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更新日:2021年3月23日

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第1日(4)

発言者

前 利悦

発言内容

 次に、前利悦君の一般質問を許します。
○6番(前 利悦君)
 皆さん、こんにちは。議員番号6番の前利悦です。
 2点について通告してありますが、壇上から1点について質問させていただきます。
 1、第6次総合振興計画について。
 「新たなLifeStyle~和泊Lifeに向けて」の4つの目標について、具体的にはどのように考えているか。また、町民への周知をどのようにしているのか。
 ①暮らしを取り巻く環境問題。
 ②持続可能な社会に向けて。
 ③暮らし方を見直す。
 ④心豊かな人が暮らすまちへ。
 以上で壇上からの質問を終わります。
○町長(伊地知実利君)
 前利悦議員の1点目の6次総合振興計画についてお答えをいたします。
 今年度からスタートした第6次総合振興計画の4つの目標については、個別の具体的な数値目標などは掲げず、持続可能な開発目標(SDGs)の概念を取り入れ、まちの将来像である「人と未来を笑顔でつなぐ こころゆたかな和の町・和泊町」の実現のため、暮らしをとりまく環境問題、持続可能な社会に向けて、暮らし方を見直す、心豊かな人が暮らす町への4つを柱として、持続可能なまちづくりに取り組むことを目標としております。
 持続可能なまちづくりについては、5月30日のごみゼロの日に合わせて策定しました町民3大運動を中心に取り組むとともに、役場全体で取り組む全庁3大運動も推進してまいります。
 町民への周知については、昨年度、本町とSDGsに関する連携協定を締結した東北大学から講師を招聘し、6月25日に区長会や町内の各種団体向けに研修会を実施し、周知を図ることとしております。また、SDGsの推進については、国内の自治体や大学法人、NPO、一般企業などが会員となっている地方創生SDGs官民連携プラットフォームに参加し、SDGsに関する情報公開や連携促進を行いながら、新たなLifeStyle~和泊Lifeに向けて取り組んでまいります。
 以上で壇上からの答弁を終わります。
○6番(前 利悦君)
 それぞれ個々について質問を出してあったんですが、まとめて答えられましたので、一つ一つお尋ねしていきたいと思います。
 この計画を見たとき、非常にすばらしい計画ができたというふうに思っております。ぜひこれを実行して、そして本当に心豊かな和泊町が10年後にできるように、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。
 まず周知についてですけれども、過去、平成26年か27年ぐらいですかね、町のほうから各字に説明が、ちょっと具体的に何だったのか忘れましたけれども、字に来て説明があったことを記憶しておりますが、これでこの計画は10年後の計画で、それぞれ町民の協力がなければできていかない計画だと思うし、これをまずどういうふうに周知するのか。
 さっき申し上げたようなそういう字関係だけじゃなくて、校区ごとでもそういうような説明会を開く予定があるかどうか、その辺についてお尋ねします。
○企画課長(林 義仁君)
 先ほど町長の答弁にあったとおり、6月25日に区長会や町内の各種団体向けに研修会を実施する予定にしております。まず区長さん方に、6次総合振興計画の内容等、またSDGsの概念等を研修の内容として取り組んでいただきまして、集落のほうに持ち帰っていろいろ説明をしていただく。またそういう形で町民にも広く周知していただくような形で、まずは区長会や町内の各種団体向け研修会を実施する計画にしております。
○6番(前 利悦君)
 これはもう説明で、町民の意見を聞くとかそういうことは今の説明ではないわけですけれども、そういう考えではないわけでしょうか、どうでしょうか。
○企画課長(林 義仁君)
 当然町民からの意見も取り入れて、よりよい6次総合振興計画を進めていく上で必要な部分だと思いますので、そこら付近の意見も集約しながらその6次総合振興計画を進めていきたいと考えております。
○6番(前 利悦君)
 もちろん町民からの声もあると思うんですけれども、議会のほうは毎年議会報告会という形でやっているんですけれども、行政のほうは先ほど申し上げましたように26年とした場合は14年ですよね、もう15年過ぎているわけです。
 何か私はそういう説明があって、そして本当に和泊町の人たちが本当に心豊かな和泊町、そういうものをみんなでつくり上げていくと、そういう思いが、これからの時代は非常にいろいろな問題がたくさんありますし、そういう形ですることが必要じゃないかなというふうに思うんですけれども、町長、どうでしょうか。
○町長(伊地知実利君)
 前議員がご指摘をいただいております行政報告でございますが、以前はそのような行政報告という名目で実施をさせていただいておりました。ただ行政報告、役場の人が多くて受講する字の皆さんが大変少なかったものですから、極力広報誌を使うとかいろんな手段を通して、町が行う行政について報告、意見交換会を行ってきたところでございますが、今後新しい6次振興計画の策定でございまして、それがスタートの年でございますので、全課挙げてそれぞれの事業、行政について報告を一定意見をいただくという機会はつくっていきたいとそのように思っておりますが。
 ただ、この6次振興計画につきまして、ここに4点上げてありますけれども、それぞれについても先ほど申し上げましたような研修会を通して、字の代表、そして各機関の代表などには説明会を行って、実際に例えば、暮らしを取り巻く環境問題については、現状の本町の環境問題はどうなって、環境とはどういうものなのかというものを映像を通したりして講師から現状を説明していただいたりして、その取組について町民挙げて町民運動として取り組んでいくということを今計画をして、研修会を実施に向けて今6月25日に行う予定にしているところでございます。
○6番(前 利悦君)
 ぜひ、もうこれからの10年の計画ですので、やっぱり町民みんなですばらしい和泊町にしていく、そういうような思いでぜひ取り組んでいただきたいと思います。本当に先ほどからもコロナ問題、いろいろそういう厳しい状況が私たちに降りかかっているわけですけれども、大きな気象変動というのがあって、本当にこの10年大変な時代になっていくんじゃないかと思います。ぜひ町民みんなでこの和泊町を本当に豊かなそういうまちにしていくために、やはり上から目線じゃなくて町民の声を聞きながら、一緒になって進めていくと、そういうふうなことをぜひお願いしたいと思います。
 それでは、個々についてちょっと質問をさせていただきます。
 暮らしをとりまく環境問題ですけれども、今、本町の一番の課題は何だと感じているのか、町長、お願いします。
○町長(伊地知実利君)
 本町の大きな暮らしを取り巻く環境問題ということにつきまして、大きな課題は少子高齢化が進行しているというようなことで、先ほど松村議員からもありましたように、字で行う行事についても、だんだん高齢化が進んでいって、ままならないというようなこともございますが、そういうことを解決しながら、やはり町民挙げて環境という問題に取り組んでいこうというのが、第一義的な考えでございますが、これはあくまでも私ども行政だけでできるものじゃなくて、前議員が言われておりますように、町民挙げて取り組んでいかなければ解決できない問題だと、そういうふうに思っております。
 6次総合振興計画につきましても、あらゆる町民の代表が来て議論をして作成されたのが、ここに掲げている大きな4つの問題でございます。
○6番(前 利悦君)
 これもまたかなり広い範囲で、私はいわゆる環境のことでと思っていたんですが、今、赤土の流出とか非常に大きな問題だと思うんですけれども、やっぱり町民の皆さんにもぜひそれを防いでいただいて、ソルゴーを植えるとかそうして、非常に今海岸も雨が降ると赤くなったりとかそういう状況があると思います。近くにも魚がいないとかそういう状況にもなっているようですので、これもやっぱりみんなで取り組んでいかなけりゃいけないことじゃないかなというふうに思っています。
 それでは2点目ですけれども、持続可能な社会に向けて、この議案の中にSDGs採択以降、日本でも積極的に取り組んでおり、和泊町でも取り組んでいかなければならない目標ということが書いてあるわけですけれども、今一番取り組まなければいけないことといいますか、その辺のところはどういうふうに思っているのかお願いします。
○企画課長(林 義仁君)
 現在、持続可能なまちづくり町民3大運動というのを5月30日、ごみゼロの日に発出しまして、町民全体で取り組んでいきましょうという形で発出しております。これは何が重要かということを各字区長さんに意見を伺いまして、優先度の高い順に地産地消、ごみのポイ捨て防止、環境保全型農業、環境衛生及び水資源という結果になりました。
 これを踏まえまして、町民3大運動の一つに島ものを食べよう運動が展開されております。島で作られた産品を積極的に買うことで、島の農林業や漁業、商工業を応援することができます。生産者は、自然と人にも優しい安心安全なものづくりに努めることで、購入するお客さんの気持ちに応えられますと。
 続きまして、2番目に、ごみを減らそう運動、ごみのポイ捨ては条例違反となります。悪質な場合5万円以下の過料が科されます。ごみ出しマナーを守り、買物の際はエコバッグを活用して、海洋汚染物質となるレジ袋などの使い捨てプラスチック製品はなるべく使わないようにしましょう。
 3番目は、水のめぐりを大切にしよう運動です。水は海の水蒸気から雲となって、やがて雨を降らせ、私たちの生活を潤しています。飲み水や食器を洗ったりお風呂やトイレなどで使われた水は、下水道施設できれいにして海に返していますが、下水道に水が溶けない紙や油などを流すと、配管が詰まったり下水道施設の故障、また水をきれいにする微生物の働きが弱くなったりするので、異物は流さないようにしましょうということで、町民3大運動、この6次総合振興計画においてSDGsの概念を取り入れ、限りある自然を未来に残し、持続可能なまちづくりを築くために取り入れられた、SDGsを取り入れた持続可能なまちづくり町民3大運動を発出しております。
○6番(前 利悦君)
 その中で、島ものを食べよう、これは大変いいことだと思います。きれいな野菜ほど農薬がいっぱいかかっている。自分で作ったものは穴だらけで虫と一緒に食べているようなものですけれども、そういうのが本当に健康にはいいんじゃないかと思うんですけれども、これはぜひ進めていってほしいと思うんですけれども。
 そこで、食べようということは大事ですけれども、それをどう人に広げるか。自分で作ったものを人に食べてもらう。Aコープのほうに地産地消のものが上がっているんですけれども、町の何か直売所みたいなことも後のほうで計画の中に設置するというようなことが書いてありましたけれども、その辺のところはどういうふうに考えているのかお尋ねします。
○経済課長(東 敏仁君)
 お答えします。
 前議員の質問にあります第6次総合振興計画の中にも、経済部門でみへでぃろプロジェクトというのがあります。これは先ほどからありますようにみんなの会議、町民みんなが集まって出た会議から出された今後10年、農業方面が取り組む課題として、農業の効率化、農業の団地化、あるいはスマート農業などの活用、2つ目が農業の魅力向上、家族経営協定、そして3つ目があります、新たな仕事づくり、島の農産物を活用した加工品やお土産の開発。
 今各集落であります無人市、あるいは直売所は5店舗ほどあります。ここの活用、これが島ものの活用。そして先ほどありました直売所の新規開設支援と、そのような取組を今後10年かけて皆で協議しながら取り組んでいくということであります。
○6番(前 利悦君)
 各字に市があるんですけれども、私が質問したときは町の直営の何か直売所というんですか、そういうものの考えがないかということで質問したんですけれども、何かウーバイのみじらしゃ通りのあの辺のところに、または西郷南洲記念館のあの辺、使わなくなったそういう建物を利用して直売所。何か記念館を見学しても買っていくようなものがなかなかない。都会に行くと、観光地に行くと、観光して何かそこにお土産があって買ってくるということがあるんですけれども、そういうことができないかなというような思いで質問したんですけれども。
 その辺のことについてはどういうふうに考えておりますか。
○経済課長(東 敏仁君)
 お答えします。
 この直売所建設に関しては、まずは今先ほどありました各集落にある無人市、あるいは五、六店舗ある直売所、この方々が今しっかり島ものを作って販売しております。経済課で今この方々と話を進めている段階で、今日、明日でなく、この直売所経営がいかに町民、島民のためになっていくのかというようなことをしっかり協議をしながら、そして直売所建設が本当に必要だという町民の、あるいは関係する方々の意見が集約されたときには、しっかりまた皆様と協議をさせていただきたいと思っております。
 以上です。
○6番(前 利悦君)
 そうですね。各字の直売所は結構売れているところもあるみたいですし、そこを充実させて、そして自分たちの作った物をそこに出していくと。今のところ見ると、字にあるのは大体字の人たちが中心になって、ほかの字からも来ているのかその辺がよく分からないんですけれども、そして作ったものをそこに持っていく。そして島の人たちがみんなそれを食べると、そういうようなことをぜひして、みんなで島ものを食べていくということが非常に大事なことだと思っております。
 それでは、3点目ですけれども、暮らし方を見直すということで、そこの資料の中では、世界的な問題となっているプラスチックの使い捨て問題があります。もうそのとおりだと思うんですけれども、本町でもう例えば①とか今までもいろいろ質問してきたんですけれども、その使用料と農家の人たちが買っていくのと、それから廃棄出されたものとの差額というんですか、その辺の調査をしたとかそういうことはありますか。その辺はどうでしょうか。
○経済課長(東 敏仁君)
 ただいまの質問は、農業販売所でいろんな買った、購買したものが、廃プラ協議会で適正に処理されている数量の話でありますけれども、購入した数量はちょっと今現在把握しておりません。廃棄したものは、廃プラ協議会の数量等を確認すれば分かると思いますけれども、今手元にその資料は持ち合わせておりません。
○6番(前 利悦君)
 これは和泊町のものは微々たるものかもしれんですけれども、世界中のプラスチックはもうすごい量なんですけれども、自分たちのできるところで、購入量というのは購買店に聞けば大体どれだけ使ってというのはすぐ分かると思うので、出して、生分解でもらったこともありますし、それがうまく適正に廃棄がされているかどうか。私もここで言うのも問題ですけれども、取ったのを畑の隅に丸めて置いてあるのが幾つかまだあるんですけれども、小さいものですけれども、それをまた燃やしたいというのも大きな環境問題につながってくるし、そこもぜひ調べていただいて、本町でできることは本町でしていく、ぜひそのようなことをしていただきたいと思います。
 それから、この暮らし方等を見直すという中に、低炭素社会の第一歩ということで、自転車を使おうという、これは非常にエネルギーを使用しないで健康の面からでも非常にいいことではないかと思うんですけれども、使うことはいいんですけれども、何かこれを見ると特別なレーンをつけてそこで自転車に乗ろうと。普通の道ではなかなか危ない、そういう状況もあって乗れない部分もあると思うんですけれども。
 私たちは和ですから和泊まで降りてくるのは自転車を使えるんですけれども、帰りが坂でなかなか、それをもしそういうときに利用するんだったら、どこか町の役場の周辺でも置いて、またそれが今度帰るときにはあとは次の日に自分でまた取りに来る、これは自分的な勝手な考えですけれども、何かそれを字の公民館、各字の置場として公民館に返してもらうとそこに行ける、何かそういうことを自分で勝手なことを考えたりもしているんですけれども、その辺の自転車を使う、これは本当に型としてはすばらしいと思います。
 その辺の何か後の処理というんですか、そういうことは何か考えられないのか、その辺はどうでしょうか。
○企画課長(林 義仁君)
 今、議員がおっしゃることはむぅるほうらしゃプロジェクト、自転車レーンなど自転車を利用しやすい交通環境づくりを行い自転車の活用を推進することで、町民の健康増進を図ることを目的にされているプロジェクトだと思います。これも今6次総合振興計画のまちの将来像「人と未来を笑顔でつなぐ こころゆたかな和の町・和泊町」を実現するための7つのプロジェクトがありまして、その中の1つのプロジェクトであります。
 このプロジェクトを実現するために、和泊町振興計画推進プロジェクトチーム、これを役場職員の中でプロジェクトチームをつくって話し合っていきます。その中にワーキンググループというグループをつくって、各学生、町民、またはプロジェクト関係者、民間事業者等を入れて、そこで話合いを進めていくわけですけれども、まだそこまでむぅるほうらしゃプロジェクトのほうが進んでいないということで、これから話合いを持って、どのような形で進めていくのか、そういうのも含めてこのプロジェクトチームまたはワーキンググループで話合いを進めて、よりよいプロジェクトにしていきたいと思っております。
 以上です。
○6番(前 利悦君)
 ぜひそういうふうにしていただきたいと思うんですけれども、この中には「自転車置場やベンチなどが整備され、憩いの場が形成される」とありますが、そういうふうに書いてあります。それを今計画の段階だし具体的にこうだということは言えないと思うんですけれども、その辺のところもちょっと聞きたいと思って質問したんですけれども。
 ぜひ乗りましょうじゃなくて、みんなが乗って自転車に乗れるようなそういうことを考えていくと、そういう形でぜひ計画をつくってほしいと思います。
 それでは、各プロジェクトについて質問させていただきます。
 この3部の「未来を実現するために」の基本計画の中で、たくさんプロジェクトが7つあってたくさんあるわけですけれども、たくさん聞きたいんですけれども、時間の都合上そういうこともできませんので、農林水産業についてまず質問したいと思います。
 そんな中、未来を実現するための基本計画として、農林水産については、知名度の低さなどから課題を抱えているという、そういうのがありますけれども、この和泊町の知名度というんですか、和泊町で作っているこのものは本当にすばらしいんだということを挙げることが大事だと思うんですけれども、その辺についてはどのように考えているのかお尋ねします。
○経済課長(東 敏仁君)
 その知名度の低さというのもみんなの会議で町民から出てきたことということでありまして、そのために先ほど言いました新たな仕事づくり、あるいは島の農産物を活用した加工品による島の知名度アップというようなことに取り組んでいきますという趣旨で今この計画をつくっております。
○6番(前 利悦君)
 知名度アップということで、前にも質問したことがあるんですけれども、加工センターのほうに地域おこし協力隊を派遣して新しいものを考えていくと、そういうことがございましたけれども、何か応募者がなくて採用ができなかったというふうに聞いていますけれども、その後これについてはどういうふうに考えているのか、お願いします。
○経済課長(東 敏仁君)
 加工センターの専門指導員については、令和2年度は1名任用職員で採用し、今2名体制で、島ものを発見するためにいろんな加工品を今開発中であります。
○6番(前 利悦君)
 職員として採用しているわけですね。地域おこし協力隊はもうやめて職員として採用して、今それを計画しているということ。任用職員ですね。分かりました。
 ぜひそういう知名度を上げるために本当に島のものを何か、西郷さんも食べたような、やっぱり西郷さんにつながっていくんですけれども、そういうものが何かできないかというふうにも思ったりしているわけですけれども、ぜひ知名度を上げるためにそれは大事だし、また農家の私たちも本当にほかに出しても永良部で作ったものは本当においしいんだということで。
 ちょっと今思い出したんですけれども、バレイショも何か最初、永良部産が出たときにどこか神戸かどこか関西で食べた、物すごくおいしかったと、そういうような話を聞いたことがあります。ところが、だんだん同じものを使って味も何か落ちている。ブランドを作るまでには一生懸命だったんですけれども、その後ちょっとまたいろいろな問題が起きている、そういう話もやっぱり聞いております。本当に永良部のものをぜひ欲しがるようなものを作っていく、これは私たちも絶対、農家の人たちもしていかないと、それは知名度アップにもつながっていかないし、大事なことだと思うんですけれども、そういう意味で永良部のいいものを作るように、ぜひ加工センターのほうも、また経済課のほうでも一緒にプロジェクトとして考えてしていただきたいと思います。
 それから、その取り組む事業として、先ほどちょっとありましたけれども、和泊農業団地形成マスタープランの作成、これはどういうことなのかちょっとお尋ねします。
○経済課長(東 敏仁君)
 今、町内に主要作物がサトウキビ、輸送野菜、花、畜産とありまして、それぞれ分散されているのを和泊校区でしたら野菜、あるいは国頭校区で花、内城校区で畜産、大城校区でサトウキビみたいなそういう構想ができれば、それだけ集約化が図られ、そして労働力低減、そしてコスト低減につながっていくんではないかというような話がこの会議で出たので、これに取り組んでいけるのかどうかというのを今後、この団地化の青写真をつくっていければというような取組事例であります。
○6番(前 利悦君)
 分かりました。地域でそういうことですね。私はまたどこか新しく団地が形成されていく、団地というのはそういう考えがまず浮かんでくるものですから、そういうふうな感じを持ったんですけれども、私は農業はそんなに専門でもないわけですけれども、国頭には里芋が適するとか、向こうはやっぱり北風でジャガイモは合わないとか、国頭では里芋を作って、そしてほかの内側のところではジャガイモとかそういう話も聞いたことがあるんですけれども、それを確立していく、そういう考え方ということでしょうか。
○経済課長(東 敏仁君)
 そういう言わば集団化、団地化的なものができないかというような取組を今後やっていければということであります。
○6番(前 利悦君)
 先ほど答弁の中にもありましたけれども、国頭は里芋、ほかバレイショ、大城校区が畜産でしたっけ、その辺のところ何かもしここはこうだというのが各字に、ここではこういうものが中心的な何かぜひ知りたいと思うんで、課長が知っているところをぜひと思うんですけれども、各字の特徴あるものをお願いします。
○経済課長(東 敏仁君)
 前議員、これは今本当に3月、4月まで1年かけてみんなの会議、町民も入ってみんなで、10年後こういう和泊町の農業ができたらいいよねというような発想の下、今あって、これから今年、来年にかけて、しっかりどの地区にどれがというのは、我々行政ができるものではありません。しっかり農家さんと町民と協議をしながら進めていきますというプロジェクトでありますので、その辺はご理解を願いたいと思います。
○6番(前 利悦君)
 分かりました。質問が悪かったんです。
 私は現在のところでちょっとあまり頭にないものですから、どこの字でここは中心的にこの字はこれだというものが何か、課長が捉えているのがあればその辺を聞きたかったという質問でありました。分かりました。
 それから、その事業の中で高収益作物の導入検討というのがありますけれども、私は本町の農業を今まで自分で見てきて、本当にこの和泊町の町民というのは勤勉で、そして働き者で、本当に何でもできる人たち、農家にしてもそういうふうにずっと鹿児島の各地をいろいろ転勤しながら見て、これはどこにも言える和泊町の誇りというのをすごく自分では思っています。知るところでえらぶゆり、それからフリージア、それからオランダキキョウとか、それから一時はオランダエンドウとかそういうのが次々と変えながら、それに合わせて農家の人たちが頑張ってきて、中には何とか御殿とかそういうところが建ったと、そういう話も聞いていますけれども。
 現在のところではもちろんサトウキビ中心で畜産、そして園芸等を絡めたそういう農業系だと思うんですけれども、なかなか農家が暮らしがやっぱり厳しいそういう状況にあるようですので、この高収益作物の導入を検討と、前にもそういういろいろありましたけれども、それを考えたときに実験農場が何か寂しいかなというふうに思うわけです。その辺のところの、そこで一緒に研究したことについてはどういうふうに今捉えているのか、考えているのか、その辺をお願いしたいと思います。
○町長(伊地知実利君)
 いろいろ前議員が質問をいただいているところでございますが、この第6次総合振興計画は3月議会に議員の皆さんに承認をいただいた案件でありまして、これが6次総合振興計画を充実させていくために10年間の和泊町の姿を描いているものでございます。
 今、前議員が一つ一つ質問されても、先ほど企画課長、経済課長が答えているように、プロジェクトチームでこの件にこれから真剣に取り組んでいく、それを町民と一緒になって取り組んでいくというのが振興計画でありまして、今のような質問をされても、どうします、ああしますとはなかなか答えられないところがございますので、先ほど経済課長が言いました、企画課長が言いましたように、これを今その6次振興計画の中を具体的にプロジェクトチームで真剣に、役場の職員だけじゃなくして町民も含めて検討していく、そして10年後の姿を描くというような計画でございますので、3月に議決をいただいて今スタートラインに着いたばかりでございまして、一歩も二歩も進んでいないところでございますので、どうかそこはご理解いただきまして、今どうなっているのか、ああなっているのかと言われても担当課長も私も答えられないところでございまして、これから6次総合振興計画を10年後を目標としてつくり上げていこうというのがこの計画でございますので、十分にご理解をいただいて、もうこれ以上担当課長も私も答えられないところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。
○6番(前 利悦君)
 そうですね。あまり10年後、先を見てしまってちょっとあれだったかもしれんですけれども、本当に今はそういう状況だとは思います。
 そこで、やっぱりそのために一番冒頭で申し上げましたけれども、これは町民の協力がぜひ必要だし、これをきちんとみんなで分かっていって、そして10年後の和泊町がすばらしい町になるようなそういうことをぜひ考えていただきたいと思います。
 それでは、次に4点目ですが、心豊かな人が暮らすまちへ、ここはもう最初の計画を聞いたときにすごくいい言葉が出てきたな、本当に心豊かな島でありまちであるというふうに思っているわけですけれども、その中、少し教育の分野にも。
 ちょっとその前に、これを心豊かな事業、これをどういうふうに思っているのか、その辺ちょっとこれも早いですかね、答えられるところでいいと思うんですけれども、お願いします。
○町長(伊地知実利君)
 今4点いろいろ前議員から質問いただいているところでございますが、この4点につきましては当然この6次総合振興計画の策定に当たっては、全町民から公募をいただいて、それぞれの立場で、子育ては子育ての年代の皆さん、農業は農業の年代の皆さん、いろいろそういう方々から意見を集約してやったのが、まとめて暮らす1、2、3、4というものが重点になっているところでございまして、今、前議員が質問されていることにつきましても、これから踏み出していくわけでございますので、担当課でも、どういう方々とどういう町民の皆さんとチームに編成をして議論していったほうがいいのかということでやって、当然ここに出ています4点につきましては、町民の代表というか、そのプロジェクトチームに加わった皆さんからの意見を集約したものがこれだということでございますので、これからこういう人たちと一つ一つどう進めていくかということを検討していくことでございますので、これは10年後を目標として掲げておりますので、3月に議決をいただいたものを4月、5月にこの問題はどういうふうになっているかと言われても、先ほど申し上げたように答えられないところがありますので、ぜひ前議員もこういうプロジェクトチームに参加をいただいて、いろいろとご意見をいただければ大変ありがたい。
 そういうことで、今担当それぞれ企画課長と経済課長が答えましたけれども、いろんなチームには保健福祉課長もあれば土木課長もいますし、耕地課、それぞれの分野に課がみんなで作っているところでございますので、今、前議員の質問は2人の課長への質問でありましたけれども、6次総合振興計画は全ての全庁的に組織をしてそういう計画をつくっているところでございますので、これから具体的にいろんな意見を聴取しながら、一つ一つ事業を10年間かけてどういうふうに取り組んでいくかということが議論されていくところでございますので、ぜひ、決して早いとか遅いとかという問題ではありませんけれども、いい提案をいただければ大変ありがたいと、そのように思っております。
○6番(前 利悦君)
 分かりました。この道筋、そのプロジェクトチームをつくってということですけれども、これはまたみんなの会議みたいなそこに入っている人たちが集まって検討していくとか、そういう形になるのか、もうほとんど役場の職員たちになるのか、その辺のところはどうなのか、お願いします。
○町長(伊地知実利君)
 先ほどからも申し上げておりますように、中心になるのは担当課になるかもしれません。しかし多くの皆さん、例えば子育ての問題を議論する場もあります。それはどこの課が中心になってこの年代の皆さんがいて、こうしてほしい、ああしたほうがいい、じゃ何年後にはこういう姿をつくろうという、それがこれからの作業になってくるということは先ほどから説明申し上げているとおりでございますので、役場の職員だけでつくるものじゃございません。それぞれの分野がありますので、町の皆さんからお願いをして、いろんな一つ一つの問題について議論をこれからして、今6次総合振興計画は根幹です。枝葉をつけていくのはこれからですので、今すぐ答えが出せないところがございますので、ここはご理解をいただいて、そういう機会が来たときには、ぜひ前議員もいろんな意見をご提言いただければありがたいと、そのように思うところでございます。
○6番(前 利悦君)
 それじゃ、1点目は以上にして、じゃ2点目の質問をさせていただきます。
 2番目、教育行政について。
 令和2年度県公立高校入学選抜学力検査の結果が5月に発表され、大島学区での目安点1教科18点未満の人数割合が、国語、数学、英語では前年より改善したものの、理科においては19.7%、前年度が11.3%でした。目安点未満の割合が大幅に増加している。
 本町には天体観測の施設があり、理科教育への興味を持たせるためには有効だと考えるが、どのように活用されているのかをお尋ねします。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 前利悦議員の2、教育行政について、本町には天体観測の施設があり理科教育への興味を持たせるためには有効だと考えるが、どのように活用されているのかのご質問にお答えいたします。
 前議員がおっしゃるとおり、理科学習への興味関心を持たせるためには、観察、実験等の直接体験が有効であると考えます。幸いなことに本町には和泊小学校に天体観測施設があり、定期的にプラネタリウムや天体望遠鏡を使った天体の観望会を行っています。
 令和元年度の実績は、5月から令和2年1月までの9か月間で年間14回の活動を行っています。内訳は、天体観望会10回、幼稚園や小・中学校の宿泊学習でのプログラムで4回となっています。利用者は大人280名、子供419名の計699名の利用実績となっています。
 観測機器の操作や説明には、和泊小の職員4名が年間を通して交代で当たっています。令和2年度は新型コロナ感染症拡大防止措置により、7月からのスタートになります。
 今後も本町の天体観測施設を理科の授業や天体観望会で積極的に活用し、児童生徒の理科学習への興味関心を高めていきたいと考えております。
○6番(前 利悦君)
 元年度にかなり計画がなされているようですけれども、計14回ですかね、10回、ちょっと聞き漏らしたんですけれども、この中身をもう少し簡潔に、どういう利用だったのか、その辺をお願いしたいと思います。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 令和元年度の実績は、5月から始めているんです。5月から令和2年1月までの9か月間で年間14回の活動を行っています。
 この14回の内訳は、天体観望会、天体観望会というのは部屋の中にプラネタリウムの星座のことを、星座関係のこれも観望会をして、その後また外に出て天体望遠鏡を使っていろいろ天体を観測するのがあるんですが、これを合わせて天体観望会と呼んでいまして、2日連続で大体行っています。それで天体観望会が10回、それから幼稚園や小・中学校の宿泊学習でのプログラム、小・中学校が宿泊学習をする中に和泊小学校でのプラネタリウムを見たり天体望遠鏡を使ったプログラムが組み込まれておりますので、これが4回ということで14回です。内訳はそうなっています。
○6番(前 利悦君)
 大体中身は分かりました。この幼稚園を除いた10回というのは、これは本町の学校みんななのか、和泊小学校を中心だったのか、その辺の各学校への広がりというんですか、その辺の状況はどうなっているか、その辺をお願いします。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 天体観望会というのは、全ての町民を対象にして年間10回、平均してプラネタリウム、それから望遠鏡関係、そのような観望会をしているんですけれども、今回の場合はコロナ関係でまだ実施できておりませんし、昨年も1月、2月頃からプラネタリウムは部屋の中でしますのでしておりません。
 この天体観望会のこれは全町民も対象にしておりますけれども、和泊幼稚園とか先ほど申しました宿泊学習の際、それから各学校でまたやってくることがあるんです。各学校単位ですることもあります。国頭小学校とか城ケ丘中学校、知名のほうからも依頼があったりすることもあるようです。
 そして、和泊小はもうその施設が校内にあるものだから、授業の中に年間計画に位置づけて、独自に和泊小学校は理科の授業の中に位置づけて、どの学年でも使えるような感じで進めております。
 以上です。
○6番(前 利悦君)
 それをそれぞれされているみたいですけれども、和泊小学校が主だと思うんですけれども。何かサンサンテレビにこれがその状況とかというのを放送して、もっと町民に知ってもらうとかそういうことはできないのか、考えられないのか、その辺は企画課長ですか、専門的なことなのでちょっと分かりにくいかもしれないですけれども、状況を知らせるとか何かそういう     。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 和泊小学校ではもう学校の年間行事計画にきちっと位置づけられていて、学校だよりなどでも広く知らしているんですけれども、広報もしているんですけれども、いろいろ天気によって変わったりすることもあるものだから、各学校で学校だよりの月の行事計画に入れ込ませたり、またサンサンテレビを使って広報したり、それはできると思います。
 ただ、計画どおりにいかない日があったりするものですから、正確にはやっぱり和泊小学校に問合せしたほうが一番だと思いますけれども、そのようなPRもこれからしていきたいと思っておりますし、また今回今まで和泊小学校の職員だけで運営していたんですけれども、教育委員会としても1人職員をこの観望会の際に派遣して積極的に応援して、これからやっぱりこの児童生徒、町民が宇宙への限りない夢とロマンに触れることができるように積極的に進めていきたいと思っております。
 以上です。
○企画課長(林 義仁君)
 周知についてはサンサンテレビ等を利用して周知はできると思いますが、プラネタリウムの関係で映像等については見られない部分が多々あると思います。
 以上です。
○6番(前 利悦君)
 これは要望というんですか、私も何かサンサンテレビで放送ができないかということで、県の博物館とかそういうのがないか一回探したことがあったんですけれども、なかなか適当なのがなくてですけれども、教育委員会のほうでもぜひ何か探してみて、サンサンテレビで放映する、こういう星座の勉強とかそういうのができると思いますので、ぜひしていただきたいと思います。
 いろいろ早まった質問になりましたけれども、ぜひ和泊町が本当に心豊かなそういうまちになるように、これからも頑張っていただきたいと思います。
 以上で私の質問を終わります。
○議長(永野利則君)
 これで前利悦君の一般質問を終わります。
 ここで休憩します。
休 憩 午後 零時25分