閉じる

更新日:2021年3月23日

ここから本文です。

第1日(2)

発言者

松村 絹江

発言内容

△ 日程第6 一般質問
○議長(永野利則君)
 日程第6、一般質問を行います。
 通告に従って順次発言を許します。
○4番(松村絹江君)
 おはようございます。
 平成30年第4回定例会に確認事項1を含む4項目の一般質問を通告してありますので、順を追って壇上から質問いたします。
 1、「あすの和泊を創る運動申し合わせ事項」について。
 ①昨年12月に申し合わせ事項の検討がなされ決定し、1年が経過しようとしているが、現状はどの程度理解・浸透し、実践されていると考えるか。
 ②今後、協議会の事務局としては、申し合わせ事項の実践を徹底するため、どのような対策を講じていくのか。
 2、高齢者にやさしいまちづくりについて。
 敬老祝い金等の口座振り込みや後期高齢者医療被保険者証の郵送等、高齢者に対する事業等を実施する上で、一歩踏み込んで高齢者に寄り添う思いやりの気持ちが必要だと思うが、どのように考えているか。
 3、台風災害対策について。
 台風24号等による停電やサンサンテレビ光ケーブル断線による復旧の長期化や、予想される二次災害を防ぐための対策は、どのようになっているのか。
 ②老朽化した空き家、危険性が高い構造物等は、どのような対策を講じているのか。
 4、「タラソおきのえらぶ」の利用促進について。
 利用促進の観点から、多くの町民にタラソを体験・利用してもらうために、移動に不便を来している高齢者等を対象に、マイクロバス等を利用して送迎はできないか。
 以上4点、壇上から質問いたします。
○町長(伊地知実利君)
 松村絹江議員の一般質問に、私のほうから2、3、4事項について順を追ってお答えをいたします。
 高齢者にやさしいまちづくりについてお答えをいたします。
 敬老年金及び90歳祝い金については、昨年度まで各字区長や施設の管理者を通して手渡しでの贈呈をしておりましたが、現金管理のリスクや事務負担の軽減などを総合的に考慮して、今年度から口座振り込みとしたところでございます。
 なお、100歳祝い金事業につきましては、これまで同様、誕生日にご家庭などを直接訪問し、祝い金をお渡しするとともに、ご長寿を祝福し、敬老の意を表しているところでございます。
 また、後期高齢者医療被保険者証については、昨年度まで各字を巡回して広報しておりましたが、受け取りに来られない方も多く、その後の交付について高齢者へ負担をかけるケースなどもあったため、同じ時期に確実に被保険者証がお手元へ届くよう、今年度から郵送することといたしました。
 今後も高齢者福祉などの各種事業の推進に当たっては、高齢者のみならず、障害をお持ちの方などへの配慮に十分留意し、関係機関とも連携を図りながら取り組んでいきたいと考えております。
 次に、3点目の質問にお答えをいたします。
 台風24号、25号の被害により長期間テレビを視聴できなかった皆様方に心からおわびを申し上げます。台風24、25号襲来によるサンサンテレビの被害件数につきましては、故障受け付け件数が629件となっており、テレビの視聴復旧に3週間以上かかり、現在も設備補修工事を行っている状況でございます。新有線テレビの整備後10年が経過しているため、経年変化による断線が多く、ケーブル断線の約7割から8割が各家庭への引き込み線の断線が故障の原因となっており、引き込み線の工事には多くの時間を要するため、これまでの工法や材料の見直しを行ってまいりました。
 今後の対策としましては、現在行っている作業方法の見直しを行い、工事の短縮化を目指してまいります。また、引き込み工事を行う際は、植栽の伐採作業を行ってから引き込み工事の作業を行うため、時間を要し、長期化の一因となっておりますので、工事短縮のため、加入者の皆様には、電気や電話の引き込み線の維持管理として、家庭の植栽管理の協力依頼を周知してまいります。
 そのほかにも、現在行っている支持線補修や引き込み線集約化の継続や自営柱の点検を定期的に行い、災害に強い設備構築を目指してまいります。
 二次災害を防ぐための対策としましては、台風通過後、保守委託業者、電気事業組合や応援班全体で町内のパトロールを行い、ケーブルの垂れ下がりや自営柱の倒壊などがないか確認し、通行などに支障を来している場合は早急に対応をし、二次災害が起きないようにしてまいります。
 今後も、災害時におけるサンサンテレビのさらなる早期復旧体制の構築を保守委託業者や電気事業組合とともに検討・改善してまいります。
 そのほかの予想される二次災害につきましては、台風接近時や通過後の外出などによる被災や停電復旧後の漏電による火災などが考えられます。その対策として、台風接近時の外出による被害防止につきましては、台風接近前に県沖永良部事務所、町土木課において和泊港や伊延港、海岸線などの危険箇所を封鎖するなどの対策を行っております。
 また、台風接近前から食料の準備や早目の避難など、台風対策についての呼びかけや台風接近時には不要な外出を控えることなどの啓発を行っているところでございます。
 台風通過後は、防災無線を利用して九州電力から切れた電線や倒れた電柱についての注意喚起、停電やサンサンテレビの復旧状況、崖崩れなどによる道路の通行どめなどについてお知らせを行い、漏電による火災につきましては、消防署から停電復旧後の漏電による火災防止についての注意喚起を行っているところでございます。
 今後とも各種災害に対する早目の対策と早期復旧の構築に向けて、自助、共助、公助の理念のもと、全町挙げて取り組んでまいりたいと考えております。
 台風災害対策の2点目の質問にお答えをいたします。
 本町では、平成25年度に和泊町空き家等の適正管理に関する条例を制定し、空き家の適正管理について啓発を行ってまいりました。また、国においても平成26年度に空家等対策の推進に関する特別措置法を制定しております。平成27年度には、法律との整合を図り、和泊町空き家等対策の推進に関する条例を制定しております。
 本町の施策として、平成25年度から危険廃屋解体撤去補助事業を実施しており、本事業は、老朽化した建物の外壁や屋根材が飛散し、周囲に被害を及ぼすおそれのある木造や一部鉄骨造の空き家について、解体費用の一部を助成する制度となっております。
 現在、危険空き家の調査・集計を行っており、危険空き家の所有者に対し情報提供を実施していくとともに、危険空き家の除去に関する啓発を引き続き行っていく予定でございます。
 次に、4点目の質問についてお答えをいたします。
 タラソおきのえらぶ利用者の送迎につきましては、毎週水曜日と金曜日の週2回実施している高齢者タラソ教室及び障害者タラソ教室の参加者についてはマイクロバスで送迎を行っております。
 現在、来年度の事業内容等についての検討を行っているところでございますが、この教室に参加されない他の高齢者の皆さんについても週2回の送迎バスを利用できるよう準備していきたいと考えております。
 また、その他の曜日につきましては、沖永良部バス企業団のバスが毎日運行しております。停留所もタラソ前に設置されておりますので、路線バスの利用を今後ともお願いしていきたいと考えております。
 タラソ施設に関しましては、今年度は相次いで接近した台風の影響により休館せざるを得ない状況や経年劣化に伴う機械設備の故障などにより、利用者の皆様には多大なご不便をおかけしておりますが、引き続き健康づくりの拠点施設として体制の充実強化に取り組んでまいります。
 以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問につきましては、自席から担当課長からも答弁をさせていただきます。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 おはようございます。
 松村議員のご質問に順を追ってお答えいたします。
 「あすの和泊を創る運動申し合わせ事項」についての1つ目の質問であります。
 本活動の主体は、区長会を初めとする町内の各種団体で構成するあすの和泊を創る運動推進協議会であります。
 ご質問の取り組みの現状については、6月に開催されたあすの和泊を創る運動推進協議会において各団体からの報告と協議がされたところです。報告では、申し合わせ事項が全戸に周知されたことにより、特にお祝いや祭事に際しての取り組みは町民の意識の改革が図られ、着実に浸透してきている。しかしながら、個人によって理解度や認識の違いによる取り組みの相違があるようで、今後も協議会を中心に粘り強く取り組んでいかなければならないとの見解でした。
 私としても、多くの機会に取り組みの成果を感じるとともに、個人の認識の温度差を感じているところであり、全町民が住みやすい郷土の実現のため、みずからの課題として自覚を持って取り組むことの重要さを感じているところでございます。
 議会も協議会の構成組織でありますので、率先してこの活動を指導していただきますようお願い申し上げます。
 次に、②についてでありますが、今後の対策につきましては、引き続きあすの和泊を創る運動推進協議会の中で議論しなければならないものと考えておりますので、事務局といたしましては、今後とも協議会の活動を支援してまいりたいと考えております。
 以上です。
○4番(松村絹江君)
 半年に1回、協議員の皆さんでいろいろ協議会をやっているということでお聞きしていましたし、今回の答弁を聞きまして、本当に頑張ってくれているなということを実感いたしました。協議員の皆様と事務局の積極的な取り組みに、この申し合わせ事項が町民全般に強力に浸透することに期待します。
 案内状に招待する側が趣旨を明記すること、そして、会費の金額を明記していただくことで迷うことなく出席できますので、何も難しいことではありませんということは、前回の議会のときも申し上げましたけれども、そこら辺の徹底をしっかりしてほしいなと思います。
 事務局と協議員だけが声を強くして訴えることで解決できるものでもありませんので、私はこの場をかりて町民の皆さんにもぜひ守っていただけるようにということで再三確認をさせていただきました。
 年金生活の高齢者や、これから多くの若者を和泊町に呼び寄せたいと思っていることで、やっぱりこの申し合わせ事項は途中で断念してはいけませんし、継続していかなければいけないと思います。議会もそのことを胸に秘めて、自分たちから率先して実行していけるようにしたいと思います。
 年末年始に終える方が多くなりますので、さらにサンサンテレビ等を通じて広報とか啓発の計画はないでしょうか。
○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
 松村議員のありがたいご質問といいますか提言、本当にありがとうございます。広報等につきましての質問でございますけれども、12月の区長会を通じまして、またさらにチラシの印刷をいたしまして、全戸配布を考えております。また、テレビの放映等につきましても、区長会で配付します資料を文字放送で流したりとかいう形での周知を図ってまいりたいと考えております。
○4番(松村絹江君)
 1番の質問はこれで終わりにいたします。
 2番目の高齢者にやさしいまちづくりということで、町民に寄り添う温かい和泊町を目指す1人として再度質問いたします。
 まず、敬老祝い金、年金を含めて振り込みにすることに関して、先ほどの答弁で趣旨は理解できましたけれども、再度質問いたしますので、よろしくお願いします。
 まず、そこまでに達するまでの経緯ですね。どういう経緯でこのようになったのか。
 あと1つ。受給者の気持ちを考えての結果でしたか。区長会を通して各区長さんの意見等の聴取はありましたでしょうか。
 以上3点、質問いたします。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 お答えいたします。敬老年金と長寿祝い金です。お祝い金等の支給については、今年度から口座振り込みとさせていただきました。これの経緯につきましては、やはり扶助費、町から町民へお支払いする扶助費でありますとか、税金の還付金でありますとか、そういった部分が公金については原則口座振り込みということもございまして、また、現金を扱うとなりますと、紛失のおそれでありますとか、受領印を後からもらわないといけないとか、それぞれデメリット等もございまして、時代の流れといいますか、そういうこともありまして口座振り込みとさせていただいたところです。
 町民、実際敬老年金を受け取る敬老者の方々については、現金でいただいたほうが大変ありがたいというか、そういうお気持ちになるのも理解はできますが、やはりそういう経緯もございまして口座振り込みとさせていただきました。
 あと、区長会での周知等につきましては課内で検討しまして、そういう整理をした上で区長会で説明をしまして、了承をいただいて口座振り込みということで決定したところです。
 以上です。
○4番(松村絹江君)
 時代の流れに沿ってやることは大事だと思いますけれども、何でもかんでも合理的にすることで、果たしてそれがいいのかということは、もう一歩踏みとどまって考える必要があったんじゃないかなと思います。
 とにかく経緯というか、突然敬老者祝い金が振り込みになりますので、口座番号を書いて記入してくださいというのが届きました。いつこれ決まったのという感じです。高齢者で85歳以上ですので、ひとり暮らしの方もいらっしゃるでしょうし、一緒に同居している家族がいれば通帳出してきて口座番号書いて返送できますけれども、それが全員が何事もなく、間違いもなくちゃんとできたかどうかです。まず、私はそれを見てびっくりしました、えっ、いつ決まったのかなということで。
 それで、実際の敬老会になりましたら、施設のほうでもこのようなお祝い状、立派にここの施設の一番高齢の人に代表者としてそこに名前書いていただき、本当にありがたいお言葉を書いたものが渡されます。各字の敬老会でも同じように代表者の方が同じようなのをいただきます。ほかの85歳以上、あるいは90歳以上の方は年に1回の敬老会です。女の方はちゃんと化粧をして、去年これを着たから、きょうはこの服は着ないで新しい服を着ていこうとか、その日にかける意気込みは違うと思うんです。
 さらに、町長さんから祝い金がもらえる、85歳になった、去年は9月15日以降の誕生日だったから86歳になる、ことし初めてもらうんだということで、喜んで参加される方もいらっしゃいます。それが突然こういうお祝い状を代表の方に上げ、後でこの口座に振り込みましたという通知、幾ら振り込みました。これいただいて、わざわざ記帳する方が何人いますか、喜んで。町長さんから5,000円入った、1万円もらった、早く農協行って記帳してみよう、ありがとうと。まずいらっしゃらないです。
 先ほど課長の答弁にありました。受け取るほうが重みがありますし、そのために頑張っているという一人一人の町民の気持ちを考えたら、本当にただ現金をすることで危険とかリスクとか、そういうのを考えただけでやって、それでよかったんでしょうかということを課内というか、職員さんたちとそういう話は一体なされたんでしょうか。受け取る側の気持ちになって考えてみましたかというところです。
 私は、たまたま該当だったんでそのことがよくわかります。そうでない町民の方は何のことだかなと、関係ないわということです。もうこれが何年もたって、自分たちが85歳になったときに、振り込みになって自然になれてしまうかもしれませんけれども、なれというのが一番恐ろしいと思います。
 いま一度、せめて敬老の日の敬老祝い金ぐらいはきちっと心を持って、心を込めて手渡しするということは、決して、原始的なことですけれども、私は時代の流れには逆らっていないと思います。そこは逆らってもいいところだと思います。
 区長会で説明しましたという話がありましたけれども、区長さんもことしからはこれがないから、じゃ、式次第どうしようかと、そういう感じで、別に常会で詳しく話もありませんでした。自分たちは別に反対したわけでもないという区長さんもいらっしゃいました。ですから、区長さんの意見をちゃんと聴取してそういう形になったのかなということをお聞きしたかったんですけれども、そこら辺は、ご意見を聞くとかいう話は全くなかったんでしょうか。説明だけで終わっているようですけれども。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 敬老年金等の支給については、各字の高齢者、それから各施設にお住まいの敬老者の方について、それぞれ各区長、それから各施設の管理者等を通じて手渡しでのお祝い金の支給ということでしておりましたけれども、施設においてもご家族の方へ届ける分について大変苦労している点等も聞いております。それから、各字区長さんにおかれましても、受領印もそれぞれもらわないといけないというような諸事情等もございまして、その辺の部分について、7月だったと思いますが、区長会でご説明をしまして、区長会での了解も得られたということで、口座振替、振り込みということで本年度振り込みのほうをさせていただいたということであります。
○4番(松村絹江君)
 先ほどもそこもお伺いしましたし、わかっておりますけれども、本当に全員の区長さんがいいよと、自分たちも了承も印鑑もらうの大変だから、そうしてくれというふうな声があったんだったらしようがないと思いますけれども、そういう声も果たしてあったのか。
 施設の皆さんも職員さんも大変だとおっしゃいましたけれども、本当に敬老の日にお祝い金をもらってその家族に渡すとき、果たして大変だと思うんでしょうか、渡すときに。そんな苦労は多分誰も感じていないと思う。喜んであげます。どんなに遠くてもお届けします。おめでとうございます、これ持ってきましたと。本当にいただくほうは金額じゃないです。わざわざ来てくれたということと、そしてそのきれいな祝い袋に入ってある金額をすぐ抜いて財布に入れる老人、高齢者の方いらっしゃいます。大事にとっておきます。そして、孫が来たときとか何かのときに、これはこうだからねという感じで、本当に大事に使う金額に変わると思います。それが振り込みされたらもう何もかも一緒じゃないですか。記帳にも行かない。後で記帳して、ああ、ここに入っていたねぐらいの。そこが私は今回とても許せない部分でした。
 ですから、もう一度、これは決まったことかもしれませんけれども、もう一度各字の区長さんを通して、町民の皆さんの声を聞いて、何とか考える余地はないでしょうか。このまま引き続き振り込みにしたほうが便利だからと、たたたとやっちゃうんでしょうか。そういう余地はないでしょうか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 今回初めての口座振り込みでの支給ということでございましたので、全85歳以上の方、約600人の方がご長寿で85歳、敬老年金をお受け取りになっております。今回初めてということで、口座振り込みの口座番号等の調査をさせていただきましたけれども、来年度からは新85歳の方のみをそういうことで口座振り込みの調査をすれば済むことでございますが、来年度の敬老年金の支給については、また検討をさせていただければと思っております。
○4番(松村絹江君)
 また大変な作業がふえるんじゃないかなと思います。パソコンで口座番号を入力したとき、1桁、1字間違えてもよその口座に行っちゃうんです。幾らパソコンでやるといっても、人のやる作業ですので、こんなミスがないとも限らないんです、逆に。
 知名町は知名町のやり方があると思うんで、たまたま知っている方が民生委員やられていましたのでお聞きしました。どのようにされているんですかと。隣の知名町は90歳以上1万円ということでした。民生委員の方が各家を回って領収書と引きかえに現金をお渡ししていると。その方は10件ほど担当しているということでしたけれども、「年に1回のこれは私の仕事だと思っています。喜ぶ顔が見られてうれしいです。顔が見えないと、どうしたんですかと聞いたら、入院していると聞いたりしまして、いろんな情報を得ることができ、民生委員としての仕事もすごく充実しています。そんなに大変じゃないですよ」ということもお聞きしました。民生委員の方とか区長さんに現金を渡すリスクがあるんだったら、区長さんも民生委員も信用されている方でしょう、各字とか町から。そんなこと言ったら切りがないです。今まで何十年もやってきて、突然やった経緯を私は知りたくてわざわざ質問しました。
 ですから、区長さんのほうで、うちの字なんか少ないからいいですけれども、大勢いらっしゃる場合は、敬老の日に、敬老会のときにご家族の方に、申しわけないけれども、印鑑をご持参していただいたら、その場で何時間もお祝い事しているわけですから。ちょっとした合間に、大変だったらそこで印鑑をいただくという手間暇もかからない状態もできるんじゃないでしょうか。みんなで喜んで祝い金をもらって帰るという、今までのやり方を少しでも残してほしいと思いますけれども、町長さんのご意見、お願いします。
○町長(伊地知実利君)
 これまで担当課長のほうからもいろいろとこの振り込みにした経緯につきましては説明があったわけですが、まず、職員としては現金を取り扱わないというのが1つの基本になっております。本町の場合は85歳以上ということで件数も多いわけでございます。隣の町のことを申し上げましたけれども、90歳以上というようなことであります。件数的にも多いし、まず敬老会を迎えるに当たって区長さん方の負担というのも非常に大きいものがあるかと。それに字の役員の皆さんと協力しながら敬老会は実施していると思いますけれども、少ない字はそれなりに手渡しのほうがいいかもしれませんが、多いところはそれなりに敬老会の大きな大事業になってくるかと、そのように思います。
 先ほど担当課長が検討してみますということでありましたが、検討はしますが、基本的には、私としては安心して安全に本人に届けられる方法がいいのかなと、そのようには思っております。職員も事務量が多くなるというのは、それは職務上のことでございますので、そういうことは十分にやっていかないといけないと、そのように思っておりますが、それぞれ区長さんの負担、職員の負担もありますけれども、やはり安全に安心して届けられる方法が一番いいのかなと、そのように思っております。
 先ほど担当課長がお答えしましたように、今後、来年をどうするか。区長さん方と相談をしてみるということでございますので、そのようにさせていただきたいと、そのように思いますが、やはり現金の取り扱いについては十分に気をつけながらやっていかないといけない、そういうことは基本的に考えているところでございます。
○議長(永野利則君)
 休憩します。
休 憩 午前10時15分
再 開 午前10時16分
○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
○4番(松村絹江君)
 このような経緯になった説明の責任はあると思います。去年までは現金の取り扱いをして、ことし突然なくなったという、その説明をする責任は私はあるんじゃないですか。説明の責任はあると思いますので、そこをちゃんと了解を得て、そうなりますからそうしましょうとなれば、何も質問する必要はなかったと思います。そこの説明不足だったということで、今回町民の皆さんの声もありましたので、今回ここで質問させていただいていますので、ご理解いただきたいと思います。
 ただ、振り込みの結果、全員の口座に届いたか、着金したかどうかという確認も大変だったと思いますけれども、そこら辺は大丈夫だったんでしょうか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 先ほど約600件と申しましたけれども、全て振り込みが無事完了ということで報告を受けております。
○4番(松村絹江君)
 高齢者にやさしいまちづくりということで取り組んでいるさなか、たまたま敬老祝い金のことで質問いたしましたけれども、何かを始めるときには、とにかく報告とか、そういうものがあったほうがスムーズにいくんじゃないかなと思いますので、これでもってこの質問は終わりにさせていただきます。
 3番目の台風災害対策については、他の同僚議員からもその後質問があるようですので、私のほうは二次災害というのはサンサンテレビのケーブルというか、線が切れた原因に、伸び切った木とか、家の周りのそういう放木が動いて、それで切れたということを聞きまして、住んでいる、ちゃんと管理しておるおうちはいいでしょうけれども、そうでないところの電線にひっかかっているところが運転していると結構見られます。台風の前に各家庭の周りとか畑関係ですか、そこら辺のことはちゃんと整理するようにという報告はありますけれども、その前に木の伐採、先ほど町長のほうからも答弁がありましたけれども、伐採等しっかりして、サンサンテレビのケーブルのほうに影響がないような状態を、台風災害は1年、夏場に来ます。あと準備する期間がありますので、そこら辺は各字の区長さんと連携をとって、この辺は切ったほうがいいねとか、ここら辺は町でやろうかということも、そうすることによってサンサンテレビの故障のあれも減るんじゃないかなということで、質問させていただきました。
 老朽化した空き家との関係もそうですけれども、都会に行ってなかなか連絡がとれなくて解体が進まないというところがあると思うんです。トタンが飛んできてケーブルの線を切ったとか、そういうのもお聞きしましたので、だから、そこら辺も台風が来る来年の夏場までには、しっかりその空き家になっている持ち主との連絡を強化しまして、何とか強制的にそういう災害が起こらないような方法はとれないものでしょうかということで質問しましたけれども、その辺の対策はなされますでしょうか。
○企画課長(皆吉泰智君)
 お答えいたします。サンサンテレビ関係の家の周りの伐採についてお答えいたします。
 今回、電気事業組合というのがございまして、彼らがサンサンテレビの故障・修理をNTT西日本と一緒になって行ったわけですけれども、やはり技術的な問題も多々あるんですが、一番また大きな理由としまして、議員がおっしゃるとおり家の周りの木の伐採作業に時間をとられたと。それでなかなか思うように作業が進まなくて、やはり629件の被害が発生した中で1カ月近くテレビを見られない状態が続いたわけでございます。
 この間、11月30日に電気事業組合がもとになりまして、それについての反省会が持たれました。その中で、やはり木の伐採について指摘・反省があったんですけれども、彼らももっと前向きに、NTT西日本が今もとになって指示を受けてやっている形になっているんですけれども、もっと前向きに自分たちでも取り組めないかという意見も出まして、具体的には、やはり先ほど区長さんにということもあったんですけれども、字でそういった木の伐採作業を年間通してやってもらって、また高いところの木は難しいところがございますので、そういったところには電気事業組合がオペレーターつきで高所作業車を出したりするという、そういったことも意見が出られまして、そういったことができれば本当に故障が少なくなるのかなと考えているところでございます。
○土木課長(和田清良君)
 空き家対策について、先ほど町長の答弁にもございましたけれども、土木のほうでは字の区長さん、それと地域協力隊の方をお願いしまして、各中学校区を回りまして空き家が何軒ぐらいあるかというような調査を行っております。それで、現在今調べたところでは約68軒ぐらいありますということで、今後はその調べた方々へ、住んでいる方、島外にいらっしゃる方という方がいらっしゃいますので、どういうふうにしていきましょうかという連絡を取り合ってしていかないと進まない事業でございますので、今後そのようにしていくようにしております。
 以上です。
○4番(松村絹江君)
 台風は予測がつきますので、いついつどれぐらいのときにどれぐらいの大きさで来るということがわかるので、準備はしやすいと思いますけれども、二次災害のほうはみんなで気をつけていかないと、また大災害になる可能性もありますので、取り組みのほうの強化を要請したいと思います。
 4番目のタラソおきのえらぶです。何回も質問していますけれども、町長のほうの答弁もありましたが、最近は故障の箇所が多くて、夏場は一番欲しい水風呂が故障し、冬場は一番欲しいサウナが故障し、最近めっきり利用者の数は減っていると思います。その辺の調査とか状況のほうは確認できていますでしょうか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 タラソおきのえらぶの機器故障につきましては、今年度台風の影響、それから経年劣化による故障ということで、大変町民の皆様にはご不便をおかけしまして申しわけなく思っているところでございます。ご質問にあるとおり、利用者がそういうことで減ってきているのではないかということでございますが、海洋企画さんのほうに確認しましたところ、約30人程度ちょっとサウナの機器が故障してから減っているというようなことで報告を受けております。
○4番(松村絹江君)
 毎日行っている方は自分で時間をつくって、故障しようが何しようが自分のライフスタイルの中でやっていますので、何とか我慢して仕方がないね、直るまで我慢しようかという形で来ていると思います。でも、サウナだけ活用している方も、夜のお客さん、結構たくさんいらっしゃいまして、本当に夕方から夜にかけては少なくなっているんじゃないかなということです。早急の故障の対策をしてほしいなと思います。
 私が、今回質問にありますマイクロバスという大きなことを言っていますけれども、先ほど町長の答弁にもありましたように、水曜日と金曜日に高齢者の方、あるいは障害者の方を無料で各字希望者、それは保健福祉課にちゃんと申請をしてということだと思いますけれども、その方たちを乗せて水曜日と金曜日は2時と3時という部門で、そのときは本当ににぎやかです、タラソは。本当に元気な高齢者がたくさんいて、きょうは水曜日だね、きょうは金曜日だねとわかるぐらい全然利用者の数違います。みんなお友達と一緒に来るもので元気はつらつです。
 その方たちはもちろん利用できますけれども、どうしても行きたいけれども、質問にもありますように、車がないとか、バスを利用しなさいといっても、乗り継ぎして行かなきゃいけないとか、その時間に合わせるのが大変だということで結構尻込みしている町民の皆さんもいらっしゃると思うんで、高齢者に限らず、各字で、もしそういう、水曜日と金曜日だけでもいいです、送迎のバスがあるんだったらタラソに行きたいと、行ってもいいというお客さんが果たして何名いるのかな。ニーズがなければする必要もありませんので、そのニーズ関係をしてほしいなということで、お手数かけるかもしれませんけれども、ちょっと確認してもらえるという方法はないでしょうか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 町長の答弁にございましたとおり、水曜日と金曜日のほうは午前中、幼児教室、それから午後のほうは高齢者と障害者のタラソ教室ということで、マイクロバスで送迎しております。それ以外の曜日につきましては、沖永良部バス企業団の路線バスのほうをご利用していただきたいと考えているところですが、来年度に向けて一般の65歳以上の方、全ての方を対象としてマイクロバスの運行を考えているところですので、その実態というか、どのような利用者が何名ほどいるのか、包括支援センター等を中心に、また周知のほうに努めるとともに推進していきたいと考えております。
○4番(松村絹江君)
 前向きな取り組みがあるようですので。何かのきっかけで行けなくなっているんです、お話を聞くと。1回行ったんだけれども、ああだったからもう行かない。1回行ったんだけれども、こうなったから行かないで行っていない人がいました。ああ、そうなんだ、あのときそういうトラウマ的なものがあって、もう二度とタラソへ行かないとか、そういう方もいらっしゃるんで、また年齢も重なり、状況が変わってきたらまた行きたいという町民の皆さんもいらっしゃると思いますので、そのときにマイクロバスがあれば、じゃ。1人じゃなかなか最初行きづらいものなんです。お友達がいるからとか、あの人が行くから行こうとか、誘う人がいれば行くとか。赤字経営とおっしゃっていますから、まずは新規のお客さんをふやさないことには、どんどん故障していくリスクだけにお金をかけるようなサイクルではこの状態は変わらないと思います。だから、新規の利用者をふやす方法をちょっとお金をかけてでもやると。
 利用している方の声ですけれども、私たち無料で乗せてもらって悪いよねと、じいちゃん、ばあちゃん。本当に無料で悪い。もう100円でも払ってもいいから、みんなが乗れるような方向にすると、タラソもいっぱい人がふえるんじゃないのということで、そういう気持ちもあるようですので、無料にしてくださいということはあえて私は申し上げませんけれども、そういう感じでみんなが乗り合わせて行けるような。和気あいあいとして友達と一緒に行って、そこで時間を過ごし、癒しの時間となるようなタラソが理想的じゃないかなと思います。
 前泉町長さんがこの施設をおつくりになり、本当につい最近までタラソをご利用なさっていました、付き添いの方を。本当に頭が下がりました。あの後ろ姿を、背格好大きくない後ろ姿を見まして、言葉少なでしたけれども、ここはなくしちゃいけないんだよね。一生懸命シャワー浴びて、歩くことは不可能だったんですけれども、10分、20分タラソにつかって、何となく自分がやった功績を顧みているような姿を拝見いたしました。
 前町長さんは、ここは癒しの場だよとおっしゃったそうです。そんなに運動ばかりしなくて、ここに来て癒せればいいんだよとお声をかけたそうです。その志を、功績を私たちは引き継いでいかなければいけない。高齢者だけのものではないですけれども、本当に高齢者のためのすばらしい施設だと思いますので、ぜひいろんなところに知恵を絞って、故障のほうのためだけの予算じゃなくて、利用者をふやすための予算のほうに組み入れる方法を前向きに検討してほしいなと思っています。
 もうタラソの件については、何度も質問していますので、これで私の質問は終わりにさせていただきますけれども、この定例会をもって、私がまさか経験することもないこの一般質問をさせていただいています。伝統ある、格式ある先輩たちのエネルギーの詰まったこの場所での定例会はこれが最後となります。新しい議事堂に行っても、感謝と初心を忘れず、自分なりにまた仕事させていただきたいと思っています。
 以上で私の質問を終わります。
○議長(永野利則君)
 これで、松村絹江君の一般質問を終わります。
 ここで休憩します。
休 憩 午前10時30分