閉じる

更新日:2021年3月23日

ここから本文です。

第1日(2)

発言者

松村 絹江

発言内容

△ 日程第7 一般質問
○議長(永野利則君)
 日程第7、一般質問を行います。
 通告に従って順次発言を許します。
○4番(松村絹江君)
 おはようございます。
 令和元年第2回定例会において、2点の質問を通告してありますので、壇上から1点と質問席から1点を質問させていただきます。
 1、ふるさと納税の活用について。
 納付された寄附金を活用し、高齢者のためいきいき健康づくり事業が実施されているが、えらぶゆりの島グラウンドゴルフ大会の運営費には活用できないのか。
 以上、壇上からの質問は終わります。
○町長(伊地知実利君)
 松村議員の一般質問に、まず1点目の納税の活用についてお答えをさせていただきます。
 えらぶゆりの島グラウンドゴルフ大会は、約320名の参加があり、うち島外からの参加は約130名と、経済的波及効果も高い本大会の運営を支援すべく、島外者の移動に係るバスでの送迎や会場設営など、商工会と連携をして運営を行っているところでございます。
 大会の運営におけるふるさと納税寄附金の活用につきまして、いきいき健康づくり事業は高齢者などの福祉向上などを目的としており、交通などの生活支援や緊急通報システムの整備、福祉ボランティア活動の推進などについて活用されるべきものと考えており、本大会の運営費における寄附金の活用については、検討は今のところしておりません。
 運営におけるテントなどの設備や設営、島外者の送迎などの費用や労力は支援が行われておりますので、その他の支出について、まずは本大会の実行委員会で見直しを行うなど自助努力における運営改善を検討していただきたいと考えております。経済的波及効果や多数の参加者もあることから、スポンサー募集を行い歳入をふやす方法や、経費を節減する方法もあるかと思われます。
 また、本町からの支援策としては、町内参加者にはどぅくさポイントの付与を行い、島外参加者にはタラソ施設のクーポン券の配付、グラウンドゴルフのスティックの貸し出しを行うなど、本町においても支援可能な範囲で連携をして運営を行えればよいのではないかなということを今考えているところでございまして、実行委員会の検討を一緒に進めてまいりたいと、そのように思っております。
○4番(松村絹江君)
 今、実行委員会というお言葉がありましたけれども、それはどういう団体なんでしょうか。どのような組織になっているのか、お尋ねいたします。
○町長(伊地知実利君)
 実行委員会の担当は、グラウンドゴルフを愛好する皆さんでつくっております。商工会の会員を中心とした組織でございます。
○4番(松村絹江君)
 グラウンドゴルフ協会の役員初め、そして愛好家の皆さんは、本当にこの年に1回の大会を楽しみに、そして、その準備に相当の力と相当の意気込みと、ましてやボランティア精神で取り組んできました。その中に行政が一歩踏み入れて、強力なサポートをしていただければ、ますますこの大会が盛んになり、そしてイベントが長い間続けることができる。今、3回目ですけれども、3回で途絶えてしまうと、やっぱり町民に対しての、これは何だったんだということになりますので、その実行委員の皆さんはそういう思いでやっているとは思っていません。
 ふるさと納税の活用ということで私質問させていただいていますけれども、いただいた資料によりますと、29年度の金額、742件8,681万9,010円、そして、いろんなところに活用されております。わらんちゃヤンバル体験交流プロジェクト事業、和泊の子供たちを育む事業、福祉車両購入事業、いきいき健康づくり事業、球根購入事業、花と緑と海を守り育てる事業ということで、29年は実施されておるようです。
 平成30年度もたくさんの導入があり、活用されていると思いますけれども、平成30年度、最終的にどれだけの金額がふるさと納税として納められたのか、確認ですのでよろしくお願いします。
○企画課長(皆吉泰智君)
 お答えいたします。
 平成30年度最終の金額は、5,915万4,000円となっております。
○4番(松村絹江君)
 最近、返礼品に関しての規制が厳しくなり、返礼品をもちろん目的として納付される方もいると思うんですが、和泊町に対して寄附をしてくれる方は、一度和泊町に来たけれどもすごくお世話になったとか、あるいは友達に言われたとか、ましてや自分たちは島を離れているけれども、年とった両親が島にいて町にお世話になっているんだ、その分寄附をしたいという気持ちの本当の最初の発端、島を思う気持ちでやっている方が多いんじゃないでしょうか。その寄附金を、そのグラウンドゴルフ大会で健康寿命を延ばそうと、最終的には介護にならないで、町のお世話にならないで自分たちで健康づくりをし、仲間づくりをし、楽しく老後を過ごそうという一つの、これは目的というか、だと思います。その中に、その五千何百万のお金の一部です、それを活用することも財政的には不可能でしょうか。お尋ねします。
○企画課長(皆吉泰智君)
 お答えいたします。
 確かに議員のおっしゃるとおり、そういった寄附される方の中にはそういったものに使ってもいいよと言う方も大勢いらっしゃるかと思っております。
 そして、実際に、平成30年におきましても、初めて平成31年度対応の予算のためにもプレゼンテーションいたしまして、本当に必要である、財源が必要な事業を絞って予算を立てたところでございます。
 議員がお尋ねになりましたそういったところにも財源を充てられないかというご質問でございますが、いろいろ議論がなされたわけですけれども、こういった大会を運営いたしていらっしゃるようですけれども、第3回となりまして、やはり運営が厳しいという話は理事の方から聞いたりとかしておりますが、我々が、よくいろんな総合振興計画とか、連日のように議論しているわけでございますが、やはり一旦大会を終了した後にやはり収支決算書を出して、理事の方々が集まって反省会なりをして、本当にこの会費でやっていけるのかどうか、そういった議論がなされているかどうかわかりませんけれども、もしそういった議論がされていないのであれば、やはりそういった見直し、経費に合った見直し、経費がこういう経費にかかっていると、会費はこれでちゃんと見合っているのか、そういったところを一度議論されて、どうしてもならないというときは、また執行部で検討もしなければいけないかと考えているところでございます。
○4番(松村絹江君)
 この商工会を中心に、いろいろ予算の、理事のほうから寄附をいただいたりとか、そして運営しているようです。理事の方たちは寄附するにはもちろん構わないんですけれども、これだけの人数を集めて、これだけのイベントをして、そしてずっと続けていかなくちゃいけないイベントに行政が絡んできてもおかしくはないじゃないかなと思うんですよね。ですから、商工会とグラウンドゴルフ協会と行政とが一つになって、そして実行委員として立ち上げ、これからますますその会を発展させていくのが私は必要かなと思っています。
 よく皆さんの知恵を下さいとか、これから島をよくするためには皆さんの知恵を下さいということを行政はおっしゃいますけれども、これは、本当にある一人の人の知恵から出たイベントです。少人数の観光客を集めてはどうしようもないと、一遍に500名、1,000名のお客さんをこの島に呼ぶんだということを聞いたときに、私、果たして、え、大丈夫でしょうかと思ったんですね。1,000名とはいかないですけれども、500名弱の方を、お客さんを呼んで、あるいは島外からは26チーム、安定しています。180名ですよね。その方たちが、1回目2回目3回目、減ることがなく来ている。
 それはこちらで主催するときの最高のおもてなしを気に入って来ていただいています。それが証拠に、1回目も2回目も3回目も雨、雨、雨の中の開催でした。それでも競技をする人はかっぱをかぶり、水の中にボールが転がっても笑いながら、一生懸命、愚痴を言うこともなくグラウンドゴルフを楽しんでいました。そして、夜のほうの懇親会、ああいう懇親会は、私も島外で結構何回か行っていますけれども、まずないです。終わったらすぐ解散、それぞれのメンバーでただ懇親をするということで本当に味気ないものなんですが、あれだけの催し物をして、島中で歓迎して、そして島外から来た方にもそのグループで演芸を出して、もう目いっぱい楽しんでいますよね。
 自分たちはグラウンドゴルフはいつでもできるんだと、島外の方がおっしゃっていました。いつでもやっている。わざわざ永良部にお金をかけて行くのはそれだけじゃないんです。島に何か貢献ができないか、島を楽しみたい、島の料理を食べたい、琉舞みたいな、そういうのも味わいたいとかいうプラスアルファを、自分たちは要望してきているんですということをおっしゃっていました。
 それを精いっぱい、1回目2回目3回目、実行委員の皆さんはやってあげましたよ。来年の予定も組まれているようです。ですから、もう何百万というお金をどうのこうのというわけじゃなく、本当にその準備に対して、準備をするためにたくさんの労力を要していますよ。それはお金で計算できないところがありますけれども、少しでも町の支援があったとなると、またそこの団体さんもまたまたやる気になりますし、みんなに声かけを多くすることができます。
 ですので、ここでもうだめだということを断言しないで、先ほど話し合いをしてという話がありましたけれども、もう一回グラウンドゴルフ協会の皆さんと商工会の皆さんと、そこに行政が入って、来年どうするかということをじっくり吟味してほしいと思いますけれども、その辺の判断は正しいと思いますか。
○町長(伊地知実利君)
 松村議員の要請は十分私たちも認識をしております。ただ、今まで開催した大会においては、実行委員会から、いろいろな町に対してこういうことをお願いしたいというものがあって、送迎とか会場の設営、テントの設営とか、いろいろ協力できるものは全面的にやってきたと私は認識をいたしております。
 ただ、先ほど企画課長がお答えしたように、実行委員会、商工会の幹部の皆さんや実行委員会、そういうもの、あるいは実行委員会の開催するときに役場も同席してそういう事業の内容について、十分に議論をしていただければありがたいという答弁だったと、そのように思っております。ただ、実行委員会からこういうことを町にぜひ応援をしていただきたいというものについては、応援をしているつもりでございます。ただ企画課長が答えたように、一緒に議論をしていきましょうということを言ったと思っております。
○4番(松村絹江君)
 ぜひその方向に向けて皆さんの意見を聞いて、多分遠慮して、いろんな支援をお願いはできますけれども、お金を出してくださいということは多分実行委員の皆さんも言えなかったと思うんで、あえて私がここで質問させていただいております。
 これから高齢化に向けて、いろんな意味で考えなくちゃいけない中に、この体を動かすこと、そして仲間と話をすること、時間を無駄にしないでおうちに引っ込まないで外に出ることということは、これしかないと思うんですよね。ですから、私たちもどんどん老いていきますけれども、今のうちにそういうことを活発化し、町民の皆さんにも、こういうことを町もやっているから皆さんも頑張って健康づくりしましょうということを、もっともっと大きな声で言えるんじゃないかなと思います。
 あとは、寄附金のほうの話なんですが、こういうことに頑張って町は使っているよ、グラウンドゴルフにも支援してもらって、応援もしてもらっているよということを、島外にいらっしゃる息子さん、娘さんが聞けば、本当にありがたいと思い、また継続してふるさと納税のほうもふえていくんじゃないかなと思いますので、これはもう両方よくなることの話だと思います。ふるさと納税は自主財源をふやすことで大切なことなんで、使い道も行政でいろいろ工夫ができると思いますので、ほかから予算を持ってきてじゃなく、その中からその一部として、ぜひ検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 あと一つ、イベントを成功させるために、継続させるためにということで、ジョギング大会も相当長いこと続いていますけれども、その準備にかかる期間をいかに周到にするか、そして当日はいかに楽しませるか、その後のフォローをどうするか、その3点がそろわないとイベントはとまります。
 準備は、一生懸命グラウンドゴルフ協会の人たちが、そして愛好者の皆さんが、ユリの球根を植えたり、草をとったり、石を拾ったり、そして砂を入れてローラーをかけたり、たまには知名町の皆さんが来ているときも協力をしてもらって、みんなで砂入れをしてローラーをかけました。そこできずなができるんですよね。ボランティア精神というのは、やりなさいと言ってできるものじゃなくて、やっぱりそこで、あ、誰かがやっているから助けてあげようという、そういう気持ちを伝えるためにも、私たちがその姿を見せなくちゃいけないということで、前回のグラウンドゴルフ大会の前の準備は、本当にボランティア精神で皆さんやっていました。
 フォローのほうは、会員というかグラウンドゴルフ協会の皆さんが、お世話になったところで開催されれば、もちろん自費で行って、そこで大会をして、先日はありがとうございましたとお礼をしながら、また来年も和泊に来てくださいということをちゃんとやっているんですよ。準備も当日もフォローも目いっぱいやっています。そして、きずなをつくる、知名町とのきずなをつくることも何げなくさりげなくやっています。それが何で認めてもらえないのかなということが、今回主催した皆さんと協力した皆さんの思いだと思います。そこに一歩踏み入れて、先ほど町長の答弁にありましたように、これからは議論をして前向きな方向で考えていただければ、私はそれでいいと思います。
 以上で1点目の質問を終わらせていただきます。
 2点目の質問です。高齢者等の運転免許証自主返納に対する支援について。
 全国的に高齢者の交通事故が多発し、今後、高齢者等の運転免許証自主返納の増加が予想されるが、必要な支援や公共交通機関を利用しやすい仕組み等はどのように考えているのか、お尋ねいたします。
○町長(伊地知実利君)
 2点目の高齢者等の運転免許自主返納に対する支援についてのお答えを申し上げます。
 本町における運転免許自主返納者は、平成28年が8件、平成29年が26件、平成30年が21件と増加傾向にあっております。本年も、6月10日時点で12件の自主返納がございました。6月時点でございますので、これから年内ますますふえてくるのかなと予想をされているところでございます。
 免許証自主返納者へは、平成29年8月から沖永良部地区交通安全協会から2,000円相当のタオルを進呈しておりましたが、交通安全協会の財政事情により、現在は行っておらず、本人が返納に来られた場合、反射材等を差し上げているところでございます。
 現在の支援措置としては、免許証自主返納者に限らず満70歳以上の方のバス乗車運賃を、1回の乗車につき上限160円と設定をしております。今後、さらに免許証自主返納者がふえてくることが予想されていることから、交通手段の確保や支援が重要になると思われます。
 他の自治体においても各種交通機関の運賃割引などの支援を行っておりますが、本町においては、バス企業団以外の公共交通手段がないため、有効な支援ができていない状況でございます。
 また、免許証自主返納者に限らず、高齢者の交通手段の確保を含めた総合的な支援策が必要と考えられますので、高齢者福祉施策として関係機関などと十分に連携をとりながら検討をしてまいりたいと考えております。
○4番(松村絹江君)
 私のほうで平成28年第3回定例会にも同じような質問をしています。そのときの返納率とかの答弁はありました。本町は農業が基幹産業ということもあり、農作業の運搬には車が必要不可欠なものがあり、全国的には自主返納は増加傾向にありますが、本町では自主返納数を増加させればよいという問題ではないと考えているところでございます。そして今後、高齢化が進むことも事実ですので、バスやタクシーなど効率的な交通手段の検討が必要となってまいります。高齢者の交通対策などの新たな課題解決に向けて取り組んでまいります。70歳以上の高齢者には1乗車につき160円という答弁がございました。それから変わっていないんじゃないでしょうか。
 返納する方はふえています。でもサービスは変わっていません。ますます不安が募るのがこの現状ではないでしょうか。その免許証自主返納についての課題が幾つかあると思いますけれども、そこはどのようにお考えでしょうか。
○総務課長(種子島公彦君)
 高齢者の交通事故対策が近年急激に大きな社会問題となっているところでございまして、平成28年度にも松村議員のおっしゃるとおり、高齢者の交通手段という題目で質問があったかと思っております。
 そのときにも同じような答弁をしてまいりましたけれども、本町といいますか沖永良部島には、公共交通手段として沖永良部バス企業団の運営するバス以外に今のところ特別これといった手段がないところが現状でございまして、そのバス企業団の運営につきましても非常に赤字の経営が続いているということで、そういうところから、両町、それからバス企業団と協議いたしまして、いろんな、今、赤字対策について協議をしているところでございます。
 沖永良部地域公共交通活性化協議会というものを設置して、今、協議をしているところでございますけれども、まず一番のネックは、運行回数が少ないということがネックになっているのではないかと思っておりますので、そこの対策を今後どのようにしていくのか、それから、現在のバス企業団の職員の体制、それから業務の体制では、なかなか運行回数の増加にまでは現在のところつながっていかないということで、そこら辺を今後慎重に対応して、この問題は、本町だけではなく知名町、そして沖永良部交通安全協会、そして警察署等の意見も伺いながら慎重に検討していくべきでありますので、なかなか進捗は現在のところ本当に厳しい状態でございますけれども、決しておろそかにしているわけではございませんので、今後は、前向きに高齢者のひきこもり、それから買い物難民、そういうことも含めまして、高齢者対策として捉えて検討していくべき案件だと思っております。
○4番(松村絹江君)
 バス企業の赤字、もうそれは何年前からやっているんでしょうか。そこ、解消もされない、そしてバスの乗車率もほとんどない状態の中を何年繰り返して、そのバスを見るたびに何とかならないのかなという話もしながらもなかなか改善されない中で、本当に毎年毎年、年はふえるわけで、今の答弁を聞いて、テレビの前で、自分はもう75、80になるんだけれども、どうしようと考えている方がいっぱいいることはご存じですよね。私だってあと10年もすればその該当になるんですよ。でも、車がない、その後何も対応してくれない、後手後手に回っている中で本当に自主返納を気持ちよくできるんでしょうか。そこら辺が一番の課題だと思います。
 自主返納を気持ちよくさせ、そして自分が加害者、被害者にならない、一生罪の意識を背負って生きていかなくてもいい、そのためには、町が一番優先的にやる問題じゃないでしょうか。高齢者だから高齢者だからといって、もう家にいなさい、我慢しなさいということはもう通用しないですよ。
 課題があると思いますけれども、もう一度お尋ねします。自主返納するに当たっての課題、私は2つあると思います。お答えをお願いします。
○総務課長(種子島公彦君)
 課題はたくさんあると思っております。まず、自主返納については、本町においてはまだ60歳以上、もっと、70歳以上の方でも農作業等に積極的に取り組んでいる方もおられまして、そういう方にとっては免許証というのは必要不可欠なものであると思います。
 それから、先ほどから申していますように、生活の足としての基盤の公共交通機関がないと、返したくても、返納したくても返納できないという切実な高齢者の思いもあると思います。
 それと、返納したら家族とか親戚でサポートをできる場合は、そういうサポートに頼ることもできると思いますけれども、なかなか高齢者のみの世帯、そして独居の世帯、サポートのできる方がいない世帯、いろんなケースがございますので、本当に非常にこの高齢者の足というのの確保につきましては、今、本当に苦慮しているところでございまして、先ほども申し上げましたけれども、決して安易に考えているわけではございませんで、いろんなところで対策は考えているところでございます。
○4番(松村絹江君)
 私が考える課題というのは、まず本人の意識の改革ですよね。自分はまだ大丈夫、ずっと経験があるから、20代から運転しているし、自分は運転には自信があるよという方が多いんじゃないでしょうか。
 そして、テレビの報道とかで出たんですが、年齢が高くなればなるにつれて、自分は運転に自信があるというグラフが伸びているんですよ。それは本人が、自分は経験しているから大丈夫、運転と、普通のこういう事務職だ、普通のサラリーマンとの経験とは違うと思う。だんだん体力が落ちていきますし、でもやっぱり自信を、自信があるというか何というか、自分に対してノーを言えないプライドがあるんですよね。そこをどうするかということなんです。
 今、自主返納して全てのものをクリアにして再スタートするためには、いろんな方たちの協力が必要なんですが、まず本人を、本人がどういう気持ちになるのかということを促すことが大事じゃないかなと思うんですよ。
 1つには、各関連機関と協力しまして、もちろん警察じゃないでしょうか。いろんな実習もあるようです、認知のテストとか。そのときに大変手間はとらせますが、小規模単位での警察の方の研修、各字に来てそういうプライドを見せるとか、本当にそのときに実際テストをしてみるとか、そういう認識を高める研修は警察にお願いすれば、これから先、大問題になるわけですから、拒むことはないと思いますけれども、そこら辺のあっせんをする予定はぜひつくってほしいと思いますけれども、いかがでしょうか。
○総務課長(種子島公彦君)
 高齢者の交通安全対策ということにつきましては、先ほど議員もおっしゃいましたように、警察署の指導であるとか講習が非常に重要であると思います。これは警察署も含めまして沖永良部交通安全協会という組織がございますので、そちらのほうとも検討しながら、どういった形で、また、いろんな年齢であるとか地区であるとかそういう細かい部分もありますので、交通安全協会、それから知名町とも検討をしながら進めていけないことはないと思っております。
○4番(松村絹江君)
 ぜひこれは知名町との連携も必要ですので、進めてほしいと思います。
 あとは、家族との話し合いなんですが、やっぱり家族の言うことはなかなかその本人になると聞かないということもあって、家族の方も困っているというのが現状らしいです。自分たちは心配なんです、でも、ということで、ですからこれからはいろんな連携をとって本人の意識改革をするという方向も、この解決策の中にひとつ入れてほしいなと思いますので、要請します。
 あと、2つ目の課題というのは、やっぱり先ほどから答弁にもあるように、返納した後の不便さですよね。本人の生活の不便さが一番です。趣味の釣りにも行きたいけれども行けない。買い物にも行きたいけれども行けない。好きなときに出かけられない。マイナスが多いんです。今まではエンジンかけてアクセル踏めば走っていた車がもうないわけですから。だからといって、隣の人にお願いとも言えないし、まさか民生委員の方にお願いするわけにもいかないし、そこが一番の私は課題じゃないかなと思うんです。出かけられない、出かけてしまうと事故というものはつきものですから、どっちをとるかなんですが、自主返納後のその不便さが一番の問題だと思います。
 それに対して、先ほどの答弁、何回もありましたように、沖永良部バスしかないということで、そこの対策は難しいということになれば、もうどうすればよろしいんでしょうか。
○町長(伊地知実利君)
 どうすればよろしいでしょうか、大変難しい質問でございます。答弁に苦慮するわけですが、今、先ほどから総務課長からもお答えしておりますように、公共交通、沖永良部バス企業団にも町が支援をしております。今、それでしながら運行しているわけですが、バス企業の運行回数が少ない、いわゆる自主返納しても自分の好きな時間に好きなことをやって、好きな時間に帰られるという体制にないところが非常にネックになっているのかなと、そのように思っております。
 私どもとして一番困っているのは、公共交通、バス企業団にも支援をしながら、じゃ、どこにどうするかというそのバランスの問題もありまして、非常に前に進まない点があります。じゃ、タクシー乗車券を発行するのか、いろんなそういうことも考えられると思いますけれども、どこにどう応援をしていくかということを、大変担当している皆さんも非常に苦慮していることかと、そのように思っております。
 そのようなことで、でき得れば、私どもとしては支援をしていますバス企業の運行に合わせて仕事、業務をすることも大事かと、そのように思いますが、なかなかバスの時間帯に合わせられないというのが非常に利用者の皆さんの不満でございます。これは私どもも承知をしているところでございますが、バス企業団の機材の問題や運転手の問題、いろいろなことがございまして、増便が図られないというのが現状でございます。
 そのようなことで、先ほどから総務課長がお答えしておりますように、関係機関とそれは十分に、自主返納した方及び高齢者の皆さんの足をどう確保するかということは大きな問題で、社会問題でございますので、これ、役場だけでこうしようああしようとできない部分もあるかと思いますので、関係機関と十分に議論をしながら、どうしたらそのような方々に満足のいけるような交通機関の確保ができるか、そういうことは検討させていただきたいと、そのように思っています。
 いろいろ鋭意、担当もバス企業も、それから両町、そういう場でいろいろ議論をしておりますが、名案がないのが現状でございます。これは先ほども言いましたように、バス企業団にも町費で支援をしている、今度はほかのほうにこういうふうな支援をすると、じゃ、バス企業の利用者が少なくなるといういろんな面がございまして、名案というか、これしかないというものがなかなか出せないところが現状でございますので、これは十分に検討しながら慎重に進めなければいけない、そのように考えているところで、これは十分に担当、交通安全の担当課である総務課の職員とも十分に議論しながら、そして関係機関と検討を重ね、検討、検討と申しますが、もう今のところ、そういう会を持つことが先決かなと、そのように思っております。
○4番(松村絹江君)
 妙案がないのは残念ですね。本当に免許証を自主返納した後の支援もない、今まであったものもなくなった、でも返さなくちゃいけないことは、みんな家族も言われているし、本人も思っている、でもどうすればいいのという問題はいつになったら解決するんでしょうか。
 本当にこれは鬼気迫るものですので、都会だったらいろんな交通手段があるからいいですよ。タクシーもあるし、電車もあるし何でも。永良部だからこそですよね、このことを問題にしなきゃいけないのは。皆さんわかっていると思うんですよ。何でもう一歩、こうしようああしようという話をどんとしてくれないんですか。優先的に考えていくべきじゃないでしょうか。
 私はもうバスの話も何回もしていますけれども、島内を時間帯決めてとにかくぐるぐる回ることも、必要であればどうかなとか、あるテレビで見た話ですと、北海道の僻地のほうで、もちろんバスももう倒産して交通手段がないと、そして高齢者がいる中で、あるタクシー会社が乗り合いタクシーというのが、とにかく1日20人ぐらいしか乗らないそうですけれども、回って回ってきょうは病院、きょうはそこの買い物、きょうは何と、そのおじいちゃんおばあちゃんの用件を聞いて、終わったころにはまた迎えに行って、そういうものに町が補助しているというのも出ましたよ。400万円相当でした。それで足りないそうです、全然。
 でも、おじいちゃんおばあちゃんは本当に助かると、買い物も行けないのがこれが来てくれて助かるということで、荷物もおうちまで運んでくれて、本当に見ていて何か和泊町の風景に似ているなということも思いました。もちろん自助努力もして、400万の補助では足りないんで、そのタクシー乗り合いの事業をしている方は、ある業者の宅配便も請け負って、バスの時間が終わったら今度は荷物を届けるとか、それで少し収入を得て、なかなかプラスにはならないけれども、ここに住んでいる皆さんのために、お役に立つために頑張りますというので、そういう事業も立ち上げているようです。
 ですから、そういうこともやりたいという事業者があったら、ぜひどんどん吸い上げていって、町のためです、私たちの今後のためですので、バス企業だけにおんぶにだっこじゃなくて、いろんな案を出していってほしいなと思います。
 スーパーの出張販売というのも前にあったようですね、野菜を売ったりとか。でも、やっぱり赤字経営になっちゃって、結局それはもう取りやめということになっているようですけれども、もう車もなくバスもなかなか来ない、買い物に、特に女性の方は買い物をすると、うれしくなってアドレナリンが出て、ああ、あれも食べたい、これもつくってみよう、この服も着てみたい、今度はこれを着ていこうとか、もうすごく前向きになりますよ。買い物もしない、家にいて、野菜とあるもので食べて、毎食そういうことをするようなことが続いたらどうなるかはご存じですよね。
 ですから、そのスーパー、わからないですけれども、やってくれるところがあれば、何曜日と何曜日野菜と果物とここに来ますよと、もうわくわくして待っていると思います。お財布抱えて、きょうは何をつくろうという感じで。だから、それが赤字経営になって取りやめになったという経緯があるようですので、町としてできることがあれば、そういう方たちに、先ほど言った乗り合いタクシーじゃないですけれども、バス企業団一つじゃなくていろんな人との知恵をかりて、ぜひ早目に動いてほしいなというのが私の提案です。すぐ実現してほしいということじゃなくて、そういうこともありますよということです。
 あと一つ、これは町民の方がぱっと言った言葉なんです。はっと思ったんですけれども、もちろんこれを可能にするのは相当難しい話なんですけれども、不可能の確率がすごく高いですが、島内に一本の線路を引いて、市電の形の山手線っぽいのをつくれば、誰でもどこでもぽっと駅があって、ぽっと乗れて、ぽっと帰れていいんじゃないという、わあ、すごいですね、令和の時代で実現すればいいけれどもねという、そういう発想も、バスがなかなかないとなったら、何かそういうのもおもしろい発想だなということを感じました。
 いろんな方法があると思いますけれども、まだまだ手の打ちどころが弱いなというのを感じていますので、私たちも含めて、これは最優先、その事業にふるさと納税も使えると思います、自主財源ですので、いろんな意味でね。私はその辺のところは詳しく調べていないですけれども、今ある課題が、1番目と2番目に共通するものが高齢者のこれからの健康づくり、健康寿命を延ばす、介護にならない、町の負担にならない、そしてボランティア精神を持ちながらきずなを持って、この和泊町をよくするんだという人をいっぱいつくっていくという方向に進む一歩ではないでしょうか。
 そして、免許証を持ちながらも今どきどきしている高齢者の皆さんに、これだから安心だよ、これだから大丈夫だよという方策を早目に考えてほしいなということが、本当にきょうの一番の私の思いです。ぜひみんなで協力してその方向に向かっていってほしいなと思います。
 2点質問いたしましたけれども、以上で終わります。
○議長(永野利則君)
 これで松村絹江君の一般質問を終わります。
 ここでしばらく休憩します。
休 憩 午前10時26分

再 開 午前10時40分