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更新日:2021年3月23日

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第1日(2)

発言者

松村 絹江

発言内容

△ 日程第7 一般質問
○議長(永野利則君)
 日程第7、一般質問を行います。
 通告に従って順次発言を許します。
○4番(松村絹江君)
 町民の皆さん、おはようございます。
 今まで経験したことのない日々の生活、お疲れさまでございます。まだまだ息の長い闘いが続きますが、お互いに頑張ってこの危機を乗り越えていきましょう。
 それでは、令和2年第2回定例会において3点の質問を通告してありますので、壇上から1点と質問席から2点をさせていただきます。
 1、新型コロナウイルス感染症対策について。
 ①新型コロナウイルス感染拡大の第2波に備えた感染症対策を前提とする社会の在り方や経済支援策は、どのように取り組んでいくのか。
 ②今後も島内に感染者の入り込みを防ぐ水際対策が重要だと思うが、島外からの帰省者等への対策は。自粛のほかに考えていないか。
 以上、壇上からの質問を終わります。
○町長(伊地知実利君)
 松村絹江議員の1点目、新型コロナウイルス感染症対策について2点質問がございましたので、順を追ってお答えをいたします。
 新型ウイルス感染拡大防止につきましては、3月以降、学校の休業やイベントなどの中止、様々な活動の自粛をお願いし、大変ご不便をおかけすることとなりましたが、町民の皆様のご協力、ご理解によって、島内での抑え込みができました。しかしながら、全国的にはまだまだ感染者の報告が来ており、予断を許さない状況にあります。
 今後も新型コロナウイルスの存在を前提にしながら、日常の生活を取り戻すために、国の専門家会議から示されている新しい生活様式の実践例などを参考にした感染予防対策や生活様式の工夫、定着化に向けた対策が必要となります。また、個人の感染予防策として、人と人との距離の確保、屋内にいるときや会話をするときなど症状がなくてもマスクの着用、咳エチケットの徹底、手洗いの励行などの習慣化が必要となります。
 経済支援対策については、国の第2次補正予算に計上された地方創生臨時交付金2兆円のうち、1兆円の家賃補助などを含む事業継続支援や雇用維持への対応、残りの1兆円が新しい生活様式に向けた取組の枠として地方に配分されることとなっております。
 町では経済支援策として、5月の臨時議会で可決されました補正予算(第2号)において、飲食店、宿泊所に対する固定費支援事業、宿泊所利用促進事業、飲食店利用促進事業を既に実施しておりますが、今後は増額された地方創生臨時交付金を活用し、新しい生活様式への対応に伴う事業継続や雇用維持への支援の充実をはじめ、商工業に限らず公共交通や教育分野での対策についても検討し、全庁的に取り組んでまいります。
 次に、2点目でございます。
 水際対策として、島内では、空港及び定期船が接岸する各港で、非接触型体温計による検温を県や知名町の職員と協力、連携しながら実施しております。空港では4月2日、港では4月15日からそれぞれ実施しており、感染予防に関するチラシ配布と検温を行い、発熱があった方に対しては追跡調査が可能となるよう調査票を準備し対応しているところですが、これまでのところ該当者はおりませんでした。
 島内において感染が拡大すれば、医療体制の脆弱な本島では甚大な影響が想定されます。引き続き感染防止対策や水際対策を進めながら、町民の健康を守るために取り組んでまいります。
 なお、島外からの帰省者などへの対応については、水際対策や町ホームページなどでの来島自粛などをお願いすることとなりますが、今後も国や県、郡内の対応に注視して取り組んでまいりたいと考えております。
 以上で壇上からの答弁を終わります。
○4番(松村絹江君)
 ①のほうですけれども、第2波に備えてということで、テレビのスイッチを入れますとたくさんこのようなコロナの話ばかりで、皆さんはプチ的なものは多分頭の中に入っていると思うんです。町民の皆さんも。でも和泊町として、じゃ私はどうすればいいんでしょうか、私たちはどのような生活をしていけばいいんでしょうかという具体的な話をしてあげるのが、親切じゃないかなと思っています。
 その中で今、補正予算を組んでいただきました島泊キャンペーン、そしてぼちぼち配られているちばらーチケット、そこは物すごく町民の皆さんは喜んでもらっていると思います。周りの話を聞いても、知名町の人から知名町の皆さんから羨ましがられているということも耳に入り、私ももう2回ほど利用させていただきました。ですから物すごくいいキャンペーンです。
 今どのような状況で、そしてどのような広がりを持っているのか、お答えいただければありがたいです。
○企画課長(林 義仁君)
 お答えします。
 先ほど町長の答弁にもありました5月の臨時議会で可決されました補正予算(第2号)において、飲食店、宿泊所に対する固定費助成、宿泊所利用促進事業、飲食店利用促進事業の実績について報告したいと思います。
 まず、町内宿泊所利用促進緊急対策事業につきましては、認定事業者が9事業所あります。町内の約半分の事業所が参加しております。延べ宿泊者数が196名宿泊されております。
 町内飲食店等利用促進緊急対策事業につきましては、飲食店の認定事業者なんですけれども、現在53事業者登録されておりまして、飲食利用券「ちばらーチケット」について6月8日月曜日から順次郵送中でありまして、金券であるため簡易書留で郵送しておる関係で少々時間がかかる世帯もあるかと思いますが、順次郵送のほうをしております。
 あと3番目、和泊町内飲食店・宿泊所固定費支援事業対策事業につきまして、認定事業者が51事業者、固定経費の申請に上がっております。飲食業が43、宿泊業が8事業所。4月分の請求書が15事業者、5月分が5事業所となっております。
 以上です。
○4番(松村絹江君)
 たくさんの方が利用されているということですが、この前の全協でお伺いしたところ、予算が1,000万円のうち約300万円近くは、もう予約を含めて消化されそうだという話がありました。8月31日までの期限ということで、その事業費がなくなったらもう利用できないわけです。1か月後の予約も取れないということで、ですから知っている方は知っているんですけれども、なかなかまだそれがよく分からないで、島泊の意味が分からないで利用していない方もいらっしゃるのが現状じゃないでしょうか。
 ですから、私たちからも率先して利用し、そして周りの人に声かけをして、多くの方がその島泊キャンペーンを利用できるような方向性を、まだまだ進めてほしいなと思うんですが、今以上の広告とかは考えていないでしょうか。
○企画課長(林 義仁君)
 現在、島泊キャンペーンにつきましては、各事業所のPRCMをサンサンテレビ文字放送等、またはホームページ等で周知しているところでございますが、また利用者の分でフェイスブック、SNS等で非常によかったということ等が多く発信されておりまして、利用者もこのように伸びてきていると思われます。
 今後もまた今議員がおっしゃられるとおり、PR活動をどんどんしていって利用促進につなげていきたいと思います。
○4番(松村絹江君)
 サンサンテレビでよく見て、こういうのがあるんだと分かる方もいらっしゃいますが、やっぱりその辺のそういうフェイスブックとかはまだ見れない方も多いわけですので、ですから、お店のほうのキャンペーンコマーシャルもそうですが、利用した方へのアンケートというかインタビューとかも添えて、よかったよということを言っていただければ、8月31日までの期間ですけれども、その期間で数多くの方が利用できるんじゃないかなと思います。
 サンサンテレビの活用をフルにしてほしいなという気持ちもありますけれども、その辺の計画はありませんか。
○企画課長(林 義仁君)
 利用者の声というのが一番伝わるのかなということも思いますので、そこも検討しながら、また次につながる飲食店等利用促進緊急事業もありますので、そこをサンサンテレビを活用して広く周知していきたいと思います。
○4番(松村絹江君)
 第2弾もまた発表されているようですので、8月31日の間に取りあえず和泊町内の経済を活性化させるという政策だと思います。ぜひ皆さんで協力して、そういうところに出かけて皆さんのお手伝いができるような活動をしてほしいと思います。
 特に今回の島泊キャンペーンは、私は女性の立場として本当に女性にとってはうれしい施策です。たまには家の人のご飯も作らず旦那さんに任せて、友達と一緒にホテルに泊まりたまにははじけてカラオケを歌ったり、1人で大の字になってベッドに寝て、朝起きたらご飯の支度もしなくていい。おいしいご飯が待っている。もう1日で本当に満足しますし、ありがたいなという思いがとてもします。
 ですから、多分女性客が多いんじゃないかなと思うんです、利用客の中では。あとは高齢者の方もなかなか外にも飛行機に乗って行けない方も多いですし、外へ出て旅行もできない、そういうのも諦めているご両親を一緒に連れていって、そこで親孝行するとかという本当に家族の絆みたいなのが、この島泊キャンペーンで私は、すごく昔に戻ったというか何かそういう足元をちゃんと見詰める施策、コロナのおかげじゃないですけれども、ピンチをチャンスに変えるという意味では、その島泊キャンペーンを利用しただけでも、たくさんのそういう気づきがありました。一石二鳥どころじゃなく一石三鳥、四鳥もあるんじゃないかなと思っています。
 この施策を考えていただいた担当者、多分商工会の皆さんと意見をすり合わせて決めたことだと思うんですが、物すごく感謝しております。ぜひ、その島泊キャンペーンを町民の皆さんに広く伝えて、島のホテルで泊まっても変じゃないんだ、ホテルは外へ行って泊まるものじゃなくて、島にこんないい素敵なホテルがいっぱいあるんだということを今気づくチャンスですし、たまに落ち着かれたときは、土日は奥さんに「たまには泊まってこいよ」と言うぐらいの本当に心の広いご主人が増えることを私は期待しております。
 ぜひその辺も含めてこの島泊キャンペーンは、大々的に自信を持って、知名町の町民に羨ましがられている施策ですので、自信を持って広めていってほしいなと思います。
 ①のほうは以上で終わります。
 ②のほうの水際対策ですが、19日に全国的にそれが解除になると、どこへ行っても大丈夫というふうなそういう雰囲気になりつつありますけれども、私を含めた町民は本当に大丈夫なのと、こんなに急に、昨日までは駄目で明日からいいですよって、ウイルスはゼロにはならない。ウイルスは差別なく感染しちゃう。ですからここで気を緩めてしまったら、本当に大丈夫なのというような気がしているのは私一人じゃないと思います。
 話を聞けば本当に大丈夫かなって、もし感染したらどうするの、また元の生活に戻りますよねということで、この水際対策は熱を測ったりとかそれだけでは私は抑えちゃいけないと思いますし、自粛もしなくていいと、2週間の、それも発表されました。でも町民の不安を取り除くには、もっともっと厳しく、もっともっと和泊町としての姿勢を前に出すべきじゃないかなと思うんですけれども、この辺に対しては自粛の方向性もなく、今までよりも厳しくもなく、元の生活に戻そうという感覚に変わりはないでしょうか。ちょっと不安なんですが、回答をお願いします。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 確かに国のほうでは社会経済活動を段階的に緩和していくというようなことで、6月19日から移動が基本的に自由化されていきます。ただし、本町がこれまで不要不急の外出等をお願いしてまいりましたけれども、この不要不急という概念といいますか定義、解釈がちょっと難しいというか、それぞれ捉え方がありますけれども、取りあえず今行かなければいけないのか、その辺を個人個人が理解を強めていただいて、今旅行とか移動しなければいけないのかというような部分を慎重に考えて、行動していただきたいというようなことで、国のほうでも新しい生活様式というような基準、実践例が示されております。
 その辺の部分の周知などに今後とも引き続き取り組んでいきたいと思っております。
 また水際対策については、当面は継続して港、空港でそれぞれ実施していくというようなことで計画しております。
○4番(松村絹江君)
 今日まで悪くて明日からいいよというわけにはいかないんです。これはもう本当にどこでも誰もがうつす可能性もあるし、うつされる可能性もあるという中で、もちろん線を引かなければ生活ができないのは分かっておりますけれども、じゃ19日からはいオーケーという感じではやっぱり困りますので、マスクの使用とか、今スーパーとか行くとほとんどの方がしています。逆にしていないとあっと思わず口を塞いでしまう方もいらっしゃるぐらい、もう生活の一部になっております。
 でも、その密というか経済を活性化させるために、都会の東京都の夜のまちとは全然違いますけれども、どうしてもそこに行って楽しみたい、もちろん気分がよくなるわけですから、楽しくなればどうしても行動もちょっと密になったなというのがあると思うんで、そこを抑えることは大変だと思うんですが、その辺も今スタートする段階で商工会の皆さんの知恵を借りながら、オーナー対お客様の関係、お店側と行く側の関係もしっかりちゃんとこれぐらい守ろうよぐらいの線は引いてもらったほうが、私はいいんじゃないかなと思います。
 あるお店に行けば、小さい店だけれども席を減らしたとか、そうやってちゃんと感染予防しているお店もあれば、いいよ、大丈夫よ、永良部は大丈夫よと大手を広げてやっているお店ももしかしたら中にあるかもしれません。特に夜のお酒が入った席では、どうしても気分が上がりますので、密にこだわった場合にちょっと外れる場合もあるかもしれません。そういうときは行く側の考えも、気持ちも大事ですが、受け入れる側のお店の方にも、ごめんなさい、今こういう状況ですからこのようにお願いしますという一言は、厳しく言っても今なら怒らないと思うんです。検温まではいかないですけれども、ちょっと離れてください、ハイタッチ駄目よ、ダンス駄目よぐらいの、そこら辺はちゃんと言ってもらえるような厳しい指導は、私は必要かと思います。
 その辺のところの商工会との知恵の出し合いみたいなのは、まだ進んではいないでしょうか。オーナーに任せているという感じでしょうか、お答えをお願いします。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 商工会に対しての感染防止対策、密を避けますとか人と人との距離を空ける工夫というのを、直接行政のほうから商工会に依頼したことはございませんけれども、各事業者でそれぞれガイドラインが示されておりますので、それに基づいて実施しているものと理解しております。
 以上です。
○4番(松村絹江君)
 これは商工会の方からちょっとアドバイスをもらいまして、やっぱりこの夜のお店に来る方はもちろん常連客が多いと思うんで、お店の方は大体お名前とかそういうのは分かっていると思うんです。ですから、万が一感染した場合にすぐその人たちに連絡を取る手段、やっぱり私たちもどこへ行った、何をしたのをちゃんと記録しなさいぐらいに言われているんですが、自分たちの行動範囲はもう狭いですから分かります、いつ何したぐらいは。ただ、お店に来たお客様が、今日は6月16日何曜日誰々さんと来たとか書いておくと、万が一その中で熱が出た人、感染したかもしれないというそういう場合に、すぐ一緒に来た人に連絡ができると。携帯ももちろんその方も分かっていると思いますので、そうするとそういう濃厚接触者に対しての配慮もできますし、軽症で済みますし、ある意味医療関係の方たちへのそれもまた誠意にもなると思いますので。
 だから、そこら辺はオーナーの皆さんの考え一つでしょうけれども、ぜひそこまでしてほしいなという意見をいただきました。大っぴらに携帯電話を書いておくとかじゃなくて、本当にその方が分かる、オーナーの方が分かる程度は記録しておいて、万が一あったときは迅速にできるような手だてをしてもらえないかなと、商工会の皆さんからの知恵もぜひ借りてほしいとかという意見がありました。
 先日、小学校の校長杯のミニバレー大会があって、字対抗で出たときに、きちっと入り口には消毒液があり検温があり、そして字別に出る方が自分で名前を書き、住所を書き、検温をした結果を書くと。電話番号まではなかったですけれども、そのようにしている学校も組織もありました。
 ですから、ばらばらになっているような気がしますので、特にそういうお店に行ったときのからの感染が、誰だったかなと分からないような状態になるのはちょっと心配ですので、そんなにプライバシーの侵害にならない程度のメモみたいなものは、記してほしいなということを指導できないでしょうか。
○企画課長(林 義仁君)
 先ほど事業者のほうに通知を出したらどうかということだったんですけれども、5月末、新しい生活様式の実践例ということで、事業活動に当たっての積極的な感染防止の取組のお願いということで、小売店、食事提供施設等の取組のお願いという形で、商工会の事業者さんのほうには通知のほうは送らせていただいております。
○4番(松村絹江君)
 いろんな手だてをしているようですが、要は私たちもそうですし受け入れる側もまだまだ駄目だよ、まだまだそんな甘いものじゃないと。これから治療薬が開発され、そして新型インフルエンザみたいな予防接種ができたりするときまでは、みんなで予防し、そして緊張感を持たなきゃいけないよということを、あらゆる面からやっぱり緊張感を持たせるような指導はまだまだ必要だと思います。そこら辺は気を抜かない、気を緩めないような対策をしていただければありがたいです。
 そしてこれは本当に厳しい要望になるかもしれませんけれども、観光客の受入れとかは、多分施策関係が8月31日まで島泊もあるんで、それまでは受け入れないという考えでの施策だと思いますけれども、観光客の受入れ方法、そしてその対策等は今お考えになっておられるでしょうか、お答えをお願いします。
○企画課長(林 義仁君)
 新型コロナウイルスの存在を前提にしながら、6月19日から解除されるということで、観光客等に対しましてはまだ手を振って来島してくださいという形にはありませんが、これから第2弾という形で、滞在型観光促進事業とかそこら辺、観光客等に向けていろいろ施策をして、観光客の迎え入れ等も考慮しながらいろいろ施策を考えていきたいと思います。
○4番(松村絹江君)
 観光客を多く呼びましょうということで今まで積極的に取り組んできたんですけれども、コロナの影響で逆に抑えなきゃいけないというマイナスの要因が出てしまいました。でも、観光客がなくてもみんなで頑張って島の力を出して、そして経済を上げようということで、町のほうもいろんな支援策を出してもらっていますので、観光客に頼らないでも頑張れる町民になれたらいいかなと思っています。
 そして、本当に厳しいかもしれませんけれども、観光客を例えばこれから呼び込むに当たりまして、和泊町は絶対感染者を出したくありませんので、うちの町に来るときにはぜひ抗体検査を受けるとか、PCR検査を受けるとか、そこまでして来てくださいぐらいのそういう強気の姿勢を出さないと、あそこはコロナがないから行こうやという感じで安易な気持ちで持込みをされてしまうと困る。
 確かにいい島です。皆さんを歓迎したいです。でも今の時期は申し訳ないけれども島民を守らなくちゃいけませんので、どうしても観光にいらっしゃる方は、ここまで頑張ってやってくださいという、そういう強い姿勢を出すことが、将来和泊町はあのときそこまでやってくれた、いい町だ、じゃ絶対みんなで行こうよという感じになる可能性もあります。ですから、今はちょっと厳しくてもいいから、厳しい天使になれるようにそこまで推し進めていただくと、町民も安心しますし、来る方も堂々と胸を張って来られますし、また来てくださいねと話もできるんじゃないかな。
 すごい決断だと思いますけれども、そういう強気の姿勢は私はあってもいいんじゃないかなと思いますけれども、いかがでしょうか。
○町長(伊地知実利君)
 観光客の入り込みについては、12市町村でも全国に発信をしております。今のような健康というか、そういうしっかりとしたことも必要だというようなことで、いろいろな対策を取りながら12市町村で取り組むもの、それぞれ島で取り組むもの、町で取り組むもの、それぞれやっておりますが、やはり当初4月から宿泊施設等においても非常にキャンセルが続きまして、非常に窮地に追い込まれた時期もございますので、先ほど松村議員も言っておりますように、いろんな対策をしてこの人たちに元気をつけようというようなことで、施策を講じているところでございます。
 町民に対しても、それぞれ島外においでの皆さんにも来島を遠慮してもらうとか、いろんな方策も発信をしながら取り組んでいるところでございます。今、国においての動きも注視をしながら、この件については取り組んでまいらなければいけないと、そのように思いますが、ただ、残念なことに本町は財政的にも厳しいところもございますので、こうしますというと、この支援ができない面もございますので、今の支援についても国の交付金を活用しながら、それぞれの業種の皆さんの応援をしているところでございますので、そういうところも国の補正予算等も考慮しながら、できるものは積極的にやっていくと。
 また引き続いてこのような自粛については、12市町村で発信をしたものがまだ生きているところでございますので、引き続き国や県、郡内の動きも十分に注視をしながら、またここの宿泊所、飲食所、そういうところの応援をどういう形でできるかということも検討しながら取り組んでいかないといけないところがあるかと、そのように思っておりますので、関係課と、そしてまた関係事業者と十分な連携を取りながら取り組んでまいりたいと思っております。
○4番(松村絹江君)
 すぐにはできないことだと思うんですが、そこまで和泊町はコロナを入れないという気持ちがあるんだよということを意思表明することは、決して無駄なことじゃないですし、将来につながることだとは考えております。
 すごい今ピンチです、確かに。でもそのピンチをチャンスに変える絶好の時期じゃないかなということを私ながらに考えています。初動をいかに早くするか。他の自治体の先頭を行けると信じます。
 何かと言いますと、多分もう東京危ない、千葉危ない、神戸危ない、大阪危ない。もうぼちぼち島に帰ろうと思っているんだけど、この機会に考えてみようかな。両親も高齢化になってそろそろ帰らなきゃいけない、仕事がないかもしれないけれども、どうかな、もしかしたら心を動かしている島出身の方がふだんより多くいるんじゃないかなと思うんです。その方たちをそのピンチをチャンスに変えるという意味で、何とかいい方向で取り入れて島に移住してもらうというそういう考えも、今だからこそできる策じゃないかなと思っています。それには、住むところが必要だったり仕事が必要だったり、いろんな課題は付き物ですが、その辺の政策は町としたら頑張ってやってもらっていますので、例えば島に来て自分は島にいるんだという方には、家が見つかるまでの家賃を少し補助してあげるとか、何かそういう、とにかく和泊町に来てください、コロナを万全にしています、そして私たちと一緒に強い町民になってくださいみたいな前向きな発信ができる方向を私は期待しております。
 その空き家とか、もしか移住者がいた場合のお仕事関係とかのそういう支援に関しての施策等の進捗はどのようになっておりますでしょうか。
○企画課長(林 義仁君)
 移住・定住につきましても取り組んでおりまして、6次総合振興計画の中にまちゅんどプロジェクトがあります。その中でいろいろ今話が出ていますコロナ関係で来られないというところも、移住・定住につなげていけたらということで今後話を進めて、話合いを持って進めていきたいと思っております。
○4番(松村絹江君)
 新型コロナウイルス感染症の質問はその後、同僚議員からたくさんあります。多方面から聞かれますので、その辺は同僚議員、ほかの方にお任せし、私は今町民が一番不安に思っていることを優先的に質問させていただきました。そして今町が取り組んでいる島泊キャンペーンとかその辺のところを町民の皆さんに広く教えてあげて、そしてこの島っていいんだなと、和泊町の皆さんは本当に頑張っているねと、担当者の敏腕を本当に褒めて感謝する絶好のチャンスになりますので、コロナを入れないようにしながら、そして島の私たちが強い町民になれるように進めてほしいなと思います。
 2問目、2つ目の質問ですけれども、ため池の管理と自然環境保全ということで、たまたまこれは私の地元字にあることで、まさか質問する予定ではなかったんですけれども、たまたま気がつきました。ですので、簡潔な回答をお願いいたします。
 ため池の管理について。
 ため池百選に選出された松の前池の現状や管理はどのようになっているか。
 3番目、自然環境保全について。
 後蘭・谷山地区水資源涵養の森の現状や管理はどのようになっているか。
 また、目的達成の進捗はどのような状況かお答えいただきます。お願いします。
○町長(伊地知実利君)
 松村議員の質問、ため池の管理、それと続いて自然環境保全についてお答えをさせていただきます。
 松の前池については、県の畑かん整備事業に伴い、平成15年から平成17年の3か年にかけて、周辺の畑257ヘクタールの用水池として、地域住民の意見を生かし、環境に配慮した改修が行われ、沖永良部土地改良区に管理を委託しております。また、ため池の管理は多面的支援交付金事業を実施している後蘭字と谷山字の管理区域にもなっております。そのため、ため池の周辺管理は土地改良区からの呼びかけにより、畑かん受益者や関係団体、水土里サークル活動などにより、年に1回程度の草払い作業を実施しているところでございますが、昨年につきましては諸般の事情によって実施されておりません。
 去る5月6日の新聞に、城ケ丘中学校の生徒や近隣の小学生がコロナウイルス感染症による休校中に、体力づくりの一環として自主的に松の前池周辺の草刈りに汗を流したと報道されておりました。大変児童生徒の皆さんの活動に感謝を申し上げたいと思います。
 この松の前池は平成22年に農林水産省のため池百選に選ばれ、用水池としての機能と水生植物や野鳥の生息地として、環境教育や憩いの場として多面的機能を保有していることから、地域の財産として守り管理していただければ大変ありがたいと思っているところでございます。
 次に、自然環境保全についてでございます。
 本町の緑豊かな自然とその環境の保全も図り、水資源の涵養と農村景観の保全など、自然と町民が共生するまちづくりを推進するため、みだりに伐採しない樹林や開発しない地区に指定し、的確な管理を行いもって子孫に引き継ぐことを目的に、平成8年制定された後蘭・谷山地区水資源涵養の森管理条例を受けて、平成9年度から3か年をかけて国庫補助事業の森林空間総合整備事業を活用して、後蘭・谷山地区の約7ヘクタールを整備いたしました。
 整備内容は南西諸島に群生する広葉樹や花木などの植栽や、森林散策などのための作業路の整備を行いました。その後の管理としては、5か年継続事業を活用して下払いや保育を行い、またシルバー人材センターと協賛で緑化保全林涵養事業による植樹祭を実施いたしました。
 現在は事業導入から20年経過をし、多くの広葉樹が成長しており、水資源涵養の森として目的は達成していると考えているところでございます。
 以上で、壇上からの答弁を終わります。
○4番(松村絹江君)
 ため池の管理について答弁いただきました。鹿児島県で唯一、一つだけの百選に選ばれたため池ということで、当初はたくさんの方が後蘭に来られたり、あるいは小学生がいろいろ行ったりとか、私たちの素人の目ではそんなにいるのかなと思うぐらい本当に昔のままの姿で、それがいいところだということで、あまり中のほうは整備しないでというふうな感じになっていると思います。
 私が知る限りでは一、二回程度ですか、近隣の字の有志の方たちが何か草刈りをしているのを見たような気がします。ここ最近私も通ったときにもあまり気にもせず通っていたんですが、町長がお話しされたとおり、小学生が本当に自分たちの手でやったということで、私もたまたま通りかかり、お話を聞きました。中学生4名、その弟さんと妹さんの6名です。クラブ、部活ができないということで、バレー部と陸上部だったんですが、そこら辺を体力づくりにランニングして、そのときにあれここ何だという感じで気づいたらしいんです。家に帰って両親に聞いたら、あそこはため池百選に選ばれているところだよと言われ、えっと、看板も見えないし何もない、草ぼうぼうだよというふうにお子さんが言って、じゃ私たちでやろうかと。本当に子供たち、中学生4人が自主的に鎌です。あの細い手で、ギャーがたくさんありまして、とてもビーバーでビービー切るような、切るんだったらできるけれども、小学生、中学生の手で本当にノコギリ鎌で切って、私が行ったときはもうあずまやも埋もれていたらしいです。それもあずまやの姿もあり、もちろんそんなにきれいには刈られていないですけれども、そこの看板も何とか目に見えるような状態になっていました。
 のこぎりで木まで切っているんです、女の子が。本当に大丈夫なのというぐらいの、あれはなんでしょう、本当に自分たちはボランティアしている、楽しいというのがみなぎっていました。100倍ぐらいの力を出してやっているんです。自分たちで考えたのと言ったらそういう話をされまして、これはもう子供たちに教えられた一こまでした。
 もちろん記事になるとは子供たちは分からなかったですけれども、こういうことをすれば地域に貢献できていいことなんだということを小さいながら感じ、私はこの子たちは将来とてもいい大人になるんじゃないかなというふうに思いました。その子供の後ろ姿を大人たちが平然としていていいのかというところが疑問になりました。
 今から、これから高齢化社会になり、いろんな形でそういう作業に出る方も少なくなる中で、やっぱりボランティアというのは大事だと思います。気がついたら誰かが声をかけて、ここを伐採しようかという、そういう習慣がなかなか今のところないでしょう。水土里サークルがあるからやるとか、それでは私はちょっとボランティア精神に欠けると思います。
 ですので、今後の活動というかその管理の仕方、谷山と後蘭字で管理ということをおっしゃられましたけれども、ほかの永嶺、仁志とかその辺の区長さんと連携を取って、そして中学生にも参加してもらって、そのため池百選の池がもっともっとみんなに、こういうところがあったんだ、大事にしなくちゃいけない、ボランティア精神は大事だということを教えていただく一環となるかと思いますけれども、そこら辺の計画を教えてください。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 お答えします。
 先ほどの質問に対して、私ども大人としても大変恥ずかしいような思いをするところでございますが、松の前池については谷山・後蘭字だけじゃなくて畑かんの受益地区としては仁志、永嶺も当然入っておりますので、一緒に活動するのが当たり前だというふうに思っております。
 改良区に管理委託しているからもう私たちはということじゃなくて、耕地課としてもそういうところに対して私も見て回っていますので、その中で草払いをしないといけないなというふうなことは実際思っておりました。ただ、5月の連休に子供たちが新聞に載っていたときに、ああ遅かったなというふうな思いもありましたが、そういう思いをしないように、これからも地域含めて先頭に立ってできるように、頑張っていきたいと思います。
○4番(松村絹江君)
 ぜひそこら辺のところはこれからよろしくお願いしたいと思います。
 本当にそのインタビューに答えてくれた中学生は、地域のことをしようとみんなで考えた、休校中は続けていきたい、やればやるだけきれいになるから楽しいとか、そこの草を引っ張るときに物すごい力が必要でした。私なんかとても無理だったんですけれども、あんたたちこれトレーニングよりもここ基礎体力つくねぐらいのことを言って、頑張れ頑張れみたいな形で、そしてできたところすごく喜んで、あと親御さんが持ってきた駄菓子を食べてジュースを飲んで、気持ちいい汗を流したなというとてもいい経験をしたんで、それを教訓に私たちもそれを無駄にしないように、その中学生4人がやっぱり大人ってすごいなということを教えてあげるのも一つだと思いますので、松の前池については今後ともよろしくお願いしたいと思います。
 次の自然環境のことですけれども、町長のご答弁にありましたように、平成22年に私もそこでハイビスカスを植樹した経験があるんです。ここは何だろうというのが分からないように来ていまして、そして入り口も狭いですし自分が植えたハイビスカスが生えているんだろうか、ちょっとのぞきに行ったりとかして、中に行くと確かにあずまやもありますし桜の木もいっぱいあるし、昔の自分たちがちっちゃいときにいた森というか、それが繁っています。でもそれを造った当初は皆さん誤解して、公園だと思っていたら、公園なのかなと、高校生がよく来てジョギングしたりとか、そこで楽しいひとときを過ごしたりとか、それが今は物すごい状態になっています。
 話を聞きましたら、水資源のために伐採しちゃいけないとかいろんな条例があるようですね。そこを知らないで過ごしている私たち近隣の町民だと思います。それはなぜ知らないかというと、条例の一部を私もいただきましたけれども、やっぱり看板を立ててほしいと。看板を立てなくちゃいけないとなっております。
 そこをご覧になりましたでしょうか。
○経済課長(東 敏仁君)
 それでは、松村議員の今の質問にお答えします。
 この当田の森管理条例ができたいきさつからお話ししていかないと、ちょっと町民も理解できないんではないかと思いまして。当初、平成五、六年ぐらい、和泊町は地下資源が少し農薬等そういうことで汚染されていくんじゃないかというようなことで、谷山・後蘭地区が、議会、あるいは執行部皆さんの意見として、あの一帯を水資源涵養の森にして、あまり荒らさないところにしていこうということで、谷山・後蘭の地区の字の皆さんの協力をもらって、あの土地を購入したといういきさつがあります。
 この管理条例が出まして、あそこを緑豊かな森林にと当初目的の水資源の涵養の森ということで、我々国のほうへ相談をしまして国庫事業を導入して、今の形成になってきているということであります。
 今後というかあの事業の中で、最終目的が皆さんご承知のとおり水資源涵養の森、森林にしていくというのが当初から最終目標でありまして、その間に畑の真ん中とかにいろいろ木を植えたりしたんで、そこの管理をするために一応作業路というのを造ったりして当初は行っておりました。真ん中のほうにはやはり少し集いの森的なちょっとした公園も必要だよねということで、あの集いの森ということで桜の木を植えたり、その後はあそこで和泊町で2回目の群島植樹祭もし、町内あるいは町外から200名余りの人たちが集まって、あそこに当田の森を造ったというのをみんなで認識していただきました。
 その後、松村議員がおっしゃったように、21年から3年かけてシルバー人材センターが町内植樹祭をし、森にしていくというような、このような経緯の中で今のあの当田の森が現存するということであります。その間に谷山字にあしきぶ公園というのができました。そこがまた芝生があったり水管理があったりトイレがあったりして、町民が集う公園としてはあしきぶ公園が、水源涵養としては当田の森がというようなすみ分けがなされていきまして、我々が今、年に一、二回、シルバー人材センターにお願いして、周りの下刈り等は少しやって、木が育っていくようなことを今実際行っております。
 ということで最後町長が答弁したように、事業導入から20年経過したということで、多くの広葉樹が成長しているということで、水源涵養の森としては達成できていっているのではないかということで答弁させていただきました。
 終わります。
○4番(松村絹江君)
 そのような経緯があったということを今知りました。ですから、あずまやがあったりしたんですね。あずまやは今はもう何か腐れかけた、周りには木があって、逆に危ないような状況になっております。最初公園も兼ねた状態で造ったからあずまやもできたのかなというのは理解できました。
 ただ、先ほど言ったように看板がないんです。壊れています。ですから、そこを通った人は本当に壊れかけた材木が2本建って、ここ看板があったのかなというのは分かるんですけれども、それはちょっとご覧になられましたか。
○経済課長(東 敏仁君)
 私もあの看板は和泊町の花と緑の推進協議会が、自然環境保全地区ということで建てております。それとまたこの事業を入れたときに木の板であの地区の表示板をしたんですけれども、やはり木の経年劣化等で今はないのが現状であります。
○4番(松村絹江君)
 だったら腐りかけた木の看板の跡を撤去するとか、駅の前にあるような看板で朽ちないようなもので、いろんな約束事があるんです。そこの物をもちろん採取したり伐採しちゃいけないとか、ごみを捨ててはいけないとか、たき火をしちゃいけないとか、指定した場所へ車を乗り入れたらいけないとか、いろんな約束事が書かれていますので、その辺のところは、ここはこういう森でこういうところです、皆さんこういうことはしないでくださいみたいな注意書きがないと、もう最近の若い人たちはここ何だろうという感じで、中に入ったら本当に恐ろしいぐらいの感じになっております。
 ただ、道端に伐採しちゃいけないというものの道路に結構大きな木がもう垂れ下がっているというか、そこの道路はちょっと暗いイメージにもなっています、ちょうど。そこら辺は町のほうで伐採をして環境面、景観をよくするということは続けてもらえるんでしょうか。それとも字のほうでやるべきでしょうか。道路にかかっている木です。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 町有地になっておりますということで、耕地課のほう、また土木課のほうで協議しながら、町有地になっている分について経済課も含めて、これは伐採してもいいというような許可をもらえれば伐採していく。今、木が生い茂ってトンネル状態になっているような場所もあるということですので、そこら辺については確認しながら対応していきたいというふうに思っています。
○4番(松村絹江君)
 松の前池と当田の森の件は端的に回答をいただきました。今後しっかり管理をしていただき、そして町民がここはこういうところなんだというのが明確に分かるような表示をするということはやっぱり大事ですので、むやみやたらに入ったらいけないような注意も、もうそこまで木が繁っているんだったら危険を伴う場合もありますので、ぜひそこら辺の徹底をお願いしたいと思います。
 これで私の令和2年第2回の質問は終わりにさせていただきますが、4年間この議席を与えていただきました町民の皆さんにお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
 微力ながらちょっと自分の意見を言い続けてきましたけれども、少しはお役に立てたのではないかなということを自負しております。さらに体力、気力まだまだ十分なような気がしますので、引き続き町政の課題に取組をしていきたいと思います。みんなで手を取り合っていい和泊町にしたいと思います。
 終わります。
○議長(永野利則君)
 これで松村絹江君の一般質問を終わります。
 ここでしばらく休憩します。
休 憩 午前10時30分