発言内容 |
再 開 午後 1時30分 ○議長(永野利則) 休憩前に引き続き会議を開きます。 東議員の一般質問を許します。 ○11番(東 弘明) 町民の皆様、こんにちは。議席番号11番、公明党の東でございます。 今回の一般質問に2点通告してございますので、1点、畑かん施設の電気代対策について壇上より質問をいたします。 太陽光パネル発電を導入することにより、畑かん施設の電気代を賄うことはできないかお伺いします。 2点目は自席より質問をさせていただきます。 ○町長(前 登志朗) 東議員の1点目のご質問にお答えをいたします。 現在、和泊町の土地改良施設では、旧白百合土地改良区隣に太陽光発電パネルを設置し、管理施設の電源と余剰電力を売電しております。しかし、畑かん用ポンプの電源は商用電源のみで稼働しており、太陽光パネルのみでポンプを稼働させるためには発電される電力量と安定性が課題となります。また、新たに太陽光発電設備を導入するに当たっては、導入予定施設の構造や形状、敷地の面積などを総合的に勘案し、設置の可否について判断することとなります。 畑かん施設の電気代を太陽光発電で賄うことができないかとのご質問ですが、現在の畑かん施設の電気使用量や使用パターンなどを調査し、必要な太陽光パネル設置容量の算定と概算事業費の算出、補助事業の活用見込みなどについて検討する必要があります。また、太陽光発電設備の設置主体によって事業形態が変わることや、実際の運用に当たっては発電及び系統連系に関する手続なども必要となります。太陽光発電設備の導入については、初期費用や維持管理費、電気代削減額などに基づいた収支シミュレーションを作成し、施設所有者や利用者などと協議して進めることが必要であると考えております。 壇上から以上でございます。 ○11番(東 弘明) 今、町長からご答弁いただいたわけなんですけれども、今実際に改良区の運営が大変大変というその中で、何らかの土地改良区が自立して運営できるような、そういう体系に持っていく必要が早急に求められているのじゃないかという、そこら付近のところがありまして今質問をしているわけなんですけれども、今実際、太陽光発電で電気代を賄っている、日本各地にそういう市町村があるわけなんですよね。だから、そこら付近のところも一応勉強しながら、将来の本町の農業、いかに農家が高反収、高収入が得られるような水かけ農業、そこのところで農家に負担がかからないような、そういう取組をこれから本町でもしていくべきじゃないかなと思いながら、この質問をさせていただいているわけなんです。 総務課長にちょっとお伺いしますけれども、実際、1億の金を国から過疎債と辺地債、それで借りたときに、本町が実際に返していくその額はどれぐらいになりますか。単純でいいです。 ○総務課長(林 義仁) 過疎債の返済は70%の交付税バックがありますので、実際には今シミュレーションすることはできませんが、15年、3年据置きの12年起債だったかなと思いますが、70%の過疎債の交付税バックがあります。 ○11番(東 弘明) それを聞いているのが、大型公共工事、それを導入したときにいかに有利な過疎債とか辺地債とかそういうものを借りたときに、実際に1億借りて、単純なんですけれども、70%は国からの交付金があると。残りの30%、3,000万を3年据置きの12年で返済すればいいということです、単純に言えば。そして、じゃその残りの7,000万は何に使うのかということなんですけれども、そこのところが本町の経済成長のためにいろんな好循環を生んでくると思うんですよね。 だから一番大事なのは、今、太陽光発電で電気代を賄うことができないのかという質問をしているわけなんですけれども、大型の公共工事を本町も取り入れながら、その有利な起債を借りて本町の経済が好循環していくような、そういう取組が一番大事じゃないかなと思いながら聞いたわけなんですけれども、実際、農業用ため池水面を利用した太陽光発電についてということであるわけなんです。今実際、本町にもため池がいっぱいあるわけなんですけれども、このため池にフロート型の太陽光発電を備付けすれば、土地も要らないし、そのままで太陽光で発電ができるわけなんですよね。だから、そこら付近のところも念頭に入れながら計画ができないのか、よろしくお願いしたい。 ○耕地課長(山元博文) 今回の畑かん施設の電気代対策の質問でありますけれども、改良区の運営が厳しいということで、こちらで理解しているのは、売電収入のほうで改良区のほうの収入に充てて、厳しい運営を改善していく方向での質問だと思います。 今回、先行地域事業のほうで企画課のほうで取り組んでおりますけれども、耕地課のほうにも企画課から以前相談がありまして、町の大きなため池等ありますけれども、そこにフロートを浮かべて太陽光の話までは聞いておりましたけれども、その後、断念した経緯等もありまして、その経緯についてはまた企画課のほうで答弁をお願いしたいと思います。 ○脱炭素推進室長(永野敏樹) 先ほど耕地課長のほうからありましたけれども、ため池、水上フロートの太陽光発電の設置につきましては、脱炭素先行地域事業において電力量を確保したいという目的がございまして、各町内の大きめのため池、あとは民有地の近くではなくなるべく畑の近くにあるようなところ、大きめのところを調査して設置について検討したところではございますけれども、沖永良部の基準風速が46メートル毎秒ということで、全国的に設置は進んでいる状況ではございますが、やはり基準風速の違いが大きいということで、通常のため池型の水上フロート型を置こうとするとアンカーが3本、4本で済むところを、その5倍、6倍ぐらいのアンカーを打たないと固定できないと。水面じゃなくて水底ですね。なおかつ下がビニールシート張りのため池があると思いますので、そこからシートが破れて水漏れが起こる可能性もあるといったことから、費用対効果の面で通常の本土のほうで行われているのに比べると費用がちょっと高過ぎるのではないかということで、断念した経緯がございます。 ため池については、実際に現在本町がPPA契約しております事業者と現地を確認したりとか、耕地課サイドのほうにもいろいろ相談したところではございますが、断念した経緯がございます。 あとは、今新しい技術もいろいろ開発されているということですので、そういった情報を収集しながら、もし可能であれば、ため池の設置というのも今後また引き続き検討していくという考えでございます。 ○11番(東 弘明) 今説明があったとおりだと思うんですけれども、以前、国頭の耳付池、あそこにフロート式の太陽光発電を設置するということで地元で説明会等があったわけなんですけれども、あの耳付池は3等分に区分されているんですよね、水が下がると。それでも大丈夫かということで担当の方に聞いたら、それでも大丈夫なんだと、それでも十分できるという、そういうことをおっしゃっていたわけなんです。 今説明があったように、いろんな技術も進歩して、いろんな形で一番価値的な水面で発電ができるという、それ以上のことはないと思うんですけれども、そこのところを生かしていく、利用していく、そして農家のために出尽くしていくという、そういう方策もいろいろ研究し探りながら、そこのところが必要であればというか、ぜひそれを実現させてほしいという、そういう願いも込めてなんですけれども、そこら付近のところも今後の政策の中でしっかり検討して、できるような方向に持っていっていただきたいと思います。 そして、ため池に浮かべるのじゃなくて、ため池ののり面を使ったそういう太陽光発電もあるわけなんですよね。だから、フロートが駄目であればのり面とか、そういうところを生かして発電をしていくという、そういう方策等もありますので、そこのところも十分にしっかり検討しながら前向きにお願いをしたいと思います。 それで、前回でファームポンドの質問をしたわけなんですけれども、課長答弁の中にファームポンド、その中でため池がいっぱいあると。なんだけれども、そのため池から越山の標高の高いところまで水を送って、そこからファームポンドで自然流下で水をかけるという、そういう答弁があったわけなんですけれども、それはこっちは全く望んでいなくて、国頭のフーチャのそこら付近にため池がいっぱいあります。そこのところで畑かんをしてなぜ失敗したのかという原因があるんですよね。小さいため池を幾つも造って、そして畑かんを回すところは1か所のポンプです。そしてそこに、畑かんを回すポンプのところに小さいため池が中継して、そこに水をみんな送っているわけなんですよね。何重も経費がかかるということで、それも駄目になった経緯があったと思います。 わざわざ近くでため池があって、それを越山まで送るんじゃなくて、だから国頭の一番高いところ、喜美留の金毘羅付近、そこら付近もため池がいっぱいあります。そこのところにファームポンドをセットして、そして標高があまり高くありませんので加圧式のファームポンドで水をかけていくという、そういう方策をすると、万が一シートが破れたときに水の保管場所にもなるわけなんですよね。そこら付近の検討はどうでしょうか。 ○耕地課長(山元博文) お答えします。 前回の第3回定例議会におきまして、東議員から既存の畑かん施設にファームポンドを設置できないかという質問がありました。その際、町内には改良区が管理しているため池が約20か所、そこからポンプでそれぞれの圃場に圧をかけて畑かんのほうに利用しております。それぞれの電気代が高騰していることもあり、軽減するためにファームポンドを設置できないかという趣旨の質問だったと思います。 ファームポンドは高いところに設置する関係上、どうしても下からファームポンドに上げるにも電気代がかかります。そのようなことから、これまでの県営の事業におきましても、計画時点で地理的条件や建設費用と維持管理費等を総合的に比較して検討しているという答弁をしたかと思います。 ファームポンドに加圧のポンプというのは間違いないですよね。 (発言する者あり) ○耕地課長(山元博文) 以前から議員がおっしゃっている、ファームポンドは上から自然流下で電気代がかからないということで質問が度々あったかと思いますけれども、加圧にするとまた電気代もかかりますし、そのような検討は現在のところされていないところです。 ○11番(東 弘明) その質問をしたときにいろいろ説明したと思うんですけれども、こっちが今、太陽光で電気代の軽減ということでお話をお願いとかもしているわけなんですけれども、実際に末端のため池から加圧して畑かんを回したときの電気料と、一旦ファームポンドに上げて、標高差60メーターだと6気圧かかると思います、ファームポンドに上げるまで。下から畑かんの水かけを加圧ポンプだけでかけるんじゃなくて、6気圧かかりはするんですけれども、そのファームポンドに上げる、そこに圧がかからない、6キロかかるんですよ。そして水を上げやすくする、そうして高台に水を上げて、一番高い、標高差がないところはそれなりの圧をかけないといかんと思います。そしてまた、下に下がれば減圧弁で水の調整をしたり、いろいろそういうやり方はあると思うんですよね。 だから、そのことをこっちはお願いしているんであって、ファームポンドを何のためにつけるのかということで伊江島の例とかも挙げました。課長の答弁では100メーターあまりの高い山があるというんですけれども、あの山は崖ですよ。そこにはファームポンドも何もつけません。だから、伊江島のファームポンドがどういう形態で水を全体的にかけているのかということもちょっと勉強していただいて、そして取組をしていただけないでしょうか。 ○耕地課長(山元博文) 検討していただけないかということでありますけれども、本町の県営事業のほうは、区画整理等は令和2年度に終わりまして、国営事業がただいま動いておりますけれども、あと1年3か月、7年度末で完了の予定となっております。その後、県営事業の国営附帯地区の事業の畑かんも8年、9年で終わる予定となっております。そのファームポンドは、先ほども答弁しましたけれども、計画時点でファームポンドを設置したほうがいいのか、加圧等のほうは総合的に判断して比較しての事業となっておりますので、ファームポンドの検討はこれからもないと思っております。 ○11番(東 弘明) ないということで、はい分かりましたで終わるわけにはいかなくて、農家が潤うためには何が何でも必要なものであります。必要不可欠です。実際にため池というのは、今でもシートが破れて水がたまらない、そういう池等もいっぱいあるわけなんですよね、国頭辺りには。だから、そこら付近のところの水だめとしてもこのファームポンドは価値があるものです。そこら付近のところからも、できないんじゃなくて、どういうやり方をすればできるかという、島民のために。そこら付近のところの発想が一番必要じゃないかと思っていますので、できないんじゃなくて、どういう形で、どういう予算を使って、どう取り組めばそれが可能なのかという、そういうチャレンジもしていただきたいと思うんですよね。そこら付近のところはしっかりとお願いをしておきます。 太陽光発電、再生可能エネルギーの件なんですけれども、今、奄美でも丸紅と九電が合同会社をつくって再生可能エネルギーで大島を網羅しようという、そういう取組とかも始まっているわけなんですよね。だから、脱炭素先行地域として本町が取り組んでいるそのものをどうすれば農業に生かしていけるのか、そこら付近をしっかり考えながら、再生可能エネルギーで本町が化石燃料を炊かなくてもそれで賄っていけるような、それが先行地域だと思うんですよね。だからそういう努力、それもいろいろ研究して努力していかなければできないことだと思いますので、その点もしっかりと取組をお願いしたいと思います。 1点目の畑かん施設の電気代対策についてはこれで終わります。 2点目、異常気象対策の取組について、11月の大雨被害の状況と今後の対策をどのようにしていくのかということで、池田議員と桂議員からもあったわけなんですけれども、これも答弁一緒ですか。じゃ、よろしくお願いします。 ○町長(前 登志朗) 東議員の2点目のご質問にお答えをいたします。 総務課関係の被害状況としては、住家で床下浸水が9件、非住家で床上浸水が1件ありました。浸水しそうな住家は、消防団が出動しポンプ車による排水で対応しております。浸水対策として、被害が想定されるまたは発生している住家の被害を最小限に抑えられるよう、消防団と連携し、排水作業を早急に行える体制づくりを継続してまいります。 土木課関係の町道においては、舗装剝がれが3件あり、2件は工事発注、1件は土木課道路維持班で対応済みです。今後は、排水機能を強化するためかさ上げ工事などを行い対応してまいります。 経済課関係としては、農作業、バレイショ、ユリ球根の被害額約292万円と試算されております。JAあまみと連携し、収入保険の対象となる可能性があることから、被害面積の把握と被害圃場の写真を撮っていただくよう周知するほか、滞水した圃場には予防薬剤の散布を呼びかけるなど、注意喚起を行ったところです。 今後の対策として、情報収集に努め、被害軽減の対策などについて農家への呼びかけを行ってまいります。あわせて、収入保険制度などの周知にも努めていきたいと考えております。 耕地課で担当している農地や水路など施設においては、11月10日以降も基準値を上回る雨量があり、その分も合算し29件確認をしております。国庫補助による災害復旧事業、水土里サークル活動を活用した復旧、事業での対応が困難な被災箇所については、町単独による復旧工事を検討しているところです。 現在、水土里サークル活動において、農地の軽微な復旧や水路に堆積した土砂などの除去作業を実施しており、今後も地域資源の管理、農業用施設の機能増進を図る活動を実施します。また、基準値を上回る雨量を確認した際には巡回を行い、被害などの早期発見に努めてまいります。 生活環境課の水道事業においては、大きな被害はございませんでしたが、第1汚水中継ポンプ場への不明水の流入が増加し始め、夕方には処理室内の汚水床上浸水が発生し処理能力を超えたため、バキュームカーを依頼し和泊浄化センターへ運搬する対応を行っております。不明水については、その発生原因と発生箇所の特定が困難であり、解決するべき課題となっております。集水地域ごとのマンホールポンプの運転状況の分析調査や各家庭における誤接続の周知など、原因の特定調査に取り組み、必要な対策を講じてまいります。 壇上からは以上でございます。 ○11番(東 弘明) この前、11月8日に与論島で発生した豪雨は、線状降水帯が停滞して夜半2時30分に特別警報が発出され、床上浸水の被害まで発生しました。幸いに人的被害等はありませんでした。また、6年前にも同じような豪雨災害があり、復旧整備した箇所が今回同じよう浸水しました。そのときに、何十年に一度の災害と言われていましたが、気候変動によりいつ起こるか分からない災害となりましたと。その災害の状況を確認しに窪田参議院議員と松田県議と3人で与論を訪問し調査した畑では、土砂が流入してビニールハウスや農業用設備が損壊、農家は自力では畑として再生できるか分からないと語っていました。 また、町の農政担当からは、石灰岩でできている与論島では、雨で流出した表土を島内で新しく作ることができないと、島外から仕入れるにしても町の作物に合うか分からないと、いろいろそういうところも困惑しておりました。 また、牛舎を見てきたんですけれども、低いところにあって、浸水と併せて牛を2度牛小屋から移動させたという、そういうお話等も聞かせてもらいました。そして、泳いでいる牛が何頭かおって、それも放しておったから生きていたと。つないでおればそこで溺れていたという、そういう状況のところ等もありました。 現地調査をしてみて、あれだけの災害が発生したのに人的被害がなかったのは、与論、また永良部でもそうなんですけれども、防災意識の高さであり、危ないときは出歩かないは地域でも推奨していただきたいと感じました。 一方、台風対策のために家とかも牛舎なども低いところに風が当たらないようにという、そういう低いところに設置されており、こうしたことが一時の豪雨災害に弱いことも見て分かったところなんです。 そこら付近のところを感じながら与論に行ってきたわけなんですけれども、今回この質問をしたのは、実際に本町の8、9、10の総雨量はどれぐらいだったでしょうか。 ○総務課長(林 義仁) 8日から10日にかけて252ミリです。 ○11番(東 弘明) 3日間で252ミリですよね。与論では実際に想定外というような物すごい雨が降っているわけなんですよね。24時間雨量で気象庁の観測所で594ミリ、与論の観測所で813ミリという、そういう雨が降っているわけなんですよ。3日間で251ミリ、24時間で与論ではこれだけの雨が降っているわけなんですよね。実際には災害というものにどう対処していくのかというのが一番こっちが聞きたいことなんですけれども、想定外で片づけるのか、想定外を想定内にするような取組、それを本町がどういう形で計画していかれようとしているのか、その点をお聞きします。 ○総務課長(林 義仁) まず、今回は12時26分に大雨警報が発令されまして、12時30分、本町の情報連絡体制が配置されました。 まずは町民の生命、財産を守ることが第一という目的で、総務課としては、12時38分に大雨警報が発令された、または土砂災害警報がこれから発表される予定ですということで、区長さんのほうにLINEで報告をしまして、避難所開設等があるかも分かりませんよということで、町民、字民の生命、財産を守ることをまずしてくださいという報告はしております。 以上です。 ○11番(東 弘明) 放送でそこのところを流すことも一番大事です。そうして一番は、生命と財産を守るということはいかに緊急事態ということで、市来議員から自衛隊とかそういうものの話等もあったんですけれども、想定外、そういうことが起きたときにどういう対策を練って、本町の町民の生命と財産をしっかり守っていく体制ができているのか、取り組んでいるのかお聞きします。 ○総務課長(林 義仁) 和泊町地域防災計画の中にもうたわれておりますので、その体制をさらに継続し、また強化しながら、地域防災組織とつながりを持ってこれからも継続していきたいと思います。 ○11番(東 弘明) じゃ、そこのところは想定外になったときにさらに深刻な状況、大変な状況になってくると思いますので、想定外という与論の800ミリ、そういう雨が降ったときに本町でどういう危険が生じてくるのかという、そこら付近も想定内で考えて、今後しっかりと計画を立てて取り組んでいってほしいと思います。 そして実際、うちも10日にちょっと都会に出ていまして、10日に沖縄から永良部に帰ろうとしたんですけれども、大雨特別警報が出ていて、2時間遅れでよく飛んでくれたなと思いながら島に帰ってきたわけなんですけれども、帰ってきて、その足で町内をみんな回っていました。そうしたら至るところで畑の土砂が県道とか農道とか町道に流れていて、通れない状況のところも多々ありましたよね。だから、そこら付近のところが今後の対策の中では一番大事じゃないかなと思うわけなんですけれども、これは耕地課で豪雨災害ということで災害調査をした、その資料もらってあるわけなんですけれども、多くがのり面崩れというのがあるわけなんです。のり面が何で崩れやすくなっているのか、そこら付近の分析はされておられますか。 ○耕地課長(山元博文) お答えします。 土地改良事業におきまして区画整理をした際に、事業の際は標準区画、3反区画で造るわけなんですけれども、その際2%の勾配をつけまして、圃場の角に1か所、三角土砂止めを設けます。第1段階の赤土をそこで拾う形で、その上水を落水口から水路のほうへ流すようになっております。事業完了当初はそのような形で圃場のほうも畦畔等が30センチばかりの高さで圃場の周りにあるわけなんですけれども、長年の営農の中で機械等で崩したり、今回ののり面崩れの原因となりますのも畦畔が崩れていたり、そういうのが原因かと思っております。 ○11番(東 弘明) 今、課長がおっしゃられるとおりだと思うんですけれども、三角の溝が畑の1か所に水を集めて、そこから側溝に落とすような、そういう構造になっていると思うんです。今のり面が崩れているところは、角っこじゃなくて畑の真ん中、大方畑の中のほうでのり面の崩落があると思います。それは、今の農家の農業の仕方がいろいろ関係しているところもあるんじゃないかなと思います。今、機械化が進んできて、トラクターでロータリーをかけるときには必ず隅のほうに向かって敷いて、またそこでUターンして、隅っこのほうでUターンします。そうするとどうなるかというと、真ん中のほうがくぼんで隅っこのほうが高くなるんですよね。そこのところがのり面の第一の一つの原因じゃないかなと思います。そこら付近のところも農家のほうに呼びかけをするということは一番大事なことで、そこら付近のところをデータを集めて、なぜのり面がこんなに崩れるんだよという、その調査をした後でしっかりとそこのところを農家に周知をしていただきたいと思います。 それと、昔の人は、方言でいうとファッテージと言うんですけれども、額縁水路というそうです。実際には、昔の人は畑の真ん中のほうにくわで土をみんな上げて、ファッテージ、畑の隅っこは、水路は特別造っていないんですけれども、畑の四隅から水が流れていくようになっていたんですよね。今、機械化に伴って、畑を少しでも耕作面積を広くしようということで、額縁水路が実際は大半のところが今ないような状態になっています。それが、大雨が降ったときに畑の表土、それが道路に流れ込むという、そういう原因もあると思うんですけれども、そこら付近のところの認識と対策はどうでしょうか。 ○耕地課長(山元博文) 表土の流出の対策ということでありますけれども、農地のほうは、耕地課のほうで管轄しております県営事業のほうで区画整理等終わりまして、個人のほうへ引き渡されております。その後は、個人各農家の責任で農地のほうは守っていかないといけないと承知しております。それで、こちらのほうでも基盤整備による勾配修正など抜本的な対策は必要かと思いますけれども、時間と費用がかかる等もありまして、農家個々でできる簡易な対策等をしていただきたいと思います。 今回の11月10日の雨は、時期的にバレイショ植付け前、植付け中ということで、耕うんしたばかりの後の強度が軟らかかった関係もありましたけれども、1年を通じて裸地の面積を少なくするということで、営農の収穫が終わって次の収穫までの間とかに緑肥を植える、そこで被覆率を上げるということで、水が直接畑にそっくり当たらずに、そういう対策とか、また勾配がきついところにおきましては勾配に対して垂直に等高線上に植えるとか、流量のスピードを少しでも遅くするとか、農家が個々でできる対策は、あとほかにも先ほどありました額縁水路、圃場の周りですね。そこも工事が終わりましたときには畦畔がちゃんとしているので大丈夫なんですけれども、長年営農している中で、もう勾配が変わってきておりまして、また隅のほうは草木等も大きくなりまして、本来、上からきれいに流れる水路がうまく乗らなくて、永年たった農地においてはそのような原因もあるかなと思いますので、ぜひ、自宅、家屋、宅地等と同じで、自分の農地は自分でまずは守っていただきまして、貴重な宝であります赤土は自分の圃場から外に出さないという農家の意識づけのほうをお願いしたいと思います。 あと、できない外のほうに関しましては、今回のような圃場の真ん中の辺から来るのは、確かに、昨日から答弁しておりますけれども、水路等に土砂が堆積した関係等ありまして、そこから水路の向きが変わりまして圃場のほうに入り、次の圃場に入り、次の圃場に入りという、真ん中付近ですごく表土のほうが流出しているのが今回見受けられております。 ○11番(東 弘明) この件は、今回与論へ行ったときに本当に勉強させていただきました。それというのは、基盤整備をした後、表土がみんなどこに流れていったか見えないぐらいなくなった上に、今度は基盤整備の基盤のほうですね。そこに石ころとかいろんなのがあるわけなんですけれども、表土はなくなって、その基盤の石ころが下のほうにみんな流れていました。それで与論では表土がないということで、国会議員にもお願いしていたんですけれども、地元には表土がないと。その表土対策をどうにかしていただけないのかという、そういうお願い等とかもされていたんですけれども、今実際、本町も、沖永良部島でも基盤整備事業が進んでいるわけなんですよね。実際に基盤の表土というのは、昔は45センチで、今最近になって60センチになっているんですけれども、これが赤土流出で毎年少しずつ少しずつ海に流れていったときに、表土は減ってくるわけよね。今度は機械とか使ったときに下の基盤の石ころががらがら当たると、そういうこともありますので、その畑の表土の流出、それを減らすために、さっき言った額縁水路を各農家がしっかり取り組んでいくと。 これは去年、課長と喜美留のほうで、上の畑の上流部のほうに額縁で溝を掘ったわけなんですけれども、そこは毎年畑の表土が流れて道路が通れないような場所でした。だけども、今回そこへ行ってみたら赤土が一つも流れていないのよね。だから、一番大事なのは、農家にそういう意識づけをしていくためには、するのは農家ですので、自分の畑、生命、財産、自分で守るんだよと、だけどもこういうやり方があるんだよということは指導していただきたい、普及所と一緒になってですね。そうでいないと何年か後には畑が使えない状況になってくると思いますので、そこら付近の取組を課長、お願いできますか。 ○耕地課長(山元博文) ただいまの件につきましては、耕地課サイドだけでなく、営農のほうも関わってきますので、技連会等、また関係機関の会合等でも出して検討していきたいと思います。 ○11番(東 弘明) その件はよろしくお願いします。 側溝の土砂上げということで質問等あったわけなんですけれども、側溝の土砂の中には表土が少なくなった畑に返してあげる、そういうきれいな表土もあるわけなんですよね。それとまた、石ころが混ざって畑に入れられない、もう捨て土しかできないというような、そういう土もあります。そこら付近のところをずっと以前の一般質問でもさせていただいたんですけれども、農地水の皆さん方で使える土砂と廃棄する土砂とを分けて、国頭の廃坑ため池とかそういうところが多々あるんですけれども、そういうところに仮置きしてためておくという、そうすると実際には表土が流れたときにその土砂を畑に還元することができるようになってくると思うんですけれども、そこのところは努力できないでしょうか。 ○耕地課長(山元博文) 農地水、多分、多面の水土里サークルのことを言っているかと思いますけれども、以前は農地水と言っていましたけれども、今は多面的機能支払交付金、通称水土里サークルのほうでの事業のことだと思います。確かに事業の中におきましては、側溝の土砂上げ等もメニューの中に含まれております。その後の対応としまして、以前の定例会で沈砂池の話等もあったときに、沈砂池の土をまた圃場に返して皆さんで使っていただくとか、そういう答弁をしたかと思いますけれども、今回のような使える土とまた石混じり、いろいろあると思います。そこを1か所に集めて使える土と使えない石とに分ける、そういう施設等も何か検討をこれからしていかないといけないかなと思ってはいますけれども、早急にはそのような施設等の検討まではできないと考えております。 水土里サークルのほうでできる範囲で、また自助、共助でできない部分は公助のほうで考えていきたいと思っております。 ○11番(東 弘明) それと、水土里サークルで側溝ざらいとかそういうことをしていただきたいとこっちも思っているんですけれども、実際には、大きい集落、小さい集落では予算にあまり差があり過ぎて、小さい集落に行くとビーバーで人夫が来て、それで道路、農道脇の伐採をすると。あとは機械を使って側溝ざらいとかそういうものができないという、そういう今現実があるんですよね。国頭等は重機で木とか側溝ざらいも予算があって十分にできるんですけれども、小さい集落に行ったときにそれができない集落、そこのところが側溝が埋まったりしたときの予算化、それはどうにかできないでしょうか。 ○耕地課長(山元博文) 人口の多いところ、少ないところがありますけれども、水土里サークル事業におきましては、農振農用地に位置づけられた土地の面積で各組織の交付金が決まっております。広域化になりまして、そのような小さな集落におきましても予算が少ないところもあります。人手が足りない、そういったところもあります。今回のような土砂上げ等は、人力でできるところ、できないところがありますけれども、重機を使ったりオペレーターをお願いしたり、Aという組織からBの組織の皆さんにお願いして入っていただく仕組みもできておりますので、その件につきましては各組織の区長さん、代表の方も承知しておりますので、また組織のほうで検討していただきたいと思います。 予算については、交付金のほうでもう面積によって決まっておりますので。 以上です。 ○11番(東 弘明) その件は、当然区長さんか水土里の責任者もされているわけですよね。その区長さんから、実際に自分の字は予算がないと。これは、地域住民から側溝に畦畔が崩れて土砂で埋まっていると。人力ではどうもできんと。なんだけれども水土里を、字ではそこのところを片づけることができないという、そういうお願いとかもいただいていて、そこのところは。でお願いしているわけなんですけれども、実際にはそこら付近のところが水土里だけじゃなくて耕地課単独とか、そこら付近のところでも予算を取って農地をしっかり守っていくというそういう対策は、今後の想定外の雨が降ったときには、それこそ対応がし切れなかったでは終わらないわけなんですよね。そこには災害が起きるという、そういうもろもろの事情等もありますので、そこら付近のところを何とか町長、町の中での予算を組んでいただいて、どうにか農地を守る、人と生命と財産を守るということになると思うんですけれども、そこら付近のところの検討とかもお願いできないでしょうか。 ○議長(永野利則) ここで東議員の質問を保留し、休憩します。 休 憩 午後 2時22分
再 開 午後 2時24分 ○議長(永野利則) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ○11番(東 弘明) 今、休憩中に議長からのアドバイス等もあったわけなんですけれども、実際にそこのところは議長さん、耕地課、担当課もこの集落に入ってみてください。でなければ、今、耕地を広げればという話がありました。これ、耕地を広げることはどうすればいいのかということも問題視できます。だから、そこのところが基盤整備をしたその圃場面積というのがあるわけなんですよね。何もしていない原野には出ないでしょう。だから、そこのところがあって縛りがあるものでそのことをお話ししたところです。 だから、そこのところで別枠で小さい集落で重機とか入れることができない、そういうところがあれば町のほうでどうにか予算を取ってそこに充てていくという、以前、こっちも農道の草取り、グレーダーで削って農道をきれいにしたこととかありました。そのときには土木課、耕地課サイドが予算を持っていって、そこからの場所を決めて、そこのところ、農道、町道の整備をしたことがあるわけなんですけれども、そこのところが今実際には水土里サークルというそこら付近のところに還元されてきていると思いますので、そこら付近のところを小さい集落でそういうことができなくて不便なところ、そこのところに何らかの手だて、配慮をお願いしたいと思います。 今回の一般質問を終わります。ありがとうございました。 (発言する者あり) ○11番(東 弘明) お願いできますか。町長にお願いできたらお願いします。 ○町長(前 登志朗) ありがとうございます。 答弁の中でもお答えしたのですが、もちろん、いろんなそういう水土里サークルとかでできない事業については町単独で賄ってまいりますし、また、今回の与論のような激甚に近いようなもののときには、すぐ国や県にもお願いに行って、そういう対応もしてもらうように対応いたします。それぞれの場において最善の対応をするように努めてまいります。 以上でございます。 ○11番(東 弘明) じゃ、ありがとうございます。これで今回の一般質問を終わります。ありがとうございます。 ○議長(永野利則) これで、東議員の一般質問を終わります。 ここでしばらく休憩します。 休 憩 午後 2時27分 |