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更新日:2023年11月20日

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9月13日(一般質問:児玉実隆議員)

発言者

児玉実隆議員

発言内容

再 開 午前10時45分
○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、児玉実隆君の一般質問を許します。
○7番(児玉実隆君)
 町民の皆さん、おはようございます。児玉実隆です。
 私はこの第3回9月議会において、2点、質問の通告をしてあります。壇上からは1点の質問とさせていただきます。
 それでは、1点目、私は農業立町である本町において、新規就農者や後継者不足等により、農業の町、和泊町の発展が心配させるところであります。そこで、国の政策である産地生産基盤パワーアップ事業の活用・推進により、次のことはできないか、お尋ねをいたします。
 1.花き選別機の新規導入並びにリース事業の計画はできないか。
 2.輸送冷蔵コンテナの不足が見受けられます。導入の計画はないか。
 以上、2点を壇上からの質問として行わせていただきます。2点目からは、一般質問席より質問をさせていただきます。
○町長(前 登志朗君)
 児玉議員の1点目、1.のご質問にお答えをいたします。
 産地生産基盤パワーアップ事業を含め各事業は、申請段階において事業要件が様々ある中、一概に事業の導入についての可否を判断することは難しいと考えます。したがって、個別の相談は随時経済課で行っておりますので、窓口や電話などで相談をしていただき、事業要件に沿って事業の活用可否が判断されるものであると考えます。
 続いて、2.のご質問にお答えいたします。
 マンゴーにつきましては、台風など災害時においては、冷蔵コンテナなどが必要になることもございます。今回の台風においては、農協の冷蔵庫をお借りして対応いたしました。
 今後についても、使用時期が限られていることや維持費などが高いため、費用対効果を考慮する必要があると考えます。
 また、花き用の冷蔵コンテナの導入については、先ほどの答弁と重複しますが、事業要件に合致する内容であるか否かの判断は、申請者によって様々なこと、申請内容などによっては産地生産基盤パワーアップ事業以外の事業活用なども考えられますので、まずは経済課へご相談をいただきたいと思います。
 なお、現在、花き・果樹などの冷蔵コンテナの導入計画についてはございません。
 壇上からは以上でございます。
○7番(児玉実隆君)
 この花きの新規の選別機の導入、経済課長にお尋ねしますが、今までいろいろと新規就農者あるいは認定農業者等々の事業の中で、やはり若手の人たちが農業従事者として働いて、農業の技術を身につけて、そして、独立をしようかというようなことで、事業もいろんな事業があって、そこに導入をしてやってきておったわけです。しかしながら、やっぱりこれだけでは農業、近代農業においては機械化が進み機材がどうしても必要だということで、やっぱり飛び込んで自分の経営をする農業ができないというような状況にあるんじゃないかというふうに考えられるわけです。
 そこで今、今日、この質問を出しているわけですが、やっぱりそういう人たちに、まず、花き・花とかの場合には、どうしてもこの選別機がないとやはり出荷等に対しての製品は作れないというようなことで、ほかの事業をするか、あるいは何かするかみたいな感じになってくると。それでも、やっぱりどうしても花が作りたいというようなことで、事業に着手しづらいということがあるようです。
 それは、私も専門農家、あるいは個人からその話をちょくちょく聞きますので、今回、こういうふうに取り上げましたけれども、課長の考え方として、こういう人たちをどのように農業の従事者として育てていくのか、その点はいかがお考えですか。
○経済課長(東 敏仁君)
 花きに限らず、本町で作られている4大品目、サトウキビ、輸送野菜、花き、肉牛、それ以外の果樹に関しても、あらゆる面に関して今、国の補助事業で新規就農者の支援事業があります。年間150万円を給付するということで、これを活用してまずは、今はもう3年に短くなったんですけれども、5年ないし3年の間に担い手になっていただきたいという事業があります。まず、新規の皆さんは、これをぜひ活用いただきたいと思います。いろんな、様々な要件はありますけれども、やはり3年後あるいは5年後で独立して、年収150万以上稼げるような経営計画を立て、それに則していければ事業の採択になると思っております。
 また、花きに関して選別機という話でありますけれども、やはり一番私が考えるのが、この150万の給付金を活用し、あるいは新規就農認定者になれば、国の低金利の資金もあります。先ほど、いろんな事業はあります。まずは、それぞれ個人のいろんな経営的なものがありますので、まずは、経済課のほうにご相談いただければと思います。その農業、個々の経営に沿って、我々も国・県の受け担当者と協議をしながら、事業の採択に向けて取り組んでいきたいと思っております。
 以上です。
○7番(児玉実隆君)
 ちょっと私事ですが、先ほどの東議員の一般質問もあります。また、午前中、私の後にも質問が1人おりますので、私の持ち時間30分以内ということで、ひとつ明確に、質問に答えられた方は明確、明瞭に答えていただければいいかなというふうに思います。
 では、経済課長、機材とかそういうのは、個人的にも経済課のほうに来て相談窓口として出ているので、そこのほうで相談していただきたいということのようです。相談を持ったとしても、やっぱりこの機材を実際に導入してできる可能性というのはどのぐらい考えていますか。相談窓口はあるんだけれども、来てもどのぐらいの方が対象者となって認可とかそういうのが下りたりして機材をすることができる可能性というのは、どのぐらい今のところ考えていますか。
○経済課長(東 敏仁君)
 この議員ご質問の産地生産基盤パワーアップ事業、これ国庫事業で2分の1以内の助成ということであります。個人にとって様々なというか、選別機とか冷蔵コンテナとか、そういういろんな施設、機材を入れられるんですけれども、おっしゃるように、取組主体の成果目標ポイント、3年後の目標ポイントというのがあって、これがやっぱり一番の足かせになります。例えば、生産コストの収縮、加工コストの10%コスト削減、あるいは販売額所得の10%増加ということで、新規に農業を始める方がいきなり花き選別機とかそういう高価なものを導入するのは、率直に言って難しいんではないかと思います。
 やはり、まずはしっかりこの5年後の計画を立てられる。例えば、今、農地が本町は不足しております。我々、経済課に来て相談を受ける中で一番ネックになっているのが、農地確保ということです。これによって規模拡大がなかなか進まないというようなことがあります。ですから、率直に言って、新規の皆さんの機械導入というのは、補助事業としてはちょっと難しいんではないか。ですから、我々は融資事業等活用していただいてもらっております。
 以上です。
○7番(児玉実隆君)
 個人的にすると大変難しいということのようですが、もし、花き専門農家あるいはJAといった形の組織が、その申請等を取ってあるいは機材を購入して、そこが責任を持ってリース事業を行うというような格好のケースになった場合にはどのようになるのか、お答えいただけますか。
○経済課長(東 敏仁君)
 実際、もう奄振事業を使って、花き専門農協が事業主体となって、花きの選別機は1台入れております。これを組合員に貸出しをしております。
 今後も、奄振の総予算の中の和泊町分の中のいろんな割り振りがありますので、どうなっていくか分かりませんが、我々としては、専門農協の要望としては20台、今後5年間に入れたいということなんで、要望は上げております。
 そういうふうにリース事業というふうにきた場合も、やはりこれも相談を受けて県と協議していく。この花き選別機に関しても、やはり数年かかってやっと今年入れられたということで、どうしてもまずは協議を行っていきたいというふうに考えております。
 以上です。
○7番(児玉実隆君)
 ぜひそういうところ欲しがっている人がたくさんおります、実際。JAともあるいは専門農家とも協議をして、専門農家に20台という要望が出ているようですので、そこのところは、速やかに早い年月の間に着手して実現できるようにやっていただきたいというふうに要望しておきたいと思います。
 それでは、2点目の輸送コスト、冷蔵コンテナについてお尋ねをします。
 今、花き専門農家では、輸送コンテナ、冷蔵コンテナが20台の活用ということになっておるみたいです。しかしながら、近年の船の欠航問題等によって大変困っておると。12月から大体4月いっぱいまでの市場の盆明けのときに、去年もあったんです。いわゆる台風じゃないけれども、低気圧の発生で5日ぐらい船が止まったということで、本町の出荷の大体70%が関東から東北という形になっております、現状で。そうすると、やはり出荷して帰るまでに5日、6日、コンテナがそういう形になってくるわけです。その中で、生産はどんどん進んでいく。コンテナは鹿児島港で止まってしまう。そうすると、手元にあるコンテナが全くない。
 そうした場合に、結局は花というのは生き物ですから、生産者が切って持ってくると、先ほどの東議員の中でもありましたけれども、最新設備の導入によって調整したりしてできるようになっているシステムは今導入してありますけれども、やっぱり限度があると、どうしても。そのためにやっぱりコンテナ保存という形にもどうしても必要になってくるという形で、一定の温度でずっと長期保存する、いわゆる花の冬眠です。花の冬眠をして、保管をするという形にしなければならない。そうなってくると、やはりどうしてもこの20個の冷蔵輸送コンテナでは足りないのじゃないかということであります。
 また、全国に花き専門農家だけでも約40か所の市場に出していると、出荷をしていると。20個のコンテナで40か所のところに出荷をしている状態なんです。もう、これは誰が見ても足りない。どうしても生産者側にはその調整をして、いわゆる花を切る時期も調整をしながら、いろいろやりながらやっていかなければいけないというような状態になってくると思います。
 課長、この輸送コンテナはやはり増やすことはできないのか。あと10台でもという形でお願いできないのかと、その辺はいかがお考えですか。
○経済課長(東 敏仁君)
 お答えします。
 町長答弁でもありましたように、まず、その団体から我々経済課のほうに相談していただければ、今おっしゃっている児玉議員の20基、これが4日ないし5日かかって、それで幾ら使うというサイクルさえ計画上立てられれば、それはもう足りない分は導入できるのは間違いないというか、導入ができると思います。ですから、そういう専門農協含め民間の各組合もあります。その皆さんも、ぜひそういう事業等の導入があれば、まず相談をいただきたいと思います。我々としても、できる、できないは我々も判断できませんので、ぜひ県・国のほうと協議は進めていきたいと考えております。
 以上です。
○7番(児玉実隆君)
 大変ありがたい答弁をいただきました。課長。ぜひそれを早めに相談して実現ができるようにしていただきたい。
 2021年の発表で、農水省の発表で、本町の和泊町がたしか76億8,000万円という新聞等の報道もありました。それも、県内の中でも大島郡では断トツというような生産金額を上げております。やはり幾ら土地が小さい中でも、面積の少ない中で、これだけ頑張って町の発展のために一生懸命やっておられる農家の方々がたくさんおられるわけです。
 ぜひ神妙になっていただいて相談に乗っていただいて、今、課長がこの2点についてはできるということでありますので、今日のこの課長の答弁を聞いた農家の方々は大変喜んでおられると思いますので、ぜひ速やかな実現に向けて頑張っていただきたい。それで、1点目の質問は終わります。
 2点目の質問に入らせていただきます。
 近年、台風が大変な大型化をしております。
 指定避難施設である我が町のえらぶ長浜館、それから、やすらぎ館の大型避難施設においては、どうも窓ガラス一点張りで何の対策もできていない、台風暴風対策もできていないような気がいたしますが、ここに雨戸の設置ができないかどうかという点でお尋ねしたいと思いますが、いかがですか。
○町長(前 登志朗君)
 児玉議員の2点目のご質問にお答えをいたします。
 2つの施設については、雨戸の設置はなく、強化ガラスで対応しております。建設から、えらぶ長浜館が17年、やすらぎ館は9年経過しておりますが、雨戸がないことによる被害報告はありません。
 ただ、昨今の被害を見ますと、全国各地でこれまでに類を見ないほどの災害が発生しております。本町においても、本年6月に発生した線状降水帯による大雨は、観測史上最大雨量を記録しました。今後も大規模な災害が発生することも想定されます。
 また、両施設は町指定の避難施設となっているほか、町内の式典や体操教室、総会など多くの利用があります。このようなことから、雨戸やネットなどを設置することによる影響を管理者である区長と検討してまいります。
 壇上からは以上でございます。
○7番(児玉実隆君)
 それでは、総務課長、防災担当課長ということでお伺いをいたします。
 やはりこの1枚ガラスの強化ガラスといっても、二、三十年前までの風速40メートル以内とか、やっぱりそういったような台風ぐらいだったらまだ対応できたかもしれない。しかし、それでも、もし飛来物があったときには、強化ガラスであっても割れると、物が当たったりした場合には割れる可能性が十分にあると。あるいはやっぱり風だけだったら対応はできるだろうというような考えを、私は持っているわけです。そういうことで、この質問をさせていただいたんですが。
 やはり、見た感じでも暴風、この間の台湾方面で起きたあれは9号ですか、あの台風でもやっぱり920ヘクトパスカル、瞬間風速70メートルというような数値が出ております。やっぱりそうすると非常にこれ心配なんです。風速70メートル、瞬間風速が吹いたときの小石とかが飛んだ場合に、やっぱりそのガラスとかいうのは割れてくると思うんですが、課長のほうでは、その手の観点はどのぐらい認識していますか。
○総務課長(林 義仁君)
 お答えします。
 先ほどから、答弁にもありますように、えらぶ長浜館とやすらぎ館は、強化ガラスでの対応となっております。議員おっしゃるように、最近、台風も大型化しまして900ヘクトパスカル辺りまで気圧が落ちるというのも度々ニュースで聞いたりします。このような台風が来ますと、幾ら強化ガラスといいましても、強化ガラスでも風速60メートルに耐え得るというふうにネットでも出ておりますが、飛来物が来ると割れて粉々になる、飛散するというネットニュースもあります。それに対応するために、カーテンとか防火カーテン、非常に分厚いカーテンとか設置はしておりますが、幾ら強化ガラスであっても割れることはあると認識しております。
 以上です。
○7番(児玉実隆君)
 割れるということで認識をしているということであるならば、じゃ、そこにはどういう措置をしたりできるのか、課長のほうではどのように考えていますか。
○総務課長(林 義仁君)
 先ほど、町長の答弁にもありましたとおり、雨戸やネットなどを設置することによってどのような影響があるかということも含めて、管理者である区長さんと検討してまいりたいということと、区長さんにいろいろお話を聞いたところ、長浜館であると東側が特に台風、東シナ海を通る台風が強いということで、東側の台風対策。また、やすらぎ館であると、入り口のところに自動販売機がありますが、そこも東側から吹き込む雨が非常に多くて、そこの入り口の雨対策、吹き込み雨対策が、今検討が必要ではないかという話を聞いておりますので、そこも含めて雨戸、ネット等、どのように施設に影響するのかどうかとか、管理者であります区長と相談していきたいと考えております。
○7番(児玉実隆君)
 相談するということで、これは9月議会です。相談する時間はいっぱいあると思いますけれども、いつまでにあれの決定をするのか、その辺はどの時期を見て決断するというふうに考えているのか、お答えできますか。
○総務課長(林 義仁君)
 時期と申しましても、はっきり当初予算にのせるとかそういうのは、そのような形ではっきりとした答えは出せないと思いますが、今年度、来年度、また検討して当初予算等に盛り込んでいけたらいきたいと考えております。
 以上です。
○7番(児玉実隆君)
 この問題は、3年前にも取り上げております。たしか、前の総務課長さんがちゃんと答弁しております。設置に向けて予算処置を行っていきたいという形の答弁をされております。あれからもう3年たっています。そういうことの認識をしっかりと持って、やはり来年、再来年じゃなく、それだったら5年もなってしまうというようなことになってくるんじゃないかと思います。
 雨戸を造るにしても、あるいは外側の防風ネットを造るにしても、しっかりした予算を出して早急に対応していかないと、あの強化ガラスは1枚10万円ぐらいすると思うんです、たしか。割れると1枚だけで。そういうことの高額にもなりますので、なるべく早く物事をやって、決断をして、当初予算なりに寄せて予算化していただきたいというふうに思いますけれども、その辺はいつ頃をお考えですか。時期的に言って。
○総務課長(林 義仁君)
 議員おっしゃるとおり、2年前に質問したときには、当時の課長さんが、各集落の区長さん等から要望があれば検討して設置に向けて進めていきたいという回答しております。その当時は、要望等なく、しばらく様子を見ようということで当初予算にのせていないということを聞いておりますが、今後また、先ほど答弁したように、区長との相談が第一だと思いますので、そこを第一に相談しながら検討してまいりたいと思います。
 以上です。
○7番(児玉実隆君)
 ぜひ、そこに向けてやっていただきたいというふうに強く要望しておきたいと思います。
 私の持ち時間が来ましたのでこれで終わりたいと思いますけれども、最後に、総務課長、あと一点だけ。
 最近、いわゆる避難指示が出てから、公民館等を見てまいりますと、いわゆる担当者がいないということがあります。集落ごとに。そこのところ、区長さんがちゃんと避難者がきたときの対応ができるように、その担当者をしっかりと置いておくということも大事だと思いますので。ただ、入り口を開けてほったらかしでただ置いとく、施設を置いとくんじゃなくて、そこの周知、ひとつ区長会の中でも伝えていければというふうに強く要望したいと思います。
○総務課長(林 義仁君)
 避難所開設におきましては、各字区長さんにお願いして避難所開設をしております。台風が強いとか、雨が強いとかいう場合には、区長さんのほうに職員が必要なのかどうか、そこは職員が必要とあれば、区長さんが必要という判断を下せば、各字担当が行って対応はするようになっていますので、そこは区長さんと相談をしながら今後も進めていきたいと思います。
 以上です。
○7番(児玉実隆君)
 それでは、ぜひ進めていただきたいと思います。
 これで、私の質問を終わります。
○議長(永野利則君)
 これで児玉実隆君の一般質問を終わります。

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