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更新日:2025年3月17日

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12月11日(一般質問:桂弘一議員)

発言者

桂弘一

発言内容

再 開 午前10時30分
○議長(永野利則)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 桂議員の一般質問を許します。
○10番(桂 弘一)
 うがみやぶらー。議席番号10番、桂弘一でございます。
 私は今定例会、令和6年第4回定例会に2点の一般質問を通告してあります。壇上より1点目の質問をさせていただきます。
 災害対策について、1.11月の大雨による農作物、畑地、道路等の被害状況を把握しているか。2.どのような対応をしたのか。また、次に備える対策をどう考えているのか。
 壇上よりは以上でございます。昨日、同僚議員が同じような質問をしましたので、執行部の端的な回答を求めます。
○町長(前 登志朗)
 桂議員の1点目1.、2.のご質問にお答えいたします。
 野菜関係は、植付け直後のバレイショ種子が大雨による土の流出で露出する被害があり、被害面積約2.1ヘクタール、被害額は約280万円と試算されています。植付け直後の培土などにより、土が固まり切っていない圃場において発生しているものと考えます。
 対応として、JAあまみと連携し、収入保険の被害対象となる可能性があることから、被害面積の把握と被害補償の写真を撮っていただくよう周知しているところです。
 花き、球根関係の被害は、植付け直後のユリ球根が露出する被害額は約12万円と試算されています。切り花に関しては大きな報告は受けておりませんが、滞水した圃場には予防薬剤の散布を呼びかけるなど、注意喚起を行ったところです。
 被害のあった農地は15件、施設は13件、それ以外で1件確認しております。復旧については、国庫補助による災害復旧事業、水土里サークル活動を活用し、事業での対応が困難な箇所については町単独による復旧工事を検討しているところです。
 対策として、水土里サークル活動における地域資源の管理、農業用施設の機能増進を図る活動を実施してまいります。
 町道においては舗装剝がれが3件あり、2件は工事発注、1件は土木課道路維持班で対応済みです。今後は、排水機能を強化するため、かさ上げ工事などを行い対応してまいります。
 壇上からは以上でございます。
○10番(桂 弘一)
 大方は昨日同僚議員が質問しています。また、私の後に続く議員からも被害対策についての質問があると思いますので、昨日の質問のまず確認からさせていただきたいんですが、側溝の管理というか土砂上げ、詰まったところですね。そこについては字の水土里サークルでという話があったんですが、水土里サークル場合、やっぱり対象があったりしますよね。その対象外も字でというような話が区長さんとはちゃんとついているのか。また、上げた土砂の捨て場所とか、そういったことも細かく話合いができているのかどうか、そこを確認をいたします。
○耕地課長(山元博文)
 お答えします。
 昨日の答弁でも、水路の土砂上げ等は、耕地課の管轄しております水土里サークル事業におきましては、協定に位置づけられた農地の中にあります水路、農道、ため池等ありますけれども、その位置づけられた箇所が活動の対象となっており、道路といいましても県道、町道、農道とありますので、耕地課における水土里サークル事業においては農道関係水路になります。
 あと、土砂の捨場でありますけれども、町のほうからどこどこに捨ててくださいとかいう指導はしておりませんが、各組織において木の伐採等、草刈り等した場合には、各字、置場があるところがあったり、また仮置きして枯れた木を軽くして廃材を処分する費用もこの事業で出ますので、そのような指導はしております。
 耕地課は以上です。
○土木課長(西村雄次)
 町道に関しての側溝の詰まりということでありますが、まず土砂の流出先というか、それにもよりますが、場所を確認しまして、畑の耕作者と、あと区長さんと話をして協議して、どのように処理をするかということで一応話をして取り決めております。
 また、土木課で行った場合には、土木課の置場がありますので、そちらのほうで処理をするということになっております。
○10番(桂 弘一)
 字に投げるんであれば、そういった土砂の捨て場所とかそういったものもちゃんと細かいところまで話をすべき事案なのかなというふうに思っているところです。
 私、内城から古里に抜ける道、火葬場に抜ける道ですね。あそこをよく通るんですが、山というか、そういった中でまだ詰まっているところがあったんですね。ここが果たして昨日の答弁からいって水土里サークルでできるのかなというような疑問があったりとか、例えばAコープからずっと和に向かって、県道に向かって上がってきて、県道を突き抜けて根折に抜ける線がありますよね。あそこが物すごく赤土が、表土が流されていたんですが、その直後見に行ったら、道路は、恐らく町がやったのかなというふうに思ったんですが、きれいに赤土が排除されていましたが、その赤土は、ちょっと広めの側溝ですが、道路と同じ平面になるぐらいいっぱい詰まっていて、これは土砂上げするにしても上げた土はどうするのかなというような思いがあったり、内城の区長に聞いたら、内城でそういうことはなかったのかという話をしたら、ヤジャゴという泉がもう底いっぱいに砂がたまっていると。やったところでその取った砂の捨て場所とかいうのがどこに捨てるんだろうというようなこともあったんで、ぜひ、いい機会と言えば少しおかしな話ですが、日頃からそういったところの話も字と緊密な連携を取って、土木課、担当課、よくしていただきたいなと思います。
 それと、昨日出ていなかったんですが、沈砂池の管理はどこがやるのかということと、今回、沈砂池があふれて畑も池みたいに連続してなっているような箇所があったんですが、そういった箇所は把握しているのかどうなのか、何か所ぐらいあったのか、そこを質問いたします。
○耕地課長(山元博文)
 沈砂池のほうでありますけれども、私は、この29件のうちの1件は確かに沈砂池がオーバーして、そこから流出による表土等も流れた箇所は確認しております。また、先ほども答弁しましたけれども、水土里サークルのほうで水路の延長上にあります沈砂池のほうも活動の範囲となっております。
 組織において、きれいにしている組織もあります。まだ時間が足りずに追いついていない組織もあります。また予算も残っておりますので、今回、土砂上げと沈砂池等のほうに活動で予算を執行していただくよう、運営委員会のほうでも伝えてあります。
 以上です。
○10番(桂 弘一)
 沈砂池の管理も徹底することを要望いたします。
 それと、いわゆる暗渠というやつがありますよね。暗渠の数は、大体町内のどういったところに何か所ぐらいあるかということは把握はしているのかどうなのか、お尋ねします。
○土木課長(西村雄次)
 町道の暗渠に関しまして、各所にあるということでは私も何か所かは把握しておりますが、全て把握とまでは多分いっていないのかなと思います。今後は、またそういうところも把握していかないといけないのかなと思っております。
○10番(桂 弘一)
 ゆうゆう市の反対側ですね、県道じゃなくて。の反対側、あれカタヤマからずっと水があって、以前の大雨のときに暗渠が詰まって池みたいになっていたときがありました。そのときに、舗装をしたり側溝がそこに流れるようになっていたりとかということで、以前と違って物すごい水流があって、ペットボトルや空き缶のみならず、サンテナカゴまで入ったというような話もあったりして、また国頭字の暗川ですか、そこも詰まった云々の中で同僚議員から質問があり、字でということがありましたよね。喜美留の暗渠のほうも大分堆積物がたまっていって、もう下に流れていく口がほとんどないような状態になっていたりもします。
 我が家の近くにも暗渠があるんですが、舗装道路で物すごい水流なんですね。そういったところで小さな小石や砂とかそういったのがいっぱい運ばれてきて、取るんですが、取って、そうすると何年もたつと小山みたいのができたりしているんですが、暗渠についてもこの機会ですから字の区長さんたちと話を持って、年に1回ぐらい管理をというようなことも必要なのかなというふうに思っています。
 もう一度、土木課長、暗渠について一言お願いします。
○土木課長(西村雄次)
 お答えします。
 すみません。今、桂議員から暗渠ということで、私は横断するマンホールのことと思っておりました。失礼しました。
 暗川とか水を吸う場所のことということでよろしかったでしょうか。
 暗川とかの場所については、土木というよりは企画課のほうでもいろいろ事業を用いて整備したりもしているようですので、担当課というか関係課と協議しながら、また区長さんとも話をしていければと思っております。
○10番(桂 弘一)
 ぜひよろしくお願いいたします。
 我が家のところの暗渠に引いている水路は、上げる場所がなくて私有地に掃除したときに上げたりというようなケースがありますが、それをどうのこうのというわけではございませんが、暗渠までの水路、そういった状態もぜひ把握する必要があるのかなというふうに思いますので、要請です。
 それでは、2点目、教育委員会事務局の人事についてですが、文化財担当は、現体制で弊害はないかという質問でございます。回答をよろしくお願いいたします。
○教育委員会教育長職務代理者(永井 徹)
 桂議員の2点目のご質問にお答えいたします。
 令和6年12月現在、本町教育委員会における文化財係につきましては、博物館学芸員資格及び文化財の調査経験を有する正規職員が1名、文化財の調査等を通算で10年以上経験した会計年度任用職員2名、2年目の会計年度任用職員1名となっております。
 なお、大島郡内の市町村において文化財を専門とする正規職員数が1名以下のところは、知名町、与論町、大和村、宇検村、龍郷町となっております。
 現在、本町教育委員会においては、知名町教育委員会と合同で国庫補助事業を活用し、沖永良部島の墓跡群調査を実施しています。本事業は、令和7年3月に知名町と合同で調査総括報告書を刊行し終了となり、今後は国の史跡指定に向けた作業へ移行していきます。
 その次に、沖永良部島の墓跡群の国史跡指定のめどが立った段階で、世之主の城跡または孫八等の城跡遺跡の調査が計画できればと考えております。
 また、これら調査事業と並行して、世之主の墓や城跡の損傷の対応に当たっています。石積みなどの修復や史跡整備に関しましては、保存管理、整備、活用計画の策定も急がれるところです。
 文化財を専門とする正規職員が複数おりますと、複数の史跡の調査や保存管理、整備、活用計画の策定についても同時に対応できるかと思います。しかし、採用の募集をしても申込者が少ないことが近隣市町村でも課題となっているところです。
 教育委員会事務局では、優先順位を検討し当該人員で業務を行っているところですが、大学へ働きかけるなど人材情報の確保に努めながら文化財行政の推進に取り組んでまいります。
 以上で終わります。
○10番(桂 弘一)
 文化財担当、もう相当長いんですよね。彼は一般職採用だったんですか。それとも資格採用だったんですか。
○総務課長(林 義仁)
 資格を有する一般職という形で採用されております。
○10番(桂 弘一)
 特殊な知見を有する部署です。ですから、なかなか次の人がいなければ、あるいは次を育てなければ異動もできないというふうに思っているところですが、教育委員会から全く異動がなくて、それで特殊な知見を有する文化財担当と。現場を持たれて、また資料調査研究で歴民館の裏に自分の居場所があるという中で、このまま異動なしで教育委員会にずっといて、課長クラスの能力があったとしても今のままでは局長職には現場を持っている中で上がっていけないんじゃないのかと、また、そういった意味で彼のキャリアアップを潰しているんじゃないかなというふうに思っているんですが、その辺のところをどうお考えなのか、お聞かせください。
○教育委員会教育長職務代理者(永井 徹)
 お答えいたします。
 現在担当しておる職員は博物館の学芸員資格を有しております。ということであれば、今現在埋蔵文化財の調査というものをやっているわけであります。それ以外の一般行政職、私も含めてですが、その者が埋蔵文化財の専門的な知識がないものですから、調査することが今できない状況でございます。
 先ほども答弁の中でもありましたが、複数いることによって1名は何年か経験を積んだ上で異動するというのも当然あります。なので、今の現状としては、確かに議員おっしゃるとおり、今の職員のスキルアップまたは課長級の昇進というものがちょっと難しいのかなというところは考えられるところでございますが、それを防ぐためというかそのために、今後大学等に働きかけをしながら、会計年度職員でも十分だと思っております。そういう若いやりたい方がおられましたらその方を採用して育てていった上で、今後考えていきたいと思っております。
○10番(桂 弘一)
 恐らく想像するに、教育委員会で文化財担当の彼がいると。特殊な専門的な知見が必要だと。それを専門でやっていると。そこにほかの職員が入り込む余地がないというか、助手で使うとかあるいは一緒に調査をするということができない中で、家の中に家があるというような形で非常に風通しが悪いと。組織的にそういった弊害があるのかなというふうに思いますので今回の質問をさせていただいたんですが、その辺のところの弊害はないですか。
○教育委員会教育長職務代理者(永井 徹)
 弊害についてないかと言われましたら、ある可能性もあります。やはり同じ職務に長年勤めておりますとマンネリ化というものがございます。そのために、行政または学校においては定期的な人事異動というのが行われているわけでございます。
 そういった意味で、議員がご心配されているような弊害というものは、なるべくそういった人事異動を行ったことでその環境を一新して、新たなものに挑戦していけるという環境にしていくのは非常に大事だと思っております。
 以上でございます。
○10番(桂 弘一)
 来年度の募集は出したんでしょうか。
○総務課長(林 義仁)
 来年度の募集は、資格を有する者としてはしておりません。
○10番(桂 弘一)
 特殊な知見を有する人、いわゆる資格募集にするとなかなか難しいということは前々から聞いております。だからこそ今の一人体制ということになっているんだとは思うんですが、ただ募集をかけるんじゃなくて、大学のほうに紹介をという働きはしているということなんですが、与論町の場合、与論城が国指定に上がるぐらいの素材だと。しかし、国指定に上げるにはやっぱり人間ですよと、人ですよというふうに言われたということで、郷土史研究会の会長からお聞きした話なんですが、与論町出身が県の博物館にいるということで、彼をぜひということで口説くに当たって、直接彼を引き抜くということになると県との将来的な関係性が悪くなってはいけないということで、県の博物館の館長にも話を通して、2年かかったとか言っていたんですかね、とにかく口説いて連れてきたという話がございます。
 また、今帰仁においては資格試験で募集で来たんだけれども、まだ経験を有していないということで採用を見合わせて、年齢制限をかけないで募集したところ、40歳代の民間のそういった調査会社でスキルを磨いた方が来年度採用されるというふうに聞いています。
 ですから、もう一つ難しいということは皆さん分かっているわけですから、そういった形のもう一歩踏み込んだ人材確保というものが必要になってくるのかなと思っているところです。
 募集については、人材確保についてはこんなものでということで、私、弊害はないかということで質問したんですが、文化財行政において他の職員、教育委員会の、あるいは教育長の顔が見えないというところがあって、やっぱり知見を有する経験者でないとなかなか分からないところがあって、年間のスケジュール、文化財担当の数年にわたるスケジュール、そういったものにも局長といえども関われないというか、関わっていないのじゃないのかなというふうに思うところなんですが、局長、現状はいかがですか。
○教育委員会教育長職務代理者(永井 徹)
 ただいまのご質問にお答えいたします。
 確かに専門的な知識を有する者でございます。今回の国指定に向けても両町合わせてやっているところでございまして、そのスケジュールについては確かに担当のほうから立案してまいります。
 それにつきまして、こうだよこうだよという話をしてこちらのほうも納得しながら、情報共有しながら、そのスケジュールについて、例えば印刷業者に頼むときにはどうしたらいいかという悩んで相談があったりすることもございますので、そういった意味では、そのスケジュール感の中に私たちの教育委員会も情報共有させていただいておりますので、全て担当者で決めているわけではなく、課内で回覧を通して情報共有しているところでございます。
○10番(桂 弘一)
 世之主の城跡が、もういろんなところが崩れていますよね。今回正面が大きく崩れたんですが、1人体制だとなかなか行けないところがあるのかなというふうに思っているんですが、例えば、崩れるに任せると、崩れたときに修復するにしても現状の測量ができていないとできないわけですよ。調査となると人数も時間も予算もかかって長期的な部分になるんですが、ただ測量ぐらいはできるのかなと。担当者が張りつけじゃなくたってできるのかと、民間委託で。と思うんですが、局長がそういったところをやっぱり急を要すると、あるいはそういったことがあれば、担当者じゃなくて局長が担当者と話をしながら民間調査測量の委託を頼むとかというような動きができるんじゃないのかと。
 また、いろんな自治体がいろんな大学と協定を結んで共同調査をしたりしていますよね。そういったことも、別に担当者ではなくても、局長がお伺いをしてそういった連携先を探すということもできるんじゃないのかなと。現にやっているところはいっぱいありますからね。だから、そういった作業まで全て担当者に任せるということだから全く前に進まないのかなというふうに思うんですが、局長、大きく崩れた場所、もう1年近くなるんですが、シートをかぶせているだけという現状、また、どこそこが崩れていくに当たって崩れる前にちゃんと測量の必要性ということについてはどういうふうな考えなのか、局長の考えをお聞かせ願えますか。
○教育委員会教育長職務代理者(永井 徹)
 測量につきましては、世之主の城跡の崩れているところを確認してございますので、当然ドローンを使っての測量とかいろいろ様々な業者委託というのはすぐにできるものと考えております。これまで幾つかの測量等も通しておりますので、基礎的なデータというのは多分担当のほうで持っておりますので、私、局長としましては、そういった指示というのは当然できるところでございます。
 また、私も埋蔵文化財だけじゃなくほかの業務も担当しておりますので、そこは副担当というものをつけております。生涯学習係の次長だったり周りの者に連携しながら、専門でないところでもできる業務については柔軟な対応をして、そういった災害が起こりにくいものにしていきたいと思っております。
○10番(桂 弘一)
 ドローンによる測量じゃなくて、現状を正しく後世に残すと、崩れる前にですね。そういった面ではやっぱり図面で残す。孫八の城は、琉大の人たちが入ってきれいに図面で残っていますよ。現在においては図面プラス3Dの写真で残しておくということがないと、文化財に指定はしているけれども崩れるに任せると、将来のことはもう知らないというふうに見えますよ。だって現状をちゃんと正しく把握してなかったら修復もできないわけですから、その辺の認識というか動きが非常に遅いような気がして、そこはスケジュールを担当だけに任せていると、担当の言うとおりというふうに、だからこういう現状なのかなというふうに考えているところなんです。
 以前の一般質問のときに総務課長、町長と話をしたんですが、総務課長いわく、いやいや民間でもできますよということだったんですが、私としては、まあまあ民間、ありがたい話なんですが、本格的な調査となると旅費や宿泊費、もろもろ物すごい金額がかかるんですが、現状を把握するというだけであればそれほどの調査時間や費用もかからないのかなというふうに思うところです。
 また、石段を直すということで、ただ石段を直すに当たって、文化財だからそこを触る前に一度調査をということで4か所ぐらい掘ってしたんですが、掘れば掘ったところ掘ったところでいろんなところが出てくるんですが、そこもシートをかぶせてもう1年以上になるんじゃないですかね。そういった状態なんですが、そこに関しては、局長はそのまま令和8年以降まで全てシートをかぶせておくと、そのままでよしというスケジュール感は、どのようなスケジュール感を持っているのか。
○教育委員会教育長職務代理者(永井 徹)
 先ほどの答弁の中にもありましたように、やはり緊急性を有するもの、それは当然優先順位としては上に上がってくると考えております。当然、いつ崩れていくか分からないものでございますので、優先的には高いのかなと思っております。
 まず、一番の優先順位としては、国指定に向けた沖永良部島の墓跡郡の国指定というのが両町でやっております。これはどうしても必ず今年度中に報告書を作成して印刷するというのが優先的になっており、非常にタイトなスケジュール、歩み編さんと同じようなタイトなスケジュールとなっておりますので、今の現状、担当者としては手が回らないところでございます。
 そこで、私たちのほかの職員でそういった調査ができるのか、そこには当然、専門的な埋蔵の担当のノウハウ、そういったスキルも若干借りなきゃいけないところもございますので、ただ、できないわけではないでしょうから、ここはまた担当も含めて課内で、局内で検討してまいりたいと思います。
○10番(桂 弘一)
 お墓の問題は非常に時間がタイトだし両町でということで、そこは重々分かっているんですが、民間委託というような形であれば別に並行してできるんじゃないかなということで思うところです。
 それと、今度和泊町誌についてなんですが、今回2人体制だから町誌ができたんだというふうに思っているんですが、局長のお考えをお聞かせ願います。
○教育委員会教育長職務代理者(永井 徹)
 前の歩み編さん担当のほうも、この専門職の資格を持っていたということであります。専門資格がなくても正直、歩み編さんはできたかと思うんですが、そういうふうにタイトなスケジュールであったんですが、歩み編さんに1人埋蔵のほうから入ってもらいまして、今年刊行したところでございます。
 確かに、2人いることでスムーズに業務が進んでいくのは間違いないことでございますので、そういった人員配置につきましては今後も継続して要望していきたいと思っております。
○10番(桂 弘一)
 町誌編さんの111ページに西原海岸遺跡の和泊町埋蔵文化財発掘調査報告書ということで、引用参考文献ということにこの報告書がなっているんですが、もう五、六年前ですが、桂さん、大分前に西原海岸の調査をしたんだけれども報告書が上がっていないということを言われて、桂さんのほうから教育委員会に話してくれないかという話があったんですが、その当時も全く何を言っているのかということで意味が分からなかったんですが、1年半ぐらい前にまたそういう話があったんですが、今回見たら、和泊町埋蔵文化財発掘調査報告書があるというふうに参考文献で載っているんですが、出たみたいですねという話をしたら、いや出ていないと思う、確認を取ってくれということがあったんですが、この報告書というのはいつ発刊されて、我々が見たい、欲しいというときにどこに行けば見られるのか、教えていただきたいと思います。
○教育委員会教育長職務代理者(永井 徹)
 ただいまのご質問でございます。
 西原遺跡、非常に重要な遺跡というふうに認識しておるところでございますが、以前そういう発掘調査があり、報告書を作成するということで、参考資料となっておりますとおり、報告書はまだ刊行してはおりません。
 それで、担当に話を以前聞いたところでございますが、なかなか量も多いということで、その発掘したもの自体、歴史民俗資料館のほうに保管しております。これをこれからさらに正式な報告書を本当は作っていかないといけないところでございますが、様々な発掘調査が入ってきております。今回も国指定がございます。そういったこともあり、1人体制でございましたのでなかなか進められていないというのが現状でございます。
○10番(桂 弘一)
 10年以上前の話ですね。調書でいくと2013年にはもう調査報告書が出ているということになっていますよ。10年以上も報告書が出ていない。それは局長、彼の能力がないのか、1人で物すごくしょっていて忙しくて書けないのか、局長があまり尻をたたかないと、専門職の人に対して訳が分からないところがあるからね。そういったことでできていないのか、どちらですか。
○教育委員会教育長職務代理者(永井 徹)
 これは職員の怠慢というふうに思われているかも分かりませんが、それは確かにそう思われても仕方ないところがあるかと思います。
 先ほど申し上げましたとおり、真面目に一生懸命やっているところでございますが、やはり専門的なところ、量が多いというところもあり、各これまでの古代の担当の大学の先生たちも早く出してほしいという要望は来ております。それを本人も十分認識しているところでございますので、また今後、そういった報告書につきましては早急に、今同時進行しているものがございます。これが終わってからしかならないかと思いますが、進めていきたいと思っております。
○10番(桂 弘一)
 ですから、前々から言っているように、専門職1人体制では無理が、弊害がここに出ているのかなというふうに思っているわけですよ。
 そこで町長、今報告書が作成されていないというふうに、刊行されていないというような答弁をいただいたんですが、和泊町誌には参考文献として報告書がもう刊行されているというように誤解されるような記述があるんですが、これは町の信用とか、そういった町誌の信頼性にも関わるような話なんですが、刊行もされていない報告書が参考文献として載せられていると。そういったことについては町長、副町長でもいいんですが、どう思われるのか。
○町長(前 登志朗)
 私もそれは今初めて聞きましたので大変遺憾でございますけれども、そこのところは、まだないものであれば参考文献とはならないものだと思います。しっかりとそれが早くできるように、また調整していきたいと思います。
○教育委員会教育長職務代理者(永井 徹)
 先ほどの答弁に足りなかったところでございますが、全く作成していないわけではございません。ある程度の素案的なものまでは作成してきており、最後の詰め、そういったところがまだできていないということでございます。
○10番(桂 弘一)
 最後の詰めをもって、刊行して初めて外に対して報告書と言えるのだというふうに思います。
 ぜひ町長部局でこの件に関してはちゃんと調べていただきたい。どの辺までできていて、いつ頃刊行されるのか、そういったところまで詰めていただいて、ぜひ議会に報告をしていただきたいと思います。やっぱり町の信用に関わることでございますので、重く受け止めて、町長、ぜひ町長部局で調べていただいて、いつ頃かというような計画書も出させて、ぜひやっていただきたいなというふうに思います。
 以上で私の一般質問を終わります。
○議長(永野利則)
 これで、桂議員の一般質問を終わります。

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