再 開 午後 2時15分 ○議長(永野利則君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、喜井和夫君の一般質問を許します。 ○6番(喜井和夫君) 町民の皆さん、こんにちは。 自席番号6番、喜井和夫でございます。 前町長、今度の選挙で町長に就任し、おめでとうございます。 この令和3年第3回定例会において、1点質問を通告してあります。壇上より質問します。 施政方針について。 財政再建を訴えて町長になったが、どのように財政を再建していくのかお伺いいたします。 ○町長(前 登志朗君) 喜井議員の質問にお答えいたします。 財政再建についての方策については、さきの川畑議員、池田議員の質問にもお答えしたことを念頭に置き、財政再建を目指していきたいと考えています。 歳入面では、適正な使用料、利用料の見直しや債権管理の徹底を行うとともに、滞納者への徴収体制を強化し収納率の向上を図るとともに、ふるさと納税をはじめとする自主財源の確保に努めてまいります。 歳出面では、効率的でスマートな行財政運営を行いつつ、これから始まる令和4年度当初予算編成においては、職員全体で財政状況についてさらに認識を深めながら、一つ一つの事業を民間のコスト意識で徹底的に精査し、歳出の抑制に努めてまいります。 さらには、財政指標の改善に向け、具体的な数値目標を設定し、早期に達成できるように努めてまいりたいと考えております。 以上、壇上からの答弁を終わり、後は自席から、また担当課長のほうからもお答えさせていただきます。 ○6番(喜井和夫君) 財政問題について質問する前に、昨年度定例会において、子牛競り中のライブ中継ができないかという質問をしましたが、この9月よりライブ発信がされたと生産者の皆さんから喜びの声を聞くことができました。本当に経済課長、ありがとうございました。 そこで、市場のほうにWi-Fiの設置ができないかということで、JAさんと、またご検討いただければうれしいと思いますが、どうでしょうか。 ○経済課長(東 敏仁君) 喜井議員から今ありましたように、9月3日、4日の沖永良部市場競り市において、今、業者さんに試験的に設置をしていただいて、おおむねスムーズに運営できたというふうに聞いております。正式には11月の沖永良部競りから見られるということであります。 また、Wi-Fi設置等については、今、喜井議員から質問等ありましたんで、これも、またJAあまみ沖永良部畜産課と、あるいは両町の和牛振興会の皆さんと協議をしながら、前向きに検討させてください。 以上です。 ○6番(喜井和夫君) 経済課長、ぜひ検討のほうよろしくお願いいたします。 それでは、質問させていただきます。 今回の9名の皆さんの一般質問がありましたけれども、6名の方が財政のことということで、ダブる点があるかも分かりませんけれども、よろしくお願いしたいと思います。 町長は、これまで30年余りの間、町民のために、食を通して笑顔と元気を注いできたと思います。今、町政に携わることになりましたが、町の進化、発展は、経験者、認識者の協力なしではできないと私は思うが、町長はどのようにお考えされていますか。お伺いします。 ○町長(前 登志朗君) お答えいたします。 そのとおりだと思っております。私は長年、ご存じのように、料理を作ってきておりまして、民間人を長くしておりました。この行政のお仕事は役場に来てから、役場職員の皆さんとのお付き合いもこの2か月でございます。もちろん、外から来るから見えるところもたくさんございますし、ただ、本当に専門的な分野がたくさんあるところでございますので、役場の皆さんと一緒にこれから頑張っていきたいというふうに考えております。 ○6番(喜井和夫君) 町長、ぜひ職員と、職員の輪となって、中心となって、町政を進めていただければよろしいかと思っております。 そこで、町長は、民間時代の経験を生かし、どのようなまちづくりをしていきたいと考えておりますか。お尋ねいたします。 ○町長(前 登志朗君) 役場に来て、やはり私も様々な戸惑いがあるわけですけれども、いろいろな感覚が違うところがありますので、その辺、もちろん両方のいいところをきちんとこれから見させていただきながら、民間の感覚というのも、もしかしたら有効に働くところもあると思いますので、その辺もぜひ加味させていただきながら、皆さんと一緒によりよい和泊町を築き上げていきたいと考えております。 ○6番(喜井和夫君) これは分かっていることであろうけれども、町長、現在の財政状況はどういう状態か、どう思いますか。お聞きします。 ○町長(前 登志朗君) 数値的にはまだまだやはり悪いんですけれども、もちろん全庁挙げて職員の皆さんが一生懸命頑張ってくださっていますので、これからいい方向に持っていこうと考えております。ただ、やはり実際にまだ厳しい状況にはあるので、ですから、そこのところはやはり共通認識として、今、厳しいですよという思いはみんなで持たないといけないと思っております。 やはり、役場の中でも、まだ、でも大丈夫だという意見を持たれる方もたくさんいらっしゃるんですけれども、やはりそういう思いが、これだけ大きな組織ですので、大型タンカーみたいなもんですので、簡単にかじは取れません。ですから、そのまま突っ込んでいってしまっても困るので、少しずつかじを切りながら、本当にそこのところを注意深く意識して、でも、確実によくなると思っておりますし、私は任期中、もちろんいい町をつくっていきながら、でも多少叱られても、そこのところをきちんと見張るのが仕事だというふうに思っております。もちろん、皆さんに迷惑かけるようなことのないように、かじ取りをしていきたいと思っております。 ○6番(喜井和夫君) ぜひそのようにして、また、削るところはちゃんと削減してほしいなと思っております。 まず、町長が財政を再建するのを訴えているのなら、まず、私は我が身を切るのが当たり前じゃないかなと思っております。まず自分の給料を削減し、それをすることによって、町民も、そして議員の皆様も、厳しい中、町長自らしているということを、まず町民に見せることが大事だと思っております。そうすることによって、本当に削減することも、本当に、すみませんねすみませんねという町長のその気持ちも分かります。そうすることによって、町民が、町長自らのまで削ってしているんであれば、私たち町民も我慢するところは我慢しなければいけないなという面が出てくると思います。 このことは、私だけでなく、本当に町民、財政を訴えた議員の皆さんも多分そう思っているだろうと、私は思っております。そのことに対して、町長、今の考えはどうでしょうか。お伺いいたします。 ○町長(前 登志朗君) 失礼いたしました。 町長に就任してから総務課のほうから話が来まして、現在、そのまま15%の給料削減をずっと続けておりますが、また、もし今後またさらに厳しくなってきたら、そこのところももちろん考えたいと思っておりますけれども、今現在は、15%引いた状態でやっております。 ○6番(喜井和夫君) 削減になっていることを知らずに質問したことは、本当に悪かったなと思っております。 しかし、その中でもまだ財政は厳しいということで、町長は訴えているわけですので、なぜこのような質問したかというと、ここにまだ8名の議員が残っております。私が1期目のときです。この新庁舎を造る際に、議員自ら、財政が厳しくなってきているということで、12名全員、任期の4年間削減したということがありましたので、町長の意見も聞いてみたところでございます。カットされている中ではございますが、町長がほかのところから削減するんであれば、12月定例会でも議案として上がってきたら、うれしく思います。 昨日の所信表明を聞いて、すばらしいなと思っておりました。あの所信表明を聞いていると、とても削減する場所がない、なかったんじゃないかなと。何々のことをしますということで、やっぱりあの中でも、どういうことを削減していくというのを加えておったらよかったと思いますが、そのことについては町長はどう思いますか。 ○町長(前 登志朗君) 失礼いたしました、お答えいたします。 財政をきちんと立て直すということでございますので、もちろん、ただそれだけではなくて、やはり町民と一緒に夢を持って、様々なことにもチャレンジしたいと思っております。そんな中で、目玉に思っているのは2つ。 1つは、脱炭素社会の構築。これまだなかなか皆さんぴんとこなくて、何言っているんだとよく言われるんですけれども、ただ、時代はまさに今そこに来ておりまして、ちょうど先日、12日の日曜日の南海日日新聞の一面にちょっと出ておりましたけれども、国のほうがEV車、電気自動車を200万円以下にするという記事が一面に載っておりました。それについて、先行の100都市、100地域、先行的にそのモデル地区として100ちょっと選ぶということで、環境省を中心に、今、地区の選定に当たっているんですけれども、ぜひそこを目指したいなと思っております。 そうすることによって、これから国がどんどんそれに向けて出してくる様々な有利な事業ですとか、そういうものがどんどん取れるのではないかというふうに考えておりまして、その脱炭素社会の早期の構築に向けてしたいのが1つ。これは、様々なそういう、今、国の100%の補助金もいろいろあるようですので、そういうものを活用しながら、まず調べていきたい。 それともう一つは、ふるさと納税の増額でございます。ここは、本当にこの後、様々なそれに向いた職員の皆さん方をお願いして、積極的に攻めていきたいと思っております。ある程度の数値目標も決めて、そこに向けてしっかりと稼げる和泊町役場というのもつくってみたいというふうに考えております。 以上です。 ○6番(喜井和夫君) 先ほど、同僚議員の池田議員からもありましたけれども、やっぱり事業をしなければ財政は回復していくというのは思います。ところが、それではやっぱり町民の福祉向上もできないということでありますし、町の財政を再建するには、どうしても事業の削減が、縮小が必要と思いますが、町長はどの分野からの縮小を考えているのか、お聞きします。 ○町長(前 登志朗君) お答えいたします。 守らなければいけない分野というのが必ずありますので、そこをきちんと、町民福祉のところは積極的にしていかないといけないわけですし、また、そこの部分の予算がこれから確実に膨らんでいくということも見えているわけですから、ですから、そこを守るためには、やはり削らなければいけないところが出てくるわけで、そこのところを見極めていきながらやっていきたいと思っております。 建築にしても、やはり先ほどの幼保一元のところですとか、そういう必ずしていかないといけないところ、その中で、アリーナばかりやり玉に上がってしまって本当に申し訳ないんですけれども、そこもきちんと造るという前提で、順番を少しずらさせていただきたいとお願いしているわけなんでございますけれども、そこについても、やはり財政の立て直しを加速化することによって、町民の皆様方にいつまでもご不便をかけないような、そんなまちづくりに頑張っていきたいと考えております。 ○6番(喜井和夫君) ぜひそのようにしてもらえたらいいかと思います。また、本当に急な災害等もありますので、そういう点には、ぜひ予算化をつけて進めるようにしていただければと思っております。 これも先ほど池田議員のほうからありましたけれども、町長の任期中に、4年間にどれだけ減らせられるか。やっぱり数字というのは、目標を達成するためには、どうしても数値化しているとできると思うんですよね。やっぱりその点も、ぜひ総務課長、話し合いながら、ぜひその数値というのもつくっておいたほうがいいんじゃないか思っております。ぜひ、町長、よろしくお願いします。 また、アリーナの件にしても、島田議員そして池田議員からもありましたけれども、やっぱり子供たちの夢のためにも、ぜひ実現させてほしい一つです。町長が言っているように、優先順位をつけていかなければならない、それは何度も聞いて理解しております。その中で、私も町民からの声で、全く池田議員と同じように、やっぱり町内の宿泊所や飲食店、交流人口が増えて、町も潤うだろうと思います。 今、町長はその計画が、昨日の中では3年後にはどうにかならないかというような答弁があったみたいですけれども、その点はどう思っておりますか。お聞きします。 ○町長(前 登志朗君) 先ほどからその話をずっとしているわけなんですけれども、次の令和6年からの奄振のところには計画を入れてもらうようにして、その中で、この第6次の総合振興計画の中では必ず造りたいというふうに考えております。その中で、少しでも早くできるように、先ほどからお話をいただいております数値目標というのも早く出して、前町長のときには100億という目標があって、100億切ったら大型プロジェクトというふうにされていたようなんですけれども、そこのところもよく考えながら、やはりそれなりの数字を出したところで造りたい。もちろん第6次の中では造りたいというふうに思っております。 ○6番(喜井和夫君) ぜひ早めのアリーナ建設ができるように、本当に、その後でも、次、中田議員のほうからもありますけれども、私、ごみ焼却場もまたあと10年後には建て替えの話も来ておりますので、アリーナのほうも縮小して早めにかからないと、今度は、焼却場はどうしても建てないといけないということですので、ぜひ早めに一つずつ済ませるようにしていただければと思っております。 町長、町民の生活安定並びに福祉向上のためにも、町のトップとしてご尽力されるようお願いして、私の一般質問を終わりにさせていただきます。 どうも。 ○議長(永野利則君) これで、喜井和夫君の一般質問を終わります。 |