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更新日:2021年3月23日

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第2日(3)

発言者

池田 正一

発言内容

○2番(池田正一君)
 こんにちは。
 平成29年第3回定例会において一般質問を3点ほど通告いたしております。順を追って質問いたしたいと思います。
 まず最初に、伊地知町長の4選おめでとうございます。伊地知町政4期目がスタートしました。我が和泊町においても課題がいろいろありますが、一つ一つクリアしていくことによって、よりよいまちになると思います。そのために私たちも協力、努力は惜しみません。我がまちのリーダーとして、遺憾なくリーダーシップを発揮してください。
 先月ですが、三反園鹿児島県知事が来島され、私たち議会とも対談する機会がありました。そのとき知事のお話の中に、鹿児島県は財政が非常に厳しいと。その中、削っていくものは削る。しかし、必要な、これは大事だ、重要だということには資金を調達して使っていくと、そういうお話も聞きました。
 我が和泊町、まさに農業立町です。町長のきのうの所信表明にもありました基幹産業、一番最初に出てきたのが農業です。農業の発展なくして、漁業、商工業の発展もありません。農業、特に農作物において一番大事なものは何か、やはりこれは水です。
 それでは、1つ目の質問をいたします。畑かんについて。
 中田議員からも午前中に質問がありました。重複する部分もありますが、既存の移動式散水器具を埋設型の固定式散水器具に整備できる事業はないのか。
 2つ目です。えらぶゆりの島空港について。
 えらぶゆりの島空港という名称になり、1年半が経過しようとしております。このえらぶゆりの島空港において、滑走路横の大きな緑地帯にユリの花を初め、ほかに花々を植栽できないかお尋ねします。
 3点目です。新規産業の開発についてです。
 最近新聞等で他の市町村においては、新たな産業を導入されているとありますが、本町における新規産業導入の取り組み状況はどのようになっているのかお尋ねします。
 ②マンゴーのドライフルーツ化についてどのように考えておられるか、町長の見解をお聞きしたいと思います。
 以上の3点を壇上から質問いたします。
 あとは答弁を聞いて、一般質問席のほうからさせていただきます。
○町長(伊地知実利君)
 今議会において4期目のスタートということで、多くの議員の皆さんから激励をいただいて、大変ありがとうございます。真摯に皆さんと一緒に町勢振興のために取り組んでまいりたいと思います。
 それでは、池田正一議員の一般質問に順を追ってお答えをいたしたいと思います。
 1点目の既存の移動式散水器具を埋設型の固定式散水器具に整備できる事業については、更新事業が考えられます。
 更新事業を導入できる条件として、耐用年数超過による老朽化対策としての更新、耐用年数は超過していないが、例えば塩害による腐食が激しいなどの特殊事情による更新の2つのパターンがあります。
 器具などの耐用年数については明確な定めがあるわけではないため、事業を導入するためには、器具などを導入した実績や劣化状況などの調査を行い、国と協議をする必要があります。その結果、過去に整備された既存の移動式散水器具に対する補助金返還などの必要が生じた場合、補助金返還の所定の手続を踏んだ上で更新事業の導入の運びとなります。
 これらを踏まえて、町としては、ご質問にあるようなニーズがどの程度あるかなど、今後聞き取り調査なども行っていきたいと考えております。
 可能性のある事業として農業基盤整備促進事業がございますが、過去に整備された地区でも、給水栓の取りつけや末端の灌水施設の新設、更新をすることができます。しかし、この事業は国の補助率が6割、農家負担が4割となっております。
 現在の県営事業で整備する固定式の埋設型散水器具で試算すると、農家負担は10アール当たり約20万円近くの負担になります。
 また、5ヘクタール以上の受益面積が必要となります。その他の事業についても、関係機関から情報をいただきながら、整備の可能性について検討してまいりたいと思っております。
 2点目の滑走路の植栽につきましては、本来、緑地帯は航空機が滑走路を逸脱した場合などに航空機の損傷を軽微にとどめるため、また、航空機が着陸のやり直しをする際に、着陸を安全に行うために設けられた区域でございます。
 以前、エプロンの緑地帯に花を植栽したことがありますが、自衛隊のヘリコプターの離着時に、枯れた花などがエプロン、滑走路に飛散したため、離発着後すぐに花などの回収をしなければならない状況になりました。
 滑走路に草花などが飛散すると、航空機の離発着に影響を及ぼすおそれがあることから、緑地帯への花々の植栽は好ましくないと考えておりますし、また、県の管理でございますので、県と相談をしながらしていかなければいけませんが、今のところ県のほうも、指導としては、花を植栽するということは好ましくないというような回答でございました。
 しかしながら、滑走路には野生のグラジオラスが咲いておりますが、そういうものなども十分に検討しながら、現在のところは、花の植栽は好ましくないというような判断でございます。
 次に、3点目の新規産業への取り組みについては、与論町においてホロホロチョウの食肉加工場が新たに新設され、雇用の創出が期待されるという内容の新聞報道が出されました。高齢者や幅広い世代の雇用創出を検討する中で提案された事業であると伺っております。
 現在、国においても、地方への新たな人の流れを生み出すことを目指し、東京にある本社機能を有する施設を地方に移転すると、事業者に対して債務の保証、課税の特例などの優遇措置を講ずる取り組みが行われており、県においては、企業誘致に係るさまざまな制度を制定し推進している状況ですが、大変厳しい状況のようであります。
 本町においても、農商工などの連携、6次産業化といった新たな産業と雇用の創出を図り、産業の活性化を促す目的で、和泊町産業間連携推進協議会を設置し、地域の農林水産物などを活用し、新たな付加価値を生み出す加工品などを開発する経費に対し補助金を交付し、地域産業の活性化に取り組んでまいりました。
 新築、改装や機械設備の購入など、事業経営に必要な設備投資に係る借り入れに対し、利子補給補助金を交付する制度を創設し、商工業者の育成及び振興を図ることにしております。
 今後、整備した加工施設での試作や販路調査、民間事業者の育成など町独自の取り組みや、国・県の制度を活用し、離島のデメリットを強みにした誘致活動や起業支援に取り組んでまいりたいと考えております。
 最後の、マンゴーのドライフルーツにつきましては、ペリカン種と言われる黄色い品種が多く利用されているようでございます。本町では、アップルマンゴー系統であるアーウィン種栽培が9割以上を占め、本町の生産物の多くは完熟マンゴーの生食として消費されております。
 また、販売については共販されていないので、加工できるものがどのくらいあるのか把握できていない現状にあります。そのため、ドライフルーツ化については、現在のところ考えておりません。
 以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問については自席から、担当課長からも答弁をさせていただきます。
○2番(池田正一君)
 今、町長の答弁をいただきました。
 まずは1番目、畑かんについてです。
 ことしは特に干ばつが続き、非常に水が、散水が必要な時期ではありました。これはもう本当、サトウキビに関してなんですが。
 今現在、畑かんの固定式が何割ぐらいできているのか、わかったら聞かせてください。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 過去の県営事業でされた畑かんの埋設型については、第3陣で仁嶺地区にございますが、その部分についての埋設型の整備率はちょっと確認しておりませんが、今、国営附帯地区の根折地区が埋設型の推進をしておりますが、今さっきの答弁にもありましたように、根折地区で78%、約8割が埋設型に整備されております。
○2番(池田正一君)
 根折地区は78%。3月に聞いた折には、課長のほうからやっぱり6割から7割。これよりも少しふえているので、結構皆さんの説明がよかったから78%までふえたのかなとは思っております。
 今回、干ばつにおいて、結構畑の付近を回ってみたんです。そしたら、移動式はあるんです、畑の隅にあるんです。あるけれども、散水していないんです。なぜか。あれはポンプをつけてスプリンクラーを畑の中に運ぶ、ましてやサトウキビが伸びている状態でする、とても大変な作業です。皆さん何でしないのかと聞いたら、もう私たちの年齢ではこれはできないと。だから、これはぜひもう固定式を。最初は体力があるからできると思って移動式にしたんだけれども、あれからもう10年以上たったら、体力が衰えてできないと、そういった意見を多々聞きました。
 それだったらもうぜひ、これはもう固定式に移行していくしかないなと。大体これは20年スパンというふうに聞いております。今、最初につけたところからもう十五、六年たったんでしょうかね。ということで、あと四、五年したら、かつて移動式をつけたところでも、また新しく固定式に移行できるというふうに理解しとっていいんでしょうか、お願いいたします。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 町長の答弁にもありましたように、更新事業については明確な定めはございませんが、さっきの熊毛・大島地区の糖業組合ですか、労働組合ですかが、県のほうに散水器具がちょっと高いと、補助がなければとてもじゃないけれどもつけられないということで、補修等も含めて要望を出してありました。
 その際に、地下に入っている埋設管については40年という更新、大体約40年という耐用年数がございます。スプリンクラーについても、スプリングのヘッドがありますが、それも回るものですが、あれについても約5年ぐらいから10年というような耐用年数を聞いておりますが、できましたら、その更新事業というのは、また、先ほどの町長答弁にありましたように、どこの農家さんにどれだけの散水器具が配賦されたかとか、その辺についても調査しないといけないということで、その要望がありましたら、その辺の更新事業については調査をかなり要するのかなというふうに思っております。
○2番(池田正一君)
 先ほどその更新事業として、国が6割ということは、個人負担が4割ですよね。4割はやっぱり大きいですよね。最初にこれをしたときは、9割補助でしょうか。ですから、皆さんもそれぞれ持っている感覚としては、9割また補助して自分が1割出して、新たにまた固定式に移行できると、20年ぐらいしたらできるんじゃないかなという感覚で思っている方々が多々おります。私も当然そう思っております。
 ですから、固定式の場合、耐用が40年。それは沖永良部においても、40年ぐらい耐用できるんでしょうか。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 すみません、先ほど議員がお話ししました6割負担というのは、更新事業じゃございません。農業基盤整備促進事業という新たな事業でやった場合に、4割負担が農家負担だということでございます。
 更新事業については、今あるパイプラインなり散水器具なりの調査が必要だということで、それについての補助率については、そんなに高くはないかというふうに思っております。
○2番(池田正一君)
 すみません。固定式は、沖永良部においても、中にあったら40年ぐらいやっぱり耐用はできるんでしょうか、これだけ塩が結構上がる地区なんですけれども。どうお考えでしょう。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 パイプラインについては、40年というのは越山のファームポンドから各道路を通って入っている大きなパイプラインのほうが40年ということでございます。
 埋設型の場合には、給水栓から圃場の中に50ミリぐらい程度のパイプラインが入っていくんですが、それについても沖永良部の場合は塩害がありますので、その辺についてもその腐食程度がどの程度なのかとか、そういうのを調査しないとわからないと。それから、明確な耐用年数ということが定められていないということで、もし要望があればその調査をさせていただくということで、ご了承お願いしたいと思います。
○2番(池田正一君)
 ぜひそれはもう調査をして、どれだけ耐用できるか、こういうことも皆さんに知らしめることも重要なことだと思います。
 それで、今現在、今度は国頭のほうでもまた畑かんの事業のほうがありますでしょうか、入っていますよね。そして、今、どれだけの方が固定式のほうに申し込んでおられるんでしょうか。そして、固定式にしたほうが絶対いいよということはアピールされておられるんでしょうか、お願いします。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 国頭の深俣地区で、今、支援型を導入し埋設型の畑かんの要望を聞き取りしておりますが、まだ全員来られていないということもありまして、畑かんの埋設型の申し込みについては数値は把握しておりませんが、先日も公民館で説明会をさせていただきました。その中で畑かんマイスターに来ていただいて、畑かんの重要性、埋設型の重要性について説明させていただきました。また、展示会もさせていただいておりますので、またその辺についても強力に推進していきたいと思っております。
○2番(池田正一君)
 畑かんは当然区画整備が終わってから導入される事業でありますが、午前中の答弁の中で、畑かんの未整備が七百数十ヘクタールあると言われております。そして、もう既に畑かん整備が終わった地区もたくさんありますが、区画整備が終わったところで畑かん整備をなされていない地区も結構あるんでしょうか。そこのところ把握できたら、教えていただけますでしょうか。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 土地改良事業については和泊町の土地の約7割程度が、圃場整備については完了しつつあります。その中で、今、国営附帯地区ということでやっておりますが、前は県営事業でやっておりまして、その中で畑地帯総合整備事業の中に散水器具の事業も、同じメニューの中にありました。
 その中で、今のような支援型の畑かんの事業を実施しておりますけれども、ただ、そのころの申し込みというのが、畑かんの重要性について推進ができていなかったために、事業としてはやっておりますけれども、農家さんのかん水施設の申し込み等は多くなかったかと思っております。
○2番(池田正一君)
 当初のところは余りなかったということを、今、聞きました。ということは、まだ結局、畑かんをする余地のある土地がたくさんあると理解いたしました。さすがにこのように、皆さん、農家の方々の年齢が上がってきていますと、特にこのように干ばつがあった場合、水をかけるということがまず大事なんですよね。特にサトウキビと。私たちが石垣島に視察に行った折にも、とにかく水をかける、これがもうサトウキビには一番大事だと言われました。
 そして、このようにサトウキビをつくっている生産の方々がどんどんふえている中、畑かん施設は非常に大事なことだと思います。畑の真ん中に畑かん施設を通すということに抵抗がある方々も、やはり数名おると思われます。しかし、そういう方々にも、今はまだ僕みたいに50代としてもできるよ、でもこれがあと10年、20年たったときに、あの重たいホースを引っ張って、そしてそのスプリンクラーを持っていって、ウジ畑の中に入って葉っぱをかき上げて立てると、とても大変な作業です。ことし私もしましたけれども、本当に重たいな大変だな、これをまた次の畑に持って行くのかと思ったら、もう嫌になりました。それで、当然その一カ所の畑だけにそのまま固定しています。ですから、ほかの畑はもうほったらかしです、という状況になります。
 ですから、これからもこの事業はどんどん続いていく事業だと思います。どうか課長、課長が中心となって、もうみんなにどんどん畑かんは固定式にするべきだと、根折地区は78%ですか、これが80%、85%、90%までいくぐらい強くアピールしてやっていくことを望みます。
 2点目、えらぶゆりの島空港。まさに名前は、えらぶゆりの島空港。飛行機がこう滑走路におりてきます。見えるのは、グラジオラスですね。ゆりの島空港、ユリは見えません。これは季節のものでもありますが、その折にやはり観光客の方からも言われました。ゆりの島空港だけれども、ユリの花はないね。それはもう今は時期が違うからですと説明しました。ただ、緑はいっぱいあるけれども花が見えないと。
 花の島、沖永良部の観光客が最初におりる玄関口に花が見えない、やっぱり寂しいものを感じます。先ほど町長の答弁で、この中には花を植えること等は県とも相談して難しいとは聞きました。聞いた話によりますと、数年前ですか、農業委員会のほうにですか、この広い滑走路横のところに畑か何かをしたらどうだという話があったと聞いたんですけれども、現にそういう話があったんでしょうか、そしてその折には、どのような対応をしたんでしょうか、お聞かせください。
○農業委員会事務局長(東 敏仁君)
 数年前のことなんで、私のほうは聞いておりません。
○2番(池田正一君)
 と言われたら、私も聞けないですけれども。前に農業委員会をしていた方々からそういう話があったと。その折に検討もしたけれども、結局しなかったと。なぜしないのかなと思ったわけで、今、聞いてみたんですけれども。
 ですから、滑走路、飛行機の駐機場のすぐ横とこかに、そういったものを植栽するというのは、先ほど言われたように、ヘリコプター等が飛ぶときに花、ごみ等が飛び上がるから危険だと、わかります。あれだけ広い空港、これは僕ら素人考えで、隅のほうは何の影響もないんじゃないのかなと。せめてその隅のほうにでも、何か花とそういった美しい物、もしくは壁面に花の絵を描くでもよろしいじゃないですか。そういったこともできないものかなと思いますが、担当課長、いかがでしょうか。
○土木課長(皆吉泰智君)
 広大な飛行場、そして、やはり観光客の方々が上から見られたときに、えらぶゆりの島らしいそういった植栽があったらいいなというのは、お気持ちはわかるんですけれども、ほかの空港の様子を見ますと、空港の横に公園があったりするところは何カ所かあるようです。そういったことも一つの参考にはできるのかなと思います。
○2番(池田正一君)
 これから天皇陛下、皇后陛下のご来島もあります。そして来年度から「西郷どん」、そして我が沖永良部も国立公園化と、観光客が来られる機会が多くなると思います。その折に、やはり玄関口、最初に見るのがえらぶゆりの島空港です。そこで、このえらぶゆりの島空港とまさに花の名前がついた空港なんですね。そういった花がすぐ目につくような空港にしていただきたいなと私は思っております。
 ですから、これから空港においては、せめて外の花壇等にでも花が常にあるような空港にしていただきたいと思います。
 それと、空港ついでなんで、課長に聞きたいんですけれども、この前も空港の駐車場に物すごく車があふれておりました。そして、その近所の宿泊する駐車場も満席でした。やはりあそこが満席になったら、皆さん空港の駐車場に車をとめて、どんどん出て行かれるんでしょうか。空港駐車場を利用されて、そこに車をとめてそのまま飛行機に乗って行かれるんでしょうか。
○土木課長(皆吉泰智君)
 空港を利用する機会は、出張の際に、私的には当然空港の前の駐車場は宿泊できる駐車場ではございませんので、やはりとめられる民間の駐車場に、バスに乗っていくか、そこにとめるかしております。役場の職員もほとんどそういうふうにしているのかなと考えております。
○2番(池田正一君)
 すみません、ちょっと話が食い違ってしまいました。
 空港の道を挟んで前の駐車場が、民間の宿泊の駐車場がありますよね。そこのほうに車がいっぱいの場合は、皆さん空港内の駐車場に車をとめます。そして、そのままどこどこへ行く場合も、宿泊のところにとめられなかったら、そこに置き去りにして短期の旅行等に出かけるのかということがやはり今でも起こっているのか、もしくはそういうことに啓発はされておるのか、お聞きいたします。
○土木課長(皆吉泰智君)
 失礼いたしました。
 私、自分的にはそういった事態にはなったことはないんですけれども、そういう方々もいらっしゃるから、空港の前の駐車場は、やっぱりこちらで広報してもなかなか効き目がないのかなと考えておる次第です。
 また、だんだんと利用客も沖縄への便もふえてきたりして、昔のままの駐車場体制ではいけないのかなと。その辺は、やはりまた民間の活力も得ながら、そういったことは対応していかないといけないのかなと考えております。
○2番(池田正一君)
 そうですね。これからどんどん観光客が来られます。やはりこれも盆の付近でしたかね、車で、来る方を迎えに行ったところが、とめるスペースがないと、やはりそういう話を聞いたもので、季節柄盆と正月に集中してしまうのかなとは思うんですけれども、またそういう時期に帰省される方々もたくさんおられます。
 ですから、そういう送迎等がスムーズにできるように、大変かもしれませんが、常に啓発、もしくは看板、もしくは、もうそこにとめてある車に張り紙等をして啓発してほしいなと思います。これからまさに沖永良部の玄関口であるえらぶゆりの島空港、皆さんが、来る観光客の方々も島民の方々も快適に過ごせるようになることを期待しております。
 ですから、課長、大変でしょうけれども、何せか駐車場に勝手に車をとめられて出ていくということをどんどん減らしていけるように、啓発のほう頑張ってください。
 続きまして、3点目です。新規産業についてです。
 先ほど町長の答弁にもありました。まさに与論島はホロホロチョウで6次産業化を進めていると。知名町においても、リコージャパン株式会社、株式会社南日本情報処理センターなど企業2社と協定を結び、新たな雇用を生み出せる人材育成の拠点、人材ネットワークの基軸となる施設を構築しようと、これも最近の新聞に出ておりました。そして、徳之島においては、パパイヤもしくはアザミですか、こういったものが大手の商社と提携して、いろいろ商品化等していると。他の島々、他の市町村においては、いろいろと新聞等をにぎわせております。
 我が永良部においても、桑の茶のとき、桑のときはよかったんです。あれからもう結構時間がたってきているもんで、何かまた新たに活性化させるためにないものかと思って聞かせてもらいました。今、何か模索していることとかはないでしょうか。
○企画課長(川畑裕一君)
 新たな産業ということでのご質問なんですけれども、これまでも産業間連携という事業を導入しまして、平成24年、25年、26年、27年と商品開発をしてまいりまして、その数が、74の商品が開発されております。確かに商品は開発したんですけれども、雇用にまでは至らなかったというのが実情でございまして、ですから、これから先、大きな事業を導入して、果たして出口の部分が見えないと、なかなか加工云々をしても厳しいのかなと。非常にリスクが伴うということもございます。
 ですから、一概にまちが率先して、これをやるよこれをやるよというのは非常にやっぱりリスクがありますので、その辺はじっくり商品を開発して、その商品が本当にいいものか悪いものか、そして売った場合に、どこどこにどれだけの数が売れるんだというところまで調査をしないと厳しいのかなというのは思っております。
 そういったような形も踏まえまして、先ほどの前の質問の中でもございましたけれども、未来予想図のプロジェクトの中で、雇用創出という形で現在調査をしているということです。
○2番(池田正一君)
 そうですよね、やっぱり需要と供給のバランスが非常に大事だと思います。幾ら供給しても需要がなかったら商品が余る一方で、雇用も創出できないだろうと、そう考えております。
 まさに与論町が取り組んでいるホロホロチョウにおいては、とてもヘルシーな肉ということで、東京等のレストラン等と提携して6次産業化を目指しているというふうに聞いております。我が和泊町においても、何かそういった雇用を創出できる、長い目で見てもいつまでも供給できるような産業、6次産業が一番いいんですけれども、そういったものを模索して、これからもどんどん町民の皆さんにも発信し、意見を聞きながらやっていくことが、これからはとても大事なことじゃないかなと思います。
 マンゴーのドライフルーツ化なんですが、アップルマンゴーでドライフルーツは難しいんでしょうか、誰か意見がある方、よろしくお願いします。
○経済課長(武 吉治君)
 まず、現在栽培されているのが、ほとんどが先ほど町長が回答したとおりのアップルマンゴー系統のアーウィン種ということです。私ども過去十数年それを進めてまいりまして、熱帯果樹の部会、組合と言いながら、なかなか組合で出荷するものもない組合なんですが、箱だけそういう形になっておりますが、完熟マンゴーということでの販売を目指しておるので、ドライフルーツ化という言葉が一度も出てきたことはありません。
 と申し上げるのは、やはり実際高級品でございます。ですから、もし出荷できないものであっても、Aコープの店頭とかその辺に出せばかなりいい値段で売れるし、また、とてもおいしいと感じております。また、B品でも親族に、神戸や大阪に送るとすごい喜ばれるので、そういった可能性がなかなかないところです。
 旅行で東南アジアへ行ったときに見たのは、ペリカン種ということですが、それはその辺の道路脇に普通に野生のようになっている品種を少々手がけて出しているということで、味が濃い品種です。
○2番(池田正一君)
 今の課長の答弁から、やはり、じゃ、今ある品種ではなかなか難しいのかなと、私もそこまでは調べていませんで、ただ、マンゴーがドライフルーツ化した場合、効果が物すごくいっぱいあるんです。視力維持、貧血予防、美白・美肌、そしてダイエットと。このように効能が全てうたわれております。マンゴーは時期が7月から8月ぐらいですか、この時期だけしかありません。これからこの島に観光客等が来られる場合、そういったものでドライフルーツとして販売できるのがあったらより一層いいかなと思って、この質問はさせていただきました。
 もし可能であるならば、廃棄とまでは言いませんが結構傷んだもので、そういったものを一遍どこかの施設で、これ、個人で結構つくるのが多いみたいなんです、国内のほうでは。やはり、フィリピン、タイが、このドライフルーツ化はほとんどなんですが、個人でつくったマンゴーをドライフルーツにして出しているというところも国内ではあります。ですから、我が和泊町においても、一遍試作段階としてでもやってみてはいかがかなと思うんですが、いかがでしょう、課長。
○経済課長(武 吉治君)
 現状においては、先ほど川畑課長が言ったことと同じ回答になると思われますが、やはり出口がないと思われるような品物について、私どもが普及を図るということはなかなか難しいと思っております。
○2番(池田正一君)
 ですね、まあ、出口が見えない。しかし、チャレンジすることも大事ではないかなと思います。現に、こういった商品は出回っているというのもあるんです。国内産、沖永良部産をうたえば結構出る可能性もありますし、これから観光客等をたくさん誘致する際に、こういったお土産があるよということがあれば、またこれは一つの特産品としてアピールできるかなと思います。
 ですから、出口が見えないからだめじゃなくて、少ない量でも一遍チャレンジして、そして試食をさせると、そういうことも大事じゃないかなとは思います。いつまでも和泊町、守ってばかりじゃなくて攻める姿勢もやっぱり必要です。しかし、無防備な攻めはだめです。当然、税金で賄っていくわけですから、ですから、ある程度先を見越してぜひ攻めの姿勢もやってほしいと思います。
 以上で私の質問のほうは終わりますが、今回の質問で一番大事だと思っているのは、やはり畑かんです。これからこういった干ばつが、また来年、再来年出ないという保証はありません。これだけ気候が変になり台風も近くに来ないと、ということは雨が降らないと。これからもどんどん干ばつ等が起きる可能性があります。そして、農家の皆さんも高齢化し、水をかけるという行為が大変です。
 そして、きょう午前中に東議員からもありましたトラックタンカー、あれももう老朽化して2台しか動いていないと。特に私たちが住んでおる国頭地区、非常に大変でした、大変です。キビの葉っぱがロール現象を起こし、それで下のほうは枯れ、成長も著しく悪いと。こういった状況が続いております。また来年もそういった干ばつがある場合には、また皆さん苦労することだろうと思います。
 だから、この固定式の散水器具さえあれば、開いたら水が出るんです、畑に全部水がかかるんです、最高じゃないですか。もう自分で移動式をやって、やったら水がかかったときうれしかったですもんね、おお飛んだ飛んだと。ああキビも喜んでいるとわかりました。でも、次の畑にこれを持って移動せえ、もう嫌です、もう自分も嫌と言いました、できないと。
 ですから、どうか皆さん、特に耕地課長、固定式散水機、もうこれしかないです。これからの農家の高齢化に伴い、そして、サトウキビをつくる方がまだまだふえていきます。皆さんお年を召してきたら、サトウキビをつくるほうが、楽という言い方もあれですけれども、楽です。ですから、どうか固定式をどんどん推進し、もう絶対これにしたほうがいいよとやって、固定式の普及率を広めてください。
 はい、これで私の一般質問を終わります。