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更新日:2022年1月20日

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9月14日(一般質問:桂弘一議員)

発言者

桂弘一

発言内容

再 開 午前10時00分
○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。

△ 日程第7 一般質問
○議長(永野利則君)
 日程第7、一般質問を行います。
 通告に従って順次発言を許します。
○11番(桂 弘一君)
 おはようございます。
 議席番号11番、桂弘一です。
 私は、令和3年第3回定例会に一般質問を通告してありますので、壇上より質問をいたします。
 さきに実施されました和泊町町長選挙において、厳しい選挙を戦い抜き、当選されました前町長に、まずはお祝いを申し上げます。前町長、おめでとうございます。
 さて、今回の質問趣旨でございますが、議会議員として、私の私見ですが、選挙戦におけるあなたの主張には全く同意することができません。言語明瞭なれど意味不明、中身ゼロと言わざるを得ません。
 まちの財政状況は県下最下位、負債総額150億円、もうどうにもならないなどと町民の不安をあおり、木を見て森を見ない発言、中身については語らない、町民に対して、保険料、公共料金はよそよりずっと高い、子育てや福祉にかける予算はよそよりずっと少ない。町長、それは本当ですか。
 それらは、財政難から来ているのか。財政悪化の原因は、年功序列と終身雇用で守られたコスト意識のない職員と役場上がりの町長がなれ合いの中でつくり出したもので、また議会は、はいはいと予算を通してしまう、この体制こそが町民の敵であり、私と私の仲間こそがこの体制と戦い、町民目線で改革するんだ、チェンジと叫ぶ。あり得ない荒唐無稽な構図をつくり上げ、体制という大きな敵と町民のために戦う私と私の仲間たちという劇場型の選挙をこの小さなまちに持ち込み、町民を対立させる理念なき政治家の危うさを感じずにはいられません。
 そこで、質問ですが、1、町長の政治姿勢について。
 1.「政治理念の確立なくして、力強い政治は生まれない」と言われているが、町長はどのような理念を持っているか。
 2.町民に対してはどのような姿勢で臨まれるつもりか。
 3.行政組織の長として、職員、議会に対してはどのような姿勢で臨まれるつもりか。
 壇上からは以上でございます。
○町長(前 登志朗君)
 桂議員の一般質問について、順にお答えをしてまいります。
 1の1.、1点目の私の政治理念についてのご質問でありますが、町政の最高責任者として、町民の幸福のために尽くすということでございます。
 先ほどの所信表明においても述べさせていただきましたが、町民がそれぞれの立場で生き生きと懸命に働き、充実した日々が送れる、そして新たな価値観、生活様式の中で、多くの人から憧れを持って支持され、ずっと住み続けたいと思ってもらえるようなまちづくりを目指してまいります。
 町民との対話、議会や関係機関の皆様との連携構築に努め、相互理解を図りながら、職員と一丸となって取り組んでまいりますので、ご理解、ご協力をお願い申し上げます。
 2点目のご質問にお答えします。
 町民の皆様とは、常に語り合い、その対話の中から和泊町の未来を考え、行動していきます。
 その一つとして、先日、各家庭に配布いただいた広報わどまり9月号でもご案内させていただきましたが、ランチミーティングにより様々な立場の方々と対話していきたいと考えております。お昼を食べながらの1時間、一緒に話ができればと思っております。ぜひ、皆様の思いや考えをお聞かせください。
 また、町長就任後、約2か月を過ぎようとしておりますが、この間、庁舎内外での各種会合や行事などで町民の皆さんと接する機会が幾度かあり、その際にもいろいろなご意見、お話を伺うことができました。
 今後も、町民の皆さんとの対話や現場の声を聞く機会を積極的に行いながら、町民目線での行政運営に取り組んでまいりたいと考えております。
 3点目、行政組織の長として、職員、議会に対してはどのような姿勢で臨まれるつもりか。
 初めに、職員に対しての姿勢でありますが、現在、職員の皆さんから各所管する業務やその他関連する事務事業等について説明を受けながら、相互に意見交換し、各種業務の推進に取り組んでいるところであります。
 今後も、職員の皆さんの働きぶりや対応などを見させていただき、またお話ししていく中で、適材適所、生き生きと働ける職場環境づくりに努めてまいります。
 次に、議会に対しての姿勢についてですが、執行部の最高責任者として、議会議長をはじめ11名の議員の皆様方との信頼関係の構築に努め、行政運営に対しては厳しくチェックいただき、車の両輪として創造的批判、監視をお願いしたいと考えております。
 以上で壇上からの答弁を終わります。
○11番(桂 弘一君)
 先ほど、町長のすばらしい所信表明をお聞きしました。政治家の政策発表、理念は、100点満点の人はなかなかいないんですが、私に言わせれば、もう90点。あした選挙があれば、私はあなたに1票を入れます。
 しかしながら、選挙で訴えたことと所信表明等の中での中身の優先順位が全く違うことに私はびっくりしております。
 あなたの訴えは、まずは財政再建。私は、当然、所信表明の中では財政再建の道筋を語るものだと思っておりましたが、それはまた語らない。場面場面での発言のぶれというものは、まちのトップとして、一議員として非常に不安な感じがしますが、一つ一つ町長の発言について聞いていきたいんですが、財政再建はどこに行ったのか、それと町民の不安をあおって、私こそが財政再建をするんだというふうに語って、そこに投票した町民に対する答弁、答えというものが全く今回の所信表明の中では感じられなかったんですが、あなたの初日の演説の中で、和泊町の財政は県下最下位、負債総額150円、もうどうにもならないと言ったんですね。
○議長(永野利則君)
 桂議員、150億です。
○11番(桂 弘一君)
 150億。どうにもならないと言ったんですよね。木を見て森を見ない発言に、私はもうびっくりはしているんですが、その中で具体的に、和泊町は公共料金、保険料、よそよりずっと高いとおっしゃった。子育ては、いや、福祉にかける予算はずっと少ない。この数字的な根拠、そこの説明をお願いします。
○町長(前 登志朗君)
 桂議員の質問にお答えいたします。
 財政の問題につきまして、150億というところですよね。そこは、今、公会計というのがなかなか見えづらい、分かりにくいということで、最近は地方公会計というものが取り入れられておりまして、いわゆる財政の透明化を高めて、住民への説明責任を果たすために、財政情報を住民や議会に分かりやすく開示するためにということで、各自治体において、平成27年1月から総務省の主導の下で行われているんです。
 その中で、これまでですと、例えば一般会計ですとか特別会計でそれぞればらばらにあったものを、それではなかなかはっきりしないので、そういうのをまとめてというか、連結というのがありまして、そこではいわゆる消防だとか衛生組合とか、つまり、まちが運営している、まちが経営しているものを一緒にして、そうすると、これからまちがこれだけのお金を払わないといけないよというのが分かりやすいので、それをまとめたものが公会計なんですけれども、それを基に、これからまちがこれだけ払う必要がありますよというのをお示ししたものがその額でございます。
○11番(桂 弘一君)
 財政、この150億については後でしようかと思っていたんですが、町長、場面場面でおっしゃることがもう本当に変わっていくんで、本当に町長の姿勢というのはどこにあるのかなというふうに思うんですが、あなたのおっしゃる貸借対照表ですよね、連結の、150億。これは、石原慎太郎さんがいつも、都のトップになられたときにそういうことをおっしゃっていた。それと、総務省の内閣参与の高橋洋一さんですか、2004年ぐらいから、もうそういうことをおっしゃっていた。
 非常に公的な財産諸表は見にくいということで、こういう形を考え出されて、企業会計の部分が入ってきたというふうに私は理解しているんですが、これの見方は、このまちの負債の150億を見るための書類じゃないわけですよ。この書類を作った時点での会社であり、今、和泊町の全体の財務状況を、ぱっと見て、大体分かるというための諸表、参考程度の指標ですよ。そこで、なぜ総資産362億何がしあるということを言わないのか。
 負債総額150億、150億、だから公共料金云々とか、これも具体的に説明してもらいますけれども、そういうふうに言って、この財政再建、まず財政再建を私がするというふうにあなたはおっしゃって通ってきたわけですよ。
 そして、純資産を、総資産から負債総額を引いて、純資産が209億5,500万相当あるということで、簡単に言えば、負債総額が総資産を上回れば債務超過ということで、その会社はおかしくなる、危なくなるということです。
 そういった意味で、この貸借対照表で見る限り、和泊町の財政は全く問題ないですよ。全くということではない、我々日本全国、国をはじめ財政状況はなかなか厳しいところがありますが、あなたのおっしゃるその150億の負債で、もうまちはどうにもならないということで財政再建をするあなたに入れた人たちがいるわけですよ。また、あなたの発言によって不安を持った町民がいるわけなんですが、そういうことを語って、通ってきて、まずは財政再建、まずは財政再建とおっしゃったあなたが、その財政に触れないところが、具体的な再建に触れないところが、私は、またあなたの姿勢を信じられないというふうに取らざるを得ませんよ。
 そこで、町長、まちの保険料、今日、公共料金はよそよりずっと高い、子育てや福祉にかける予算はよそよりずっと少ない、それはなぜかというと、財務状況が和泊町は悪いからという流れでおっしゃった言葉なんですが、それは本当なのか、どういった根拠でそういうことをおっしゃるのか、また町民の不安をあおったのか、そこの説明をお願いいたします。
○町長(前 登志朗君)
 お答えいたします。
 委員がおっしゃっているのは、出陣式のときのことだと思うんですけれども、私自身も、あまりああだこうだを、選挙のことですから、あれなんですけれども、本当に初めての選挙の中で、非常に頭が真っ白の状態で、あの場に立ってしゃべったものですから、そのときはほとんど何をしゃべったか覚えていなくて、後で囲みのときに記者の方から、前さんらしくない発言が今回ありましたけれどもということで、どんな話をしましたかということで確認させていただきました。
 そこに至ったのは、当日、立候補の日、物すごい雨が降っておりまして、私が、くじ運が悪くて3番目だったんですけれども、1番目の方がすぐ行って、3番目まで随分と、2番目の方がちょっとてこずったりしたものですから時間がかかってしまって、現場に行ったら、実に大勢の支援者の皆さんがずぶぬれになって待っていてくださった。非常に胸が熱くなったのを覚えております。そして、マイクを握る寸前に、周りの方から一番最初に言われたところには、まちの有力者の方が皆さんそろっていらっしゃって、現職の町長さんも鉢巻きしてマイクを握っていらっしゃるという話が耳に入って、そのときにちょっと頭が真っ白になってしまって、そういう失礼な発言があったということを後で聞いたような次第であるんですけれども、本当に初めての選挙で、無我夢中の5日間でしたので、私自身も私らしくないと思いながら、でもこれが選挙なのかなという思いでおりました。
 しかし、唯一の発言だと思うんですけれども、それがたまたま撮られていて、見られたんだと思うんですけれども、私自身はもうそれ全く見ていなくて、ただ、そういう場で、もちろん一町民、民間人という立場ではあったんですけれども、そういうことを、失礼なことがあったということは本当に深く反省しているところでございます。
 もちろん、それまで、いろいろなところでいろんな方々とお話をする中で、それこそ小さいお子様のいるお母様とかからの例えば生の声で、様々な不安というか不満の声が上がってくるわけです。例えば、和泊町は出産のお祝いのお金、祝い金がもらえないとか……
(「町長、端的に話を、僕が聞いたのはこの2点ですよ。2点というか、保険料とか云々ということは、その根拠を示せということを言っただけで、それが間違いであれば間違いでありますということで」と呼ぶ者あり)
○町長(前 登志朗君)
 その数字的なところを、私、今ちょっと持っておりませんので、すみません。そういう思いでお話をしたというところでございます。
○11番(桂 弘一君)
 これは、僕は数字的なものは取りましたけれども、全く町長の言うことは当たらない。
 担当課、恐らく公共料金ということは水道課の水道料金のことだと思うんですが、公共料金というのは水道料金のことだったんですか。それでよろしいか。
 水道課長、財政難、150億の負債があるから水道料金は高いんですか。
○生活環境課長(泉 隆一君)
 お答えします。
 生活環境課のほうで、現在、水道事業を運営しておりますが、水道事業につきましては、地方公営企業法による経営を行っております。それに伴いまして、水道事業の経営につきましては独立採算制を取っております。
 この独立採算制につきましては、町民の皆様がご使用されました水道量に伴う料金の徴収になります。その料金徴収によって、水道事業は全ての事業を運営しているところでございます。
 以上です。
○11番(桂 弘一君)
 水道、また町民支援課からも資料をもらっております。全く、町長の言う、そういうところには当たらないんですけれども、具体的に担当課に聞いていくのにも時間が限られますのですが、町長、ここであなたがおっしゃっていたのは、もう最初から最後まで財源の話ばっかりだったんですよ。
 貸借対照表も全体を述べないで、まちの150億の負債だけを取り出して、いかにもこのまちの財政が悪くてどうしようもないという印象を町民に植え付け、そしてもうあなた方の町民の生活にも響いてきているんですよということをあなたはおっしゃっていた。不安をあおったんですけれども、そのことについては、具体的にちょっと明確に、もう言語明瞭だけど意味不明というんだけれども、明確にこのことについては数字的な部分で間違いがありましたと、町民の皆様に訂正させていただきます、申し訳ございませんでしたという一言ぐらいはあっていいんじゃないんですか。
○町長(前 登志朗君)
 料金が、その辺のところは、具体的な数字を把握していない状況で、そのときの知識で動いてしまったという点は確かにあったろうかと思います。周りの町民の皆様方からその話を聞く中で、そうなんだという思いをすくいながら、そういうふうにお話をしたんだと思うんですけれども、出陣式のそのとき、本当にたまたまそういうことを言ってしまったということについては、本当に失礼があったというふうに思っております。そのことについては、改めて訂正をさせていただきます。
○11番(桂 弘一君)
 同じ時代を生きてきた町長と私ですから、先ほどの所信表明の中での時代性なり、新しい価値観、次代に向けての政策の方向性を変えていく、あるいはそのための予算の組替えをしていくと、そういった話であれば、私はもう非常に大賛成ですし、デジタル社会の中で、アナログ思考の人たちが上司にいて、あるいは上の人たちがいて、その人たちが実質的に社会を今現在動かしているんですけれども、それが若い子たちに閉塞感があって、天井が低くて、そこは打破しなきゃいけない。「和の町、和泊」の「和」も、その時代とともに、同調圧力のある「和」から多様性のある認め合う「和」に、「和」という概念も変えていかなきゃいけない、意識革命をしなきゃいけないという発言に対して、私はもう大賛成なんですが、そのときそのときで言うことが変わるということに、僕はもう非常に理念なきというふうに断言せざるを得ないんです。
 何点か挙げて聞きたいんですが、政治活動の中で、町長、以前、和泊自民党の支部長の会長でありながら、公認候補以外の人を積極的に推したことがあったんですが、政治的なあなたの信念というか理念というか姿勢の中で、そのことはあなたの中ではどう整理がされているのか。これからの町長の政治姿勢を見ていく上で、僕は一番肝心なところだと思っているんで、一つあなたの中でそのことはどう整理されているのか、お聞かせ願えますか。
○町長(前 登志朗君)
 前回の衆議院選のことをおっしゃっているのだと思いますけれども、こういう場でそういう話をどうかとは思うんですけれども、私の中では、私の正義感で行動を取ったことで、大きな組織ですとか、そういう、もちろん圧力もありましたけれども、そうではなくて、そのとき正しいという思いで動いたというのが本当のところでございます。
 もちろん、そのことについて、様々なペナルティーも受けましたし、周りに大きな迷惑をかけたということも承知いたしております。
 ただ、そのことを、また今、ここでもう一回どうこうというのを言うと、また近くあるので、ちょっと問題があるんですけれども、そのときはそういう思いで、そのときの自分の思いで動いたということでございます。
○11番(桂 弘一君)
 昔の中選挙区制度のときならいざ知らず、今は政党政治、小選挙区の選挙です。やっぱり、自民党の看板を上げて、そこの会長であるならば、私は、個人の正義感、個人の考えとかいうよりも、その会長職の責任に準ずるのが私は正しい在り方かなと、役職に就いている者は、トップに立つ者はそういうのが姿勢で持つべきかなというふうに思いますが、2点目。
 立候補表明のときに、また今回の所信表明の中でも、和泊町第6次総合計画は町民参加のすばらしい計画ですから貫徹させるとあなたはおっしゃったんですが、この第6次総合計画は、まちの最高位の議会で議決もされた最高位の計画ですよ。予算づけも優先されていく計画です。向こう10年間ですよ。その計画を貫徹させるということは、これ改革、行動チェンジじゃなくて、伊地知町政の継承だというふうに取られてもおかしくないんじゃないんですか。どこが改革でチェンジなのかがよく分からない、あなたのおっしゃることが。少しそこの説明もお願いいたします。
○町長(前 登志朗君)
 お答えいたします。
 第6次計画というのは、私もできたときから実にすばらしいものだと思っておりまして、あれは本当に進めていきたいというふうに思っております。
 今回のチェンジの中心といいますか、それは先ほど所信表明の中でも申し上げましたような、いわゆる新しい価値観や新しい生活様式の中で生まれ変われるチャンスであるということで、今まさに、これから和泊町が進めようとしているカーボンニュートラルに向けて、様々な生活様式をチェンジ、変えていくということによって、今は鹿児島県の離島の沖永良部島で、どうしても今の価値観の中ですと、物質的なものですとか都会への憧れですとか、そういうものが強くなるわけなんですけれども、そうではなくて、エコなまちになって、再エネがどんどん広がっていって、そういうものの先進地になる。生まれ変わることによって、そういうチェンジすることによって、そういう人たちが集まってくる。新しい価値観の中で、そういうことを、暮らしをしたい。自然の中で、その代わりいろいろな我慢しなければいけないことも出てくるわけです。節電もしなくちゃいけないだろうし、ガソリンいっぱい使った生活もできないだろうし、でも、そうしながら昔のような自然に近い中で暮らしていく。ですから、大都会的なふうに変わるのではなくて、もっと自然に即した人間らしい生き方に生まれ変わろうというほうのチェンジでございます。
 もちろん、第6次計画というのは、ぜひ進めさせていただきたいと思っております。
○11番(桂 弘一君)
 もう、その時々であなたのおっしゃることがどんどん変わっていくから、あなたの本質がどこにあるのかが全く私は理解できない。
 あなたが選挙戦で訴えた改革、チェンジは、まずは財政再建と、この和泊町のどうしようもない財政状況でつくり出された町民生活に支障を来していると。私が町長になって、まずは財政を建て直して、再建して、いいまちをつくり出すんだと、だからチェンジなんですよとおっしゃっていたんじゃないんですか。
 それと、あなたの選挙戦での訴えは、いかに今の体制が悪くて─財政悪化のですよ、その原因はコスト意識のない職員と、何でもはいはいとそれを通す議会と、なれ合いの下でそういうふうなことをしたと、現状はそういう体制なんだと、だからチェンジなんですよとおっしゃったんじゃないんですか。
 今、おっしゃったようなチェンジというのは、僕はもう初めて聞きましたよ。まちの立会い中で、そういう話も少しは聞かなかったでもないですよ。恐らく、その辺のところをおっしゃりたいんだろうなというふうには思っていたんですが、もう一度、町長に聞きたいんですが、言うたんびに説明がころころ変わってくることに、僕はもう非常に理念がないのじゃないのかなというふうな思いがしているんですが、チェンジの意味が、今、あなたがおっしゃったことと私たちが理解したこととは全く違うんですけれども、もう一度、財政の部分からのチェンジだと言ったところの真意をお話ししていただけますか。
○町長(前 登志朗君)
 お答えいたします。
 今、立場が逆転しておりまして、議員のほうがまちは大丈夫なんだよという、私のほうがちょっと厳しいんだよという話になってしまっているんですけれども、やはりまちのほうにもまだそういう空気感があるというのは事実でございます。
 財政が厳しいからいろんなことを我慢してくださいねと言っているわけなんですけれども、その財政を立て直すために、まずアリーナをちょっと待っていただきたいと。ただ、今、全庁挙げて本当に財政再建に頑張っていまして、令和6年の供用だったんですけれども、3年ぐらい遅らせれば、できるところになるんじゃないかなというふうに今は考えております。
 ですから、もちろん様々な数字で、県下でワーストだったというところもありますし、先ほど議員がおっしゃいました公会計というのも、これ皆さんに分かりやすいようにということで公会計も取り入れていまして、そんな中でグラフ化するんですけれども、地方公会計により算出した指標をグラフ化して、類似団体との比較や分析を行い、総務省に報告をしています。
 いわゆる今までの数字というのは、数字では一番悪いよ悪いよだったんだけれども、そうじゃなくて、分析して、類似団体と比べることによって、その状態が分かりますよということで、それでやはりグラフ化しても、類似団体と、あまりよくないということで、ですからそれを直していく。
 そのために、今まで計画していたことを全て進めるのではなくて、例えば、まちが大丈夫だよと、皆さんが大丈夫だと言うものですから、そうすると町民の皆さんも、じゃ、あれもしてほしい、これもしてほしいということになるのは当然なわけで、そんな中で、例えばアリーナとサブアリーナがあって、バレーコートが3面で、ランニングができて、武道館があって、それだけで20幾ら億円ですか、あと外構をして、できたらトラックも造ってみたいな話になるんですけれども、でも今後、やはり人口が減っていく中で、大丈夫だと言うと、当然そういう夢のような話もしたいですし、私だって本当はしたいですよ、そうしたら怒られないで済むし、みんなに喜んでもらえるわけだから。
 でも、そうじゃなくて、現状として、今、こうですよというところをきちんとお伝えすることも大切なんじゃないかなというふうに思っています。
 例えば、今、コロナ禍で、飲食店大変で、お父さんの給料が減らされてボーナスないですよと。そのときに、普通のおうちだったら家族で集まって、年に1回行っていた家族旅行は今年はなしねと、月に1回行っていた外食もしばらくなしねといって相談して、そこを我慢するということをするんですけれども、例えばまちがずっと大丈夫だよと言っていると、やっぱり町民の皆さんも、じゃ、あれも欲しい、これも欲しいとなるのは当然なことだと思います。
 私だって、そういうふうなことをしてあげたいです。でも、今、まちがこの状況下にあって、その中で大丈夫だよ、大丈夫だよと言ってどんどん造ってしまうと、後々大変なので、そうじゃなくて、今、そういう考えも変えてもらって、チェンジしてもらってやっていく。例えば、先ほどの公会計のやつでもグラフがあって、類似団体と比べるんですけれども、なかなか厳しいんです。
 ですから、そういう現状ということも町民の皆さんとぜひ共有したい。よく、不安をあおると言われるんですけれども、不安をあおっているわけではなくて、今、大変だから、ちょっと一緒に辛抱して、ほんの数年我慢してくれたら、その後、また元気になってできるし、それまでほかに優先順位的にしなくちゃいけないこともたくさんあるので、そういう大型プロジェクトはちょっと待ってくださいねということです。
○11番(桂 弘一君)
 和泊町総合交流アリーナ建設事業推進協議会の一員でしたよね。あなたの、もう本当に言葉の使い方が、もう意味不明。財政を再建すると言う。再建というのは、壊れたものを立て直すことを再建というんですよ。和泊町の財政、150億、どうしようもない、町民生活にもう支障を来しているとあなたはおっしゃって、だから再建する。壊れたものを立て直すことを再建というんですよね。
 このアリーナの建設事業推進、推進ということは、物事を推し進めることを推進というんですよね。あなたは、その一員でありながら、マイクを持った途端に、凍結だ、あるいは広域でやるなどと言う。僕らは、その議会の中で、その推進協議会の中でそういう話が出たという話を一度も聞いていませんよ。あなたが観光協会長としてそういう話を出したという話を一度も聞いていません。
 これは、局長、出会手当も出るんですか。
○教育委員会事務局長(永井 徹君)
 お答えいたします。
 設置要綱の中に、そういった形で出会手当を規定しております。
○11番(桂 弘一君)
 出会手当をもらいながら、推進をする一人の委員であって、もうその答申も出るというときになって、マイクを持った途端に、財政と絡めて凍結だ、あるいは本当に政治家なのかなと思うんだけれども、広域でやるなどと言う。もう広域でやるという意味が分からない。その場その場で言っていることが変わっていくというその点に、僕は理念なき云々というか危うさを感じると言っているんですが、なぜ出会手当をもらいながら、そういう会に出ながら、そういう発言をしないで、今となって、またそういうふうな凍結なり、あるいは広域でという発言に変わっていくのか。
○町長(前 登志朗君)
 お答えいたします。
 観光協会長としてその委員に入っておりまして、そのときに私が上げた意見としては、規模が大き過ぎるので適切な規模でしてほしいということと、今後、そういう施設は両町という、島という単位で造れないだろうかというご提案を申し上げております。まだ、アリーナについては答申もしていない状態なんですけれども、この後、答申があって、最終的に私のところにその返事が来ることになると思っています。
 広域の件ですね。
 広域の件は、ちょっと今、数字、どこかにあるんですけれども、例えば2030年には和泊町の人口が、すみません、後でちゃんとした数字を言います、5,000ちょっとです。2040年には5,000切ります。2040年に、それこそ島で、すみません、数字は後でお知らせします、かなりの人口が減ります。その中で高齢化率も42%ぐらい。
 つまり、今ちょっとお伺いした計画ですと、アリーナ、サブアリーナで、バレーコート3面で、上にランニングコースがあって、武道館施設もあって、それからその後、その予算だけでそれを造った後、外構をして、できたらそこにタータントラックみたいなものを造ってとなると、すばらしいですよ。だから、そういうのもぜひ造りたいですし、お金があったらぜひやりたいんですけれども、でも実際それをどんどん、まちは大丈夫なんだよと言って推進してしまうと、本当に子供や孫の世代に大きな負担を残してしまう。
 ですから、そこはやはり、これから島で人口が8,000台になるのが先に見えていて、そのときにその施設が、例えば和泊町単独で必要なんだろうか、沖永良部島で1個でも大丈夫なんじゃないだろうか、そういうところをもう一回検討する、そういう必要がないだろうかというふうに思っています。
 先ほども申し上げましたが、今、まちを挙げて財政再建に取り組んでいる中で、あと数年で数字がよくなりそうなところまで来ているので、そういうアリーナとか、いろんなものをちょっとお待ちくださいということでお願いしなくちゃいけないんですけれども、その中で、また規模を考え直して造ることもできるでしょうし、ですから、その共通認識として、多分議員の皆さん方に対して、まちのほうが、でも大丈夫なんだよという説明をしたのかもしれないですけれども、それが気持ちが通じていないというか間違いなのであって、やはり今、ちょっと大変なので、ちょっとすみませんけれども、待ってくださいというお願いをするべきだと私は思っています。
○11番(桂 弘一君)
 局長、今の町長の発言は、そのとおりでいいんですか。立派なああいう施設を建てるというふうに決まって、設計まで入っているわけですか。設計とか、そういうところがあるわけですか、具体的なその青写真が。僕ら、聞いていないですけれども。
○教育委員会事務局長(永井 徹君)
 お答えいたします。
 今現在、基本構想、基本計画を策定している途中でございます。今週中に推進アリーナ協議会の開催を予定しておりますが、その中におきまして、ある程度の具体的な図面というか、ものを提案する形になっております。それを基に、その協議会の中で、もっとこれはこうしてほしいんじゃないかとか、そういった意見を検討して、それを町長のほうに答申させていただきたいと考えております。
○11番(桂 弘一君)
 まだ、何もできていないじゃないですか。議会だって、あまりにも立派なアリーナを造って、サブアリーナまで造るなんて話になったりしたら、それは議会だって反対しますよ。まだ、場所も決まっていない、設計も決まっていない。アリーナ、アリーナと言うけれども、どういった機能を持たせるかも、まだはっきりは決まっていない。町民説明会もする。その中で大体の予算とか、いつの時期とかいうのが具体的に決まっていくんじゃないんですか。提案はしますよ。当然、提案はします。
 それと、広域でなどという考え方、これ非常に僕は政治家としても物足りない。ポエムの世界だというふうに言わざるを得ないんですが、地方創生、また学校の教育指導要領も「主体的・対話的で深い学び」と、自分たちのまちの自分たちの魅力化は自分たちでするんですよ。先輩の政治家たちが、先輩たちが、両町の合併がされなかったときに、もう方向性は決まっているんです。自分たちのまちは自分たちで魅力化構想をするという話ですよ。
 だから、一般質問の中で知名の答弁がありましたが、36年経過して、鉄筋のコンクリートの爆裂云々も支障を来していると。しかしながら、築50年をめどに建て替える構想も出てくると。タイミングが合えば検討してもいいというような発言があったやに新聞紙上で見ていたんですが、ポエムの世界でしょう、隣と一緒にやるなんていうのは。いかがですか。
○町長(前 登志朗君)
 お答えいたします。
 今、議員がおっしゃったように、まだ決まっていない中で、だから、そういう話が上がってくるところで、そういうのはやはり、今、そんなのを造ると、後、大変になるし、今、みんなが大丈夫だよと言うと、そういう希望がどんどん膨らんでくるので、そうじゃなくて、今厳しいので、本当にこれから持続可能なものを造っていきたいという思いで発言させていただきまして、今、議員からそういう、またいい助言をいただきましたので、ですから多分そういうことにはならないのかなと、今、お聞きしながらちょっと安堵したところでございます。
 そして、もちろんこれから、相手もあることですし、お話をしていく中なんですけれども、島でということの場合はですね。でも、そのときは、先ほどというか、ずっとこれ申し上げているんですけれども、いわゆる公民連携で、民間が主体となって、それを両町で造るのにお手伝いするという形がこれからできないだろうかと。
 今、様々なところで、公民連携でそういう施設ができていて、そうすると運営をするのが民間なので、今後、それを造った後に、例えば今、立派なものを造って、役場の職員を派遣して、そうすると人件費ですとかランニングコストですとか、様々なお金がまたたくさんかかっていって、大体箱を造ると、その後、何倍もまたかかるわけですから、ですからそれを、公民連携を模索することによって、そこが中心になって造って、両町がお手伝いして、そこが運営してくれる。民間が運営することによって、そこを回さないとしっかりと稼げないので、様々なイベントや企画をして稼働率を上げるための努力をする。だから、そういうことも考えるようになれるかな、そういうことをトータルでもう少し練り直すことができないだろうか。
 もちろん、やる段階で、最終的に、私が言っていたのは、例えば両町で島としてできないかとか、あとは南三島で県の予算をもらって、大きな南三島がまとまったような県営のものができないだろうかとか、いろんなことも思ったりはしたんですけれども、最終的にどこに落ち着くかは、また皆様方とお話をしながら、できる形で第6次の期間内に完成させたいというふうに考えています。
○11番(桂 弘一君)
 町長に、ぜひ、まちのリーダーとして、トップとして備えていただきたい資質というのがございます。木を見て森を見ない発言あるいはそういう発想、トータルで見るという発想、そういったところから出てくる政治的な方向性であり、政策であり、職員や議会やまちを評価すると、そういうところを、資質をぜひ身につけていただきたいなというふうに思います。
 財政を語りますが、和泊町の財政というより、国の財政は世界で一番悪いんですよ、日本は。ご存じですよね。2位、3位、4位とかいうことになると、潰れたような、もう財政破綻を来した国が、1位が日本で、2位がベネズエラです。3位がスーダン、4位、レバノン、ギリシャと続きます。もう全て財政破綻を、国が潰れた国ですよ。
 なのに、そういった破綻を来した国より、もっと日本の財政はひどいんですよね。なぜだと思いますか。
 日本の円は、世界通貨ですよ。中国が2位とはいえ、元は世界通貨ではありませんよ。昔は石油、中東で問題が起こったときには円は売られましたが、今は安定通貨ということで買われるときがございます。
 なぜかということをよく考えていただきたい。それは、歴史的な国の安定であったり、現在の政治の体制であったり、その国民性であったり、民度の高い、教育度の高い国民性であったり、それとファンダメンタル、いわゆる経済的な基礎的なものを持っているとか、総合的な形でその国は評価されるんですよ。
 今、パスポートは、世界で一番信頼性のあるパスポートは日本です。世界で一番ビザなしで行けるところは日本です。日本の信頼性、日本人に対する信頼性、各国のですよ、そういったことで国の信頼性というのは成っています。
 和泊町は、財政が県下で最低だと、ワーストワンだと、あなたは声高にずっとおっしゃっていましたが、発展途上国とか、よく中心国にあるんですが、国は金はあるけれども国民経済が停滞していると、そういう国がいいのか、国は、財政はなかなか厳しい財政運営をしているけれども、国民経済は活発で、福祉、福利厚生がちゃんと行き届いた国がいいのか、どういう方向性を目指すのかということがその方向性だと思うんですが、国対国で話をすると、なかなか理解ができないところがあると思いますが、あなたがこれからいろんな市町村会の会議に出ると思いますが、恐らく和泊町は財政が苦しくて大変だというふうな世間話をしてみたらよろしいかと思いますよ。
 私は、ある首長と話をしました中で、和泊町は財政が苦しい苦しいと言うけれども、悪いと言うけれども、私に言わせたらいいと、うちはこれからみんなしなきゃいけない。ある首長は、町長になる前、もう今お辞めになりましたが、なって直後の頃に、農業生産、うちは一本足打法だから、和泊町さんみたいな安定した農業立地をつくりたいんだということだったです。それができましたかと言ったら、できていないと言うんですよね。
 戦後、我々が目指したのは本土並みです。所得は本土並みを達成しました。そのための投資であり、また過疎債、全国の過疎地域の中で、人口の減少率がそれほど顕著ではない、2040年消滅しない自治体、大島郡の中で和泊と龍郷だけですよ。
○議長(永野利則君)
 桂議員、もう締めてください。
○11番(桂 弘一君)
 そういった中身のある部分、中身の、そのための投資であったということを理解した上で、財政悪化、財政が悪い悪いということで議会や職員をおとしめる、あるいは町全体の町民に不安をあおると、そういった発言はやめていただいて、ぜひトータルで見るという資質を身につけた上での政策の立案であり、方向性を示すということをぜひやっていただきたいと思います。
 これをもって、私の一般質問を終わります。
 以上です。
○議長(永野利則君)
 これで桂弘一君の一般質問を終わります。
 ここでしばらく休憩します。
休 憩 午前11時02分

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