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更新日:2022年1月20日

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9月14日(一般質問:森富隆議員)

発言者

森富隆

発言内容

再 開 午後 1時15分
○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 森富隆君の一般質問を許します。
○3番(森 富隆君)
 町民の皆様、こんにちは。
 議席番号3番の森富隆でございます。
 前町長、当選、誠におめでとうございます。
 令和3年第3回定例会において、一般質問を通告してありますので、町長に質問いたします。
 1、町長の施政方針について。
 1.さきに行われた町長選挙では、本町が他市町村に先駆けて多くの事業に取り組んできた功績や町民に大きな恩恵をもたらしてきたことを説明もせず、財政難を強く訴え続け、島内外にマイナスイメージばかり広め、結果として町民を二分してしまう状況を生んだが、この責任をどう考えているか。
 2.議会との信頼関係構築についてはどのように考えているか。
 3.職員(再任用・会計年度任用職員を含む)の採用、配置などについてはどのように考えているか、お願いします。
 以上、壇上からの質問はこれで終わります。
○町長(前 登志朗君)
 森富隆議員の一般質問、1.、2.、3.、順を追ってお答えしてまいります。
 1点目のご質問。
 本町は、これまで長きにわたり後継者が跡を継ぐという形で政治が引き継がれてまいりました。そのような状況の中、今回、私が選ばれたことにより、周りに大きな動揺や戸惑いがあったことについては承知をいたしております。
 私自身、これまで脈々と引き継がれ、発展してきた和泊町政に対し、大いなる敬意と感謝の念を抱いております。そして、これまでの町長の功績に対して、大きな感謝を持っております。
 選挙が終わった今現在において、町民が二分されているという認識は、私は持っておりません。私は、町民の皆様と一緒になりつくり上げるまちづくりへ向け、町民との対話を進め、町民の声がしっかりと反映される町政の実現に全力で取り組んでまいります。そのことが、これからの私に与えられた責務だと考えております。
 2点目、議会との信頼関係構築について。
 議会との信頼関係構築についてですが、町民の皆さんと一緒になってつくり上げるまちづくりの実現へ向け、町民と行政、議会がそれぞれの果たす役割と責任を自覚するとともに、相互の特性を理解し合い、目的を共有することが重要であり、相互の信頼感があって初めて実現できるものと考えております。
 今後も、町民や議会の皆様との信頼関係をより強固なものにしていけるよう、精いっぱい努めてまいります。
 3点目、職員の採用につきましては、近年の社会情勢の変化、自然災害への対応、複雑多様化する行政ニーズ等に的確に対応していくため、また第6次和泊町総合振興計画に掲げられている基本計画の推進や重点施策を推進するため、定員適正化計画に基づき、現在の常勤職員数と同程度の144名を基準に新規採用職員の採用を行う予定としております。
 職員の配置につきましては、第8次行財政改革大綱に基づくPDCAサイクルによる行政評価を実施し、業務分担の適正化を図り、人事評価制度を活用しながら適材適所な人事配置に努めます。
 その中で、再任用職員については、知識や能力、経験等が活用される職場へ配置するとともに、会計年度任用職員については、常勤職員の不足する業務へ適正配置し、研修や人事評価を通じて、それぞれの職員の一層の活用と育成を図ります。
 以上、壇上よりお答えいたしました。
○3番(森 富隆君)
 午前中も、桂弘一議員からも関連する質問がありました。重複するところもあると思いますが、2019年度市町村別農業産出額で、和泊町は奄美群島トップの76億8,000万、隣の町は46億2,000万、さらに市町村民所得においては254万8,000円、隣の町では232万円と、群島内2番目と誇れるまち、和泊町であります。
 歴代の町長が、先取的事業であるサンサンテレビ、花き流通センター、輸送野菜施設、下水道事業、庁舎建設、やすらぎ館、給食センター建設などの事業を積極的に取り入れ、その結果、町民に大きな恩恵をもたらしたのであります。そのようなことについて、町長は理解していないでしょうか、お答えください。
○町長(前 登志朗君)
 お答えいたします。
 先ほどの所信表明や、ただいまのお答えの中にもありましたように、これまでの歴代の町長のなされてきたことに大変敬意を持っておりますし、伊地知町長が4期16年間、本当に頑張ってこられた、その実績に対して大いなる感謝や敬意を持っております。
 私自身も、これまで様々な場面でお付き合いさせていただく中で、一緒にいろんなことをさせてきてもらいましたし、そのことは十分承知しております。
 議員のこのご質問の、それをなぜ言わなかったかということでございますが、議員ご存じのとおり、私は後継者ではございませんでした。後継者でないということは、つまり対立軸に立っての選挙でございました。私にとっても、この初めての選挙で、5日間の戦いというのは非常につらいものがございましたし、ただ、これが選挙なのかなという思いでこの5日間を過ごしておりました。
 町長の実績に対してどうかと言われれば、それはもうすばらしいと思っております。ですが、今回の戦いの中で、当然、対立軸で戦う中で、町長の業績に対して大いに褒めるのは、後継者に選ばれなかった私は、そういう発言をしなかったことについて言っているのでしょうけれども、そういうことになったというふうにご理解いただければと思います。
○3番(森 富隆君)
 今、町長の答弁にありましたけれども、選挙だから正確なことを町民に公表しない、発表しない、そういうことにつきましては、町民に対してうそをついているような形になると思いますけれども、どうでしょうかね、町長。何でこれ、いいことを一言も言わないで、和泊町の悪いイメージのことだけ、こういうふうに毎日毎日連呼して活動されたんですかね、お答えください。
○町長(前 登志朗君)
 お答えいたします。
 そればかりを連呼したわけではございませんで、当然、私も自らのしたいことですとか、まちの未来のことですとか、様々な人からお預かりしたその思いですとか、そういうものをお伝えしたつもりでございます。
 やはり、耳障りになる部分が印象に残るのかもしれませんが、決してそのようなことではございませんし、私のこれからしたいことを伝えてきたというふうに私は考えております。
○3番(森 富隆君)
 そのことについては納得はいきませんけれども、次にいきます。
○議長(永野利則君)
 挙手をしてください。
○3番(森 富隆君)
 失礼しました。
 このことにつきましては、またいろいろと議論もあると思いますけれども、次に、選挙が終わったらノーサイドだということを言われているということを聞きましたけれども、二分された町民を、再び和泊町に住んでよかった、これからもずっと住み続けたい、和泊町に住みたいと思えるようなまちにするためには、どのような対策を考えているでしょうか、お答えください。
○町長(前 登志朗君)
 お答えいたします。
 ご質問にもあったわけですけれども、二分したということでございますが、当然、選挙のときには、そういう戦いの構図になりましたので、そうであったと思いますが、私自身、大変な選挙でございましたが、選挙の期間中、様々な人とお会いするときに、前君、今回応援できないけれどもという話をたくさん聞きます、いろんな人からですね。もちろん、その中では、もうこれは選挙だから仕方ないので、選挙が済んだらまたよろしくお願いしますねと言ったら、ほとんどの方が、選挙が早く終わればいいね、済んだらまた元どおりだねというふうに答えをくださっておりますし、私自身も選挙について、私を応援したから、しなかったからという思いは一つもございませんし、またこれまでもこれからもそんなことをするつもりは一切ございません。役場の中でも、もちろんそうでございます。
 戦う前から、そのことはずっと申し上げておりましたし、戦い終わった後も、その思いには変わりがございませんので、私の中では、本当に二分したというよりも、そういうふうにまだ思っていらっしゃる方がたくさんいらっしゃるのがとても残念で、でもそれはこれから努力して、そうじゃなくて、皆さんが仲良くできるようなまちづくりに積極的に努めていきたいと、このように考えております。もちろん、森議員とこれから末永くお付き合いさせていただきたいと思っております。
○3番(森 富隆君)
 ぜひ、そのような気持ちで頑張ってくれるようにお願いいたします。
 日本国憲法第15条で、「公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。」と定めているように、謙虚で公平・公正な町政を進めていただきたいと思います。
 和泊町をここまでマイナスのイメージにした町長が、これからどのようなトップセールスができるかと思って思案しているところですけれども、町長のお考えをお聞きしたいと思います。
○町長(前 登志朗君)
 お答えいたします。
 もちろん、公平・公正にしてまいりますし、本当にまだ議員がおっしゃるようなわだかまりがあるのであれば、ぜひお話もさせていただいて、解かせていただいて、みんなで「和の町、和泊」を推進していきたいという思いしかございません。
 そして、和泊町が、これまでの状況ですとか、そういうことは多くの方が知っているわけで、そんな中でマイナスイメージを植え付けたとおっしゃられるんですけれども、今回の選挙の中で、いろいろな場面で、和泊町、実際数値も悪くて、ある程度厳しい中で、大丈夫だという空気感がたくさんある中で、やはりそうじゃなくて、今、厳しいからちょっと我慢するところですよねという共通認識が欲しかったという思いでございます。
 トップセールスについては、もちろんこれからも積極的に行ってまいりますし、それがどちらかというと得意とするところでございますので、とにかく出張のときには、以前のように、失礼にならない限りは和泊町のはっぴを着させていただきまして、いろんなところを回って、誰よりも汗をかいて、まちのために走り回りたいというふうに考えております。出張のときは、とにかく空いている時間全部、営業させてもらいたいというふうに考えております。
○3番(森 富隆君)
 1.については、私の質問は以上でございます。
 ぜひ、町民の心に添った町政を進めるようにお願いいたします。
 次に、2.議会との信頼関係構築についてどのように考えているか、お願いします。
○町長(前 登志朗君)
 お答えしてまいります。
 午前中の桂議員の質問の延長だと思うのですけれども、これまでは、あくまで一町民という立場で失礼があったかと思いますが、今はこういう公人となったわけでございますから、言動も慎んで、議会の皆さんと本当にいい関係をつくり上げて、共にまちの発展のために頑張らせていただきたいと思っております。
 皆さんが日々、これまでも、今、立場が逆なんですけれども、まちに対して批判的な目で常に行政を監視していたというところをよく存じ上げております。このまま同じような形でお付き合いさせていただきまして、まちの発展のために共に頑張っていきたいというふうに思っております。そんな中で、前回の選挙のことを蒸し返すというつもりは、もうございません。とにかく前向きな議論をさせていただけたらと思っております。
○3番(森 富隆君)
 町長、和泊町議会基本条例というのがあるのをご存じですか。
○町長(前 登志朗君)
 議会条例、申し訳ございません、勉強不足でまだ中身を確認しておりません。
○3番(森 富隆君)
 和泊町議会基本条例の中の第4章、第6条に、「町長は、議会に計画、政策、施策、事業等を提案するときは、政策等の水準を高めるため、次に掲げる政策等の決定過程を説明するよう努めなければならない。」となっております。「(1)政策等の発生源、(2)検討した他の政策案等の内容、(3)他の自治体の類似する政策との比較検討、(4)総合振興計画における根拠又は位置づけ、(5)関係ある法令及び条例等、(6)政策等の実施にかかわる財源措置、(7)将来にわたる政策等のコスト計算」、このようになっております。
 後で熟読され、検討されるように、ぜひよろしくお願いいたします。
○町長(前 登志朗君)
 ありがとうございます。
 後ほど、よく勉強して、今後、森議員と議論ができるレベルにきちんと内容を把握していきたいと思います。ありがとうございました。
○3番(森 富隆君)
 それに付随するわけではないんですけれども、議会軽視に当たるような、予算議決を経ない執行は絶対にあってはならないと思います。これについては、町長、いかが思いますか。
○町長(前 登志朗君)
 前回、臨時議会のときにお願いしましたように、金額によっていろいろ決まりがあるというふうにお伺いしております。もちろん、いろいろなものを決めるときには、必ず議会と相談をしながら進めていくものだと理解しております。
○3番(森 富隆君)
 次に、地方自治法に、町長と議員は共に町民の直接選挙によって選ばれた機関であり、互いに独立し、その権限を侵されず対等の立場にあるということを規定しております。私たち議会としては、執行機関と一歩離れて二歩離れるな、町と議会は車の両輪であるとの思いで、あくまでも町民の福祉に寄与するものであるかどうかを見極めて対応してきていたわけですが、一部の町民から、議会は町長の言いなりであるとの意見がありましたが、それは全く当たらないことでございます。
 また、行政と民間事業の違いは、全ては住民の意思で決定される住民自治という根本がある点を理解して町政を進めていきたいと思いますが、町長の見解をお聞かせください。
○町長(前 登志朗君)
 ありがとうございます。
 地方自治法も、また後ほど詳しく、もう一回勉強させていただきたいと思います。今日はありがとうございます。
 もちろん、そのように理解をしております。やはり、この議会前に役場の職員が皆、本当にざわついているのを見る中でも、やはり議会に対する大いなる敬意をみんな持って対応しているということもよく理解できておりますし、これからも議会の皆さんとのいい関係を保ちながら、しっかりと見ていただき、そしてまちの発展のためにお互い力を尽くせればいいなというふうに思っております。
 そして、今、議員がおっしゃったように、町民に選ばれた、私も今回、町民に選ばれた町長として、その責務を果たしていかなければいけませんので、今日も、ここ二、三日、たくさん連絡をいただきまして、テレビの向こうで見ているというたくさんのお声をいただいた中で、本当に、ああ、町民の皆さんに見てもらっているんだなということを改めて自覚したところでございます。
 町民に選ばれた町長として、きちんとまちの発展を、もし二分しているとおっしゃるのであれば、それを早く立て直して、町民福祉のために精いっぱい仕事をさせていただきたい、そのことをよろしくお願いいたします。
○3番(森 富隆君)
 先ほど、町長が答弁されましたように、町と議会は切磋琢磨して、良好な信頼関係を築いて、町民の福祉向上のために頑張っていきたいと思いますので、協力のほうよろしくお願いいたします。
 次に3番目、職員(再任用・会計年度任用職員を含む)の採用・配置などについてどのように考えているかということでしたけれども、町長、一回答弁していただきましたか、壇上で─ということでありますので、次のあれです。
 和泊町の職員は、生まれ育った故郷の発展と、よりよいまちづくりに貢献したいとの思いで業務に励まれております。
 ところが、先ほどの選挙において、戦時という名前の下に町長が今後の方針を発表されているわけですけれども、戦時という名の下で、独断、偏見によって異動されたり、自分たちの意思が通らないのではないかと危惧している職員もいらっしゃるということを聞いております。
 町長のイエスマン職員的な職員ばかりでは、役場の機能も不能になっていくんじゃないかと危惧しているところであります。適材適所の配置を心がけ、意欲を持って業務に専念できる職場づくりをすべきだと思いますが、どのように考えておりますか。
○町長(前 登志朗君)
 お答えいたします。
 もちろん、森議員のご心配されるようなことは一切ございませんで、また私も、もう役場に入ってきて2か月がたちますが、私に対するイエスマンなんか一人もおりませんで、皆さん、自らの意見を持ってやってまいります。イエスマンが一人ぐらい欲しいかなというぐらい、本当に皆さん、自分の意見を持っておりまして、きちんと向かってきております。それに対して、もちろん私も正しく評価して、これからやっていこうと思っております。
 来たばかりで、そしてこれまで一緒に仕事をしたことがない人ばかりでございます。ですから、ほぼ知らない、初めて仕事をするメンバーと、今、仕事をしている中で、もちろんまちの発展のための宝ですから、きちんとこれから見させていただいて、それぞれの個性や能力をしっかり見させていただいて、今、それを見させていただいているところでございます。そういう異動ですとか抜てきですとか、そういう基準は全てその人の問題であって、間違っても選挙の道具というか、もちろん考えたこともありませんし、決してございません。私は、職員については、これから本当に見させていただきたい。
 そして、議員の皆様方については、これまでも本当に長い付き合いの中で、議員の皆様方一人ずつ、私、よく存じ上げております。これまでも、いろんな形でお付き合いさせてきていただいております。その中で、今回、なかなか選挙が終わってまだ時間がないので、もっといろいろお話をさせていただいたり、いろんな意見をいただいたりしたいところなのでございますが、もちろん私の不徳の致すところと思っておりますけれども、今後、少しずつまた皆様方とお話をさせていただいて、その中で、共にまちづくりをさせていただきたい、そういう思いでございます。
○3番(森 富隆君)
 先ほど、町長から、再任用・会計年度任用職員などについても、適材適所に配置をしていきたいというご意見をお聞きしました。ぜひ、そのような形で、安心して業務に専念できるような職員がたくさんいらっしゃることを希望します。
 ちょっと時間は早いですけれども、以上で私の一般質問を終わりますが、町長は僅か45票差で当選されたわけであります。この事実を常に肝に銘じ、謙虚、有言実行、町民に寄り添った町政を進めていただくことを強く求めて、私の一般質問を終わります。
○議長(永野利則君)
 これで森富隆君の一般質問を終わります。

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