた中で、なかなか解決がすんなりと済まない状況、町に混乱が広がるのは私の本意ではないからということで辞表が出たとか、そういったことで話をした中で、本意ではないということであれば12月末でということで辞表を預かったとかいう一つの形があるでしょう。そういった形にはできなかったのかということを聞かれて、できなかったのかなというふうに聞いているわけですよ。
 今の答弁を私流に集約しますと、要はいろんなことがあったけれども、本人と県と三者で協議した結果、総合的な判断の下で、総合的なというのは何がどうかという個別のことは分からないんですが、総合的な判断の下に町長が辞表を受理したと、そういうことでもうよろしいでしょうか。
○町長(前 登志朗君)
 議員のおっしゃるように、その形で辞表を受理いたしましたが、昨日の児玉議員の質問でもございましたように、10月3日の段階で本人同士はお互いに理解がし合えて、その後、今までどおりに仕事をしている中で、またこれがぶり返されて、そしていわゆる怪文書みたいなのが出て、この中で、最終的に副町長を解雇してほしいというようなものが書いてあったんだけれども、県としては当然、ここに経済課とか、議会事務局とか書いている中ででも怪文書扱いはしていたんだけれども、でも実際には町の議員から電話が来たりしたことで、これが怪文書じゃなくなってしまって問題が大きくなって、最終的には帰すというような形になった、辞表を受けて私の判断で帰しました。それがそのタイミングであったということでございます。
○11番(桂 弘一君)
 現場に立ち会ったわけではございませんので、どれぐらいの緊迫があったのか、町長が例えば12月いっぱいはやってくれよとか、あるいは3月任期末日というようないい形で辞めてくれよとかいう相談、話合いは持つような雰囲気ではなかったのかなというふうに推測をするところです。
 私はその経緯を聞いているわけではなくて、ちゃんとしたこういう形が取れなかったのかなというような質問があって、それはそうだねと、きれいな形というわけではないんですけれども、それなりにちゃんとした大人の一つの形式、形、辞めるに当たっての、それがあるのかなというふうに思ってこの質問をしているところです。突然だったということは否めないのかなというふうに思っております。もうこれ以上は、またしつこくなるんで。
 サンサンテレビのアンケート報告についてなんですが、課長に確認したところホームページで発表しているということなんですが、町長が和泊町の公共施設マネジメントということで、広報わどまりで特集を組んだりとか、記名式でとか、あるいは何日までに区長のほうに届けるようにというようなアンケートまでのプロセスと、アンケートをもらった後の町民に対する説明とかということに対して、非常にちょっと重さの差があるような気がするんですが、中間報告というようなことは考えていないのかというような質問を町長にしたいと思うんですが、中間報告というのは、ただ、そのアンケート結果も防災無線で、あるいはサンサンテレビや表を作って区長会を通じて町民にというところも僕はすべきだとは思うんですが、最終結果は町長が放送審議会に諮問して、方向性が決まり次第、町民に説明をするという答弁でしたが、諮問委員会、放送審議会なるものがこの議会で条例案が可決されたその後にやるわけですよね。となると、相当もう町民が忘れた頃に発表ということになると思うんですよ。
 そこは少しもったいないのかなと思って、公共施設のマネジメントということで財政や公共施設の在り方については、提案することによって、ふだんあまり興味のなかった人たちが町民の公共施設についてとか、財政についてとかということをやっぱり意識した町民もいると思うんですよ。せっかくそういう町民がいるのであれば、アンケート結果が出れば、そのアンケート結果とこれを踏まえて、この審議会にいついつ何項目にわたってこの方向性で調査をし、その期間、1年なら1年、半年なら半年以内で答申をするようにということで諮問をしておりますというようなこと、そういった発表があってしかるべきじゃないのかなというふうに思っているんですが、そういった中間発表的なことはする予定はございませんか。
○企画課長(有馬清武君)
 ご提言ありがとうございます。
 それに関しまして、やはり町民の皆様、かなり関心のほうは高いものと思われますので、先ほど言われました中間報告的な部分、審議会の日程等、また協議内容等、あとまた、どれくらいまでの期間で方向性をというようなスケジュール的なところを整理いたしまして、また中間報告等に対応したいというふうに考えております。
 以上です。
○11番(桂 弘一君)
 町長にお伺いしますが、アンケートをするに当たって、その段階でアンケート結果を放送審議会に方向性を何項目かの調査を依頼し答申をするように、審議会に諮問するという考えは当初からあったわけですか。
○町長(前 登志朗君)
 そういうときには諮問委員会にかけるのが習いだというふうに理解をいたしております。
○11番(桂 弘一君)
 当初からそういう計画があるんであれば、条例改正が同時になされて12月議会では条例改正があって、今もう新しい審議会のメンバーに町長が委嘱状を出して、諮問がもう向こうで会議が何回か持っているというスピード感があったと思うんですよ。それを町長が1人で諮問にかけると思っていたのか、そういう道筋でいくよということで担当課長とはそういった相談があったのか、相談があれば、当然担当課としては条例改正が必要だということはできたと思うんですが、その点はいかがですか。
○企画課長(有馬清武君)
 議員おっしゃるとおりスピード感を持ってできればよかったんですけれども、その審議会のメンバーの中に議員が編成されているということで、その見直しが必要ではないかというような、桂議員のほうから議会のほうで定例会でご指摘がありましたので、本来であれば12月に間に合わせればよかったんですけれども、ちょっと担当者もいろいろ立て込んでおりまして、今回の議会に提案させていただいた流れになっております。
 今回、条例改正案が通りましたら、早急に早い段階で審議会のほうは持たせていただきたいというふうに考えております。
 以上です。
○11番(桂 弘一君)
 町長と担当課との連携のミスだったんだろうなというふうに思います。諮問するんであれば、委員会が今どのような状態になったのかということは、当然、調べて12月議会で条例の改正がなされていたのかなと思います。
 そこはいいとしても、遅れた分、先ほど課長が答弁したように、いつ頃審議会を設置し、どういった項目を調査し取りまとめて報告するようにと、期間はどれぐらいだということで、町長、最終報告はいつ頃をめどに町民に発表できるというようなことは、ぜひ中間報告をしていただきたい。町民の大体9割弱の方たちが生活様式の一部として、情報通信インフラの一番大切な部分の廃止も含めたアンケートでしたので、ぜひその辺の中間報告的なことを要望したいと思います。
 このサンサンテレビはどうなったというところの質問も、いまだに思い出したみたいにあります。いまだにあります。
 それでは、3点目に移りますが、和泊町総合交流施設建設を更に推進する会の委員資格を55歳以下としたのはなぜかというところなんですが、その中身というか、どういったところを調べて調査して取りまとめてくれとか、そういった中身の話ではこれも全くございません。
 最初に言っておきますが、この55歳というところに何の意味があるのかというところですよ。僕はそれを聞かれて答えられないのは、55歳って何の意味があるんだと、50歳でもいいし60歳でもいいだろうということで、現役世代といったら60歳だろうということと、それと、じゃ、これから町の大きな政策については俺らは要らないのかというような、七十二、三歳の方でしたけれども、そういうふうに言う方がおりました。この55歳としたこの1点、答えとして求めるのは55歳の意味をちょっと教えていただけますか。
○町長(前 登志朗君)
 庁内には多くの審議会がございますが、私が直接メンバーを指名することはまずございません。私からいつもお願いしているのは、女性委員を3割以上にしていただきたいということだけなんですけれども、ただ、今回のメンバーに関しましては、初め50歳以下いわゆる現役世代ということで進んでいたようなのですが、私のほうからどうしても1人入っていただきたい方がいて、それは前の協議会の中で特に活発に意見を言われていた方なんですけれども、かつ、常に私に対して反発的な意見を言ってくださっていた方なので、そういう方はぜひ残っていただきたいということで、その方は入れてくださいというふうにお願いをいたしました。
 そしたら55歳だったということで、年齢が上がってしまったということなんですけれども、前の協議会から本当に中心になってきた方、そういう方ともう一人必要な方と2人とも50歳よりも上でしたので、ですから、最初は50歳で検討していたわけなんですけれども、私のほうからその方を入れていただきたいということで、55歳に上がってしまったというのが答えでございます。
○11番(桂 弘一君)
 はい、分かりました。その方を入れるための特例的な数字が55歳だったということで、単純な話でいいということで理解したらよろしいということですね。
 町民の方からは、私は人生100年時代のときに我々も町民の一人であるのに、そういったところを分断するような、年齢を分けるのはどういうことなのかというような質問もあったりして、なかなか答え切れなかったところがあるんですが、現役世代あるいは若い世代、将来を担う人たち、返済をしていく人たち、償還をしていく人たちあるいは利用する人たちということで、もし制限を区切ったんであれば、当初50歳以下だというふうな話だったんですが、以下であれば、これは私の意見ですよ、町民の質問じゃなくて。であれば、もう当初から、もうあなた方の全権委任だと、このことに関しては。あなた方の出した答申に対しては100%なるかどうか分からないけれども、100%実現すると、努力するということで責任を若い世代に持たせるというか、責任のある、やりがいのある会議を運営するという意味で全権委任をするぐらいの覚悟でさせると。必ず反発もあるでしょうが、やっぱりチェンジというんであれば、それぐらいの資格を持たせてもよかったのかなというふうに思いますが、町長、いかがですか。
○町長(前 登志朗君)
 具体的に進めていく中で、やはり時代を反映している人たちの意見は非常に大きいのかなと思っております。もちろんその前の段階で、いわゆる我々世代よりも上の人たちの話は十分に聞いておりますので、それを基にこれからのものを考えていただきたいということでございます。
 次に残ってもらう55歳になった原因の2人にしても、前の委員会では若手だったわけなんですけれども、今では結局、年齢を上げてしまったということになりますが、もちろんいつもそういう年代でするのではなくて、こういう最終的なところでは、やはりそういう人たちの声をいつも聞けないんだけれども、そこに正解があるというふうに考えております。
○11番(桂 弘一君)
 もう一点、それも町民に言われたことなんですが、55歳以下といったところで、役場職員は60歳か65歳に定年になっていくと、人生100年時代にあって、結局判断するのは55歳以上の人たちが答申を取りまとめてしたら、おまえとか議会が通す通さないとかという話でやっていくんだろうと、そういうふうな指摘もありました。
 そういった指摘があったんで、先ほどの全権委任と、100%まではいかないにしても、それぐらいを通す覚悟で我々は答申が出たら進めていくよというぐらいのこと、全権委任的な組織の設立ということがあってもよかったのかなということでの私の質問でした。
 4点目、脱炭素先行地域事業に対する町民理解が得られていないように思うが、町民説明会等の必要性についてはどのように考えているかということで、その必要性については町長も感じているという答弁でしたが、私は客観的に見て、この脱炭素先行事業計画となるものは、今の進め方でいくと、事業に取り組む形としては悪い例の進め方じゃないのかなというふうに見えるわけですよ。
 例えば国・県からの予算がある、その予算編成をして脱炭素のハードの部分から、マイクログリッドなり公用車とかそういったものをやると。しかし、予算がなくなったら、そういうところがぱたっと終わっちゃうというような進め方になる可能性があるんじゃないのかなというふうに非常に危惧しています。
 2030年までに2013年度対比、国としては46%減とか、2050年にはカーボンニュートラルだとかというような数字を出していますけれども、町民から言われるのは、「桂、地球レベルの話、その脱炭素の話は国にさせとけばいいよ、俺らのやることじゃないだろう」というような意見ですよ。
 そういった中で、2030年までに我々が目標とするところの数値がいく、いかないは結果論だから別として、2030年までには全国の市町村の中でベスト100に入るぐらいの意識が高い町民が育っているということが大切であり、そういう育っている意識の高い町民の中に事業が入れるから予算以上の効果が現れてくるというふうに思っているわけです。
 マイクログリッドあるいは公共施設の太陽光、省エネというところが、せっかく1年伸びて、今年はその徹底的な調査というように時間ができたわけですから、町民の意識が変われば、もうあしたからでもこのことに参加ができるというような土壌をつくっていくということを、まず今年1年間の町の総合的な運動として持っていけないかなというふうに提案をしたいところです。
 自分事にするためには、例えば、今の生ごみを各家庭で20%減らすだけでクリーンセンターの燃やす油関係が幾らぐらい減って、和泊町全体で出す二酸化炭素のどれぐらいが減るんだとか、あるいは燃えるごみの生ごみの水分を10%減らすだけでこれだけの効果があるんだということで、目に見える化、それと自分の生活と密着しているというところがやっぱり大切だと思います。だから、脱炭素事業の中のマイクログリッドの説明ではなくて、いかに生活の中で自分たちが減らしていけるかというところと、そこに対するメリットですよね。
 個人個人にお金をあげるわけではございませんが、その一つの例として、考え方として、例えば各家庭の、3,700戸あるというふうに和泊町は言われていますが、電化製品は別として、いわゆる電球関係それを全てがLEDに替われば、どれぐらい町の電気の使用量が減って、電力会社の排出するCO2が幾らぐらい減るんだと。そのためには、例えば町が10万ずつの予算を組んで、各家庭に、すると3億7,000万で済むんですが、それが大きい小さいは分からないんですよね。半額でもいいですよ。それでも足らないところは最高額で5万とか、あるいは10万とか、足らない分は自分たちで出しなさいよとかというような形にすれば、町民はもうLEDに替えた翌月から電気代が安くなるわけですよ。なおかつ一度LEDに替えた人たちはもう二度と普通の電球にはならないわけですから、お金が町民のところに行く中で、自分たちの生活様式の中にそういったものが取り入れられていくことで、脱炭素が我が事のように植え付けられていくと。
 私の言った例えばの話は置いておいて、要は町民一人一人の意識に訴えると、どう変えていくか、啓蒙啓発していくかなというところを、いろんなパターンでいろんな意見を集約しながら一つの取組の例として出して、また冊子を作って、地女連なり、常会なり、そういったところで意識改革をやっていくと。その積み重ねこそが島を守ることであり、島の将来を守ることであり、環境を守ることであり、脱炭素につながるんだというところが、やっぱり先行する、本当は並行でもよかったんですが、今年は調査ということですから、そういったところを先行するというのが本当の意味での脱炭素に向かう入り口じゃないのかなと、正しい入り口じゃないのかなと僕は思うんですが、その辺の考えについて町長あるいは担当課長、どのように思われるか、所見をお伺いします。
○町長(前 登志朗君)
 ありがとうございます。本当に深く理解をいただいていること、今お話を聞きながら改めて実感いたしました。議員おっしゃるとおりで、そのような形で啓蒙していくのが何より大切でございますし、今たくさんのヒントをいただいたかなというふうに思っているところでございます。
 再生可能エネルギーの導入というのは、あくまでも一部でございまして、やはり今おっしゃったような生活様式を変えていく、様々な形で脱炭素に資する生活様式に変えていくということが大切だというのは、もう議員のおっしゃるとおりでございまして、我々が最終的に目指すところは単なるカーボンニュートラルではなくて、持続可能な和泊町をつくるため、将来、本当にこの町すごいなと、すばらしい町だなと言ってもらえるような持続可能な町にするための一つの手段として、カーボンニュートラルを今進めているわけでございますので、そういった生活様式の改善から一つずつ取り組んでいきたいというふうに考えております。
 もちろん、来年はその専門家も参りますので、そういう町民に対する働きかけをいろいろしていきたいと思いますし、また議員からもそういうアイデアをいただけたらと思います。今日は本当にいいアイデアをいただきました。ありがとうございました。
○11番(桂 弘一君)
 我々、町民と接する中で、いろんな質問を受けるわけですが、行政については政策とか行政内容については、同じ町民に対しては説明責任があるわけですから、やっぱり特に町長の場合、新しい施策を提示ということでいろいろ考えて、いろいろ提案するわけですから、細かい説明というのは本当に必要なのかなというふうに思うところです。
 ぜひ、説明責任というところでは執行部も我々も同じ責任を町民に対して持っているわけですから、サンサンテレビの件に関しても、やっぱり中間発表が必要じゃないのかなとかというのは提案されなくても、そういった形で細かい説明がされて町民に町政が理解できる、理解者を一人でも増やせるような説明を持った行政の進め方であったらいいのかなというふうなことを願いながら、私の一般質問を終わりたいと思います。
 以上です。
○議長(永野利則君)
 これで桂弘一君の一般質問を終わります。
 以上で本日の日程は全部終了しました。
 本日はこれで散会します。お疲れさまでした。
散 会 午後 2時27分

地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

 和泊町議会議長 永 野 利 則

 和泊町議会議員 山 下 幸 秀

 和泊町議会議員 池 田 正 一

お問い合わせ

和泊町役場議会事務局 

TEL:0997-92-2569

FAX:0997-92-3176