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更新日:0000年0月0日

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12月14日(一般質問:喜井和夫議員)

発言者

喜井和夫議員

発言内容

再 開 午後 1時00分
○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 喜井和夫君の一般質問を許します。
○6番(喜井和夫君)
 農家においてはサトウキビの収穫作業も始まり、また、バレイショ農家においては雨の日が続き、植付け作業、また管理作業の遅れで大変でしょうが、機械作業では事故のないように頑張ってください。また、年末になりますと交通量も多く、町民の皆さんの交通事故にも十分気をつけて、よいお年をお迎えください。
 令和4年第4回定例会に1点の質問を通告してありますので、壇上より質問します。
 1、農業振興について。
 1.開発組合の堆肥は、サトウキビ植付け時については南栄糖業より半額助成があるが、その他の作物については町で助成ができないか、お伺いいたします。
 2.子牛の競り価格が下落が続いているが、その対策はどのようにしていくのか。また、今後、畜産農家へはどのような振興対策を考えているのか、お伺いします。
 以上、壇上より質問を終わります。
○町長(前 登志朗君)
 喜井議員の1点目のご質問にお答えいたします。
 開発組合の堆肥については、南栄糖業よりサトウキビの生産振興を目的として助成金が捻出されていることから、サトウキビ生産者に対し堆肥散布へ半額助成が行われております。
 本町の基幹作物であるサトウキビは他の作物とは違い、植付けから収穫、そして株出し栽培による収益性向上を図る作物であり、植付け前の土づくりが非常に重要になっていることから、堆肥散布への助成が行われております。
 その他の作物についての堆肥散布助成は、現在、実施はしておりませんが、輸送コスト支援事業において生産振興対策を実施していることから、本事業を有効に活用して収益性向上に努めていただきたいと考えております。
 次に、2点目のご質問にお答えいたします。
 子牛価格の下落が続いている中、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して、配合飼料価格高騰対策事業において、昨年と今年の配合飼料価格の差額分を予算の範囲内で交付を行いました。また、今12月議会において、7月、9月、11月競り市出場子牛を対象に配合飼料価格の差額分を予算の範囲内で計上しております。
 振興対策においては、子牛価格が先行きの見えない状況から、畜産農家の皆様には経営安定を図る上で、購入粗飼料に代わる栄養価の高い自給粗飼料の確保、高齢母牛などの適正更新による繁殖率向上や事故防止、子牛育成マニュアルなどを活用した商品性の高い子牛生産に努めていただき、関係機関、畜産農家が一体となって畜産振興を図ってまいります。
 壇上からは以上でございます。
○6番(喜井和夫君)
 開発組合の堆肥の助成は、現在、価格・費用の高騰で農家の皆さんが大変な状況です。有機物を購入することによって地力のアップにつながり、化学肥料が抑えられ、環境に優しい、先ほど町長の答弁にもありましたが、環境保全型の推進、また化学肥料の削減にもなります。そして、いい土づくりができると思いますので、ぜひ実現してほしいなと考えております。
 先ほど輸送コストの分でという話がありましたけれども、それはどういうことなんでしょうか。お聞きします。
○経済課長(東 敏仁君)
 お答えします。
 喜井議員からの質問で、その他の作物というふうにありましたので、例えば、バレイショ等でしたら園芸振興会、花でしたら花き専門農協とか、あと、ほかの民間の個人の皆さんもあります。そういう団体が輸送コスト支援を実施しております。昨日もお答えしましたが、そのうちのコスト支援の1割は生産振興ということでありますので、その使い勝手は、皆さんそれぞれの組織でぜひ有効活用していただきたいという意味であります。
 以上です。
○6番(喜井和夫君)
 課長の答弁で理解ができました。
 さきの中田議員のほうでもありましたけれども、やっぱり有機を投入することで、町の農業が化学肥料から有機肥料への転換にもなっていくと思うんです。それが食の安全につながるし、そういう点からでも、先ほどの輸送コストのほうもうれしいんですけれども、5割補助とか、そういうことを言っているわけじゃありません。少しでもやっぱり補助がいただければ、現在南栄糖業のほうに堆肥が1,000トンぐらい残るそうです。それを残してということよりも、やっぱり利用することによって開発組合の経営の安定にもなりますし、今までは開発組合に町が予算を出したという件もあろうかと思います。そういうことのないように、健全な経営ができるように、その手助けというか、それもしてあげればまた従業員の仕事にもつながっていくと思いますので、ぜひそれを実現できないか、もう一度お伺いいたします。
○経済課長(東 敏仁君)
 開発組合の堆肥に関しましては、堆肥センターの許容量が年間4,000トンというふうに伺っております。過去の実績をいただいております。元年が3,766トン、2年度が3,788トン、3年度が4,367トンで、現在まで、11月末現在で2,260トンと、おおむね例年どおりの堆肥の出荷がされているということであります。
 開発組合は4月30日締めなんで、今、製糖期でありますけれども、それが終わった後の春植え対策と、あるいは他作物への供給等を実施していくということを伺っております。先ほどからあります他作物へのということでありますけれども、我々経済課が中心に考えているのは、まずは農家の個々の経営のために、今、議員おっしゃるように、土づくり、特に堆肥の乾物は非常に大事であります。ぜひ農家経営の一つとして、農家が個人で積極的に堆肥の投入等を行って、あるいは緑肥作物による輪作等を行って、しっかり土づくりを行っていただければと思います。よろしくお願いしたいと思います。
○6番(喜井和夫君)
 農家の皆さんが今それをすることによって、本当に有機への転換期だと考えております。それがすぐには無理にしても、やっぱりそういう環境保全型農業の推進をしていくんであれば、ある程度そのような助成もしたらと考えております。
 来年度の予算に本当は組み入れてほしいんですけれども、そのことは、町長、胸の中に入れて、町民の農家の皆さん、農家が元気にならないと町は元気にならないと思っています。ぜひ実現に向けてください。
 それでは、2点目に移りたいと思います。
 課長、今回の12月補正で飼料高騰対策事業で約300万の補正が上がっているが、これは牛の1頭当たりの単価でも計算できますか。もし分かりましたら、1頭当たりどれぐらいに当たるんですか。
○経済課長(東 敏仁君)
 1頭当たりの単価の前に、この経緯の流れでいきたいと思います。
 令和4年9月に、和泊町和牛振興会会長、副会長、役員等から、9月子牛競り市価格の急落に関する緊急要請というのを町長と議長と我々担当課と受けております。その要請を受けまして、畜産担当には、まず、9月競り市出場の、392頭競りに出ていますのでそれの必要飼料価格の上昇分、上昇分です、を算出するということをお願いしましたら、301万8,000円というのが出ていました。1頭当たり9,175円でした。
 財政との相談をしましたところ、やはりこのコロナ給付金を他のいろんな事業も活用するということで、我々この300万は頂いたんですけれども、やはり協議の中で町長等から出たのは、7月競り、11月競りも5月に比べて大分下がっておりましたんで、この3回に分けて1,035頭、3回競りで出ていますんで、これの分も助成するようにということでありました。
 ただし、コロナ給付金の中で301万8,000円は金額が決まっているということでありましたんで、再度担当のほうで補正として積み上げたのが、7月競りに出た牛が1頭当たり1,425円、9月競りに出た牛が1頭当たり2,826円、11月競りに出た牛が4,245円と、全て必要経費の30.8%ということで、3割程度は農家のほうへ助成できるんではないかというふうに考えております。すみません、12月補正が通った場合の話であります。
 以上です。
○6番(喜井和夫君)
 町長、令和3年度の畜産の生産額は幾らかご存じでしょうか。
○町長(前 登志朗君)
 経済課の数字で12億8,000万と記憶しております。
○6番(喜井和夫君)
 私も、経済課の資料からですけれども、私のほうは12億4,500万、そして、野菜が18億4,400万、花きで16億1,600万。畜産は和泊町の農業の主力の一つだと思っております。
 昨年度から子牛の競り価格が下落しております。令和3年5月をゼロと数えて、令和3年7月に平均で4万8,459円のマイナス、そして令和3年9月で3万4,004円の減、令和3年11月で3,750円の減、令和4年1月で4万3,978円の減、令和4年3月で3万8,824円の減、令和4年5月で1万563円の減、令和4年7月で7万6,794円の減、令和4年9月で3万7,455円の減、そして、11月で1万1,784円の減です。これを、令和3年5月から下がり幅を……。
 すみません、1回だけ私が違っておりました。令和4年1月に、すみません、プラスの4万3,978円でした。訂正します。
 令和3年5月から4年11月までマイナス21万7,655円、1頭当たりの単価がそれだけ下がっているんです。飼料については約1.5倍相当高騰している状況です。
 その状況の中から、町長、町単独で助成はできないかお伺いいたします。
○町長(前 登志朗君)
 11月の競りの状況で、平均が51万2,000円と伺っております。ずっと下がってきて、ただ、11月から本土の競りでは値上がり状況にあるとも聞いておりますので、今後の状況を注視していきたいと思っておりますが、本当に厳しい状況にあると考えております。
 今後、担当課と相談しながら、様々できることがないか検討していこうと話合いをしているところでございます。
○6番(喜井和夫君)
 今、畜産農家においては若い後継者が帰ってきて、多頭飼育が多くなっていると思いますが、本当に後継者のいる農業の一つなんです。かつては花き産業でも、後継者が来ると続いていくけれども、後継者がない産業に対してはだんだん下がっていくんです。そういう若い畜産農家の皆さんに、少しでもやる気の出ることを、今、町がしなければ誰がするかと私は思うんです。ぜひとも町長、これは決断できるのは町長しかいないから、私はあえて課長には聞きません。ぜひ実現するようにお願いしたいと思います。
 今でも、花き専門農家の人数は減っております。でも、後継者の帰ってきた農家は今でも十分に頑張ってやって、いい生産をしております。畜産農家のまだ学生で行っている家庭もありますけれども、そういう親がやってきたそれを後継ぎにしようと、そういう人が帰ってくる、それがなくなると、正直言って町の人口も減っていくだけなんです。そのやりたいという気持ちだけは心の中に留めておいて、いや、心に留めてはならない、実現してください。
 町長、私の思いはそうなんですけれども、もう一度お聞きします。どうでしょうか。
○町長(前 登志朗君)
 今年の全国の、鹿児島で行われました全共にも参加させていただきました。その中で様々な人とお会いしてお話も聞く中で、本町出身の若い畜産に夢を描いて修行している方たちともお会いすることができ、そして頑張って帰ってきてやるんだというお話も聞かせていただき、本町の畜産のこれからに非常に明るい希望を抱いたところでございます。
 また、本町の牛は値段も高く、生産のレベルも高く、非常にこれまで皆さんが頑張ってきたおかげでいい状況にあるわけですから、そこのところはしっかりと伸ばしていきたいと考えておりますし、先ほど東課長からもございましたけれども、東課長や経済課の担当職員は、非常にそこのところの知識も、また農家との付き合いも長いわけですから、そことしっかりと話をしながら、町としてどういうことができるのかということをこれからしっかりと話合いをしていきながら前に進めていきたいと考えております。
○6番(喜井和夫君)
 今、町長からもありましたけれども、日本一の鹿児島の牛を見てきたわけですよね。その下支えをしているのは、この永良部の農家、畜産農家、本当に鹿児島県を日本一にした下支えをしているわけですので、ぜひともお願いしたいと思っております。
 課長に聞きます。農畜連携のほうはどのような状況でしょうか。
○経済課長(東 敏仁君)
 耕畜連携についてお答えします。
 今、畜産農家と耕種農家、主にバレイショ農家との農地の貸し借り、これは我々技連会の耕種部門でも連携を図ったんですけれども、なかなか堆肥の活用、要はバレイショ農家は堆肥が欲しい、でも、畜産農家はなかなか堆肥がそこまで供給できる部分が少ないというようなことで難しいんですが、もうマッチングはおのおのに任せてやっております。
 聞いた話によれば、大規模農家がバレイショの後のソルゴーを植えてということ、あるいは、最近聞くのは、糖業、サトウキビのハカマと堆肥の交換とか、そういういろんな畜産と糖業とかいう部分に入ってきています。その辺も、我々また経済課、技連会で中心となって耕畜連携も進めていきたいというふうに考えております。
 以上です。
○6番(喜井和夫君)
 これは、先ほどの堆肥のことにもつながって、難しいけれども、そういう会う機会があるときには、課長のほうからも、少しでも堆肥ができて、地力のある畑にするためには堆肥が必要ですので、ぜひ話をしてください。
 値段が下落した原因としては、やっぱり消費がなかったせいだと思っておりますけれども、和牛、町の和牛振興会の皆様にも、例えばさきの農業祭、そして軽トラマルシェとか、そういうことを町でもやっているわけですから、そのときにパック入りの肉を出して販売をしたり、そういうことも振興会の皆さんに計画をしたらどうかなと。今、花き専門センターが、この前の農業祭にも、やっぱり花を出したり、今度、年末になると、毎年センターのほうで販売していると。そういうことも本当に、そこに肉もあって、そしたら結構売れると思うんです。ぜひそういう指導も、課長、どう思いますか。
○経済課長(東 敏仁君)
 お答えします。
 平成21、22年、宮崎で発生した口蹄疫のときも、そのように牛肉が売れなくなったということがありまして、そのときは、県経済連及びJAあまみが中心となって、Aコープ等の牛肉の直売等も、競り市場、あるいはいろんなところをやっていました。これもまたJAさんと協議しながら牛肉の消費拡大につなげていきたいと思います。そうすることによって鹿児島黒牛が食され、そして我々生産者がまた生産意欲がかき立てられるというふうに考えておりますので、その辺はまたJAさんと協議をさせていただきたいと思います。
 以上です。
○6番(喜井和夫君)
 課長、ぜひ行っていただければと思っております。
 これは、本当に町民の中からこの前の農業祭でそういうのが出ていたらいいなという意見をいただいておりますので、そこで販売できるかはそういう衛生上のあれがあるかも分かりませんけれども、そういうのを考慮してから、ぜひ、できるんであれば、そういう販売もしたら消費拡大につながっていくと思いますので、よろしくお願いしたいと思っております。
 課長、現在、競り市場の牛をつないでいるほうの掲示板をつけるということはできないか、お伺いします。電光掲示板です。
○経済課長(東 敏仁君)
 申し訳ありません。私も毎回競りには行って状況等見ているんですが、すみません、係留場の、確かに5月、7月頃は掲示板が破損というか、故障で映らなかったと聞いていたんですけれども、修理に入ったというふうなことを聞きましたんで、11月には、ごめんなさい、ちょっと見ていないんで分からないですけれども、すみません、また畜産課に確認しながら、もし故障等をしているんでしたら、早急な対応ということで話をしたいと思います。
 以上です。
○6番(喜井和夫君)
 これも畜産農家からの要望ですので、課長、ぜひお願いしたいと思います。
 本当に、まだ中のほうに入れないものですから、待っている間に、それもないと寂しいものがありますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 町長、私は、農家が元気でなければ町も元気になれないと私は思っています。町長は、そのことに対してどうでしょうか。お伺いします。
○町長(前 登志朗君)
 もちろん、私もそのように思っております。
○6番(喜井和夫君)
 町長、本当にどう答えるかと思って心配しておりましたけれども、町長がその思いでいることに本当に感謝しております。その思いで、町長、農家の皆様が喜ばれるような令和5年度の予算編成に当たってほしいなと思っております。
 これで、私の一般質問を終わります。
○議長(永野利則君)
 これで喜井和夫君の一般質問を終わります。
 以上で本日の日程は全部終了しました。
 本日はこれで散会します。お疲れさまでした。
散 会 午後 1時36分

地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

 和泊町議会議長 永 野 利 則

 和泊町議会議員 中 田 隆 洋

 和泊町議会議員 山 下 幸 秀

お問い合わせ

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