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更新日:2021年3月23日

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第1日(3)

発言者

松村 絹江

発言内容

○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、松村絹江君の一般質問を許します。
○4番(松村絹江君)
 皆さん、こんにちは。
 平成29年第1回定例会に一般質問を4点通告してございます。壇上より、順を追って質問させていただきます。
 1、平成29年度施政方針について。
 ①児童福祉の充実の中で、子供は“地域の宝”という認識のもと、必要な支援を行うとあるが、支援策の具体的な内容とはどのようなものか。
 ②和泊町子ども・子育て支援事業計画をもとにした支援の充実のための給付事業の概要は、具体的にどのようなメニューになっているのか。
 ③空き店舗を活用した商店街の活性化について、伊佐市のシルバー人材センターの取り組みは、高齢者が健康で自立し、活力ある生活を可能にするための事業を立ち上げているが、本町ではそのような取り組みは検討されていないのか。
 ④各分野の皆さんの出店協力を得て、観光物産土産品を一堂に取り扱う店舗を開店することにより、空き店舗の活用につなげられないのか。
 2、町税等の未収金収納対策について。
 ①さきの定例会において同僚議員から未収金の状況についての質問があったが、その後の収納状況はどのようになっているのか。
 ②国民の三大義務の一つである納税は、納税義務者一人一人の納税意識を深めることが大事だと思うが、各課における未収金収納対策は十分か。
 ③霧島市役所の収納課職員を講師に招き、徴収率向上対策研修会を実施してあるが、研修を受けてどのような対策を講じられたのか。
 3、あすの和泊町を創る運動申合せ事項(新生活運動)について。
 若者やIターン、Uターン者が本町で生活していく上で大変なことの一つに交際費の高さを挙げる声を聞くが、かつて、あすの和泊を創る運動申し合わせ事項(新生活運動)の幾つかにおいて、実態を伴わない事項がある中、実態改善の必要性を感じるが、この問題についてどのように考えているのか。
 以上で壇上からの質問を終わります。町長の答弁後に、再度、質問席のほうから順を追って質問いたします。
○町長(伊地知実利君)
 松村絹江議員の一般質問に順を追ってお答えをいたします。
 29年度の施政方針から、1点目から順を追ってお答えします。
 1点目の児童福祉の充実の中での支援策の具体的な内容についてお答えします。
 子供は、希望と活力に満ちた次の世代をつくる原動力であり、地域の大切な宝として、子供が健やかに、思いやりのある心豊かな子供に成長することが将来の担い手育成につながると考えております。
 そのためには、子育てをめぐる課題に対して、関係機関との連携による切れ目のない支援と、社会全体で支援する仕組みを構築していくことが必要になってまいります。
 和泊町子ども・子育て支援事業計画においての支援策の具体的な内容としましては、子供の健やかな成長に向けた総合的な支援として、妊産婦の健康状態や新生児が順調に成育できるための妊娠・出産などに係る支援の充実、保護者が相互の交流を行い、育児相談や情報の提供などを行う場所の開設として、地域子育て支援拠点事業、乳幼児健康診査事業、子ども医療費助成事業などを実施しております。
 また、安心して子育てができる社会の仕組みの構築として、放課後児童健全育成事業の推進、病児・病後児保育事業、一時預かり事業、さらに地域における子育て支援の充実として、育児の援助を受けたい方と行いたい方が地域の中で助け合いながら子育てをする会員組織の相互活動、ファミリー・サポート・センター事業など、社会全体で子育て家庭を支援する環境づくりなど、関係機関との連携を図りながら、地域で人と人がつながる仕組みのさらなる充実に向けて努めてまいります。
 2点目の給付事業の具体的なメニューについてのご質問にお答えします。
 和泊町子ども・子育て支援事業計画は、子ども・子育て支援新制度のもとで教育、保育、子育て支援の充実を図り、計画的に給付・事業を実施するために策定され、地域の特性やニーズに即して、より柔軟な制度運用・サービス提供を行うこととなっております。
 近年は、経済環境の悪化により、子供を養育している家庭とって、子育てにかかる費用の負担も大きくなっております。
 子育て支援の充実を図るための給付の具体的な内容としましては、家庭における生活の安定と児童の健全な育成及び資質の向上を図るために、保護者への児童手当の支給、経済的負担を軽減するため、保育料については、世帯の所得の状況、その他の事情を勘案して国が定める水準を限度として市町村が定めることとされており、同一世帯の複数の子供が利用する場合は保育料の軽減措置があり、第2子は半額、第3子以降は無料となることもあります。
 なお、市町村民税額の階層区分によっては、軽減措置が講じられない場合もあります。
 また、妊婦が安心して医療機関を受診できるために、妊婦一般健康診査費用の助成として14回分の受診券の発行、中学校卒業年度末までの子供にかかる医療費の負担を軽減する子ども医療費助成事業、その他に障害児などの島外での療育に要した交通費の助成、経済的理由により就学困難な児童・生徒への援助など、教育・福祉・子育ての分野において、さまざまな支援を推進しているところでございます。
 今後も、子供の健全な育成を図るためには、きめ細かな福祉サービスの展開と子育て世帯の経済的支援などを行い、生活の安定と向上を維持できるように努めてまいります。
 次に、伊佐市のシルバー人材センターで取り組まれている内容については、シルバーふれあいショップ事業の件だと思いますが、本町のシルバー人材センターにおいても、地域就業機会創出・拡大事業として、来年度は空き店舗を活用し、伊佐市同様の事業を実施する計画があるようでございます。
 計画しているシルバーショップは、会員及び地域の方々が集える場として活用し、情報交換による会員拡充を図るほか、インターネット環境の充実を図り、多様な利用者ニーズに対応した施設を目指しております。
 このほか、ふるさと納税返礼サービス紹介や特産品案内所としての活用や、「西郷どん」効果を視野に入れた観光客ワンストップサービスなども計画しており、おもてなしのひとときを提供する多目的拠点施設の充実に向け、取り組んでいる状況でございます。
 平成23年度に空き店舗活用事業補助金を活用し、地元の加工業者や製造業者の協力を得て特産品の販売を手がけていた事業所が昨年閉店し、現在は、おきのえらぶ島観光協会において、会員の協力を得た観光物産品の販売に努めている状況であります。
 本町では、空き店舗の解消と商店街の活性化を目的とした空き店舗活用事業を現在行っており、今年度においては、3事業所の申請があり、空き店舗の解消につながっている状況にあります。各分野の出品協力を得た観光物産品の店舗や新たな起業により、空き店舗の解消が図られます。
 引き続き、空き店舗の解消や商店街の活性化へ向け、当事業の活用を積極的に推進してまいります。
 町税等の未収金収納対策についての1点目のご質問についてお答えします。
 平成28年第4回定例会においての町税などの平成28年11月末の未収金は2億1,961万6,000円でしたが、平成29年1月末の未収金額は787万9,000円減額の2億1,173万7,000円となっております。
 2点目のご質問については、さきの前議員にお答えしたとおりですが、国民の三大義務である納税意識に欠けた滞納者に対しては、捜索を実施し、動産を差し押さえしております。差し押さえた動産は、公売会を開催し、公売会の模様は、地元新聞への掲載や有線テレビで放送し、納税意識の高揚を図っております。
 また、税務課職員が、各学校において、次の世代の納税義務者となる児童・生徒に税の意義や役割を正しく理解してもらうため、租税教室を開催しております。
 水道使用料については、給水停止予告をしても払ってもらえない滞納者に対しては、給水停止などの強制執行を実施することで未収金の圧縮に努めております。
 また、収納向上対策連絡会議を開催し、各課ごとの課題を洗い出し、年間計画及び徴収率の目標値を設定し、収納向上に取り組んでおります。
 今後も、滞納世帯の生活実態の把握に努め、滞納者に対する法的措置なども含めた対策を講じていきたいと考えております。
 3点目のご質問については、ことし1月に霧島市役所収納課、武元氏を講師に招き、「地方税等及び税外収入の滞納防止と滞納整理の取り組み等について」と題して、未収金対策研修会を職員研修として実施しました。
 滞納整理を行う上での心構えと進行管理において、大事なことは気づくことで、研修会後、徴収会議を開催し、各課の高額滞納・収納困難案件について、滞納者との折衝、処分などの方法及び時期などについて、講師からご教示いただきました。各課において、案件ごとに状況を正確に把握し、整理方針を明確化させ、滞納整理に努めているところでございます。
 次の件につきましては、公民館活動の一環でございますので、まず教育長から答弁をさせたいと思います。
 以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問については自席から、担当課長からも答弁をさせていただきたいと思います。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 松村議員のあすの和泊を創る運動申合せ事項について答弁をいたします。
 あすの和泊を創る運動申し合わせ事項については、あすの和泊を創る運動推進協議会において検討されています。
 同協議会は、みずからの創意と工夫による実践活動を通して、活力と潤いに満ちた郷土社会に創造に寄与することを目的として、字区長、地女連代表、各種関係機関代表、行政が構成員となり組織されています。平成11年までは町長が会長を務めていたようですが、社会の変化等に伴い、行政主導型から住民みずからの組織として活動すべく、町民主体の役職員構成となっているところです。
 現在の申し合わせ事項は、平成22年12月に取り決めがなされたものであり、①集落では、区長さんを中心に長寿会、婦人会、子ども会、育成会、青壮年会、隣近所で課題を見つけて取り組みましょう、②職場では、職場の長を中心に、職場ならではの組織力を生かした課題を見つけて取り組みましょうとの2つを掲げて、全町民に対して申し合わせ事項の取り組みの実践を呼びかけています。
 実態改善の必要性を感じるとのご指摘ですが、あくまでも町民お互いの地域社会生活の秩序を守るための申し合わせ事項でありますので、町民お互いが申し合わせ事項を遵守することの大切さを再認識することが最も大切なことであると考えております。
 行政としましては、協議会を中心として、改めて申し合わせ事項の内容と取り組みの必要性について再検討していただき、今後の取り組みについて協議する必要があると感じているところであります。
○4番(松村絹江君)
 子供は地域の宝、少子化に歯どめをつけるためには、絶対優先順位として欠かせてはいけないと思いますが、今、この和泊町、若者に任せるための支援策の一つとして、前回の定例会でも質問しましたけれども、働くお母さんの手助け、そして保育園で受け入れをし、安心して子育てできる状態でしょうか、そして今年度の状況はいかがでしょうか、待機児童の数はいかがでしょうか、以上の点を課長にお伺いします。
○町民支援課長(高田清蔵君)
 お答えいたします。
 国におきましては、平成24年度に制定した子ども・子育て関連3法が制定され、平成27年度から子ども・子育て支援新制度が施行されました。本町においても、平成27年度から31年度までを計画期間として、和泊町子ども・子育て支援事業計画を策定して、今現在、推進しているところであります。
 議員ご質問の、今、子育て世代の支援ということであります。それにつきましては、今現在、保健センターのほうで各種施策を展開しているところであります。
 まず、現況から申し上げますと、地域子育て支援拠点事業が、これは子育てに関する相談とか情報の提供、助言、その他の支援を行っているところであります。2月末現在までですが、271人に対して相談や情報の提供を行っております。
 それから、妊婦の健康保持・増進を図る目的で妊婦健康診査を実施しておりますが、28年度は565名の方が診査を行っております。
 それから、生後4カ月までの乳児のいる全ての家庭を訪問し、子育て支援に関する情報提供や養育環境等の把握を行うということで乳児家庭の全戸訪問事業を行っております。今回は、47名の家庭を訪問して、相談に乗っております。
 それから、保育サポーターとして、依頼会員、また保育を行いたいという方の相互援助活動ということでファミリー・サポート・センター事業を行っておりますが、現在、28年度は9名の方が利用しております。現在、会員制でありますので、依頼された方が39名、それからサポーターとして保育をしてもよろしいですよという方が63名の方を確保しております。
 それから、家庭において保育を受けることが一時的に困難となった乳幼児を保育園等で一時的に預かる一時預かり事業を保育園で行っておりますが、28年度は6名の園児を預かっております。
 それから、利用時間以外に保育を実施する延長保育事業、28年度は6名の園児がその事業を利用しております。
 それから、病気等によって、集団生活の許可がおりるまでの間、病院等で看護師等が一時的に保育をする事業、病児・病後児保育事業が、平成28年度は113名の方が利用しております。
 それから、放課後の子供の居場所づくりとして、学校の空き教室等を利用した、健全な育成を図る目的で放課後児童健全育成事業を実施しております。平成28年度は38名の方が利用しております。
 次に、今現在の保育所の申し込み状況とかありますが、今現在、全体で267名の申し込みがあります。和泊保育所におきましては125名、大城こども園につきましては40名、内城こども園につきましては45名、国頭こども園につきましては57名の申し込みがありました。なお、定員が、国頭こども園につきましては60名、各こども園が定員は60名でありますが、和泊保育所の定員は120名でありますが、現在125名ということで定員を割れております。
 以上です。
○4番(松村絹江君)
 逆にお尋ねしますけれども、じゃ今年度、平成29年度の施政方針は28年度の継続ということでしょうか、何か新しいものができましたでしょうか、お尋ねします。
○町民支援課長(高田清蔵君)
 お答えいたします。
 施政方針は、平成28年度から引き続きということで解釈してもらっても構わないと思います。
○4番(松村絹江君)
 じゃ、保育所のほうは、和泊保育所はもういっぱいということですよね、ほかはまだ余裕があると。でも、120%までオッケーという話はこの前お伺いしたんですけれども、もうこれ以上の枠は、和泊はないですか。
○町民支援課長(高田清蔵君)
 各保育所、こども園、定員の120%までオッケーで可能ということでありますが、今現在、現況を見てみますと、保育士の数等、確保が困難なところもありまして、またその定員を定めてある根拠でありますが、各こども園、保育所の子供たちの安全を期した定員ということで国の認可を受けてしているところであります。その定員を超えてするということでありますと、保育面積の拡大と保育士の確保等が課題になってくるのではないかなと思っております。
○4番(松村絹江君)
 じゃ、それによって、待機児童というのは、今年度はゼロでしょうか、それとも何名か出ておりますか。
○町民支援課長(高田清蔵君)
 今現在、申し込みをされているところによりますと、待機児童はゼロということになりますが、これから4月で転勤をされてくる方が、入所希望があれば定員オーバーする場合もあります。
○4番(松村絹江君)
 待機児童ゼロということを聞いて安心しました。
 東京都のような大きなところでも、待機児童をゼロにしようという取り組みをしているわけですので、和泊町とか本当に待機している児童がゼロじゃないということはまずないと思いますけれども、引き続きその辺を検討していただき、全員が、働くお母さん、あるいはその必要性のあるお母さんがみんな保育所に預けて、一生懸命働いてという和泊町にしてほしいなと思います。
 2点目の給付型のほうで、ちょっと資料がありますので、隣の知名町は、子育て支援ということで、出産、第3子、出産した場合に5万円、4番目に6万円、5人目が7万円、6人目が8万円、7人目が9万円、第8子以降は10万円という子育て支援出産祝金というのがありました。
 あと、長島町のほうに行きましたときも、やっぱり子宝祝い金というのがありまして、そちらのほうは第1子が10万、第2子、20万、第3子、30万、そして天城町のほうでも、第1子は5万円ですけれども、第2子、10万、第3子、20万と、第6子以上になると50万を限度に支給しますという、出産祝い金みたいのが各ところで支給されておりますけれども、その辺のところは和泊町のほうではお考えはないでしょうか。
○町民支援課長(高田清蔵君)
 お答えいたします。
 これも子育て世帯に対する支援ということで、各種出ておりますが、今現在、子育て支援会議の中でもこの問題が持ち上がっておりまして、今後、財政とも関係してくることでありますので、その会議において十分検討していきたいなと思っております。
○4番(松村絹江君)
 ぜひ検討していただきたいと思います。
 あと、長島町のほうで、給食の無償化ということも掲げております。ですから、もう少子化に歯どめを打つためには、とにかく子育て支援にはどんどんやるというのが最近の取り組みのようですので、最近は、若者たちは、皆さん、ネットでいろいろ調べますよね。そして、南の島でたくさん子供を産んで、そして本当に伸び伸びと育てたいという方がいっぱいいらっしゃると思うんですよ。そのときに、調べたときに、ええっと、やっぱり何のお祝い金も出ないのか、給食費も、ここは出る、ここは無料だよ、ここは有料となったときは、本当に和泊町の人が幾らいい人でも、そこはなかなか若者たちには響かないと思うんですよ。
 ですから、10人中10人が和泊町でちゃんと子育てをしたいと言えるような施策をどんどん早目につくっていただいて、お子さんいっぱい産んでも大丈夫だよというふうな和泊町にしてほしいと思いますので、早目にその施策は実現させてほしいと思います。
 次のシルバー人材センターの取り組みということで、先ほど町長の答弁がありましたように、近々その計画があるということでとても安心しました。ぜひ、そこは、何とか早目に実現に向けてやってほしいなというふうに感じますので、私たち、できることがあれば協力したいと思いますし、ぜひその辺、空き店舗を利用して、サロンのほうの新設をしてほしいなと思いました。
 この前、伊佐市に行ったときに感じたことなんですけれども、やっぱりシルバー人材に登録を、会員になりましょうと言われても、シルバーだと、木を切ったりとか、お掃除したりとか、何か体を使ってやるもんで、私たちでは無理だわという方がいっぱいいると思うんですよ。でも、そういう女性の方でも、サロンになると、お茶を出したりお菓子を出したり、一番大事なのは相談役という形ですね、伊佐市のほうは、いらっしゃいました。
 結局、ひとり暮らしの高齢者の方がお訪ねして、話を聞いてくれる人がうちにはいないわけです、ひとり暮らしだから。そこに行くと、その相談員という人がいて、ああそうなの、こうなのと聞いて、言うだけで、もうほっとして帰る、その時間をそこで費やすということで、うちに帰ってひとりでいる時間がなるべく短くなるということは、それこそ長い目で見たら介護の予防にもなるんじゃないかなということを感じましたので、ぜひ和泊に来ても、ふらっと行って誰かがいてくれる、ふらっと行ってもお茶が飲める、そういう場所は絶対これから必要だと思いますけれども、いつごろまでにできるというのはありますでしょうか。計画は、いつまでに終わらせるというか、始めますというのは具体的にありますか。
○企画課長(川畑裕一君)
 空き店舗活用という観点から、私のほうでお答えをいたします。
 これは、町長の答弁にもありましたとおり、本年度中に開設するということで、先ほど、内容については、議員おっしゃったとおり、シルバーショップの開設することによって、会員の方々が社会参加型就労支援にするというのが一つ、それからまた地域の方々が集える場としての活用、情報交換を行うことで会員の充実に努める、さらには、今回は「西郷どん」などの効果も視野に入れて、観光客のワンストップサービスなども手がけていくというふうな目的を持って開設を目指しているということですので、新年度中には開設できるということでございます。
○4番(松村絹江君)
 ますます安心しました。
 私たちも、ちょくちょく顔を出して、本当にさっきも言いましたけれども、お手伝いできるところがあればお手伝いして、やっぱりひとり暮らしの高齢者の方たちの話し相手になれればいいかなと思っています。
 あと、次の質問にありますけれども、出店です、お土産店の話なんですが、そちらのほうもこれから計画的に進めているということなんですけれども、やっぱり島の皆さんは本当に努力して、工夫して、一生懸命いろんなものをつくって、おいしいものをたくさんつくっています。それをいろんなところに置いて販売していますよね、Aコープだったり、いろんなところ交渉して、本当に頭が下がる思いがします。
 せっかく、そうやって一生懸命頑張ってつくってくれたお土産を、私たちはいいですけれども、あそこに行けばあるねというのがわかるんですけれども、これから「西郷どん」とかそういうのがあったりして観光客を呼ぼうとしているときに、あの、お土産、どこ行って買ったらいいのとか聞かれても案内できないんですよ、現実は。Aコープに行けばとか、そんな話しできませんので、ですからあそこに行けば何でもあるよというのがあれば、観光客の皆さんも、バスをおりて、みんなで行列組んで、そこに行くということが何となく青写真として見えないでしょうか。
 その辺も計画にあるというお話でしたけれども、そこもまた計画は、予定とか、いつごろまでというのはありますでしょうか。
○企画課長(川畑裕一君)
 観光客に対する特産品の販売所ということなんですけれども、これまでは、先ほどおっしゃったようにAコープであったり、それから観光協会、そしてあとは空港などで販売をしているんですけれども、あと、直接行きますと、そのお店の中でも販売しておりますが、次年度から、観光協会が、現在の場所ではちょっと狭いということで、知名町の下平川保育所跡地に新しく移転をして、そこで大きな店として出店をするという計画はなっております。
○4番(松村絹江君)
 それもまた安心しました。
 できれば、その建物も、先ほどの話もあったとおり、女性の方が多いんですね、旅行客というのは。女性の方というのは、やっぱりまず最初にきれいだとかというのを第一優先に見ますので、ただ建物を建てるだけじゃなくて、周りから見たときに、外からも中が見えるような透明のガラスだったりとか、とにかく見た目も、せっかくつくるんだったらきれいにして、あそこに行けば何でもある、別にまた、これを買おうと思わなかったけれども、これも買っちゃったというのが、結構そうですよね。
 ですから、その辺はぜひ建物自体あるいは買い物の仕方とかも、いろんな人の意見を聞きながら、早目の解決をして、早目の実行してほしいな、「西郷どん」にあわせて観光客にお土産いっぱい買ってもらわなきゃいけないと頑張っているわけですので、今の状態では厳しいかなと思いますね。ぜひ、実現のほうに向けてお願いします。
 次の質問にいきますけれども、町民税のほうは、先ほど前議員のほうからもありましたし、町長のほうからも答弁いただきました。その辺は、数字のほうは理解できました。
 まず、787万の減ということで、それでもいまだに2億1,000万という数字が残っている。解決は、すぐにはできないと思うんですけれども、この数字を見たときに町民の人がどういう思いをするかということを、仕事上でやっていれば、こうだからできない、ああだからできないという話ができると思うんですけれども、この2億1,000万とかという金額を町民の皆さんが聞いたときに、その数字だけがどうしても目にとまるんですよ。それで、頭に残るんですね、何でと、何でこうなっているの、そういう感情を町民一人一人が持っちゃうと、何で私たち、一生懸命払っているのに、私たちだって若いときに頑張って払ったよ、今、年だから払っていないのよという話も聞きますので、ある程度平等というか、そういうものに欠けると思うんですよ。
 町民の気持ちをやっぱり落ちつかせ、ああ、税金というのは払わなきゃいけないんだよという、そういうふうに持っていくのも私は行政の責任じゃないかなと思うんですけれども、そこら辺の見解を課長のほうでお願いします。
○税務課長(東 茂久君)
 2億1,000万、やっぱり町民の方が聞いたら、こんだけあるんだなと驚くかと思います。
 東日本大震災後、農業の所得が伸びなくて、それに伴って町税の徴収も落ちてきておりました。
 近年、農業生産額が上がり、徴収率もよくなってきております。今、サトウキビ、バレイショの収穫期であります、また収入期であります。今後、さらに収納体制を整えて、延滞金の圧縮に努めていきたいと考えております。
○4番(松村絹江君)
 課長にお尋ねしたいと思いますけれども、不納欠損というのがあると思うんですね。税の公正・公平という観点から、安易な不納欠損をしてはならないと思いますが、やむを得ず不納欠損せざるを得ない場合はどのような状況になったときですか。よろしくお願いします。
○税務課長(東 茂久君)
 不納欠損は、生活保護に陥ったときとか、財産の調査して、換価できる財産がないというときは不納欠損をしております。
○4番(松村絹江君)
 では、28年度にどれぐらいの金額があって、何件ぐらいありましたか。
○税務課長(東 茂久君)
 27年度において463件で、これが町税と国保に関してですけれども、575万9,000円ほど不納欠損しております。
○4番(松村絹江君)
 これは、安易な不納欠損ではないですよね、やむ得ない状況ということですよね。
 あと、最近、畜産を初め農業生産が好調なこの時期に、特に繰り越しの債権を優先して徴収努力をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
○税務課長(東 茂久君)
 繰越期において、時効が発生しないように、滞納繰越分を中心に徴収に当たっていきたいと考えております。
○4番(松村絹江君)
 税金というのは、本当に国民の三大義務であり、1つ目の義務は勤労であったり教育を受ける義務、それは受けなければ、納税のほうも、別に守らなくても、破っても罪にはならないというふうに書いてありました。でも、最初の2つは、もう本人がしなければ、本人のほうにはね返ってきて、勉強すればよかったなとか、一生懸命働けばよかったなというふうにしてマイナスになるんですけれども、納税は本人だけじゃないんですよね。やっぱり一緒に、同じ町民として暮らしているみんなに迷惑をかけるわけですので、社会人としてやっぱり納税をするのは当たり前という感覚をみんなが持っていけるように持っていかなきゃいけないかなというような感じを受けました。
 一生懸命勉強して、一生懸命働いて、税金を納めたら、皆さん、気持ちすっきりしますよね、そういう感じで、ぜひ税金の未収金の徴収については、大変だと思いますけれども、取り組んでいただき、本当に2億という数字を二度と町民の前にさらさないようにしてほしいなと思います。
 同じ関連で、霧島市の収納課の課長さんがいらっしゃって、私も参加しましたけれども、本当にプロ意識を持った方だなと思いました。そのときに、課長以下、若い職員さんが本当に一生懸命聞いて、うなずいていて、メモとって、何とかしなきゃいけないという思いで聞いていたと思うんですね。その後の取り組みを詳しく教えてほしいんですけれども、課長、お願いします。
○税務課長(東 茂久君)
 町長の答弁にもあったように、会議後、やっぱり高額な滞納者とか悪質とかいろんな例を持ってきていただきまして、それについて、どうやって折衝していくか、どういう手段で取っていくかということを教えてもらいました。それに気づき、今、研修を受けた職員は、それぞれ課題を持ち、努力しているかと思います。
○4番(松村絹江君)
 そうですね、やっぱり研修を受けて、そのままではどうかなと思うんですね。私が、もしその研修を受けたとしたら、私だったらこうするということを、もし私がそこのリーダーとしたら、研修を受けた職員に、あなただったらどうするのということを必ず聞きます。研修を聞いて、そのまま、ああそうなの、じゃ頑張ろうかじゃなくて、じゃ君だったらどうしたらいいと思うということで、一人一人聞くことでたくさんの意見が集まるんですよ。全部は実行できないですけれども、そういうことまで落とし込みをしたんでしょうか。
○税務課長(東 茂久君)
 研修後、やっぱりうちのベテランの親がおりますけれども、親のほうに、こういうときはどうしたらいいですかと聞く職員が何人かおりました。やっぱり、それなりに気づいているかなということは感じております。
○4番(松村絹江君)
 ぜひ、一人一人、優秀な職員ですので、いろんな考えがあると思うんですね。その考えを伸ばして、その人のやり方も全員で聞いて、それを課で統一してやって、本当に未収金をなくすような状況をつくってほしいなと思いますので、引き続き回収のほうは頑張ってもらわなきゃいけないなと思います。
 最後になりますけれども、あすの和泊を創る運動申し合わせ事項についてですが、教育長のほうから答弁がありました。
 平成22年12月の資料とお話ししていました。私の手元にあるのは、平成21年3月18日決ということで、このようなものがあります。
 なぜ、そういう話をしなくちゃいけないかということになりますと、やっぱり若い人たちに永良部でずっと頑張ってもらわなきゃいけない、あるいは都会にいる子供も呼びたい、あるいは定年後、やっぱり親の面倒を見ながら、農業もしながら島でゆっくり過ごしたい、あるいは都会で働いていて、島で農業したいとIターンの方、いろんな方を呼ばなくちゃいけないんですね、これから。子供さんは少なくなるし、高齢者はふえる、働き手が少なくなる。
 そういうときに、永良部に来て、1日、2日はいいんですね、和泊町にいても。ああ、いい人たちだね、気候もいいし、いいわという感じで終わると思うんですけれども、ずっと生活していくと、いろんな習慣とか昔からの伝統的なものとか、そういうのが複雑化しちゃうと、また帰ってしまうとか、やっぱり子供も呼べないわとか、そういうのはあると思うんですね、現実は。そこら辺は、教育長はどうお考えでしょうか。
○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
 お答えいたします。
 松村議員ご指摘のように、生活する上で、非常に古くから伝わる習慣といいますか、そういうのがしがらみとなって、若い方々、尻込みする方々もいると思います。
 中には、そういう昔ながらの伝統というのは、伝えていかなきゃいけないいいところもありますけれども、一方では現代の世界に合わなくなった習慣というのもあると思います。そのようなことを町民全員で見直そうということで、各団体の長が代表になってこの協議会を運営しているわけですけれども、なかなかうまく守っていけないというのが現状にあるようです。
 ぜひ、このような機会で代表の方々の皆さんの声を上げていただいて、やはり申し合わせが進んでいくことを、我々行政としても支援していかなきゃいけないというふうに思っているところです。
○4番(松村絹江君)
 その代表の中に、先ほど私言いましたIターンの方とか、あるいはUターンしてきた方だとか若い人とか、そういう人たちも入れないと、今までずっとやってきている人たちばっかり字から集めてやったんでは、これは変化はないと思うんですね、考え方というのは。その代表をどうして集めるのか、誰がトップに立つのか、行政で少しリードしてくれるのか、そこら辺もこの際しっかり決めてもらって、こういう申し合わせ事項というのがちゃんとあるわけですので、各家庭に毎年これが配られて、みんなが見て、ああ、和泊町はこういうことをするんだねということをみんながわからないと、ただの紙切れだと思うんですよ、これ、平成21年3月につくったものです。
 皆さん、それ全部わからないと思いますよ、どういうことを決めたのか。
 1から10まであります。1から7までは気持ち的なものです。地域で子供を育てましょうとか、親を大切にしましょう、墓参りをしましょう、花と緑いっぱいの美しいまちにしましょう、祝日には国旗を上げましょうとか衣食住の文化財を大事にしましょう、小さな親切を実行しましょうとか、精神的なものですね。
 8番が、お祝いなどの持参金は3,000円以内とし、案内状に明記しましょう、引き出物も廃止しましょう。9番、初盆などの法事では、案内されないところへ行かれないようにしましょう。10番、弔問時の香典返しはお礼状だけにしましょうとなっているんですよ。
 それ、今、初めて、私もこれを見て、ああ、こういうことを決めていたんだなということをわかりました。昔は、こういうのを毎年、申し合わせ事項をして、何か集まってみんなに配っていたはずだよねという話もちらっと聞いたりしましたので、それが全部、10がいいか悪いかは別にしまして、いらないものはカットし、必要なものはその中に入れていくと、そこをちゃんと話をして、若い人もIターンの方もUターンの方もこれをしっかり守っていただければ、さっき私が言ったようなことが起こらないかなと思いますので、ぜひその辺の取り組み、お願いします。
 その中の一つにぜひ入れてほしいのが、このお札みたいな、これ宗教的なものじゃないですけれども、門松ですね。今、松くい虫で松の木が全滅ですよ。本当に今の子供たち、永良部には松があるということを知らないで育つ子がいてるということですよね。門松にも、私も買って、ちゃんとやりましたけれども、できれば自然を守る、緑をやっぱり、かごしまみどりの基金というところで出している札ですけれども、奄美大島ではこういうのを玄関に張るだけで門松は立てないと、松を守るということです。
 そこら辺のところも、これもまた町民の方から言われたんですけれども、松の木がなくなった、自分で工夫して、せっかく苗木を植えたそうですよ。ちょうどいいころぐあいに、正月に行ったら全部切られていたと、門松のために。そういうことが実際あるわけなんですね。
 ですから、そこの申し合わせ事項の中に、これはもう本人の自由です、門松立てる、立てないは。でも、いろんなことを考えたら、こういうことも進めていけば、奄美大島では何年も前からやっているそうですので、緑を守るということも含めて、そこら辺も入れていく。いろんな、もう何年もたっているわけですので、いろんなものが変わってきていると思いますので、ぜひその辺も組み入れてやってほしいなと思いますけれども、いかがでしょうか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 松村議員が指摘したとおり、現状に沿わない申し合わせ事項になっているのじゃないかな、そういう思いをしております。
 この件については、七、八年前にもこの議場で、また全員協議会の中でも協議をしたことがございます。それについて、議員の方々も、また一般の方々も、いろいろな意見があって、標準的なものを決めようということで、この申し合わせ事項は決まりました。
 指摘のあったとおり、やはりIターンやUターン、永良部にいらっしゃる方々が永良部の交際費は非常に高いと、それをどうにかできないかという思いがあれば、そういう方々も新しい委員の中に入れて協議をしていくと、そしてまた和泊町に緑の松が消滅してきていると、そういうのに対応するために、その紙を玄関に張ってみてはどうかと、そういう意見もあわせて討議をして、協議会を来年度は立ち上げて、新しい申し合わせ事項として町民に配っていきたいと思っています。
○4番(松村絹江君)
 以上で私の一般質問は終わります。本当に身近なことばかりでしたけれども、一日も早く解決できるように行政のほうに要請いたします。
○議長(永野利則君)
 これで松村絹江君の一般質問を終わります。