発言内容 |
次に、東弘明君の一般質問を許します。 ○8番(東 弘明君) 町民の皆様、おはようございます。公明党の東でございます。 今、国民の中で、和泊町の中で政治資金法という、そのことが政治の失墜につながっていると思います。そこの中で公明党が実際に取り組んでいる、自民党案を修正させて国民に信頼を得られるような法案に今努力をしているところであります。まずはこの政治資金法がなぜ出てきたのかという、そこが一番ネックにあると思いますけれども。国民無視のぜいたく三昧の政治不信を抱くような、そういうのが元凶で今の問題が起きてきていると思います。 公明党が実際今取り組んでいることに対してなんですけれども、自民党派閥の政治資金問題により国民の政治に対する信頼は大きく損なわれ、政治の安定さえも揺らぎかねない状況になりました。問題の再発防止と国民の信頼回復へ、結党以来清潔な政治の実現を掲げてきた公明党こそ政治改革をリードできる党です。公明党は今年を令和の政治改革元年と銘打ち、精力的に党内で議論を重ねてきました。1月18日にはどの党よりも早く政治改革ビジョンを発表。この中で訴えた政治家の責任、罰則強化、政治資金の透明性の向上に向けた実効的な策が規正法の改正案にはほぼ公明党の案が反映されております。いわゆる政治資金の横暴というんですか、自分が責任を負わないという、政策秘書の問題にして自分は何も知らなかったという、それが自分たち国民に説明がつくのかというと、そういう問題は国民は納得しないと思います。 その中で政治資金の改革として、いわゆる政治資金パーティーですよね。そこのところも自民党は当初20万から10万ということでありましたけれども、公明党は5万という、そこのところを譲らずに貫き通してきたわけなんですけれども、規正法が決まる前にはマスコミが公明党も自民党に巻き込まれて10万をのんだという、そういうデマ情報が出たりいろんなことがあったんですけれども、その後で公明党の山口代表と岸田総理が対話をして、その中で公明党の5万という、それを自民党ものんで発表されております。 それから、いろいろ問題はいっぱいあるわけなんですけれども、本当に今の政治不信を招いているのが、総務省が公表している各党の2022年度分の政治資金収支報告書によると、自民党は茂木幹事長が14億1,630万円を支給していると。野党でも立憲民主党は泉健太代表、西村幹事長らに計1億2,000万円を出していると。日本維新の会は政党支部を通じて藤田文武幹事長に5,057万5,889円、国民民主党は6,800万円、社民党は組織活動費として700万円を計上しているという、そういう実態があります。そういうその中で公明党は政治資金の個人への拠出はゼロ円であります。そのことに対しても、ここはマスコミ、フジテレビなんですけれども、公明党も684万2,850円支給しているというデマ情報を出しました。それで国民が困惑したこともあると思いますけれども、全く公明党は党として議員に資金を支給しておらず、同番組がおわびを党のほうに入れております。 公明党は政治を浄化するために、今の政治資金法の先頭に立って、国民が安心して政治家に政治を任せていけるような改革の先頭に立ってこれからもしっかりと頑張っていきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いします。 では、引き続いて一般質問、1項4点について質問しておりますので、壇上より4点質問させていただきます。 農業政策について。 1.実験農場を鹿児島県の農業試験場にできないのか、お尋ねします。 2.塩道・逢久地区の畑かん更新事業はできないのか、お尋ねします。 基盤整備後の表土流出の対策はどうするのか、お尋ねします。 4点目、ソテツを加害する外来カイガラムシの防除対策はどうされるのか、壇上より質問いたします。 以上であります。 ○町長(前 登志朗君) 東議員のご質問に順を追ってお答えしてまいります。 まず、1点目のご質問について、実験農場の運営については、実験農場運営委員会において事務局より提示した活動実績及び活動計画について委員に審議並びにご提言をいただき、それに即して種苗生産及び試験栽培などを行っております。また、新規就農者、担い手などへの支援策として施設や圃場の貸出しを行い、本町農業を担う若者の育成を図っております。 今年度につきましては、みどりの食料システム戦略に関する省力化、スマート技術の実証やテッポウユリの新品種「咲八姫」の試験栽培を中心に、和泊町技連会の各部会と作物ごとに実証試験を行っており、引き続き、関係機関等と連携しながら本町農業の振興発展に努めてまいりたいと考えております。 続きまして、2.のご質問にお答えいたします。 農業における生産性及び品質の向上を図るためには畑地かんがいが重要と考えます。また、過去に整備された地区においても土地の利活用が当時と違うところもあり、改めて調査する必要があると考えております。塩道、逢久地区については平成9年度に団体営事業が完了した地区で、チューブかん水を行う設計となっており、現在は施設として機能していない状況と聞いております。 土地改良事業実施には地区全体の要望と事業要件を満たす必要があり、地区受益者の意見をまとめる推進協議会を開催していただき、受益者から事業についての同意を徴収し、大多数の同意があれば国へ申請可能となります。 続きまして、3.のご質問にお答えいたします。 基盤整備実施地区においては、表土流出対策として、各圃場に勾配をつけ、下流側に土砂留めを設置しております。実際に大雨等で土が土砂留めや畦畔を崩し流されてしまった場合、多面的機能支払交付金事業(通称水土里サークル事業)によって水路や沈砂池の土砂上げが可能となっていますので、大雨で流出した土砂を圃場へ搬入する考え方もできるかと思いますが、これは地域で話し合って決めていただきたいと思います。 続きまして、4.のご質問にお答えいたします。 外来カイガラムシについては、令和4年12月に国内で初確認され、奄美大島においてソテツの枯損被害が拡大しております。現時点において奄美大島以外に本種の生息及び本種による被害の確認はされておりませんが、鹿児島県の防除指針として、葉の焼却などによる処分、葉の切除後に幹を含めた株全体への薬剤散布、奄美大島からのソテツの持ち出し自粛などによる被害の拡大防止を図っており、本町においても、今後被害が確認された場合は県の指針に従った対応を行ってまいります。 壇上からは以上でございます。 ○8番(東 弘明君) 今、町長答弁をいただきました。その中でこれ、以前に経済課長から頂いた一般質問の答弁書なんですけれども、実際に今、実験農場は運営委員会を年1回開いていますと。11名の運営委員がいるということで、そのメンバーを中心にして実験農場の運営をどうするのだという、そういうことをしているそうなんですけれども、経済課長、この令和2年発足当時と今現在の体制、そこのところはどうなっておりますか。平成2年7月開所ということで書いてあります。 ○議長(永野利則君) しばらく休憩します。 休 憩 午前10時25分
再 開 午前10時25分 ○議長(永野利則君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ○経済課長(東 敏仁君) お答えします。 34年前、平成2年7月に実験農場が開所しております。そのとき、花き振興課ということで花専門の課が創設されております。私、当時その課の一番下におりました。7名職員がいたと思います。そのときも種苗生産、そして新たな試験栽培というような取組で、課長以下7名が花卉振興に努めていたというふうに考えております。 34年後の今現在も、先ほど町長が答弁したように、その当時から運営委員会に事務運営局からいろんな資料を提供して、活動実績等、そして活動計画等を審議していただいています。 34年たって違ってきたことは、花卉政策ではなく、和泊町の主要4品目である糖業、花卉野菜、畜産、そしてそれ以外、今果樹のほうもやっております。多岐にわたるいろんな作物を技連会、各部会を中心に種苗の生産、供給あるいは新品種の試験等を行っております。 それと、当時和泊町の実験農場プラス種苗供給センターが保有していた面積が4.5ヘクタールあります。4.5ヘクタールあるんですが、非常に今職員が減って少ないということで、各技連会の部会等々がやっている試験棟種苗供給が1.5ヘクタール、残り3ヘクタールを新規就農者あるいは担い手への支援策ということで、新しく農業をやる方々はなかなか農地がないということで、この新規就農者内定への貸出しを3ヘクタールやっております。その辺が34年前と今の違いではないかというふうに考えております。 以上です。 ○8番(東 弘明君) もっと端的に、短くお願いしたいと思います。 実際、今、課長がおっしゃったことはここにみんなあるんですよ。あるその中で、その当時の新品種の選定だとかいろんな熱意というものが、今実際和泊町の実験農場で感じられなくなっているんですよね。この前も所管事務で実験農場に行きました。職員が1人で本当によく頑張っているなと、1人でよくこなしているなという、そういう頭が下がる思いでありましたけれども、発足当時の実験農場と今とでは天地雲泥の、和泊町農業に対する貢献度というのがどうなんだというのが一番問われることだと思います。 その中で、こっちもいろいろキクラゲのハイショウ、そこのところも人から聞いた情報でソウカビョウとかそういうものに効果があるということで一般質問したんですけれども、その答弁は運営委員会のメンバーと協議をしてお答えしますということでそのとき答弁をもらっているんですよ。だけどその答弁も何ももらっていません。だから、そこら付近のところが一番問題のところであると思います。 課長が今言ったとおりですよ。担い手農家育成、新品目・新技術の開発・導入・実証あるいは花卉優良種苗の供給、土壌分析といろいろあるんですけれども、30年間同じように取り組んでいて今実際、どうなんだということが一番問題になってきております。 話を進めますけれども、今ジャガイモ、里芋、いろんな菌に犯されて、里芋の乾腐病というのは実際には国頭辺りが特に多いんですけれども、消毒する薬剤もないと。その中で一遍菌が入って、転作をすればなくなるだろうということでキビを5年間作って、もう菌も死滅したかなというそういう状況の中でまた再度里芋を植えたら、余計伝染して全滅したという、そういう農家の悲鳴なんですよ。実験農場そのものがバイオ研究所等もありました。そういうところで島の農家が一番困っていること、研究してほしいこと、対応してほしいこと、そこのところに手を差し伸べていくのが実験農場じゃないかなと思いながら今の現況を見たときに、今の実験農場ではとてもじゃないですけれどもそこら付近の研究とかできそうになかったものですから、県の農業試験場というふうに昇格させることができればと思って今一般質問をしているわけなんですよ。 徳之島の試験場、種子島の試験場にも聞いてみました。そこでは研究して対応するのが物すごく早いんですよね。だけども今の実験農場の体制でそこのところができますか、どうですか。 ○経済課長(東 敏仁君) 実際、実験農場の今の体制ではできません。 ○8番(東 弘明君) じゃ、そこのところを今上げているように何らかの改善をして、昇格するとかいろんな対策はできないですか。 ○経済課長(東 敏仁君) お答えします。 私、先ほど実験農場ではできないというのは、技術的な面、人員不足等々でできないということです。でも、我々が何もやらないでいるのかというと、そうでもありません。まず、議員、里芋の乾腐病の話をしました。年に1回開かれている鹿児島県園芸振興会沖永良部支部というのがあります。これは県の普及課が中心になってやっています。3町、和泊、知名、与論、そして3JAに花卉部門は専門農協を入れた職員等がやっています。それは農家も入っています。これは沖永良部島、与論島の野菜、花卉の各品目の生産振興や安定出荷のための課題解決に取り組んでいます。これは農家の圃場を借りてです。 議員言われるように、近年いろいろな病害虫が発生しています。例えば今、令和5年まで取り組んだのが、まずバレイショ。バレイショは今、軟腐病、青枯れ病の細菌病と言われるのが増えています。議員ご存じだと思います。また現在、栽培されている品種はジャガイモ、シシトウ、線虫抵抗性がないということで、これが一番の課題であるということで、これについて農家の圃場を借りて、我々3町の技連会専門が防除指導や、あるいは発病抑制対策のための県の大島支場病害虫研究室等と連携して、病害虫の発生株の採取等いろいろ行っています。 里芋、先ほど議員が言われた乾腐病、疫病にも近年大きく影響して反収が下がっているということで、これはバレイショに関しては永良部で、里芋に関しては与論で病害虫対策についてもしっかり取り組んで、今マニュアルを作成しております。ですから、議員言われるように、いろんなそういう病気等発生があればぜひまずは我々に相談していただきたい。実験農場でできるかどうかははっきり言って今の体制では難しいんですが、まずはその農家の圃場でしっかりそこを取り組んでいきながら、連携して実験農場でということだったら考えられることですので、まずは相談をしていただきたい。私、これ先般農協のほうにも伺いに行ったら、議員のほうから相談に来られているということでありました。ぜひ議員、我々技連会と連携して、永良部の農家の生産性低下につながっている病害虫等についてぜひ連携を図っていければと思っております。 以上です。 ○8番(東 弘明君) 今、課長がおっしゃった病害虫に効く農薬はあるんですよ。今、花農家がピクリンとか還元消毒とかバスアミドとかいうものを使って、菊の青枯れとかいろいろな病気が発生しないように取り組んでおります。そういうのもいろいろ調べてあるわけなんですけれども、実際に施設の中でやるとやりやすいんですよね。路地でピクリンを使うと人体にも危険性があると、また効果も難しいという、そういうのがあります。バスアミドという、これは使おうと思えば使えるそうです。土壌に一遍まいてからロータリーをかけて、畜産農家がローラーで転圧するんですけれども、転圧をして、そうして水をかけると効くそうです。そういうのもあるんですけれども、農薬は高過ぎてなかなか一般農家で使えないという、そういう問題等もいろいろあるわけなんですよね。 だから、そこら付近のところも町長、調べた上で、実験農場でできないようなことであれば、実際にはいろんな実験農場が取り組んでいますよ。その成果は十分に分かっております。だけども、そこで限界がある、取組が遅くなる。じゃそういうことをもっとスピーディーに、農家が安心して農作物ができるような、そのために県の農業試験場の指定を受けて、県の職員がそこにおって、そしてそこで研究をいろいろしていけると思います。 それと、沖永良部にも農業普及の資格を持ったバイオとかそういうものを研究できる普及員が、僕が知っている段階で2人おります。そういう方々を、実験農場でもいいですよ。農業試験場でもいいですよ。そこにオブザーバーとしてでもいいです。採用してもいいです。そうして農家が安心できるような、そういう体制のために農業試験場というお話をしているんですけれども、そこの検討はお願いできないですかね。 ○町長(前 登志朗君) 逆に、県のほうからうちの実験農場でいろんな研究をしてもらえないかという話が来ているというのは聞いているんですけれども、県のほうも自分のところを縮小するというか、規模を小さくしていろんなものを分けていきたいというような意向のようでございまして、そんな中でうちの実験農場は今、時代に合わせた形で十分に機能しているというふうに考えております。 また、県の直営とかいう話でございますので、そこのところは検討の余地はあると考えておりますけれども、今は今の形がいいというふうに理解しておりますけれども、今後のまた検討材料としてそういうことも考えられるのかなというふうに考えております。 以上でございます。 ○8番(東 弘明君) 縮小傾向ということであるんですけれども、熊毛支庁ですね。あそこは現在8人おります。そうして徳之島のほうは15人おります。県の職員ばかりじゃないですよ。おります。そういう体制で農場を運営しているということなんですけれども、いろんな意味で、県が縮小傾向であれば、農家にとっては喫緊の課題ですので、自分たちの公明党のチーム3000のルーツを通じて農水省にそこのところの強化をしっかり働きかけていきたいと思っておりますので、町長から先ほど前向きに検討する余地があるということでありましたので、前向きに検討していただきたいと思います。 2.点目の塩道・逢久地区の畑かん更新事業はできないかということで町長答弁もあったわけなんですけれども、実際、このことは一遍、前の課長さんにこの質問をするよということで通告したら、その件はやめてくれと。いろいろ問題があって、今はやめてくれということで取り下げた例があります。その中で今回はたまたま県の土地改良区、そこの課長さんが国頭の農家と対話に来たときに塩道・逢久地区の畑かんをどうにかできんのかということをお聞きしましたら、そこは計画の中に入っているよという前向きの答弁があって、それで実際にまた今回一般質問するからどうなんだということで言ったら、今月、6月28日にその件で国頭の研修館で農家との話合いを持ちたいということで連絡もいただいております。 そこの畑かん工事なんですけれども、実際には国頭の島で一番先に米を食べて生活したところはその地区です、池から水をくんで田んぼがあったという。田んぼがあって米を食べていた地区なんですけれども、昭和36年までは水田地帯でした。それから昭和31年度に和泊町で製糖工場奄美興発株式会社が設立されて、そのときから水田から畑作に移行したところです。そしてサトウキビを植えたんですけれども、道がなくて運搬が大変ということで、そのときの事業を入れて畦を皆潰して道路を造って、それでキビを作ったと。それでも大変だということで、昭和61年度に団体営土地改良総合整備事業を導入して区画整備をしたということです。石積み防潮、防護垣、道路、ため池、畑かん施設の組合せ事業で整備したところであります。 そこの面積が45ヘクタールです。受益者が106名で取り込んだんですけれども、そのときの畑かん工事が費用対効果を本当にはかって工事したのかという。今でも不思議なんですけれども、25パイの塩ビ管で45ヘクタールの畑に畑かん整備をしているわけなんですよね。その条件はかん水チューブということであったそうですけれども、かん水チューブどころか水が出ないという、もともとそういう問題等がありまして、実際には畑かん工事はしたんだけれども、いっとき使って後は使わなくなったと、使わなくなったどころか今度は加圧ポンプの基本料金、それは使っても使わなくてもついてくるわけなんですよね。それで脱退者が増えて、最終的には塩道地区が1人、逢久地区が1人でその電気代を長年賄っていたというところであります。 課長にお尋ねしたいのは、もともとその工事の発注をしたときにあそこ、よく費用対効果という話があるんですけれども、そこのところを実際に計算して畑かん工事をされたのかお尋ねします。 ○耕地課長(山元博文君) お答えします。 費用対効果について、その当時は昭和61年度から平成9年度まで本地区は実施しております。特に今は県営事業で畑かんのほうを推進しているわけですけれども、その当時は団体営ということで、町が事業主体となって実施しています。また、その当時は改良区がまだ設立されていない、完了した平成9年にはまだ改良区のほうに編入にもなっておりませんで、地元のほうの整理組合で運営なりしていたということを聞いております。 今の畑かんとは違いまして、その当時はチューブかん水ということで、議員先ほど45ヘクタールと言いましたけれども、計画の全体が45ヘクタールでありまして、畑かんが行っている部分はちょうど真ん中にあります町道の上側の石積みから上の20丁歩強が畑かんの地区であります。道より海側のほうは珊瑚礁排除等々を実施した関係で、全体では45ヘクタールということになっておりますので、半分が畑かんということで理解していただきたいと思います。 それで、費用対効果でありますけれども、公共事業でありますので、費用対効果については事業の計画設定の段階等々で費用対効果はちゃんと計画していたものと思われます。 ○8番(東 弘明君) 費用対効果というのは、完成してそこの受益者がどれだけ潤っているのか、町としてそこのところを判断するんじゃないの。そこのところを、実際には25パイで、そこでかん水チューブであったとしても使えない工事をする。そして、そこに2か所で5つのため池があります。じゃ、5つのため池の貯水量、それが今、課長は20ヘクタールと言ったんですけれども、この20ヘクタールを潤すだけの水量があったと思われますか。 ○耕地課長(山元博文君) 先ほどの費用対効果もですけれども、反収増加による作物の生産効果とか、費用対効果のほうは農産物の品質や商品価値の向上とか、それと機械等、また維持管理の節減効果とかいろいろ費用対効果もあります、事業を進める中では。それで、その45ヘクタールの半分、約20ヘクタールですね。その分については、ため池が海側に5個取水源としてその当時造られております。その5個の、そんなに大きくはないため池なんですけれども、そこから上のほうに畑かんの電気で使っております。その当時、5個のため池はまだその受益に応じた設計となっていると理解しております。 ○8番(東 弘明君) 今、課長答弁にあったんですけれども、実際にはあそこのため池の利用状況というのは、中継ため池を逢久地区が6か所、塩道地区が3か所で、逢久地区にすると一番小さいため池に、一番低いですので、そこに水をみんな一遍ポンプアップして、そこからかけるようになっていたわけなんですよね。だから、そこら付近のところ、今実際どうのこうのじゃないですけれども、県が計画に入っているよというのに何で町のほうからそこのところが要請できないのか不思議でならんわけよね。地元の地権者がそのことを先に知っているということ自体が話の分からないことであります。だから、実際にその件はずっと前から地元からも要望があったし、こっちもお願い申したり、いろんなことをしていたわけなんですよね。 これからそういう取組を、更新じゃなくて新規事業として30年たちますので、できるということでありました。準備段階で30年になると、それで県のほうは取組をするということでありましたので前向きに、そして、ため池は今、耳付池の水は利用者が少ないです。そこのところを逢久地区で、シオミ調整池、あそこは塩道地区、そこの中にあるんですよね。だから、塩道地区はシオミ調整池からという、そこら付近のところも十分に検討しながら畑かん工事を早く進めていただきたいと思いますので、2点目をこれで終わります。 あと、基盤整備の表土流出の件なんですけれども、町長の答弁にもあったんですけれども、実際には想定内雨量というのが76から80ミリまでですよね。想定外というのが今度はこれを超えて76から80以上というふうになっております。今それは国が決めたのか県が決めたのか知らんですけれども、実際には5月14、15日で集中豪雨があったと思います。だけども、あれは想定外なんですけれども、じゃその想定外の雨が降ったときに側溝があふれて畑の土砂が流れても、それでも仕方ないということになっておりますか、お尋ねします。 ○耕地課長(山元博文君) お答えします。 質問のほうは基盤整備後の表土流出対策ということでありますけれども、側溝のほうは、町長の答弁にありましたとおり、鹿児島県で通称水土里サークルと呼んでおります事業があります。それはまた、協定地域といいましてできる範囲も限られてはおりますけれども、その現場がどこなのかは聞いておりませんけれども、一つだけ議員から経済建設委員の視察のほうで国頭のほうは自分、当日参加できませんでしたので、その後確認はしております。 そこの一応基本は農家さん、各圃場の周りは自分のほうで自助のほうで水路の土砂上げと草刈りとをしていただきまして、また、上流側とかいろいろ耕作者の出入りもあると思いますけれども、できない部分につきましては、区長さんが組織の代表となっておりますので、まずは区長さんに相談していただき、共助で構成員、農家、非農家を含めてですけれども、作業のほうに取りかかっていただきたいと思います。 昨今の異常気象ということで、ゲリラ、線状降水帯とかありますけれども、先ほど国・県なのか分からないと言いましたけれども、鹿児島県農政部、土木部のほうで雨量の基準があります。今回、令和6年5月に、平成21年に基準がありまして十数年経過している、また昨今の気象状況も変わっている関係で、先月、基準のほうも76ミリから80ミリ、時間雨量80ミリを想定して工事等の水路等の基準、断面の大きさとかはそれを基準に計画しております。このような回答でよろしいでしょうか。 ○8番(東 弘明君) そういうことなんですけれども、実際にはこっちがお尋ねしたのは、じゃ想定内での側溝はそれで賄うと思いますよ。だけども、想定外になっても実際には畑が流出するとかそういう表土が流れてしまうとか、そういうことはあってはならないと思うんですよね。実際に自分の畑なんですけれども、40センチの表土で、トラクターで引くと基盤が石ころが引っ張り出されて、10トントラックの50台畑に入れましたよ。今はその土があるから対応できるんですけれども、沖永良部で実際に表土が流れて、したときに、将来的にその表土、それがあるのかどうかが一番大事な問題なんですよね。表土がなかったときには畑として使えなくて、耕作放棄地にみんななりますよ。 だから、そのために想定外の雨量でも側溝があふれて畑を流すようなことがないような、そういう設計にする方法があるんですよね。国土強靱化計画という、そういうのがあるんですけれども、これは県と大きいところがするところと、地方自治体が今実際に地方自治の中で困っているようなことを国土強靱化計画で上げてくださいというのがあるんですよね。だから、そこら付近のところも見据えて、和泊町、本町からそういう想定外の雨量であっても側溝があふれることがないような、そういう構造物に取り組んでいけるようにしっかりお願いをしたいと思います。 それから、今実際基盤整備事業をしたところは、畑と畑の大体30側溝は入っていますよ、トラフ。その30側溝のトラフが急勾配のところになると、下の町道とか農道とかに落ちていくときに道路に対して直角になっております。急勾配のところは側溝があふれて道にあふれ出るんですよね。そういうところにあふれ出ないように合流ます、そういう取組はできないのかお尋ねします。 ○耕地課長(山元博文君) 合流ますの設置の件だと思いますけれども、県営事業でもう既に終わった地区はそのような計画は現在は持っておりませんけれども、そのような場所が町道なのか農道なのか分かりませんけれども、そういうケースがある場合は現地の現状を確認した上でまた県と協議して、関係受益者等々も含めて連携して被災地の原因等を調査して、必要ならばまた設計等の事業化を検討する余地は可能であると思います。 ○8番(東 弘明君) じゃ、その件はできるということで、前向きでよろしいですか、合流ますの件は。前向きにそういう場所があれば、町道、農道かかわらずですよ。県道であってもそういうところはあります。今後、道路に水があふれ出ないようなその対策は一番大事だと思います。 県道でも、結局は畑から県道に土砂が流れるということはそういうことなんですよね。だから、そこら付近のところは本町の中で町民からいろんなそういうことを吸い上げながら合流ますの検討はしていただきたいと。これも自分の畑なんですけれども、上からの水が多過ぎて底に合流ます造ってありますよ。あるにもかかわらず、下の側溝が小さいものだから結局は水が吐かんで自分の畑へみんな流れて、苦情を言ったこともあるんですけれども、苦情を言っても始まりませんので自分で重機を入れて畑の周りを上げて、水が周りから流れるように、いろんな組合も農家もそういうこともしておりますので、そういう対策もしっかりとお願いをしたいと思います。 最後に、ソテツを加害する外来カイガラムシの防除対策ということで、先ほど町長からもあったわけなんですけれども、大島本島で、まだ永良部には来ていないということなんですけれども、実際にはカイガラムシかどうか分からんですよ。外来カイガラムシかどうか分からんですけれども、ソテツの食害をしているところはどうですか。皆さんはどこそこでみんな確認しているんじゃないの。ソテツというのは、食料危機のときに永良部の島民を守った大事なソテツなんですよね。そういうことも鑑みながら、ソテツも大分減りました。減っているそのソテツをしっかり守る対策、そこのところを担当課はできないでしょうか。 ○経済課長(東 敏仁君) 議員から質問があったのが外来カイガラムシの防除ということで、先ほど町長も答弁をいたしました。それに類似するということで、議員がそのようにおっしゃるそういう外来種等が来られましたら、ぜひ経済課のほうに相談されてください。我々、町民から来て、それを見に行って、大島にあります防除所に送ったりして、その後防除したりというのはやっています。カイガラムシ以外ですよ。ですから議員、そういうことをもし自分で発見された場合はぜひ経済課のほうにご一報ください。 それと、それ以外の件に関しては企画課のほうに。 ○企画課長(有馬清武君) お答えいたします。 企画課としては、自然環境保全ということで、そういったソテツも含めましてソテツジャングル等でもソテツはあります。また、環境保全ということでありますが、上手から畦布に向かっていく道路沿いにも数年前にはソテツを植栽した経緯等もあります。企画課としては、自然環境保全という観点からはソテツのみならずそのほかの植物関係等も大事にしていかないといけないというふうに思っておりまして、もしそういった情報がありましたらぜひ役場のほうにまたお寄せいただけたらというふうに思います。よろしくお願いします。 ○8番(東 弘明君) この件は役場のほうに相談する前に県のほうに相談をして、そのときに奄美で発生している外来のカイガラムシじゃないという、そういうお話は聞いております。だけども、実際には奄美で発生している症状と島で発生している症状はあまり変わらないのよね。自分は、カルホスという殺虫剤があります。それで定期的に消毒をしていると葉っぱも順調に伸びてきているもので、効果があるんだなということを察知しております。その中で県道沿いに実際にソテツを食害してありますよね、国頭の元のイシハラ商店から空港寄りのところ、あそこのところで、カイガラムシか何か分からんですよ、はっきりは。そこに一番初めにはそのソテツに、カイガラムシとしておきましょうね。それがついて、自分の庭にある盆栽に伝染して1本枯れました。それから殺虫剤をかけて消毒しているわけなんですけれども、そこのところも永良部の島で外来のカイガラムシでなければ、この前放送もしていたんですけれども、そこのところ、対策をしっかり練って、個人の畑は個人がするだろうし、町、また県のそこのところは担当課が責任を持って駆除するという、そういう対策は一番大事じゃないかなと思うんですけれども、どうでしょうか。 ○企画課長(有馬清武君) この外来虫が来たときにはそういった対応、国の環境省、徳之島事務所とも連携をいたしまして、どういった対応をするのかというのは話合いを持つんですけれども、今現在それが島では確認されていないというふうに私は認識しておりまして、経済課長からもありましたとおり、またそういったときには林業、こちらの企画等とも連携しながら対応していかないといけないというふうに考えております。 以上です。 ○8番(東 弘明君) 課長、在来のカイガラムシでなくても、実際にそれに類似したソテツを食害する、そういうのが永良部の島でも発生しているわけでしょう。課長は見たことないの。そういうのがあるからこっちはお願いしているわけですよ。だから、島内でそういうのが発生しているというのを職員もうなずいていましたよ。であれば、永良部の島の外来種でなくても実際にソテツの食害をしているわけですので、そこのところは県のほうにもこっち一遍相談に行って、さっき言ったカルホスで消毒しているわけなんですけれども、県のほうでも聞かれたり、その対策は講じていただきたいと思います。これも要望しておきます。 そういうことで一般質問を終了したいと思います。ありがとうございました。 ○議長(永野利則君) これで東弘明君の一般質問を終わります。 ここでしばらく休憩します。 休 憩 午前11時06分 |