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更新日:2021年3月23日

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平成29年第4回定例会

第1日

発言者

  • 全発言者

発言内容

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  • 平成29年第4回和泊町議会定例会会議録
    平成29年12月19日(火曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第1号)
     ○開会の宣告
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 会期の決定
     ○日程第3 諸般の報告
     ○日程第4 行政報告
     ○日程第5 一般質問
            ・松村絹江議員
            ・前 利悦議員
            ・池田正一議員
            ・川畑宏一議員






     ○散会の宣告


    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 田原義仁君 書記 芋高洋一君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名 氏   名 職   名  氏   名
     町長     伊地知実利君 耕地課長亘     禎一郎君
     副町長     前田修一君      土木課長      皆吉泰智君
    総務課長     種子島公彦君 会計課長      永山美智代君
    企画課長     川畑裕一君      生活環境課長 和田清良君
    税務課長     東 茂久君      教育委員会
                          教育長 逆瀬川勝久君
    町民支援課長   高田清蔵君      教育委員会
                          事務局長 美野忠徳君
    保健福祉課長   瀬川光雄君      農業委員会
                          事務局長 東 敏仁君
    経済課長 武 吉治君


    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     おはようございます。
     ただいまから平成29年第4回和泊町議会定例会を開会します。
     本日の会議を開きます。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、喜井和夫君及び松村絹江君を指名します。

    △ 日程第2 会期の決定
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、会期決定の件を議題とします。
     お諮りします。
     本定例会の会期は、本日から12月22日までの4日間にしたいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、会期は本日から12月22日までの4日間に決定しました。
     なお、会期中の会議予定は、お手元にお配りしてあります会議予定表のとおりでご了承願います。

    △ 日程第3 諸般の報告
    ○議長(永野利則君)
     日程第3、諸般の報告を行います。
     諸般の報告につきましては、お手元にお配りしてあるプリントにより報告にかえさせていただきます。
     なお、町長から報告第6号、専決処分の報告についてが提出されていますのでお目通しください。

    △ 日程第4 行政報告
    ○議長(永野利則君)
     日程第4、行政報告を行います。
    ○町長(伊地知実利君)
     改めて、おはようございます。
     平成29年第3回和泊町議会定例会以降の行政について報告をさせていただきます。
     まず、9月14日に南榮工業株式会社の定期株主総会が開催され、平成28年7月1日から平成29年6月30日までの事業報告が次のようにされました。
     南榮工業の平成28年産サトウキビにつきましては、収穫面積が平成では最高の1,587ヘクタールとなり、10アール当たりの収量も6,082キログラムとなり、生産量は当初見込みより432トン増の9万6,500トンであり、甘蔗糖度につきましても過去最高の15.02度でありました。工場成績においても、Brixが16.18度と高く、製品歩留り実績は12.75%となり、当期売上高が20億739万4,000円、経常利益が6億737万9,000円となりました。当期純利益は4億110万7,000円となり、純資産合計は8億9,141万8,000円となったことが報告されました。
     なお、今期の製糖圧搾が12月10日から開始されております。生産量は8万2,911トンを見込み、日処理量を850トンとし、平成30年3月31日を圧搾終了の計画としております。
     次に、10月17日に与論町において鹿児島県町村会定期総会が開催され、次の議案が提案されました。第1号議案、平成28年度鹿児島県町村会一般会計歳入歳出決算、第2号、平成28年度鹿児島県町村会自治体情報推進事業特別会計決算、第3号が平成28年度鹿児島県町村会厚生部特別会計決算、第4号が平成28年度鹿児島県町村会災害共済事業特別会計決算の認定でございました。担当職員から全議案の説明を受け、全議案とも原案のとおり承認いたしました。
     また、県や関係機関への各郡町村会提出議題について提案があり、南三島からも議題として、離島医療の確保について提出してあります。要旨は、次のとおりでございます。広域財団法人慈愛会徳之島病院は、南三島唯一の精神科単科の医療施設として病床206床の入院診療と年6,600万余の外来診療を常勤医師3名で診療に当たってきたところでございます。
     しかしながら、常勤医師2名の退職により、来年4月から常勤1名、非常勤2名の医師により診療に当たっている状況です。現状のままで病院の存続そのものが危惧されるところでございます。疾病の特性上、長期通院や長期入院の方が多く、仮に規模縮小や閉院という事態になれば、大きな混乱が予測されます。当病院への精神科医の確保は喫緊の課題であると要望してございます。
     次に、11月16日から3日間、天皇皇后両陛下の沖永良部与論の行幸啓にお迎えからお送りまで、両陛下のおそばで立ち会わせていただきましたことは、私にとって一生のうちに体験のできない機会を得て、この上ない喜びと幸せを感じたところでございます。議会を初め、多くの町民に悪天候にもかかわらず、空港や沿道いっぱいに奉送迎に参加いただき、両陛下も皆様の心からの奉送迎にお喜びになられてお帰りになられたと思っております。3日間のご協力に感謝を申し上げます。
     11月20日に東京国際フォーラムを会場に、天皇皇后両陛下のご臨席を賜り、総理大臣、衆参両議長、最高裁判所長官が出席し、総務省主催で地方自治法施行70周年記念式典が開催されました。本式典において、鹿児島県から長島町、屋久島町、本町がみずからの創意工夫により、すぐれた施策を実施、地方自治の充実発展に寄与した市町村に贈られるもので、野田聖子総務大臣から表彰状を受賞いたしました。これもひとえに、議会を初め、町民の町政推進にご理解とご支援のおかげであり、心から感謝を申し上げます。
     以上で行政報告を終わらせていただきます。
    ○議長(永野利則君)
     これで行政報告は終わりました。

第1日(2)

発言者

  • 松村 絹江

発言内容

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  • △ 日程第5 一般質問
    ○議長(永野利則君)
     日程第5、一般質問を行います。
     順番に発言を許します。
    ○4番(松村絹江君)
     おはようございます。
     平成29年第4回定例会において、3点の質問を通告してあります。壇上から順番を追って質問いたします。
     1つ、行幸啓について。
     本町における行幸啓の全日程を終えた現在の町長の考えはどのようなものであるか、広く町民に伝えていただきたい。
     ②行幸啓を町民の記憶にとどめ、歴史に残していく方策を具体的に考えているのか。
     2番目、国民健康保険について。
     平成30年度から国民健康保険が新制度に移行されるが、新制度の概要を町民に説明する場を設ける考えはないのか。
     ②新制度は、医療費の削減に取り組んでいる本町にとって不利になる仕組みになっていないのか。
     ③保険税を引き下げていくための啓発はどのように考えているのか。
     3番、ごみの不法投棄について。
     ①町内におけるごみの不法投棄禁止の看板設置状況はどのようになっているのか。
     ②パトロール隊の業務内容はどのようになっているのか。
     ③不法投棄を防止するための啓発活動をどのように考えているのか。
     以上3点、壇上から質問を終わります。
    ○町長(伊地知実利君)
     松村絹江議員の一般質問に順を追ってお答えさせていただきます。
     行幸啓についてでございますが、松村議員の質問にお答えします。
     天皇皇后両陛下のご来島を賜り、まことに光栄で喜ばしい限りでございました。両陛下は、穏やかな笑みでお手を振ってくださり、ときには近づいて言葉をかけていただきました。両陛下のお優しい心に触れ、私はもちろんのこと、島民の皆様にとっても感謝の感動と幸せいっぱいの3日間であったと思います。
     天皇皇后両陛下お招きのご昼食会の席においては、ご視察なされたえらぶゆりの栽培ハウスのこと、国頭小学校での黒糖づくり、児童の三味線演奏など、関心を持たれてお話をされていました。私のほうから、沖永良部島は340年の間、琉球王朝の支配下にあり、文化や言語、風俗など色濃く残っていること。その後、文久2年に流謫された西郷隆盛翁が生還されるまでの1年6カ月の間、島民に教育や道徳を、為政者には政治の要諦を教え、また、災害による飢饉に備えた社倉法を教えるなど、島民性の基盤を気づいたこと。さらに、敬天愛人の思想は、この地で完成されたとも言われており、現在でも児童や町民に西郷遺訓を教え、継承に努めていること。また、えらぶゆりについては、明治32年、イギリスの商人アイザック・バンティング氏の指導により、野ユリの球根を集め、畑で栽培したのが始まりで、ユリ栽培が110年の歴史があり、本当の政治、経済、教育、文化の振興に大きな影響をもたらしたことをお話しさせていただきました。天皇皇后両陛下ともに関心を示され、西郷隆盛翁とえらぶゆりの話で和やかな時間を過ごすことができました。両陛下には熱心に私どもの話に耳を傾けていただき、気さくに話しかける気配りと優しいお姿に接することができ、感銘を受けました。
     また、お帰りの際、飛行機に乗られるときに、私がお別れの言葉をかけましたら、天皇皇后両陛下から島の人々に歓迎いただきありがとうのお言葉をかけていただきました。両陛下は、今回の行幸啓を大変お喜びになり、満足してお帰りになられたとのお言葉があったと関係者からお聞きしております。
     町民の皆様にも、3日間の奉送迎においては、悪天候にもかかわらず、参加いただきましたことに心から感謝を申し上げます。
     2点目についてお答えします。
     行幸啓を歴史に残していくため、現在、企画課において記念誌の編集を進めております。以前に鹿児島県が作成しましたものを参考に、写真を主に掲載したものと考えております。作成部数は200部程度で、各字や各学校、町立図書館などの各機関に配布を予定しております。販売については許可がおりないとのことでございます。希望者のお手元に届けることにはなりませんが、広く町民の皆様に見ていただけるよう配慮したいと考えております。
     また、記念の碑を建立し、末永く後世に残すことにより、今回の行幸啓の記憶を伝えることとしております。
     国民健康保険についての1点目でございます。国民健康保険制度は、市町村の国民健康保険財政の基盤強化を図るため、平成30年4月から新制度に移行しますが、新制度の概要は、国による財政支援の拡充と、県と市町村がそれぞれの役割を担いながら県全体で広域的に国民健康保険を運営することになります。新制度における県の役割としては、県内の統一的な国民健康保険の運営方針を定め、市町村の事務効率化や広域化を推進し、国民健康保険財政の安定化を図ります。
     また、市町村の役割としては、これまでと同様に、国民健康保険の窓口として被保険者証の発行、住所変更や加入脱退、療養費などに関する手続及び国民健康保険税の課税と徴収など、住民に身近な業務は引き続き町が行ってまいりますので、被保険者である町民の皆様には、これまでと変わらず安心して医療を受けることができます。
     新制度移行に伴う町民への説明につきましては、現在、県と市町村との間で制度改正に伴う統一した広報用のパンフレットなどを作成する作業を進めているところでありますが、町独自でも広報紙や有線テレビなどを通して、被保険者に対する周知を図ってまいりますので、現在のところ、直接町民に説明の場を設ける予定はございません。
     2点目でございます。平成30年度からの新制度では、県全体の医療費総額の見込みから国からの公費などを差し引いた残りの額について、県下の市町村が国保事業費納付金として県に納付することになります。この国保事業費納付金は、市町村ごとの被保険者数、医療費の水準、所得の水準などにより、それぞれの市町村ごとに県が決定し、市町村は国保事業納付金の原資として国民健康保険税を課税、徴収して県に納付し、県は、市町村に対して、医療費支払いに必要な財源を交付する仕組みになっております。
     医療費の削減については、これまでも全市町村が取り組んでいるところですが、1人当たりの医療費の水準に大きな開きがあり、医療費水準の低い市町村や所得水準の高い市町村については、新制度移行に伴い、被保険者の税負担が増加する可能性もあり、県が実施した平成30年度における国保事業納付金の仮算定結果では、1人当たり国保税必要額が平成28年度対比では、本町を初め、31市町村が増加、12市町村が減少するとの試算が示されております。
     このようなことから、新制度移行により国保税必要額が増加する市町村に対しては、県繰入金や特例基金及び国の激変緩和財源により、被保険者の保険税負担を緩和する措置がとられます。
     なお、新制度移行に伴う保険税の緩和措置については、県全体の保険税水準の統一とあわせて、平成30年度以降も引き続き県と市町村で検討してまいります。
     3点目でございます。国民健康保険税は、医療費の水準をもとに課税されることから、税負担の上昇を招かないためには、医療費適正化への取り組みは極めて重要であり、平成30年度からの新制度移行においても、県が定める国民健康保険運営方針案の中で医療費の適正化の取り組みについて、特定健康診査及び特定保健指導の実施率の向上、後発医療医薬品の使用促進、若い世代への健康づくりに関する普及啓発、保健事業の取り組み強化などについて、県全体で取り組むこととしており、本町においても、これらの医療費適正化の取り組みを今後とも引き続き推進してまいります。
     4点目でございます。国民健康保険証の更新については、これまでは各字で手渡しによる保険証の更新手続を行ってきましたが、被保険者の負担軽減、事務の効率化や町民からの要望などもあったことから、国民健康保険運営協議会の意見なども踏まえ、本年度から郵送による保険証の更新を行っておりますが、旅行などで早目に保険証が必要な方は、保健福祉課窓口で交付しております。
     ごみの不法投棄について、順を追ってお答えいたします。
     1点目のごみの不法投棄禁止の看板設置状況については、快適で健康的な住環境の構築は重要な課題でありますが、一部の心ない人たちのポイ捨てや不法投棄が後を絶たず、心を痛めているのが現状でございます。
     議員ご質問の不法投棄禁止の看板設置状況につきましては、古くなった看板の立てかえ約10カ所、新規に約15カ所程度、設置しております。
     主な設置場所については、過去に不法投棄のあった場所、海岸線、不法投棄されやすい道路脇の崖や傾斜面及び住民から設置希望のあった場所などに景観に配慮しながら設置し、サンサンテレビなどでの広報を活用して啓発に取り組んでおります。
     2点目のパトロール隊の業務内容についてですが、平成18年度から平成26年度まで、一般廃棄物適正処理監視指導員1名を委嘱し、ごみを捨てにくい環境整備を推進するため、週2回のパトロールを実施しておりましたが、目立った不法投棄が年々減少してきたため、平成27年度から監視指導員を廃止し、現在は課の職員で月に3回程度、パトロールを行い、看板の設置や状況調査及び不法投棄されやすい場所などの監視活動を継続しております。
     不法投棄の主な発見は住民からの通報がほとんどで、不法投棄は犯罪であり、悪質や不法投棄については警察に通報し、投棄者の特定、処理、再発防止に努めているところでございます。
     3点目の啓発活動についてですが、現在は、ごみの不法投棄があった場所は、サンサンテレビを通して、不法投棄の現場写真を掲示し、再発防止やごみの分け方、出し方などを放映し、広報の徹底に努めております。
     また、転入者に対しては、住民登録時に、ごみの分別や出し方、ごみ袋のサンプルを支給したり、わかりやすく説明し、協力をお願いしております。
     また、二、三年に1回、区長会を通して、町内全世帯にごみの分別表の配布なども行い、啓発活動に力を入れているところでございます。
     今後とも、町民への啓発活動で「家庭で出たごみは、自分で責任を持って処理する」をモットーに、あらゆる機会を利用して、住民意識の高揚を図ってまいります。
     以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問につきましては、自席から担当課長からの答弁をさせていただきます。
    ○4番(松村絹江君)
     準備等、大変な業務であったと察します。本当にお疲れさまでした。役場職員ほか関連部署に対して、町民の1人として感謝申し上げたいと思います。
     私たちの対応は、あれでよかったのかな、雨の中、小旗を振って、一生懸命、両陛下をお迎えし、お送りしたんだけれども、どんなお気持ちだったんだろうかということで、側近でいらっしゃった町長の言葉を聞き、あれでよかったのかなということですね。それを私は確認したくて質問いたしました。今の町長の答弁で安心して、さらに当時の映像が頭に浮かび、心豊かになったと思います。
     行幸啓に関しては、子供たちにも大きな夢を与えたと思います。警察官のあの格好いい姿、警備として町内に来ていただいた若者との交流も私たちの宝物になりました。あの優しいお言葉、心からの笑顔を、町民一人一人忘れることはないと思います。私たち議員も、おかげさまで、目の前でありがとうというお言葉をいただきました。その「ありがとう」のたった5文字ですけれども、ああいう言葉を本当に出せるんだろうかと思うぐらいの優しい優しいお言葉でした。それも私たちの記憶の中に残っております。
     もし恩返しができるとすれば、私たち一人一人が今以上に町に、島に愛情を持っていくこと、そして守っていくことだと思います。それが行幸啓に対しての、私の率直な感想でした。答弁ありがとうございました。
     せっかくの感動の日々を子孫にも残しつつ、私たちの心の中から消えていくことを防ぐためにも残すべきかと思い、②の質問をいたしましたけれども、先ほどの答弁で、記念誌をおつくりいただくという話もありました。ぜひ、その辺は残してほしい。
     昭和52年の沖永良部台風は、よくテレビで放送され、つらい記事はいつまでも残って放送されますけれども、行幸啓という一生に一度の行事は、ずっと映像等でも残してほしいというのが私の思いですけれども、サンサンテレビで取材してもらいましたけれども、そこら辺のビデオとかの放映の仕方あるいは各団体におあげするとか、個人におあげするとか、その辺のところで、サンサンテレビの対応はいかがになっておりますでしょうか。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     行幸啓に関しましてのテレビ等の取材については、入ってこられた日から毎日、特別番組として放映いたしました。そして、その放映したもの全てを総集編としてまとめたものを販売いたしております。総集編につきましては、沖洲会のほうからも多々要望がありましたので、向こうのほうにお送りしてございます。
     それからさらに、知名町のほうと和泊町のほうで同時に撮られたものを合作して、現在つくっているところでありますけれども、これは年始早々の特別番組として、また正月のほうでも放映したらどうかというような提案もしているところでございます。
    ○4番(松村絹江君)
     それでは、個人でビデオを買うということは可能なんですか。やはり、個人のお宅にも残しつつ、各学校とか字のほうにも、そういう映像は残したほうがいいかなと思いますので、積極的な取り組みをお願いしたいと思います。
     本当に私たちが行ったことは両陛下はお喜びになったということなんですけれども、迎える側として、一生懸命、皆さんやりました。そして、ボランティアで一生懸命お花もいけていただき、ユリの花も道路上にありましたけれども、本当に残念だったのが、台風22号の影響だと思いますけれども、花が満開で両陛下をお迎えするということは実際はなかったんです。そこがとても残念なところでした。
     前々回ぐらいの定例会でも同僚議員がお話ししたと思いますけれども、空港から和泊町までの道並みの両方には、ちゃんと永良部の花が常に咲いていると。ユリとかになると、どうしても季節がありますので、いつでも咲いている、永良部に来れば、この花があるんだねという花がところどころにありますので、そのためだけに花を用意するのではなくて、常にそういう花を植えておくということ、その手入れをするということは、これから西郷どんの放映も始まり、観光客もふえる中で、また慌てて何か花を植えるのか、またボランティアでやるのか、そういう経費はもうないと思うんです。一度、例えばですけれども、ハイビスカスはとてもいろいろな種類がありますし、ブーゲンビリアもいろいろな種類があってきれいです。皇后陛下もお花に興味がありまして、お花の質問もされたようです。そこら辺は前から同僚議員も質問していたとおり、早く手をつけて、いつでも永良部に来たら、両サイドを見たら花があるという状態をつくっていかないと、また間に合わなくなるんじゃないかというのが皆さんの口から聞こえてきた言葉でした。もう慌てなくてはいけないと思います。またボランティアを要して小花を植えるのか、また枯らしてしまうのか、また片づけないといけないのか、また植えるのかという繰り返しではなくて、いつでも咲いている花を用意できないものかと思いますけれども、その辺の具体的な対策みたいなものは用意しておりますでしょうか。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     これまでどちらかと言いましたら、町のほうが主体性を持っていろいろ準備をしてきましたけれども、先ほど、議員がおっしゃいましたとおり、町全体でそういった取り組みをしていく方向性を今進めているところです。
     そういったような形の中で、現在、意欲的に活動している集落に対しましては、花苗の提供であったり、あるいは花木であったり、そういうものを提供しておりますけれども、特に国頭から喜美留、そして和泊に至るまでの沿路につきましては、最近、徐々にではございますが、地域住民の方々の努力といいましょうか、やる気というのが出てきたと、つくづく感じております。特に喜美留のほうにおきましては、自分たちでいろいろとアイデアを工夫して草花を植えていらっしゃる。そして、国頭においても地域住民の方々が空港から耳付池のところまで、それから耳付池から公民館のほうまでも、いろいろな形でアイデアを尽くしているということに対して、我々といたしましては、常にいろいろな苗木などを提供しているというような形で現在進めておりますので、さらに機運が町全体につながるような形で進めていけたらなというところであります。
    ○4番(松村絹江君)
     まず、自分のお家の周りの手入れをする、字の手入れをする、校区でする、最終的には町でするということで、自分の周りからしっかりすることが一番大事だと思うんですけれども、やはり、観光客というのは県道を通ってきますので、せめて両サイドは、町のほうも責任を持って、いつでも花がある状態をつくってほしいということを再度お願いしたいと思います。
     あと、関連になりますけれども、先ほどの歴史に残していくということで、記念誌をつくるという話もありましたけれども、行幸啓に限らず、これから西郷どんのロケが始まります。もう間もなく始まると思います。何カ所か、永良部のほうでもあるということですけれども、そこで、せっかくつくったロケの跡地を、どこかでまた残しておく。ここで西郷どんのロケがあったんだよということで、観光客にそこを案内して、また観光客を呼び寄せるということも大切かと思いますけれども、その辺のところも、今、どれぐらいまで案が進んでおりますでしょうか。仁志のほうで、そういうロケ地を用意しているということですけれども、終わった後に、それはそのままの状態なのか、どこかに移転するのか、壊してしまうのか。それの費用がかかると思うんですけれども、やはり、先ほどの行幸啓と同じように、永良部でこういうことが続くということはまれなことですので、だったら、同時にそういう案も出していき、予算のほうも組み入れてほしいということは考えておりますけれども、どのようなお考えでしょうか。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     西郷どんについての関連の質問は、またほかの議員の皆さん方からもありますけれども、現在、議員おっしゃいましたとおり、仁志と知名の一部のほうでロケをされる計画になってございます。もちろん、ロケに関しましては、いろいろな機材であったり、資材であったり、そういった撮影場所をつくるわけなんですけれども、そういったせっかくつくったものをそのままほかすというのも非常にもったいない。何とか観光に生かせないものかという観点から、次年度の地域振興事業というのがございますけれども、そちらのほうで、そういった機材などを全て集めて何か映画村みたいなものができないのかというようなことで、現在、事業申請を行っているところです。
    ○4番(松村絹江君)
     ぜひ、取り組みのほうを推進していただきたいという考えです。
     次の質問になりますけれども、国民健康保険についてということで、物すごく保険という文字が小さいだけで難しいんですよね。私たちも難しいので、町民の方は、もっともっと難しいんです。保険という小さいだけで、ああ、もう面倒くさいという感じで、ですから、これぐらい払ってくださいということで通知が来れば、払わざるを得ないというか、自分たちで質問することもできませんし、収入が上がったからなのかな、どうなのかなということも疑問に思うこともなく、お支払いしないと医療が受けられないわけですので、だから、保険ほど難しいものはないと思います。だから、それを簡単にわかりやすく、今回、こうなった、こうすればどうなるということがはっきり明確に伝われば、私はこうすればいいんだ、これで私はこのぐらいの保険料を払わなければいけないんだということがわかれば、スムーズにお金は払うものだと思っています。
     国民健康保険に加入している方は何割で、そして、何名ぐらいでしょうか。
    ○保健福祉課長(瀬川光雄君)
     国民健康保険の被保険者の状況でありますけれども、平成29年9月末現在で2,617人、人口に占める割合が38.9%となっております。
    ○4番(松村絹江君)
     和泊町の場合は、本当に健康予防とか、私はすごく進んでいると思います。この前、いただいた資料によりますと、43市町村の中で、和泊町が1人当たりの医療費が一番低いんです。27万5,885円。一番高いところが50万円です。約半分強の医療費を抑えていると。それは、皆さん、役場のほうとか、町政とかで、すごく努力してくれて、そして、健康づくりに精を出していることからの結果だと思います。そういう医療費の額で保険税が変わるとなったら、和泊町は安くなっていいんじゃないでしょうかということです。そこら辺の決め方を、今、調整中ということですけれども、皆さんご存じのタラソで、12年ぐらい前から先見の明を持った先輩たちが建設してくれて、今でも多くの方が活用し、これからも持続していきたいと、そういうところで一生懸命、町のほうも補助して、そして医療費を引き下げて貢献しているにもかかわらず、一瞬にして、このように移行に変更になってしまうと、医療費がいっぱいかかっているところに和泊町が負担しなければいけないと、そういうことはあってはならないです。今まで一生懸命、町に迷惑をかけたくない、子供たちに迷惑をかけたくない、だから、自分のできることは一生懸命やる、体操も行く、タラソにも行く、そして、余り介護状態にならないように頑張るんだと、頑張っている町民に対して、こういうふうに変わったから、国がこう言うから、県がこう言ったからこうだよと、和泊町の状況もお知らせすることなく、だから払ってくれというのは、私は残念です。
     記事によりますと、差をつけるということですけれども、そんなに格差はできないという話がありますので、どれぐらいの保険料が削減できて、ほかの町と比べて、和泊町は町民に負担をかけないような保険税になるのかということがとても不安ですけれども、その辺の査定はまだなんでしょうか。
    ○保健福祉課長(瀬川光雄君)
     町長答弁でもありましたように、今回の平成30年からの医療費に対する広域化ということで、県のほうが11月に平成30年度に移行した場合の1人当たりの保険税必要額というのを試算してございます。それによりますと、和泊町では、1人当たり8万3,730円が必要額ということで、平成28年度の決算ベースと対比して1,741円の増ということになっております。この規模は、鹿児島県下43市町村で言いますと33番目になります。一番高いところが三島村の1人当たり14万1,999円になります。一番低いところが天城町の4万9,181円ということで、1人当たりの保険税の必要額というのが、一番高いところと低いところの差が非常に大きい。もともとの保険税必要額というのは、高い水準にあるところについては、それなりに高いということで、議員がおっしゃるように、医療費の低い和泊町にとって不利ではないかというような考え方もあろうかと思いますけれども、今回の広域化については、そういった各市町村のそれぞれの立場とか、そういったものを超えた考え方というのが求められているところでございます。
    ○4番(松村絹江君)
     健康保険料というのは、家計の支出の対して占める割合というのが結構高いんです。でも、先ほども言ったように、お支払いしないと病院に行けないということもあるし、特に離島ですので、大きな病気になったときは、もちろん島外に行かなくてはいけないとか、特別な治療を受けなければいけないときは、結構、旅費とか宿泊費もかさむと思うんです。だから、絶対、健康保険証はなくてはならないものなんですけれども、それが家計に対して、支出の率がすごく高いということで、特に自営業の方は、収入が加味されているので、それは収入がたくさんあるからだよということで納得できると思うんですけれども、結構高い保険料を払っていると聞きました。それがまた上がるのかとなったときに、どうすればいいのかということを、やはり、一人一人が考えていって、なるべく支出を減らすような方法、そして、いい治療を受けられる方法を考えていくのが、この制度改正になった今、それは必要なことではないかなと思います。
     来年になると、こんなものかということで終わってしまいますので、ですから、町民の皆さんには、なるべくお薬は飲まないで自分の治癒力というか、そういうものを高めて、なるべく医療費は使わないようにしましょうねと。そのためには朝歩きましょうとか、1日の健康管理もちゃんとお伝えしていきながら、タラソの活用も含めて、そうしないと、どんどん保険料が上がっていくということもお知らせしなくてはいけない立場かと思います。
     これは決定ではないということですけれども、これから交渉中ということで、なるべく町民の皆さんがまた払うのだけ多くなったというふうにならないように、課長のほうにはよろしくお願いしたいと思います。
     4番目のほうですけれども、先ほどの答弁でお聞きしましたら、町民の声があったということで郵送にしたんですよという話がありましたけれども、私は逆に、町民の声で、何で字に一括で来れば手渡しすれば済むことなのに郵送なのか。それこそ、コストも逆にかかるし、それを二千何百件はないと思いますけれども、郵送する手間暇よりは、各集落で来ていただいて、そんなに役場の職員と顔を合わせることは町民の皆さんはないんです。よほど用事がない限り。せめて年に1回ぐらい、今度は新しい保険証だよと。誰々さん、元気と。そういう密な接点というのは、これから特に大事だと思います。何でもかんでも簡素化して楽な方向に行けば、どんどん行政と町民は離れていきます。そこら辺は、町民の声がよほど強かったのか、私は、各字に、この日にありますから来てくださいとお話をしながら渡し、どうしても来られない方は窓口に行ってくださいという話をしたほうが、より一層、町民とのかかわりは深くなるのではないかと思います。例えば、健康状態の悪い方には、どうなのと、声かけがこれから大事ではないでしょうか。高齢者がふえる中で、あるいは、なかなかほかの人との接点がない中で生活している人は、役場の方が来てといったら、喜んで行きます。自分のことを覚えていてくれるかな、自分の名前を呼んでくれたと、そういう小さなことが積み重ねになって、やはり、和泊町はいいねというふうになっていくんです。簡単に、ただ簡素化して郵送すればいいという考えでやってしまうと、これから全てますますそうなるのではないですか。その辺は、また皆さんの声を聞きながら、どちらがいいのかということも検討していただきたいですけれども、その辺の方向性はお決まりでしょうか。郵送ということで決定でしょうか。
    ○保健福祉課長(瀬川光雄君)
     保険証の切りかえについては、これまで議員がおっしゃられるように、被保険者とのコミュニケーションであるとかも大事だと。それから、保険税を滞納している方に対する納付相談とか、そういったもので当初やっておりました。
     最近、字のほうで切りかえをされる方が非常に少なくなりまして、滞納されている方については、ほとんど切りかえに来ないというような状況で、保険証の切りかえが進まなくなりまして、保険証の切りかえについては、医療機関とか、そういったもので切りかえ時に必ず必要になりますので、そういった時間的なものもあったものですから、今回、郵送ということに切りかえたところでございます。
    ○4番(松村絹江君)
     郵送したことによって、プラスの面が多くなったということでしょうか。
    ○保健福祉課長(瀬川光雄君)
     確実に簡易書留で各家庭に送付しておりますので、100%届くということであります。
     経費については、1,213件に送付いたしまして46万3,366円と、多少経費はかかりますが、確実に保険証が行くということで、メリットはあるのかなと考えております。
    ○4番(松村絹江君)
     経費とコミュニケーションとか、その辺をどちらを優先にするのかということも考えてほしいと思いますけれども、町民の声を聞くと、やはり、年に一度だから手渡してほしいという声もありますので、時期を見て、また検討させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
     3番目のごみの不法投棄ということとですけれども、先ほどの答弁にもありましたように、適切に看板は取りつけられているということですね。
     この前の台風の後に、たまたま通りがかったら、看板は道路ではなくて反対側のほうに向いたり、倒れたり、こちらからは見えるけれども、向こうからは見えないというような感じで、よくとまって見ないと、もちろん罰則とかそういうのが書いてあるのが読めないんですけれども、担当パトロール隊を廃止して、町の職員がやっているということですけれども、本当なら、それを立てなくてもいいような状況になったほうが一番だと思います。当たり前のことを当たり前にすると。自分のごみは、自分のお家で片づける。選別して、ちゃんと決まった日に出す。こういうルールをしっかり守ってくれれば、そういう不法投棄の看板を立てる必要もないですし、パトロール隊をつける必要もないと思うんですけれども、せっかくつけているんだったら、みんなが見えるような感じで、倒れているものがあったら、ちゃんと直す。そして、そこに結構、その周りに缶とかが落ちていました。何かが落ちていると、ここに捨ててもいいんだなと、またどんどん捨てていくんです。ですから、職員の方がもしそこを回るんだったら、落ちていたら、ちゃんと拾って、いつもきれいにしておくということをしないと、業務の内容は徹底されていないということになると思うんです。
     この前、学校訪問をしたときに、ある小学校で、子供たちに、一番最初に、一丁目1番地で教えていることは何ですかという感じなんですけれども、3つのSということで、整理、整頓、清掃と。小学生に、まず整理、整頓と掃除ができるのが一番だよと。整理、整頓、掃除ですね、3つのSということで、すごく感動を受けました。子供たちは、きちんと言われたことをやっているようです。その子供たちが、せっかく学校で教育指導を受けても、社会に出た、あるいは和泊町内を歩いたときに、大人がその姿を見せていないとなったら、全てが無駄になるんです。ですから、幾ら子供のときにいい教育をしても、大人ががっかりさせるような行為をしてはいけないと思いますので、パトロール隊、役場の職員ということで特別な車とか、スピーカーとか、そういうのはついているんですか。
    ○町民支援課長(高田清蔵君)
     お答えいたします。
     現在、町民支援課のほうで、平成18年度から平成26年度まで指導員を委嘱してパトロールを施行しておりましたが、その折に、パトロール車ということでスピーカー、また後ろのほうに「環境パトロール」というような文字を入れて、それでパトロールをしているということを行っています。
    ○4番(松村絹江君)
     私は田舎に住んでいるものであれですけれども、パトロールのアナウンスを聞いたことが一度もないんですけれども、皆さんもパトカーがよく「永良部百合の花」を流してきますと、一瞬、しゅっと、何となくきちんと背筋が伸びるというか、パトカーが来たという感じがします。そういう感じで、不法投棄はしてはいけないんだとわかっていても、別に、そこに置いていってもとがめられることもないし、現行犯でなければ、もちろん逮捕できないと思いますので、ですから、せっかくスピーカーがついているんでしたら、独特の音楽を考えて、そして、皆さん、不法投棄はいけませんよと。そうすると、子供たちも、学校で習っていることは、こういうことなんだなということに結びつくんじゃないかなと。教育が実践に役立つという1つの線が、小さいようですけれども、そこでつながるんじゃないかなと思います。
     些細なことですけれども、自分のごみすらもお家に持って帰れない、そういう人たちをずっと和泊町にたくさんふやすことは、前の議会でも同僚議員がお話ししたとおり、観光地にこれからなりますので、そこでいろいろな缶とか瓶とかがあったときに、決して、いい思いはしないと思います。ですから、これからますます美化をしていかなくてはいけない時期ですので、家庭のほうでの教育はもちろんですけれども、行政のほうでも、もう少し力を入れてやってもらえないかなと思います。いかがでしょうか。
    ○町民支援課長(高田清蔵君)
     貴重な提言ありがとうございます。
     これから先、町長の答弁にもありましたが、環境の美化は住民の重大な目標であります。このことを肝に銘じまして、ポイ捨て防止は、何といっても、一人一人の住民の意識改革が必要だということを踏まえて、これから広報紙、サンサンテレビ等、あらゆる機会を利用して啓発に努めていきたいと思っております。
    ○4番(松村絹江君)
     これで私の一般質問は終わらせていただきますけれども、今年度は、行幸啓とか、あるいは西郷どんのロケとかで、とてもいい話がたくさんありました。その中で、町をきれいにするという最低限の心構えを、私も含めて、町民一人一人が年末に向けて取り組んでいけるように、行政のほうでの指導もよろしくお願いしたいと思います。
     以上です。
    ○議長(永野利則君)
     これで、松村絹江君の一般質問を終わります。

第1日(3)

発言者

  • 前 利悦

発言内容

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  • ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     次に、前利悦君の一般質問を許します。
    ○6番(前 利悦君)
     まず初めに、9月に伊地知町長が4期目の就任をし、3カ月が過ぎました。その間に、天皇皇后両陛下が来島し、隣の知名町では新町長が21日に就任することになりました。
     1月からは西郷どんが放映されます。両町、沖永良部島が光り輝くような町政を推進してほしいと思います。
     4点について通告してありますので、質問をさせていただきます。
     1、行幸啓について。
     ①沖永良部島における行幸啓について、沖永良部の魅力をどのようにお伝えしたのか。
     ②両陛下の足跡をこれからの町政にどのように生かしていくのか。また、記念碑の建立などは考えていないのか。
     ③皇居勤労奉仕に本町からも参加している人がいると聞いているが、どのような手続を踏めば参加できるのか。
     2番目、財政について。
     ①新庁舎建設のための交付税措置のある起債を活用した上で、今後5年間の財政のシミュレーションはどのようになっているのか。
     3、新庁舎建設事業について。
     ①今後の工事日程はどのようになっているのか。
     ②建設事業費の65%は地元建設業者に発注されると明言しているが、具体的な工事内容はどのような工種なのか。
     4、教育行政について。
     ①児童の数が激減し、1学校全体の総数が以前の1学級当たりの人数よりも少ない学校もあるが、児童数の増に向けてどのように取り組んでいくのか。
     ②和泊小学校の天体観測施設の利用状況はどのようになっているのか。また、利用促進についてどのように考えているのか。
     ③本町の学校教育の一番の課題はどこにあると考えているか。また、その課題の克服に向けてどのように取り組んでいるか。
     以上で、壇上からの質問を終わります。
    ○町長(伊地知実利君)
     前利悦議員の一般質問に順を追ってお答えいたします。
     行幸啓についてでございます。
     松村議員の質問にもお答えしましたとおり、主に沖永良部の歴史について話をさせていただきました。西郷隆盛翁が流謫された1年6カ月の間に島民に経済、政治など多くのことを教え、島の基盤を築いたこと、えらぶゆりの栽培の歩みなどについて話をさせていただきました。
     また、基幹産業である農業について、温暖な気候を生かした農作物の栽培や児童生徒への歴史と伝統文化の継承に努めていることなどについてもお話をし、天皇皇后両陛下に沖永良部の文化や風習を含め、沖永良部のよさをご認識いただけたと同時に、島の人たちの人情味あふれる温かさを感じていただけたと思っております。
     2点目についてでございます。
     今回の行幸啓につきましては、昨年8月、天皇陛下が退位の意向がにじむお気持ちをあらわした際、遠隔の地や島々への旅も大切なものと感じてきましたと述べられており、今回の訪問も、皇后様とお二人で強く望まれたと伺っております。
     沖永良部島と与論島の訪問は今回が初めてとなり、空港や沿道には、両陛下のご来島を喜ぶ多くの町民で埋め尽くされ、沿道で手を振ってお迎えされている町民の皆様にも、丁寧に、またにこやかにお応えいただきました。
     本町においては、国頭小学校を訪れ、樹齢110年を超すガジュマルをごらんになり、児童生徒による昔ながらのサタグルマを使った黒糖づくりと民謡永良部百合の花の合唱をお聞きになりました。
     天皇皇后両陛下をお招きの昼食会の席においては、両陛下はえらぶゆりの歴史や西郷隆盛翁、島の産業について熱心に私どもの話に耳を傾けていただき、気さくに話しかけるなど、とても和やかな時間を過ごすことができました。
     それぞれのお立ち寄り先では、ご慈愛に満ちた表情や温かいお言葉で接していただき、多くの町民の皆様が両陛下と触れ合うことができて、大きな喜びであったと思います。この行幸啓が町民の皆様の活力となり、今後の町政の発展につながることを心から願っております。
     記念碑の建立については、松村議員の一般質問にもお答えしましたように、沖永良部島初の行幸啓記念といたしまして、末永く後世に残すことが重要であると考えており、本議会に補正予算を提案させていただいております。
     3点目の皇居勤労奉仕につきましては、宮内庁のホームページに案内が記載されており、それによりますと、連続する平日の4日間、皇居と赤坂御用地で除草、清掃、庭園作業を行うとなっております。
     主な参加資格は、健康に責任を持てる方、年齢が15歳から75歳までの方、恒常的に一緒に活動している方々で構成された団体で、人数は15人以上60人以下となっております。受付は、奉仕を希望する月の6カ月前となっており、受け入れ人数を超えた場合には抽せんとなっております。費用については、全て団体または自己負担でございます。
     詳しい申請要領や申請用紙などは宮内庁のホームページに記載されておりますので、そちらをごらんいただきたいと思います。
     大きな2点目、財政についてでございます。
     新庁舎建設のため、交付税措置のある地方債を活用した場合の財政シミュレーションについてでありますが、庁舎建設に活用できます市町村役場機能緊急保全事業債を活用した財政シミュレーションは、平成28年度決算に伴う財政指標であります実質公債費比率16%、将来負担比率116.1%をベースとして平成29年度以降に実施予定の庁舎建設事業を含む普通建設事業について、各課、局へ照会し、各課、局が回答した事業計画と今後の普通交付税などを推計し、算出しております。
     今後の財政シミュレーションにおける財政指標についてですが、実質公債費比率は海洋療法施設建設や有線テレビデジタル化事業などの大型公共事業に伴う地方債償還のピークが過ぎたことから、今後3年間程度は低下する見込みですが、新庁舎建設に伴う地方債の元金償還が開始される平成33年度に上昇し、実質公債費比率が16%を超えますが、その後は低下する見込みであります。
     将来負担比率につきましては、新庁舎建設が完了する平成30年度に上昇し、130%を超える見込みでございますが、その後は徐々に減少し、平成36年度には100%を切る見込みとなっております。
     新庁舎建設に伴いまして、財政指標は若干悪化する見込みでありますが、平成27年度から取り組んでおります財政健全化取り組みの結果として、経常収支比率が改善されており、また、地方債残高は平成26年度末から平成28年度末の2年間で約8億9,500万円減少し、基金残高が2億3,000万円増加するなど、財政状況は改善されております。
     今後も引き続き、新規地方債の発行の抑制や事業の優先順位づけなどにより、財政健全化に取り組んでまいりたいと思っております。
     新庁舎建設事業についてでございますが、1点目のご質問の、今後の工事日程については、新庁舎の建設工事を効率よく進めるため、現在、庁舎別館の一部解体工事を行っており、年内には終わる予定となっております。
     年が明けて、1月11日に新庁舎の起工式を行い、本格的に工事が始まり、平成31年3月末の全工事完了に向けて着実に取り組んでまいります。具体的な作業工程につきましては、3月までに基礎工事を完了、その後、型枠、鉄筋、コンクリート工事などの躯体工事を行い、外装、内装、設備工事などの作業へと移っていき、12月中旬ごろには新庁舎の竣工を予定しており、その後、現庁舎から引っ越し作業を行った後、平成31年1月から現庁舎の解体作業と外構工事を並行して行い、平成31年3月中には全工事が完了する見込みとなっております。
     工事期間中は、来庁者の皆様にはご不便やご迷惑をおかけすることになりますが、町民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げたいと思っております。
     2点目の地元建設業者によって行われる具体的な工事内容はどのような工種なのかということでございますが、このことについては、事業者との協議などで再三にわたり要請を行っており、事業者においても理解をしていただいていると考えております。
     具体的な工種についてですが、建具の材料やタイル工事など、地元業者では調達が困難あるいは不可能な部分を除き、工事全体において地元業者を主体として行う方針であり、型枠や鉄筋工事などの躯体工事などを初め、内装工事など、手間が不足する部分などについては、島外業者からの応援をいただきながら、年内の竣工に向けて施工する計画となっております。
     また、外構工事や解体工事についても町内業者で行う予定となっており、建設工事に係る全体事業費のうち約65%は地元業者への発注見通しとなっております。
     以上で、私への質問については、壇上からの答弁を終わりますが、次からの質問については、自席から担当課長からも答弁させていただきます。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     前議員の教育行政についてのご質問にお答えをいたします。
     まず、本町の児童生徒数はここ数年、やや減少か横ばいの状況が続いています。児童数の減少により、内城小学校、大城小学校、国頭小学校において、複式学級となる学年があり、小規模校のよさを生かした教育活動の充実を図りつつ、教育効果が上がるよう、小中一貫教育を推進するとともに、学習支援員を配置して、少人数指導の充実に努めています。
     ご質問の児童数の増加に向けての取り組みについてですが、児童数の推移は、町の人口動態と直結する問題であります。人口減少対策は大きな行政課題であり、各種施策を講じているところであり、今後とも、和泊町まち・ひと・しごと創生人口ビジョンを参考に、総合振興計画に沿った各種施設を講じていく必要があります。
     県内や郡内の小規模小学校においては、児童数が激減したことによる学校再編の検討の中で、留学生制度を導入して児童数の確保を図っている自治体もあります。本町においても、今後の児童数の動向を把握しながら、学校の統廃合も含めた検討の中で、留学生制度などによる児童生徒の確保対策も視野に入れた形で検討してまいりたいと考えております。
     2つ目の質問にお答えをいたします。
     和泊小学校の天体観測施設については、和泊小学校の授業やクラブ活動、学級レクリエーションなどにより、学内で活用されているほか、和泊小学校以外の児童生徒などにかかわる利用としては、他小中学校の学外授業や小中学校の宿泊学習、各字子供会活動、和泊幼稚園、町外幼稚園児の利用などが実施、計画されています。
     一般への開放としては、年16回実施、計画されている天体観望会やプラネタリウム鑑賞会を初め、各団体での利用などで利活用が図られているところであります。
     11月末現在までの利用者数は、子供632名、大人210名を数え、町民を初め、多くの皆様に利用されております。また、利用促進を図るため、学校職員等を対象とし、プラネタリウム、天体望遠鏡機器操作研修会を年5回実施、計画し、施設を扱う職員の操作技術等の向上にも努め、利用者がより充実した研修に臨めるように取り組んでおります。
     3つ目の質問にお答えいたします。
     本町の学校教育の一番の課題は学力向上であります。6月の第2回定例議会で議員からの質問にもお答えしたところですが、現状と今後の課題についてお答えいたします。
     課題の克服に向けての1つ目は、家庭学習の時間の確保です。児童生徒の家庭学習の時間の目安として、家庭学習60・90運動があります。毎月の調査の平均値ですが、全ての小学校で60分以上、中学校で90分以上確保されています。調査結果から、時間の十分でない児童生徒については、家庭と連携して、時間の確保に努めているところであります。
     2つ目は、児童生徒の学習意欲を高めることです。このことは授業での学びの姿勢とも言えますが、子供たちが自分の夢や将来を見据えて、学習に取り組む姿勢を醸成していくことが重要であります。
     やらされる勉強ではなく、自分の夢や目標のために今努力する学習となるように、学校で、家庭で働きかけています。このことは、高校受験や就職の際など、自分の目標や夢に向かって力を発揮できる人間づくり、自己実現に向かう姿勢づくりにつながります。
     これらの取り組みに対し、学校と家庭、地域が一体となって話し合う場として、6月と2月の年2回、町学力向上推進委員会を開催しています。学校、家庭、地域の連携、学校間連携の緊密さは、伝統的な本町の強みですので、これらの成果と課題を精査しつつ、町を挙げた具体的施策を推進してまいります。
    ○6番(前 利悦君)
     それでは、質問をさせていただきます。
     行幸啓についてですけれども、西郷さんの基礎、そして、えらぶゆりの歴史、そういうもので永良部の人たちの人情味とかそういうものをお伝えしたということですけれども、まさに、沖永良部はそういう島だと思います。
     これをぜひ、永良部の島はこういう島だということをもっと発信できるようなことを考えていただきたいというようなことで、そういう質問をしたんですけれども、それで、この行幸啓について、いろいろ話を聞いている中で、もう6回も沿道に行って手を振ったと、そういう人たちも何人かおったわけですけれども、往復のたびに行って、手を振って、旗を振って、そういう状況で、興味がどれだけ、喜んでおったかということを本当に感じるわけです。
     そういうことで、それをぜひ、これからに残してほしいということで、自分なりに考えてみまして、国頭では実際に、サタグルマを動かしてキビを絞る、そういうところをごらんになられたということですけれども、そこに、国頭は、ガジュマルがもちろんあって、そこに訪れてくる人たちはたくさんいるわけですけれども、何かそういうものができないかなという思いで、一つの提起として考えていただきたいと思うんですけれども、ガジュマル、それから汐干す母の像とか、国頭ばかりになってしまうんですけれども、そういうことをちょっと考えてみました。
     それで、皇后陛下が、えらぶゆりの球根に非常に興味を示したということを、昼さんの言葉の中でも聞いた思いがするんですけれども、そのときには、ユリの花がプランターに、永良部の各道のところに飾られたわけですけれども、これを、もう今は花はなくなってしまったんですけれども、これだけで終わらせるのはちょっともったいないなという、そういう思いがして、これを道にずっとというのはちょっと難しいかもしれないですけれども、それを空港に、何とか花は、知名の平さんの話を聞きましたら、11月から5月まではずっと咲かせることができるということを聞きまして、ほんの、できたらたくさんあったほうがいいんですけれども、それを空港のロビーとか通路にとか、飾ることができないかという思いがしています。
     前に各課の予算の審査のときですかね、空港関係者の方が来られて、通路に何とか考えてみましょうということだったんですけれども、それが今、空港にそういう形でできているかどうか、それを企画課長、現在の状況をお知らせください。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     以前にある青年の提案でもって、年がら年中というわけにはいかないけれども、11月あたりから五、六月あたりまでは、ユリの花を咲かすことができるよということで、試験的に本人がやってみようかということで取り組んだのですけれども、やっぱり一人ではなかなか厳しかったというような結果に終わっております。
     そういったようなこともございまして、何とかモニュメントみたいなのができないのかなということで、現在、それについて、いろいろ話をしているところでございます。
    ○6番(前 利悦君)
     なかなか花というのは難しい面もあるのかもしれないですけれども、モニュメントですね、せっかく永良部、ユリの島、国宝ですので、何かユリを感じられるような、そういう施設、取り組みをぜひしていただきたいなと思うんですけれども、先ほど、松村さんのほうでもあったと思うんだけれども、空港に何かそういう花が飾れないかと、そういうことで、私は飛行機に乗って、ほかの空港に行ったことがあるんですけれども、庄内空港と、それから種子島空港ですね、おりたときには、本当にほかの空港と違うような、そういう雰囲気を感じました。
     庄内空港を、玄関を出たら、もう緑があるわけですね。ほとんどの空港に、まちの中にあるわけですから、ないんですけれども、まず最初はそこを感じました。
     それから次に、11月に種子島空港に行ったとき、向こうも、もともと山を切り開いた空港じゃないかなというふうに思うんですけれども、緑があるわけですね。それを見て、沖永良部空港、どこか海側ではなくて、畑のほうのどこか隅っこに、永良部で咲く花というのは先ほどもありましたけれども、ハイビスカスとか、これもほとんど年中咲くし、それからブーゲンビリア、これも咲くし、これをずっと植えられないか、飛行機の進路に邪魔になれば、それは無理なんですけれども、何かそういうことを考えたんですけれども、そういう取り組みができないかということ。
     それともう一点は、これはもう14年ぐらい前になりますか、那覇空港に行ったとき、結構、飛行機に乗るまで通路が長いんですけれども、そこに胡蝶蘭がいっぱいずっと並べてありました。永良部も、もとは胡蝶蘭をたくさんつくっておったんですけれども、そういう花をまた今、花が、胡蝶蘭なんかは葬式でいっぱいあって、家庭でもなかなか、それを育てるのは難しくて、そこを空港に提供してもらって、どこかに飾れないかと、そういう思いもするわけですけれども、その辺のことについてはいかがでしょうか。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     空港のほうに花を咲かせるというテーマは、これまでもいろいろな形で進めてまいりましたけれども、やはり台風、それから塩害ということで、限られた花木しか育たないというような状況の中で現在進めておりますけれども、ただ、国頭の地域の皆さん方が非常に一生懸命になって、何とか咲かせたいというような思いがございます。
     私は、ぜひやっぱり、あの方々の気持ちを大事にしてみたいなということで、支援という形で現在、花などを提供しているところでありますけれども、そういった形で進めながら、かつ、先ほど言われました、花ではなくて花木というものにも重点を置いて、空港の手前ではなくて、斜面あたりなんかは少し咲いているのが現在ありますので、何とか咲かせることができないのかなというのは感じたところです。そういうような形の中で進めていきたいなと思っております。
    ○6番(前 利悦君)
     永良部、ユリなしの空港になったわけですけれども、その辺の状況がよく、今見ている状況では、余り感じられないものですから、ぜひ、せっかく花の島であるし、ユリをもとにして、これが永良部の人たちの精神というんですかね、チムグクルをつくったものだと思っています。
     本当に一生懸命働く島、こんな島はほかにはないと思う。私は、永良部の人は一番働くし、本当に勤勉な人たちだと思っています。
     そういうことで、やっぱり何か、永良部の人たちをアピールできるような、そういうことをぜひ考えていただきたいと思います。
     それで、少しユリのことについて、もう少し質問したいんですけれども、永良部の人の精神であるチムグクルとよく言います。これは、115年余りの歴史を持つえらぶゆりの栽培や西郷南洲翁の敬天愛人の思想に育まれたものであると言われているし、そう私も思っています。その中で、えらぶゆりが年々減少して、昨年の第4回定例会で、同僚議員の質問で、28年が1万1,138箱、金額にして9,767万6,000円ということでした。もうついに、昨年は1億円を割ってしまったわけです。
     それで、ことしの状況がわかっているかどうか。ことし、この29年は、箱、それから金額ではどれくらいになっているか、お願いしたいと思います。
    ○経済課長(武 吉治君)
     ユリ栽培に関して、おっしゃるとおりでございます。やはり生活環境の変化、そして高齢化に伴い、年々減っておりまして、5,000万を切ったということでございます、去年以降。
     ことしの見込みについては、おおむね現状維持という形で、おおむね4,500万ぐらいを見込んでおります。天候にも特に問題ないということでございますので、これ以上減らない。そして、いつかもう一度人気を盛り返すためにも、これ以上減ると、また、急激にふやすということが厳しくなるので、そういった指導を含めた農政の推進に努めてまいりたいと思っております。
    ○6番(前 利悦君)
     5,000万、これは和泊町の金額ですね。私は、これは、9,700万と言ったのは、両町合わせてですね。これは、両町合わせての金額というのは幾らだったでしょうか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     球根に関しましては、先ほど申し上げたのは、和泊町のみの数字でございました。おおむね横ばいでございまして、ことし、28年度産の数字しか持っておりませんが、4,200万、そして知名町が3,800万、合わせて8,100万となっております。
     また、この年はちょっと不作でございましたので、ことしはまた、ある程度は見込まれると思っております。
     また、高知の土佐花きの方々もいらっしゃいまして、視察をした際にも、今後とも買っていただくということも約束しており、さらに、競争相手じゃなくて、一緒に協働で伸びようという話もしております。
    ○6番(前 利悦君)
     それで、最高だった年はどれくらいだったのか、その辺をお願いしたいと思います。
    ○経済課長(武 吉治君)
     平成の初めのころだったと思いますが、おおむね10億ぐらい両町で売っていた時代がありました。そのころは、現在と生活環境も違いますし、また、ユリ自体も非常に高く売れていた時代でございます。
    ○6番(前 利悦君)
     時代の流れかもしれないんですけれども、減った、非常に寂しい思いがするわけですけれども、これ以上減らさないように、また新しい品種を開発しているようですので、やっぱり永良部の島は、えらぶゆりの島であるし、花の島であるということをぜひ、これからもそういうことができるように取り組んでいただきたいと思います。
     次に、精神の面で、西郷どんのことに触れますけれども、1月から放映がされるわけですけれども、この西郷どんへの関心をさらに町民に深めるために、学校では今、チムグクルの教育というのがされているわけですけれども、その状況をサンサンテレビで放映すると、そういうことができないかどうかということが一つ。
     それからもう一つは、西郷どんのことについて、顕彰会があるわけですので、その顕彰会の人たちの座談会の状況をサンサンテレビで放映するとか、そういうことで関心を深めていくとか、そういうことは考えられないのか、それをお願いしたいと思います。
    (録音漏れ)
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き一般質問をお願いします。
    ○6番(前 利悦君)
     それでは、行幸啓の3点目、勤労奉仕作業ですけれども、これは町は一切かかわっていないと、ホームページからだけ参加しているという、そういう状況なのか、その辺を教えてください。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     勤労奉仕についての申し込みなどは、行政を経由することなく、直接宮内庁へ申請しておりますので、本町から何人行ったとか、そういう状況については把握していない状況でございます。
    ○6番(前 利悦君)
     それでは、2点目の質問に行きたいと思うんですけれども、財政について、これは新聞の記事なんですけれども、16年度の普通会計決算ということで、実質公債費比率、和泊町は依然、県内最高と、和泊町が一番高いということが報道されているわけですけれども、町長、これをどのように思っていますか。お願いしたいと思います。
    ○町長(伊地知実利君)
     新聞の報道で出ています経常収支比率、実質公債費比率、それについては、確かに県下でワースト1ということで報道を受けております。ただ、私どもがこの数字になったものは、ただ寝とって出た数字じゃありません。町民の福祉のためにどうすればいいかということで、町民の要望、町民のためにどうすればいいかということのあかしがこの数字でありまして、大変、これでよしとは私も思っておりません。
     ただ、経済再生計画などを立てながら、全課、事業の取捨選択をしながら、この数字をどう下げていけるかということを検討しながら、行政を進めているところでございまして、庁舎建設に当たっても、いろいろと議論をさせていただきましたし、財政のシミュレーションについても、たびたび全協の中でも、担当から説明をさせていただきまして、議員の皆さんにも理解を受けながら進めてきたつもりではございますが、今後とも、決してこの数字がいいと、和泊町にとっていいということは申し上げませんが、その軽減には最大の努力をしていくということで、皆さんとも協議をさせていただきながら事業を進めているところでございますので、先ほども財政のシミュレーションにつきましては申し上げましたとおり、高くなる年もあります。
     しかしながら、年を追いながら、そのような償還をしながら進めていけば、正常な数字に戻ってくるということを、先ほど申し上げたとおりでございまして、今後とも、この財政シミュレーションに沿って、各課と十分な連携をとりながら、また、議会の皆さんと相談をしながら、事業の推進、そして財政の健全化に努めてまいりたいと思っております。
    ○6番(前 利悦君)
     それでは、先ほどの説明で、今後の3年ほどは低下していくと、33年に16%を超えると、これが建設の、住民説明会があったときに、32年と33年ですかね、18%を超えるという数字が出たわけですけれども、この起債によって、18%を超えるということはないわけですか。その辺はどうでしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     実質公債費比率につきましては、この起債を活用して庁舎を建設するということで、建設費用についても交付税措置があるということでございますので、若干説明会当時との実質公債費比率の状況は変わってまいりまして、先ほど質問がございました18%を超えることはないのかということでございますけれども、現在の試算の中では18%を超えることはなくて、先ほど町長も答弁いたしましたけれども、平成33年度に最高16.1%をシミュレートして、今、財政を進めているところでございます。
    ○6番(前 利悦君)
     財政のことで、この前、南種子町に訪問したときに、掲示板に財政状況の公表ということで、こういう資料なんですけれども、これが掲示板にピンでとめてありました。それで、この中身をちょっと見てみますと、地方自治法第243条の3第1項並びに財政事情の作成及び公表に関する条例の規定により、南種子町の財政状況を公表しますと、こういうふうになっています。
     和泊町はこういう形は、どういう形でされているのか、その辺をお聞きしたいと思います。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     財政事情の公表につきましては、先ほど議員がおっしゃいましたように、法律等で規定されておりますので、そのとおり、本町においても公表しているところでございます。また、概要につきましては、広報紙等でも掲載して、住民の皆様にも周知しているところでございます。
    ○6番(前 利悦君)
     それでは、3点目の質問に行きます。
     新庁舎についてですけれども、これも12月2日の新聞ですかね、住民対象に説明会を開催したと、建設工事説明会ということで新聞報道があったんですけれども、和泊町庁舎建設事業工事説明会が30日、同町防災センター会議室であったということですけれども、会は、地元住民を対象に実施、住民5人が参加したと書いてあります。5人が参加した、この5人は要請して来たのかどうか、その辺はどうなんですか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     庁舎建設事業が始まりますと、役場周辺の住民の方々に、騒音であるとか、あるいは交通の便だとかで非常にご迷惑をかけるということが懸念されますので、役場、工事現場の周辺の方々を対象にいたしまして、SPCのほうから文書を配付いたしまして、工事についての説明をしたところでございます。
    ○6番(前 利悦君)
     その辺の事情はわかりました。
     この新聞を見てみると、庁舎建設の工程や新庁舎の最終配備、配置計画などを説明したと、これは事業管理や設計、通信など、工事を担当する関係企業から8名が出席しと、こういうふうに書いてあるわけですけれども、その工事が、いろいろそこを通る人たちもいるけれども、その5名だけでいいかなと、そういう思いがしたものですから質問をしたんですけれども、その辺のところはどうなんですかね。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     先ほど申し上げましたように、近隣の方々に案内等はしたわけでございますけれども、参加者が5名というふうな少ない状況でございましたので、今後、不参加の方々については、改めて内容について説明する予定でございます。
    ○6番(前 利悦君)
     これはもう町民に声をかける、そういうことはもう全く考えていらっしゃらないわけですね。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     町民全体ということではなくて、工事が始まりますと、近所に騒音、先ほど申し上げましたように、騒音とか交通の便で支障を来す可能性があるということで、役場周辺の方々を対象にしております。
    ○6番(前 利悦君)
     それでは、2点目の65%は地元建設業者に発注されるということで、建具とかタイルを除くその他の工事ということでお答えがありましたけれども、具体的にこれというのは、まだないわけですか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     現在のところ、65%ということでございまして、これは12月7日にSPCのほうからの下請け業者発注予定という工程表も来ておりますので、具体的には、石工事、タイル工事、左官工事、それから課等を表示するサイン工事、エレベーター工事、それにつきましては、島外業者を予定しているということでございますけれども、それ以外につきましては、島内業者あるいは町内業者のみで行うというふうな発注予定の計画書が届いているところでございます。
    ○6番(前 利悦君)
     わかりました。
     それでは、次の教育行政について質問をさせていただきます。
     先ほどの教育長の答弁の中では、少人数で目が行き届くということをおっしゃいましたけれども、少人数の学級で今問題はないのかどうか、その辺はどうでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     少人数指導で個別指導設定をして、学力向上、また生活指導、いろいろな点で力を入れているところであります。生徒数が減少して、一人一人に行き届いた教育がなされているということでは、いい結果が、成果が出ているのではないかと思っているところでございます。しかし、個々の問題については、気をつけなければいけないなというのもあります。
    ○6番(前 利悦君)
     気をつけなければいけないところもあるということですけれども、それと、各種施策をとっているということですけれども、具体的に言うとどういうことですかね、気をつけなければいけないこととか、各種施策、こういうものがあるというものがあったら教えてください。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     子供たち全体としては、いい方向に向かっているけれども、個々の生徒にとっては、しつけの行き届いていないところがあって、そういうことの指導をしなければならないなという事案はありますけれども、全体としてはいい傾向にあると考えております。
    ○6番(前 利悦君)
     ちょっとよくわからないので、具体的にこういうことをしていますと、何かありましたらお願いします。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     個々の中に、何名かですけれども、先生の言うことを聞かないでよく注意をされる、そういう生徒がいるということであります。
    ○6番(前 利悦君)
     そういう子供がおれば、それを、なぜこの子はこういうふうなことを聞かないんだと、それを見ていくと、そして、その子が勉強に集中できるようなことを、取り組みをしないとと、私は思っているんですけれども、ぜひ子供一人一人を大事にして、なぜこの子供がこういう行動をとるのかということを考えられるような、そういう教育という、これはまた後でもそういうことで質問をしたいと思うんですけれども、少人数であれば、余計そういうのはできていくし、そういうことであれば、どんどん家庭訪問して、その子がどういう生活背景を持っているか、それを見ながら、子供のよさを見ながら、その子供を育てていく、そういうことで、また教師も私は成長していくと思いますので、そういう取り組みをぜひしていただきたいなというふうに思います。
     次に、生徒数の減ということで、南種子町に宇宙留学に視察に行ってきました。その状況をちょっと。今期、23期になるんですけれども、138人の応募者があるということでした。平成8年から実施されて、今までの累計で667名が受け入れていると。そのときの南種子町の人口が7,546人、今の和泊町より少し少ない状況、そのときからもう南種子町は取り組まれているわけですけれども、それを取り組まれても、現在の人口が5,672人、約2,000人近く減少しています。
     そういう中で、和泊町もそういうことも考えていかないといけないのではないかなというふうに思っているわけですけれども、その中身を紹介したいと思います。
     里親留学というのが小学2年から6年まで、今だけで36人、その経費は1人当たり8万円で、4万円は町が補助して、残りの4万円は実の親の負担ということです。それから、家族留学というのがありまして、小学1年生から中学2年まで、現在、3世帯で4人、これはお父さんが単身赴任していて、そういうことで来ていると、そういう説明がありました。それから、親戚留学というのがあるんですけれども、これは親戚、三親等で、これが現在ゼロということです。
     それで、その相乗効果として、留学生と出会うことで、新たな人間関係を構築する機会となるということ、それから、ふるさとの南種子町のよさを南種子町の子供たちが、その子供たちとかかわることで再発見していると。それから、地域の活性化につながっているということでした。
     そこで、この留学生とのかかわりのために、南種子町の児童生徒の学力は高いということでした。不登校の児童生徒はゼロであると。そしてまた、その留学生が成人式に参加していると、そういうこともありました。ぜひ、そういうことも考えていかないといけないというんですかね。前に質問したときには、町民のそういう盛り上がりがあればということでしたけれども、ここでは、各字の区長さんみたいな人たちが全て面倒を見てくれているということでしたので、私は和泊町の人たちは農業で忙しい人たちもたくさんいるけれども、本当に子供を育てていく、そういうすばらしい環境を持っていると思うし、今でも、日本で一番、地域で子供を育てる教育力を持っている島じゃないかなというふうに思っています。
     この留学生の保護者がこんなコメントをしています。里親さんのおかげで、家庭での生活も規則正しくなり、自発的に時間を決めて、学習に取り組めるようになりました。休み時間に友達と外で元気よく遊んだり、スポーツ少年団の活動に取り組んだりしながら、体力もついて、一回り大きくなって帰ってきました。このたびの留学で種子島とご縁ができたことをうれしく思っています。
     ちょっと不登校の子だったから、そういう子がこんなに変わっていったんだなと、そうであれば、本当にこれはすばらしいことだなと思いましたので、紹介してみました。
     それで、天体施設の利用についてですけれども、子供たちが632人、大人が210名、その操作の研修も年2回行われていると。私は和泊小学校の先生たちでなくて、町のほうでもそういうふうにしてかかわりを持ってということに、大変いいことだなと思ったんですけれども、そういうのをぜひふやして、教育委員会で率先してかかわって、そして、思うには、この日にしますと、できればもう天気のいい日には、向こうに係がおって、そこを通った人たちはそこに寄って見れるとか、そういうふうにできれば、もっと利用はふえていくんじゃないかと。そして、これは町内全体でもそういうふうにつながっていくし、そういうふうにできないかなというふうに思っています。
     そこで、天気のいい日で、雨の日はもちろん、プラネタリウムは利用できますけれども、あそこで、そこに係の人がいるときは、どこかに、今観測ができますというような点灯のサインを置いて、そこに入っていけるような、そういうことができないかなというふうに思っていることが一つ、それをどう考えているか。
     それからもう一つは、和泊小学校のほうで星空検定という検定を今、五、六年生に向けて勉強をしています。そこで、町はもちろん、いいところはサンサンテレビでPRもして、いろいろ、タウントピックスがあるわけですけれども、そこで、星空教室と、例えば今こういう星が見えますと、この星はこういうふうに探していると、簡単なことでいいと思うので、では、外に出て見てみませんかと、そういう放映というんですかね、そういうことができないか、この2点についてお願いしたいと思います。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     今、天体観測施設で和泊小学校の先生方がプラネタリウムや、それから天体望遠鏡の操作をして、児童生徒に、そしてまた一般の方々に研修をしているわけですけれども、将来的には、天体に関心のある、そしてまた天体について指導のできる、そういう方を雇用して、常時利用することができるような方向に取り組んでいきたいと思っています。
     今、一番ネックになっているのが、和泊小学校の先生方にそれをお願いしているというところが、常時利用ができないというところであります。それで、夜の分も小学校の先生方にお願いして、いろいろしているところであり、そしてまた、先生方にも長く天体観測にかかわっている先生が新しく来た先生方に指導して、指導がずっと継続をして、小学校の先生方のお世話になっているところです。
     将来的には、先ほども申し上げたとおり、町でそれの専門の方を雇用して、いつでも、町民、または観光客の要望があれば、そういうものが利用できる、そういう施設に持って行けたらいいなと考えているところであります。
     次に、星空検定のことについては、和泊小学校の先生方がいろいろ星空に関心を持たそうということで、いろいろな試みをしていることに大変感謝をしているところであります。こういう取り組みは、町の集団宿泊学習、また、知名町の集団宿泊学習、その他の一般の方々にも広めて、多くの方々がせっかく和泊町には天体観測というすばらしい施設があるわけだから、それを利用して、大いに星空に対して関心を持たせる、そういうような取り組みは今後続けてしていきたいと考えております。
    ○6番(前 利悦君)
     すばらしいそういう施設があるわけですので、そのためにつくったものだと思いますので、してほしいんですけれども、だから、小学校の先生には、これはなかなか大変だと思います、授業を持ちながらですので、教育委員がそれを管理して、そういう取り組みをぜひして、そして、本町の子供たちで、沖永良部島の子供たちに、そういうものが広がっていくということで、そうすることによって、何か一つに取り組むことによって、子供たちは関心、興味を持って、さらにもっと知ろうと、その知る喜びというのが出てくると思いますので、これはぜひお願いしたいと思います。
     企画課長、これはサンサンテレビで教室みたいなこととか、これは専門家と相談して、5分か10分ぐらいの、テレビで放映できるそういうのができないかどうか、そういうことはどうでしょうか。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     テレビのほうは、あくまでも要請があれば、どこでも行って、撮影できますので、どしどしご利用いただきたいなと思っております。
    ○6番(前 利悦君)
     そして、それが子供たちに広がって、また、その知る喜び、星を見る喜びというのをぜひ養成できるような取り組みができるようにしていただきたいなと思っております。
     それで、次の3番目ですけれども、一番の課題ということで、教育長、学力のことを挙げました。そのほかに問題点はないかどうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     和泊町の教育課題の一番大きいのは、先ほども答弁したように、学力向上であります。2点目に、不登校児の問題であります。不登校児はどの学校にも出る可能性があるので、その予防ということ、そして早期対応ということ、これが一番の課題であります。
    ○6番(前 利悦君)
     その不登校している生徒がいるわけですね。人数はどれぐらいなのか、それまでお願いします。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     完全な不登校というのは、和泊町には存在をしておりません。部分的には登校している生徒であります。こういう生徒が大体、小中合わせて15名程度、今のところいるようです。
    ○6番(前 利悦君)
     そういう子供がいるということは、本当に残念な思いがします。本当に、私は先ほどから何度も言っているけれども、和泊町は本当に子供たちをみんなで育てようと、自分の子も人の子も育てよう、そういう教育力がある町だと思っているんですけれども、そこで、この前の教育委員会の学校訪問でも提起されましたけれども、生徒、保護者、教師の信頼関係に問題があるということを提起されましたけれども、子供と教師の間に信頼関係のないところに、私は教育が成り立つことはないと思います。信頼関係があって、そして勉強をしていこうと、そういうことになると思うんですけれども、その辺について、教育長はどう思いますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     教育は保護者と教師、生徒と教師、また教師間、信頼関係の上に成り立っているものであると私は思っています。そういう信頼関係を築くために、日々の教育活動が充実しなければならないとも考えております。そういうために、校長を通じ、また教育委員会、いろいろな研修会を通じ、先生方に信頼関係の構築には細心の注意を払って、子供たちにも保護者にも対応してくださいと指導しているところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     指導されているということですけれども、本当にこれができているかということが問題だと思うんですけれどもね。
     それで、子供に信頼関係があると、そういう先生の実例を少し紹介してみたいと思うんですけれども、これは小学校4年生ですけれども、先生にと、そこに書いてきたほんの短い文章ですけれども、一度だけでいいから、先生に小便かけて、くそつけて、みんなの前で裸にさせて、おはら節を踊らせてみたい。そして、一度だけでいいから、先生をぶん殴ってみたい、そういうことを書いている子供がいるわけです。
     それをその先生が、子供が書いてきたものを、私も夢があるんですという、この本に、ずっとその子供たちの書いてきたものをまとめてあるんですけれども、教育長、これを聞いてどう思いますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     その本の中に載って、そしてしかも、そういう子供がいたということは大変驚いて聞いたところであります。やはりそういうことを子供に思わせない、子供が安全・安心して、そして、喜んで登校し、満足して下校できる、そういう教育環境をつくっていかなければいけないなと、そういう思いを強く抱いたところであります。非常に驚く事例でありました。
     和泊町にそういう子供たちがいるかどうかわかりませんけれども、私は和泊町の教育の中では、教育町ということをうたって、教育には非常に力を入れていますので、こういう児童がいるとは、また、生徒がいるとは思いたくありません。
    ○6番(前 利悦君)
     これは、この子供は、先生を殴ると、それだけ先生を信頼しているから、こういうことを書いていることです。それをちょっと紹介しています。
     なぜ、この子供がそういうことが書けてきたかということなんですけれども、この先生は、きょうからこの1年間、先生がみんなに対して嫌なことや間違ったことを言ったりしたら、遠慮なくおかしい、間違っている、怒ったぞと言っていいんだよ。そう言われることのないよう努力するけれども、もしそんなことがあったら、構わんから言いなさい。つまり、先生の悪口をどんどん言って構わないんだ。そういうことを言って、そして、そこから信頼関係を結んだ結果がその言葉になってきたんですけれども、こういう先生が言ったことに対して、子供たちはどう答えたと思いますか。人のことだから、率直に教育長が感じたことをお願いしたい。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     私は、この本を書いた先生はすばらしい指導をしていたなと、そういう思いをしながら、今の議員のお話を聞いたところであります。やはり、子供と真正面からつき合って、そして、赤裸々の子供と教師との人間関係を築くということは非常に大事なことであります。そういう人間関係が子供と築かれているからこそ、子供は信頼をし、そしてまた、教師も子供を信頼して、こういうすばらしい関係が築かれたものと思っています。
     教師というのはそういうふうに赤裸々に子供と対応し、そしてまた、子供に寄り添う姿勢というものは常に持たなければいけないなと、そういう思いをしながら、聞いたところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     子供がこの先生にどう答えたかというと、えっ、と声をそろえた後、先生に文句言っていいの、うそだと口々に言いましたと。そして、その後に、時間が終わってから、先生という題で早速書いてもらったと。そこで、文句を言っていいという先生は初めてですと、先生、本当に言っていいんですか、怒りませんか、でも、今言うことは何もありません。この先生、本当に先生かな、気が狂っているんじゃないかと思ったと、そういうふうに子供が書いてきているわけですね。その教師は、教師は教える者で、絶対的な存在であり、子供は教えられる者で、扱うべき者であるというように、子供たちが既に規定してしまっていると。子供と教師の関係を壊してしまわなければ、子供たちと私の距離は縮まらない。縮まらないから、子供たちの本音も出ない。本音が出ないから、子供たちの真の声が、姿が、思いがわからない。つまり、子供が見えない、子供が見えないところに教育が成り立つはずはないと、こういうふうにこの先生は言っています。
     それで、来た当初、子供たちの様子というのは、悪口の言い合いや阻害状況など、程度の差こそあれ、どこの学校でも見られるような状態、その子供たちがこういうことを書いてきているわけですね。
     その先生はどうしたかというと、本音を書いてもらうために、私はまず、ありのままの自分を子供たちにさらすと、そういうことをしたということです。子供たちが教師、私、自分を批判できるように対応を心がけていきましたと。子供たちが本音をかけるかどうかのバロメーターは、子供たちが教師批判ができるかどうかと思っていたからですと、そういうふうに答えています。
     教育長も、何回も言われるのを私、覚えていますけれども、子供を変えていくためには、教師が変わっていかないと、そういうふうにおっしゃっていますけれども、本当にどうして変わっていくのかということをお聞きしたいと思うんですけれども。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     私は、この間、総務委員の皆さんが学校を訪問した際に、ある学校で申し上げました。過去と人を変えることは非常に難しいと。しかし、人を変えなければならないときには、まず自分が変わらなければならないと、それは昔から言い古されている言葉だけれども、教師が変われば、子供が変わる。子供が変われば、保護者が変わる。保護者が変われば、地域が変わる。そして、全体が変わってくるのだと。まず、先生方が変わっていただきたいという話をしたことがあります。
     やはり、先ほど議員が申されたように、学校の先生がこういう学校をつくりたい、こういう子供をつくりたいという思いを、自分が変わってつくっていかなければならないと思っています。そういう教育をしていきたいと思っています。
    ○6番(前 利悦君)
     ぜひ、そういう教育を進めてほしいと思うんですけれども、この教師がなぜそういうふうになっていったかということで、これは、この人はずっと地域、そして子供たちに何かあれば、何でこういうふうになるんだと、ずっとそれをもちろん、親のところ、そして地域ともに見ていって、そういうことで、その子供のよさが見えてきて、そういうことから変わっていっているわけですけれども、私は、大阪の学校に視察に行ったことがあるんですけれども、そこの先生たちが、学校が終わったら、毎日その地域に足を運んでいくわけですね。
     そして、地域の人たち、そして子供たちと語っていく。その中で、自分たちは体のしんどさはあるけれども、精神的なしんどさは一つもないということを言われました。本当に、何度も言いますけれども、和泊町はそういうふうにして先生たちを育てていく教育をしているし、55年から教育の町を宣言しているし、そういうものを先生たちにぜひ伝えてほしいと思います。
     私、鹿児島に行ったときですけれども、先生たちが数十名集まる研修会があって、そこで一人の父親が私たち教師にこういう言葉を投げかけました。飯の種である子供たちが風に揺れ、なぎ倒されている。おのれ自身は、田んぼのあぜ道から、起きれ、立ち上がれと、かけ声だけで眺めている。靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、泥水につからないままでと。本当に、私もそういう教師だったんですけれども、生徒に頑張れ、頑張れと、ずっとそういうふうに言ってきました。
     本当、教師がどこまでその子の思いに寄り添っていけるかと、そういうことで、子供たちは、私は返っていくと思います。そういうような教育の町を宣言した本町は、ぜひしていただきたいと思います。
     それで、その先生のことをちょっと伝えますけれども、子供が見えるというのは、単に子供のありのままの姿、子供がいろいろな行動をする、例えば悪いことをする、そういう事実はありのまま、事実だけを見て対策を立てるというだけでなく、事実からその子がそうなったわけ、これを、真実を、成育史や生活背景までたどって探り当て、そこからその子を丸ごと捉え直すことだと言えます。
     事実や真相をどこまで捉え切れるか、その捉え方の深浅、深い浅いによって、その後の取り組み方に違いが出てくると、そういうことを言っています。まさにそのとおりだと思います。本当に先生たちが変わろうとする、それを私は和泊町はどうそれを支援していくか、そういうことが問われているんじゃないかなというふうに思います。
     それでは次に、少しいじめのことで、私が出会った子供のことを話してみたいんですけれども、この子が高校1年のときでした。学校でいじめについて、ロングホームで勉強しているときに、いじめっ子という名の殺人者という文を書いてきました。小学校のとき、いじめられていたらしい。朝、学校へ行く。必ず遅刻していた。学校へ行きたくないから、とことん校門のところで粘った。しかし、結局、教室に入った。クラスのみんなは別に気にはしていないが、私はみんな、またおくれてきたと言われているような気がしていた。なぜ学校に登校したくなかったのか、それは思い出せない。記憶が消えているのである。現在17歳、17年生きているはずである。しかし、昔のことを思い出す。1年前、2年前、3年前、思い出せない。中学校、小学校のときの記憶は消えている。親に聞いたら、かなりひどいいじめに遭っていたらしい。子供のときの私の記憶は殺されました。いじめっ子という名の殺人者に殺されたのです。
     私の場合は、記憶の死、心の傷だけでしたが、今のいじめは命まで殺しています。経験者として、私はいじめは許さない。こういうふうに書いてきたわけですけれども、この子が、西高の定時制に入ってきました。私はこれで初めて彼と出会ったわけですけれども、それから、ちょうど彼が2年生になったときに、県下の高校生たち、生徒会みたいな代表が来て、いろいろ学校のこととか、校則のこととか、いじめのこととか、そういう話し合いをする高校友の会というのが結成されて、そこに彼を連れていったんですね。そして、彼はそこでそう語っているうちに、自分を支える仲間が見つかって、そこで自分のいじめの体験をあちこちで語るようになっていきました。そこにはもちろん、新聞記者も来るわけですから、そこがきっかけになって、それから彼は、ほかの鶴丸高校とか、そういうところに行って、自分の体験を語るようになっていきました。
     4年生になったときに、県下の委員長になって、彼が行ったんですけれども、そういうふうに本当に変わっていきました。本当に、今、学校でそういう問題があれば、子供たちの仲間が、そういう子が来たら、それをみんなに、そういう取り組みがないと、なかなか居場所がない子たちが学校に帰ってくることはできないと思いますので、そういうことも含めて、ぜひ指導していきたいと思います。
     彼は、成績はほとんど小学校3年から中学校3年はほとんど学校に行っていないです。ところが、定時制を受験したら、最初は働いていなかったので、定時制に合格できなかったです。ところが、1年して、西高の先生から、働いて、そしてもう一回受験しなさいということで入ってきたわけです。どんどん、見る見る変わっていきました。4年間、一日も遅刻、欠席することはありませんでした。そういうふうに変わった生徒もいました。
     先生たちに一つの思いを、さっき飯の種であると言った父親ですが、その人がこういうことを、ある母が言う、涙ぐみながら語る言葉に、教師に対する不信を火を吐くように語る母に返す言葉も何もない。学ぶことも、教えを請うことも奪い去った教師、そうした教師がこの母に与えた一生は何であったろうかと考えるとき、火を吐く言葉を聞かせてやりたい、30年たった今と。
     小学校2年のときでした。被差別部落の子供だから、いつも子守をしたり、そういうふうに働いていたと。で、たまに学校に行く。ところが、席がえされていて、自分の座る席がわからなかったと。そういうときに、先生に、自分はどこに座ればいいんですかと聞いたときに、どこでも座っておれと、そこでもう悲しくなって、帰る。そして、そのことをお母さんに話したら、お母さんと一緒に泣いたということでした。
     その人は、もちろん、私が会ったのは45歳ぐらいのときでしたけれども、文字も書けません。だけれども、そこに、識字学級というのがありましたので、そこで、あいうえおから漢字までを覚えて、そして、免許もとりました。
     その人は、今でも、あの先生に石をぶつけたいと。それをこの人は、母という題で言っているんですけれども、本当にそういうことにならないように、先生たちにもっと子供たちに寄り添う教育、それをぜひ、教育の町を宣言した和泊町はぜひ、そういう研修というんですかね、そういうものをぜひしていただきたいと思います。
     ということで、私の一般質問を終わります。
    ○議長(永野利則君)
     これで、前利悦君の一般質問を終わります。

第1日(4)

発言者

  • 池田 正一

発言内容

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  • 次に、池田正一君の一般質問を許します。
    ○2番(池田正一君)
     皆さん、こんにちは。
     平成29年第4回定例会に、一般質問を通告していますので、順を追って質問させていただきます。
     まず最初に、今年度も県内で一番早く南栄糖業の操業が12月10日に開始されました。糖度も徐々に上がってきていると聞いています。最後まで事故のないよう、安全に全ての工程が終わることを願っています。
     次に、先月の天皇皇后両陛下の沖永良部島への行幸啓は、全ての島民に勇気、希望、そして幸せを与えてくださいました。特に国頭小学校においては、黒糖づくりをごらんになり、また、三線の演奏で全児童による永良部百合の花の大合唱、両陛下がお聞きくださいました。陛下から、いつまでも伝統文化を大切に残してくださいとのお言葉をいただき、児童たちもとても喜んでいました。
     このように学校というのは、勉強、運動を学ぶ場所であり、そして、我が沖永良部においては伝統文化を育む場所でもあります。
     ここで、教育行政について質問いたします。
     ①和泊小学校で発生した元教員の不祥事における初期対応はどのようなものであったのか。
     ②事後の児童に対するカウンセリングは何人態勢で対応し、何人の児童が対象となったのか。また、心のケアは緩和されたのか。
     ③保護者への説明は行き届いていたのか。
     ④教育委員会に対し、過去5年間において児童・生徒・父兄から先生や学校に対する相談等は何件ぐらいあったのか。また、それらの相談内容は解決できているのか。
     ⑤教育委員会に対し、逆に学校側から相談事項もあるのか。あったとすれば、それはどのようなものなのか。
     ⑥安心・安全を確保するため、場所によっては通学路の街灯の間隔を狭められないのか。
     以上の6点を壇上から質問いたします。答弁をいただいた後は、一般席のほうから再度質問させていただきます。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     池田議員の教育行政についての質問にお答えをいたします。
     まず1番目の今回の元教諭の不祥事については、教育行政及び学校教育に対する信頼を大きく裏切るものであり、町民の皆様に深くおわびを申し上げます。
     本件についての初期対応としては、逮捕後、学校から直ちに町教育委員会へ報告があり、町教育委員会は教育事務所、県教育庁と一体となって学校に指導・助言をしながら綿密に連携を図り対応しました。
     なお、逮捕の情報等については、捜査に支障を来すことのないよう、警察の報道発表があるまでの期間、一切口外することはありませんでした。
     初期対応の流れは次のとおりです。
     警察による報道発表後、学校管理職が企画委員会を開き、その後、緊急職員会議で学校職員に説明をしました。また、臨時の全校集会で児童に説明を行い、PTA役員会を経て緊急保護者説明会での説明を行いました。
     このような初期対応により、大きな不安やトラブルなどの発展することはありませんでした。
     2つ目の質問にお答えいたします。
     事件判明後、緊急のスクールカウンセラー2人と養護教諭の3人態勢で対応しました。カウンセラーは県教育庁義務教育課企画生徒指導係であります。もう一人は県スクールカウンセラー丸内弥生先生であります。対象児童は13人です。
     カウンセラー在島時の2日間、カウンセラーを含めた全職員で集中的に授業での様子や休み時間、給食、昼休み時間などの観察を行い、13人が要観察となりました。直ちにカウンセラーによる個々のカウンセリングを行い、その後、2週間も経過観察と必要に応じてカウンセリングを行いました。学校では、児童の健康状況把握に努め、毎日の健康観察や授業中の様子・表情、保護者から情報などをもとに異変がないか観察をしました。
     3週間目には、要観察児童が落ちついてきたため、通常体制での健康観察に戻りましたが、不安を訴える児童は出ていません。
     3番目の質問にお答えをいたします。
     今回の不祥事については、捜査への影響や捜査に支障を来すことがないよう、当初情報を公表できない状況でありました。5月23日の警察の報道発表を受けて、PTA役員会を開き、事実の確認と今後の対応について話し合い、緊急保護者会における保護者への説明を行いました。保護者説明会では、全ての保護者を対象とし、事件の概要と子供たちの心のケア、質疑応答を含めて説明をしました。
     今回の件については、その後、学校へ苦情を申し出る保護者は一人もいませんで、行き届いた説明ができたと考えております。
     4点目についてお答えをします。
     過去5年間の相談件数は5件ぐらいありました。それぞれの相談については、児童・生徒や保護者の相談内容の解決に向けて、学校と保護者、教育委員会が話し合いを重ね、解決できたものもありますが、現在、鋭意解決に向けて努力しているものもあります。
     5番目の質問にお答えをいたします。
     学校からの相談は年間に数件あります。内容は大きく3つに分けられ、いじめ問題や不登校などの生徒指導や学習指導、保健指導に関することと進路指導、就学指導、そして学校管理、施設・設備に関することです。
     不登校について、本町の課題の一つであり、学校での初期対応や保護者との連携、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの活用などを図り、解決に努めています。その他の相談についても、その都度解決を図っています。
     6番目の質問にお答えをします。
     次に、通学路灯に関する質問にお答えをします。
     教育委員会で管理を行っている通学路灯は、平成8年度に九州電力の支援を受けて整備し、現在134基が設置されております。通学路灯は部活動後などの雨天、曇天の日没が早い日の安全な下校対策として設置してあります。
     一方、各学校においても、生徒の安全な通学に関しては、部活動規定の中で活動時間を定め、安全に下校できるような方策を講じている状況にあります。
     通学路灯設置の明確な基準はありませんが、設置当初に比べ、道路拡張や歩道の設置、側溝ぶたの布設など、道路環境は特段に改善されており、設置の目安となる約100メートルから150メートル間隔に1基設置されている現状で、通学路灯の機能は十分果たされていると思っております。
     通学時の危険性が高い箇所については、学校の要望を受け、適宜設置してきているところであります。今後とも、子供たちが安心・安全に通学できる通学路の確保のため、関係機関と連携し、適正な管理・維持補修に努め、継続的に安全対策を実施してまいりたいと考えております。
    ○2番(池田正一君)
     ただいま明快なお答え等いただきました。ありがとうございました。
     それでは、さらに詳しくちょっと聞いていきたいと思います。
     初期対応、ただいま聞きました。学校から県の教育委員長まで上がり、そしてまた、下のほうまで、保護者のほうまで来たと。大体これはスパン、長さでいったらどれぐらいの期間かかったものなのか。
     そして、その後の大きなトラブル等はないとおっしゃいました。これは先生はたしか3年生の先生でしたかね。そして、あと金管バンドの先生でありました。その金管バンド等の児童たちはどうだったのでしょうか。お尋ねしたいと思います。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     5月12日に事件が発覚をし、3時30分ごろ逮捕が始まりました。その一報が届いたのが、私は鹿児島に出張していたので、鹿児島に届いて、ちょっと次の日の一便で帰ってまいりました。大島教育事務所、そしてまた、県教育長と和泊署と連携をとりながら、事の対応に努めてきました。
     そして、警察からかたく口どめをされていたのは、捜査に支障を来す関係上、口外は絶対するなということでありました。
     新聞報道になったのが5月25日午前7時に、きょうは何時ごろ、午後新聞報道があるという旨が入って、それで学校も児童・生徒への対応をどうするかということで話し合いをし、まず学級、そしてまた、担当している金管バンド、そういう子供たちにもしっかりとした説明をし、その後、全校朝礼を開いて、全生徒へ連絡をして、集団下校してというのが大体の対応の仕方でありました。
     これは詳しくお話をしますと、こういうふうになります。
     5月25日木曜日、7時27分、教育事務所から逮捕事案についての新聞報道の情報を受けたと。12時11分、鹿児島警察署から1時半以降に新聞報道がなされると。そして、1時に校長が3年1組の学級で、そして金管バンド担当代理の職員に事件の説明を行ったと。そして、2時半ごろ企画委員会を開いて、報道発表の通知と全校集会と集団下校がなされたと。そして、27日の日に保護者会を開いて、保護者に説明をしたと。そういうことであります。
    ○2番(池田正一君)
     ということは、逮捕された5月12日から25日ですか、発表される期間は児童は当然、保護者の方々もそういった事案はわからなかったと理解しておっていいんでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     そのとおりでございます。
    ○2番(池田正一君)
     その対応については、とてもわかりやすく、また、順番どおりちゃんと行けた対応ができていたものだと今思いました。
     2番の質問です。
     カウンセリング、13人の児童が受けたと言いました。やはり心に負ったショックなことがあり、受けていたと思うんですけれども、その後、その子たちは13人、一番長い子でどれぐらいかかったのか、そして、その後はもう今3週間目に落ちついたと答弁いただきましたが、その後はもう何も出てきていないのか。
     また、新聞報道によると、つい先々月ですかね、またその元教諭は再逮捕されたという報道も出ましたが、そういうことに関しては、児童たち、父兄から何も問い合わせ等はなかったのでしょうか。お伺いします。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     児童13名がカウンセリング対象になりましたけれども、一番長い子で2週間から3週間程度だと聞いております。その後は、不安を訴えるとかいうようなことは聞いておりません。児童はやはり時々そういうことを思い出すことはあったかもしれませんけれども、平常時の姿に返っていると聞いております。
    ○2番(池田正一君)
     ありがとうございます。
     では、すばらしく対応ができたと理解しておきます。そして、保護者の方々も説明を聞いた後、別にその後苦情等もないと先ほど説明いただきましたので、私もこの問題に関して、余りそこまでも強く言いたいと思いまして、もう終わったことでしたけれども、前回に聞こうと思ったときに、まだ捜査段階の途中なもんで、これはまだ聞かないでくれと言われましたので、今回この場所で聞かせていただきました。そして、町民の皆さんもこのように教育委員会と学校とが対応したこと聞いて、安心もできたのではないかと思います。
     続きまして、4番の質問いきます。
     過去5年間で5件ほど児童・生徒・父兄が質問があったとお聞きしました。そして、解決されたのも、今現在解決に導いている途中のものもあるとお聞きしました。解決件数は何件、もしその具体的な内容、言えるんでしたら、皆さんに言えることがありましたら聞かせてください。そして、未解決が今まだ何件あります等ありましたらお聞かせください。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     ここの議案について、個人に関することもありますので、そういうプライベートなことについては控えさせていただきますけれども、主に部活動の件については解決をいたしました。そしてまた、不登校の子供たちについての相談も受けましたけれども、中には解決したものもあれば、まだ不登校でスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの面接等を受けて、不登校解消に向けて努力しているのもあります。
     それでもう一点の職員と生徒の関係で、まだ未解決の分が1つありますが、これもいろいろな方々の協力を仰ぎながら、解決に向けて努力しているところであります。
    ○2番(池田正一君)
     今聞いたら、部活動等の相談事があったと。5件のうちに解決したのが何件かはまた後でお聞かせください。
     そして、児童・生徒・父兄からも不登校に関する相談もあるのでしょうか。これは学校からの相談なんでしょうか。お聞かせください。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     学校からもありますけれども、保護者のほうからもお父さんやお母さんからの話はありませんけれども、祖父母の方々からこういうことで大変なんや、だからどうにかならないかなという質問がありました。そういうものについても、学校と相談をしながら、学校全職員で不登校解消には努めているところであります。
    ○2番(池田正一君)
     再度お聞きします。
     相談件数が5件あったと、件数を具体的に述べていただきました。そして、解決された件数は何件なのでしょうか。まだそれをお聞きしておりません。お願いします。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     5件あって、その中の4件は解決をしております。それで1件が今解決に向けて鋭意努力をしているところであります。
    ○2番(池田正一君)
     わかりました。
     もう不登校は本当に心のケアも大事なもんで、とても難しい部分があると思います。また、そういった相談を父兄からも学校からも来ていると思います。それは本当大事な事案なので、ぜひ教育委員会の教育委員の先生の方々もたくさんおられますから、そういう方々とぜひ一つひとつ解決していってください。
     5番目の学校側からの相談事項等に、いじめ問題等もあるとお聞きしました。そして、その場ではスクールカウンセラーの方々が相談に乗っておられると。もしこういういじめ問題等は最近なんでしょうか。僕は5年間と言ったもので、結構前のほうからあるのか、それとも最近もまだいじめ問題等での相談があるのか、あるとしたら何件ぐらいあるのでしょうか。お聞かせください。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     件数については、正確な数字はわかりませんけれども、学校では年3回、1学期、2学期、3学期いじめアンケート調査というのをしております。その中でいじめのページが、精神的、肉体的に本人がいじめだと言ったものについて認定を、いじめと認めなさいというふうになっております。そういうことで、子供たちがいじめられたということでアンケート調査に書いてあるものについては、常時学級担任、またはその他の先生方が相談に乗って、解決に向けてしております。そしてまた、中には難しい問題については、カウンセラーの方々の協力も仰ぎながら、いじめ問題については対応して、現在のところ学級担任による相談等で、悪口を言われたとか、所持物を隠されたとか、そういうようないじめがアンケート調査で上がってきますけれども、そういうものについて、学級担任と本人、またはそういうことをした子供たちの相談をして解決して、今のところ深刻ないじめの問題はありません。
    ○2番(池田正一君)
     今のところ深刻な問題はないと聞いて安心しました。
     その場合の、先ほど言われましたアンケートがあって、アンケートにいじめがありますよと出てきますね。そうしたら、その受けているのと、している子が判別できるようになっているんでしょうか。それがわかって、その当事者同士の話し合い等も持たれているのでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     今、池田議員がおっしゃったように、やはりいじめた本人もわかっていますので、双方で先生が解決をして、丸くおさまっております。
    ○2番(池田正一君)
     まだ早い段階だったら、本人同士の話し合いで、とても解決ができると思います。またそのように解決できて、できることによって、これからの学校生活も楽しく、そして学校にも喜んで行ける生徒もまたふえてくるものだと思います。
     次、6番目お聞きします。
     これはもう多分、今までも議会と先輩議員と同僚議員等からいろいろ聞かれているとは思いますが、現在134基ですかね。そして、その道においての街灯には基準はなしと。約100メートル、150メートルと書かれております。
     私が住んでいる地区は国頭です。そして、今、娘が自転車で高校のほうに通っております。特にこの冬の時期、本当暗いです。暗くて怖いもんで、友達等がおられたらまだしも、1人で帰る場合があります。それでやはり暗くて怖いという話を聞いたもので、自分でも見に行きました。まずは車で行きますよ。車で行ってライトを消しておりてやってみます。街灯と街灯の間、もう見事に暗いです。暗いです。これは怖いなと。子供たちが怖がるのも無理はないなと思いました。
     そして、今、国頭地区等においてはどんどん子供数も減ってきております。しかし、それでもこれからもずっと和泊中学校、そして沖永良部高等学校に通っていくんです。少なくなっても通っていく。ということは、友達が違う部活に入ったら一緒等になかなか帰ってくれる子がいなくなります。となると、1人であの道を自転車で行く。やはり怖いです。暗いです。
     そこのところをもう一遍考察して、どう思っているのか、当事者、子供たちの気持ちを本当にもうつけてほしいなんです。そして我々、今保護者の立場でいます。保護者もつけてほしいなんです。この僕の今のこの意見を聞いて、どう思われるでしょうか。お尋ねします。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     通学路灯につきましては、今、高校の話が出ましたけれども、通学路等につきましては、今、私どもで考えておりますのは、中学校区内の中学生が通う通学路について、通学路灯を設置するということを前提に、各集落から集落の間を通う子供たちのために通学路灯は基準で設置しておりますけれども、確かに暗いというご指摘等もこれまでも多々ご意見をいただいておりますけれども、通学路灯につきましては、先ほど言いましたように、街灯のように足元を照らして全てを明るくするという考えではなくて設置した経緯がしたあります。
     先ほども教育長の答弁にありましたけれども、平成8年に設置しておりまして、それ以降、例えば国頭地区におきましても、大きな立派な歩道が設置されております。その当時に比べますと、非常に道路の条件はよくなってきているのかなというふうにして思っておりまして、では、どこまで明るくすればいいのかという議論にもなってくると思いますけれども、今のところは今の道路の整備の状況で十分通学には支障がないということで判断をしておりまして、危険箇所につきましては、その都度相談を受けながら対応していきたいなというふうに考えているところです。
    ○2番(池田正一君)
     そうですか。今のままでいこうと。危険は少ない。これね、でもね、暗いのは危険なんです。そして、昔はまだ生徒数が多かったです。国頭地区から行く子も我々の時代でしたら本当一学年に30、40、50とおられましたけれども、今でしたら10何人なんですね。その子たちがそれぞれの部活をしていますから、一緒に帰る時間というのもなかなかないです。なるべくもうみんな一緒に集団で帰れよ、道が暗いから。道が暗いからと、このように言うんですよね。足元を別に照らしてくださいとは言いません。あの間隔、100から150メーター、これは結構距離があります。せめて、せめて、もうずばりピンポイントで言います、喜美留から国頭までのもうウソ山の付近、とにかくもう間に1個2個と、2個とは言いません、1個つけること。これは絶対一考の余地があると思うんです。これは考えないと、これからの安全をキープするためにも、何か起こってから遅いんですよね。
     ですから、これは是が非でもしていただきたいと。特にこの冬場、もう特に感じます。暗いです。曇っています。星も見えません。月も出ません。その100メーター、150メーターの間はもう暗いとしか言いようがありません。暗いです。ですから、ぜひこれはもう一回考えて、ぜひもう一回何かお答えをいただきたいです。するようの答え欲しいですけれども。お願いします。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     非常に危険、児童・生徒の通学における安全を確保するのは非常に大切なことだということはわかっております。
     その上で、中学校の部活動が主なその時間帯で、暗くなった時間帯での通学になるわけですけれども、学校のほうでもやはり施設を整備することも重要でありますけれども、我が身は自分で守るということも学んでいく必要もあるということ。それから、部活動活動の中にも規定を設けてございまして、学校側も暗くならないうちにやはり下校するという規定もあります。そういう規定も守りながら、今、議員が言われますように、これまでも主張されておりますけれども、これまでも危険と思われる箇所につきましては、学校側と協議をしながら整備をしているところでございますので、両方、部活動のそういう活動等含めて、施設のほうも含めて、お互いに相談をしながら対応を考えていきたいと思います。
    ○2番(池田正一君)
     ということで、ただいまの答弁いただいたら、では、考える余地はあると。学校等と聞いて、それぞれできれば本当、そこを現に通っている子供たちの意見も聞いてあげてください。幾ら日がなるべく早目に部活を終わらすと言っても、学校を出たときにはまだ見えていました。でも、ウソ山付近に着いたら真っ暗です。暗くなっています。日が落ちるのも早いです。そういったこともありますから、ぜひ子供たちにもその意見を聞いて、学校にも要望出して、そしてぜひ、ぜひですよ、していただきたいと思います。
     私もこれからまた保護者として、いずれまた中学校にも上がっていきます。そのときはもうできているものだとは思っていますけれども、もしもできていなかったら、そのときもまた保護者の立場からもぜひこの問題に関しては言うていきたいと思います。
     先ほど言われたように、中学校で考えていただく、高校はやはり県立なので、町のほうとでは余り考えていないのかな。でも、高校生も1年間はどうしても自転車で来ます。ですから、その子たちも和泊町の子たちです。その子たちのことも思って、早急にとは言いません、ぜひこの一、二年の間にでも、もう一つ、もう一つと街灯を建てるように努力のほうをしていただきたいと思います。またこれで答弁くださいと言っても、同じことしか出てこないと思いますから、ぜひ考えて、これも本当保護者、そして、その子供たちを持っている保護者、そして子供たちの意見でもありますから、前向きに検討してください。
     以上をもちまして、私の6つの一般質問終わります。
     今回、私が質問したものは、もう教育行政についてばかりでした。これは現在私7人の子供がいます。上は社会人、でも、下はまだ3歳、4歳、保育園児です。これからもまだまだ小学校、中学校、高校とお世話になる身であります。そのために和泊町の教育委員会がどんなものなのか、このようにすばらしい対応をしてくれるんだ、こういうところはまだまだ改良の余地はあるな等も考えるために質問させていただきました。
     そして、最初の問題を聞いたときには、教育長の答弁で見事に対応したなと。これからこういう事例は起こってはいけないことなんですけれども、何かあった場合にも、ちゃんと教育委員会として対応できると。そこのところは私は評価したいと思います。
     これから小学校6年、中学校3年、高校3年、まだまだ子供いっぱいいますから、お世話になっていく身なもんで、ぜひ街灯を、暗いところ、ぜひ何とぞ明るくしてください。そして、和泊町の子供たちの足元を明るく照らし、そして、明るい和泊町の未来ができていくものだと私は信じております。
     これからもどうか子供たちに目線を向け、そして子供たちの保護者にも目線を向けて、教育行政のほうを進めていくことを期待しております。
     これで私の一般質問を終わります。
    ○議長(永野利則君)
     これで池田正一君の一般質問を終わります。

第1日(5)

発言者

  • 川畑 宏一

発言内容

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  • 次に、川畑宏一君の一般質問を許します。
    ○1番(川畑宏一君)
     皆さん、こんにちは。
     子育て世代代表、川畑宏一でございます。
     先日行われたおもてなし講演会において、ダーウィンの進化論の言葉を引用し、強い者や賢い者ではなく、変化に対応できる者が生き残るという講師の言葉に強い共感を覚えました。激動の時代を生き抜くに当たっては、法の遵守を求められる行政であっても変化は避けられず、逆に法を変えていくくらいの強い意気込みが必要なのではないでしょうか。
     今回の一般質問におけるテーマは、既成概念や固定観念をぶち壊せであります。そういった観点からお聞きいただけたらと思います。
     それでは、平成29年第4回定例会において、一般質問を通告しておりますので、順を追って質問いたします。
     まず新庁舎建設について。
     1点目、待望の新庁舎建設事業がいよいよ着工となりますが、進捗状況や今後のスケジュールに変更はありませんでしょうか。また、町民からのご意見が反映された点はどのようなものがありますでしょうか。お尋ねいたします。
     2点目、6月議会で質問いたしました内容の進捗確認でございます。
     新庁舎建設にあわせたペーパーレス化など、行政事務の経費削減と効率化を図るための改善についての検討は、どのように進んでおりますでしょうか。お尋ねいたします。
     3点目、進入道路など周辺整備はどのような検討がなされておりますでしょうか。お尋ねいたします。
     次に、子育て支援について。
     1点目、複数の一般質問や総務文教常任委員会等において、保育園やこども園での母親の育休中に園児を退園させるという規定の見直しを要請しておりますが、検討の進捗状況はどのようになっておりますでしょうか。お尋ねいたします。
     2点目、国や県においても、子育て支援政策の重要性が高まっておりますが、本町において新たな方針や施策を打ち出す計画はありますでしょうか。お尋ねいたします。
     次に、観光振興について。
     1点目、大河ドラマ西郷どんや奄美の世界遺産登録・国立公園化等に加え、先日の行幸啓により沖永良部島の注目度は増すばかりであるが、西郷どんプロモーション事業など、展開中の諸施策の効果や進捗状況・課題などはどのようになっておりますでしょうか。お尋ねいたします。
     2点目、海岸漂着ごみについて、より効果的な対策を検討できないでしょうか。お尋ねいたします。
     3点目、アイランドホッピング路線開設の進捗状況及び周知活動はどのようになっておりますでしょうか。お尋ねいたします。
     最後に、行政サービスの住民満足度向上について。
     行政サービスの町民満足度向上のため、業務の対応や迅速性等について、どのような取り組みを行っておりますでしょうか。また、改善が急がれる課題はありますでしょうか。お尋ねいたします。
     以上、4項目9点について壇上からの質問とさせていただきます。
    ○町長(伊地知実利君)
     川畑宏一議員の一般質問に順を追ってお答えをいたします。
     新庁舎建設についての1点目のご質問の建設事業の進捗状況や今後のスケジュールについて、変更はないかという質問でございますが、前議員のご質問でもお答えしたとおり、来年1月からの工事着工に向けて、現在庁舎別館の一部解体作業を行っているところであり、当初の予定どおり平成30年度内の全工事完了に向けて、作業を進めてまいります。
     また、町民からの意見が反映された点はどのようなものがあるかというご質問ですが、主なものとして、議会議場傍聴席のスペースの増や各フロアのカウンターの高さについての配慮、みじらしゃ通り側への駐車スペースの確保、新庁舎のメーンアプローチとなる南側道路の安全対策、用地全体の緑化対策などであります。
     なお、庁舎正面などのデザインについても、町民の皆様から多様な意見をいただいていおりますが、琉球文化圏である本町の風土・文化を象徴するため、琉球瓦や石灰岩などの素材を活用し、和泊町らしさを演出していきたいと考えております。
     次に、2点目のご質問についてですが、新庁舎建設にあわせて、ペーパーレス化による経費削減や文書管理のシステム化による事務の簡素化・効率化については、町としても推進することが重要であると考えており、民間業者からの文書システムについての説明を受けるなど、費用対効果も含めながら検討しているところでございます。
     また、議場に無線LAN環境を設置してタブレットを使用することで、議案などの紙使用料の削減、例規の閲覧による議会の効率化など、議会でのペーパーレス化に向けても、費用対効果などを見きわめながら検討してまいりたいと思います。
     次に、3点目の進入道路など周辺整備はどのような検討がなされているかとのご質問ですが、先にお答えしたとおり、新庁舎は南側入り口がメーンアプローチとなっております。新庁舎が完成しますと、県道から入る南側道路及び西側道路の利用度が高まり、交通の混雑が予想されることから、庁舎周辺道路についても、今年度中の着手を決定し、関係機関と協議を進めているところでございます。
     現在の作業状況については、交付金事業を活用するための手続を行っており、整備計画の変更後、年明けにも事業申請が完了し、設計委託の発注を行う予定となっており、今後平成31年4月の新庁舎建設事業の全工事完了までに県道知名・沖永良部空港線から新庁舎正門までの道路の2車線化を行い、平成33年度中にどぅくさ館までの全線完了を整備する方針としております。
     次に、子育て支援についてでございます。
     1点目のご質問にお答えをいたします。
     保育園やこども園は、就労や病気などで家庭において必要な保育を受けることが困難である保育に欠ける子供を、保護者にかわって保育を行う児童福祉施設でございます。
     保育の必要性に係る事由に、保育に欠ける事由に加え、昼間以外の就労、妊娠・出産、保護者の疾病・障害、同居の親族の介護・看護、災害復旧、求職活動、就学・職業訓練及び育児休業取得時の継続利用が明記されております。保護者が育児休業を取得することになった場合は、休業開始前に保育所などを利用していた子供については、保護者の希望や地域における保育の実績を踏まえた上で、次年度に小学校入学を控えるなど、子供の発達上の環境変化に留意する必要がある場合、また、保護者の健康状態やその子供の発達上の環境変化が好ましくないと考えられる場合など、児童福祉の観点から必要と認めるときは、保育の必要性に係る事由に該当するものとして、継続して利用することができます。
     育児休業取得前に保育所などを利用している場合で、一旦保育所などを退所し、育児休業からの復帰に伴い、再度保育所などを利用することを希望する場合は、優先利用の枠組みの中で対応することとなっております。
     また、教育・保育施設を利用する子供の認定は、保護者の労働または疾病、その他内閣府令で定める事由により決定されております。義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして幼児教育を受けさせる観点から、3歳児以上を退所させず、継続入所を許可しております。
     このようなことから、規定の見直しの要請について、本町としてはこれまでの規定を堅持しつつ、保護者や園の運営に無理のないよう配慮しながら維持していきたいと考えているところでございます。
     子育て支援についての2点目のご質問にお答えします。
     急速な少子高齢化に伴い、国や県においては、子育て支援に重点を置き、さまざまな子育て支援施策を打ち出しております。
     本町において、新たな方針や施策を打ち出す計画があるかとのご質問ですが、幼児期の学校教育・保育運営の充実を図るとともに、現在の子ども・子育て支援事業計画において推進している保育料の軽減や、妊娠・出産に係る支援の充実など、各施策の充実に向けてのさらなる促進、子ども・子育て支援法第59条で定める地域子ども・子育て支援事業のさらなる充実を図っていく方向で、各関係機関、保健福祉課や教育委員会と協議及び検討していかなければならないと考えているところであり、新たな方針や施策については、今後の国の動向を注視し、県や関係機関と連携を図りながら、慎重に検討する必要があると考えているところでございます。
     次に、観光振興についてお答えをいたします。
     西郷どんプロモーション事業は、大きく分けて3つの項目で事業展開しており、おおむね順調よく進捗しております。
     1つ目の受け入れ態勢の整備については、まちあるきガイド養成講座を初め、西郷南洲丼の商品化、町民向けのおもてなし講演会を実施いたしております。
     2つ目の機運醸成事業としては、えらぶの西郷隆盛ガイドブックやプロモーション映像制作の発注、西郷南洲絵画展の実施を終え、1月以降からは書道展、フォトコンテスト、敬天愛人シンポジウムなどを予定しております。
     3つ目のハード整備については、平成30年度鹿児島県魅力ある観光地づくり事業が採択され、西郷隆盛上陸の地整備に向けて協議を行っております。
     また、大河ドラマの撮影が2月下旬から3月上旬にかけて、島内数カ所で予定されているため、関係機関と最終調整を行っているところでございます。
     課題としましては、観光客は増加傾向にあるものの、宿泊施設の不足や西郷関連グッズの不足、地域全体のおもてなし意識がやや低く、対応が急務となっております。
     今後このチャンスを持続可能な地域活性化につなげていけるよう、官民連携した取り組みを推進しながら、次年度以降も西郷どんプロモーション事業を展開してまいりたいと考えております。
     観光振興の2点目についてお答えをいたします。
     近年、海岸漂着ごみについては、中国、韓国などの海外からと思われるペットボトルや漁具などの廃プラスチックや流木、さらには生活から出たごみが河川などから流出し、海岸に大量に漂着し、堤防などの海岸保全施設や漁業、観光を含めた生活環境、自然環境の保全に重大な影響を及ぼしております。
     本町におきましては、海岸漂着物など地域対策推進事業や海岸クリーンアップ事業を活用して、海岸漂着物の回収・処理の実施をしています。また、海の日にあわせて各集落・校区においてボランティアによります夏のクリーン大作戦を実施しております。
     平成28年度の実績は、町内8海岸を中心にボランティア参加延べ人数742名の参加及びシルバー人材センターの年4回の委託により、計12.64トンを処理しております。
     海岸漂着ごみ対策全般についての対応は以上となりますが、沖永良部観光協会と連携しながら、観光振興につながる施策のもとに、海水浴場などを集中的、重点的に実施し、夏場の海のシーズンに向けて最大限に効果を上げる必要があると考えております。
     また、海岸漂着物などの処理などの推進に関しては、国の基本方針、県の地域計画があり、その中では市町村の役割も定められております。
     今後とも各種事業を有効に活用し、ボランティアなどによる清掃活動も推進し、観光振興の機運の醸成に努める必要があると考えております。
     3点目のアイランドホッピング路線開設の進捗状況につきましては、日本エアコミューターが現在、国土交通省へ路線開設の申請中であり、開設日や運行ダイヤなど詳細については、わからない状況であります。
     本町としましては、株主総会や本日開催されます奄美群島地域離島航空路線協議会を通し、日本エアコミューターに対して、運賃割引や沖縄での乗り継ぎの利便性を考慮した運行ダイヤを強く要望したところでございます。
     次に、周知活動につきましては、路線開設日などの発表を受け、サンサンテレビや区長会、広報誌、町ホームページなどを活用し、町内外に対して広く周知したいと考えております。
     念願であった沖縄への航空路線が開設することになり、沖縄はもとより国内外からのアクセスも改善され、今後は島の地域性などを情報発信し、高い搭乗率を維持していけるよう、関係機関と連携してまいりたいと考えております。
     4点目の行政サービスにつきましては、各種申請などの窓口対応から各種施策の実施まで、行政が提供しているサービス全般で多岐にわたります。特に業務の対応や迅速性に直接関係しますのが、各種申請や届け出などの窓口業務であると考えており、町民が気持ちよく来庁していただけるように職員の資質向上を目的に、接遇研修やおもてなし講演会の開催、自治研修センターでの特別研修受講などを実施しております。
     なお、今後も各種研修会の開催や自治研修センター主催の特別研修の受講など、町民サービス向上につながる取り組みを行ってまいりたいと考えております。
     また、改善を要する場合には、町民のニーズに合った対応を検討してまいります。
     以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問につきましては、自席から担当課長からも答弁させていただきます。
    ○1番(川畑宏一君)
     まず、新庁舎建設についてであります。
     昨年12月の一般質問において、私はさまざまな観点からPFI的事業における地元企業の受注割合をふやしていただくように強く要請いたしました。その後、総務課を中心とした必死の努力により、当初20数%と見込まれていた地元企業受注割合を、答弁において示された目標の50%を大きく上回る、本体工事における65%以上まで引き上げられました。
     さらに、総事業費も約18億3,000万円から約17億1,400万円まで削減し、6月議会において契約の議決に至ったことは、町民の皆様におかれましても周知のことであると思います。
     また、事業主体である特別目的会社におかれましても、建設関係企業以外でもなるべく広く地元に経済的効果を波及し、還元していくための配慮が見られ、町民のための新庁舎建設がいよいよ進んでいくのだなと強く実感しているところであります。
     8月7日にやすらぎ館にて実施された新庁舎建設説明会において、初めて広く町民に間取りや全体のイメージが公表されましたが、その際に上げられたご意見等が数多く反映させられていることも答弁で理解いたしました。
     さて、先日私は日ごろより地域活性化にご尽力されているある町民の方から、新庁舎の視覚障害者への対応はどのようになっているのかというご指摘等さまざまなアドバイスをいただきました。概要資料を見てみますと、入り口横の優先車駐車場や多目的トイレ、エレベーターや誘導ブロックなど、障害者や高齢者に配慮し、バリアフリー法の基準を満たす設計であることはわかりましたが、視覚障害者への対応は確認できませんでした。
     視覚障害があると見えづらい色や文字があり、例えば床と壁が似たような白系統色だと、床と壁の違いが認識できずにぶつかってしまうおそれがあるそうです。黄色は違う色に認識されやすく、道路の案内標識が青色なのも意味があるようです。また、誘導ブロックもあればいいというものではなくて、周辺状況を的確に伝えるものでなくてはなりません。
     文字も大きさや色が重要で、ユニバーサルデザインフォントといって、視覚障害があっても認識しやすいものがあります。エントランスの案内ボードに点字と音声での案内があり、ボタンを押せば職員がすぐにサポートに駆けつけるような仕組みもよいかもしれません。
     現段階でここに挙げたような対応は、どれくらい検討されておりますでしょうか。総務課長にお尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     市庁舎に関するバリアフリー対策ということでは、これまで先ほど議員がおっしゃいました階段の設置であるとか、エレベーターの設置であるとか、点字ブロックの設置であるとかというところを今検討しているところでございますけれども、今後事業を実施していく中で、障害をお持ちの方、肢体不自由者だけではなくて、そのような視覚に障害のある方、また、聴覚に障害のある方もたくさんいらっしゃると思いますので、事業の進捗状況を見ながら、また、どのような対策が一番その障害をお持ちの方に対応できるかということも十分事業者とも検討して、臨機応変に対応していきたいというふうに考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     臨機応変に対応していくとの前向きなご答弁をいただきました。さまざまな自治体において、長寿会のような団体や身体障害者団体から、より使いやすい施設のためにご意見を伺い、生かしていく取り組みが広がってきております。
     沖永良部島においても視覚障害者協議会が設立されました。身体障害者や視覚障害者、聴覚障害者などに優しい施設は、高齢者にとってももちろん使いやすく、広く町民に親しまれる庁舎になることでしょう。子育て中のお母さんのご意見を伺うのもよいかもしれません。
     施工会社に確認しましたところ、例えば色を初めとしたディテールに関しては、まだまだ十分に変更対応が可能だと確認しております。ぜひ早急に検討を行い、この貴重な町民からのご意見を生かしてほしいと思います。
     次に、ペーパーレス化についてですが、見積もりをとり、また、システムを使いこなせるような職員の資質向上を図り、また、コミュニケーションの大切さも失わないような配慮をしつつ、具体的に検討を進めているとの旨、ご理解いたしました。
     システムや配線等に関しては、新庁舎建設にあわせて行うほうが、作業効率やコストを考えてもベストであります。また、なれるまでは大変でしょうが、必ずや職員の皆様方の作業効率やコスト削減がなされ、それはすなわち町民サービスの向上につながることであります。
     機動的な活動のための議会におけるタブレット活用などともあわせ、総務課長を中心に引き続き導入に向けた積極的な検討を要請いたします。
     庁舎建設の最後、周辺整備についてであります。
     狭隘ですれ違いが難しく、かねてから要望が多かったどぅくさ館横の道路を含めた整備がなされるということで、大変喜ばしく思います。ただ、これまで商店街側、サンサンテレビ側、そして教育委員会側と分散していた自動車によるアクセスが南側入り口に集約されるため、特に朝夕などは県道交通等の混雑が考えられ、信号機の設置を検討する必要があるのではないかというご意見もありました。どのような検討が行われておりますでしょうか、土木課長にお尋ねいたします。
    ○土木課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     新庁舎建設に伴いまして、県道の知名国頭線、空港線、県道の瀬名和泊線につなぐL字道路を考えている中で、町政の入り口を考えている中で、やはり県道知名空港線から入ってくる道に関しましては、非常に変形道路といいますか、海側から入ってくる小さな道、そしてこの間までやっていた店舗の道、そして県道の知名から、それと国頭から、そしてみじらしゃ通りからの出入り口、そしてまた、今度入ってくる町政の入り口等6カ所ぐらい抱えている、非常にもう変形の交差点でありますので、何とかしてこの機会に見直しをしたいと考えまして、外交部会の中でも見ながら、関係機関、商工会を主に、そして警察のアドバイスも聞きながら、3回ほど現場も見ながら協議したところでございますが、当初はみじらしゃ通りをくくる、シャットアウトするという意見を持っていったわけですけれども、やはりどうしても道を閉じるというのはちょっと考えられないと。みじらしゃ通りを閉めるのはちょっと、非常にあそこから出入りする車で非常に事故に遭いそうなことが何回もあったらしくて、そういう解消も狙ったんですけれども、それはもうできないということで、そういう中で、信号機はぜひつけてほしいということもあったわけですが、警察も当然そこで同席しながらの協議であったんですけれども、信号機をつけたからといって解消する問題でもなくて、逆に先ほど申し上げたように6カ所からの来る車に対して、下手に信号機をつけてしまうと余計な渋滞を招くおそれもありまして、信号機につきましては、ちょっと見送った感じとなっているところでございます。
    ○1番(川畑宏一君)
     信号機をつけることが正解というわけではありませんけれども、どんなにすばらしい庁舎ができても、アクセスが悪いと訪れやすい役場になりません。商店街の利便性や来庁者の動線に基づき、引き続き十分な検討を行っていただくよう要望いたします。
     半世紀に一度の大型プロジェクトであります。着工したら終わりではありません。今後もその都度検証を行い、可能なことはできる限り反映させていくことで、全ての町民が利用しやすく、親しまれる庁舎を実現してほしいと思います。また、その進捗に関しても、ホームページやサンサンテレビ、必要があれば説明会などを実施し、町民に開かれた町政を推進していただくよう要望し、新庁舎建設についての質問を終わります。
     次に、子育て支援についてであります。
     母親の育休中に園児を退園させる規定に関しての見直しは、一般質問の場においても松村委員、東議員、中田議員からも要請があり、私も昨年12月と3月の2回にわたり、1点目、潜在的待機児童に関する独自のアンケート結果から、保護者のニーズが高まってきていること。2点目、鹿児島県において和泊町を含む3町以外がこの規定の見直しを、一部見直しも含めて行っており、これは全国的な傾向であること。3点目、平成26年9月10日に内閣府からの通達が出され、新子ども・子育て支援法に基づき、育休中の継続利用についても地域の実情に合わせ、各市町村で判断することが可能であり、保育給付も受けられるよう規制緩和がなされてきているという3点を明らかにいたしました。
     また、育休中の継続利用を希望する多くの保護者の声から、2人の子供の世話をするのが面倒であるというような単なる親の怠慢ではないことも説明いたしました。例えばせっかく仲よくなった友達と離れ離れになり、さらに保護者は下の子につきっきりになってしまうため、上の子供が寂しい思いをしてしまうこと、保育園で広い室内や屋外で思いっきり動いていたのに、乳児に合わせた生活で活動量が制限されてしまい、ストレスから下の子に当たってしまったりする場合があること、核家族化が進み、孤独を感じながらの育児により、母親が体調を崩してしまうケースがふえていることなどが挙げられます。
     現段階では、育休中の退所の規定は見直さず、現段階を維持していく旨の町長答弁でありました。よく町長も答弁でおっしゃいます。三つ子の魂百までということで、小さいころは親元で育てることが本来は望ましいということは、私も重々承知して理解しております。しかし、世界的な男女共同参画の流れの中で、女性の社会進出が進み、また、核家族化やコミュニティの衰退、島外から嫁いでくる女性の増加、景気の低迷などでそのことが難しくなっているからこそのニーズでありますが、町民支援課長、この点についてはご理解いただけますでしょうか。
     また、これまで町長及び課長から前向きな検討を行う旨の答弁をいただいておりますが、なかなか前に進まない一番のネックは一体何なのでしょうか。この2点について、町民支援課長にお尋ねします。
    ○町民支援課長(高田清蔵君)
     お答えいたします。
     まず、1点目の保護者のニーズということでありますが、私も町民支援課に来て2年目になります。ニーズが本当に強くなってきているのは重々承知しております。また、保護者の側に立ってみれば何とかしてあげたいなというような感覚も持っております。また、行政側に立ってみれば、ちょっと厳しいところもあるなというふうに考えているところでありまして、なかなかこのニーズに応えることが難しいところであります。
     2点目のネックは何があるかということでありますが、保育現場、こども園、保育所のことでありますが、現場の現状から言いますと、国頭こども園が正職員が8名で、臨時職員が2名、非常勤職員が3名ということで13名の保育士で56名の園児を見ております。
     大城こども園につきましては、正職が8人、臨時職員が2名、非常勤職員が3名、同じく13名で45名の園児を見ております。
     内城こども園につきましては、正職員が7名、臨時職員が2名、非常勤職員が4名、計14名の職員で49名の園児を見ております。
     13名、13名、14名というふうに今答弁いたしましたが、皆さん、この数字を見て、多いじゃないかというふうな感覚をお持ちではないかなと思います。しかしながら、現場におきましては、この保育士1人が持つ園児の数が決まっておりまして、ゼロ歳児が3名しか持てません。1歳・2歳児が6名、3歳からは20名、それから4歳児が30名というふうに、3歳児以降は1人で持てる数が多くなっています。
     そこで、ゼロ歳児以後3名まで持てるということでありますが、皆さん、ゼロ歳児を3名保育することができると思いますでしょうか。お聞きしたいと思いますが、私はまず無理じゃないかなというふうな感覚を持っております。ということは、それにつきまして、また朝の7時半から夕方の6時半までの長時間にわたって1人で3名見ることはできないと思います。園においては、それを2名ないしは3名態勢をとらなければできないような状態になってきております。
     1歳、2歳、3歳そういうふうにクラスを編成していくと、ほとんど保育士の数が足りないというようなことで、この13名、14名で輪番を組んで、パートナーを組んで回しながら運営をしているというような状況でありまして、私はネックといいますのは各このこども園、保育園を運営するためには、まだまだ保育士の数が足りないのではないかなというふうに感じているところであります。
    ○1番(川畑宏一君)
     町民支援課長からも、町民のニーズをご理解いただけた旨、また、私も同様ですけれども、一番の問題は保育士の確保だと認識しているという答弁をいただき、心強く思いました。確かに毎年定義に沿った4月1日時点では待機児童はおりませんけれども、年度途中には潜在的待機児童として、多くの保護者が入所を強く希望しながらも、かなえられない現状があります。
     現在でも、保育園に預けられないために、母親が働くことができず、家計を支えるため父親が夜勤明けにそのまま農作業をし、仮眠程度で十分に休息できないまま、再び夜勤につくといったケースや、飲食業を営んでいるが、やむを得ず昼の営業を断念し、収益に影響の出ているケースもあります。
     また、島外から嫁いできた母親の場合、家計のためだけでなく、働きに出ることで外部とのコミュニケーションを図ることにもつながります。島の濃い人間関係になかなかなじむことができず、家計も苦しいので、働きに出たいが和泊町の保育園は受け入れがかなわない。しかしながら、実の親がいる、両親がいる出身地の保育園に問い合わせてみると、あきがあるじゃないかと。それならば島にいる意味がないので、島を離れたい。こういった切実で深刻な状況も実際に、実際にですよ、起きている問題であります。国も待機児童の定義を見直し、潜在的待機児童もできる限り把握していく方針に変化しつつあります。
     先ほど課長から、我々を含む皆さんが、保育士は十分いるのではないかと思っているんじゃないでしょうかという問いかけがありました。確かに年齢によって保育士1人が見ることができる子供の人数が変わってくる、こういうことはなかなか広く皆様が周知していることではないかなと思います。しかし、過去12月、3月、どちらも答弁書を読んでいただければわかると思うんですけれども、私はそれをそういった事態を理解しつつ、これまでも育休中の継続利用や待機児童解消のため、単に保育の現場に無理を強いるのではなく、保育士増員によって受け入れ態勢を十分に確保することが先決問題であり、そのためには大きな方針や予算を割いていく必要があると申し上げてまいったわけであります。
     これまで保育士確保のために、どのような手段を尽くし、その成果はどういうものだったのでしょうか。また、今後もこれまでの手段で必要な保育士を確保できる見込みはあるのでしょうか。2点、ちょっと時間が迫ってまいりましたので、申しわけないですけれども、町民支援課長、簡潔にお答え願います。
    ○町民支援課長(高田清蔵君)
     お答えいたします。
     議員のおっしゃること、重々に思っているところでありますが、現状と理想ということで、理想になるべく私たちも近づけていきたいという気持ちはあります。そういうことで、保護者のニーズに極力応えられるような施策をとっていければなというふうに考えているところであります。
    ○1番(川畑宏一君)
     理想と現実のはざまで、難しい問題に直面しているという現状が把握できました。
     過去の一般質問や委員会等でも取り上げてまいりましたが、もともと2人3人と子供が欲しかった夫婦が、例えば1人目で待機児童になったりして、先ほど述べたような苦しい状況に直面したとき、その後の妊活を諦めるなどといった影響が出ることが、各シンクタンクや自治体、そして、私独自の調査でもわかってまいりました。
     今、日本全国が少子高齢化や人口減少に苦しみ、本町もその課題に直面しております。さまざまな地方創生の取り組みが行われておりますが、Iターンなどの移住に比べ、地元の若い世代が安心して子供を産み育てる環境の充実こそが、一番成果が得られるのではないでしょうか。
     また、地元の若者の幸福度が向上することで、同級生などを介して評判が広がり、Uターン者の増加にもつながります。さらに、子供がふえれば、ベビー用品や衣類、学用品、おもちゃ、スポーツ用品などの需要も喚起され、経済的効果も格段に高まります。
     いずれ訪れるであろう超高齢化社会においては、子育て世代が祖父母や曽祖父母の介護に当たらなければならないことも十分に考えられます。介護マンパワー確保の面からも、保育園の受け入れ態勢の拡充は重要になってまいると考えております。
     つまり、保育士を十分に確保することが本町の子育て支援における最大のニーズであり、それはすなわち地方創生の核をなすものであると私は確信しております。従来のように年度ごとの出生数に合わせて調整するのではなく、5年10年といった長いスパンで出生数の増加に対応できる保育資格をと、受け入れ態勢の構築が急務であると思いますが、町民支援課長の見解をお伺いいたします。
    ○町民支援課長(高田清蔵君)
     お答えいたします。
     私も同感であります。これから起こり得るであろう国の政策、3歳から、年度ごとに引き下げていくということでありますが、3歳から5歳児を無償化というような政策も出てきてはおります。それが未就学児全部がそうなると、ますます保育所、こども園、幼稚園の需要は拡大してくると思います。それに対応するべく保育現場、教育現場の拡充は必要不可欠ではないかなと考えているところであります。
    ○1番(川畑宏一君)
     保育の子育て支援の現場を一番よく知る町民支援課長からも、私と同じような問題意識を持っているとの旨の答弁をいただきました。今後、子供たちが花形職業として保育士を選択し、出産や子育てを経て、なお人生を全うする仕事にしていくためには、単に報酬だけではなく勤務体系の改善や業務の効率化、保育士自身の子育てを安心して行えるなどといった総合的な待遇の改善が必要になります。
     現在、現役保育士の子供が待機児童となっており、祖父母に何とか面倒を見てもらいながら勤務しているといった状況もあると聞いております。あってはならないことだと感じております。
     また、ふるさと納税の子育て分野を活用し、将来和泊町に帰ってきて保育士として働いている間は返済を免除するような、保育士に特化した給付型奨学金の制度も有効ではないでしょうか。ただ、その場合、最短でも短大卒業までの2年を要しますので、国の推奨する子育て支援員の活用などにより、当面のマンパワーを確保していくことも必要になります。
     これらは従来の保育士確保から比べると、人員も予算も大きなものになりますが、豊かな沖永良部島を次世代へ引き継いでいくために最も有効で、重要な施策の一つだと確信しております。
     先ほど町民支援課長からも答弁でありましたけれども、どうかもっと迅速かつ強力な取り組みができないでしょうか。伊地知町長にお尋ねいたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     ただいま町民支援課長がお答えいたしましたが、理想と現実は大変離れて、大変なところがあるというような答弁もございました。これは現実だと。それに私も受けとめております。
     川畑議員が保育士の確保、人数をふやしてほしいということも、ふやしさえすればいいのかという問題だけではございません。これは町職員の定数という総枠の中で検討をしていかないといけない部分がございます。これは議員おのおのが。皆さんがこの事業もしてほしい、この事業もしてほしいというと、どこを重点にすると。じゃあ、この部分を削って、この部分だけにしましょうかということもなかなかいかないところもございます。
     そのようなことを感じまして、今、保育に欠けない子供さんを保育所に三歳児が預かっているところもございます。和泊保育所は欠ける子供だけしか預かれませんので、こども園ではそういう施策をとっているところでございまして、これを今、町民支援課と教育委員会で幼稚園、こども園それぞれ保育所、連携をとりながら、幼稚園に保育に欠けない児童の皆さんを、幼稚園に入所できないのかということを今真剣に議論しながら、じゃ、それを新年度からできるのか、そういうのなども施設の関係、それから、幼稚園教諭の関係、そういうのなども検討しながら、今、関係部署で検討させているところでございますので、これが例えば実現するというと、今、保育に欠けない子供さんが大城、内城、国頭に預けている子供さんたちも10数名いらっしゃるようでございますので、これがアンケートなどで調査をしながら、幼稚園が受けられるような環境になれば、そうするのかというようなことも聞きながら、今十分に教育委員会、町民支援課、関係機関で検討を進めているところでございますので、今しばらくこの件につきましては時間をおかりしたいと思いますが、新年度に向けた取り組みとしては、このようなことも考えているところでございます。
    ○1番(川畑宏一君)
     町長から詳しくご答弁いただきました。その他の各施策とのバランスなども含め、いろいろと難しい点は私も深く理解できました。
     ただ、しかし、町長、ここ数年、ことしも含めてここ二、三年、和泊町はここ数面で類を見ない出生数の増加を迎え、それとともに先ほど申しましたような待機などにあって、経済的に苦しい思いをしているなどという方が大勢生まれているのも現実でございます。
     この方々をこれからいかに、まだまだ若い、これからどんどん子供を産み育てていける世代でございます。こういった世代をサポートしていかない限りは、和泊町の人口、将来の労働人口は衰退し、さまざまな産業もその影響を受け衰退し、和泊町のこれから訪れるであろう超高齢化社会を担う面において、例えば税制や地方交付税なども含めまして、厳しい局面に来ることは見えております。
     全ての施策が大事なのはわかります。ただ、その中で私は順序立てていったときに、やはりこの子育て、今、子供を産み育てることに注力をすることが10年後、20年後、必ず和泊町の島の未来に引き継いでいくための大きな課題であると理解しておりますので、ぜひ前向きな検討をお願いしたいと思います。
     また、同時にこういった難しい問題だけではなくて、できることをこつこつと改善していくことも大切ではないでしょうか。
     町民支援課長に2点の改善提案があります。まず1点目、年度途中に待機している児童の保護者は、長いと数カ月もの間、果たして待機の順番待ちは進んでいるのだろうか、ともしかしたら担当者が忙し過ぎて忘れられてはいないだろうか、急に入所可能になっても仕事を始める準備が間に合わないよななどといった不安を抱えております。
     例えば現段階では保育士が不足し、受け入れができないことは仕方ありませんが、せめて月に一度程度で構いません。進捗状況のお伝えするような連絡を差し上げることはできないでしょうか。町民支援課長にお尋ねいたします。
    ○町民支援課長(高田清蔵君)
     お答えいたします。
     こども園に入所するしない、その申請を町民支援課のほうで取り扱っております。その時点で、各園のあき状況というか、体制を各園に問い合わせをいたします。無理なようであれば、申請者は第一希望、第二希望、第三希望まで書いておられます。そういうことで、もし希望園が第一希望に来ると思いますが、その第一希望がまだ今のところ満杯だということであれば、じゃあそこの園の体制ができましたら連絡を差し上げますということで、双方了解を得て帰ってもらっているのが現状であります。
     しかしながら、待っている本人にしては、1カ月、2カ月連絡が来ないのが不安になるかと思いますが、こちらもその都度その都度園と連絡をとり合って、体制の確認をしながら業務を進めているわけでありまして、極力保護者のニーズに応えられるように、連絡を入れられる場合は入れていきたいなというふうに考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     もちろん当初は園に入ることができた時点でご連絡差し上げますという了解はいただいていても、やはり人間ですから、しかも先ほどお話ししたように、家計、経済的な苦しさなど、いろいろな問題に直面しているわけですから、そう悠長に待っていられる問題ではないのではないかなと感じております。そういった中で、もう待っている方のいらいらというか、不安がいらいらに変わってしまった時点では、その対応にも担当者の大きな労力を強いられることは目に見えていると思います。それよりかは、大事に至る前に細かなケアで現状を報告し、待機者とのコミュニケーションをとっていくことで解決できる問題も多々あると。これは実際に待っている保護者からのご意見でございますから、ぜひ前向きに検討いただけたらなと思います。
     2点目、こちらもちょっと似たような問題なんですけれども、子供医療費の還付についても、還付に時間を要したり、問い合わせても進捗状況など明確な回答がなかなか得られないといったご意見をいただいております。
     還付にかかる期間の現状は、どのようになっておりますでしょうか。また、還付の手続内容とあわせて、町民支援課長にお尋ねいたします。
    ○町民支援課長(高田清蔵君)
     お答えいたします。
     子供医療費の助成制度でありますが、まず流れからお答えしたいと思います。
     まず保護者、子供が医療機関で診療いたしまして、一部負担、2割から3割あると思いますが、それを医療機関が国保連合会へ受診のデータを送信いたします。国保連合会は県内の医療機関の受診データを取りまとめて、各市町村へデータを提供いたします。市町村は、そのデータが到着次第、データに基づいて指定口座へ振り込み、返還をする手続に入ります。それが国保連合会から市町村に到達するまで、医療機関から国保連合会にそのデータを送信する、それから、国保連合会から市町村にデータを送信する、その作業が到着するまで1カ月ちょっとということで、その国保連合会から市町村にそのデータが送達された翌日、二、三日内には振り込みの手続に着手するというような流れになります。
     ということで、ほぼ2カ月内には各個人の口座に振り込みされているというふうに、私は認識しております。
     また、議員のおっしゃるほか等の関連でありますが、ほかとの関連がありますと、そのデータの処理された分だけちょっと延びるということで、3カ月ぐらい、3カ月以内ぐらいには各個人へ送付できるというふうに、私は認識しております。
    ○1番(川畑宏一君)
     非常に煩雑な手続を要し、また昨年度実績でいいますと、年間7,000件以上と多くの業務を一、二名の担当で抱えている現状があります。
     子育て世代の皆様、本町の子供医療制度は他市町村の多くが小学校入学前までを対象としているのに対し、中学校卒業までをカバーし、非常に手厚い内容となっております。そのため、件数も多く、仕組みも難しいため、どうしても還付まで2カ月程度は要することになっております。これはほかの市町村を見ても標準的な期間であります。どうか保護者の皆様、2カ月は何とかゆっくりお待ちいただけますよう、ご理解をお願い申し上げます。
     また、とはいえ若い子育て世代にとって、医療費還付は家計を大きく左右するものでありますので、町民支援課においても、より素早く対応できるような仕組みの見直しや人員の拡充を検討されるよう、要望いたします。
     また、高額医療などほかの助成と重複する場合など、課長からは3カ月以上、3カ月ほど要するということで伺いましたけれども、私が把握している県では5カ月、6カ月要しているような案件もあると把握しております。
     こういった場合には、先ほどの待機児童の保護者への連絡と同じようなことで、3カ月以上要する場合には、進捗状況の連絡をお願いできないでしょうか。町民支援課の職員の皆様におかれましては、大きな負担を要するとは思いますけれども、何とぞご検討をお願い申し上げます。
     大きな方針変更や予算を要する子育て支援ですが、できることからこつこつと改善していくことも大切ではないでしょうか。担当者の皆様におかれましては、負担増になりますけれども、繰り返しになります、課全体でフォローするなどして、何とか一つひとつ実現してくださいますよう、要請いたします。
     次に、観光振興についてでございます。
     9月議会において、ここ数年で導入した事業、観光協会を通じて着実に実行していくことに重きを置きながらも、もっともっと頑張っていこうとする意欲のある者に対しては、積極的に支援していく旨の答弁をいただきました。今この沖永良部島に対する追い風は、今後二度とないような大きな、大きなチャンスであります。中途半端に投資して十分な成果を得られないようなことは、何が何でも避けなければなりません。チャンスをつかみ、一過性ではなく、継続的な持続的な成長をつなげていくためには、必要であれば思い切った策を講ずる必要があると考えますが、町長の見解をお伺いいたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     ご指摘のように、今、奄美全体が世界自然遺産、西郷どん、いろいろな飛行機の沖縄まで乗り入れるというようなこと、それから、海運業でも屋久島に寄港して上っていくというのが新聞に載っております。だんだん時代に対応した取り組みが積極的にとり行われておりますので、私ども町としてもそのような状況を把握しながら取り組んでいかなければいけないと、そのように思っております。
     これにはやはり沖永良部観光協会が積極的な活動をしていかないといけない部分もありますし、それを行政と観光協会が一体となって取り組んでいく必要があるかと、そのように思っております。
     言われるように、無駄な支援はする必要はないと、そのように思っていますし、今非常に観光協会としても積極的にいろいろな事業に取り組んでいるようでございますので、企画の担当のほうでも一緒になって今取り組んでいるところで、どうして入り込みをふやすか、そういうことについてもいろいろな施策を講じながら、積極的に取り組んでまいりたいと思いますし、ただ、暗に補助するというだけではなくして、十分に議論をしながら支援をしていくべきものは支援をしていくというふうに取り組んでまいりたいと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     ただいま町長からも必要なものは精査しながら、無駄のないように取り組みを支援していく旨の前向きな回答をいただきました。これを踏まえて、幾つか関連質問をさせていただきます。
     観光協会は、さまざまな事業を全力で推し進めておりますが、どうしてもマンパワーが不足しております。ここに、ここ数年で大きな成果を上げておられます地域おこし協力隊を必要に応じて派遣するなどして、島の発展のために相乗効果を生み出していくことはできないでしょうか。企画課長にお尋ねいたします。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     地域おこし協力隊という人員を私どももこれまで何名か投入しまして、非常に成果を得ております。
     その中で、一番大事なものは今の観光協会のあり方なんですけれども、非常に多くの事業を導入しまして、一歩一歩でありますけれども、確実に伸びてきているなというのを十分感じております。ただ、現状にいたしましては、非常にマンパワー不足というのか、の中で今の体制が確実になされるか、一方的に行政のほうから地域おこし協力隊いかがですかといっても、受け入れ態勢が整備されていないと生かし切れない部分があるのじゃないかなというふうな思いをしております。
     もちろん我々としては、そういった気持ちは山々あるわけなんですけれども、やはり順序としましては、受け入れ態勢がしっかりした上で地域おこし協力隊が欲しいという要望があれば、両町で共有しながら、前向きに進めることは可能かと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     ただいま企画課長より前向きな答弁をいただきました。観光協会事務局、非常にもう既に執行部からは強力な支援をいただいていることを承知しているがために、ただいま申し上げたようなマンパワー不足などを課題として挙げているものの、なかなかちょっと要請しづらいような部分もあるかと思います。ぜひ事務局と協議して早急な対応を要請いたします。
     2点目です。和泊小学校のプラネタリウム及び天体観測施設を観光に利用できないかという質問を予定しておりましたけれども、先ほど前議員の質問に対する答弁におきまして、教育長から観光等にも活用していきたい、整備していく旨の回答をいただきましたので、こちらはぜひ前向きに、早急な検討を進めていただけないかと思います。
     島に訪れた観光客に提供するコンテンツというものは、まだまだ不足しております。観光協会は旅行業の資格も持っておりますので、エコツーリズムと連携しながらツアープログラムを構築すれば、魅力的な観光資源になることは間違いないと思います。
     また、操作スタッフの確保や、今後ですね、さらに維持費もコストがかかり、これから先老朽化する中で、財政負担は大きくなってくることは避けられません。財政難は全国共通の課題であります。自治体が提供するサービスは全て無料というような時代は終わりました。教育利用は別として、観光振興など町おこしに活用していけるよう、早急に見直しを進めていただきたいなと思います。
     続いて3点目、研修センターの利用拡大について。
     現在、島内で宿泊施設が建設が進んでいるものの、依然として宿泊キャパシティーは不足している状況であります。例えば船や飛行機が欠航した際に、どこにも泊まることができない宿泊難民の問題も最近顕在化してきております。
     そこで、このように緊急的かつ観光協会を通してどこにも宿泊のあきがないような場合に限り、研修センターで一般客の宿泊を受け入れできないでしょうか。また、この場合、民業を圧迫しないように、料金は民間業者に合わせる必要があり、条例改正も必要になるかと思われます。
     まずは観光振興を管轄する企画課長のご意見をお伺いいたします。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     議員おっしゃいますとおり、最近各宿泊施設、非常に100%近いという日が続いているのは伺っております。非常にそのキャパシティー不足が懸念されているところであります。
     そこの中で、研修センターの利活用というような問題があるわけなんですけれども、過去に中学生、あるいは子供たちが船が与論行きの船で、与論で抜港すると。伊延港、和泊港でおりなければならないという状況の中で、奥の子供たちがもう早急に当時の研修センターの所長の計らいで泊めたという事例が過去に多々ございます。
     そういったようなのも踏まえまして、一般客にもそういったことを開放してはどうだろうかというようなことからの質問だと思うんですけれども、我々といたしましては、やはりせっかく訪れた観光地で泊まれなかったというようなことがあって、やはり厳しいのかなというのは感じております。ただ、一方的に私どものほうから言うのもあれだし、やはり最終的には管轄している部署のほうでの対応なのかなと思っております。
     以上です。
    ○1番(川畑宏一君)
     ただいま企画課長のほうからは、そういった場合の利用に関するちょっとご理解をいただけたような旨のご回答をいただきましたけれども、研修センターを管轄する教育委員会のご見解をお伺いいたします。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     研修センターにつきましては、議員もご承知のとおり、研修を目的にした施設でございます。その上で条例の中にも使用の項目が許可の項目がうたってありまして、対外的に特に必要と認めた場合にはこの限りではないという文言もございます。ということで、特別な場合にはそのような受け入れもできるような規定だと私は考えておりますけれども、ただ、目的、先ほども言いましたように、研修が目的ということで、100近くの宿泊が可能でございますけれども、そこに研修をされている子供さん、その他の方々が研修という形でされる中に、一般の旅行客が同じ宿泊をする際の規制といいますか、そういうところはやはりあくまでも研修センターというのが原則でございますので、その辺の制限、それから、時によってはやはり研修があるときには宿泊をご遠慮願うこともあるのかなということも考えておりまして、その時々の判断によるかと思いますけれども、何もなくあいているときには有効活用という考え方もあるかと思いますので、そのような臨機応変な対応もできるのかなというふうに考えているところでありまして、またこの件につきましては、研修センターの運営協議会にも諮らなければいけませんので、その辺のところでは検討もして、可能もあるのかなというふう考えています。
    ○1番(川畑宏一君)
     ただいま教育委員会局長より前向きなご回答をいただきました。せっかく島に来たのに、宿泊難民となってしまい、苦い思い出になってしまうことは避けなければなりません。島を訪れた方々のおもてなしの一環として、ぜひ協議会なども含め、前向きな検討を要請いたします。
     それでは、通告書の内容に戻ります。
     海岸漂着ごみについて。
     先ほど答弁において、漂着ごみ対策の取り組みについてご説明いただきました。私は仲間たちとともに月に1回程度、海岸清掃を行っておりますけれども、どのビーチも年間を通して漂着ごみの多さが目立ちます。今後南の島を訪れる観光客がふえる中で、はだしで歩けるきれいな砂浜をつくり出していくことは重要になってきます。
     ここで本町と与論町の漂着ごみの取り組みを比べてみたいと思います。
     まず本町は、年に4回から5回シルバー人材センターの委託により、計8カ所の海岸清掃を行っているとのことでした。
     一方で与論町では、何と2名の清掃員が常時雇用され、年間を通して約60カ所の海岸を清掃しております。また、主要な遊泳場や観光ビーチは、ビーチクリーナーという機材を用いて、小石や流木、藻なども含めて清掃を行っております。ちなみに、このビーチクリーナーは東興産業製というメーカーの本体と、あと牽引するヤンマーのトラクターでおよそ1,500万円ほどかかるようです。これはあましん、もしくは地域振興事業どちらかによって導入したそうですけれども、ぜひ本町でも検討いただけたらと思います。これを1回通すと、本当にもうはだしで歩けるもうきれいな砂浜が一気にできてしまいますので、永良部の砂浜100カ所以上あります。そういったのを全てやるのは難しいと思いますので、こういったものも必要じゃないでしょうか。ドイツ製などになると、500万前後で購入できる機材もあるようですけれども、ただ、部品の調達や今後のメンテなどに関して難があるということもわかっておりますので、こういった国産製を活用した事業、検討いただけたらと思います。
     また、本町ではボランティアで海岸清掃した場合、土木課に連絡して回収してもらう必要があり、手間がかかりますけれども、与論町は主要10カ所に回収ボックスが設置され、住民だけでなく観光客が日常的に気軽にごみを拾えるような仕掛けがなされております。きれいな砂浜は、とても魅力的な観光資源であります。一度に与論町並みにとは申しませんけれども、できることから順次取り組んでいくことはできないでしょうか。土木課長にお尋ねいたします。
    ○土木課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     ただいま与論で行われている海岸清掃の紹介がございましたけれども、その中でもビーチクリーナー、そして回収ボックス、非常にいい意見といいますか、実施しているのかなと考えております。いまだ見ていないものですから、どういったものか想像するところでございます。
     ビーチクリーナーは、今、土木課で行っている海岸漂着物質等地域対策推進事業でも、また地域振興推進事業でも購入できるのかなと考えます。
     それにつきましては、また購入した後、どこで管理して運営実施していくのかというところが非常に大事なところでございますので、今後検討をするかと思います。
     そして、回収ボックス、非常にいい意見だなと思います。今実際ユワヌ浜でボランティアでやっていただいているわけですけれども、土木課でも多少シルバー人材センターの利活用によりよくなっているんですけれども、ごみの搬出、やはり一、二週間、10日ですぐ季節によってはすぐに海岸いっぱいにごみが散在している、そういったところを観光客とかにお見せしたくないという気持ちからやっているようでございますので、やはり町内にあるようなごみステーションが砂浜にあってもよいのかなと。そういったものは手づくりでもコンテナを改造して、アメリカで台風とかでも飛ばないようなものをつくって、そこに訪れた方が気軽に拾ってそこに投げ込む、そうしたことも別に難しい課題でもないのかなと考えているところでございます。
     以上です。
    ○1番(川畑宏一君)
     何か問題があれば、すぐに課長みずから現場に赴き、問題解決に当たる土木課長らしく、前向きなご回答をいただきました。
     たまたまなんですけれども、2月、我々議員、与論町におきまして、議員研修、議員大会がございます。その際にぜひその中の視察日程に加えて、この状況を見てまいりたいと思いますので、またそれを踏まえて協議できたらなと思います。
     また、与論町におきましては、今、海上の保安という面で土木課が漂着ごみの管轄をしておりますけれども、観光においても重要な課題でございます。与論町におきましても、観光を管轄する課と環境課という土木課に当たるような実行する課が協力しながらやっておりますので、ぜひ課をまたいで協力し合いながらこの問題に取り組んでいただけたらなと思います。
     土木課長からの答弁にもありましたけれども、漂着ごみというのは1カ所をきれいにしても、周辺の海岸にごみがあればもうすぐに流れてきてしまいます。与論町が60カ所もの海岸清掃を行っているのもそのためです。つまり和泊町のみが実施しても意味がありません。和泊町が幾らきれいにしても、知名町が一緒にやらなければ、知名町から流れてくるごみを一生懸命和泊町が拾うことになってしまいます。逆もしかりです。
     知名町を巻き込んで、両町一丸となった取り組みにつなげていただけるよう要望いたします。
     次に、アイランドホッピング路線について、料金等がまだ未定であるようですが、せっかく路線がつながっても、手ごろな運賃でなければバニラエアで奄美にどっと押し寄せた観光客の効果を群島全てに波及させ、沖縄と鹿児島間の交流人口を喚起させることにつながりません。ぜひあましん及びおきしんを活用し、利用につながるような運賃の実現へ向け、継続して粘り強い交渉を強く要請いたします。
     最後に、行政サービスの町民満足度向上についてでございます。
     民間においては、少なくとも10年以上も前から顧客満足度向上のための取り組みが当然のこととして定着しておりますが、最近は行政においてもサービス業である、その認識のもと、さまざまな取り組みが行われてきております。
     先ほど町長の答弁にもございましたけれども、似たような要望を我々議会もよく頂戴しており、主な2点についてご提案したいと思います。
     1点目、訪れた町民初めお客様に対して、元気よく笑顔いっぱいの挨拶で、こんにちはとお迎えできないでしょうか。来客の多い町民支援課などは窓口に近いスタッフで行ってもよいかと思いますけれども、そのほかの課については、全員で気持ちよく挨拶しましょう。仮に1日50人の来客があり、挨拶したところで合計で二、三分あればできる取り組みでございます。喫煙する方の1日のたばこ休憩よりも大分少ないのではないでしょうか。公務員の従来の古い公務員のイメージどおり、真面目でかたい雰囲気より、明るく親しみやすい役場を目指しませんか。新庁舎のオープンな構造となるため、このことはより重要度を増してまいります。大変こわもてなようで、実は笑顔が素敵な総務課長、いかがでしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     こわもてなんでしょうか。
     挨拶の徹底につきましては、課長会などでも常日ごろから町長、副町長から訓示を受けたり、また、指導を受けたりしているところでございまして、先ほど議員がおっしゃいましたように、新庁舎になりますと、全てがオープンスペースということになってまいりますんで、現在のように訪れた部署だけで来庁者が幼児を済ませるということではなくて、いろんな角度、いろんな部署との人と顔を合わせることになりますんで、当然挨拶の徹底ということは、非常に重要なことであります。
     それとまた、職員の中でも連絡、ほう・れん・そう、報告・連絡・相談というのが非常に大事になってきますので、そういう新庁舎に向けたいろんな取り組みについては、今後も職員と一緒になって、また、研修を受講したり、いろんなことを今後取り組んでいきたいと思っておりますで、新庁舎、現在できていないというわけではいなんですけれども、新たに新庁舎建設に向けて来庁者に喜んでもらえるようなものを、建物だけではなくて、人間からつくっていくことが大事だと思っておりますので、そのような取り組みを今後重点置いて推進していきたいと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     ぜひ明るい役場の環境を構築していくために、挨拶の取り組み、もう簡単です。そんなに予算もかかりませんし、心がけ1つでできることでありますので、ぜひ満面の笑顔で挨拶、おはようございます、こんにちは、いらっしゃいませ、こういった取り組みを進めていただけたらと思います。
     この後より私、各課に訪れる際には、まずはここにいらっしゃる執行部の皆様、課長の皆様の挨拶、笑顔をしっかりと見てまいりたいと思いますので、ご協力のほうよろしくお願いいたします。
     2点目は、業務の迅速化についてであります。
     これは先ほど申し上げました待機児童の連絡、子供医療費が還付まで時間を要する場合の件ともつながることでありますけれども、ほかにも料金等の減免や業者への支払いの遅延などもたびたびあるようでございます。これは町民の生活を直撃するものですから、規定の期限にとらわれず、スピーディーな会計処理を求めます。
     総務課長、こういったケースは把握しておられますでしょうか。また、把握しているのであれば、どのように対応していくのか、お聞かせ願いたいと思います。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     債権者への支払いとか、各種市政事務についての遅延等、直接私のほうに報告があったということはございませんけれども、もしくは議員等がそういう報告があったということであれば、そういうことがあってはならないことでありまして、当然支払い等につきましては、いろいろな法律に基づいた支払いがなされるべきでございますので、その点につきましては、十分再度法律の趣旨、それから、出納事務につきましては、関係課とも打ち合わせをしながら庶務担当者並びに担当者の研修なども計画していかなければいけないと思っております。
     また、各課においても、係長、課長補佐、課長のチェック体制の強化というのも非常に大切になってくるかと思いますので、その点もあわせて取り組んでいきたいと思っております。
     また、各種の減免申請等につきましては、先ほど議員からもおっしゃいましたように、住民生活に密接に関係するところもございますので、精査を迅速にして、その適否を早くお知らせすることによって、対応がまた違ってくると思いますので、そういうところにつきましても、迅速な処理に努めてまいります。
    ○1番(川畑宏一君)
     支払い業務やその減免などにおいては、さまざまな種類のものがございますから、全て把握することは難しいと思いますけれども、一担当だけではなくて数名で、少なくとも各課の課長、局長におかれましては、その月に処理しなければならない案件が何件あるのか、そういったことを確認しながら課・局全体でフォローしていく、そういった共有体制を強力に構築していただければなと感じます。ぜひ早急に、確実に対応してほしいと思います。
     ここまでの流れ、この町民満足度向上についてでございますけれども、運転は法定速度を守らなければなりませんけれども、行政の取り組みというものはスピード違反するくらいの勢いが必要だと思います。すばらしい新庁舎が職員の、執行部の皆様の取り組み等の相乗効果により、さらに町民に親しまれる明るい和泊町役場になっていくことを強く期待し、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
    ○議長(永野利則君)
     これで川畑宏一君の一般質問を終わります。
     以上で本日の日程は全部終了しました。
     本日はこれで散会します。
    散 会 午後 3時25分

第2日

発言者

  • 全発言者

発言内容

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  • 平成29年第4回和泊町議会定例会会議録
    平成29年12月20日(水曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第2号)
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 一般質問
            ・東 弘明議員
            ・桂 弘一議員






     ○散会の宣告


    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 田原義仁君 書記 芋高洋一君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名 氏   名 職   名 氏   名
      町長     伊地知実利君 耕地課長     亘 禎一郎君
     副町長     前田修一君      土木課長     皆吉泰智君
    総務課長     種子島公彦君 会計課長     永山美智代君
    企画課長     川畑裕一君      生活環境課長   和田清良君
    税務課長     東 茂久君      教育委員会
                          教育長    逆瀬川勝久君
    町民支援課長 高田清蔵君 教育委員会
                         事務局長    美野忠徳君
    保健福祉課長 瀬川光雄君 農業委員会
                         事務局長    東 敏仁君
    経済課長 武 吉治君

    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     おはようございます。
     これから本日の会議を開きます。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、東弘明君及び前利悦君を指名します。

第2日(2)

発言者

  • 東 弘明

発言内容

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  • 日程第2、一般質問を行います。
     順番に発言を許します。
    ○5番(東 弘明君)
     おはようございます。
     公明党の東です。
     11月16日から18日の天皇陛下、皇后陛下の行幸啓には、町民の皆様を初め、町長、行政の皆さん先頭にお迎えでき、無事、天皇陛下にも喜んでいただき、島のよさ、文化等々お伝えすることができたんじゃないかなと考えております。その中で一番感動したのは、年配のじいさん、ばあさん、父さん、母さん方にすると、天皇陛下と一目会いたいという願望をみんな持っているわけなんですけれども、天皇陛下が我が島に来られて、それをお迎えできたという喜び、そしてまた子供にしてみれば、天皇陛下、皇后陛下とはどういう人なのかなというところも多々あったということをお聞きしております。その中でじいさん、ばあさん、父さん、母さんから、国の象徴天皇というのはこういうものなんだよということを教育という面から未来の子供にお伝えできたんじゃないかなと考えております。本当にご苦労さまでございました。
     今回の第4回定例会に3点通告してありますので、順を追って質問します。
     まず1点目、老朽ため池についてということであります。
     9月の定例会において、ため池のフェンス、シート等の破損箇所修復について質問したが、その後、どのような対策を講じたのかお聞きします。
     大きい2点目、子育て支援についてでございます。
     ①本町は待機児童ゼロとのことでありますが、来年度の入園希望者は全員入園可能なのか。また、年度によって入園希望者の多寡があると思うが、その際の保育士の対応はどうするのか。
     ②今後予想される人口減に対して、子育て世代が安心して産み育てることのできる環境整備が必要だと考えるが、どのように取り組んでいくのか。
     ③再来年10月の消費税10%増税に合わせ、再来年4月に3歳から5歳児までの保育料無償化が先行実施される見込みであるが、これに先駆けて、本町では来年4月からの無償化をスタートさせる取り組みができないのかお聞きします。
     3点目、本土との格差是正についてでありますけれども、これは平成31年度、次期奄振の更新があるわけなんですけれども、その中での取り組みについてお尋ねします。
     ①県本土と離島の諸物価の価格差に大きな隔たりがあると思うが、どうお考えなのか。
     ②輸送コスト支援事業や航路・航空路運賃の逓減等、奄振一括交付金による支援事業はあるが、燃油や生産資材を含む生活必需品全般の流通コスト削減についてはどのように取り組んでいくのか。
     ③離島というハンデを克服し、人口減少に歯どめをかけるために、物価高の是正等、離島の条件不利性の解消にどのような対策を講じていくのか、その点についてお尋ねします。
    ○町長(伊地知実利君)
     東弘明議員の一般質問に順を追ってお答えいたします。
     まず1点目でございますが、9月議会において、改修の必要なため池を年次的に改修し、また事業化してまいりたいと答えてございますが、今年度から、農業水利施設保全合理化事業により、国頭字の汐海調整池のフェンス約190メートルを改修しているところでございます。平成30年度もフェンスのみの改修となりますが、国頭字の耳付池、第二長畠池、筒岩調整池、西原字のテーナガシ池の計4カ所の改修を計画しております。
     平成31年度は、国頭字4カ所、西原字3カ所、古里字1カ所、上手々知名字1カ所の計9カ所のフェンス及びシートの改修を計画しておりますが、工事実施につきましては、各字と協議しながら実施してまいりたいと考えております。
     また、土地改良施設維持管理適正化事業により、西原字の上原池のフェンスやシートの改修も平成30年度に計画しており、その他のため池についても、危険性、緊急性や必要性の高い箇所を関係機関や地元受益者などと協議しながら検討してまいりたいと考えております。
     子育て支援についての1点目のご質問にお答えいたします。
     来年度の入園希望者は全員入園可能かとのご質問ですが、2月上旬の入園申し込みの状況を見ないと正確な人数の把握はできませんが、入園希望者の状況によっては、補助職員等を雇用して、全員が入園できるような職員の配置を行い、対応してまいりたいと考えております。
     2点目のご質問にお答えいたします。
     本町においても、今後の人口減少に歯どめをかけることは大きな課題でございます。子育て世代が安心して産み育てることのできる環境整備でありますが、現在、本町においては、子供と母親の健康の確保を図るための妊娠、出産に係る支援の充実、母子健康手帳交付及び妊婦健康診査などの事業、乳幼児健康診査事業や子ども医療費助成事業などを実施しております。
     また、子ども・子育て支援事業の対象事業として、地域子育て支援拠点事業、妊婦健診、乳児家庭全戸訪問事業、子どもを守る地域ネットワーク機能強化事業、ファミリーサポートセンター事業、一時預かり事業、延長保育事業、病児・病後児保育事業、放課後児童健全育成事業など、子ども・子育て支援法第59条に定める13事業のうち、本町においては9事業を展開し、支援を実施しているところでございます。
     今後さらに必要になってくる環境整備については、関係機関と連携を図りながら検討してまいりたいと考えております。
     3点目のご質問にお答えします。
     新聞などの報道によりますと、政府は、幼児保育や高等教育の無償化などを盛り込んだ人づくり革命と生産性革命の2本柱の新しい経済政策パッケージを閣議決定いたしております。
     教育無償化には2兆円規模を投じ、財源は、2019年10月の消費税増税分の使途変更などで確保し、2019年4月から幼児教育・保育の無償化を一部実施するとあります。
     3歳から5歳児は、保護者の所得に関係なく、認可保育所、幼稚園や認定こども園の利用者は無償化するとなっております。
     本町においても、国の動向に注視しながら、2019年度から実施する方向で検討しているところでございます。
     なお、現在は、同時入所や多子世帯保育料等軽減事業を実施し、保護者の経済的負担の軽減を図っています。
     次に、本土との格差是正の1点目についてお答えします。
     物価高や所得格差については、奄美地域に限らず、全国の過疎地域や離島地域が抱える大きな問題であると考えております。そのようなことから、県消費者行政推進室が中心となり離島物価問題懇談会を開催し、本土との地域差指数に触れ、物流コスト低減に向けた、離島地域一体となった取り組みの必要性や支援の拡充を訴えているところでございます。
     平成26年度から奄美群島振興交付金の制度化によって、農林水産物の輸送コスト支援や航空路運賃への助成など、またガソリンの価格高についても、全国離島ガソリン流通コスト支援事業で支援がなされているところでございます。
     このように、地域間の格差是正に向けた取り組みは、少しずつではありますが、改善しつつあると認識しており、財源などの問題が山積していることから、今後ともさまざまな政策に奄美群島広域事務組合や県などの関係機関と一体となり取り組む必要があると考えております。
     2点目の、燃油や生産資材を含む生活必需品全般の流通コスト削減対策につきましては、国策として法整備を要することから、さまざまな機会を通して国会議員や議員大会などで訴えることが最も大事なことだと考えております。
     特に、離島における物価高の要因は、輸送コストがそのまま物価に課せられることから、有人離島が多い沖縄県においては、平成28年度から沖縄振興特別推進交付金を活用し、離島食品・日用品輸送費等補助事業を実施しており、小規模離島を中心とする県内有人離島へ輸送される経費に対し、低減対策を実施しております。
     事業効果としてのアンケート調査から、約7割の住民が商品価格の変化を実施していないこと、対象であるにもかかわらず2町村では事業導入がなされていないなどの課題も多く、各離島間での条件も異なり、住民の買い物状況にも違いが見られることから、平成30年度で事業終了し、平成31年度以降は、各市町村が主体となって取り組める環境整備を考えているとのことでございます。
     このようなことから、引き続き沖縄県の取り組みを注視しながら、現在実施中の次期奄振事業に向けての各島分科会において、まずは生産資材などを中心に実証実験事業の提案などを要望してまいりたいと考えております。
     3点目の、人口減少に歯どめをかけるため、物価高の是正など、離島の条件不利性の解消に向けた取り組みについてお答えいたします。
     平成26年度から、奄振法の改正に合わせて奄美群島成長戦略ビジョンを策定し、これまでの農業・観光交流・情報分野に加え、生かすべき奄美の強みとして、文化、人材の確保として定住の分野を加えております。新たに奄美群島振興交付金を創設し、農林水産物輸送コスト支援事業、航路・航空路運賃低減事業、交流需要喚起対策特別事業を新規事業として群島全体で取り組んでいるところでございます。
     しかしながら、全国的な傾向により、少子高齢化に伴う人口減少が進展する中、地方においてはさらに減少が著しいのが現状でございます。
     このようなことから、人口減少対策として地方創生に向けた和泊未来予想図プロジェクトを策定し、地域活性化に向けて取り組んでいるところでございます。
     今後、沖永良部・沖縄間の航空路線開設により、交通アクセスが向上いたします。島の地域資源の有効活用と魅力発信やおもてなし力の向上により、島への滞在交流人口の増加を図り、将来の定住につなげていく必要があります。
     また、若者たちが活躍できる場として、農水産業や観光業等を中心に、魅力ある産業として育成していく必要があると考えているところでございます。
     以上で壇上からの答弁を終わりますが、次からの質問については自席から、担当課長からも答弁をさせていただきます。
    ○5番(東 弘明君)
     まず1点目なんですけれども、9月定例会において、国頭の長畠池のシートの件でめくれがあって、そのめくれをどうにかできないのかということで質問したわけなんですけれども、この前の台風22号で、そのめくれが大きく破れにつながって、池の北面の斜面が、シートが完全に破れているわけなんです。その件を自分自身も町民からそうなっているということで聞いて、定例会でお願いをしたところなんですけれども、今、完全に破れた後、青のシートで覆って、土のうを下げて押さえてあるわけなんですけれども、なぜ事前にそういう対策がとれないのか、そこのところをお尋ねします。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     議員おっしゃいました長畠2号池なんですが、今回の台風22号により、北面のシートがめくれている状態でありますが、台風災害のその後ということで、県のほうに提出しまして、災害指定を受けるということになりまして、今、補助金の申請をしているところでございます。工事としましては、来年度にしか工事発注ができないかと思いますが、早急に補修の手続をしていきたいというふうに思っております。
    ○5番(東 弘明君)
     災害が起きたときに、実際には早急に振興、復興ができないわけなんです。一番大事なのは、自分たちもそうなんですけれども、行政の皆さん方も、町民の声に耳をよく傾けると。小さいときに補修、改修ができておれば、あれだけの災害にならずに取り組みができたんじゃないかなと思うんです。そういう声を聞いたら、まずは対策を練って、未然に防いでいくという自分たちの取り組みが町民からの信頼を得るし、勝ち取っていくことじゃないかなと思っておるところであります。
     そしてフェンスの件なんですけれども、十数年ぐらい前、根折字で幼児2人が溺れて亡くなった事例等もありました。国頭のため池周辺を見ていくと、町の中でそういうところが多々多いと思うんですけれども、国頭という地域は特に塩害があるということで、フェンス等の腐れ、もろもろのことがあるわけなんです。根折の事例じゃなくて、もし万が一、ため池に子供とかの事故が生じたときに、それから手を打つのか、未然に対策を講じていくのか、そこのところが今一番問われているところだと思いますけれども、その件についてはどう思いますでしょうか。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     和泊町に89のため池がありまして、61カ所については、各集落の区長さんのほうに、条例に基づいて指定管理者として協定を結んでおります。その中で区長さんのほうから、ため池のシートが破損しているとか、フェンスが倒れているとか、そういう情報をいただきましたら、早急に対応できるところはやっていきたいというふうに考えております。
     事業費がかかるからできないということじゃなくて、なるべく気がついた時点で事業化していくという形でもって少しでも経費の削減ができたらいいのかなと。年に何回か、ため池の貯水量調査もしておりますので、その中で看板とかいろんな問題点があった場合には対応していきたいというふうに考えております。
    ○5番(東 弘明君)
     フェンスの施工、加工の件でそういう取り組みができないかということでお願い、また確認してみたいと思うんですけれども、今、フェンスは、ブロックに柱を建てて植わっている施工になっていると思うんですけれども、フェンスが折れたところを見ると、みんなブロックのつけ根のところから腐食している。そこのところで補修、改修工事も楽になると思うんですけれども、ブロックに太目の鉄筋を刺して、その上にボルトどめで施工してハウスが建っているわけなんです。改修工事になると、フェンスが腐って倒れてとなると、ブロックからみんな改修しないといけない状態になっていると思うんです。ブロックに鉄筋を刺して、その上にボルトでとめるような施工になってくると、部分的改修工事がやりやすくなると思うんですけれども、その点はどうお考えでしょうか。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     ハウスのほうの施工の仕組みが私にはちょっとわからないんですが、例えば平張りハウスの場合には、何点かあって、全部で支えていく形になるかと思うんですけれども、フェンスの場合は1カ所だけになると思います。片面だけにしかなりませんので、4カ所、5カ所ぐらい同じようにみんなで支え合うような状態であればいいんですけれども、そういうふうな形じゃないので、ボルトどめというのが可能かどうかについては、関係機関と相談しながら協議したいと思うんですけれども、今の時点でできる範囲で、簡単にできると言うのはおかしいんですけれども、コア抜きをしたりとかいうような形をとって、施工の方法は考えてやっているところです。
    ○5番(東 弘明君)
     その件も検討されて、速やかに欠損場所が補修、修理できるような施工の仕方が本島においては一番大事じゃないかなと思いますので、その件も検討をしっかりしていただきたいと思います。
     2点目、子育て支援についてお尋ねします。
     本町では待機児童がいないということであるわけなんですけれども、入園希望者、明年が多いということは本町にとってはすごくいいことだと思うんですけれども、そのときに保育士が十分に足りるかどうかというところが一番課題になってくると思います。きのうの同僚議員への答弁の中で町長から、職員の数をふやすことはできないということであったわけなんですけれども、仮に保育園入園希望者がどんどんふえてきたときには、職員をふやさないという仮定じゃなくて、ふやしていかなければならないというふうになってくるわけなんです。今、実際的に保育士が足らないという中で、どういう対策を講じながら、安心して子供を園に預けることができるのかというところら辺が一番大事だと思うわけなんです。明年の入園者について町長からも、臨時補助職員で対応するということでありました。その中で、入園者がふえてきたときに、本町として実際にどういうふうにしていくのかお尋ねします。
    ○町長(伊地知実利君)
     保育士の確保につきましてきのう答弁したのは、職員の定数というのがありますと。それと予算についても、いろんな事業がありますので、バランスを考えながら対応していきたいというふうに答えてございますけれども、実際に今対応しているのは、4月の年度当初は、それぞれ各園とも定数には足らないんですけれども、保育士の確保で待機児童ゼロという状況ができております。一番問題になっているのは、年度途中で育休を終わった時点でゼロ歳が入所するとき、それから異動によって入ってくるときなどの対応に非常に苦慮しているところでございますが、今現在のところは、先ほどもお答えしたように、それらのものについては補助職員をお願いして対応しているところでございますが、将来的にどういう事務的なバランスがとれるのか、そして幼稚園と保育所との関係をどうするのか、いろんなことを十分に検討しながら取り組んでいかないと解決ができない問題でございます。急にきょうやりましょうといってもできないことでありますので、そう大きな時間をかけるというと、希望者に対して大変迷惑をかけることでございますので、保育士の確保、子育て支援の予算の拡充については、十分なバランスをとりながら考えてやっていきたいと思いますけれども、保護者の保育の過重を削減するような努力はしてまいらなければいけないと考えております。
    ○5番(東 弘明君)
     4月の時点では、保育士で対応できている。途中で入所者が入ってくるとかいろいろ、そういう対策まで万全の対策を考えながら。そして一番大事なことは、今、国頭集落は農業している人が多いわけなんですけれども、また全体を見れば、夫婦共働きという世帯がふえてきている中で、この前、ある園長ともいろいろお話しした中で、自分の子供と親御さんとの触れ合う場をもっと持っていただきたいんだよねというお話等も聞きながら、本当にそうだねと思いました。
     それというのは、朝起こして園に連れていって、自分は働きに行って、仕事が終わって帰ってきての子供との触れ合い、コミュニケーションというのが、実際には自分で子育てをしないといけないんですけれども、今、保育園とかいろいろ園があるということで、助かっていることは事実なんです。今の時代、共働きというときに、国全体の人口減少に歯どめをかけていくために子育て支援という大もとのいろんな取り組みがあると思うわけなんですけれども、今実際、本町を見てみても、共働きが多いという中で、これから人口減に対して子育て世代が1人が2人、2人が3人、1人でも多く子供を出生していただくために子育て支援というのは一番必須であるし、本町でもしっかり取り組んでいかなければならないところだと思うんです。
     また、子育て世代の負担軽減ということであるわけなんですけれども、再来年10月から消費税が10%に上がった段階で、3歳児から5歳児までは幼児教育の無償化ということになっているんですけれども、0歳児から2歳児は低所得者が優遇されるという方向性が決まっているんです。全国的に見てみると、幼児教育の無償化というのがあるわけなんですけれども、本町はどうですか。幼児教育の無償化、来年の4月から取り組むという方向性はお考えになられないでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     来年の無償化につきましてできないかということですが、国の政策としては、再来年から消費税が上がったときに、この財源を無償化に当てるというような方針であるようでございますが、本町としても今、軽減化は図っているわけでございます。2子は幾ら、3子は幾らというふうにして支援をしながら保育児を預かっているわけでございますが、今、本町に入ってくる保育料というのが幾らかといいますと、そういう軽減をしながら3,300万ぐらい、今の園児から徴収しているわけです。じゃ、それを無償化するとなると、何を削って何をそこにやるかという、さっきもお答えしましたが、財源的に町の行政を進めていく中のバランスを考えながらそういうことをしていかないといけませんと答えているのはそこなんです。そういうことを考えると、少しでも国から支援があれば、地方はこれに継ぎ足しすればいいわけですので、そういう財源的なことからいくと、東議員が言われた来年4月からの実施については、今、予算編成をしているところでございますので、どうバランスを図っていくかということを考えると、先ほど言ったような3,300の財源を浮かすためにはどうすればいいかというところを今のところ考えられていないので、4月からの実施について不可能じゃないかなと私は考えているところでございます。
    ○5番(東 弘明君)
     町長の答弁を聞いて、そうかなと納得する反面もあるわけなんですけれども、行政の皆さんはそこにいっぱいいるわけですので、いろんな補助事業を使ってどうにか、若い子育て世代が負担のかからないような取り組みができないか知恵を総括して、いろいろ取り組みはしていただきたいと思います。
     最後の本土との格差是正についてお尋ねします。
     実際的に今、町長からの答弁もあったように、輸送コスト支援事業、航路運賃等、島から出ていく際に対しての輸送コスト支援事業はあるわけなんですけれども、自分たちも鹿児島県民であります。鹿児島県民として、なぜそこまで価格差があるのかなと。それを遠いから、離島だからと片づけてしまえば、それでもう済むし、終わりだと思います。例えて言えば、バナナ1本が100円とします。そのバナナが1本100円で島に来ると、ダブル税金がかかって、その分はね上がっていくわけなんです。
     自分が聞いたことなんですけれども、会社で定年を迎えて、自分の生まれ島で余生は過ごそうと決意して島に帰ってくる方が多々いるわけなんですけれども、そういう方が実際に島で年金生活をしていくと、とてもじゃないけども島では生活ができないということで、また子供のところに帰っていくという事例等も皆さん方も多々聞いていると思うんです。なぜ離島になればそういう格差があるのか、そこのところを奄振とかそういうものの中でどうにか取り組んでいけないのかと思います。自分たちが実際、奄美の商店街で物を買って、島来て同じ物を買うと、間違いなく高いなと思います。それは離島のハンデということで、遠いから当たり前だよと思ってしまえばそれで終わるんですけれども、そういう方向性について、どうにか格差の是正、優遇できるような奄振の取り組みができないのか。それを本町として奄振。聞くところによりますと、次期奄振も一括交付金は29億ぐらいはおりるということで聞いているわけなんですけれども、そこら辺の取り組みについてどうでしょうか。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     議員おっしゃるとおり、やっぱり本土との格差があるということで、現在、いろんな調査をしたりしながら徐々に取り組んでいるところでございます。
     過去の開きというのを見てみますと、鹿児島地域と大島地域を比較しますと、26年度が、これは全ての食品の合計なんですが、121.2、それから平成27年度118.3、平成28年度が115.2と、このように徐々にではありますけれども、格差は縮まってきております。これは、先ほどお話が出ましたとおり、奄振の交付金、当初、20.5億つきまして、現在、二十数億程度まで上がっておりますけれども、その中で輸送コスト支援であったり、あるいは航空路運賃の助成であったりというような拡充がなされてきたというのと、それとかなりたくさんの大きな店舗が我が島にも来ており、そういった形の中で徐々に格差が縮まっているのかなと思っているところです。
     これから先、今度は逆に向こうから来る食品、生活用品についての取り組みなんですけれども、先ほど町長のほうからの答弁がありましたとおり、実は沖縄県の取り組みを非常に注視しているわけでございます。といいますのも、26年度に制定しました交付金も、沖縄県の交付金の制度化をうまく利用したような形でしたところがありましたために、今回、このような形で注視しているわけなんですが、ただ、生活必需品全てということになりますと、日本全国の離島あるいは僻地地域全てに関係するために、非常に莫大な予算が必要になります。そのようなことから、平成26年度の交付金の取得については、先ほど議員申されたとおり、消費税に鑑みまして、鹿児島地域、大島地域は、本土よりも当初23億ぐらい多く支払っているんだというような資料をもとにして制度化になったというような戦略的な部分もございます。そのようなことも踏まえまして、現在、次の交付金に向けて、次期奄振に向けての各島分科会などを開催してございます。その中でしっかりと、全てという形じゃないんですが、何がまず必要なのかという部分を見きわめながら、しっかりと分科会で訴えてまいりたいなと思っております。
    ○5番(東 弘明君)
     町長からもあったとおり、沖縄の沖振法と奄振法というのは比較にならないぐらい沖振法は恵まれているという状況もあるんですけれども、自分たちは鹿児島県民として沖永良部島で生活、家計を支えていくためには、少しでも物価の軽減に。どうすれば島民の生活を守っていくことができるのか、また鹿児島からの輸送物資が安く入ってくるのか、そこら辺のところもしっかり取り組みをしていただきたいと思います。
     この件は農家の皆さんが補助事業を導入した際にも、補助はあるんだけれども、補助率が余り感じられないという。それはなぜなのかといえば、輸送コストに金がかかるという言葉等も聞いているわけなんですけれども、そういうもろもろを鑑みながら、次期奄振に県本土から島に来る物資に対しての補助助成を検討できないのか。しっかりと取り組みをしていただいて、島民を少しでも楽にさせてあげることができればいいんじゃないかなと思っておりますので、その取り組みのほどをお伺いします。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     先ほども少し触れましたけれども、向こうからの物について全て入れるという形じゃなくて、必要なものについて要求していくというような形だと思うんです。先ほど申されたように、農業資材関係の物資、肥料、農薬にかかわるものについては、いきなり交付金という形では難しいところがありますので、実証実験という方向にできないかというような形で今考えているところでございます。その実証実験でどのようなものが該当するのか、その辺も調査しながら要望してまいりたいというふうに考えております。
    ○5番(東 弘明君)
     しっかり取り組んでいただきたいと思います。
     そういうことで一般質問終わらせていただくんですけれども、本年1年、町民の皆さんとともに和泊町が行政、町長先頭にしてここまで来れたのも町民のおかげだと思っております。12月、師走ということで気ぜわしい時期柄であるんですけれども、町民お一人お一人が体調に気をつけながら火の元、また交通事故等に気をつけて、輝かしい明年、新年を栄光の年にしていけるように、しっかり気を引き締めて新年を迎えていきたいと思います。
     ありがとうございました。
    ○議長(永野利則君)
     これで東弘明二君の一般質問を終わります。
     ここで休憩します。

第2日(3)

発言者

  • 桂  弘一

発言内容

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  • 桂弘一君の一般質問を許します。
    ○11番(桂 弘一君)
     おはようございます。
     桂弘一です。私は、平成29年第4回定例会に一般質問を通告してあります。順を追って、壇上より質問したいと思っております。
     大きな1、教育行政について。
     ①近年、全国的に教育現場のさまざまな混乱に対し適切に対応し切れていないため、教育委員会の制度改正がなされたが、教育委員会改革の必要性はどこにあったのか、教育長の見解をお伺いしたい。
     ②教員の資質向上や教育、研修の必要を決定する事務処理のガイドラインは、本町ではどのようになっているか。
     ③教育の継続性、安定性、小学校の学級の担任制についてはどのように考えているか。
     ④本町の学校運営上のさまざまなトラブルを考えたとき、学校運営委員会設置の必要性を強く感じるが、どのように考えているか。
     ⑤大きな影響力を持つ教育行政の力を地域活性化に積極的に活用していく考えはないか。
     大きな2、観光振興について。
     NHK大河ドラマ「西郷どん」の放送に向けて、行政の現状における取り組みはどのようになっているのか。
     壇上より以上です。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     桂議員の教育行政についての質問にお答えをいたします。
     1番目、教育委員会改革は、教育の政治的中立と継続性、安定性を確保しつつ、地方教育行政における責任の明確化、迅速な危機管理体制の構築、首長との連携強化を図るとともに、地方に対する国の関与の見直しを図ることが改革の狙いであります。
     具体的には、1番、教育行政における責任制度の明確化、2番目、教育委員会の審議の活性化、3番目、迅速な危機管理体制の構築、4番目、地域の民意を代表する首長との連携強化、5番目に、地方教育行政に問題がある場合に、国が教育委員会に指示できることの明確化などについての改革であります。
     本町においてはこれまで、教育委員長と教育長が密に連携して教育行政の運営を行ってきており、業務上の支障はなかったところです。また、首長との連携においても、適正な協議のもとに行政推進が図られてきたものと確信しております。
     今後とも、改正された法に基づく体制の整備と、年2回の総合教育会議を軸に首長と連携を強化し、充実した教育行政の運営に努めてまいります。
     2番目の質問にお答えをいたします。
     教員の資質向上については、個々の教員の経験年数や指導状況に応じて、資質向上のための研修が計画的に行われています。制度の上で必ず研修しなければならない法定研修と、地方教育委員会や各種任意団体が主催する研修が挙げられます。
     法定研修では、採用初年度から3年間実施される初任校研修を初め、人権同和教育研修、管理職研修、5年目研修、10年目研修などが挙げられます。これらは、学校内での授業を通した研修と、校外での専門的な研修などをセットにして実施されます。
     そのほかに、免許更新制度による講座単位取得により、教員免許所持者としての必要な資質能力の維持や今日的課題に対する研修を進めています。
     また、指導が不適切な教員に対する研修については、鹿児島県教育委員会規則にその取り扱いが定められています。学校で指導が不適切な状況が見られた場合に、校長から教育委員会に報告することになっています。報告を受けて事実確認を行い、指導が不適切な教員に該当する場合は、県教育委員会に申請し、研修に向けての調書作成、意見聴取、審査を経て、必要となる研修を行うことになります。
     本町には、このことについてのガイドラインはありません。鹿児島県教育委員会規則のガイドラインに従って対応することになります。
     3つ目の質問にお答えをいたします。
     小学校の教育は、人間の一生を通じての成長と発達の基礎づくりとして、生活に必要な力を習得させるとともに、豊かな個性を伸ばすことを重視して行われるものであります。
     中学校段階では、小学校と比べて個人の能力、適性などの分化が一層進展するとともに、内面的な成長へと向かう青年前期に当たります。さらに我が国では、中学校卒業生のほとんどの人が高等学校へ進学する状況にあり、中学校卒業後も何らかの学習活動を行っている実態にあると言えます。
     小・中学校の義務教育は、基礎的、基本的な知識、技能を確実に習得させるとともに、一人一人の能力、適性、興味・関心等に応じた教育を行い、みずから学ぶ力や創造的な能力などを育成することが重要であります。
     これらのことから、教育の継続性は各学校種の特性を踏まえ、連続的かつ系統性を持って行われるよう努めなければなりません。その安定性については、公教育を担う学校教育並びに教員は、学習指導を初めとする知・徳・体のバランスのとれた教育活動の推進に応える資質、能力の向上が求められます。
     町内の各学校においては、学校規模や児童・生徒数、地域の状況を踏まえ、経験年数や個々の教職員の特性を踏まえて教員が配置されております。校長の責任のもと、学校経営や校務の分掌により、学校の実態に応じた教育活動が展開されております。
     小学校の担任制については、児童の発達段階を考えますと、学級担任制が望ましいということになります。中学校では、小学校よりも高度で専門的な教育内容へと強まるため、学級担任制と教科担任制の併用が望ましいということであります。
     4つ目の質問にお答えをいたします。
     議員ご指摘の学校運営委員会は、地域社会のつながりや支え合いの希薄化や子供たちの規範意識や社会性などの課題、児童虐待の増加、複雑化・多様化した学校課題に伴う教職員の負担など、社会の課題に対して課題解決に向けた取り組みの充実を図るものであります。
     和泊町では、これまで各学校において、学校経営方針のもと、地域や校区の特色を生かした教育活動を展開しています。それらの教育活動には、運営や準備、実際の活動に至るまで、保護者の皆様や地域住民の方々がさまざまな形で学校にかかわりを持ち、効果を上げているところです。
     具体的には、地域に伝える伝統芸能の継承活動やPTA活動、「郷土で学ぶ肝心の教育」などが挙げられます。
     このように、子供たちを学校、家庭、地域の3者がともに見守る体制で、学校経営にも理解をしていただいているところであります。
     これらの取り組み状況や課題を地域の方々と共有し、それぞれの立場で課題解決に当たっていけるように、現在、和泊町では、学校評議員制度を取り入れています。今後も、地域、保護者の皆様や学校評議員の役割を十分に発揮していただき、運用や取り組みの工夫改善に努めていく必要があります。
     なお、学校運営協議会の設置につきましては、鹿児島県内の学校の実施状況は約11%という状況であります。今後、県内の取り組み状況においてどのような成果が上がっているかなどを調査・検討し、総合的に判断していきたいと考えております。
     5番目の質問にお答えをいたします。
     和泊町は、奄美群島成長戦略ビジョンに町の成長政策を反映させ、情報教育ではICTの導入・利活用、文化面では、文化遺産保存・継承プロジェクトとして世之主関連史跡等の整備と文化遺産の適切な保存及び観光資源としての情報発信等に取り組んできました。島内外との情報収集や行動連携に努め、和泊町研修センターへの島外からの利用者促進、他地域との子ども会活動の交流など、着々と活動を進めています。これらの活動は、人的交流の促進はもとより、文化の交流、IターンやUターンの促進につながるものと考えております。
     また、教育行政が担う第一義的役割は、知・徳・体の調和がとれ、主体的に考え行動する力を備え、生涯にわたって意欲的に自己実現を目指す人間の育成にあります。学校教育から広く生涯学習にわたって本町の実態を的確に把握し、課題を明らかにし、施策の検討・改善に努めていきます。これらの取り組みや積み上げてきた教育行政の実績が教育の町宣言の和泊町にふさわしいものとなれば、必ず町民に評価され、大きな魅力の1つとなり、人も集まり、活性化が図られるのではないかと考えております。
     教育行政の力を地域活性化に活用していくことについては、町総合振興計画など町施策の方向性を話し合ったり、重点施策として取り組むかどうかを検討したりできる大きな枠組の中で取り上げていかざるを得ないと考えております。
    ○町長(伊地知実利君)
     桂弘一議員の最後の観光振興について、私のほうからお答えさせていただきます。
     川畑議員のご質問でもお答えしましたが、「西郷どん」プロモーション事業を導入し、大きく3つの項目で事業を展開しているところでございます。
     まず、受け入れ態勢整備として、まちあるきガイド養成講座を初め、西郷南州どんぶりの商品化、町民向けのおもてなし講演会を実施いたしております。
     次に、機運醸成事業として、えらぶの西郷隆盛ガイドブックやプロモーション映像の制作発注を行い、西郷南州絵画展の実施を終え、今後、書道展、フェトコンテストや敬天愛人シンポジウム等を予定しております。
     ハード面の整備については、平成30年度鹿児島県魅力ある観光地づくり事業が採択され、西郷隆盛上陸の地整備に向けて協議を行っております。
     また、大河ドラマの撮影が2カ月下旬から3月上旬にかけて町内数カ所で予定されているため、関係機関との最終調整を行っているところでございます。
     今後、このブームを一過性のもので終わらせないためにも、次年度以降の取り組みは重要であることから、大河ドラマとタイアップした番組企画展や特別情報誌の発行、ロケ撮影時のセットを利活用した大河ドラマ村の整備などを事業要望しているところでございます。
     同時に、豊かな自然や特色ある文化などの地域資源を磨き、和泊町全体を西郷隆盛ミュージアムとしてPRし、敬天愛人原点の地として発信していくためにも、和を重んじ、大らかな町民性をもっておもてなしを行い、持続可能な観光振興を目指したいと考えております。
     以上で壇上からの答弁は終わらせていただきます。
    ○11番(桂 弘一君)
     個々に一般質問を始めていく前に、教育長の任期はいつまでなのかを教えていただきたいんです。それによって質問の項目とか質問方法が変わってきますので、ぜひ教育長の任期はいつまでなのかをお教えください。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     来年の9月で終わりであります。
    ○11番(桂 弘一君)
     教育委員会制度の改革の必要性について教育長から答弁をいただいたわけですが、行政文書というか、なかなかわかりづらい説明だったのかなと思っております。平成26年6月に、これも本当に行政文書になりますが、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が公布され、平成27年4月1日から施行されたと。現行の教育委員会制度を抜本的に改革する大きな改正であったというふうに言われておりますが、わかりやすく言えば、大津市のいじめ事件があって、教育委員会の対応が全く後手後手に回って、全国の教育委員会、教育制度そのものに対する不信まで生まれたので、もともと形骸化云々は言われていたんですが、そのことによって教育委員会改革がされ、その結果、いじめ防止対策推進法とかいうのが生まれてきたと理解しているんですが、そういう認識でよろしいでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     議員がただいま質問されたように、大津市で中学校2年生の自殺がありました。それに対する大津市教育委員会の対応が、責任が教育委員長にあるのか教育長にあるのかというようなことで明確な回答が得られないまま、課題解決が大変おくれてしまったので、これではならないということで教育行政の一部を改正して、責任体制の明確化と課題への迅速な対応ということでこの法律は改正されました。
    ○11番(桂 弘一君)
     認識が一致したところで、一つ一つ、改正された教育委員会制度の現状と照らし合わせて、和泊町教育委員会のあり方について質問させていただきます。
     大津のいじめ事件というのは、当初、自殺したときに、学校に自殺に至るいじめは確認できなかったと。家庭環境にあるというような発表がなされ、そしてマスコミが騒ぐ中で、1回目のアンケート調査をしたときに、後にわかるんですが、担当教師3人ほどがいじめの現場を確認したりして対策していたということがわかりましたが、1回目の公表のときにも、生徒から多くのいじめ目撃があったにもかかわらず、いじめはなかったという発表でした。
     そして、マスコミが各生徒に個別にインタビューする中で、いや、私たちは、こういう事案があったということをちゃんと学校に報告しているという多くの情報をつかんでマスコミが流す中で、また2回目の調査報告になったんですが、結局、2回目も公表しないと。そして具体的な事案についても非公表ということがあって、結局は市長が出られて、市で調査委員会を設けたりして、後に使われる言葉になるんですが、重大事態に値するというようなことになったわけです。
     教育長に教えていただきたいのは、大津市のいじめ事件のみならず、最近では取手市の中学校の女の子が自殺して、また学校が全くつかめてないと。自殺に至るようないじめはなかったというようなことを公表したりしたんですが、いわゆる学校サイド、教育委員会サイドのいわゆる隠蔽体質が問題になって、教育委員会制度改革の1つの引き金になったと思うんです。隠蔽体質ということは、学校現場が社会に対して、保護者に対して、学校の中身をうそを言うわけです。教育者がうそを言うわけです。行政文書風じゃなくて、普通、我々が日常一般に使う言葉としては明らかにうそを言うんですが、その体質はどこから来るのかを教育長ならわかると思うので、教えていただきたいと思います。私は、縄張り意識やあるいは仲間意識が先んじていると。そこから来るのかなと思うんですが、教育長の見解を教えていただけますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     隠蔽体質がどこから来るのかという質問でありますけれども、私も校長を経験しました。その中で、どんな小さなことであっても教育委員会と情報を共有し、ともに解決していこうという姿勢で臨んできました。また、和泊町の他の学校においても、現在、いろいろなことで取り組んでいますけれども、そのことについて、それぞれの学校が隠蔽しているというようなことは私は考えていません。報告がおくれたり早かったりするようなことはありますけれども、隠そうと思ってしているものはないと考えております。
     ただ、世間一般に言われる教育委員会の隠蔽体質というようなものがありますけれども、私はそれは何かというと、それぞれの学校現場が、こういう情報を流しては困るのじゃないかな、そういう思いをして隠していることはあるかと思いますけれども、全ての学校が、全ての教育委員会が隠蔽体質であるというようなことはないのじゃないかなと思っています。
    ○11番(桂 弘一君)
     なかなかよくわからないんですが、学校が教育委員会に報告はするんだけれども、学校と教育委員会が一体となって、問題が起こっても、外に対してちゃんと情報を明らかにしないと、公開しないと、本来するべきところをしないという体質はどこからどういう心理で生まれてくるのかを教えていただきたいという質問でした。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     学校と教育委員会が協力して課題を解決したことについて、広く町民に公表しないのはなぜかということでありますけれども、私は、和泊町の教育長を12年近くしていますけれども、そういうことで隠蔽したことは一度もありません。きのう、不祥事問題についての質問がありましたけれども、そのことについても、これは口外を絶対するなよというお話でしたけれども、和泊町のトップである町長や副町長、議員の方々には、こういう事件が起きましたと。しかし、これは公表するなということなので、公表だけは控えてくださいということで話をしてあります。
     和泊町に関する限りは、学校から上がってきた大事な情報について、隠蔽したとかいうようなことはありません。
    ○11番(桂 弘一君)
     教育長、本町に隠蔽体質はないのかという質問じゃないんです。全国的に我々一般、国民として、子を持つ保護者として、学校で生命まで失われるような事態が起こったときに、取手にしろ、どこにしろ、ニュースになるたびに教育委員会が隠蔽するわけです。それは我々保護者としては、一般国民としては、なぜなのかというのがよくわからないから、教育長は校長をされ教育長もされているわけだから、どういう心理が働けばああいう事態になって、国が抜本的な改革を、制度の改革までしなければできない体質になっていたわけです。その体質はどこから来るのかを。いわゆる教育族です。教育の閉鎖性から来るんだと僕は思っていますけれども、誰の利益のためにそういうことをするのかというのがよくわからないわけです。なぜ教育委員会の改革は必要だったのかというのは、大津市のいじめ事件が来ているわけです。いじめ事件の公表の仕方について、あらゆる教育委員会の中で隠蔽体質があるから改革したわけです。大津市だけだったら、国が改正なんかしません。そういうことでしょう。1校のために国の法律改正なんかしません。全国的にそういう体質があることを認めたから、大阪の橋下前市長に言わせれば、教育委員会教育長、あるいは学校の校長の顔は見えるけれども、教育委員の顔が見えないと。いわゆる閉鎖性、透明性がないというものすごい勢いでその当時、質問に答えていましたけれども、その体質はどこから来るのかを教えていただきたいなということの質問です。もう一度お伺いします。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     私は、他の市町村の教育委員会が、そしてまた学校が、どういうあれで隠蔽をしているのかということは、はっきりしたあれはわかりませんけれども、ただ自分が個人的に判断したときには、学校の管理職または教育委員の方々が保身ということを考えたり、こういう大きな問題が公表されたら大変だなと、そういうことで結局保身ということが一番働いて隠蔽体質になっているのじゃないかな、そういう思いをしながら見ているところであります。
     隠蔽体質というものはいろんな理由があるかと思いますけれども、一番大きな原因は、上に立つ人たちが保身ということを考えることのほうが一番大きいんじゃないかな、そういう思いはしております。
    ○11番(桂 弘一君)
     わかりました。結局、保身に結果としてつながってないんですが、そこがもう社会との教育現場の乖離というふうに僕は捉えているんです。ぱっと考えると保身だと思うんですが、深く考えると、学校の校長が在校生を守る、今では否定されていますが、加害者にも人権があるということで、加害者の子供たちもいるから、彼らも守る、あるいは担当教員を守る、学校の名誉を守るとか、そういったものが先んじてそうなっていると思うんです。和泊町の教育委員会の皆さんも、やっていること、言っていることはものすごい一生懸命です。決して保身だとは僕は思ってないんですが、その話は後で行きますが、和泊町にはそういった隠蔽体質はないということの教育長の現状の判断ということでよろしいですね。
     それでは、和泊町の教育委員会について聞きたいんですが、全国の教育委員会に保護者目線がない、社会との乖離が指摘されていますが、和泊町においては、教育行政、学校運営において、保護者目線、社会との乖離を解消するためのどういった施策、どういった対策がなされているのか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     和泊町では、教育委員とも話し合いをしながら、常に子供の目線で、そしてまた保護者の目線で課題の解決に向けて取り組むことを前提にして、いろいろなことに対応しているところであります。
    ○11番(桂 弘一君)
     今、文部科学省で言われている教育委員会の構成のあり方というのと、和泊町の教育委員会の構成のあり方ということについてちょっとお聞きしたいんですが、教育委員会の特性として、多様な属性を持った複数の委員による合議により、さまざまな意見や立場を集約し、中立的意思決定を行うと。それが理想とされているということになってますが、平成25年度、教育行政調査によりますと、大体、全国市町村、5人体制が多いように思いますが、調査結果で見ますと、教職員経験者が28.4%、全国平均ですよ。和泊町はどのようになってますか、教えていただけますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     和泊町の教育委員の構成は5名ですけれども、4名が教職経験者で、1名が保護者代表であります。
    ○11番(桂 弘一君)
     教育委員会の悪いところは、言葉としては開かれた学校、地域に信頼される学校、地域とともにある学校、子供が第一、保護者云々と言うけれども、結局、多様性という意味においては、和泊町の教育委員は80%が教職経験者ということです。そういうことになると、それこそ多様性がないということは社会と乖離しているということです、教育長。それが教育行政をゆがめているから、多様性をということで。多様性を認めて、多様な保護者の意見を吸収するためには、多様な構成員が必要になってくるんじゃないですか。だから全国では28.4%が教職員経験者で、その他はお医者さんとか保護者2名とか、事業されている役員の皆さんとか、そういう構成になっているみたいですが、専門職が固定化されて、多様な意見が出ない。多様な意見が出て、それを集約した合議制というのが教育委員会のあり方だと思っていますが、その面に関して私は、和泊町の教育委員会はなってないのかなというふうに思ってます。多様性がなければ、いろんな学校現場でのトラブルにおいて解決ができないのかなというふうに思っています。
     市町村平均の年齢が59.1歳となっていますが、和泊町は、その平均年齢は大体どれぐらいになっているんですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     和泊町は、平均年齢を計算したことはありませんけれども、保護者代表の委員を除いては、4名の方々は教職を退職した方々ですので、平均をすれば70歳近くになるのじゃないかなと思っています。
    ○11番(桂 弘一君)
     学校現場で起こるトラブル、昔では考えられないようなトラブルがあったり、保護者の要望があったりするわけです。あるいは、一昔前までは考えられないような人間性を持った教師が配置されてくるわけです。そこに対して対応するということになれば、多様な属性を持った委員が選ばれるべきだし、年齢層もちゃんとあるべきだと思っております。私は、専門職ばかりが集まった一方的な判断がなされる教育委員会の体質になっているんじゃないかなと思っております。思っておりますというか、事実そうでしょう、教育長。
     全国の保護者の割合が30.3%、本町でいくと20%ということになるんですが、教育委員会の改革の中に、責任が明確でない、あるいは教育政策全般に及ぶ教育委員会予算の編成や執行は首長にあって、予算執行に必要な状況を理解しているのは教育委員会だというような形があって、今、本町はそういう形になっていると思うんですが、そういったことや、あるいは透明性に欠けると。教育委員会が何回か開かれているんだけれども、我々議員も多くの人たちも、何月何日にどういった議題がされて、どういった結果が出たというのは広く知らないです。ですから、今回の教育行政の改革においては、もっと広く透明性を持ったやり方ということで議事録をとって、広く公表するようにというような形になっているかと思うんです。
     保護者代表といいますが、いつだか教育長にも話をしましたが、さまざまなトラブルについて僕たちは町民、保護者から相談を受けるわけですが、そのことを進めていくと、保護者代表の教育委員の顔が全く見えないんです。そしてまた、他の保護者の人たちにも話を聞くと、学校に言っても解決しそうにないから教育委員会と思うけれども、教育委員会のどこにと思って、なかなかちゅうちょすると。だから桂さんのところ来たというんですが、本来、私のところに来る前に、町全体の保護者の代表が教育委員会に入っているというんであれば、和泊町全体の保護者が教育行政に思うこと、問題を抱えていることは、そこを通じて教育委員会に、教育委員会が開かれたときに議題として提議するというレールが敷かれてないというところが和泊町の教育委員会の形骸化というふうに私は見ているんですが、教育長はどう思われますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     保護者代表の制度が始まって、和泊町は3人目の保護者代表でありますけれども、今、桂議員がおっしゃったように、保護者代表が町民に余りよくわからないということでありましたけれども、そういう意味では、保護者代表というものが教育委員会の中には入っているということを広くPRし、保護者代表も大いに活用してもらうような方向性をPRする必要があったな、そういう思いがしているところであります。
    ○11番(桂 弘一君)
     ぜひPTAなり、そういった会が開かれるときには、他の専門職としての参加資格と違うわけですから、ちゃんとした保護者代表ということで法律に規定された形で出ているわけですから、保護者の集まりには教育委員の保護者代表として出ると、そして意見を聞くと。保護者代表としての自分の考えは、教育委員会に対してこういうスタンスだと、こういう思いだということを保護者と語る機会がなければ、彼を通して対して教育委員会に具申するという文化は生まれてこないというふうに思っております。ぜひ教育長、保護者と保護者代表の教育委員とが直につながるレールというものを敷く努力をしていただきたいなと思います。
     それと、2点目に入りますが、教員の資質向上や教育の必要性を決定する事務処理のガイドラインは本町ではどのようになっているのかという質問ですが、教育長答弁にありました普通の新人研修、あるいは10年研修、そういった研修ではなくて、今回は問題教師、不適正な教師の研修についてちょっとお伺いしたいんです。
     不適正と認めて、研修の必要があるというガイドラインは本町にはないと、県のガイドラインに沿ってやっているということなんですが、誰がどう認めるのか。僕が最近かかわる中で、教育委員会は一生懸命やってらっしゃるし、猿渡次長の意見を聞く中で、一生懸命ではあるし、正論をおっしゃっているんです。彼の判断、彼の考え方というのも、それはそれであってしかるべきだと思うんです。教育長は教育長の考え方があって、不適正というものはどういうものかという考えがあってもいいと思うんですが、それを監督・指導するに当たって、何をもって担保されているのかということでいきますと、学校運営はPTAや保護者の意見も聞いた上で決定でなくちゃいけないと僕は思っているんですが、不適正教師の認定をするにおいて、どういうふうな事務処理というか、どういうふうなプロセスを経て本町では決定するのかをお聞かせ願えますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     教育公務員は県が採用しております。不適切かそうでないかのガイドラインは、県のものを準用しながら私たちはとり行っているわけであります。教師が例えば国語の授業において、国語の指導力がないというようなことが子供の声から、そしてまた子供の声を聞いた親が、どうもあの先生は指導力がないとかいうような話があった場合には、校長がまず最初にそういうことについて、国語を担当する先生の授業をよく観察して、どうもこれはおかしいな、そういう思いがあれば、教育委員会に話を持ってきて、教育委員会が当の先生の指導方針というものはどうものなのかというのをつぶさに見て、これは問題があるなというときには、本人のいろいろなことも聞きながら、校長の意見も聞きながら、それを調書として意見に上げて、県が再教育の必要性があるのかないのか、そういう判断をすることになります。
    ○11番(桂 弘一君)
     文部科学省から、指導が不適切である教諭等の定義というのが出されています。今おっしゃった教科の指導力のなさ、指導方法が不適切であるため学習指導が適切に行われない場合、それと学科の技術が不足しているという2点、それと、たった3点しかないんですが、3点目には、児童等の心を理解する能力や意欲に欠け、学級経営や生徒指導を適切に行うことができない場合(児童等の意見を全く聞かず対応もしないなど、児童とのコミュニケーションをとろうとしない者)とありますが、そこの見きわめについて、ちょっと教えていただけますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     教師の指導力の中には、もちろん教科の指導だけじゃなくして、人間関係の構築とか、また学級経営ができないとか、生徒指導が十分に果たせないとか、そういうようなことも対象になっています。例えば生徒が学級経営をせず、学問もうまくいかないとか、そういうようなときも指導対象の教員になります。現在、県のそういうことで、7人の教師が指導の対象になっています。
    ○11番(桂 弘一君)
     今私が、教育の資質がちょっと不適切だというような場合のガイドラインなり、本町の対処の仕方について質問しているのは、大津のいじめ事件もありますが、今問題になっているのは、学校の教師による生徒への異常なプレッシャーなりいじめなり体罰なり、そういったことで学校の子供たちが学校に来られない、あるいは自殺をするという事案があって、そこが大きな問題だと僕は思っているんです。本町でもそういう可能性を秘めた事案があるので聞いているんですが、教師は、多感な時期、人格形成にもかかわってくるわけです。教育の職務は人間の心身の発達にかかわっており、その活動は子供たちの人格形成に大きな影響を与えるものである。教育は人なりと言われるように、学校教育の成否は教育の資質能力に負うところが極めて多い。教員の中には、子供に関する理解が不足していたり、教職に対する情熱や使命感が低下している者が少なからずいることが指摘されている。また、いわゆる指導力不足教員は年々増加傾向にあり、一部の教員による不祥事も依然として後を絶たない状況にある。保護者や国民の厳しい批判の対象となる教育委員会に対する社会の信頼を揺るがす要因になっていると。これはその定義をする中にある一文なんですが、人間性が欠如しているというふうに思われる教師の見きわめをするにおいては、猿渡氏と話をすると、教育者の立場、教育現場の立場からだけ、いわゆる指導する主事と学校の教師、あるいは校長は、教育業界の中ではそういう立場にありますが、世間一般から見たら、同じ器の中にいるわけです。同じ器の中にいる自分たちの共通のしゃくしではかるということと、我々一般に思う感覚でいくと、非常に乖離があるわけです。
     例えば和泊町において、もう一度お尋ねしますが、保護者、あるいはPTA、子供たちの意見は、どこで判断するときにどういう形で反映させるつもりでいるのか、あるいはそのガイドラインというか、その機会というか、そういったものは和泊町の教育委員会においてはどう考えているのか教えていただけますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     どうもこの教師は指導力に欠けるとか人間性に欠けるとか教師にふさわしくないとか、そういうようなことが校長の目から見て、そしてまた児童・生徒の話も聞きながら、保護者の意見を聞きながら、地域の意見も聞きながら、そういうのに該当するということであれば、教育委員会にしっかり申請して、そしてその申請に基づいて教育委員会で審査して、指導を受ける教師に該当するしないを判断して、判断するのは県ですけれども、県に上げて、判断を仰ぐということになります。
    ○11番(桂 弘一君)
     ということは、そういうふうにこの先生は不適切だと、我が子を預けるに値しない先生だという思いのある保護者や、僕はこの先生の授業は受けたくないと思う子供たちが集まって意見を、申請を教育委員会にすれば、正式に保護者の意見として取り扱ってくれるということですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     そういう意見が教育委員会に寄せられた場合には、よく校長の話やまた児童・生徒、保護者の意見も聞いて、申し出たことが正しいと思ったら県の教育委員会に上げて、県のほうで判断して、指導を仰ぐということになります。
    ○11番(桂 弘一君)
     県の判断を仰ぐ、県の判断はいいんです。本町の教育委員会で保護者の意見を正式なものとして、研修に上げるための県に書類を出すに当たって、どれぐらいのパーセンテージで正式に保護者の意見を入れるのかということをする、そういう議論をするための1つの資料として、それが必要だということですよね。そうすればちゃんと議題に上がって、保護者の意見、子供たちの意見を取り入れた形で、教育委員会だけの、いや、少し改善されてますよとか、授業が行えない状態ではないからまだ大丈夫と見てますよということじゃなくて、そういうふうに見えるけれども、保護者たちからはそう見えてない、あるいは子供たちは実際にそうじゃないと判断が違ったときは、今のところ、私が聞くところによると、どうしても教育委員会だけの判断になるわけです。保護者の意見が正式に取り上げられて、それに値するかどうかということを保護者目線、教育行政に携わらない普通一般的な、常識的な生活をしている保護者の意見、そういったものが教育委員会に不足しているんだけれども、それを取り入れる1つの手続としては、そういうものを出せばいいということですよね。確認です。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     教育委員会は教育長の意見を申し述べなければなりませんので、教育長の意見として、保護者の意見はこういう意見と、そしてまた子供たちの意見はこういう意見、そういうものははっきり申し添えて、県の指導を仰ぐということになるわけです。
    ○11番(桂 弘一君)
     文科省の不適切な教師の定義というのがなされていますが、教師による暴力であったり、執拗な言葉のいじめであったり、あるいは人間的な形での日常の生活を見ていて嫌悪感を覚え、この人とは同じ空間にいたくないよというような感情を芽生えさせるということで、子供同士のいじめの中でもそういうことです。似たような精神状態になった場合、子供たちのいじめの場合は、いじめの定義づけ、学校のやり方、そして心身ともに、身体あるいは財産に危害が加わった場合は、今までは学校の先生が子供たちに、おい、何やっているんだということで、学校の範囲内でどうしてそういうことやるんだと、どうしてこうなったんだということでちゃんと話を聞いて、学校でおさめていくと。それがいじめや学校の今までのセオリーだったですよね。だけれども、傷害、傷を負った時点で、これは犯罪ですよということで定義されています、今度は。すぐ警察に行きなさいということです。それと、具体的な対象内容として、いじめを行った側の児童・生徒は別の教室で授業を受けさせると。児童・生徒がけがしたり長期欠席することを余儀なくされたりするなど重大な被害が起きた場合には、学校が調査を行い、事実関係を保護者から伝えることを義務づけていますということ。子供同士のいじめの場合は事細かくそうなっているんですが、町民、和泊中学校の保護者から、公式の場で教育長にこれだけを1点聞いていただきたいという要望があったので、1点聞いて、2点目の質問を終わりたいと思うんです。教育長のおっしゃる和中の不協和音というやつです。
     去年、国頭小学校、和泊中学校と中学3年まで進んで、幼なじみといて、友人、親友もいる学校生活から、1人の先生とのトラブルの中で、最終的には卒業前に城ケ丘中学校に転校して、卒業写真は城ケ丘中学校ということがありました。今回も、ちょっと違うケースでありますが、教科担任と合わない1人の生徒がいて、違う教室で勉強しているというケースがありましたが、問うてくれというのは、先生に問題があったときに、子供を隔離するのか、先生を引き離すべきじゃないのか。あのときの学校の判断、教育委員会の判断は正しかったのかどうなのか、あれでよかったのかどうなのかということと、後であれでどうなのかという検証がなされたのかどうなのかを聞いてくれという保護者の意見がありますので、教育長。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     去年のことについては、大変残念な思いをしているところであります。私たちが事件を受けたときは、保護者の方も、そしてまた生徒のほうも大変苦しんだことだと思って、大変気の毒なことをしたなという思いでいっぱいであります。
     しかし、子供の進路を保障するということで、沖永良部高校を希望していた関係で、しかも国語という主要な入試科目の1つでありました。そういう関係で保護者のほうから転校という手続が上がってきたときに、教育委員会で、みんなのあれで承認して、城ケ丘中学校への転校を認めたわけでありますけれども、これは生徒を離すのではなくて、教師についてもっと厳しく対応するべきであったなという思いは今もなおしております。
    ○11番(桂 弘一君)
     直接的なその子の保護者じゃないですよ、僕が言われたのは。その保護者いわく、ああいう形で転校していったと。その原因について、あるいはその体質について、和泊中学校の改善が図られないままここに来ているんじゃないか。あのときのあれはあれでよかったのか。自分たちがもうちょっと早目に対処すれば、1人教室で学ぶのが嫌で学校にも行かない、ちょっと不登校ぎみになる、あるいは転校になるという事態が早目にできていたんじゃないかなということで、その後、あれでよかったのかなということを問うてくれというのはそういうことだったんです。
     それでは、教育の継続性、安定性、小学校の学級の担任制についてはどのように考えているかということですが、いつぞや教育長にも電話でお話ししたんですが、内城小学校は複式でありまして、町の厚意により補助職員がつけられているという状態です。いわゆる小規模校、複式学級のデメリットを解消するという意味で、的を射た形をとっていだたいているのかなというふうに思っておりますし、感謝しているところですが、ただ、いきなり突然変わるんです。黒江主事がいたときに私は電話したんですが、なぜかと聞いたら、和泊小学校で産休の先生がいて、休みのときだったか5月の連休か、そこはもう記憶が定かではないんですが、多分夏休みですね、2学期になったときに担任の先生がいないんじゃかわいそうだからということで夏の間にかわらせたということなんです。教育委員会は前々わかっていたんでしょうということで、県か大島の教育委員会から派遣するんじゃないかということだったんですが、そのとき、どうも大島教育委員会で手当ができなくてこういう事態になったということだったんですが、簡単にかわるわけです、補助職員が。今回もまたかわると。あるいは、デメリットを解消するために町は補助職員を雇用してやっているんだというふうに教育長は胸を張るんですが、この間、おやじの会というのが内城の小学校でありまして、そのときも男性の保護者の方から、挨拶もなかったと。すぐかわるということについて、ちょっと不満な意見が出ました。また、PTAのときにも女性の保護者の方から、かわったことによって自分たちの子供の精神的な安定性が損われたというような意見がありました。
     補助職員の契約というのはどういうふうになっているんですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     補助職員の契約は、4月から3月までというふうに契約をしております。しかし、なかなか見つからなくて、和泊町の補助職員は教員の免許を持っていて、過去に指導したことがある先生方を対象に選んでいるわけですけれども、現実はなかなか見つかりません。県の人事異動でも、補助職員がまだ見つからない学校もあります。和泊町も全て配置されているかというと、そうではありません。途中採用というようなこともあります。そしてまた、どこかの学校に産休で休まれるという先生がいるときには、短期間になる可能性が強いので、島外からお願いするというのは非常に難しくて、島内の免許を持っている先生にお願いするということになります。そしてまた、お産の後に入った先生もかわりを見つけなければならないということで補助教員がかわるというようなことがありますけれども、こういう苦しい補助職員を探している中でなかなか保護者の期待に応えられない面もあって、大変残念な思いをしているところであります。
    ○11番(桂 弘一君)
     補助職員という形容の仕方になっていますが、補助職員とはいえ、1つの教科を持つわけです。その先生が途中でさっとかわると。また、途中でかわるにおいて、教育委員会の実情は理解できないわけではありませんが、学校を軽く見ているのか、子供たちを軽く見ているのか、あるいは補助職員だからか、ちゃんと子供たちや保護者に一言挨拶をしてから行くべきだとか、そういう礼を欠いてもいいというふうに教育委員会が思っているのかというところまで思うわけです。何の挨拶もなしにということであれば、思うわけです。いい制度だし、教育長が胸を張ってもいい制度だと思います。ですから、その制度設計をちゃんとできるようなものにぜひ仕上げていただきたいなと思います。
     4番目の、本町の学校運営上のさまざまなトラブルを考えたときに、学校運営協議会設置の必要性を強く感じるが、どのように考えているかということなんですが、和中のトラブルにしろ、内城小学校のトラブルにしろ、保護者が最初から学校運営に携わっていれば、早目に対処できたし、お互いに力を合わせながら解決の道が探れたんじゃないのかな、探れたであろうと確信めいたものまで私は持っているんです。
     コミュニティスクールについての必要性、文科省は4月1日付で全国の公立学校に設置することを目標にして、努力義務ということがなされているんですが、教育長は、これから調査をしてというようなことになっているんですが、その調査の必要性も僕はそれほどないと思っているんです。文科省からコミュニティスクールのあり方と総合的な推進方策についてというふうに出ていますが、もう既にその成果が上がっていると、あるいはそれを導入しないところの校長先生の意見とかも全て出ています。だから、調査というか、ちょっと研究するだけで決定がなされるものだと僕は思っています。
     町長は教育行政にはなかなかかかわれてないというところがあるんですが、そこも和泊町の問題です。いわゆるレイマンコントロールというやつです。学校運営あるいは教育委員会に住民の意思が入ってないということが指摘されていて、本町もまだそういう状態にはなってないんですが、町長が推し進めるいわゆる協働です。地域と学校の協働ということが核になる組織です。学校と地域は一体となって協働体制を築いていく必要がある。コミュニティスクールの仕組みについて、制度導入から10年余が経過した今、新しい時代における学校と地域の連携、協働の姿を見つめながら、実現していくにふさわしいというふうに書かれてます。
     校長、学校長がその成果があったと回答の多かった上位7項目を、もう時間がないので読み上げていくだけにとどめたいと思うんですが、学校を中心としたコミュニティーづくりに有効だと考えたから、学校支援活動の活性化に有効だと考えたから、学校改善に有効だと考えたから、教職員の意識改革に有効だと考えたから、学校評価の充実に有効だと考えたから、教育課程の改善・充実に有効だと考えたから、生徒指導上の課題解決に有効だと考えたからと。そしてその評価ということで、コミュニティスクールに指定された学校において、以下のような成果認識が明らかとなっていると。成果認識が7割を超えるものについて、割合順に記載とありますが、学校と地域が情報を共有するようになった、地域が学校に協力的になった、特色ある学校づくりが進んだ、学校関係者評価が効果的に行えるようになった、地域と連携した取り組みが組織的に行えるようになった、子供の安全・安心な環境が確保された、管理職の異動があっても継続的な学校運営がなされている、学校が活性化した、保護者・地域による学校支援活動が活発になった、学校に対する保護者や地域の理解が深まった、校長・園長のリーダーシップが向上したとあります。
     和泊町のあらゆる学校が、開かれた学校、地域から信頼される学校、地域とともにある学校づくりということを標榜している現在、早急に研究して、ぜひ早目に取り上げられるように。全国の80%以上が学校評議委員会というのを設置しているんですが、その5割以上の学校が、評議委員会というのは形骸化していると。年に何回かだけじゃ地域の声も入らないと。保護者の意見も入らないと。むしろ学校運営協議会のほうに切りかえたほうがいいんじゃないかと。文部科学省も、全国の公立学校にその設置努力というのを通達しているんだと思います。教育のまち和泊、町長の言う地域と学校との協働の体制を担保するわけですから。保護者、地域の人たちにある程度の権限が与えられて、責任を負う、任意じゃない団体ということですので、ぜひやっていただきたいなと思います。
     それと、5の大きな影響力を持つ教育行政の力を地域活性化に積極的に活用していく考えはないかということなんですが、質問の仕方が悪かったのか、教育長の答弁ではなく、学校を核にして留学制度とか、あるいは教育のまちを標榜する和泊町が、久米島や葛巻町、あるいは隠岐の島みたいに町営の塾をつくるとか、いわゆる難関大学に入る体制をつくるとか、そういう予算や人員が必要になってくる大きな取り組みをしないかということを僕は問うたんですが、ちょっと答えが的を射てなかったのかなというふうに感じるところです。
     最後になりますが、観光振興についてです。同僚議員からもいろいろありましたので、町民が私にちょっと聞いてくださいという話だけにとどめたいと思います。
     上陸地の整備をするということですが、具体的にはどのようなことが計画されているのか。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     まだ計画段階なんですけれども、まず上陸地の銅像碑の隣にあずまや、そしてその隣にトイレ、さらには駐車場の整備、それとあと、観光的な部分で少し品物が販売できるような場所の確保をするというような形で現在検討しているところでございます。
    ○11番(桂 弘一君)
     じゃ、公園と入り口と、今度は石碑のところにまたトイレが、3つできるということですか。計画ということは、あるいは検討というのは。
     ある町民から、桂小五郎は桂浜とは本来関係ないんだと。ただ高知の出身なんだけれども、桂浜という観光地にああいうふうに建てて、絵はがきやいろんな商品に使えるようになっていると。だから西郷上陸地、お墓みたいな大きなものをつくるんじゃなくて、銅像の1つも建てたらどうかという意見があったんです。いわゆるインスタ映えというやつです。そういった観点からの整備、あるいは銅像をつくるか何かわからないんですけれども、そういう観点から考えていただきたいなと思っています。
     それと、町長、南洲神社に西郷隆盛の銅像がありますが、空港に移すとか、あるいは西郷さんに会ってきたよとか肩を組んだよとか話してきたよというふうにインスタ映えする写真が撮れるように、期限限定でありますが、あの銅像をおろしたり、あるいは空港とかどこか景色のいい国頭の岬に移動できるようなことは考えられないですか。
    ○町長(伊地知実利君)
     鹿児島空港の前にも立派な西郷公園というのをつくってあるわけですが、本町の場合、南洲神社というものがあって、南日本の100周年記念の像をもらい受けて建立してあるわけで、こういう関係のあるところで謫居の地、連携をとったところがよろしいかなということで今、南洲神社も謫居の地も1つの観光スポットということでやっているわけですが、将来的には南洲橋の老朽化による改修も計画、土木のほうではやっているようですが、そういうものとあわせながらそこの周辺の整備を考えていかなければいけないのかなということを今考えて、あの銅像を空港に持っていくということは、今のところ考えていないところでございます。
    ○11番(桂 弘一君)
     最後に1点、要望して終わりたいと思います。
     旧庁舎を新庁舎に建てかえるんですが、10年後、20年後、市に採用された新人の職員や引退なさった行政マン、その家族、あるいは町民が振り返ったときに、こんなところで昔は仕事していたんだなということで、取り壊す前に各課の仕事風景とかそういったものを記録に残しておいてほしいなというふうに要望して、私の一般質問を終わりたいと思います。
    ○議長(永野利則君)
     これで桂弘一君の一般質問を終わります。
     以上で、本日の日程は全部終了しました。
     本日はこれで散会します。

第3日

発言者

  • 全発言者

発言内容

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  • 平成29年第4回和泊町議会定例会会議録
    平成29年12月22日(金曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第3号)
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 承認第11号 専決処分の承認を求めることについて(平成29年度和泊町             一般会計補正予算(第4号))
     ○日程第3 議案第61号 和泊町地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を             改正する法律の施行に伴う関係条例の整備等に関する条例            (平成27年和泊町条例第8号)第2条の規定によりなおその             効力を有するものとされる同条例第1条の規定による廃止             前の和泊町教育長の給与等に関する条例及び町長等の給与             等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
     ○日程第4 発議第2号 和泊町議会議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を             改正する条例の制定について
     ○日程第5 議案第62号 和泊町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制             定について
     ○日程第6 議案第63号 和泊町税条例の一部を改正する条例の制定について
     ○日程第7 議案第64号 物品購入契約の締結について
     ○日程第8 議案第65号 平成29年度和泊町一般会計補正予算(第5号)の議決につ             いて
     ○日程第9 議案第66号 平成29年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第2              号)の議決について
     ○日程第10 議案第67号 平成29年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第2号)の             議決について
     ○日程第11 議案第68号 平成29年度和泊町下水道事業特別会計補正予算(第2号)             の議決について
     ○日程第12 議案第69号 平成29年度和泊町農業集落排水事業特別会計補正予算(第             3号)の議決について
     ○日程第13 議案第70号 平成29年度和泊町水道事業会計補正予算(第2号)の議決             について
     ○日程第14 陳情第6号 特性マップ公表に伴うNUMOによる「核のゴミ最終処分場」             に関する貴自治体内での説明会の拒否を求める陳情書
     ○日程第15 議員派遣について
     ○日程第16 議会運営委員会の閉会中の継続調査申出について
     ○日程第17 各常任委員会の閉会中の継続調査申出について
     ○日程第18 特別委員会の閉会中の継続調査申出について






     ○閉会の宣告


    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 田原義仁君 書記 芋高洋一君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名 氏   名 職   名 氏   名
    町長 伊地知実利君 耕地課長 亘 禎一郎君
    副町長 前田修一君 土木課長 皆吉泰智君
    総務課長 種子島公彦君 会計課長 永山美智代君
    企画課長 川畑裕一君 生活環境課長 和田清良君
    税務課長 東 茂久君 教育委員会
    教育長 逆瀬川勝久君
    町民支援課長 高田清蔵君 教育委員会
    事務局長 美野忠徳君
    保健福祉課長 瀬川光雄君 農業委員会
    事務局長 東 敏仁君
    経済課長 武 吉治君

    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     おはようございます。
     これから本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、中田隆洋君及び橋口和夫君を指名します。

    △ 日程第2 承認第11号 専決処分の承認を求めることについて(平成29
                 年度和泊町一般会計補正予算(第4号))
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、承認第11号、専決処分の承認を求めることについてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     承認第11号、平成29年度和泊町一般会計補正予算(第4号)は、行幸啓費及び衆議院議員の選挙の予算措置でございます。両予算は、議会を開催する時間がとれなかったために専決をしたものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから承認第11号、専決処分の承認を求めることについてを採決します。
     お諮りします。
     本案を報告のとおり承認することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、承認第11号、専決処分の承認を求めることについては、承認することに決定しました。

    △ 日程第3 議案第61号 和泊町地方教育行政の組織及び運営に関する法
                 律の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例
                 の整備等に関する条例(平成27年和泊町条例第
                 8号)第2条の規定によりなおその効力を有す
                 るものとされる同条例第1条の規定による廃止
                 前の和泊町教育長の給与等に関する条例及び町
                 長等の給与等に関する条例の一部を改正する条
                 例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第3、議案第61号、和泊町地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備等に関する条例(平成27年和泊町条例第8号)第2条の規定によりなおその効力を有するものとされる同条例第1条の規定による廃止前の和泊町教育長の給与等に関する条例及び町長等の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第61号は、特別職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律に基づいて町長等の期末手当の率について所要の改正をするものでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第61号、廃止前の和泊町教育長の給与等に関する条例及び町長等の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     この採決は起立によって行います。
     議案第61号、廃止前の和泊町教育長の給与等に関する条例及び町長等の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定については、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
    ○議長(永野利則君)
     起立多数です。
     したがって、議案第61号、廃止前の和泊町教育長の給与等に関する条例及び町長等の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定については、原案のとおり可決されました。

    △ 日程第4 発議第2号 和泊町議会議員報酬及び費用弁償等に関する条
                 例の一部を改正する条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第4、発議第2号、和泊町議会議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     発議第2号は、会議規則第39条第2項の規定により、提案理由の説明を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、発議第2号は、提案理由の説明を省略することに決定しました。
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認めます。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから発議第2号、和泊町議会議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     この採決は起立によって行います。
     発議第2号、和泊町議会議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定については、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
    ○議長(永野利則君)
     起立多数です。
     したがって、発議第2号、和泊町議会議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定については、原案のとおり可決されました。

    △ 日程第5 議案第62号 和泊町職員の給与に関する条例の一部を改正す
                 る条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第5、議案第62号、和泊町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第62号は、平成29年の人事院勧告に基づいて勤勉手当の率及び行政職給料表について所要の改正をするものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第62号、和泊町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第62号、和泊町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定については、原案のとおり可決されました。

    △ 日程第6 議案第63号 和泊町税条例の一部を改正する条例の制定につ
                 いて
    ○議長(永野利則君)
     日程第6、議案第63号、和泊町税条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第63号は、地方税法の一部改正に伴い、町民税、固定資産税、軽自動車税に関する経過措置などについて所要の改正を行うものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第63号、和泊町税条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第63号、和泊町税条例の一部を改正する条例の制定については、原案のとおり可決されました。

    △ 日程第7 議案第64号 物品購入契約の締結について
    ○議長(永野利則君)
     日程第7、議案第64号、物品購入契約の締結についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第64号は、干ばつ等の自然災害の際に必要となるトラックタンカーが老朽化して不足しているため、農業創出緊急支援事業において新規導入を図るものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     それでは質疑に入ります。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第64号、物品購入契約の締結についてを採決します。
     お諮りします。
     本件は、可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第64号、物品購入契約の締結については可決されました。

    △ 日程第8 議案第65号 平成29年度和泊町一般会計補正予算(第5号)
                 の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第8、議案第65号、平成29年度和泊町一般会計補正予算(第5号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第65号、平成29年度和泊町一般会計補正予算(第5号)は、歳入では国庫補助金1,658万2,000円、寄附金1,400万円及び町債5,730万円の増額などの予算措置でございます。
     歳出では、障害福祉費1,205万2,000円、住宅費2,024万5,000円の増額及び人事院勧告に基づく勤勉手当の率及び行政職給料表の改正に伴う人件費の調整などの予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入の質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、歳出に移ります。
     2款総務費の質疑を許します。
     事項別明細書1ページ下段から4ページまでです。
     質疑ありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     歳出のほうですが、事項別明細書の2ページです。
     目の12、行幸啓費の中の工事請負費がありますが、町単独工事のほうで行幸啓の記念碑建設工事として200万円計上しております。いいことだなと思っているのですが、場所がどこになるのか説明を求めたいと思います。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     行幸啓費の工事請負費の場所につきましては、ご訪問地でありました国頭小学校と昼食会のあった和泊町役場を計画しております。
    ○7番(中田隆洋君)
     もう1点ですが、目の11、ふるさと納税推進費のほうで、補正のほうが2,760万円というふうに大幅に伸びております。この説明を求めたいと思います。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     ふるさと納税につきましては、今月に先週末の数字で寄附金が5,100万円となっておりまして、その返礼品の補正をしたところでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     続きまして、債務負担行為もここでよろしいですか。後でします。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、3款民生費から4款衛生費までの質疑を許します。
     事項別明細書5ページから8ページ中段までです。
     質疑ありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     歳出6ページです。民生費目の7、目の8、共通するんですが、障害児施設等の措置費のほうが640万円と助成金のほうが若干補正がついているんですが、これ発達障害の児童・生徒の増員が原因だと思うんですが、現在、本町から療育施設のほうを利用している児童・生徒は何名になっているのかお尋ねいたします。
    ○保健福祉課長(瀬川光雄君)
     お答えをいたします。
     この障害児措置費につきましては、島内の通所施設であるのびのび、それからぽてと、サランセンターの3カ所、今年度2カ所増加ということで、現在40名ほどの児童が通所しております。
    ○7番(中田隆洋君)
     最近、親の理解があって子供たちの発達障害に対する理解が得られて、早い段階からこういった療育施設を利用していただけるというのがありがたいのかなと思って、昔だと自分の子供はそういうことになっていないと、そういったところに行かせるのを嫌がる親が多かったんですが、最近は皆さんがこのように早目の段階でこういった教育をさせているのはいいことかなと思っております。
     まだまだこういった隠れた発達障害、学習障害等の障害がある児童・生徒がいると思うんですが、今後ともその啓発活動を頑張っていただきたいなと思うことと、それを出産時に判定する小児科医の現状は今どのようになっているのかと、産婦人科医に関しては少ない状況の中で、両町から出資をして産婦人科の確保をしているのですが、そのおかげで徳洲会のほうで常勤1人と非常勤が2人、交互で来ると、常に2人体制を持っていただいているんですが、小児科医に関しては話を聞きますと1人体制で、その方が休まれると緊急のときは見てもらえないというような状況になっているようでございますが、そういった対応も今後していかないといけないと思うんですが、小児科医についての今の現状と今後の対応をどう考えているのかお尋ねいたします。
    ○保健福祉課長(瀬川光雄君)
     小児科医の現状ということでございますが、先ほど議員が言われたとおり、徳洲会の病院に医師がいるということでございます。特に産婦人科医については、先ほどおっしゃるとおりです。島内の各病院の専門といいますか、そういった方がいないということで、小児科医については両町でやはり確保するということで、徳洲会病院等にも、それから島内の医師会にも要望していきたいと考えております。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○8番(橋口和夫君)
     8ページです。目の4、健康増進事業費、施設維持補修で920万円出しておりますけれども、説明を求めます。
    ○保健福祉課長(瀬川光雄君)
     健康増進事業費の920万円の補正につきましては、タラソ施設の機器の補修ということで今回計上しております。
    ○8番(橋口和夫君)
     タラソ施設も大分補修がこれからもかさんでいくのかなと思っておりますけれども、やはり塩水を使って、海水を使ってやっている部分、腐食等が見受けられると思っております。それと使っている機材が国内製じゃない、外国製の機材とかもまだまだ使っているのでしょうか。
    ○保健福祉課長(瀬川光雄君)
     タラソ施設における機器については、当初の建設時において外国製の例えばポンプであるとか、そういったものがドイツ製とかいうことになっております。機器については、国産で対応できるものについては、順次、国産のほうに切りかえをしている状況でございます。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、5款農林水産業費から6款商工費までの質疑を許します。
     事項別明細書8ページ下段から12ページ上段までです。
     質疑ありませんか。
    ○8番(橋口和夫君)
     10ページです。目の24、地域おこし協力隊事業、補助職員の賃金が減額になっております。この地域おこし協力隊、金城さんがいると思うんですけれども、その方がもうやめられたということでいいんですか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     この部分は金城さんのほうじゃなくて、金城さんは商工会費のほうで組んでおりまして、今年度2名を予定していたのですが、残念ながら応募はしたのですが辞退をされたということで、今回の12月議会においてこの部分を廃目という形にしようと思っております。よろしくお願いいたします。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、7款土木費から8款消防費の質疑を許します。
     事項別明細書12ページ中段から14ページ中下段までです。
     質疑ありませんか。
    ○10番(山下幸秀君)
     14ページの目の2、社会資本整備総合交付金事業、2,000万円補正をしてありますけれども、工事の説明を求めます。
    ○土木課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     内城B団地の非現地建てかえに伴う世之主団地の造成工事費でございます。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、9款教育費から13款予備費までの質疑を許します。
     事項別明細書14ページ下段から18ページまでです。
     質疑ありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     17ページです。災害復旧費のほうで、有線テレビ、サンサンテレビの復旧工事費が432万円ついております。22号台風の被害ですが、台風被害ではまだ少ないほうだったのですが、これは災害保険に入っていたかなと思うんですが、そのほうはどのような対応になっているのかお尋ねします。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     保険に入っておりますので、保険のほうから適用がされると思います。
    ○7番(中田隆洋君)
     大体災害で全額補償だったかなと思うんですが、どのような保険でしたか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     全額とはいかないと思いますけれども、災害についてはかなり査定の期間が長期間にわたりまして、これまでも2年ぐらいかかったケースもございますので、現状ではまだ何割とかいうことはしっかり把握ができていないところでございますけれども、後年度に保険で歳入として入ってくるということになります。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、第2表債務負担行為補正の質疑を許します。
     5ページから6ページまでです。
     質疑ありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     5ページ、債務負担行為補正でございます。一番上段のほうで来庁者用駐車場借り上げ料として30年度で年間で62万4,000円、月額計算すると5万2,000円の駐車料を借りる予定となっているみたいですが、場所がどこになっているのか、何台分の駐車スペースなのかお尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     債務負担行為の来庁者用駐車場借り上げ地につきましては、役場裏の民間の用地を借り上げる予定でございます。名前は弘野さんの土地でございます。役場の真裏です。月額5万2,000円ということで。台数につきましては、まだ詳細に把握はできておりませんけれども、借り上げの契約をしてから駐車スペース等のラインを引いたりとかいう作業に移行していきたいと考えているところです。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     同じく債務負担行為の中で中段より下のほうですが、沖永良部空港化学消防車管理委託費が30年度、年間で430万円計上があるんですが、この根拠はどのような根拠になっているのかお尋ねいたします。
    ○土木課長(皆吉泰智君)
     県のほうで購入していただいている化学消防車が2台ございますけれども、それの管理でございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     この数字の根拠はどういった計算でこのようになるのかというお尋ねだったんですが、県からこれで委託をしろという命令か、そういった指令があったのか、沖永良部空港管理事務所、山田海陸航空とするのかと思うんですが、計算はどのような方法でこのような金額になるのかお尋ねいたします。
    ○土木課長(皆吉泰智君)
     年間を通して車をやはり動かしたりしないと、急な場合に動かない場合があったりいたします。年間の維持管理に伴う人件費が主なものでございます。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、第3表地方債補正の質疑を許します。
     7ページです。
     質疑ありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     地方債の補正ですが、社会資本整備債と非常用発電の事業債ですか、これは一般財源からの地方債の組み入れだと思うんですが、1点だけ、公営住宅建設事業債のほうが起債額が約2,920万円ほど大幅に借り入れ限度額を上げているんですが、この理由の説明を求めます。
    ○土木課長(皆吉泰智君)
     土木課でやっておる町営住宅でございますけれども、今回、ヘーバル住宅2号棟の補修をしておりますので、それの額が確定したということでございます。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第65号、平成29年度和泊町一般会計補正予算(第5号)の議決についてを採決します。
     この採決は起立によって行います。
     議案第65号、平成29年度和泊町一般会計補正予算(第5号)の議決については、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
    ○議長(永野利則君)
     起立多数です。
     したがって、議案第65号、平成29年度和泊町一般会計補正予算(第5号)の議決については、原案のとおり可決されました。

    △ 日程第9 議案第66号 平成29年度和泊町国民健康保険特別会計補正予
                 算(第2号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第9、議案第66号、平成29年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第2号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第66号、平成29年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第2号)は、歳入については県支出金2,277万4,000円及び国庫支出金930万9,000円の増額、繰入金713万2,000円及び療養給付費交付金684万4,000円の減額などの予算措置でございます。
     歳出では、保険給付費1,361万3,000円の増額等の予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     ないようですので、質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第66号、平成29年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第2号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第66号、平成29年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第2号)の議決については、原案のとおり可決されました。

    △ 日程第10 議案第67号 平成29年度和泊町介護保険特別会計補正予算
                 (第2号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第10、議案第67号、平成29年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第2号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第67号、平成29年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第2号)は、歳入では保険料560万2,000円の増額及び繰入金398万6,000円の減額などの予算措置でございます。
     歳出では、保険給付費700万円の増額などの予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第67号、平成29年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第2号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第67号、平成29年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第2号)の議決については、原案のとおり可決されました。

    △ 日程第11 議案第68号 平成29年度和泊町下水道事業特別会計補正予算
                 (第2号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第11、議案第68号、平成29年度和泊町下水道事業特別会計補正予算(第2号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第68号、平成29年度和泊町下水道事業特別会計補正予算(第2号)は、農業集落排水事業中部地区の下水道事業への編入に伴う使用料の追加、人事院勧告に基づく勤勉手当及び行政職給料表の改正に伴う人件費の調整並びに地方債の減額などの予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第68号、平成29年度和泊町下水道事業特別会計補正予算(第2号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第68号、平成29年度和泊町下水道事業特別会計補正予算(第2号)の議決については、原案のとおり可決されました。

    △ 日程第12 議案第69号 平成29年度和泊町農業集落排水事業特別会計補
                 正予算(第3号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第12、議案第69号、平成29年度和泊町農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第69号、平成29年度和泊町農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)は、農業集落排水事業中部地区の下水道事業への編入に伴う使用料の減額、地方債の減額、人事院勧告に基づく勤勉手当及び行政職給料表の改正に伴う人件費の調整などの予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第69号、平成29年度和泊町農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第69号、平成29年度和泊町農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)の議決については、原案のとおり可決されました。

    △ 日程第13 議案第70号 平成29年度和泊町水道事業会計補正予算(第2
                 号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第13、議案第70号、平成29年度和泊町水道事業会計補正予算(第2号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第70号、平成29年度和泊町水道事業会計補正予算(第2号)は、収益的支出において、人事院勧告に基づく勤勉手当の率及び行政職給料表の改正に伴う人件費の調整並びに動力費などの追加の予算措置で、資本的収入においては、固定資産売却代金の追加の予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     収益的収入及び支出、資本的収入及び支出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第70号、平成29年度和泊町水道事業会計補正予算(第2号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第70号、平成29年度和泊町水道事業会計補正予算(第2号)の議決については、原案のとおり可決されました。

    △ 日程第14 陳情第6号 特性マップ公表に伴うNUMOによる「核のゴミ最
                 終処分場」に関する貴自治体内での説明会の拒
                 否を求める陳情書
    ○議長(永野利則君)
     日程第14、陳情第6号、特性マップ公表に伴うNUMOによる「核のゴミ最終処分場」に関する貴自治体内での説明会の拒否を求める陳情書を議題とします。
     お諮りします。
     陳情第6号については、会議規則第92条第2項の規定によって委員会の付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、陳情第6号については委員会の付託を省略することに決定しました。
     これから討論を行います。
     討論ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから陳情第6号、特性マップ公表に伴うNUMOによる「核のゴミ最終処分場」に関する貴自治体内での説明会の拒否を求める陳情書を採決します。
     この採決は起立により行います。
     この陳情を採択することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
    ○議長(永野利則君)
     起立多数です。
     したがって、陳情第6号、特性マップ公表に伴うNUMOによる「核のゴミ最終処分場」に関する貴自治体内での説明会の拒否を求める陳情書は採択されました。

    △ 日程第15 議員派遣について
    ○議長(永野利則君)
     日程第15、議員派遣の件についてを議題とします。
     お手元にお配りした議員派遣の件について、会議規則第120条の規定により、議員の派遣を決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議員派遣の件については、お手元にお配りしたとおり決定しました。

    △ 日程第16 議会運営委員会の閉会中の継続調査申出について
    ○議長(永野利則君)
     日程第16、議会運営委員会の閉会中の継続調査申出についてを議題とします。
     議会運営委員長から、会議規則第75条の規定によって、お手元にお配りした議会運営に関する事項等について、閉会中の継続調査の申し出があります。
     お諮りします。
     委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定しました。

    △ 日程第17 各常任委員会の閉会中の継続調査申出について
    ○議長(永野利則君)
     日程第17、各常任委員会の閉会中の継続調査申出についてを議題とします。
     各常任委員長から、会議規則第75条の規定によって、お手元にお配りした閉会中の継続調査の申し出があります。
     お諮りします。
     各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定しました。

    △ 日程第18 特別委員会の閉会中の継続調査申出について
    ○議長(永野利則君)
     日程第18、特別委員会の閉会中の継続調査申出についてを議題とします。
     議員定数調査特別委員会委員長から、会議規則第75条の規定によって、お手元にお配りした閉会中の継続調査の申し出があります。
     お諮りします。
     特別委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、特別委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定しました。
     これで、本日の日程は全て終了しました。
     会議を閉じます。
     平成29年第4回和泊町議会定例会を閉会します。