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更新日:2022年11月22日

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9月15日(一般質問:児玉実隆議員)

発言者

児玉実隆議員

発言内容

再 開 午後 1時00分
○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 児玉実隆君の一般質問を許します。
○7番(児玉実隆君)
 町民の皆さん、こんにちは。
 私は、令和4年第3回9月議会において、2点通告をしてあります。壇上からは1点目の質問をさせていただきます。
 大きな1点、奄美群島振興開発特別措置法の延長について、1.いわゆる奄振法の改正・延長に向けての計画内容と要望活動の進捗はどのようになっているのか、2.奄振交付金の配分は、各市町村どのようになっているのか、お尋ねをいたします。
 壇上からは以上の質問とさせていただきまして、2問目からは質問席より質問させていただきます。
○町長(前 登志朗君)
 児玉議員の1点目のご質問にお答えいたします。
 奄美群島振興開発特別措置法の改正に係る進捗については、川畑議員の質問に対してお答えした点と重なりますが、令和5年度には国での詳細な検討に入ることに先立ち、今年度は、県、奄美群島広域事務組合と連携し、奄美群島振興開発総合調査と奄美群島成長戦略ビジョン2033の策定を進めております。
 上記の策定業務に当たり、各調査や聞き取りにおいて、各立場の方々から要望を行っています。また、例年、政府の概算要求前の8月や本年度予算決定前の12月に奄美群島12市町村の首長が霞が関に赴き、国会議員の方々や関係省庁に要望活動を行っております。加えて、これらの活動とは別に、昨年12月と今年の6月に東京に赴いた際には、関係省庁に対して要望を行ってきたところです。
 続いて、2点目のご質問にお答えします。
 奄美群島振興交付金は、成長戦略推進交付金事業及び条件不利性改善事業の2つの柱によって構成されています。令和4年度当初予算としては、国費・県費の合計として約28億円が計上されており、内訳としては、成長戦略推進交付金事業が約11億円、条件不利性改善事業が約17億円の予算額となっております。
 成長戦略交付金事業は市町村が実施する事業であり、各市町村からの事業要望に基づいて予算が調整され、年度ごとに予算規模が異なります。今年度、本町が実施する事業は、農業創出緊急支援事業、北山文化圏ロード構築事業、サンゴ礁保全対策事業などで、国費・県費の補助額は約4,000万円を予定しております。
 続いて、条件不利性改善事業のうち農林水産物輸送コスト支援事業は、奄美群島全体の同事業の国費・県費の総額約4億4,000万のうち、本町に対する国費・県費の合計は約1億6,300万円を予定しており、多くの恩恵を得ている事業となります。
 また、条件不利性改善事業のうち各種航空航路の運賃軽減事業については、県が組織する協議会が主体となり実施されるもので、約12億5,000万円の国費・県費に加え、12市町村からの負担金約3億1,000万円を加えた事業予算となっています。なお、市町村負担は、人口を加味したものとなっており、和泊町は約2,170万円の負担金となっております。
 壇上からは以上でございます。この後は自席から、また担当課のほうからも答弁させていただきます。
○7番(児玉実隆君)
 昨日から今日にかけて、町長、もう3名の方がいろいろ奄振については質問をされております。そういうことから、ある程度のことはもう引き出してこられておるようですから、町民の皆さんも大体のことはもうお分かりになってきていると思います。
 そういう中で一つ、奄振に対してのこれからの、いわゆる各市町村の首長でありますトップの行動といいますか、要望活動等の内容の在り方というのを少し教えていただきたいというふうに考えております。
 これまでのいろいろな予算がつぎ込まれてきておりますけれども、大島郡の奄振に対して、最近の予算として一番多かったのが平成12年、そして428億円という大変大きな金額を頂いておるわけです。やはり、それは奄美群島のいろんな、本土並みの生活という形で国のほうから温かい補助金を頂くことができたのではないかというふうにも考えられます。そのときには、やはりかなりの陳情として、各首長が国会のほうへ出向き、足を運んでやってきたのがこの成果ではないかと、私個人はそうふうに思っているわけです。
 近年、この令和元年から3年まで、令和元年度がそれに比べて290億、大体端数は削除させていただきますけれども、国費ベースで290億、令和2年度が213億、令和3年度が195億というふうに、かなりの予算の減につながってきていると。やはり、これは、先ほども言いましたように、各市町の首長さんが年に何十回というふうに会合している中で、奄美群島に対する要望活動の熱が足りないのじゃないかというふうな考えすら起きてくるわけですね。
 そういうことから、町長、1年目を過ぎました。これまでの市町村の首長の会合の中で、実際に会合に携わって、中に入ってみて、実感としてどのように感じておられるのか、お聞かせ願えますか。
○町長(前 登志朗君)
 お答えいたします。
 法改正を前に、各首長さんたちも、我々奄美にとって、とても大切な法改正でございますので、一生懸命に取り組んでいるという姿勢を感じておりますし、私自身もその責任を感じて取り組んでいるところでございます。
○7番(児玉実隆君)
 今、一生懸命に取り組んでおるという言葉を聞くのは大変ありがたいことではございますけれども、昨日の同僚の川畑議員の中にもありましたように、近年、我が県選出の国会議員あるいは県会議員の方にも、やっぱり奄美の振興開発特別措置法は要らないのじゃないかというような発言のある議員がおられるということなんですね。これは、非常に私は問題じゃないかと思っているわけですよ。やはり、そういう議員がおるから、皆さんの、首長の要望活動に対しても伝わっていかない。
 せっかく、国は、今、大きな課題を出して、格差の是正という言葉をどこかしこでも言うておられる。こういう時代の中で、奄美群島のこの措置法は、やはり本土並みの生活をしていただく、大変不便をかけているという形の温かい交付金だと私は思っているわけですよ。
 だけど、先ほどからの、川畑議員の中にもあったように、県会議員であり国会議員であり、お願いするときにはお願いしますと、やりますよとか言って頭を下げてくるけれども、通った後には要らないのじゃないかというような発言を聞く自体が、私は今までの首長の熱意のなさがここに表れてきているんじゃないか。ぜひ、そのところの要望の活動、行動というのを真剣に取り組んで、また新しい要望額をぜひ達成するようにやっていただけるようにお願いをしたいのですが、町長、これからの、やはり危機を持って、皆さんの中に入って、和泊町町長、前町長が声を上げて引っ張っていくぐらいの気持ちで取り組んでいかないと、だんだんとこの交付金の削減につながってくる可能性があるということを大変私は心配しているわけですよ。ぜひ、そのお気持ちを前面に出して、これからのことに対してもお願いしたい。
 また、それと同様に、先ほどの発表がありましたように、2033年度に対しての成長ビジョンを考えて取り組んでいるということであるなら、今までの5年間ですよね、奄振法、5年間の改正ですね。ということは、このビジョンですると10年ですよね、10年。なぜ、この奄振法だけ5年で、沖振は10年ですよ、小笠原でも10年。なぜ、この奄美だけは5年なのか。5年の短期間で、毎年のビジョン、計画を立ててやっていく。そしたら、継続的な事業はできないんですよ。
 やはり、10年を獲得するという意思を持ってやっていただく。そしたら、落ち着いてしっかりしたビジョンを組み立てて、町の発展、大島郡の発展のためにいろんな政策は立てていけるというような思いでおりますけれども、いかがですか。
○町長(前 登志朗君)
 お答えいたします。
 いろいろございましたけれども、まず国会議員の先生ですとか県議会の先生とかとお会いする中で、奄振法が要らないという先生と私はまだお会いしたことはないのですが、ただ、国などに行ったときに、例えばもう予算が厳しいんじゃないのとか、例えば国交省に行ったときに、様々な予算が財務省から削られるので、町長さん、もっといろいろ話持ってきてよと、そういう話は聞いておりますが、国会や県議の先生方は一生懸命取り組んでいらっしゃるというふうに感じております。
 それと、確かに5年というのが短くて、そのことについては、前回、奄振の、いわゆる特別地域振興官というのが奄振の事務方のトップですけれども、その先生のところにも2度お会いしに行きましたけれども、そこのところもお話しさせていただいて、やはり沖振のように10年というふうにならないかというお願いはさせていただいているところでございます。
○7番(児玉実隆君)
 ぜひ、やはりそこのところを強く取り組んでいっていただくように要望して、この1点目の質問は終わらせていただきます。
 2点目に、奄振交付金の配分は各市町村どのようになっているのかという質問に対してお尋ねをします。
 先ほど、町長のほうからも、やっぱり人口割とかいろいろ、そういう形のあれもありましたけれども、この本年度の奄振の事業で、耕地課長、急にごめんなさい、畑総の整備事業が大島郡内、奄振法の中では各町村では大体2か所、多いところで3か所ぐらい取っておられます。
 しかしながら、本町では1か所、後蘭地区というふうになっているようですが、やはりこれは配布というよりも、いわゆる金額の問題にしばりがあるのか、それとも和泊町が今回はこの1件だけでいいというような申請の申出をして取ってきたのか、どちらか、お答え願えますか。
○耕地課長(山元博文君)
 お答えします。
 後蘭地区ということでありましたけれども、私が4月に異動してまいりまして、これまでにも、私の思う範囲でお答えさせていただきますけれども、災害の件だったと思うんですけれども、その1件要望を上げて、災害の率が50%、農耕等でまたその割合が80ぐらいまで上がるケースもあるんですけれども、災害の件で要望した分だと理解しております。
○7番(児玉実隆君)
 この事業は、もうはっきり決定しているわけですよね。ちゃんと本にもなって発行されておる。ほかのことがありまして、やはり大変寂しい思いをしたのですが、我が農業立町、沖永良部和泊町にあって、いろんな畑総の整備事業というのは、やはりこれからも続いていくことだろうというふうに考えております。
 また、県のほうでは、今回は和泊町は8地区の大体決定がされているようです。そして、隣の知名町が7件という形で発表があったようですけれども、こういう形の事業をいろいろ取りたいんだけれども、やはり補助という観点から、町長、奄振の補助というのは10分の5からですよね。
○議長(永野利則君)
 児玉議員、ちょっと休憩入れようか。
休 憩 午後 1時19分

再 開 午後 1時20分
○議長(永野利則君)
 休憩前に続き会議を開きます。
○7番(児玉実隆君)
 では、勘違いをちょっとされていたようでございますけれども、それではそこのほうは一応訂正をさせていただいて、町長、いろんな事業を取るために、やはり奄振事業が10分の5からですね。そして、いわゆる農業資材とか、そういうのに関係しても、沖振のほうは10分の9からというような補助というのがもう決まっているわけですね。
 町長の考え方として、長年、これは今までもいろんな陳情とかもやってきたと思いますけれども、この補助率の違いをどのように解釈されているのか、お尋ねします。
○町長(前 登志朗君)
 お答えいたします。
 この件につきましては、私自身、まだ新米ですので、そんなにたくさんの陳情に行っているわけでございません。それと、コロナで陳情がございませんで、今まで全首長で回っていた陳情が、今、大体3人ずつぐらいに編成されておりまして、まだその編成に当たったことがございませんので。
 ただ、私が別の会で出張に行ったときに、せっかく行くのだからということで、余っている時間全部、国会議員の先生ですとか各省庁とかにご挨拶に行って、いろいろ話をさせていただいているというのが現実でございます。
 その中で、国交省に行ったときには、沖振とのあまりにもの格差のところを何度もお願いしているところでございますが、これはやはり国の大きな政治の力が動かないとなかなか動かないもの。これまでも、もちろん歴代の皆さんがお願いしてきていることだと思いますが、そこはぜひ縮めていただきたいと、議員と同じように私も思っております。
 以上でございます。
○7番(児玉実隆君)
 ぜひ、そのことはお願いして、陳情して、やはり大島郡内の12市町村が一つになって陳情していくということが、熱意が大事じゃないかというふうに思います。
 本町におかれても、農業立町国でありますので、やはりその補助率が違うと、10分の9といいますと1億の事業に1,000万出せばいいんですよ、実行するのに。これはもう大変な違いですよね。だから、そういうことも、やはり大きな差が出ている。隣の沖縄県、鹿児島県、これだけの大きな差が出ているということですよ。やはり、そこを、国とのその差を、同じ国民、日本国民じゃないですか。ねえ。そして、同じ外海離島じゃないですか。そういうことから強く要望していってもらいたい。そのことを強く町長に要望して、この点は終わりたいと思います。
 それでは、大きな2点目の農林水産者に対しての助成について。
 昨今の世界情勢の影響による生産資材等の物価高騰に対して、どのような助成等の対策を考えているのか、お尋ねをいたします。
○町長(前 登志朗君)
 児玉議員のご質問にお答えいたします。
 中田議員、東議員への答弁と重なるところもございますが、サトウキビ農家及び輸送野菜、花き・果樹農家につきましては、和泊町肥料価格高騰対策事業により、肥料価格の高騰分を予算の範囲内において交付金を交付いたします。
 畜産農家につきましては、和泊町配合飼料価格高騰対策事業により、配合飼料価格の高騰分を予算の範囲内において交付金を交付いたします。
 キクラゲ生産者につきましては、和泊町燃料価格高騰対策事業により、令和3年と令和4年のボイラー燃料価格の高騰分を予算の範囲内において交付金を交付いたします。
 漁業者につきましては、和泊町漁船漁業燃油高騰対策事業により、令和3年と令和4年の燃油価格の高騰分を予算の範囲内において交付金を交付いたします。
 交付額につきましては、サトウキビは令和3・4年産生産量、輸送野菜は令和4年産生産量、花き・果樹は令和3・4年産生産量に応じた施肥基準を基に算出して交付額を決定し、畜産は令和4年2月の飼養頭数調査時の頭数を基に、飼料の必要給与量を算出して交付額を決定いたします。
 これらの事業を実施することにより、農林水産者の生産意欲の向上と生産基盤の維持、強化を図ってまいります。
 壇上からは以上でございます。この後は自席から、担当課長にも答弁させます。
○7番(児玉実隆君)
 この点についても、昨日から同僚議員の3名の方々がいろいろ聞かれております。本町としては、予算の限りの交付金内で支援をするということのようでございます。
 町長、この和泊町の農業、農業立町和泊町を掲げて、和泊村から和泊町になって、武田町長の和泊町時代に農業生産の拡大を図るということから、それに基づいて、出花の泉町長、そして喜美留の伊地知町長という形で農業立町を掲げ、和泊町はこの農業と共に私は発展してきたというふうに思っております。
 そういう中で、今度、広報誌わどまりの中にこういう掲載がありました。和泊町の農業について、300年前の和泊町の沖永良部農業という形で先田光演先生が書かれておりました。大島郡内でも、この沖永良部は非常に貧乏の国であったと。そして、その理由は、やはり開拓しても、いわゆる土の質が悪いというようなことで生産量が少なかったと。そして、和泊町をもし生産量の100と例えた場合に、大島郡内でも与論町にも負けていると。与論町が144に値して、和泊町は100というような数値まで出されているようです。
 それから、時代を及ぶことに今日まで来ているわけですが、先ほど言われたように、農業立町和泊町を掲げて、そして今現在、このようにして昨今の世界状況の中で、先ほどからもいろんな同僚議員の中でも指摘がありましたけれども、やはり大変な目に遭っていると、農業生産者がですね。そして、そうすることによって、いろんな形でこれが、去年の10月ぐらいにはこの兆しが出ていたというふうに私は思っておりますが、それからずっとこうやってきました。
 町長におかれましても、今年度の3月の当初予算において、私は予算化をして、お金の助成という形で組んでくるのじゃないかというふうに期待しながら待っておりましたけれども、一向にその兆しが見えないということで、そうしている中、だんだんと危機が迫ってきて、今年に入って特に、いわゆる配合飼料等の値上がりが続いてきております。それに、8月に入ってから急激な円安という形にもなって、9月の現在で142から145円というほどの円安になってきております。また、それに輪をかけたように円安になっているものですから、これからの仕入れがもっと高くなってくるという状況にあるわけですね。
 私は、この問題に対して、町長の取組方に少し疑問を感じているところでありまして、町長にぜひ改めていただきたいというような気持ちの一つを持っております。
 本町が、これまでに一生懸命、先代から続けてきたこの大事な第一次産業の農業に対して、農水省の報告によりますと、2019年度に76億8,000万円の生産額を上げております。1年で6億3,000万プラスの2020年には83億1,000万という生産額を上げております。この額というのは、もちろんご存じのとおりだと思いますけれども、県内ではもちろん、面積上からいってもナンバーワンですね。農業生産面積から土地の面積からいってもナンバーワンに値する生産額だと私は思いますけれども、こういった人たちが、今、もう農業これから続けていくために大きな不安を抱いているということなんですよ、町長。
 その不安を、やっぱり政治ができるのは、政治がまたしなければならないのは、この人たちの不安をいかに取り除くかということなんですよ。国や県の補助金を待っているとか、緊急支援金を待っているとか、そうじゃなくて、自分の足元であるこの第一次産業の農業、あなたの一番大事なこの足元なんですよ、町長、足元。この人たちが悲鳴を上げているんですよ、今。
 畜産にしたって、1か月、2か月の間に3万何ぼ下がってきているんですよね。この間の11日の競りで。そして、ミルク代はどんどん上がっていく。そういう中で、非常に待てないんですよ、もう。
 ある畜産農家に聞きましたら、50頭以上持っている人たちは月に100万ぐらい用意せないかんと、そういう状態になっていると言っているんです。そのぐらい使うんだと言っているんですよ。
 県が、今度4億1,000万ぐらいですかね、緊急支援として出されるそうです。これに対して、経済課長、和泊町は、たしか幾ら取られたと言いましたかね、3,000万ですかね、3,000万という数字を獲得したということでありまして、私は非常に喜んでおります。といいますのは、44億1,000万出しても鹿児島県内は43市町村あるわけですね。それを平等に分けても、本当だったら和泊町は1,000万弱なんですよね。4億1,000万を43市町村で分けた場合に。そうでしょう。1,000万弱だけれども、これをそのまま1,000万弱になったとして、そうした場合には、和泊町の700ある農業生産者、700戸、戸数ですね、ある農業生産者で割った場合に1万4,000円ぐらいにしかならないんですよ。1万4,000円ぐらいしか、弱ですよ、それも。そういうお金を待ってられないんですよ、町長。
 あなたは、お金がないとか、いろいろ財政が厳しいとか言われるかも分からないけれども、この農業生産者を、今、この危機を救わないで何をするんですか。まずはこれからでしょう。これが一番でしょう。脱炭素じゃないでしょう。CO2ゼロ宣言じゃないでしょう。一番大事なところが、足元が揺るがっているんですよ、もう、はっきり言って。なぜ、そこに対して支援の対策を取らないのか。何か理由があるんですか、取れない理由。いかがですか。
○町長(前 登志朗君)
 今、非常に厳しい時期であるということは十分認識をいたしております。そして、かつ農業のおかげで今この島があるということも十分理解をいたしております。その中で、できることを考えて、特に担当課と共に歩んでいるところでございます。そのことには変わりございません。
○7番(児玉実隆君)
 じゃ、別にこれだという理由というのは見つからないということですね。
 では、総務課長、現在、和泊町の財政調整基金は幾ら積立てありますか。
○総務課長(林 義仁君)
 お答えします。
 財政調整基金が13億6,400万円です。
○7番(児玉実隆君)
 町長、13億6,000万余りあるということです。この財政調整基金、じゃ、このような大事なときに、せっぱ詰まってどうしようもないときに、このお金を寝かせておいていいんですか。町長、あなたは自分の今年の重点措置施策として10項目挙げました。3,000万を要求してきました。でしょう。だけど、その中にも農業に対する項目は1個もございません、たしか。そして、そういうお金を自分でもつくれるのに、じゃ、なぜその財政調整基金をこういうところに発動しないんですか。それは、農業とかそういうのに発動できないお金なんですか、どうですか。
○議長(永野利則君)
 しばらく休憩します。
休 憩 午後 1時40分

再 開 午後 1時41分
○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
○7番(児玉実隆君)
 先ほどの10項目の中に農業関係が入っていないということでありましたけれども、全体、水産業も入れまして540万というのが入っていたようですので、訂正をいたします。
 それでは、その続きとして、お聞きした財政調整基金は、こういった農業政策とか、いろいろそういう形に出すことはできないお金なんですか、どうですか。
○町長(前 登志朗君)
 失礼いたしました。お答えいたします。
 財政調整基金は、そういうときに使うためにストックしているお金でございますので、様々困り事があったときに使うということには問題がないと考えております。
○7番(児玉実隆君)
 じゃ、あるじゃないですか。じゃ、なぜそれを、国の補助とか県の緊急支援金とか、そういうのが出るまでどうのこうのと待つ必要があるんですか。あなたは、今の現状を危機として感じていないからでしょう。だから、今、何も打っていないわけでしょう。そうでしょう。
 本当に農業のことを考えて、これは大変な危機に来ているんだということであるなら、何かの財政出動するでしょう、普通は。私はそう思いますよ。どうですか。ぜひ、この議会内なり議会後の補正でも出して、私は和泊町独自のやっぱり支援をするべきだと思いますけれども、町長、いかがですか。
○町長(前 登志朗君)
 農家を守っていくことが本当に大事だということは認識いたしております。その結果、今回の経済課によるその支援につきましても、うちの経済課が速やかに動いてくれまして、あのような補助金の制度をつくりました。実際、ほかの市町村でそういうところがないので、例えば群島内の市町村からも、幾つかのところからその取組について教えてくれということで連絡が来ているところでございます。農家の皆さんを守るために、できることを考えてやっていくという姿勢でございます。
○7番(児玉実隆君)
 私は、先ほどの540万ではとてもじゃないが足りないんですよ、これでは。だから言っているんですよ。新たに出せませんかと聞いているんですよ。出せるか出せないかを聞いているんですよ。答えてください。
○町長(前 登志朗君)
 お答えいたします。
 農家の皆さんとまたご相談しながら、また担当課のほうがあらゆる情報を持っておりますので、そういう情報を収集した上で、必要に応じてということでございます。
○7番(児玉実隆君)
 必要に応じてということですね。必要じゃなかったら出さないということですか。必要に応じてやります、必要がないと自分で決めたら出さないということですよね、今の答弁は。
 ぜひ、もうこれ以上言っても行ったり来たりですので、もう終わりたいと思いますけれども、ぜひ要望として、やはりしっかりと受け止めて、町長、この危機を乗り越えていただきたい。ぜひ、和泊町の農業を疲弊させないように、お金を食わせるのはあなた一人ですよ。決めるのはあなた一人。町民6,200人の命を預かっているんですよ、あなたは。ぜひ、その気持ちを忘れずに、しっかりと判断をしていただきたい。強く財政出動していただくように要望して、私の質問を終わります。
○議長(永野利則君)
 これで児玉実隆君の一般質問を終わります。
 ここでしばらく休憩します。
休 憩 午後 1時46分

お問い合わせ

和泊町役場議会事務局 

TEL:0997-92-2569

FAX:0997-92-3176