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更新日:2021年3月23日

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第2日(4)

発言者

東 弘明

発言内容

次に、東弘明君の質問を許します。
○5番(東 弘明君)
 公明党の東弘明でございます。平成29年第1回定例会の一般質問通告をしてありますので、その説明をさせていただきます。
 第1点目に、観光振興について。
 12月の定例会で、伊延港の待合所に簡易トイレの設置ができないかということについて一般質問しましたが、運送業者と連携して移動式の簡易トイレを設置していくとの答弁を得たところであります。今後、伊延港の利用もふえてくるものと予想される中、いつごろ設置する計画なのか、お尋ねします。
 ②大河ドラマ「西郷どん」に関連づけて、沖永良部島の観光をどのようにPRしていくのか。また、西郷隆盛と沖永良部島の関係を深く知らない町民もいると思うが、サンサンテレビ等で紹介番組を放送したり、親子で沖永良部島の西郷さんを学ぶ場を設けるなどの周知を図る必要はないか、お尋ねします。
 大きい2点目、実験農場についてお尋ねします。
 ①実験農場の設立意義・目的と照らし合わせて、現在の状況はその意義・目的に沿った運営が果たされているのか。また、将来はどのような方向づけでその役割を担っていくのか、お尋ねします。
 ②昨年の9月議会で、サトイモの疫病対策として実験農場での防除試験研究ができないか質問しましたが、サトイモ農家にしては死活にかかわるこの問題に対して、実験農場ではどのような取り組みがなされているのか。
 ③本町農業のさらなる発展のために、実験農場の健全な運営に向けて、しっかりとした指導体制が肝心であり、農業改良普及所OBや農業大学のOB等、外部からの知恵も必要だと思うが、どのように考えているのか。
 以上の点をお尋ねさせていただきます。
○町長(伊地知実利君)
 東弘明議員の一般質問に順を追ってお答えをいたします。
 まず、観光振興についての1点目でございますが、伊延港への移動式の簡易トイレ設置については、12月定例会では、町内の運送業者と協議しながら検討していきたいと答弁をいたしましたが、両運送業者と協議をした結果、移動式の簡易トイレの設置については、移動や清掃などの管理をすることが難しいとのことで、今後も伊延港入り口のトイレ利用を徹底させたいと考えております。
 また、バス、タクシー、ホテル関係の車で伊延港に観光客などをおろす際には、トイレの利用についてのアナウンスやお知らせなどをするなどして、トイレの場所の周知・徹底をさせるように努めたいと考えております。
 この点につきましては、両運送業者とも協議をしました。12月議会よりかは少し後退したような結果になったと、そのように思いますが、ご理解をいただきたいと思います。
 2点目の大河ドラマ「西郷どん」の制作発表を受け、和泊西郷南洲顕彰会を初め、県沖永良部事務所、おきのえらぶ島観光協会などと連携し、昨年10月25日に和泊町「西郷どん」プロモーション実行委員会を設立いたしました。
 放映決定後は、大河ドラマ取材班の受け入れ対応を初め、県主催イベントへの参加や「西郷どん講演会」の開催、山形県荘内南洲会との交流事業などを積極的に実施しております。
 町民への周知につきましては、まず2月に、役場職員を対象に「えらぶの西郷隆盛」について研修会を実施いたしました。
 また、1月の広報わどまりから、「知って得する!沖永良部島と西郷さん」という連載記事の掲載や、えらぶ郷土研究会会長の先田先生が、南海日日新聞社の特別連載枠で月2回、えらぶの西郷隆盛について紹介していただいております。
 教育の部分では、町内の小学生を対象に「郷土で育てる肝心」として心の教育を推進し、西郷南洲翁の功績や思想の継承に努めているところでございます。
 実験農場についての運営についてですが、1点目です。
 実験農場の設置の目的は、和泊町実験農場の設置及び管理に関する条例第4条に明記されているとおり、付加価値の高い農業を推進し、本町農業の振興発展を図るため、実験農場を設置するであり、その目的に添って、和泊町実験農場の設置及び管理に関する規則第6条の主要6事業の担い手育成、新品種・新技術の開発・導入・実証、花き優良種苗の供給、情報収集、土壌分析、種苗の増殖に取り組んでまいりました。これらは、現在の和泊町の農業振興に大いに貢献してきたものと思っております。
 今後は、生産農家の抱える技術的な問題などや病害虫対策などに柔軟に対応した花き及び野菜などの短期試験の取り組み、2点目に、花き生産農家の労力軽減と省エネ、エコに向けた実証試験、3点目に、国や県の機関と共同試験の実証圃としての取り組み、4点目に、担い手担当と協力し、新規就農者などに圃場の一部を一定期間貸し出し、営農指導を行う育成機関としての取り組みなど、時代ニーズに合った4項目を中心に取り組む方向にシフトしていく必要があると考え、実験農場運営委員会で協議し、本町農業の振興を進めてまいります。
 2点目でございます。
 今年度、実験農場を含めた和泊町技連会野菜部会では、サトイモの疫病対策として、掘り取り後の残渣の腐熟促進技術の実証を実施してきました。疫病は、罹病残渣や種芋からの伝搬で発病するため、その原因である残渣を効果的に処理する方法として、石灰窒素を用いた腐熟促進技術の検討を行いました。
 今年度は、借り上げた圃場の一部を試験区として実施しておりましたが、来年度は、実験農場において試験を継続し、効果検証を行うとともに、その普及啓発にも努めたいと思っております。
 サトイモの疫病対策に資する農薬の登録については、鹿児島県及び経済連に継続して要望を行っており、現在は鹿児島県農業開発総合センターと宮崎県総合農業試験場にて試験が実施されているところでございます。複数の薬剤試験が実施されており、新薬登録の現地試験に向けた動きがあり次第、実験農場にて迅速に試験の実施ができるよう準備を進めてまいります。
 3点目でございます。
 現在、作物ごとに県農業普及課や農業開発総合センター、徳之島支場と協力して、各種研修会の実施や情報共有を図っております。
 また、平成26年度から継続して、国の機関である花き研究所などの関係機関と協力してスプレー菊の実証圃の設置や栽培試験に取り組んでいるところであり、今後も、関係機関と協力して、本町農業の振興発展のための取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問については自席から、担当課長からも答弁をさせたいと思います。
○議長(永野利則君)
 ここで、東弘明君の一般質問席からの再質問を留保し、休憩します。
休 憩 午前11時37分

再 開 午後 1時00分
○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 東弘明議員の再質問を許します。
○5番(東 弘明君)
 観光振興についての①からであるんですけれども、町長の答弁では、運送店で必要ないということで、設置が難しいというお話でありました。
 これは、一つの発端は、運送店の女性の方から、伊延港に船が着くときにはトイレが気になると、そしてできるものであればトイレの設置をしてほしいという、運送店に働いている、その女性の声もありました。また、観光客からも、トイレを探して、伊延港に行くのが怖いという、永良部の島はこういう島なのかという声も聞いております。
 また、島民からも多々そういう声を聞いた上での質問であるわけなんですけれども、和泊町に和泊港、伊延港という表港があるわけなんですけれども、このトイレの問題は、知名の両運送店と観光協会と、そういうところ、みんなタイアップして、島の一人の人間、観光客というものの側に立った、運送店の、自分自身も伊延港に行ったときに、トイレがあったらいいなということを感じません。だけども、生理現象であるがゆえに、いつ何どきトイレがあったらいいなと思うことがあるかも、みんな同じだと思います。
 そういう観点から、一人の人間を大切にするという、そういう観点から取り組みのほうを再度お願いしたいんですけれども、どうでしょうか。
○土木課長(皆吉泰智君)
 お答えいたします。
 そういったことがあったのではないかと聞きましたけれども、運送店の方は、そういった件については把握していなかったようです。でも、そういったことはあり得るわけでございまして、切符売りながら、長い時間待たされて、察するところでございます。
 現在、伊延港の周辺には、伊延港入り口のトイレ、そして伊延港公園にも1つあります。そして、仮に今回、議員の提案される仮設トイレを設置したならば、補完港である伊延港の周辺には3カ所ものトイレが設置されるということになります。現在でも、2カ所のトイレにつきましては、維持管理に関する経費が生じているわけでございます。
 新しく仮設トイレを設置するとなりますと、またこれまでにない経費が生じてくることになります。きちんとした試算はしていないんですけれども、二、三百万、くみ取りもかかってきますし、トイレのリース料、二、三百万かかるとしまして、それが10年で二、三千万、20年、30年でいきますと、30年後には1億という試算がなされてきます。
 現在、各課の未収滞納金は、先ほどもありましたように、2億1,000万を超えている状況にもあるわけでございます。場合によっては、もし仮設トイレを設置した場合には、こういったことからも、やはり新しく歳出が発生した場合は、町の考えとしましては、また若干の歳入をもって充てなければいけないという考え方がございますので、やはり仮設トイレの使用料、1回当たり幾らということも考えなければいけない状況になってくるのではないかと思います。
 そういったことからも、新しくトイレを設置するのは非常に甚だ困難ではないかなと考えるところでございます。
○5番(東 弘明君)
 行政の側の答弁、もっともだと思うんですけれども、予算がかかるから、利便性で、島の心というものを、お金と心というものをてんびんにかけたときに、どっちが大事なのかということもるるあると思います。お金がかかるからできないよという、はい、わかりましたで済ませることもできるんですけれども、そういう観点じゃなくて、もっと一人の人間を大事にする、利便性の問題で、伊延の漁港、そして入り口にトイレがあります。そこのところを利用できないから、みんながそこまで歩いていくことができないから、遠いからという、そういうところも多々条件の中にはあると思います。
 そういう中で、こっちもちょっと調べてみたんですけれども、運送店で契約ができないのであれば、リース会社で一切を試算して、管理者を探してリースをするというところも鹿児島のほうにあるそうです。そういう検討もいろいろ、仮設トイレをつけていただけるということであれば、そういうところもいろいろ聞き出して、またお願いをしようと思っているんですけれども、そういうところはどうでしょうか。
○土木課長(皆吉泰智君)
 お答えします。
 確かに、リースについても検討させていただいております。知名の漁港のほうで設置されております移動式のトイレは、補助事業を導入して450万ぐらいで整備してあるようですけれども、そういった事業も今ございませんので、もし設置の場合はリース方式になるのかなと、そういうことも考えているところではございます。
 今回、町内の両運送店と協議したわけですけれども、仮設トイレの必要性についてなんですが、今回浮かび上がってきましたのは、我々ももっときちんと考えなければいけなかったんですけれども、現在ある伊延港の入り口のトイレの認識が非常に薄い、そして目立たない、使いづらい、そういったことが運送店の方々から指摘を受けました。
 こういうことからも、今後の施策としまして、我々ができる施策としまして、現在あるトイレの場所をしっかりと認識させ、気持ちよく利用していただくために周辺に新たな看板の設置を検討したいと考えております。例えばの案といたしまして、各観光地によくあるようですけれども、「ここがトイレの終着駅です」みたいなのを銘打って、目立つようにしたいなと。
 そしてまた、町長の答弁にもございましたが、バス、タクシー、ホテル関係の方々に、たくさんの方々をすぐに待合所にまで連れていくのではなくて、行くまでに、ここにしかトイレはございませんよと軽く声かけ、そういったことを徹底していけば、そういったトイレに関する問題も激減してくるのではないかと考えるところでございます。
○5番(東 弘明君)
 いろいろな手だてはあると思います。その中で、今、実際に課長がお話ししたように、バス営業者、そういう方々が、こっちにトイレがあるんだけれども用を足しますかという、そういうことを一々言うかというと、なかなか言わないと思います。その中で、多少予算がかかるとか、いろんなそういうところはあるんですけれども、でき得ることであれば、港の待合所の近くに、せっかく簡易式の、台風が来たら移動ができるという、そういう施設があるわけですから、そういうものも前向きに検討していただいて、取り組みのほうをしっかりとお願いしたいと。それは重ねてお願いをしておきます。
 そして、ちょっと小耳に挟んだことなんですけれども、陸地側に待合所が近々できるという話もちょっと耳に挟んだことがあるんですけれども、そういう計画とかはございますか、どうでしょうか。
○企画課長(川畑裕一君)
 待合所という形式のものではなくて、あずまや程度のものは一応予定はしております。といいますのも、向こうは西郷さんの上陸の地ということで、それに関する、例えば駐車場であったり、あずまやであったりというのが計画されておるんですけれども、その中にトイレも実は含まれておるんですが、まだこれはあくまでも検討中という形の中で、現在、県とこれから検討していかなければならないような事業になっております。
○5番(東 弘明君)
 あずまやという、仮小屋みたいなそういう感じで、本当にこれから頻繁に伊延港で船が着くわけなんですけれども、そういうところで、本当に取り組みとしては、これから観光客の方がふえたり、いろんなことで伊延港の利用度が増してくるという、そういう中で、もっと島挙げて、一つの伊延港の裏港としての価値、存在感というものを、利便性にしてみても、そういうところの検討も両町を挙げてしっかりと取り組んでいただきたいと思いますけれども、どうでしょうかね。
○企画課長(川畑裕一君)
 「西郷どん」の放送をきっかけに、恐らくたくさんの方々が来島されると思います。それも踏まえて、今回、これは県の事業なんですけれども、県の100%事業で、魅力ある観光地づくり事業という事業の中で、西郷関連の場所、それから施設等について整備をしていくというような事業でありますので、先ほど議員おっしゃっているトイレなども、岸壁のほうではなくて、与論方式という形の中で、奥のほうにつくって、向こうで待機をして、船が来たら岸壁のほうに行くという、そのような方向性も考えられるのではないかというような形の中で、現在、どっちが一番利便性が上がるかというような観点から検討を進めているところでありますので、一番、観光客あるいは島民の方々、利用者が利用しやすい方向性で検討を進めてまいりたいというふうに考えております。
○5番(東 弘明君)
 与論方式というお話が出たわけなんですけれども、与論は港までの距離というんですかね、物すごい港まで行きやすいので、船が入ったら、それから移動しても十分に余裕を持って船に乗船ができるという、そういう距離的にもありますし、場所的にも、またここ一番利便的にいい場所に待合所ができているなという、そういう感じを受けます。
 本当、待合所の中で用を足して、港に移動できるという、そういう施設が、待合所が可能であれば、簡易トイレとかそういうものは必要ないと思います。そこら付近のところからも、行政の皆さんもしっかりと、町民のために、島民のために、また観光客のために、しっかりとお互いに連携をし合いながら、どうしたほうがみんなが安心して、送り迎え、受け入れ、そういうのがスムーズにできるのか、そういう課題を一つは提起しておきます。今後の検討課題として、行政の皆さんと議会と一緒になって待合所問題、トイレ問題、そこのところはこれからも随時お願いしたり、取り組みの進捗状況、そこのところを確認しながらしていきたいと思います。
 ②に移りたいと思います。
 大河ドラマ「西郷どん」と関連づけて、沖永良部島の観光をどのようにPRしていくのかということで、まさに「西郷どん」効果が出てきて、観光客、またほかのケイビング、いろいろほかの相乗効果もあるわけなんですけれども、実際にこの前、西郷隆盛の講演にも参加していろいろ感じたことなんですけれども、もう私自身も恥ずかし事ながら、西郷隆盛さんといえばどういう沖永良部との関連づけがあるのかという、そういう詳しいことはわかりません。
 撮影の誘致運動とかいろいろあるわけなんですけれども、その中で、鹿児島から来られていた女性の安川さんという方が、紙芝居で西郷隆盛はこういう人なんだよという、わかりやすい取り組みとかをちょっと聞いて、どうかなと思ったわけなんですけれども、それから東川さんですかね、講演を聞きながら、いろいろもっと西郷さん、いろいろ島民、先人がお世話になった、その偉人のことを、自分たち島民として、もっと子供たちと一緒に学ぶ場が必要じゃないかなと思うんですけれども、どうでしょうかね。
 サンサンテレビとかの取り組みで、紙芝居形式でもいいです、親子で一緒にテレビを見ながら、西郷さんという人はこういう人だったんだよねと、そして子供さんには西郷さんみたいな偉人を目標にして、目指して、そうして育てていけるような、そういう父母一体となった取り組み、そういうのができないかなと思うんですけれども、どうでしょうか。
○町長(伊地知実利君)
 西郷隆盛の件につきましては、教育委員会でもお答えしてあるように、学校では、西郷南洲顕彰会の皆さんがゲストティーチャーとして学校に出向いて西郷の話をしたり、そして西郷から教えを受けました先人たちの教育は、教育委員会のほうで取り組んで積極的にやっておりますし、学校では、西郷記念館のほうで、学年ごとに来て、そこに待機している指導員の皆さんからいろいろ西郷の勉強をしております。
 そして、町民教室でも西郷塾というのを毎月開催しておりまして、四、五十名の皆さんが記念館で受講をしております。この中では、西郷南洲顕彰会員の皆さんが中心となって、このような話をしたり、西郷隆盛が残した功績というものについても教えながら取り組んでいるところでございます。
 いろんな、テレビで「西郷どん」が決定して、私ども職員も、今、東議員が言われるように、認識をやっぱり共有しないといけないということで、記念館で研修をして、宗さんから話なども伺いながら、一応西郷南洲というのがどういう人であったかということは、いわゆる軽い知識として勉強したりしているところでございまして、そういうところを、今、企画課のほうでは、そういう事業を取り入れて、映像化するというようなことも計画をしておりますが、それが事業が採択ならないとできませんので、そういうことをしながら、西郷隆盛という偉大な人を町民に、島民に教えていくということに取り組んでいるところでございます。
 そしてまた、観光のほうでもバスの、観光客のほうにも、ここを通って港に行くとか、空港に行くとかというような取り組みをして、非常に最近、指摘のように、島外からの皆さんも西郷隆盛というものに興味を示して、西郷記念館の利用率も大変上がってきているといいましょうか、見学をする方々が多うございます。記念館にいる2人の職員も、非常に熱心に西郷隆盛の研究をしながら、観光客に詳しく説明しているところで、そういう取り組みをしながら、西郷隆盛という偉大な人を、永良部の一つの偉人として取り上げていく必要があるかと、そのように思っていますし、現在の取り組みについては、このようなことで実施しております。
 本も、小学生用にとかいろいろ、永良部における西郷隆盛という本なども発行して、広く啓発をしているところでございます。
 撮影も近くなってくると思いますけれども、ますます奄美に対する、全国の西郷というものについての認識が強くなってくると、そのように思っております。
 ただ、先ほど申し上げましたように、西郷隆盛については、そのような取り組みを町でもしておりますし、教育委員会のほうでも子供たちに啓発をして取り組んでいるところでございます。
○5番(東 弘明君)
 ありがとうございます。
 本当にサンサンテレビの放映の件をお願いしたのは、最近、親子でなかなか語らいの場が持てないという、そういう親子で西郷さんを通して語らう場を町民全ての人に提供できれば、そこから親子のいろんな面で取り組みができるんじゃないかなということでお願いをしているわけなんですけれども、最近、どっちかというと親が忙しくて、なかなか子供と触れ合う時間がとれないとか、そういう問題が多々発生しているわけなんですけれども、そこのところを柔軟的に、親子が西郷さんを通していろんな理想を語ったり、そうして学んだり、今、町長さんからお話しあったように、一部の人たちはそういう形で勉強しているんですけれども、広く町民全体に、西郷さんを通していろんなことが取り組めたらという思いなんですけれども、今、企画のほうでそういう取り組みがなされているということであれば、それをぜひ親子触れ合いの場として、西郷さんを通して放映ができればと思いますが、どうでしょうか。
○企画課長(川畑裕一君)
 親子触れ合いの場として、サンサンテレビを活用した取り組みということなんですけれども、去年、既に西郷さんの紙芝居は放映をしてございます。ですから、もう必要という形であれば、早速またお願いをして、近々放映するようにお願いをしておきたいと思います。
○5番(東 弘明君)
 じゃ、その方向性で、もう一度、今度は学校のほうから子供さんに、お父さん、お母さんに、西郷の紙芝居があるよということで、一緒に見ようよという、今度は子供さんから親に、両親に、じいさん、ばあさんに話しかける場をつくっていただければと思いますので、その件はお願いをしておきます。
 そして、2点目の実験農場についてお願いをしたいところなんですけれども、今、町長さんにちょっとお聞きしたいんですけれども、最近、実験農場にはいつごろお伺いになられましたですか。
○町長(伊地知実利君)
 実験農場の職員は経済課の中にありまして、私どもが実験農場に行くのは、向こうではいろんな代表者から成る実験農場の運営について協議をする運営協議会というのがあります。そういうときには実験農場に行って、実態を職員から聞きながら、それぞれの代表から、どういう実験農場のあり方でなければいけないのか、どういうことを実験農場で取り組んでいくかということは、運営協議会の中でしっかりと協議をしながら実験農場に取り組んでいる。
 毎日行くわけにはいきませんので、例えば初日があるときに、経済課長と一緒になって、初日が終わって、それで実験農場を通って帰るとか、ついで、失礼ですが、そういうときにしか行きません。ただ、真剣に議論するのは、運営協議会の中では、それだけの代表と一緒に議論をしているところでございます。
○5番(東 弘明君)
 こっちも、なかなか実験農場というところは疎遠で行かなかったんですけれども、ある町民からの声がかかりまして、実験農場の施設、そして畑、実験農場内を散策させていただいたんですけれども、本当にこの実験農場が和泊町でいろんな取り組みをしながら率先して引っ張っていく、将来の展望をしていく、その実験農場なのかなと思ったら、本当にがっかりしました。本当は、今、実験農場であって、雑草が生えて、取り組みが一部でしかなされていない。
 そして、土壌検査、それはみんなが、町民が、島民がお世話になっているところなんですけれども、実験農場としての施設の運用、目的に沿った運営がなされているかと思ったら、これは本当に全くそれとは違った実験農場の姿ではないかなということを感じながらしてきたわけなんですけれども、島の喜びとして、平成元年度の事業で実験農場できたということなんですけれども、当初、研修生の受け入れとか、これらの施設、種苗供給センターや沖永良部球根バイオ研究所、今はもう全くバイオ研究所もあるのかないのか、わからないような状況になっていると思います。
 あわせて、本町農業振興の拠点施設として新品目の研究開発と新技術の普及を図り、低コスト高付加価値農業を展開し、産地づくりに懸命に努力をしているかというと、そういう姿が全く見受けられなかったんですよね。
 その中で、先ほどの町長のご答弁もあったわけなんですけれども、1番目に、生産農家が抱える技術的な問題等や病害虫対策などに柔軟に対応した短期試験の取り組みという、そういうのがあったと思うんですけれども、今、実際的にはどうですかね。
 それから2点目、花き生産農家の労力軽減と省エネ、エコに向けた実験試験の取り組み、3点目に、国や県の機関と共同試験の実証圃としての取り組み、そして新規参入者等を育成する現場機関としての圃場を、一定期間、新規就農者に貸し出し、そして学習指導したり、栽培指導を行う等の取り組み、そして5点目に防風垣、樹木剪定の取り組みという5項目で実験農場の四半世紀、25年を過ぎて、新しい実験農場としてのそういう取り組みということで聞いたわけなんですけれども、実際にはどうなんですか、そういう方向性に向かって、今、実験農場の運営がなされているかどうか、お聞きしたいと思います。
○経済課長(武 吉治君)
 議員ご指摘の件でございますが、私のほうでは、毎週金曜日午前中に、朝の会議で必ず行くようにしておりまして、職員にいろんな形で指導しているわけですが、その辺について、雑草が生えていたとか、そういった件については私の不徳のいたすところでございます。
 現在、現実を申し上げますと、職員の人事異動等に伴い、長年務めていたベテランの職員を、本町に去年、おととしと1名ずつ異動したこともありまして、もう一つ、沖縄県庁のほうに1人、職員を出向させておりまして、人員減になっているところも要因と思っております。また、その件については私の責任でもございます。
 残っている職員も、若い職員ばかりでありまして、いろんな資質の向上とか問われるところでございまして、27年を迎えた今日、今後いろんな角度で変わっていかないといけないことを認識しているところでございます。
 農家の意見を重視しつつ、先ほど議員が言われた5項目について、面積は多くはないんですが、一つ一つ行っておりまして、国や県との連携を密にした事業、先ほどの答弁にもありましたが、革新的事業とかそういったものを、数字を一つ一つとっていって、国や県と協力していって、そういう試験を行っているものですから、面積の拡大もできないところではあります。
 12月議会でも答弁をいたしました、若い担い手の方に貸し出して、それを一緒に職員が作業しながら、また資質の向上を図るということも行っておりますので、今後、来年、再来年と、また職員の質の向上に努めてまいりたいと思っております。
○5番(東 弘明君)
 そういう取り組みを一つ一つ着実に、島の農家が将来安心して農業に取り組めるような、そういう実験農場であってほしいということをお願いしておきたいと思います。
 そして、軽量鉄骨のハウスということで、前回の一般質問でも聞いたことがあるんですけれども、今、与論に行くと、トルコキキョウをつくっている農家さんが、実際にはパイプハウスでは台風のときにどうしても天井を取らなければならないという、そういう心配があって、パイプハウス以前に軽量鉄骨ハウスを取り組んでいた、その農家さんは、台風が来ても、ビニールを外したり、平張りを外したり、そういうことをする必要がないと、台風にも十分に持ちこたえることができるということで、今、与論のほうでパイプハウスから、単価的には高いんですけれども、寿命も耐久性も長いということで、当初は投資かかるんですけれども、軽量鉄骨ハウスのほうが将来的に台風が来ても安心だということで、今ふえているわけなんですよ。
 実験農場のほうで、今、永良部の島では、以前に、大型鉄骨ハウスですから、割合でかい、島ではなかなか不向きな、天井が剝げない、そういう鉄骨ハウスの導入もあったと思うんですけれども、それよりも利便性がいい、一番、軽量鉄骨ハウスというのが、これから本町でも見直しをされて、補助の対象で農家が取り入れてきたときに、台風の心配が要らないような農作物の形態をこれから取り組んでいけると思うんですけれども、実験農場のほうでその取り組みとかは、モデルとして取り組めないかどうか、どうでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 議員ご指摘の中期展張のハウスということで、実は私どももかなり興味を持っておりまして、与論のほうに職員を先々週か先週ですかね、派遣して、見てまいりました。
 おっしゃるとおり、非常に高いんですよね。1反当たり、おおむね、これですと1,600万から1,700万ぐらいかかっております。今、平張りがおおむね、LEDやいろんなかん水を込みで750万ぐらいかかります。ハウスだと650万ということを確認してございますが、やはりこれぐらい金がかかると、費用対効果、そういったことも鑑みると、なかなかすぐに取り組みづらいところではございますが、夏場も冬場も確実にできる作物にどのような形で取り組みができるかということを検討させていただきたいと思います。
 また、夏場の雇用を抱えている農家、そういった方々もいらっしゃいますので、どうしてもこういったことも必要じゃないかなという認識はございますので、もうしばらく検討の時間をいただきたいと思っております。
○5番(東 弘明君)
 それで、台風にもち得る鉄骨ハウスということで今お聞きしたわけなんですけれども、与論で反当たりの試算を聞いてみたら、350万ぐらいで反と。
 今、軽量鉄骨ハウスができるということで確認をしたところなんですけれども、本当に今、マンゴー農家もパイプハウスでマンゴーをつくっているわけなんですけれども、鉄骨ハウスの中にマンゴーをつくれば、ビニール天井を取り外すことがないという、万が一破られたときにはビニールが飛んでいくだけと、そういう形で安心してかける、十分に取り組んでいけるという、将来の展望ができるんじゃないかなと思いながら今質問をさせていただいているところなんですけれども、いろんな意味で、補助率を上げるとか、そこら付近のところも十分に検討しながら、これから島の農業が一年中、夏場も、花にしろ、花きにしろ、野菜にしろ、全てが心配ないという、そういう投資の仕方、費用対効果いろいろあると思うんですけれども、費用対効果も、かえって長い目で見たときには、この鉄骨ハウスのほうがいいと思います。そこら付近のところも、さらに取り組みをしていただきたいと思います。
 それから、次に移ります。
 昨年の9月議会での疫病対策ということで、島の実験農場でそのことに取り組めないかということで質問させていただいたと思うんですけれども、県の試験場とか宮崎の試験場とか、そういうところにお願いをして頼っていくのも大事なことだと思います。だけども、実際、沖永良部というその島で、実験農場でそういう研究、実験というのができないのか、その方向性はどうお思いでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 ご質問の里芋の疫病に関してでございますが、まず申し上げておきたいところは、新しい登録が受けられる農薬を早く見出すことが非常に大事だと思っております。その中で、野菜部会に入っている実験農場の職員、またうちの担当の職員もいるんですが、その中で今検討しているのが、先ほど町長から答弁がありましたとおり、鹿児島大学、南九州大学、そして宮崎県総合農業試験場、鹿児島県の農業開発総合センター、それと種子島の試験場、そういったところで総合的に新しい登録農薬を見出すことが早急な課題であるということで計画を練っております。
 それを、かん水を含めた里芋のコンソーシアムというものを組んでおりまして、1年目はどうするか、2年目はどうするか、3年目どうするかということを計画してございます。ことし29年度、2年目になりますが、今、まだ確定ではないんですが、登録に結びつく農薬が見出されております。これが、ことしの夏ごろ、新登録としてされる予定であります。あくまでも予定ですので、それの試験については、29年6月からまた植えつけをして、実験農場で作付をする計画でおります。
 そしてまた、地域の農家においても、里芋が掘り取りを終わった後の残渣の、そういった処理の試験等もあわせて行う計画でおりますので、今年度28年度には行わなかったんですが、29年の6月から早急にまた、新しく登録されるであろう農薬を使った試験を計画しております。
○5番(東 弘明君)
 一番農家が安心するというのは、島の実験農場でそういう取り組みをしているという、じゃ、あそこに見に行こうかという、勉強とかそういうのもいろいろなると思いますので、それと実験農場の農地、そこのところを、本当、実際見てびっくりしたんですけれども、利用度が全くなされていないという、そういうところからは、そこでいろんな取り組みをしていけば、そこには当然雇用というのも出てきます。そして、島の雇用、またシルバー人材の、そこからの人材の派遣とか、いろいろそういう取り組みをしながら、島で雇用をどうつくっていくのかといえば、実験農場という一番大な効果があると思いますので、そこら付近のところもしっかりとお願いをしたいと思います。
 以前は、実験農場で花き、菊の母株などもいろんな取り組みをされて、台風のときに農家が穂がとれないというときに、実験農場から分けていただいたとか、そういう緊急処置的な、実際的には利用度がないかもしらんですけれども、万が一台風で菊栽培農家の母株、圃場が全滅したときに、じゃ種苗会社から取り寄せたら物すごく高いです。それをもっと島の花き栽培の農家に役立てていく方向性とかはつくれないですか。
○経済課長(武 吉治君)
 現在も、菊の種苗については供給を行っております。今年度も実績がございますが、残念ながら、種苗供給に関しては種苗法がございまして、実験農場で開発した品種、今、実際、花き農協等で扱っているのが2品種ございます。その2品種と、登録関係でクリアになった白の品種、旧精興園の品種ですが、それが白の主要品種になっていますが、その品種については許可が得られておりますので、その3品種の種苗供給を行っております。
 ほかの、今、種苗会社のものについては、必ずしも私どものところでできるわけじゃございませんので、農場では行っておりません。ただ、県の品種について、農家が要望すれば、県と契約して、登録料を若干払った形で私どものところから、実験農場から供給できるという体制はつくれると思っております。
○5番(東 弘明君)
 じゃ、農家が、今、実際的には、花農家、もう本当、最盛期の半分ぐらいに減っています。その中で、将来の花の展望をしたときには先細りという、そういうところも心配しながらそういうお願いをしているわけなんですけれども、本当に今、町の農家の総生産で60億という、そういうあるわけなんですけれども、将来を展望したときに、いつまでそういうベースで生産額を上げていけるかというと、大変心配な面もあります。
 その中で、これからの実験農場が野菜類のそういうものも、一遍普及所の先生ともお話ししたことがあるんですけれども、キュウリとかナスとかトマトとか、産地化されていないんですけれども、そういうものの取り組みをできるんじゃないかなと。普及所の先生いわく、夏場に台風が来たときに品薄になると、そういうことが話の中であったわけなんですけれども、これは台風のときに耐え得る施設がないという、施設が導入されていないという、そして農家の大半が、台風が来るから、夏場は、夏野菜にしてもそうだと思うんですけれども、台風という壊すものが、物すごく自然現象で農家の妨げとなっているという、そういう中で、台風が来ても安心して農作物ができるよという、そういう農政の方向性というものは、これからしっかり勉強しながら取り組んでいかなければならないと思うんです。
 そういう観点から、今、実際、実験農場にしてみても、指導員、本当に将来の沖永良部の農業というのを展望できるような、そういう指導員がいないんじゃないかなと思いながらしているところなんですけれども、それでこの3点目の、普及所のOBだとか鹿大でもいいですし、また島の農業の将来の発展を見据えられるような、そういう人材、それを島に呼び込んで、そして島の農業を考えながら展望できればと思いました。
 その中で、長島町に行かせていただいたんですけれども、総務省から、外から呼び込んだ副町長を先頭にして地方創生課というのがあったわけなんですけれども、そこで島の眼じゃなくて、外から見た沖永良部の将来の展望というものをしながら、いろんな取り組みをして成功している事例があるわけなんですけれども、そこら付近のところをお聞きしたいんですけれども、実際的にどうでしょうか、そういう改良普及所のOBだとか島外から、いろんなノウハウを持ったそういう指導員を和泊町に呼び込んで、指導していただいたり、そうやって和泊の後継者をしっかり育成していくという、そういう取り組みは、将来的には、するおつもりがありますでしょうか。
○町長(伊地知実利君)
 長島町の副町長は、地方創生が創設されたときに、全国の市町村から国に公募をして、どこに配置するかということで、人数的に少ないんで、本町も、その件については希望を出したことは出しましたけれども、和泊のほうには配置ができなかったという経緯でございます。
 確かに、私どももこの方から、大島郡内の首長たちが話を聞いたことがありまして、すばらしい取り組みをしているなということでありますので、その方がお帰りになったときに、あとどうするかということを、やはり後継者育成というのはしながら担当していらっしゃると、そのように思いますけれども、本町としても、これまでもいろいろと農水省との交流をするとか、いろんなこともやってまいりました。普及所のOBにもアタックをしてみたこともあります。
 これが実現しなかったということで、やはり今、鹿児島県そのものが農業立県ということで、それぞれの市町村ともそういうものに取り組んでいるところで、なかなかそういう人材というのが見つからないところでございまして、今、私どもが取り組んでいるのは、技術連絡協議会というのがありますので、その農業技術連絡協議会、技連会、技連会と言っていますが、その中で野菜部会、糖業部会、花き部会、いろんな、畜産部会ありますけれども、それぞれの部会で議論をしながら、本町の、そして永良部の農業とそれからつくった議論をして、技連会を中心として事業展開をしながら、実験農場を活用して、そこで研修会をするとかいう機会は十分に設けてございますが、やはり県から派遣されている普及課の先生方も一体になって永良部の農業を、ここは永良部管内でございますので、与論も含めて一緒になって、地元の農家の皆さんや行政の職員と一緒になって、今、取り組んでいるところでございまして、実験農場も当然、その方々も実験農場を活用して、実験農場の職員と一緒になっていろんな試験栽培をするとか、現状を踏まえながら、農家の皆さんを指導していく体制は、今のところは技連会というのを通して一緒になって取り組んでいるところで、ただ花だけじゃなくして畜産の担当もいらっしゃいますし、いろんな分野から、普及課には職員の皆さんが、それぞれ専門分野の皆さんがいらっしゃいます。その人たちのノウハウもいただきながら、今、取り組んでいるところでございまして、技連会の皆さんの活動も活発に行われております。
 その成果が今のような現状になってきているのかなと、私はそのように感じているところで、OBをということまでは、なかなかそういう方々、普及課の職員も、以前は永良部出身の方々もいらっしゃいましたけれども、今のところ、ほとんどが町外、島外という方々が多うございまして、なかなか島でそういうことをやってみようという、リタイアした後、そういうことがないものですから、なかなかそこに常駐していただきたいということが言えないところでございまして、取り組みとしては、普及課の先生方も一緒になって、今、管内の農業振興をどう図るかということを、作物の生産の技術的なことだけじゃなくして、経営の分野からもいろいろと分析をしながら、一緒になって取り組んでいるところでございます。
○5番(東 弘明君)
 それで、技連会、本当に頭が下がるご努力をしながら、島のいろんな取り組みをされているということは承知しております。その中で、一番農家が、農業の島であるがゆえに、安心して農業ができる、将来の取り組みができるという、そういう方向性というのは、いないで片づけるんじゃなくて、本当に島の農業を、これから将来を展望していく過程の上では、そういう技術指導員というのを行政挙げてどう、長島町の話をちょっとしたのは、そういうリーダーをどう我が島に呼び込むのかという、それが島の将来の展望になってくると思いますので、そこのところ、今、町長さん、ご努力しているのはわかるわけなんですけれども、そういう指導力のある、将来の島の農業に役立つ方を、どこからでもいいですよ、農家のことを思い、農業が発展していく、そういう方をぜひご検討して、呼び込んでいただきたいと思います。
 そして、実験農場関連で、し尿処理の件でちょっと時間をいただきたいと思うわけなんですけれども、今、実験農場、前みたいには、し尿の量は出ていないと思うわけなんですけれども、今、実際、し尿処理場があるわけなんですけれども、し尿の処理はどうにかできております。そして、処理をした後の残り、1号、2号、3号というタンクがあって、1号から上澄みが2号に流れて、3号に流れてという、そしてそれを以前はサトウキビとか、ほかの農作物にもかけたり、利用していたという過程があったということなんですけれども、今、実際的には、利用する人が迷惑がって使う人がいないという、そういう現状だと思います。
 その中で、そこのところをどうするんだというということが一番大事だと思うんですけれども、今、一番大事なそこのところをリサイクル、有効活用できないかということで考えているところなんですけれども、し尿処理場1号、2号で、中の攪拌機が壊れて、結局は酸素欠乏でバクテリアがみんな死滅して浄化ができないという、今、そういう現状だそうですけれども、これから、し尿処理の将来の展望について担当課からお聞きしたいと思います。今、どういう状況ですか。
○町民支援課長(高田清蔵君)
 お答えいたします。
 現在のし尿処理センター、以前は和泊町有機物供給センターということで、経済課サイドのほうで液肥化して販売をしていたようです。しかしながら、現在は、その液肥としての能力、効果がないということで、一般廃棄物ということで、平成27年度に町民支援課のほうでし尿の処理をお願いされて、移管されているところであります。
 ご存じのとおり、その施設は昭和55年度に建設されて、今現在38年が経過しているという状態であります。各種機器が老朽化が著しくて、補修、補修で延命を図っているところなんですが、年間約50万ぐらいの予算を費やして補修を行っております。
 また、将来の展望ということでありますが、隣の知名町さんも同じような施設を持っております。知名町のほうも老朽化が進んで、将来に向けての展望ということで、どうしようかというような相談がありました。単独で同じような施設を建設となりますと、多額な経費が必要ということで、広域で設置できないかなということで、今現在、検討を進めているところであります。
 まず、それができましたら、知名町は、屋子母から徳時に向かうところ、海岸線のところにし尿処理場があるんですけれども、そこでは、し尿に酒かすと、あと畜尿、牛の尿を投入して肥料効果を上げて販売しているというような話も聞いております。また、知名町さんと一緒に広域で建設となると、その販売のほうも可能ではないかなということで、今、検討を進めているところであります。
○5番(東 弘明君)
 今、実際、タンクが満杯になったときの、その処理は、現状はどういうふうにされておりますか。
○町民支援課長(高田清蔵君)
 お答えいたします。
 先ほども答弁したように、肥料としての効果が余りないということで、今現在は刈り取りした後の圃場に入れ込んだり、また牧草にまいたり、芝生に散布したりしているのが現状です。
○5番(東 弘明君)
 いろいろなご努力をしていると思われるわけなんですけれども、実際、試験場に行ったときに、実験農場の牧草というのか雑草というのか、それにタンクがあふれるから流しているという、そういう状況を見受けたわけなんですけれども、これは一つ提案なんですけれども、今、EM菌というのが盛んにはやっているわけなんですけれども、これユニバーサルビレッジ国際会議という、それを目指して今いろんな取り組みをされているわけなんですけれども、第1番目、農薬と化学肥料にかわる素材の開発をすることを目指して、今、正木博士という博士がいろいろ、EM菌の権威である比嘉教授とかで、いろいろ研究をしているということなんですけれども、自然農法や有機農業のレベルの話ではなく、本当に化学肥料や農薬に置きかわる素材の開発は可能なのかということになりますと、またEMの原子転換力を活用すれば極めて容易ということになりますが、そのためには土壌環境を含めた栽培空間の清浄レベルをいかに上げるかということになりますと、当初は生ごみや人ふん、ふん尿ですね、家畜のふん尿を含め、あらゆる有機物を海水または二、三%の塩分を含むEM活性液で処理し、ミネラル分の多い有機肥料としますと、この方法では臭気が消えればすぐに使えるため、堆肥化したり腐熟させる必要はありませんと、衛生問題も全て解決しますが、肥料資源としては、さらに効果を高める必要がありますという、こういうEM菌の取り組みがあるわけなんですけれども、お聞きしたところでは、東京の隅田川、大阪の道頓堀川とか、そういうところでEM菌で浄化されるというのか、そういうのを試して成功しているという事例があるということであります。
 今、実際、課長からもお聞きしたんですけれども、1号、2号の攪拌機が壊れていて、そういう状況だから攪拌機の取りかえをするということでお聞きしたんですけれども、そういうものに加えて、和泊町でEM菌の試験、それを取り組むことはできないでしょうか。
○町民支援課長(高田清蔵君)
 ご提言ありがとうございました。
 今の施設でそれに取り組むことができるのかどうか、またその会社とも情報を交換しながら、また検討していきたいなと思っております。
○5番(東 弘明君)
 それで、いろいろ勉強していくと、今、EMだんごという、EM菌でつくった土だんごなんですけれども、これを使用して、今、実際、処理センターの下にはヘドロというんですかね、ふん尿が蓄積して、たまって分解していないのよね。実際にはそういう状況だと思うんですけれども、それでまずは試してみる、試作をしてみるという、そういう取り組みはどうですかね。
 今、実際には、そういう研究成果が発表されているというデータもあるわけなんですけれども、和泊町の、そこで本当に実験、試験をしてみるという、そういう取り組みはできないですか。
○町民支援課長(高田清蔵君)
 先ほども言いましたように、汚水の肥料効果がないという結果を踏まえて、下のヘドロ、それを肥料化ということでありますが、今現状は、下の老廃物は乾燥させて、クリーンセンターのほうで焼却処分。最終処分ですね。の方向で行っているところが現状です。
 また、その肥料化ということですが、肥料に適さないということと、また郡内の処理施設の話を聞いても、販売をしているというような施設がそんなにないもんですから、またそれに対する施設の建設費のほうが高くついて、その費用対効果が期待できないということで、今現在はしていないところが多いという現状です。
○5番(東 弘明君)
 今、実際、そういう状況だからEMで試験をしてもらえないですかということなんですよ。そして、今、沈殿物、下にたまっているわけなんですけれども、それが浄化されて、そして実際には、EMで処理した水そのものは蒸留水とほぼ変わらないぐらいきれいに浄化されるということをお聞きしています。
 そういうことを、まずいろんな、できないんじゃなくて、試験をしてみるという、研究心というんですか、そういうのは大事だと思うんですけれども、いろんな、攪拌機を導入するにしても金がかかります。予算がかかります。それもかからずに、きれいにできるのであれば、それを実際に和泊町で実験をしてみて、悪ければやめればいいし、それが実験として成功すれば、それが知名町にも、ほかの市町村にも広まっていくと思うんですよね。
 だから、そういう取り組み、予算的にはそんなにかかるものではありません。わずかの、何万ぐらいかかると思うんですけれども、それぐらいで研究ができるわけなんですよね。だから、そういうものを実際には取り組んでみるという、そういうことができないかどうかということです。
○町民支援課長(高田清蔵君)
 ありがとうございます。
 また、先ほども申しましたように、発注している会社と検討して、行えるものであれば検討してみたいなと思っております。
○5番(東 弘明君)
 じゃ、前向きによろしくお願いしたいと思います。
 沖縄のほうに、その権威の比嘉さんという方おりますので、そこら付近のところと十分にまたいろいろご検討していただいて、そして、今、実際的には飼料作物にもかけられない、サトウキビにかければ、メイチュウ、害虫が発生するという、今現在、そういう状況の中で処理をする場所がないという、そういうことをいろいろお聞きしているわけなんですけれども、そこのところを解消し、そしてまた液肥化に向けて取り組む可能性があるという、そういうことでお願いしておりますので、その点もよろしく、しっかりとお願いをしたいと思います。
 そして、きょう、るるいろいろ質問したわけなんですけれども、自分が今一番大事にしているところ、よく耳にお聞きするところなんですけれども、行政の皆さんと一歩離れて、二歩離れずという、そのことを心肝に染めながら、議会の皆さんがいろんな意味で質問されます。それに対して、必ず行政の皆さんは、お答えが欲しいという、進捗状況がどういう状況なのか、どこまで、お願いしたことが、行政の皆さんと一緒になりながら、行政の皆さんにみんなしなさいということじゃなくて、議会も一緒になって、町民サービス、町民が安心して、私生活がしっかり取り組めるように、しっかり協力しながら、これからもしっかり頑張ってまいりますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。
○議長(永野利則君)
 これで東弘明君の一般質問を終わります。