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更新日:2021年3月23日

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第2日(3)

発言者

東 弘明

発言内容

○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、東弘明君の質問を許します。
○5番(東 弘明君)
 皆さん、こんにちは。
 公明党の東でございます。平成30年第1回定例会を迎えました。万物のワカメが生え、そして新しい季節を迎えるわけなんですけれども、今回、教育行政について4点、壇上より質問をさせていただきます。
 教育行政について。
 ①本町では、いじめ、不登校といった問題はないと聞いているが、実際の教育現場、和泊中学校、内城小学校においては、いろいろな問題があるようである。これらの問題について、これまでどのような対応をしてきたのか、具体的にお答えください。
 ②問題が生じた時点で、教育行政の重点施策第1項の2に生徒指導の充実とあるような取り組みを徹底して行ってきているのか、お尋ねします。
 ③教職員と生徒の信頼関係が悪化した際に、教育委員会はどのような対応をしているのか、お尋ねします。
 ④点目に、内城小学校舎に外から入るときに滑りやすいフロアがあり、子供が転倒したケースがあるが、その後、改善がなされたのか。また、内城こども園でも同じようなケースがあったが、改善措置は進んでいるのかをお尋ねします。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 東議員の教育行政に対する質問にお答えをいたします。
 まず1番目の、いじめ、不登校についてであります。
 いじめや不登校については、毎週行われる生徒指導部会の中で、生徒の小さな変化を見逃さないように情報交換を行い、対応策を話し合って共通実践を図っています。問題行動が発生した場合は、職員で共通理解を図り、児童・生徒の指導のあり方や保護者への連絡、生徒の今後の生活行動のあり方など、連携を図って解消に努めています。
 発生した事案について、一時的な改善をもって解消とするのではなく、引き続き見守っていく姿勢で、児童・生徒の生活の様子についても、家庭と連絡、連携をとりながら見届けをしています。
 不登校については、複数名の児童・生徒がおり、その原因については、家庭環境や学業不振、気力の減退などが考えられます。担任を中心に、各学年部で保護者と連携をとりながら、家庭訪問を行うなどして登校を促しています。また、生徒とは、教育相談を通して自己決定を促し、できるところから登校への意欲を引き出したり、安心感を与えたりするなどして対応しています。
 学校だけでなく、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーとも連携をし、個々の児童・生徒に応じた対応を行っています。
 現在、中学校では、高校入試、高校等への進学に向けて、小中学校では卒業式、修了式に向けて、児童・生徒の1年間の成長を認め励ますことができるよう、職員一丸となって取り組んでいます。
 これまでには、学校、教師と保護者との信頼関係を損ねるような事案も発生しましたが、その都度、児童・生徒の状況を踏まえ、児童・生徒の今後の成長のために、学校や保護者、教育委員会が何をなすべきかを話し合いながら進めてきているところであります。
 教育委員会としましては、どうしたら解決できるかという方向性を持ち、時間がかかるかもしれませんが、粘り強く取り組んでいけるよう、学校、家庭、地域の役割を再確認しながら努めていく所存であります。
 2つ目の質問にお答えをいたします。
 重点施策の第1項の2、生徒指導の充実は、児童・生徒一人ひとりに成就感や達成感を味わわせる教科指導や学級経営の推進、学び方や学業指導の徹底、いじめや不登校、問題行動への早期対応と学校・家庭・地域・関係機関との連携が挙げられています。
 問題の未然防止のためには、児童・生徒一人ひとりの成就感や達成感を味わわせることが大事ですので、授業の中で能力発揮の場所をつくったり、互いに認め励ます場をつくったりしながら自尊感情や自己有用感を育みます。また、朝の会や帰りの会、給食時間、清掃時間も児童・生徒のよさや特徴を把握し、声をかけて伸ばしたり、間違いに気づかせたりする大切な時間でもあります。
 問題行動が発生した場合は、即座に対応できるように、生徒指導部会や職員連絡会などで情報の共有に努めます。担任や生徒指導主任、養護教諭、管理職がそれぞれの役割を発揮して児童や生徒に対応できるよう努めています。必要に応じて保護者にも連絡をとり、学校がどのような意図で指導したのかを理解していただくとともに、児童や生徒がどのような状況、心境でいるのか、家庭での見守りや指導のあり方を共有できるように努めています。
 日ごろからの取り組みとしては、いじめアンケートなどを実施して、問題行動の早期発見・早期対応に努めるとともに、互いの人間関係づくりを促す教育活動を積極的に展開できるよう努めています。教育委員会も、学校の取り組みをより効果的に進められるように、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなど、関係機関の連携の充実に努めていきたいと考えております。
 3つ目の質問にお答えをいたします。
 授業を初めとする教育活動は、教師と児童・生徒の信頼関係の上に成り立っています。本来、信頼関係が構築されているべきなのですが、指導が徹底していなかったり、児童・生徒の様子を的確に把握できなかったりすることにより、信頼関係が十分でない場面も出ています。
 教育委員会としては、問題の的確な実態把握に努めるとともに、児童・生徒の側に立って、学校とともに問題解決の糸口を探し、またPTA、保護者、関係者と連絡をとり合いながら、解決策について協議を重ねているところであります。
 信頼関係を築いていくために大切にしたいことは、次の3点です。
 まず1点目は、授業の充実です。
 授業は、児童・生徒が学び、成長する場所であり、自分が力を発揮したり、友達の頑張りを認め、励ましたりする時間です。子供たちが頑張る時間をつくってやることが大事であります。
 2点目は、子供の話をじっくり聞くところです。
 子供は、生活のさまざまな場面で、自分を主張したり、自分の居場所を見つけたりします。居場所づくりや子供と向き合う努力をすることが大事だと考えております。
 3点目は、学校の教職員のチームワークです。
 学校は組織体ですので、校長をリーダーとして、それぞれが同じ目的に向かって、それぞれの役割を発揮していくことが大事です。
 今述べました指導内容を充実し、指導の改善を図っていくことで問題の再発防止に努めています。地域の教育力や保護者の学校への思いを学校のエネルギーとして生かせるように、関係機関との連携にも今後さらに努めていきたいと考えております。
 4点目の質問にお答えをいたします。
 内城小学校の玄関フロアの改善につきましては、学校とも協議をして、梅雨時期までの改修を計画しておりましたが、本年度の予算で対応できるめどが立ちましたので、本年度中に防滑シートへの張りかえを予定しております。作業は、学校行事に支障がないよう、春休み中に実施することとしており、現在、事務を進めているところであります。
 内城こども園の件につきましては、町民支援課によりますと、既に、雨天時に雨しぶきがかかる犬走り等にはゴムシートを敷き、滑らないように処置を講じているとのことであります。また、子供たちには、走らない、廊下から外に出ないように指導し、湿気が中へ入らないよう外ドアを閉めるなどの処置を講じ、子供の安全対策に努めております。
○5番(東 弘明君)
 この件を質問したのは、総務文教委員会で学校訪問をさせていただいたんですけれども、その折に、総括で和泊中学校で質問させていただきました。目に見えないいじめとか不登校とか、そういうことはないのかという質問に対して、本当に教育長から喜ばしい返事をいただいたわけなんですけれども、その段階では喜ばしい、だけども、今現状を見たときに、本当にそうでなかったなと。そういう不信、不満、そういうのがたぎってきました。
 本町においては、教員、生徒に恵まれて、いじめ、不登校、そういうのはないということで、僕はそれを信じていました。だけども、火種の、いろんな問題を聞いてみたときに、じゃ、その問題の本質というのはどこにあるのかということだと思います。
 これ、後のほうでも出ますけれども、教師と生徒の中にひずみが出たときに、どう教育委員会として、また学校として対応して、それを解決するのか、その解決ができなかったがばっかりに、きのうの前議員からもあったように、卒業証書の、内城小では学校崩壊という、そういう言葉等も出てきているわけなんですけれども、実際に教育委員会として、その場その場で本当に的確な、正確な、そういう対処ができてきたのか。
 火事の現場でも、小さいときに火を消せば簡単に消えます。だけども、燃え盛ってしまえば、それは鎮火するのは難しいと思います。学校現場、教育の現場でも同じことだと思います。まず、学校で問題が起きたときに、初期の段階で、学校、生徒、父兄、PTA、教育委員会、そして我々も同じ立場だと思います。そういう現場の的確な処理、それに対して、今ここまで問題が大きくなってきたわけなんですけれども、教育長、教育委員会でその問題にどう、今後のこともあるんですけれども、対応していくのか、そこのところをお聞かせいただきたいと思います。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 いじめの問題について、まず最初にお答えしたいと思います。
 毎月、生徒指導の月例報告というのが提出を各学校からされます。その中に、いじめの認知件数というのを記録するようになっています。子供たちのいじめのあった月もあればそうでない月もあります。私が月例報告でいじめの件数を認知しているのは十二、三件で、これは小学校です。中学校でも、今までに五、六件ありました。
 そして、いじめは、すぐに解決できるのもあるわけで、いじめた側といじめられた側に指導することによってすぐに解決のできるようなものは、それはどういうのか。今のいじめの定義は、いじめられた当の本人が、他人から精神的、物理的に加えられたことで、これはいじめだといじめられた側が認知したら、いじめと認めなさいというふうになっています。それで、結局、そういうふうないじめのアンケート調査にのってくるわけです。それで、例えば悪口を言われたとか、物を隠されたとか、あだ名を言われたとか、こういうようなものなので、結局子供同士を呼んで、もう次から言うなよと、次からこういうことをするなよと、これですぐ解決できるのもあるわけです。
 そして、中には長引くものもあります。そういうようなものについては、先生方は解消したというようなことは思わないで、まだ何か続いているんじゃないかなと常に関心を持ちながら、そういうものについては対応していきなさいと。そしてまた、子供同士で解決つけないものであれば、保護者を呼ぶ、そして関係者を呼ぶ、そして子供の悩みをしっかり捉えて対応してくださいと、こういうふうに指導しております。
 そしてまた、いじめは、同じいじめじゃなくて、いろいろなケースがあるわけですね。それに応じた指導も必要なので、いじめの実態を的確に捉えた指導ということを学校にはお願いしているわけです。
 不登校については、これはもう再三、以前から私は申し上げておりますけれども、町の重要な課題の中に2つありますと。その一つは、学力向上と不登校ですということは申し上げてきました。
 そして、現在、不登校と学校の先生方が認知しているもので、小学校では大体5件ぐらい、中学校では十六、七件あります。この対応については、学校外のスクールカウンセラーとかスクールソーシャルワーカーとか、そういう方々にお願いして、一人ひとりの子供の心の内を聞いてくださいと、そして解決策も考えてくださいと、そしてまた学校の先生方も子供の心をやはりよく聞いて、個々に対応しなさいという話をしていますけれども、不登校は10人おれば10人ともその背景は違うわけです。個に応じた指導というのをしなければ、しかしこれがなかなか難しい。
 先ほども、原因の中には、家庭環境の問題もあったり、学校に登校する意欲が減退をしたり、また病的なものもあるし、精神的に悩んでいるものもあります。だから、非常に対応は難しいけれども、焦ることなく、地道に誠意を持って、子供の不登校解消に向けて努力をするようにと。もうこれは、一人ひとり、背景が違いますので、ケース・バイ・ケースで対応してくださいというふうに先生方に指導しているところであります。
○5番(東 弘明君)
 これ、ある教育機関の教育長の捉え方なんですけれども、学校のクラスに問題行動を起こす子がいると、どうするか。その先生いわく、学校で、困った子ではなく、困っている子供と見ることが一番大事なんだという。不登校とかいじめ、全てあると思うんですけれども、最初から先生とかを困らせたいと思う子はいない。勉強についていけなかったり、集団生活が苦手だったり、心ならずも問題行動に及んでしまう。つまり、困っている子供なんだという捉え方が一番大事じゃないかなと思います。
 その子供に本当に寄り添っていく、そして、どうすればその子供が立ち直ってくれるのか、そこの中にソーシャルワーカーとか、いろいろ子供にケアをする、そういう方々がおると思うんですけれども、本当に困った子供じゃなくて、学校側が困っている子供じゃなくて、その子供がみんなについていけない、だから問題行動を起こすんだよという、その問題行動に対して適切な励ましができれば、本当に将来、明るい展望が開けてくるし、みんなについていけるようになってくると思います。その中で一番大事なことだと思うんですけれども、またこれは先生、教員の度量、そういうのもいろいろあると思うんです。
 文科省のあるべき教師像という、そういうのがあるわけなんですけれども。「『教育は人なり』と言われるように、国民が求める学校教育を実現するためには、子どもたちや保護者はもとより、広く社会から尊敬され、信頼される質の高い教師を養成・確保することが不可欠である」という、これ教育委員会にお願いしたいことなんですけれども、教職に対する強い情熱が先生方にあるのかどうか。
 「教師の仕事に対する使命感や誇り、子どもに対する愛情や責任感などである」と、「また、教師は、変化の著しい社会や学校、子どもたちに適切に対応するため、常に学び続ける向上心を持つことも大切である」という、総合的な人間力というものあるわけなんですけれども、「教師は教師である前に、子どもたちの人格形成に関わる一人の人間として、豊かな人間性や社会性、常識と教養、礼儀作法をはじめ対人関係能力、コミュニケーション能力などの人格的資質を備えていることが求められる」と、「また、教師は、他の教師や事務職員、栄養職員など、教職員全体と同僚として協力していく」、コミュニケーション、チームワークというのが大切であるという文科省からの答申もあるわけなんです。
 本当に、学校現場で、教師一人ひとり、頑張っている教師もいるだろうし、またそこにいってない教師もいるだろうし、そのときに、いっていない先生に対する教育委員会としての教育の仕方、今現在、和泊町でどういう教育姿勢で挑まれているのか、お聞きします。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 一時、サラリーマン教師という言葉がはやった時期があります。教師になっている人たちに、教育に対する使命感がないとか、教育に対する情熱がないとかいうことで、サラリーマン教師という言葉がはやりましたけれども、今、町では、教師の力量を高めて、子供たちの指導ができる、そういう教師を育てなければならないということで、先ほども答弁をしましたけれども、授業の充実ということで、授業の充実は、教師の力量が高まらないと充実した授業はできないし、それで授業の中で子供たちが成就感を味わったり自己有用感を味わったり、そしてお互いに励まし合って認め合ったりする、そういう授業が展開できるような教科指導の研修というものをして力をつけています。
 2点目は、生徒指導の充実というのは、和泊町の教育大綱の中の、1番目は学力の向上であり、2番目には結局生徒指導の充実というのを挙げてありますけれども。この生徒指導の充実こそ、生徒の成長にかかわる人格形成に非常に大きな役割を果たしますので、このことについては、やはり職員の力量を高めないとなりません。
 それで、いろいろな方々をお願いしたり、また先生方に自主的にそういう研修には参加をして、とにかく今の先生方に不足しているというのは、先ほど議員のほうからも言われましたが、コミュニケーション能力が弱いんですね。人と話をする、人の表情を見て対話をする、場を見て話をする、そういうのに欠ける。自己主張ばかりする教師、そういうのがだんだんふえつつある。やはり、それでは教育はできない。自分の考えを押しつけるだけではできませんので、コミュニケーション能力を植えつけたり、人間関係を構築するためにはどういうことがいいのか、つまり人間性の育成、そういうこともあわせて指導しています。
 そして、生徒指導に関しては、先ほど議員の指摘もありましたように、カウンセラーマインド、つまり子供たちの話に耳をしっかり傾けて、子供の話をじっくり聞いて、それに対応した指導、つまり子供が納得する指導、そういうものが行えるような研修をして、とにかく子供と教師との信頼関係がしっかり構築できるような、そういう指導をしているわけだけれども、先生方の中には、やはり力量に個人差があるので、なかなかだなとは、指導の難しさ、そして力量発揮させるものの難しさ、そういうのを感じているところであります。
○5番(東 弘明君)
 力量の差、これは個人差、自分たちもみんな個人差はあるわけなんですけれども、その中で、必要最小限度で生徒指導に立たれる教員という、先生という、そういう甘えが許されない。1人の先生の影響力が、その1クラスならず、また学校全体にどういう影響を及ぼしていくのか。
 この和泊中学校の問題をとってみれば、教師はそれで当たり前と思っている、常識と思っている。その教育姿勢、それが一生徒にしてみれば許されない、そういうちょっとしたささいなことから和泊中学校の問題、ここまで大きくなってきたと思うんです。そのときに、多々いろいろな話を聞かせてもらっているその中で、教師は教師で自分を守ろうとする、生徒は行き場がなくなった。そこで、生徒が悪いんじゃなくて、どう、お子さんの心のケアも大事です。だけれども、その先生が本当に指導能力あるのか、時には病院の、医療のお世話になることもあるだろうし、教育養成、そういうことも大事だろうし、そういうときの対応というんですか、今回の和泊中学校の問題に対して、教育長として、どう感じ、また捉えておりますでしょうか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 私は、きのうも前議員の質問に答えた中に、西郷隆盛の話をしましたけれども、やはり本気になって子供に対応してほしいと。そのときには、問題行動が起きたのは生徒の責任じゃない、家庭の問題じゃない、地域の問題じゃない、やはり学校の先生の指導に原因があってこういう問題が発生したものと考えて、誠心誠意、本気に対応しなさいと、そういう指導をしています。
 また、その先生に対しても、教科指導の面、生徒との人間関係構築の面、そしてまた職員との人間関係構築の面、私生活の面、そういったようなことについて問題があるようであれば、校長はしっかり指導して、その先生が教師としてふさわしい教師になるように指導してくださいというふうに校長、管理職を指導しているところであります。
○5番(東 弘明君)
 管理職を指導する、管理職がどう対応したのかという結果が、今の卒業証書云々という、そういうところまできたわけなんですよね。
 じゃ、その結果として、そこまで大きくなった原因はどこにあるのかというのが、これからの、和泊町は教育の町を宣言しているわけなんですけれども、教育の町とは何なのかと、そういう一つひとつの問題を、学校挙げて、社会挙げて解決していく、その体験の裏づけの中に、和泊町は教育の町という、それがはっきり言えると思うんですよ。それなくして、子供のそういう問題があった、だけども卒業まで何も解決できなかった。じゃ、その問題は、翌年、今後の学校生活の中で、また同じようなことが起こり得る可能性があるわけなんですよね。じゃ、起こったときに、また同じことをするのかとなってしまうと思うんですよ。
 だから、一番大事なのは、この問題を解決できなかった一番の根っこ、そこがどこにあるのか。それは、子供さんも親御さんも悩みに悩んで、どこに相談しても何の解決策も見出せない、余計苦しむだけだという、それでは本来の、本当の一人の人間のためにどういう施しをしていけるのかという教育の指針、方針とは違ってくると思うんですよね。
 だから、本当に、今、内城小学校もしかりなんですけれども、問題が起きたときに、教育委員という立派な、管理職を経験したそういう方々が和泊町には教育委員としているわけなんですけれども、そういう問題があった、問題がある学校には、そういう担当というんですかね、補佐というんですかね、そういう教育の方々、また外からでもいいですよ、一緒になってこの学校の問題を真剣に、解決の方向に、いい方向に持っていけるように取り組む考えはないですか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 議員がおっしゃるように、この問題については、教育委員会を挙げて、そしてまた学校も挙げて、保護者も挙げて、地域の方々の協力もいただきながら、本腰を入れて解決に努めなければいけないなという思いと、二度とこういう事案を発生させないように、未然防止に努めていかなければならないなと。
 それと、こういう問題が発生するのには、やはり前兆もありますから、やはり早期発見・早期対応ということも視野に入れながら、いろんな施策を講じながら、この問題の解決に向かっては、教育委員会も全ての関係者の力もかりながら、本腰を入れて解決していくつもりでいます。そしてまた、それを継続していこうと、今、進めているところであります。
○5番(東 弘明君)
 教育現場でそういうことが起きたときに、本当に未然に、小さいときに的確に対処をしていく、そしてその後、1年間365日過ぎて、その問題がくすぶらないように、教育長はじめ教育委員会でしっかり対処していただきたいと思います。
 では、2点目に移ります。
 「豊かな心と健やかな体をはぐくむ教育の推進」という、そこの2点目の「生徒指導の充実」ということがあるわけなんですけれども、その3、教育長に、これ4点あるわけなんですけれども、それに対して和泊町でどういう対処しているのか、そこの説明をお願いできますか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 生徒指導の充実のための具体策をいろいろ掲げてありますけれども、その第1点目の「児童生徒一人ひとりに達成感や成就感を実感させる学習指導や学級経営の推進」というのでありますけれども、やはり学校の大きな仕事は何かというと、授業、教科指導なんですね。それの力量のある先生を育てるため、先ほどもお話をしたように、先生方の研修をして、授業力を向上させて、授業の中で子供たちが生き生き学習できる、そういうようなことをつくる必要があるということで、この1番目に学級経営の推進。
 学級というのは、子供たちが集団で生活をするところでありますから、集団でお互いに認め、励まし合って、ともに成長していこうという雰囲気をつくるのが大事なんです。そのために、学級経営というのは、担任をする先生が本腰を入れて子供たちの成長を願ってつくり上げていかなければならないわけですので、教科指導も大事だけれども、それと同じように学級経営というのも大事だということで、1番目にこれを挙げてあるわけであります。
 2点目に、「学習意欲や学び方を重視した学業指導の徹底」というのを挙げてあります。
 これは、和泊町の子供たちの学習を阻害している要因は何かというときに、私はよく学力向上推進委員会のときに指摘しますけれども、子供たちに勉強しようという意欲がないわけです。やる気のない者に幾ら教えても学習効果は上がらないわけで、その学習効果を上げるような、そういう授業を設計して授業に臨んでくださいと。そして、それと同じように、学業指導というのは、勉強の仕方ということを簡単に言えば教えるということであります。勉強というのは、結局わからないところをわかるようになるのが勉強なわけで、わかるようになるための方法を子供たちはわからないわけですね。そういうことも先生方はしっかり教えてくださいよと、そして学習意欲が湧くような子供を育ててくださいと。そして、この学習意欲を湧かせる方法は、何も先生方だけじゃなくて、家庭の力をかりなくてはならない、そういう家庭の力もかりて、この学習意欲を、本町の学習を阻害している要因、これについては対応してくださいというふうにしているわけであります。
 それと、3点目の「いじめや不登校、問題行動への早期対応」を掲げてあります。
 先ほども早期発見・早期対応ということを申し上げましたけれども、私は、校長先生や教頭先生たちにいつも話をすることがあります。それは何かというと、二宮尊徳が教えたことで、上農、農業のうまい人は、上農は草を見ずして草を取ると、中農、農業のほどほどにうまい人たちは、草を見て草を取る、下農、余り農業に本腰を入れてしていない人は、草を見て草を取らずというわけです。この草を見ずして草を取るというのは、やはり早期対応なんですね。
 だから、いじめはあるものと思って対応しなさいと。だから、いつも早期発見、問題がこじれて、発覚してからでは遅過ぎると、その前に見つけるような努力をしなさいということ。
 それで、不登校についても、不登校になってからの対応じゃ、なかなか解決ができないと思う。不登校の予兆がある、時々休んだりしたときに、これは将来、不登校に結びつく可能性があるんじゃないか、そういうことを早く見つけて、やはりそのように対応しなさいと、そういうことで3番目は挙げているわけであります。
 4番目に挙げてあるのが、問題行動が発生をしたときに、それに対応する能力を育てなければならないと思っています。先生方は、やはり問題解決能力というものをふだんから育てていかなければならいことでありますので、先生方の研修を通しながら、そしてまたいろいろな体験活動を通しながら、人間的に成長して、全ていろいろな生徒が、100人おれば100人の生徒が違っているわけで、その違った生徒に対応できるような、そういう先生でなければならないわけで、一部の子供たちには好かれるけれども、全てにとかいうようなわけにはいかないところがありますが、やはり全ての生徒に信頼される、そういう先生になるような努力というのは、これはもう和泊町の、西郷南洲翁が言っているように、上に立つ人たちは手本になる、見本になる、そういう行動をしなさいというのがありますけれども、やはり信頼関係の構築に一番大事なことは、ああ、あの人なら信頼できるというふうに言われるような、そういう手本を示した模範となる生き方というようなのも指導しているところであります。
○5番(東 弘明君)
 一番大事なことなんですけれども、本当に生徒に対する、教育機関、先生方の、先生方も古い先生がいいのかといえば、長年の経験のある人がいいかといえば、そうでない人もいます。また、新任で、大学を出て、教員免許を取って赴任してくる先生がだめかといえば、そうでもないんですよね。長くしたからいいということじゃなくして、また新しいから悪いということじゃなくて、教育に対する姿勢、取り組み、そういうものが一番大事になってくるだろうと思っております。
 その中で、ある先生は1クラスを預かって、その中には、できる子もおれば、できない子もいる。この自分のクラスに30人いたら、三十人三十色です。学力を向上させていくためには、この教師は、30人一人ひとりの性格、意欲、全ての面で総合力に判断しながら、1クラスをどう同じように上達させ、そして人格をつくっていくのかという、そういう努力はいい先生です。
 だけども、先ほど教育長からサラリーマン教師という、そういうお言葉あったわけなんですけれども、先生でも、自分の学業時間を教諭の仕事と捉えている先生のもとでは、いい生徒は育まれていかないと思います。そういうアンバランス、よい面もあれば悪い面もある。
 じゃ、そういうときに、これは教師指導という形になってくるわけなんですけれども、これは学校間でもいろいろ、管理職を中心にしながら、取り組みというのは全体的にしていると思います。
 ただ、そこで困るのは、学校の中で、不登校の子供がおったり、困らせる子供がおったりというのがあるんですけれども、教師の中に、先生の中にもそういう教師がいると思うんですよね。実際に、そのときに教育委員会として、この学校のこのクラスの教師にふさわしいのか、ふさわしくないのか、そういう判断基準も一番大事だと思うんですよね。
 そして、この教師に対して、一人前の立派な教師にするためには、時にはきついことも言うことが大事だろうし、そういう対策も講じていくことが、その教師が転校して、ほかの学校に行ったりしたときに、長い目で見れば、その教師のためにも役立つことだと思うんですよね。時にはなぎなたを振るうという、そういう対処とかは時にはされますか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 先ほど、議員がおっしゃったように、若い先生で、採用されて間もない先生で、指導力はそうではないけれども、教育に対する情熱があるために、子供たちは一生懸命ついてくるという先生もおり、経験が豊富であるけれども、子供たちからは余り信頼されないという。
 やはり、教師にとって一番必要なのは私は何かといえば、学ばざる教師は教える資格はないというわけで、常に目の前にいる生徒は一緒であると思ってはならない。毎年、変わってきているわけですね。この生徒に対応した教育というものは、学ぶ教師が教えられるのであって、学ばない教師、自己成長を願わない教師では困るわけで、それで、今、指摘をされたような先生が対応したときには、そういうことについて話をして、和泊町でもそういうのがありましたがという。
 今、特別支援教育の視点に立って教育をしなさいとなっています。特別支援教育の視点にというのは、子供一人ひとりの学び方には変わりがあると、変わりがあるから、変わっているところの個人のニーズに合わせた教育をしなさいというのが、この特別支援教育の視点に立った教育です。
 とても、和泊町の事例だと思いますけれども、生徒の実態がわからないで、宿題いっぱい与えていって生徒に苦痛を与えるとかいうようなことがあってはならないわけで、だからそういう先生には、やはり学級に30人子供がおれば、その子供の一人ひとりに学び方が違うので、それに応じた個別指導計画を立てて指導していきなさいというふうな指導をちゃんとしています。そしてまた、その先生にも直接会って、このことについてはしっかり勉強して、一人ひとりの生徒に対応した教育ができるような先生になりなさいと厳しく指導はしてあります。
○5番(東 弘明君)
 よくわかりました。
 その中で、教育指導はしてありますと、してあるんですけれども、その教師が本当にそういう教育方針に基づいて取り組んでいるのか、成長しているのか、その過程がいじめとか不登校とか、そういうものを防止する根っこの部分だと思うんですよね。だから、指導はした。なんだけれども、その先生は全く変わらない、以前と同じなんだと思われたときには、そういう行動しかとっていないときには、そういう問題一つひとつの解決の方途にはなっていかないと思うんですよね。
 だから、この指導した後の過程で、その子を、一人の人間がどう変わっていくのか、それは先生であっても生徒であっても同じだと思うんですけれども、その後の過程、プロセス、そこのところがみんなが気をつけて見守っていくべきところだと思います。
 その中で、学びの森という、これも文科省からなんですけれども、「教育は人なり」という関連の言葉があるわけなんですけれども、この人は、結局、今月は生徒募集のために多くの中学校を訪問する機会がありましたと。その中で、ある中学校の校長から次のような話がありましたと。本校では、数年前まで吹奏楽部が全国大会に出場していましたが、顧問の転勤とともに衰退してしまいました。ところが、その先生が行った中学校、今では全国大会に出場ができるようにまでなったと。これは、一人の教師の存在によって、その学校の全国大会出場が左右されるということを示していますと。一人の教師、一人の先生でここまで違うんだと。そもそも、吹奏楽をA編成で全国大会に出場するためには大変な努力が必要です。半端な努力では不可能ですと。休日を返上し、夜遅くまで高度な指導をしなければ絶対実現できないことです。いや、それをしたとしても、全国大会に出場が実現できるとは限りませんと。
 今回、平昌オリンピックでメダルを13個取ったということなんですけれども、あれも強化ということで、1年365日、寝食をともにして、そしてみんなの意欲が高まったから、日本の国のために、じゃ自分たちが代表として何ができるのかという、そういうプライド、誇り、自覚、その前に、その結果として、そういうことができたと思うんですよね。
 「教育は人なり」という言葉があります。この言葉が示すように、教育は教師の力量に左右されますと。勇気を持って言えば、教育は教師力によって決まります。本来、公教育は差があってはならないものですが、そうとも言い切れない現実がありますと、個人差。小学校の保護者が、誰が担任になるかで一喜一憂したり、部活動にかける中学生が、すぐれた指導者がいる高校を受験したがるのはそのためですと。このことは否定できない事実であり、私たちは謙虚に受け取らなければならないことですと。
 教師には、それぞれ個性があります。性格も違えば、得意分野も違います。経験や指導法だって同じではありません。ベテラン教師だからできることもあれば、若い教師だからできることもありますと。大切なのは、一つは、1人の子供へ確かな愛情があること、2つ目に授業や部活動へひたむきな情熱があること、3つ目に教師としての誇りや使命感があること、これに尽きるのではないかと思いますと。それがあれば、新卒教師であろうと信頼されるでしょうと、それがなければベテラン教師であろうと信頼されないのであると。
 今日の教師に向けられるまなざしは厳しくなっていますと。これから、これまでの横並びの教師ではなく、一人ひとりの個性や専門性を生かした魅力ある教師が求められますと。それと同時に、教師集団が組織として機能し、学校力向上を図ることも求められますと。
 今回は、「教育は人なり」という言葉からさまざまなことを考えさせていただけたということであるわけなんですけれども、本当に教師像、一番大事なことは、どういう先生に、和泊町、教育委員会挙げて育て上げていくのかという、そういう方向性、それが一番大事だと思います。そのためには、教育長が陣頭指揮をとりながら、よい和泊町を目指して、しっかり取り組みをしていかなければならないと思います。
 そして3点目、教職員と生徒の信頼関係が悪化した際に、教育委員会はどのような対応をしているのかということであったわけなんですけれども、これは和泊町教育委員会殿、要望書、それが2017年8月23日に教育委員会にあったと思います。その件で、その後、教育委員会としての回答、それはどういうものでありましたか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 この要望書の件については、保護者とPTA会長が教育委員会にいらして、こういう問題がありますと、これの対応をお願いしますということでありました。
 そして、要望書の中には子供の書いた作文等がありました。私、作文にも目を通して、ああ、子供が大変悩んでいるなと、これは深刻な問題だな、そう思いました。やはりこの子が、そういう思いを抱きながら学校に来ているということが、これはもう大変なことだと、やはりこれはすぐ解消してあげなければならないなと、そういうことを思って、すぐその後、校長を呼んで、これは部活動に関する問題だから、その中でこういう深刻な問題が出ているので、校長として部活動の保護者会を開いて、この子の立場に立って解決策を考えてくださいということで、校長が帰って、結局、部活動の保護者会を開いてしてあります。
 そして、その後、どうなっているかということで、計画的に、また継続的に間隔を置いて、その子供がどういう状態にあるのかということも、主事のほうから学校に時々訪問して、そのことも聞くようにという指導をして、現在のところは大変喜んで学校に登校しているということを聞いて、安心をしているところであります。
○5番(東 弘明君)
 今、学校現場、本当に真面目な、頑張っている教師は働き過ぎで過労死、そういう問題等も出てくるということで、働き方改革の中で、公務員のそこのところもいろいろ緩和しようということで、部活に関しては、外部から指導者を要請して、そして子供の将来の展望を大きく開花させようという文科省の取り組み等もあるわけなんですけれども、この問題は、一番大事なことだと思うんですけれども、外からコーチをお願いして、そのコーチとのトラブルですよね。
 そのトラブルなんですけれども、実であれ不実であれということなんですけれども、その子供は後ろからリュックを蹴られたと、だけども当事者はそういうことはしていないと。そして、後ろを振り向いたら、ああ、すっきりしたという、そういう言葉を子供が聞いたから、その問題がいろいろ発覚し、大きくなってきたわけなんです。
 じゃ、そのコーチが、本当に生徒指導、生徒を牽引していく、それにふさわしいのかといえば、僕はふさわしくないと思います、人間にね、部活、部員に。この部員は優秀な部員で、この部員は足を引っ張る、その足を引っ張る部員がいるから、上達させるために部活で指導していくわけなんですよね。そこのところ、それが一番の根っこの問題だと思います。
 そういう問題を起こしたときに、学校側にこれはあると思うんですけれども、指導の立場で、このコーチを変えるとか、それにふさわしい、そういう顧問がいるわけですから、そういう対処がなされたかどうか、お聞きします。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 この問題については、外部コーチというので指導されていたわけであります。そして、顧問と外部コーチとは、よく連携をとりながら、やはり指導に携わっていたと聞いております。そして、このことについては、船に上るときだったというふうに私は作文で知りましたけれども、そのコーチはしていない、本人はされたと、堂々めぐりの状態でありますけれども、そういうことついては、やはり子供の側の立場に立って指導するようにと、コーチのほうにも校長を通して指導してあります。
 そして、今後、外部コーチを擁するときには、やはりもう昔のような熱血指導とかいうようなものは、昔、和泊中学校は、東議員も知っているとおり、全国大会のバレー大会で優勝したり、またテニスでも全国大会で優勝したりと、指導の先生方が子供に愛情を持って、鍛えに鍛えて、そういうのがあった黄金時期がありました。しかし、そのときの指導と今の指導とは、物すごく変わっているわけですね。あのころは、熱血、情熱を注いで、時間をかけてびしびし鍛えよったわけで、これ今は、コーチになる人は、コーチの心得を持って指導しなければならないという、ならないんじゃなくて、そういうのを身につけたほうがいいというふうになっていますので、これから学校がいろいろ外部コーチをお願いしなければならないので、そういうときには、やはり外部から指導する方々は、そのコーチングの心得を身につけてするように、そういうまた研修も開いたりして、コーチの力量を高めるようなことも今後は考えていかなければいけないなと。
 そしてまた、この外部コーチには手当が出ますが、これは余談ですけれども、今のところ、文科省が考えているのは、金額はどのぐらいになるかわからないけれども、骨を折って私生活を割いて指導されるわけだから、やはりそれに応じた金額が出るのはあるんだけれども、まだ決定はしていません。国が3分の1、県が3分の1、町が3分の1、そういう案が出ています。これが決定をすれば、県を挙げて、コーチになる方々の力量を高めるための研修会とかいうようなものが今後生じてきて、そういうトラブルというようなものはだんだん減ってくるんじゃないかな、そういうふうに思って期待をしているところであります。
○5番(東 弘明君)
 じゃ、そういう方向性で、しっかり教育行政の長として、しっかりそういう対応をしていただきたいと思います。
 ちょっと、きのうもあったんですけれども、内城小学校の問題。その内城小学校の問題の根っこに、教育長はどういうことを施し、そして問題の起因がどこにあったのか、それをちょっとお聞かせいただけますか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 この間、土曜日に内城小学校の保護者会がありました。教育委員会の指導主事にも出席をしてもらいました。そして、保護者会の様子を私に報告をしました。その中に、保護者の意見として、先生方には本気になって子供たちをよくしていこうという指導力はないと、力不足だとか、それから職員の中の連帯感がないとか、そういうような言葉が書いてありました。私は、そういうのがあり、そしてまた校長が報告していることと教頭が言うことと、そこに食い違い、校長はよくなってきていると言うけれども、教頭の書いているのはそうでもないという話があったとかいうのもありました。
 これは、やはりチーム学校で指導しなさいと指導している。一つの問題が起きたときに、この問題については、それを起こした先生だけの問題じゃなくて、全ての先生が当事者だという意識に立って、みんなで解決のほうに向かいなさいと、こういう指導をしていますが、金曜日の報告書を読んだときに、そういう姿勢が見られない。つまり、職員が本気になって問題を解決しようという意気込みが感じられない、問題に対処しようという真剣度が伝わってこない。
 やはり、今後は、この問題について、新しい年度を迎えるわけだけれども、残りは本年度は少ないけれども、少ない期間にも、やはり全ての先生が、この問題は解決しなければならない、そういう強い意気込みを持って対応することと、新年度に向かって、新しい体制でこの問題をどう解決していくかという方向性をしっかり示して、1年間を通して、もしできないところがあれば、どこが悪いのか、悪いところは改善をし、そして改善したことを進めながら、また悪いところが出てきたらまた改善をし、問題が解決するまでは、やはりこの問題には取り組んでいくという強い決意を持って全先生方は対応していかなければいけない、ゆゆしき状態になっていると私は認識して、今後そういった、入れてもらいたいなと、そういう思いをしているところであります。
○5番(東 弘明君)
 校長先生の報告と教頭先生の報告が食い違っていると、実際にはどの報告書が正しかったのかといえば、教頭先生のほうが正しかったわけなんですよね。そういう問題の本質、そこのところ、本当、本気になって、生徒の側に立って、教育現場で携わっていない、できない、多々いろんな問題があると思います。
 じゃ、その一番大事なことなんですけれども、内城小学校内で自助努力、自浄能力がないということであれば、教育委員会としてどういう施しをしていくのか、そこが一番問題を解決するためには大事だと思うんですよね。
 さっきも述べたんですけれども、教育委員会、教育委員の皆さん、管理職をされて、経験豊富で、そういう問題にも多々あっただろうという、そういう体験をされた教育委員の方の中から、内城小学校にどういう形で送り込めるか、それは教育委員会にお任せします、また町長にお任せしますけれども、問題が起きたときに、みんな総力挙げてと言うんですけれども、総力挙げてということは、そういうことじゃないですか。教育委員会、学校ということじゃなくて、そこに携わる全ての人が、その問題に真正面から向き合って、生徒の側に立って、生徒の言い分を聞いて、そして伸び伸びと健やかに教育を受けさせるという、その教育の原点、そこがちょっと薄らいでいるんじゃないかなと思いますけれども、そういうお考えはないですか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 私は、長年教諭をしていましたし、また教育行政にも長く携わってきています。私は、よくスローガンみたいなことを校長先生たちに話しますけれども、やはり教育の原点は学校が、子供が主役ですので、子供たちが喜んで登校して、教育を受けて、満足して家庭に帰る、そういう子供たちを育ててくださいというお話をしています。そのことに対して、多くの方々がかかわって、そして子供の成長を願う、そういうことをしなければならないなと。
 ところが、内城小学校では、そういうことが、やはりまだ先生方の取り組みとかというようなものは足らなくて、いろんなふぐあいが生じているわけだけれども、やはりいま一度、現場にいる先生方に教育の原点というものを深く感じてもらって、やはり使命感に立った教育の推進ということを強く訴えていきたいと考えております。
○5番(東 弘明君)
 これ、町長にちょっとお伺いしたいと思うんですけれども、いろいろ問題が生じている学校、そこのところに、本当にさっきも言ったんですけれども、経験豊富な教育委員の方々がおられるわけなんですよね。よく、天下りで、行政でも厳しいところは官僚が派遣をして、そこに入ってくるというケースがあるわけなんですけれども、厳しく学校で自助努力をしてもよくならない、そういう教育現場にどういう施し、どういう手だてができるのか、そういう観点で一番大事だと思うんですよ。
 学校でもだめ、PTAでもだめ、じゃ、そこで誰がどういう橋渡しをするんだという、そこのところ、どうですかね。大事なお子さんを預かって、学校にも行かない、もう学校にも行かない、転校するという、そういう学校に対して、自助努力だけでそれが本当に可能なのか、そこのところに担当を派遣して、そして管理職と一緒になって、地域と一緒になって、その問題に対処し、取り組んでいく必要があるんじゃないかと思うんですけれども、町長さん、どうですか。
○町長(伊地知実利君)
 今、議論を聞きながら、非常に重要な問題が今の現状だと、そういうふうに認識をしているところでございますが、先ほど教育長がお答えしているように、その問題を捉えて、学校現場と一体になって取り組んでいるということで、今、時間がかかる部分もあるでしょうし、解決できるものもあるでしょう。そういうことで、今、教育委員会のほうでは取り組んでいるということで、教育長だけじゃなくして、教育委員の皆さんも一緒になってその問題については議論をなされていると、そういうふうに思っています。
 私も、そういう問題を聞いて、学校の校長、そして教育委員会を一堂に会して、どう問題を解決していくのかということを議論いたしました。
 きのうもお答えしたように、私の立場からいって、どうしても当事者間が努力をしていかないと、人が言って、こうしなさい、ああしなさいではなかなか解決できない問題かと、非常に根が深いと、そのように思っております。ですから、そういう問題について、本当に当事者間が腹を割って話し合いをするという場をまず設けてくださいよということで、この件については、学校、教育委員会、それからご父兄の皆さん、会合をしたようでございます。ですから、人が入れば何でも解決できるという問題じゃないと、そのように思いますが、そこにはまた段階があるかと、そのように思っております。
 今後、このような議員の皆さんから、きのうからも教育委員会にいろいろご指摘をいただいているところでございますので、これは総合教育協議会の中でも議論を、この間、当初30年に向けた教育方針についても議論をしたところでございますが、その中でも教育委員の皆さんと議論をしてありますが、やっぱり、今言う、なかなかそういう妙薬といいましょうか、そういうのが見出せないところもあるかもしれませんが、やっぱり双方、教育委員会と私どもとの連携を密にしながら、学校現場とどう向き合っていくかということを議論していきたいと、そのように思っています。
 ほかの人を派遣するということも、それは一理あるかもしれませんが、教育委員会と具体的にどう取り組んでいくかということをもう少し煮詰めていく必要もあるかと、そのように思っておりますし、学校現場がどういう状況でこうなっているんかということも聞きながら、取り組んでいかなきゃいけないと、そのように思っておりますし、まだ回数は1回しかありませんが、学校から校長にお願いして、教育委員会と一緒に議論をしたことがあります。
 そのためには、こういう方法を用いて、双方の理解をしながらしていかないといけないんじゃないかというようなことをご提案申し上げまして、そういう会を持ったという報告は受けております。その内容については、詳しくは聞いておりませんが、PTA会長にも、やっぱり自分たちの問題として、一クラスの問題じゃなくして、PTA全体の問題として取り組んでくださいよということもPTA会長にもお願いしたり、PTA会長もそういうふうな取り組みをしていきたいと、学校とも議論をしているということを回答いただいたんで、今回の議会、きのうからきょうにかけて、学校のこの問題について、和中と内城小の問題について議論をして、教育委員会は教育委員会の取り組みとして教育長がお答えしているとおりでありますけれども、今後も突っ込んだ議論をしていかなきゃいけないなと、そのように思っております。
○5番(東 弘明君)
 しっかり、前向きに一歩踏み込んで、一遍取り組んで、実証実験、体験を、実際に取り組んでみなければわかりません、どういう結果が出るのか。一番大事なのは、自助努力で問題が解決できるのであれば、そのままほっておいてもよろしいです。だけども、これは事を急します。事を急するときに、学校内で、この問題を解決してくださいと言っても、なかなか難しいところがあるんじゃないかなと思います。そういうことで、和泊中学校、内城小学校の問題に関しては、教育委員会、教育長先頭で、問題に、事を急しますので、しっかり対処していただきたいと。
 それで、一つ、これ提案なんですけれども、議長にお願いするところなんですけれども、過去2年間の教育委員会の資料の請求をお願いしていただきたいと思いますけれども、よろしくお願いします。
○議長(永野利則君)
 それは、もう要請でいいですか。
○5番(東 弘明君)
 はい。
 質問はこれで終わりますけれども、議長から資料の請求をするということは、私個人じゃなくて、和泊町議員12名の方が、学校のこの問題に真剣に対処していただきたいし、また対処していくという、そういう思いで資料の請求をお願いしますので、よろしくお願いします。
 私の質問はこれで終わります。ありがとうございました。
○議長(永野利則君)
 これで東弘明君の一般質問を終わります。
 ここで休憩します。