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更新日:2021年3月23日

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第3日

発言者

全発言者

発言内容

平成28年第4回和泊町議会定例会会議録
平成28年12月21日(水曜日) 午前9時30分開議

1.議事日程(第3号)
 ○開議の宣告
 ○日程第1 会議録署名議員の指名
 ○日程第2 議案第69号 和泊町新庁舎建設計画の見直しを求める住民投票条例の制定
             について






 ○散会の宣告


1.本日の会議に付した事件
 ○議事日程のとおり

1.出席議員(12名)
  議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
    1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
    3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
    5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
    7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
    9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
   11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

1.欠席議員(なし)

1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
事務局長 田原義仁君 書記 花輪富八郎君

△ 開 議  午前 9時30分
○議長(永野利則君)
 おはようございます。
 これから本日の会議を開きます。

△ 日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(永野利則君)
 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、川畑宏一君及び池田正一君を指名します。

△ 日程第2 議案第69号 和泊町新庁舎建設計画の見直しを求める住民投      票条例の制定について
○議長(永野利則君)
 日程第2、議案第69号、和泊町新庁舎建設計画の見直しを求める住民投票条例の制定についてを議題とします。
 請求代表者の意見陳述を行います。
〔芋高生三君入場〕
○議長(永野利則君)
 議案第69号、和泊町新庁舎建設計画の見直しを求める住民投票条例の制定については、地方自治法第74条第4項の規定により、請求代表者に意見を述べる機会を与えることになっています。請求代表者は、明日の和泊町を考える会、代表の芋高生三君であります。
 それでは、和泊町新庁舎建設計画の見直しを求める住民投票条例の制定について、意見を述べてください。
○請求代表者(芋高生三君)
 おはようございます。
 二度とこの席には立つまいと、そういうことでおりましたけれども、縁あって、流れの中で、こうしてきょうはこの席に着いております。
 最初に、これは屋久島町の未来を考える会と連携をとりながら進めてきた部分がございます。その中においては、当然きょうのこの意見陳述と、この流れは執行部の皆さんを前にして、向こうではそういう流れでありましたけれども、そういう流れの中でやるものだと私たち会では期待をしながら、当然のことだと思いながら来たわけでございますけれども、一番、執行部の皆さんにも訴えたかった部分があるわけですけれども、議会の皆さんだけにということで、甚だ気落ちしているところでございます。
 今後はまた、今、一番町民が気にし、話題を強めているこの問題をこういう形でするのも、いろんな条例があり、理屈はわかるんですけれども、一応朝晩の放送でもこういう意見陳述もあるんだよと、262票の署名ももらってこういうことをやっております。
 ちょっと朝から、私自身としては、また会の皆さんも同様の気持ちだと思いますけれども、こういう設定であることを理解し、気落ちし、残念に思っているところでございます。また後日、そういうことも町民にしっかり知らしめながら本会は活動を続けていかざるを得ないなと、覚悟を新たに思っているところでございます。
 そもそも、この会が立ち上がったのは、もう私たちが好んでやっているわけじゃございません。いろんな町民の声を聞いていく上で、流れの中でこの会が立ち上がり、こういうことになっていると。
 きのう、町長のほうから、本会に対して、行動とか、これまでの経緯について、理解しがたいところがあると話されておりました。早速、電話が鳴りまして、町民の皆さんから、一体この町長、何を考えているんだろうと、憤慨やる方ないその声が届いてきました。これだけ町民の声として、しっかりと当たり前を当たり前として言う勇気を持ってやっている会に対して、そういう町長の弁があったと、会としては、またこれは社会問題として大変な問題ではないのかと、そういう声でございました。
 いろいろ、きょうは町長にも訴えたいところがあり、執行部の皆さんにもお願いしたいところがあったんですけれども、こういう形になったことを甚だ残念に思いながら、意見陳述をしていきたいと思います。
 本来ならば、どうしてこの問題が起こっているかですよね。民間ならば、お互いの一家庭においても、これだけの財政状況であると、借金がいっぱいあるということなんですよね。県下で最悪の状況にあると、執行部が幾ら弁明しようが、弁解しようが、これは国や県の定めた措置に基づいてのワーストワンであると、そういう中において新庁舎云々というのは時期尚早ではないのかと、もうちょっと体力を蓄え、財政の健全化を図ってからでも遅くはないんじゃないかと、いろんな声が聞こえてまいりました。
 この署名活動を通して、328ほどもらったんですけれども、やっぱり町民の声としては、甚だ厳しい財政状況を知り、この規模を知り、今、町民は農家を初めとして大変経営危機に陥っていると、なかなか再生は難しいようですよ。商店街は、見てのとおり、お互いの町内の経済状況というのは大変な危機にあると思いますよ。その中において、この計画でございますので、当然町民は疑問を抱き、不安を抱くのは当たり前じゃないかと思います。
 そういう意味で、本会は勇気を持って、町の圧力に屈することなく、しっかりと言うべきを言う、やるべきをやると、当たり前のことだと思いますよ。
 議会の皆さん、もうちょっとはしっかりと町民の意を踏まえて、町民の声をしっかりと執行部に伝えると、意見すると、当たり前の姿に勇気を持って取り組んでいただきたいと、それだけを最初に述べてから意見陳述といたします。
 意見陳述書。
 住民投票条例制定請求について。
 平成28年12月21日、明日の和泊町を考える会、代表、芋高生三。
 他の市町との庁舎建設計画概要比較、上のほうにございますね、これを見て、目を通してください。和泊町、屋久島町、与論町、奄美市と書かれてございます。予算と人口、町民1人当たりの負担額、延べ床面積、補助金等、坪当たりの建設費用、建設概要、これをさっと見た限り、和泊町は町民1人当たりの負担額が30万1,000円となっていますね。以下、屋久島が8万、奄美市が4万5,000円でございますよ。奄美市は、当然59億の予算の中で合併特例債39億あると、手出しは20億であると、20億割る人口割ですよね、4万5,000円ですよ。
 本町が今計画している庁舎建設は、町民1人頭30万であると。老いも若きもですよ、赤ちゃんから高齢者までひっくるめて、単純計算して30万1,000円という数字が出ております。他の市町村も見比べてください。
 それと、坪当たり建設費用ですね、1坪当たりの建設費が幾らになるのか、これは補助も関係なく、総額で延べ床面積を割り出した数値として、1坪ですよ、和泊町の場合は171万であると、屋久島町が153万、奄美市が139万である。
 本会が訴えたいのは、奄美市は鉄筋の9階建てであると、本町は2階建てであると。どちらが安くつくかは言わずもがなでしょうね。そういう数値になっているんですよ。
 これを、皆さんのお手元にお配りしてある、町民の皆様へというチラシでもって、12月15日木曜日の新聞折り込みによって、新聞をとられている皆さんのところへチラシとして配布したところであります。1,540枚配りましたですよ。
 これ、大変な反響がございましたね。数字をこうして書かれているわけですから、こういうことを和泊町はやろうとしているんだなと、町長は一体何を考えているんだろう、議会の皆さんは、それに対してどういう、町民の声を吸い上げて訴えているんだろうと。当たり前のことですよね。大きな反響と申しますか、当たり前のことなんですよね。そういうことを、とりあえずは皆さんにお伝えしたかったところでございます。
 下の文章を読みましょう。
 町民のために町民の血税で庁舎を建てるというのであれば、町民の声を最も重視すべきであると考える。本会が要望しているのは、町民にしっかりと情報を提供し、理解をいただいた上で、町民の意に沿った庁舎を建てるべきであるという、この1点である。
 議会説明会、執行部の新庁舎説明会を通して、町民はますます疑念、疑問、不安を強くした。4回以上、ともに有線テレビ放映を再三要望してあったにもかかわらず、町民の期待を裏切って、町民の生の声を放映しなかった。執行部、議会は、都合のいい情報のみを流し、都合の悪い情報についてはふたをしてきたと言わざるを得ない。
 当たり前のことが当たり前として通らない現状に対し、私たち町民は腹を立てているのである。私たち町民は、素朴で素直で純粋な目線で成り行きを見守っている。そこには理由も理屈も言いわけも要らない。ただ、町民の素直な声を聞いてほしいと訴えているだけである。
 昨年12月議会において、20億3,000万円の債務負担行為を議決して以後、県下で最悪の財政状況にあること、契約業者との契約破棄、事業規模、リース方式に対する疑問視など、いろいろな問題が発生している。議会は、一度議決したからといって、町民は何も言うなと言わんばかりである。町民の負託を受けている議会は、いま一度議論をし、町民の声を執行部に届けるべきではないのか。
 答弁の中で、町長は、多くの町民が庁舎建設については理解をしていると繰り返していたが、何を根拠にそう言っているのか。理解をしているというのであれば、堂々と住民投票を実施すればいいのではないか。
 国や県の示す数値から評された財政状況は、県下最悪の状況にある。執行部、議会の皆さんが弁明する余地などないものと思う。資金がないなら、ないなりの施策を打てばよい。次世代に負の遺産を残すようなことは断じてあってはならない。
 住民投票条例制定請求については、全町民が注目をしている。町民の声を町長にしっかり届けるべき立場にある議会がどう採決するのか見守っている。条例制定請求に必要な有権者5,556票中の50分の1の112票獲得の署名活動を通して、町民の「署名したいけどできない」という悲痛な叫びが多かった。悲しい限りである。
 NHK、読売、朝日、南日本、南海日日、奄美新聞等、全国版に本町のこの事例は報道される。和泊町、町民、町長、議会の恥にならないような議決を望むものである。
 そういうことで、ぜひ、この今読み上げたNHK以下の報道陣は、取材、とても来ております。
 そして、町民の皆さん、また沖洲会の皆さん、これ読売と朝日は全国版ですよ、そういうことで、会がどういうことをやっているんだということ、最近わかったようですね、エールを送ってきております。
 議会の皆さん、勇気を持って、言うべきは言う、町民の声を吸い上げるのが当たり前じゃないかと思いますよ。
 それとともに、庁舎というのは、町民のために町の金でつくると、そこまではいいんですよ。実際はどうなのかと、ちまたではよく言っております。庁舎というのは、町長を初め職員の皆さん、また議会の皆さんが、よりよき職場として使うのが庁舎であると。町長、職員、議会の皆さんが、自分たちのために金を出してつくるというならば、町民は何も言わないですよという裏返しの言葉なんですよね。
 そういったところで、どの意味で町民のためになる。町民は年間何回来るかな、この役場に。時間があるからといって遊びに来る町民はいないですよ。知らないですね、聞いたためしがないですね。
 そういったことも踏まえて、ぜひ皆様で判断していただきたいと。
 あした、採決があるようでございますが、これだけの報道陣が詰めかけ、取材もばんばん来ております。ぜひ、恥にならないように、また島を出ている沖洲会の皆さんに対しても、心配しても都会で頑張っている皆さんに対しても、しっかりと納得ができる、和泊町はいろいろあるけれども、議会の皆さんが頑張っているんだなと、前向きにやるんだなと、そういったところをぜひ示していただきたい。流れを変えなければ、今、もう大変な状況だと思いますよ。
 そこまでで、本日の意見陳述を終わります。ご清聴、どうもありがとうございました。
○議長(永野利則君)
 これで請求代表者の意見陳述を終わります。
 以上で本日の日程は全部終了しました。
 本日はこれで散会します。