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更新日:2021年3月23日

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平成30年第3回定例会

第1日

発言者

  • 全発言者

発言内容

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  • 平成30年第3回和泊町議会定例会会議録
    平成30年9月11日(火曜日) 午前10時00分開議

    1.議事日程(第1号)
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 会期の決定
     ○日程第3 選任第1号 常任委員会委員の選任について
     ○日程第4 選任第2号 議会運営委員会委員の選任について


     ○閉会の宣告


    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 芋高洋一君 書記 東 輝男君

    △ 開 議  午前10時00分
    ○議長(永野利則君)
     改めて、おはようございます。
     ただいまから平成30年第3回和泊町定例会を開会いたします。
     本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第125条の規定によって、和正巳君及び山下幸秀君を指名します。

    △ 日程第2 会期の決定
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、会期の決定を議題にします。
     お諮りします。
     本定例会の会期は、本日から9月21日までの11日間にしたいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、会期は本日から9月21日までの11日間に決定しました。

    △ 日程第3 選任第1号 常任委員会委員の選任について
    ○議長(永野利則君)
     日程第3、選任第1号、和泊町議会常任委員会委員の選任について。
     お諮りします。
     常任委員の選任については、委員会条例第7条第4項の規定によって、お手元にお配りした名簿のとおり指名したいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、常任委員はお手元にお配りした名簿のとおり選任することに決定しました。
     これより各常任委員会の正副委員長を互選していただきます。
     委員会条例第8条第2項の規定により、委員長及び副委員長はそれぞれの常任委員会において互選することになっており、さらに同条例第9条第1項の規定により、委員長及び副委員長がともにないときは、議長が委員会の招集日時及び場所を定めてその互選を行わせることになっておりますので、これより各常任委員会ごとに正副委員長を互選していただきます。
     委員会の場所は次のとおり定めます。
     総務文教常任委員会は第1委員会室、経済建設常任委員会は第2委員会室と定めます。
     しばらく休憩します。
    休 憩 午前10時08分

    再 開 午前10時10分
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     各常任委員会の正副委員長が次のとおり決定した旨通知を受けましたので、お知らせします。
     総務文教常任委員長、橋口和夫君、副委員長、前利悦君、経済建設常任委員長、中田隆洋君、副委員長、喜井和夫君。
     以上、報告いたします。

    △ 日程第4 選任第2号 議会運営委員会委員の選任について
    ○議長(永野利則君)
     日程第4、選任第2号、和泊町議会運営委員会委員の選任について。
     お諮りします。
     議会運営委員の選任については、委員会条例第7条第4項の規定によって、お手元にお配りした名簿のとおり指名したいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議会運営委員は、お手元にお配りした名簿のとおり選任することに決定しました。
     これより委員会の正副委員長を互選していただきます。
     委員会条例第8条第2項の規定により、委員長及び副委員長は委員会において互選することになっており、さらに同条例第9条第1項の規定により、委員長及び副委員長がともにないときは、議長が委員会の招集日時及び場所を定めてその互選を行わせることになっておりますので、これより議会運営委員会の正副委員長を互選していただきます。
     委員会の場所は議長室と定めます。
     しばらく休憩します。
    休 憩 午前10時12分

    再 開 午前10時14分
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     議会運営委員会の正副委員長が次のとおり決定した旨通知を受けましたので、お知らせします。
     委員長、桂弘一君、副委員長、中田隆洋君。
     以上、報告いたします。
     これで本日の日程は全部終了しました。
     本日はこれで散会します。
    散 会 午前10時15分


    地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。


                和泊町議会議長  永 野 利 則


                和泊町議会議員  和   正 巳


                和泊町議会議員  山 下 幸 秀

第2日

発言者

  • 全発言者

発言内容

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  • 平成30年第3回和泊町議会定例会会議録
    平成30年9月12日(水曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第2号)
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 諸般の報告
     ○日程第3 行政報告
     ○日程第4 報告
     ○日程第5 一般質問
            ・前 利悦議員
            ・山下幸秀議員
            ・東 弘明議員
            ・桂 弘一議員


     ○散会の宣告


    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 芋高洋一君 書記 東 輝男君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名 氏   名 職   名 氏   名
    町長 伊地知実利君 耕地課長 亘 禎一郎君
    副町長 前田修一君 土木課長 和田清良君
    総務課長 種子島公彦君 会計課長 永山美智代君
    企画課長 皆吉泰智君 生活環境課長 泉 隆一君
    税務課長 林 義仁君 教育委員会
    教育長 逆瀬川勝久君
    町民支援課長 東 敏仁君 教育委員会
    事務局長 美野忠徳君
    保健福祉課長 南 俊美君 農業委員会
    事務局長 先山照子君
    経済課長 武 吉治君

    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     皆さん、おはようございます。
     これから本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第125条の規定によって、桂弘一君及び川畑宏一君を指名します。

    △ 日程第2 諸般の報告
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、諸般の報告を行います。
     諸般の報告につきましては、お手元に配付のとおりでありますので、お目通しください。

    △ 日程第3 行政報告
    ○議長(永野利則君)
     日程第3、行政報告を行います。
    ○町長(伊地知実利君)
     皆さん、改めておはようございます。
     行政報告の前に、議会を初め町民の皆さんにお礼とおわびを申し上げたいと思います。
     私のことでございますが、私、変形膝関節症というのを患いまして、2カ月余り入院をいたしまして、全人工骨膝置換手術を受けてまいりまして、無事に帰ってくることができました。この間、議会や町民の皆さんに大変ご迷惑をおかけいたしたと、そのように思っております。
     その2カ月余りの間は、副町長を中心として各課長、職員が一丸となって、私にかわって行政の推進に当たっていただき、病院と役場とファクスや電話で結びながら、行政運営に支障のないように努めてまいりましたが、何といっても長期間不在をしたということは、議会を初め町民の皆さんに大変ご迷惑をおかけしたと、そのように感じているところでございます。
     このように元気で帰ってきたからには、今以上に140名の職員と一丸となって、町民の福祉向上のために今後とも取り組んでまいりたいと、そのように思っておりますので、議会を初め町民の皆さんの変わりないご支援とご協力をお願い申し上げます。しっかりと町政発展のために頑張ってまいりますので、お願いを申し上げたいと思います。
     それでは、行政報告でございますが、2カ月余りも休んでおりましたので、いろんな協議会、会議につきましては、副町長を代理として出会をさせていただきました。退院をして帰ってきてから、9月6日の沖永良部衛生管理組合の議会、それから沖永良部バス企業団の定例議会、南栄糖業の株主総会に参加をいたしまして、それの報告を少しかいつまんで報告申し上げますが、特に副町長が出会をいたしました会議の中で重要なことにつきましては、副町長に自席から報告をさせていただきたいと、そのように思います。
     まず、6日に沖永良部衛生管理組合議会の中で、決算等の審査の終了後、ごみの減量化などに関することについて、意見交換会を議員の皆さんと行いました。
     その中で、29年度にクリーンセンターに両町から持ち込まれたごみの量が、収集車における搬入が262万4,350キログラム、そして一般持ち込み、個人で持ち込んだごみが122万4,030キログラムということになっておりまして、合計で384万8,380キログラムとなっております。そしてまた、焼却施設などの維持補修に毎年5,000万近い経費を投じております。
     それらの施設の延命化を図るために、ごみの持ち込み量の減少を図ることが施設の延命化を図る第一番のことだということで、いろいろと町民の皆さんに、この議会の中で議論されたことは、1番目に、マイバッグを持参し、レジ袋を減らすように努める、2点目に、計画的に食品を購入し、食べ残しを減らす、3点目に、生ごみは極力水切りしてからごみ出しを行う、4点目に、会食や宴会などにおいて、乾杯後の30分とお開き前の10分は自席で料理を楽しむことにより食べ残しを減らす3010運動の徹底、5点目に、使い捨て製品の使用を抑制し、物を無駄にしない生活スタイルを心がけるという5点について、ごみを排出する当事者として、みずからごみの発生・排出抑制に努めるとともに、衛生管理組合や町が取り組むごみの減量化、資源化に協力するように努めるということを申し合わせして、関係機関でそれぞれの区長会や地域女性連絡協議会などでその啓発をしていくということを申し合わせました。そのようなことをすることによって施設の延命化が図られ、両町から負担する経費の節減につながるということで申し合わせたところでございます。
     次に、南栄糖業株式会社の第6期の株主総会におきましては、南栄糖業の29年産につきましては、収穫面積は1,657ヘクタールとなり、10アール当たりの収量は5,130キログラム、生産量につきましては、7月の干ばつ、さらに10月の台風被害などもありましたが、当初見込まれました量より増の8万4,974トンとなりました。買い入れ甘蔗糖度につきましては、10月の台風被害の影響で13.58度でありました。工場成績については、ブリックスが16.94度と低く、製品歩どまり実績も11.66%と前年比1.09%減となりましたが、当期売上高が14億9,350万2,000円、経常利益が3億2,892万1,000円となり、当期純利益は2億2,750万1,000円となりました。
     このような利益が出ていることから、ここ二、三年、南栄糖業の経営改善も順調よく図られているということをご報告申し上げたいと、そのように思います。
     以上で壇上からの行政報告につきましては終わりますが、後で副町長のほうから追加して報告をいただきたいと思います。
    ○副町長(前田修一君)
     それでは、町長が不在時の行政報告につきまして、2点ほど私のほうから報告をさせていただきます。
     まず、6月28日、JACの株主総会が鹿児島空港ビル内で開催されました。提案されました議案は、平成29年度の決算につきまして、会計処理剰余金の配当、取締役選任、いずれも原案どおり承認されたところであります。
     29年度の営業内容といたしまして、新たにATR42型機を4機導入して機材の更新を行った一方で、福岡-松山間、福岡-奄美間、鹿児島-徳之島間の全便と、鹿児島-奄美便の一部を株式会社ジェイエアへ移管を行うなど、航空運送事業の縮小を行っております。その結果、29年度の営業収益は、対前年度比38億7,200万円、約17.7%減額の180億4,700万円となっております。
     機材も、19機から2機減の17機体制となっており、本来の運送事業分野での2期連続の大幅な減額は、JAL傘下における今後のM&Aを含めて、将来におけるJACの航空会社としての経営方針に関係してくるかもしれません。奄美の12市町村とJALの出資で会社を設立いたしました航空運送業務を始めたJACの経営方針につきましては、株主としてこれからも注視していく必要があると思います。
     なお、今期の株主配当金は、当期純利益11億993万7,000円の10%を持ち株に応じて配当するため、本町には443万9,760円の配当金となっており、対前年度比666万4,000円、約60%の減額となっております。
     株主総会終了後に自由意見の時間がありましたので、1点目に、7月1日からのアイランドホッピングルート、沖永良部-那覇間の路線開設に対するお礼、2点目に、ダイヤ改正について、関東、関西からの鹿児島経由での乗り継ぎ便の利便性の向上のため、現在、2便が9時40分鹿児島発となっておりますが、その2便の鹿児島出発時刻をおくらせて午後0時ごろに設定してほしいということ、3つ目といたしまして、沖縄間のアイランドホッピングルートの利用促進のためにも、沖永良部-那覇間と関東、関西便への乗り継ぎ割引制度を創設していただきたいということで、以上3点について、すぐに実現できるかどうかは別といたしまして、強く要請をしたところであります。
     それから、8月2日に鹿児島市におきまして、防災・危機管理トップセミナーが行われました。一昨年7月に、福岡県朝倉市を初めとした地方で大規模な豪雨災害がありました。そこの東峰村の村長であります澁谷村長から、対応状況について講義がありました。
     東峰村というのは、人口が2,100人、世帯数は871世帯、面積は約51平方キロ、知名町と同じ面積でありますが、高齢化率は42.1%というようなところであります。山岳山林地帯が86%を占めるという山岳地帯であります。
     その中で、死者3名、大規模な土石流、集中豪雨による河川の増水、流木による甚大な被害が発生した豪雨災害の経験を通した首長の初動体制、それから職員の対応、住民の対応のマニュアルが提示されたところであります。
     また、そのときの実際の災害対応として学んだことといたしまして、歴史は繰り返すということ、災害は忘れたころにやってくるということ、それから住民に、これまで大丈夫だったから今回も大丈夫だと思ったなどのなれが被害の拡大につながったことを改めて確認させられたということでありました。
     また、甚大な災害発生の要因は、豪雨のみが原因ではなくて、森林の荒廃、それから林道、作業道の管理不徹底などが被害を甚大にしているとのことなどの報告がなされたところであります。
     先日の9月9日、沖永良部台風から41年目の和泊町防災の日に、県の防災ヘリは、鹿児島地方の天候不良のため参加することができませんでしたが、町民グラウンドにおいて災害救助訓練、それと西原字を中心に避難訓練が行われました。特に、ことし発生しております西日本を中心とした豪雨災害、それから台風21号による関西方面の被害、そして北海道胆振東部地震を機に、改めて歴史は繰り返す、災害は忘れたころにやってくるを教訓にいたしまして、台風常襲地帯である本町においても、事前のマニュアルの確認、被害発生の可能性のある箇所のチェック、自主防災組織の連絡、行動予定等を改めて確認しておく必要性を感じて、関係課と情報共有を図ったところであります。
     以上、私のところから2点ほど報告いたしました。
    ○議長(永野利則君)
     これで行政報告は終わりました。

    △ 日程第4 報告
    ○議長(永野利則君)
     日程第4、報告第3号、財政健全化判断比率について、報告第4号、資金不足比率について、報告第5号、放棄した私債権の報告については、お手元に配付のとおりでありますので、お目通しください。

第2日(2)

発言者

  • 前 利悦

発言内容

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  • △ 日程第5 一般質問
    ○議長(永野利則君)
     日程第5、一般質問を行います。
     通告に従って、順次発言を許します。
    ○6番(前 利悦君)
     おはようございます。
     まず、町長、2カ月の療養生活、本当にお疲れさまでした。これからは、体に気をつけられて、町政のかじ取りに頑張っていただきたいと思います。
     それでは、2点について質問させていただきます。
     まず1点目、農業振興について。
     ①平成29年度の農畜産物は、サトウキビの低糖度、バレイショの価格低迷等で厳しい状況であったが、農畜産物生産額は幾らか。
     ②バレイショ価格の低迷については、今後も予想されるが、対策をどのように考えているか。
     ③生分解性マルチの購入助成について、第2回定例会で、JAと連携を図り、より効率的で生産性が高く、環境に優しい農業の推進に努めると前向きな答弁があったが、農家の負担軽減等や産業廃棄物減少のためにも購入時の助成はできないか。
     2番目、教育行政について。
     ①教育長として、長年、本町の教育行政に携わってこられたが、和泊町の教育で一番に発信できるものは何か。
     ②昨年度、教師と児童・生徒間に信頼関係が築けない状況があったが、現在はどのように改善されているか。
     ③不登校の児童・生徒が、小学校1校で3件、中学校1校で2件の報告が第2回定例会であったが、その後、どのような対応を試み、現状はどうなっているか。
     ④学校給食センターは、2学期からの学校給食における調理及び配送業務を町が直営で実施することとし、それに伴い、職員を採用し、準備を進めているが、保護者にとっては重大な問題である。当センターの運営及び委託事業者の廃止や直営に至った経緯等を町民に説明すべきではないか。
     以上です。
    ○町長(伊地知実利君)
     前利悦議員の一般質問に、私のほうへの質問について、順を追ってお答えをいたします。
     1点目の平成29年度の農畜産物生産額につきましては、サトウキビが対前年比22%減、輸送野菜が26%減、花卉が12%減、農畜産物全体で約15%の減額となり、約56億9,400万円となっております。
     2点目のバレイショ価格の低迷対策につきましては、バレイショに限らず、野菜の価格変動につきましては、その年の気象、景気、消費動向や主要産地の出荷量などが市場価格に反映しますので、現時点では予想できない状況でございます。
     今後、安定した価格維持ができるよう、鹿児島県内バレイショ産地リレー出荷の先発産地としての確立と、野菜価格安定基金、3月期、4月期の予想出荷量の見直しをJA和泊と協力して設定してまいりたいと考えております。
     また、生産農家は、引き続きコスト削減や秀品率向上を図るとともに、春のささやきのブランド名のもと、生産農家はもとより、JA和泊、園芸振興会、関係機関が一体となって生産振興に努めていきたいと考えております。
     3点目の生分解性マルチの購入助成につきましては、生分解性マルチの使用について、JAあまみも積極的に推進し、奄美版マルチの開発を既に行っており、昨年、生産農家において試験栽培を行っておりますが、単価が非常に高いということでございます。
     購入時の助成につきましては、JAあまみが中心となって、経済連への資材の削減、支援の要請を行っているところでございます。
     以上で壇上からの答弁は終わらせていただきます。必要に応じて担当課長からも答弁させていただきます。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     前議員の教育行政についての質問にお答えをいたします。
     まず第1点目、本町の学校教育の充実のためには、学校、家庭、地域がともに連携を図りながら、それぞれの特徴を生かして、補完し合いながら教育活動を進めることが大事だと考えております。
     和泊町の教育の基本目標は、ふるさとに誇りを持つ教育であります。そして、和泊町の教育のキャッチフレーズは「わくわく、どきどき、まえむき、りんとした教育」であります。わくわくの「わ」、どきどきの「ど」、まえむきの「ま」、りんとした教育の「り」、「わどまり」であります。凛とした子供を養成するために、3つの柱を立てて、1、やる気に満ちた人材の育成、2、和泊町らしい教育の推進、3、「やればできる」を増やす教育の推進であります。
     和泊町学力向上推進委員会など、小中高とPTA、地域が連携した授業の推進、さまざまな世代が自分の体力に応じて運動できる総合型地域スポーツクラブ元気!わどまりクラブなど、和泊町ならではの特色ある教育は数多くありますが、中でも和泊町独自の取り組みとして発信できるものとして、町内の小学校1・2・3年生で実施している「郷土で育てる肝心の教育」があります。
     学校教育は、主として、各学校の小学生、中学生の知・徳・体のバランスのとれた健全育成を目的として行われています。本町の最重要課題である学力向上においても、その基礎となる豊かな心や健やかな体、道徳教育の充実、人権教育の充実などが挙げられます。
     郷土で育てる肝心の教育は、お茶の礼儀作法や郷土の先人の教えなどを学ぶわけですが、ここでは地域の伝統文化の継承、先人の知恵の伝達など、これからの社会を切り開いていく力を身につける基礎的な力を培っていく教育活動であると考えています。関連して、三線など郷土芸能の伝承活動や西郷南洲記念館を利用した学習なども進めています。
     教育委員会では、今後も和泊町の先人たちの教育資産や地域の方々の学校教育への力強い期待に対し、地域の教育力を生かしながら教育行政の充実に努めてまいりたいと思っております。
     2点目にお答えをいたします。
     昨年度、教師と児童・生徒の信頼関係が構築されていなかったために、児童・生徒や保護者に不安を抱かせる状況がありました。
     教育委員会としましては、子供たちが夢や目標に向かって学習や運動に力を発揮できるようにするために、学級経営の充実や規範意識を育てる生徒指導など学校に指導し、学校では研修を重ねてまいりました。
     現在、児童・生徒が授業に生き生きと臨めるように、先生方は児童・生徒とのかかわりを大事にし、明るく活気のある学校の雰囲気をつくり出そうと取り組んでいるところです。実際に、子供たちが授業でも活発に意見を出し合ったり、意欲的に生徒会活動に取り組んだりする場面が見られ、改善している姿が見られます。まだ十分とは言えないけれども、これからも学校と保護者、地域が課題の共有を図り、課題の解決に当たっていくことを指導しているところです。
     今後も、校長のリーダーシップのもと、職員が一丸となって保護者や地域との連携を深め、児童・生徒が力を発揮できる学校づくりのために、教育委員会としても指導助言に当たっていきたいと考えております。
     3点目の不登校についてお答えをいたします。
     第2回定例会で述べました不登校についてですが、小学校の3件のうち2件については、生活リズムが整えられなかったり、遅刻しがちであったりしたことで欠席日数がやや多い状況にあり、明確な不登校ではありませんでした。現在は解消されて、欠席日数が減ってきています。
     中学校は、前回定例会で2件でしたが、現在3件です。うち1件は、欠席日数は少ない状況ですが、学校としては、本人の欠席理由の把握に努めるとともに、家庭との連携を深めるなど、危機感を持って対応しているところです。
     対応としましては、スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーなどの相談活動や、児童・生徒が欠席した場合には、先生方が家庭に出向いてじっくり話を聞いたり、登校に向けて励ましたりすること、保護者と家庭での過ごし方について話し合うなど、個に応じた指導や支援に努めています。
     今後も、不登校への早目の対応や児童・生徒の不登校の要因の把握に努め、保護者や関係機関と連携して対応し、不登校児童・生徒の解決に努めていきたいと考えています。
     次に、給食センターの件についてお答えをいたします。
     本町の学校給食は、これまで調理及び搬送業務を和泊学校給食会に委託して行ってまいりました。委託先の和泊学校給食会は、給食センターで調理を行っていた調理員が中心となり組織した組合でした。これまで大きなトラブルもなく、安心・安全な学校給食の提供に努めていただいてきたところですが、昨年度末、受託代表者から、組織としての運営も含め、受託業務の責務の大変さから、受託を辞退したい旨の申し出がありました。
     教育委員会としては、受託辞退の申し出を受け、児童・生徒に安全で安心な給食を提供するために、これまでのような委託方式と直営方式について、県内や郡内の実施状況を参考に比較検討を行いました。
     県内における学校給食の調理業務の状況は、主に県本土の都市部においては食品加工業者や食品を扱う企業等に業務委託を行い、一方、地方部や離島においては、調理業務を受託する業者がいないため、直営で行っているのが現状でした。
     本町においても、町内に調理業務を委託できる業者を確保することが難しいことや、近隣市町村の学校給食予算なども比較検討し、直営での運営を決定したところであります。2学期から学校給食を安定的に供給するため、調理員及び調理員兼運転手を町補助職員として11名採用し、夏休み期間中に給食調理員としての心構えなどのオリエンテーションや施設機器の使用方法、調理実施研修、2回の試食会を実施しました。
     学校給食は、安心・安全でおいしい給食を安定的に提供することはもちろん、食物アレルギーの対応や地産地消を含む食育の推進など、児童・生徒の健全育成のための大切な教育の一環であります。これまで同様に、信頼できる学校給食センターの運営に努めてまいります。
     直営に至った経緯等については、学校長及びPTA会長等で組織する和泊町学校給食センター運営委員会や議員の皆さんにも説明を行ってきたところであり、その上で、2学期から学校給食の提供に向けて準備を進めてきたところです。また、9月発行の給食だよりを活用して、保護者の方々に対しても報告をする予定にしているところです。
    ○6番(前 利悦君)
     29年度の農業生産額ですけれども、56億9,400万余りということですけれども、28年度に比べますと9億7,000万余りの減となっているわけですけれども、それはサトウキビが台風に遭って、非常に糖度が低くて、そういう状況になったことはわかります。
     サトウキビが9億9,900万、これは28年度です。それが、29年度が7億8,400万、約2億1,500万余りが減になっているわけです。これは、自然災害があって低糖度だったということで理解できるわけですけれども、輸送野菜、これが、28年度が17億1,200万、29年度が12億6,400万余り、4億4,700万余りの減となっています。
     そこで、生産額全体としては9億7,000万余りが減となっているということになるわけですけれども、こういうふうにして数字を挙げたのは、本町は農業の島である、農業立島だということは、農家が潤っていかないとまちが活性化していけない、そして農家が潤っていかないと人口減にもなかなか歯どめがかかっていかないのではないかという、そうことから数字を挙げたわけです。
     町長も、施政方針の中でよく言われていますけれども、足腰の強い農業を確立すると。そういうことで、農家がいいとき、一昨年から3年連続60億を見込んでいたわけですけれども、29年度はそういうふうにして減少している。それを何とか、毎年、同じような収益上がるような取り組みということでいろいろ町長もされていると思うんですけれども、そういうことで、今、足腰の強い農業ということで、町長はどのようなことを考えていらっしゃるのか、その辺をお聞かせください。
    ○町長(伊地知実利君)
     ただいま申し上げましたように、昨年の農産物の生産額と比較すると大幅な減少になっております。これは、先ほども申し上げましたように、販売戦略もありますけれども、サトウキビにつきましては被害による糖度の減、それからバレイショについては市場の関係の価格の減ということで大幅な減少をしております。ただ、畜産につきましては、平均して堅調な価格が維持されているところでございます。
     足腰の強い農業の取り組みとしては、やはり私ども行政だけではできるものではないし、農業、JAとも協力をしながら、それぞれの農作物の部会、技連会の部会などとも協力をしながら鋭意取り組んでいるところでございます。当然、これは、私どもがこうしなさいと言っても、やはり生産農家の努力も必要でございます。そのようなことで、三者が一体になって取り組んでいかないと、なかなか生産額は上がってこないというところでございますけれども、行政としましては、ハード面でいろいろな施策を講じて支援しているところでございます。
     また、いつまでも支援をしていけるような状況ではございませんけれども、足腰の強い農家の育成には、鋭意これからも引き続き努めてまいりたいと、そのように思っております。
     全ての生産額の減少に、私ども行政としましてどう取り組んでいくかというものについては、それぞれの関係機関と十分な議論をしながら、生産農家に理解をいただきまして、やはり生産振興に努めてまいらないといけないと、それは私ども行政だけではできない問題でございますので、生産農家もやはり一丸となって取り組んでいく問題でございますので、引き続き農業生産の振興には、また農家の皆さんの経営安定には、行政としましても支援をしながら取り組んでまいりたいと、そのように思っているところでございます。
    ○6番(前 利悦君)
     そこで、関係団体から、サトウキビの場合は台風災害、これが一番の大きな原因、自然には勝てないわけですけれども、バレイショの場合、ほかもですけれども、何かそういう関係団体から特に町に対して要望みたいな、そういうことは何かあるんでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     それぞれの関係団体、それぞれの役割がございます。私ども行政といたしましては、栽培環境の整備には私どもが努めてまいりたいと、そのように思っておりますし、集荷、それはJAが担当をするわけでございまして、商社に売り込み、そういうことにつきましてはJAが努力をしているところでございます。
     今、バレイショを例にとりますというと、前議員もご存じのことかと思いますが、集荷場の整備が大きな課題になっているかなと思っております。天気がいいと、集荷場に多く集まって処理に困るという現状もあります。そしてまた、集まったバレイショが、天候によっては雨にさらされる場合もあります。そのような施設の整備、そういうものについてはJAと行政と協力をしながら、どう取り組んでいくかということは担当課と議論をしているところでございまして、やはり農家の皆さんが安心して集荷できる、生産ができる環境づくりについては、私ども行政だけでできない部分もございますので、やはり何といってもJAが農産物の取り扱い、出荷については役割を担っているわけでございますので、そういう環境整備については、関係機関がやはり一体となって取り組んでまいらないといけない。
     そして、それについては、生産農家も協力すべきものは協力をしていかないと、なかなか安定した生産ができないと、そのように思っておりますので、今後とも引き続きJAと議論をしながら環境整備には努めてまいりたい。ただ、申し添えますが、行政だけではできない部分があるということだけは認識をいただきたいと思います。
    ○6番(前 利悦君)
     それで、ぜひ農家の思いというんですか、本当に農家がつくったものが喜んで売れたと、そういうことができるような環境整備をぜひしてほしいと思うんですけれども、今年はバレイショが安かったために、種芋として残された芋がかなりあるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、それが現在の施設の中で、全部農家の要求どおりに冷蔵として保管できているか、余分で入れなかった部分があるかどうか、その辺の情報がわかっておれば、経済課長さん、教えてください。
    ○経済課長(武 吉治君)
     自家種芋の保管についてということのご質問でございますが、かなりの量を農家のほうが持ってきておりまして、現状では冷蔵庫はいっぱいだということを聞いております。
     また、種芋について、石川里芋の種子の保管もお願いされて農家から来ておりまして、それについては、冷蔵コンテナを利用して保管しているということを聞いてございます。
    ○6番(前 利悦君)
     いっぱいということですね。
     里芋のことが出ましたけれども、里芋も、種芋としては、本町の作付面積の5割以下しか生えてこないという状況があると思うんですけれども、これから農家の人たちが自分たちで保有していく、そういうことも考えられると思うんですけれども、第2回定例会でも申し上げましたけれども、その辺をあわせて、ぜひ保管庫というんですか、足りなかった部分があるということですので、その辺を2回定例会で要請しましたので、ぜひ関係機関と相談して、それができるような取り組みをお願いしたいと思います。
     それから次に、何度も言いますけれども、バレイショの低迷ということで、前もって聞いておけばよかったんですけれども、種芋について、農家がもう払えないという状況も聞いておりますけれども、未収金、その辺の掌握というのはできているんでしょうか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     そういう、いえば未収金の関係のことは農協が行うことでありまして、細かいことは私どもに情報はいただいておりません。
    ○6番(前 利悦君)
     やっぱり、農家は大変厳しい思いをしているということなんですけれども、そうならないように、自分の種芋が冷蔵できて、そうするとある程度の対応をしていける、そういうふうに思うわけですけれども、施設とあわせて、ぜひその辺も、今年はそういう農家が結構いると思いますので、掌握して、JAはもちろんですけれども、それから民間にもあるんじゃないかと思います。できるかどうか、ぜひ農家の状況を調べて、そして対応を考えていくことをぜひお願いしたいと思います。
     次に、3番目の生分解性マルチについてですけれども、これは2回目の定例会のときに助成ということで申し上げました。
     現在は、通常のマルチは、廃棄物処理センター、持っていけば、向こうで助成が受けられるわけですけれども、この前、関係団体とのそういう研修会があって、私も実際に掘り取りをしているところを見たんですけれども、そのままジャガイモの掘り取り機で掘っていけると。ところが、今まで使っていたマルチを掘り取り機ですると、ひっかかって、土が丸まって、あとは前に進まなくなるんですけれども、そういう面で非常に省略ができるということ、これはニンニクにも使えますし、ニンニクは一本一本抜いて、今現在は抜いている状況ですけれども、腰が痛くて、年をとるとなかなか抜けない状況があるんですけれども、そういうのができると、さらにたくさん耕作できるんじゃないかということで、ぜひ助成をということでお願いしているんです。
     一つ、メリットは、まず1番目はやっぱり省力化です。それから、管理して、土を上げたりして、土を制することによって増収が期待できるということ、それから非常に環境に優しいということで、掘り取った後、ロータリーをかけても、ほとんど残らないという状況で非常に優しいし、現在でしたら、処理センターに持っていけばいいんですけれども、それを畑で焼くというふうになれば非常に問題があるし、そういう面からも、ぜひ助成をお願いしたいと思います。
     これは情報ですけれども、30年7月23日の日本経済新聞に載っていることですけれども、保管場所にごみの壁が5メートル近くも廃棄物で上がっていると。これは、廃棄物を引き受けていたのが近隣諸国ということですけれども、中国、そこがもうさばき切れなくなっていると。それで、非常にそういった状態になっていることがここに書かれているわけですけれども、日本からの輸出が、これは14年からの資料ですけれども、2014年度が約60万トン、これ日本から中国に持っていった。それから、15年度が90万トン、16年が80万トン、17年が70万トン、そして18年はゼロです、もうほとんど持っていけない、そういう状況になっているみたいです。
     そういうことからも、先ほど、ごみセンターのことで非常に廃棄物の量が多いということが言われていましたけれども、ごみがさばき切れないと、そういう状況になっていることで、こういうことからもぜひ助成をお願いしたいということです。
     一つ、最後に、スターバックスという有名なコーヒー店があるんですけれども、ここがプラスチック製のストローの供給をやめると、ごみになるわけですから。それで、欧州連合(EU)も使い捨てプラスチック製品を廃止する方針を決めたと。自国で処理し切れないようなごみの輸出は見直す時期を迎えていると、そういうふうになっているわけですけれども、本当、そういう廃棄物が海に流れて、亀がそれを食べて死んでいたとか、そういうことが出ていますので、そういうことを考えて、やっぱり環境に優しい、これは町が推奨していることですので、ぜひそういうことで考えていただきたい。
     これは、経済課長、どうでしょうか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     ご提案ありがとうございます。
     7月25日にJAのほうで、奄美版のいわゆるマルチについて検討がなされ、その際にも、試験された農家が非常にいいという結果が出ておりまして、今後、やはり先ほど議員がおっしゃいましたとおり、環境に優しい、さらに労働の軽減にもなる、もう一ついいことに、安全面にもかなりいいという感じも受けましたので、今後、技連会を中心に、農家に普及に付すということを鑑みまして、生分解性マルチを使った栽培指針等を早急に考えていきたいと思っております。
    ○6番(前 利悦君)
     前向きな答弁ありがとうございます。
     それで、農家の人も、これを使ったらもう後には戻れないと、非常に省力化になるし、収入も上がってくるということで、今言っているようですので、ぜひそのようなことを検討して、助成できるように努力をしていただきたいと思います。
     それでは2点目について、教育行政についてですけれども、いろいろ言われましたけれども、教育長、たくさんいろいろありました。
     本当に、これが和泊町の教育だ、一言で言えないかもしれないですけれども、それは私、考えるんですけれども、たくさんありましたんで、全国に和泊はこんな教育をしているんだと、これが和泊町の教育だと、何かまとめて言ったらどういうことでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     先ほども答弁をいたしましたけれども、和泊町が、鹿児島県43市町村ありますけれども、他の市町村が行っていない教育の一つが郷土で育てる肝心の教育であります。これは、和泊町の教育目標の基本方針の中に「ふるさとに誇りを持つ教育」というのがありますけれども、ふるさとに誇りを持つ教育を推進するために、郷土で育てる肝心の教育、これを小学校1年生、2年生、3年生に今実施しているところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     これはもう、前から言われていることですけれども、本当に沖永良部といえばそういうことだと思うんです。「わどまり」、わくわく、どきどき、そういう目標もありました。それが、本当に子供たちにどれだけ伝わっているかと、そこが、今、各学校で信頼関係、そういうのが出てきているわけです。その辺は、どういうふうにお感じですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     郷土で育てる肝心の教育は、小学校1年生には西郷隆盛を中心に教えています。2年生には、西郷南洲翁の教えを受けた土持政照やその他の方々について勉強しています。3年生になると、郷土のブランド商品であります「えらぶゆり」について勉強したり、また世之主の歴史について勉強したり、永良部の方言について勉強したりします。また、もう一つは、1年、2年、3年生にお茶を教えることによって礼儀作法を教えています。
     こういうことを通しながら子供たちを指導しているわけですけれども、教育というのは、すぐに効果の出るものもあれば、10年、20年、30年して初めてそのときに学んだことがあらわれてくるということもあります。今、和泊町の郷土で育てる肝心の教育というのが、どういう成果が上がっているかということでいえば、大変礼儀作法がよくなってきたと、それから礼儀をするときに、内向き、外向きの履物が並べられるようになったと、いろいろなことで成果は上がってきていると私は考えております。
     しかし、本当に私が期待をしているものは、20年、30年、40年後、西郷隆盛について思い出したり、また西郷南洲翁の精神を実践して、やはり和泊町の中で、和泊町の和の精神とかいうようなものが、本当に子供たちが考えて、大人になって、そういうものが浸透してほしいなと、そういう夢を持っております。
    ○6番(前 利悦君)
     確かに、教育はそういう長いスパンで考えなければいけないこともあると思うんですけれども、今の学校の現状、私が教員していた、もう何十年前と言えばいいんですかね、沖永良部に行くのは東大に合格するよりも難しいと言われるぐらい、本当に先生たちが沖永良部に行きたいと、そういう状況があったわけです。
     今の学校の状況で、本当に先生たちがそういう思いでいるかどうか、本当にそういうふうに思っていらっしゃいますか、教育長、どうでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     以前の教育行政の推進の仕方と現在の教育行政の推進の仕方は変わってきております。例えば、今、先生方は3地区を回らなければならないというふうになっています。A、B、C、Cは主に離島ですけれども、在職している間にその3地区を回らなければならない。昔は、そういう制度がなかったときは、沖永良部に行くのは本当に東大に行くよりも難しいと、そういうふうに言われていたわけだけれども、今の人事の中においては、もちろん今も、永良部に行けてよかったと、そういうふうに周囲から喜ばれているのはいっぱいありますけれども、教育の人事の制度上、3地区を回らなければならないというようなことで、永良部に行けたら喜ぶんですけれども、全部が全部永良部を希望するような、そういう時代ではなくなってきております。
    ○6番(前 利悦君)
     これは、鹿児島県の教育行政の問題なんですけれども、本町の教育として、やっぱり今の現状で課題がどうなのかと、その課題を受けとめて、それをどうしていくかということなんだと思うんですけれども、学校、それから親、地域との連携、その辺が十分にできないと。
     昔は、本当にそうだったと、先生たちも家に寄ってきて、そして子供たちの状況を見て教育した。現在は、少し先生たちの状況も変わってきていますけれども、和泊町の教育のよさというのは、私はそういうものじゃなかったか、それで保護者も先生たちをずっと受け入れていく、その中で先生たちも育っていくという、そういう状況があったわけですけれども、何か今はもう変わってきていると、子供たちも非常に変わってきている。だけども、子供たちの状況を見ない。何で子供たちがこういう状況になるか、それを見て、そして学校だけでは子供たちは見られません、勉強だけでは。本当に丸ごと見るためには、親と語り、そして地域に足を運んで、地域の中でその子供がどうなっているか、そうやって見ていくと、教師も本当に意識を変えるということが私の経験でたくさんありました。そして教師も変わっていかないと、生徒たちの距離というのはどんどん遠ざかる、近くにないし、そこではもう教育は成り立っていかない。今、和泊町の現状を見ていくと、そういう状況にあるような気がするわけです。
     今の課題に対して、教育長は、どれぐらい各学校に行って、子供たちの状況を見られたり、親たちと語ったり、PTAと語ったり、どれぐらいされていたのか、その辺をお聞かせください。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     我々が生徒だったときと今の生徒とは、社会が変わってきて、子供たちも精神的にも身体的にもものすごく変わってきています。そしてまた、保護者の方々も、昔の保護者と比べたら本当に変わってきています。そして、価値観も多様化してきています。そしてまた、地域の方々も本当に変わってきています。そういう中で学校教育を行うのは、大変今まで以上に厳しい状況下に置かれています。
     私が地域の方々とどのぐらい語っているかというご質問でありますけれども、直接学校のPTAに参加しているとかいうようなことはありませんけれども、いろいろなところで地域の方々や保護者の方々と、子ども会とか、またはPTAのスポーツ大会とか、そういうようなものの中で多くの方々と語って、今の子供たちの現状も保護者の現状もよく知っているつもりであります。
    ○6番(前 利悦君)
     そういう状況を、やっぱり教育長も、本町教育のトップである方、今はもう大きな課題があるわけです。その辺を実際自分の目で見られて、聞いて、そしてそれに対応していかなければいけないと思うんですけれども、子供たちとの間が近づけない、これはもうぜひ近づいて、そして子供たちが今どういう思いをしているか、そこを受けとめない限りは子供たちも変わっていかない。だから、そこになるまでに変えていくために、教師がどれだけ子供や親たちの思い、そして地域とかかわって、そういうものが僕は和泊町の教育じゃなかったかなというふうに思っているわけです。
     鹿児島県内、何地区か行きましたけれども、本当に昔に比べたら地域の教育力というのはだんだんなくなっていきつつありますけれども、和泊町にはまだそういうものが残って、先生たちを大事にする風潮というんですか、そういうものがまだあると思います。
     先生たちも、もっと積極的に家庭、そして字に足を運ぶ、そうしないと、学校の中だけでしたら、ますます子供たちとの距離が離れて、ますます自分が大変になっていくと思うんです。それを克服していくためには、そういうことをしないとできないわけですけれども、その辺の指導というんですか、その辺についてはどういうことをされているのか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     以前の先生方と現在の先生方と、生徒の接触の仕方というものは随分変わってきております。そして、先生方が地域の方々と溶け込む、そういう機会もだんだん減りつつあります。これは、和泊町だけじゃなくて、世間一般も他の市町村も同じであります。
     そういう中で、和泊町は、先ほど議員が申されたとおり、まだまだ学校、家庭、地域が連携して、親密に教育をしているという姿は、他の市町村に比べてはまだ濃いものがあります。そういう中で、教育委員会がそれぞれの学校の先生方に勧めているのは、町民体育大会には町民として参加をしなさい、敬老会にも町民として参加をしなさい、それから各集落でいろいろ日常作業等がありますけれども、そういうものにも参加をさせなさい、そしてまた字の敬老会その他のいろいろな行事にも参加をして、地域に溶け込んでくださいと、そして地域の方々とも、そして保護者の方々とも連携をして、今の子供たちは学校だけで育てることはできないと、三者がしっかり連携をして育てなければならない、そのことをしっかり自覚して、地域に溶け込む先生方になってくださいというふうに指導はしているところであります。実際、そういうふうに多くの先生方はしていると私は思っています。
    ○6番(前 利悦君)
     指導されて、だけども、なかなか成果として上がらない。これが今の学校の課題かな、現状から見るとそういうことだと思うんですけれども、そこがないとなかなか変わっていけない。教師自身もそういう状況があると思うんです。
     今、町の先生たちの研修会というんですか、それはどういう形で、何回ぐらい行われているのか、その辺はどうでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     研修会というのは、これはたくさんあります。例えば、英語の研修会もあります、数学の研修会もあり、そして養護教諭の研修会もあり、それから事務職員の研修会もあり、校長、教頭の研修会などというのは年10回近く開催をして、教育委員会の意向を学校に反映させるようにしています。そしてまた、教科の先生方は教科の先生方で研修会を開いて、自分たちの指導法について日々研さんをしているところで、研修会というのは非常に多くあります。
    ○6番(前 利悦君)
     私の聞き方がちょっと悪かったみたいで、そういうのはわかります。その研修会の中で、地域との連携とかそういうことにかかわって、ふだんは地域ともかかわって、いろいろ子供たちを受けとめるようにしていきなさいということを言われていると思うんです。研修会の中で、こういうふうにかかわってほしいとか、そういうようなことはされていないんでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     この間、7日に定例教育委員会がありました。その後、校長研修会があり、その中でも、私、話しましたけれども、これから敬老会のシーズン、町民体育大会のシーズンになりますと、学校の先生方はそういうのによく参加をしてくださいというふうに指導しました。
     そしてまた、私は上手々知名に住んでいますけれども、上手々知名には10名、和泊町の先生方がいますけれども、この先生方は、教育長が言うからかどうか、そういうことは私は知りませんけれども、町民体育大会の前の激励会や慰労会、また町民体育大会にも参加する、また先生方は後の清掃にも参加をします。いろいろなものによく協力をしてもらっていて、私は先生方はやはりそういうことをしているなと。
     そしてまた、内城小学校とか大城小学校区では、敬老会に先生方は皆こぞって参加をしているとかいうような話を聞いて、そういうものも伝わっていて、いろいろ継承されているので大変ありがたいなと、私はそういうふうに認識をしているところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     ほかの字で、学校の先生たちが敬老会を回って、学校で何人かそういう光景に出会ったこともあります。そういうことをつながりとして、急に親たちのところへ行くのはなかなか難しい状況があると思うんです。そういうつながりを求めながら、そして子供たちの思い、親たちの思いを受けとめると、そういうことが非常に大事になってくると思うんです。今現在では、そういう信頼関係が築けない、そういう状況がある。
     だからこそ、本当にそこにかかわっていくと、そういうことをぜひ先生たちにも話をしていただいて、そういう中で、ほかの字で、本当に先生たちが字とかかわって、先生たちもこういうふうに変わったとか、何かそういう事例があればお聞かせください。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     校長や教頭に参加をするようにという指導をしていて、そしてまた私の方も、今までに長く教育長をしていた関係で、和泊町内21集落の中の幾つかの集落には町長のかわりに回ったことがあります。そういう席で、よく先生方のお顔を拝見していて、言われたことが先生方にも伝わっているなと感じたことは多々あります。
     先生方がそこの地域に行ったことによって、先生方を身近に感じる、そういう雰囲気が和泊町はあります。なぜかというと、教員の住宅がそれぞれの集落、ない集落もあるけれども、集落にある関係上、先生方を地域の方々が身近に感じると、そしてまた先生方も地域の方々を身近に感じる、そういうことが地域の教育力を高めたり、学校との連携を高めたり、そういうことをしているのが和泊町のよさだと私は思っています。
     どの先生が参加してくれてどうのこうのという、特別傑出した事例は私は聞いておりませんけれども、やはり和泊町は先生方と地域とが他の市町村と比べていい環境にあるなと、そういうことは自覚しているところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     ぜひ、そういうことを先生たちにも伝えていただいて、昔はもうそれが当たり前みたいな状況があったと思うんですけれども、なかなか先生たちも今現在は非常に忙しい、学校には遅くまで残って、そういう状況もあると思うんですけれども、それも仕事上大事かもしれんですけれども、やっぱり家庭、地域に足を運んで、そこから子供を、ただ学校だけじゃなくて、地域の中、家庭の中、そこを見ていくと、その子供の持っているよさとか、そういうものに気づいてくると、また違った見方ができるようになる。そうすることによって、これがまた教師の喜びであり、そういうことをぜひ話をしていただくということをお願いしたいと。
     ちょっと話題変わりますけれども、内城小学校が昨年、2人の先生が休職をして、そして今年度を迎えたわけですけれども、またことしも2名が休職をしている。それについては、どういうことでこういう形になって、現在、後任というのはどういうふうになっているか、その辺をお聞かせください。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     その先生方の病歴とかいろんなことについては、個人情報の漏えいとかいうようなことにかかわることになりますので控えさせていただきたいと思いますけれども、その先生方の後任については、実は今、学校に、正規の先生が本来なら4月に赴任しなければならないものを、そういう先生方が赴任できていないのが県下には何校かあります。今、代替の職員を見つけるのが非常に厳しい状況にあります。
     その一つの理由は、先生方を希望する先生方が、1学期の間は夏休みに行われる教員採用試験に向けて勉強をする、みんなします。そして、その結果があらわれた2学期後も、来年採用されるか、されないかわからないけれども、結局その間教員をしようというのがあります。今度、内城小学校に2名の先生ですけれども、1名は鹿児島大学を出た、教員採用試験に合格した先生が、22日に個人面接があるんで、それを済ませて来るというふうになっています。そして、もう一人もまた、今、5名当たっていますけれども、新しい先生を物色中であります。
    ○6番(前 利悦君)
     すると、現在はどういう形で子供たちに授業とか、そういうのはされているわけですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     学校の先生方で対応をしてもらっています。実は、和泊町は、非常に議会の協力を得て、いい制度ができたなと思っているのは、複式学級への学習支援員とかいうのをそれぞれの学校に配置されております。ほかの地区には複式支援員という先生はいないけれども、和泊町にはそういうのがいるので、そういう先生方を入れながら、学校の先生がみんなで一緒になってそれぞれの学級に対応しております。
    ○6番(前 利悦君)
     もちろん、これはもう支援があることはわかっています。だけど、現在としては、まだ担任としての赴任は、2つの学級はないという状況なんでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     現在のところ、担任としてはおりません。しかし、全職員、校長、教頭、学習支援員を含めて全職員で対応しているというのが現状であります。
    ○6番(前 利悦君)
     クラスに担任がいないという状況は、異常な事態だと思います。それがあって、先ほど言いましたように、担任が子供たちをしっかり見ていくということができるわけであって、それがないと、できていけないし、信頼関係も築いていかないわけですので、迅速にそういうことは、子供たちがそういう状況にあってはいけないと思います。
     状況はわかります。なかなか先生たちがいないという、そういう状況はわかるんですけれども、島内からでも、本当に子供たちにそういう状態がないようにしていただきたい、そういう思いがします。ぜひ、一日でも早く、今、1名はもう決まっているわけですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     これはもう履歴書も届いているので、ほぼ確定と私は信じております。
    ○6番(前 利悦君)
     それではまた次のことで、不登校のことについてですけれども、先ほど、農業が盛んになることによって、後継者がふえることによって、人口も減っていくのが食いとめていけないか、そういう思いがあったわけですけれども、これはまた教育も、私はこの2つだと思うんです。
     それぞれ、今、地域では、山間留学とか海の留学とか、いろいろそういう形で、種子島もそうでした。奄美もそうですし、瀬戸内、与論などでも何かそういうことを考えていかないと、今の学校は、生徒数は大体平行線をたどっていくようですけれども、どんどんそういう形になっていくのを懸念しているわけですけれども、やっぱりそのためには、和泊町にはこんなすばらしい教育がある、和泊町で教育を受けたいという、そういうものがないと、なかなかそういう形にはなっていかないと思うわけです。
     そこで、不登校のことをちょっと取り上げるんですけれども、子供たちは学校が本当は一番楽しい場所のはずなんです。そこに子供たちが行けない。肝心の教育を推進していく、直接かかわりはないかもしれないですけれども、本当に子供たちにそういう思いをさせない、本当に誰も、和泊町の子供たちが喜んで学校に行けるような、そういう環境、それをつくっていかないと、和泊町の教育というのはこういうものだということを発信していけないと思うんですけれども、そういう面で、不登校への取り組みを先ほど述べられましたけれども、本当にこの対策というんですけれども、その辺はどうお考えでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     実は、私たちが中学校のころは、不登校というのはありませんでした。強いて言えば、経済的な理由で給食を持ってこなかったりして、山学校とかいうようなのはいましたけれども、学校を長期間休んでいるとかいうような子供はいませんでした。
     そして、時代が進んできて、本当にこれは時代病だと思うようになってきたんですけれども、和泊町だけじゃなくて、どの市町村にも不登校生はふえつつあるわけです。そして、どの学校も不登校生をなくそうとあの手この手の対策を立てて、それにかかわっているわけだけれども、なかなか不登校が解消できないというのが現状であります。
     和泊町は、一番学校の先生方に話しているのは、生徒が1日、2日休む。続けて休んだら、これは不登校になるかもしれない、不登校の予兆かもしれないから、しっかり本人とも保護者とも連携をして、休みが長引くことのないように早期発見・早期対応に努めなさいという話をしているわけだけれども、そういうことを先生方はしているわけだけれども、それでもなお、やはり登校しない日が長くなっていく生徒がおります。
     そしてまた、現に不登校になっている子供たちを登校させるためにも、あの手この手で、いろいろな各関係者の方々の手も煩わせながら、登校を促している。まず、その第一がマルヤマという大島郡から来るスクールソーシャルワーカーによって不登校の生徒との面談をして、その生徒の心の悩みや人とのつき合いのつまずきや、そういうようなものについてカウンセリングもさせたりしています。それでまた、学校の先生方にも、スクールカウンセラーに基づいて、不登校生やいじめをした人たちにどう対応したらいいか、そういうこともして不登校対策というものに係っているわけだけれども、なかなか解消しない。そして、解消して、またすぐもとに返ってくる、そういうことの繰り返しで、大変不登校については、手を焼いているというより、むしろ学校の先生方も悩んでいるところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     もう学校に行きたくないという生徒を学校に出すということは、なかなかこれは大変なことだと思うわけですけれども、今、和泊町には児童委員という方が各字にいらっしゃるんですけれども、そういう方たちと連携して、どういうふうに子供たちに対応しているか、その辺の状況はどうでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     民生委員の方々も、学校を訪問したり、そしてまた民生委員の方々と管理職の方々の話し合いをしたりして、学校のいじめや不登校に対する情報をともに共有しながら、民生委員の方で取り組めることは取り組んでもらって、そしてお願いすべきところはお願いもして、連携をしながらしているというのが現状であります。
    ○6番(前 利悦君)
     そういうかかわりを持ちながら、やっぱり不登校の子供たちには学校の側、そこから働きかけていかないと、子供たちはなかなか、これは自分の経験したことですけれども、何か理由をつけて休む生徒については、何かを理由して休もう、そしてあした行こうと思うんだけれども、それもまた理由をつけて休む。ある面では、私は少し引っ張り出す、そういうことも必要じゃないかと思いました。
     これは自分の経験ですけれども、不登校の生徒がおって、家庭訪問していくんですけれども、母親にとってみれば、私がもう強引に学校に引っ張っていけみたいな、そういう思いを持っていたわけですけれども、やっぱり自分の足で動くまで私はずっと我慢しながら、そして見ていきながら、そしてある高校の場合は、出席日数が足りなくなるともう進級できないわけです。そこで、こうなるとこういう状況だと、そうなったときに彼女は出てきました。そして、初めは出てくるのが大変だっただろうと思うんですけれども、学校に来れば、その子を受けとめてくれる子供というのは必ずクラスの中に1人でも2人でもいると私は思います。そこまでしていくと、あとは、この仲間の姿が見えてくると、子供たちはそこから足が学校に向いていくようになる。
     そういう面で、児童委員のことも言いましたけれども、先生方にも、先ほど何度も言っていますけれども、やっぱり子供たちの現状を見ながら、その子の状況を確認しながら、家庭、そして地域にその子供を持っていくと。そして、その子供の状況を見て、そうすることが本当は先生にとって、僕はすごく楽に教育活動をしていくためにもなると思いますので、ぜひそのような指導をしていただきたいと思います。これはこれで、要望ということで終わりたいと思います。
     それから、最後にですけれども、給食センター、これは年度途中という状況だったんですけれども、契約期間というのはどういうふうになっていたわけですか。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     先ほど、教育長のほうから答弁がありましたけれども、昨年度の年度末に受託代表者からそういう申し出があったということでありまして、急でありましたので、私どもとしても、これまでどおりの給食の提供につきまして、そう簡単にはできませんよという形で、行政としても努力はしますけれども、どういう形が適当か、そういうことも考慮しなきゃいけないという課題もありましたので、本人と協議をしまして、できるだけ、なるべく2学期からスタートはするように努力はしますけれども、契約においては年度いっぱいの契約をしてくださいと、完全な体制ができるまでは責任を持ってやってくださいという協議のもとで、年度いっぱいの契約はしております。
     また、その中で、行政としてもいろいろ考慮してきまして、2学期から何とかスタートが切れないかということでめどがつきましたので、契約を打ち切りまして、2学期から直営でするということを決めたところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     何でそういう、今までやってきたのが、年度末、何年その業者はやってきたのか。それで、急にそういう形になったというのが、その辺がわかっておれば、その辺を教えてください。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     調べてみますと、約16年間、今の委託業者が経営を担っておりましたけれども、何でかといいましても、もともといろいろなトラブルがあるたびごとに我々も協議をしておりました。ただ、先ほど教育長が答弁しましたように、子供たちに安心・安全な給食を届けるというのは、非常に責任は大きいところがあります。その辺で、受託の代表者もかなりプレッシャーは感じてこれまでもやってきたものだと思っていますけれども、やはりその辺のことが一番の原因と思っております。
    ○6番(前 利悦君)
     保護者にとってみれば、年度途中でしたので、その話を聞く中で、2学期は弁当を持たせなければいけないかと、そういうふうに思っていた部分もあったようですけれども、対応が迅速に行われて、それでよかったと思うんですけれども、そこで、一般採用という形でしたということはわかるんですけれども、町長、大体行財政のスリム化という形で委託する、給食センターもそういう形で委託されてきたと思うんですけれども、そういう面から考えた場合、その流れとちょっと何か違ってくるような感じがするんですけれども、その辺はどういうふうに考えていらっしゃるんですか。
    ○町長(伊地知実利君)
     給食センター、業者に委託しようというようなことで取り組んできたわけですが、今、ご指摘のように、行財政改革の中で、職員の定数の問題もありますし、いろんな観点から総合的に検討した結果、委託しようということになった経緯がございます。そのようなことで、今、教育委員会のほうでも、近隣の市町村の現状を調査したり、いわゆる経費の問題についても、委託したほうが安くて済んだのか、直営でしたほうが安く済むのか、そういうものをいろいろと比較検討しながら、その結果を出したところでございます。
     これにつきましては、議会の皆さんにも教育委員会出向いて説明をしたと、そのように思っております。予算の面、それからこの受託をしておった方の、長年してきたところがいろんな事情でできなくなったということで、それはご指摘のように、迅速に対応しないでいると2学期からの給食に困るというふうなことで、教育委員会としては、関係の皆さんには相談をしながら、また説明をしながら、ご理解をいただいて、今回の直営ということになってきていると、そのように思っておりますし、またそのようにしていったほうが、委託しているから向こうの責任だというようなことで重荷にも感じたことかと、そのように思っております。
     直営ですと、教育委員会のほうで目を注ぎながら、安全な安心した給食を提供できるというようなことで、今回のような直営でしていこうと結論を出したところでございまして、経費面についても、いろいろと関係市町村の状況調査をし、試算をしたりして今回のような結果を出したということでありますので、これは教育委員会だけの問題ではなくて、私のほうも、そういう状況であれば、いい方向に持っていくために、このほうがいいだろうというようなことで結論を出したところでございまして、今、順調よく2学期の給食は提供できていると、そのように私も報告も受けておりますし、そう思っておりますので、いろんな比較検討しながら今回の結論に至ったということが現状でございます。
    ○6番(前 利悦君)
     それでは、最後の質問になりますけれども、今までずっと給食センターで働いてきた職員がいるわけですけれども、そういう人たちも新たに採用した中には何人ぐらい入っているのか、その辺の状況はどうでしょうか。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     引き続き働いていただく方は5名でございます。
    ○6番(前 利悦君)
     わかりました。
     ぜひ、安心・安全で、本当おいしい給食を子供たちに提供して、本当に学校生活が楽しいなと、そういうことができるように、改めて不登校も、ぜひ教育長のほうで先生たちと相談しながら、また地域全体、またPTAにも声をかけていただいて、本当に和泊町の教育はすばらしいというものにぜひしていけるように努力をしていただきたいと思います。
     以上で質問を終わります。
    ○議長(永野利則君)
     これで前利悦君の一般質問を終わります。
     ここで休憩します。
    休 憩 午前11時08分

第2日(3)

発言者

  • 山下 幸秀

発言内容

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  • 再 開 午前11時20分
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     山下幸秀君の一般質問を許します。
    ○10番(山下幸秀君)
     皆さん、こんにちは。
     一般質問を行います。
     平成30年9月和泊町議会第3回定例会において、大きく4点、一般質問を通告してありますので、町長、教育長、担当課の明確な答弁を要請します。
     さて、明治維新から150年のことし、NHK大河ドラマ「西郷どん」の放送は、日本の隅々、津々浦々テレビ放映され、薩摩の国鹿児島県は全国から注目され、それにより経済効果、経済成長が大きく飛躍していると言われています。
     本町においても、西郷隆盛が1年と6カ月、牢屋生活をされた中で、敬天愛人という思想を書き上げ、発祥の地として注目されています。
     また、NHK大河ドラマ南の島編ロケにおいては、約3週間の日程の中で2週間、この沖永良部で撮影が行われました。その情景を、テレビのほうでも7週にわたって放送されました。これらの観光資源を、一過性のものではなく恒久的に存続させていきたいものであります。
     それでは、本題の質問要旨を申し上げます。
     質問1、畑かん施設整備について。
     農家の高齢化が進み、移動式の散水器具は労力負担が大きく、固定式が望まれるが、旧畑かん施設圃場に埋設型畑かん器具整備の導入はできないか。
     2、災害対策について。
     ①近年、大規模自然災害が日本各地で発生しているが、本町の災害対策として、公共施設の維持管理及び老朽化対策についてはどうなっているか伺います。
     ②電気の安定供給には、無電柱化が必要だと思うが、どうのように考えているか。
     大きな3点目、西郷南洲野外牢屋の整備等についてであります。
     ①現在の野外牢屋はコンクリートづくりになっており、老朽化も進んできているが、これを機に、当時のような丸太を使ったカヤぶき構造にはできないか。
     ②西郷南洲翁が滞在された3つの町などが連携をして「南の島、西郷に学ぶツアー」「西郷隆盛遺跡めぐり」などの取り組みはできないか。
     大きな4点目、文化施設を兼ねた総合体育館の建設について。
     町民から要望の多い文化ホールと総合体育館をあわせて建設することにより、効率的な整備運営ができると思うが、どのように考えているか伺います。
     壇上での質問を終わりますが、町長、教育長の答弁後に、再度、質問席のほうから順番に質問をいたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     山下幸秀議員の一般質問に順を追ってお答えを申し上げます。
     私への質問は4点ございますので、順にお答えいたします。
     山下議員の畑かん施設整備についてをまずお答えいたします。
     過去に畑かん整備事業を実施した圃場に、埋設型の散水器具を整備するために補助事業を導入する場合は、原則として、過去に事業で整備した散水器具などの施設が標準対応年数を超過していること、標準対応年数は超過していないものの、特殊な事情により使用不能になっていることを前提に、施設の残存価格を加味した事業の費用対効果が確実に見込まれることなどの条件を満たす必要がございます。
     事業といたしましては、町が事業主体となって実施する農業基盤整備促進事業により、過去に整備された圃場の散水器具を埋設型の散水器具へ更新することは可能でございます。
     ただし、本事業の補助率は、国が6割で受益者負担が4割となっており、固定式の埋設型散水器具で試算すると、受益者負担が10アール当たり約20万円になる見込みでございます。
     いずれにしても、この事業を導入するためには、散水器具などを導入した実績や劣化状況などの調査及び費用対効果の分析を行い、国・県と協議する必要があることから、ご質問のニーズがどの程度あるのか、事業採択に必要な受益者の合意形成が確保できるかが重要になってきます。
     次に、2点目の災害対策として、公共施設の維持管理及び老朽化対策についてはどうなっているかにつきましては、現在、本町におきましては、平成27年度に和泊町公共施設白書を策定し、その中で基本情報の把握を行い、平成28年度に和泊町公共施設等総合管理計画を策定し、今後10年間の目標及び実施方針を定めました。これに基づき、平成29年度に和泊町公共施設等個別施設計画を策定したところでございます。その中で、施設の重要度や劣化度に応じて各施設の方針を定め、維持管理及び老朽化対策や耐震性などの災害対策を含めて、総合的な判断のもと、計画的な保全を実施しております。
     今後も、維持管理コストの低減を図り、公共施設にかかる財政負担を軽減しながら、適正な維持管理に努めてまいります。
     次に、無電柱化につきましては、台風などによる停電リスクの軽減が図られるなど、必要性を十分に認識しており、本町も本年2月に鹿児島県無電柱化協議会に加入をし、無電柱化事業の実施に向けて協議をしているところでございます。
     また、事業候補箇所を3路線抽出し、うち1カ所は電線管理者と合意可能であるかの個別協議なども行っております。
     しかしながら、無電柱化による電線管理者の負担や維持管理上の課題などもあり、奄美地域での実績などもないことから、本町の無電柱化事業の実施は今のところ不透明なところがございます。
     次に、「南の島、西郷に学ぶツアー」などの取り組みについてお答えをいたします。
     5月13日から7月1日まで放映されましたNHK大河ドラマ「西郷どん」離島編では、映像の中に沖永良部島でのロケーションが多く使用され、全国各地から注目を集めております。その影響もあり、西郷南洲記念館を訪れるお客様は、昨年度に比べると2倍以上の伸びを記録しております。
     昨年度、和泊町「西郷どん」プロモーション実行委員会を主体として、西郷どんガイドブック制作、ドキュメンタリー映像制作、まちあるきガイド養成事業、おもてなし講習会などを実施し、情報発信とともに受け入れ態勢も整備してまいりました。
     今年度は、鹿児島県地域振興推進事業を活用したNHK大河ドラマタイアップ企画展や西郷どん村の整備を行い、観光誘客プロモーションを強化しており、多くのお客様から大変好評をいただくとともに、これまでの取り組みが着実に地域への波及効果を生み出していると考えております。
     奄美群島内の西郷ゆかりの地、龍郷町、天城町、本町の連携につきましては、各町の史跡や歴史を学び、有識者を含めた意見交換会を実施しております。奄美群島西郷ゆかりの地をめぐるツアーの提案もありましたが、それぞれの町の温度差もあり、実現に至っていないのが現状でございます。
     本町におきましては、おきのえらぶ島観光協会と連携をし、2月に鹿児島の旅行会社の「西郷どんモニターツアー」18名の受け入れを初め、6月上旬に福岡、大阪、東京の旅行会社約80社を対象とした旅行説明会で、西郷どんツアー商品を企画できないか、営業を行ったところでございます。現在、おきのえらぶ島観光協会には、数社から問い合わせが来ている状況であります。実現に向けては、観光協会との情報共有や西郷南洲顕彰会との連携を強化してまいりたいと考えているところでございます。
     まだ、3町連携のツアー実現につきましては、実現していないのが現状でございます。
     以上で壇上からの答弁を終わります。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     山下議員の西郷南洲牢屋の整備についてお答えをします。
     現在の牢屋は、昭和59年に敬天愛人の大理念を完成したゆかりのある牢獄の復元と「獄中有感」の碑を建立して、長く地域住民、特に青少年の教育に役立てることを目的として、西郷南洲顕彰会が中心となって建設されています。
     建設に当たっては、台風などの自然災害を考慮して、擬木を用いて堅牢なものとし、さらに当時の牢獄の形態に近似したものになっています。経年劣化等により、コンクリートの爆裂などが散見されますが、海岸に面した立地条件を考慮すると、今後の管理の面からも現在の構造が適当であると思われます。
     これまで、西郷南洲顕彰会が中心となり、平成26年度にカヤのふきかえ、29年度には牢屋の補修を行っており、今後とも顕彰会の適正管理に期待をしているところです。
     同施設は、西郷南洲翁の情報発信の拠点であるとともに、本町の重要な観光施設でもありますので、町としても適正管理が図られるよう支援をしてまいります。
     2つ目の、文化施設を兼ねた総合体育館についての質問にお答えをいたします。
     総合体育館につきましては、これまで建設実行委員会を組織し、アンケート調査の実施や建設検討のための調査業務の提案を受け、総合体育館建設に関する可能性調査事業を実施しております。
     アンケート調査の結果において、文化施設との併用利用の要望が多く存在し、可能性調査の報告でも、体育館施設は、スポーツフィールドとしてだけでなく、複合施設として町民の文化・福祉活動の推進及び生涯学習の場としての役割を持ち合わせることとし、整備方針では、スポーツだけでなく、文化行事等幅広く活用できる体育館の整備が掲げられています。
     アンケート調査の結果や可能性調査の報告に沿って、スポーツ、文化、災害時の避難施設、各種イベント等が実施できる本町に適した複合施設の整備に加えて、既存の社会体育施設の老朽化も加味しながら、附帯施設も含めての検討が必要であると考えております。
    ○10番(山下幸秀君)
     それでは、質問席のほうから順番に質問いたしますが、できるだけ担当の課長に答弁いただいて、やっぱり事業を実施、起案して計画するのは担当ですので、よろしくお願いしておきます。
     本町は、農業立町として基盤整備を推進し、そして畑かん事業もかなり進んでおります。ご承知のとおり、地下ダムがもうじき完成に至ります。県営畑かん、ファームポンドなどは既に完成をしております。
     国営の地下ダムを振り返りますと、私がちょうど議員になって間もないころ、先進地宮古島を視察いたしました。宮古島で、その国営地下ダムが工事中でした。その後、喜界のほうで建設をし、そして沖永良部ということになりましたが、その特殊な機械というのは大変高価なもので、同時にすることができなく、ずっと順序よく、こうして工事をやっているそうであります。
     そういうことから、本町は、この水をかけることにより、付加価値の高い農業ができるという状況にある中で、私の地区においては、おかげさまで固定式の埋設型が整備されました。それによって、水かけ農業ができております。
     先般、町内の基盤整備地区を和地区から順番に一円して見回りしましたけれども、和地区においては、ほとんど移動式が採用されており、先ほど町長の答弁の中では、事業は可能であるけれども、補助の割合が6割と本人負担は4割ということでしたけれども、その辺のところ、担当でどのように考えているか伺いたいと思います。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     ただいまの農業基盤整備促進事業による負担割ということで、和泊町、受益者負担が4割ということでありますが、この事業を推進していくのも大事だと思っていますが、今、国営附帯地区でされている畑地帯総合整備事業による畑かん整備の推進のほうに、今まで根折地区、畦布地区と同じように推進していくことのほうが、今、一番私どもがするべき仕事ではないのかなというふうに考えております。
     基盤整備促進事業については、またその合意形成も必要だと思いますので、その要望等が、ニーズ等があった場合に、その町と協議していきたいというふうに考えております。
    ○10番(山下幸秀君)
     昨日、経済課のほうからこのような資料をいただきました。本町の農業生産の推移を、ちょっとここで確認をしたいと思います。
     ちょうど10年間の推移で、大体わかりやすく言えば、60億を超えたり下回ったり、一番多い年度が平成28年、66億6,000万の農業生産高、一番低いのが平成25年、これは大型台風がたしか24年に直撃を受けました。その影響を受けたことにより、46億7,000万という数字が出ておりますけれども、何を言っても、やはり武田町政から農業を中心とした経済発展を目指すということで泉町政へ受け継ぎ、そして現在の伊地知町政、農業を中心にまちの発展を目指しているということは変わりないと思っております。
     先ほど、担当課の答弁にもありましたように、基盤整備を優先に、その整備した地区をまた限定して畑かん水を整備していくというのが本題だということであります。
     一方で、本町の基盤整備地区の中に、どうしても基盤整備ができないというか、できなかった地区があるんです。これはなぜかというと、整備をしても、その面も変わらない、どうしてもきれいにされているという中で、そういった地区が結構あるんです、根折にも。そういった地区やら、あるいは先ほど、移動式の和地区の、あるいは仁嶺地区の整備地区において、耐用年数が40年という県のほうは説明がありましたけれども、果たして末端の器具が40年使えるかどうかです。そういったのを勘案して、できるだけ補助率のいい事業でこの事業ができないかということを考えていますので、さらに前向きな取り組みを検討していただきたいと思います。
     それでは、次の災害対策についてでありますが、ご承知のように、日本各地で大規模災害が起きております。先般の北海道の震度7ですね、それから大阪周辺においては震度5強でしたか、大阪の地区の地震において、公共施設、学校プールサイドのブロック塀が倒壊し、子供1名が死亡されている事故がありました。
     それを見たときに、国のほうもブロック塀が建築基準法に反していると、合致していない工事が多いということ、国も感づいたのか、これに動いております。
     本町も、老朽化施設が多々あるように見受けております。答弁にもありましたけれども、本町が公共施設個別施設計画という、これを総務課のほうからいただきました。その中に、老朽化した施設を順番にこうして調査してありますけれども、そういった施設をこのまま放置していくと、いつ来るかわからない災害に、事故に巻き込まれやしないか、安心・安全なまちという観点から、担当課でどのような取り組みをしていくのか伺いたいと思います。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     公共施設の維持管理につきましては、先ほど議員もお手元にお持ちの個別計画を昨年度策定しておりまして、その中で建築年度、それから劣化の状況、あと利用度の問題で、総合的に判断した計画を今作ってございますので、その計画に基づいて、順次、公共施設の取り壊しには努めていきたいと思っておりますけれども、また現在、劣化等がちょっと高いと判断されている施設につきまして、社会福祉協議会等が有効に利用している建物等もございますので、そういう建物等については、また譲渡等の、移転等も含めて今後協議していく必要があるのではないかなと考えているところでございます。
    ○10番(山下幸秀君)
     この施設個別計画ということで、めくって勉強させてもらいましたけれども、劣化度の高い公共施設がここに載っているので申し上げておきますが、和泊町中央公民館、それから弓道場、それから町立図書館、それから旧沖永良部花きセンター、これはもしかしたら海岸の近くのものかなと思っていますが、それから和泊港旧待合所、これは県が建設し、県が管理をしていたんですが、新しいものをつくった後なのか、和泊町に移行してあります。旧待合所などは、この本町の和泊港から入ってくる玄関です。そこが、非常に老朽化が進んでいて、どうも何か民間が利用はしているように思いますけれども、もしもの事故があったときに、どう責任が係ってくるかも非常に不透明で心配されるわけですけれども、そういった施設をどのようにこれから考えていくのかですね。
     それからもう一点は、効率的な施設の運用ということで、こういった施設を売却したり、いろいろ用途転換したりするとか考えているんですけれども、それについて担当課はどのように考えているか伺います。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     山下議員からただいま指摘のありました和泊港の旧待合所等につきましては、現在の計画では、来年度に取り壊しを計画しておりまして、現在使用している団体、それから地域の住民と協議をしていく予定でございます。
     あと、来年度予定しておりますのが、旧西原字の公民館の取り壊しを、今、計画しておりまして、ここも地域住民との協議を進めていく予定にしてございます。
     あと、有効利用の点でございますけれども、先ほど議員が言われました旧沖永良部花きセンターは社会福祉協議会が利用している「さねん」でございます。それから、旧フラワー選花場につきましては、シルバー人材センター等が有効に活用しておりますので、そういう施設につきましては、今後、施設の劣化度等、もう一回利用団体と協議いたしまして、使用が可能であれば譲渡等することを計画して、今、有効活用している団体と協議を重ねながら今後の方向性を見つけていきたいと考えているところでございます。
    ○10番(山下幸秀君)
     施設の管理、非常に劣化度が進んでおりまして、大きな災害になってからでは遅いので、特に旧待合所などは非常に爆裂が進んでおります。また、中で利用している方の事故などがなければいいんですが、あった場合の責任がどうなるのか、心配するところであります。
     次に、電気の安定供給には無電柱化が必要だと思いますけれども、この無電柱化については宮古島のほうが進んでおりまして、私たちは先進地視察をやってまいりました。
     宮古島では、大型台風襲来により、この電柱が9割以上倒壊したそうであります。それにより、ライフライン復旧がなかなかできなかったということで、本町も振り返ってみますというと、あの沖永良部台風が襲来し、大変な被害を受けました。よって、この電柱の無電柱化、地中化というのが、非常に財政を伴いますけれども、今後どのように進めていくのか、改めて担当課のほうに質問をいたします。
    ○土木課長(和田清良君)
     お答えします。
     無電柱化につきましては、国のほうが1,400キロメートルという距離まで示して、現在、進めているところでございます。
     鹿児島県においては、7.1キロメートルということで無電柱化の推進計画が上がっております。
     本町におきましても、以前は和泊港から伊延港までという路線を検討してございましたけれども、その路線よりも、現在、庁舎建設を進めている中で、庁舎の周りのほうを無電柱化にできないかということで、県とも相談しながら事業推進を進めているところでございますけれども、電線管理者とも協議をしまして、今のところ、なかなかちょっと難しいというような意見を伺っております。
     無電柱化については、今後とも県、協議会との意見交換等を行いながら、電線管理者との協議を重ね、事業の実施に向けて進めていきたいと考えております。
    ○10番(山下幸秀君)
     電気の安定供給には、非常にライフラインの復旧などが大事であり、無電柱化は宮古島が進んでおります。宮古島台風で大変な災害が起きまして、向こうは国が重点地区として進めております。
     我々のところも、なかなか当時の記録が残っていないのか、あの沖永良部台風、あれが繰り返し来ることも予想されるわけですので、そういったことを考えると、ライフラインの復旧などを考えたときに、この無電柱化が欠かせないのじゃないかなと思っておりますので、ぜひ県や国と協議を進めて、この実現に向けて努力をしていただきたいと思っております。
     それでは、西郷南洲野外牢屋の整備についてでありますが、牢屋はコンクリート造になっております、スラブ等のですね。当時のその牢屋を考えたときに、私はそれは見ておりませんけれども、丸太を使ったカヤぶきだっただろうと思います。
     答弁によりますと、ご承知のように台風常襲地帯ということもあり、このような造になるのかなという答弁がありましたけれども、やはり近年は建築技術も進んでおりますので、ぜひこういうようなこともどうかなと思っていますが、担当課長として、このことについて答弁をいただきたいと思います。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     先ほど、教育長がお答えしましたように、整備に当たっては南洲顕彰会が行うということになっておりまして、私どもとしては、事務局を担当する者としての発言になるわけですけれども、先ほどお答えしましたように、やはり議員も先ほどおっしゃいましたとおり、台風の被害が考えられますので、今のコンクリートづくりのほうが適当かなと思っておりますし、今の状況で管理をしながら、まだ使えるというふうにして顕彰会のほうからも意見をいただいておりますので、今後、もし建てかえ、それから見直しがあるときには、教育委員会も一緒になって検討していきたいというふうにして思っております。
    ○10番(山下幸秀君)
     財政を伴いますので、今後、検討するということでありますけれども、私のほうで西郷南洲顕彰会の30周年記念誌という資料を見させていただきました。その中に、現在の牢屋の事業、載っております。総事業費600万、財源として、西郷南洲顕彰会が100万、和泊町助成100万、町民拠出金300万、その他100万として、600万の事業でこのコンクリート造による牢屋が整備されています。その中に安置してある銅像、座像建設が3年後の昭和62年に整備されていますが、この座像が580万、財源として、顕彰会の会費で150万、篤志寄附がずっとありまして、町の補助金が300万ということで座像が580万で整備されております。
     この西郷南洲が奄美に滞在し、さらに徳之島に滞在し、そしてこの本町に滞在されたということで非常に全国から今注目されているわけです。そういうことから、今後、これを観光資源として、また現在は非常に、状況としてコンクリート爆裂しているんですよ。私、おととい、牢屋を再度調査しましたけれども、頭上にちょうどコンクリートがあるわけですけれども、屋根構造もコンクリートなもんですから、頭上のほうのひさしの端が割れて落ちているところがありました。それが、私は見ながら思ったんですが、どうしても中のほうを注目しますので、頭上はなかなか意識しないんですよね。たとえ、そんなに高くないといえども、やっぱり10キロその辺のコンクリートのかけらが落ちたら、大変な事故が起きるんではないかなとも思いながらのこの牢屋を見させていただきました。
     そういうことから、今後、この整備に至った場合は、私の所見としては、当時の丸太を使ったカヤぶき構造のイメージにしていただきたいというのが本音であります。
     それでは、その西郷南洲翁が滞在された「南の島、西郷に学ぶツアー」ですね、それから遺跡めぐりなどの取り組みはどのようになっているか、今後の取り組みについて担当に伺います。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     今後の取り組みでございますが、29年度に大河ドラマ「西郷どん」にかかわる群島担当者会議が開催されまして、3島を周遊して西郷ゆかりの地をめぐる西郷どんツアー商品開発の提案などもあったようです。しかしながら、先ほど町長の答弁にもあったように、各町、各島々におきまして、その島に流された期間、またこの間の奄美ロケを実施したところとしていないところと、各島々において、やはり温度差があるのが実情でございます。
     でありますが、最近は旅行会社がつくる島めぐりツアーというのもございますので、そういったものに対しまして、おきのえらぶ島観光協会を通じまして、そのツアーにそういったメニューを入れ込んでいただくなどの策を今後講じていきたいなと考えております。
    ○10番(山下幸秀君)
     せっかくの観光資源ですので、西郷隆盛は龍郷に3年半、和泊が1年と半年、天城町が1カ月半ですか、私が調べたところにおいては、そういった中で、その3つのまちが連携をすることにより、いろいろな観光資源のメニューができるんでないかというのが今回の提案であり、確かに私もその龍郷のほうへ行って伺いました。また、子孫に当たる方の言葉も聞きました。そういう中で、いろいろNHKとのやりとりもあり、今回のロケにおいては沖永良部でたくさん撮れたというのも事実であります。そういったことから、沖永良部が中心になって、この3つのまちと結んでツアーなどを計画していけたら、さらに観光が発展するのではないかというのが私の提案であります。ぜひ、今後ともこれについては進めていただきたいと思います。
     次に、大きな4点目の文化施設を兼ねた総合体育館、これについては、当初、この庁舎建設の前には、総合体育館のほうが私は優先順位が上だったと記憶をしております。
     そういうことから、この庁舎建設については、また東日本大震災、あのような大きな震災により、やはり災害対策本部などの指揮系統が乱れる、できないという観点からも、国もこの庁舎建設のほうには有利な資金を提供し、本町もそれを取り入れて庁舎建設を先につくったと思っておりますが、総合体育館については、いろんな町民と語る会、議会が実施した町民と語る会などでも必ず、総合体育館がなぜつくれないかと、なぜそれを先につくらなかったかという質問が出ていました。それについて、担当課がどのような計画を立てているか伺います。
    ○議長(永野利則君)
     山下議員、町民と語る会ではなくて議会報告会ですよ。
    ○10番(山下幸秀君)
     議会報告会に訂正いたします。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     総合体育館の建設につきまして、先ほど議会報告会の中でも町民からの意見も多かったということを議会事務局のほうを通じて私どもも聞いておりますけれども、社会体育を担当する直接の担当課としては、町民の方々、それから体育連盟の方々から直接、どうしても今必要だというふうな意見はなかなか届いておりません。そのようなアンテナを上げていないことも反省しなきゃいけないと思いますけれども、今すぐ必要ということは私どものところには届いていないところですけれども、議会報告会の中でそういう意見があったということはお聞きしております。
     体育館建設につきましては、これまでも答弁しておりますけれども、庁舎建設に非常に多額の経費を要するということもありますし、また新しい体育館つくるとなりますと、非常にまた多くの財政的な負担を生じるわけでありますので、そこは十分考慮する必要があるということを認識しておりまして、その上で新たなまた検討をしていく必要があると認識しております。
     そういうことで、これまで財政の担当、それから具体的には奄振が使えないかというふうな検討もしておりまして、担当レベルの話の中では、どうしても町単独の事業、起債だけではなくて、補助事業を活用していかないと財政的に難しいということを共通認識で持っておりますので、そういうところの、どのような形の施設をどうやって、整備する上でいかなる補助事業があるのかということも十分調査する必要があるということで、今、担当がそういう調査を行いながら検討している段階でございます。
    ○10番(山下幸秀君)
     確かに、大きな財政を伴うもので、本町の財政も考えながら進めなければなりません。
     ここに、平成29年度末地方債残高の一覧表がありますけれども、本町の残高が、これは平成29年5月31日の出納整理期間を締めたときの残高が97億9,000万円、そして交付税算入額等があります、これは交付税では戻ってくる額です、これが59億3,000万円、したがって実質一般財源で負担する借金は38億5,000万くらいなんです。そういう中で、庁舎建設が優先されて整備しました。
     当然、町の借金を、この比率を考慮しながらの整備になると思いますけれども、実質公債費比率、現在が15.8%、そして将来負担比率が100.5%となっております。その中で、財政調整基金というのが現在10億あり、庁舎建設基金というのが6億5,000万あるわけですけれども、現在進行しているこの庁舎建設が、有利な国の資金を活用したいということもあり、本町が蓄えている庁舎建設基金6億5,000万あるんですよね、これが最終的に全部使うのか、あるいは残るのか。私は、有利な事業交付金を活用したことにより、かなり残るんじゃないかなというちょっと感があるんですけれども、それについて総務課長の答弁をお願いします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     庁舎建設につきましては、議員もおっしゃいましたように、幸い有利な起債が活用できるということで、その起債を活用して、今、事業を進めておりますけれども、庁舎建設基金につきましては、その起債の残高が起債残の事業費の起債の残を基金から充当することが原則となっておりますので、庁舎建設基金は庁舎建設の起債残にまず充当するということ、それから今後、維持費がかかっていきますので、その維持費のほうに基金を充当する考えで庁舎建設を進めておりますので、そういった最終的にどれぐらい基金が残るかというのはまだ試算はしてございませんけれども、さほど大きな額が基金として残るということは、今、想定はしておりません。
    ○10番(山下幸秀君)
     基金に6億5,000万ありますけれども、それは最終的にはかなり充当されていくんじゃないかということであります。
     本町の財政状況を考えたときに、非常に大きな負担になるのは事実であり、慎重にいく必要があるとは思いますけれども、スポーツ行政あるいは文化行政を考えたときに、早くから担当課においては調査をして、私たちも議会において、この総合体育館については、鹿児島の吉田町の体育館、蒲生町の体育館などを調査して、この体育館が優先順位は一番上に来ている時期もありました。
     しかしながら、東日本大震災やら、いろんな地方公共団体の庁舎の老朽化により、町民が災害をこうむったときの対応を考えて庁舎建設が優先されたと思っておりますので、今後、担当課としては、早急な立ち上げは必要だと思っております。なかなか声がなかったからといって、安堵の気持ちじゃなくて、この財政を見ながら、次に出てくる公共物は何かと、町民から私は近代的な総合体育館、それで文化施設を兼ねた施設の整備というのが優先されるんじゃないかと思っておりますので、教育長に今後の意気込みについて伺っておきたいと思います。教育長。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     町民体育館並びに町の文化施設というのは、やはり早急に必要なものであるということは十分認識をしております。先ほど、議員の方々からも、町の財政状況についてはいろいろ説明がありましたけれども、そういうことも考慮しながら、早い時期にやりたい案件、体育館と文化施設を併用した、そういう複合施設の建設というのはしていかないと、やはり町民の文化に対する、芸術に対するニーズ、そしてスポーツに対するニーズ、そういうものに応えることができないなと思って、この問題については、庁舎が完成したらすぐ、次の目標は複合施設の建設だと、そういうふうに取り組むようにと話をしているところであります。
    ○10番(山下幸秀君)
     近々、国民体育大会が鹿児島でも開催されます。そういった中で、本町がそういった施設の充実があれば、いろんな競技も誘致できたかなと思いながらの質問です。今後とも、公共施設整備において、当然財政が伴いますので、本町は一時期、大変厳しい財政が続いておりました。これから先、私は少しずつ財政はよくなるだろうと思っております。なぜなら、つくるべき公共施設は、全てとは言いませんが、必要な施設はつくってまいりました。例を挙げれば、学校建設なども全て整備をしてあります。また、その他の大型公共施設も整備をされていく中で、財政がある程度の先が見えたら、ぜひともこの文化施設を兼ねた総合体育館というのを整備し、町民の豊かな暮らしに提供していただきたいというのをお願い申し上げまして、私の一般質問を終わります。
    ○議長(永野利則君)
     これで山下幸秀君の一般質問を終わります。
     ここで休憩します。
    休 憩 午後 零時12分

第2日(4)

発言者

  • 東 弘明

発言内容

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  • 再 開 午後 1時10分
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     東弘明君の一般質問を許します。
    ○5番(東 弘明君)
     皆さん、こんにちは。
     午前中に引き続いて、3人目の一般質問を行います。
     まず初めに、西日本豪雨から大阪地震、台風21号、北海道での震度7の大地震で亡くなられた方々のご冥福と、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。また、被災地が早期復興を、みんなでしっかりとお祈りをしていきたいと思います。
     また、今、地球温暖化、異常気象、いつどこで災害が起きてもおかしくない。このときに、お互いが手を取り合い、心のきずなを結び、励まし合っていく中に、復興に向かって前を向いていけると思います。また、みんなが勇気を出して、被災地の皆様に勇気を送っていきたいと思います。
     今回、一般質問に2点通告してありますので、壇上より質問をいたします。
     まず1点目、農業振興について。
     里芋ポリマルチの生分解性マルチの利用促進をし、農家の負担軽減や農業廃棄物減少のためにも、購入時の助成はできないものかお尋ねします。
     2点目、奨学金制度についてであります。
     本町奨学金の制度は償還型になっているが、島の将来の人材育成・輩出のためにも、長島町のように、大学・専門学校等卒業後、しばらく仕事をして島に戻ってきた若者に対して、奨学金返済を免除する制度や給付型の制度の創設はできないかお尋ねします。
     2点、よろしくお願いします。
    ○町長(伊地知実利君)
     東弘明議員の一般質問にお答えいたしますが、それぞれ私と教育長に2点、質問が通告されております。
     まず、農業振興につきましては、先ほどの前議員の一般質問にもお答えをいたしましたように、今、JAあまみも生分解性マルチにつきましては、いろいろ積極的に推進をしているということでございます。そのようなことから、その購入時の支援につきましては、JA鹿児島県経済連に、全てのJAあまみが積極的に支援できないか、経済連のほうに支援要請をしているところでございます。
     私ども行政といたしまして、単独に支援をするという考えは、今のところ持ち合わせておりません。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     東議員の奨学金についての質問にお答えをいたします。
     本町の奨学金は、学業及び人物が優秀であるにもかかわらず、経済的理由によって高等学校または大学等における修学が困難と認められる者を支援することを目的として、修学に必要な経費を無利息で貸し付け、卒業後に1年間の据え置きの上、償還していただく制度となっています。
     ご質問の給付型の奨学資金の制度化については、経済的理由により進学を断念せざるを得ない者を後押しする制度として国が整備を進めているところでありますので、その動向を注視してまいりたいと考えています。
     奨学金の返済を免除する制度については、定住を促すことを目的にした取り組みとなりますが、本町においては財政負担が大きいことや償還中の奨学生との不平等の問題、特に生活困窮世帯の教育支援という奨学制度の趣旨とのそごなど、多くの課題があると考えております。
     将来に向けて、奨学金に特化することなく、I・Uターンなど、若者の定住を促す定住対策の一つの手段として総合的に議論を重ねていくことが適当であると考えております。
    ○5番(東 弘明君)
     今、普通のマルチに対して、産廃でキロ50円という助成がついているわけなんですけれども、今、実際、日本の廃プラが中国に大半が輸出されていたという経緯を踏まえて、ことし2月から中国の習近平主席が全面禁止したという、そういう例があるわけなんですけれども、それに連なって、東南アジアも、今、輸入をしているわけなんですけれども、実際には、将来的にはそれも禁止になってくるという、そういう状況の中で、今、日本国内では、事業者が、産プラがたまり過ぎて、結局はそれの処分場が見つからなくて、しまいには廃業に追い込まれているという、そういうデータとかもいろいろあるわけなんですけれども、そこを鑑みたときに、本当に農業用の廃プラスチックをどう少なくしていくのかというのは、これは喫緊の国の課題でもあるし、和泊町のこれからの課題でもあるし、我が奄美群島広域にしても、農業をしている農家さんにしても、みんな喫緊の課題で、そこのところをクリアしていかなければならない、そういうときに来ているんじゃないかなと思います。
     そして、我が沖永良部の農業用廃プラスチックの処理実績というのがあるわけなんですけれども、実際には平成23年に負担金が505万まで膨れ上がっていっているし、また29年度403万8,000円という、それだけの負担金がそこに発生しているわけなんですけれども、生分解性マルチに切りかえていったときに、その費用が、農業用の園芸用のポリマルチについては、そのまま畑ですき込みができるという、そういう状況の中で、もう少し前向きになって検討していただきたいことをお願いしながらなんです。
     そして、この生分解性マルチの試験に取り組むきっかけとなった経緯についてということであるわけなんですけれども、平成28年度にJA青年部の農政活動の一環として、ポリシーブック(政策提言書)を作成した折、青年部の盟友から、省力化の資材として生分解性マルチを農協でも買えるようにしてほしいという要望があったことがきっかけで、今、そのマルチを使うようになってきておるわけなんですけれども、経済連に問い合わせ、キエ丸、あいさいマルチ、コーンマルチといった取り扱いがある生分解性マルチをサンプルとして取り寄せ、沖永良部でも使用可能かを選抜試験を平成28年は行ったと。結果、キエ丸が製品として一番すぐれていることがわかったと。
     しかし、単価が高くて、当時でも95センチの200メーターのコーンマルチなんですけれども、7,500円という、ポリマルチにすると約3倍ぐらい高くて、なかなか農家が単独で買って導入するには負担が大き過ぎるというところもあったわけなんですけれども、平成29年、親部会である園芸振興会にも協力を仰ぎ、国頭、畦布、内城、また安価な生分解性マルチを経済連に試作してもらい、奄美版のあいさいマルチが生産者の意見を取り入れて、今、完成し、それを試作、去年、自分も実際にそれで里芋をつくったわけなんです。自分が試作した中で、通常、里芋のように深植えをすると、後の培土ができなくなって、このマルチは風化して、草に負けて破れるという、そういう弊害があったわけなんですけれども、浅植えをすると、里芋が早く目ぞろいがして、次、培土、土かけをすることによって、生分解性マルチの効果が大になってくるということを、自分自身、そういう経験をさせていただきました。
     その中で、メリット・デメリットがあるわけなんですけれども、国頭で生産をした生産者は、普通の里芋というのは根を上にして植えるんですけれども、その生産者は、わざと芋をひっくり返して、深く植えるようにして芽を出してくると、今度は培土ができなくて、結局マルチが上に風化するという、そういうのがあって破れが生じたり、草に破られたりという、そういうところもあるということでありました。
     そして、内城で使った方は、生分解性マルチを使った圃場の収穫作業はとてもスムーズにできたと。普通マルチを使ったところと比べても作業効率がよく、以前のマルチに戻りたくないと感じたと。また、培土をしたことで、マルチの劣化も進み、うまいぐあいに水を芋に与えることができて、増収につながったという、そういう例もございます。
     そして、畦布で使った方なんですけれども、収穫時のマルチを剝がす作業が要らず、手間がかからなかったことから作業時間の軽減につながったと、葉っぱをビーバーで飛ばすこともなく、収穫作業の省力化につながったと。マルチの展張りもうまくいった、芽出し作業は注意が必要で、やはり裂けやすいという、そういうところは気になったところがあったと。その後、培土を行ったことで、マルチの裂けは気にならなくなったという、そういういろいろ利点、メリット・デメリットのそういう声が寄せられているわけなんです。
     実際に、このマルチを使って、里芋を植えて、どういうメリットが出てきたのかということなんですけれども、いろいろあるんですけれども、生分解性マルチを設置することで、畝内の土壌水分の値がポリマルチに比べて非常に高かったという、そういう結果も出ております。今、通常のポリマルチで里芋を植えたときには、結局、茎からしか水が中に浸透しないという。この生分解性マルチは、水をかけたときに浸透性があって、里芋の元まで水がしみ込むと、そういう利点があります。
     単収が10アール当たり1,408キロ、これはもう、今、試験をしている段階なんですけれども、1,408キログラム単収があったと。通常ポリマルチに比べると、約480キロ、1反で増収になっていると。
     そして、マルチを撤去作業、これはデータなんですけれども、1反当たり120分の時間を要すると。マルチの撤去作業がなくなり、省力化が実現できたという、そういう結果もあります。
     今のポリマルチは、実際にトラクター、機械で掘り起こしをして、そして剝がした後、梅雨時期、雨が降ったときには、培土をした後のマルチというのはなかなか取りづらいというところがあります。そして、乾かさないと、今度は産廃として持っていくときにキロ数がふえて、農家の負担、また業者への負担が多くなると、そういうところもありまして、1反当たり120分の省力化ができたと。
     それで、水の量や肥培管理等の増収技術と組み合わせ、所得向上にも貢献できる可能性があるということなんですけれども、通常のポリマルチは、3月、4月ぐらいに追肥をしても、なかなか効果がないという、そういう点があったわけなんですけれども、その生分解性マルチは通気性がよいということで、この3月、4月に葉っぱを見ながら追肥をしたら、それが増収につながってくるという、そういうメリットも好結果として得られております。
     そして、実証内容なんですけれども、一遍掘り上げた親芋利用が十分にできるという点もメリットとして挙がっております。
     生分解性マルチの体積含水率というのが、生分解性マルチとポリマルチとあるわけなんですけれども、常に里芋の親芋のところに含水率が、水分があるという結果データも出ております。
     それから、かん水の実績なんですけれども、これ余多の圃場なんですけれども、かん水の回数が12月、1月、2月、3月、4月、5月までの6回なんですけれども、6回で約495トンぐらい、20回に分けて散水しているわけなんですけれども、そうした同じ圃場で、生分解性マルチと普通のポリマルチを比べてみると、ポリマルチの場合には芋のあるところまで水が浸透していないんだけれども、率が、効果があるという、そういうデータも出ております。
     それから、里芋1株当たりの収量が、ポリマルチと生分解性マルチと比べると、里芋の数が多くつくと、そしてSがMになり、MがLになって肥大するという、そういう成果も出てきております。
     その中で、もう一つお願いしたいのは、町でできないという形じゃなくて、本当にどうすれば農家が、これから農家の収量、収益を得ていくのか、また産廃として、今、ポリマルチが実際には焼却場、産廃処理場に運ばれているわけなんですよね。実際に、そこのところの補助金、それを生分解性マルチにまた補塡をするという、そういう形をとりながら、いかにして農家が能率的に仕事ができるか、そこら付近のところもしっかり考えていただいて、できることであれば産廃を減らすという、そういう大きな効果があるわけですので、奄振事業の予算の中で、広域奄美の中から産廃を減らしていくという観点からも、奄振事業の中に組み入れるという、そういう要望、取り組みはできないのかをまたお尋ねします。
     生分解性マルチは、微生物によって分解されるマルチです。作物の生育期は、通常のポリマルチと同じように畝を覆い、収穫間際になると土壌中の微生物によって分解を始め、収穫後の残渣とともにすき込むことができるという、その後は微生物によって水と炭酸ガスに分解されるということで、人にも優しい、公害が出ない、そういう特徴があるマルチでありますので、そこら付近のことを鑑みながら、経済課長、どうにかマルチに補助金、またいろいろ取り組みができないかをお尋ねしたいことと、町長さんから経済連というお話が出てきたんですけれども、経済連はもとより、奄振の中で、また和泊町単独で、農家の仕事の軽減、サクにも通じてくると思いますので、その点お伺いします。
    ○経済課長(武 吉治君)
     議員がおっしゃるとおり、昨年、また議員も試験的に栽培されて、デメリットよりメリットのほうがかなり多かったということは聞いてございます。また、7月25日の会の中でも、そのような意見が大多数でございました。
     それを受けて、和泊町全体で、農協のほうがその生分解性マルチを多く導入するという意見も聞いてございまして、メーカーも増産していく方向にしているということを聞いております。
     また、私ども、種芋の増産に向けて取り組む計画の中でも、この生分解性マルチを試験的に実験農場で活用して、またその現実性、どういった形でできて、また農家に普及をしていくかも検討してございます。
     しかしながら、現状において、補助金については、いましばらく検討をさせていただきたいと思います。
     また、環境に優しいということは十分理解しておりまして、現在、廃プラスチック協議会の中でも、年々負担がふえているところであります。また、その部分で、この生分解性マルチを使うことによって、この予算の軽減がなされれば、また違った形での検討もなされると思っております。
     現段階ではこのような回答でございますが、ぜひ農家に活用いただいて、ぜひ省力化、そして作業の安全化に努めていただければ幸いと思っております。
    ○5番(東 弘明君)
     ちょっと角度を変えたいと思うんですけれども、国の産廃の処理、そこのところで、国の指導は自己完結型という、産業廃棄物処理の、そういうのが打ち出しをされているんですけれども、実際には鹿児島県も県でできなくて、宮崎県に処理を依頼しているのが大半だということを聞いております。
     その中でも、産廃が出ないと、土に返っていくという、そういう取り組みをしていけば、自己完結型というよりも、本当に生分解性マルチに変えていくことができれば、産廃の量が減るし、自然にも優しいという、いろんなそういうメリットが出てくるわけなんですけれども、今、実際に和泊町、その産廃をどういう処理の仕方をしておりますか、お尋ねします。
    ○経済課長(武 吉治君)
     現状においては、ポリマルチ、またハウスビニール、そういったものをサンコウさんのほうに持っていって、キロ当たり50円という形で支払いいただいて、またその分の残りの分を和泊町、知名町、そしてJA、そういった形での補助金になっております。
     また、年に2回は農薬のポリ容器、そういったものを農協及び花き農協で回収しております。そういった形で、環境に優しい農業ということで取り組んでおります。
    ○5番(東 弘明君)
     そういう形で、本当に産廃を減らしていく、そういう企業努力の中には、いろんな農家に対する助成であったり、いろんなそういうことが発生してくると思いますので、この生分解性マルチにしては、経済連に任すんじゃなくて、本当に町を挙げて、そして奄振の交付金とか、活用できるものは活用しながら、農家のために頑張っていただきたいなと思います。
     この生分解性マルチは、いろんな農作物に適用が可能なんですよね。実際に、農作物の中で、トウモロコシ、落花生、キャベツ、白菜、またサツマイモ、ジャガイモ、ゴボウ、里芋とか大根、タマネギ、レタス、ニンニク、枝豆とかオクラ、ズッキーニ、ブロッコリー、カボチャ、トウガン、ソラマメ、サトウキビ、サトウキビにも使っているところがあるそうです。サトウキビは、もう実際に出てきて、そしてそのまま放っておくと分解するというところもあるそうです。加工トマトとか路地菊とか、そういうところ、幅広い分野でこの生分解性マルチは、今、実際に使われているという現状もあるわけなんですけれども、実際には、沖永良部では試験をしたのが里芋ということであります。
     そういう形でありますので、まず1点お願いしたいのは、どうにか前向きに、この助成事業ができるように切にお願いをして、この点は終わりたいと思います。
     2点目なんですけれども、奨学金制度についてということでありますけれども、実際には長島町とかいろんな例があるわけなんですけれども、その中で、今、実際に奨学金制度は、いろんな形で充実で、受けたい人が全ての人が受けられるような国の奨学金制度があります。
     それは、一つは、19年10月に消費税率が上がると同時に教育負担の軽減という、そういうのがあるわけなんですけれども、実際には、公明党が昨年秋、衆議院戦で重点政策に掲げ、政府が実施を決めていることなんですけれども、1つ目に幼児教育の無償化というのがございます。2点目に、私立高校の実質授業料無償化、高等教育の無償化について、6月に閣議決定されて、経済財政運営と改革の基本方針がこの骨太方針の中で決まっているわけなんです。
     幼児教育にしてみると、認可外預かりも19年10月開始で、今、準備をしていると。3歳から5歳は全員が無償化、そしてゼロ歳から2歳児までは、住民税非課税世帯に関しては、ゼロ歳から5歳児まで無償化になるという、そういういろんな点があるわけなんですけれども、幼児教育が無償化になる子供は、全て3歳から5歳児と住民税非課税世帯のゼロ歳から2歳児ですと。幼稚園、認可保育所、認定こども園に加え、認可外保育施設や幼稚園の預かり保育も対象になりましたと。2019年10月からの全面的な実施を目指して準備が進められていると。その中で、認可外や幼稚園の預かり保育は、保護者の就労などにより、保育の必要性があると市区町村から認定されていれば、認可保育料の全国平均額を上限に無償化されますと。認可外で無償化の対象となるのは、認可外保育所、自治体独自の認証保育所、ベビーホテル、ベビーシッターなどのうち一定の基準を満たすものがそこの対象になっていくということなんです。
     年齢的には、3歳から5歳までが全世帯、ゼロ歳から2歳児までは住民税非課税世帯ということになっておるわけなんですけれども、対象となる施設、幼稚園、認可保育園、認定こども園、保育の必要がある子供、認可外保育施設、自治体独自の認証保育所、ベビーシッターなども含むと。幼稚園預かり保育は、3歳から5歳までが月3万7,000円、ゼロ歳から2歳児は月4万2,000円まで、預かり保育、幼稚園保育料も含めて、上記の額までは助成されるということ、これ2019年10月から全面的な幼児教育無償化ということであるわけなんです。
     それから、今度は私立高校なんですけれども、国の助成を引き上げ、年収590万円未満で20年度までに実施をされていくということがあるわけなんですけれども、私立高校授業料の実質無償化は、年収910万円未満の世帯を対象に、年収に応じて公立高校の授業料相当額、年11万8,000円から約30万円を国が助成する就学支援金を拡充する形で、2020年度までに実施されますと。対象となるのは年収590万未満の世帯ですと。ほぼ全員が高校に進学する中、家庭の経済状況が厳しくても私立に通わざるを得ないケースは少なくありませんと。しかし、現行の就学支援金では、私立高校の授業料、全国平均で年間40万円を補えないと。そこで、子供を私立高校に通わせる年収590万円未満の世帯への就学支援金を授業料の全国平均に値する、そこまで引き上げるということになっているわけなんです。
     実際、就学支援金の年額なんですけれども、私立校授業料実質無償化の概要ということであるわけなんですけれども、実際に、年収250万円未満の生活保護世帯、非課税世帯で年29万7,000円まで助成が出ると、そして350万円までは23万7,600円、そして590万円が17万8,200円、910万の年収のある方で11万8,800円の公立高校授業料相当の、そういう教育無償化のこういうお金が出るということであります。
     それから、大学・専門学校授業料減免と給付型が2020年4月から、低所得者世帯に対して、学生に対して出てくるわけなんですけれども、大学・専門学校など高等教育の無償化は、所得が低い世帯の学生を対象に、授業料の減免の拡充と奨学金の大幅増額によって、2020年4月から実施されますと。支援対象者は、高校在学時の成績だけで判断せず、本人の学習意欲を確認して決まりますと。住民税非課税世帯の場合は、国立大学は授業料年間54万円と入学金の約28万円の全額の免除がなされますと。公立は、国立の額が上限になります。私立は、授業料70万円程度まで減免、入学金は私立平均額の約25万3,000円まで補助ができるということになってきているわけなんです。
     また、給付型奨学金、学業に専念できる生活費を補えるように増額、そこには入試や受験料や学校納付金、私立のみも計上されますと。年収270万から300万未満の世帯は、住民税非課税世帯の3分の2、年収300万から380万未満の世帯には3分の1の額を支援しますと。短大、専門学校などは、大学に準じたそういう助成がなされるということであるわけなんですけれども、高等教育の無償化の公開をということで、さっき述べたとおりなんですけれども、世帯年収は、さっき言ったそういうことで助成ができるということになっております。
     これは、学生の学びを支えるために、公明党が一貫して推進してきた奨学金が2018年度も拡充されますと、給付型奨学金もいよいよ本格実施となりますという、そういう学ぶ意欲がある、そういう生徒に、全ての方に奨学金が行き渡る制度が、今、国でできてきているわけなんですよね。それをフルに活用しながら、和泊の将来像というものを本当に考えたときに、和泊町の奨学金のあり方をちょっとお聞きしてみたいと思います。
     特別奨学資金制度というのがあるわけなんですけれども、その中に、第1条の2、条例第3条第2号の規則で定める資格は次のとおりとするということで、保健師、助産師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、診療放射線技師、臨床検査技師、救急救命士、社会福祉士、介護福祉士という、そういう項目が挙がっているわけなんですけれども、実際にこれからの沖永良部の、和泊町の若い人材を呼び込むために、今、一番町で必要とされているのは介護現場の介護士、それと保育士が、今、実際には足りていない状況にあると思います。
     それを、学校を出て、島に帰ってくるという、そういう方向性で、そしてそこに本当に島に帰ってきたら奨学金の返済は要らないよという、給付型のそういう特例、そういうのも設けて、島出身者の若い人材が島に帰ってくるような、そういう手だてはできないでしょうか、お聞きします。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     島に帰ってきた場合に奨学資金の返納を免除できないかというご質問でありますけれども、教育長が答弁しましたように、奨学資金の制度の目的は、経済的理由により就学が困難な者を援助するという制度に基づいておりますので、先ほど議員がおっしゃいますように、定住を目的にした制度となりますと、奨学資金を利用することはできると思いますけれども、帰ってきた人たちに援助をするとなりますと、定住なり、それから資格を必要な方を採用しなきゃいけないとかいうふうな目的でしますので、就学、その制度の設立については、教育委員会ではなくて町全体で考えていく必要があるのかなと。その手段として奨学資金を活用することは、必要であれば可能かと思いますけれども、そのように考えているところです。
    ○5番(東 弘明君)
     先ほど、長島町のぶり奨学金という、そういうのが長島町にあるわけなんですけれども、長島町では、学校卒業後、五、六年で、実際に社会人として仕事をして、その後、島に帰ってくれば返済しなくてもいいという、そういう制度だと聞いております。また、そういう制度がある中で、実際には、学生が帰ってきても就職する先が島にないという、長島町に。そして、採用先がなくて、帰りたくても帰れないとか、そういう実質的にありがたい、そういう面も出てきているわけなんです。
     町長、どうですかね。島の将来、生産年齢とかそういうのを鑑みてみたときに、少子高齢化に歯どめをかけるためにも、島の企業、産業にも若い人材を求人していただけるような、そういう取り組み、そういう方向性というのはできないでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     先ほどから東議員の質問を聞いていますと、全て国が支援するというようなことで私は受けとめました。そうすると、零細な奨学資金も要らないのかなと思ったところでございますが、いわゆる定住を目的として、そういうことができないかということでありますが、先ほど教育委員会からもお答えをいたしましたように、今、本町の持っている奨学資金の資金そのものが、支給型にするというとパンクしてしまいます。
     それらのことも十分に考えていかないといけませんが、先ほど言われておりますように、特殊な仕事、いわゆる資格ですね、保育士さんとかいろんなそういうのがあります。今、私ども、ことしも保育士の募集をしましたけれども、応募がなかったというのが現実でございます。それを解消するためには、そういう特典というか、そういうものも必要かと、そのように思います。
     先ほど、東議員の質問の中で、全てを無償化にするということになるというと、じゃ、町として、無償化でやって、帰ってくる人に、奨学資金を借りなくてもどうなのか、それを帰ってきた者には、帰ってきてご苦労さんと支給するのかという制度なのか、非常に先ほど局長も答えましたように、教育委員会の奨学資金だけの検討じゃなくして、総合的に考えていかなければいけない問題かと、そのように思っておりますし、島に帰ってきて、島の振興に頑張りたいという気持ちを持った人たちがふえていくようなことを私どもは推進していかなければいけないと、そのように思いますが、奨学資金でどういう優遇措置ができるのか、どうすればこのまちに帰ってきて貢献したいとかいう、そういう気持ちになるのか、先ほどから教育長、局長が答えているように、ただ奨学資金を担当する一部署で検討じゃなくして、町民支援課、保育所を担当するそういう部署、いろいろなところと、どういうふうにしたらこういう環境が整えられるかということは検討していかないといけないと、そのように思っておりますし、またそうしていかないと、資格で仕事をする分野において、なかなか募集しても来ないというところがございます。
     実際に、保育士を目指して勉強している出身者もおります。そういう方々に問い合わせてみますと、島のこども園で実習をして、保育士さんの皆さんは、ぜひ永良部に帰ってきて頑張ってよと返すんですけれども、やはり向こうのほうの職場に就職するというのが現実でありまして、やはり、今言うような奨学資金だけでこの人材を確保できるかというと、そうではないのかなと、そのように思いますので、やはり職場の環境だと、そのように考えておりますので、こういうのを教育委員会や関係部署と十分な議論をしながら、そういう人材の確保には努めていかないといけないのかなと、そのように考えておるところで、それはまた、今回、保育士さんの募集について、1人も応募者がなかったということから、これは、今、町民支援課とも議論をしているところでございますので、こういう若者の定住というものについては鋭意努力しなければいけない大きな課題だと、そのように捉えているところでございます。
    ○5番(東 弘明君)
     前向きなご意見ありがとうございます。
     この問題は、教育委員会だけじゃなくて、本当に役場挙げて、この島の将来をどうするんだという、島には有望な若者、人材がいっぱいいるわけなんですよね。いる中で、なぜ都会にみんな行くのかという。やっぱり、働く環境で、いろいろあると思うんですけれども、そういう島から出て、学んで、そしていずれは島に帰ってくるというその環境、そして帰ってきたときに、何らかの形で就職ができる、働き先があるという、それは自分たちを含めて、全町民挙げてそういう環境を整えていくべきことじゃないかなと思っているわけなんですけれども、そういう環境づくりのために、全町民、みんな全て挙げて取り組み、そして島の将来が、若者があふれるまちづくり、そういうものを目指して、いろんな知恵を出しながら、しっかり取り組んでいきたいと思います。
     以上で質問を終わります。ありがとうございます。
    ○議長(永野利則君)
     これで東弘明君の一般質問を終わります。

第2日(5)

発言者

  • 桂  弘一

発言内容

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  • 次に、桂弘一君の一般質問を許します。
    ○11番(桂 弘一君)
     こんにちは。桂弘一です。
     私は、平成30年第3回定例会に一般質問を2点通告してあります。壇上で順を追って質問したいと思います。
     我々和泊町議会では、議会活動のあるべき根本姿勢として、議会は町民主権を基礎とする町民の代表機関であることを常に自覚し、公正性、透明性、信頼性を重んじ、町民に開かれた議会及び町民参加を不断に推進する議会を目指して活動しなければならないとの意見集約のもと、さる6月27日、やすらぎ館、6月29日、内城公民館において、議会報告会を開催いたしましたところ、多くの意見や提言、要望をいただきました。中には、議会に対するありがたくも厳しい意見や、行政に対する不信感からくる憤った意見もいただきました。
     参加いただいた町民の中には、我々議会に対して物足りなさも感じた方もいらっしゃったのではと反省しきりですが、私個人といたしましては、議会人として、新たな気づきを教えていただいた、中身のある議会報告会になりました。
     そこで、今議会での一般質問は、私の所属する総務文教委員会に関連する事項で、議会報告会において明確に答えられなかった事案及び執行部にこれは問うべきだと思われる事柄について質問したいと思います。
     まず1点目、行政運営について。
     ①町職員の新規採用における公平性・透明性はどのように担保されているのか。また、そのことが、現状、広く町民の理解が得られていると思うか。
     ②町民の知る権利(情報開示請求権)の行使に対して、どのような姿勢で対応しているか。
     大きな2点目、教育行政の重点施策について。
     ①小規模校教育の振興の中に、「学校規模の適正化について検討」とあるが、具体的に誰が何を検討するのか。
     ②「懇談会の実施による地域住民の意見聴取」とあるが、具体的にはどのような手順等で行われるのか。
     ③総合体育館の建設計画について、検討委員会を早期に立ち上げる考えはないか。
     壇上からは以上でございます。
    ○町長(伊地知実利君)
     桂弘一議員の一般質問、行政運営について2点質問を受けておりますので、順を追って答えさせていただきます。
     まず、町職員の新規採用につきましては、以前にも桂議員から質問を受けたことがあります。それらのことから、ダブる点もあるかもしれませんが、お答えをさせていただきます。
     職員採用試験は、第1次試験において実施している教養試験・事務適性検査、第2次試験において実施している作文と面接試験において、得点順に合格者を決定しております。
     第1次試験の教養試験については、県の町村会を通して、日本人事試験研究センターの試験問題の提供を受けており、問題内容が事前にわからないよう、試験当日、受験者が開封することとなっております。
     また、第2次試験については、面接を外部委員4名を含めた職員採用試験委員会の方々に実施していただいており、作文とあわせて、採点についても行っていただいております。
     第1次試験、第2次試験ともに、職員採用試験委員会において審議し、成績上位の者から推薦をいただいております。その推薦をもとに合格者を決定しております。
     その後、合格者は採用候補者名簿に登載され、その中から採用者が決定されることになっております。
     このように、試験から採用まで、公平・公正に行われております。
     透明性の点でございますが、受験者の氏名・得点などについては、個人情報であり公表することはできませんが、試験内容については募集要項に載せ、公告し、ホームページ上でも公表しており、また合格者の受験番号についても公表しており、透明性が保たれていると考えております。
     町民の理解という点については、平成19年度から職員採用試験委員会制度を設けて試験を実施しており、理解を得られているものと考えております。
     次に、情報開示請求に対する対応につきましては、町民から情報開示請求があった場合は、まず請求内容の確認を行い、既にホームページなどにより公表されている情報については、その情報の所在を教示し、その他の情報に関しては、和泊町情報公開条例に基づき対応をしております。
     条例では、請求者に対し、開示請求があった日から起算して15日以内に開示決定などをしなければならないと定められております。役場内で判断できるものについては、できる限り速やかに対応するよう努めておりますが、契約などにより開示の判断が困難な場合は、必要な手続により、契約相手方に照会を行い、回答を待って決定を行っているところでございます。
     現在も、法律などに基づき、適正に対応しているところでありますが、今後とも町民の知る権利を尊重し、町政に関する情報の一層の公開を図り、町民の町政に対する信頼を確保するため、真摯に取り組んでまいりたいと考えております。
     以上で壇上からの答弁を終わらせていただきます。
     次からの質問につきましては、担当課長からも答弁をさせていただきたいと、そのように思っております。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     桂議員の質問にお答えをいたします。
     平成30年度の教育行政の重点施策については、平成29年度からの第2次和泊町教育振興基本計画にのっとって進められております。
     議員ご指摘の小規模校教育の振興については、児童・生徒がよりよく学べるための小規模校のよさを生かした教育活動を推進するとともに、学校規模の適正化についても検討を進めていくことになっています。
     振興策の一つである学校規模の適正化の検討については、ここ数年間の児童・生徒数の推移を見て、各学校の学級編制が完全複式になった段階で検討委員会を立ち上げて検討していく考えであります。
     平成28年8月に、城ケ丘中学校区学校規模適正化検討会が開催され、学校関係者や地域住民の方々の意見を広く伺ったことでしたが、意見の中には、統廃合の対する慎重論として、地域コミュニティーの核としての学校の役割の維持を望む声もあり、一方、推進論として、少人数の現状を改善する必要性も出されました。
     現在、城ケ丘中学校区については、ここ数年は現状維持の児童・生徒数が見込まれております。
     今後、児童・生徒数の変化を注視しながら、小規模校のよさを生かした教育活動のさらなる充実を考えていきたいと考えております。
     2点目の質問にお答えをいたします。
     小規模校教育の振興の中の懇談会の実施による地域住民の意見の聴取については、小規模校が地域とのつながりを大切にした学校の姿を策定していくための具体策の一つであります。
     ここでいう懇談会は、現在、学校が行っている地域教育懇談会や地域行事での懇談、学校評議員の会などが挙げられます。小規模校のよさを生かした教育活動の推進に当たっては、小規模校のよさ、特徴と言える、子供一人ひとりが主役となり、同じ年齢や異年齢のきずなが強く、相互に支え合い、学び合う活動を最大限に生かす教育活動の展開が大事になります。
     保護者はもちろんのこと、地域住民の皆様が学校での教育活動や学校行事に参加、また参観していただくことや児童・生徒や学校の先生が地域行事に積極的に参加し、子供たちへの指導の様子などについてじっくり語り合うなど、互いに触れ合いながら学び合う活動は、これまでも本町の特色ある教育活動として展開されてきたところであります。具体的には、ゲートボールをしたり、昔の遊びを学んだりするなど、地域人材の活用などが挙げられます。
     今後も、さきに述べました懇談会を初め、行事に関連する会合等を通じて、学校と地域住民がコミュニケーションを深め、学校は地域住民の意見聴取に努めながら、小規模校のよさを実践していけるよう、教育委員会としても指導助言に努めてまいりたいと考えております。
     3点目の体育館建設についてお答えをします。
     総合体育館の建設計画については、多額の資金を要する新庁舎を優先し、建設することとしたため、新庁舎建設後の財政状況を十分に考慮し、総合体育館の計画を推進する必要があると考えております。
     そのため、財政担当課及び関係事業課と協議し、国などの補助事業を活用することが不可欠であるとの共通認識のもと、各種の補助事業の情報収集に努めているところであります。対象事業として、国土交通省が公共スポーツ施設の移転や新設、建てかえを支援する事業を創設する旨の新聞掲載もあるなど、新たな情報もあるようです。
     これらの詳細について注視しつつ、その他の補助事業も調査研究するとともに、アンケート調査の実施や可能性調査業務の報告の結果を踏まえた具体的な協議を進めるため、本年度中に庁舎内に体育館建設プロジェクトチームを設置したいと考えております。
    ○11番(桂 弘一君)
     町長、議会報告会の中で出た言葉として、役場職員の採用について、最終決定は町長にあると思っていますが、最近、役場職員の人の子供が採用されていると、主婦の間であれは一体何なのかと話題になっている、町民の雰囲気が読めないのかなと思っている、このことを町長に議会で議題に上げてもらって聞いてもらいたい、そして親子採用のケースが何件にもなってきている、今の役場職員の子供を採用する可能性はますます高くなる、今後どうするのか、それともそういうケースは全部オッケーなのか、今までどおりなのか、議題に上げて町長に問うてほしいという意見が出ました。
     先ほど、町長がおっしゃっていた町民に理解が得られていると思っているという意見に対しては、非常に違うんじゃないかなというふうに私は思っております。
     例えば、役場の新規採用について、全く興味がないという人を除いて、大いに興味がある、多少興味があるとか、まあまあ興味があるとかいう人たちだけを、町政運営についてそれなりに興味がある町民を集めて、理解が得られているのかどうなのか、例えばアンケートをとったとして、肌感覚で、町長、どれぐらいの町民が理解をしているとお思いですか。
    ○町長(伊地知実利君)
     職員採用につきましては、どれだけの町民が理解しているかというようなことですが、何%の人が理解しているということは把握は、私は……
     肌感覚でいっても、どういう理解をいただいているかということについては、数字では答えることはできませんけれども、ただ、私どもが職員採用については公募をしているわけでございまして、インターネットや広報、区長会、いろんなメディアを通して職員採用の公募については発信をしているところでございます。そのようなことで、この職員採用の応募について、やはり受験をしたいという人の仕事の選択というものについては、それなりに権利があるかと、そのように感じているところでございます。
     それを、はなからこうだから、環境がそうだからということで排除することは私はできないのかなと、そのように思っておりますし、受験に当たっては、1次試験、2次試験というものを実施いたしまして、その結果について、採用試験委員会の皆さんに委ねているところでございますが、桂議員が指摘のように、最終的な決定は私にあります。そういう結果を踏まえながら、公平に採点をして、順位を私のほうに進達をするというような方法をとっているわけでございまして、私がこの子を、この人をと加担していることは一切ございません。
     私としては、採用については、このような貴下の意見を十分に聞きながら採用を決定しているところでございますので、今、桂議員が言われますように、私が今の試験方法、採用方法が適正であるのかどうなのか、町民の意見を聞いたかというのを肌で、実際に調べたこともございませんが、私としては、こういう私の一存でこの人を採用しようとか、こうしようとかいうことはなく、採用試験委員会の答申を尊重しながら採用しているということでございまして、それを全ての町民にこういう方法が的確なのかどうなのかということは、私の肌感覚としては、調査もして聞いたこともございませんので、今のところ、こういう透明性を図る上からは、そういう機関の答申を尊重して採用を決定していくという方法しか、今のところは持ち合わせていないところでございます。
    ○11番(桂 弘一君)
     ホームページで見ましたが、総務課長、ことしから35歳以上になったんですか、それとIターン・Uターンの方ということで、全国的に募集をかけていると思うんですが、間違いないですか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     今年度から、年齢につきましては35歳までと、その理由といたしましては、先ほど議員がおっしゃいましたように、Iターン・Uターン、それから社会人経験者での枠を広げようということで、ことしから年齢を5歳引き上げて実施しております。
    ○11番(桂 弘一君)
     町長にお尋ねしますが、例えばIターンの方で5人がお受けになられて、採用枠が5人だと、彼らが全員、上から順位が1、2、3、4、5だというんであれば、先ほど町長がおっしゃっていた成績順に採ると、そういうことになりますが、確認ですが、もしそういったときはそういうことになるということですか。本町出身者じゃなくても、成績順で採ると、そういうことですか。
    ○町長(伊地知実利君)
     今までの試験の採用結果につきましては、先ほど桂議員が指摘するように、いわゆる町内出身者だけということはありません。
     ただ、このまちに来て、受験をして、このまちの振興発展に努力をしたいと、力を発揮したいというような方々が現在でも何名かいらっしゃることでございまして、その採用を島の出身者だけに絞るということはいたしておりませんが、やはりIターン、Uターン、それぞれこの島で働きたいと、まちで働きたいという意思の強い人たちばかりが応募していると、私もそのように思っておりますし、いろいろ面接や作文などにも、このまちへの思い、そして行政を担当する場合にどう取り組んでいきたいか、いろんな個人の特性、考え、そういうことも聴取しながら、試験委員会の中でも受験者一人ひとりの考え方も十分に聴取しながら採点をしているところでございます。
     ただ、例えば5名退職者がおって、5名採用しなきゃいけないという中で、5名が受験して、じゃ5名全部採用するんですかということについては、実際にこの5名の皆さんが町の職員として力を発揮できるかどうかというのも、やはり委員会の中で十分に精査をしながら、適正であるか、町政に当たる考え方がすぐれているか、そういういろんなものを総合的に判断して、答申をいただいて採用しているところですが、もし成績が振るわなくて、この人を採用したときに、実際に町の職員として町民の福祉のために頑張っていただけるかどうかというものも判断をしなければいけませんので、5名採用すべきものを4名になるかもしれませんし、3名になるかもしれない。
     そういうようなことで、今、総合的に委員会の意見を聞きながら、採用を決定しているところでございます。
    ○11番(桂 弘一君)
     町長、例えばのケースで言ったんですが、例えば8人受けて、5名枠の中で5人が全部島外の人であっても成績順に採るということですかということですよ。そこに、町長の人事権、専権事項があって、自分のまちづくりをすると、共生・協働のまちづくりをする、自助・共助・公助、和する和泊のまちをつくると、そういったときに、順位は7位だけれども、試験そのものは合格はちゃんとしているという中でですよ、やっぱり町内の人も1人や2人は入れなきゃまずいとかいう政治判断、いわゆる町長の専権事項というものはなくして、今、答弁にあったように、成績順で採るのかということを聞いているんですよ。
    ○町長(伊地知実利君)
     当然、5位までだったら、島外の人ばかりだったらそれを採用するかということじゃなくして、私に答申をしていただく委員会からの答申につきましては、例えば5名を採用する枠がありますけれども、ここからここまでは町民の福祉のために力的にも十分ありますから町長が判断してくださいという、今、桂議員が言うように、じゃ上から順番ですかばかりじゃないです。そういうことは、試験委員会の皆さんも、私に決定する余裕というか考えるものを、そういうものは私に与えていただいておりますので、今、桂議員が言っておりますように、じゃ6位から8位まで島の人がいるけれども、その人たちは採用しませんかということについては、それは必ずしもそうではない、枠は設けていただいているところでございます。
    ○11番(桂 弘一君)
     それを聞いて安心いたしました。
     安心はしましたけれども、以前の答弁の中でも、憲法の職業選択の自由と、20歳以上になれば、違う人格の中で、親が職員であるからといって採用しないということはできないと、それと、今、似たような形で、選考委員会で図られて、彼らの答申を重視するという話を聞きました。
     この新規採用については、我々の中でも、我々の先輩方からも、町長の専権事項であるから、そこには深く立ち入らないと、立ち入って町長の手を縛るようなことがあってはいけないという町長に対する敬意のもとに、私もそうですが、皆さんが余り大きな声を出さない、質問をしないという流れだったと思うんですよ。
     ただ、この間の答弁、きょうの最初の答弁も聞くと、町長に敬意をあらわして、町長の専権事項に対して、町長の手を縛らないようにというような思いで町長を見ている人たちに対する、憲法論を持ち出す、あるいは選考委員会の判断を持ち出す、そして自分の手を自分で縛っているというふうに見えるわけですよ。自分の専権事項を自分で縛って、憲法が当たらない、私は憲法にも全然当たらないと思っているんですよ、論議をするんだったら後でしてもいいと思っているんですが、最初から選考委員の判断が優先されていないか、またその判断を理由に、あらかじめ逃げ道をつくっているんじゃないかなというふうにとらわれるような発言があったんで、非常に心配をしたところです。
     じゃ、親子採用について、同時採用について聞きたいんですが、共生・協働のまちづくり、和する和泊のまちづくりということと、この和泊町において、公務員は生涯保障、身分保障がされた、町民の目線から見れば、金銭的にも身分的にも勝ち組ですよ、保障されています、年収的にも。そういういわゆる経済格差というものが、町長は肯定をするのか、あるいは町民のために働けるという枠があるんであれば、5人のうちの8人は十分ですよと、その中からその地域性、この地区には役場職員が1人もいないからここは入れるんだとか、あるいは全体の報酬としての部分は家族に1人でいいんじゃないかと、成績的にはちょっと落ちるけれども、こっちを入れて、1つの家庭の中に島で言う高給を保障された人が2人はやっぱり偏り過ぎるのは問題じゃないかなという思いはないのか、同時採用ということと、町長の言うまちづくりというところの整合性は、町長の中ではどうとっているのかというところをお聞かせ願えますか。
    ○町長(伊地知実利君)
     先ほどから申し上げておりますように、どうしても職員というものについては、先ほど指摘のように、身分保障、それから経済的な保障があるわけでございますが、私が採用をして、その新採の折に言っているのは、当然、地域のために、役場のために、町民のために仕事をしてもらわなきゃ困るというようなことは採用の時点から申し上げているところで、採用後も機会あれば、町民は公僕である以上、町民の福祉のために頑張っていただかなきゃいけないというようなことでございます。
     今、桂議員が質問しております1戸から2人、3名、そういうものが公正なのか、そしてまた、まちづくりのためにどうなのかというような問いだと、そのように思いますが、私も地域性、職員がいる地域といない地域もあると、そのように思っております。ほとんど、今、21集落ございますけれども、ほとんどの集落にそれぞれ職員が、職場は役場だけじゃなくして、こども園とかいろんな機関に職員がいるわけでございますので、そういうことは、地域の振興は、やはり先頭に立って職員がリードしていくことも重要な課題でございますので、その辺のことは職員にも逐一啓発をしながら、要請しながら進めているところでございますので、今、桂議員の質問の主としては、地域に職員を配置ということじゃありませんが、そういうことも考える必要がないかというようなことかと、そのように思っております。
     今、先ほども言いましたように、試験委員会から私のほうに推薦が上がってくるのは、何人採用したら、ここからここまでは職員として十分に働ける人材ですという答申をいただくわけですが、その中から十分にその人たちの能力、そして委員会での総合的な順位、そういうものを判断しながら採用していっておりますし、また今後とも公平・公正を重視しながら、地域性というのも考える必要があるのかなと、そのように考えているところでございます。
    ○11番(桂 弘一君)
     地域間格差は埋めていくということを考慮の中の一つに入れているということなんですが、経済的な格差については、町長はどう思われているのか。
     ここに、総務省発表の2017年地方公務員市町村別年収ランキングというのがありますが、和泊町は、2017年、退職金が2,047万4,000円、年収が41.6歳で518万6,860円です。和泊町の平均所得年収、これも総務省発表統計資料からなんですが、2012年で257万765円ですよ。倍弱になります。
     生涯賃金を調べてみますと、これは平成28年、地方公務員の総務省の実態調査を用いて、推計ですか、若干高目に出ていると思いますが、それほどでもないというんであれば、総務課長、ちょっと教えていただきたいんですが、一般行政職で、年金は入らないですよ、退職金まで入れて2億3,108万6,137円、給与収入で2億949万3,137円、退職金が2,159万3,000円となっています。先ほどの総務省の市町村別ランキングでいくと、退職金でもう2,040万が2,159万となっていますから多少高目にはなっていますが、恐らく大体同じぐらいの、若干3,000万ぐらいですか、下がる可能性ありますが、そういった数字になるわけですよ。
     そこを町民目線から見たら、そこは非常に重視されるところですよ。何も親子で、それほど恵まれたあれで採用する必要がないじゃないのか。優秀とは言うけれども、1位から8位まで、5位までだけど、あと8位以内であれば、十分公務員の、町民の公僕として働ける能力があるというんであれば、それは公務員の子供を排除していくというやり方が私はあっていいと思っているんですよ。
     もっと具体的に言えば、町長がそういう社会をつくりたいと、自助・共助・公助、共生・協働のまちづくりという意味で、公平性を生涯年収の意味で公正に保ちたいと、できるだけ多くの地域、多くの方にそういう公僕の仕事を与えてやりたいと、私の政治的な思いはそうなんだと、だから課長クラスの皆さん方に、私が町長でいる限りは、どうか試験はちょっと遠慮してくれということは、もう政治的な判断あるいは方向性を打ち出す中で非常に、全然可能なことだと思うんですが、そのことについては、町と町長はどうお考えですか。
    ○町長(伊地知実利君)
     今の質問につきましては、いわゆる役場の職員の子弟、要は遠慮させたらどうかというふうな、そういうご意見だと思いますが、先ほどから言っておりますように、公平に全町に等しくそういうのを配置といいましょうか、そういう人材がおれば、それはそういうこともあるかもしれない。先ほど、冒頭に申し上げましたように、人は職業の選択というものについて、受験をするなということができるかどうか、今、桂議員は町長の考え方でいいのじゃないかというようなことも申し上げられましたが、それについては、公平に受験をする場を与えるというのもまた大事なことだし、その試験の結果によってどうだという判断をするのもいいのかなと、そのように思っております。
     今、試験をする前に、君がいるから遠慮させろよとかいうことが言えるのかどうかということも、これからちょっと調べていかないといけないと思いますが、これは、私の専権事項であれば、私の権限でそうしなさいということは言えるかもしれませんが、やはり島に帰ってきて、島のために、まちのために頑張ってみたいという意欲のある皆さんをはなから排除していいのかどうなのか、そういうこともいろいろ総合的に考えていかないといけないと、そのように思っておりますので、今ここで、じゃ、そうしますということは答えられませんが、今後の大きな課題として捉えてまいりたいと、そのように思っています。
    ○11番(桂 弘一君)
     この質問を進めていく上で、一言断っておきたいのは、現状、親子でお勤めになられている方あるいはご兄弟、夫婦でいらっしゃる方たちには、その時々の責任ある人たちが責任ある選考過程の中で採用したものですから、そこは胸を張って今までどおりやっていっていいと思うんです。
     ただ、現状の町民感覚を正常に分析した結果、将来に向けてという話なんですが、以前の質問の中では、憲法の選択の自由ということがありましたが、町長に対して、公平性とは何ぞやと、町長の公平性とは何ぞやということを以前問うたことがあって、ある行政マンから、桂、100年早いと、町長にそういう質問をするのは100年早いと、民主主義についてするのは早いということだったんですが、僕はそのときは、その上に立った一つひとつの施策だということの判断、だからそれは大切だと僕は思っていたんですが、そういうことを言われたもので、それからはしゃべれなくなったんです。
     公正な社会を支える不公平の承認という考え方があります。これは広く用いられていることです。町長が、町長の政治判断で、まちづくりの中で、広くいろんな町民に、家庭に公務員をという身分をやっていきたいという思いがあって、それを明文化はできないにしろ、常日ごろ、そういう話を、私が町長でいる限りはそういう思いでやっているんだと、皆さん理解をしてくれよというふうに課長クラスの人たちに常に言って歩くということは何ら問題がないと思いますよ、僕は。また、執行部の職員が子供に、うちの町長はそういう考えだから、俺がいる間は難しいよと、同じ公務員、国民に奉仕したいんであれば、違う仕事もあるだろうと、あるいはそれまで待てよという家族の中で話し合いがあって、それを受け入れる子供がいると、これも本当に自然の理だと僕は思っています。
     もし、そういうことを子供に言って、その子供がそれを、いや、おやじ、それはもう理解できないということで受けると。受けたところで、滑ったところで、先ほどの町長からいえば、公表はしないということですよね。自治体によっては、滑った人だけは教えてあげるということですが、落ちたことは公表しないんであれば、憲法上何ら問題ないですよね。訴えるかという話ですよ。それでも入りたいとかいうのは、もう今だけ、金だけ、自分だけみたいな話で、町長やおやじがこういうまちづくりをしたいからちょっと待ってくれということを聞かないというんであれば、最初から公務員としての資質がないと僕は思いますよ、そういう子は。
     この間の日本医科大学ですが、女性であるだけで最初から10点点数を引くと、これは受ける人たちからすれば非常に不平等だというふうに感じ、またそういうふうに取り上げている方がいました。しかしながら、医療界全体を考えたら、彼らも病院を持っているわけですよ。その中で、今、テストをすると、女性のほうがもうみんな通っていくと、その中で、多々、女性は耳鼻咽喉とかそういった方面にみんな進むと、女性をそのまま、いわゆる世間で言う平等に採ると外科医がいなくなると、そこはやっぱり超リアル社会の中でまずいということで、男性を優位にという形をとって、これは医学界の常識らしいですよ。それ以外は、そういうことに対しては騒ぐ人はいないじゃないですか。これが僕は現実だと思うんですよ。
     町長、親子採用、同時採用については、伊仙町がゼロということでした、問い合わせしたら。天城町が1組と、それは資格公務員、お母さんが、反対かもしれませんが、保母さんで、1人が栄養士だということだと。以前にも1組いたけれども、息子さんが合格と同時に1年以内にはもうやめられたということで、そこは町長の政治的な方針とか何か内規的なものがあるんですかと言ったら、何にもそれはないですよと。ただ、職員を初め町民の目線の中で、それが許されないというプレッシャーみたいなものが、我々がもう肌で感じるということでした。
     町長、もう一度問いますが、町職員の息子が、娘さんが、同時に一般職で、土木とかの技術職あるいは保母さんとかの資格公務員とは除いて、一般職の中で2人同時に入られて、それが5組も6組もなるということが正常な組織だというふうに今でも思われますか。
    ○町長(伊地知実利君)
     本町の職員採用におきましては、先ほどから申し上げているとおりでございます。
     親子、兄弟、夫婦、そういうものが多い中で、それが正常と思うかというようなことでございますが、私は、職員がそれなりに仕事に従事をしていく中で、力を十分に発揮し、町民への福祉向上のために努力しているものだと、そのように思っております。その職員の皆さんには、自分の持てる力を十分に発揮して、町民への奉仕、公僕としての役割を十分に果たしていただく、そういうことを、これは個々に言うわけじゃありませんけれども、職員全体に向かって言っていることでございます。
     職員として、結婚によって夫婦で職員になっている方々もいらっしゃいますし、そういうことを一概にだめだとか、いいよとかは言えませんけれども、ただ、私がこれからやるべきことは、この職員に強く、役場の職員として働く以上は、町民の先頭に立って、自分の職務を全うするという気概を持っていただきたいと、そういう職員のやる気の喚起に努力していく方法を、今のところはありませんけれども、今後、先ほどからご指摘のように、公平・公正、町内21集落をどう考えていくかということについては、これからの職員採用の試験、また試験委員会の皆さんとも協議、依頼をして、これは先ほど桂議員も言っておりますように、採用については私の専権事項であるからしっかり頼むよということだと、そのように思いますので、そのように今後取り組んでまいりたいと、そのように思います。
    ○11番(桂 弘一君)
     国民主権あるいは町民主権からいえば、皆さん方は、雇用主は町民です。公務員法か憲法か何かわからないですけれども、そういうふうになっています。町長、公正さ、公平さがちゃんと担保されていない社会あるいはされていないんじゃないかなというふうに町民が思う、町民が疑う、そのことと、そういうことが全くない社会では、社会の発展性が違うというところからの話ですよ。町民目線からの話ですよ。町民目線から、そういうふうに疑われる、言われる、それをひがみ、ねたみ、やっかみというふうに言うのか、町長がそういう町民の声に、1人や2人じゃどうしようもないんですけれども、多くの声が聞こえたときに、そういうその声に、公平性・透明性の中に、採用する中に客観性と納得性を、町民に対する納得性がある新規採用の仕方をしてほしいと僕は切に思っています。
     アメリカの皆さんは、私もびっくりしたんですが、世界的なエレクトロニクス企業でインテルという会社があります。そこのCEOがやめたときの理由が、以前に女性社員と不適切な関係があったということが辞職をさせられた理由でした。それは、日本で言う、三面記事で言う不倫とかそういうことではないんですよね。同じ職員から、あるいはそこに注視している普通の人々から、あの会社はえこひいきするという体質があると見える、そのことだけで会社の信用度の損失だと、大きな意味でですね、それほど公平性を担保しているということらしいんです。そういうことでということです。
     私は、町民からそういうふうに見えるような職員採用の仕方はおかしいんじゃないかなと、町長の専権事項の中で、いたずらに憲法を持ち出したり公平性を持ち出したりしないで、果敢に自分の権限を、町長がおっしゃったような権限を用いて、町民の納得のいくような職員採用の仕方をしていただきたいと思います。
     続いて、町民の知る権利の行使に対して、どのような姿勢で対応しているか、これもまた町民から言われたことで、それは僕も議員になる前に経験のあることで思い出したんですが、これはもう端的にコピー代の話です。
     総務課長、普通のコピーが、町に頼むと10円で、開示請求して頼むと40円だというふうな指摘でした。僕も調べたらそういうことでした。そのことに関しては、高いじゃないかという指摘でしたが、総務課長、どうお考えですか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     情報公開に関する開示に対する費用については、確かに、今、議員がおっしゃいましたように、白黒で複写機でした場合に1枚40円、それからはカラーでは240円というふうに施行規則のほうで規定をされております。あと、録音テープとかいろんな規定もございますけれども、これは規則によって規定を現在されております。
     近隣の町村であるとか、あるいは県であるとかとも比較したところ、町村については本町と同じような金額でありました。県については、若干安目な金額の設定をしておりますけれども、その高いという印象を受けたのは、多分かなりのページの開示請求をされたから高くなったという私の印象でございます。必要な部分だけをポイント的に開示請求していただければ、さほど金額は高額にはならないものだと、今、感じているところでございます。
    ○11番(桂 弘一君)
     これ、和泊町の行政案内、県も見ましたが、同じような文章だったんですが、「情報公開制度は、町民のみなさんの町政に対する理解と信頼を確保し、町民参加による公正で開かれた町政の実現を目指すことを目的とし、町の機関が保有する情報を町民のみなさんに公開するための制度です」。これが、なぜ40円もするのかということで、高いんじゃないかということで問い合わせした結果、総務課の回答が、書類を探してコピーする手間代がかかるというような説明でした。
     しかし、その町民の行政参加を促すというための制度であって、町民がそれを開示請求したときには、それは喜んで町民のために働くのが皆さんの仕事であって、そこに給与と違う形で手間代を取るというのは、これは町長、おかしな話じゃないですか。
    ○町長(伊地知実利君)
     ただいまの作業につきましては、いわゆる勤務時間中の作業でございますので、今、ご指摘のとおりかと、そのように思っております。
     今、コピー代の違いにつきましては、区長さんとかいろんなそういう方々が会議のために必要かという、そういうときも、各区長さんから伝達のためのコピー代とか、そういうところもいただいているところでございまして、今、ご指摘の情報公開開示によるコピー代をどうと、職員がそれを探す時間がどうのこうのというのは、それは理由にならないと、私もそのように思います。
     今後、総務課長、先ほどお答えいたしましたが、情報公開の開示についての書類作成について、どういう値段なのか、そういうのを一応調査を、調べて、類似団体との整合性を保った規則の定めだと、そのように思っておりますので、決してそういう説明、これは余分な仕事だというふうに説明した職員については、これは注意をしていかないといけませんが、勤務時間中のことでございますので、当然これは桂議員の指摘のとおりでございますので、そういうことがないように、情報開示のコピー代が高い、安い、その件については、やはり近隣の町村とも整合性を図りながら当たっていきたいと、そのように思っております。
    ○11番(桂 弘一君)
     県は、2016年だと思いますが、問い合わせ近々したんですが、幾らからだったか忘れましたが、改定をして、後で総務課長、問い合わせしていただきたいと思いますが、恐らく10円に下げたと、それは全国の一番安いところに合わせた、その趣旨はどういうことでなんですかといったら、県民の情報開示請求権の行使がなるべくしやすいようにということでした。
     ぜひ、町長、総務課長、近隣の市町村じゃなくて、県に準じて、全国に準じて、我々も議会もそうですが、行政も町民参加と、そういった開かれた町政を目指すと、そのための制度ですから、全国の最低レベルに合わすぐらいの先進性を持って、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。
     教育制度の重点施策についてですが、これは教育長に一言おわびを申し上げたいと思います。
     私の中で少し勘違いがありまして、2年ほど前、城ケ丘中学校規模的検討委員会を、3月議会のときだったと思うんですが、8月に立ち上げるということだったものですから、私は8月まで待ちました。そして、8月に私たちが呼ばれて、そして呼ばれたときには、もう結果が出ていて、今のままでいきますと、皆さん、ご理解くださいということだったんですが、そこで紛糾もしましたよ、皆さん、このままでいいんですかという話もありの、果たしてあれが検討委員会と言えるのか、その当時、新潟県の三条市か何かのインターネットで取り寄せて、そうすると、向こうはいろんな教育関係者を呼んで、1年間ぐらいずっといろんな検討をして結論を出すと、それが検討会だと思っているんですよ。
     最近も、また取り出すと、検討会をする場合は、検討会要綱、そういうものをつくり、どういうメンバーを指名するのか、教育長が認める者というような形で、地域の保護者代表、地域住民代表、先生方、ほとんど教育関係の方はそこは呼ばれていなかったですが、そういったものをするというふうに僕は30年度の部分は読み取ったから、そのときのこのままでということと、ふだんの回答の中で、全部が複式になって、そのときに考えますという答弁、これとまた子ども議会、城中の子供から和泊町の小中学校を一貫教育にしてくださいと、考えられないかという答弁、そこにも同じように将来的には考えるという答弁。それと、ここにいくと平成30年度の重点施策ということで、学校規模の適正化について検討するとあるから、ちゃんとそういうふうに和泊町全体の教育関係あるいは城中であれば地元の自治会の人たち、PTAの人たち、校長先生、教頭以上ですか、そういった人たちを指名して、1年間にかけてやるのかなというふうに、これで見たら読み取ったわけですよ。
     じゃ、ふだんの答弁と、この文章とは全然違うじゃないかということで聞いたんですが、答弁では、検討会という、そういう大上段に構えたものではなく、常日ごろからそういうことをやるということで、また懇談会の実施による地域住民の意見聴取とあるんですが、そこにいくと適正規模の、適正化配置の検討委員会の文科省から出ている手引というのがあるんですが、そういったものに沿って、1年間ぐらいをかけてアンケートもとると、そういったことをやってやるのかなというふうに理解したんで、えっと思って、これは本格的にしていただけるのかなという思いで、どういう手順でやるのかということを質問したんですが、教育長答弁でいくと、ふだんの懇親会とかそういったところで今まで以上にそういったところを話題にして、聞きながらというような答弁だったんで、そこはもうふだんから答弁を聞いているんで、理解したところです。
     ただ、町長にも教育長、お二方にもぜひ聞いていただきたいんですが、和泊町の教育行政、教育長の新制度への移行、そういったものは全国でも本当におくれています。2年ほど前、教育行政に積極的な自治体こそ、中途であっても制度の移行をしているということで、我々和泊町もやりましょうよと、町長、教育大綱、町長の手で書きましょうよという話をしました。
     制度移行についての文科省からの手続についての統計が出ているんですが、1,718市町村のうちに、既に1,374市町村が新制度に移行していると。移行している自治体の1,374市町村の中で、教育長を新たに任命して新制度に移っている市町村が767、新たに任命をしてですよ。それで、私が提案していたような形での、教育長に途中であっても辞職をしていただいて、旧教育長を新たにし直すというような形をとっているというところ、改めて任命したというのが1,374のうちの、旧教育長であった者を改めて任命709ということでしています。
     そして、教育大綱を新たに書き直したと、あるいは以前からあるものを踏襲するという形をとる自治体というところがあって、新たに大綱を書き直したというところのほうが多いんですが、新たな制度移行するわけですから、ぜひ町長、先進地のことを、今までは教育行政の独立性ということで一般部局からの口出しはできなかったところを、これからは町長が大綱を書き、また部局を町長の下につくるわけですから、それを教育委員会に委任するかどうかはわからないんですが、するわけですから、総合教育会議は町長の名のもとに招集をかけて和泊町の教育をどうするかということをするわけですから、ぜひちゃんとした、今の城ケ丘中学校の小規模校のあり方をぜひ議論にのせていただきたい。
     統廃合ありきじゃなくて、統廃合してくださいという話でもないですよ。適正化規模配置検討委員会というのは、今のままなら今のままでいくという、あらゆる観点から総合的に判断する、情報を集めて判断して、今のままでいく場合、小規模校のメリットをどうすれば最大限に生かせ、デメリットを最小化できるかという具体的な施策まで入れて、現状のままというんであれば現状のままでいいんですが、ぜひ子供たちからもそういう声が出ているし、問題も、人間関係の固定化については子供たちからも出ています。現実的に、そういったところを目の当たりにしています。
     そういったことで、ぜひ教育長、町長、制度移行した暁には、準備期間も必要だと思いますが、早々に文科省の手引に沿ったような大々的な検討を教育のまち和泊として取り上げていただきたいなと思いますが、お二方の意見をちょっとお聞かせ願えますか。
    ○町長(伊地知実利君)
     教育制度改革がされまして、これを継続して今まで運営してきたところでございますが、この中では、私も入って総合教育委員会、そういうのも発足をして、教育委員の皆さんと議論をしているところでございますが、あの改革の時点におきましては、先ほど桂議員が申し上げましたように、即対応して制度改革をしたところもありますし、今、継続しているものは任期まで務めて新しい制度にしてもいいというようなことがあったものですから、今のままにしてきたところでございます。
     今、言われております学校のあり方については、これは十分議論をしていかなければいけない問題かと、そのように思っておりますし、またいろいろ教育委員の皆さんと議論をしている中で、そしてまた地域の皆さんとの意見を聞く中で、この校区がなくなったらどうなるかとか、いろんな意見もありますし、今、桂議員が言われますように、総合的に検討しながら慎重に進めていく必要があるかと思います。
     生徒の皆さんは純粋な気持ちで、本当に小規模で、1人で何役もしなきゃいけないというふうな部分もあるかもしれませんが、そうすることによって、またたくましく成長していく過程にもなるかと、そのように思いますので、その教育行政につきましては、もちろん制度上、私も一緒になって検討していくところでありますが、やはりある程度の主導は教育委員会にもしていただかないと、全てが私のところでできるということじゃございませんので、これは今後の大きな課題として取り組んでまいりたい、そしてまた純粋な子ども議会の意見は意見として取り上げながら、今後、どうあるべきかということについては、双方で議論をしていく必要があるかと、そのように感じているところでございます。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     先ほど、新教育長制度について、いろいろ議員のほうから説明がありましたけれども、和泊町は新教育制度になった時点で教育大綱というものを作成し、町長部局と協議をしてそういうものも作成して、それにのっとって今まで教育行政を進めてきたところであります。
     2点目の学校の統廃合についてですけれども、検討委員会を完全複式になった時点で立ち上げるというわけですけれども、その立ち上げの、前もってやはり検討委員会要綱なるものを作成し、それに基づいて検討委員を募って、そして検討委員会の中でどのような方法で和泊町の統廃合を考えていくのか、そういう話し合いの中で決定をして、町民の意見を聞いて、そして町民にそのことを周知徹底して、町民合意のもとで、和泊町の学校は今のままでいいのか、統廃合したほうがいいのか、そういうことも決めていきたいという思いであります。
     そして、和泊町は、やはり時代の変化に対応ということも考えていかなければなりませんので、今後はやはりそういうことも考慮しながら、検討委員会では時代に対応した学校編成ということを取り組んでいただきたいと私は考えております。
    ○11番(桂 弘一君)
     ぜひ、いろんなところで話題になったときに、ちょっと世間話的に考えを語るとか、あるいは一般質問の中で議題が出てきたから、それに答えるための答弁を考えるとか、そういった形のじゃなくて、本腰を入れた和泊の教育をどうするかということを、和泊町の責任のある、名のある人たちが皆に、町長、教育長の認める人たちを集めて、本当の時代性にたえる、将来性に向けての教育のあり方をぜひ考える、そして我々がうなるような会議をぜひ主催し、取り組んでいただきたいなと思います。
     それから、総合体育館の建設計画について、検討委員会を早急に立ち上げる考えはないかという質問ですが、この質問も同僚議員の山下議員の質問の中にほとんど答えが出ていましたので割愛させてもらいたいんですが、ただ1点だけ、先ほど、局長もありましたけれども、アンテナが云々というところですが、以前にも我々議員は、町民からそういう総合体育館をつくってほしい、どうなっているんだという話は聞いていたんですが、以前にも話したときに、そういう話、教育委員会来ているだろうというふうに聞いたときに、いや、直接我々のところにそういう話は来ていないという話を聞いたときにびっくりしたんですが、きょうもそういう具体的な話は来ていないということで、僕もまた再度びっくりをしているところです。
     ただ、局長が言うように、直ちにつくれという話は我々も聞いていません。町民は皆、財政のこと、庁舎建設のことを知っているんで、直ちにつくれとは言っていませんよ。ただ、見通しがついたら早期にと、あるいはもう2年後、3年後ぐらいには、建つ、建たないは別として、そういうぐらいから立ち上げていけるぐらいの早期の計画性を立ててもらいたいというような要望です。直ちにではありません。
     ただ、局長、もう一度、町民の意見を、アンテナを新しいアンテナに変えて、もう一度探っていただきたいなと思います。
     最後になりますが、職員採用の件なんですが、町長、ある方が私に、今度の町長選挙の争点になるよねとおっしゃった方が2名ほどいます。同じような言葉ではないんですが、町長選挙の争点になると、争点にすると、争点になるよねということだったんですが、ここは私個人の強い考えなんですが、私のいる、このはえある和泊が、そういったことが争点になるというような低俗な選挙にはなっていただきたくないなという思いでいます。
     また、私の心配の中には、町長が今現状のやり方を続けていったときに、町民理解が得られなくて、これから続く後輩の未来をもしかすると閉ざす可能性もあるかもしれません。ぜひ、町長の孤独の中での決定していくことを考えれば、おつらいかなと思いますが、ぜひ広く、そこもアンテナを立てて、町民の肌感覚、町民感覚というものを探っていただきたいなと思います。
     以上で一般質問を終わります。
    ○議長(永野利則君)
     これで桂弘一君の一般質問を終わります。
     以上で本日の日程は全部終了しました。
     本日はこれで散会します。お疲れさまでした。
    散 会 午後 3時20分


    地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。


                和泊町議会議長  永 野 利 則


                和泊町議会議員  桂   弘 一


                和泊町議会議員  川 畑 宏 一

第3日

発言者

  • 全発言者

発言内容

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  • 平成30年第3回和泊町議会定例会会議録
    平成30年9月13日(木曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第3号)
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 一般質問
            ・川畑宏一議員
            ・中田隆洋議員
     ○日程第3 諮問第1号 人権擁護委員候補者の推薦について
     ○日程第4 議案第37号 和泊町ポイ捨て及びふん害の防止条例の制定について
     ○日程第5 議案第38号 町長等の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定に
                 ついて
     ○日程第6 議案第39号 町長等の給与の特例に関する条例の一部を改正する条例の制
                 定について
     ○日程第7 議案第40号 和泊町子ども医療費助成条例の一部を改正する条例の制定に
                 ついて
     ○日程第8 議案第41号 和泊町農薬廃液処理施設の設置及び管理に関する条例の一部
                 を改正する条例の制定について
     ○日程第9 議案第42号 和泊町教育委員会教育長の任命について
     ○日程第10 議案第43号 和泊町教育委員会委員の任命について
     ○日程第11 議案第44号 和泊町固定資産評価審査委員会の委員の選任について
     ○日程第12 議案第45号 和泊町固定資産評価審査委員会の委員の選任について
     ○日程第13 議案第46号 和泊町固定資産評価審査委員会の委員の選任について
     ○日程第14 議案第47号 土地改良事業に伴う字の区域変更について(第四畦布地区)
     ○日程第15 議案第48号 工事請負変更契約の締結について
     ○日程第16 議案第49号 平成30年度和泊町一般会計補正予算(第2号)の議決につい
                 て
     ○日程第17 議案第50号 平成30年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
                 の議決について
     ○日程第18 議案第51号 平成30年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第1号)の議
                 決について
     ○日程第19 議案第52号 平成30年度和泊町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
                 の議決について
     ○日程第20 議案第53号 平成30年度和泊町下水道事業特別会計補正予算(第1号)の
                 議決について
     ○日程第21 議案第54号 平成30年度和泊町農業集落排水事業特別会計補正予算(第1
                 号)の議決について






     ○散会の宣告


    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 芋高洋一君 書記 東 輝男君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名 氏   名 職   名 氏   名
    町長 伊地知実利君 耕地課長 亘 禎一郎君
    副町長 前田修一君 土木課長 和田清良君
    総務課長 種子島公彦君 会計課長 永山美智代君
    企画課長 皆吉泰智君 生活環境課長 泉 隆一君
    税務課長 林 義仁君 教育委員会
    教育長 逆瀬川勝久君
    町民支援課長 東 敏仁君 教育委員会
    事務局長 美野忠徳君
    保健福祉課長 南 俊美君 農業委員会
    事務局長 先山照子君
    経済課長 武 吉治君

    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     皆さん、おはようございます。
     これから本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第125条の規定によって、池田正一君及び喜井和夫君を指名します。

第3日(2)

発言者

  • 川畑 宏一

発言内容

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  • △ 日程第2 一般質問
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、一般質問を行います。
     川畑宏一君の一般質問を許します。
    ○1番(川畑宏一君)
     皆さん、おはようございます。
     子育て世代代表、川畑宏一でございます。
     さて、先日8月28日をもちまして、我々1期生議員が初当選した日からあっという間に丸2年を迎え、4年の任期も折り返しを過ぎました。これまで若さと行動力を生かし、ただただがむしゃらに走り回ってまいりましたが、これからも初心を忘れず、常に町民の皆様の側に寄り添いながら、行政とともに、和泊町を、沖永良部島を発展させるべく、もっともっと加速してまいる所存でございます。町民の皆様におかれましては、今後とも我々議会の活動に対し、ご指導、ご鞭撻を賜りますよう深くお願い申し上げます。
     それでは、平成30年第3回定例会において一般質問を通告しておりますので、順を追って質問いたします。
     まず、住民による主体的な防災の取り組みについて。
     想定を超える災害のもとにおいて命を守るには従来どおり行政の指示を待つ行動指南型ではなく住民のより主体的な避難行動が求められているということが、防災・減災の新たな潮流となりつつあります。本町における方針及び取り組み状況はどのようになっておりますでしょうか、お尋ねいたします。
     次に、農業振興について。
     経済建設常任委員会において、里芋の自家種芋確保へ向けた取り組みを要請しておりますが、どのような検討がなされておりますでしょうか、お尋ねいたします。
     最後に、町民の福祉向上に資する行政のあり方について。
     第2回定例会において、さらなる町民満足度向上を図る上での問題提起を行いましたが、それらをどう捉え、どのような対策を講じているのか、お尋ねいたします。
     以上、3点について壇上からの質問とさせていただきます。
     町政をますます今よりさらに発展させていくために、きょうも聞きたいこと、質問がたくさんございますので、執行部の皆様におかれましては、恐縮ではございますけれども、簡潔な端的な答弁をお願いしたいと思います。
    ○町長(伊地知実利君)
     川畑宏一議員の一般質問に順を追ってお答えをいたします。
     1点目の住民による主体的な防災の取り組みについてでございますが、本町の方針につきましては、みずからの身の安全はみずから守る自助と、地域の安全は地域住民が互いに助け合って確保する共助が防災の基本であり、各字区長や字の役員、消防団員、婦人会、青年団、長寿会、その他多くの住民から成る各字自主防災組織の取り組みに対して、行政などが行う公助により支援をし、町民の意識の向上を図っていく方針でございます。
     取り組み状況につきましては、ハード面では、平成28年度に12字の公民館の雨戸の設置や国頭字公民館の多目的トイレなどの整備を行い、平成29年度には各字公民館にAEDを設置するなど、避難所施設である各字公民館の施設整備を図っております。また、本年度は、防災対策費用保険に加入し、財政負担の軽減を図っているところでございます。
     ソフト面におきましては、自主防災組織のリーダーである区長会の災害被災地視察研修や、防災の日と定めた9月9日に実施しております和泊町総合防災訓練の第1部では、平成28年度から町民運動広場において、自衛隊、消防、警察・防災ヘリコプターなどによる行動・救出訓練などを実施しております。ことしの場合は、鹿児島の天候不良により防災ヘリは参加できなかったところでございます。防災訓練の第2部では、ことしは西原字において、津波を想定した避難訓練や消火器取り扱い訓練などを実施しております。これまでには、和泊字、手々知名字、喜美留字などでも同じような訓練を実施しております。また、本年度の新たな取り組みとして、防災グッズの展示などを行い、防災・減災に対する町民の意識の向上を図るために努力しているところでございます。
     防災・減災に対する意識の向上は、一朝一夕で図ることはできないと考えておりますが、今後は子供たちへの防災教育などについて検討してまいりたいと考えております。
     2点目の農業振興についてお答えをいたします。
     里芋の自家採取につきましては、各自優良種芋の次年度に向けた確保をJA和泊と一体になって啓発をしているところでございます。島内においての優良種芋確保については、技連会野菜部会と協力をして、実験農場の圃場において種芋の栽培を行う計画をしているところでございます。
     次に、町民の福祉向上に資する行政のあり方についてお答えをいたします。
     第2回議会定例会において、川畑議員から日報管理、朝礼の実施、週1回の課長会開催の3点の要望をいただいております。
     日報管理につきましては、現在のところ管理しておりませんが、パソコン上で入力・管理ができないかと考えているところでございます。全職員が共有して使用できる職員ポータルというシステムがあり、このシステム上で職員ごとに日報を管理するシステムを組み込めないか、総務課電算係において業者と協議をするよう指示をしております。開始時期としては、新庁舎完成時にできればと考えているところでございます。
     朝礼や朝の会議につきましては、各課の人数、課題がそれぞれ異なりますので、各課の判断に委ねております。課内で共有すべき事項については、各課独自の方法で把握がなされているものと考えております。
     課長会については、定例課長会を月に1回月初めに行っており、各課などからの連絡事項や開催行事などについての話し合いを行うとともに、私や副町長、教育長からの指導・訓示の内容について、各課長から各課の職員へ周知などを行っております。また、議会定例会後や緊急を要する事項があった場合には、臨時の課長会を開催して対応などに努めているところでございます。
     各課長に意見を聞いたところ、現在の回数がよいとの回答が多数でしたので、現状のまま継続する考えでおります。課長会の開催にかかわらず、行政の課題、各種懸案事項や私の判断が必要な事項などについては、各課長と担当者が個別に報告・連絡・相談を行っており、事案によっては関係課で協議をして、問題の解決に取り組んでいるところでございます。
     以上で壇上からの答弁を終わりますが、次回の質問からは自席から、担当課長からも答弁をさせていただきます。
    ○1番(川畑宏一君)
     ただいま町長から3点のことにつきまして、大変前向きなご答弁をいただいたと思っております。
     それでは、1点ずつ進めてまいりたいと思います。
     まず、住民による主体的な防災の取り組みについてでございます。
     私は昨年も、沖永良部台風の襲来から40年ということで、災害を含む危機管理体制について総合的に質問させていただきました。そして、今回も同じことをするのかということで迷ったんですけれども、というのも、今年を見てください。災害は忘れたころにやってくると言われていたんですけれども、もう枚挙にいとまがない、次々と災害がやってくる。沖永良部においても、6月でしたか、台風で崖崩れなどがあったりとか、道路の浸水などがありました。全国各地でもう当たり前のように大規模な災害が発生していく中で、本町においても災害に対する取り組みというのは町民の生命と財産を守る上で非常に大事な観点でございますので、また改めて質問をさせていただいた次第でございます。
     そして、今回はちょっと特徴がございまして、議会では行政の皆様だけに改革を求めていくばかりではございません。議会としても、より機能的で機動的な機関を目指してさまざまな取り組みを行っております。その一つとして、私は経済建設常任委員会に所属しておりますけれども、その中で、中田委員長を中心にいろいろな取り組みを検討して、その一つが今回のこの一般質問です。災害について3名から質問がありました。きのうの山下議員は主に公共施設のあり方についてということで災害防止の観点、そして私が避難を中心とした災害が発生したときの初期対応、そして、この後、中田議員が復旧・復興についてという形で、1人がばらばらにやるのではなくて、議会全体として役割を果たしていこうと。そういう取り組みの一つでございますので、またそういった観点で見ていただけたらなと思います。
     町長の答弁でも、私が質問しましたとおり、自助・共助が基本であるというお言葉をいただきました。また、避難所としての公民館のハード整備などは着々と進められているということで、この避難所をどう生かしていくかということが大切だなと改めて理解した次第であります。
     また、昨日、副町長の行政報告において、出席された防災研修会の内容に触れ、教訓として、歴史は繰り返す、災害は忘れたころにやってくる、そして自分は大丈夫だ、今回は大丈夫だという気持ちを排除しなければいけないというポイントを挙げられ、最後に、本町として、事前のマニュアルの確認、被害発生の可能性のある場所のチェック、自主防災組織の伝達や連絡、これの確認が急務であるということで報告がございました。まさに、きのう副町長がおっしゃったこの3点の中に、私が本日質問をしたいことも含まれておりまして、和泊町の防災行政に対する問題点の共有というものは、今こうやって図られているのだなと安心したところでございました。
     それでは、一つずつ確認してまいりたいと思います。
     これは、担当課長である総務課長にお伺いしたいと思います。
     かつては避難、逃げるということに対して、行政がするのが当然だった時代がございました。しかし、今ではもう自分の命は自分で守る、これが基本となっておりますけれども、それはどういった背景があるか認識されておりますでしょうか、お尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     災害発生時には、やっぱり自分の命は自分で守るということが基本でございますので、そういったことも含めまして、これまでは行政主導の部分もあったかと思いますけれども、これからは、これまでの阪神・淡路大震災以降、いろんな災害が発生してきておりますので、その教訓等も含めて日本全国が今いつどこで災害が起きるかわからないという状況でございますので、そういう背景も踏まえて、そういう取り組みが行われてきているものと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     そうですね。今、阪神・淡路大震災以降の教訓ということでしたけれども、私が端的にということででしたので、具体的な中身はなかったと思いますけれども、まさにそのとおりで、これまでは行政の避難命令などによって命が守られていたわけですけれども、昨今のこの異常気象による災害の中では、それができなくなってきた。
     例えば、沖永良部でもあると思うんですけれども、和泊のここはからからに晴れている、国頭に行ったり、越山のあたりに行ったら、もうすごいどしゃ降りだということがありますよね。つまり、これまでの雨と違って局所的になっているので、ピンポイントでの避難命令というのは出しづらいですよね。行政が出す避難指示などというのは、広域的にどうしてもなってしまいますから、関係のない人にまで流してしまう。そういったことを繰り返してしまうと、昨日副町長がおっしゃったように、なれが出てきてしまったり、逃げなくても、ああ、いつものことだ、いつもの避難警報だとなってしまうと。そういうことが1点挙げられます。
     もう一つは、また異常気象なんですけれども、これまでは雨がじわじわやって、積算雨量というのが大事ですよね。土砂崩れ、水害が起きる積算雨量というのが大体あるんですけれども、それに達するまで時間がかかっていた。だから様子を見ながら、ああ、ここはもうやばいなとなったときに避難命令を出して、それで間に合っていたんですけれども、現在の雨というのはゲリラ豪雨で、いきなり100ミリレベルの雨が降るわけですよ。そうすると、100ミリの中で外に出ると逆に危ない。もう雨が降り始めてからでは、避難命令を出して逆に危なくなってしまう。そういったことで避難が難しい。
     では、昨今、土砂災害や水害などたくさん発生していますけれども、その中で助かった人々の体験というものが続々とさまざまな場所で発表されていますけれども、それは自分の判断で逃げた。過去の教訓をもとに、ああ、これはまだ防災無線は鳴っていない、警報は出ていないけれども、この川がここまで来たときには今まで氾濫していたなとか、そういったものを自分でやって、そして周りの近所の人たち、おじいちゃん、おばあちゃんを助けながらやっていくといったことが必要になってきた。つまり何が言いたいかと申しますと、行政頼みではなくて、自分の命は自分で守らないと、そもそも助からないよと。だから自主的な避難が今求められているわけでございます。
     ここで、大前提として確認です。避難が自主的に行われるからといって、これは行政の負担軽減につながるとか、あとは行政が避難に対しての責任を免れるものではないということは、これは揺るがないものだとして持っていていただきたい。というのも、例えば防災の担当である総務課が自分たちで住民に指示を出していくのと比べて、各字単位の防災組織になると思うんですけれども、その区長さんを中心に各字民を間接的に動かしていくわけですから、今までよりもより細かなケア、指示、そういったものが必要になってくるという、この大前提だけは、総務課長、忘れないでいただきたいと思います。
     念のため確認です。こういった認識を確実にお持ちだと思うんですけれども、その認識の有無と、あと町民の命を自主防災とはいっても和泊町が主体となって守っていくという、その覚悟をお聞かせください。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     先ほどから議員もおっしゃっているように、自分の命は自分で守る、そして地域の安全は地域住民の力で守るということが基本ではあるということは、これまでの教訓で住民もかなり理解してきていると思っておりますが、やっぱり災害に対する情報収集であるとか、ふだんからの自主防災組織のマニュアルの作成による訓練であるとか、あと消防団員の活動であるとか、そういった公助で支援できる部分は当然公助でしていかなければいけないと思っておりますが、大災害が起きますと公助の手の届かないところもございますので、ふだんからの地域住民とのコミュニケーションを図りながら、災害対策については取り組んでいく覚悟でございます。
    ○1番(川畑宏一君)
     強い決意をお聞かせいただきました。自主避難といっても、あくまでも行政の強い指導が必要だということを大前提として考えていただけたらと思います。
     それでは、今お話しした字を単位とした避難。先ほど答弁でもございました和泊字、手々知名字、そして喜美留字、そしてことし西原字と避難訓練が行われ、その内容としては事前に検討会がなされ、その中でどういった経路で避難したらいいか。あとはさらに要支援者がいないか、要支援者を誰がどうやって助けていくかといった経路の検討がなされたと思いますけれども、これは1年に一つの字だけしていっていますから、そのときには担当者が手とり足とり教授していけるんだと思うんですけれども、実際もういつ起こるかわからない。残りの字が十何字ある中で、間に合わないですよね。いつ何どき災害が起こるかわからない。こうするためには、やはりもう手とり足とりの伝授じゃなくて、ある程度手引のようなものがあって、それに基づいて同時進行で進めていく必要があると思いますけれども、そういった準備の状況はどのようになっておりますでしょうか、総務課長にお尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     近年行いました和泊字、手々知名字、喜美留字、西原字の避難訓練につきましては、津波が想定される部分が大きいという集落を対象に順次してきたところでございます。
     しかしながら、ことしの3月には崖下災害、土砂災害に対する地域も指定されてまいりましたので、いろんな災害が予想されることが今後あります。それについて、例えば台風、津波、土砂、水害、一つずつのマニュアルをつくっていくことは、非常に時間を要することかと思いますので、例えば集落単位で崖下・土砂災害の危険があるところについては、こういう避難経路でこういう対策をしてくださいというふうな集落単位を幾つかまとめた防災訓練、机上になるかと思いますけれども、そういった対策を今検討して進めているところでございますので、全ての災害についてのマニュアルというのは少し時間をいただきたいなと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     検討を進められているということで、確かにすごく膨大な作業になりますので、時間がかかるとは思うんですけれども、災害はいつ発生してもおかしくないわけですから、なるべく早急に進めていただきたいなということでございます。
     そして、その中で、その手引のちょっと参考にしていただきたいんですけれども、避難指示は地域一円に発令されるんですけれども、実際、例えば近所に住んでいるからといって、みんなが避難する、しないというのは、また状況が変わってきます。例えば、家屋構造、家族構成、あと家屋の位置、隣であっても崖の上か下かでも違いますし、あと避難経路、避難経路も同じ字といっても同じ経路じゃだめなんですよね。この場所はもしかしたら崖崩れが発生するかもしれないとか、いろんなケースが想定されますから、字の中でも、あとは各家庭の中でも、企業の中でも、対応は変わってこないといけません。
     あと大事なのは、昨日、総務課長ともミーティングしていて、総務課長もおっしゃいましたけれども、正常性のバイアス、自分は大丈夫だと思ってしまう。このバイアスを解くために、自分は大丈夫だという気持ちを解くには、個人の判断ではこれは難しいんです。じゃ、どうするかといったら、周りの人とやる。だから、集落の中で、例えば沖永良部の場合は余り水害はないですけれども、ここまで増水したら逃げるというポイントを決めておいて、そこまで来たら必ず逃げるんだよというのをまず決めておく。そうしたときに、正常性のバイアスがかかるので、それぞれみんなが声をかけていって、逃げない人を連れていくといったようなことが必要になってまいりますので、そういった細かな観点をぜひその手引で全住民に各字自主防災組織を通して広めていっていただけたらなと思います。
     そして、続きまして、昨年の質問でのちょっと確認でございますけれども、今おっしゃいましたように土砂災害等はこれまで起こり得なかった、余りなかったですね、和泊町においては。ただ、しかし、昨今、大雨で土砂災害の危険性も出たり、実際起きたりしている中で、県が取り組みを進めていて、その結果が出次第、和泊町のほうでも周知徹底を進めていくというような回答だったと思いますけれども、実際、土砂災害についての取り組みはどのような状況になっておりますでしょうか。総務課長にお尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     土砂災害につきましては、ことしの3月に警戒区域が17カ所指定をされました。その指定に対応するために、現在、各公民館への掲示、それから区長会等を通じて住民への情報提供をしているところでございますけれども、今後はこれらを踏まえた上で防災訓練等も検討していく必要があると考えているところでございます。
    ○1番(川畑宏一君)
     区長会と公民館への掲示ということでしたけれども、実際、私もこれの件で公民館に行って確認するまでちょっとわからなかったんです。だから、議員の私でもわからないので、周知徹底がまだまだ行き届いていない部分も多少あるのかなと感じておりますので、そちらを徹底していただけたらと思います。
     あと、これは関連してなんですけれども、今、松くい虫によって、松の木が立ち枯れしております。越山などに行くと、枯れた木がいっぱいで、山が大分、緑が減っているような状況があるんですけれども、これはある方がちょっとこういう心配をされていました。越山の斜面、あそこは水源地でもございますから、雨が降ったときに、木の根によって地盤が要は強化され、水をためて、それが水源地としてある要素であるんですけれども、その松が枯れて、上の木が枯れてくると、根のほうもちょっと枯れてくるわけじゃないですか。地中の中の根が枯れてきて、今までしっかりしていた部分がすかすかになってくるわけです。そうすると、地盤自体が緩んで、これからゲリラ豪雨のようなものが発生したときには、地盤が緩いことによって、地すべりなどのような災害が起きるんじゃないかというような意見もございました。これは考え過ぎかもしれないですけれども、そういった事態がないとは限りませんので、一応念のために調査していただいて、安全性が確保されるのであればいいですけれども、もし危険性が考えられるのであれば、早急に対応していただきたいなと、これは要請でございます。
     続いて、消防団の連携について。
     私は消防団員でございます。そして、昨年の喜美留字の訓練にも参加し、ことしの西原字の訓練も見学させていただきましたけれども、その中で疑問に思ったのが、消防団が中心となって避難誘導、避難の補助などを担当しております。そうしたときに、一つ疑問が浮かぶんです。今回の想定は津波災害でしたよね。津波が発生するほどということは相当な大地震ですから、時間帯によっては、例えばご飯をつくっているような時間帯であれば、火災が頻発する、発生する可能性が高いと。そうしたときに、消防団員はそちらのほうに駆けつけなければいけない。もしくは火災でなくても何か重大な相当大きな災害があったとき、そこに向かわなければならない。
     そうした中で、消防団がそもそも組み込まれた前提の避難というのをしていると、これはいざ大きな災害が発生したときにどんな役割分担がされるのだろうと、ちょっと疑問に思ったところでございました。ですので、消防団を誘導に使っていただくのはもちろん大切なんですけれども、消防団の中でも役割分担をして、いざというときには、一分団の誰々はこちらの誘導に当たる、誰々はそのときに火災を優先するとか、そういった組み分けが必要ではないか。
     そして、さらに我々は携帯とか、あとLINEアプリを使って、消防団の中でも連絡をとるんですけれども、アンテナとかが破壊されて、そういったものも使えないときがある。そういった場合に消防団が迅速に動けないということは、和泊町の災害の復旧にすごく大きなダメージを及ぼしてしまうと思いますので、あらかじめ年に何回か、それぞれ指示を出して役割分担をして、消防団自身が、日ごろから自分に何かあったときには、こういう災害があったときには、どう動くべきというものを明確にしていく必要があるのではないかと私は感じておりますけれども、それに関して総務課長のご意見をお聞かせください。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     災害時における消防団員の役割は非常に大きいものがありますけれども、消防団員も二次災害を防ぐためにみずからの命を守ることが、またそのことによって多くの住民の命、財産を守ることにつながっていくと思います。そういう消防団員の自助のマニュアルはできていると思いますので、そのマニュアルを活用するとともに、ふだんからのやっぱり先ほど言った訓練というのが非常に大切になると思っております。
     それと、今、各地の災害の記録が冊子になって幾つか届いておりますので、その中から参考になるような事例も含めまして、今後は消防団員に対するそういう訓練、指導を重視していかないといけないのかなと思っているところでございます。
    ○1番(川畑宏一君)
     ぜひこの件は早急に進めていただいて、また、私も第1分団に所属でございますけれども、第1分団長を中心に話し合いながら、火災の消火訓練等ではなく、こういった災害の際の対応についても訓練などを分団の中で消防団全体として活発化させていくよう動いてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
     続きまして、これも消防団に関連してなんですけれども、昨年の6月でしたか、喜井議員が、免許制度の変更で、中型免許に加えて準中型免許というものが、これも2種類あって、それが加えられたことによって、最初に普通免許を取った若い青年たちが2トン車も運転できないわけです。こういった中で、消防団も高齢化して、これから世代交代をしなければいけない中なんですけれども、機動力を増すために、それができないわけです。いざ消防団に入っても運転することができなければ、なかなか機動力を生かしてまいれません。これは自分で取ればいい話なんですけれども、なかなか18歳とか20歳そこらとかで仕事をしながらこれを取っていくのは、経済的にもちょっと難しいのかなと思う部分があります。
     そういったことで、これはまだ回答が出ていないかと思いますけれども、検討いただいて、条件はつけていいと思います。例えば、入ってふだんの訓練とか出動率とか、そういった参加を積極的にしているかという部分、あとは例えば1回免許の補助を受けて取ったら10年間は絶対に、何があっても、よほどのことがない限り消防団員として活動し続けてくれよとか、いろんな条件をつけることによって何とかお願いできないか。
     もう一個の観点なんですけれども、2トン車が乗れないとなると、よくある配送車が乗れないんです。運送店のトラックもほぼ乗れなくなってしまう。そして、あとは農業のトラックも最近大型化してきていますから乗れなくなったりする。建設会社も乗れなくなったりする。こういったものは会社に入ったら取らないといけなくて、必要があって取ったりとかするんでしょうけれども、民間企業のほうもそもそも免許所持を前提として採用している場合があって、要は、若い世代が免許を持っていないことによって就職にも影響しているんではないか。だから、例えばですけれども、消防団の免許の取得に補助があって、それで免許を取得することに補助することができれば、民間への仕事に普及させていく、そういった面で経済効果も発揮されるのではないかなというふうにも感じております。この点に関して、これはもう要請で終わりますけれども、ぜひ積極的にご検討いただけたらなと思います。
     そして、続きまして、先日の城中グラウンドで行われました災害訓練におきまして、自衛隊、消防署、警察署による救出訓練がございました。これを見ていると、もちろんプロですけれども、こちらの連携というのは抜群で、すばらしいと。こういう方々がこの島にいらっしゃるということは非常に我々も心強いなと思ったわけですけれども、その先です。和泊町行政において災害が起こったときの各課の連携というのは、しっかりと十分に検討され、共有されておりますでしょうか。そちらを確認させてください。総務課長にお尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     災害時等における役場各課の役割分担につきましては、地域防災計画において災害対策本部設置時の組織表が掲げられております。その中で、各対策本部で実施すべき所掌事務が定められておりますので、日ごろから、自分の担当する部署はどういう部署で、どういう事務を進めていくとかというのは、各担当課長等が確認をしているところでございます。
    ○1番(川畑宏一君)
     しっかりと対応、対策は共有されているということで、これをいかなるときでも発揮できるように、常日ごろ定期的な共有をお願いしたいと思います。
     続きまして、自主防災の中で必要になってくると思うんですけれども、防災無線。
     昨年、質問いたしました。事業所が統計上480件あるんですけれども、その中で昨年136の事業所にしか防災無線が設置されていなかったと。これは自営業などがありますから、家のものと一緒ですよという重複もあるかもしれないですけれども、余りにも普及が進んでいない。そして、全体の普及率も昨年は85%と少なかったです。避難の一番の情報源でございますから、こちらの整備状況は進んでおりますでしょうか、総務課長にお尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     防災行政無線の戸別受信機につきましては、昨年度から取り組んでいるところでございまして、これまでにも取り組んできておりますが、昨年度の数値でいきますと、新規が19件、平成23年度より設置しておりますので、ふぐあいが生じている部分、それから電波の届きにくい部分があるという情報も入っておりまして、ふぐあいを22件改修しております。
     今年度に入りましては、これまで新規を3軒、今現在ふぐあいを17件整備しているところでございますので、希望、要望のある家庭、それから事業所のほうから順次取りつけていっておりますので、今後ともそういう希望には添えるような対応を図っていきたいと考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     順次対策をとっていただいているとのことです。非常にありがたいことなんですけれども、新規で19件とか3件とかということで、去年の136件、事業所全体が480件ですから、まだまだ普及のスピードが遅いのかと。希望があった方ということなんですけれども、常会とか回覧板とか、あとはもう商工会などを通じて、早急にこちらの対策は進めていただけたらなと思います。
     また、昨年もちょっとご紹介いたしましたけれども、防災無線の内容を和泊町のホームページで登録すれば、携帯電話に転送されてきて、それを文字で読めるというようなシステムがございます。これを町民は余り知らなくて、去年の時点で職員の方に聞いても余り知らなかった、総務課の方でも知らなかったぐらい。ただ、これは非常に便利なんです。防災無線が聞こえない場所であるとか、そういった場所での防災避難等に役立ちますし、また、これは町が発信する日ごろの情報発信にも十分活用できるものだと思うんです。例えば、若い世代は仕事の関係とかいろいろ常会の参加率も低いと聞いております。じゃ、参加しないから情報が共有されなくていいのかといったら、そういうわけではないですよね。しっかりと網羅なく伝えていくためには、こういった若い人たちがまたより情報を得やすいようなシステムというのも活用を考えていっていただけたらなと思います。これは要請でございます。
     あと、続きまして、東日本大震災のときに釜石の奇跡というものがございまして、これは何かといいますと、子供たちが、相手は自然だからと、もともと決まった避難場所ではなくて次々次々とまだ行ける、まだ行けると逃げて、最終的にそのおかげで逃げ切れたという話でございます。その中のデータとして挙げられた中で、特筆するのが、釜石市では99.8%の子供が助かったと。驚異的な生存率です。その中でたくさん残念ながら命を落としてしまった方々というのは、ほとんどが大人なんです。自分は大丈夫だと、先ほどの正常性のバイアスが働いたりとかして。学校では常々避難訓練をずっとやっていますけれども、事業所などではそれがどう徹底されているのかわからない部分もありますので、商工会や各団体と協議しながら、それぞれの事業所においての防災の取り組みについても検討を進めていただくよう、こちらも要請しておきたいと思います。
     また、最後に紹介でございます。
     西原の訓練におきましては、防災グッズの展示をしたりとか、新たな工夫が見られたということで、おもしろかったのは、夏祭りで余ったんでしょうか、かき氷を子供たちがつくって、行って訓練した方々に炊き出しとかと一緒に子供たちがこれをどうぞと言って配ってくれて、子供たちも喜びながらやっていた。これはいい取り組みだなと私思いました。避難訓練といっても、毎回毎回災害を想定して厳しい訓練だと、なかなかおもしろくないんですけれども、子供たちも楽しみながら字民の交流を図りながらやっていくというやり方、お祭りのようにやるのは非常に有効だなと思いましたので、こういったものもあわせて手引の中で詰めていただけたらと思います。
     これで防災に関しての質問を終わります。
     続きまして、農業振興について、里芋の自家種芋確保へ向けた取り組みです。
     これも議会改革の一つだと思っております。委員会でずっと取り組みを進めていた中で、私は今回、経済建設常任委員会の代表質問のような形で、この場に立っております。その中で、ちょっと流れを把握したいと思いますけれども、26年、27年の疫病発生以来、生産者が離れて、生産量の減少もとまらない。これまでも各議員が何度も質問を重ねる中で、予防薬ではなくて治療薬、そういった薬剤の登録も進んだりとかしているんですけれども、種芋不足により、生産者の減少、作付面積の減少が下げどまらない状況にございます。
     そういった中で、我々議会では、キビやジャガイモに比べると比較的価格が安定しており、また和泊町が目指すリスクを分散した複合経営の中で重要なポジションである里芋の栽培を絶やしてはならないと、強い意志を持って取り組んでまいりました。例えば、ことしに入って5月に所管事務調査として横川町を中心とした種芋生産地の視察を行い、生産者を初め経済連の担当者と議論をしてまいりました。その際に県の担当者からは、自分たちは種芋産地だけれども自分たちだけではもう難しい。ぜひ和泊町においても自家種確保に努めてほしいという要請がございました。
     また、8月16日に町内の生産者を交えて経済建設委員会において検討会を行いました。この際にJAの担当課長からは、和泊町においてバレイショに続いて重要な農作物という位置づけであると理解しているという答弁をいただき、また武課長からは、疫病が出る前に収穫して早期出荷する必要があるけれども、それは本土からの購入種では間に合わないんですよね。自家種芋がやっぱり必要であるだろうと。また、購入種だと、どうしても収穫して出荷が6月後半から7月になってしまうんですけれども、この時期になってしまうと値崩れが進んでしまって、なかなか経営としてうまくいかないと。
     こういった中で、委員会として武課長を初めJAの課長に要請したところ、そのときには、たくさんリスクがあるということで消極的で、我々もちょっと心配したんですけれども、今、町長の答弁を聞きますと、実験農場で議連会を中心に種芋確保に向けた実験を進めていくという力強い答弁をいただき、安心したところでございます。今回これをやらないとなれば、それをやっていただくために一生懸命いろいろ用意してきたんですけれども、やるということでしたので、幾つか簡潔に確認してまいりたいと思います。
     まず、これは横川町へ行ったときに聞いたんですけれども、横川町は、かつては種芋生産者が50名いたそうです。それがだんだんやめていき、今、現役は3名しかいないそうです、3名しかいない、すごい減少なんです。横川を含むJAあいら全体で今9名の生産者がいるんですけれども、最終的には5名くらいになるだろうと。要は、種芋産地として5名くらいでもうやっていく想定で取り組んでいると。その中で大事なのは、機械化、省力化が重要じゃないかと。それができなければ難しいということでございました。疫病でもちろんやめていった人たちはいるんですけれども、ずっと里芋の種芋を育ててきて、高齢化が進んでしまって、収穫のときのあの大変な小芋を分離させる作業だけではなくて、これまで疫病がなければ要らなかった薬剤散布も頻繁にやらないといけなくなって、そういった点で作業が増してしまった。そして、高齢化の進んだ農家がやめていったというのが現状でございます。
     このような観点から、生産者を減少させないためには、作業の負担をいかに軽減させていくかということが大事でございます。横川の視察のときに、鹿屋の試験場で小芋分離機が開発間近だということを確認し、それを目の当たりにし、ああ、これはすばらしいと。試算によると80%の省力化につながるという、すばらしい機械でございました。ただ、我々がそのときに思ったのは、鹿屋の黒いさらさらの土だからできるんだけれども、島の赤土でそれができるのかなということでございましたけれども、こちらは実験農場にちょっと入って、デモが行われたと聞いております。それの結果はどうだったでしょうか。また、ぜひ、これは省力化80%ですから、省力化を図って生産者の拡大や生産面積の拡大につなげていくために、これの補助等も検討していただきたいと思いますけれども、経済課長の見解をお聞かせください。
    ○経済課長(武 吉治君)
     里芋の掘り取りを行った後の分離をする機械ということで、一度、大隅のほうで見ていただいたものと、また少しバージョンアップしたものを7月に、試験場のオオムラさんですか、知名町出身の方なんですが、県の職員に持ってきてもらいまして、実際、実験農場のほうで試験をしました。大隅に行ったときに、土が違えばどうかなという意見が皆さんから出ていたんですが、全く申し分なく取ることができました。農家のほうから里芋を持ってきていただいて、非常に大きな芋だったんですが、省力化ができるということです。ただ、まだメーカーのほうに落としてないということがありまして、小型のエンジンと油圧で分離をさせる機械なんですが、今後、開発されると、おおむね40万から50万ぐらいかかるということでありました。農協の職員ももちろん来ておりまして、普及課の職員も来ておりまして、これならこの押し込む部分のところだけ何か工夫すればそんなに高い値段じゃなくてもできるんじゃないかなという想定もしております。実際、メーカーから発売されたら、また検討を行っていきたいと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     使った結果、よかったということで、安心しております。これをぜひ、まだメーカーからということですので、実用化されましたら、それの補助等に積極的に取り組んでいただけたらと思います。また、その分離機も、農家の方からはいろんな改善点も挙げられたということですので、それがまた実現されれば、島に合った使い方ができると思いますので、そういった要望もどんどん上げていってほしいと思います。また、前議員、東議員が質問されましたけれども、生分解性マルチも大幅な省力化につながるものでございますので、こちらもあわせて検討をお願いいたします。
     また、この作業負担が大きいということを踏まえ、先ほど議連会の中で種芋確保についての実験を進めていくということでしたけれども、作業の負担の大きさを考えると、もう若い世代、若い農家の力を活用して進めていく必要があるなと感じております。議長からも若い力を活用してやっていかないと議連会だけでやっては絶対にうまくいかないよとアドバイスをいただいております。これに関してはどのような見解をお持ちでしょうか、武課長にお尋ねいたします。
    ○経済課長(武 吉治君)
     前回の経済建設委員会とのお話の中にもありましたが、私どももやはり省力化、機械化、そしてあわせて、高齢化が進んでいる中で、今後の必要な作物として残していくためには、どうしても必要だと思っております。その中で、実験農場で今回試験を考えているところですが、ポリマルチを一部使って、あと残りはほとんど生分解性マルチを活用して、それを実際農家の方々に見ていただいて、効率もいいよということを啓発していくようなことを考えております。また、実験農場を活用した農家が何人かいらっしゃいますが、その方にも幾らかつくっていただくことも検討しております。
    ○1番(川畑宏一君)
     ぜひ次世代を担う若い世代の農家をどんどん登用していって、この実験を成功におさめてほしいと思いますけれども、その中身においては、この前の検討会でもございました。収穫後、保管で種芋が腐ってしまう。冷蔵庫の中に入れるまでの風乾、乾燥の間で腐ってしまう。これの原因解明をしてほしいという意見もございました。また、風乾のための場所もなかなか確保しづらいと。そういった場所の貸し出しというか提供ですね。あとは、自家種がうまくいかない年もあるんです。どんなに優秀な里芋農家でも、なかなかこれが毎年うまくいかない。それはなぜなのかという究明、防除体制などの技術の確立をぜひこの実験農場で議連会と若手とがタッグを組みながら強力に進めてほしいと思います。
     それと、これは一つ大事なんですけれども、種芋をやるに当たって、一つネックがございます。値段がないからといって出荷されてしまっては困るんですよね。やっぱり種芋が生産されるというこのサイクルが軌道に乗るまでは、そこに何かしらの支援を加えていかないといけない。そういった中で、種芋を生産する農家に対しては価格を保証していくような制度も軌道に乗るまでの当初は必要になってくるかと思いますけれども、これに関して経済課長の見解をお聞かせください。
    ○経済課長(武 吉治君)
     種芋になる時期になると、非常に5月、6月は高くなって、7月以降は下がるんですが、実際の種芋の価格というのが、やはり280円から300円ぐらいの相場でございます。その中で価格の保証というのはなかなか町としてはできないと思っておりますが、その辺は農協のいえば今行っている輸送支援事業の中の基盤整備とか、そういったものをぜひ当てるような方策をとっていただくよう私どもも要請したいと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     やはりいいものができて、それを種芋として確保してもらうためには、それが売るほうに流れてしまっては困りますから、価格保証というか、そちらは助成として、サイクルに乗るまではやっていかないと、なかなかこの件に関してはうまくいかないんじゃないかと懸念しておりますので、ぜひ積極的な検討をお願いしたいと思います。
     これに関して、もうやる意義は固まりました。実際やるとなったんですけれども、その中で、もちろん経済課長も当然検討はされていると思うんですけれども、改めて確認でございます。今、私がお話ししたような価格を保証するためにどれだけ補助をすればいいかといったかかるコストであるとか、あとはそのコストをどうやって種芋生産が軌道に乗ったときに回収していくか。また、費用対効果といったものを踏まえながら、技術を確立するための期限というのはどうしても設定しておかないと、いつまでもいつまでも続けていって成果が出ないようでは困ります。そういった設定をしてほしいと思いますけれども、こういった面はどのようにお考えでしょうか。武課長にお伺いいたします。
    ○経済課長(武 吉治君)
     3年前の疫病が大量発生したということから、この種芋不足が生じているわけですが、その際に、幸いに宮崎県、そして愛媛県、鹿児島県の里芋に関する著名な技術者の方々がコンソーシアムというものを組んで、これに対していろいろ取り組んでおります。過去に里芋に関してこういったことを行われたことはなかったんですが、そういった方々の協力を得ながら、また普及課と連携して、また現状においてかなり防除の方法も確立されておりまして、今後もこのコンソーシアムを通じて、私どもも早急な対策に、また、そこのところの要望も行っていきたいと思っております。期限というと、いつまでとは言えませんが、とにかく早急に行うということを申し上げておきます。
    ○1番(川畑宏一君)
     期限もぜひ設定を考えてください。何年やってだめだったら撤退するというのは、やっぱりそういった取り組みも、これからの行政には必要になってくるんじゃないかなと考えております。撤退というのは、これは民間においては、特に大企業において、さまざまな新規分野、異分野に新規参入というのはたくさんあるんですけれども、同時に、日経新聞とかを毎日見ていてください。そういった企業が数年たって撤退するというのは結構見るんです。でも、これって失敗じゃないんですよね。やってみないとわからないことにチャレンジして、ただ、それを行き当たりばったりじゃないんですよ。民間は何をしているかというと、そういったコストの計算をしっかりして、あとはすべきことを確実に明確にして計画に取り組むんです。
     里芋の場合は、行政ができること、JAができること、生産者ができること、県ができること、こういったものを全てピックアップして、もちろん我々は種芋の確保というのが100%うまくいくことを信じて、うまくいってほしいと思って、こういう提言をしているわけですけれども、万が一すべきことを全部やってもうまくいかなかったときには、もうどうしてもうまくいかないというものがあると思うんですよ。それは、これからの行政、財政が厳しい中でいろいろやっていった中で、うまくいくことばかりではないと思います。でも、それを勇気を持って撤退していく。そういった考え方が、行政の中には、私は見ていて、ちょっとまだ浸透していないのかなと思いましたので、お話しさせていただきましたけれども、こちらもぜひ進めていただけたらなと思います。
     そして、続きまして、これはちょっと関連してなんですけれども、昨日、昨年度の農畜産物実績計画資料というものが配付されまして、これの中で同僚議員からも質問がございましたけれども、約9億円の減少ということです。我々は、ここ最近、去年、おととしと議会の中で、町長初め経済課長の答弁を聞いていくと、和泊町の農業は厳しいといっても60億円を達成し力強く進めていると、割と前向きで強気な答弁がずっと続いていたと思うんですけれども、結果的にこういったことになってしまって、非常に心配な点であるんですけれども、経済課長、この9億円減の原因はしっかりと把握されておりますでしょうか、お聞かせください。
    ○経済課長(武 吉治君)
     言うまでもなく、把握しております。もちろん台風による被害やいろんなこと、さらに価格の低迷とかがあるんですが、やはり足腰の強い農業を確立するという信念の中で、今後も原因を追求した上で、また農家が作物をつくって、もうかって潤う農業生産に努めていきたいと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     今、もちろんわかっておりますということだったんですけれども、具体的にちょっとよくわからなかったんですけれども、もう一度お聞かせいただいてよろしいですか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     作物別に申し上げますと、まずサトウキビのほうですが、10月末に来た台風による糖度というか、もちろん昨年が9万6,000、そしてことし8万5,000ということで、両町を合わせて。和泊町においても、栽培の収穫の面積を含めて単収が減ったということもございます。それで2億ぐらいの減少になっております。
     農家が一番大変だったんですが、バレイショのほうの低価格に関しては、バレイショの輸入の加工産物があったということで、大手の商社がかなり買い込んだということを含めたこと。さらに、非常にほかの野菜が高かった。それによって、また芋類から少し消費者が離れたという理由がございます。
     さらに、花に関しては、かなり安定してきたものの、物見、いわゆる12月から12月の年末商戦、それと3月の彼岸の商戦、その時期は非常に高かったんですが、その後、余り値段がしなかった。そういった要因で、その3品目がかなり下がりまして、おおむね9億の減ということになっております。
     しかしながら、農家のほうは今後もまた新たな決意を持って取り組んでいるということで、またいろんな形で支援をしてまいりたいと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     いろいろと問題点を挙げていただきましたけれども、大体がこれまでも耳にしてきたような内容で、武課長のことですから、私が簡潔に答弁をということでしたので、本当はもっとたくさん持っていらっしゃるんでしょうけれども、あり過ぎて答えられなかったのかなと理解しておりますけれども、これはすごい大打撃なんですよね。ずっと割と行け行けの農業に対しては自信を持った答弁をずっといただいてきた中で、農業立町である本町に対して大きな打撃になり得る。だから、この数字を見て皆さんは動揺していると思うんですけれども、この後どうしていくかという立て直しのところが経済課長を初めとする関係機関、農家を初め皆さんの底力の見せどころになると思いますので、ぜひこれは原因の分析と対策をもっと具体的に出して一体となって取り組んでいただきたいと思います。
     あと、これは関連して要望でございますけれども、奄振の輸送コスト支援事業で予算オーバーしてしまったということで支払いが留保されるという速報が入っておりますけれども、これも農家の生産意欲をくじくことにつながっていかないように早急な対策をして、支払いのおくれが例えば年末とかに響いてきますと、民事の経済のほうの打撃も免れることができなくなってしまうと思いますので、執行部のほうでも対策を考えていただいて、我々議会としても、すぐに議長を通じて議長会で動いていただいて、県や国への要望活動も進めているところでございますので、引き続き一体となってこちらも取り組んでまいりましょう。
     そして、最後は経済課長に、これはお願いというか、期待する部分でございますけれども、経済課長は知識も経験も豊富で、我々はいろんな課長に接してくるんですけれども、何を話していてもぽんぽん数字が出てきて、必要な資料をくださいと言ったら次々出てくるんです。これだけ農業、経済の分野に精通している方はいないんじゃないかなと驚いていますけれども、これがまた貪欲で、まだまだ吸収していこうと、しょっちゅう出張に行っていらっしゃって、出張が多い課長として有名でございますけれども、情報収集、インプットは、もう若手に任せていただいて、課長は退職まであと数年と聞いておりますけれども、本町がここまで農業立町として大きく発展してきた歴史を踏まえた上で、ぜひ武課長を中心に次世代の本町農業が今後30年、50年続いていけるような方向性をばしっと打ち立てて退職していただけるよう、これは私の要請で終わりますけれども、こちらはぜひよろしくお願いいたします。
     それでは、3点目、町民の福祉向上に資する行政のあり方についてでございます。
     私は、この関連の質問は3回目でございます。12月に挨拶、サービスの遅延について質問させていただいて、その後、改善が見られた部分も多々あったんですけれども、私がこの質問をしたことによって、いろんな方が私の一般質問を見て、いや、こういうこともこういうこともあったんだよと次々と類似の事例が入ってきてしまって、私もちょっと驚いてしまって、その多くの類似案件の声を聞いた上で、一、二件であれば、これは個人で解決できる問題であるだろうと思うんですけれども、これはもう個人でどうこうできる問題ではない、組織で改善するべき問題であると確信して、6月、前回の定例会において改めて質問させていただきました。
     その中で、町長の答弁は、各職員自身が自分で課題を見つけ改善していくことが大切だという旨の答弁でございました。その時点でちょっと私の考えとずれがございましたので、具体的な事例を挙げさせていただいて、考えられる原因を探り、改善点として日報、朝礼、課長会をやってくださいというような提案をした流れでございます。大事なことですので、その具体的事例というのはもう一度示しておきますので、これを執行部の皆さん初めこれを聞いている町職員の方々はちゃんと聞いていてくださいね。
     いろいろと要望があったり、わからないことがあって問い合わせに行く。そうしたときに、たらい回しというのはよく聞くんですけれども、たらい回しではなくて答えが返ってこない。これはちょっと今すぐわかりませんので、調べてから確認します。答えがない。これが一番多かったです。そして、あとはひどい場合になると、数年にもわたってしまうんです。数年にもわたって同じお願いをしているんですけれども、もうその担当者は異動でかわってしまう。そしてさらにその担当者もまた異動でかわってしまう、どうしたらいいんだ。そして、我々のところに来るといった例です。
     あとは、子ども医療費などの各種還付金や各種使用料の減免申請などが遅い。減免申請においては、生活が苦しいのでいろいろな要因があると思います、災害であったり生活のことで減免申請を出しているにもかかわらず、なかなかそれが受理されず、ずっと料金が加算されてしまうというケース。そして、さらには納付書が送られてきていないのに、納付書が送られてこないということは料金を払いようがないにもかかわらず、お金を払っていませんよねと言ってサービスを停止されてしまうといった事例です。あとは、支払いなどさまざまな業務が遅い、もしくは、もう忘れていてない、そういった事例があります。
     あとは、挨拶がない。こちらが挨拶したのにしない。本当かと思いますけれども、あるらしいです。気づいていないのかもしれないですけれども、雰囲気が暗いとかですね。これは私が6月に言って大分改善されたと思います。いろんなところで、よくなったよという声も聞いておりますので、改善も進んでいるんだというのは町民の皆さんも職員の皆さんもわかっていただきたいんですけれども、ただ、同じことを繰り返さないでください。そういった意味で、私はもう一度この内容を言いました。
     それで、こういうことが起きる要因は何なのかと考えたときに、情報共有がうまくいっていないんじゃないか。これは各職員から課長、町長までの下から上へのボトムアップの伝達もうまくいってないでしょうし、逆に町長の指示を各課長から各職員に伝えていく、このトップダウンの指示もうまくいってないんじゃないか。
     そして2つ目、過剰なセクショナリズム。自分はこの課の所属だ、その案件については、自分の課じゃない。こういった対応が、皆さん無意識かもしれないですけれども、やっぱり今でも見受けられる。我々に対してもありますから、そこはいま一度ちょっと気を引き締めていただきたいと。
     あとマネジメントが不足しているのではないか。課長の皆様、課長補佐や係長の皆様、管理職の皆様と連携しながら、しっかりと課員の皆様、職員の皆様の仕事をマネジメントしていってほしいと思います。
     そして、プロダクトアウト、これが一番大事だと思いますよ。いいですか、自分たちがやりたいサービスじゃないんです。サービス、製品を提供するんじゃないんです。町民が何を求めているかというのを常に頭の片隅に置いて、この発想で進めてください。いろいろな話をお伺いしていると、皆様が経験やさまざまな知見の上で話されているのはわかるんですけれども、どうしても会話をしている中で、自分たちの言うことは正しいんだ、何でわかってくれないんだというような雰囲気が伝わってくる。これは町民の声でございます。どうしてもそう聞こえてならないと。みんなではないと思いますよ。でも、どうしてもあるんですよ、これが。これをやっぱり直していかないと。皆様のほうが専門的で知識があるのはわかるんですけれども、そうじゃないですよ、マーケットインです。町民の皆様は何を求めているかというのを常に考えて、そういったご意見をいただいたときには、まず受けとめてください、吸収してください。それは違うだろうではなくて、そういう考え方もあるのかと吸収できるような組織につくりかえてほしい。
     そして、私は、それをやるためには日報で自分の仕事の内容の管理をして、それをもとに朝礼をして、課長会では横のつながりを共有していく、これを提案いたしました。日報に関しては、システムで検討していくということで、前向きに進めてくださっているなと。あとは、例えば税務課とか土木課、それぞれフリーソフトを使って情報共有を進めているということを聞いております。
     また、朝礼に関しても、各課によるものということですけれども、企画課のほうでは毎日朝礼を実施して、それによって、この前、議案説明会があったんですけれども、私が6月の議会において提案した件について早速答えを出してくださって、ああ、なるほど、情報共有がこういった迅速な対応につながっているんだなと実感したところでございました。もう一つ、朝礼はどうかわからないですけれども、町民支援課も、私が提案したことに関して、もう早速、条例も議案を上げてきていただきましたし、またサンサンテレビでCMも見ました。こうやって迅速な対応を見ますと、これに関しては町民からも、おまえが言っていたことってもう既に実行されたじゃないか、執行部はすごいな、この調子で頑張ってほしいという、お褒めの言葉もいただいていますので、そういったものはまた励みにやっていただきたいなと思います。
     朝礼とか日報とか、やると聞いているのでいいんですけれども、私は、これを管理していく中で大事なものを理解していただかないと、やるとは言っても結局進まないんじゃないかと思います。そういった事例をたくさん見てきております。
     それで、ちょっと聞いていてほしいんですけれども、経営の三大要素というものがございます。人、物、金、それに今は情報というのが加わって、人、物、金、情報。これを動かしていくことが経営の軸であって、そしてマネジメント、わかりますよね、社長が、町で言ったら町長が職員を動かしていく、課長が自分の課員を動かしていく。人、物、金、情報を操って動かしていくことが重要になってくるんですけれども、これを理解してほしいんです。人、物、金、情報を操っていく中で、私は人が一番大事だと思っているんです。これはなぜかといいますと、例えば情報共有のためにシステムを組み込んでいただきますよね。それを活用するかしないかというのが、これは人にかかわってくるんです。だから、ただシステムをつくっただけで、じゃ、情報共有ができて、私が先ほど申し上げたような諸所の問題が改善されるかといったら、そんなに甘くはないですよ。
     あとは、お金の管理。役場がやるいろんなお金があると思いますけれども、監査報告でちょっと聞きました。決済印がずらずらと押されているにもかかわらず、数字が合わないものがあったりとかする。これはどうなっているのかなと思うんです。あってはいけないですよね、こういうことは。ちゃんと読んでいますか。本当かどうかわからないですけれども、ちらっと聞くところによると、印鑑を押しといてとか言う課長がいるとかいないとか、そんな話も聞いたりしますけれども、言語道断ですよね。しっかりと読んで、確認してください。そういったことが繰り返されていると、過去にも和泊町でもございました。重大なというか、結果的に重大な案件につながった事例が、皆さんも覚えておりますよね。そういったことはどうやって起こるかといったら、こういった日々の小さな小さなことの積み重ね。担当者も、ああ、これで通った、オーケーだ。なるほど、和泊町は自分たちがこうやって仕事を滞のうしても大丈夫だなと。そういったものが積み重なっていくと、それがいつか大きな不正や事件につながる。そこを私は非常に懸念しておりますので、真剣に取り組んでいただきたいと思います。
     じゃ、その人を動かすマネジメントの部分で、私が皆さんを見ていて、これをやってほしいなという部分を、ちょっとポイントを絞って挙げさせていただきます。聞いていてください。
     具体的な指示を行ってください。これはマネジメントで人を動かすにおいて最重要なことです。いいですか。だから、例えば「日報を書け」じゃないんです。その日報をどういうふうに活用して、どう管理しなさいとか、そういうところまで共有してほしいです。朝礼もそうです。朝礼をすればいいというものじゃないんです、日報も書けばいいというものじゃない。その中身が大事で、私が先ほど挙げたような問題点を解決するためには、このツールを使って、どうやってやったらいいかということを考えて、それを活用方法まで伝えていく具体的な指示。
     あとは、例えば各課においてはこういうことですよ。企画書を出さないといけないものがあるとします。期限が1カ月後だとしたら、「これは1カ月後だぞ、ちゃんとやっておけよ」じゃだめなんです。その人の特性を見ながら、あとは課長がみずからの経験とかを生かしながら、この案件に関しては県に申請を上げていかないといけないかもしれないけれども、いいか、この事業はいきなり上げてもちょっと難しいわと。例えば、これは先に根回しをして了承をとってから、こういうふうに進めてくれ。あとは県に申請を入れて、ここまでは、これはおまえは経験ないだろうけれども、結構時間がかかるぞ。だから、これは1カ月あると思って余裕をかましてやっていたらだめだ。このステップまでは今週中に済ませておけとか、いいですか、具体的な指示。期限を切って、あと、やり方まで、どうやってやるのかというところまで突き詰めて指示をしてください。
     町長は、この前、防災訓練を見ましたよね。あのときの指示を思い出してほしいんです。自衛隊がばっと来てから、そこにもう要救助者がいるのに、車から降りて、いきなり駆けつけないんですよ。まず、整列して、隊長が、君はこれをしなさい、これをしなさい、これをしなさい。「はい、かかれ」と言って、かかるんですけれども、その後もずっと隊長が現場を見ながら、誰々はそこにはこういう危険があるから気をつけながらやりなさい、誰々はこっちからやったほうが効率的ですよというそういう指示をずっと飛ばしながらやっていく。あれはデモンストレーションだからやっているわけではなくて、私も自衛隊で非常勤として勤めた経験があるんですけれども、実際にこれをやっているんです。これはなぜかといったら、あれだけの大きな組織が、そういったマネジメント、具体的な指示がないと、しっかりと末端まで動いていけないというのがわかっていて、それができなければ、国民の生命を守ることができない、財産を守ることができないという切迫感があるから、その結果として、ああいう具体的な指示というものが生まれているんです。だから、これは同じ組織として、和泊町はなかなか大きな組織ですから、これをぜひ実践していただきたいなと思います。
     そして、次に、何か指示を出したときに、それがわかる方もいれば、わからない方もいるんです。わかる方は絶対やると思います。でも、わからない方がやらないですよね。その人たちに、その背景にある意味を皆様の経験を踏まえて話してください。それはどうですか、皆様されていますか。されている方もいると思うんですよ。「おい、これをやってくれ」と。それを一、二回やらない方がいたとします。そしたら、これをやらないことによって、こういう不利益が出る。また、逆に、これをやることによって、こういうメリットがあるんだと。仕事において、組織において、これをやることがこういう経緯を踏まえて町民の福祉向上につながっていくんだということを納得させてほしいんです。
     それで、3点目、それを繰り返す、わかるまで。皆さん、ないですか、こういうことが。指示をして、できていなくて「おい、どうなっているんだ」と怒る。また、できていなくて、どうなってんだと怒る。この繰り返しじゃだめですよね。具体的な指示とこの意味を繰り返し繰り返しできるまでやる、これが大事です。
     もう一つ、これに関連するんですけれども、OJTをやってほしいんです。OJT、オン・ザ・ジョブ・トレーニング、机上の勉強じゃないんです、仕事をしながら。だから、課長にやってほしいんです。例えば、挨拶がないとか、各課員をよく観察してください。そしたら、どう考えても対応がよくない場合があると思うんです。こうやって観察していて、その職員が来客対応を終えたとします。ちょっと来てくれと。今、君は、こういう町民からの要望に対して、こういう発言で対応したけれども、これはちょっと目線がプロダクトアウトじゃないかとか、こういった表現をしたらもうちょっとわかりやすいんじゃないかとか。あとは、そもそもおまえが挨拶してないだろう、にこやかに迎え入れてくれよとか、日ごろから職員の動きを観察して、その都度やってほしいんです。「やれよ」じゃわからないんです。だって、なぜかわかりますか。職員の皆さんはやっているつもりなんです。悪気はないのはわかっています。それぞれの価値観の中で一生懸命されているのはわかっているんですよ。だけど、皆さんはプロなんです。結果が全てです。やっているつもりで、できていない。できていないから、実際いろいろな先ほど私が述べたような事象がたくさんつらつらと挙がってくるわけで、これを踏まえた上で、もし皆さんが、いやいや、おかしいな、我々はしっかりとやっているのになと、思っていないと思うんですけれども、いるとしたら、これは見当違いな話で、そこはしっかりと認識を改めてほしいなと思います。
     そして、次に、今何を言いましたっけ。具体的な指示、意味を伝える、繰り返す、OJTをするですね。あとはコミュニケーションをとってください。皆さんコミュニケーションをとっているとは思いますけれども、コミュニケーションがとれているところに、上司への報告がないとか、そういったことはなかなか起こり得ないと思うんです。だから、どういったコミュニケーションをとっているか。そういった中で、私は課長の皆様の夢とかビジョンとかいうものを共有してほしいと思うんです。飲みながらでも何でもいいです。飲まなくてもいいですよ、ちょっと何か用件で来て、報告を受けたついでに、ちょっとおまえ、きょう今から忙しいかと言って、時間があればちょっと話をしようぜと言って、自分の経験の中で、失敗談とか、こうやってうまくいったぞとか、そういうことを話したりとか、自分は和泊町をこういうふうに変えていきたいんだ、おまえはどう思うかと、そういった夢を語り、ビジョンを共有してほしいなと。
     日経新聞に「私の履歴書」という毎日連載で1カ月著名人が過去を振り返るものとか、あと大企業のトップが私の課長時代といって中間管理職だったときのいろんな失敗談とか経験をやっているようなコラムがあるんですけれども、それを読むと、我々若手も、ああ、なるほど、先輩方もこういう苦労をしてきたんだなというのが、ひしひしと伝わって、よっしゃ、頑張ろうと思う部分がございます。そういった深いコミュニケーションをぜひやってみてほしいと思います。
     そして、最後、嫌われることを恐れないでください、課長の皆さん。確かに、今のように繰り返し具体的な指示でいろいろやっていたら、最初はうざがられることもあるかと思います。だが、しかし、これは必ず伝わります。それを繰り返していれば、必ず職員の皆さんもできるようになりますから、一時的には嫌われるかもしれないですけれども、皆様が目指すべきは、職員に好かれることではないです。町民に喜んでいただくことですから、そこはぜひ割り切ってやっていただきたいと思うんですけれども、今の件、今幾つか挙げてまいりましたけれども、副町長、どう思われますでしょうか。ご意見をお聞かせください。
    ○副町長(前田修一君)
     川畑議員の今の指摘につきましては、全てがごもっともだというふうに考えております。さきの第2回6月議会でも同じような指摘事項がありまして、それをまとめたものを8月の終わりの課長会の中でも通知をしたところでございます。それによって、課長から全職員に漏れなくそういう気持ちは伝わっているものだというふうに思っておりましたけれども、今回またこういう形で指摘があったということは非常に寂しい思いでございます。また改めて確認をしていきたいというふうに思います。
    ○1番(川畑宏一君)
     問題点を共有して取り組んでいただいていることで、心強く感じました。
     これはちょっと補足しておきますけれども、大多数の職員の皆様は、一生懸命仕事をしていただいて、すばらしい仕事をしていただいております。私が申し上げているのは、大体一、二割の職員です。その方々に申し上げているんです。ただ、難しいのは、その言いたい方々に響かないんですよね。だから、今見ていると職員の対応もすごくよくなってきていて、もともとよかった人はどんどん伸びていってすごくよくなっている。その差が余りにもあるものですから、逆にそれが目立ってしまうというようなこともあります。それを個々人の問題ではなくて、組織でカバーしていこうというのが、今、私が長々と話してしまいましたけれども、それの核でございますから、そのことを念頭に置いて、これはすごい大事な問題ですから、本当に肝に銘じてやっていただきたいなと思います。
     そして、最後に、新庁舎ができますよね。かなりオープンになります。町民の間でささやかれていることが、町民は、これは実際に聞きました。郵政民営化のときに郵便局の窓口対応ががらっとよくなったというのを皆さん経験しているんです。新庁舎がオープンになって、すごいきれいな庁舎の中で、ハードがいいものですから、その中身の対応というのがすごく皆さん気になっているようです。これで、もしこれが改善されずにこのままになるようだと、せっかくの庁舎がと。この庁舎は町民を幸せにするための町民の福祉向上のために新庁舎を建て直していると私ども町民は理解しておりますけれども、もしこういう状況が改善されないと、職員の皆様の職場環境を整えるための新庁舎建築だったのかと言われてしまうぞと。これは私の意見ではないです。そういった声が町民から多々出ておりますので、気を引き締めてやっていただきたい。
     その中で一番手っ取り早くわかりやすいのは挨拶です。挨拶をやってください。自分のテンションも上がる、課の中の職場の雰囲気も上がる、町民もうれしい、こんな効果的なことはないです。挨拶を基本的にされて嫌な人がいたら教えてください。これを実践するにも、個々人に任せていてはだめです。じゃ、どうするか。もうシステムとしてやってください。
     一つ提案します。入って一、二年目、3年目くらいまでの若手の方が、入り口から見えて、来客が必ず見えるようにして、その若手の職員は、もう何が何でも来客があったときには「こんにちは」といち早く気づいて挨拶をして、どうなさいましたか、どういったご用件ですかと駆けつけて対応する。そしたら、それに呼応して、課の皆さんが「こんにちは」と挨拶する。目線をきかして「こんにちは」と挨拶しても3秒くらいなものですよ。仮に30人、50人来たとしても二、三分の話です。たった二、三分で職場の雰囲気が変わって町民も喜んでいただける。こんなわかりやすいことはないですので、ぜひこれを実践していただきたいと思います。これは最後に要請です。ぜひやってください。要望ではないです、要請ですので、よろしくお願いいたします。
     長くなりましたが、以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
    ○議長(永野利則君)
     これで川畑宏一君の一般質問を終わります。
     ここで休憩します。
    休 憩 午前11時01分

第3日(3)

発言者

  • 中田 隆洋

発言内容

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  • 再 開 午前11時15分
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     次に、中田隆洋君の一般質問を許します。
    ○7番(中田隆洋君)
     お昼前でございますが、改めまして、おはようございます。
     本議会の最後の一般質問になりましたので、皆様よろしくお願いいたします。
     一般質問の1、町民にやさしいまちづくりについて。
     共生協働のまちづくりの中で、町民にやさしいまちづくりのためにも、町職員も一歩踏み込んで町民に寄り添う思いやりの気持ちが必要であると思うが、職員の指導はどのようになっているのか、お尋ねいたします。
     2点目に、災害後の復興のあり方について。
     巨大災害が相次ぐ中で、災害復興のあり方が厳しく問われる状況にあるが、本町の復興の基本的政策指針をどのように考えているのか、お尋ねいたします。
     3点目に、建設工事入札参加資格における格付について。
     平時よりボランティア、町の行事、寄附等に協力し、災害発生時の緊急対応など、地域に貢献する企業には、少しでも多くの入札参加機会が与えられ、地元の優良企業として発展していくべきだと考えるが、しっかりと評価していくためにも本町の建設事業者等の格付の取り組みをどのように考えているのか、お尋ねいたします。
     以上3点について、壇上からの質問といたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     中田隆洋議員の一般質問に順を追ってお答えをいたします。
     まず、1点目の職員の指導につきましては、私の方針を文書にし、地方公務員として求められる職員像を示して、総務課長を通して全職員に配付しております。その中で、町民と歩む職員として、町民との対話、交流を通して、町民の日常生活の身近な問題を町民の立場になって感じ、ともに考え、合意、同意を得ながら仕事を進める職員とうたっております。
     また、町民が求める職員像としては、町民が主役であるとの認識を持った職員を掲げております。これは、和泊町職員としてあるべき姿を説いたものであり、職員一人ひとりが仕事をする上で常に心がけるよう示しています。このことについては、年度初めの辞令交付式、年明けの仕事始めの式など、機会を捉えて再三にわたり職員に訓示しているものであり、職員にもその認識があるものと確信をしているところでございます。
     さらには、人事評価においても、町民感覚の観点から「相手の立場に立って話を聞くなど誠実かつ丁寧に対応している」「町民感覚と町民目線で職務を遂行している」などの評価の着眼点を掲げており、常に町民目線に立って業務を遂行するよう指導しているところでございます。
     2点目に、本町の復興の基本的政策指針につきましては、和泊町地域防災計画において、災害復旧計画として、1つ目に公共土木施設などの災害復旧事業などの推進、2つ目に激甚災害の指定、3つ目に被災者の災害復旧・復興支援の3つを柱とし、復興に取り組むこととなっております。
     まず、大規模災害が発生した場合、早期復興には欠かせないインフラの復旧、それに伴う激甚災害などに関する調査協力、特別財政援助額の交付手続を行い、復興に向けた基盤を確立することとなっております。
     あわせて、被災した町民が生活の安定を早期に回復できるよう生活相談、弔慰金などの支給、税の免除、各種融資措置などの対策についても進めていくこととなります。
     そのほか、災害復旧に関する協定などについても締結しておりますので、これらに基づき、早期復旧に向けて関係機関と連携を密にし、復興に当たっていくこととなります。
     3点目でございます。
     本町の建設事業者などの格付は、和泊町建設工事入札参加審査要綱第4条の規定に基づき、鹿児島県建設工事入札参加資格審査要綱の審査結果に基づき格付を行っております。
     なお、県への建設工事入札参加資格審査申請の社会活動などに関する事項において、ボランティア活動状況や災害支援協定を申請することができるため、町としても申請のあった場合には証明書などの発行も行っております。
     このようのことから、本町の建設事業者などの格付の取り組みとしましては、県の資格審査に準拠し実施しております。
     先ほども申し上げましたように、建設業者等が行ったボランティア活動やその他の事業につきましては、町としても積極的に証明書を発行して県の行う資格審査の参考になるような対策をとってまいりたいと思っております。
     以上で壇上からの答弁は終わりますが、次の質問については自席から答弁をさせていただきます。
    ○7番(中田隆洋君)
     改めまして、質問席からの質問にかえさせてもらいますが、まず1点目の町民にやさしいまちづくりについてですが、町長の考えは、日ごろの町長の対応等を見ても、町民に寄り添っている対応でありますので、私もさっきの答弁のとおりだなと、町長が考える職員像というのは、すごくいい考えを持っているなというふうに思っております。町民と一緒に歩む職員を目指すということでありましたが、この質問を今回させていただくことに当たりまして、一点、町民のほうから相談があって、企画課長と相談をした経緯がありました。でも、この問題というのは、企画課だけの問題じゃなくて、全部の各職員のほうでも共有していったほうがいいのかなと思いまして、一般質問に入れて、町長、また各課の課長と議論をしていきたいなと思っております。
     その内容というのが、85歳のひとり住まいの高齢の方がいて、その方の娘が、母がひとり暮らしなので、サンサンテレビの減免という助成事業があるというのを知って、80歳以上からひとり暮らしの方には減免があったらしいんですが、その申請を夏ごろに行ったら、職員のほうが、申請の期限が切れていますので、また来年の申請でお願いしますという対応だったということを私は聞きまして、その職員が悪いとかどうのこうのじゃないんですが、課長とちょっと話をさせてもらいました。
     町単独事業でやっている事業というのもあるんですが、その人が本当は80歳からその減免処置が受けられたんでしょうが、たまたま知らなかった。また、高齢ですので、サンサンテレビ等で放送されているんだけれども、余りその意味を理解できない等のいろいろの要件が重なって、知らずに5年間満額で払っていたという経緯があって、その方が今まで満額払った5年間分を返せと言っているわけじゃなくて、今回、今年度からでも構いませんので、減免措置を受けられるようにしてもらえないでしょうかという相談でした。それを課長のほうに話をして、そのときは一回窓口で帰していますので、またそういう方が来られたら課長が対応して中身を聞いて判断したいということでありました。
     受付の職員は、職務規定にのっとって、期限が過ぎている場合であって、それもちゃんとした対応だったと思いますが、ただ、私の考えというのは、何でその方が80を超えたときに知らせてあげられなかったのか、自分の親、兄弟、祖父母だったら教えてあげていたのかなという気持ちで、そこまでする職務規定はないんですが、そういったところ、受けられる町民の福祉向上のほうに一歩踏み込んでいければなという思いで、そういうお願いを課長にしたところでしたが、その件について町長はどのようにお考えでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     職員の指導の根幹になることかと思いますが、今、中田議員が質問していることにつきましては、先ほども壇上から申し上げましたように、地方公務員、和泊町職員としてどうあるべきかということは、常々職員にも訓示をしていますし、課長を通してもそれぞれ指示をしているところでございます。
     先ほど川畑議員のほうからも質問があったとおりだと、そのように思っておりますし、やはり町民に寄り添って行政を進めていくのは基本的なことでありまして、特に今の質問では高齢者だった、それは当然職員としての対応をもう少し親切に対応するべきではなかったかなと思いますし、この件については、また担当課から、そのような相談があったという報告は受けております。それについて、迅速に処理、相談に乗れるものは乗っていただければというようなことも話し合いをしながら対応をしていただきたいと思っておりますし、ご指摘のように町民の幸せのために私どもは仕事をやっていかなければいけない。それは第一義的なことでございますので、この件については、これが処理できたのかできていないのかは、まだ報告は受けておりませんが、こういうことがあったということは報告を受けております。これについては、担当課、担当者と真剣に考えていかなくてはいけないと、そのように思っております。
     常々課長の皆さんにも言っているのは、課長が課の仕事全部の担当をやるわけじゃないので、やはり担当と寄り添って、今どうなっているのか、どう進行しているのか、肩をたたきながら、課長の仕事、それから補佐の役割、そういうものも各課で十分に議論をして、町民に寄り添って事務が遂行できるようにということは、常々指導・指示をしているところでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     今、町長から答弁がありましたが、ぜひ各課の職員の窓口業務を受ける若手職員になるかと思いますが、そのように町長も答弁されていますので、いろいろな相談を受けたときには、規定にのっとってするのも大事なところもあるんですが、町民に寄り添う気持ちであったら、自分で判断できないときは上司、課長に相談をして、対応できるところは寄り添って対応していただきたいなというふうに思いますので、要請をしておきたいと思います。
     その相談があった後に、すぐ新聞報道がなされた事件があったので、その後、すぐ町民支援課のほうに行ったことがありました。未婚のひとり親世帯に対して、保育料の寡婦控除を認めるみなし適用についてということで、厚生労働省が7月に政令改正のほうでされまして全国に指示を出したところでございましたが、7月に出されて、その新聞報道が8月下旬ぐらいでした。2カ月たって、その申請率が全国で20%を切っているということで、周知徹底がされてなく保育料を減免できる方も過料に多く払っている現状があるということで新聞報道がなされていましたので、課に行って、そういった方が和泊町に何世帯いらっしゃるのかちょっと調べてくださいということで要望してあったのですが、それから約2週間ぐらいたちますので、今の現状が、そのデータがとれたのかどうか、調査ができたのかどうか、町民支援課長にお尋ねをいたします。
    ○町民支援課長(東 敏仁君)
     ただいまのご質問、未婚のひとり親世帯に対し、みなし適用の対象者ということで、対象者は2世帯本町にいますけれども、就学児童を抱える世帯ということで、保育料、こども園を利用するみなし適用対象者はいません。
    ○7番(中田隆洋君)
     2世帯あったけれども、保育園世帯ではなかったということで、本町でそういった対象はなかったんですが、でも、これに気づいて課に行って調べていなかったからよかったんですが、これであったら、その方は2カ月間保育料を国の事業で減免されるところを多く払うことになっていたという状況にあるわけです。
     これもさっきの問題と僕は同じかなと思っております。国のほうも、対象者は往々にして確定申告をする事業者というのはほとんどいないので、未婚のひとり親の世帯というのは勤めているので、確定申告はしなくて、寡婦控除とかそういったものは事業所が申告するわけで、個々にはわからない。対象者かどうかというのは市町村のほうでしか判断ができない。そういった方々を探せるのは市長村にしかできないということで、国のほうも市町村にそういった方を洗い出して広報してくれというふうなことを新聞に書いてありました。今回、和泊町のほうは対象者がなかったので、ほっとしておりますが。そういったところだと思っております。アンテナを張って、そういった方が本町にいないのかどうかというのは常に考えて、一歩踏み込んで町民福祉に当たっていただきたいなというふうに思ったところでした。
     何年か前に一般質問した経緯がありますが、不妊治療、ハイリスク出産の助成事業というのも和泊町でやっていました。その当時は、私は友達から、そういった事業は知らなかったということで、一般質問で周知を徹底してくださいという質問をしました。お産があるので、母子手帳を渡すときに広報する。あと、ホームページのほうでお知らせをしているということがありましたが、今現在の不妊治療とかハイリスク出産等の旅費助成等の周知はどうなっていますでしょうか、以前と比べて。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     お答えいたします。
     保健福祉課は、保健、医療、介護、福祉さまざまな扶助・助成制度を行っているところですが、ご質問にありますハイリスク妊産婦旅費助成、それから不妊治療旅費助成につきましては、安心して子供を産み育てる環境づくりを推進するということを目的に実施しておりますが、ハイリスク妊産婦旅費助成につきましては、島内、知名町のほうの病院に産婦人科医が常勤をしているところでありますが、妊婦健診時に島内での出産が難しい、リスクがあるというようなことがあった場合には、保健センターに連絡をもらうようにして対応をしております。また、町内に母子保健推進員もおりますので、そういった方を通して、また周知などを行っているところであります。
     特に、不妊治療助成につきましては、保健センターにポスターを提示するとともに、サンサンテレビの文字放送で呼びかけを行っております。今後、戸籍のほうの窓口に妊産婦、不妊治療についてのパンフレットを置いて、婚姻届を提出した際に手渡ししてもらうように検討を進めていきたいと思っております。
     以上です。
    ○7番(中田隆洋君)
     以前より対応されているのかなと思いました。
     ただ、そういった事業をホームページで探そうと思ったんですが、私は割とその事業を知っていて、その内容を調べようと思ってホームページを調べてパソコンにさわるんですが、そのページまで行けないんです。昔の返答で、ホームページでそういった広報をしているので大丈夫ですと返答があったんですが、知っている私が調べてもホームページで探し切らないのに、そういった事業があると知らずにホームページをさわって、その助成を知り得ることができるのかどうか。これは、ホームページを管理しているは企画課ですか。ホームページは総務課ですか。総務課長、どのように考えていられますか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     ご指摘のように、ホームページのいろんな情報の更新が今おくれているというのは確かにございまして、これについてもいろいろシステムの改修等を考えておりまして、今、更新について、電算担当を介さないとなかなか更新ができないようなシステムになっておりまして、情報化の時代でございますので、そういうことはあってはいけないということで、今度、新庁舎移転にあわせたシステム改修を考えて、今、業者と協議をしているところでございます。
     また、その情報が載っていないということに関しては、非常に残念なことだと思いますので、今後、そういう助成を必要とするもの、住民に広く周知を必要とするものにつきましては、なるべくわかりやすいような状態でホームページ上で検索できるようなシステムもあわせて検討していくべきだと、今、強く感じたところでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     本町は先ほど言った助成事業等先進的に取り組んでいて、すばらしいなと思っているんですが、それを知っている方と知っていない方がいて、そこで不平等が生まれているという事態が起こっていると思っております。その点について、もう一度、総務課長、どのようにお考えでしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     各種助成事業等につきましては、議員の皆さん、それから住民から要望があったものに関しましては、なるべくいい方向に検討して助成措置をとるような町長の方針でございますので、改めて、どのような周知の方法が利用者または対象者にうまく行き届くかということについては、もう一度、周知の方法については皆さんのご意見等も聞きながら十分に審議していく必要があると思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     その点について、私は、1年半前だったでしょうか、暮らしの便利帳というのを提案しました。その当時は、まだ大きな自治体でしか発行されていなくて、小さい自治体でいえば、同等だと喜界町がその当時もうされていましたが、本町も子供が生まれたらどういう助成事業手続が要るという流れ、ごみの捨て場はどこにあるとか、そういった細かい和泊町において必要な行政サービスを載せた暮らしの便利帳の発行を一般質問で要望してありました。その当時の答弁は、検討するということでありまして、その後なかなかできないので、決算委員会だったか予算委員会だったでしょうか、再度、当時の課長のほうに質問したら、その当時、地方創生交付金というのが大分はやっていたときでしたので、その地方創生交付金にのせて進めたいということで返答をもらっていましたが、その事業にはいまだにのっていなくて、できていない状況にあるのかなと思っております。
     すごく残念に感じているんですが、町長に一つご質問をしたいと思います。そういった我々議会からの施策提言等で、検討する、今後課題として取り組むという返答をもらうんですが、その後ストップになっている。その後の報告も受けない。私たちの施策提言が安易に考えられているのかなと思う一面があるときがたまにありますが、町長はどのようにお考えでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     今のご指摘につきましては、非常に残念でございますけれども、議会からの提案、ご提言につきましては、課長会において議論をしております。そして、検討しますという回答をしてあれば、どういうふうに議論をして、これについては、できます、できません、いつごろできますとか、そういうものができるように検討については議会のほうにも報告しておかないと、同じような質問が毎回出てくるようではいけませんよというようなことは、課長会の中では指示をしております。
     今、質問があって何年もたってもまだ実現ができていないというのは、担当課のほうでどういう議論をなされているかという報告はございませんけれども、ぜひ町民の役に立つ情報といいましょうか、そういうものについては、一つにまとめて戸籍窓口などで配付するというのも一つの手段かと思いますが、いわゆるいろんな支援策については、ここには広報とかいろんなものを通して啓発をしているところですが、まだ徹底が図られていない部分もあるかと思っております。
     広報でやったから安心、何でやったからもうできているんだというような嫌いがあるかもしれませんが、やはりそういうことにつきましては、先ほどもありました繰り返し継続して啓発していくという方法も一つ、区長会を通したり、こういういろんな支援については啓発をして徹底を図っていくという方法があるかと思いますが、なかなか町民全てに徹底するというのは非常に難しい面がございます。そういうものを踏まえて、繰り返し繰り返しやるということは非常に大事かと思います。
     そういう町にあります情報を、今言うごみステーションはどこにありますよとか、いろんなものを一つのパンフレットにまとめてやるということは、非常に町民にとっては大きな参考資料になるかと思いますので、もう大分期限は過ぎておりますけれども、再度それぞれの関係課で議論をして、どういうふうにできるか、どういうふうに作成したほうがいいのか、そういうことはぜひこれからこの議会を終わってから早速全員で議論をしていきたいと思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     関連質問になってきましたが、暮らしの便利帳に関しましては、最初につくるときに少し予算が必要になるかもしれませんが、電話帳と一緒です。地元事業者に広報料をいただいたら、冊子を3年、5年置きに更新するときの印刷料というのはかからないということで、やる気があれば簡単にできて、今、ほかの市町村はどこもやっていますので、ぜひ早急に取り組んでいただきたいなというふうに思っております。
     その話は企画課長とは前回していなかったんですが、サンサンテレビの視聴減免の話をしたときにも課長とも話をしたんですが、そういった助成金事業というのは、往々にして経済的に弱い方、弱者の方のための政策であるということだと思います。それを一歩踏み込んだ職員の対応によって、未収金になる方を抑える、少なくすることにもつながっていくのかなということで、今後そういうふうに取り組んでいきたいなというふうに課長も話しておりました。町長の答弁もそのようになっていますので、ぜひ各課長方が課に帰られたら職員ともう一度こういった話をしていただきたいなと思います。
     続きまして、2点目の質問に入りたいと思います。
     災害後の復興のあり方についてということで、前回は災害時の緊急避難等の話とかをしましたが、今回も一般質問で3件出ております。避難場所である公共施設の耐震の問題、あと緊急避難時の対応の問題、私がするのが人命救助後の復興のあり方ということで、質問をさせていただきます。
     災害は、皆さんご存じのとおり、すごい頻繁にと言ったらいいですか、大災害が今起こっている状態で、国も慌てている状態かと思うんですが、大災害というのは同じ場所でしばしば発生することではなくて、大災害というのは経験もなければ、その復興を経験することもないというのが一般的であって、大災害というのは一生に一度あるかないかのための準備をしていかなければいけないということなんですが、防災を担当する総務課長の考え方は、この点についてはどうお考えでしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     近年、議員もおっしゃったとおり、全国各地でいろんな種類の災害が発生しておりまして、本町においても昭和52年の沖永良部台風という未曽有の災害があったわけでございますけれども、それから41年が経過して、若干、住民への危機感が薄れているのではないかなという感じは今しているところでございます。
     そういうこともありまして、近年、防災の日である9月9日には、必ず数日前から周知の放送をしたり、当時の状況を再現したビデオを集落で流したりして、再度、台風災害の恐ろしさというものを実感させているわけでございますけれども、本当に何十年に一度の災害というものがいつ起こるかわかりませんので、そういう危機感は常に住民に周知しておく必要があるのではないかなと思っているところでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     そういった未経験の状況のもとで復興を成功させていかなければならないということで、そういった復興の知識、常識を集めた経験値を集積したり、復興の施策、方針等を前もって決めていくことが求められていると思うんですが、その点について課長はどのようにお考えでしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     先ほど町長が答弁しましたように、地域防災計画の中でも細かく定めてはありますが、近年の大災害を経験したまち、それから団体から、現在いろんな情報といいますか、復興に向けた取り組みなども冊子として手元のほうに届いている状況でございますので、そういう資料を参考にしながら、復興・復旧に向けた取り組みのマニュアルというのも作成していく必要があるというふうに考えております。
    ○7番(中田隆洋君)
     今から計画を立てていく中の基本的な考えをつくっていく中で、復興とは何かという質問があるんですが、ある資料では、復興とは再生あるいは再建ではあるが、決して旧態に戻すことではない。震災前と違った新しい質を獲得する過程である。向上を図ろうとする、旧態を変えようとすることが、復興であるというふうなことがありました。私もそのとおりだと思うんですが、その考えについて、課長はどのようにお考えですか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     災害からの復旧・復興については、その災害がなぜ発生したか、それから、なぜ人命や財産が失われたかという課題等も復旧・復興の過程の中で見つかってくると思いますので、そういう課題を解決しながら、先ほど議員がおっしゃいました以前に戻すことではなくて、そういう課題を除去しながら、新たな災害の発生時に、そういう課題を克服したので、次の災害が起きたときには前回の災害よりも大きな被害がなく過ごしたというようなことを考えて復旧・復興に当たるべきではないかなと今思ったところでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     これから、そういった施策、計画等をつくっていく中での基本的な考え方というのがもうできていないあって、つくっていってもらえるのかなと思って安心しているところですが、そういった原因究明とか早期の復旧の計画立案というのを瞬時に行っていかないといけないですね。災害が起こって、その現場を見て情報収集をしてから、一番災害が起きて最初に行うのは人命救助です。それは、自衛隊、消防、警察というのがします。公共がするのは、その後の復興になってくるのかなと思っておりますが、それを短時間で計画立案をしていかないといけない。ある程度マニュアルをつくっていかないと、ばたばたとしてなかなか進まない復興になっていって、何カ月かたって復興が完成したときに、何でこんな復興をしてしまったのかというようなことにならないように、そういった基本的考えを持ちながら基本的指針を今後つくっていただきたいなと思うんです。
     基本的考えはそれでして、あと細かいところをちょっとお尋ねしておきたいなと思うんですが、本土での災害等を見ますと、仮設住宅等住宅復旧までの一時避難場所がすごく大事になってきておるんですが、和泊町でそういった災害が起きたときの一時避難場所、また仮設等をどのように考えているのか、お尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     仮設住宅等ができるまでの一時避難所ということでは、本町では災害に備えた整備をした各集落の公民館、それから社会福祉協議会、また各小中学校を含めて29カ所を今指定避難所として指定しておりますので、大変大勢の避難者が出た場合に対応ができるかどうかというのは懸念されますけれども、そういう避難場所が一時避難場所として指定をしてあるところでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     避難場所になった場合、入浴施設等も大事になってくるし、または調理施設、公民館だと調理施設は少しあるのかなと思いますが、入浴施設のついていない公民館もあるので、そういったところを今後どうやって対応していくのか、考える余地はあるのかなと思うんです。研修センターとかキャンプ施設も今準備していると聞いたんですが、そういったところもひとつ計画の中に入れてもらえれば、風呂の施設等もありますので、今後の課題に入れていただきたいなと思っております。
     続きまして、災害救援ボランティアセンターの拠点をどこに考えているのか、お尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     災害発生時のボランティア活動につきましては、社会福祉協議会が主体となって、ふだんから災害やボランティア活動に対する関心を高めておりますので、社会福祉協議会を中心としたボランティア受け入れ態勢を築いていく。それに、川畑議員の質問でもお答えいたしましたけれども、役場の対策本部設置の組織表の中にもボランティア担当の課がございますので、協力しながらボランティアの受け入れを進めるという計画でおります。
    ○7番(中田隆洋君)
     私ごとだったんですが、西日本豪雨災害の後の呉のほうにボランティアに行ってきました。その中で、呉市の市役所で受け付けをしていたんですが、毎朝9時受け付けなんですが、200人から300人がボランティアで押し寄せてきます。その方々を、社協の方なのか市の職員なのかちょっとわからないんですが、てきぱきと受け付けをするんですが、その中にチェック事項と名前と、保険にここの社協で入っていくんですけれども、その保険ナンバーの確認とかいろいろを、一人の方が四、五人を担当して、その受け付けを本当に待つことなく200人、300人をさばいて、10人ぐらいのグループにして小さな小型バスに割り振りをして、現地の土砂災害を受けた各一軒家の家に配置をしていくという流れを見てきました。
     和泊町で、大災害になると、やっぱり全国からそのぐらいの人数が来るんですが、そういった中で、何人ぐらいでボラティアの受け入れをしていく考えなのか。今現在で、大体でいいですが、どういう考えであるのか。人員が和泊町で、それを受け入れるボランティアサポーター、さばくサポーターなんですが、そういったものが何人ぐらい必要になってくるのかなという考えはありますか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     災害ボランティアの受け入れの対応について、現在、その災害の規模がどれぐらいであるのか、また、ボランティアの数がどれぐらい来ていただけるかというのも未定でございますので、対応する職員が何人かということは、ここで申し上げられませんけれども、社会福祉協議会と先ほど申しましたように協力しながら、本町においても町の職員も災害ボランティア養成講座という研修をさせておりますので、そういう職員を養成しながら対応していきたいと思っております。
     また、以前には、町民体育館があったころ、災害ボランティア研修ということで実際に受け付けから派遣までという研修等もしたことがありますので、そういう研修も今後、社会福祉協議会と協力しながら実施していく必要性もあるかなと今感じているところでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     職員も何人か研修を受けているということであります。ぜひ、災害が近ければいいんですが、近いところでもし復旧ボランティアを募集している地域あったら、若い職員でも何人か派遣をして現地の復旧作業を見たほうがいいなと私は自分が感じたところでした。
     その現場を見て帰ってきて、多分そのときに僕が感じたのは、20人から30人ぐらいの受け入れ態勢の方がいて、随時対応してくれたんです。そういうような流れを一回見て、ここでも練習をしたほうがいいのかなと。何も言わずに災害後1週間後に開設して、どっと押し寄せてくるわけですから、そういった方々を遊ばせるわけじゃなくて、しっかりとボランティアの気持ちに応える受け入れ態勢というのも必要になってくるのかなと思っておりますので、ぜひそういった感じで訓練までつなげていけたらなと思っております。
     その中で、一つ問題になっていたものがあって、さっき受け入れの中で、受付のところで、看護師ですか、重機オペレーターですか、その他資格がありますかと、いろいろ聞かれるんですけれども、重機オペレーターというのが最近、災害の現場ですごく重宝されて、助かる、復旧が早くなるということでされています。そのオペレーターも結構集まってきて、建設業者との提携があって重機も集まるんですが、ただ、住居などのほうは罹災証明の発行が大変おくれて、公共施設の復旧・復興は割とその重機でいけるんですけれども、民間の建物だと罹災の証明を出す職員数が足りなくて、せっかく免許も重機もあるんだけれども、なかなか進まないというところがあったんですが、本町の罹災証明を出す職員というのは、今できる方は何人ぐらいいらっしゃるんですか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     災害時の罹災証明については、現在の台風等の罹災証明については総務課のほうで対応しておりますけれども、大規模災害等が起こった場合には、やっぱり税務課の職員であるとか、または全国の自治体から今は応援というのも派遣していただいておりますので、そういう派遣要請などをしながら、臨時の罹災証明書発行場所、部署を設定して発行していくことになるかと思いますので、そういう対応も考えているところでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     ぜひ復旧訓練の中にも、罹災証明の発行の仕方も、いろんな課の職員ができるように対応していったほうがいいのかなと思うんですが、そういったのもひとつ参考にしていただきたいなと思います。
     その職員は、私たちがボランティアに行って、大体、3時、4時ぐらいに各バスでピストンでまた受け付けをした市役所に帰ってくるんですが、そのときに、ふだんの日常業務も始まっていますので、帰ってくる時間帯に職員がぱっと出てきて、服は汚れても仕方がないですが、泥まみれの雨靴で帰るんですけれども、その雨靴をバケツに私たちを立たして職員がたわしで洗ってくれて、そこまできれいにして帰してくれた経緯があって、大変きつい現場でしたけれども、最後にそういった優しさが見えて、うれしい気持ちもあってボランティアを終えたわけです。
     そういったところも各市町村ではいろいろな取り組みが、ボランティアの方に対して、かき氷をあげるところもあるみたいですけれども、職員の仕事がふえて重くなったら大変かもしれないんですけれども、そういったちょっとした気配りのところで、それだけで来てよかったなと思って帰れるのかなと思いますので、そういったところも、またいろいろ意見を聞いて進めていってもらいたいなと思います。
     前回も災害についての質問をした中で、物資の受け入れ拠点を整備するために、民間との協定を早期に結んでおいたほうがいいんじゃないかということで提案をさせてもらったんですが、その後どのような対応になっているのか、お尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     物資の受け入れ拠点につきましては、民間の業者等とはまだ協定は結んでおりませんが、大型のトラックであるとか、そういうものが接続できる場所でないと、受け入れが可能ではないと思っておりますので、早急に、協定までいけるかどうかはわかりませんけれども、そういう調査を再度したいと思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     ぜひ物資の受け入れ拠点というのは早急に対応していってもらいたいなということと、災害地に行って思ったことは、人と物は集まってくるということでした。その受け入れる対応、さっきも言ったボランティアの受け入れ対応、物資の受け入れ対応を訓練するべきだなというふうに現地で感じたところでした。さっき言った建設業者との提携も早期にしていくべきじゃないのかなと思っておりますので、検討していただきたいなと思います。
     あと2点ほどあるんですが、町長の答弁の中で、インフラの復旧という点がございました。今の災害を見て、北海道のほうを見ていても、水道の復旧が一番最後になっているようでございます。本町で、もし災害で地震が起きた場合は、水道が大ダメージを受けると思うんですが、水道の復旧というのはすぐできるのか、どのような対応になるのか、課長、お尋ねします。
    ○生活環境課長(泉 隆一君)
     お答えします。
     水道に関しましては、現在、水源を初め、配水池、浄水場とあります。その中でやっぱり一番大変なのは水源を確保することだと思いますので、それをもとに非常時の発電対応あるいは今後の災害対応を考えていきたいと考えておりますが、なかなか実際に起こってみないとわからない点が多々あると思いますので、日ごろから、現在のところは台風災害等で日々台風が発生した時点では、1週間ないし2週間の間隔を置いて対応しているところでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     生活環境課のほうで水道のことをしているんですが、企業会計ということで職員もぎりぎりの体制でずっとやっていますね。また、町からの持ち出しをしないために、工事を外注しないで、できる限り職員で対応するということで、日ごろの職員の仕事も大変だなと思いながら見ているところですが、こういった災害が起きたときに、今現在、実質4人ですか、現場で動ける職員が4人で対応できるのかなと。今、本町の設備会社というのも大分減ってきまして、外注も急遽で厳しくなってくるのかなと思いながら、今後の水道事業のあり方も検討していかなければいけないかなと思っているところでございます。
     あと一つ、町長の答弁の中で、融資の対応とか減税で金銭面で対応していきたいともありましたが、今年度で沖永良部台風のときの資金貸し付けの返金が全部終わるということで聞いておりました。ただ、基金と決算会計を見て、その資金の借り入れは一般会計に繰り入れをされています。災害復興・復旧に対する基金というのは、まだ和泊町ではつくっていないんですが、国のほうもそういった基金の増設を各自治体でするべきじゃないかというのがインターネットでも載っておりましたが、その点について総務課長はどのようにお考えでしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     災害対策基金というのは設けてございませんけれども、当然、財政調整基金のほうで対応をしていくことになると思いますので、今、財政調整基金のほうで積み立てをして、もし緊急な状態が発生した場合は、その基金の取り崩しで対応することになります。
    ○7番(中田隆洋君)
     ちょっとお尋ねですが、財調は今、約20億ぐらいでしたか。すみません、正確な金額はちょっと今僕も覚えていないんですが、ある程度の額を財政調整基金として積み立てているのはわかるんですが、それが災害時の民間の方、町民の方に融資に使えることになっていたかどうか。財調はそういったところに使えないんじゃないかなと思ったんですが、その点について、お尋ねします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     説明不足であったかと思いますけれども、財政調整基金の使い方といいますのは、町のインフラの整備を要するものであるとか、災害箇所の整備、そういうものに充当していくべき資金でございまして、個人的な災害復旧対策に対するものは国の融資制度等を使っていくことになると思いますので、その融資制度に結びつけるお手伝いを災害復旧の中で町の職員が積極的に支援していくということを考えているところでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     国のほうでも緊急な場合の資金として各自治体でそういった基金を増設するべきだと言っているんですが、本町はしないということでよろしかったですか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     災害に対する融資制度に対する基金とか制度をしないということではなくて、現在はないところでございますけれども、今後、そういうところは国の動向や他市町村の動向を見きわめながら、必要であるという判断があれば、そういう基金、それから融資制度等も設置していかなければいけないのかと思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     ぜひ国の動向も注視して、また周りの市町村も注視して、検討していただきたいなと思います。国も基金を立ち上げるべきだと言っているわけですから、周りもそうなってくるのかなと思っておりますので、今後の検討課題としていただきたいなと思います。
     最後になりますが、最後は要請ですけれども、復旧から復興への移行をいかになし遂げるか、戦略を持つ必要があって、後方支援拠点としての役割を十分に発揮できるように、今後の研究に期待するところでありますので、よろしくお願いしたいと思います。
     次の質問に移ります。
     3点目の建設工事入札参加資格における格付についてということでございますが、この問題も以前からしてあったんですが、本町においては県の格付に準じて企業をランク分けしているわけでございます。さっきの私の質問の中にもありましたが、地域貢献を少しでも反映、地域貢献する企業をできるだけ評価していこうという流れで、国交省からの通達でも平成20年に出ていると思うんですが、平成20年、国交省が、地域にとって発展すべき企業を積極的な地域貢献等についても評価すべきとして、経営事項調査とあわせて、地域の実情を踏まえ、発注者が、発注者ですから町になります、独自に評価する発注者別評価点、いわゆる主観点の導入が必要であるというふうに通達を20年にしております。
     その当時、県での評価はもう100%されていました。その当時、自治体の市町村の評価が約30%だったということで、その中でも町村の格付はなかなかされない、地元評価がなかなかされないということで、町村の取り組みがおくれていることにより、国が実務的マニュアルはもう作成して、それを参考に進めるようにということで、それもインターネットでも拾えるようになっているんですが、その点について、本町はどのように考えているのか、それを知っているのかどうか、お尋ねいたします。
    ○土木課長(和田清良君)
     ただいまのご質問にお答えします。
     町長の答弁にもございましたけれども、経営事項審査というのを県に提出することになっております。それで、評価・評定が決まるんですけれども、その中で、先ほど20年ということもあったんですけれども、30年4月1日から、また経営事項審査の改正が行われております。それにのっとって、例えばダンプを1台持っていると1点という加点だったんですけれども、今後はそれが5点になりますよと。15点だったのが、最高20点というふうに上がりますよということで、国から示されまして、県のほうもこの経営事項審査というものの改正を行っております。本町としてもボランティアとかそういうものに関しても県のほうの審査に反映されたランクづけで格付を行っているということでございます。
     昔、平成20年のころの話でありますと、町独自でその採点というのがあったんですけれども、それを平成16年に改定してございます。それが今現在の本町の審査の対象になっているということでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     県の改正が今年度行われたということは知っているんですが、本当に率直に聞きます。直感で答えてもらいたいんですが、本町に貢献している企業、町の事業ですね、和泊は夏祭りがあります、花火大会、寄附金をいっぱいもらいます、重機の貸し出しがあります、クレーンの貸し出しがあります、また、ほかのところでも建設業が町の事業の手伝いをしたり寄附をしてくるんですが、それがダイレクトにちゃんと全部県のランクに反映されていますか。
    ○土木課長(和田清良君)
     県のランクに反映されているかということでございますけれども、これは県のほうの審査事項で、ボランティアとか災害の協定を県に上げた場合には、県のほうでは審査されていると思います。ただ、それを町独自で判断されているかというと、現在のところは判断してございません。
     あと、防災協定というのがあるんですけれども、本町においては30年3月に10社ですか、今そういう防災協定というのを結んでおりますので、その辺も申請をしていただければ、県のほうで審査評定が上がるというふうになっていると思います。
    ○7番(中田隆洋君)
     課長、県と防災協定を結んだ場合とか、県のボランティア作業、河川のそういう作業がありますね、それに参加したら加点されているんですよ。評価されています。町の祭りで寄附をした、ボランティアで重機を貸し出したやつが、評価されているのか、されていないのか、再度お尋ねいたします。
    ○土木課長(和田清良君)
     町のほうでは、そのような評価というのはしてございません。
    ○7番(中田隆洋君)
     各業界も本町に対して地元愛というのもやっぱりあって、ボランティア作業もするんです。でも、やっぱりある程度の評価というのは欲しいところだと思って、この質問をさせてもらいました。今回、一般質問の表紙にも載っています、企画課で企画をした「うそ」山の伐採作業を建設業界のほうに依頼をしてボランティアで作業をしてもらったわけです。課長は、この前ちょっと話をしたら、お礼を何にしようかという話で、お礼なんかは多分要らないと思います。そういったところに参加している評価でいいのかなと思います。
     私は商工会に所属していて青年部活動とかもするんですが、そういった中で、こういった話をよく聞くわけです。こういった町の行事に参加している小さいCとDのクラスの頑張っている参加者と、町のやつに特に参加しなくても県のボランティア作業に参加し、また県の事業を多くこなしたりして評価点を上げることもできる。この差が悲しいなというふうに聞く中で、和泊町もそういったところを評価していくべきじゃないのかなと思って、以前もそういった話をさせてもらっていました。
     話を聞きましたら、郡内のほとんどの市町村が県のランクづけを基準に、評価点とか技術点というのは計算が専門的な職員がいないとできないんで、そこは和泊町指定とか、ほかの市町村もやっていませんので、ただ、基準的な評価点というのを県に準じて、さらに、そういった貢献点数というのをプラスアルファで加算をして総合点につなげていってくださいと。これも国から出たマニュアルもそうなっています。ただ、それをするだけなら難しい評価じゃないというふうなことで、郡内のほとんどの市町村が今やっているわけですけれども、私は、それをそろそろ和泊町も、取り残された唯一の町だと思っていますけれども、考えていくべきだと思うんですが、そういったお考えは、町長、どのように考えていますか。
    ○町長(伊地知実利君)
     本町のインフラ整備については、そのような建設業者の協力なくしてはできないわけでございまして、先ほども壇上からお答えしましたように、そのようなボランティア活動の状況等については、県の資格審査の場合には、和泊町ではここの業者はこういう活動をしていますよという証明書を発行して、業者はその証明書を添付して申請するわけで、県の評価にはこの町が発行した証明書を参考にしながら評価をしていると思って、今の県のランクづけですか、点数ですか、そういうものをされている。先ほど答えたように、ボランティア活動状況や災害協定上、資することができるために、町としてはその証明書を発行している、業者に対して。それを業者が添付して、事業だけじゃなくて、町ではそういう活動もしていますというのは、県も把握していると思って、今このボランティア活動をしたから町で何点ですよと、土木課長は評価をしておりませんと言いましたが、そういう活動については証明は出しているということでありますので、今後ともその内容をどうしていくかということは検討していかないといけないと思いますが、引き続き、この活動についてはこうやっていますという証明は、町としては発行していく必要があるかと思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     いろんな自治体に聞いたときには、地元の事業者は地元で育てていくという町長のお言葉があった自治体もありました。さっき課長からも答弁があったように、和泊町が主催するそういった提携書もしくはボランティアに関しては、全てが全て評価点につながってはいないのが現実です。県が主催するボランティアもしくはそういった評価の内容に準じている評価項目であれば別として、それを和泊町が証明するところもあるんだけれども、それ以外の分野で、いろんなところで、さっき言った商工会の祭りの町が主催する、あれは夏祭りは町ですよね、町全体で盛り上げていくところだと思う。そういったところは評価につながらないわけです。そういったところも考慮できるようなプラスアルファの評価点をつくっていってほしいという要望でございましたが、町長はまだそういった考えはないという答弁でございますが、今後また経済委員会のほうで詰めていきたいなと思っております。
     最後に、それに関連しまして、企業の人材育成、慢性的な人材不足解消のために、奄美市がキャリアアップ助成事業というのを創設していました。島内で取得できない免許とか資格等の受験料、受講料と、また旅費について、3分の2以内で上限が20万円として人材育成事業というのを、市単独事業ということでしたけれども、計上してありました。昨年度にやって、実績評価が大変よかったということで、今年度もまた事業をしておりましたが、そういった事業に取り組めないのかどうか、これは何課になるでしょうか、キャリアアップ事業関係です。そういう事業が、近くの自治体で取り組まれているようなことをしているのかどうかと、考える余地があるのかどうか、お尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     人材育成という面では、現在、非常に町内でも各民間の企業も職員の募集をしてもなかなか集まらないという状況も聞いておりますので、特殊な資格の取得であるとか、また特殊な業務であるとかという部分は、人材育成していかなければいけないというのは、今思っているところでございますけれども、そういう事業の各市町村の状況の資料を取り寄せまして、総務課でするのか、または担当課でするのかも含めて、今後検討させていただきたいと思います。
    ○7番(中田隆洋君)
     最後になりますが、今、大変問題になっているのは人口減少問題だと思いますので、そういった中で仕事づくり、職場づくり、企業の発展・育成というのも大事になってくるかと思いますので、そういった観点からも先ほど言ったものを再度また検討していただきたいなと思っております。
     以上の3点について、私からの一般質問をこれで終わりたいと思います。
    ○議長(永野利則君)
     これで中田隆洋君の一般質問を終わります。
     ここで休憩します。
    休 憩 午後 零時28分

第3日(4)

発言者

  • 全発言者

発言内容

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  • 再 開 午後 1時30分

    △ 日程第3 諮問第1号 人権擁護委員候補者の推薦について
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     日程第3、諮問第1号、人権擁護委員候補者の推薦についてを議題とします。
     提出者の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     諮問第1号は、任期満了に伴い、引き続き前幸貴氏を人権擁護委員に推薦したいので、議会の意見を求めるものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     諮問第1号、人権擁護委員候補者の推薦についてを採決します。
     この採決は、無記名投票で行います。
     議場の出入り口を閉めます。
    〔議場閉鎖〕
    ○議長(永野利則君)
     ただいまの出席議員は11名です。
     次に、立会人を指名します。
     会議規則第32条第2項の規定によって、立会人に松村絹江君及び東弘明君を指名します。
     投票用紙を配ります。
    〔投票用紙配付〕
    ○議長(永野利則君)
     念のため申し上げます。本件に賛成の方は「賛成」と、反対の方は「反対」と記載をしてください。
     なお、投票中、賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票は、会議規則第84条の規定により否とみなします。
     投票用紙の配付漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     配付漏れなしと認めます。
     投票箱を点検します。
    〔投票箱点検〕
    ○議長(永野利則君)
     異状なしと認めます。
     ただいまから投票を行います。
     1番議員から順番に投票願います。
    〔投票〕
    ○議長(永野利則君)
     投票漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     投票漏れなしと認めます。
     投票を終わります。
     開票を行います。
     松村絹江君及び東弘明君、開票の立ち会いをお願いします。
    〔開票〕
    ○議長(永野利則君)
     投票の結果を報告いたします。
     投票総数 11票
      有効投票 11票
      無効投票 0票です。
     有効投票のうち
      賛成 11票
      反対 0票です。
     以上のとおり、賛成が多数です。
     したがって、諮問第1号、人権擁護委員候補者の推薦については、同意することに決定しました。
     議場の出入り口を開きます。
    〔議場開鎖〕

    △ 日程第4 議案第37号 和泊町ポイ捨て及びふん害の防止条例の制定に
                 ついて
    ○議長(永野利則君)
     日程第4、議案第37号、和泊町ポイ捨て及びふん害の防止条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第37号は、ごみのポイ捨てによる空き缶などの散乱や飼い犬などのふん害の防止について、必要な事項を定めることにより、清潔で美しいまちづくりを推進し、町民が快適で住みよい生活環境を確保することを目的に制定するものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第37号、和泊町ポイ捨て及びふん害の防止条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第37号、和泊町ポイ捨て及びふん害の防止条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第5 議案第38号 町長等の給与等に関する条例の一部を改正する
                 条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第5、議案第38号、町長等の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第38号は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の施行に基づく、いわゆる新教育長制度への移行に伴い、条例の整備を行うものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第38号、町長等の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第38号、町長等の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第6 議案第39号 町長等の給与の特例に関する条例の一部を改正
                 する条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第6、議案第39号、町長等の給与の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第39号は、さきの38号と同様に、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の施行に基づく、いわゆる新教育長制度への移行に伴い、条例の整備を行うものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第39号、町長等の給与の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第39号、町長等の給与の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第7 議案第40号 和泊町子ども医療費助成条例の一部を改正する
                 条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第7、議案第40号、和泊町子ども医療費助成条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第40号は、鹿児島県による非課税世帯未就学児に対する一部負担金助成制度の新規事業創設に伴い、町民税非課税世帯の未就学児が受けた保険給付に係る一部負担金の支給方法について規定を整備するものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第40号、和泊町子ども医療費助成条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第40号、和泊町子ども医療費助成条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第8 議案第41号 和泊町農薬廃液処理施設の設置及び管理に関す      る条例の一部を改正する条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第8、議案第41号、和泊町農薬廃液処理施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第41号は、老朽化により農薬廃液処理施設が使用不能となったため、改正するものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第41号、和泊町農薬廃液処理施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第41号、和泊町農薬廃液処理施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第9 議案第42号 和泊町教育委員会教育長の任命について
    ○議長(永野利則君)
     日程第9、議案第42号、和泊町教育委員会教育長の任命についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第42号は、前任者の任期満了に伴い、竹下安秀氏を和泊町教育委員会教育長に任命したいので、議会の同意を求めるものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第42号、和泊町教育委員会教育長の任命についてを採決します。
     この採決は、無記名投票で行います。
     議場の出入り口を閉めます。
    〔議場閉鎖〕
    ○議長(永野利則君)
     ただいまの出席議員は11名です。
     次に、立会人を指名します。
     会議規則第32条第2項の規定によって、立会人に前利悦君及び中田隆洋君を指名します。
     投票用紙を配ります。
    〔投票用紙配付〕
    ○議長(永野利則君)
     念のため申し上げます。本件に賛成の方は「賛成」と、反対の方は「反対」と記載してください。
     なお、投票中、賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票は、会議規則第84条の規定により否とみなします。
     投票用紙の配付漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     配付漏れなしと認めます。
     投票箱を点検します。
    〔投票箱点検〕
    ○議長(永野利則君)
     異状なしと認めます。
     ただいまから投票を行います。
     1番議員から順に投票願います。
    〔投票〕
    ○議長(永野利則君)
     投票漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     投票漏れなしと認めます。
     投票を終わります。
     開票を行います。
     前利悦君及び中田隆洋君、開票の立ち会いをお願いします。
    〔開票〕
    ○議長(永野利則君)
     投票の結果を報告いたします。
     投票総数 11票
      有効投票 11票
      無効投票 0票です。
     有効投票のうち
      賛成 11票
      反対 0票です。
     以上のとおり、賛成が多数です。
     したがって、議案第42号、和泊町教育委員会教育長の任命については、同意することに決定しました。
     議場の出入り口を開きます。
    〔議場開鎖〕

    △ 日程第10 議案第43号 和泊町教育委員会委員の任命について
    ○議長(永野利則君)
     日程第10、議案第43号、和泊町教育委員会委員の任命についてを議題とします。
     提出者の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第43号は、任期満了に伴い、引き続き川邊裕子氏を和泊町教育委員会委員に任命したいので、議会の同意を求めるものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第43号、和泊町教育委員会委員の任命についてを採決します。
     この採決は、無記名投票で行います。
     議場の出入り口を閉めます。
    〔議場閉鎖〕
    ○議長(永野利則君)
     ただいまの出席議員は11名です。
     次に、立会人を指名します。
     会議規則第32条第2項の規定によって、立会人に橋口和夫君及び和正巳君を指名します。
     投票用紙を配ります。
    〔投票用紙配付〕
    ○議長(永野利則君)
     念のため申し上げます。本件に賛成の方は「賛成」と、反対の方は「反対」と記載してください。
     なお、投票中、賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票は、会議規則第84条の規定により否とみなします。
     投票用紙の配付漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     配付漏れなしと認めます。
     投票箱を点検します。
    〔投票箱点検〕
    ○議長(永野利則君)
     異状なしと認めます。
     ただいまから投票を行います。
     1番議員から順番に投票願います。
    〔投票〕
    ○議長(永野利則君)
     投票漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     投票漏れなしと認めます。
     投票を終わります。
     開票を行います。
     橋口和夫君及び和正巳君、開票の立ち会いをお願いします。
    〔開票〕
    ○議長(永野利則君)
     投票の結果を報告いたします。
     投票総数 11票
      有効投票 11票
      無効投票 0票です。
     有効投票のうち
      賛成 11票
      反対 0票です。
     以上のとおり、賛成が多数です。
     したがって、議案第43号、和泊町教育委員会委員の任命については、同意することに決定しました。
     議場の出入り口を開きます。
    〔議場開鎖〕

    △ 日程第11 議案第44号 和泊町固定資産評価審査委員会の委員の選任に
                 ついて
    ○議長(永野利則君)
     日程第11、議案第44号、和泊町固定資産評価審査委員会の委員の選任についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第44号は、前任者の任期満了に伴い、福山智氏を和泊町固定資産評価審査委員会の委員に選任したいので、議会の同意を求めるものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第44号、和泊町固定資産評価審査委員会の委員の選任についてを採決します。
     この採決は、無記名投票で行います。
     議場の出入り口を閉めます。
    〔議場閉鎖〕
    ○議長(永野利則君)
     ただいまの出席議員は11名です。
     次に、立会人を指名します。
     会議規則第32条第2項の規定によって、立会人に山下幸秀君及び桂弘一君を指名します。
     投票用紙を配ります。
    〔投票用紙配付〕
    ○議長(永野利則君)
     念のため申し上げます。本件に賛成の方は「賛成」と、反対の方は「反対」と記載してください。
     なお、投票中、賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票は、会議規則第84条の規定により否とみなします。
     投票用紙の配付漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     配付漏れなしと認めます。
     投票箱を点検します。
    〔投票箱点検〕
    ○議長(永野利則君)
     異状なしと認めます。
     ただいまから投票を行います。
     1番議員から順に投票願います。
    〔投票〕
    ○議長(永野利則君)
     投票漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     投票漏れなしと認めます。
     投票を終わります。
     開票を行います。
     山下幸秀君及び桂弘一君、開票の立ち会いをお願いします。
    〔開票〕
    ○議長(永野利則君)
     投票の結果を報告いたします。
     投票総数 11票
      有効投票 11票
      無効投票 0票です。
     有効投票のうち
      賛成 11票
      反対 0票です。
     以上のとおり、賛成が多数です。
     したがって、議案第44号、和泊町固定資産評価審査委員会の委員の選任については、同意することに決定しました。
     議場の出入り口を開きます。
    〔議場開鎖〕

    △ 日程第12 議案第45号 和泊町固定資産評価審査委員会の委員の選任に
                 ついて
    ○議長(永野利則君)
     日程第12、議案第45号、和泊町固定資産評価審査委員会の委員の選任についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第45号は、前任者の任期満了に伴い、東茂久氏を和泊町固定資産評価審査委員会の委員に選任したいので、議会の同意を求めるものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第45号、和泊町固定資産評価審査委員会の委員の選任についてを採決します。
     この採決は、無記名投票で行います。
     議場の出入り口を閉めます。
    〔議場閉鎖〕
    ○議長(永野利則君)
     ただいまの出席議員は11名です。
     次に、立会人を指名します。
     会議規則第32条第2項の規定によって、立会人に川畑宏一君及び池田正一君を指名します。
     投票用紙を配ります。
    〔投票用紙配付〕
    ○議長(永野利則君)
     念のため申し上げます。本件に賛成の方は「賛成」と、反対の方は「反対」と記載してください。
     なお、投票中、賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票は、会議規則第84条の規定により否とみなします。
     投票用紙の配付漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     配付漏れなしと認めます。
     投票箱を点検します。
    〔投票箱点検〕
    ○議長(永野利則君)
     異状なしと認めます。
     ただいまから投票を行います。
     1番議員から順に投票願います。
    〔投票〕
    ○議長(永野利則君)
     投票漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     投票漏れなしと認めます。
     投票を終わります。
     開票を行います。
     川畑宏一君及び池田正一君、開票の立ち会いをお願いします。
    〔開票〕
    ○議長(永野利則君)
     投票の結果を報告いたします。
     投票総数 11票
      有効投票 11票
      無効投票 0票です。
     有効投票のうち
      賛成 11票
      反対 0票です。
     以上のとおり、賛成が多数です。
     したがって、議案第45号、和泊町固定資産評価審査委員会の委員の選任については、同意することに決定しました。
     議場の出入り口を開きます。
    〔議場開鎖〕

    △ 日程第13 議案第46号 和泊町固定資産評価審査委員会の委員の選任に
                 ついて
    ○議長(永野利則君)
     日程第13、議案第46号、和泊町固定資産評価審査委員会の委員の選任についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第46号は、前任者の任期満了に伴い、寺原智子氏を和泊町固定資産評価審査委員会の委員に選任したいので、議会の同意を求めるものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第46号、和泊町固定資産評価審査委員会の委員の選任についてを採決します。
     この採決は、無記名投票で行います。
     議場の出入り口を閉めます。
    〔議場閉鎖〕
    ○議長(永野利則君)
     ただいまの出席議員は11名です。
     次に、立会人を指名します。
     会議規則第32条第2項の規定によって、立会人に喜井和夫君及び松村絹江君を指名します。
     投票用紙を配ります。
    〔投票用紙配付〕
    ○議長(永野利則君)
     念のため申し上げます。本件に賛成の方は「賛成」と、反対の方は「反対」と記載してください。
     なお、投票中、賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票は、会議規則第84条の規定により否とみなします。
     投票用紙の配付漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     配付漏れなしと認めます。
     投票箱を点検します。
    〔投票箱点検〕
    ○議長(永野利則君)
     異状なしと認めます。
     ただいまから投票を行います。
     1番議員から順に投票願います。
    〔投票〕
    ○議長(永野利則君)
     投票漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     投票漏れなしと認めます。
     投票を終わります。
     開票を行います。
     喜井和夫君及び松村絹江君、開票の立ち会いをお願いします。
    〔開票〕
    ○議長(永野利則君)
     投票の結果を報告いたします。
     投票総数 11票
      有効投票 11票
      無効投票 0票です。
     有効投票のうち
      賛成 11票
      反対 0票です。
     以上のとおり、賛成が多数です。
     したがって、議案第46号、和泊町固定資産評価審査委員会の委員の選任については、同意することに決定しました。
     議場の出入り口を開きます。
    〔議場開鎖〕

    △ 日程第14 議案第47号 土地改良事業に伴う字の区域変更について(第
                 四畦布地区)
    ○議長(永野利則君)
     日程第14、議案第47号、土地改良事業に伴う字の区域変更についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第47号は、平成25年度から実施している県営畑地帯総合整備事業(担い手育成型)第四畦布地区の換地処分に伴い、字区域を変更するものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認めます。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第47号、土地改良事業に伴う字の区域変更について採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第47号、土地改良事業に伴う字の区域変更については原案のとおり可決することに決定しました。

    △ 日程第15 議案第48号 工事請負変更契約の締結について
    ○議長(永野利則君)
     日程第15、議案第48号、工事請負変更契約の締結についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第48号は、町営住宅世之主団地用地造成工事の工事量の増減により、変更契約を締結する必要が生じたものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     町長にご質問します。この事業の増額に関しては、事業がほぼ進んでいる中で現場での工事増だということで、それに反対するわけではないんですが、この案件は、さきの議会報告会の中で町民から指摘を受けた事項でございます。その後、調査をさせていただきましたが、予算を提示してきた町長と予算を議決した議会、両方とも今後において責任をとっていかなければいけないんですが、通常の3倍以上の用地造成額になっています。当初予算の説明の中で、そういった説明があったら、もしかしたらいろんな議論ができたのかなと思うところがあって、この前、全協の中で、この議案の説明をした職員等、課長には、我々は町の代表であって素人です、こういった専門的なところに関しては。もっと私たちが町民代表として判断をできる判断材料、また課内でどういった議論をされたか、課内議論の中身等も説明をいただきたかった。今後は、そういった説明をもらいたいし、我々はまた我々でしっかりとこういった大きな金額の予算に関しては徹底的に調べていかなければいけないというところだったんですが、町長に説明があったのかどうかとか、そういった中で話をしたんですが、この案件に関して町長のご見解をお聞かせいただきたいと思います。
    ○町長(伊地知実利君)
     ただいまの提案議案につきましては、中田議員がご指摘しているとおりでございまして、確かに、ご提案する前の前段の説明が不足しておったのはあったかなと、そのように反省をしているところでございまして、その事業の造成事業につきましては、担当課から説明を受けながら、非常に多額の造成費用であるというようなことから、非常に私も責任を感じているところでございます。
     ただ、この土地の寄附者の意向もありまして、校区の振興発展に役立てていただきたいというようなことから、原案にありましたが、寄附をいただいたところでございまして、今回、内城の団地の建てかえという問題が浮上してきたので、そういう寄附者の意向も尊重しながら、その土地を宅地として利用したらどうかということで、私のほうから担当課のほうに指示をしたところでございます。
     それに基づいて、担当課では測量、設計やそういうものに携わっていただいて、非常に地形的にも土地的にも岩盤が多かったということから多額の工事費になってしまったというようなことが一つの大きな要因でございましたが、今後、先ほどご指摘のように、担当課とも十分連携をとりながら、私どもは提案権があるところでありまして、議決権は議会にある。その議決をする皆さんは当然町民の代表として責任を負っているわけでございますので、事前に十分なご理解をいただきながら進めるべきだったなと今反省をしているところでございますが、先ほどありましたように事業は進んでいると。
     その際、校区の振興発展のためには、やはり住宅は必要だというような判断のもとで、担当から全協の中で説明があったときにご理解をいただいたと思っておりますので、議会の皆さんの厚い理解、ご厚意に大変感謝を申し上げているところでございますが、今後はこのようなことがないように、多額な事業費を要したときには事前に説明を担当課を通してやってまいりたいと思っておりますので、この件については、私の判断もありますけれども、大変町民にも迷惑をかけたなと、そのように反省をしているところでございます。
     ぜひ今後はこのようなことがないように、担当課と十分な議論をしながら判断をして、皆さんにご説明をしていくような方向で取り組んでまいりたいと、そのように思っております。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     町長に答弁いただきましたが、これは、たまたま今回、土木課の事業でございましたが、ほかの課でもこういった事例というのは出てくると思います。責任をとるのは、予算を提示した町長と決める議会で責任をとるわけですけれども、そういった判断材料を各課でもやっぱりわかりやすく、素人の町民でもわかりやすいような資料で説明いただきたいなと思います。
     町長の答弁の中でもありましたが、3倍以上の経費をかけましたので、今後、努力するところは3倍以上の満足度、幸福度を出せるような建物をつくって、また、ほかの案を出して3倍以上の町民満足度を出していけるように今後努力していけたらなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。最後は要請です。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第48号、工事請負変更契約の締結についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第48号、工事請負変更契約の締結については可決されました。

    △ 日程第16 議案第49号 平成30年度和泊町一般会計補正予算(第2号)
                 の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第16、議案第49号、平成30年度和泊町一般会計補正予算(第2号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第49号、平成30年度和泊町一般会計補正予算(第2号)は、歳入では、国庫支出金866万円、県支出金4,302万8,000円及び寄附金6,100万円の増額などの予算措置であります。
     歳出では、総務費4,080万9,000円、民生費3,831万9,000円及び災害復旧費1,777万5,000円の増額などの予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入全般の質疑を行います。事項別明細書1ページから2ページまでです。
     質疑ありませんか。
    ○10番(山下幸秀君)
     目の1ふるさと納税が6,000万計上してありますが、ご承知のとおり今ふるさと納税は過度な返礼品ということで問題になっており、総務省からの指導もあるかと思います。国としては30%以内の返礼品におさめるようという指導だとニュース等で聞いておりますが、本町の状況について伺いたいと思います。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     本町も以前はトラベルチケット、旅行クーポン、結構人気のある商品だったんですけれども、4割を超える商品もあったわけですけれども、そういった国からの指導を受けまして、今は3割以内で抑えるようにしております。
    ○10番(山下幸秀君)
     返礼品については、ぜひ地場産、地元のものを使うということも指導されていると思いますが、本町の状況について、それまで伺います。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     そのようなことも国からの指導で、以前はフラワー都市交流している都市との花とかを返礼品としていったんですけれども、そういったものも認められないということで、議員のおっしゃるとおり、地場産のもので返礼品を今は85あるんですけれども150ぐらいを目指していこうと担当と話しているところでございます。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑がないようですので、次に、歳出に移ります。
     2款総務費から3款民生費までの質疑を行います。事項別明細書1ページから6ページまでです。
     質疑ありませんか。
    ○8番(橋口和夫君)
     2款総務費、財産管理費の節の15工事請負費です。
     町単独工事費で、皇后陛下御歌ですか、これは国頭小学校のあれでよろしいんでしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     今回の工事請負費につきましては、皇后陛下がお詠みになられた「みうた」と読みますけれども、御歌の碑とその説明碑の部分です。国頭小学校の碑と役場の庁舎にする碑の事業については、平成29年度の予算で繰り越しで今は実施をしているところでございます。
    ○8番(橋口和夫君)
     これも何か建てるということでよろしいんですか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     御歌そのものを書いた碑と、その御歌の説明書きの碑を2つ建てるということでございます。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     2点あるんですが、1点ずついきたいと思います。
     2ページ、さっき山下議員のほうから質問があったんですが、ふるさと納税が6,000万計上されて3割以内に抑えるということであれば、返礼品の予算額というのは1,800万になってくるんですが、今回3,000万計上した理由の説明を求めます。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     議員のおっしゃる3割以内におさめる。今回6,000万計上いたしまして、計9,000万になっている。9,000万円になっている中で、3割以内におさまっていないんではないかということでございますけれども、今後は3割でするわけですけれども、これまでに実際に支払われた分の中で、先ほども申しましたようにトラベルチケット、旅行クーポン、4割を超える部分があったものですから、そういったものを計算してくるとそういうふうなことも起こります。
    ○7番(中田隆洋君)
     ちょっとよくわからないんですが、今回、当初で組んでいた分は、当初にその返礼品は予算を組んでいますよね。それでやっていくわけですから、今回ふえるであろう6,000万の補正に対して3,000万の返礼品の補正を上げるという意味がわからないということで、その説明をということだったんですけれども。ちょっと、すみません、今ので説明がわからなかったので、また後で構いません、説明をいただければと思います。
     あと一点ですが、6ページ、子ども医療費助成事業費で補助費、これは払い戻しだと思うんですが、今回、二重に払い戻しをしていた部分としてあったんですか、その返金をお願いしていくわけですけれども、この300万というのはどういった額になるのか、ご説明をいただきたいと思います。
    ○町民支援課長(東 敏仁君)
     この300万は、今年度に入りまして、やはり月別大体100万ぐらいの今までは支出だったんですけれども、それが1割ぐらいふえているものですから、単純にもう年間を通した分の不足分がこれぐらい来るのではないかということで、計上いたしました。二重払いとは全く別です。
    ○議長(永野利則君)
     よろしいですか。
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     ないようですので、次に、4款衛生費から5款農林水産業費までの質疑を行います。7ページから10ページ上段までです。
     質疑ありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     次も2点あるんですが、1点ずつ聞いていきます。
     7ページです。健康増進事業で、これはタラソだったと思うんですが、水風呂の修繕費、取りかえ費を計上しておりますが、これは早い段階で壊れていて、今回、基金の取り崩しから補正の案件で上がってきていることだと思うんですが、タラソから壊れているということで話が来たのはいつの話だったのか、いつタラソから壊れているので補修の要請があったのかというのをまずお尋ねいたします。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     お答えいたします。
     この水風呂の設備故障については、7月21日に発生した台風10号の接近により被害を受けたということで、報告を7月下旬ぐらいに受けております。
    ○7番(中田隆洋君)
     7月の下旬に台風の影響で壊れているということでありました。8月いっぱいと、もう9月に入っています、これで補正を通して修理に入ると、取りかえで、聞いた話だと12月、年内は厳しいかな、年が明けてから使えるようになるのかなということで懸念を持っているわけですが、利用されている方々は年会費を払って通われています。また、月単位の方もいるかもしれませんが、サウナと水風呂というのはセットで大変楽しみになっている施設だと思っておりますので、もうちょっと早い対応ができなかったのかなと。今回補正の前に専決事項で支出が可能じゃなかったかなと思うところなんですが、その点について、課長はどのようにお考えでしょうか。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     お答えいたします。
     利用されている皆様には、非常にサウナと水風呂ということで期待して利用しているのに、故障ということで大変不便な思いをさせて申しわけないと思っているところであります。その時期が7月下旬だったということもございまして、当初予算で施設の維持補修費は約250万程度当初予算で組んでおりましたが、約100万ほど既にほかの機器の故障で執行しておりまして、見積もりを業者からとりましたところ予算不足であったということなどもございまして、9月補正で対応して修理を行うということで対応したところであります。
    ○7番(中田隆洋君)
     さっきも言ったんですが、会費を払っている、サービスをもう先に約束をして契約しているわけですよね。お客さんが、そのサービスを受けるために年間費5万払って契約をしてきているわけですから、そういったものは契約不履行になってくるのかなと、細かく言えばですね、町民はそこまで言いませんけれども。
     それで、そのために基金というものの積み立てをしているわけです。残高を見ても、全然余裕で支出できる額は、1,000万、2,000万だったですか、積み上げはしてあるわけですから、こういったところは速やかに総務文教委員会でもいいし、相談をして専決事項で予算を計上してもよかったのかなと思いますので、今後の検討として、このような対応も考えてください。要望とします。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     あと1点目なんですが、8ページです、畜産振興費。
     これは、鹿児島県が全国和牛品評会のほうで優勝して、その配当金みたいなものが町のほうにも100万来て、それをそのまま記念事業ということで計上していますが、事業内容の説明を求めます。
    ○経済課長(武 吉治君)
     お答えいたします。
     今回、昨年11月にめでたく全国1位になったということで、100万円ほどおりて来ております。その使途につきまして、まず子供たちに召し上がってもらおうということで、給食費用に50万円、もちろんそのお肉を提供しようと思っております。また、あわせて11月23日に行われる農業祭においても、ぜひ一般町民にも少し召し上がっていただこうということで50万計画しております。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     ないようですので、次に、6款商工費から13款予備費までの質疑を行います。10ページ中段から14ページまでです。
     質疑ありませんか。
    ○2番(池田正一君)
     11ページの目の14自然環境整備交付金事業において、500万ほどフーチャ周辺環境整備事業と記載されております。これはどのようなことをされるんですか、どちらからか要望があったんでしょうか、お尋ねします。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     要望といいますか、以前から企画課のほうで環境整備といたしまして地域振興事業とかで当たってきたんですけれども、国立公園になったということで環境省サイドの事業でしか対応できないということで、フーチャの歩道を整備するものです。歳入を自然環境整備交付金、環境省の事業で250万用意しております。
    ○2番(池田正一君)
     ただいまのフーチャの歩道ということは、フーチャ付近の今コンクリで固められているあそこですか、それともそこに行くまでの道といろいろありますけれども、具体的にはどちらを考えておられるんでしょうか。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     先ほど歩道整備と言いましたけれども、歩道整備と今コンクリートが敷かれている小道と、それプラス手前の陸側のほうにあずまやを建てて日差しよけみたいなものを考えております。
     以上です。
    ○議長(永野利則君)
     よろしいですか。
     ほかにありませんか。
    ○8番(橋口和夫君)
     12ページです、学校施設維持管理費。
     施設維持補修費で国頭小学校ブロック塀補修、内城小学校消防設備不良箇所修繕とあります。説明を求めます。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     国頭小学校のブロック塀につきましては、小学校からこども園におりる階段がございますけれども、その上のほうのブロックが老朽化しておりまして危険ということでありますので、ブロックを撤収しましてかわる形での柵を考えております。それから、内城小学校ですけれども、消防署のほうから消防設備について指摘を受けておりますので、それの改修工事でございます。
    ○8番(橋口和夫君)
     内城小学校の消防設備、あれはもう大分前から指摘を受けて、学校訪問とかでもいろんなときに内城小学校から要望が上がってきておりますけれども、今回はもう相当来ているということでよろしいんですか。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     議員が確認しておられますものと新たにまたふぐあいがあったということで、新たな改修でございます。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○1番(川畑宏一君)
     事業内容の確認でございます。
     10ページ、商工費、3のいしご公園ブロック壁修繕業務と、あと、9の風力発電施設管理費のサーバー更新料の事業の詳細を説明願います。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     まず、いしご公園ブロック壁修繕業務ですけれども、いしご公園と、また商工会館、そして前田写真館の間にブロック塀があるわけですけれども、あそこがもう老朽化していて、また崩れ落ちておりまして、それの修繕といいますか、建て直しでございます。
     それと、サーバー更新料でございますが、SCADAサーバーといいまして、風力発電が故障した場合に、すぐそこに内部まで見ていかなくても遠隔操作で故障箇所を突きとめることができるものが故障しているものですから、それを取りかえるものでございます。
    ○1番(川畑宏一君)
     この2点はオーケーですね、そのまま次の2点にいきます。
     次も事業内容の確認でございます。
     11ページ、土木費のうち道路維持費、用地購入費です、5万ですけれども、これと、あと7土木費の一番下段です。国庫補助金、危険家屋解体撤去補助金のこの事業内容を2点説明願います。
    ○土木課長(和田清良君)
     まず、道路維持費の5万でございますけれども、後蘭の住宅の前に側溝のはけ口がないということで、現在、ガードレールがあるんですけれども、そこの部分の用地を購入して水はけをよくするための側溝整備をするということでございます。
     それと、社会資本整備交付金の解体の件ですけれども、要望といたしまして、当初2件の要望であったんですけれども、途中から私も私もということで現在5件ぐらい上がってきております。その中で、1件は完了しております。それで、あとの件数に関しましては、まだ申し込みする方々の積算とか、そういうものによっては補助金の額が変わってきますので、それに対応するための金額でございます。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     ないようですので、次に、第2表、債務負担行為補正、第3表、地方債補正の質疑を許します。表紙から8枚目の5ページです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第49号、平成30年度和泊町一般会計補正予算(第2号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第49号、平成30年度和泊町一般会計補正予算(第2号)の議決については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第17 議案第50号 平成30年度和泊町国民健康保険特別会計補正予
                 算(第1号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第17、議案第50号、平成30年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第50号、平成30年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)は、歳入では繰越金3,516万4,000円の増額及び繰入金1,136万9,000円の減額の予算措置でございます。歳出では、基金積立金894万5,000円及び諸支出金1,431万3,000円の増額などの予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入、歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第50号、平成30年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第50号、平成30年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)の議決については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第18 議案第51号 平成30年度和泊町介護保険特別会計補正予算
                 (第1号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第18、議案第51号、平成30年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第1号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第51号、平成30年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第1号)は、歳入では保険料662万6,000円及び繰越金1,460万円の増額などの予算措置でございます。歳出では、諸支出金2,473万6,000円の増額などの予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入、歳出の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第51号、平成30年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第1号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第51号、平成30年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第1号)の議決については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第19 議案第52号 平成30年度和泊町後期高齢者医療特別会計補正
                 予算(第1号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第19、議案第52号、平成30年度和泊町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第52号、平成30年度和泊町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)は、歳入では繰越金392万1,000円及び諸収入22万円の増額の予算措置でございます。歳出では、諸支出金22万円及び予備費391万6,000円の増額などに伴う予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入、歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第52号、平成30年度和泊町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第52号、平成30年度和泊町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)の議決については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第20 議案第53号 平成30年度和泊町下水道事業特別会計補正予算
                 (第1号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第20、議案第53号、平成30年度和泊町下水道事業特別会計補正予算(第1号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第53号、平成30年度和泊町下水道事業特別会計補正予算(第1号)は、公用車の購入及び経営戦略の策定に関する業務委託の追加などの予算としてございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入、歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第53号、平成30年度和泊町下水道事業特別会計補正予算(第1号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第53号、平成30年度和泊町下水道事業特別会計補正予算(第1号)の議決については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第21 議案第54号 平成30年度和泊町農業集落排水事業特別会計補
                 正予算(第1号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第21、議案第54号、平成30年度和泊町農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第54号、平成30年度和泊町農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)は、経営戦略の策定に関する業務委託料の追加などの予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入、歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第54号、平成30年度和泊町農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第54号、平成30年度和泊町農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)の議決については原案のとおり可決されました。
     以上で本日の日程は全部終了しました。
     本日はこれで散会します。お疲れさまでした。
    散 会 午後 3時06分



    地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。


                和泊町議会議長  永 野 利 則


                和泊町議会議員  池 田 正 一


                和泊町議会議員  喜 井 和 夫

第4日

発言者

  • 全発言者

発言内容

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  • 平成30年第3回和泊町議会定例会会議録
    平成30年9月14日(金曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第4号)
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 議案第55号 平成29年度和泊町一般会計歳入歳出決算認定について
     ○日程第3 議案第56号 平成29年度和泊町国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定に
                 ついて
     ○日程第4 議案第57号 平成29年度和泊町奨学資金特別会計歳入歳出決算認定につい
                 て
     ○日程第5 議案第58号 平成29年度和泊町下水道事業特別会計歳入歳出決算認定につ
                 いて
     ○日程第6 議案第59号 平成29年度和泊町農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算認
                 定について
     ○日程第7 議案第60号 平成29年度和泊町介護保険特別会計歳入歳出決算認定につい
                 て
     ○日程第8 議案第61号 平成29年度和泊町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定
                 について
     ○日程第9 議案第62号 平成29年度和泊町水道事業会計剰余金の処分及び決算認定に
                 ついて






     ○散会の宣告


    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 芋高洋一君 書記 東 輝男君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名 氏   名 職   名 氏   名
    町長 伊地知実利君 耕地課長 亘 禎一郎君
    副町長 前田修一君 土木課長 和田清良君
    総務課長 種子島公彦君 会計課長 永山美智代君
    企画課長 皆吉泰智君 生活環境課長 泉 隆一君
    税務課長 林 義仁君 教育委員会
    教育長 逆瀬川勝久君
    町民支援課長 東 敏仁君 教育委員会
    事務局長 美野忠徳君
    保健福祉課長 南 俊美君 農業委員会
    事務局長 先山照子君
    経済課長 武 吉治君

    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     皆さん、おはようございます。
     これから本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第125条の規定によって、松村絹江君及び東弘明君を指名します。

    △ 日程第2 議案第55号 平成29年度和泊町一般会計歳入歳出決算認定に
                 ついて
    △ 日程第3 議案第56号 平成29年度和泊町国民健康保険特別会計歳入歳
                 出決算認定について
    △ 日程第4 議案第57号 平成29年度和泊町奨学資金特別会計歳入歳出決
                 算認定について
    △ 日程第5 議案第58号 平成29年度和泊町下水道事業特別会計歳入歳出
                 決算認定について
    △ 日程第6 議案第59号 平成29年度和泊町農業集落排水事業特別会計歳
                 入歳出決算認定について
    △ 日程第7 議案第60号 平成29年度和泊町介護保険特別会計歳入歳出決
                 算認定について
    △ 日程第8 議案第61号 平成29年度和泊町後期高齢者医療特別会計歳入
                 歳出決算認定について
    △ 日程第9 議案第62号 平成29年度和泊町水道事業会計剰余金の処分及
                 び決算認定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、議案第55号、平成29年度和泊町一般会計歳入歳出決算認定についてから日程第9、議案第62号、平成29年度和泊町水道事業会計剰余金の処分及び決算認定についてまでの以上8議案を一括上程し、議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     ただいま一括して上程いたしました議案につきましては、地方自治法第233条第3項の規定により、議案第55号、平成29年度和泊町一般会計歳入歳出決算をはじめ議案第56号から議案第61号までの6特別会計歳入歳出決算及び地方公営企業法第30条第4項の規定により、議案第62号、平成29年度和泊町水道事業会計決算を、別紙監査委員の意見書をそれぞれ添付してご提案をいたします。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますが、主要施策の成果及び事業実績説明書を参考にしながら、審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     それでは、総括質疑を行います。
     初めに、議案第55号、平成29年度和泊町一般会計歳入歳出決算認定についての総括質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    ○1番(川畑宏一君)
     おはようございます。
     昨日、補正予算の議案の件で、中田議員が内城団地の造成の件で質問をいたしました。これと同じ件で、きのう議案に上がらなかったので、ちょっと我々が予算を既に通している今執行中の件で、本来は今すべきではないんですけれども、これから皆さんが30年度に向けて予算編成する中で、こういったことが繰り返されてはならないという案件がございますので、それについて質問させていただきたいと思います。
     そして、今、町民からたくさん声が上がっていますので、その声をそのまま率直にお伝えします。町民から、このような疑問がたくさん上がっております。
     もう、率直に言いますよ、町民からです。
     副町長の建物を町のお金を700万ほど使ってただで解体してあげるらしいねと。実際、あそこのことか、それはどうなっているんだという声を、これは1人、2人とかじゃないですよ。すごいたくさんの声をいただいているんですけれども、この件について詳細な説明を求めます。
    ○議長(永野利則君)
     担当は誰ですか。
    ○土木課長(和田清良君)
     お答えします。
     その場所についてですけれども、当初は前前田写真館の建物がありまして、そこをリノベーションして貸し出すことができないかというご相談があったと聞いております。その場所に関しましては、改築をして例えば貸し出すというようなことをするにしても、条件が余りよくないということで断りをしたという経緯があるんですけれども、それについて相談をしたところ、じゃ、そこはもうできないよねということで、解体ということにしかなりませんよということでの返答をしてございます。
     その後、県のほうからも、いろいろ魅力ある観光地づくりということで事業がありますよということで、県のほうから、ここはちょうど今、西郷どん効果もあるので、西郷南洲の記念館とかそういうところへの受け手の駐車場整備ということでしませんかというような打診が町のほうにございました。それをもとにして、担当のうちの土木課のほうで空き家解体という事業がございますので、事業にのせるために地権者の方々に相談をしたところ、そこがたまたま前田さんの土地であったということで、以前から近くのところの瓦が落ちたりとかいうこともあったものですから、県のほうにも相談しまして、空き家解体という事業で、そこを両方土木のほうで解体しましょうと。その後、じゃ、魅力ある観光地づくりということで県のほうが進めている駐車場にしましょうというようなことで、2つの事業を導入しようということで相談をしまして、そういう事業を進めたところでございます。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○1番(川畑宏一君)
     内容はおおむねわかりました。
     私は、これの件に関しては、率直に申し上げると、議会で予算の審査をして、それを通す我々に対しての情報提供が、事前にほぼなかった。このなかったことが問題だと思っています。この問題は、予算を通した後、実際工事が始まってきて、すごく7月と8月とどんどん声が上がってきて、私は商工会青年部で祭りを担当していますけれども、あのパレードの出発の前にあそこを通る町民のどれだけの方が、指を指しながら、あそこのことだよと話をしながら歩いて行ったか。そういった非常に大きな問題になってきております。
     私もそのとき、7月、8月になって、これはちょっとあれだなと思って、もう6月に通したことですから、だから我々が実はその情報を持ち得ていたのに、それを気づかずに通してしまった可能性はないかなと思って、この2週間ほどは、各担当に聞き、各議員のスケジュール帳とかノートとかをしっかり確認してもらって、間違いなく我々が議決をする前にこのことについて判断するような情報は知り得なかったということは確認しております。時間をかけて確認した上で、このことをお伝えしておりますので、お願いしたいと思います。
     そんな中で、私は問題点と感じることは2点。
     1点目、これは、それを担当されていた前土木課長にもお話しいたしましたけれども、責任をとるのは議会はもとより町長ですよね、執行部の皆さんの中で。そうしたときに、私はおかしいなと思ったのは、執行部の皆さんというのは、それぞれの部署で専門家ですよね。その皆さんが町長に議案を上げていくときに、町長に誤った判断をさせないということが皆さんのすごく重大な任務の一つだと思っております。これは、私は鹿児島県で執行部で幹部をされた方だとか県議会のほうにも電話をして確認しました。確認した上で、やはり皆様はそういった意識がちょっと不足しているのではないかなと強く感じて、このお話をしております。
     きのう町長は、それに対して、内城団地の件に関しても知り得ていて、それは私の責任です、気をつけますということで、町長が頭を下げられました。そこが私は、一つは町長への説明が判断材料としてしっかりと上げられていたのかなという疑問、そしてもう一つ、議会が始まる前に議会に対して説明がなく、我々は議会で予算を通した後にですよ、町民から逆に、あそこはこういう事業をするらしいねと、議長を初めここにいる議員の方々が耳にしているんです。私たちはどう答えるんですか。
     先に町民から知らされる。それに対して、やはり怒られますよ。おまえらは何の仕事しているんだ、サラリーマン議員か、ひどいことじゃないか、これはと。この件に関しては、きのうの内城の造成の件もきょう私がお話している解体の件も、事前に必要な情報を知り得ていたならば、これは否決した可能性もあるよと、議長もはっきりと申しております。
     以上の町長の説明責任、議会軽視じゃないかというこの2点を踏まえて、担当者、どちらも同じ担当者なんですけれども、一点の曇りもなく、ただ業務を推進していたら結果こうなったんだろうなということは、私は話していて確信しました。
     副町長は総務課長経験者ですよね。財政がこれだけ厳しい中で、同類の工事に比べて工事費が高い。もしくは、解体の件に関しては、今、話を聞いていたら、確かに内容を聞けば妥当な内容なんですよ。ただ、しかし、町の執行部の副町長が直接かかわっていないにしても関係があるということで、町民から普通の感覚であれば何かしらのあらぬ疑いをかけられるんじゃないかなということは予測できたはずなんですよ。それをできなかったということで、私は当時の担当課長、総務課長、副町長に対しては、これはちょっと処分も検討すべき事案じゃないかなと感じておりますけれども、その件に関して、ご意見をお聞かせください。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     今の議員の要請しているお答えでないかもしれませんが、先ほど現土木課長から丁寧な説明があったわけですけれども、確かに川畑議員がおっしゃるとおり、前もってもっと相談を持ちかければ、また違った方向に行ったかもしれません。空き家解体事業、そしてまた撤去事業、これは2つメニューがございまして、和泊町では空き家撤去事業を国に先駆けて条例をつくりまして、そういった被害をこうむらないように事前に撤去する事業を真っ先に入れました。そして、進めていったところ、国でまた同じような改修、撤去、その場所を家屋、土地ごと町に寄附すれば、撤去してもいいよという、そういったメニューがしっかりとございまして、ちゃんとした国がそういう方向性を打ち出しているものですから、どんどんふえ続ける空き家に対して、国もなかなかそういった対策が進まない中で、寄附すればいいですよと。しっかりと町の財産になって目的にかなうような。
     議員の方々が一番ご心配されているのは、では寄附すればどこでも解体するのかと。全協でもそういった説明をさせていただいたんですけれども、決してそうではなく、やはり今後町にとって必要な箇所。確かに南洲神社の前は非常に手狭でございまして、やはり大河ドラマの影響も見越して利用価値が非常に高い。そういったところが見込まれたから、事業を導入したわけですが、その四、五年前に先ほどの空き家改修の事業を土木課で導入しましたときに、私はそのときは総務課におったんですけれども、竹さんという方がいらっしゃって、なかなか町民にこの空き家改修事業の趣旨が伝わらない中、区長会で呼びかけてもなかなか上がってこない中、今の物件、南洲神社の前の持ち主が大坪さんの、副町長の奥さんの名義なんですけれども、そこの2階で竹さんが、ここを空き家改修させていただけませんかとお願いしたところ、そういったいい事業はやはり町民に回すべきであって私は遠慮いたしますと。そういう遠慮をされているんですよ、実際。
     そういう経緯があるものですから、空き家というのは、タイミングを逃すと、内城のB団地でもしっかり改修時期を過ごしてしまうと、もう撤去するしか方法がないんです。そういった経緯も踏まえて、今回、場所的には駐車場として非常に利用価値の高い場所であり、過去にそういった機会を逸していますので、もう取り壊すしか道がなかったものですから、土地と家屋を寄附していただいて、そういったことはこっちからお願いしたことでございます、先ほど土木課長がおっしゃったように。
     そういう経緯を持っていますので、我々が事前に議会の皆さんの審議に諮らなかったのは大変申しわけなく思っていますが、方向性的には間違っていないと確信しているところでございます。
    ○副町長(前田修一君)
     今のことにつきまして、私、個人的に関連するということでありますので、お答えをしたいと思います。
     経緯につきましては、土木課長、そして今の皆吉課長がお答えしたとおりでございます。過去の経緯についてもそうでございます。そういった中で、向こうは直接私とは関係ないんですが、うちの家族の兄弟の3者、3人持ち分があります。前田写真館につきましては、土地だけはうちの家族の名義になっておりますけれども、前田写真館の方が、どうしても自分たちでも解体したいということでしかけたんですけれども、とても手がつけられない、見積もり金額が高額であったと。最初の見積もりは、ある程度飲めるかなという金額であったらしいんですけれども、実際に入ってみると、かなり高額になるというようなことで、辞退したというような経緯がありました。それから、過去におきましても、瓦が落ちたりとか、それから観光地の直前にあるということで、非常に景観上悪いということで、私も気にしておりました。
     そういった中で、前回、空き家改修の話がありましたけれども、それは他の町民から優先すべきであろうということでお断りしたところですけれども、今回、土木課のほうで、全国的な問題の中で、そういう事業の提供の申し出がありました。そういうことで、それでは関東にいる兄弟、それから関西の兄弟たちに、その取り壊しについて説明をして、合意をいただいた上で、それじゃ、土木課のほうに、いいですよということで合意をしたところでございます。
     そういった経緯を踏まえて、今、西郷どんというブームもありまして、お客さんもふえているところですけれども、駐車場の問題、それから景観上の問題、そして持っていた地主も結果的によかったということで、三方よしというような結果につながるということで、我々も兄弟の中で話をして、いいだろうということで合意に至ったわけでございます。
     結果的に、これから先、また南洲橋の下流のほうの舗道の整備も計画に上がっているようですけれども、そこからの進入路というような形でも土地の提供が必要になってくるというような話もありますけれども、そういったことを全て西郷南洲記念館からの南洲神社、それから西郷どん村、そこに至る地域を今、西郷南洲まちあるきガイドマップという中で、ルートとして確立されておりますので、これからますます観光客のためにはなるのではないかというふうに考えて、私的にはそういうアドバイスをしたところです。
     以上です。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○1番(川畑宏一君)
     今、副町長、企画課長から丁寧にご説明いただきました。これを事前に欲しかったんですよ。こういったことを、このビジョンを、意義があるということを。
     私も調べていて、この2つの問題は、どちらもビジョンがあって、別に事業の内容的に問題があるとは一言も申していません。その経過で、この予算を通すというところの経過の問題をお話ししているわけであって、そこはもう重々理解しております。副町長も、あと企画課長も、すごく西郷どんのことに関して、これで島を盛り上げていこうという熱い気持ちがあって、それで何とかしたいという純粋にピュアな気持ちでされてきたのは、こちらも重々承知しているんですよ。
     だけど、それで、おととい桂議員が人事の件でお話ししましたけれども、納得してなんですよ。そこの部分で町民に納得させられなかったから、今、問題が来ている。あらかじめ議会に話が来ていたら、我々はそれで、これは納得させられないと思ったら、否決していたかもしれないですけれども、今みたいなお話を聞いて、もうこれは、やっぱりいろんな声があるかもしれないけれども、やるべき事業だと思えば、我々は町民を納得させるような説明をずっとしていくことができたわけですよ。そこが問題なわけです。
     昨日、私が一般質問したことに関して、職員の方、ここにいる課長の皆様、全員じゃないんですよ、本当に一部の方なので、心苦しいですけれども、それに対して、私はやっているよ、しっかりやっているのに何でという声があるのもわかっております。だがしかし、こういうことなんですよ。わかりますか。この件に関して、ちゃんとこれを横の連携で、これは土木課、企画課で動いていた件ですけれども、この件に関して、例えば課長会とかで、こういう案件を検討して、横の検討がされていたときに、どなたか1人、2人ぐらいは、この件に関して、いや、ちょっとこれはもしかしたらまずいかもしれないよと思うことができたんじゃないですか。どうですか。
     私はできたと思いますよ。やっぱりそれぞれの課だけで話をしていると、専門性が逆にあだになって、考え方が偏ったり硬直化してしまうこともある。その事業を一心にやりたい、やりたいからこそ、そうやって盲点が出てしまう可能性も出てきます。
     だから、我々というのは、町民の声を聞いて、それをお届けしているんですよ。町民の価値観です。執行部の皆さんというのは、その価値観を、いやいや私たちはやっているよじゃなくて、一度受けとめてほしいんです。そういうことを思って、私はきのう、うまく伝わらなかったんですけれども、お話ししたかったわけでございます。
     だから、この2件に関しても、皆様の中では妥当だと思ったから、議会に何の説明もなく、議会もこの件に関しては何も思わないだろうと思って、別に疑問にも思わず上げたのかもしれないですけれども、その結果、町民からは、いろいろと問題があるんじゃないかとご指摘をいただいている。これはどういうことかわかりますか。行政の皆様と町民の価値観のずれが相当大きくなっているということなんです。すごい厳しい言い方かもしれないですけれども、町民からこういう声をいただいております。
     今、町長、副町長を含め、役場のOBで、それで業務の執行能力はすばらしいかもしれないけれども、やっぱり民間の風が入っていかないというところが、こういった弊害が出ているのかなといった声まで上がっております。
     ですから、最後に聞きたいです。勘違いしないでくださいね。私は町長をはじめ皆さんお一人お一人のこと大好きですよ。尊敬しております、仕事として。心苦しいです。これを言うために、この1週間、2週間準備してまいりましたが、すごく体調も崩しました。嫌ですよ、こういうことを先輩の皆様方に言うのは。
     だけども、私は議員ですから、個人的には尊敬する大好きな先輩の皆様ですけれども、どうしても町民のために、あとは皆様の仕事が町民にとって喜ばれる仕事であってほしいと切に願うからこそ、心苦しいのを何とか押し切って、きょう皆さんに言いたくないですよ、こういうことは伝えております。皆様の仕事が、町民にとって喜ばれる仕事であってほしいと思っておりますので、そこはぜひ誤解せずにご理解していただきたいと思います。
     これから我々は、行政と議会が一体となって、この2つの問題に対して、これから声がこのまま大きくなるのか、時間とともに収束していくのか、わからないですけれども、この2つの事業が、最初はちょっとおかしいなという点はあった。予算はかかったかもしれないですけれども、結果的に、ああ、そうか、すばらしい事業をやってくれたと、きのう中田議員がおっしゃっていましたけれども、そう思っていただけるように知恵を出してまいりましょう。我々も一生懸命考えます。ここはぜひお願いしたところでございます。
     これに対して、決意を最後、町長からいただきたいと思います。
    ○町長(伊地知実利君)
     一般質問を通したり、昨日の議案審議の中から、いろいろ私どもにご提言や注意などもたくさんいただいております。当然、行政を進めていく中で、最終的に決断をしてゴーサインを出すのは私でございますし、これはやめたほうがいい、やったほうがいい、それは最終的な責任は私にございますので、川畑議員が指摘することは、それぞれの担当課職員、課長に言っておりますけれども、最終的には私でございますので、それぞれの事業計画の中で、今回の事業計画の中でも私に相談もあったことでございまして、手々知名の問題については、国の進めている空き家改修の問題もひとつ絡んでおったということから、今後の本町のメインストリートといいましょうか、一番人通りの多いところでございますので、そういうところの整備も必要であろう。いわゆる南洲橋の歩道についても耐震の問題で改修をしていかないとという案件も出ております。それらのことを総合的に考えまして、いろんな事業執行においては最終的にはみんなと相談をしながら実行しているところでございます。
     昨日から指摘されている件については、それぞれ各課連携をとりながら、しっかりとした理念といいましょうか、方針といいましょうか、そういうものを持ちながら、町のあり方というものについては議論しながら進めてまいりたいと思います。また、今議会を通して、いろんな提言もございましたので、また改めて課長の中で議論をしていきたいと思いますし、議会の皆さんは町民の代表でございますので、町民の声を聞く機会が多いと思っております。その場で発言されていることは町民の声だと私どもは受けとめながら、しっかりと行政を進めてまいりたいと思っておりますので、どうぞ川畑議員、先ほどから言っておりますように、一体になって町の福祉のために頑張りたいと、議員自身もそのように申し上げておりますので、私どももしっかりとした行政推進に努めてまいりたいと、そのように思っております。
    ○議長(永野利則君)
     しばらく休憩します。
    休 憩 午前 9時58分

    再 開 午前10時00分
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     ほかにありませんか。
    ○10番(山下幸秀君)
     平成29年度の決算を終えて、財政指標の中で最もわかりやすい実質公債費比率が15.8%、前回16%から0.2ポイントよくなっております。また、将来負担比率が100.5%、これは15.6%よくなっております。そのようなことから、財政としては、かなり上向きというか、よくなる方向にある中で、また庁舎建設、ご承知のとおり、これが最終的には若干悪くなるんじゃないかなという予測はしておりますが、現在の基金等をチェックしますと、財政調整基金が10億、庁舎建設基金が6億5,000万とふえております。そういった中で、庁舎建設を終えたときの見通しと今後の財政健全化に向けた取り組みについて、総務課長に伺います。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     財政指標につきましては、経常収支比率は5億円の繰出金があった影響で若干ポイントが高くなっておりますけれども、実質公債費比率、それから将来負担比率は、対前年度より減少をして、いい傾向が示されてきております。これにつきましては、平成27年度から26年度に財政指標の3つの指標が県内で一番悪かったということを受けまして、財政健全化計画を集中的に取り組むということで、平成29年度がちょうど中間の3年目となったことで、いろんな公共事業、普通建設事業等についても計画的な事業を進めてまいりました。それで、久しぶりといいますか、起債残高も100億を切ったということになります。
     議員がおっしゃったように、庁舎建設で十数億の起債を発行いたしますので、また若干ポイントは悪くなりますけれども、将来シミュレートとしては、平成36年度まで今シミュレートしているところでございますけれども、他の団体に比べると若干ポイントは高くなると思いますけれども、危機的な状況に至るということは今シミュレートの中では予想しておりません。
     そういう中で、今後、総合体育館の建設事業とかいう事業も組み入れていかないといけないと思っておりますけれども、それにつきましても、補助事業でやるのか、単独では多分できない事業であると思いますので、補助事業の補助率、それから、それに対する起債等も十分考慮していきながら、今後の公共事業、普通建設事業等について。また、今後は高齢化が予想されておりますので、そういう扶助費に対しても、かなりの歳出と経費が見込まれてくると予想されておりますので、全体的に調整をしながら財政運営をしていく計画でございます。
    ○10番(山下幸秀君)
     数年前から非常に厳しい和泊の財政というのがマスコミ等でも取り上げられて、大変我々も心配したところでありますけれども、こうして各大型公共事業が、今まで整備した結果であり、その整備したインフラの償還が次々と終わっていけば、またよくなるのだろうという思いがあり、先日の一般質問では、やはり町民が文化的で豊かな暮らしをするためには、そろそろ総合体育館が必要だろうということで、何もすぐ着工しろではありません。そろそろ計画を強めていき、私、個人的には、総合体育館建設基金とか、そういったものも立ち上げて、先ほど総務課長からあったようにいろんな有利な補助金を導入し、自分たちの自主財源を抱き合わせて、それらに向けた取り組みをできないか、教育委員会の担当のほうにも伺っていきたいと思います。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     一般質問の回答の中でも答えましたけれども、やはり先ほどからあります財政の問題が私どもとして一番クリアしていかなきゃいけない課題と捉えております。総務課長の方からもお答えしましたけれども、やはり補助事業は必要ということで、それに対して、今後、調査、研究を進めていかなきゃいけないと思いますけれども、一般質問で答えましたとおり、町内に検討委員会を設けて検討を進めるということにしておりますので、補助事業の調査、あわせて議員ご指摘の基金の創設につきましても、担当する課で検討会を持ちますので、その中で検討していきたいと思います。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○6番(前 利悦君)
     財政が改善されている状況があって、努力されている状況がうかがえるわけですけれども、少し数字的に気になることがあるものですから、二、三質問させていただきたいと思います。
     まず、この決算審査意見書ですけれども、2ページですが、自主財源の構成比率、これが0.8%減で22.4%となっているようですけれども、県全体の平均はどれくらいか。ちょっと聞いたところでは30%を超えていたんじゃないかなと思うんですけれども、それと奄美全体ではどれくらいなのかということです。
     それから、2点目に、そこの下から9行目です。各特別会計で国保合計が3,516万6,000円と黒字を計上しているが、内容を調査すると一般会計からの法定外繰入金が行われて黒字計上になっている。それは何なのかということが2点目です。
     それから3点目に、5ページの下から5行目、5、6、7です。財政力指数は地方公共団体の財政上の能力を示す指標であるが、指数が1に近い、あるいは1を超えるほど財源に余裕があるとされている、本町の指数は0.18と低い状況にあるのでと。本町が低い状況はもうわかっているんですけれどもかなり数字が低いものですから、これに対してどう考えているか。
     以上、3点について、お答えをお願いします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     1点目の自主財源比率につきましては、県内、郡内の詳細な数値は把握しておりませんけれども、自主財源は当然、町税、それから普通交付税等が主な財源になってきますけれども、普通交付税の増減によっても年度ごとにかなりパーセンテージの上下があるということ、それから前年度の決算においては、ここにも書かれておりますように町税の減という理由も出てきております。
     それから、財政力指数につきましては、本町は0.18という非常に低い数字でございますけれども、類似団体で比較しますと、本町と同じような構造の類似団体では0.26ということでありまして、なかなか0.18とか0.17とかというところで、この数年、推移しているところでございます。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     2点目のご質問にお答えいたします。
     国保会計についてですが、平成29年度において3,516万6,000円の黒字を計上しております。これにつきましては、記載されているとおり黒字となっておりますが、一般会計からの法定外繰り入れを6,000万行っております。これにつきましては、国保財政の安定化を図るために一般会計に交付税算定される法定内繰り入れと呼ばれる部分と法定外ということで今回、29年度は6,000万繰り入れを行った結果、黒字になったということであります。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○6番(前 利悦君)
     わかりました。
     それと、4ページ、経常収支比率。これも大分改善されて、平成26年が97%、もう予算の97%も行き先が決まっていて、あとはもう全く余裕がない。100万の収入の中で97万はもう行き先が決まっていると。そういう非常に厳しい状況だと思うんですけれども、それが93.3%と、かなり改善されてきている。これはもう努力の結果だと思うんですけれども、望ましいパーセントというんですか、そして、ほかの町のことを言うのもあれなんですけれども、郡内でいいところは大体何%ぐらいか。情報を持っておったら、その辺をお知らせください。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     経常収支比率につきましては、先ほども申し上げましたけれども、平成26年度に県内で一番高いということを踏まえまして、財政の健全化ということで努力をしてまいりまして、現在、93.3%まで下がってまいりました。
     ほかの類似団体では、経常収支比率が84.5%というのが全国のほかの団体の数字でございます。郡内で申し上げますと、団体名はちょっと控えさせていただきますけれども、一番低いところで90%前後、90%を若干切るか91とか92というところが郡内の状況でございます。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○4番(松村絹江君)
     2点ほど確認したいと思います。
     議会が始まって、私も2年になりますけれども、今回、一般質問を控えてみました。というのは、一般質問をするときには相当のエネルギーを要しますし、そして町民の声をいかにわかりやすく伝えて、執行部の皆さんの回答をいかにうまく引き出せるかということを考えながら質問するということで、今回、ちょっと聞き役のほうに回って、いろいろ学習させていただきました。
     一般質問するときは、本当にエネルギーを消費します。でも、それは議会と執行部のやりとりだけで熱くなっては意味がないと思うんです。有線放送というので生放送されているということで、私たちもちゃんとした質問をするようにとかいう指導を受けております。それで、それなりに考えてやっているつもりですけれども、それを町民の皆さんが実感することができるのが例の生放送なんです。議会だよりが届くのは相当後からです。議会だよりで、組長さんが持ってきて、見たよ、こういうことを言ったんだねと、もう次の議会が始まるころにしか町民の皆さんには届いていない状況。えっ、それじゃなくて生放送のやりとりが大事なんですよということを言っても、町民は余りぴんときていないのが現状だと思います。
     私も、今回は聞き役に、自分が質問しないものですから、ちょっとゆとりを持ってやりとりを聞かせていただきました。その中で、いっぱいの情報を得ることができました。私たちでさえも知らない情報が各質問する議員と執行部のやりとりの中であるんです。それを知る権利は町民の方にはあると思うんです。それを知らないで、ただ議会だよりだけを見て、質問と答弁だけを見て、ああ、こんな感じかと。
     そうじゃないというのは、執行部の皆さんも頑張っていますし、私たちもいろんな方向から質問していますので、その生放送をもう少し逆に言えば見ていただけるような方法。私たちもそれを気にしてちゃんとやりますので、きょうは議会の生放送がありますとサンサンテレビでは流されますけれども、それを見る人は限られています。再放送は、きょうは誰でと、ちゃんとあるのはわかっています。でも、朝の放送は毎朝本当に大きな音で聞こえます。きょうは何の放送だろう、役場からの放送があるよと。きょうは議会の生放送がありますので、皆さん時間がある方は見てください、再放送もありますよということを一言言うことだけで、いろんな問題を町民の皆さんと共有化できるという大事な場所を逃しているんじゃないでしょうかということで、今回の議会で私は気づき、ある町民の皆さんから、えっ、もう終わったのか、きょうは誰だと。サンサンテレビで流していますよと言ったら、そんなの俺たちはそればっかり見ていられないよ、何で朝の無線で言わないんだ、そうしたらちゃんと見たのにということです。
     だから、その辺のところは私たちの熱意も執行部の皆さんの頑張りも町民にじかに伝えることができると思いますので、サンサンテレビで流しているからいいよじゃなくて、ぜひ朝の無線の放送で、これこれがあるので皆さん興味のある方はなるべく視聴しましょうということを言えば、いろんな問題がないんじゃないかなと私は思います。そういえば議会で誰々さんがそういうことを言ってたね、見たよということで、じゃ、私たちの声が通っているんだと反映されることが、私は議会の一般質問だと思います。
     ですので、サンサンテレビのほうで放送するというか、朝の無線でもう一回声かけするということは不可能でしょうか、お尋ねします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     議会の開催等については、今、余り放送されていないのが実情であると思います。サンサンテレビを視聴しなさいと行政のほうから言うことはちょっとできないと思いますので、本日は議会の一般質問がありますというような放送は可能かと思います。
    ○4番(松村絹江君)
     ぜひよろしくお願いしたいと思います。
     あと、1点目ですけれども、タラソのことです。きのうの質問で3名ほどの方が、これから大規模な災害があるかもしれないという話があって、そのときの対応をどうするんだという話があったんですけれども、中田議員の中で、例えばお風呂とかいう話がちょこっと聞こえたものですから、ああ、今いろんなところで自衛隊の方が簡易的なお風呂を用意して、3日ぶりに入ったとか気持ちよかったという話をテレビの画像で見ますけれども、万が一、永良部で、台風が一番大きかったかなと思うんですけれども、そういうときに、どこの家でもお風呂が入れない状況とか、何かそうなったら、今まで散々いろんなことを言われて、たくさんのお金を投与して、そして、いいんだの、悪いだの、故障しているだの、いろんなことを聞きながらも、今、町民の健康促進のために活用しているタラソを、災害の復興のときの例えば無料で提供する方法とかですね。そのためには、結局、電気が弱いのか、何が弱いのかということを常に完備して、そういうときに町民にお返しができるような施設にタラソも変われば、今やっていることにプラス理解を、結果を得ることができると思うんです。
     本当に、故障が多過ぎて困るんですけれども、台風だけで済んだら、夏場ですから、そんなにお湯は温かくなくてもいいかもしれませんし、とにかくあれだけの豊富な水、シャンプーができるとか、その施設だけでもせめて使えるような設備、そういう場所にタラソを変える方法も、災害復興のときの一つのアイデアとして、ただ今の現状を維持していくんじゃなくて、何かに使える方法というのは絶対いいと思います。それはきのう聞いていて感じたことですので、何かそういう提案もしたいと思います。お願いします。
    ○議長(永野利則君)
     要請ですか。
    ○4番(松村絹江君)
     はい。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     たくさんあるんですが、1点ずついきます。
     その前に、さっきの川畑議員の質問の中で、ちょっと課長に考え方をもう一回聞きたいところがあったので、1つだけ、細かいことじゃない。
     空き家解体事業ということで、前土木課長の企画課長が答弁された中で、危険家屋を寄附して解体していくことを国が進めているというご答弁がされていたんですが、私の記憶ですと、国は危険家屋の解体を進めているわけであって、寄附を勧めているわけでは全然なかったのかなと思っています。それを裏づけるのが補助率です。町で寄附を受けて解体する場合は補助率が5分の3、民間企業がそれを活用して生かす場合は5分の4の補助率になっているはずです。
     つまり、私は一回土木課の方でも話をしたんですが、精査してくれと。どうしても民間でできないところで、しかも町民に迷惑をかけるような危険な急ぐところは、どうせ寄附を受けてそこを解体をするしかないんですが、できる限り民間の建設業だったり民間の不動産業だったりに話を振っていただいて、そうしないと町が幾ら土地財産を持っても財政がよくなったりそういうことはないんです。できるだけ、町民のほうでそれを利活用していただく。そして、そこからまた固定資産税等が入ってくるような仕組みをつくっていかないと、なかなか今後財政というのはよくなっていかないかなと思って、土木課のほうではそういう話をさせてもらったんですが、ぜひ全課のほうでもそういった認識のもとで事業を進めていっていただきたいなと思っていますので、その考えでよかったかどうか、まず前土木課長の企画課長のほうに質問いたします。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     先ほどの私の説明の仕方がちょっとまずかったのかわかりませんが、特に国が寄附を勧めているわけではなくして、やはり解体するに当たりまして、ちょっとした解体は100万を超えるんですけれども、どうしても手出しが、やはり負担金が発生いたしまして、町で何件か空き家解体を進めていこうとしたときに、負担金50万ぐらいを提示したところ、もう引いてしまって進まないケースが多々ありました。そういった中で、国が寄附すれば解体できるよというメニューを出してきたわけです。
     議員の方々がご心配なさる寄附すればどこでも解体してしまうのかということではなく、やはり町として非常に活用できるポイント、そういった場所を選定して、今後はやはり議員の方々と話し合いながら進めていかなければいけませんが、決して国が寄附を勧めているわけではございません。
    ○7番(中田隆洋君)
     そのとおりだと思います。寄附を勧めているわけじゃなくて、そのとき土木課長にも提案をさせていただいたんですが、人材育成プロジェクトというのを土木課で事業を立ち上げてやったので、石積みとか、そういったすごくいい勉強会をしているなと思ったんですが、そのときに民間で、これ国費事業なので、国に申請を出さないといけないんですが、事務的な手続がなかなか難しくて、民間のほうもまだやっていないんですが、事務方が受けて民間の事業所が国に事業請求をするような、そういった勉強会をしてくれというのを提案したことがあったんですが、ぜひ今後検討していただきたいなと要請をしておきます。
     それでは、何点か質問して、1点ずついきます。
     監査報告を受けていますので、その中で、各課の監査事項については次の特別委員会のほうでしますが、全課共通のところが多々あったので、そのことについて質問をさせていただきます。
     まず、1点目に、各課の滞納債権を協議する場として収納向上対策会議が設置されているが、現状では十分に機能していない。債務者の交渉窓口の一本化などの合理的徴収方法の模索や体制整備を視野に入れて対策を検討するべきであるという指摘を前期で受けています。前期で、もう29年度の前半部分で受けてあるわけですが、その後の改善策はどのようになって検討がどのようにされたのか、まずお尋ねをいたします。
    ○税務課長(林 義仁君)
     お答えします。
     収納向上対策連絡協議会の中で、特に私債権を中心に話し合いを持ちますが、未収金として上がってくるどうしても取れない方々が多くあります。その中で、取れない方々にはどうしていいのかとか、相続放棄とか不納欠損の仕方、そういう中で話し合いを進めていくのが一番重要かなと思ってですね。あとは、徴収も当然やりますが、ほかの司法書士さんとかに相談をしながら、取れる方法も視野に入れながら行っております。
     あとは、1月に徴収会議という形で、細かく個人ごとにその方々を審査しながら、どうしていくかというのもまた行っていきますので、そういう形で今現在進めております。
    ○7番(中田隆洋君)
     各課の未収金の窓口を一本化という話であったんですが、各課の使用料金等の未収金で回収が厳しいものも税務課のほうで情報が来て一本化されているという認識でよろしかったでしょうか。
    ○税務課長(林 義仁君)
     一本化というのが、うちから国税徴収法の中でなかなか情報が個人情報という形で提供できないものですから、ある程度ほかの課から聞いて、そういう形で教えることはできるんですけれども、この個人ごとの徴収の内容、あとは財産調査とか、そういうものがなかなか教えられないものですから、収納向上対策連絡会とかそういう中で相談をしながら行っています。
    ○7番(中田隆洋君)
     次、お尋ねいたします。
     予算執行や予算流用の件数と内容が多く、当初予算の甘さを感じられるということであります。予算の流用が多いということでありますが、その点についてどういった理由で多いのか、今後の対策はどうされているのか、お尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     予算の流用につきましては、足りない部分があった場合に当然流用するわけでございますけれども、その見積もりの甘さというのを監査のほうでも指摘を受けているところでございますので、今、総務課の財政のほうでも詳細な精査を行って、特に補正予算前には自分の課あるいは係の予算の残高をしっかり確認して補正予算等の要求をするように今している状況でございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     あと、提出された資料の誤りや差しかえが多い。担当者のみでなく係長補佐、課長と押印されているんですが、いかに中身を見ていないままで提出されているのかが推察されるということでありました。前回、この前の町民支援課のほうでの二重支払いの件も指摘をしたんですが、その点について改善策をどのように考えているのかお尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     決裁につきましては、課長会等でも町長、副町長のほうからも厳しいチェックをするようにという指示は常に受けております。その中で、課長が不在であったりとか、また会議が多かったりとかして、若干、十分な目を通す時間がなかった場合もあったかと思いますけれども、そういうチェック体制の中で、今年度、係長も昨年度より8名ふえております。それは、係の中で十分係長の目配り、気配りというものをしていただきたいということで、係長も増員しております。
     新任の係長研修等の復命を見ますと、非常に自己研さんをして係のマネジメントに努めていきたいというような意気込みを感じましたので、係長のチェック体制、それから補佐、課長と決済が上がっていく状態を今つくっている状況でございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     今3点の共通の指摘をしたんですが、ぜひ全職員のほうに通知するような課内会議等もその後していただきたいなと思っております。要請しておきます。
     続きまして、財政に関してなんですが、財政を健全化しないといけない、改善をしないといけないんですが、大きく言ったら、することは2つなんです。まず、借金を減らすことです。あと一つが自主財源を上げることです。
     この2つをしたら財政というのは改善していくんですが、今回、自主財源が若干落ちたということで、22ですか。それで、ことしの30年度予定では21。さらにちょっと下がってはくるんですけれども、その中で、自主財源の一番大きなウエートを占めている町税がやっぱり気になるんですが、ちょっと税務課長にお尋ねをしたいんです。
     28年度の所得で29年度の税収が決まってくるんです。28年度の農業収益というのは大々的に新聞報道もされたとおり66億を上げて、町民所得は上がったのかなと思っていたんですが、それを見て、29年度の税収が大幅に減になっているという、この意味合いを調査をされたのかどうか。された結果がどうなのか、教えていただきたいと思います。
    ○税務課長(林 義仁君)
     28年度に比べまして29年度の町税が下がった理由は、やはりどうしても農業に左右されるところが多くて、29年度、1月から5月までのバレイショ、あとはサトウキビ、そこら付近で納付される方が非常に多くて、税務課としても納期内納付を呼びかけたり、自主納付を呼びかけたりしているんですけれども、どうしてもそういう形で1月から5月までの納付が非常に多い、ウエートを占めている関係で、減額になっております。一つの要因です。
    ○7番(中田隆洋君)
     今の説明ですと、この部分というのは未収金になっているという解釈になりますけれども、それでよろしかったですか。というのは、今、税収で入ってくる額というのは28年度の所得で決まるわけですね。売り上げ、所得計算で、28年度の申告で29年度の町税というのは決まってくるわけです。
     28年度は、さっき言ったように農業収益では66億上がっている。町民所得も上がっているわけです。それで29年度の町税を見ると大幅に下がっているという、その意味が、ただ29年度の農業収入が減ったから、そのときに支払えなかったということになると、あとは、じゃ、未収金になっていますよという説明になるんですが、それでよかったですか。
    ○税務課長(林 義仁君)
     28年度の所得が29年度に賦課されます、住民税は。そういう形で29年度に入って1月から5月までの間も29年度として徴収を行いますので、どうしても農業がマイナスになったときには徴収がうまくいかなかったということも一つの原因です。
    ○7番(中田隆洋君)
     この件に関しては、簡単に理由が出ないのかなと思っています。もう一回調査をしていただきたいなと思っています。
     というのは、和泊町の財政のウエートは農業の施策に投じているわけですよ。それで、ようやく農業収益66億を上げて、さあ、未収金回収に走ろうか、町の財政健全化に行こうかと思った矢先の税収がこうだと、なかなか農業投資をしても結果が得られないということになってくるんです。ということを考えて、ここの調査というのは本当に大事になってくると思うので、経済課長、いろんな全部の課で、そういった調査に協力をして、この農業所得が町民所得に反映されなかったというところを調査していただきたい。あと、その報告をできれば議会のほうにもいただきたいと要望したいんですが、よろしいでしょうか、それで。
    ○税務課長(林 義仁君)
     申しわけございません。農業所得も当然上がったんですけれども、営業所得のほうもマイナスに同じぐらいになっていまして、そこも含めて調査をもう一回したいと思います。
    ○7番(中田隆洋君)
     調査のほう、よろしくお願いいたします。
     あと一点ですが、水道のほうの監査報告を見ていたんですが、26年度はたしか起債の分岐点を過ぎて返済額が若干減ってきている中でありますが、今年度の収支の中身を見ると、繰入金を入れたので、どうにか持ちこたえている部分と、あと建設費を大変抑えている。本当はですね……
    ○議長(永野利則君)
     中田議員、水道は後ではないですか。
    ○7番(中田隆洋君)
     後でしますか。総括じゃないですか、今回、全部の。
    ○議長(永野利則君)
     一般会計の総括ですよ。
    ○7番(中田隆洋君)
     失礼いたしました。
    ○議長(永野利則君)
     よろしいですか。
     次に、議案第56号、平成29年度和泊町国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定についての総括質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、議案第57号、平成29年度和泊町奨学資金特別会計歳入歳出決算認定についての総括質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認めます。
     次に、議案第58号、平成29年度和泊町下水道事業特別会計歳入歳出決算認定についての総括質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認めます。
     次に、議案第59号、平成29年度和泊町農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算認定についての総括質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認めます。
     次に、議案第60号、平成29年度和泊町介護保険特別会計歳入歳出決算認定についての総括質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認めます。
     次に、議案第61号、平成29年度和泊町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定についての総括質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認めます。
     次に、議案第62号、平成29年度和泊町水道事業会計剰余金の処分及び決算認定についての総括質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    ○6番(前 利悦君)
     これも決算審査意見書の2ページですけれども、今、下水道課、水道課が非常に町内の各ところで一生懸命工事をしたりして、努力されている状況はよく理解しているところですけれども、この2ページの一番下、平成29年度は営業収益が微増する中で、職員数が減り、人件費が大幅減となって、職員1人当たりの営業収益が大幅増となっていると、こういうふうに指摘されているわけですけれども、これは本当に職員のハードワークというんですか、あれがオーバーしているという状況があるのかどうか。その辺の状況はどうなんでしょうか、お尋ねします。
    ○生活環境課長(泉 隆一君)
     お答えします。
     昨年度より今年度は1名減になっておりますが、その減につきましては、臨時を2名対応しておりまして、日中に関しましては、その2名とそのほか2名、計4名で対応しております。また、緊急工事がある場合は、私を含め庶務が出向いておりまして、計6名で日々対応しているところで、現在のところは、夜間に関してはきつい点もありますけれども、昼間に関しましては十分対応はできている状況であります。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○6番(前 利悦君)
     夜間に水が出ないということで来れば、それに対応せんないかんと思うんですけれども、その辺の状況はどうなんでしょうか。
    ○生活環境課長(泉 隆一君)
     夜間につきましては、警報及び緊急連絡が入りますので、まず1名の方に入った場合に、ほかの職員に連絡をとり、中にはどうしてもすぐに出られない方もいらっしゃいますので、その場合は、また下水道課の担当職員にもお願いをいたしまして、夜間対応をしておりまして、日々安全・安心な水を届けるようにしておるんですが、どうしても朝方まで工事がかかる場合はあります。
     以上です。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
     中田議員は大丈夫ですか。
    ○7番(中田隆洋君)
     今、同じことを聞こうと思っていたんですが、水道課の超過勤務の話をちょっと入れようかなと思ったんですけれども、別の観点から、じゃ、ちょっといきたいと思います。
     水道会計を見てみますと、やっぱり財政が厳しい中で、いつ赤字転換でもおかしくない会計をしている。ぎりぎりのところで身を削って会計を保っているなというのが重々わかる資料だと思っております。今後、町のほうでも、町全部でここの点は考えていかないと、和泊町の大事な水資源ですので、できていかないのかなと思っております。
     というのも、中身を見ると、さっき言った人件費の部分で削るところを外に外注するのも削減して職員で夜間対応している。それで、建設費用を抑えているというのは、管の更新をされていないということですよ。いずれどっと管の更新が来たときに一般会計を圧迫してくると思います。早目の段階でここに手をつけないと、今後、和泊町の財政の見通しがつかないのかなと思っております。職員の超過勤務も一緒に考えていかなければいけないんですが。
     今、可能性をちょっと、そこで、どこか収入を得るところをずっと探しているんですが、今、石灰の使い道のほうは現状どのようになっているのかお尋ねをいたします。
    ○生活環境課長(泉 隆一君)
     お答えします。
     石灰に関しましては、昨年度になりますが、約200トン近くとれております。それで、農家の皆様に現在販売をしておりますが、大体7月から10月にかけて、これがキビに配合をされるということを聞いております。それで有効活用ができていると思います。
     また、私もシルバー人材センターと、企画にいる時代ですが、石灰塗料の関係もしておりまして、そのころのことを聞きますと、また今現在でも、室内の壁塗り等には使われているということですので、十分、石灰は副産物になりますが、1年を通して処理ができている状態であります。
    ○7番(中田隆洋君)
     前回、さっき言った起債の償還のピークが終わって、今、借金返済が少なくなってきていて、あと、どこかから、水道料金も若干前回上げてあるので、ほかから収益を得て水道会計をうまくしたいなと思う、考えてもらいたいところなんですけれども、現場の仕事がいっぱいいっぱいで、課に行くと、いつも誰もいない課ですね。だから、私たちも協力をして、いい収益先がないか検討を今後していきたいなと思っておりますので、ほかの課の皆さんもいい案がありましたらどしどし教えてください。
     以上で質問を終わります。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     ないようですので、これで8議案の総括質疑を終わります。
     お諮りします。
     ただいま議題になっております8議案については、議長を除く全員で構成する決算審査特別委員会を設置し、これに付託して審査したいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、8議案については、議長を除く全員で構成する決算審査特別委員会を設置し、これに付託して審査することに決定しました。
     以上で本日の日程は全部終了しました。
     本日はこれで散会します。
    散 会 午前10時47分


    地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。


                和泊町議会議長  永 野 利 則


                和泊町議会議員  松 村 絹 江


                和泊町議会議員  東   弘 明

第5日

発言者

  • 全発言者

発言内容

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  • 平成30年第3回和泊町議会定例会会議録
    平成30年9月21日(金曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第5号)
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 議案第55号 平成29年度和泊町一般会計歳入歳出決算認定について
     ○日程第3 議案第56号 平成29年度和泊町国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定に
                 ついて
     ○日程第4 議案第57号 平成29年度和泊町奨学資金特別会計歳入歳出決算認定につい
                 て
     ○日程第5 議案第58号 平成29年度和泊町下水道事業特別会計歳入歳出決算認定につ
                 いて
     ○日程第6 議案第59号 平成29年度和泊町農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算認
                 定について
     ○日程第7 議案第60号 平成29年度和泊町介護保険特別会計歳入歳出決算認定につい
                 て
     ○日程第8 議案第61号 平成29年度和泊町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定
                 について
     ○日程第9 議案第62号 平成29年度和泊町水道事業会計剰余金の処分及び決算認定に
                 ついて
     ○日程第10 議会運営委員会の閉会中の継続調査申出について
     ○日程第11 各常任委員会の閉会中の継続調査申出について
     ○日程第12 特別委員会の閉会中の継続調査申出について






     ○閉会の宣告


    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 芋高洋一君 書記 東 輝男君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名 氏   名 職   名 氏   名
    町長 伊地知実利君 耕地課長 亘 禎一郎君
    副町長 前田修一君 土木課長 和田清良君
    総務課長 種子島公彦君 会計課長 永山美智代君
    企画課長 皆吉泰智君 生活環境課長 泉 隆一君
    税務課長 林 義仁君 教育委員会
    教育長 逆瀬川勝久君
    町民支援課長 東 敏仁君 教育委員会
    事務局長 美野忠徳君
    保健福祉課長 南 俊美君 農業委員会
    事務局長 先山照子君
    経済課長 武 吉治君

    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     皆さん、おはようございます。
     これから本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第125条の規定によって、前利悦君及び中田隆洋君を指名します。

    △ 日程第2 議案第55号 平成29年度和泊町一般会計歳入歳出決算認定に
                 ついて
    △ 日程第3 議案第56号 平成29年度和泊町国民健康保険特別会計歳入歳
                 出決算認定について
    △ 日程第4 議案第57号 平成29年度和泊町奨学資金特別会計歳入歳出決
                 算認定について
    △ 日程第5 議案第58号 平成29年度和泊町下水道事業特別会計歳入歳出
                 決算認定について
    △ 日程第6 議案第59号 平成29年度和泊町農業集落排水事業特別会計歳
                 入歳出決算認定について
    △ 日程第7 議案第60号 平成29年度和泊町介護保険特別会計歳入歳出決
                 算認定について
    △ 日程第8 議案第61号 平成29年度和泊町後期高齢者医療特別会計歳入
                 歳出決算認定について
    △ 日程第9 議案第62号 平成29年度和泊町水道事業会計剰余金の処分及
                 び決算認定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、議案第55号、平成29年度和泊町一般会計歳入歳出決算認定についてから日程第9、議案第62号、平成29年度和泊町水道事業会計剰余金の処分及び決算認定についてまでの8件を一括議題とします。
     以上8議案については、決算審査特別委員会に付託してありましたが、会議規則第77条の規定により、決算審査特別委員長から決算審査特別委員会の報告書が提出されております。
     この際、これを議題とし、決算審査特別委員長から審査結果の報告を求めます。
    ○決算審査特別委員長(橋口和夫君)
    委員会審査報告書
     本委員会に付託された事件は、審査の結果、次のとおり決定したので、会議規則第77条の規定により報告いたします。
     事件の番号、議案第55号、件名、平成29年度和泊町一般会計歳入歳出決算認定について、審査結果、原案可決すべきものと決定。
     議案第56号、平成29年度和泊町国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について、原案可決すべきものと決定。
     議案第57号、平成29年度和泊町奨学資金特別会計歳入歳出決算認定について、原案可決すべきものと決定。
     議案第58号、平成29年度和泊町下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について、原案可決すべきものと決定。
     議案第59号、平成29年度和泊町農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算認定について、原案可決すべきものと決定。
     議案第60号、平成29年度和泊町介護保険特別会計歳入歳出決算認定について、原案可決すべきものと決定。
     議案第61号、平成29年度和泊町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について、原案可決すべきものと決定。
     議案第62号、平成29年度和泊町水道事業会計剰余金の処分及び決算認定について、原案可決すべきものと決定。
     審査の結果。
     本委員会に付託された平成29年度一般会計、特別会計、水道事業会計歳入歳出決算は、審査の結果、認定すべきものと決定したので、会議規則第77条の規定により報告いたします。
    ○議長(永野利則君)
     決算審査特別委員会は、議長を除く全員で構成しておりますので、委員長に対する質疑は省略します。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから、議案第55号、平成29年度和泊町一般会計歳入歳出決算認定についてから議案第62号、平成29年度和泊町水道事業会計剰余金の処分及び決算認定についてまでの8件を一括して採決します。
     この採決は起立により行います。
     決算審査特別委員長の報告は、8議案とも認定であります。
     決算審査特別委員長の報告のとおり認定することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
    ○議長(永野利則君)
     起立多数です。
     したがって、8議案とも決算審査特別委員長報告のとおり認定することに決定しました。

    △ 日程第10 議会運営委員会の閉会中の継続調査申出について
    ○議長(永野利則君)
     日程第10、議会運営委員会の閉会中の継続調査申出についてを議題とします。
     議会運営委員長から、会議規則第75条の規定によって、お手元にお配りした閉会中の継続調査の申し出があります。
     お諮りします。
     議会運営委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定しました。

    △ 日程第11 各常任委員会の閉会中の継続調査申出について
    ○議長(永野利則君)
     日程第11、各常任委員会の閉会中の継続調査申出についてを議題とします。
     各常任委員長から、会議規則第75条の規定によって、お手元にお配りした特定事件の調査について、閉会中の継続調査の申し出があります。
     お諮りします。
     各常任委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、各常任委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定しました。

    △ 日程第12 特別委員会の閉会中の継続調査申出について
    ○議長(永野利則君)
     日程第12、特別委員会の閉会中の継続調査申出についてを議題とします。
     議員定数調査特別委員会委員長から、会議規則第75条の規定によって、お手元にお配りした閉会中の継続調査の申し出があります。
     お諮りします。
     議員定数調査特別委員会委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議員定数調査特別委員会委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定しました。
     これで、本日の日程は全部終了しました。
     会議を閉じます。
     平成30年第3回和泊町議会定例会を閉会します。
    閉 会 午前 9時40分


    地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。


                和泊町議会議長  永 野 利 則


                和泊町議会議員  前   利 悦


                和泊町議会議員  中 田 隆 洋