閉じる

更新日:2021年3月23日

ここから本文です。

第1日(2)

発言者

松村 絹江

発言内容

△ 日程第6 一般質問
○議長(永野利則君)
 日程第6、一般質問を行います。
 通告に従って順次発言を許します。
○4番(松村絹江君)
 おはようございます。
 令和元年も、あとわずかの日数を残し終わろうとしています。今年は、大きな台風の直撃も逃れ、例年になく安心して過ごせた1年であったような気がしますが、本土においては被害が大きく、今でも困難な生活を強いられている皆様に、台風の怖さを知る一人として深くお見舞い申し上げるとともに、一日でも早く日常の生活が取り戻せるよう願っています。
 それでは、令和元年第4回定例会に2点の一般質問を通告してありますので、壇上から1点、自席から1点を質問させていただきます。
 質問事項1、各種医療費助成の周知等について。
 ①病気を早期発見・早期治療するために、町として、どのような取り組みをしているか。
 ②防災無線等で周知されている、インフルエンザ予防接種と高齢者の肺炎球菌ワクチンの受診状況や助成は、どのようになっているか。
 ③島外へ受診する際の各種医療費助成等は、町民に周知徹底されているか。
 以上で壇上からの質問を終わります。
○町長(伊地知実利君)
 松村議員の一般質問に、お答えをいたします。
 各種医療費助成の周知についての質問に、順を追ってお答えをいたします。
 まず、1点目です。病気の早期発見・早期治療のため、各種健診の受診勧奨や乳がん・子宮頸がん検診の個別検査の実施など、町民の健康維持、増進を推進しております。
 受診率を上げる取り組みとしては、サンサンテレビでの広報や対象者への個別通知を行っているほか、保健推進員や母子保健推進員を活用した啓発活動などを行っており、検診の結果、要再検査や要精密となった方については受診勧奨や確認を行い、受診後のフォローなど早期治療につながる体制づくりに努めております。
 2点目でございますが、インフルエンザの予防接種については例年11月1日から翌年の1月31日まで実施しており、10月の区長会を通して対象者へ個別通知を行うほか、防災無線、サンサンテレビの広報や各医療機関、各保育園などでのポスター掲示を行い周知に努めております。
 平成30年度の受診状況としては、定期予防接種対象者が2,305名に対し接種者1,550名で、接種率67.2%となっており、任意接種対象者が1,107名に対し接種者498名で、接種率42.4%となっております。
 助成額につきましては、定期予防接種対象者に2,500円、任意接種対象者に1,500円助成しております。
 次に、高齢者肺炎球菌の予防接種については、平成26年から高齢者を対象とした定期接種として実施しており、対象者へは4月の区長会を通して個別通知を行っております。
 助成事業開始からこれまでに約670名が接種を行っており、平成30年度の実績としては対象者414人に対し接種者39名で、接種率は9.42%となっております。
 なお、助成額につきましては自己負担額を3,000円とし、差額分については町単独の助成事業として助成を行っております。
 次の3点目について、島外へ受診する際の医療費の助成については、町単独の医療費の助成はありませんが、不妊治療に係る医療費助成は県の事業を活用し実施しているほか、交通費・宿泊費などの旅費助成についてはハイリスク妊婦への旅費助成も含めて実施しているところでございます。
 また、このほか臓器移植術などに伴う旅費助成や島外で医療を受けなければならない子供の旅費助成も行っております。
 町民への周知につきましては、医療機関と連携をしての広報や母子保健活動時における周知、ポスター掲示を行うなどして周知に努めております。
 壇上からの答弁は以上で終わりますが、次からの質問につきましては自席から、担当課長からも答弁をさせていただきます。
○4番(松村絹江君)
 ①番と②番のほうは、自分の体を過信することなく年を重ねるとともに各種の検査は積極的に受けていただけるよう、しつこいくらいの啓発を今後も希望します。
 あと、受診率の話なんですが、他の市町村と比べて和泊町はいかがなものでしょうか。その辺お願いします。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 各種健診の受診率なんですけれども、まず初めに健康診査、これにつきましては生活習慣病予防の健診という位置づけがなされますが、これにつきましては本町平成29年度が59%で、本年度は60%を超えております。これも、町民の皆様の健康に対する意識の向上、それから関係機関のご努力によってなされたものと感謝しております。
 他市町村の動向でありますけれども、特定健診と言われる健康診査、それから各種がん検診もあわせて行っておりますが、それらを含めて大島郡では和泊町が1位となっております。低いところでは30%台のところもありますが、本町は60%を超えているという状況です。
○4番(松村絹江君)
 数字を見させていただいて、本当に周知徹底されているというのを自覚いたしました。都会では、やっぱり自己管理気味である検査ですが、町では各種担当者が一生懸命声をかけてくれ、どうして受けられないのかの理由まで添えて提出するというそういう状況を見て、すばらしい取り組みだなと思っています。初期の乳がんが見つかり、手術をして今は感謝している、とてもありがたいという60代の女性の方からお言葉もいただきましたので、引き続き啓発のほうをお願いしたいと思います。
 ①番、②番はその辺の感じで確認でしたけれども、③番のほうの島外での医療費の助成のことについてですが、いろいろ広報されているというお話がありますが、私はやっぱり窓口に行って、しっかり自分はこういう状況でこういうことを治療したいんだけれどもどういうふうにすればいいんでしょうか、そのためにはどういうものが必要で、どういう補助があるんだろうかということを、町民の皆さんが窓口に足を向けやすいような対応をしてほしいなということが私の頭の中でありますけれども、いかがでしょうか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 各種医療費助成についての周知・広報になるかと思いますが、保健センターのほうが、新庁舎が建築され保健福祉課と同じ場所に移動してきました。その関係で、連携のほうは保健センターと町民支援課を含めまして保健福祉課ととりやすくなっておりまして、各種医療費助成についても相談があったら即応できる体制は整えております。
 また、町民への周知につきましても、ポスター掲示でありますとか医療機関との連携によりまして努めてはいるんですけれども、至らない部分がある部分については、今後また啓発等に努めていきたいと思います。
○4番(松村絹江君)
 島内で治療できない大きな病気をしたときとか、どうしても鹿児島へ行ったり沖縄へ行ったり、あるいは予防のために、島内にそういう検査の機能がないがために、大きな自己負担をかけて検査するという方もたくさんいらっしゃいます。それは、自己管理ということで本人の希望だと思いますけれども、そのときにもたしか補助がありますよね。国民年金に入っている年金からと、あと町のほうから補助がなかったでしょうか。PETの検査とかですか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 健診に係る助成制度につきましては、人間ドック助成というのがありまして、島外の場合は2万円、島内においては1万円を助成しております。これにつきましては、窓口で周知をしております。
○4番(松村絹江君)
 PETというのは本当に隅々のがんを本当に1時間、2時間で発見できる、いろんながん検診を受けなくてもいい。一瞬にしてその場所がわかり、もちろん精密検査を受けるわけですけれども、もちろん費用が高いです。初診だと結構高いし、リピーターだと幾らとかいろいろありまして、多分10万円以内自己負担なんですね。ですから、その高額な検査を受けてもがんになりたくない、がんになったら早く治療したい、そして前向きに生きたいというそういう町民の方はいっぱいいらっしゃって、そういう治療費をかけても受けています。
 そのために、2万円の補助があるということをもしかしたら知らない方もいらっしゃると思いますので、これを機会に早期に発見し、そしていい治療が受けられるように。そして、町のほうでも補助があるよと、そのためにはやっぱり自助努力をしなければいけません。町ばかり頼ってはいけませんので、医療保険とかも各自十分熟読して、何かあったときには本当に困らないような体制づくりを町民がやってもらえれば、私はありがたいかなと思います。
 人間ドック等で島外へ出かける際は、受診料以外にも交通費、宿泊費にとても大きいと思います。面倒な手続と思わずに、少しでも家計に占める割合を軽くするために、町民の皆様も遠慮せず、窓口へ足を向けてほしいです。お互いに、それくらいわかっているでしょうの感覚ではなく、知らない人が多いということの基本の姿勢である対応をお願いいたします。
 それに関連してですが、私の一番の思いです。島内で最高の検査、最良の治療が受診でき、安心してこの島で生活ができる医療施設と人材の確保を、次世代の島を守っていく若者たちに残していくことが希望です。優秀な島出身のお医者さんが、島外でたくさん活躍されています。その方たちがふるさとに帰ってきて、ふるさとのために貢献できるシステムを構築できないでしょうか。そのような努力はなされていますでしょうか、お尋ねします。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 医療体制の確保という面から言いますと、医療施設の充実等については、各医療機関でそれぞれ島外から専門医等を派遣いただきながらされている医療機関もございます。それから、県の医療計画の中でも現在、地域医療構想ということで、大島圏域の必要な病床数であったり、早急に必要な産科医、小児科医、それから専門医の状況の課題と、それから解決に向けた取り組みなどを協議しているところと伺っておりますが、本島内においては各医療機関がそれぞれ取り組んでいらっしゃいますが、足りない部分については島外と連携しながら今現在、町民の生命、健康を守るために体制を整えてくださっておりますが、先ほど町長からありましたが、産科医の確保に向けて現在取り組んでいるところでありまして、ほかにまた必要な部分等については、今後またそれぞれ両町とも両町で協議しながら取り組みを進めていきたいと考えております。
○4番(松村絹江君)
 そうですね、できるところから一つずつ、一歩ずつ優先順位を決めて。私たちは、あと残りがそんなに長くないんでよろしいですけれども、これからの子供たちが、同じ国民でありながら離島に住んだおかげで公平な医療が受けられない、助かる命も助からないというような不安を抱かせるようでは、私たちの責任になるんではないでしょうか。そこは一歩踏み込んで、前のほうに進んでいってほしいなと思います。
 私の周りにも、退職して島に帰って、島の親戚たちと仲よく暮らし、墓を守って島のためにも貢献するという意気込みを決めていた親戚がいますが、たまたま大きな病気を患ってとにかく心配なのは体のことで、島に行ったら主治医もいないし、大きな病気だから何かあったときに困ると、そこで踏みとどまってしまいました。それで、たくさんの影響を受けました。もちろん、自分の体は大切ですから、ふるさとを思う気持ちよりも何かあったら大変だということが優先すると思いますので、ぜひ医療関係、皆さんが安心して暮らせるものはそこら辺の設備をしっかり整えることは、私は優先順位は後のほうにしてはいけないと思いますので、引き続き検討していただきたいと思います。
 続いて、2番目の質問に移ります。過去の一般質問における質問や提案事項等の進捗状況確認と、今後の対策についてですが、そちらのほうをちょっと重点的に質問させていただきます。
 ①「タラソおきのえらぶ」の新規利用者の確保と、現在故障している設備の修繕の見通しは、どのようになっているか。
 ②運転免許証自主返納者を含めた高齢者に対し、総合的な支援策はどのようになっているか。また、踏み間違い事故防止対策として、急発進防止装置等の後づけ機能サービスへの助成等はできないか。
○町長(伊地知実利君)
 松村議員の2点目の質問に順を追ってお答えをいたしたいと思います。
 まず、「タラソおきのえらぶ」の新たな利用者確保に向けては、10月から指定管理者である株式会社えらぶ海洋企画の組織体制を強化して、利用者のサービス向上に向けた取り組みを行いながら、新規会員獲得に向けてさらに計画を進めているところでございます。
 これまでの取り組みとしては、タラソ水泳教室の新規生募集やパワーヨガ教室及びあまみシマ博、サップツアーなどの開催、新規・復会キャンペーン実施による会員増に努めるとともに、環境面の改善・充実を図るため、利用者からの苦情や提言へ適切に対応し、満足度の向上に努めております。
 今後は、新たにチラシを作成し、全島民を対象として幅広く働きかけを行うとともに、体験イベントの実施や企業、団体などへも営業展開をし、施設の利用促進に努めていくこととしております。
 次に、設備の修繕の見通しについてですが、これまで優先順位をつけて補修に努めており、今年度はこれまでに13件の機器や備品の修繕を行っているところですが、現在故障している機器などに関しても、引き続き優先順位をつけ修繕していきたいと考えております。
 次に、2点目ですが、運転免許証自主返納者を含めた高齢者に対しての総合的な支援策についてです。
 第2回議会定例会でもお答えしましたが、現在の支援策としては、免許証自主返納者に限らず満70歳以上の方のバス乗車運賃を1回の乗車につき上限160円と設定しております。免許証自主返納による日常生活の変化や代替の交通手段の確保については、それぞれの方が工夫をしたり、家族、地域の協力をいただきながら、対処、対応されているのが現状だと思います。
 今後、予定されている高齢者実態調査などでのニーズ把握や、沖永良部バス企業団などの関係機関と連携をしながら、必要な高齢者の総合支援策を検討していくとともに、地域での助け合いの心を醸成しながら、各集落で安心して暮らせる体制づくりに努めてまいります。
 踏み間違い事故防止対策などについては、本町の自動車整備事業者へ確認したところでは、後づけ急発進防止装置の取りつけ実績はありませんでしたが、依頼があれば取りつけは可能であるとのことであります。価格としては、工賃込みで4万円から8万円とのことでありましたが、メーカーによっては10万円を超える場合もあるとのことです。また、車種によっては後づけができないものもあるとのことでございました。
 国は、75歳以上を対象に安全運転サポート車だけを運転できる限定免許を導入する方針を示しております。徐々にではありますが、各地の自治体において、後づけ装置への助成などが実施されているようですので、国や県内の他自治体の動向、事業者への設置依頼状況などを注視しながら検討してまいります。
 以上で壇上からの答弁は終わりますが、後の質問については自席から、担当課長からも答弁をさせていただきたいと思います。
○4番(松村絹江君)
 この質問を、私は何度となくしていますが、一向に改善されていない現状です。10月以降の取り組みでムードはとてもよくなり、施設内もきれいです。でも、利用者の皆さんの一番の不安は取り除かれていません。ですので、今回質問させていただきました。
 まず、何でこういう、今日いただきました今の故障している現状ですね、ポンプの現状とこれがどこにつながっているのかということを、私も見させていただきました。全部直してくださいとは言いません。先ほど町長もおっしゃったように、優先順位を決めてということでしたけれども、その優先順位はどのようにお考えでしょうか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 タラソおきのえらぶの修繕計画については、優先順位をつけて行っておるところです。一つ、考え方といたしましては、利用頻度の高いところを中心に修理をしていくことにしております。
○4番(松村絹江君)
 私が利用していて、ここは絶対壊れては困るというところがありますので、これは多分私たち、利用している皆さんが同じような考えだと思いますので、参考にしてください。
 まず1番は、ヒップパイと言うんですか、18番、まず肩こりを治すところとお尻のヒップアップをする、がありますけれども、そこは本当に皆さん誰もが使うところ、今それ壊れて何カ月たっていますでしょうか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 大変ご迷惑をおかけしておりますが、半年ぐらい経過しているかと思っております。10月から、先ほど申し上げておりますが、組織体制を強化して、環境面の改善に努めております。
 今ご指摘いただいた部分については、早急に修理を行うこととしておりまして、先日の総支配人との話の中では、12月中にその部分とバックマッサージ、ここについても非常に高齢者の皆様のご要望があると聞いておりますので、バックマッサージ部分等の2カ所については、12月中にポンプ等の修理を行い、今後使用できるように対応していく予定にしております。
○4番(松村絹江君)
 2番目に、デッキのほう、階段を上がっていって温かいところですね。そこの今は何カ所かまた壊れているところがありますけれども、そちらのほうは温かいということもあり高齢者の方がとにかく横になって、とにかくリラックスできる場所なんです。これも最近よく壊れがちです。今回は、故障の対象にはなっていないようですが、あそこは壊れたら困るんですけれども、ずっとずっとそのままそこを動かしていく方法というのは修理をすることで可能でしょうか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 先ほどから議員がご指摘されているのが、アトラクションポンプと言いまして、水を吐き出す装置の故障なんですけれども、それが現在約20基故障しております。そういうことで、先ほど申し上げた箇所で2基を12月中には修理を行いまして、残りの18基につきましても新年度予算に予算を計上させていただいて、全て修理を行って快適に利用される皆様にご使用いただくように努めていきたいと考えております。
○4番(松村絹江君)
 優先順位ですね。利用している方が、ここは絶対なくては困るというところが優先順位だと思いますので、そこら辺は課長のほうは把握していると思いますし、皆さんの声を聞いていると思いますので、ぜひ早目に、皆さん12月中に直るということでまた利用者の方もふえるかと思いますので、そこはちゃんと約束してもらって修理のほうをお願いします。
 なぜそんなに修理がいつも遅いのかと言われます。何ですぐ直らないのかねと。そこのプールに入るまではわからないんですよ、どこが悪いとも。入るまでは水温もわからないんですよ、温かいか冷たいかも。入った瞬間に、私が利用したときはとても温かく、それで入った瞬間に癒やされました。今はぞくっとします。
 ここの表で見ますと、水温は33度となっております、上のは36度。この前、係の方に確認したら、31.5度しかないと。なかなか上がらないんですよねという話がありましたけれども、温度を上げるのは何か都合があるんでしょうか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 タラソおきのえらぶのほうも、築15年が経過いたしまして、施設が特性として塩害、それから経年劣化ということでさまざまなところに不具合が生じてきており、利用者の皆様に不便をかけているという結果になっています。その温度が上がらないという部分につきましては、熱交換器でありますとかその辺の部分が、不具合が生じているのが原因かと思いますけれども、メンテナンス業者、業者の皆様へ早急な修繕とまた日常の職員、スタッフによる定期点検などもしっかりしていただいて、快適に、そういった部分で早急な改善がなされるように努めていきたいと思っております。
○4番(松村絹江君)
 たくさん、たくさんありまして、本当に万全で迎えてくれる日はいつになるのかなということが今の現状です。
 私たちは、年で買っていますし、好きで買っている方もそれは料金でサービスさせてもらっていますから、その辺は我慢をし、使えるところで一生懸命自分の動き方でできますけれども、新規の利用者をふやすんでしたら初めて来た方に今の状態で今の料金で満足して帰り、そして誰かを連れて来ようか、今度は家族と一緒に来ようかという気持ちにはならないと思うんですね。
 今、11時から2時まではワンコインでできます、大人は。ところが、夏休みとかに家族で来て、そういうことも知らないで朝早く来たらすごい金額よね。3,000円、4,000円払って、そして故障だらけ。ここも調整中、あそこも調整中、でも入り口では何の説明もない。入った瞬間にはひんやりとしたプール、サウナに入らなかったら風邪引くから早く帰るということです。そこら、その辺の声が結構聞こえてきていますので、いつか直すという話はありますけれども、なぜ直さないのかなという町民の本当の疑問が、今いっぱい湧いています。
 財源がないのか、技術者がいないのか、やる気がないのか、どちらなんでしょうか。よろしくお願いします。
○町長(伊地知実利君)
 タラソにつきましては、先ほどから松村議員の質問に対して担当課長がお答えをいたしておりますけれども、タラソの社員も鋭意努力をしながら解消に努めているところでございますが、この施設の海水を活用したプールということで、傷みも淡水と海水と違いまして非常に傷みぐあいが早いというようなところで、1カ所修理するとまた次というようなことで。
 今、財源なのか何なのかということでありますけれども、ただ、そこの職員については一生懸命、担当課と利用者に満足できるような対策をとらないといけないというようなことで、努力はいたしております。そしてまた、役場としても、担当者が十分な連携をとりながら予算の確保や修理の時期、そういうものについては取り組んでいるところでございますが、先ほど担当課長からありましたように、15年以上もたったということで非常に老朽化が進んでおります。それを全部一気にやるというと、松村議員もご理解しているように大変な莫大な費用がかかるということで、部分部分の修理しか今のところ対応ができないというようなところで、利用者に迷惑をかけているところでございます。
 ですから、いつ故障するのか、そういうのも予測できないところでございまして、また幸いにして多機能プールのポンプなどの機器については今までは外国製を利用しておりましたけれども、国内産で対応できるというふうに改善をしてきておりますので、今までかは修理も早くなっているかもしれませんが、機器が故障の箇所が多すぎるというところが非常にネックになっておりまして、一遍にするとなると相当な予算も必要になるというようなところで、今、優先順位を決めながら一つ一つ修理をしていくという方法をとっているところでございますが、確かに利用者にとっては非常に迷惑をかけているところでございます。
 今の温度調整の機器なども、大きな予算を必要、これを取りかえるとなると大きな予算を必要とするところ、箇所でございまして、今、利用者に我慢をしてもらいながら運営をしているところでございますが。極力、担当課長がお答えをしたように、修理については役場とタラソと連携をとりながら取り組んでいくというようなことで対策を講じてまいりたいということを感じているところでございます。
○4番(松村絹江君)
 事情はこれをつくったときからわかっていると思いますし、早急にするといっても6カ月間も修理ができないというのは、決して私は努力していると思いません。何年間もとまったところもあります。そこは使わないなら使わないで、調整中じゃなくて故障中、使用禁止とか書いておけば、利用者も、あ、ここはもう使えないんだなと諦めもつく。調整中、調整中といって何年も置いているわけですよ。何も調整していないわけですよね、結局。ですから、技術修理する方も九電のほうでお願いしているでしょうか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 補修箇所の修繕につきましては、これまで施設建設時に九電工さんのほうで取り扱っていたというような部分もありまして、これまで九電工さんにお願いしている部分が多かったんですけれども、町内の業者のほうで対応できるという見通しが立ちましたので、町内業者を優先して今早急に対応できるように、これからも引き続きお願いしていきたいと考えております。
○4番(松村絹江君)
 前にも質問したと思うんですが、タラソの職員さんに本当にそういう修理がすぐできる人、そういう資格をとらせる努力をし、何かあったらその方がすぐ対応できる方が1人いらっしゃれば、毎日のことを見ている方がやったほうがわかりやすいと思いますし、そうでないと九電工さんが見てまた一から全部調べると、それって手間暇かかっているんじゃないかなと私の素人感覚ですけれども。
 採用、いろいろしてもらっています。スタッフの方もふえていますし、とても快適に過ごさせてもらっているんですが、そこの部分をもう少してこ入れしてもらえれば、その修理が早くなるんじゃないかなということを考えていますので、検討の材料としていただければありがたいです。
 ずっと、この施設ができてからずっと来ていらっしゃるという方の90歳近い方から、この前サウナの中でこういうお話を伺いました。
 この施設はいいんだよ、いいのは百も承知だよ、みんなわかっている。でも、幾らいい施設でも、利用者がいなければ何の意味もない。利用して、それが予防医学となり医療費の削減となるということを実証しなければ、いい施設も意味がないんだ。そのためには、人がいっぱい来なきゃいけないんだ。その方がおっしゃっていました。
 あと、今現在90歳以上の方が元気でタラソに通われています。その方たちは、多分15年前から毎日来ているんでしょうね。きのう、おととい来て元気でいるはずがありません。ですから、継続しているから今の姿があるわけです。
 ところが、今の現状で私たちが今そこに通っていますけれども、タラソがなくなってしまって継続できなかったら、今の90歳の方のように元気でタラソに通えるだろうか。それは、とても疑問に思います。
 ですので、今、優先順位を決めて財源を出すのか、それともいろんな形で業者をふやすためにいろんな対策をしているとおっしゃっていますが、利用者の方に納得できるような説明があればいいと思うんです。一番思うのは、はい、タラソに来ました。入り口に、きょうのプールの状況はこうです、水温は何度です、どこどこが壊れています、いついつ直る予定ですとか、そういうのはやっぱり説明する義務があるんじゃないでしょうか。それをわかっていて入れば、文句はないですよ。あ、ここは壊れていると書いてあったけれども仕方ないねとか、そういう感じでやるべきことを、優先順位を決めてしっかりやっていただければ、私たちはこれからも利用させていただきますし、利用者の数もふえるんじゃないかなと思いますけれども、いかがでしょうか。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 ありがとうございます。
 先ほど、町長のほうの答弁でありましたけれども、組織体制を強化したということで、10月から地域おこし企業人まちの健康プランナーということで、セントラルスポーツ株式会社のほうより企業人を受け入れて、あわせてまた保健指導のほうも総支配人ということで、えらぶ海洋企画のバックアップ体制を充実しております。
 利用者の皆様のそういったご意見、ご提言などを一つ一つ踏まえて、今、課題の洗い出しを進めているところのようですので、その解決策に向けてまた町のほうとしても海洋企画さんと連携をとりながら皆様に不便をかけないように事業を進めていきたいと思っております。
 それから、先ほどおっしゃっていました90歳以上の方の利用者のそういうご意見。私も海洋企画の利用者の皆様の集まりに参加する機会があったんですけれども、大変お元気そうです。その方々の生の声など、本当に町民の皆様、幅広い町民の皆様に紹介いただいて、タラソはこういういいところだよということで広めていけたらいいなと考えておりますので、あわせて取り組んでいきたいと思っております。
○4番(松村絹江君)
 最後です。私の提案になりますが、もう少し知名町との連携をとって、知名町の方も結構来ています。何かいい方法はないだろうか、知名町との連携をしてもらうような協力体制、できないでしょうか。
 2番目は、さっき言いましたプールでの運転状況を利用者の方にちゃんと明記すると。故障中でしたら、いつごろ直るということも明記すると。あとは、本当に万全でお迎えできないんでしたら、1日だけしか来ない、あるいは旅行のついでに来た方には、今回ちょっと設備不良なんでちょっと割り引きさせていただきますという、そういう小さな親切が今後につながるかと思いますので、年契約している方とか月契約の方は別として、本当に1名でも多くの新規の利用者をふやすんでしたら、ぜひそういう割り引き、不具合の状態で嫌な思いをさせてマイナスになるよりは、私はいいんじゃないかなという考えがありますので、一応提案させていただきます。
 以上で、タラソの件は終わりますが、本当にみんなで考えて、このいい施設をずっとずっと継続させていただけるように、皆さんの知恵を絞っていただければと思います。
 ②の運転免許証自主返納者のことですが、町長から答弁をいただきました。そして、和泊町交通安全町民会議、ことしの9月に行われた中で、とてもいい取り組みが国のほうではされるということで見せられ、こういうことをやっぱり国もこれから高齢者の免許証自主返納とかあるいは事故とかに対していろいろ考えてくれているんだなということで、早く和泊町もそれに近づかないかなということを9月に思った次第です。
 自動車税減税等の周知とか、衝突被害軽減ブレーキの国内基準策定とか、高齢者が運転できる免許制度の創設、既販車への後づけの安全運転支援装置の普及とか、いろんなすばらしいことを国は動いていますし、県のほうも動いているという話ですので、ぜひ沖永良部、和泊町は車がなくては生活できないまちです。都会のほうが率先してやるべきことよりも、この車がなければ生活できない和泊町が、こういうものを先に取り入れて、高齢者が安心して、本当に自主返納した後の生活は想像を絶するものがあります。それに対しての何の支援も今ありませんよね。買い物難民もふえています。どんどんひきこもりになり、また介護保険料、和泊町は高いですけれども、ますます高くなります。
 だったら、このなるべく元気なうちは運転できる、自分の好きなところに行ける、趣味ができる、そういう制度はなるべく長く元気であればできるような対策を、行政で早目に取り組んでいただければ、高齢者が安心して運転でき、生活できるんじゃないかなと思いますけれども、国と県の動向を見て町のほうも考えていくということでした。
 車のほうも、いろんな安全装置をつけますと高額になりますので、全員が全員そういう高い車を買うわけにはいかないと思いますけれども、どっちをとるかになると思いますね。もう免許証を返納して、自分はそれにかわるもので我慢するとなるのか、ちょっと高い車でも買って、お金を出して買って、自分の生活を今までのようにしたいと思うのか、その選択肢をあげてほしいなと思います。
 答弁のほうは、先ほどの答弁でよろしいですので、これで終わります。
 最後になりましたけれども、年始の飾りつけ用として門松の件で、やっとどうにかこうにか、町内にも若い松の木が生えています。環境保護の面で、この松の木をまた門松のために切ってしまわないように、子供たちに松の木を、今生まれた子供たちが永良部には松の木がないというふうな感じにならないように、やっと生えている若松を切らないで、それにかわる飾りつけを年始のときには町民の方はしてほしいなという思いがあります。
 きょう質問した内容は、それぞれ連携があったような、私自身いろいろ考えまして、健康のこと、それをするためにはタラソという施設を充実させてほしいと、そして老後はきちっと自分の考えで自分の好きなところに行ける、買い物も自由にできる、趣味もできるというそういうまちになってほしいなという思いで質問させていただきました。
 令和元年もあとわずかで終わりますけれども、本当に皆さんいいお年をお迎えください。これで、私の質問を終わります。
○議長(永野利則君)
 これで松村絹江君の一般質問を終わります。
 ここでしばらく休憩します。
休 憩 午前10時28分