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更新日:0000年0月0日

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9月12日(一般質問:喜井和夫議員)

発言者

喜井和夫議員

発言内容

次に、喜井和夫君の一般質問を許します。
○6番(喜井和夫君)
 町民の皆さん、おはようございます。
 令和5年第3回定例会に一般質問を2点通告してありますので、壇上より1点質問させていただきます。
 1、農業振興について。
 1.スマート農業の推進において生産性の向上を図るため、農業用ドローンを活用した除草作業の委託に対し、補助金の創設はできないか。
 2.ユリ球根増産を目的として、本年度より新規でえらぶゆりリバイバル事業が行われているが、来年度の計画はどうなっているかお尋ねします。
 壇上よりは、これで終わります。
○町長(前 登志朗君)
 喜井議員のご質問の1点目にお答えをいたします。
 野菜につきましては、業者や鹿児島経済連などが作業受託を行っております。ドローンは強風時散布できないことなどがあり、農家が散布してほしい時期を逃すことも考えられます。農家の皆様におきましては、作業委託と自分での散布作業の両立を推進していただきたいと思います。
 サトウキビについては、ドローン組合が防除作業受託を行っておりますが、栽培面積全ての防除作業を行うには、組合員の増加や機材及びオペレーターの増員などが必要であり、全ての生産者がドローンを活用することは難しいと考えておりますので、現段階での補助金の創設は検討しておりません。
 生産性向上を図るためには、全生産者を対象に農薬の助成を行い取り組んでおりますので、生産者の皆様におかれましては、作業委託と自分での散布作業の両立を推進していただきたいと思います。
 続いて、2点目のご質問、来年度のえらぶゆりリバイバル事業については、本年の省力化に向けた実証を基に機械の改良を行い、来年度に再度実証する予定としております。
 また、本年も実施した鱗片の作付面積に対する補助金の交付及び球根更新に対する球根助成は、引き続き実施する予定といたしております。
 壇上からは以上でございます。
○6番(喜井和夫君)
 スマート農業のドローンの補助はまだ考えていないということでございますが、私が今聞いた話では、それをさせたおかげでほかの作業も、キビの中からホースを引っ張って歩くのは本当に大変なんですよね。ホースを向こうまで行って今度帰ってくるときには、キビに引っかかったり草に引っかかったり、本当にもう労力がかかっているのが現状でございます。
 そこで、労働力削減について。
 防除作業は、労働集約的な作業であり人手不足が問題となることがあります。除草作業を委託することで、労働力を削減しつつも効率的な防除が可能となります。補助金によって農業経営が労働力不足を解消し、生産性を向上させる手段を選択しやすくなると思いますが、課長はどのように考えておりますか。
○経済課長(東 敏仁君)
 議員おっしゃるように、確かにスマート農業の取組というのは、農家経営の中で特に労力軽減、あるいはコスト低減につながっていくと思います。先ほど町長答弁にありました現在の補助金的な創設についての質問でありましたので、そこは考えておりませんとお答えしました。
 町単として、町としましてもいろんな取組を今行っております。
 まず、サトウキビに関しては、糖業振興会へ年間200万円の農薬殺虫殺菌助成事業を行っております。これは約20%の助成であります。知名町におかれましてもこの糖振の予算を知名町も上げておりまして、知名町は農薬の助成に対して15%、残りをドローンへ助成しているというようなことであります。
 我々としては、和泊町としましては、糖業振興会の会員等がそのような意見等があれば、我々としても、この20%、200万の予算の中で、農薬助成と、あるいはドローンの助成等も考慮していければと思います。ただし、会員の皆さんからのやはり総意というのが一番大事でありますので、その辺を今後糖業振興会の中で考えていきたいと思っております。
 それと、先ほどありましたバレイショに関しては、やはりこれは輸送コスト支援事業、生産振興費があります。令和4年度、輸送コスト全体でいきますと1億9,115万、皆さんに決算書も届いておりますので、あります。そのうち国が70%、県・町が15%、これに町単独の事業で出しております。これが2,867万になります。輸送コスト支援の生産振興全体です。そのうち、園芸振興会、JAあまみさんが約9,000万。ですから900万の生産振興費があります。
 やはりここをしっかり、そこも園芸振興会の中で、会員の皆さんで協議を行ってやっていただきたい。我々町としまして、やはり会員の皆さんがしっかり自分たちの組織の中で、自分たちのそのよさなり補助金等をどう活用していくかということを、我々経済課のほうに相談等来られましたら、その辺は、我々としてはまた協議の対象になっていくのかなと思っております。
 以上です。
○6番(喜井和夫君)
 サトウキビに関しては、知名町のほうが15%、5%少ないという形をドローンに使っているということですね。
 それでは、それは本当に、今国もスマート農業を進めておりますし、やっぱりそういう点からでも、和泊町のほうもそのような取組も、やっぱりそれを必要としている農家さんもいるわけですので、そのようなこともやっぱり農業振興会の中においても、課長のほうからも示して、してもらったらいいんじゃないかなと思っております。
 私のほうでちょっとドローンのことでこういう効果があるんだよということで、少し書いてきてありますので、その質問にお願いしたいと思います。
 農業競争力強化について、農業用ドローンの防除技術を導入することで、作物の品質や収量を向上させられると考えます。品質の向上は市場競争力の強化につながり、農作物の付加価値向上に寄与します。補助によって農業経営者はより競争力を持った生産体制を築くことができると思いますが、どのように考えているか、課長、お願いします。
○経済課長(東 敏仁君)
 喜井議員おっしゃるとおりだと思います。ドローンの技術を活用することによって、やはり防除技術向上、これによって労力の軽減、そして適期早期防除をすることによって、品質の向上が図られ、ひいては生産力のアップにつながるというふうに私も考えております。
 以上です。
○6番(喜井和夫君)
 あと3点ぐらい質問したいと思います。
 技術革新の促進について。
 補助は新しい技術や手法を取り入れるため、リスクを軽減する効果もあります。農業用ドローンの防除作業を委託、また新しい分野で実際の導入は、試行錯誤が必要です。補助を受けることで農業経営者のイノベーションを推進し、新しい方法を模索する機会を得ることができると思うが、どのように考えているのかお聞きします。
○経済課長(東 敏仁君)
 現在本町には個人で導入した、去年調査したので12機のドローンがあります。その後また増えているかもしれません。
 議員おっしゃるように、やはり農家からもドローンを活用して作業をしたいということで去年、令和4年度、4名でグループを組んで申請に来られて、我々も国の補助事業を使ってやろうということで事業申請までいきました。
 しかし、国のこの補助事業の中で、やはり団体なんですけれども、それぞれ人1人ずつで散布するものですから、1戸の散布面積が27ヘクタール以上ないといけないということと、4機同一機種を入れないといけないということで、もうこの2つで、いや非常にそのときにメーカーさんと協議をしましたら、どうしても4つはそろえられないというようなことで、事業を断念した経緯があります。
 議員おっしゃるように、また農家さんが、このように今のリスク等を軽減するためにまた相談等あれば、我々としても、県、国のほうへ協議は行っていきたいと思っております。
 以上です。
○6番(喜井和夫君)
 先ほど町長の答弁にもありましたけれども、ドローンでは風が多い日が多くて、なかなかできないとかそういうこともあるんですけれども、ここにドローン組合からの年間何日できるかということで、風があるときはもう絶対しないと、組合自体は。年間で月に10日ぐらいしかできない状況みたいです。
 そういう中で、ドローン組合のほうでは、風のときほかに飛散しないために、そのような風を見てやっているということでありますので、環境には結構配慮してやっていると思っております。
 そこで、環境への配慮について。
 農薬の使用や防除作業は、環境に影響を及ぼす可能性があります。しかし、農業用ドローンを利用した精密な防除は、効果的に農薬を散布することができます。不必要な散布を減少させることができます。補助を通じて、農業経営者にこのような環境に配慮した手法を導入する動機づけになろうかと思うのですが、どう考えているのか、お聞きしたいと思います。
○経済課長(東 敏仁君)
 周辺環境等に配慮した散布、これはもうドローンを活用する一丁目一番地だと私考えております。今、ドローンの所有者は的確な作業体系、そして作業管理等を記入し、そして国、県のほうへ報告を上げていると思います。我々としましても、県等からいろんな情報提供等をいただきます。そしてまた町民からもいろんな苦情等もあります。その都度やはり環境への配慮、周辺への配慮ということで、町内放送、無線放送を通じてドリフトに関する注意喚起は行っております。
 確かに、作業体系としては簡単にというか、効果的、効率的になるかもしれませんけれども、やはり周辺への配慮、それについては経済課としましても、しっかり町民周知、農家周知は行っていきたいと考えております。
 以上です。
○6番(喜井和夫君)
 当初に課長から、糖業振興会の農薬の助成分を知名町もそれからしているということで、今年100万でしたか、知名町は予算化しているそうです。
 和泊町の農家の皆さんもやっぱりドローンを使ってさせているところがありますので、やっぱりそういうところは、知名町と同様、その方には1,000円の助成をするとか、そういうことも糖業振興会のほうに、20%農薬を安くしているけれども、そこを15%にして、またドローンのところにも使うとか、そういうことでやっぱりしたほうがいいんじゃないかなと思っておりますので、ぜひ、それは課長のほうから要望することはできないでしょうか。
○経済課長(東 敏仁君)
 私も先ほどお答えしたとおり、あくまで会員の皆さん、私もこの議員からの質問がありまして、輸送野菜、そしてサトウキビの生産者へ少し何名か当たって声を聞きました。やはり20%の農薬助成は魅力だよねと。
 ちょっと町長答弁にも書かせていただいたんですけれども、作業委託と自分の散布作業ということで、自分でも散布作業はできるよねという農家もおりました。ですから、私から提言じゃなく、私は糖業振興会の役員会あるいは農家のいろんな意見を聞いて、次年度に向けて皆さんどういたしますかという感じで、みんなに問いかけはさせていただきたいと考えております。
 以上です。
○6番(喜井和夫君)
 それでは、私たち生産者からも声を上げるようにしたいと思っております。
 でも本当に、日本の国もスマート農業ということで進めていることでありますので、もう人がいないということで本当に大変でありますので、そういう方向も、スマート農業のほうも進めていけるかなと思っております。
 続きまして2番目、球根の増産目的について質問させていただきます。
 まず最初に、課長、今年のこの事業の進捗状況及びその成果はどうなっていますか。お聞きします。
○経済課長(東 敏仁君)
 えらぶゆりリバイバル事業を知らない方もいらっしゃると思いますので。
 目的としまして、近年本町におけるユリ球根出荷数が減少傾向の一途をたどっており、ユリの島としての知名度が失われつつある。背景には、夏場の重労働に加え、定植から出荷まで二、三年を要することや、球根販売単価の低迷によるものと考えられる。
 そこで今年度から3年間の継続事業により、生産量の増加及び生産意欲を高めるとともに、ユリの島としての信頼回復を目的とするということで、まず事業を3つほど計画しております。
 1つ目が省力化のための実証ということで、業務委託等を組んでおります。
 2つ目が鱗片及び養成球圃場への助成ということで、この事業、今年の当初の目玉事業としてきました。それまでは実験農場でユリ農家の皆さんへの種苗供給ということで、毎年作っておりまして、これが大体3,000球から5,000球ぐらいありました。これを今年鱗片として配給をいたしました。
 農家が9件、これは球根農家も切り花の農家も含めて9件来まして、注文が5,100球余りありましたが、来年度以降も増殖をしないといけないものですから、我々が準備できたものが3,369球ということで、7割ちょい、77%ぐらいは供給をいたしました。
 それ以外に、今度は鱗片増殖については、1アール当たり1万の388万予算化しております。それ以外に労力軽減ということで、先ほど目的にありました、まず植付けの9月、今もう植付けが始まっております。9月から10月の頭まで、今、圃場に行きますと球根生産農家が今鱗片、小球等を植えております。
 この植付けを今メーカーにお願いしまして、今期の植付け機、これは実験農場で試験をします。我々先般、鹿児島県の山川町のメーカーのところに行きましたら、タマネギの植付け用のデモ機が非常にいいんではないかと。4条植えでしたが、これをまず活用してということで、もうデモ機を今取り寄せております。これで今年どういうふうにできるかどうか、まず試験としてやっていきたいと思います。
 掘り取り、夏場の暑い時期の掘り取りです。今年7月に実験農場の横の圃場で、まず既存のバレイショハーベスターがあります。あれと、あとバレイショの掘り取り機用の130という幅広の掘り取り機、この2つを使いまして試験をしました。
 バレイショハーベスターはちょっと無理かなという思いがあったんですけれども、バレイショ用の掘り取り機に関しては、少し改良を重ねればということで、見に行った参加者の皆さんもいい感触を得ましたので、今後メーカーさんと前あります三島号とそのバレイショ掘り取り機、これの改良型をできないかということで、令和6年度は取り組んでいこうというふうに考えております。
 以上です。
○6番(喜井和夫君)
 課長、優良球根のほうで9名ですかね。その中で新規の方はいませんか。
○経済課長(東 敏仁君)
 新規というか1年やめて、また復活という方が1名います。
 以上です。
○6番(喜井和夫君)
 本当に、優良球根ということで、本当に使用するけれどももう3年、4年ぐらいかかるんですよね、それでは。一籠もないものを増やすわけですので。
 先ほど実験農場のほうで球根を作って配布したということがありますけれども、やっぱり増やすのには、先ほど課長がおっしゃったように2年間要するわけですよね。その2年間を要するのを、球根を作る優良生産者、その方に種球だけは作ってもらって、それを生産者にも買手側にも買いやすい価格で販売して、もう最初から一反分ぐらいを分けられるぐらいのものにしたら、その人はもう1年目から収入が、それも新規の人を中心にして。
 それで買手がなければほかの足りない人にも分けるとかということにすれば、1年目でもう本当に、現在ユリの単価も上昇してきているわけですので、町長の力のおかげで、今回からまたユリの価格も上昇してきております。1年で収入が得られれば、新規の生産者が増える可能性や品質向上になると思うが、その点はどう思っておりますか。
○経済課長(東 敏仁君)
 お答えします。
 我々経済課も、もうずっと10年近く継続して県のフラワーセンターというところから、主にS球が1,500球、毎年来ます。大体10万円ちょっと県のほうに支払っているんです。これを議員おっしゃるようにベテラン農家がおります。ベテラン農家に親子鱗片で増殖はしてもらっています。でもいかんせん1,500球なので、20メートルちょっとぐらいしかならないんですけれども、それでも、それを2年目、3年目を年に1回、区長会等を通じて、欲しい方々に有料で販売しているというのが、これまでの流れでした。
 今回、このえらぶゆりリバイバル事業というのが今年新規だったものですから、球根を準備する時間がなかったというのが、もう正確なことです。それを今年もう一回フラワーセンターから優良種を取って増殖をしていくということで、ちょっとこの事業を始めたんですけれども、元の優良球の増殖が間に合っていなかったというのが実際で、先ほど言った70%ちょっとの配給ということになりました。
 議員おっしゃるように新規の皆さんということであります。我々もそれを今年募ったんですが、やはり新規が申込みに来なかったというのが実情です。
 以上です。
○6番(喜井和夫君)
 本当に優良球を個人的に増やしていくのが一番だと思うんですけれども、それでは本当に今までやってきても伸びないのは、もうそこじゃないかなと思っているんですよね。もう今出荷している生産者の球根で、課長も検査へ行くときに見ているから分かると思うんですけれども、その方の球根でいいと思うんですよ。その方の球根で、その方に自分の分じゃなく、人に分ける分もその方に鱗片をして、その方がすれば1反分ぐらいは新規の人に分ける分ぐらいもう作れると思うんですよ。
 そうしないと、もう本当に何十球もらった球根で増やしていけと言っても、絶対増やせるのは今やっている人しかできないと思うから、新規にする人にはやっぱり1反分ぐらい渡せるようなことをしないと、これをもう3年、4年かけてやっと出荷となってきますから、それでは作る人はいないと思います。
 もうそれを購入して、例えば、3円、5円で1球を買って、それがL、Mを作って三十何円で売れると。そうなれば20円以上になるから、反収でも45万ぐらいになりますよ。その分からその分の球根代を支払うとか、そうなれば増えてもいくと思いますけれども、そのようなことも課長、考えられないでしょうか。
○経済課長(東 敏仁君)
 喜井議員の助言ありがとうございます。
 来年度に向けて、議員も一生産者であり、うちのユリ組合の副支部長であられます。ぜひ我々予算計上をしていく中で、組合の皆さんとしっかり協議をさせていただきながら、次年度以降、本当に1戸でも農家が増えて面積が増えるような施策をやっていきたいと思います。皆さんのご協力をよろしくお願いしたいと思います。終わります。
○6番(喜井和夫君)
 先ほどもありましたけれども、ユリ球根は夏場の収入として重要で、長い間沖永良部の経済を支えてきました。暑い中での収穫作業が大変で、年々生産者が減少しています。このような現状を踏まえ、維持増産を図っていかなければなりません。
 そこで、掘り取り作業の省力化のため、掘り取り機への補助はできないか伺います。
○経済課長(東 敏仁君)
 まず我々も、今やっているこのゆりリバイバル事業、掘り取り機、植付けの労力軽減、省力ということで取り組んでおります。3年間は、まずこの植付け、掘り取り機は、しっかり製品になるように、農家のためになるようにやっていきたいと考えております。
 ですので、そこから実際機械が出来上がった後のことでしたら、またそのときに考えていきたいと思いますが、まずは、ユリの増産のために、まず労力軽減、これに3年間しっかり取り組んでいきたいと考えております。
 以上です。
○6番(喜井和夫君)
 課長、改良が終わってから考えるということですけれども、もう本当に今の生産者の中では、もう今の掘り取りが大変ということで、もういつやめようかなという農家さんもいるんですよ。そこで、それを見て改良が済んでからでもいいと思うんですよ、課長から前向きに検討してやりますよということがもらえたら、来年は、あと一、二年でこんなに楽して掘り取りができるようになるという希望が見えれば、「ああ、今まで頑張ってきたんだからやっていこう」という気持ちにもなると思いますので、もう少し前向きな答弁をしてもらいたいなと。
 町長、お願いしたいと思います。
○町長(前 登志朗君)
 今年度の掘り取りのところは、私も行ってみましたけれども、やはりユリというのは非常にデリケートなものですから、どうしても崩れたり鱗片が落ちたりとか、なかなか難しいなと思って見たところではございますけれども、経済課、課長中心に一生懸命取り組んでおります。
 そして、何としても労力を削減してユリを守っていかなければいけない。まずユリを守っていくということは、もう我々にとってとても大切なことだと思っております。そのために様々試行錯誤しながら、しっかりと取り組んでいきたいと考えております。
 ユリは全島では、それこそ平成3年には3,150万球あったのが、今年はもう120万球でございます。もう本当に減ってしまって、当時690戸あった農家が、今、令和5年には36戸。全島で36戸でございます。
 ただ、議員などとも一緒に、今回は商社交渉もしっかりさせていただいたおかげで、今年の和泊町では3,220ケースの出荷となって、去年よりも100ケース減ったんですけれども、売上げ的には去年よりもよかったということで、こうして少しずつですが価格交渉もしながら、作りがいのあるユリに変えていかなければいけないというふうに考えております。
 そして省力化に向けても、今行っておりますこのリバイバル事業を、しっかりと実のあるものにしながら、次に向けてまたできることを皆さん方とご相談しながら、しっかりと取り組んでいきたいと考えておりますので、引き続き生産のほうもしっかりご協力をよろしくお願いしたいと思います。
 以上でございます。
○6番(喜井和夫君)
 ぜひ、前向きに取り組んでおられたらいいかなと思った。町の町花ですので、テッポウユリは。どうしてもなくしてはいけないと思っておりますので、私も協力できる面があれば、皆さんと一緒に協力していきたいと思っております。
 続きまして2点目、放課後児童クラブについて。
 エアコンのない教室で、放課後児童クラブが行われている現状であるが、エアコンの設置はできないか伺います。
○町長(前 登志朗君)
 喜井議員の2点目のご質問にお答えをいたします。
 エアコン設置の件でございますが、放課後児童健全育成事業者及び保護者からの要望書を受け、その対応について調整をしている状況でございます。
 その対応方針について教育施設を管理する教育委員会事務局と協議を行った結果、特別教室へのエアコン設置については、授業における利用状況や他の特別教室の整備状況の面から、現在のところ早急な設置については厳しい状況であるとの回答をいただいたところでございます。
 そのような状況から、子供の暑さ対策を最優先に考え、迅速かつ効率的に暑さ対策が実行できる対応策として、既にエアコンが設置されている施設の利用について代替案を提案したところでございますが、活動の現場からは、児童や備品の移動に伴う懸念事項などから代替案での実施は厳しい状況であるとの回答をいただいたところです。
 しかし、町としましては、今後も放課後の子供たちが安全で健全に過ごせる環境整備を進めるために、児童の暑さ対策を最優先に考慮した上で、関係機関と情報共有、連携を図り、事業の実施に取り組んでまいります。
 壇上からは以上でございます。
○6番(喜井和夫君)
 事業の実施に取り組んでいくという意味合いは何でしょうか。
○町民支援課長(名越晴樹君)
 今現在すぐエアコン設置に向けた事業というものが厳しい状況というのは、先ほど町長の答弁からあったと思いますが、引き続きこの子供たちの環境については大変重要な課題でありますので、その事業のそれに向けては、取り組んでいくというような考えであります。
 以上です。
○町長(前 登志朗君)
 それで、特に夏場に関しましては、研修センターのほうで児童の皆さん集まってされているようでございますので、現在、研修センターの大ホールのほうが長らくクーラーがない状況でございますけれども、そこが一番大きな問題かなと思っておりまして、そこにつきましては、現在教育委員会と相談をしながら、来年度の当初予算に向けて整備ができるように準備をしていきたいと考えているところでございます。
○6番(喜井和夫君)
 町長のほうから研修センターの話が出ましたけれども、特に内城小学校の教室がとても暑くて大変だというふうに私はお聞きしているんですけれども。もう本当に課長、このクーラーをつけてほしいという要望があってから、その見積りとか、そういうのは取ってみえましたか。
○教育委員会事務局長(永井 徹君)
 管轄しております教育委員会のほうで、一基約200万かかるというふうに予定しております。これまでも一般の教室、各教室、普通教室、あれが200万円ほどかかるということから、結構多額な費用となっております。
 また、今、特別教室ということで、現在、学童のほうは図工室を使っておられますが、町内の各小学校16特別教室では、まだエアコンが設置されていないと。中でも理科室は和小と和中、城中には整備されておりますが、それ以外の大城、内城、国頭は整備されていないということもあります。先ほど答弁の中にもありましたように、そういった設置されているところとされていないところがございます。
 今回の件につきましては、もっと安価な、例えば家庭用とかそういったもので整備できないのか、今検討しているところでございます。
○6番(喜井和夫君)
 もう本当に、私は、そんなにかかるとは本当に思っておりませんでした。家庭用のを2つもつければ、大丈夫じゃないかなと思うんですけれどもね。ぜひ、もう検討する必要もないと思いますよ。子供たちがそういう暑い中で、普通なら行政がやってあげなきゃいけないことだと思うんですよ。
 放課後支援を立ち上げたときも、民間からこうして、あなた方にこういうのがあるけれどもどうねというような感じですよ。それを今、シルバーの会員さんたちが、支援者がやっておりますけれども、ぜひともこういう民間の人、また、私はこの一般質問をしてから初めてシルバーの方に話を聞いたらびっくりして、そこには内城の保護者たちからこうこうで、名前入りで作ってほしいというものも来ているんですよね、こうして。
 ここに、私の同僚議員にも5人ぐらい子供たちがいますけれども、その議員もみんなそう思っていると思うんですよ。
 また、放課後支援のガイドラインにも、クーラー、そういうのをつけるべきだということもうたってあるわけですから、もう本当は私はこういうのを一般質問じゃなく、今回の補正予算に出してくるのが当たり前じゃないかなと思っている。
 町長も島の宝である子供たちといつも言っているわけです。その子供たちのために、暑い中でそういうことをさせてはいけないと思う。町長、どうですか。
○町長(前 登志朗君)
 私もその内城のほうにも現場に見に行きまして、ちょうどグラウンドの一番近くの、各学校、その工作室を使っているわけなんですけれども、いい場所にございます。ちょうど子供たちは外で遊んでいたわけなんですけれども、主に先ほども申し上げましたように、夏休みは研修センターのほうを使っていると。暑いのはその後で、ちょうど今の時期かと思うんですけれども、この時期、使う時期が短いので、その設備をしてもほとんどの時間は使われないので、そうであればその時期だけなので、ほかの設備のある教室を使ってはどうかという代替案が来たようでございますので、そうであれば、もうすぐにそこを使うようにということで担当課のほうで準備いたしまして、使えるようにはしているわけなんですけれども、そこのところ、また担当課としっかりと詰めていきたいと考えておりますが、もちろん、子供たちが危険な状態になるようなことがあっては決していけないというふうに考えております。
○6番(喜井和夫君)
 ぜひ、課長、局長、2人の頑張りでできると思うものですから、ぜひするようにお願いしたいと思います。
 課長、どうですか。
○町民支援課長(名越晴樹君)
 町長の答弁にもありましたが、代替案は提案させていただいております。ただ、調整が今ついていない状況であります。
 あと、実施事業者でありますシルバー人材センターから、試験的に今現在、内城小学校の図書館にスポットクーラーを2基設置して、それについて効果があるかどうか今検証していただいております。スポットクーラーを設置することで効果がありましたら、他2校についても、そのような形で対応していくような話で今現在進めている状況です。
 以上です。
○6番(喜井和夫君)
 もう2人を信じておりますので、私の一般質問はこれで終わります。
○議長(永野利則君)
 これで喜井和夫君の一般質問を終わります。
 ここでしばらく休憩します。
休 憩 午前11時14分

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