閉じる

更新日:2021年3月23日

ここから本文です。

第1日(3)

発言者

前 利悦

発言内容

再 開 午前10時45分
○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、前利悦君の一般質問を許します。
○6番(前 利悦君)
 おはようございます。
 傍聴席の皆さん、朝早くから傍聴においでいただきましてありがとうございます。
 3点について通告してありますが、壇上から1点3項目について質問をさせていただきます。
 1、教育行政について。
 ①平成31年第1回定例会で、不登校の児童・生徒が小学校2件、中学校で4件あると報告があったが、現在の状況はどのようになっているか。
 ②県のいじめ状況等の調査結果が今年10月に発表され、前年度に比べ、いじめ認知件数が約4割増という結果だったが、本町はどうなっているか。
 ③児童・生徒数が減少している中で、島留学制度の導入については、どのように考えているか。
 以上です。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 おはようございます。
 教育行政について、前利悦議員のご質問に順を追ってお答えいたします。
 まず、1点目の質問の不登校の現状についてお答えいたします。
 現在、不登校は小学校がゼロ件、小学校はありません。中学校が5件あります。資料、6件を5件に訂正願います。
 不登校になっている原因は、幾つかの理由があります。友達とのかかわりがうまくいかずに欠席から始まった不登校、集団生活に適応できないもの、病気により休みがちな生活から不登校になったもの、家庭状況によるものなど、さまざまな理由があります。不登校の解消に向けては、学校での居場所づくり、スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラー、民生委員児童委員、主任児童委員等と連携しながら、解消を目指して取り組みを進めています。
 2点目の、本県のいじめの認知件数が前年度に比べて約4割ふえていることと、本町の現状についてお答えいたします。
 県のいじめに関する基本姿勢は、いじめを一件でも多く発見し、それらを解消する、軽微なものであってもいじめと認知し、適切に対応するとなっております。文部科学省は、いじめの認知件数が多いことは、教職員の目が行き届いていることのあかしという姿勢で臨んでいます。鹿児島県の小学校、中学校、高校、特別支援学校が約800校余りありますが、その約半数がいじめが認知されている学校です。この中には軽微なものも多く含まれており、そのことから、本県のいじめ認知件数が約4割増加したということになります。
 本町では、各学校から毎月定期的にいじめ認知件数の報告を受けています。4月から11月まで、いじめの延べ件数は20件上がっています。認知されたいじめに深刻なものはなく、その都度、指導を行い解消されています。今後もいじめの早期発見、早期対応、早期解消に努めていきたいと考えております。
 3点目の、本町での島留学制度の導入についてお答えします。
 現在、本町の児童・生徒数の推移は、わずかずつ減ってきている状況にあります。学校によって、複式学級になったり複式学級が解消されたりと、年によって変わってきております。
 児童・生徒数減少の対応策の一つとして、島留学の導入についてどのように考えているかというご質問ですが、留学生を受け入れる場合、受け入れ態勢の整備、住宅の確保、保護者が働く場の確保などが必要となります。このことについては、教育委員会だけではなく、町全体及び地域を巻き込んで考えていかなければならない問題であると考えます。町全体の施策として、産業振興や雇用の確保、子育ての支援の充実による地元の子供をふやすための対策を立て、将来にわたって持続可能な児童・生徒増、学校存続の方策を立てることが大事であると考えます。
 以上で終わります。
○6番(前 利悦君)
 小学校では2件からゼロ件、中学校では4件あったものが5件に、1件ふえているというそういう状況のようですけれども、小学校がゼロ件だったということは大変いいことじゃないかなというふうに思っています。
 やっぱり子供たちが学校に来られないというのは、もうこれはあってはならないと思うんです。学校が一番子供たちは楽しい場所でもあるし、そこに来られない状況、いろいろ家庭的な状況はあると思うんですけれども、そういう中で来られない、これはやっぱり何とかしていかなければいけないと、そういうことだと思います。
 これについては、もう1、2、3という枠を外して質問をしていきたいと思うんですけれども、いじめの件が20件あるということでした、本町です。
 神戸市立東須磨小の記事がありましたのでちょっと持ってきたんですけれども、ここは皆さんご存じだと思うんですけれども、先生たちが先生同士でいじめをしていたという学校なんですが、これが、2017年度はゼロ件、18年は13件、本年度は半年でもう16件もふえていると。これについては、先ほど教育長から答弁もありましたとおり、先生たちがいじめについて軽いものでも見ていくという、そういうこともあると思うんですけれども、そういう点ではいいと思うんですけれども、ここで、その原因として市教委は、教員の仲がぎくしゃくしていると子供にあらわれる。東須磨小の職員の状態が少なからず影響したのではないかと分析しているということです。
 本当にとんでもないことだと思います。この先生たち、本当にどこに目を向いているのかなと。子供には全く目が向かないでいる、そういうふうに思うわけですけれども、子供に目が向いてれば、子供にはいじめをするなと、大体先生は言うと思うんですけれども、それをしないで自分たちがいじめをしている。そういう先生が子供にいじめをするなということは、もうできないと思います。
 そういうことで、いじめを先生たちが認知するのが多くなって、鹿児島県でも件数でいうと7,616件、前年比で41.6%ふえたと。これは先ほど教育長が言われたとおりだと思います。全国が32.2%とこういうことで、軽いものでも学校が認知する件数がふえたためではないかというふうに分析しているわけですけれども、そういう面で非常にいいことだと思います。
 この前、学校訪問がありまして、その中で、やっぱり児童が学校に来られていないと、そういうのが報告されました。そこで、これはもう学校で先生たちがクラスの中もそういう子がいないように、この子が学校に来られるように仲間づくりをするということがまず第一だと思います。そのために学校全体、そして地域、親、保護者、これがどうして協力してやっていくかということですけれども、そういうことについて学校の、実際にいじめ、不登校があるわけですが、そこの中でどういうふうにして先生たちが仲間づくり、クラスの1人でも欠けたら、クラス全体としてこのクラスはまとまりがないと思うんですけれども、その仲間づくりがどのようにされていると考えていらっしゃいますか。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 不登校もいじめの問題も、やはり議員が今おっしゃられたように、学校の全体の体制づくり、学校経営、学級経営、そして仲間づくり、そしてまた地域との連携、全てがいい方向に体制づくりができていると。そのような中では、不登校とかいじめの問題も起こりにくいと。ところが、学校での職員の信頼関係がなかったり、また地域との連携、そういったものが薄い学校では、どうしても子供同士の間もぎくしゃくしたりして、いじめとか不登校が起こりやすいという状況になるのは、これは当然のことであります。
 そこで、議員がおっしゃられたように、まずは校長のリーダーシップのもと、学校のこの経営体制、学校経営、学級経営、そして教師間の信頼関係、地域との連携、そこのところをいつも教育委員会としても指導しているところです。校長研修会、教頭研修会、それから地域で子供を支える環境づくりが和泊町はしっかりとなされていて、そのような団体も子供会育成連絡協議会、校外指導連絡協議会とかありますので、そのような場と機会を捉えて、いつもそのようなことをお願いもし、話もしているところであります。
 以上です。
○6番(前 利悦君)
 おっしゃるとおりだと思いますけれども、そういう学校に来られない子供の思いというんですか、本当は行きたいだろうと思うんですけれども、その思いをどこまで受けとめていくかと。子供も先生が来たら、この先生は本当に自分のことを考えてくれているのかなと、そういうふうに子供は思うと思います。
 私、鹿児島で、先生たちは心配するまねは上手やったねと、そういうことを言う人がおったんですけれども、自分もそういうところがありました、本当に。本当にやっぱり子供のそういうつらいところに向き合っていかないと、子供は語ってこないと思います。そういう仲間づくりというんですか、子供の思いを受けて、それをクラスの問題、こんなに苦しい思いをしているんだよということを伝えていく、その思いを受けとめることが仲間づくりにつながっていくと思うんですけれども。
 前にも紹介したことだと思うんですけれども、私の知っている先生で、子供に4月当初の始業式のときに、それまではいじめとか陰口とかがいっぱいあったクラスの中で、先生は、きょうからこの1年間、先生がみんなに対して嫌なことや間違ったことを言ったりしたら遠慮なく、おかしい、間違っている、怒ったぞと言っていいんだよと。そう言われることのないような努力をするけれども、もしそんなことがあったら構わんから言いなさいと。つまり、先生の悪口をどんどん言って構わん、そういうふうにして子供たちの中に入っていた先生がおるんですけれども、子供たちは、この先生、気が狂っているんじゃないの、そういうふうに言っている子供もいるようですけれども、後で子供たちがその先生との連絡帳の中に、前にも言ったことがあるんですけれども、「一度だけでいいから先生にしょんべんかけてくそつけて、みんなの前で裸にさせておはら節を踊らせてみたい。そして、一度だけでいいから先生をぶん殴ってみたいです」と、こういうふうに子供が書いてきています。これを見て、本当に子供たちがこの先生をどれだけ信頼しているか。それがないとこういうことは書けないと思うんですけれども、私もこの先生を知っていますけれども、本当にそういう先生でした。この先生がどうしてこういうふうになっていったかというと、やっぱり地域とのかかわりです。ずっと地域にかかわっていく。そして、子供たちが来られない、そういう状況のときはずっと家庭まで追っかけていくと。そういうことによって、まずやっぱり教師が変わる。
 これはもう教育長、教育の専門です。それがないと、子供たちは変わっていかない。そのために、和泊町の教育というのはみんなが協力して、そういう教育の町だと思います。そういう面で、先生たちが、またどんどんそういう子供たちの思いを受けとめられるようなそういう指導のあり方とか、そしてまた地域のかかわり方、そういったものをもっともっと学習、またそれと学習会というんですか、そういう仲間づくりの。前も私も、遠いところでは熊本から先生が来て、そういう学習会をした覚えもありますけれども、そういうのをしながら、ぜひまた和泊町の教育、子供たちが学校に来られない、いじめがないというようなそういう取り組みを、また各指導者、各クラブの指導者というか、またいろいろ民生委員とか、それから各字の区長さんたちもいると思うんですけれども、そういう人たちと勉強しながら、和泊町に子供たちがいじめで学校に来られないと、そういうようなことがないように、ぜひそういうような取り組みができればなというふうに思っています。
 それで、3番目の児童・生徒が減少する中での島留学ということが、これは知名町が、先月の議会ですか、島留学制度導入について、島外から来てもらうには魅力ある教育の創出が必要、教育特区も視野に英語教育の魅力化を図り、島留学制度導入に向けた教育環境の整備を進めたいと前向きに答弁したと。
 そして、島留学制導入に向けて、まず教育委員会の中で協議して方向性を決め、その後、検討委員会設置を含めた推進体制を構築する方針ということが言われていますけれども、そのためには、先ほど教育長のおっしゃったとおり、やっぱり現在の環境がきちんとしていないと、いじめがある学校に子供たちをやりたいと思わないでしょうし、そういうことも含めて、また教育委員会なり皆さんで語っていただいて、本当に子供が喜んで学校に来られるような、そういう努力をやっぱりみんなでしていかないといけないんじゃないかというふうに思っています。
 1点目については以上です。
 次に、2点目の町民の健康増進について。
 ①町民の健康寿命を延ばすために、どのような取り組みをしているか。
 ②健康増進施設「タラソおきのえらぶ」を利用することにより、町民の健康長寿にどれくらい効果があると考えるか。
 ③健康小道「足裏刺激遊歩道」を設置する考えはないか。
 以上です。
○町長(伊地知実利君)
 前議員の一般質問2点目について、順を追ってお答えをいたします。
 町民の健康寿命を延ばす取り組みとしては、三大生活習慣病予防のための各種健診の実施や、保健指導を初め各種健康教室などを開催しております。各字においては常会前を活用した健康相談や健康体操を実施しており、地域では介護予防拠点施設を活用した介護予防教室の開催、また、町全体での教室として高齢者のパワートレーニング教室やいきいき生きがい教室及びまさむん料理教室などを実施しております。
 また、タラソおきのえらぶを活用した健康づくり事業として、健康アクア教室や幼児水泳教室、健康づくり教室など、ライフステージに応じた各種事業を推進しているほか、グラウンドゴルフなどが町全体や地域での活動として活発に行われており、このことが、本町の医療費が低い要因になっているものではないかと考えております。
 今後も、引き続き関係機関と連携を図り、生活習慣の改善についての啓発活動や健康づくり事業を推進していまいります。
 次に、2点目でございますが、タラソおきのえらぶ利用による健康面への効果として、以前の一般質問でお答えしましたが、平成28年度に地方創生加速化交付金を活用し、鹿児島大学に委託をして実施したタラソ利用におけるストレス及び生活習慣病予防に関する研究報告書で、タラソ利用によるストレスや心理面での好ましい効果が示唆されたことで、住民における心の健康増進に対しても活用できるものと期待されるとの研究成果が報告されていることから、タラソを利用することで、心理的ストレスの軽減効果が図られることが立証されております。
 また、体重、血圧、血糖値、中性脂肪、コレステロールなどの結果に関する数値の変化では、個人差はあるものの、いずれも改善したとの報告がなされていること、また、利用者の皆様から個人的な意見や感想を伺うと、健康面が改善されたと多くの方がタラソの効果を述べておられますので、健康寿命にも大きな効果があると考えております。
 次に、3点目の質問でございますが、足は第2の心臓と呼ばれるほど人間の体に重要な働きがあります。また、足の裏は体の重要なつぼが集まっており、足裏をマッサージして足つぼを刺激しコンディションを整えることは、全身の健康にもつながると考えております。
 現在のところ、具体的に足裏刺激遊歩道を設置することは考えておりませんが、まずはサンサンテレビでの「健康の窓」や健康相談などでの機会を利用して、自分でできる足裏マッサージなどを情報提供していきたいと考えております。
 以上で壇上からの答弁を終わりますが、次からの質問については、自席から答弁をさせていただきます。
○6番(前 利悦君)
 健康寿命を延ばすための町の施策、いろいろ説明がありましたけれども、いろいろな面で取り組みがされていると思います。
 それで、保健課長、健康相談というのが各字でありますよね。和字もあるんですが、私も最近は行っていないんですけれども、前から参加者が余り多いというほどではなかったんですけれども、数人という程度で。それが字の状況にはどういう状況の中、たくさんの方が来られるのか、その辺のところはどうなっていますか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 健康相談につきましては、各字公民館で常会等の前後を利用して行っております。平成30年度の実績となりますが、76回実施されております。延べ参加者数が638人ということでございます。
 事業の中身については、参加者からの相談を受けたり、それから血圧測定、尿検査、それからみそ汁等の塩分調査などを行っております。
○6番(前 利悦君)
 常会前の健康相談と、それからまた日を改めて9時ごろからする健康相談がありますよね。常会のときには常会に来る人たちがたくさんいるから、そこで血圧をはかったりとかそういうことはあると思うんですけれども、朝行う健康体操、健康相談というんですか、その辺はどういう状況でしょうか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 すみません、常会前の健康相談と、別の日に設定する部分を合わせてになります。
 すみません、ここには今ちょっとデータを持っていないんですけれども、両方合わせて76回ということですので、月に平均6回実施しているというような状況です。
○6番(前 利悦君)
 先ほども言いましたけれども、常会前はもう人がたくさん来るわけだから、ちょこっと血圧測定とかそういうのができると思うんですけれども、改めてしたときの参加状況をちょっとどういう状況か。たくさん人たちが参加して、そこで健康体操とかそういうのができればいいなと思うんですけれども、どぅくさ手帳もポイントもつきますし、その辺がちょっと知りたかったので質問しました。
 それと、2点目のタラソおきのえらぶの件ですけれども、松村議員からもありましたのでダブらないように質問したいと思うんですけれども。
 少しタラソを利用して、年齢別、ここに平成29年度1人当たりの医療費というのがあるんですけれども、これは町村議長会から出ている行財政資料の中身と一緒なんですけれども、和泊町、知名町、これをちょっと数字を比較してみました。そうすると、和泊町が26万6,185円です。知名町が30万294円となって、1人当たりの医療費です。この差額がマイナス3万4,109ということで、かなり1人当たりの医療費が減っていると。そういう面で、これも私はタラソの効果があるのかなと。町の体操、そういうものによってそれだけ減っているのかなというふうに思っているわけですけれども。
 それともう一つ、年齢別の被保険者数と介護認定数というのを、この前、知名町のほうから資料をいただきましたので、ちょっと比較をしてみたんですけれども、65歳から69歳まで、和泊町668名のうちの14名が介護認定というということです。知名町のほうが606人、60人余り少ないんですけれども、介護認定は29と、倍以上あるわけです。それから、70歳から79歳まで和泊が737人に対して介護認定が41と、それから知名町のほうが717のうちの54と。こちらにしても和泊町は少ない。80歳以上になると大体似たような値が出てくるんですけれども。
 そういうのからも見て、和泊町のそういう健康増進のための施策というのが、これにあらわれているんじゃないかなというふうに感じるわけです。タラソもそういう面で、恐らくそこに貢献しているというふうに考えるわけですけれども、先ほど松村議員からありましたように、非常に故障して使えない状況があります。
 そこで、今まで利用してきて思うことですけれども、もう本当にこのままではいけないということで、タラソにも地域おこし企業人というのが入ってきました。私たちもそういう思いがあって、このままではタラソはだめだと、だから、これを何とかしてほしいという中で、地域おこし企業人というのが入ってきたと思うんですけれども、そういう状況、事業所が本当によく利用できないような状況というんですか、それがないと企業人もなかなか力が発揮できないという状況があるわけですけれども、町長はいつも来られてその状況をわかっていらっしゃるし、どういう状況かというのがわかっているんですけれども、その辺については、先ほども答弁が出ましたけれども、どういうふうに考えていらっしゃるのか。社長でもありますので、お願いします。
○町長(伊地知実利君)
 タラソの件につきましては、先ほど松村議員からもいろいろ提言もありました。そういうものにつきましては、鋭意社員、タラソの職員と役場の保健福祉課の担当が連携をとりながらしっかりとした対策をとっていくというようなことで、何といっても利用者がいないと、当初のスタートは利用料で運営するというスタートでありましたが、利用料だけでは運営できないということで、今、時期については町が開場をしていくというようなことで、今、両方で取り組んでいるところでございますが。
 ただ、前議員の先ほどのデータから、本町の介護人数が少ないというようなことがありましたけれども、これはそれぞれの集落の長寿クラブの皆さんの取り組みも大きな効果があるかと、そのように思っております。長寿クラブの活動の第1の目標が、健康寿命を伸ばそうというようなことを掲げながら、定例会、憩いの家に一回だけ行ってみていただきたいと思いますが、非常にいろんな講師をお願いしたり、保健福祉課の保健師の皆さんが行ったりして、長寿クラブの活動に一緒になって、健康寿命延ばそうというような活動を一生懸命しております。
 それから、各集落の長寿クラブの皆さんも、毎月定例会という銘を打って、そのときにいわゆる訪問の元気になる体操をするとか血圧をはかるとかいうことも、要請があったときには保健師の皆さんが行ったり、それからタラソの職員が健康体操のために出かけたりして、いろんな町民の健康というものについて、それぞれの字で取り組んでいるものもございます。
 まず、長寿クラブの皆さんが、健康というものについて非常に一生懸命活動の中にとり入れてやっておりますし、向こうの憩いの家での活動の内容を見ると、各集落の幹部の皆さんや会議の皆さんが、生き生きとステージを飾ったり、向こうに集まることを楽しみにしていると。そういう長寿クラブの皆さんが、そういうのを活動の第一に掲げて健康というものについて真剣に考えていただいています。そしてまた、各字の長寿クラブの皆さんも一緒になって、いろいろ保健師を要請したり、健康指導員を要請したり、そういう取り組みをしております。
 そういうことで、まずタラソをどうしようかということでございますので、やはり、今故障中のものは極力優先順位に沿って、町もタラソの職員も一体になって取り組んでいかないといけない。先ほどありましたように、松村議員からの提言もありました。そういうものを踏まえながら、タラソの改善に努めてまいりたい、そのように思っております。
○6番(前 利悦君)
 長寿クラブの活動というのがありましたので、この健康の小道、これをつくる考えはないかというふうに質問したのは、向こうに定例会に毎月1回ぐらい町内会の人たちが集まりますよね。向こうに何か設置できないかという、そういう思いで質問したんですけれども。
 町長も足の裏は第二の心臓だと、本当にそう言われますよね。健康のもとはやっぱり足裏の刺激からという、そういうふうに言われて、タラソでも少しだけあります。そこで結構、高齢者の方たちが一生懸命しているのを見ます。私も時々やりますけれども、非常に痛いです。向こうにぜひ、足の裏は健康に非常に影響があるということはもうわかっていると思いますので、こういうものですけれども、これは東京都中央区浜町の健康こみち、こういうちょっとしたものです。ぜひこういうものをつくっていただいて、それで和泊町の人たちが健康になれるようにしていただけないかなというふうに、考えがないということでしたが、ぜひ検討していただきたいと思います。
 ちょっと効用ということで少し読ませていただきたいんですけれども、健康こみち運動の効用と。中央区の足裏刺激しながらの区民健康づくりは、病気にならないための予防法、血行促進健康法なのです。この遊歩道は、夏は素足で歩く、冬は靴下等で足を直接冷やさないように注意と、初めは痛くて歩くことすらできない人が、だんだんとその痛さが気持ちよくなり、その上足が軽く、足の下からほのかなぬくもりを感じられ、何と申してよいのか、これはまことに不思議な現象です。これは、利用する多くの人々の体験です。この施設の中に、緩やかな小高い足踏み台があります。その上に立って足踏み運動をしますと。ゆっくりと爪先を立てて姿勢を正しながら、左右の足の上下運動をします。ふくらはぎをよく動かすので、足がポンプ役となり、血行はさらによくなりますと、こういうふうにあるわけです。
 これは愛好会の会長さんの方の出されたものですけれども、いろいろ規約があるようですけれども、これは、お金はどれくらいかかるかちょっと後でまた調べたいと思うんですけれども、そうして町内会の人たちがますます元気で過ごせるように、ぜひ検討していただきたいと思います。
 それと、タラソの件ですけれども、松村議員への答弁の中から、利用者からの苦情に対して切に対応と、そして優先順位をつくって直していくと、そういう答弁がありましたけれども、故障するとそこに行けないものですからほかに集まるんです。そうすると、そこにいるわけだから限られている。そうすると、そこを使えないという状況になるわけです。先ほど人気のあるところだという話が出ましたけれども、そこが使えないために、ほかもそこに人がいて長くおしゃべりしていると入っていけない、そういう状況があるし、それから、特にこの前は2カ所あったために、ほとんど行くところがない。みんな早く帰る、そういう状況もありました。
 故障になるとそういう状況もありますので、ぜひ利用の頻度の高いところ、そこから優先をして直していただきたいと。タラソを見ていますと、故障すると何カ月もかかると。この前は一番上の椅子に座ってジェットが来るところですけれども、1週間ぐらいで直りました。私も担当課に行って聞いたら、担当課がわからない。私が聞いたその日にもう直っておったんですね。担当課もわからない。本当に連携をもっととってもらって、故障したら直して、向こうに来る人たちが来るわけですので、お金を払って来ているわけですので、そこのところはきちんとしないとお客さんもふえていかないだろうし、もっともっと連携をとって直していただきたいと思います。
 故障したらほかにも影響していくということがありますので、ぜひ何カ月でなくて早目にしていただきたいと。来る人たちは、故障したら、これはまた何カ月かかるなと、そういう感じになります。そうじゃなくて、今までは外国製のものであったし、そういう面もあると思いますので、そういう国内のものが使えれば、できるだけ早目に。そして、前に中田議員のほうからもありましたけれども、前もってタラソで利用できるような何か、後で基金的なそういう予算措置というか、そういうのもできればぜひしていただいて、利用者の便宜を図って、そして健康長寿につながるような努力をしていただきたいと思います。
 町長のお考えは、どうですか。
○町長(伊地知実利君)
 今のタラソの利用についても、先ほどから松村議員、前議員、議論をしているところでございますので、これは重々担当の課長も心得をして、早急な対応ができるような体制をつくってまいりたい。
 それには、一つは予算もかかります。じゃ、向こうを全面的に改修したら幾らぐらいかかるだろうかとなると、5,000万近くかかります。そういうことで、今故障の箇所を一つ一つ、長く迷惑をかけておりますが、そういう方法しかないというようなことで、今、鋭意担当課も努力をしているところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。
 それから足踏みについては、完全に私どもの生活様式が変わってきたなというのは感じるところです。それは、私どもが小さいころは畑にもはだしで入って、田んぼにもはだしで行きました。学校通学でもはだしでございました。そういうことを考えると、私は環境的にはそういうわざわざ施設をつくらなくても、みんながやろうと思えばできるんじゃないかなと。例えば、学校だったら校庭ではだしで走り回るというようなことをやれば、十分な対応はできるんじゃないかな、そのように思っております。
 実際に、生活様式がもう以前とは変わってきている、それもあります。全部靴を履きなさいという生活様式になってきたために、それをひとときだけでも道路をはだしで歩くとか、そういう習慣があれば、十分な施設がなくても個々に運動ができるのかなと、そのように感じているところですが、実際に私どもは畑にわざわざ靴を履いて作業もするという時代になってきているというようなところもあるかと、そのように思いますので、個々にそういう努力も必要じゃないかなというようなことも感じているところでございます。
○6番(前 利悦君)
 町長から意見がありましたので。それで、和泊小学校のほうに、あそこにもちょっと何か石ころが敷かれてあると。私、この前、靴を脱いで歩いてみたんですけれども、そんなに刺激はないんですね。だから、やっぱり長寿会の人たちが集まってくるから、ぜひそこに。なかなかもう今、はだしで歩けと、昔は私たちの足の裏はもう非常にかたくて、少々石ころを踏んでも大丈夫。今はちょっとはだしでは歩けないですよね、アスファルトの道。なかなかそういう面では難しい状況もありますので、ぜひまた検討していただきたいと思います。
 それともう一点、地域おこし企業人がタラソに入ったわけですけれども、入って、先ほどもありました、きれいになった。そして、電気も前はところどころについて、非常に暗いという状況もあったんですけれども電気もきれいにつくようになって、かなり変わってきたなとそういう思いがしますけれども、何か地域おこし企業人のほうから、もう10月、11月、2カ月余りになりますが、何か指摘をされたこととか、その辺はどういう状況ですか。保健課長、お願いします。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 先ほどからありますように、機器の不良について、環境面の整備が大事であるというようなことは企業人から話はいただいております。併設しているトレーニングジムについても、器具のシートが剝がれておったり、その辺のサービス面で至らない部分が多々ありまして、その辺の環境面の充実を、ハード面で早くして、ソフト面の充実に努めていかなければいけないなと思っているところなんですけれども。ソフト面の充実についてはいろいろ、プールとトレーニングジムと一体となった運動プログラムの実施であったり、それから、新規会員をふやすためにタラソでの体験などなど、いろんな新しい取り組みを提案いただいておりますので、利用者の新規会員獲得に向けて、町も一緒になって取り組んでいきたいと考えております。
○6番(前 利悦君)
 改善していくと前向きにおっしゃっていただきましたので。
 今タラソに行ってみますと、かなり顔を今まで見たことのない人たちが来ています。どこから来ているんだろうと、そういう思いがしますので、そういう人たちもふやせるように、さらにタラソがみんなが使えるような状況にぜひしていただくということをお願いして、次の質問をしたいと思います。
 3点目、未来のまちづくりについて。
 ①東北大学大学院と持続可能な社会実現に向けて連携協定が結ばれたが、具体的にはどのような内容か。
 ②環境に配慮した施策として、現在、本町はどのような取り組みをしているか。
 ③マイクロプラスチック問題は、海洋環境において極めて大きな問題として注目を集めているが、海洋ごみを減らすため、どのような対策をしているか。
 お尋ねします。
○町長(伊地知実利君)
 前議員の未来のまちづくりについて、順を追ってお答えを申し上げます。
 東北大学大学院との連携協定における目的は、和泊町と東北大学大学院環境科学研究科が、それぞれの知識や資源、機能などの活用を図りながら、連携協力して事業を展開することにより、SDGs(持続可能な開発目標)の概念に沿った地域社会のあり方を踏まえ、地域資源の活用及びエネルギー事業、循環型社会の確立や環境学習教育の充実を図ることとしております。
 連携協力の具体的事項としては、SDGsの概念に基づく事業や、再生可能エネルギー関連、循環型社会及びそのライフスタイルの構築、環境学習教育や講演会などの共同開催としております。
 次に、2点目でございますが、環境に配慮した施策としては、花と緑のまちづくり事業における緑化推進や環境教育、海岸の清掃及び漂着ごみ箱の設置、ポイ捨て及びふん害防止条例の制定と、その注意喚起コマーシャルの放送、環境保全型農業の推進、オニヒトデや外来植物の駆除、クールビズの推進など、各担当課において事業を行っているところでございます。
 3点目ですが、マイクロプラスチック問題においては、世界的な問題としてさまざまなメディアやインターネットなどで話題になっており、海洋環境汚染は深刻な問題となっています。
 海洋に漂流するごみについては、国による対応を期待するとともに、本町においては、ごみのポイ捨て対策や適正処理により、ごみが海洋に流出しないよう対策を講じております。また、今後はマイクロプラスチックの脅威について普及啓発を行い、レジ袋やストローなどのワンウエープラスチック製品にかわるものや持続可能なライフスタイルの提案を行いたいと考えており、オリンピック・パラリンピックのホストタウンとなっているドミニカ国の先進的な事例や、東北大学大学院と連携しながら、未来の子供たちのために美しい自然を継承できるよう努めていまいりたいと考えております。
 以上で壇上からの答弁は終わらせていただきます。続いての質問からは、自席から答弁をさせていただきます。
○6番(前 利悦君)
 先ほどからローマ字ですか、英語みたいなものが出ていますけれども。SDGsですかね、これは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、持続可能な開発目標ということですけれども、今、これは地球規模で大きな問題ですけれども、本町でも松が全滅する、少しずつまた新しいのが出てきたという話もありますけれども、それが大きな松になるまで育ってくれればいいんですけれども、また小さいうちにマツクイムシにやられはしないか、その辺が気になるわけですけれども。それと、海岸は赤土がいっぱい流れています。本当に今、自然からの警告を私たちは受けていると思っています。その中で、本当にこれは大きな問題、考えていかないと後で大変なことになっていくと。私たちはまだ、子供の時代まではいいかもしれませんけれども、孫の時代になっていくと、もう地球規模的に大変なことになっていきやしないかという、そういうふうに危惧をするわけですけれども。
 この中で、新聞報道に町長は、官学一体となり環境問題などいろいろな課題に取り組めることは光栄、沖永良部の将来を見据え、一緒になって取り組んでいけたらと述べています。ぜひ知名町、和泊町、一緒になって沖永良部の自然環境を守っていくということは、大変重要なことではないかと思います。マイクロプラスチック、これが海の鳥、そういうものが胃の中に入っていると。何か死んだのを解剖してみると、みんなそこに入っていると、そういう状況があるわけです。
 知名町のほうでは、今後つくられる公共施設にも低炭素化につながる仕組みを取り入れていきたいと。物を燃やすことによって、そうすると必ず二酸化炭素は出るわけですから、それによって地球が温暖化になっていくことは、もう皆さんも私たちも全部気がついていると。本当に暑くなって大変な時代だと思っていますけれども、そういう中で本町でできること、それから、私はマルチに使う、生分解性マルチのことも言ってきました。そういうのも町のほうで、産業廃棄物として廃棄する分には問題ないと思うんですけれども、それが野焼きをされたりとなると、また問題にもなっていきますし、それから、買い物袋も廃止してほかのものに変えていくそういう動きもあるようですので、ぜひ、これはもう大きな課題だと思いますけれども、東北大、そして知名町と連携しながら島の自然、豊かな自然を守っていけるようにしていただきたいと思います。
 以上で私の質問を終わります。
○議長(永野利則君)
 これで、前利悦君の一般質問を終わります。
 ここでしばらく休憩します。
休 憩 午前11時42分