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更新日:2021年3月23日

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第2日(4)

発言者

桂  弘一

発言内容

○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 桂弘一君の一般質問を許します。
○11番(桂 弘一君)
 皆さん、こんにちは。私は、平成28年第4回定例会に一般質問を通告してありますので、壇上より順を追って質問いたします。
 1、財政改革について。
 ①財政の総合的な改善目標値が見えてこないが、検討・計画はなされているのか。
 ②各課の未収金状況はどのようになっているのか。また、各課の未収金に対する数字的な収納目標等、具体的な計画が出されているか。
 大きな2、住宅政策について。
 ①造成に入っている内城の町営住宅の具体的な計画はどうなっているか。
 ②子育て世代専用とする目的住宅として用途を定めることはできないか。
 3、世之主城跡について。
 ①歴史的価値の位置づけ、構造上の価値の位置づけ、城の縄張りの確定等について、急ぎ着手すべきではないか。
 ②歴民館長から質問状が出ていたが、どのような回答をしてあるのか。
 壇上よりの質問は以上でございます。
○町長(伊地知実利君)
 桂弘一議員の一般質問に順を追ってお答えをいたします。
 1点目の財政改革についてでございますが、町財政の総合的な改善目標値についてでありますが、町財政をあらわす主な指標として、経常収支比率、実質公債費比率、将来負担比率があります。本町の平成27年度決算における数値は、経常収支比率93.4%、実質公債費比率16.7%、将来負担比率120.6%となっており、平成26年度決算から改善されておりますが、依然として厳しい状況であります。
 現在、これらの数値についての具体的な計画や目標値はありませんが、今後予定されている新庁舎建設事業や総合振興計画などの計画事業を円滑に実施するため、さきの中田議員の一般質問でも答弁をいたしましたとおり、平成27年度から5年間の財政健全化対策集中期間として経常経費の削減に取り組んでおり、平成29年度当初予算編成に当たっては、普通旅費の5%削減に取り組んでおります。
 あわせて、平成29年度から平成36年度を対象期間とした中長期財政計画を策定中であり、今年度中に公表する予定としております。
 中長期財政計画では、対象期間の収支バランスや財政指標の推移などを人口推計や過去の決算推移などを用いてシミュレーションし、地方債残高や基金残高の推移などを推測することが可能となります。現在、町財政健全化に大きな影響を与える普通建設事業の予定調査を行っているところです。
 財政指標などの具体的な数値目標はございませんが、中長期財政計画策定にあっては、具体的な数値目標を示した上で、財政健全化に取り組んでまいります。
 2点目の未収金の状況でございます。
 平成28年11月末の各課の未収金額は、税務課所管、町民税1,273万1,000円、固定資産税4,427万円、軽自動車税286万3,000円、国民健康保険税6,462万1,000円、保健福祉課、後期高齢者医療保険料26万3,000円、介護保険料294万円、総務課、財産貸付料など263万3,000円、企画課、有線テレビ使用料など40万7,000円、町民支援課、災害援護資金39万6,000円、保育料3万円、経済課、肉用牛特別導入事業530万8,000円、耕地課、農地費分担金2,657万3,000円、農地費負担金51万2,000円、土木課、住宅使用料732万7,000円、生活環境課、水道使用料3,234万7,000円、下水道使用料1,025万9,000円、教育委員会、奨学資金613万6,000円の合計2億1,961万6,000円となっております。
 未収金の収納向上対策は、自主財源の確保からも大きな課題となっており、税及び税外収入の向上を目的に収納向上対策連絡会議を開催し、各課の平成28年度年間徴収活動計画及び目標徴収率を設定し、税など収入金の徴収率向上に努めているところでございます。
 大きな2点目でございます。
 住宅政策についての1点目、町営住宅内城B団地につきましては、今年度、測量設計を実施するための伐採などを行っており、来年度に造成工事の設計施工を計画しております。本体工事は、平成30年度から着工し、平成31年度に完成する予定となっております。
 2点目につきましては、住生活基本法などの基本理念から、低額所得者や住宅に困窮する者に対して住宅を提供することになっております。
 町営住宅は、子育て支援専用住宅としての位置づけはできませんが、子育て世帯を優先して入居できるよう、要項などで規定して運用することは可能でございます。
 子育て世帯を優先することはできますが、その他の低所得者や住宅困窮者の申し込みを拒むことはできないと考えているところでございますので、これは今後の大きな課題と捉えていきたいと思います。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 桂議員の世之主城跡についてのご質問にお答えをいたします。
 教育委員会では、平成25年度から、文化庁の文化財国庫補助事業を活用し、世之主関連遺産群の調査を実施しています。対象としている遺跡及び史跡は、県指定史跡である世之主の墓ほか2つの古墓と、世之主の城跡及び後蘭孫八の城跡であります。
 この事業を進めるに当たっては、県文化財課や文化庁記念物課と協議し、対象が沖永良部島内各所に点在し、その状況が南西諸島域でも大変特徴的である古墓の調査を、知名町教育委員会と協力し、優先的に実施し、平成30年度をめどに、その成果をまとめる計画であります。
 世之主の城跡は、近年、伐採により、石積みの残存が確認され、注目されたことから、各方面からその調査、整備等について期待されているところであります。
 現在までの地表面散布資料採集調査から、おおむねの年代等についての情報を得ることができ、また地中に遺跡が残存する可能性が高いことが確認されました。
 11月5日に開催した世之主シンポジウムでは、その調査成果の一部について展示発表し、そこで展示した出土資料については、歴史民俗資料館において、12月末まで観覧することができます。
 また、世之主シンポジウムにおいては、発掘調査や史跡整備の専門家である沖縄国際大学の上原教授より、復元・整備は可能だが、拙速・安易に行うと後悔する、発掘調査の成果や整備検討委員会等で議論を重ね、計画的に検討する必要があるとのご指導をいただきました。
 教育委員会としては、年次ごとの表面採集調査等は今後も継続し、古墓調査のめどがつき次第、中長期的な計画を立てて調査・整備を行っていきたいと考えています。
 2つ目の質問にお答えをします。
 教育委員会としては、古墓調査のめどがつき次第、中長期的な計画を立てて調査・整備を行っていきたいと考えています。
 まず、調査実施に当たっては、県文化財課や文化庁、また沖縄のグスクの類似の点から、沖縄県内の発掘調査組織や研究機関等とも連携を図り、町文化財保護審議会等において調査計画を議論したいと考えております。
 また、今までも、専門家を招聘し、和泊知名両町文化財保護審議会及びオブザーバー、郷土研究会会長を招集しての、知名町教育委員会との合同調査検討委員会の開催や、内城集落の皆さんへの説明会などを実施し、広く意見の聴取を行ってきました。
 一方、町企画課において27年度末に設立されました和泊町・今帰仁村交流促進実行委員会も年数回開催をされ、その中においても、世之主関連史跡の整備・活用についての意見が出され、今後、議論されていくことと思います。こちらとも連携を図りながら、各方面の意見を聴取したいと考えています。
 最後に、世之主シンポジウムでご講話をいただいた沖縄国際大学の上原靜先生からも、発掘調査成果等に裏づけされた情報がない中で保存・整備・活用について話すことは非常に難しいとありましたように、教育委員会としては、適宜専門家の招集・指導を受けながら調査を進め、今後の調査成果の動向を見きわめ、適切な時期に専門家による整備検討委員会等を設置したいと考えております。
○11番(桂 弘一君)
 数字的な目標値は出ていないけれども、そういったものを出しながら将来的にやっていくということで一応納得はしています。
 ただ、こういう質問を出したのは、町長、この間の町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてというときの町長の答弁の中で、財政なくして事業は行えない、事務事業の見直しも厳しく職員に指導しているところであります、また無駄を省く運動をしているところでありますと、また行財政改革を積極的、強力的に進めていく以外に改善の余地はない、また自主町税への徴収についても、全職員が一丸となって改善が図られていると、またその財政については、担当の皆さんと毎月チェックをしながら事業を進めている、改善に向けて強力に進めていく覚悟で今協議している、また財政の改善については、ぜひ進めていくと、改善をしていくことを約束していくと、そのように思うというご発言がありました。
 これを読んでいくと、町長の思い、言葉は、強力にと、改善にと、余地はないとか、いろいろ言葉は踊っていますが、その具体的に約束をするというんだけれども、何をどう数字的に約束していくのかと、そういったものが見えないと、そういったところでこの質問をさせていただきました。
 それと、その数字的なものの必要性、その必要性については、前年度の町の監査のほうからでも意見書が出ています。意見書の中にも、財政非常事態宣言をするなど、執行部と町民が共通認識を持って、町全体で財政改善に取り組んでいただきたいという意見書がありました。
 財政非常事態宣言なるものにかわって、町長は、平成27年度より5年間を財政健全化対策集中期間というふうにするとありますが、それが町民にも、また我々議会にも強力に伝わってきていないところがあるんですが、そこはなぜなのかというところを町長はどうお考えなのかというところをお尋ねします。
○町長(伊地知実利君)
 今、桂議員のご指摘にもありますように、町は町として議論をしながら、その財政改革に取り組んでいるところでございます。また、税収その他の収入についても、徴収についても、各課、目標値を定めながら、どういう方法で徴収していけばいいかというものなどは、その協議会の中で議論をしているところでございます。
 今言いました、なぜ報告ができていないかというところについては、具体的に数字的なものが出されていないところで皆さんに申し上げるのは大変失礼でございますし、また具体的に、数字的に改善をされてきた、こういうところが改善された、こういうところが厳しいところがありました、そういうものがこれから順次、各課との協議の中で出されてくると、そのように思っておりますので、この財政改革集中期間を、いろいろ各種団体、補助団体、そういうところなどとも協議をしながら、削減できるものは削減していくというような方向で、今、予算編成を行っていますし、財政改革をやっているところでございますので、その成果を、もう少し具体的に大きな成果が出たときに、そういう歩みをしているというのを皆さんにご報告申し上げたいと、そのように思いますが、まず私が申し上げました町民全てが共有してこういうものに取り組んでいこうという姿勢は、やはりその都度その都度報告したほうがわかりやすくていいかと、そのようには感じているところでございます。
 今、報告ができていないのは、そういうところにありますが、その財政改善、財政の健全化に向けた取り組みについては、各課共有の認識として取り組んでいるのは事実でございますし、大幅な改善というよりかも、もう少しずつでもというような気持ちで、みんなが取り組んでいるところでございます。
 今後、これからいろんな町の財政改革に向けた取り組みにつきましては、今年度中に作成してお示しするということも計画をしておりますので、そういう中で皆さんとじっくり議論をしていけたらなと、そのように思っているところでございます。
○11番(桂 弘一君)
 意見書の中で、各種補助金について、予算編成時に一律カットされたと聞き及んだが、報酬、賃金の一部カットや物件費を抑制した上であれば町民の理解も得やすい、補助金が一律カットされることより、補助金目的が達成されなければ補助の意味がなくなるので、その意義や目的、交付額などを含めて検討すべきと指導すると。後のほうの文章は別として、報酬、賃金の一部カットや物件費を抑制した上でなければ町民の理解も、であれば得やすいというような意見書が出されております。
 この間の議会でも取り上げました海士町、今の町長がなられたときに、もう何年後ぐらいには財政再建団体になるというようなところからのスタートです。また、奇跡の村と言われる長野県の下條村でも、その非常に悪い財政を立て直すというところからスタートしております。
 そこは、やはり町長が、この間の私も疑問を呈しましたけれども、なぜ今、町長の賃金、三役のカットなのか、それとなぜ3%の額を5%なのかというような問いをかけましたが、27年度からの集中財政健全化対策という中でこうなんだというふうにおっしゃっていただいて、一律カットもするんだということで、また各課の未収についても強力にやっていくんだという一つの大きな流れ、大きな政策を、先ほどその都度その都度と言いましたが、そうじゃなくて、町長の財政改革に対する思いと、例えば経常収支比率が、一長一短によしとされる80%を切るところまでいかないとは思うけれども、例えば5年間の中で、それに近い状態に持っていくんだと、そのためには町民にも負担をかけると、あるいはいろんな要望も多様なニーズにも応えられない部分がありますよと。
 それは、財政健全化をして、自主財源をつくり、また、ひもつきじゃない自主的な政策を行うと、住宅にしろ、あるいは今、沖縄との交流、空港、いろいろ言われていますが、財政を健全化して、もう国や県にお願いしてもだめだから、新しい和泊の産業の中に例えば観光事業を入れるんだと、その中に沖縄との空港、航路の部分は自分たちで、国や県に幾ら言ってもだめだから自分たちでやるんだと、そのための財政再建なんだと、パイロット事業で3年ぐらいやって、そして国・県に上げていくんだというための財政緊縮なんだというような形まで、リーダーは夢を語ると言いますが、そのための財政規律の強化というような形で持っていくためには、両町長、両村長がおっしゃっていますが、まず隗より始めよということで、まず町長、三役のカットがあったと、そして職員にもお願いしたと。
 また、今回の意見書の中にも、自分たちの報酬をカットしないことには町民に理解されないんじゃないかという意見が出ています。また、先ほどの町長の答弁の中でも、課長会にも協力をお願いするというときもあるやもしれないということは話しているということでしたが、海士町では、町長がカットしたときに、総務課長、課長会で、町長が宴会に出ているときに電話がかかってきて、我々課長、みんな居酒屋にいますと、そこに寄ってもらえませんかということで、彼は居酒屋へ行ったら、課長会の課長が皆そろっていて、我々も町長と一緒にやりたいんだということで、我々もカットしてくださいということでやったというんですね。
 総務課長、総務課長が課長会をまとめて、自分たちから一部カットというようなことをやっていこうという思いはありませんか。
○総務課長(種子島公彦君)
 課長会でもいろいろ議論はされているところでございますけれども、まず我々課長クラスといいますか、5級、6級の場合、管理職手当というものをもらっておりますので、そういう手当をカットしていこうかということでは今考えているところでございます。
○11番(桂 弘一君)
 財政を大きく改善した市町村を見ると、必ずそういうふうにしていますよ。
 また、町の未収金、収納に向けての取り組みの方策として、行政処分を含めた強力な形でやっていくというときに、やっぱり自分たちの報酬のカットもやって、町長もやっている、議会もやっていると、各種団体の補助金のカットもやっていますよということが町民に伝わる中での強制性の執行でないと、なかなか成果は出てこないのかなと思っています。
 それと、自分は、この間の6月議会の同僚議員からの質問の中での資料で、1億9,198万5,000円という数字が、年度がまた、今年度末で閉めるのかと思ったら、数字は同じかと思っていたら、ちょっと変わってきたから慌ててメモをしたんですが、町長、ふえていますね。僕は、久しぶりに前年度農業生産が62億超えたわけで、ことしもいいという中で、来年度は減ってくるのかなと思ったんですが、何かふえた理由はございますか。
○税務課長(東 茂久君)
 未収金の増加が2,000万ほど増額になっております。これに関しては、時期の問題で、6月に集計した分と11月末で集計した時期の違いで増額になっています。
○11番(桂 弘一君)
 経済課長、増減がありますけれども、全く変わっていない課がありますよね。そこは、その後の動きがなかったというふうに理解していいんですか。
○経済課長(武 吉治君)
 ご指摘の経済課の肉用牛特別導入事業でございますが、現在、11戸の方で17件ございまして、この件につきましては、現在、非常に肉用牛、生産牛、高くで売られておりまして、なぜこんな時期にこれだけ残っているのかというご質問でもあろうかと思いますが、平成22年以前の肉用牛導入事業の生産者の方々でありまして、今、ほとんどの方々が実際もう牛舎のほうに牛はいなくて、畜産をやめられているという方々でおります。また、非常に安い時期で苦労もされて、何らかの理由で畜産をやめられている方々で、毎年のように徴収に回っておりますが、なかなか生産のほうが少ないということで、ほかの生産物にかえたり、または農業をされていない方もいらっしゃいまして、この金額が前年同様となっております。
○11番(桂 弘一君)
 収入の時期というのと、そういったケースがあるということで理解しましたが、ぜひ町長、この間の一般質問の中で、総務課長がふるさと納税を1億円にするんだというふうに数字的な目標を出しました。
 やっぱり町長も、我々議会に対しても、あるいは町民に対しても、明確なまちづくりの中での財源不足、財源がなかったら何もできないわけですから、新しいまちの未来図、新しい風を和泊町につくる、入れる産業という部分も、その未来予想図を構築しながら、そのための守りなんだということを町民に周知できるような、大綱みたいなものをぜひつくって発表していただきたいなと思います。私たち議会も、そうであれば、一生懸命ご協力するところはできていくのかなと思います。
 それと、きのう、町長、カラスの巣の話のときに、さっと手を挙げて、何でも町がやればいいというんじゃないというような即答の発言がありましたが、財政改革においては、その精神が一番必要だと思います。
 下條村の財政改革の中では、例えば、以前、同僚議員、伊集院議員が、中道から西原字におりていくところの農道とかが非常にひどい状態だということが発言がありまして、僕はその翌日、暇があるとき、ひとりで下ってみましたけれども、その左手に牛舎があって、すごいひどかったりしたんですね。
 きのう、また国頭のほうでもありました。我々、地域のほうでも言われるときがありますが、事業がなくて、財源がなくて、また優先順位が、危険度あるいは優先順位、そういったものがあるところから先にやっていって、要望は出るけれども、結局3年も4年も要望に応えられない、寝ているというような要望事項があると思うんですが、下條村においては、農道の3メーターから4メーター以内に関しては、もう自分たちでやってくれと、3年も4年も寝かせて、いつできるかわからないものを、きのうおっしゃったように、受益者がいるわけで、受益者もやらなければというふうに町長おっしゃいましたけれども、その受益者が3人以上いるんであれば、資材、機械、全てまちが出しましょうと、それで自分たちでやってくださいと。当然、村民からの非常に強い反発が最初あったらしいです。それ、もう当然ですよね。今、戦後以来の日本の行政というのは、そういったものは行政がやるというふうな固定観念がありますから。
 しかしながら、いつできるかわからない、寝ているよりは、そっちのほうがいいでしょうということだったんですが、ある地域が、じゃ自分たちはそれでやろうということで、やったら見事な農道ができて、じゃうちも、うちも、うちもということで、今、1,000カ所以上あるらしいです、自分たちでやった部分がですね。
 だから、そのことについて、住民の要望にけじめをつけるという言葉を使っています。あれをやってくれ、これをやってくれというのに、今の経常収支比率の、97から少しよくなったとはいえ、できるわけがないですから、その全ての要望に応えるということは。だから、大きなまちづくりの中で、これぐらいまでの改善はすると、その間、我慢してくれという中で、要望があったときには、自分たちできる分は自分たちでやれということも強く要望をすると、強く言うという政治姿勢も、これから先、また4期目をやられるという中で改善をするというんであれば、そういう強い意思表示と、そういったところも必要となってくるかと思いますが、町長、その辺のところのけじめについてどうお考えですか。
○町長(伊地知実利君)
 今のご指摘はもっともだと、そのように思いますけれども、今、町としても、原材料を提供して補修をしていただいている箇所もございます。
 以前は、昭和の時代は、各地域で自分たちの使うところはやろうという時代もございましたが、今は町道だと、農道だと認定を受けながら、町でやっているところでございますが、今ご提案のあるような方式は、非常に安価で、資材を提供して地域でやっていただきたいという啓発は、これ積極的に進めていかないといけないと、そのように思っております。
 また、いわゆる要望があるけれども、取捨選択をしながら順番待ちという箇所もございます。そして、今、きょうの道路改良についてもご指摘がありましたが、非常に要望はあっても、なかなか地主との交渉がまずくて前に進まない面もあります。そういうところは、しっかりと担当課と協議をしながら、今言われているような取り組みというものはやっていきたいと、そのように思っています。
○11番(桂 弘一君)
 この間の臨時議会でも、ただ守る縮小型だけの政策では僕は反対ですよと話をしたんですが、またそのときの総務課の予算のところを見ると、ふるさとチョイスということで、ちゃんと歳入の部分に力を入れるべきところ入れているんだというところが見えたんで、それはよかったなと思っているんですよ。
 総務課長、ぜひ歳入、いろんなところでいろんな、大崎町とか都城市とかあります。そのふるさとチョイスというんで、僕はふるさとチョイスを調べる中で、佐賀県の上峰町が、町全体の収入が80億あるらしいですよ。その中の25%がふるさと納税、町税以外の収入ということです。
 そういった夢のあるところには、積極的に、町長や他の課長からとめられても、やるんだということで、積極的に予算要求をして歳入の部分をふやしていただくと、また滞っている各課の未収金を強力に進めていく上では、また補助金をカットしていって、その精神について、意義について町民に理解してもらうためには、やっぱり報酬カットというのは避けられないのかなと僕は思っていますんで、課長会の中でぜひまとめて、そういう作業もしていただきたいなと思います。
 各課の目標はどうなっているかというところなんですが、若干またふえている、それも季節的な部分だという説明がありましたが、各課の目標値みたいなのは、計画とかそういうのは出てきているんですか。
○税務課長(東 茂久君)
 各課の目標値は、収納向上対策連絡会議で、7月12日に開催して、それぞれの目標値を出してあります。
○11番(桂 弘一君)
 大体どれぐらいの数字が出てきているんですか。
○税務課長(東 茂久君)
 全体の集計では88.58%となっております。
○11番(桂 弘一君)
 ぜひ、それが多いか少ないかは評価しませんが、とにかく数字的なものを出して、それに対して取り組んでいくと、それを達成するためには、どういう手順でやっていくのか、どういう策をもってやるのかというところがその仕事の訓練になっていくと思いますんで、ぜひやっていただきたいなと思います。
 2点目、住宅政策についてですが、その住宅は、補助金のある住宅を建てる場合は、いろんな縛りがあるのは当然ということで、それはわかっているんですが、奇跡の村、下條村では、145戸、自分たちで縛りのない住宅を建てたと、それで昭和40年代、ずっと続いていた過疎化の人口減少をとめて、逆にふやしていると。
 そのふやしている理由としては、財政再建も全て過疎化対策ということで、過疎化対策ということであれば、子供たちをふやすと、人口をふやすのに、自分たちがウエルカム、どんな人でも来てくださいじゃなくて、自分たちが若い、結婚したて、子供いる人たちだけを来てくださいと、目的住宅ですね、それをするために財政改革をしたと。そして、来た人たちの期待を裏切らないために、きのう、きょうと言われている子育て世代の保育園から高校卒業するまでの医療費の補助とか、6万何千冊の村営図書館をつくるとか、そういう至れり尽くせりの中でやって人口が増加していると、それはもう奇跡だと言われているらしいんです。
 ぜひ、小学校、学校単位を今のままで継続するんであれば、ぜひ国頭、大城校区、城中校区、そういったところに自主財源をつくり、あるいは財源がよくなったときに、伊仙町で今度、ダイワハウスと同じやり方で住宅を建てていますよね、目的住宅ですよ、結局。だから、自主財源であれば、そういう住宅が建てられるわけですから、財政再建は、自分たちの地域の希望でもありますので、ぜひ進めていっていただきたいなというふうに思っております。
 また、町長からあったように、そういうふうな縛りがある中で、要項の中で子供のいる人たちを優先にということはできるということですので、とりあえずは、手始めとしてはそういったところを、ぜひ地域にいる者として強く要望したいと思っております。
 それから、3番目の世之主の歴史的価値の位置づけ、構造上の価値の位置づけ、城の縄張りの確定についての急ぎ着手すべきではないかという質問ですが、よく聞くのは、教育長、僕は専門家じゃないから何かわからないんですが、行政は県や国に上げて、県や国のお金で修復、そういったものに持っていけないかなというような発言を聞いたりするんですが、それはどういった意味ですか。例えば、町指定の文化財を県指定に上げたら、県の予算でできるんじゃないかということをおっしゃっているんですかね。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 世之主の関連の遺産群については、今、調査中であります。その調査が終わった時点で、はっきり歴史的な価値づけというものがわかります。そういう時点で、県の指定、国の指定に持っていって、その後、結局国の指定とか県の指定とかいうのをとれば、知名町みたいなことができるのじゃないかなと、そういう思いがしているところであります。
 ただ、予算がつくのか、つかないのか、そういうことについては、まだ歴史的価値の位置づけはできていませんので、ここではお答えすることはできません。しかし、そういうことを考えているところです。
○11番(桂 弘一君)
 この世之主城跡の整備については、私の中では非常に、全てがよかったなというふうに思っています。教育委員会のご理解、指導もいただき、また一番最初の手当てをかけるときには企画課長のアイデアをいただき、そして重機あるいはチェーンソーなど、そういった機械も内城字から出していただき、時には油代も出していただき、そして3時間、4時間じゃなくて、たった1時間とかいうときには、その作業費も上げれない中で、弁当だけだとか、そういった中でさせていただきました。消防団、第6分団の協力もいただき、またそういうふうな作業をする中で、多くの人たちが集まってくれて、手弁当で助けていただきました。そして、プレ音楽祭を開くことができ、この間の600年祭の町とのタイアップの中での音楽祭もできたと。
 先ほどの町長にお伺いした地域活性化においても、いろんな事業においても、自分たちでやりなさいというようなところも、そこにモデルケースとして、これが土木事業と見立てた場合、本当にその地域に思いがある人たちがあれば、そこにちょっと手助けをするだけで大きな成果が上げられるというモデルケースにもなるんじゃないかなと僕は思っています。
 24年間眠っていた「劇団がじゅまる」が、その整備をすることによって、もう一回やろうというふうに動き出して、また公演の後、高い評価を受ける中で、若い子たちが、天候が悪い中でちゃんとできなかったと、屋内でやりたいなというような欲も出てきました。そして、若い役場職員が中心ですが、若い子たちが自分たちで劇団がじゅまるをもっと継続していきたいという機運が、そういう文化的なものも生まれてきました、そのことで。
 金額的には、最初の30万、寄附が10万、そして音楽祭、そういったところで25万と、たったそれだけであれだけの整備ができ、そういった文化も定着しそうになり、また和泊町の指定された文化財、もう多くの人たちが来て、我々はあそこに神社があることも知っているし城跡があることも知っているんですが、多くの町民が、初めてこんなところがあったということで文化財を見せることができた、あるいはアイデンティティーに触れることが必然とできた、そういった中で大きな影響力のある作業ができたと思っています。
 それは、多くの人たちの協力のもとでありますが、本当に思いがあれば、そこに関しては、町がやるべきだとかいうんじゃなくて、自主的にやる人たちがいっぱいいるんだということで、和泊町民は、自分たちの未来予想図をちゃんと示せば、そこに無償で参加をしてやっていく町民たちがいるということも、この事業をする中で教えられたことです。
 このことに関しては、執行部の皆さん、またかかわった皆さんに、本当にこの場をかりて御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
 それと、教育長、最後になりますが、世之主城跡の研究調査、整備計画はどうするつもりですかというふうに、この間、歴民館長からそういった文書が来られたんですが、これを僕は質問状と表現しましたが、このことに1点1点お答え、ありますか。
(「これはもらってない」と呼ぶ者あり)
○11番(桂 弘一君)
 きょう、我々だけに配ったんですか。この間の所管事務調査のときに。
(発言する者あり)
○11番(桂 弘一君)
 教育長、じゃ私の一般通告のこれは何だったんですか、これは。
(発言する者あり)
○11番(桂 弘一君)
 いやいやいや、教育長よ、館長から質問状が出てきた、どのような回答をしているかという質問状が出てきているわけだから、これは何ですかというふうに早目に問うてくれれば、ちゃんとお答えしているところですよ。もらっていないと言われると僕も困るんですが、じゃ一つ一つ重要なところを。
 世之主の調査の調査研究、整備計画はどうするつもりですかということですね。
 それで、教育長、世之主の墓も神社も調査に入っているということですが、予算的にですよ、町の来年度の予算、どれぐらいの予算が今度は組まれていますか。
○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
 先ほど、教育長のほうから答弁しましたけれども、町の遺跡発掘調査というのを27年から始めておりまして、この調査事業の一環として29年度も調査を行うことにしておりますけれども、すみません、額につきましては、今、当初予算をまとめておりますので、正確な額はつかんでおりませんけれども、28年度以上の額が計上されると考えております。
○11番(桂 弘一君)
 要望ですが、ぜひ、この縄張り云々のところも、ちょっと予算の前に聞きたいんですが、以前、副町長、総務課長だったときに、政教分離の中で、町有地に神社が建っていますが、どう分けるかという話の中で、参道もその宗教施設の一部だというようなお話がありました。その神社が建っているところ、鳥居、参道という表現だったと思うんですが、参道というのはどこを指していますか。階段も指しているんですか、それとも鳥居から入ったところが神域と言われるんですが、どの辺の分け方をしているのかをお聞かせ願いますか。
○副町長(前田修一君)
 私も、よくそこの世之主神社の地域における参道の区分ということについては、どこがどこだというふうにはっきり承知しておりませんけれども、おおむね神社あるいは仏閣に至るお参りにいく道というのは参道だというふうに捉えることができるのかなというふうに考えます。
 したがって、今回、もし、その参道を整備する、しないに際しては、改めて慎重な検討が必要であるというふうに考えます。
○11番(桂 弘一君)
 あそこの石段は、上のほうが、もう相当がたがきていて、石段が崩れたりしているところがあって、そこは早目に自分たちででもやりたいなというふうな思いがあったときに、教育委員会の担当から、ここは、いや、ちょっとと。やっぱり縄張りではありますよね、城の階段のところ。そこも、ちょっと調査をしてからという、いやという、はっきりした答えじゃなかったんですけれども、やっぱりそういったところがはっきりしないと、そういったところにも作業のほうにも支障が来すんで、ぜひ考えて結論を出していただきたいなと思います。
 では、歴民館長から、世之主城跡の研究所整備計画はどうするつもりか、学芸員にはどう指示しているかという質問がありますが、どう指示しているんですか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 指示というよりも、調査をする県の担当、そしてまた国の担当、そして和泊町の北野、伊地知たちがかかわっていますけれども、こういう調査について、今どこまで進んでいるのか、それで今後どういうことをするのかというようなことを私は聞いて、それに基づいて事業計画を尋ねているところで、こちらからこういうことをしなさい、こういうことをしなさいという指示はありません。やはり、向こうが専門家ですので、その専門家の方々が話されるように、今、進んでいるところであります。
○11番(桂 弘一君)
 教育長、端的にお願いいたします。
 それで、予算化はどこまで考えているか、歴民館との協力体制はどうするか、地域や町民の広報活動、説明はどうするか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 歴民館の協力体制については、担当の北野に、歴史民俗資料館の担当である先田先生とよく連携をとりながら事業は進めてくださいと、こういうふうに進めているところである。
 予算については、これは幾らぐらいかかるかというようなことについては、私たちはわかりませんので、あの予算が計上された時点でその額だけ計上されている、そしてまた国の補助もあるし県の補助もありますので、そういうふうになっています。
○11番(桂 弘一君)
 県に上げるにしても、私、個人的な考えなんですが、歴民館の館長も、11月中旬に沖縄県の埋蔵文化財センターの山本正昭氏に対して、ドローンで撮った城跡の写真とか幾らか資料を書いて送っていたみたいです。
 僕は、電話で話しする機会があったんで、彼いわく、ここにも書いてありますが、奄美地域だけはなく、琉球列島全域から見ても重要な遺跡であることは疑う余地ありません、石積みでくるわを囲んだ点では、沖縄本島の石積みグスクと共通した内容を含むものであり、築城技術の系譜をたどる上で無視できない遺跡であると思いましたというふうに、その先田先生に話した返事が来ているみたいですが、私も話をする中で、非常に興味を持っていると、ことしじゅうには忙しくて行けないんだけれども、来年はどうしても行ってみたいということで、今、孫八城の、孫八は現状維持ということで伐採はしていませんけれども、石垣がいっぱいあるわけですよ。一部、ちゃんと見えるところは伐採して、先生が来たときに見せようというような準備がされています。
 県に上げる、国に上げる、あるいは誰かにプレゼンをするにおいても、いささかは、やっぱり町が予算をつけて、先生もどこの研究機関、研究者に依頼するつもりかという質問がありますが、この方は土木技術、城づくりの土木技術から見たグスクという研究です。だから、城の石垣の積み方あるいは野面積みの基礎の石の積み方、そういったところで、土木技術から見たということでの専門家みたいです。
 だから、そういう人に見せる、あるいは頂上のほうの石垣が崩れて、赤土が埋まって、その下に明らかに石垣があるというようなところが見えるわけですよね。だから、幅3メーター、縦5メーターぐらい、そこの、せめてこういった方に研究依頼をする、それぐらいは自腹で発掘調査をして資料をつくると、そして県とも上げていくという作業が行われているといいなと、自分たちも興味がある中でそう思っています。
 歴民館についてですが、どういう意味かわかりませんが、歴民館の後任育成についてどう考えているかという質問です。
(発言する者あり)
○11番(桂 弘一君)
 だから、先田先生の後任育成についてはどう考えているかということだと思うんです。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 まだ町長部局とは相談をしてありませんけれども、他の市町村で、専門の学芸員というのを採用して、それぞれの島の宝を発掘して広く周知徹底させようというふうなところはありますので、和泊町もそれの専門的な勉強した学芸員というのを採用して、歴史民俗資料館に配置をして、今後の研究に携わっていけるようにしたいと考えています。
○11番(桂 弘一君)
 ぜひ、学芸員を入れるという方向性で進めていっていただきたい。
 あそこの作業をするにおいて、担当が北野君ですが、その都度、電話で、文化財ですから、落ちた石も拾うなというふうな指導もあったりしたんですが、だからその微妙な、ちゃんとした石垣の上に木が生えていて、これを切っていいのか悪いのか、そういったところも、その都度問い合わせしながらした経緯がありますが、先田先生も、奄美博物館にも発掘学芸員がいらっしゃると、伊仙の歴民館にも発掘学芸員がいらっしゃると、瀬戸内町郷土館にも学芸員がいらっしゃると、ぜひ歴民館にも専門家を1人置いて、郷土史ですから、そういうふうな体制を整えてほしいという要望だと思います。
 ぜひ、我々も、ああいう作業をするときに、担当がいなかったり、つかまらなかったり、意見を聞くのにわざわざ我々に来てもらったりということで、非常にしんどい思いをしたケースがございます。
 ぜひ、学芸員を置くような本格的な、それも、僕は思うに、山本先生みたいなグスクの専門家に見ていただいて、価値あるものというような形のお墨つきがいただければ、ぜひ学芸員を置いて、深く長く研究するという体制をつくっていただきたいなというふうに思っております。
 それと、教育委員会でも、我々が作業する中で、民間で撮ったドローンの写真を使ったりしていると思います。そういったことで、町長、わずかな資金で大きく広がっていく、その事業につながるというようなものを、気持ちが集まればできるんだなというふうに実感した事業でした。
 再度、町長のご理解をいただいたことに感謝を申し上げて、一般質問を終わらせていただきます。
○議長(永野利則君)
 これで桂弘一君の一般質問を終わります。
 以上で本日の日程は全部終了しました。
 本日はこれで散会します。