発言内容 |
再 開 午後 1時00分 ○議長(永野利則君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、東弘明君の一般質問を許します。 ○8番(東 弘明君) 町民の皆様、こんにちは。議席番号8番、公明党の東でございます。 まず初めに、1月、元旦に起きた能登地震でお亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈りし、被災された方々にお見舞いを申し上げます。 公明党の地元議員を先頭に、国会議員を担当に連携をして、各地で阪神・淡路大震災や東日本大震災の経験と教訓を最大限に生かして一刻も早い復旧・復興へつなげたいと、日夜、公明党の議員は頑張っております。 また、沖永良部島から何かできないかと思いまして、沖永良部台風の際に全国からの支援をいただき早期の復興ができたと思います。これは町長へのお願いにもなりますけれども、被災地へ、今、沖永良部島からジャガイモとか何か届けて被災地の皆さんに勇気を届けることができないか。今、総務課のほうで検討されているということでありましたけれども、この件を通じて被災地からの要望があればそういう支援ができるんじゃないかということでありましたけれども、町長におかれましては、その件もよろしくお願いをしたいと思います。 今回の一般質問で2点通告してございます。 1点目、教育施設について。 1.学校のトイレにまだ和式トイレがあるが、洋式トイレに取り替えることはできないのかお尋ねします。 2.放課後児童クラブが利用している図工室の冷房設備の進捗はどのようになっているのかお尋ねします。 2点質問をいたします。 ○教育委員会教育長(竹下安秀君) 東議員の1点目、1.のご質問にお答えします。 現在、小中学校の校舎や体育館等のトイレの洋式化の現状としましては、小学校には大便器107基のうち洋式が47基、中学校には大便器62基のうち洋式が29基となっており、小中学校ともに約半数が洋式化されております。 今後の計画としまして、学校施設が避難所指定されていることから、多目的トイレが設置されてない学校に対しては、多目的トイレの設置を行う計画となっております。それ以外のトイレにつきましても、現在の学校のトイレの床が湿式のトイレもあることから乾式に替えることや、学校施設の利用は高齢者や多くの町民の利用もあることから、洋式化への検討をしてまいります。 ○町長(前 登志朗君) 次に、2.のご質問にお答えをいたします。 令和5年第3回議会定例会の喜井議員の一般質問の際にお答えしたとおり、事業実施者であるシルバー人材センターにおいて、放課後児童クラブが利用している内城小学校の図工室に試験的にスポットクーラーを設置した結果、一定の効果があったことから、令和6年度に向けては、国頭小学校及び大城小学校の図工室にも設置をする方向で準備を進めていただいているところでございます。 今後も引き続き、関係機関で連携、情報共有を図り、放課後の子供たちが安全で健全に過ごせる環境整備に努めてまいります。 壇上からは以上でございます。 ○8番(東 弘明君) 今、教育長からもあったわけなんですけれども、まだ大半の和式トイレが残っているということでありました。これ、国頭小学校、一番大事な場所にトイレがあって和式なんですけれども、国頭小学校には町指定の文化財の天然記念物の日本一のガジュマルがあり、本島における重要な観光資源であり、見学に訪れる観光客がおられるということであります。観光客からトイレの案内をお願いされることもあるが、現在、和式のトイレが多く、特に女性には窮屈であり、案内するにも気が引ける施設になっていると。おもてなしという感覚からも早急な改善が必要だと思われる。 また、放課後児童クラブが使用している図工室に隣接するトイレも和式であるため児童が使用を控える傾向にあり、少し遠い場所にある洋式トイレを使用することとなり不便であり、隣接する場所を改修し洋式にすることで観光客への案内や児童クラブも安心して使用できると思われるが、本町としての施設整備は考えられないかお尋ねします。 ○教育委員会事務局長(永井 徹君) 国頭小学校のトイレの洋式化ということでございますが、観光客、確かに多く訪問に来られます。その際にトイレをお貸しするということでありますので、当然、今、和式が、全体の和泊町はまだ45%ほどしか洋式化されておりませんが、全国的にも68%が全国の平均の洋式化となっております。鹿児島県におきましては54.9%が県の平均。和泊町はそれより若干、下回っている状況でございますが、その洋式、特に図工室の横にも隣接しているのが和式だということでございますので、ここは今回、そういった要望があったということでありますので、今、ほかの学校も交付金を活用したトイレ工事の補助事業もございます。国の3分の1で、あと残りを和泊町が負担するという事業がございますので、それは財政と相談しながらですが、優先順位をつけながら、これは国小だけではなく、ほかの小学校も含めて、避難施設としても指定されておりますので、併せて検討してまいりたいと思います。 ○8番(東 弘明君) このトイレの件で成り行きをちょっと調べてみたんですけれども、保育園、幼稚園、洋式化になっていますよね。洋式ですよね、保育園、幼稚園。それから小学校に上がると和式のトイレがあると。今、現状はそういうことなんです。今日、行政の皆様そこにおられると思うんですけれども、我が家に和式のトイレのある人、ちょっと挙手をお願いできますか。いないですよね。生徒さんは未来の宝です。我が家でも洋式のトイレしか使ってない。だけども学校に行く和式のトイレがあって、使い勝手が悪くて遠く離れたところまで用を足しに行くというその現状の中で、実際には財政と検討しながらという段階じゃなくて、まず、学校教育施設の中で本当に和式トイレでいいのか。我が家にもない、我が家でも慣れない、学校に行ってなおさら不便を感じているその生徒さんのことを思ったときに、優先順位を先に持ってきて学校のトイレの洋式化をまず進めていただきたい。 そして、内城小学校も行ったんですけれども、あそこは洋式トイレも半々ぐらいあるんです。そして使い勝手がよくなっております。だけどもやっぱり和式は生徒が使い控えをするということで、そこも要望等がありました。和泊小学校も一緒です。そういうことで、まずは学校の和式トイレを洋式トイレに早急に取り替えると。それが学校教育現場の、学びの場である学校だと思います。その点どうでしょうか。 ○教育委員会事務局長(永井 徹君) 議員のおっしゃるとおりだと思っておりますが、学校の施設整備につきましては、今回も大型補修で長寿命化、そういった形でバリアフリー化、そういった予算化をしております。その順番というものも考えて予算配分しながら進めているところなんですが、そういった、今、緊急性があるものということでお話があったと思いますが、当然、和式だからトイレに行けない、我慢するということは体調にも非常に影響があるというふうに言われております。ほかの自治体の事例を見てみますと、便座に座れないお子さんも若干いるという状況もございます。なので、そういった聞き取りというか、その生徒さんのお話も聞きながらですけれども、そういったものがあるんであればそういう配慮もしないといけない。 また、これからは多様化という時代でございます。そういったトイレの配備、多目的トイレをするためには、洋式化するためには、和式トイレよりも若干広くなってきますので便器の数も減少してくる。そういった統廃合とかいろんなものも含めながら検討してまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○8番(東 弘明君) 公園とか神社とかそこら付近のところもちょっと調べてみたんですけれども、高千穂神社、あそこは大改修があって洋式になっております。そして世之主神社、金比羅神社、岬神社は和式になっています。そして公園とか、そういうところはみんな洋式化されております。その中で本当に、今、局長もおっしゃったんですけれども、学校現場の、一番大事な子育てをしているそういう現場で不便を感じることがあってはならないと思いますので、優先順位と言うんですけれども、そこのところもまずよく検討されて手を打っていただきたい。 国頭小学校なんですけれども、実際には小学校に行って、学校のトイレが使えなくて、我が家まで用を足しに帰るという生徒も今まで何人も耳にしております。そういう現状がありますので、学校のトイレの洋式化は早急に手を打っていただくことを要望いたします。 2点目の放課後児童クラブの件で質問いたします。 放課後児童クラブ支援室に図工室を使用している小学校は、国頭小学校、大城小学校、内城小学校が使用している。保護者等の説明会で、夏場における保育支援業務は子供たちも支援員も暑い中であり、とても大変な作業になっているということで、そこにエアコンを導入することができないかということなんですけれども、スポットクーラーを内城小学校に入れてあるんですけれども、それが実際は騒音がうるさいとか、結構いろいろ問題があるわけなんです。それを国頭・大城小学校に入れるんであれば、要は入れないほうがいいと思います。思い切って子供の、教育委員会と町民支援課という課がまたがって、なかなか、じゃ、放課後児童クラブのそこにクーラーを入れるといったときに、教育委員会がするのか、また町民支援課がするのかという、そういうまたがってなかなか決まらないという、そこら付近のところもあるわけなんです。 その中で、設置が必要であるとの保護者アンケートも意見が多かったようだが、暑い日には冷房施設のある教室に移動すればいいんじゃないのかと、そういう話等もあって、これは夏休み期間なんですけれども、国頭小学校は音楽室、大城・内城は幼稚園をという、そういう話等もあったりしているわけなんですけれども、この放課後児童クラブというのは、夏休みを除けば年中、土日祝日除けば使う場所なんです。そういう中で、夏場の暑い時期に保護者は熱中症とか、そういうことを心配してこのクーラーの件をお願いしているわけなんです。 そして、場所をクーラーのあるところに変えればいいんじゃないかと言うんですけれども、道具の移動も伴い、それらを運搬する支援員も負担が大きく、子供たちも度々支援室が変わることで負担が増えると思われる。要望書の提出や署名運動による要望等が実施されてきたことですが、エアコン設置をすることはできないのかお尋ねします。 ○教育委員会事務局長(永井 徹君) まず、エアコンの整備は町民支援課か、教育委員会かというご質問がありましたが、当然、学校施設でありますので、エアコンの整備は教育委員会で行っております。 今現在、図工室を学童でお使いになっているということで、学童の使っている図工室、家庭科室では今現在エアコンは整備されておりません。理科室も整備されてない学校が国頭小学校、大城小学校、内城小学校とあります。和泊小学校、和泊中学校、城ケ丘中学校は理科室はもう整備されております。やはり特別教室と言われている今言った理科室、図工室、家庭科室、利用頻度が一番高いものは理科室ということで、学校からの要望としては理科室を先に入れてほしいという要望がございます。 先ほど申し上げました図工室のエアコンの整備につきましては、先ほど答弁の中にもあったようにシルバーさんのほうで試験的にスポットクーラーを入れて、効果もあるということでありますが、若干騒音があると内城小学校では伺っております。その騒音対策も今進めていくというふうにお話を聞いておりますので、そういったもので対応しながら、それでもまだ暑いとか環境的に非常に厳しい状況であればエアコンの整備も、交付金を活用しながらですが整備していかないといけないと思っております。取りあえずは今、シルバーさんがやられていますスポットクーラーで試験的にですがやっておりますので、それが実際に暑くないという対応であればそれでいきたいと思っております。 ○8番(東 弘明君) 隣町、知名町では放課後児童クラブ、知名小だね、あそこに放課後児童クラブ用の建屋を造って、それをしらゆり保育園ですか、あそこに指定管理を委託して、そして面倒を見ていただいているということを聞いたりもして、大変にいいことだねと思ってその理事長に聞いてみました。聞いてみたら、和泊のほうがいいんだよと。実際には文科相は学校の空き教室を使っての放課後児童クラブを推奨していると。知名町は、じゃなくて知名町が運営して、そこに伴う予算の確保も大変なんだということで、そういうことも聞いたりしたわけなんですけれども、実際には特定有人国境離島地域社会維持という、そういう予算があるわけなんですけれども、この中に令和6年度の離島振興関係予算案ということで、これ、こども家庭庁です。家庭庁の中に子ども・子育て支援施設整備交付金というのがございます。その中に、市区町村が放課後児童クラブ及び病児保育施設を整備するために要する経費の一部を補助するという、そういう一番優位な予算があるわけなんです。その予算は300万以上でないと予算が使えないということで、今、理科室とかも局長あったんですけれども、1学校300万円以上にはなると思います。 そういう優位な子育て支援のこういう予算等もありますので、これ、こども家庭庁の役人にうちのクボタ秘書が連携取って役人と直接電話で確認しました。その役人が、実際にこの予算は使えるよと。だけども300万、下限であれば使えないと。上限であれば使えるということで確約も取っておりますので、スポットクーラーじゃなくて、本当にそういう優位な予算が取れたときにはエアコンをつけていただきたいと思うんですけれども、どうでしょうか。 ○教育委員会事務局長(永井 徹君) そういった補助事業があるということでございますので、この事業の制度の中身を精査しまして、いつまでこの交付金、補助事業が使えるのか。永久に使えるのであれば非常にありがたいものだと思うんですが、これが時限的、例えば3年間だけだったら、残りのその後はやはり町負担になってくることも考えられます。これをもう一回、事業の内容を十分確認した上で、活用できるのであれば活用していきたいと考えております。 ○8番(東 弘明君) この予算は令和5年度であって、令和6年度、こども家庭庁の子ども・子育て支援施設整備交付金というのでありますので、一、二年でそれが切れるということはないと思います。確認した上で、そういう優位な予算が取れるのであれば、放課後児童クラブのそこのところもエアコン設置をちゃんとして、また何らかの形で、授業の中で図工室ですので使うこともあるんじゃないかなと思いますので、そういう整備のほうに向けて予算の確保としっかり取組をしていただきたいと思います。 教育施設関係については終わります。 2点目の農業政策について。 1.畑かん施設の埋設型スプリンクラーの進捗状況はどうなっているか。また受益者負担について、どう考えるか。 2.防風堤の上に植栽の計画があったが、まだされていないようである。今後どういう対策をするのか。 3点目、耳付池のため池フェンスは新設されたが、安全性に問題はないのかお尋ねします。 ○町長(前 登志朗君) 東議員の2点目のご質問、1.から3.まで順にお答えをいたします。 1.、農業における生産性及び品質の向上を図るためには、畑地かんがいが重要であると考えます。 昭和60年頃から始まった畑地かんがい整備事業の面積は、令和4年度末で要整備量1,705ヘクタールに対し、整備済量が1,255ヘクタール、整備率は73.6%となっております。うち、移動式スプリンクラーが87%、埋設型スプリンクラーが13%です。先行して事業を実施した地区には平成20年頃から埋設型スプリンクラーの設置が可能となり、現在の実施地区においては埋設型スプリンクラーを推進しているところです。 次に、受益者負担につきましては、県営事業の実施期間中であれば給水栓設置に係る受益者の工事費負担はありませんが、圃場内の末端散水器具施設については約1割の受益者負担で導入することができますので、今後も同様な考え方で推進をしてまいります。 次に、2.のご質問にお答えいたします。 国頭字フーチャ付近において、県営畑総事業による集水池の残土を活用した防風堤を築造しておりますが、当事業では防風堤の上に植栽の計画はなく、植栽については保安林としての指定を受ける必要があります。そこで、平成16年に県に対し、当該防風堤の保安林指定及び保安林造成事業を要望しましたところ、採択要件を満たさないことから事業要望を取り下げております。 その理由としましては、防風堤上部の幅が20メートル以上でない点、登記など用地調整ができていない点、防風堤がつながらずに点在しており、防風堤としての効果が期待されない点などの理由から事業要望を取り下げております。 今後の対策については、土地改良事業完了後の防風林対策は、個々の農家にてお願いをしているところでございます。 次に、3.のご質問でございます。 ため池に設置する防護柵(ネットフェンス)については転落防止を目的としております。防護柵設置基準書では、歩行者などの転落防止を目的として設置する柵の高さは1.1メートルを標準とすると示されています。農業農村整備事業で実施する転落防止柵につきましては、同基準に示されている防護柵の高さ、形状、材料などの基準を満足しているネットフェンスを標準として事業実施をしているところですので、安全性には問題がないと考えております。 壇上からは以上でございます。 ○8番(東 弘明君) この埋設型のスプリンクラーの件なんですけれども、実際には、これ、先ほど面積とかそこら付近のところは町長さんからあったわけなんですけれども、実際に、これ、前町長さんといろいろお話ししたんですけれども、前回も同じような質問したわけなんですけれども、導入したときには皆若かったと。だけどもこの年になれば、自分たちも70を超えて、この年になれば誰もキビ畑の中に入って水をかけようとは思わんと。それどころか離農が多くなっているわけなんですけれども、そこら付近のところを町政のほうでしっかりと検討して、今まで1割負担で埋設型ができたと思うんですけれども、そこのところ、畑かんの施設がない畑をなくすという意味で一番大事なことじゃないのかという、そういう提言等もいただいております。埋設型の畑かん施設を取り入れている先進地は、もう基盤整備が終わった段階で畑かんまで一緒に予算を組んで、そして発注しているということでありました。そういうところは埋設型のスプリンクラーがみんな畑に取り付けてあるということなんです。そこら付近のところも鑑みて、実際には受益者の1割負担というのを町で持つとか、また隣町、徳之島に行くと、業者が負担をして埋設型のスプリンクラーをつけているという、そういうお話とかも聞いております。 町長も、今年の施政方針演説の中にもあるんですけれども、そこで、今年、サトウキビ、本当に糖度も上がって、重量もあると思うんですけれども、当初の輸送組合、車に乗っている方々に聞くと、今年のキビは軽いと。なぜか分かりますか。町長はそこで十分に降雨もありとありますけれども、一番大事なときに雨が降らなかったんです。そしてトラック単価、フル操業、フルに動いていただいて、畑かんも使ってしても十分に水かけ農業ができていなかったということなんです。糖度は上がるんですけれども、水が欲しいときに水やりができないという農作物は、どこかにそういう障害が生じてくるわけなんです。 だから、そこら付近のところも十分に鑑みて、農業の島である沖永良部の農民が本当に高収益を得て、そして高収益を得れば税金として町にも還元できてくると思うんです。そこのところを十分に鑑みて、埋設型の畑かん設置というものをもう一歩踏み込んで考えていただけないかお尋ねします。 ○耕地課長(山元博文君) お答えします。 もう一歩進んで埋設の推進ということでありますけれども、現在、国営附帯の県営畑総事業が動いております。国営附帯は10地区ありますけれども、そのうち4地区は完了しておりまして、今、継続で6地区が事業実施中であります。計画によりますと、国が令和7年度に事業が完了しまして、その翌年度の令和8年度に現在計画している畑かんの計画は完了する予定となっております。議員がおっしゃいました、さっきの徳之島の話もありましたし、またほかの地区においては基盤整備後、全部に埋設するという話もありますけれども、本町におきましては、仮に1割の受益者負担を行政が負担した場合、末端散水施設整備は進むのは確実だと思いますが、これまで完了した地区との整合性や今後の事業実施地区もありますので、更新事業についてもまた負担することとなるため、税の公平性から見ても1割をなくするということは考えておりません。 ○8番(東 弘明君) 税の公平性とか、いろいろそういうことも皆分かるわけなんですけれども、どうすれば水かけ農業ができて高収益を得ることができるのかという。予算の取り方も、前回の説明の中で、今回の1割負担の事業が終わって、その後から事業を入れたときには結局4割負担になると、そういう答弁をいただいたわけなんですけれども、実際には、この4割負担とか1割負担とかあるんですけれども、そこのところで農家がどういうことをすれば一番潤うし、喜ぶし、島の農業が発展していくのかということも考えていただいて、今までのことは今までのことです。1割負担で今まで畑かん施設を入れた方々に対して、それはもちろん先駆者ですので。先駆者という反面、ハンデもいっぱい抱えることもあると思います。それよりも今後の島の農業の発展のために、今回、伊江島まで所管事務調査で行かせていただいたんですけれども、伊江島はなだらかな島で、ちょっと高台の平坦なところにファームポンドが5基あります。そのファームポンド5基を有効に使って今まで水かけ農業をしてきたということでありました。今、国営の地下ダムが完成して、そして今、畑かん事業が進んでいるところでありました。 そこで担当の方とちょっと話をしてみました。喜界島の件もあったもので聞いたんですけれども、その担当の方は、この受益者負担が出たときには全畑にスプリンクラーを埋設することができないと。伊江島は初めから先を見越して埋設型を受益者負担なしでセッティングしていくよという、そういうお話がありました。前の話もあるんですけれども、政策そのものがいろんな形で後手後手に回れば、当然受益者負担もついてくるし、島の潤いにも欠点が出てくると思うわけなんです。そこのところで実際に将来のことも考えたときに、実際、自分の畑でもないのに畑かん施設を導入して耕作をする人もいないわけなんです。そこのところも皆解消されるわけです。 だから、そこら付近のところも鑑みて一歩踏み込んで、今までのことは今までのことで、今後、畑かんで使った水かけ農業で反収向上をさせていくために、一歩踏み込んだ答弁をいただきたいと思います。 ○耕地課長(山元博文君) 確かに受益者負担なしでも行政主導で全部つけたほうがいいとおっしゃいますけれども、これは国の予算も使っておりまして、事業を立てる上では地元からの要望に基づいて、要件を満たすことができた際に計画していく事業であります。和泊町の農業は喜界島とはまた違いまして、喜界島のほうはほとんどがサトウキビという形で埋設のほうが進んでいると聞いておりますけれども、本町におきましては農家が花もあります、野菜もあります、サトウキビあります。そういう観点で埋設型につきましては、移動式ももちろんですけれども、事業の中では農家の方々が自由に選べる、選定してもらえるという、器具の選定は農家のほうにお任せして事業のほうは推進しているところです。 ○8番(東 弘明君) 課長の言われていることも十分納得の上です。納得の上なんですけれども、そこのところが一番、島をどう発展させていくのか、潤していくのかというキーポイントなんです。そして移動式もあります。花き農家の天井型のスプリンクラー、そういうのも必要です。それは個々の作業形態、農業形態に応じてできることです。 この基幹産業、実際にはサトウキビが基幹産業になっておりますよね。そこのところでこの基幹産業に適した水かけ農業、そういうものがどうすればできるのかということでありますけれども、話はちょっと変わりますけれども、バレイショ農家に水をかけたときにどうなるのかということで聞いたことがあります。今年はあまり大きくなり過ぎて金にならないということであったんですけれども、通年であれば水をかけると1.3倍とか5倍とかでジャガイモが収穫ができるという報告も受けております。そこら付近のところでも水かけ農業、畑かん施設というのを十分に利用していかなければならないと考えているところです。そういうほかの作物に対しても水の必要性、そこのところは何にしてもみんな全て一緒だと思います。形態が違うだけで。そこのところを鑑みながら、しっかり畑かん施設の取組、今までの既存の取組じゃなくて一歩踏み込んで、どうすれば将来、永良部の島が潤っていくのかという観点で取組を一歩を進めていただきたいと、それを要望しておきます。 それから、あと一点、今、県営畑総で畑かんをしているところは、ため池を利用して畑にスプリンクラー等で水をかけていると思うんですけれども、今現在、今年のような少雨のときに、実際には利用度の高いため池、水が干上がって、ほかのため池からわざわざ中継所まで上げて、そこから水をため池に入れてという二重にも三重にも経費がかかるような、そういう水かけになっているわけなんです。そこのところも実際はやり方があると思うんです。そこのところも前からこっちへお願いしたりもしているんですけれども、途中の、ため池からため池に上げるんじゃなくて、高台にファームポンドを上げて、どうせ水を上に上げるんであれば、そのファームポンドの中に水を貯蓄して、そしてそこから落差なり、加圧なりで、いろいろあると思うんですけれども、この水の有効利用、そこのところは考えられないでしょうか。 ○耕地課長(山元博文君) お答えします。 現在、和泊町のほうは、国営の附帯地区であります9地区のうち、先ほども答弁しましたけれども6地区が今継続地区でありまして、国営の地下ダムが本町で国頭字の筒岩地区というところがありますけれども、国頭の前のほうと東シナ海の下水道の処理施設の前にため池が2か所あります。そこには地下ダムの水を減った場合には補給するという形を国営の地下ダム事業のほうでやっております。 その他の意見につきましては県営事業の意見になりまして、畑かん受益地のうち、和泊町にため池は89ありますけれども、そのうち18の土地改良区が維持管理しております18の施設からポンプアップ等をして畑かん施設のほうに水のほうを回しております。議員がおっしゃっているのは、その18のため池のうちなのか、別のため池のことを言っているかはちょっと把握できないんですけれども、改良区が管理しております18のため池につきましては、補給水なり管のほうでバイパスへ送ったり戻したり、減ったときには入れたりということができるようになっております。先ほど言いました多分水路から水を入れてというのは、国頭の第2ナガハタ池からのことだと思います。その件につきましては、干ばつと、あと緊急を要したため、隣のナガハタ1号池へ合わせた経緯があります。 あとファームポンドですけれども、ファームポンドは県営のほうは谷山字と瀬名、越山の下のほうに国のファームポンドとは別に小さいファームポンドが2か所和泊町にあります。そのファームポンドに水をためるのは、そのファームポンドに応じた受益地区が決まっておりますので、その地区の分しか想定されておりませんので、ファームポンドにためるその話はまた別かなと理解しております。 ○8番(東 弘明君) じゃ、課長、その件は将来の展望を考えながら、今、前回の答弁書の中に、町長の、今、実際に改良区の賦課金が何に使われているのかと言えば、要はこの改良区のいろんな処理とか、そういうメンテのほうに8割を使っているということでありました。じゃ、その8割は何でそうなるのかというと、加圧式のポンプを使って水かけをしているから、実際にはそういう負荷がいっぱいかかっているということなんですよね。だからそこのところも、その負荷を軽くするためにはファームポンドを利用した水かけが必要になってくると思いますので、そこのところも、後々の計画でいいですので、ファームポンド計画というのもちょっと念頭に入れて考えていただければと思います。 では、2.防風堤の植栽の件なんですけれども、これ、実際には担当課に聞いたのと町長さんに聞いたのとちょっと話の食い違いがあるわけなんですけれども、この防風堤の上に字からの要望で植栽の要望が上がったと聞いております。だけどもいろいろあって一遍取り下げたんですけれども、またそういう話が出ています。あの防風堤、あそこ幅が20メーターないと言ったんですけれども、あそこの上で植栽は可能なんですよね。可能ということは、この国頭字の農業というのは防風もあるんですけれども防潮もあるんです。だから十分なスペースがあるのにそこに植栽ができないというのはちょっと考えられないし、その灯台のところ、あそこは昔はサチバル山といって、自分たちが小さい頃はまきでご飯とか風呂とかみんなたいていたわけなんですけれども、そこで枯れ枝を取ってまきにしていたところなんですけれども、あそこのもともとの島の木、それを、露にも強くてそのまま生きていたんです。だけども途中からモクマオウ、あれを植えて、初めのうちはよかったんですけれども、老木になったり、台風が来たりするとみんな倒れて折れて、それで、あそこは防風林ですが、防風林がなくなったりしたんです。 そういうときにどういう対策が必要なのかと言えば、このサチバル山のそこのところ、アダンを一番風の当たるところに植栽をして、そこの陸地側であれば幾らでも植林はできるんです。だからそういう計画とかでも可能でないのかと思うんですけれども、どうでしょうか。 ○議長(永野利則君) しばらく休憩します。 休 憩 午後 1時49分
再 開 午後 1時51分 ○議長(永野利則君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ○8番(東 弘明君) 今聞いたらやる気がなさそうですので。これは、本当に国頭の農家のことを考えればそういう計画をして当たり前だと思います。県だのどうだのこうだのと言いますので、そこのところは県の植林かと。また再度お願いをして、植栽をしていただけるように交渉していきたいと思います。 じゃ、3点目なんですけれども、耳付池のため池フェンス、新設されたかというそこのところなんですけれども、今までは、ため池フェンスもそうだし、沈砂池もそうだし、そこのところに、上のほうには有刺鉄線、そこがみんな張られて転落防止がなされていたんですけれども、今回初めて見ます。そこの上に有刺鉄線もなくて、こういうふうにそこを登ろうと思ったら簡単に登れるという、そういう状況の中であるわけなんですけれども、そういう状況の中で安全性に問題はないのか。万が一、事故とかそういうことがあったときに本町の責任は回避されるのかどうかということなんです。そのことをお伺いします。 ○耕地課長(山元博文君) 耳付池のネットフェンスの件でありますけれども、議員おっしゃるとおり、耳付池、今、全周のうちの約半分少しが更新されております。その理由としましては、既存の使えるフェンスはそのまま残して、塩害等による腐食で割れているところについては、今回5年度の事業のほうで更新いたしました。確かに以前ついていたのは有刺鉄線がありまして、今回の新設した部分はついておりません。答弁のほうでもありましたけれども、防護柵の設置基準書にのっとってやっておりますので、令和5年以降の沈砂池、浸透池、ため池等の防風安全策はこの形で、今度の日曜日にジョギング大会がありますけれども、笠石のため池も半分ほどこの工法で基準の1.1メートルより10センチ高い1.2メーターのほうで工事のほうは進めております。 あと、若干、有刺鉄線の部分の高さがなくなった関係で1.2メーターあるんですけれども、議員おっしゃいましたように登ろうとしてとか、そういうのを考えておりませんので。ため池は危険な施設でありまして、そこはもう転落防止のための柵は設置しますけれども、万が一乗り越えて事故があったとか、そういうことがあった場合には町のほうには過失がないと考えております。また、安全を周知するための看板とか、門扉に施錠がなかったとか、いろいろ町のほうに瑕疵があった場合は保険賠償のほうの対象にもなると考えております。 ○8番(東 弘明君) これを確認したのは、今までもいろいろ事故があったときに、町の責任なのか、個人で起こした事故なのかという、そこら付近の問題が生じてきて、将来にわたってそういう転落防止とかいろんなことがあったときに、町の責任がないということであれば、そういう工法のほうが安くて、広くフェンスとか転落防止柵が施工できると思いますので、そういう方向で細心の注意を払ってこれからも工事をしていただきたいと思います。 これで今回の一般質問を終わります。ありがとうございます。 ○議長(永野利則君) これで東弘明君の一般質問を終わります。 ここでしばらく休憩します。 休 憩 午後 1時56分 |