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更新日:2021年3月23日

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第1日(2)

発言者

松村 絹江

発言内容

△ 日程第5 一般質問
○議長(永野利則君)
 日程第5、一般質問を行います。
 順番に発言を許します。
○4番(松村絹江君)
 おはようございます。
 平成29年第4回定例会において、3点の質問を通告してあります。壇上から順番を追って質問いたします。
 1つ、行幸啓について。
 本町における行幸啓の全日程を終えた現在の町長の考えはどのようなものであるか、広く町民に伝えていただきたい。
 ②行幸啓を町民の記憶にとどめ、歴史に残していく方策を具体的に考えているのか。
 2番目、国民健康保険について。
 平成30年度から国民健康保険が新制度に移行されるが、新制度の概要を町民に説明する場を設ける考えはないのか。
 ②新制度は、医療費の削減に取り組んでいる本町にとって不利になる仕組みになっていないのか。
 ③保険税を引き下げていくための啓発はどのように考えているのか。
 3番、ごみの不法投棄について。
 ①町内におけるごみの不法投棄禁止の看板設置状況はどのようになっているのか。
 ②パトロール隊の業務内容はどのようになっているのか。
 ③不法投棄を防止するための啓発活動をどのように考えているのか。
 以上3点、壇上から質問を終わります。
○町長(伊地知実利君)
 松村絹江議員の一般質問に順を追ってお答えさせていただきます。
 行幸啓についてでございますが、松村議員の質問にお答えします。
 天皇皇后両陛下のご来島を賜り、まことに光栄で喜ばしい限りでございました。両陛下は、穏やかな笑みでお手を振ってくださり、ときには近づいて言葉をかけていただきました。両陛下のお優しい心に触れ、私はもちろんのこと、島民の皆様にとっても感謝の感動と幸せいっぱいの3日間であったと思います。
 天皇皇后両陛下お招きのご昼食会の席においては、ご視察なされたえらぶゆりの栽培ハウスのこと、国頭小学校での黒糖づくり、児童の三味線演奏など、関心を持たれてお話をされていました。私のほうから、沖永良部島は340年の間、琉球王朝の支配下にあり、文化や言語、風俗など色濃く残っていること。その後、文久2年に流謫された西郷隆盛翁が生還されるまでの1年6カ月の間、島民に教育や道徳を、為政者には政治の要諦を教え、また、災害による飢饉に備えた社倉法を教えるなど、島民性の基盤を気づいたこと。さらに、敬天愛人の思想は、この地で完成されたとも言われており、現在でも児童や町民に西郷遺訓を教え、継承に努めていること。また、えらぶゆりについては、明治32年、イギリスの商人アイザック・バンティング氏の指導により、野ユリの球根を集め、畑で栽培したのが始まりで、ユリ栽培が110年の歴史があり、本当の政治、経済、教育、文化の振興に大きな影響をもたらしたことをお話しさせていただきました。天皇皇后両陛下ともに関心を示され、西郷隆盛翁とえらぶゆりの話で和やかな時間を過ごすことができました。両陛下には熱心に私どもの話に耳を傾けていただき、気さくに話しかける気配りと優しいお姿に接することができ、感銘を受けました。
 また、お帰りの際、飛行機に乗られるときに、私がお別れの言葉をかけましたら、天皇皇后両陛下から島の人々に歓迎いただきありがとうのお言葉をかけていただきました。両陛下は、今回の行幸啓を大変お喜びになり、満足してお帰りになられたとのお言葉があったと関係者からお聞きしております。
 町民の皆様にも、3日間の奉送迎においては、悪天候にもかかわらず、参加いただきましたことに心から感謝を申し上げます。
 2点目についてお答えします。
 行幸啓を歴史に残していくため、現在、企画課において記念誌の編集を進めております。以前に鹿児島県が作成しましたものを参考に、写真を主に掲載したものと考えております。作成部数は200部程度で、各字や各学校、町立図書館などの各機関に配布を予定しております。販売については許可がおりないとのことでございます。希望者のお手元に届けることにはなりませんが、広く町民の皆様に見ていただけるよう配慮したいと考えております。
 また、記念の碑を建立し、末永く後世に残すことにより、今回の行幸啓の記憶を伝えることとしております。
 国民健康保険についての1点目でございます。国民健康保険制度は、市町村の国民健康保険財政の基盤強化を図るため、平成30年4月から新制度に移行しますが、新制度の概要は、国による財政支援の拡充と、県と市町村がそれぞれの役割を担いながら県全体で広域的に国民健康保険を運営することになります。新制度における県の役割としては、県内の統一的な国民健康保険の運営方針を定め、市町村の事務効率化や広域化を推進し、国民健康保険財政の安定化を図ります。
 また、市町村の役割としては、これまでと同様に、国民健康保険の窓口として被保険者証の発行、住所変更や加入脱退、療養費などに関する手続及び国民健康保険税の課税と徴収など、住民に身近な業務は引き続き町が行ってまいりますので、被保険者である町民の皆様には、これまでと変わらず安心して医療を受けることができます。
 新制度移行に伴う町民への説明につきましては、現在、県と市町村との間で制度改正に伴う統一した広報用のパンフレットなどを作成する作業を進めているところでありますが、町独自でも広報紙や有線テレビなどを通して、被保険者に対する周知を図ってまいりますので、現在のところ、直接町民に説明の場を設ける予定はございません。
 2点目でございます。平成30年度からの新制度では、県全体の医療費総額の見込みから国からの公費などを差し引いた残りの額について、県下の市町村が国保事業費納付金として県に納付することになります。この国保事業費納付金は、市町村ごとの被保険者数、医療費の水準、所得の水準などにより、それぞれの市町村ごとに県が決定し、市町村は国保事業納付金の原資として国民健康保険税を課税、徴収して県に納付し、県は、市町村に対して、医療費支払いに必要な財源を交付する仕組みになっております。
 医療費の削減については、これまでも全市町村が取り組んでいるところですが、1人当たりの医療費の水準に大きな開きがあり、医療費水準の低い市町村や所得水準の高い市町村については、新制度移行に伴い、被保険者の税負担が増加する可能性もあり、県が実施した平成30年度における国保事業納付金の仮算定結果では、1人当たり国保税必要額が平成28年度対比では、本町を初め、31市町村が増加、12市町村が減少するとの試算が示されております。
 このようなことから、新制度移行により国保税必要額が増加する市町村に対しては、県繰入金や特例基金及び国の激変緩和財源により、被保険者の保険税負担を緩和する措置がとられます。
 なお、新制度移行に伴う保険税の緩和措置については、県全体の保険税水準の統一とあわせて、平成30年度以降も引き続き県と市町村で検討してまいります。
 3点目でございます。国民健康保険税は、医療費の水準をもとに課税されることから、税負担の上昇を招かないためには、医療費適正化への取り組みは極めて重要であり、平成30年度からの新制度移行においても、県が定める国民健康保険運営方針案の中で医療費の適正化の取り組みについて、特定健康診査及び特定保健指導の実施率の向上、後発医療医薬品の使用促進、若い世代への健康づくりに関する普及啓発、保健事業の取り組み強化などについて、県全体で取り組むこととしており、本町においても、これらの医療費適正化の取り組みを今後とも引き続き推進してまいります。
 4点目でございます。国民健康保険証の更新については、これまでは各字で手渡しによる保険証の更新手続を行ってきましたが、被保険者の負担軽減、事務の効率化や町民からの要望などもあったことから、国民健康保険運営協議会の意見なども踏まえ、本年度から郵送による保険証の更新を行っておりますが、旅行などで早目に保険証が必要な方は、保健福祉課窓口で交付しております。
 ごみの不法投棄について、順を追ってお答えいたします。
 1点目のごみの不法投棄禁止の看板設置状況については、快適で健康的な住環境の構築は重要な課題でありますが、一部の心ない人たちのポイ捨てや不法投棄が後を絶たず、心を痛めているのが現状でございます。
 議員ご質問の不法投棄禁止の看板設置状況につきましては、古くなった看板の立てかえ約10カ所、新規に約15カ所程度、設置しております。
 主な設置場所については、過去に不法投棄のあった場所、海岸線、不法投棄されやすい道路脇の崖や傾斜面及び住民から設置希望のあった場所などに景観に配慮しながら設置し、サンサンテレビなどでの広報を活用して啓発に取り組んでおります。
 2点目のパトロール隊の業務内容についてですが、平成18年度から平成26年度まで、一般廃棄物適正処理監視指導員1名を委嘱し、ごみを捨てにくい環境整備を推進するため、週2回のパトロールを実施しておりましたが、目立った不法投棄が年々減少してきたため、平成27年度から監視指導員を廃止し、現在は課の職員で月に3回程度、パトロールを行い、看板の設置や状況調査及び不法投棄されやすい場所などの監視活動を継続しております。
 不法投棄の主な発見は住民からの通報がほとんどで、不法投棄は犯罪であり、悪質や不法投棄については警察に通報し、投棄者の特定、処理、再発防止に努めているところでございます。
 3点目の啓発活動についてですが、現在は、ごみの不法投棄があった場所は、サンサンテレビを通して、不法投棄の現場写真を掲示し、再発防止やごみの分け方、出し方などを放映し、広報の徹底に努めております。
 また、転入者に対しては、住民登録時に、ごみの分別や出し方、ごみ袋のサンプルを支給したり、わかりやすく説明し、協力をお願いしております。
 また、二、三年に1回、区長会を通して、町内全世帯にごみの分別表の配布なども行い、啓発活動に力を入れているところでございます。
 今後とも、町民への啓発活動で「家庭で出たごみは、自分で責任を持って処理する」をモットーに、あらゆる機会を利用して、住民意識の高揚を図ってまいります。
 以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問につきましては、自席から担当課長からの答弁をさせていただきます。
○4番(松村絹江君)
 準備等、大変な業務であったと察します。本当にお疲れさまでした。役場職員ほか関連部署に対して、町民の1人として感謝申し上げたいと思います。
 私たちの対応は、あれでよかったのかな、雨の中、小旗を振って、一生懸命、両陛下をお迎えし、お送りしたんだけれども、どんなお気持ちだったんだろうかということで、側近でいらっしゃった町長の言葉を聞き、あれでよかったのかなということですね。それを私は確認したくて質問いたしました。今の町長の答弁で安心して、さらに当時の映像が頭に浮かび、心豊かになったと思います。
 行幸啓に関しては、子供たちにも大きな夢を与えたと思います。警察官のあの格好いい姿、警備として町内に来ていただいた若者との交流も私たちの宝物になりました。あの優しいお言葉、心からの笑顔を、町民一人一人忘れることはないと思います。私たち議員も、おかげさまで、目の前でありがとうというお言葉をいただきました。その「ありがとう」のたった5文字ですけれども、ああいう言葉を本当に出せるんだろうかと思うぐらいの優しい優しいお言葉でした。それも私たちの記憶の中に残っております。
 もし恩返しができるとすれば、私たち一人一人が今以上に町に、島に愛情を持っていくこと、そして守っていくことだと思います。それが行幸啓に対しての、私の率直な感想でした。答弁ありがとうございました。
 せっかくの感動の日々を子孫にも残しつつ、私たちの心の中から消えていくことを防ぐためにも残すべきかと思い、②の質問をいたしましたけれども、先ほどの答弁で、記念誌をおつくりいただくという話もありました。ぜひ、その辺は残してほしい。
 昭和52年の沖永良部台風は、よくテレビで放送され、つらい記事はいつまでも残って放送されますけれども、行幸啓という一生に一度の行事は、ずっと映像等でも残してほしいというのが私の思いですけれども、サンサンテレビで取材してもらいましたけれども、そこら辺のビデオとかの放映の仕方あるいは各団体におあげするとか、個人におあげするとか、その辺のところで、サンサンテレビの対応はいかがになっておりますでしょうか。
○企画課長(川畑裕一君)
 行幸啓に関しましてのテレビ等の取材については、入ってこられた日から毎日、特別番組として放映いたしました。そして、その放映したもの全てを総集編としてまとめたものを販売いたしております。総集編につきましては、沖洲会のほうからも多々要望がありましたので、向こうのほうにお送りしてございます。
 それからさらに、知名町のほうと和泊町のほうで同時に撮られたものを合作して、現在つくっているところでありますけれども、これは年始早々の特別番組として、また正月のほうでも放映したらどうかというような提案もしているところでございます。
○4番(松村絹江君)
 それでは、個人でビデオを買うということは可能なんですか。やはり、個人のお宅にも残しつつ、各学校とか字のほうにも、そういう映像は残したほうがいいかなと思いますので、積極的な取り組みをお願いしたいと思います。
 本当に私たちが行ったことは両陛下はお喜びになったということなんですけれども、迎える側として、一生懸命、皆さんやりました。そして、ボランティアで一生懸命お花もいけていただき、ユリの花も道路上にありましたけれども、本当に残念だったのが、台風22号の影響だと思いますけれども、花が満開で両陛下をお迎えするということは実際はなかったんです。そこがとても残念なところでした。
 前々回ぐらいの定例会でも同僚議員がお話ししたと思いますけれども、空港から和泊町までの道並みの両方には、ちゃんと永良部の花が常に咲いていると。ユリとかになると、どうしても季節がありますので、いつでも咲いている、永良部に来れば、この花があるんだねという花がところどころにありますので、そのためだけに花を用意するのではなくて、常にそういう花を植えておくということ、その手入れをするということは、これから西郷どんの放映も始まり、観光客もふえる中で、また慌てて何か花を植えるのか、またボランティアでやるのか、そういう経費はもうないと思うんです。一度、例えばですけれども、ハイビスカスはとてもいろいろな種類がありますし、ブーゲンビリアもいろいろな種類があってきれいです。皇后陛下もお花に興味がありまして、お花の質問もされたようです。そこら辺は前から同僚議員も質問していたとおり、早く手をつけて、いつでも永良部に来たら、両サイドを見たら花があるという状態をつくっていかないと、また間に合わなくなるんじゃないかというのが皆さんの口から聞こえてきた言葉でした。もう慌てなくてはいけないと思います。またボランティアを要して小花を植えるのか、また枯らしてしまうのか、また片づけないといけないのか、また植えるのかという繰り返しではなくて、いつでも咲いている花を用意できないものかと思いますけれども、その辺の具体的な対策みたいなものは用意しておりますでしょうか。
○企画課長(川畑裕一君)
 これまでどちらかと言いましたら、町のほうが主体性を持っていろいろ準備をしてきましたけれども、先ほど、議員がおっしゃいましたとおり、町全体でそういった取り組みをしていく方向性を今進めているところです。
 そういったような形の中で、現在、意欲的に活動している集落に対しましては、花苗の提供であったり、あるいは花木であったり、そういうものを提供しておりますけれども、特に国頭から喜美留、そして和泊に至るまでの沿路につきましては、最近、徐々にではございますが、地域住民の方々の努力といいましょうか、やる気というのが出てきたと、つくづく感じております。特に喜美留のほうにおきましては、自分たちでいろいろとアイデアを工夫して草花を植えていらっしゃる。そして、国頭においても地域住民の方々が空港から耳付池のところまで、それから耳付池から公民館のほうまでも、いろいろな形でアイデアを尽くしているということに対して、我々といたしましては、常にいろいろな苗木などを提供しているというような形で現在進めておりますので、さらに機運が町全体につながるような形で進めていけたらなというところであります。
○4番(松村絹江君)
 まず、自分のお家の周りの手入れをする、字の手入れをする、校区でする、最終的には町でするということで、自分の周りからしっかりすることが一番大事だと思うんですけれども、やはり、観光客というのは県道を通ってきますので、せめて両サイドは、町のほうも責任を持って、いつでも花がある状態をつくってほしいということを再度お願いしたいと思います。
 あと、関連になりますけれども、先ほどの歴史に残していくということで、記念誌をつくるという話もありましたけれども、行幸啓に限らず、これから西郷どんのロケが始まります。もう間もなく始まると思います。何カ所か、永良部のほうでもあるということですけれども、そこで、せっかくつくったロケの跡地を、どこかでまた残しておく。ここで西郷どんのロケがあったんだよということで、観光客にそこを案内して、また観光客を呼び寄せるということも大切かと思いますけれども、その辺のところも、今、どれぐらいまで案が進んでおりますでしょうか。仁志のほうで、そういうロケ地を用意しているということですけれども、終わった後に、それはそのままの状態なのか、どこかに移転するのか、壊してしまうのか。それの費用がかかると思うんですけれども、やはり、先ほどの行幸啓と同じように、永良部でこういうことが続くということはまれなことですので、だったら、同時にそういう案も出していき、予算のほうも組み入れてほしいということは考えておりますけれども、どのようなお考えでしょうか。
○企画課長(川畑裕一君)
 西郷どんについての関連の質問は、またほかの議員の皆さん方からもありますけれども、現在、議員おっしゃいましたとおり、仁志と知名の一部のほうでロケをされる計画になってございます。もちろん、ロケに関しましては、いろいろな機材であったり、資材であったり、そういった撮影場所をつくるわけなんですけれども、そういったせっかくつくったものをそのままほかすというのも非常にもったいない。何とか観光に生かせないものかという観点から、次年度の地域振興事業というのがございますけれども、そちらのほうで、そういった機材などを全て集めて何か映画村みたいなものができないのかというようなことで、現在、事業申請を行っているところです。
○4番(松村絹江君)
 ぜひ、取り組みのほうを推進していただきたいという考えです。
 次の質問になりますけれども、国民健康保険についてということで、物すごく保険という文字が小さいだけで難しいんですよね。私たちも難しいので、町民の方は、もっともっと難しいんです。保険という小さいだけで、ああ、もう面倒くさいという感じで、ですから、これぐらい払ってくださいということで通知が来れば、払わざるを得ないというか、自分たちで質問することもできませんし、収入が上がったからなのかな、どうなのかなということも疑問に思うこともなく、お支払いしないと医療が受けられないわけですので、だから、保険ほど難しいものはないと思います。だから、それを簡単にわかりやすく、今回、こうなった、こうすればどうなるということがはっきり明確に伝われば、私はこうすればいいんだ、これで私はこのぐらいの保険料を払わなければいけないんだということがわかれば、スムーズにお金は払うものだと思っています。
 国民健康保険に加入している方は何割で、そして、何名ぐらいでしょうか。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 国民健康保険の被保険者の状況でありますけれども、平成29年9月末現在で2,617人、人口に占める割合が38.9%となっております。
○4番(松村絹江君)
 和泊町の場合は、本当に健康予防とか、私はすごく進んでいると思います。この前、いただいた資料によりますと、43市町村の中で、和泊町が1人当たりの医療費が一番低いんです。27万5,885円。一番高いところが50万円です。約半分強の医療費を抑えていると。それは、皆さん、役場のほうとか、町政とかで、すごく努力してくれて、そして、健康づくりに精を出していることからの結果だと思います。そういう医療費の額で保険税が変わるとなったら、和泊町は安くなっていいんじゃないでしょうかということです。そこら辺の決め方を、今、調整中ということですけれども、皆さんご存じのタラソで、12年ぐらい前から先見の明を持った先輩たちが建設してくれて、今でも多くの方が活用し、これからも持続していきたいと、そういうところで一生懸命、町のほうも補助して、そして医療費を引き下げて貢献しているにもかかわらず、一瞬にして、このように移行に変更になってしまうと、医療費がいっぱいかかっているところに和泊町が負担しなければいけないと、そういうことはあってはならないです。今まで一生懸命、町に迷惑をかけたくない、子供たちに迷惑をかけたくない、だから、自分のできることは一生懸命やる、体操も行く、タラソにも行く、そして、余り介護状態にならないように頑張るんだと、頑張っている町民に対して、こういうふうに変わったから、国がこう言うから、県がこう言ったからこうだよと、和泊町の状況もお知らせすることなく、だから払ってくれというのは、私は残念です。
 記事によりますと、差をつけるということですけれども、そんなに格差はできないという話がありますので、どれぐらいの保険料が削減できて、ほかの町と比べて、和泊町は町民に負担をかけないような保険税になるのかということがとても不安ですけれども、その辺の査定はまだなんでしょうか。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 町長答弁でもありましたように、今回の平成30年からの医療費に対する広域化ということで、県のほうが11月に平成30年度に移行した場合の1人当たりの保険税必要額というのを試算してございます。それによりますと、和泊町では、1人当たり8万3,730円が必要額ということで、平成28年度の決算ベースと対比して1,741円の増ということになっております。この規模は、鹿児島県下43市町村で言いますと33番目になります。一番高いところが三島村の1人当たり14万1,999円になります。一番低いところが天城町の4万9,181円ということで、1人当たりの保険税の必要額というのが、一番高いところと低いところの差が非常に大きい。もともとの保険税必要額というのは、高い水準にあるところについては、それなりに高いということで、議員がおっしゃるように、医療費の低い和泊町にとって不利ではないかというような考え方もあろうかと思いますけれども、今回の広域化については、そういった各市町村のそれぞれの立場とか、そういったものを超えた考え方というのが求められているところでございます。
○4番(松村絹江君)
 健康保険料というのは、家計の支出の対して占める割合というのが結構高いんです。でも、先ほども言ったように、お支払いしないと病院に行けないということもあるし、特に離島ですので、大きな病気になったときは、もちろん島外に行かなくてはいけないとか、特別な治療を受けなければいけないときは、結構、旅費とか宿泊費もかさむと思うんです。だから、絶対、健康保険証はなくてはならないものなんですけれども、それが家計に対して、支出の率がすごく高いということで、特に自営業の方は、収入が加味されているので、それは収入がたくさんあるからだよということで納得できると思うんですけれども、結構高い保険料を払っていると聞きました。それがまた上がるのかとなったときに、どうすればいいのかということを、やはり、一人一人が考えていって、なるべく支出を減らすような方法、そして、いい治療を受けられる方法を考えていくのが、この制度改正になった今、それは必要なことではないかなと思います。
 来年になると、こんなものかということで終わってしまいますので、ですから、町民の皆さんには、なるべくお薬は飲まないで自分の治癒力というか、そういうものを高めて、なるべく医療費は使わないようにしましょうねと。そのためには朝歩きましょうとか、1日の健康管理もちゃんとお伝えしていきながら、タラソの活用も含めて、そうしないと、どんどん保険料が上がっていくということもお知らせしなくてはいけない立場かと思います。
 これは決定ではないということですけれども、これから交渉中ということで、なるべく町民の皆さんがまた払うのだけ多くなったというふうにならないように、課長のほうにはよろしくお願いしたいと思います。
 4番目のほうですけれども、先ほどの答弁でお聞きしましたら、町民の声があったということで郵送にしたんですよという話がありましたけれども、私は逆に、町民の声で、何で字に一括で来れば手渡しすれば済むことなのに郵送なのか。それこそ、コストも逆にかかるし、それを二千何百件はないと思いますけれども、郵送する手間暇よりは、各集落で来ていただいて、そんなに役場の職員と顔を合わせることは町民の皆さんはないんです。よほど用事がない限り。せめて年に1回ぐらい、今度は新しい保険証だよと。誰々さん、元気と。そういう密な接点というのは、これから特に大事だと思います。何でもかんでも簡素化して楽な方向に行けば、どんどん行政と町民は離れていきます。そこら辺は、町民の声がよほど強かったのか、私は、各字に、この日にありますから来てくださいとお話をしながら渡し、どうしても来られない方は窓口に行ってくださいという話をしたほうが、より一層、町民とのかかわりは深くなるのではないかと思います。例えば、健康状態の悪い方には、どうなのと、声かけがこれから大事ではないでしょうか。高齢者がふえる中で、あるいは、なかなかほかの人との接点がない中で生活している人は、役場の方が来てといったら、喜んで行きます。自分のことを覚えていてくれるかな、自分の名前を呼んでくれたと、そういう小さなことが積み重ねになって、やはり、和泊町はいいねというふうになっていくんです。簡単に、ただ簡素化して郵送すればいいという考えでやってしまうと、これから全てますますそうなるのではないですか。その辺は、また皆さんの声を聞きながら、どちらがいいのかということも検討していただきたいですけれども、その辺の方向性はお決まりでしょうか。郵送ということで決定でしょうか。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 保険証の切りかえについては、これまで議員がおっしゃられるように、被保険者とのコミュニケーションであるとかも大事だと。それから、保険税を滞納している方に対する納付相談とか、そういったもので当初やっておりました。
 最近、字のほうで切りかえをされる方が非常に少なくなりまして、滞納されている方については、ほとんど切りかえに来ないというような状況で、保険証の切りかえが進まなくなりまして、保険証の切りかえについては、医療機関とか、そういったもので切りかえ時に必ず必要になりますので、そういった時間的なものもあったものですから、今回、郵送ということに切りかえたところでございます。
○4番(松村絹江君)
 郵送したことによって、プラスの面が多くなったということでしょうか。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 確実に簡易書留で各家庭に送付しておりますので、100%届くということであります。
 経費については、1,213件に送付いたしまして46万3,366円と、多少経費はかかりますが、確実に保険証が行くということで、メリットはあるのかなと考えております。
○4番(松村絹江君)
 経費とコミュニケーションとか、その辺をどちらを優先にするのかということも考えてほしいと思いますけれども、町民の声を聞くと、やはり、年に一度だから手渡してほしいという声もありますので、時期を見て、また検討させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 3番目のごみの不法投棄ということとですけれども、先ほどの答弁にもありましたように、適切に看板は取りつけられているということですね。
 この前の台風の後に、たまたま通りがかったら、看板は道路ではなくて反対側のほうに向いたり、倒れたり、こちらからは見えるけれども、向こうからは見えないというような感じで、よくとまって見ないと、もちろん罰則とかそういうのが書いてあるのが読めないんですけれども、担当パトロール隊を廃止して、町の職員がやっているということですけれども、本当なら、それを立てなくてもいいような状況になったほうが一番だと思います。当たり前のことを当たり前にすると。自分のごみは、自分のお家で片づける。選別して、ちゃんと決まった日に出す。こういうルールをしっかり守ってくれれば、そういう不法投棄の看板を立てる必要もないですし、パトロール隊をつける必要もないと思うんですけれども、せっかくつけているんだったら、みんなが見えるような感じで、倒れているものがあったら、ちゃんと直す。そして、そこに結構、その周りに缶とかが落ちていました。何かが落ちていると、ここに捨ててもいいんだなと、またどんどん捨てていくんです。ですから、職員の方がもしそこを回るんだったら、落ちていたら、ちゃんと拾って、いつもきれいにしておくということをしないと、業務の内容は徹底されていないということになると思うんです。
 この前、学校訪問をしたときに、ある小学校で、子供たちに、一番最初に、一丁目1番地で教えていることは何ですかという感じなんですけれども、3つのSということで、整理、整頓、清掃と。小学生に、まず整理、整頓と掃除ができるのが一番だよと。整理、整頓、掃除ですね、3つのSということで、すごく感動を受けました。子供たちは、きちんと言われたことをやっているようです。その子供たちが、せっかく学校で教育指導を受けても、社会に出た、あるいは和泊町内を歩いたときに、大人がその姿を見せていないとなったら、全てが無駄になるんです。ですから、幾ら子供のときにいい教育をしても、大人ががっかりさせるような行為をしてはいけないと思いますので、パトロール隊、役場の職員ということで特別な車とか、スピーカーとか、そういうのはついているんですか。
○町民支援課長(高田清蔵君)
 お答えいたします。
 現在、町民支援課のほうで、平成18年度から平成26年度まで指導員を委嘱してパトロールを施行しておりましたが、その折に、パトロール車ということでスピーカー、また後ろのほうに「環境パトロール」というような文字を入れて、それでパトロールをしているということを行っています。
○4番(松村絹江君)
 私は田舎に住んでいるものであれですけれども、パトロールのアナウンスを聞いたことが一度もないんですけれども、皆さんもパトカーがよく「永良部百合の花」を流してきますと、一瞬、しゅっと、何となくきちんと背筋が伸びるというか、パトカーが来たという感じがします。そういう感じで、不法投棄はしてはいけないんだとわかっていても、別に、そこに置いていってもとがめられることもないし、現行犯でなければ、もちろん逮捕できないと思いますので、ですから、せっかくスピーカーがついているんでしたら、独特の音楽を考えて、そして、皆さん、不法投棄はいけませんよと。そうすると、子供たちも、学校で習っていることは、こういうことなんだなということに結びつくんじゃないかなと。教育が実践に役立つという1つの線が、小さいようですけれども、そこでつながるんじゃないかなと思います。
 些細なことですけれども、自分のごみすらもお家に持って帰れない、そういう人たちをずっと和泊町にたくさんふやすことは、前の議会でも同僚議員がお話ししたとおり、観光地にこれからなりますので、そこでいろいろな缶とか瓶とかがあったときに、決して、いい思いはしないと思います。ですから、これからますます美化をしていかなくてはいけない時期ですので、家庭のほうでの教育はもちろんですけれども、行政のほうでも、もう少し力を入れてやってもらえないかなと思います。いかがでしょうか。
○町民支援課長(高田清蔵君)
 貴重な提言ありがとうございます。
 これから先、町長の答弁にもありましたが、環境の美化は住民の重大な目標であります。このことを肝に銘じまして、ポイ捨て防止は、何といっても、一人一人の住民の意識改革が必要だということを踏まえて、これから広報紙、サンサンテレビ等、あらゆる機会を利用して啓発に努めていきたいと思っております。
○4番(松村絹江君)
 これで私の一般質問は終わらせていただきますけれども、今年度は、行幸啓とか、あるいは西郷どんのロケとかで、とてもいい話がたくさんありました。その中で、町をきれいにするという最低限の心構えを、私も含めて、町民一人一人が年末に向けて取り組んでいけるように、行政のほうでの指導もよろしくお願いしたいと思います。
 以上です。
○議長(永野利則君)
 これで、松村絹江君の一般質問を終わります。