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更新日:2021年3月23日

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平成30年第1回定例会

第1日

発言者

  • 全発言者

発言内容

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  • 平成30年第1回和泊町議会定例会会議録
    平成30年3月6日(火曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第1号)
     ○開会の宣告
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 会期の決定
     ○日程第3 諸般の報告
     ○日程第4 行政報告
     ○日程第5 施政方針説明
     ○日程第6 一般質問
            ・前 利悦議員
            ・松村絹江議員
            ・池田正一議員
            ・中田隆洋議員

     ○散会の宣告


    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(11名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     11番  桂   弘 一 君
       12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(1名)
       10番  山 下 幸 秀 君

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 田原義仁君 書記 芋高洋一君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名  氏   名    職   名     氏   名
    町長     伊地知実利君   耕地課長      亘 禎一郎君
    副町長    前田修一君    土木課長      皆吉泰智君
    総務課長   種子島公彦君   会計課長      永山美智代君
    企画課長   川畑裕一君    生活環境課長    和田清良君
    税務課長   東 茂久君    教育委員会教育長  逆瀬川勝久君
    町民支援課長 高田清蔵君    教育委員会事務局長 美野忠徳君
    保健福祉課長 瀬川光雄君    農業委員会事務局長 東 敏仁君
    経済課長   武 吉治君


    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     おはようございます。
     ただいまから平成30年第1回和泊町議会定例会を開会いたします。
     本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、川畑宏一君及び池田正一君を指名します。

    △ 日程第2 会期の決定
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、会期決定の件を議題とします。
     お諮りします。
     本定例会の会期は、本日から3月14日までの9日間にしたいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、会期は本日から3月14日までの9日間に決定しました。
     なお、会期中の会議予定につきましては、お手元にお配りしてあります会議予定表のとおりでご了承願います。

    △ 日程第3 諸般の報告
    ○議長(永野利則君)
     日程第3、諸般の報告を行います。
     諸般の報告につきましては、お手元にお配りしてありますプリントにより報告にかえさせていただきます。

    △ 日程第4 行政報告
    ○議長(永野利則君)
     日程第4、行政報告を行います。
    ○町長(伊地知実利君)
     改めて、おはようございます。
     平成29年第4回和泊町議会定例会以降の行政について報告をいたしますが、既に皆さんのお手元にお配りしたとおりでございますが、二、三、つけ加えたいと思います。
     1月19日に平成29年度離島緊急医療急患搬送の現況報告会及び意見交換会が開催されました。
     本県の離島緊急医療につきましては、自衛隊、県医師会を初め関係機関、団体のご協力により、離島住民の安心・安全に大きく寄与しているところでございます。急患搬送は危険を伴う業務でもあり、このようなことから、自衛隊及び海上保安本部の方々にも参加をしていただき、鹿児島県関係部局と離島市町村長とが緊急搬送の現状について認識を深め、諸問題について意見交換を行い、今後の離島緊急医療の円滑な運営に資するために毎年開催されているものでございます。
     事務方から、29年度の実績について報告がありましたが、本町の12月末日現在の搬送実績につきましては5件でございます。その5件のうち、自衛隊のヘリ搬送、それから県立病院のドクターヘリ搬送、この両機関で搬送されております。主な病状は、心筋梗塞がほとんどでございます。
     次に、2月22日に奄美大島と徳之島の世界自然遺産登録に向け、県が奄美各島でコース設定を進めている奄美トレイルの沖永良部島コース開通式がワンジョ公園でありました。式典の後にトレイルウオークがあり、50人程度の皆さんがワンジョ公園から半崎までの3キロの道のりを散策し、島の自然や文化を体感したところでございます。
     本町のトレイルは、和泊中心部から笠石海浜公園の10キロ、空港・フーチャ・西原の15.1キロ、ワンジョ・半崎の13.7キロの3コースを設定しております。
     次に、2月22日に地方自治法施行70周年を記念して研修会があり、講師に東京大学院薬学系研究科、池谷裕二教授を招聘し、「脳はだまして使え~やる気と記憶の秘密~ 脳を知って脳を活かす」をテーマとしてお話をしていただきました。
     引き続き、町村会定期総会が開催され、会長挨拶の後、全国自治功労者表彰に県内町村長5名、退職町村長2名、県自治功労者表彰に町村長6名、一般職員137名のうち、本町職員から6名の方々が表彰されました。
     次に、議案の審議に移り、主な議案は、平成30年の町村会の事業計画、それから一般会計、特別会計の5議案の平成30年度の予算の審議でございました。その提案された議案につきましては、いずれも承認をしたところでございます。
     その後、会長の選挙、副会長の選挙が行われまして、県町村会会長に伊集院現大和村長、副課長に森田俊彦南大隅町長、荒木耕治屋久島町長を選任したところでございます。
     次に、2月27日に郡の町村議会の各種協議会の会が開催をされまして、旧協議会の議案について提案され、内容は主に30年度の事業計画予算案の審議でございました。それぞれ提案されました議案につきましても、原案のとおり承認をして終わったところでございます。
     以上で行政報告を終わらせていただきます。
    ○議長(永野利則君)
     これで行政報告は終わりました。
     しばらく休憩します。
     休憩前に引き続き会議を開きます。

    △ 日程第5 施政方針説明
    ○議長(永野利則君)
     日程第5、施政方針の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     平成30年第1回和泊町議会定例会の開会に当たり、本町の基本的な施策である「活力ある産業の振興」、「教育文化の振興と心豊かな人づくり」、「社会福祉等の充実」、「交通基盤等生活環境の整備」に取り組み、「町民が輝き、活力と潤いと魅力あふれる花のまち」を実現するため、平成30年度施政方針並びに予算案を提案いたします。
     議会を初め町民の皆様の町政に対するご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
     国の平成30年度予算案は、「経済・財政再生計画」の最終年度の予算として、「経済再生と財政健全化」を両立する予算として編成されており、少子高齢化という最大の壁に立ち向かうため、「生産性革命」と「人づくり革命」を車の両輪として、2020年に向けて取り組んでいくこととしております。世界に胎動する「生産性革命」については、これを牽引し、世界に先駆けて実現することを2020年度までの最重要課題として位置づけ、その実現に取り組む、また「人づくり革命」については、長期的な課題であるが、「全世代型」の社会保障制度により、子育てや介護に対する不安なしに誰にでも活躍の場があり、お年寄りも若者も安心して暮らすことができる社会を目指すとしております。
     また、財政健全化については、基礎的財政収支の黒字化を目指すという目標を堅持し、同時に債務残高対GDP比の安定的な引き下げを目指し、歳出改革などを着実に実行するものとしております。
     一方、地方財政においては、課題として「『経済財政運営と改革の基本方針2017』等への対応」、「地方の一般財源総額の確保と地方財政の健全化」、「地方行政サービス改革の推進と財政マネジメントの強化」を挙げ、地域の実情に応じて、自主性・主体性を最大限発揮して地方創生などを推進することができるよう、安定的な税財源を確保すること、また「経済・財政再生計画」を踏まえ、国の取り組みと基調を合わせて歳出の重点化・効率化に取り組むこととしております。地方交付税などの一般財源総額については、平成29年度地方財政計画の水準を下回らないよう財政措置されており、平成29年度に創設された「公共施設等適正管理推進事業費」については、河川、港湾などの長寿命化事業やユニバーサルデザイン化事業を対象に追加するなど内容を拡充するとともに、移住促進事業などを後押しする「まち・ひと・しごと創生事業費」も前年度並みの予算が計上されているところであります。
     他方、経済の見通しについては、海外経済の回復が続く中、雇用・所得環境の改善が続き、経済の好循環がさらに進展する中で、民需を中心とした景気回復が見込まれ、物価については、景気回復により、需給が引き締まる中で上昇し、デフレ脱却に向け前進が見込まれるとしていますが、先行きのリスクとして、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響などに留意する必要があるとしております。
     このような動向を踏まえ、本町の平成30年度予算編成に当たっては、第5次総合新興計画や過疎地域自立促進計画の着実な推進と、平成27年度に策定した「わどまり未来予想図プロジェクト」に基づく各種施策を効果的に推進することを重点とした予算配分を行ったところであり、課題となっている財政健全化に向けた取り組みについても引き続き強く行いながら、「町民が輝き、活力と潤いと魅力あふれる花のまち」の実現に努めてまいります。
     また、新庁舎建設事業については、防災行政を含めたまちづくりの核となる拠点施設として、その機能が十分生かせるよう、年度内の全工事完了に向けて取り組むとともに、今年度は奄美群島振興特別措置法の改正・延長へ向けた重要な年でありますので、群島内各市町村や関係機関と密に連携をとりながら取り組んでまいります。
     初めに、活力ある産業の振興について申し上げます。
     我が国の農林水産業・農山漁村の現場を取り巻く状況は、農業従事者の減少や高齢化及び耕作放棄地の拡大など、依然として厳しい状況となっております。
     このため、国は若者たちが希望を持って「強い農林水産業」と「美しく活力ある農山漁村」をつくり上げるための「農林水産業・地域の活力創造プラン」を打ち出しており、本町としても、これらの施策に柔軟に対応し、国が展開している「攻めの農林水産業」の実現に向けた各種事業導入に取り組み、あわせて奄美群島成長戦略ビジョンに基づいた取り組みを積極的に推進しております。その施策の効果と生産農家の努力が実り、農業総生産額は3年連続の60億円を超えることが見込まれております。
     今後も、基幹作物であるサトウキビの安定生産、畜産飼養頭数の確保、野菜や花きなど園芸作物の品質向上の基本施策の実現のために努めてまいります。
     高齢化の加速に伴い、機械化が進んでいるサトウキビ栽培への移行傾向が見られる中で、担い手の確保と農用地の集約集積、さらに畑かん営農に努めます。
     また、各集落で策定している「人・農地プラン」を充実させ、糖業・野菜・花き・畜産の複合農業のバランスを保持し、若者が安心して就農できる環境の整備を継続してまいります。
     このような施策の積極的な推進を行い、「温暖な気候を生かした安心・安全な和泊農業の構築」を実現してまいります。
     農業農村整備は、平成30年度も引き続き、国営沖永良部土地改良事業及び国営附帯事業の県営土地改良事業などを中心に、管理計画に基づき各種事業を実施してまいります。
     国営沖永良部土地改良事業については、地下ダム本体工事とあわせて用水路工事が実施されます。
     県営土地改良事業の区画整理は、第二伊美地区と第四畦布地区が引き続き実施されます。畑かん整備については、根折・畦布・手々知名・伊美・朝知野・外俣地区の道路内の配水路と給水栓設置、末端散水施設整備などを実施予定です。また、白瀬地区が新たに採択され、測量設計が実施されます。
     土地改良施設維持管理適正化事業については、西原上原池のシート補修工事を実施し、農業用水の確保に努めます。
     農業水利施設保全合理化事業については、第二長畠池・耳付池・筒岩調整池・テーナガシ池のネットフェンスの改修を行い、施設の安全機能回復及び維持管理の省力化を図ります。
     多面的機能支払交付金事業については、農地維持・共同活動交付金対象が21組織、資源向上交付金対象が11組織で、農地・水路などの基礎的な保全管理活動や施設の長寿命化に向けた活動を支援してまいります。
     水産業については、沖縄市場への水産物出荷補助などによる効果があらわれて島外出荷増が見込まれております。また、水産加工施設整備も完成し「浜の活力再生プラン」の目標に向けての各種事業の展開を計画しております。
     商工業については、地域活性化や経済効果が期待されるイベントの実施へ向け、商工会が主体的に取り組んでおり、充実した事業の実現へ向け、支援措置を講じてまいります。
     また、引き続き町内商工業者の経営の安定向上へ向けた設備投資に係る資金の借り入れに対し、利子補給補助金の支援を行うほか、新たな起業育成や起業意欲の高揚を図るため、商工会と共催で実施している創業塾の充実を図り、創業支援の促進に努めてまいります。
     観光では、おきのえらぶ島観光協会が主体となり、観光窓口の一元化や情報発信、物産販売、島の自然・農業・漁業や地域資源を活用した着地型体験観光メニューの創設などを実施しております。
     平成30年7月には、沖縄-沖永良部島-徳之島間のアイランドホッピング航空路線が就航予定となっており、沖縄との交流をさらに加速化させてまいります。
     また、平成30年1月から、NHK大河ドラマ「西郷どん」の放映がスタートしました。西郷隆盛が育んだ「敬天愛人」の思想や功績を後世に継承するとともに、観光振興とあわせて地域資源を活用しながら、このチャンスを最大限に生かせるよう、まち全体を歴史ミュージアムとして持続可能な観光のまちづくりに取り組んでまいります。
     地域経済活性化については、人口減少対策により地方を元気にする「地方創生」に取り組んで3年経過したところですが、人口減少に歯どめがかけられておりません。今後は、「わどまり未来予想図プロジェクト」に基づき、まちの将来を担う子供たちや若者を対象とした「人材育成」を中心に、「雇用創出」、「交流人口・関係人口の増加」に向けて、社会情勢や国の動向を注視しながら、大学、金融機関、各種団体や他自治体と連携して事業を促進してまいります。
     次に、教育文化の振興と心豊かな人づくりについて申し上げます。
     教育行政は、近年、少子高齢化、高度情報化社会の進展による教育環境の変化に対応するため、さまざまな教育改革が行われております。
     このような中、平成27年度に設置した「総合教育会議」を軸に、教育の政治的中立性、継続性、安定性を確保しつつ、教育委員会とのさらなる連携の強化を図り、和泊町教育振興基本計画に基づき本町教育の一層の振興に努めてまいります。
     また、2020年度、2021年度に順次改訂される小学校学習指導要領、中学校学習指導要領の内容や方針に鑑み、身につけるべき資質・能力である「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力等」、「学びに向かう力・人間性」を総合的、系統的、組織的に育成する教育行政を進めてまいります。
     学校教育の充実のために、「確かな学力の定着」、「豊かな心を育てる教育の充実」、「健やかな体を育てる教育の充実」を重点に取り組んでまいります。
     確かな学力の定着については、教職員の指導力向上、特別支援教育支援員や複式学級への学習支援員の配置、ICT機器の活用、主体的・対話的な学習活動を推進してまいります。また、「島内実力テスト」の実施や小学校3・4年生の外国語活動、小学校5・6年生の英語科実施など、一層の小中高連携の推進を図ります。
     確かな心を育てる教育の充実について、「いじめ防止基本方針」に基づき、組織の充実と連携強化を進めるとともに、スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーの活用による教育相談体制の拡充にも努めてまいります。また、道徳教育について、小学校では、「特別な教科 道徳」が始まり、本町独自の教育活動である「郷土で育てる肝心の教育」とあわせて、児童・生徒が自己の生き方や他者とのかかわりを通して行動できる力を身につけられるよう推進いたします。
     健やかな体を育てる教育の充実については、児童・生徒の体力向上に努めるとともに、鹿児島国体開催などを見据えた体力・運動能力強化策の推進に努めてまいります。また、学校給食について、地場産食材を活用した安心・安全で栄養バランスのとれた給食を提供し、食育の推進に努めてまいります。
     家庭教育の充実については、「教育の原点は家庭にある」との理念のもと、町PTA連絡協議会や子ども会育成連絡協議会と連携しながら「学習意欲の向上」や「家庭学習60・90運動」を推進し、家庭教育の充実に努めます。これまでの取り組みの成果を生かし、家庭や地域の教育力がより一層充実するよう努めてまいります。
     社会教育については、「生涯学習の推進」、「芸術・文化活動の推進」、「生涯スポーツの推進」の充実を重点的に取り組んでまいります。
     生涯学習の推進については、公民館や図書館などの生涯学習施設における学習内容の充実に努めるとともに、子供たちから高齢者まで幅広く利用できるよう、地域における学習の拠点、さらには人づくり・まちづくりの拠点として機能するよう内容の充実を図ってまいります。そのため、ゆりのふるさと基金を活用して老朽化した移動図書館車を更新いたします。また、子ども会活動など地域での青少年活動を支援し、「えらぶ世之主伝説」わらんちゃヤンバル体験交流プロジェクトなどの体験・交流活動の機会の拡充を図ってまいります。
     芸術・文化活動の推進について、NHK大河ドラマ「西郷どん」の放映に関連して、西郷南洲顕彰会と連携し、西郷南洲翁関連事業などを推進するとともに、「えらぶ世之主」没後600年記念事業の成果に鑑み、郷土の貴重な文化資源の調査・研究を展開しつつ、文化財や伝承芸能を活用した郷土教育の取り組みを進めてまいります。
     生涯スポーツの推進については、町体育協会やスポーツ競技団体を中心としたスポーツ活動などの一層の充実を図りつつ、東京オリンピック・パラリンピックや鹿児島国体の開催を見据えて、町民のスポーツへの関心の高まりや競技者の増加につながるよう努めてまいります。また、町民各層の目的やニーズに応じた競技者育成の組織づくりや体制整備を進めるとともに、町民が生涯にわたりいつでも運動を身近に親しむことができる「元気!わどまりクラブ」などの生涯スポーツの推進も継続・充実してまいります。
     次に、社会福祉等の充実について申し上げます。
     町民の健康増進は、和泊町健康増進計画「第3次健康わどまり21」に基づき、疾病の早期発見・早期治療対策として、特定健康診査や各種がん検診及び歯周疾患検診のさらなる受診率の向上と、メタボリックシンドロームの予防対策として、「栄養と食生活」、「身体活動と運動」、「生活習慣病」の3領域について重点的に取り組むほか、母子健康診査や予防接種などの母子保健活動の充実など、町民が健康で安心して生活できる環境づくりを推進してまいります。
     国民健康保険事業については、制度改革により、安定的な財政運営や効率的な事業の確保を図るため、平成30年度から、県が財政運営の責任主体となる広域化に移行しますが、資格の手続、保険給付、保険税の賦課・徴収や保健事業などの住民に身近な業務については、これまでと同様に引き続き町が担うことから、今後とも医療費の適正化や保健事業の充実に努めてまいります。
     後期高齢者医療は、医療費の適正化や被保険者の健康増進対策として、長寿・健康増進事業などの推進を初め、被保険者が安心して必要な医療が受けられるよう、鹿児島県後期高齢者医療広域連合と連携して、制度の適切な運営に努めてまいります。
     高齢者福祉は、長寿クラブやシルバー人材センターの会員増加の取り組みなどや事業活動への支援のほか、高齢者が地域で安心して生活が継続できるよう、適切なサービスや制度利用につなげていける支援体制づくりを推進してまいります。
     障害者福祉については、和泊町障害者計画、第5期障害福祉計画及び第1期障害児福祉計画に基づき、障害の程度や種類に応じた支援の提供や相談支援などの充実を図るとともに、関係団体や関係機関との密接な連携を図りながら、障害のある人が社会の一員として、住みなれた家庭や地域で自立した日常生活を続けていける環境づくりを推進してまいります。
     介護保険事業は、高齢者数の増加などにより、介護認定者数及び介護保険サービスの総事業費が年々増加傾向にあることから、「和泊町高齢者保健福祉計画及び第7期介護保険事業計画」に基づき、今後とも引き続き高齢者の健康づくりや介護予防に取り組むとともに、認知症の早期発見、早期予防と認知症についての相談体制の充実に努めてまいります。
     児童福祉の充実については、子供は“地域の宝”という認識のもと、子供・保護者に必要な支援を行い、「子育てを社会全体で支援していく」子育て環境づくりに努めてまいります。
     「和泊町子ども・子育て支援事業計画」をもとに、子育て世代の経済的負担の軽減を図ることを目的として、子ども医療費助成事業のほか、ひとり親家庭、多子世帯などの支援を実施しております。また、認定こども園・保育園における子供の一時預かり、延長保育及び医療機関における病児・病後児保育の支援を行うなど、保護者が子育てと仕事の両立ができるよう支援するなど、教育・保育・子育て支援の充実を図るための給付や事業を計画的に推進してまいります。
     子育て中の保護者の不安軽減を図るための育児相談やファミリーサポートセンター事業の充実、児童虐待防止のための取り組み、子供の貧困対策に向けた取り組みを実施し、多方面の関係機関と連携を図りながら地域の実情に即した支援に努めるほか、2020年度から5年間を計画期間とする「第2期子ども・子育て支援事業計画」の策定に向けて取り組んでまいります。
     次に、交通基盤等生活環境の整備について申し上げます。
     交通基盤整備は、「安全で利便性に富んだ道路整備」を目標に、各種交付金事業や起債事業を活用し、通学路への歩道設置や狭隘道路の改良工事、橋梁長寿命化修繕計画に沿った橋梁の改築修繕を推進してまいります。
     また、町道、伊延港、内喜名漁港などの維持管理に取り組み、安心・安全な利用ができるように努めてまいります。
     水道事業は、企業会計のさらなる経営の健全化を図り、施設の維持管理と老朽管更新事業に取り組むとともに、水質管理を徹底して「安全でおいしい水」の安定供給に努めてまいります。
     公共下水道事業については、人口減少や節水型生活用機器の普及に伴い、下水道処理施設への流入量が減少したため、農業集落排水施設和泊中部処理場を公共下水道施設へ統合することとし、平成30年度から管路の埋設事業を開始し、2年後の完了に向けて事業に着手いたします。
     また、農業集落排水施設整備事業についても、ライフサイクルコストの低減に努め、東部処理場と北部処理場の耐用年数を超えた機器類の更新事業を継続して行い、平成31年度末の完成を目標に取り組んでまいります。
     今後とも引き続き「公共用水域の水質保全と快適な生活環境の確保」のため、合併処理浄化槽整備事業とともに、下水道施設へのさらなる接続推進を進めてまいります。
     住宅政策については、「ゆとり・やさしさ・うるおいのある住宅づくり」を目標に、内城B団地の建てかえ事業を進めてまいります。また、地域の活性化や住宅不足を解消するため、空き家活用住宅の整備や危険廃屋解体撤去を推進するとともに、「和泊町公営住宅長寿命化計画」に基づき、公営住宅ストック総合改善事業により建物の長寿命化を図るとともに、住民の安全の確保と住環境の整備に取り組んでまいります。
     生活環境衛生は、快適でよりよい住環境保持のため、引き続き徹底したごみの分別収集と発生抑制、再利用、再資源化の活動を推進し、循環型社会の形成を目指してごみの減量化を図り、環境整備とあわせて不法投棄防止などの啓発活動を行い、公衆道徳の向上に努めてまいります。
     環境にやさしい循環型エコのまちづくりについて、魅力ある沖永良部島再生を目的に、「緑の再生、花の植栽、生活環境の保全対策」などを推進しているところです。
     平成30年度も引き続き、環境型エコのまちづくりを具体化する方策として、先進地調査などを実施する予定にしており、両町連携して地域資源やエネルギーの循環などについて、施設導入の可能性調査を行いたいと考えております。今後、奄美群島世界自然遺産登録に向けた取り組みとあわせて、平成28年度に採択された「地球温暖化防止実行計画」に基づき、温暖化対策についても推進してまいります。
     安心・安全なまちづくりは、町民の安心・安全な生活が確保される地域社会づくりのため、関係機関と協力しながら、近年、多様化するさまざまな犯罪や交通事故、交通違反などの未然防止に努めてまいります。
     また、昨年同様、避難所施設と消防活動環境の充実、消防活動の軸をなす車両などの配備を計画しているほか、自主防災組織と消防団員が密に連携を深め、自主的な防災訓練などの実施について充実した活動ができるよう支援し、住民の減災・防災に対するさらなる意識の向上と地域防災力の充実強化のため、より一層の取り組みを行ってまいります。
     共生・協働のまちづくりについては、集落やNPOなど各種団体が「自助・共助・公助」の精神で実施する諸施策については、集落を中心とした話し合い活動が盛んに行われてきました。このようなことから、平成30年度も、あざ・まち元気活動を実施している集落を中心に、「あざ・まち元気活動事業」を通して活動を支援してまいります。
     情報化の推進については、有線テレビについて、新有線テレビとして開局して10年目を迎えることから、設備の老朽化が著しく、その補修や更新に努めているところでございます。
     また、民間事業者へのテレビ番組の取材・編集・放送の一部委託から加入者管理まで含めた完全委託に向けての準備を進めており、なお一層、町民主体で魅力ある番組になるよう支援してまいります。
     さらに、さまざまな分野でのICTの活用や施策を計画し、地域の課題解決に向けた情報化を推進してまいります。
     次に、財政事情及び各会計予算について申し上げます。
     近年の本町の財政事情については、国の施策に伴う新たな行政需要などに対応した事業導入に伴い多額の町債を発行した結果、平成28年度末地方債残高約102億円に対し、平成29年度末地方債残高見込み額が約98億円となっており、地方債残高が約4億円減少する見込みであります。国の施策や地方財政計画を考慮しつつ、新庁舎建設事業を初め、「和泊町版総合戦略(わどまり未来予想図プロジェクト)」及び「第5次和泊町総合振興計画後期計画」に掲げる施策や計画に基づく各種事業を推進するため、歳出全般にわたる徹底した見直しによる経常経費の削減に努めたところでありますが、昨年度同様に財源不足が生じたことから、平成30年度当初予算についても、庁舎建設基金及び財政調整基金などからの繰り入れを伴う予算編成となっております。
     今後とも、社会資本などの整備や住民サービスの維持を計画的に進めるため、機能的かつ簡素で効率的な行政運営に向けた取り組みを引き続き推進し、持続可能な行財政運営を行う必要があります。
     平成30年度一般会計予算の総額は、対前年度比13億1,931万3,000円増額の68億9,730万円となりました。
     義務的経費については、人件費2,084万6,000円及び扶助費2,645万5,000円の増額、公債費2,351万円の減額により、対前年比2,379万1,000円増額の27億7,636万6,000円となりました。
     投資的経費については、普通建設事業費12億969万9,000円の増額及び災害復旧費1,283万5,000円の増額により、対前年度比12億2,253万4,000円増額の17億702万4,000円となりました。
     次に、特別会計予算の編成に当たっては、一般会計の予算編成方針に準じて編成し、独立採算の原則に立った健全経営に努めることを基本に編成いたしました。
     平成30年度和泊町特別会計及び企業会計の予算は、次のとおりとなっております。
     国民健康保険特別会計予算9億1,202万3,000円、介護保険特別会計予算9億6,521万6,000円、後期高齢者医療特別会計予算8,348万5,000円、下水道事業特別会計予算2億6,633万1,000円、農業集落排水事業特別会計予算2億971万2,000円、奨学資金特別会計予算1,324万2,000円、水道事業会計予算1億8,914万7,000円、以上7会計合計で26億3,915万6,000円を計上いたしました。
     以上、平成30年度における各施策について、施政方針を申し上げました。
     議会を初め町民の皆様の絶大なるご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、提案いたしました一般会計並びに特別会計予算をご審議の上、議決くださいますようお願いを申し上げ、施政方針とさせていただきます。
    ○議長(永野利則君)
     これで施政方針の説明を終わります。

第1日(2)

発言者

  • 前 利悦

発言内容

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  • △ 日程第6 一般質問
    ○議長(永野利則君)
     日程第6、一般質問を行います。
     順番に発言を許します。
    ○6番(前 利悦君)
     おはようございます。
     まず初めに、本町は昭和55年に教育の町を宣言しております。その宣言文では、第40回町制施行記念の年に当たり、沖洲の歴史を振り返り、和泊町発展のもと、教育におき、町民の総意を結集して家庭教育、学校教育、社会教育の充実、振興を図るとともに、町民相互の連帯感を深め、子供たちの健全な育成に努め、明るく豊かなまちづくりに専念するため、ここに教育の町の宣言をするとなっています。
     今、本町の学校教育は危機的状況にあると思われます。児童・生徒たちが悲鳴を上げています。それは、児童・生徒、保護者と教師の信頼関係が築かれていない現実があるからです。
     一人ひとりの子供たちや親の思いや願いを学校がしっかり受けとめ、それを教育課題として取り組んでいくことを願いながら質問をさせていただきます。
     1、教育行政の重点施策の第3項「開かれた学校・信頼される学校づくりの推進」について。
     ①学校運営の充実において、現状、開かれた学校・信頼される学校づくりがなされていると考えているか。また、今後の学校運営上、改善を図らなければならない一番の課題は何なのか。
     ②学校の教育課題を保護者や地域住民と共有できているのか。
     ③学校の自己評価や学校関係者評価等からの意見・提言は、学校運営において適切に反映されているのか。
     ④教職員の資質向上において、児童・生徒の的確な実態把握と教育課題の設定はなされているのか。
     ⑤服務規律の厳正確保において、個々の職員の実態に応じた個別指導の徹底がなされているのか。
     2、施政方針について。
     ①本町の課題の一つに人口減少問題があるが、歯どめ対策をどのように講じているのか。また、それらの施策の成果をどのように捉えているのか。
     ②「特殊出生率日本一」を再び目指す取り組みはされていないのか。また、特殊出生率が幾らであれば人口減に歯どめがかけられるのか。
     ③若者が安心して就農できる環境の整備をどのように推進しているのか。また、新規就農者の過去5年間の推移はどのようになっているのか。
     ④農業生産額は3年連続の60億円超えが見込まれているが、農家の生活実態をどのように捉えているのか。
     ⑤公売会における農家の差し押さえ物件は何点だったのか。また、農家件数は何件だったのか。
     以上で壇上からの質問を終わります。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     前議員の教育行政についてのご質問にお答えをいたします。
     まず、1番目についてであります。
     各学校において、保護者・地域住民がメンバーとなる学校評議員会の開催や学校の教育活動やPTA活動等への地域の方々の参加などを通じて、幅広く意見を聞く機会を設けるなどの取り組みを行っており、開かれた学校づくりや信頼される学校づくりがなされているものと考えております。
     学校によっては、学校運営上の課題もあります。子供が安心して学校生活を送ることができるように、学校と保護者、地域が一体となって取り組めるよう指導助言をしております。学校の経営方針は、年度初めのPTA総会や学級PTAなどでも説明があり、保護者の理解を得ながら進めています。このように、学校をよりよい環境にしていくためには、学校と保護者が互いに協力し合い、子供たちのために何ができるのかを考え、取り組んでいくことになります。
     学校、家庭、地域の三者が互いに連携を図り、課題を共有しながら具体的な取り組みを進めていけるよう推進してまいります。
     2番目の質問にお答えをします。
     学校の教育課題については、学校だよりや学級通信、ホームページなどで情報を発信しており、年度初めの家庭訪問やPTA総会、学級PTA、教育相談で保護者と課題の共有に努めています。また、学校評議員会や地域行事における地域住民とのふれあい活動は、学校の様子や教育活動の現状を具体的に伝える機会となっており、11月に実施される「地域が育む『かごしまの教育』県民週間」では、1週間、学校を開放し、広く一般の方々にも学校を見ていただくことにより、教育活動の理解と協力に努めています。これらの場を通し、保護者や地域住民と教育課題の共有が図られていると考えております。
     教育課題については、学校で指導の改善を図るなどして解決を図っていますが、課題によっては、保護者や地域の方々と課題を共有して、児童・生徒がよりよい方向に成長していけるように具体的な取り組みを話し合っています。
     教育課題の解決に当たっては、共有した課題に対し、学校、保護者、地域がそれぞれの方向性を確認しながら進めていくことが重要ですので、今後も連携の充実を図っていけるよう指導助言に努めてまいります。
     3点目のお答えをいたします。
     学校は、保護者や地域の方々から意見や要望を聞く機会があります。学校の教育活動や授業、子供の様子、家庭での取り組みなどについて、保護者アンケートにより保護者の意見をまとめています。
     また、学校評議員会では、評議員の方々に学校評価の結果や学校課題について意見を求めるとともに、意見や提言をまとめたり、改善策について話し合ったりします。話し合われた内容については、必ず職員で共有し、共通理解を図るとともに、具体的な改善や指導の充実に反映をさせています。
     このように、学校評価の結果とそれに対する解決策、取り組みを保護者に知らせるとともに、よかった点はさらに伸ばし、悪かった点は重点的項目を絞り改善に努めています。
     一つの例として、集団下校を実施してはどうかという提言に対し、職員で検討を図り、教育課程に位置づけたこと、水泳記録会を頑張らせてほしいという意見に対しては、複数の教員による指導体制の確立や指導期間の工夫を行ったりするなどして学校運営へ反映させてきている例があります。
     今後も学校の教育活動については、機会を捉えて保護者や地域住民に説明を行いますとともに、意見等もいただきながら改善充実を図っていけるよう努めてまいります。
     4つ目の質問にお答えをいたします。
     児童・生徒の実態把握とそれに基づいた教育課題の設定は、各学校において確実に行われております。
     生活面については、いじめアンケートや生活アンケート、日記などの記録、児童・生徒の評価、教育相談で的確な把握に努めております。
     学力面については、全国学力・学習状況調査や鹿児島学習定着度調査、標準学力検査を実施し、児童・生徒の伸びた領域や苦手としている教科などについて的確な実態把握を行っています。
     体力・運動面については、水泳記録大会や陸上記録大会、体力・運動能力調査や運動に関する生活習慣調査を行っており、小学生と中学生、それぞれの体力や運動能力の状況を把握しています。
     これらに基づいて、各学校で協議し、課題を設定して全校体制で取り組んでいます。課題に対する取り組み状況のあり方は、職員会議や生徒指導部会、学力向上推進委員会などで分析・考察を行い、指導方法の改善に努めています。
     学校の実態や成果と課題については、学校だよりやPTA総会等での学校評価の公表などにより、保護者にもお知らせしているところであります。
     5つ目の質問にお答えをいたします。
     服務規律の厳正確保については、これまでも各学校での指導に加えて、教育委員会としても管理職研修会や各種研修会の際に指導しているところであります。各学校では、個人面談や授業参観、日常のコミュニケーションを通して、個々の心情の把握に努めています。
     各学校では、年度当初に服務規律の年間計画を策定し、それに基づいて、年間を通して計画的、継続的、意図的に服務指導を実施しています。内容としましては、交通規則の遵守、飲酒・酒気帯び運転の禁止、体罰の禁止、セクハラの禁止、薬物乱用の厳禁などであります。時期に応じて、重点的かつ計画的な研修や指導、校長室だよりにより指導、意識啓発に努めています。今後も、個別の指導については、さらに充実を図る必要があると考えています。
     また、毎月月末に服務規律セルフチェックを用いて自己評価を実施しています。チェック項目は、交通安全関係、生徒指導関係、情報の管理、会計処理などです。それをもとに、個別に指導助言を行ったり、主体的にグループ討議をさせたりして意識を高めるとともに、出退記録カードによる勤務時間の管理と健康状態の把握、職員室での会話や表情から職員個々の理解と個に応じた声かけにも努めております。
    ○町長(伊地知実利君)
     前利悦議員の施政方針について、私への質問に順を追ってお答えをいたします。
     まず1点目でございますが、人口減少問題については、本町に限らず全国的な傾向にあることから、国が地方創生として取り組みがなされているところでございます。
     本町においては、わどまり未来予想図プロジェクトに基づき、すぐにできる施策として、沖永良部島観光イノベーション連携事業による交流事業や移住・定住に向けての受け入れ態勢の整備として、居住、仕事紹介などをワンストップ化した総合窓口と相談員の配置、移住情報サイト「くらすわどまり」の設置、移住体験住宅の整備などを実施したところでございます。
     しかしながら、交流人口は増加傾向にありますが、移住・定住に関しては、問い合わせはあるものの、提供できる空き家や希望する仕事・職種が少ないことが要因と考えられ、人口減少対策につながっていないところでございます。
     このようなことから、今後の人口減少に歯どめをかける取り組みとしましては、10年後を見据えた起業支援や人材育成を中心に、空き家改修などによる住居確保や仕事づくりに関係する職業分野において、稼げる人材・組織の育成を計画しております。
     また、子育てや教育など魅力ある地域づくりを強化し、沖永良部島に思いを寄せる地域外の人材との継続的なネットワークの構築により、交流人口の増加を図りながら、将来的に人口減少に歯どめがかけられるよう努めてまいりたいと考えております。
     2点目の「特殊出生率日本一」を再び目指す取り組みについてのご質問にお答えをいたします。
     厚生労働省の人口動態統計特殊報告によりますと、和泊町の合計特殊出生率が全国第1位になったのは、平成5年から平成9年の2.58で、その後は、平成10年度から平成14年は6位で2.42、平成15年から平成19年には4位で2.15、平成20年から平成24年は25位で2.0となっております。
     平成25年から平成29年は、まだ発表されていませんが、合計特殊出生率が上がれば人口の増加につながるとは限らず、生産年齢人口をふやすことが大きなポイントとなり、再び合計特殊出生率日本一になることはなかなか難しいことかと思います。
     目指す取り組みとしては、先ほどの人口減少に歯どめをかける取り組みとともに、安心して子供を産み育てることができるための子育て支援の環境整備と経済的負担の軽減や、「自分の子も他人の子も、地域の子」という共助の精神で、地域全体で子育てができる体制づくりに取り組んでまいります。
     合計特殊出生率が幾らであれば人口減少に歯どめがかけられるのかとのご質問ですが、国においての合計特殊出生率の目標値は、2030年に1.8程度に向上させるとしております。
     本町は、わどまり未来予想図プロジェクトの基本計画において、平成31年度の合計特殊出生率の目標値を2.39に設定して、和泊町の地方創生を目指しているところでございます。
     3点目についてお答えをします。
     農業生産者の高齢化が加速する中で、新規就農者、若い担い手の確保は喫緊の課題であり、本町においても、平成24年度から国庫事業の青年就農給付金事業の取り組みで、合計17名がこの制度を活用し、就農定着を支援しております。
     今後も、同事業を継続して行うとともに、実験農場の研修制度などを通して関係機関との連携を図りながら、安心して就農できる支援を行ってまいります。
     次に、過去5年間の新規就農者数は、平成24年度7名、平成25年度7名、平成26年度6名、平成27年度は2名、平成28年度は4名となっております。
     4点目についてお答えをいたします。
     農家に限らず、個々の生活の実態については、各家庭でないとわからないのが現状であります。
     町で実施している農業制度資金などに対する利子助成事業における返済状況を見ますと、現在でも支払いが滞っている農家もあり、経営技術・生産技術などの違いによってケース・バイ・ケースと言わざるを得ないと思われますが、平成23年の東日本大震災などの影響を受けたころと比較いたしますと改善傾向にあると感じております。
     5点目の公売会における農家の差し押さえ物件及び農家件数についてお答えいたします。
     沖永良部管内合同公売会を1月21日に知名町と合同で実施いたしました。
     両町の滞納者11名から差し押さえた動産71点が出品されました。
     本町の出品数は40点で、農家分は2戸で、差し押さえ物件は11点でございます。
     公売会は、滞納分の徴収と町民の納税意識の啓発が目的であり、徴収率の向上につながれば成果があったものと考えております。
     以上で壇上からの答弁は終わりますが、次の質問からは自席から、担当課長からもお答えをさせていただきます。
    ○6番(前 利悦君)
     当初のことは話がありましたけれども、今現在、教育長、学校での一番の課題はどういうことだと考えていますか、お願いします。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     教育上の町全体の課題の一番目は、さらなる学力向上と不登校生徒の解消であります。しかし、和泊町には4つの小学校、2つの中学校があります。学校独自の課題もあります。その課題の中の一番大きなものは、生徒と職員との信頼関係の構築がうまくいかない、そういう事例がある学校があります。全ての学校がそうではなくて、学校運営の課題はそれぞれの学校によっていろいろ違いますけれども、一番問題になっているのは信頼関係の構築ができていない、そういうところが課題じゃないかな、そう思っています。
    ○6番(前 利悦君)
     学校は、子供、そして親、そして先生たち、そういう人たちの信頼関係がなければ学校は運営していけないと思うんですけれども、その信頼関係ができていないということはどういうことですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     子供たちの意見を聞いてみると、子供たちの意見と先生方が子供たちに求めていることとがうまくかみ合わなくて、そしてまた保護者が思う学校に対する要望と学校が思っている子供への実務がなかなか合わなくて、やはりそういうところに信頼関係を構築することの難しさがあります。
     例えば、この質問に対しては、学校からも校長先生たちにも書いてもらいました。ある学校の校長先生が、この信頼関係構築について、こういうことを書いてあります。保護者の価値観が多様化していて、学校での指導が徹底しにくいとか、また学校の思いがなかなか子供にも保護者にも伝わらない、そういうところに信頼関係構築は大変難しいところがあるなというふうに感じているところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     そういう信頼関係ができていないということが課題であるということは間違いないですね。
     一番冒頭に、教育の町宣言で申し上げました、和泊町発展のもとを教育に置くと。一番、これからの子供たちを育てるのが教育だし、そしてそれがまたこのまちを支えていくことになると思うんですけれども、信頼関係がうまくいかなくて学校運営はできないと思います。
     その子供たちと学校とがうまくかみ合わない、そして学校の思いが子供、保護者に伝わらないということを言われましたけれども、学校の課題、学校を運営していく中で、課題をどういうふうに設定して学校は教育活動をしていくようになるんですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     学校は、教育課題を設定したら、その課題解決のためにどういう方法で解決をしていくかということの具体策を立てて、それに基づいて課題解決に取り組む、全校体制で取り組んでいきます。もちろん、学校だけじゃできませんので、保護者や地域の方々の力もかりながら、今、信頼関係が構築できないことについても、保護者も学校も一生懸命取り組んで信頼関係を回復しようと努力に努めているところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     その課題ですけれども、私は先ほども申し上げました、子供たちがどういう思いがあるか、願いがあるか、そして親はそれに対してどういう思い、そこを学校が受けとめて、それを学校の課題としてそれに取り組んでいくと、私はそういうふうに思っているんですけれども、それについてはどう思いますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     私も、前議員の意見と同感であります。私が学校に指導するに際しては、子供の話をじっくり聞きなさいと、子供の思いをしっかり聞き取る、学校の主役は子供だから、この子供がおもしろい学校でなければ、勉強して楽しい学校でなければならない。だから、子供の意見をしっかり聞いて、その意見の上に立って学校は具体策を立てる。保護者には、どういうふうにしたらいいか具体策を立てさせて、信頼回復のための取り組みを全校体制で、保護者も巻き込んで、地域の方も巻き込んで取り組まなければならないと、そういう指導を教育委員会はしているところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     まさに、そのとおりだと思います。
     では、今、学校はそういうことができていると教育長は考えているんですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     学校は、子供の意見に耳を傾けるために鋭意努力をしていて、私はだんだんそれになりつつあると思っているところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     それでは、また後でそれに触れていきますけれども、少し考えを変えて、開かれた学校・信頼される学校ということで、評議員会とかそういうもので意見を聞いていると、そういうような話でしたけれども、授業参観についても11月に1週間ほど学校を開放して見てもらっている、そういう話がありましたけれども、東京都なんかは、聞いた話ですけれども、いつでも保護者が来て学校を見てもらえると、そういう状況があるようですけれども、その辺のことについてはどういうふうに考えていらっしゃるんですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     この11月に1週間、地域が育む「かごしまの教育」県民週間というのは、県が進めている事業であります。そのときには、この1週間だけは地域の方々、誰でもよろしいですから授業の参観に来て、また学校の教育活動何だといろいろな意見があったら、その意見を学校教育に反映すると、そういう試みであります。
     しかし、学校は、いつでもオープンであります。いつでも保護者の方々、地域の方々が授業を見たい、教育活動を見たい、そういうことを思って学校に寄ると言われたら、それは構わないと、私はそれがまた開かれた学校であると思っております。
    ○6番(前 利悦君)
     保護者がいつでも来ていい状況ということですよね。これが、まさに開かれた学校と思うんですけれども、ぜひ、いつでも保護者が学校来て、子供たちの状況が見られるような状況、そういうものをぜひつくっていただきたいと思います。
     それでは、先ほどのことに戻りまして、2点目です。
     問題は、信頼関係がうまくいっていないということは教育長言われましたけれども、具体的に出します。最初に、もう和泊町の教育は、今、危機的状況にあるということを申しましたので、まず和泊中学校です。卒業式で、子供が校長から賞状を受け取らないと、そういう生徒がいます。その辺の事実をどう認識していらっしゃいますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     そういう話を保護者の方々からも、また学校の先生方からも聞いて、大変残念なことだなと思っています。
     そういうことがないように、担任の先生、そしてまた多くの先生方が協力をして、その子供を連動して、そういうことにならないよう指導を徹底してくださいというふうに学校には指導しているところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     子供たちがそういう状況になったという原因というんですかね、子供たちはそう言っているわけですから、その原因は何だったと、子供たち、親たちからもそういう提起があったと思うんですけれども、その原因を何と考えていますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     それは、先ほどからも申し上げていますけれども、教員の指導に対する不信感のあらわれじゃないかな、そういう思いがしています。先ほども申しましたように、やはり生徒の目線に立って、生徒の心を酌み取るような、耳を傾けて聞くような、そういう諸教師がいなかったため、そしてまた教師が子供たちにとって基本となるようなことを怠っていたようなことがあるために、やはり不信感が募ってそういう結果になったのではないかなと。そういうことがないように、今、指導を継続しているところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     それは、もう今に始まったことじゃないと思っています。まず、去年、一昨年あたりから、和泊中から城中のほうに転校している子供がいます。子供たちは、今、本当に悲鳴を上げているんです。なぜ、そういうことを受けとめることができないんですかね。その辺をお聞かせください。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     一教師と生徒の間でいろいろな問題が生じて、そういう結果になりましたけれども、学校の先生方は一丸となって保護者にも、そして子供にも、和泊中学校で継続した勉強をということで指導しましたけれども、どうしてもそれを聞き取れなかったことが一つです。
     そしてもう一つは、これは前の議会でも同じでしたけれども、子供が高校進学を控えて、大変大事な教科の授業に出ない、そういう状態が生じていたので、子供の進路を保障するためには、やはり勉強させて、高校入試に合格させるという選択肢もまたやむを得ないなと、大変苦しい選択ではあったけれども、子供の将来の夢を損ねるようなことがあってはならないということで、学校が、そしてまた保護者の方々が苦渋の選択をした結果であると私は思っております。非常に残念なことでありますけれども、苦渋の選択と捉えております。
    ○6番(前 利悦君)
     本当に、子供たちの思いというのが全く受け取られていない。親たちの思いですよね。なぜ、そういう形になるんですかね。教師というのは、物言う子はわかるけれども、物も言わないで我慢している子、そして不登校になっている子たち、その思いをどれだけ受けとめられるか、そこに踏み込んでいかないと、教師自身も変わっていけないし、その後、子供たちのことを全く見えない、教師本人にとってそれは大変きついことだと思う。どうしてそういうことができないんでしょうかね。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     教師の生徒指導に対する指導力の不足で、いろいろな事態が生じてきます。そういう事態を解消するためには、やはり教師の研修というものを充実して取り組まなければなりません。
     今、和泊中学校においては、教師の生徒指導力の向上ということで、一番最初に挙げているのは、子供の声に耳を傾けなさいと、そして子供が期待している教師になるように努めなさいと、そういうような指導等をして、今、継続して正常化への努力をオール学校で、そしてまた保護者が一体となって進めているところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     具体的に、ある先生に対しての不満ということから、そういうことにつながったと、これがもう学校全体の不満に、今、子供たちがなって、そして卒業証書も受け取りたくない、そういう状況なんです。
     これの話を聞いてみると、もう昨年から、やっぱり授業のことちゃんとしてくれない、子供たちはそういういらいらがずっとたまっていました。ところが、9月、運動会があって、そのいらいらを抑えながら運動会に集中して、行事を済ませて、そして9月になって初めてそういう問題を提起したと、だけどもそれが全く受けとめられなくて、今、そういう状況になっているということです。
     そこで、事実関係、今、そういうことですので、これに対して、少しありましたけれども、具体的にどういうふうに対応されて、どういう指導がなされたのですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     この問題については、先ほどからも申し上げているように、子供からの話をじっくり聞いて、そしてそれに基づいた対応をしなさいと、そしてそのことについて、関係する子供たち、関係する先生方がいたら、その人たちの意見を聞いて、じっくり話し合いをして、その上で子供たちの心が開かれるように、心の扉が開かれるようにカウンセリングをしながら、カウンセリングマインドで子供の心を、扉を開くような、そういう指導を全校体制でしてくださいと、そういうふうに、今、指導しているところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     指導していると、そういうふうにして指導して変わっていないわけですよね、子供たちは。だから、今、卒業式も出たくない、賞状も受け取りたくない、そういう状況になっているわけです。指導していますじゃなくて、本当に私は、これ子供たちに本当に正面から向き合って、その思いを受けとめていく、そういうことがなかったからそういうことになっているんじゃないかなというふうに思っています。
     これは、町長、教育の町を宣言している和泊町ですので、町長はどういうふうに受けとめられますか。
    ○町長(伊地知実利君)
     今、前議員が指摘をしております。教育委員会は教育委員会として、学校当局とこの問題については真剣に取り組んでいると、そのように学校、双方、教育委員会の中でも報告を受けているところでございます。
     ですから、それは双方がこの件について、どうすれば解決できるかという気持ちにならないと、ただ一方が悪いから、一方がいいからということじゃなくして、双方がいいもの、悪いものを出し合って、やはり協議をして、話し合いをしていかないといけないと、そのように思っております。
     今、前議員が指摘しているように、一方的に学校が悪いのか、児童・生徒が悪いのか、父兄が悪いのかということは判断できないと、そのように思っております。それぞれの考え方、指導の仕方、それを指導受ける側、いろいろ個人的にあるかと、そのように思いますが、やはり先ほど教育長がお答えしているように、教育委員会としては、学校に出向いていって、先生方とじかにどういう改善方法があるのか、そういうことを協議しながらしていかないと、お互いに意見を述べるだけではいけないのかなと。ですから、お互い双方の信頼関係という、先ほどから指摘されているように、その信頼関係を持つためにはどうあればいいかということは、保護者は保護者の責任として、学校は学校の責任として、児童・生徒の立場として、お互いに理解をしていくような努力をしていかないと今の問題は解決できないのかなと、そのように感じております。
     教育委員会との話し合いの中でも、じっくりと当事者同士が膝を交えて、今言われているように、真剣に向き合って、議論をしていく、話し合いをしていかないと、それはただ一方の意見だけでもいけないし、そういうものを総合的に判断しながら話し合いをしていくのが一つの大きな解決の道だと、そのように私は考えて、教育委員会とも議論をしているところでございます。
    ○6番(前 利悦君)
     まさにそのとおりです。だけど、町長、判断ができないということをおっしゃいましたけれども、いや、そこでそういう状況が、子供、親、そして学校が改善に向けて、そういう改善の対策が本当にとれているんですかと考えているんですが、そういうのができなかったから今の状況に至っているんじゃないかなと思うんですけれども、本当にそういうことをやっているかどうか、その辺の状況はどう捉えておりますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     この問題については、先ほど町長のお話にもありましたけれども、やはり子供たち、そして学校の先生、保護者、地域の方々がそういう事態にならないように、今、指導を継続しているところであります。私は続けていると思っています。
    ○6番(前 利悦君)
     継続している中で、じゃ、どういう反応が返ってきて、それを教育委員会がどう受けとめていますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     子供たちの様子も、以前とは変わって、大変やわらかくなっているという話も聞いています。そしてまた、しょっちゅう、教育委員会に報告はありませんけれども、教育委員会から指導主事の先生を通じて様子も聞いたりして、確認をしながら、この問題については指導しています。どんなことがあっても、やはりそういう不測の事態にならないように細心の注意を払って、学校の職員は一丸となり、保護者も一丸となって、そして子供たちも一緒にこの問題の解決には取り組んでいかなけりゃならないと考えて、報告をするようにということで話を進めています。
     そして、徐々にであるけれども、よくなってきているのではないか、そういう感じはしているところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     徐々に、これは子供たちが我慢しているからじゃないですかね。本当にそれが解決に向かっているのかどうか。
     前に教育長にお会いしたときに、そういう問題点を事務局のほうにどういう形で上げたんですか、その辺をお聞かせください。そして、そこからどういう指導がなされたのかです。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     これは、授業中での教員の指導に対する、子供と教師との指導の行き違いでこの問題は発生したと聞いております。
     そして、それを解決するために担任の先生が一生懸命骨を折っていると、そして担任だけじゃなく、ほかの先生方もその是正のために努めていると、そういうような報告は受けております。そして、これはもう学校一丸となって、そしてまた先ほどから申し上げているとおり、保護者にも話をしながら進めています。
    ○6番(前 利悦君)
     その辺は、先ほども聞いてわかっている。学力向上推進対策会議ですか、その後で橋口議員と話されている状況など、私も聞いたんですけれども、そういうことを事務局のほうにも提起して、そしてまた大島教育事務所からのそういう指導もあったと。だから、事務局がどういうような指導をしたのか、その辺をどう受けとめているのか、お聞かせください。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     事務局からは、先生に対しては、子供に対する指導については、やはり確認をしっかりして指導するようにという生徒指導上の問題と、それからまた教科指導上の問題で指導がなされたと聞いております。そしてまた、教育の中には郷に入っては郷に従えというところもあると、やはり和泊町の教育の実態をよく観察して、それに応じた教育をすることも大事だと、先生の一方的な感情だけにするのではなく、保護者の気持ち、子供の気持ち、それから職員の協力体制、そういうようなものを考えながら、やはり子供の言動には努力をしてほしいという、そして自分の教科指導力のアップと生徒指導力のアップと、そして学級経営をする上での人間構築関係、そういうものについても資質を伸ばしてほしいというふうな指導がなされたと聞いております。
    ○6番(前 利悦君)
     その指導というのは、事務局の人だけで行われたんですか、その辺はどうでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     事務局の先生が、これはもう電話での指導でもあるし、そしてまた学校の、和泊町の指導主事を通じての指導でもあります。
    ○6番(前 利悦君)
     これは、電話で指導された、向こうから学校に来て、事情を確認して、そういう指導をした、そういうことではないわけですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     そういうのが大島教育事務所のほうに電話があったので、それでそのことは事実かどうかということが指導主事を通じて確認があって、そしてこういう指導をしてくださいということで指導がなされたと聞いております。
    ○議長(永野利則君)
     前議員は挙手してから発言してください。
    ○6番(前 利悦君)
     直接、学校に来て指導と、そういうことではなかったわけですか。
     言われたとおり、ほとんどの子供たちは本当にそれをしっかり納得して、そういう状況でないと思います。その文教のほうでも、これは一つ問題として、これからまた事情を聞いていこうと、そういうことになったんですけれども、ただ、私、その子供に会って話を聞いたときに、安心したといいますか、最初聞いたときは、子供が教室を飛び出して、そして遺書を書く紙をくれと、そういうことを言ったと、そういうことを聞いたとき、それを思うと、本当にこの子は一人ずっと悩んでいたのかな、そう思ったら、そうじゃなくて、担任の先生にもずっと訴えて、そしたら担任はしっかりそういうことを校長あたりにも伝えて、だけどそれがなかなか伝わらないでそういう結果になったと。だから、そういう中で和泊中、やっぱり中にはすばらしい先生もいらっしゃるんだなと、そういうのをお伺いして、一人じゃなかった、これはもうそういう大きなことにはならないんじゃないかということで一つ安心したというんですかね、そういう思いをしています。
     問題、不登校のことも言われました。本当に、ぜひ、子供たちが何で学校に行けないのか、本当にその子が、原因があるわけです。そこを追っかけていくんですね。そして、後でもまた議論したいと思うんです。本当に教師というのは、子供が見えてきて初めて教師の喜びというのが出てくると思うし、それを私は、和泊町は今までそういう教育をしてきたと思っています。
     こういうことを言っていいかどうかわからんですけれども、その典型的が西郷南洲翁じゃないかと思っています。和泊に来て、本当に死ぬ思いの中で和泊の町民と触れ合って、そして人を愛する敬天愛人、そういう思想に届いていった、本当に私は和泊で西郷隆盛が育っていったと。
     この前、配役の鈴木亮平さんが、本当にこの島編というのを重視している、そして南洲翁が本当に真っすぐな、今、ドラマで出てくるのは本当に真っすぐに、きつい思いをしている農民、そこに思いを寄せて、そういう人たちに寄り添っていく、そういう真っすぐな性格から和泊町に来て、そういう難儀をして、そして革命家の西郷隆盛に変わっていった、そこを描きたいということを言っていました。
     本当に私は、この宣言どおり、和泊町というのは本当に教育の町だと思っています。本当に、和泊から日本に、その教育論を発信できる、そういうまちでもあると思っています。だけど、今、学校では、こういう子供たちが本当に悲鳴を上げている、それを受けとめられない、そういう状況を何とか改善して、そして本当によかったと、そういうことをぜひしてほしいと思います。
     次に、中学校を問題に上げましたけれども、具体的に、今、内城小では、土曜日、きのう、おととい、保護者会が開かれたと聞いています。間違っていたら指摘してください。2年生の担任と、それから5・6年生の担任ですかね、これがもう、子供たちとの対応で病気になって、学校に来られないという状況があるようです。保護者会で、もう子供たちを大城小に転校させると、それからある保護者は、もう学校に行かせないと。
     子供や親にそういう思いをさせていいでしょうか、どうでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     土曜日に内城小学校の保護者会があるということで、内城小学校の校長から連絡を受けて、教育委員会の指導主事にも出席をするようにということで出席してもらいました。その会の様子は指導主事から聞いております。
     そしてまた、きのうは5時過ぎに、PTA会長、副会長が教育委員会にいらして、指導主事と、今、前議員が話されたようなことを語っていました。
     私は、こういう事態になったこと、大変残念でなりません。そしてまた、これは転校して解決とかいうような安易に考えてもらうのじゃなくて、そういう転校させたいという思いのある保護者も、やはり内城小学校に残って、内城小学校が子供たちの信頼を回復するようなために、学校と保護者と地域の方々が一体となって、先ほどからも申し上げているように、学校の信頼回復のためにぜひ頑張っていただきたいな、そういう思いをさせたことは大変申しわけなく思っていますけれども、正常化のためには、やはり思いとどまって、一緒になって内城小学校の信頼回復のために取り組んでほしいな、そういう思いをしたところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     いや、そういう話を聞いて、本当に、いや、こうしてくださいというのは、それはわかります。だけど、もう保護者たちもばらばら、だからそういう話になる。こういうことでは、もう絶対信頼される学校ということは言えないと思います。
     そこに教育委員会はどうかかわって、ただお願いするんじゃなくて、教育委員会はもちろん、そしてまちも教育の町、こういうまちだと、こういうことを宣言する、和泊町発展のもとは教育にあるんだと、そして学校教育の充実、そういうことを掲げているわけです。だから、そこをしっかり受けとめて、本気になってしていかないと、これは私、変わっていかないと思うんですけれども、どうでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     それは、前議員がおっしゃったとおり、本気になって取り組まなければいけないなという思いを強く抱いているところであります。
     先ほど、前議員から西郷隆盛のことについて少し言葉がありましたけれども、私は校長先生や教頭先生たちに西郷南洲翁の話をして聞かせました。人を敬い、おのれをとがめて、人をとがめずと。
     学校がこういう事態になっているのは、生徒が悪いのでもない、保護者が悪いのでも地域が悪いのでもない、教育を直接している校長先生や他の先生方、自分たちに責任があるんだよ、そういう思いを抱いて、本気になって信頼回復のために努めてくださいと、こういう指導を、指導主事を通じて再三しているところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     わかります。そういうものを、もちろん学校が主体的にやらないと、それは教育委員会も含めて、今の状況を開いていくためにしていかなければ、この状況は変わっていかないと。不信感だけ、その問題、おまえが悪いんだと、そういうことじゃないと思います。私は、子供が悪いと、子供が問題提起をしているんだと、それに真正面から向かって、それを解決しようと、そういうのが足りない。これは、教師集団の問題もあるし、学校の問題でもあるし、そして教育委員会の問題、さらにまちも含めて、そういうことで危機的な状況。そこをしていかないと、これは解決していかない問題じゃないかなというふうに思っています。
     それでは次に、関連してくると思うんですけれども、3点目の学校の自己評価です。
     評議員会も持たれて、私も区長を代表して和泊小の評議員会に参加したことがありますけれども、年に2回ぐらいですかね。この評議員の人たちに、そういう学校の問題は提起されておったか、そういうことで、話し合いの結果、そういうことが話されたとか、そういう情報は受けていないかどうか。問題を提起して、これを話して、そういう情報があるかどうか、その辺を教えてください。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     前議員からありましたけれども、ちょうど一般質問を受け取ったときに、校長会が開催されていましたので、校長先生たちに、前議員がこういう学校の現状について質問しているが、これは教育委員会は、やはり先生方が実際に行っていることをまとめて発表しなければならないから、1番から5番までのことについては校長先生たちも内容をしたためてくださいということで校長先生たちにも書いてもらいました。
     そしたら、学校評議員会での意見や要望、そういったようなものについては、やはり学校運営に生かしていると、そしてその一例が、先ほどありました水泳記録大会にもっと頑張らしてほしいという意見があったとか、そのために水泳を指導する先生を複数名にして、そして水泳の期間を長くしたりして水泳に頑張らしたとか、集団下校してはどうかという意見に対しては、職員で話し合って、それが望ましいなということで集団下校も取り入れたと、そういう一例を和泊小学校から上がってきています。
     そしてまた、ほかの学校からも、いろいろ評議員会で話されたこと、またPTA総会で話された学校への要望、意見については取り上げてしているということで報告を受けております。
    ○6番(前 利悦君)
     その全体は、先ほども言われましたのでわかっているんですけれども、問題のあった学校、評議員がいるわけですけれども、その評議員の人たちはそういう問題を知っているというのか、そういう状況にあるかどうかですね、そういう提起がなされたかどうか。これだけ問題が尾を引いているわけで、その辺の状況はどういうふうに捉えていらっしゃるんですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     前議員から指摘をされました内城小学校については、こういう回答がありました。学力向上や生徒指導の課題等について、保護者会などを開催し、話し合いの場を設けているが、地域住民との教育課題の共有は今後の課題である、なかなかうまくはかどっていないと、そういうようなことと、もう一つは、先ほども申しましたけれども、保護者の価値観が多様化していて、学校での指導が徹底しにくいという、それから和泊中学校では、今回、学校として捉えている課題が正確に伝わっていない状況があると、PTAの組織をうまく活用できなかったことが反省であるというふうに書いてあります。
    ○6番(前 利悦君)
     それでは、この問題は、中学校の問題にしても、今までの経過からこういうことになっているんですけれども、定例教育委員会というのは毎月行われているわけですよね。その教育委員会でも、そういうことは議題になって、そしてそれにどういうふうに対処していこうとか、そういう話し合いはなされたのかどうか、その辺をお聞かせください。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     実は、きのう、定例の教育委員会がありました。それで、その席で、きょうの答弁書についても、教育委員、皆で検討したところであります。
     学校の教育課題については、毎月、学校の生徒指導報告という月例報告というのがあります。そういう中に記載をされてきますので、教育委員会ではそれに基づいて、内城小学校の問題にしても和泊中学校の問題にしても毎回取り上げて、教育委員会の指導方針を学校に伝えて、信頼回復がスムーズにいくように指導を継続しなさいというふうに定例教育委員会の後も指導しているところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     指導しなさいと、そういう学校に全て、そうじゃなくて、そうして指導したことをやっぱり点検して、本当にその中でこの課題が解決に向かっているかどうか、そういうことをしっかりチェックして、点検して、変わらなければさらに指導していくというんですかね、そういう形をぜひとってもらいたいと思います。
     それから、学校の自己評価や学校関係者からの評価ということですけれども、これ、今までと比べて、過去と比べて、学校の評価というものが数値的によくなっているのか悪くなったのか、その辺の状況はどうでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     これは、学校ごとに違います。よくなっている学校もあれば、そうでない学校もあるし、またそうでない学校も、いいところもあれば悪いところもあるという状況であります。
     例えば、先ほど申し上げたこの報告の中での和泊小学校などでは、大体評価項目は80%以上ということで掲げられているので、これは前年度よりは上回っていると、その証拠に学力も向上している、そういう成果が上がっているというふうに書いてあります。
     やはり、学校によって、その評価項目の評価は、いいのもあれば悪いのもあるし、全体的に見れば上がっている学校も、そしてまたそうでない学校もあるというのが現状であります。
    ○6番(前 利悦君)
     学校の現状で、上がった学校、下がった学校あると思います。下がった学校は、やっぱりそこを改めていくということが必要だと思います。
     ことしの成人式、私はちょっと都合で出席できなかったけれども、あのときの和泊中は日本一の学校を目指そうと、そういうことを話しているのを聞きました。そこで話されたのは、全校で給食を体育館でしたと、そういうことは今までする先生がなかったと、やっぱりそこは和泊中の生徒たちが一致団結して、そういう状況が目指せたんじゃないかなというふうに思っています。
     聞いたところでは、校長先生がお客さんが来るからといって校長室の前を掃除していると、子供たちが「おい、集合」と声をかけて、みんな集まってきて、「先生、この掃除は自分たちがします」と、そういうふうにしてやっていたと、本当に子供たちもそういう団結してやっていたと、だからこそ日本一を目指した、そういうふうに思います。
     今の状況で、本当に子供たちがもうそのときとは違っているなという思いで見ているんですけれども、ぜひそうなるように、ただ学校だけじゃなくて、それは教育行政挙げてそうなるように指導もしながら、どう変わったかチェック、変わってこないと、ただ言うだけでは何もなりません。ぜひそういうふうにしていただきたいと思います。
     それでは、4点目になりますけれども、児童・生徒の的確な判断、そこができないことでこういうことになったというふうに思っています。
     先ほども言いましたけれども、私も教員でしたので、その教員の喜び、教員でしたので、教員の一番の喜びというんですかね、これはもういろいろ言葉で言えるし、いろいろあると思うんです。これはどういうことだと、自分の場合はどういうふうに感じていたのか、その辺をちょっとお聞かせください。
    ○議長(永野利則君)
     教育長、挙手をしてくださいね。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     私も、長いこと学級担任をしました。学級担任の第一の力量は、やはり1年間、子供たちを担任するわけですから、1学期、2学期、3学期、子供たちをこういう成長させようというビジョンを描きます。そのビジョンが本当にそのとおりいっているかどうか、プラン・ドゥ・シーを繰り返しながら指導していきます。そして、3月になって、次の学年に上がっていったり、次の学校に進学していったりするときに、子供が本当に満足して卒業したり進級していったり、子供がそういうことを担任に話してくれたときが一番の楽しみでありました。自分の教育の指導が成果として子供にあらわれている、それを見ることが、やはり教師にとっては一番の喜びであります。
    ○6番(前 利悦君)
     そうですね。子供の姿が見えるという、そういうことではないかなというふうに思うんですけれども、だから声を出して訴える子たち、これは問題を本当に提起しているわけです。それだけじゃなくて、先ほども言いましたけれども、本当に言えない子、そういう子たちも見ていく、そしてその子が変わっていく、そういうのが一番の喜びじゃないかなというふうに私は思っています。
     一つ、参考にです。私、こういう話を聞きました。農家の人でしたけれども、メロン農家でした。その人が何かの拍子に、メロンをつくっています、自分はこの子たちが今何をしてほしいか、水が欲しいのか、注射をしてほしいのか、それがわかると、こういうことを言いました。それを自分に振り返っていったとき、じゃ自分は子供が本当に見えているか、私、全然そういうあれがなかったです。
     本当に子供を見ていく、今、それぞれの学校で子供たちが問題を学校に提起しています。本当にこれを受けとめて、ぜひこれを教育課題として学校が取り組んでいくと、そういうふうにぜひ指導していただきたいと思います。
    ○議長(永野利則君)
     ここでしばらく休憩にします。
     休憩前に引き続き会議を開きます。
    ○6番(前 利悦君)
     先ほど申し上げたんですけれども、それで子供が見えるということで、昨年の4回定例会でも本当に子供から信頼される先生という話をしました。この先生に、子供が小学校4年生ですけれども、先生の顔にしょんべんかけて、くそつけて、裸にさせて、おはら節を踊らせてみたい、そして先生を一発殴ってみたいと、こういう担任の先生に書いてきた4年生の子供がいました。本当にこの先生を信頼しているから書ける文章です。この先生は、子供をずっと家庭まで追っかけていって、そしてその結果、そういう信頼関係をつくっていくわけですけれども、本当に先生たちに、和泊は先生たちが来ればいつでも歓迎する、そういうまちだと思います。悩みを1人で抱え込まないで、保護者に相談したり、そういうふうにしながら、ぜひ頑張っていただきたいということを言いたいと思います。
     この先生が、子供が見えるということで、子供が見えるというのは、単に子供のありのままの姿、子供がいろいろ問題行動を起こすとか、そういうただ事実だけを見て対策を立てるというのではなく、事実から、その子がそうなったわけ、その子の本当の裏にある真実、これを生活史や生活背景までたどって探り当て、そこからその子を丸ごと捉え直すことだと言えますと。事実や真実をどこまで捉え切るのか、その捉え方の深浅、深い、浅いによって、その後の取り組み方に違いが出てくるのです。
     今、子供たちは、何度も言いました、いっぱい悲鳴を上げています。ぜひ、その子供たちの思いをしっかり教育課題として受けとめて、実践をしていただきたいと思います。
     それでは、もう時間が少なくなりましたので、施政方針について少しお尋ねしたいと思います。
     本町の課題、これはどこの市町村でも言えると思うんですけれども、人口減、それになかなか歯どめがかかっていかないという状況があると思います。
     昨年の1月から12月まで、本町の人口が、亡くなった方、減少した数字はどれぐらいになっているか、ちょっと教えていただけませんか。
    ○町民支援課長(高田清蔵君)
     お答えいたします。
     今現在、その資料、手持ちに持っておりませんが、実際に人口の減は確かでございます。私が調べた結果によりますと、5年前に比べて人口が348人の減となっております。高齢化が、今現在33.2%というふうな結果になりますが、これから人口減に力を入れていかなければならないかなというふうに考えているところでございます。
    ○6番(前 利悦君)
     それに向けて、いろいろ対策、交流人口の拡大とか移住・定住とかいろいろもう対策はとられていると思います。本当に、この人口減を一番のマスターとして、プラン、そういうことは何か考えていらっしゃるのか、町長、どうでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     先ほど、前議員から質問がありました死亡数、これは以前に担当から聞いたことがそこにありますが、29年現在まで112名。
     生まれたのが45名という状況のようであります。
     先ほど、担当課長からもありましたが、その差をどういうふうに埋めるかというと、これは並大抵なわざではございません。
     そういうことで、今、国の統計でありますると、先ほど合計特殊出生率の話もありましたけれども、生産年齢がこのまちに幾ら、何%ぐらい占めているかというようなことが重要になってくるかと、そのように思います。合計特殊出生率は、1人の女性が産み育てる人数でございまして、1人で幾ら頑張ってもなかなか人口が、今のこの間聞いた数字からいくと、なかなか追いつけないというようなことで、やはり生産年齢層をどうふやすかというのも大きな課題であるかと、そのように思っておりますし、今、国では消滅町村といいますか、そういう統計なども臆測をしながら出したりしているところでございますが、今、議員が言われるように、どうこの人口減に歯どめをかけるかというと、やはり交流人口、定住促進というのも非常に重要なことではあります。
     ほかの市町村においては、いろいろ子供たちを呼び込む活動をしたり、いろんなことをやっておりますけれども、本町としてどういう取り組みをしていくかというと、今の当面の間は住居の整備や、そういう定住促進を図っていくために、妙案はございませんけれども、窓口を置いていろんな情報を収集しているところでございます。
    ○6番(前 利悦君)
     この前、新聞で各市町村の人口が載っていたんですけれども、今、伊仙町が日本で一番じゃないかなというふうに思っているんですけれども、ちょっとその人数を比べてみました。人口が、伊仙町が6,298人です。和泊町が6,546人、250人超、超えている。それから、生産年齢が、伊仙町は3,026人、和泊町が3,391人、単純に計算して370弱というところで、それだけ和泊町が多いわけですね。
     だけども、伊仙町のほうが、これは子供を産むのはあれですけれども、その状況、聞いたところでは、伊仙町は非常に過疎の小学校に住宅を建てて、そしてまちに行っている出身者を呼んで、そしたら生徒数が非常にふえたという、そういう話を聞いたりしたんですけれども、やっぱりそういう状況があるようです。
     何かそういう施策をして、そういう状況になっているようですので、ぜひ和泊町も、5年から9年までは日本一だと、本当そういう誇り、それを私は自分なりに、和泊町は本当に子供を育てやすい土地だからこういうふうにふえているんだと、そういうふうに理解しておったんですけれども、そうなるようにぜひ取り組みをして、これ以上、人口減、何年かしての消滅、そういうふうにならないように、ぜひ施策で取り組んでいただきたいと思います。
     以上で私の質問を終わります。
    ○議長(永野利則君)
     これで前利悦君の一般質問を終わります。
     ここで休憩します。

第1日(3)

発言者

  • 松村 絹江

発言内容

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  • ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     次に、松村絹江君の一般質問を許します。
    ○4番(松村絹江君)
     皆さん、こんにちは。
     平成30年第1回定例会において、4点の一般質問を通告してございます。壇上より、順を追って質問させていただきます。
     4点中2点は、過去の質問に対しての状況確認となります。
     1、「あすの和泊を創る運動申し合わせ事項」について。
     ①昨年12月1日にスタートした申し合わせ事項は、現段階において町民にどのように受けとめられ、どこまで理解・浸透されていると考えているのか。
     ②申し合わせ事項の決定後に大きな変更点はないのか。
     ③町民全てが気持ちよく、何の抵抗もなく自然に実践でき、なおかつ守っていけるためのさらなる取り組みはあるのか。
     2、空き店舗の有効活用について。
     シルバー人材センターが地域就業機会創出拡大事業で取り組んでいる「ゆらり処」の利用状況はどのようになっているのか。また、出店・営業について町民全般に広く宣伝されているのか。
     3、子育て支援について。
     出産祝い金制度についての検討は考えていないのか。
     4、介護保険について。
     ①高齢者の健康づくりや介護予防についての取り組みとは具体的にどのようなものなのか。
     ②各校区ごとに取り組んでいける施策はないのか。
     以上4点、壇上から質問させていただきます。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     松村議員の、あすの和泊を創る会についての質問にお答えをいたします。
     「あすの和泊を創る運動申し合わせ事項」の推進につきましては、あすの和泊を創る運動推進協議会が主体となり、協議会の構成員である各種団体の代表者を中心に取り組みが進められていることはご承知のとおりであります。
     議員ご質問の1点目の現段階での町民の受け取り、理解度について、2点目の変更点について、3点目の町民全員が気持ちよく何の抵抗もなく守っていけるためのさらなる考え方についても、今後の協議会の中で議論され、さらなる検討がなされていくものと理解をしております。
     協議会は、年度当初に取り組み状況や協議会の目的達成のための協議を行うことになっております。また、協議会会長によりますと、毎月の区長会終了後に各集落における取り組み状況について報告してもらう取り組みを実施しているとのことであります。
     いずれにいたしましても、本活動の主体は町民であり、活動の目的である「みずからの創意と工夫による実践活動を通して、活力と潤いに満ちた郷土社会の創造に寄与する」の実現のためには、町民がみずからの課題として常日ごろから自覚を持って取り組むことが大切であると考えております。
    ○町長(伊地知実利君)
     松村絹江議員の一般質問に順を追ってお答えをいたします。
     まず、2点目でございます。
     シルバーショップ「ゆらり処」の利用状況につきましては、平成29年10月25日のオープンから2月現在までの利用者数は2,432人となっております。
     現在、提供しているメニューは、お茶菓子セットやソフトドリンク、軽食、マッサージチェアの利用及び物産などの販売が主ですが、平成30年度からは、まちあるきガイド利用者の受け入れサービス及び観光案内所の機能をあわせ持つ施設として、喫茶交流スペースの充実や体験型プログラムの提供のほか、物産の販売促進を図ることとしております。
     次に、ゆらり処のPRについては、シルバー人材センターでは、地元新聞などのメディアを活用した広報に努めた結果、離島初のシルバーショップ、島の交流拠点の開設として大きく取り上げられ、県内各地から問い合わせがあるなど注目を集めているところであります。
     今後の利用状況や運営状況なども見ながら、定期的なイベントの開催などを通して、ゆらり処のPRに努め、島内の皆様に憩いの場としても広く活用していただけるよう、また島民と観光客との交流など多目的施設として多くの皆様に活用していただける施設を目指しているところであります。
     町としましては、観光客や幅広い世代の住民が交流できる拠点施設としてシルバーショップに期待をしているところであり、利活用の促進については支援をしてまいりたいと考えております。
     3点目の出産祝い金制度につきましては、平成5年度に、あすの和泊をつくる若者等定住促進条例を制定し、奨励金などの一つとして、第3子以降に誕生祝い金として10万円を交付した経緯があります。
     国においては、人口減少対策により、地方を元気にする地方版総合戦略が策定され、本町においても、わどまり未来予想図プロジェクト策定時に若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる方向性の中に子育て支援事業として出産時にお祝い金を支給するという案が提出されましたが、特定の個人に対する給付経費及びそれに類するものは原則として交付金支援の対象外となるということで取りやめております。このようなことから、出産祝い金を支給するに当たっては、町単独での給付事業となりますので、財源の厳しい中で、現在は考えていないところであります。
     今後の子育て支援事業における給付事業としましては、多子世帯への保育料の軽減、中学校卒業年度までの子ども医療費の助成、島外での療育などの旅費助成など、子育て家庭への継続的な支援を行い、経済的負担の軽減を図っていく方針で取り組んでいるところでございます。
     介護保険についての1点目です。
     高齢者の健康づくりについては、長寿会の交流会や定例会における健康講話や特定健診・特定保健指導を初めタラソおきのえらぶを利用したアクア教室やタラソ元気アップ教室などの健康教室を実施しております。
     介護予防の取り組みについては、高齢者パワートレーニング教室、字介護予防教室、まさむん料理教室のほか、介護予防拠点施設において、転倒骨折予防教室、介護予防教室、認知症予防や食生活改善指導に取り組んでおります。また、これらの介護予防の取り組みの中で、男性の参加者が少ないことが課題となっていることから、委託事業として、ことし1月から男性のみを対象とした事業に取り組み、男性が参加しやすいメニュー内容の検証を実施しております。
     今後とも、高齢者の健康づくりと介護予防のため、運動機能低下や閉じこもりを予防するとともに、介護予防対象者の早期把握に努め、介護予防事業などにつなげるなど、生活機能の維持向上、生きがいづくりと社会参加の促進に取り組んでまいります。
     介護保険についてでございます。
     校区ごとの取り組みの施策につきましては、現在、町が指定管理委託をしている介護予防拠点施設が、国頭校区では国頭字、大城校区では玉城字にあり、当該施設において介護予防事業や高齢者の健康増進などに取り組んでいるところでございます。
     また、町内の8字において、住民の皆さんが主体的に地域サロン活動を展開しているところであります。
     これらの住民主体で参加しやすく、地域に根差した介護予防活動の推進については、既存の介護予防サービスに加え、NPO法人やボランティアなどの地域の多様な主体を活用することが重要であることから、介護予防教室や地域サロンなどの運営を支援し、運動やレクリエーションなどの指導や介護予防に関する意識啓発と助言を行うための介護予防サポーターを養成しているところであります。
     今後、地域住民が主体的に取り組んでいる地域サロン活動について、各字及び関係団体等の協力も得ながら、町内全域で展開できるように取り組んでまいります。
     以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問につきましては自席から、担当課長からも答弁をさせていただきます。
    ○4番(松村絹江君)
     あすの和泊を創る運動申し合わせ事項なんですが、始めて3カ月経過しました。私も、いろんな行事に出させてもらって、まだよく徹底していないなというのが私の実感ですけれども、なぜそういう、どういう理由で何十年も前につくったものがだめになり、また再スタートさせたのか、もう一度原点に考えていただきたいと思いますけれども、教育長、お願いします。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     議員おっしゃいますとおり、以前に取り組みがされておりまして、再度また改めて取り組みをしようということで、各機関の代表者の方々が中心になって取り組みを進めようということで進めてきたところでありまして、やはりそこら辺は町民の必要性という声をもとに、そういう活動の取り組みが始まったものだと思っております。
    ○4番(松村絹江君)
     そうですよね、町民主体でなければいけないというのがこの申し合わせ事項の基本だと思います。
     やっぱり、私が思うには、これから少子高齢化になり、高齢者の方は年金生活、そういう方がふえていく中で、交際ばっかりふえて大変だ、あとは子供さん、小さいお子さんを抱えた方が、例えば都会から来たとしても、これではやっていけないという声が大きかったのが原因の一つではないかなと思いますけれども、そこにこういう線を引いて、大丈夫だよと、ここさえ守れば大丈夫だよという安心感を与えるための一つの申し合わせ事項じゃなかったかなと思います。
     それで、どういうふうにして守っていくのかということで、開封をするとか、あるいは区長会でしっかり毎月、どこどこの字じゃこうだったけれども守れたかどうなのかを確認するというお話も聞いています。先ほど教育長のほうから答弁ありましたけれども、その辺はどのような状況でしょうか。各字によってばらつきがあったんでしょうか。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     この件につきましては、会長であります協議会の会長さんと協議をしましたけれども、会長さんがおっしゃいますには、やはりまだ始めて3カ月ということもありますし、それでもその中でもいろいろと、集落の中ではそれについて、字民、自覚をされた方もいらっしゃいまして、取り組みがそれぞれ進められているという中でありますけれども、やはりそれとあわせて、町民それぞれの捉え方の温度差がやはり感じられるということでありまして、そこら辺は今後の課題かなというふうなことを話されておりましたし、私もそうかなと思って感じているところです。
    ○4番(松村絹江君)
     私も、これが12月1日にスタートしますよといったときに、町民の方から、おかげさまでと言われたこともありますし、逆にこういう場合どうしたらいいんだろうかと私のほうに相談に来るんですね。私が決めたわけじゃないですよと、皆さんの、これは町民のほとんどの方がこうありたいと思う気持ちですので、守ってくださいということしかお答えできませんでした。
     ですから、現状としたら、まだ町民の方は迷っていらっしゃるというのが私は現実じゃないのかなと思いますけれども、あと、お祝い事とかは招待されなければいけませんし、それをきちっと書くというか明記するということが原則ですよね。教育長、明記するということが原則ですよね、お祝い事の招待状には。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     申し合わせ事項に掲げている和泊町の明るい社会を創る申し合わせ事項の金額については、明記されているとおりにやはり実行していただきたいと思っております。これが基準でありますので。
    ○4番(松村絹江君)
     お葬式とかその辺は、招待されなくても気持ちで行くものですし、ただし、お祝い事はもう招待状がなければ参加できません。だから、そこはしっかり招待する側が決まりを守る、行くほうも守る、それで解決できると思うんですよね。そこら辺で、何も書いていないと、行くほうも迷っちゃいますし、またいろんな記念品が出るのかなとか、またもとに戻るのかなということの繰り返しでは、幾ら何回スタートしても、また守れないというのが何年か後には発生するんじゃないでしょうか。お祝い事にはしっかり明記するということを、町民の皆さんも徹底してほしいなという、私のこれは思いです。
     それで、お祝い事じゃないお香典に関しては金額が決められておりますけれども、開封をする、しないということで、その後いろいろ変更があったんでしょうか。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     変更があったかということにつきましては、今のところ変更はございません。最初に、皆さん、町民全戸にお配りした、周知した通知のままでございます。
    ○4番(松村絹江君)
     わかりました。
     ただ、会館においては、あるところに行くと、しっかりお礼状だけですけれども、あるところに行くとお返しがあると。人間、悲しい思いをするのは同じですので、何でそこで違うのかな、それも同じ和泊町民でということで、私も自分が言っていた手前、最初のうちはお礼状だけいただきますということでお返しをしたということもあります。そこら辺も、まだ徹底されていないのかなというのがありますので、これからしっかり守っていくように、私たちもこれから先も気をつけていきますけれども、町民の皆さんも、迷ったら守る、迷わず守るということをひとつ肝に銘じて、せっかく決めた、皆さん方が知恵を絞って決めていただいた申し合わせ事項ですので、ここで自然体になっちゃうと、また破かれてしまうというか壊されてしまうと。
     となりの知名町では、ちゃんとできているじゃないですか。最初のうちは開封しました。でも、今は開封しなくても、皆さん、ちゃんと守っている。お葬式のときはお礼状だけになっている、当たり前になっている、きちっと守れているわけですから、和泊町でも守れないはずはないですよねと私は思います。
     これは、決めていただいた皆さんが、本当に努力なさった結果ですので、皆さんも含め、私たちも含め、この決められたことをしっかり守っていき、ああ、あのとき決めてよかったね、それで若い人たちもまたどんどん島に残ってくれるようになったね、高齢者の方も交際費がそんなにかからなくて済んだねというふうな、そういう住みよいまちになってほしいと思いますので、もう一回言います、迷ったら守る、迷わず守るということを私はここで断言して、皆さんに訴えたいと思います。
     あとは、2番目の空き店舗の有効活用についてですけれども、私も何回か行かせていただき、あそこの正式名称を皆さんご存じでしょうか。ワンストップサービス、シルバーショップゆらり処と書いてあります。
     ワンストップサービスというのは、船が出るまでの時間がありますので、その間、そこでゆっくりコーヒーを飲んでもらうとか、あるいは空港に行くまでにちょっと時間があるからと、そういう感じのですよね、ワンストップサービス。
     それで、シルバーショップとなっていまして、ゆらり処となっているもので、そこに行って、そこで働いている方に聞きましたら、子供たちとか若い方が来て、ここはおじいちゃんとばあちゃんが来るところなのという感じで、いや、誰でもいいですよという話をされて、ああ、そうなんだということで来てくれる方もいるようですので、そこら辺、ワンストップであり、さらにシルバーでやっているところなんですけれども、町民全員がいつでも行ける場所だよということをもっと広めてほしいと、町長の答弁にもありましたけれども、ぜひ空港とか港とかあるいは宿泊施設のところに、そういう案内するパンフレット等もしっかり置いていてほしいと思いますけれども、課長、その辺はどうなっていますでしょうか。
    ○保健福祉課長(瀬川光雄君)
     シルバー人材センターの所管については保健福祉課になっておりますので、私のほうから答弁させていただきたいと思います。
     先ほど、町長のほうから答弁がありましたように、利用者数が今2,400名余りとなっておりまして、内訳が、シルバー人材センターの会員の方が3割、あとの7割は一般の方のご利用ということになっております。
     今後、30年以降については、観光客を対象にしたいろんなメニューも新しく開発していこうということでございますので、当然空港、港、それにホテルも含めて、そういったPRをしていくのではないかというふうに考えております。
    ○4番(松村絹江君)
     そこにコーヒーとか飲みに行くと、とても対応がよくて、何時間いてもいいよと言ってくれるんですよ。それで、私もついつい時間をそこで費やしているんですけれども、シルバー人材に登録すると半額とか、結構料金も安くなりますので、そこで登録する方がふえたりとか、逆に、前にも質問したと思いますけれども、シルバーに登録しても、畑仕事、木を切ったりとか、そういうのはできないけれども、あそこだったら私も働けるという雇用もふえるんじゃないかなということで、ますます盛んになったほうがいいかなということを感じております。
     この前行ったときにお話を聞きましたら、4時間ぐらいそこにいて、そしてそこでインターネットを使って、次の島に行く、ホテルを予約したり、島のお酒をちょこっとごちそうなったりとか、すごく喜んでくれて、それですぐ宣伝してくれたということで、島外の方も結構喜んでいる場所らしいんですよ。
     ですから、あの辺の商店街も活性化になっているようですし、ぜひそこはもっともっとメニューをふやして、若い人もいいんですよという、町民にもっともっと広く、サンサンテレビ等を活用して宣伝してくれると喜んでくれると思います、働いている方も。
     そして、行くと、いろんな話をして、特に高齢者の方が行ったら、時間潰すのにとってもいいところなので、おうちでテレビ見るよりは、そこに行って、明るいお姉様たちがいらしてお話ししてくれますので、ぜひ町民のほうに広く宣伝してほしいなということですね。もう一軒ぐらいそういうのがあるとまたいいなと思いますので、まずそこを成功させるというところからスタートしてほしいと思います。
     次、子育て支援についてなんですが、町長の答弁だと、もう出産祝い金は出すあれがないよという話なんですが、施政方針によると、子供はやっぱり宝物だという話もありますし、そして去年の定例会に同じような質問をしたときに、課長のほうで「子育て世帯に対する支援ということで、各種出ておりますが、今現在、子育て支援会議の中でもこの問題が持ち上がっておりまして、今後、財政とも関係してくることでありますので、その会議において十分検討していきたいなと思っております」という課長のほうからの答弁がありました。
     財政が伴ってくるものですけれども、その後、そういう具体的な話し合いはなかったんでしょうか。
    ○町民支援課長(高田清蔵君)
     お答えいたします。
     昨年の和泊町子育て会議の中でも、その問題が出ました。その中で、各委員の意見も聴取しましたが、やはり財源が伴うということで、新しく創設するよりは、今現在行われている子育て支援各種の事業をより充実したほうがいいのではというような意見も出ております。
     今後、そういう財源が見つからない限りは、この今現在行われている長期的な支援をする方向で進めていきたいなと思っているところであります。
    ○4番(松村絹江君)
     財源なくしては何もできない、それはわかっておりますけれども、ふるさと納税のほうで、子育て支援にぜひということで多分集まっていると思うんですね。それは、子育て支援に使ってくださいという財源は今どのぐらいあって、これから先、どのような計画でしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     ふるさと納税につきましては、今年度、今回の補正予算でも提出いたしますけれども、今、8,000万を目標としておりまして、そのうちの4つの事業の振り分けについては、これから精査をするところでございますけれども、当然子育て支援という部分にも使えるようになっておりまして、来年度につきましては、移動図書館車とかそういうことに今使おうと思っておりますけれども、そういう子育て支援に対しましても、出産祝い金について、今、充当する計画ではございませんけれども、その他の継続的な、やっぱり経済的な負担を要する部分には充当していくべきだと考えております。
    ○4番(松村絹江君)
     少子化ということで、本当に子供さんを1人、2人、3人と生んでくれる若い方、ぜひ和泊町にたくさん来てほしいし、もしお嫁さんに来たとしたら戻ってほしくないし、何で帰っちゃうの。ほかの、知名町もちゃんと出産祝い金も出る、そして天城町とか長島町も、ちゃんと出産祝い金はそういう、いろんな財源を活用して出しているところもあるわけですので、和泊町だけという話じゃないんですよね。
     ですから、先ほどの午前中の答弁にもちょっと数字が上がっていましたけれども、人が生まれて、残念ながら亡くなる、これは一生の話です。それで、亡くなる方が、私もこの前聞いた話では、年間で島内で約200名、だから和泊町も大体100名というざくっとした数字ですけれども、生まれる数は先ほど四十何名ということで、それでどんどん人口が減っていく。それは、目に見えてできる計算でありますし、福祉のほうは相当私は充実していると思います。
     優先順位を、今度、子育てのほうにちょっと財政のほうも重きを置いて、若い人たちに和泊町で子供を生んで育てればいいんだということをやっぱりどんどん広げていかないと、少子高齢化に歯どめ立つはずがありません。それを削って削って、これは出せないから、だめだからといつまでも、何年も何年も前から同じ答弁ですよね。
     いや、ちょっと頑張って出産祝い金出してみようかという、そういうきっかけをつくってもらわないと、いつまでたってもこれは解決しないんじゃないかなと思いますけれども、町長の考えをお願いします。
    ○町長(伊地知実利君)
     松村議員が、他の町村が実施しているのに、どうして和泊町ができないかという言葉ありますが、それでは出産一時金を支給した場合に、この家庭について、どんどんふえていくかということが保証できるかという、これはないわけですよね。
     私が、今、町民支援課、そして総務課長もお答えをいたしましたが、より子育て中の支援のほうが重要じゃないかと。一時的に、出産をしたときには分娩手当とか、いろんなそういうのが出ているわけですよね。ですから、そういうことを考えましていうと、子育てをする段階のほうが、より効率的に家庭の支援が強いんじゃないかなと、そういうような考え方で、今、先ほどから課長たちがお答えしているように、一時金の出産祝い金というのは支給しないで、そういう子育て中の支援を充実したほうがいいという私の判断もありますし、協議会の中での議論の中でもそういうことが出てきている。
     それでは、他の町村がそれを支給して出産祝い金を出していると、じゃ、本町の子育て支援は薄いのか、低いのか、そういうことも比べながらしていかないといけないなと。
     それで、今、福祉は幅が広うございます。老人福祉もありますし、児童福祉もありますし、いろんなものを平準的にやるためには、今のような予算配分になっていますが、思い切ったことをやりなさいというと、実際に限られた財源の中で、どうすれば効率的な行政運営ができるかということも十分に考えながら進めていかないといけないというようなことから、いろんな意見も聞きながら今のような状況にしているところでございます。
    ○4番(松村絹江君)
     少しは前向きな意見が聞かれるのかなと思って何回か質問したんですけれども、残念でしようがないですね。
     私の周りでは、子供3人産んだりとかいるんですけれども、もうちょっとねと、ちょこっとでも出ると、また気持ち違って、頑張ろうという気持ちになるんですけれどもねと。言ってみて、だめなものはだめじゃないですけれども、何か若い人の気持ちを考えると少しでも援助してあげたいなと。
     そのふるさと納税でも、出産祝い金のほうには回らないということなんですけれども、具体的にどういうものに利用する予定ですか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     先ほども申し上げましたけれども、次年度におきましては、移動図書館車の購入であるとか、あるいは学校関係の教育施設の整備であるとか、現在のところ、そういうところに活用をさせていただいている状況でございます。
    ○4番(松村絹江君)
     なるべく、私は若い人たちの生活を少しでも手助けできる町政であってほしいなとは願っておりますけれども、その財源をやっぱり確保するために、先ほどから言っているふるさと納税のことを推進したり、優先順位、これはずっとやってきたけれども、これはもういいやというのもちょっと削除するような方向性も考えながら、なるべくそういうものができるように要望したいと思います。
     次、介護保険ということで、介護の話になりますけれども、答弁にありましたように、私は、この和泊町は、とても介護に対しては充実したサービスを皆さん受けていると思います。都会に行くと、いろんな施設にも入れないとか厳しい中で、ほとんどの方がある程度の要望は達成できているのじゃないかということで、そのかわり、すごい施設も充実していますし、利用者も多いということで、介護保険料も高いということも聞きました。
     でも、それはそれで、お互い助け合いですので、介護状態でおうちで面倒を見て、若い世代が仕事にも行けないという状態よりは、やっぱりいろんな介護サービスを受けて、デイサービス行ったりショートステイに行ったり、そういうことをしながら、みんなが前向きにできるという介護、和泊町の介護サービスはすばらしいなと思います。
     それで、先ほど、各校区ごとに取り組んでいける施策はないかということで質問したのは、確かにいきいきサロンとか、各字で取り組んで、体験談もいっぱい聞かせてもらいました。民生委員の方を中心に、区長さん中心に、もうすごいなと思います。
     でも、それは月1回とか、字でやるいきいきサロンって、料理をつくったりとか、たまに島内、バス旅行したりとか、みんなを集めて民生委員の方を中心にやっていると。それができない字もあるんですよね。できて、活発にやっているところはいいんですけれども、うちみたいな、谷山字もそうですけれども、なかなかそういうのができないというのが現状です。
     元気でタラソに行ける、元気で体操も行ける、脳トレも行ける、何でも自分で計画して行ける高齢者はもちろん大丈夫ですけれども、あと要介護状態になった方は施設が充実しています。それも大丈夫です。その中間というか、その下の受け皿的なところにいらっしゃる高齢者が、現在、いっぱいいると思うんです。タラソ行きたくても足がない、外に行きたくても、先ほども答弁にあったように、男性の方は特にそういうところに行きたがらない、そうするとずっとうちにいるんですね。家の周りをうろうろするだけで、しゃべる人もいない。
     ですから、要介護状態の方は、もちろんそこで生き生きとしていればいいと思いますけれども、そうでない受け皿的な方をちゃんと囲い込みできるような、各字に任せていたんでは、それはもう難しいと思います。ですから、校区ごとというお話ししたのは、たまたまなんですが、前にも質問しましたけれども、実験農場の近くにバイオの施設ですか、ありますよね。今、そこの利用状況というのは、どのような形で今使われているんでしょうか。建物です。
    ○経済課長(武 吉治君)
     旧バイオ研究所については、現在、サトイモ等の増殖に向けた取り組みとか、そういったことに活用しております。
    ○4番(松村絹江君)
     じゃ、有効に活用されているということですか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     現状の取り組みとしては、有効かどうかということは言えませんが、縮小した形で行っております。
    ○4番(松村絹江君)
     そこを通るたびにいつも思っていたものですから、周りの景色もいいですし、あの建物もしっかりしているし、ここに一つ、そういう受け皿的な施設、施設というか、いつ行っても老人、高齢者の方が来て、誰か彼か来て、一緒にそこで三味線弾いたり、もうボランティア的な、私みたいな人も行ったりしてボランティア的なことで、介護にもなっていない、でもタラソも行けない、どこも行けない、ただうちにいる、その受け皿の施設があれば、何とかみんなが集まってお話ができる場所というのをこうぎゅっと集約すると、そこに送ってあげる、家族は。1時間でも2時間でも、その場でみんなと話をしたりするだけでも、実は1日の時間がすごく有効活用できると思うんです。その場所がないんですね。
     それを各字でやってくださいと丸投げされても、なかなかそれは、みんな働いていますので、だから校区ごとにそういうちょっと既存の建物があったりしたら、そんなに設備しなくても、雇用が発生しなくてもいいと、ボランティア的なもので、お年寄りの方が集まれる場所を提供してくれないと、本当にどんどん、うちの校区のあたりの高齢者の方はどんどん、もう足がなくなるとどこも行けなくなるという状況で、今現状はそうなんですよね。
     ですから、その受け皿的なそういう施設が何かできないかなということで、ひとつバイオ、あそこの建物の利用はどうかなと思ったんですけれども、検討できないでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     私の認識では、そういう施設というのは各字にあると思っております。公民館です、字公民館。今、ほかの8集落がやっているのは、そういう公民館を活用してこういう事業を、いきいきサロンの教室をやっているところでございます。
     ただ、今、松村議員が言っているように、バイオのあの施設でなければならないというものであれば、それは十分に今後検討する余地はあるかと、そのように思っておりますが、まず、例えば谷山だけでは人数が足らないと、仁志と後蘭と、そういう共同でするとか、そういうことをやって、それでもなおかつ狭くてどうだとかいうことがあれば、これは町としても考えていかないといけない、いわゆる老人の皆さんのよりどころというか、そういう場所の提供については考えていかないといけないと思いますが、まず一義的に、これは私の考えですが、各集落の公民館を活用することによって、地域の皆さんが集まりやすいんじゃないかなということも考えるところでございます。
     そういう活動を通して、今後の取り組みとしてどうなければいけないかというものを十分に検討してまいりたいと思っております。
    ○4番(松村絹江君)
     今すぐすぐ、それが実現するとも思っていませんし、何とか字単位でやろうという努力はしております。でも、やっぱり、今は60過ぎても、70近くでも働いています。特に、介護の仕事というのは担い手が少ないということで、70近く、70過ぎてもまだ介護の仕事をしている、うちの周りにはいるんですよね。
     だから、みんな働かなきゃいけない、65になっても働く年齢ですので、そこで自分たちは、お年寄りを集めてという、そういうことをやる方がなかなか、はっきり言って、いないんですよね。それで、あとはみんなお年寄りになっちゃっているんで、ですから何かちょこっとみんなが集まって、もちろんあの辺の近辺の字で協力して、じゃ、きょうはどこの字でやりましょうかという感じで上の人たちで話し合いをして、できなくはないと思うんですけれども、そうするとやり手がいないとか、責任感があるのでまた嫌がるとか、いろんな問題が出てくるので、1カ所、校区で1カ所あればいいのになという、本当にざくっとした考え方なんですね。
     そうすると、先ほど、ゆらり処じゃないですけれども、誰もが来て、校区の人が誰もが来て、ああ元気元気と、元気なお年寄りはいっぱいいますから、その人たちを、もったいないですよ、はっきり言って。同じ同年代の人たちとは、男性の方もお話しするでしょうから、だからこれからは、介護状態になった方はすばらしいサービスが受けられますけれども、今度そこに行かないように、要支援以上にならないような対策をしないと、ますます和泊町は介護保険料がどんどんふえていきます。そこを、私は将来的には考えていかないといけないのかなと。
     そのためには、一歩外に出すということ。わざわざ和泊まで来なくても、あそこに行けばみんなと会えるという場所をつくってください、町長、独自で、町長邸でも。本当、そういう感じで、もう寄附でもしてほしいなと思うぐらいの感覚ですよね。そうすると、私たちも行きますよ、お手伝いもできるけれども、将来的にはそこに行けるという感じにもなりますので、各字に任せ切りというのもどうかなという考えがありましたので、あそこ使えないかなということです。
     あと、私、一つ思うのは、介護の矛盾という言葉はおかしいと思いますけれども、要介護状態になると、とってもサービスがいいんですね。本当に、1週間のうちに4日も5日もデイサービスに行けるし、そこでご飯も食べられるし、お風呂も入れてもらえるし、体操もしてもらえる。その間、家にいる方は畑仕事もできるし、たまにいろんな自分の趣味もできるしということで、それが、おかげさまで元気になりますと、要支援とかになっちゃうとサービスがすごく少なくなる。
     これは、もう介護保険の制度ですから仕方がないと思うんですけれども、週4回だったデイサービスが2日になりとか、そうすると、おうちにいると、今度は運動ができない、リハビリもできない、また介護状態が上がっちゃう。本人も大変でしょうけれども、家族も大変だというのがあって、元気になってよかったねという反面、サービスが受けられないということで、また本人もなかなか充実した生活が送れないというような矛盾を感じています。
     ですから、そういう人たちを、矛盾を受けさせないように、さらっとみんなで集まる、集まって楽しく遊べる場所を何とか何とか考えていかなきゃいけないなと思っています。もちろん、行政に任せ切りにするつもりはありませんし、ある程度、60過ぎて定年になった女性の方もたくさんいるし、これぐらいできるよという、ボランティアできるよという方もいっぱいいると思いますので、みんなに声をかけて、そういう施設を、施設というか場所をつくり上げていってほしいなと思います。
     私の質問は以上で終わります。

第1日(4)

発言者

  • 池田 正一

発言内容

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  • ○議長(永野利則君)
     次に、池田正一君の一般質問を許します。
    ○2番(池田正一君)
     こんにちは。
     池田正一です。平成30年第1回定例会において、一般質問を3点ほど通告しています。順を追って質問いたしたいと思います。
     まずは、「西郷どん」の沖永良部ロケも始まり、あとはいよいよ放映を待つばかり。その放映を見た全国の皆さんが、大挙して観光に訪れることを心から願っております。
     次に、先日の子牛の競り市においても、いまだ高い価格での取引が行われていて、とても安心いたしました。
     いよいよ季節が春になり、卒業、入学のシーズンが来ました。幼稚園生は小学生に、小学生は中学生、中学生は高校生、そして高校生は大半が島外に出ていくと、そういう季節だと思います。それぞれ新しい環境での生活が始まります。新しい生活には、期待と不安があると思います。その不安を取り除き、安心に生活でき、安全に通学できる、そういった環境をつくるのが私たち、そして行政だと思います。
     ここで、1つ目の一般質問いたしたいと思います。
     大きな1、安心・安全なまちづくりについて。
     ①平成29年第1回定例会でも要請しましたが、西原字運動広場のフェンスの老朽化対策はいまだ検討されていないのか。
     ②平成29年第4回定例会でも要請しましたが、通学路の防犯灯の設置について、改めて検討する考えはないのか。
     大きな2番、農業振興について。
     ①平成30年度施政方針の中に「畜産飼養頭数の確保」とあるが、具体的な施策はあるのか。
     ②農家の季節労働者、ボラバイト等の宿泊施設を町で手当て、確保する考えはないか。
     大きな3番です。有害鳥獣駆除対策について。
     平成29年第1回定例会、第2回定例会でも質問しましたが、カラスの捕獲箱設置の現状と成果はどのようになっているのか、また今後の対策をどのように考えているのか、お尋ねします。
     以上の3点を壇上より質問いたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     池田正一議員の一般質問に順を追ってお答えをいたします。
     まず、1点目でございます。
     西原字のフェンスの老朽化対策につきましては、前回質問の際、前の区長と協議を行っております。
     また、前回答弁したとおり、維持管理につきましては、引き続き字の方々へお願いをしているところであります。その後、字からの要望等もなく、現在に至っているところでございます。
     今後は、字内で公園の必要性や代替整備について検討していただき、字でできるところは字で整備し、町から支援できる部分につきましては支援を検討していきたいと考えております。これには、字のほうでも十分に検討いただいて、双方で協議をしてまいりたいと思っております。
     2点目につきましては、教育長から答弁をいただきたいと思います。
     農業振興についてですが、高齢化に伴い、畜産農家戸数が減少する中、繁殖雌牛の飼養頭数は2,500頭前後を推移しており、畜産飼養頭数の確保について、具体的な施策としては、家畜導入事業による町有牛貸し付けにおいて、年間約80頭の増頭が図られております。また、町単独事業である増頭対策事業や繁殖向上対策事業などに取り組んでおります。あわせて、TPP対策に伴う畜産クラスター事業の活用を積極的に推進し、繁殖雌牛の増頭及び収益性の向上に取り組んでいるところであります。
     このように、飼養頭数確保に向け、有効な事業の活用を図り、地域全体の収益力の向上に取り組んでまいります。
     農業振興の2点目につきましては、町が直接的に季節労働者の皆さんに宿泊施設を確保する計画はございませんが、本町を初め全国的に労働者人口減少が進行している状況であることから、平成31年度からの次期奄美群島振興特別措置法の延長に向けての制度設計を、国・県・奄美群島広域事務組合と市町村とで検討しているところでございます。
     そのメニューの中で、地域に新たな雇用を創出するための支援策として、群島内のNPO法人や民間事業者が雇用増を伴う創業または事業拡大を行う場合の設備投資などを一部補助する内容を検討しているところでございます。
     3点目の有害鳥獣駆除対策につきましては、今年度、移動式カラス捕獲器を2基導入し、12月から2地区の農家へ引き渡しておりますが、設置場所の適否や捕獲しやすい時期を過ぎたこともあり、現在のところ、捕獲実績はありません。
     今後は、捕獲適期に捕獲状況を確認して、移動式捕獲器の設置場所についても検討を重ねてまいりたいと思います。
     捕獲器導入につきましては、平成30年度も2基導入を計画しており、あわせて猟友会の協力をいただきながら捕獲を行い、被害の軽減に努めてまいります。
     以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問につきましては自席から、担当課長からも答弁をさせていただきたいと思います。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     池田議員の通学路灯の設置についての質問にお答えをいたします。
     通学路灯の設置について、改めて検討する考えはないかとのご質問ですが、前回の定例会においても答弁しましたように、通学路は、通学路灯の設置当初に比べますと道路整備が進み、幅員の拡張や歩道の設置、側溝ふたの設置など大きく改善されています。
     現在、設置の目安とされている約100メートルから150メートル間隔で1基の設置については、決して十分とは考えてはいませんが、通学路灯としての機能は十分果たされていると考えております。
     学校とも協議をしておりますが、現在のところ、通学路灯の改善に関する要望はないようであります。
     今後とも、生徒が安心・安全に通学できる通学路の確保のために、危険と指摘される箇所につきましては、随時関係機関と検討の上、対応するとともに、引き続き適正な管理・維持補修に努めてまいりたいと考えております。
    ○2番(池田正一君)
     それではまた、こちらから質問のほう、いたしたいと思います。
     まず、1つ目です。
     西原字の運動公園は、あれはまず町有地でありますよね。そして、西原字に委託をしたと、前回、1年前にこのように答弁いただきました。そして、町としても、フェンスについては協力していきたいと、方向性を示すように字の人たちと検討していますという答弁を1年前にもいただきました。そして、先ほど、今、町長の答弁で、前区長と話した、字の皆さんで検討してくださいと。
     確かに、前区長とお話ししたかもしれません。そして、それはもう字の問題であって、前区長と現区長の疎通がされていなかったのかどうか、そこは僕もわかりません。それは、もう深く突っ込む気もありません。ですから、今の現区長においては、全くわかっていなかったと、どうしていいか、ああ、そういう話もあったねという感じで返事をいただきました。
     そして、確かにフェンスは、努力の跡があるというのは1年前にもおっしゃっておられました。多分、もうできないんですね、補修は。だから、近づけないために花とかそういうのを置いて、フェンスなんですけれども、フェンスの役割というのは余りもうしていないと。その前に何か花とかやって、フェンスに近づけないように、なぜかというと、鉄筒がむき出しになって、本当に危険なんです。けが等が起こります。現に、私が前回したときには、けが人が出たからこそのこの質問にさせていただいたんですけれども、そういう状況で、もう字に任すといっても字自体でもう考えていないんですよ。
     ですから、これまさに町が方向性を示して、こうしようよと、それで私たちもこうしますからと。あれを撤去の費用、字に全部負担してくださいと、これはもうまずできないことです。ですから、方向性という意味で、どういったことを検討されているのか。あれから1年たちました。何かまた検討されているのか、お伺いしたいと思います。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     前回、ご質問があったときに、確かに前区長と協議いたしまして、その後、現在の区長ともこの間お話をしたところでございますけれども、フェンスにつきましては、かなり老朽化が進んでいることも確認しております。
     そのフェンスを取り除いて、集落内の公園でございますので、緑化活動としてまた植栽をするとか、そういうところがいいのではないかなと、現在、課のほうでは考えているところでございまして、そういう部分については支援ができていくのではないかなと思っているところでございます。
    ○2番(池田正一君)
     今現在、そういう方向性で動いていると。そして、現区長ともお話ししたのが、多分最近のことだとは思います。
     僕も、あれを言った後、結構何回も足を運んでいて、少しは変わったかな、少しは変わったかなと。そして、さすがに変わっていない状況がここまで1年も続きました。そして、今またいただいたんですけれども、これはいつから動いていただけるのか、具体的に、もしそういうことがわかったらお聞かせください。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     維持管理につきましては、集落でお願いしているところでございまして、その集落の中で現在の活用状況であるとか、またどの世代が利用しているかとか、そういう部分を集落の中で検討していただいて、その集落のほうからも、こういうことは自分たちでするけれども、ここは町でお願いできないかとか、そういう相談があったときに、町として支援できるところは支援していこうというところでございまして、集落の管理しているところでございますので、町がここをどうしろこうしろということは言えないと思いますので、まず集落の皆さんの考え、それから方向性を先に決めていただくのが先だと思っております。
    ○2番(池田正一君)
     町でというか、字でそこの方向性を検討すると。
     今まで、これもうずっと放置してあるということは、結構字の間でどういう方向性に持っていくか、何かそういったものがなかなか検討できない、会って、多分そういう話も出るとは思います。出ているけれども、それを町に持っていかないということは、何らか町がしてくれるんじゃないかと、やはりその気持ちがとても大きいんだと思います。
     ですから、ましてや西原字にしてみたら、もう役場職員もたくさんおられます。そういう方々にも働きかけて、字の考えを町に持っていくべきなんですが、それを持っていかすためには、もう課長等からこういう方向性もあるよ、あるよと幾つかを出してくれないことには動けないんだと思います。
     本当に、今、あの字は子供も多いですし、皆さん、活発的に動いていますし、あのグラウンドでは、グラウンドゴルフ等も多々行われております。まさに、けが人が出たら遅いんです。現に1回出ているんですから。
     ですから、そこの方向性に、できればもう総務課みずからのほうからやってくれたほうが動きやすいんじゃないかな、そういう動きやすい状況をつくっていくのも、やはり行政のあるべき姿じゃないのかなと思うんですけれども、いかがでしょう。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     行政主導ということは、余りよくないかなと思っておりますけれども、字の区長さんとも相談いたしまして、区長さんが迷っていられるときはアドバイス、助言等はしていきたいと思っております。
    ○2番(池田正一君)
     では、その方向でお願いいたします、本当に。
     西原字の区長とは、よく会う機会が僕もあるもので、しょっちゅういろんなことを聞くんですけれども、いや、何もされていない、これはもうされたよ、でもこういうことはまだ動いていないよと聞きます。ですから、完全に行政のほうが主導するというのは、やはり嫌だろうと思います。だけど、アドバイスとしてこれからどんどん、強く入っていくんじゃなくて、アドバイスとして幾つかの道しるべを示す方向でぜひ動いて、来年の今ごろ、また僕にこの同じ質問をさせないように、ぜひ動いてください。
     では次、2点目、いきたいと思います。
     通学路の防犯灯です。
     僕は、前回、街灯と質問いたしました。去年の12月ですかね。今回は、あえて防犯灯と言わせていただきました。やはり、あれは防犯の意味もあるんじゃないのかなと思いまして、そういうふうに言わせてもらいました。
     今現在、国頭から、はっきり言うて、国頭から喜美留までのその防犯灯、150メートル間隔です、電柱1、2、3です。そして、もう全部につけてくれと、そこまでは言いません。打開策として、せめてあのウソヤマの上り坂ですか、結構みんな押すんですよね、歩くんですよね。その間隔も、やはり150メートルあるんです。その中に1つ、2つ、2つ目の坂にも1つ、2つとつけると。これは、防犯灯という意味でできないものかなと思っておりますけれども、いかがでしょう、教育長。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     確かに、通学路灯は、安全に子供たちが通学できるための手段として通学路灯を設置してありまして、それは明るくなりますので、防犯の意味も含んでの設置であります。
     それをふやすかということについてなんですけれども、通学路灯をふやして明るくするということも一つの手段としてはありますけれども、ただその前に、部活動を終わった子供たちが規則の中でちゃんと帰宅について安全・防犯を意識するのであれば、集団で下校するとか、それからもしそういう防犯体制の整備が必要であれば、地域の方々、保護者なりが見回りをするとか、そういう取り組みもまた必要かなというところを考えております。
     そういうことも含めまして、学校の通学路が、部活動後の下校がどうあるべきかということは総合的に勘案しながら、それでも必要だということであれば、そういうハード的な対処も必要かなと思って考えているところです。
    ○2番(池田正一君)
     そうですね。地域の方々の協力を求める、それも当然大事なことです。ですけど、なかなか、部活動等が終わって、その時間帯に行けと、これはまた難しい要望でもあります。そして、その部活動を明るい時間に終わらせて帰れと、それもなかなかさすがに、学校を出るときはまだ日があったけれども、そこに差しかかったときには暗くなっている、そういうことも多々あります。ですから、なかなか、局長も言われるのもごもっともではありますが、なかなか現実的には難しいのかなと思っている部分であります。
     現に、あの道には、あのところで、かつてちょっと、あれは昼間でしたかね、声かけ等という問題も一遍あったので、そういった犯罪につながりかねない事案も起きていました。ですから、なおさら不安に思う部分があるわけなんです。ですから、今回は、あえてもう街灯とかそういうのは言わずに、防犯灯と言わせてもらいました。
     そして、これで何か事故、犯罪等が起こったら、当然すぐに対応はされるとは思います。ですけど、それは違うでしょう、それは遅いでしょうと。
     ですから、僕は、全ての路線にしてくれとは、もうあえて言いません。それはもう、予算の関係もありますから。だから、この上り坂、本当にきついんですよね、あそこの坂は。僕らも、昔、中学校、高校のときに通っていましたから自転車で行っていました。やっぱり、おりて歩くんです。
     そこを、もし仮に女の子1人、同じ部活の子がいなくて1人になる場合もあります。そういった子が1人で押していくのは、やっぱり心細いですよね。だから、150メートル間隔が、せめてその間にもう一つつけば、また次の明かりが見えると。150メートルでも、見えはするんですよ。見えるけれども、はるかかなたに見えるんです。
     そして、これ僕、3カ月に一遍、前に言いましたけれども、見に行かれましたかな、夜とか。見に行ったことはありますでしょうか。あれね、本当に暗いです。
     今、見に行かれましたかと聞いた手前、一遍聞きましょう。見に行かれましたでしょうか。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     はい、見に行って、確認をしております。
     議員おっしゃいますように、暗いと言われますけれども、街灯の中にも、今、LEDの街灯を、必要に応じて取りかえる際にはLEDに変えております。当地区の、この喜美留の坂につきましても、LEDの電気と、それから旧、前の白熱灯の街灯があって、どちらかというと、やはり白熱灯のほうは暗い感じがします。しかも、その中でも、少し電球が古くなっているせいもあってかしれませんけれども、ちょっと暗い。球によっては、そういう差もあります。そういう中で、やはりそういうところにつきましては照度が高いLEDに変えていくとか、そういう対策は図れるのかなというふうにして個人的には思っているところです。
     また、うちの担当も、通学路の子供たちの通学の状況もそこで確認をして、学校と共有したりもしているところです。
    ○2番(池田正一君)
     見に行ってくれたみたいで、お疲れさまでした。
     そうです、やはりそういった場所は見ないとわかりません。そして、局長が言ったとおり、確かにLEDと白熱灯があります。確かに、LEDはいい感じで見えます。
     でも、やっぱり間隔が広いですよね。多分わかっていると思います。夜に行って、明かりをつけたまま行っても、それはそこまでは感じません。車で行って、ライトを消して、おりて歩いてみたら、もう物すごく暗いです。ああ、こういう状態の中でいたんだなと。自分らの時代には、友達が常にたくさんいたもんで、そういう気にもなりませんでした。
     ですけど、これだけ子供の人口も減って、1人、2人等で少ない人数で帰る子たちが多くなっています。だから、これは心細いだろうなと、そういった状況に送り出している父兄の皆さんも、やっぱり心配なんですよね。暗いな、遅いな、まだ帰ってこないなと、そういうふうに待ちます。そうして、そういう方々も、気になる方はやっぱり車で見にも行ったりもします。
     やはり、そういった不安を取り除くための防犯灯だとも思っています。だから、僕は今回、本当何回も防犯灯、防犯灯と言っております。
     ですから、子供たちの安心・安全なまちづくりの一環として、この防犯灯をあと1つ、2つ、1つ、2つ、3つ、4つ、4つですかね、僕の要望は4つです。坂を登っていくところの4つに、ぜひつけていただきたいと思います。
     そして、もう一カ所、国頭小学校から西原に向かうあの県道沿いには全然明かりがないんですけれども、これはこれから検討か何かされているんでしょうか、お聞かせください。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     通学路灯の整備の目的としましては、中学校の部活動が終わった後の帰宅のための通学路等に対して照明をつけるということでありまして、議員おっしゃいますそこのところは小学生の通学路になっていると思っていまして、対象外となっているところです。
    ○2番(池田正一君)
     そうですか。これは、勉強不足というか、僕は知りませんでした。中学校が対象で、小学校は対象じゃないと。
     では、このことに関しては、また改めて地域の方々といろいろ話をして、また要望もさせてもらうかもしれません。
     では、やはり中学校が対象ということは、先ほど私が言ったように、喜美留から国頭に向けてのこの通学路、防犯灯、何とぞ前向きに、前回もしつこく言いましたけれども、本当に前向きに、何か起こってからは遅いです。前向きに、そしてこの4月からは新入学生がまた行きます。行って、部活に入ります。部活終わって帰ります。暗いじゃないかと、家に帰って、父ちゃん、母ちゃん、暗かったよと、この道は、もっと何とかならないかという意見も出るかもしれません。
     ですから、どうか前向きに検討していただきたいと、ぜひ今回、この予算の中にでも入っていればうれしかったんですけれども、だからといって、これをまた今から僕が中学校に行って、また子供の意見を全部集めてしても、聞いてもいいんですけれども、これはもう先にやるべきじゃないかなと思うもので言わせてもらいました。
     そして、前回、この質問した後に、やはり父兄の方々、また地域の方々からも言われました。そうだよ、正一、私も暗いと思った、俺も暗いと思っておった、これはもう防犯の意味においても、やはりさせるべきじゃないのかと町民の方からも言われました。
     そして、この問題、常にうちの同僚議員も何人か、これは出していると思います。常にこのように町民から声が上がってきているということは、皆さん、気づいているんですよ。ああ、そうだな、暗いなと。だから、常に出てくることだと思います。
     最後にもう一回、局長、やりますと一言お願いいたします。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     議員おっしゃいますのは、国頭地区に帰る通学路灯のことを話しておられますけれども、町内の通学路の中で一番通学路として条件がいいのは、国頭に帰る県道の通学路が一番安全であると私は思っております。それに比べますと、ほかの地区では、まだ道が狭かったりとか歩道がなかったりとか、そういう通学路等もあるのも事実です。そういうところも含めて、議員指摘しております点につきましては、そういうところも含めて総合的に検討させていただきたいと思います。
    ○2番(池田正一君)
     じゃ、そのように、もう危険な箇所等は全て把握していると、今の局長の意見からわかりました。
     では、もうそういうところ全て、もう何遍も言うように、国が決めるだけじゃなく、全ての通学路灯において防犯灯もしくは道を拡張し歩道等できるように、これからもぜひ安心・安全に子供たちが通学できる、生活できる環境にしてください。
     これもまた、これからももしかしたら何回もまたこの場で質問するかもしれませんが、改善されていたらもうすることはないでしょうから、そこのところは頑張ってください。
     続きまして、大きな2番の質問について聞きたいと思います。
     ①畜産飼養頭数の確保。
     どのようなふうに、増頭対策を今のところ考えているという意見を先ほど町長の答弁からいただきました。そのため、町牛を80頭とかありますけれども、ほかにもっとこう具体策、例えばたくさん飼っている農家の方にもっと飼えというのは、それはもう大変なことなんです。ですから、どういうふうな考えを持っておられるのか、お聞きしたいと思います。
    ○経済課長(武 吉治君)
     先ほど、町長の答弁の中にございました家畜導入事業による優良母牛の確保、そしてそれに対する町有牛の貸し付けを行います。
     そして、もう一つ、町単独事業で一昨年から行っております増頭対策事業と、昨年ですね、これは、貸し付けについて、優良雌牛に対して5万円の増頭対策事業を行っておりまして、他方、繁殖向上対策事業というので、カメラによる、いわゆる死亡牛、牛が特に母体から生まれるときに、いえば胎児で亡くなるという事故が発生してございまして、それを何とか抑えるための事業として、カメラを導入する事業を一昨年から行っております。
     そういった事業の中で、やはりなかなか増頭をすぐに行うというのは非常に難しいところでございますので、確保して、現在、畜産農家において母牛が2,504頭いますが、2,500頭以上を確保して、年間、いわゆる出荷できる牛を2,000頭以上ということを目標にしております。
    ○2番(池田正一君)
     今現在、母牛が2,504頭と。
     ちょっと推移を聞きたいんですけれども、これ5年間ほど見て、どういうふうな変化がありましたでしょうか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     過去5年にいたしますと、ほぼおおむね横ばいの状態にありまして、少しふえている状態でございます。
     ただ、農家戸数においては、かなり減っておりまして、5年前が、24年が200戸、そして昨年が173戸ということになっております。それについては、やはり高齢化に伴う農家の減少ということでございます。
    ○2番(池田正一君)
     農家戸数が、こう見たら27戸ほど減っておられます。これは、恐らくこれからも高齢化によって畜産農家を離れていくのが出てきて、減っていくことだと思います。
     それでも、このように頭数が確保されているということは、それぞれが頭数をふやして持っていると、各一戸一戸の牛がふえているということだと思いますが、結構大きなところがふえていると思いますが、まだまだ新しく新規にしてきた、親から継いだ方々とかもいると思いますが、そういうところは牛の数とかふえておられますでしょうか、把握できてきたらお教えください。
    ○経済課長(武 吉治君)
     個々のケースがいろいろあるんですが、現状において、元牛の不足に伴う、そして震災、口蹄疫等に伴う元牛が少ないということでの価格の高騰にある中、かなりの方々が町有牛を導入して母牛をふやしているという現状は見えております。
     また、町長の答弁にもあったとおり、クラスター事業等の積極的な導入ということで、和泊町、唯一奄美群島では事業を導入しておりまして、今後ともまたハード、牛舎だけじゃなくて、機械的なものも導入を考えております。
    ○2番(池田正一君)
     それは、牛を飼っている方々にしては結構まだ見込みがあると、そして値段のほうもきのうの競りですか、きのう、おとついの子牛の競り市でも高価格で移行しているから、とても安心もしているところです。
     ぜひ、町としても積極的に、特にまだ頭数が少ない方々への頭数をふやすと、増頭すると、そういった対策のほうも積極的に推し進めてください。どんどん世代交代で新しくしてくる方々もおると思いますので、そういう方々へのフォローも課長のほうからぜひしていただきたいと思います。
     次の質問いたしたいと思います。
     季節労働者、ボラバイト等の施設を町で手当て、確保する考えはないのか。
     先ほど、ご答弁のほうでは、地域の方々にそういう促進するところ、場所を提供するために設備投資等を検討したいとありましたが、今現在、和泊町でそのような施設等はありますでしょうか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     NPO関係では1団体がやっておりまして、今年度からですね、29年度から活動しておりまして、まだ小さい建物の中でやっております。
     また、農家のほうに確認しましたところ、農家個々でいえば、住居や、また食堂等を設けて頑張っているようでございます。特に、花農家、バレイショ農家のほうでそういった、個々で古い家を活用したりして、ボラバイトや季節労働者に提供しているということを先日確認してまいりました。
    ○2番(池田正一君)
     では、先ほど、NPO法人側のほうで一つですかね。ということは、多分人数的にも少なく、宿泊施設に入っているものだと思います。そして、それぞれ花農家等々が自分のところでそういった宿泊施設をつくり、入れているというのも聞いております。
     ですけど、どうしても人数、もっと多く入れたいなというときに、そういった施設がないもので、こういったものがないのかなというふうに相談を受けたんですけれども、それだったら行政のほうに一遍聞いてみたいと思ってこれを質問させていただきました。
     これは、当然空き家対策にもなると思いますし、先ほど町長の施政方針にもあったように、交流人口、関係人口の増加、これイコールもしかしたらここに来た方々が定住促進に寄与してくれるんじゃないかと、定住促進の足がかりになるんじゃないのかなという展望も考えられるわけなんですけれども、そういった空き家等を改装して、町のほうで主導でやるという考えはないのでしょうか。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     私どものほうで、昨年1年かけて空き家を調査いたしました。その中で、すぐ住める空き家が大体80戸程度、そして荷物だけ片づけると住める家が、これも大体同等の数だったとちょっと記憶しておりますけれども、そこの活用をどのように図っていくかということをちょっと検討しているところなんですけれども、土木のほうとも打ち合わせをしております。
     そして、今後は、シルバー人材センターのほうとも打ち合わせをしながら、住めるような状況にどのようにアプローチをかけていくかというのは、これからしっかりと協議をしていきたいというふうに考えております。
    ○2番(池田正一君)
     今すぐ住めるような物件が80戸もあると。ちょっと、この多さにはびっくりしました。ぜひ、こういったところをボラバイト、季節労働者等ですが、結構皆さん来ておられます。そういった方々に安くで提供できるように、ぜひ検討していただきたいと思います。
     先ほど、そのNPO法人ですか、恐らくこれは、ねりやかなやのことだと思うんですけれども、1日の宿泊料が1,500円ですか。これ、一月にしてみたら、やっぱり4万5,000円と結構な高額になるんですけれども、こういった80戸ある空き家対策としてこれを貸すとしたら、どれぐらいで貸し出してもらえるんでしょうか。もし、そういう具体数字もあったらお聞かせください。そして、地区でいったら、どのあたりの地区にたくさんあるんでしょうか。幾つか、わかった地区があったら教えてください。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     80程度と申し上げましたけれども、軽易改修につきまして、62戸ございます。
     そして、主に一番多いところにつきましては、手々知名、それから和泊、西原、畦布などといったところが6戸とか、手々知名に関しては12戸というような数字が上がっております。
     ただ、それについては、1年に一、二回程度は帰るんだと、だから貸せないよと、だから荷物も置いておくんだという家がほとんどなんですけれども、その辺の双方のお話し合いの中でどのような解決策があるのか、これから要検討だと思っております。
    ○2番(池田正一君)
     わかりました。
     手々知名12、和泊、西原、畦布と、結構あると聞いて、それぞれのこの農家の方々にも、これはもうぜひ情報を提供して、こんな空き家があいていますよと、だからここに入れてくれたらいいよと。これは、ぜひ、各農家と、もしくは町のホームページ等で出しているんでしょうか、それともこれから出してくれるんでしょうか。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     現在、町のホームページの中に「くらすわどまり」という、恐らく議員も既にご存じだと思いますけれども、そこには移住・定住に関するいろんな情報が満載してございます。この空き家情報については、現在、物件を持っている方々から、出してくれというものに関してだけ、全て空き家情報として出してございます。
     ですから、そこのところも、今後、このような方々との話し合いの中で、出してくださいということであれば、そのような方向性で提示することができます。もちろん、そのような方向で進めたいと考えているところであります。
    ○2番(池田正一君)
     わかりました。
     そうなったら、結構この島に来て、畑をしながら、交流人口もふえ、もしかしたら定住促進にもつながると、そういった明るい展望も見えてくるので、ぜひホームページにも出し、各農家、人を必要としている花農家の皆さん、もしくはこの時期にジャガイモ等を掘る、ジャガイモ等堀りでも来るかどうかわかりませんが、そういった人を欲しがっているところの方々に情報をどんどん出してください。
     続いて3番目、有害鳥獣駆除対策について。
     29年度の1回目、2回目と質問させていただきました。そして、新たな捕獲箱ができたと聞いております。そして、先ほどの町長の答弁には、残念ながら、新しいほうは設置したのが遅かったために全然入ってはいないというふうにも聞いております。
     さて、課長、今までどれぐらい捕獲できましたでしょうか。さすがに、捕獲した、入ったのは、その個人個人でやるのは怖いから、役場の職員の方々が行って捕まえていると思うんですけれども、そうしたら結構数等もわかると思うんですけれども、お聞かせください。
    ○経済課長(武 吉治君)
     今年度の実績でございますが、148を捕獲してございまして、そのうち猟友会による捕獲が13羽になっております。
    ○2番(池田正一君)
     では、新しく設置された捕獲箱は、場所はどこに設置されておりますでしょうか。そして、まさか本当にゼロなのでしょうか、ちょっとお聞かせください。
    ○経済課長(武 吉治君)
     残念ながら、捕獲されていないところでございます。
     場所としては、1基は、仁志集落と谷山集落の間に1基、そしてもう1基、ちょっと確認していませんが、たしか手々知名集落と喜美留の間だったと思います。
    ○2番(池田正一君)
     残念ながら、捕獲されていないと。
     最近、またカラスがふえています。課長、把握されていますでしょうか。大体、今、カラス、どれぐらいいますかね。
    ○経済課長(武 吉治君)
     前回も申し上げましたが、残念ながらカラスに国境がなくて、和泊町と知名町を行ったり来たりしているということで、おおむね、もう数として判断してございません。
     ただ、両町の猟友会、そして私ども昨年3月に有害鳥獣の捕獲計画を両町で行いました。その中で、年間850頭を目標に計画しておりまして、知名町のほうは、また捕獲等も、ことしは猟友会のメンバーがかなりそろっているということで、知名町が377頭という捕獲をしておりまして、今後もまたふえていくと思っております。
     その中で、目標を800頭前後にして、毎年、捕獲を行っていく計画でおります。
    ○2番(池田正一君)
     絶対的な数字、それはもう確かに、こっち数えたらあそこへ飛んでいって、また一緒のを数えてしまうとわからないと思います。確かに、でもふえているんですよね。ふえていることは間違いありません。なぜか。昨年度、余り、この148羽しかとっていません。148羽しか生まれていないということもないはずなんです。
     主に、とれるのは生まれたばかりの子がというか、若鳥がよく捕獲箱に入ってきます。その時期が秋なんです。そして、今回のこの新捕獲箱は、その時期を過ぎて設置したがためにとれていないと、そういうふうに認識しております。これは、遅かったですよね、用意するのが。
     これから、どのように対策をしていくでしょうか。これ、ほんと、ふえていますよ。牛小屋には物すごい数いますよ。飼料等もつつかれるわ、前回、僕も言いましたけれども、後ろに乗って背中つつくわ、けがさせるわ、これはまさに畜産農家にとっても大変な問題です。そして、これからは苗等を植えたら引っこ抜きに来ます。そういった被害が出てきます。
     だから、これからの対策をどう考えておられるか、お聞かせください。
    ○経済課長(武 吉治君)
     猟友会の方々に協力をいただきながら、また捕獲箱を設置している集落、そして農家の方に協力いただきながらでありますが、目標に向かって両町あわせて行っていきたいと思っております。
     ただ、効率が非常に悪いところについては、今後、どういった方向で行うことによって効率が高まるかということを両町の猟友会とも議論しながら、被害の軽減に向けて取り組んでまいりたいと思っております。
    ○2番(池田正一君)
     新しく設置された捕獲箱の中には、カラスは1羽ぐらいでも入れてあるんでしょうか。そして、もしくは餌等入れてあるんでしょうか。そういうものがないと、入るものもまず入りませんけれども、どういうふうに設置されたか把握されておりますでしょうか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     もちろん、餌を投入してございまして、その捕獲箱に関するマニュアルに沿って行っております。残念ながら、おとりのほうは、まだ入れてございません。今後また、おとりを入れて、先ほど申し上げたような、できるだけ若鳥を中心にとっていくような方向で行っていきたいと思っております。
     今後、新年度に向けても、早目に2基の導入を考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
    ○2番(池田正一君)
     では、ぜひおとりのカラスを入れる、そして餌を入れる、そうしてカラスが入りやすい状況、カラス、カラス、カラスと、もう去年からずっとカラスばっかり言っているんですけれども、もうこれ本当、みずから目の前の害鳥となっていますから、今年度も新たに2基導入するというお言葉をいただきました。それもまた導入し、ぜひ早目に導入して、今回のように遅くなって、12月に設置しても、ほとんど意味がないです。秋です。秋の付近に、新しい若鳥が飛んでいるときにしないことには、なかなか入りません。1羽入ったら、2羽、3羽、5羽、10羽と本当に入ります。ぜひ、早目の導入をよろしくお願いいたします。
     これからも、恐らく僕は、このカラスのことに関しては何回も何回も質問していくと思います。防犯灯同様、何回もこの場に立つことがあるかもしれません。その折には、また明快な答弁のほうをよろしくお願いいたしたいと思います。
     本日、私が質問したことは、今まで質問したことの今後の展開、検討されていたかどうかということが主でありました。これからは、自分が質問したことに関しては、責任を持ってこのように何回も皆様の行政のほうの答えを聞いていきたいと思います。ですから、しつこく、しつこく何回も聞くかもしれません。その折には、ちゃんと質問書も提出します。だから、きっちりした答え、これからできれば数字等もあったら数字も出していただきたいと思います。
     今回の質問も、とても町民にとって身近な、すぐ目の前にある問題ばかりを質問させていただきました。ですから、これがまさに一人ひとりの町民の皆様の声です。少ない意見かもしれませんが、それを拾って、このようにこの場に持ってこさせてもらっております。ですから、どうか行政の皆さんも、その少ない、小さな意見かもしれませんが、ぜひ聞いて、それを改良して、いい方向に向けていけるように、これからもよろしくお願いいたします。
     以上をもちまして、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。
    ○議長(永野利則君)
     これで池田正一君の一般質問を終わります。
     ここで休憩します。
    休 憩 午後 2時54分

第1日(5)

発言者

  • 中田 隆洋

発言内容

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  • 再 開 午後 3時10分
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     次に、中田隆洋君の一般質問を許します。
    ○7番(中田隆洋君)
     皆さん、こんにちは。
     和泊町議会経済建設委員長、中田隆洋です。本日最後の質問になりますが、長丁場になっておりますが、よろしくお願いいたします。
     一般質問前に一言、今国会では、目玉法案の働き方関連法案が不適切データの問題から紛糾しておりますが、働き方改革とは、一言で言えば、一億総活躍社会を実現するための改革と言えます。一億総活躍社会とは、少子高齢化が進む中でも、50年後も人口1億人を維持し、職場、家庭、地域で誰しもが活躍できる社会のことです。
     この改革の背景には、労働力の主力となる生産年齢人口15歳から64歳が想定以上のペースで減少していることです。このままでは、国全体の生産力低下、国力の低下は避けられないとして、内閣が本格的に働き方改革に乗り出したものです。
     本町においても、この問題は、商工業、医療、介護、農業の分野を中心に既に深刻な問題となっております。この人口減少、労働力不足の問題を今の本町の最重点課題に位置づけ、全町民総力戦で解決に挑まなければならないと思っているところでございます。
     中でも、団塊の世代の先頭が70歳を過ぎてきた今、辛うじて年代人口を維持している30代、40代の私たちが最後のとりでになろうかと思っております。和泊町の未来のためにも、痛みを伴う改革が必要なときもあるかもしれませんが、議会、行政はもとより、町民の皆様のご理解をよろしくお願いいたしたいと思います。
     それでは、質問のほうに入ります。
     1点目、新庁舎建設事業における地元企業の参画について。
     本事業に多くの地元企業が参画するためには、より多くの業務を地元企業に発注していただく必要があるが、これまでの経過及び現状はどのようになっているのか、また今後の対策をどのように考えているのか、お尋ねいたします。
     2点目に、無電柱化の推進について。
     景観・観光、安全・快適、防災の観点から、主要道路及び緊急避難道路の無電柱化が必要だと思うが、どのように考えているのか、お尋ねいたします。
     3点目に、建設資材単価の調整について。
     離島における資材調達は、リフォーム等の小規模事業になるほど利益が少なく、困難となり、既に沖縄県離島では入札不調や入札不落の増加が問題となっているが、本町の現状と今後の課題をどのように考えているのか、お尋ねいたします。
     4点目に、住宅政策について。
     公営住宅は、人口減少により、新築からリノベーションへ、またセーフティーネットとしての役割も重要となっている中、今後の若者の定住を考えると、賃貸後譲渡型住宅を推進すべきであると思うが、どのように考えているのか、お尋ねいたします。
     5点目に、畜産振興について。
     多くの離島の競り市場において、家畜市場情報伝達提供システムを導入し、全国の購買者に競りをライブ配信するとともに、必要な情報をダイレクトに提供することで新たな購買者の誘致と市場の活性化がなされているが、沖永良部家畜市場における導入についてどのように考えているのか。
     以上5点について、町長のご見解をお尋ねいたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     中田隆洋議員の一般質問に順を追ってお答えをいたします。
     まず、1点目でございます。
     新庁舎建設事業の地元企業の参画につきましては、事業者決定以後、事業者との協議の中でも重要項目として位置づけ、再三にわたり要請を行ってきたところであり、事業者においても理解をいただいてきていると考えております。
     また、工事着工に当たって、1月に開催された起工式でも、わどまり結ファシリティーズ株式会社代表取締役から、このことについては積極的に進めていく旨の挨拶があり、グループ内各企業が共有して事業を進めていることを改めて認識したところでございます。
     工事の進捗状況については、現在、当初の工程どおりに作業が進められており、これまでの工種についての地元企業の参画状況は、地元で調達ができない資材等を除き、地元企業を主体として作業が進められている状況であります。
     また、今後の作業においても、建具の材料やエレベーター工事など、地元業者では調達が困難あるいは不可能な部分を除き、工事全体において地元企業を主体として行う方針であり、労力などが不足する部分などについては島外業者からの応援をいただきながら、年内の竣工に向けて施工する計画となっております。
     今後の工程におきましても、地元企業の参画については、電気工事なども含めて計画どおり履行がされているか、事業者との定例会議などを通して確認、監視を行いながら、また本事業が地域経済への貢献、波及が大きくなるよう引き続き取り組んでまいります。
     2点目の無電柱化の推進についてお答えをいたします。
     国においては無電柱化推進法が制定され、県においても無電柱化に関する第7期推進計画を策定し、町としても初めて事業要望箇所を抽出し、新規要望箇所として要望し、2月5日に正式に鹿児島県無電柱化協議会に加入したところでございます。
     本町においては、大型災害時の避難道路の確保、台風後の停電からの早期復旧、観光資源としての景観の確保などの観点からの無電柱化が必要であると考えられますが、これらの施策を一斉に進めるのは困難であると考えます。そのようなことから、今回は和泊港と伊延港を結ぶ重要路線である伊延中学校線及び白百合通線を要望しております。
     県が掲げた第7期の無電柱化推進計画策定に向けたスケジュールの中では、平成32年度末までの工事着手が予定されておりますが、工事の実施には電線管理者の負担が重くのしかかるなどの課題も多く、今後の事業の実施については、今のところ不透明な部分が多いところでございます。
     3点目の建設資材単価の調整につきましては、議員が危惧されているような入札不調のケースが、最近、二、三百万円クラスの建築工事などにおいて発生しております。
     聞き取りをしたところ、忙しくて積算作業ができないなどの理由がほとんどでしたが、実際のところ、小規模の建築工事などでは、利益が見込めないなどの理由があるようでございます。
     建築工事の積算においては、工事の規模にかかわらず、県の示す建設資材単価を用いるわけであり、大規模の改修工事などであれば、島外からの建築資材の調達の際には大量に仕入れるためにコストも下げることができますが、小規模な工事の場合は輸送コストの割合が利幅を狭くする要因となっているようでございます。
     大島支庁においては、先ごろ、このような案件について協議を始めたと伺っております。
     今後の課題としては、小規模な建築工事においては、競争入札ばかりではなく、適切な理由による随意契約も検討する必要があるかと考えております。
     次に、賃貸後譲渡型住宅の推進につきましては、定住を目的とする若者が住宅を建設することが大変厳しい状況下にあることなどからの提案だと思います。
     賃貸後譲渡型住宅については、全国的にもまだ余り例がなく、土地も建物も一緒にしての分譲、譲渡ということになりますが、事業主体を町でするのか民間でするのかなどについても、これから研究していく必要があると思っております。
     しかしながら、建築業界の仕事づくり推進の観点から、町が事業主体ではなく、建築業界と連携した町有地の活用などの連携は考えられるのではないかと思っております。
     また、リノベーションやセーフティーネットについても、今後の住宅政策や高齢者などの対策のために、早期に体制を構築していかなければならないと考えております。
     次に、5点目の畜産振興についてお答えをいたします。
     現在、奄美群島において唯一、与論島が昨年3月からライブ配信を実施していますが、その効果としては、期間が短いため、検証がなされておりません。
     今後、与論島での導入後の実績を参考にしながら、沖永良部家畜市場で導入すればどのような効果や影響があるのか情報収集し、JAや両町和牛振興会と検討してまいりたいと思っております。
     以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問については自席から、担当課長からも答弁をさせていただきたいと思います。
    ○7番(中田隆洋君)
     1点目から順を追ってまた再質問していきたいと思いますが、町長にお尋ねいたします。
     22年度に庁舎建設の積み立てを始めて、27年度12月だったでしょうか、債務負担行為を議会が通って、ようやく、そのときにPFIリース方式でしていくのがおおむね決定している。昨年度の5月、基本協定を結んだ。
     ここまで大変苦労して、今、ようやく基礎がほぼでき上がってきたのかな。新しい庁舎ができるのを待ち望んでいるところでございますけれども、新庁舎建設事業というのは公共事業でしょうか、まずお尋ねいたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     町が主体でございますので、公共事業でございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     土木課長、県における公共事業の考え方の一つの中で、公共事業は地元企業の育成に寄与するという文言があるんですが、どうでしょうか。
    ○土木課長(皆吉泰智君)
     議員のおっしゃるとおりかと考えます。
    ○7番(中田隆洋君)
     この基本協定を結ぶために、執行部と、また議会4役、いろいろ話をしてきた中で、私たちからの提案もいろいろさせていただきました。
     特に、私が担当している経済建設委員会の委員長としての立場としての提案というのが、当初、工事費に対しての工事費ベースで地元請負額が20%と明示されていた部分に関して、これでは締結まで持っていけないと、50%以上でなくては無理だということを提案させていただきました。その後の努力で、締結前に65%になっているということで、その旨、了承したところであります。
     また、多くの事業を地元企業に、地元企業からなるべく苦情が出ないように取り計らっていただきたい、それも要望したところでございました。
     当初、公募型プロポーザル方式ということで、町の事業所に向けても募集したところですが、残念ながら和泊町の企業では体力的に難しく、応募する企業がなかった。JVを組んでしてくれるところもなかったのは残念でございますけれども、大手企業がそこに入ってきてくれたところもよかったと思います。
     その工事費において、工事費ベースで65%という、その監督、公共事業という考えであれば、その工事における監督もしていかなければいけないと思うんですが、総務課長、そのあたりはどのように考えているでしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     工事の進捗状況等の監理、監督についても、SPCのほうにお願いをしてある状況でございますが、町独自としても1名お願いをして、毎月、定例的な会議とか重要な工事のときには招聘して確認をしていただいている状況でございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     私のところに、ある建設会社のほうから話がありました。庁舎建設が目に見えて進んできているんですが、何ら話もないんですが、そういったのはこっちから話を持っていかないといけなんでしょうか、どこに持っていったらいいんでしょうか。公共工事、通常だと、例えばBクラスの金額の事業だったらBクラスの企業に全部通知が行きます、指名通知というのが行きます。前回、落札をしていたら来ない場合もあるかもしれませんが、通常そのクラスの工事であれば、皆さんに平等にそういった情報なりが来ると思うんですが、今回、そういった話がないんですが、そういったのも平等にしていくべきじゃないのかなと僕は思うんですが、町長のご見解はどのようでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     中田議員が言われておりますように、この事業につきましてはPFIという特殊な事業を導入して、その企業と契約をして、わどまり結ファシリティーズ株式会社と契約をして推進しているところでございます。
     現在のところ、基礎工事が始まっておりますが、ほとんどが地元の業者の皆さんが施工をしております。その委託契約をしております株式会社との関係になるかと、そのように思いますが、私どものほうから、この工事はこうしなさい、ああしなさいということは申し上げられませんが、先ほども申し上げましたように、毎月、連絡会議を役場の担当者も加わって、そして町がお願いしている監理者の方も加わって、いろんな議論をしながら進めているところでございまして、今は目に見えているのは本体の基礎工事、それから教育委員会の解体という事業でありまして、これから進んで本体工事が終わりますというと、本庁舎の解体とか、いろんな庁庭、外構工事が始まってくるわけでございますので、そういうときには、いろいろと議論がなされて、町内の業者にお願いする部分についてはお願いしていくものということを、またこの協議会の中では議論をして、お願いをしていく手順になるかと、そのように思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     ぜひ、その協議会の中、また職員1人、監督者として派遣している中で、そういった建設業者のほうに幅広く話が行くように、そのときに契約する、しないは、こっちが指定することはできませんので、その中の話の中で元請業者のほうがこの業者とやろうというふうな取り決めでいいかと思うんですが、何も話もしていない中では、ちょっと和泊町で商売をしている業者としては寂しいのかなと思うところですので、ぜひそのような協議会並びに監督のほうで、そういった心構えで、この事業を今後推進していっていただければなというふうに思っております。
     あと1点、これに関してですが、ただ、事業費ベースで65%まで上げるということを言うと、材料費を持たせば割と簡単に事業費ベースで上げることが可能になってくるんですが、例えば元請会社が1業者を、この業者を選定してあげる、そのかわり私の言うとおりちょっとしてくれないか、融通をきかせてくれないかということで、材料費を全部おまえのところでとってくれと、それを事業費ベースに、下請ベースに乗せてくれ、全部受けてくれと、人夫が足りないところは私の会社から人夫を出しますのでとなると、それも下請事業ベースになるんですけれども、そういったところのチェックはどのように考えていますか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     工事の発注状況につきましては、地元発注予定額、それから地元協力企業等について、全て金額等まで提出していただくように、先月の総合判定会議でも業者のほうに依頼をしてございますので、そこら辺でのチェック機能というか監視機能は果たせるのではないかと、今、考えているところでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     はい、わかりました。チェック機能を果たしているということでありますので、そこを信じて、ただ、この基本協定を結ぶに当たって、議会は採択を通しているわけですが、そのときに条件をつけておりますので、今後、そういった調査をまたすることもあるかと思いますが、そのときは数字のほうを出していただきたいかなと思っているところです。
     2点目の無電柱化の推進についてに移りたいと思います。
     町長のほうから、2月に県の推進協議会のほうに加入したということを今初めて聞いて、大変うれしく思っておるところでございます。
     和泊から、伊延の緊急避難道路から優先的にしていくべきかというふうに町は指定をしてきたということでございますが、事業費で、道路管理者が3分の2、電線管理者が3分の1を負担していく、今までの流れを見るとそういった工事になってくるのかなと思っているんですが、本町も若干、サンサンテレビが電線管理者として入ってくるわけですが、その電線の入れかえ作業等を負担していかなければならないのかな。
     道路に関しては、緊急避難道路、主要道路に関しては県道になりますので、主に県のほうがそこは見ていくのかなと思っているんですが、サンサンテレビが町が指定した緊急避難道路の無電柱化をしていった場合に、大体どのくらいの支出が生まれてくるのかなという試算はもうできているでしょうか。それか、まだできていなければ、できていないという回答でも構わないと思います。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     サンサンテレビの無電柱化につきましては、まだ計画のほうはできてはおりません。
    ○7番(中田隆洋君)
     無電柱化のときには、ぜひサンサンテレビの主要道路、また緊急避難道路になると、いわゆる幹線と言われる線になってくると思います。台風のときに、2年前の台風で、国頭のほうで1週間から10日の停電があったのを記憶しておりますが、停電でサンサンテレビがつかなったというのがありました。
     どうしても幹線の復旧というのは時間がかかるし、地元企業ではまだできないということで、幹線の無電柱化が進めば、あとの枝線に関しては、本町の電気事業者において早急に復旧が可能なのかと思っておりますので、九電、NTTに一緒に私たちのサンサンテレビの線も無電柱化を進めるような頭で考えて、予算のほうも考えながら進めていっていただきたいなと、そのように思っております。
     それでは、3点目の建設資材単価の調整についてということでございます。
     町長答弁のおっしゃるとおりでございます。
     大きな事業になりますと、数を多くとりますので、メーカーさんとの交渉によって、そこで利益を出す。その利益の分で、今、労働力不足ということで、労働者を確保するのは難しいんですが、賃金を上げることも可能になってくる。だから、大きな事業は仕事が進むのかなと。ただ、リフォームに関しては、上がり幅が少ない、利益がないということで、どうしても人夫の賃金の差も出てくるのかな、会社も厳しい状況の中でやっているのかなと思います。
     鹿児島市とかにおいては、市独自で調整金をつくって、そういった小さな事業においても入札不調にはならんような対応をとっているんですが、本町において、そのような財源をとるのは確かに厳しいのかなと思っております。
     この問題というのは、大島郡の離島全部に今から出てくるのかなと思っております。町長が今後、30年度において、31年度からの改正奄振について、各市町村長と会談する中で、こういったところも話をしていっていただきたいなと要望しておきたいと思います。
     あと1点、200万から300万円の事業を随意契約で進めていくのには、ちょっと疑問があるんですが、町長はどのようなご見解でしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     随意契約につきましては、それぞれ制約がございますけれども、先ほどお答えしたのは適切な理由による随意。そういう理由がないと簡単にはできないところでございます。
     先ほどから中田議員も指摘しているように、不調に終わった場合にどうするかということですね。この事業がどうしても必要であるということでなりますというと、事前にそういう法的な手段も受けながら、指導を受けながら、適切な理由ということで随意契約も視野に入れる必要もあるんじゃないか。いわゆる不調に終わって、その事業ができないということでなるというと大変でございますので、そういうことも検討の一つに加えてもいいのではないのかなということを申し上げたところでございまして、今、各地方で進んでいる小規模の改修工事というものが、そういう現状で、実情であれば、いろんな方策を考えていかないといけない。
     そのようなことから、先ほど申し上げました、適切な理由によってできる随意契約というものも選択肢の一つじゃないかなということを申し上げたところでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     入札不調になったときの応急処置としての随意契約ということであれば、いたし方がない。これがマンネリ化して、毎回200万、300万において随意契約されていくということは問題があるかと思います。
     ないとは思いますが、業者と公務員との癒着というのは考えられる場合もありますので、そういったことがないように、そういった離島、安価な材料単価の調整というのを、やっぱり離島の問題として周りに声を出して、奄振で対応していければなと思っております。
     4点目に入ります。
     住宅施策についてでございます。
     町長答弁も前向きな答弁だったのかなと、建設業界と連携をとりながら、町有地を利活用した事業を進めたいという答弁だったかなと思うんですが、まず、この質問の前にですが、総務課長、公共施設等総合管理計画というのは総務課の担当でよろしかったでしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     総務課の担当でございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     和泊町の公共施設が136施設あるんですが、年間、その施設の維持費、更新料というのが大体どのぐらいかかっているのかなと。17.4億円で、今後40年間で現在の施設を維持管理するのに691.6億円というふうに試算されているようでございます。これは、4年前の平成26年3月31日現在の数値でのことでございました。
     それにおきまして、和泊町の財政を圧迫していることから、今後40年間で公共施設の総延べ床面積を約30%削減するというふうな計画を立てているんですが、当時からしたら、4年を今経過しているところなんですが、計画の10分の1が過ぎた中で、今現在、その30%に対して何%の削減になっているのか、お尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     本町の公共施設等総合管理計画ということで、昨年の3月に大まかな部分を計画してございますけれども、その中で、今、削減率という部分につきまして、私もはっきりと把握しているわけではございませんけれども、今後、古くなった施設、それからその後、新しくなった施設等もございますので、本当に総合的な管理計画ということでございますので、今後、建てかえし、それから統合等も計画しながら、順次その計画に沿うような施工管理をしていきたいと考えております。
    ○7番(中田隆洋君)
     実際のところは、まだ全然進んでいないのが現状なのかなと思っております。
     町の公共施設の区分的な配置状況を見ますと、1番が学校教育関係施設、これがやはり断トツ、一番大きい延べ面積があるのかなと思っております。その次も、1番、2番が断トツでございます。先ほど質問に上げています公営住宅用地が、延べ床面積が2番になっています。
     続きまして、その後が大分下がって産業系施設、主に経済課が持っている実験農場とか、ああいった強い農業の町推進をしていた時代の建物等が入ってくるのかなと思っていますが、こういったところにも着手をしていかなければ厳しいのかなと思って、今回、この提案をさせてもらいました。
     というのは、今、教員住宅をリノベーションして、町営住宅として貸し出す流れができていますが、あれの場合は一戸建てが多いかなと思っております。その建物の価値を分割で、賃貸後、終わったなら、そのまま名義を譲渡する、そういったものに持っていければ、和泊町のここの公共施設の面積も減るし、またその方の子供たちが今後育っていって、親の家があれば帰ってくる可能性が出てくるのかな。人口減少と、また公共施設の削減、両方に通ずる、できる事業じゃないのかなと思っているところでございます。
     企画課で計画している警察署横の土地を貸与後、その土地の対価が支払われたら土地を譲渡する、その計画で始めておりますが、なかなか借り手がいないのが現状じゃないかな。前回の議会でも、1年じゃ短いから5年でということであったんですが、私、否決しました。3年、僕は、そこは年数じゃないのかなとずっと思っていて、なかなか、3,000万、4,000万になっているんですかね、今、家を買うというのは、建てるというのは。そこに踏み切れない子育て世代、またあるのかなと思っています。
     町が新しいそういった住宅を建てるときも、和泊町はPFIという事業を、今、現にしていますので、そういったノウハウもあるわけです。民間資金を使って、警察署横にPFIで住宅を建てます。それにかかった費用プラス土地の対価を分割で支払う。プラス、そうなると多分8万、9万という、もしかしたら家賃になるかもしれない、30年で組んだときに。そうなると、なかなか厳しいかもしれない。そういうところに家賃保証、子育て世代の1万もしくは2万の家賃保証だって、頑張ったら、共働きをして5万、6万という家賃を払えると思うんですよ、自分のものになると思えば。銀行のローンは通らんかったかもしれんけれども、一生懸命そこで働いて、町に家賃を渡して、町がPFI、企業のほうに返済していく。
     そうなると、和泊町も、その後、財産は持たなくてもいいけれども、その間は収入は確かにないかもしれない、和泊町、ただ、その後は住民税が入ってくる、固定資産税が入ってくる。また、子供がふえる。子供が1人ふえると、財政標準規模が100万から200万、ちょっと幅がありますが、大体そのぐらいの地方交付税の還付はある。そうなれば、月1万、2万の子育て世代のそういった場合の助成というのは、私は長い目で見たら和泊町のために大変なるのかなと思ってこの提案をさせてもらっているんですが、長々なりましたが、企画課長と、また土木課長も、この2つ、今、話の中でどのような見解があるのか、お尋ねいたします。
    ○土木課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     ただいまの中田議員のご提案、非常に我々が今まで考えてみなかったことでありますが、調べてみますと、全国的にもまだほとんど例がないんですが、やはりやっているところはやっていまして、そこのケースをちょっと研究させていただいたんですけれども、今おっしゃった警察署横の区画が、まだ売れていない部分が二、三区画あるわけですけれども、家が建っていないと。やはり家を建てて、3年以内という規制の中で家まで建てるというのは非常に難しいハードルなのかなと考えています。
     そういう中で、議員がおっしゃった、土地だけではなくて、家までつけて、それを一緒に土地を貸し付け譲渡するみたいな形はできないかということですけれども、愛知県に1カ所そういった、そこの村は非常に、土地はもうただみたいなものだということで、土地の価格は余り考えていないような感じなんですけれども、建物を1,000万、1,200万円ぐらいで建てまして、それを30年間貸し付けると。30年間、家賃は3万ですね。1,200万円で家賃は3万で30年間貸し付けると、それはもういただいていいよという仕組みをつくっています。
     いろいろ、またその中で、ずっと30年間払い続けるのではなくて、3年間過ぎたらもう、余裕があったら購入してもいいと。そしてまた、当初、買うつもりで入居されてから退去することもあるわけですけれども、実際。退去して新しい、5年入居して、やはりちょっと計画が、ほかのところに移るとか退去された場合、5年間入居して家賃払って、そうした場合、次の入居者が6年目から入るわけですけれども、その方は何と、その5年間を引き続きもらえると。ですから、仕組みとしては全然無理がない。車でいえば、新車は高いですけれども、中古車は安いみたいな感じなのかなと、それとも似ているなと思ったんですが、その仕組みと、今ある警察署の土地と、和泊町方式で組み合わせるとおもしろいのかなと、できないこともないのかなと、ちょっと考えたりしております。今、研究段階でございます。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     警察署横の土地につきましては、議員おっしゃるとおり、なかなか買い手がいない状況にございます。
     といいますのも、当初、移住・定住用地という形の中で施工したものですから、やはり法律の縄張りがございまして、一定期間会計検査等もありますので、その辺も勘案しながらでございましたが、ちょうど土木課長と一緒にそのような形をどのように進めていくかというような形を協議をした中で、議員提案のPFIによるというか、住宅、土地込みで譲渡していくというような方策も非常に画期的なことなのかなということで、いろいろと話し合ったところであります。
     ただ、ちょっと気になるのが、そこを、果たして民間の施工業者がそこまでの体力があるかどうかという問題、そしてあとは移住・定住用地として整備しましたので、その法律のクリアをどうするかとか、その2点がちょっと気になるところでありますけれども、ただ、民間の仕事づくりの面からは、非常に私はすばらしい提案だなと思っております。
     ということで、今後、さらに突き進んだ検討を土木とさせていただきたいなと思っているところです。
    ○7番(中田隆洋君)
     そのようにしていただいて、各集落、字に置いている公営住宅は、割と一戸建て、2世帯長屋という住宅になっているのか、そういったところも随時このような譲渡型の住宅に変更していって、団地においては、セーフティーネットのための、例えば高齢者、また生活保護世帯、またDV被害者を受け入れるためのセーフティーネットとしての住宅の確保としてすみ分けをしていけば、割と公共施設の問題、和泊町が抱える問題をクリアしていけるのかなと思うところでございます。
     和泊町の人口1人当たりが持っている公共施設の延べ床面積は10.54平米でございます。全国平均は、1人当たり3.22平方メートルです。和泊町は、全国平均の3倍強の公共施設を持っていることに当たります。これは、今後、私たちの孫、子供たちに大変な負担をかけていくのかな。今の時代から、少しでありますが、みんなで知恵を出し合って、こういったところを解決していければなと思っております。
     さっきのセーフティーネットの話に戻りますが、前回の一般質問の中で、全国のDV被害者の受け入れ態勢を整えたら、介護施設が、今、人手不足になっています。労働力不足です。そういった中で、若い女性を受け入れ、働く場ができることにもつながるのかな、そういったことにも余裕が出てくるのかなと、次のステップに持っていけるのかなと思って、このような提案させてもらいました。
     いろいろ課題が出てくると思いますが、前向きにこういった問題点を一つひとつ、さっきの法の問題もあると思います。事業費はいろいろ事業費で建てていますから、そういったところもクリアできるように、また皆さん知恵を出し合って進めていっていただきたいなと、そのように思っております。
     5点目です。
     畜産振興について。
     競り市場のライブカメラ導入を要望しているわけでございますが、与論町での事例を町長答弁の中でございました。
     もう、既に5年ほど前から、沖縄県は随時、8市場において、各離島にも全部ライブカメラを導入して、完了しています。今は、全国的に熊本県市場も随時導入しています。
     成果が見えない、検証ができていない、それはなかなか、今、ICTの時代の中で、誰がライブを見ているかという、何人見ているのかというのは、なかなか、「いいね!」でもしてくれないと検証できなかったりするんですが、随時こういったシステムが平準化、標準化されてきている現状を見ると、さっき町長答弁でございました和牛振興会なり、またJAの総会、町長は来賓でまたご挨拶もする機会もあるかと思いますので、経済課長においては、そういった振興会の理事にもなっているかなと思っていますので、声をまとめるのは、できる立場にあるのかなと思っております。
     今、畜産業が、皆さんご存じのとおり、高値水準推移して、昨日、今月も前年度とほぼ横ばいの価格を維持して、大変うれしく思っているところです。こういった先行投資というのは、こういった景気がいいときにしか、なかなか手を出せない事業だと思っております。売り上げに対して、経済連がマイクを握っていて、売り上げを持っていっている現状を皆さん知っているかと思います、農家の方も。ここは、町は一銭も出さないでいいと思うんです。経済連に全部出してもらうと、そういった働きかけを、永良部市場ですから、知名町とも連携していきたいと思います。
     今、知名町の議会でも、外山議員のほうがこれを知名町長に要望していると思います。両町長、足並みをそろえて、JA、経済連のほうに、ぜひ強く要望していただきたいなと、そのように思っているんですが、町長のご見解はどのようでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     先ほどからお答えを申し上げておりますように、やはり主体性を持って、担当するJA、振興会、そういうことがないと、何でもかんでも町が主導を持ってやるということもいかがなものかなと、そういうふうに思っておりますし、今まで農協が施設を整備したときに、私どもが補助事業を導入して、これを維持管理は農協でと言うたときに、今の議員の皆さんは、そのいきさつというのはわからない議員がいらっしゃると思いますが、いろいろ農協からお叱りを受けたことがございます。自分たちにこういう仕事を押しつけてと言われたこともありますんで、主体的に農協の皆さんに、今言われているように、こういう意見があるが、どう取り組もうとしているのか、やはり農協にもそういう取り組みを十分にやっていってもらわないというと、やはり押しつけ行政ではいけませんので、ぜひ、先ほどからお答えしておりますように、JAやそういう団体がありますので、そこらと連携をとりながら、こういう事業があるが、皆さんはどうなのかということを、ここから提言、きょう、私どもは中田議員から提言、提案をいただきました。私どもは、これを受けて、JAやそういう団体にこういう提言があるがどうかということを持ちかけていかなきゃいけないなと、そしてまたそうしていきたいと思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     ぜひ、そのような会、また、それでは理事の経済課長におきましては理事会の中で声をまとめて、上に上げていっていただきたいなと思っております。
     農業の部分でも、こういったICTの技術が大変進んで、今はお産の中でもライブカメラだったり、子宮の中に体温サーモを入れまして、お産があるという兆候が携帯のほうに、今から生まれますよという、そういった通知が来る時代になっております。
     全国では、このライブカメラを携帯で見るときに、今、和泊町の競りの冊子では2世代前の血統まで載っています。このライブカメラを携帯で見るときは、4世代前の血統まで全部データ化されて見れる。今、このことをつないで、この前の競りでも安福久と華春福ですか、この血統は大変高額が出ておりますが、さらにその前が何だったのか、若い農家が今ふえている中で、こういった血統の勉強にもなっているということで、沖縄では大変好評だということで言っておりますので、ぜひ、畜産振興には大変寄与するのがわかっていることでありますので、全力で和泊町も推進していっていただきたいと要望で終わりたいと思います。
    ○議長(永野利則君)
     これで、中田隆洋君の一般質問を終わります。
     以上で本日の日程は全部終了しました。
     本日はこれで散会します。お疲れさまでした。
    散 会 午後 4時03分

第2日

発言者

  • 全発言者

発言内容

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  • 平成30年第1回和泊町議会定例会会議録
    平成30年3月7日(水曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第2号)
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 一般質問
            ・川畑宏一議員
            ・東 弘明議員
            ・桂 弘一議員

     ○散会の宣告

    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(11名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     11番  桂   弘 一 君
       12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(1名)
       10番  山 下 幸 秀 君

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 田原義仁君 書記 芋高洋一君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名  氏   名    職   名     氏   名
    町長     伊地知実利君   耕地課長      亘 禎一郎君
    副町長    前田修一君    土木課長      皆吉泰智君
    総務課長   種子島公彦君   会計課長      永山美智代君
    企画課長   川畑裕一君    生活環境課長    和田清良君
    税務課長   東 茂久君    教育委員会教育長  逆瀬川勝久君
    町民支援課長 高田清蔵君    教育委員会事務局長 美野忠徳君
    保健福祉課長 瀬川光雄君    農業委員会事務局長 東 敏仁君
    経済課長   武 吉治君

    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     おはようございます。
     これから本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、喜井和夫君及び松村絹江君を指名します。

第2日(2)

発言者

  • 川畑 宏一

発言内容

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  • △ 日程第2 一般質問
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、一般質問を行います。
     順番に発言を許します。
    ○1番(川畑宏一君)
     皆さん、おはようございます。
     子育て世代代表、川畑宏一でございます。
     先日より、大河ドラマ「西郷どん」の撮影が始まっております。これは、沖永良部島の知名度向上に大きく寄与し、また子供たちをはじめ島民に大きな夢を与え、また多くの撮影スタッフがいらっしゃっていると聞いております。経済的な効果も非常に高いのではないでしょうか。
     とある方が私に言いました、これはもはや社会現象だよと。それだけすばらしいこの取り組み。早くから和泊町が「西郷どん」プロモーション実行委員会をつくり、準備してきた結果であり、職員の皆様に対し、深く感謝を申し上げます。
     また、特に担当課、そして若手の担当職員、撮影の、ジョギング大会もあり、議会の対応もいろいろある中で、不眠不休で頑張っていると聞いております。
     私たち議会は、町民の目線に立って日々活動する、これは当然でございます。しかし、もとより、これから20年後、30年後、和泊町が迎えるであろう厳しい時代を、ともに戦い乗り越えていく若手の役場職員の皆様、この皆様の努力に報いていきたい、一緒に町民の福祉向上を図っていく、そういった議会でありたいと思い、取り組んでまいりたいと思います。
     それでは、平成30年第1回定例会に質問を通告してありますので、壇上から質問させていただきます。
     1点目、中長期的な行財政の運営について。
     国・地方ともに極めて厳しい財政状況にあり、人口減少、少子高齢化にも歯どめがかからない中、地方の経済的疲弊及び活力の低下が加速するばかりであるが、本町における中長期的な一般財源確保の見通しはどのようになっているか。
     また一方で、住民のニーズは多種多様化が進む傾向にあるが、住民サービス提供のあり方にどのように対応し、あるいは変化させていくのか、お尋ねいたします。
     続きまして、保育及び幼児教育について。
     子ども・子育て支援新制度においては、質の高い幼児教育・保育を総合的に提供するため、認定こども園の普及を推進している。
     本町では、町立のこども園3園、民間保育園、町立幼稚園が併存している状況にあるが、どのような方針を描いているのか、お尋ねいたします。
     続きまして、漂着油の対応について。
     奄美沖タンカー沈没事故による漂着油問題について、本町における現状と対策はどのようになっているのか、お尋ねいたします。
     最後に、水産業振興について。
     奄振特別措置法における、奄美群島水産物輸送コスト低減実証事業の効果と本事業採択へ向けた取り組みはどのようになっているのか、お尋ねいたします。
     以上で壇上からの質問を終わります。
    ○町長(伊地知実利君)
     川畑宏一議員の一般質問に順を追ってお答えいたします。
     まず1点目の、本町における中長期的な一般財源確保の見通しはどのようになっているのかという質問でございますが、町税については、平成23年度の東日本大震災以降、農産物の価格低迷やたび重なる台風などの影響により、決算額は落ち込んでおりましたが、平成28年度は、バレイショなどの販売価格やサトウキビ生産量の回復などにより、持ち直ししつつある状況でございます。
     次に、地方交付税についてですが、平成30年度地方財政計画において、平成29年度とほぼ同水準の地方交付税総額が確保されたところでございます。
     特別交付税については、近年、全国各地で発生しております大規模災害への対応などで厳しい状況になることが予想されております。
     また、普通交付税についても、基準財政需要額の算定において、トップランナー方式の順次拡大や単位費用の見直しなどが行われており、地方交付税については今後厳しくなるものと予想しており、平成30年度当初予算においても、このような状況を加味した予算計上となっております。
     中長期的な財政運営については、地方交付税や地方贈与税などの依存財源による一般財源は、今後、減少が見込まれること、町税においても、人口減少などにより収入見込みが減少していくことが想定されることから、町財政シミュレーションにおいても、地方交付税などの減少を見込んだシミュレーションとなっており、一般財源確保については厳しい状況であると認識しております。
     また今後は、町税などを中心とした自主財源確保対策が重要となり、あわせて使用料などについても見直しの検討も必要な時期になるかと考えております。
     次に、2点目のご質問ですが、昨年12月議会でも答弁しましたが、町民サービスの充実を図るために、今後も国・県の動きを注視しながら、接遇研修や自治研修センター主催の各種研修の受講、各種イベントへの参加、その他職員研修などを立案し、多種多様な町民のニーズに対応できるように努めてまいりたいと思います。
     また、第7次和泊町行財政大綱にもありますように、「最小の経費で最大の効果をあげる」という行政運営の基本に立ち、健全財政の維持に努めつつ、職員の資質と能力の向上に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
     2点目の、保育及び幼児教育についてのご質問にお答えいたします。
     わどまり保育園の改修工事に伴い、わどまり保育園施設建設準備委員会が立ち上げられ、保育施設などについての検討が進められてきました。その中で、今後の施設整備については、児童数の推移や施設の機能など、長期的な展望を見据えて検討しなければならないと思っております。また、学校と同様に、保育所、幼稚園、こども園もその校区に根差した施設であると考えております。学校の登下校ももちろんでございますが、総合的に検討を加えていく必要があると思っております。保育所、幼稚園については、そのような状況を踏まえて行われるべき事項であると協議されております。
     平成30年度からは、和泊幼稚園で3歳児保育が開始されるに当たり、関係機関で今後の保育環境整備の検討を行いました。
     わどまり保育園は、2年前に改修工事を行っており、すぐに建てかえが必要な状況ではない。和泊幼稚園も耐震基準は満たしており、コンクリ等の爆裂などはあるものの、定期的な点検により使用可能であるが、町内の全施設とも老朽化が進行している状況であるとの意見が出されました。
     今後、保育施設の建てかえが必要になった場合や園児数の変動により保育体制の見直しが必要となった場合において、町全体の施設のあり方を見直し、統合を含めた適正な規模の施設整備を検討したいと考えているところでございます。
     次に、3点目の漂着油の対応についてお答えをいたします。
     平成30年1月中旬に、上海沖の東シナ海で貨物船と石油タンカーの衝突事故により、炎上しながら漂流していたイランの海運会社の石油タンカーが沈没をし、積み荷である油や燃料が流出する事故が発生いたしました。2月初めから、奄美大島を初め徳之島、沖永良部島、与論島などで、その事故により流出した油と類似している漂着油が確認されております。
     和泊町では、2月5日に漂着油が確認され、国頭海岸から西原、出花、伊延、ワンジョ、内喜名漁港までの北海岸を中心に、6海岸で漂着油が確認されております。
     対策としましては、県と町で目視による漂着状況の監視をしていますが、3月2日現在で新たな漂着はほとんど確認できない状況となっております。
     回収につきましては、県の職員の皆さん、町職員の皆さん、伊延港利用者などにより、国頭、西原、出花、伊延、ワンジョ、内喜名漁港をボランティアなどにより実施し、3月2日現在で約240キロを回収しております。
     今後も、県や町及び海岸清掃ボランティアなどにより、監視や回収などを実施してまいります。また、補助事業などの活用などにより、回収作業を進めてまいりたいと考えております。
     次に、水産業振興についてでございます。
     水産物輸送コスト低減実証事業は、平成28年度から奄美群島振興開発特別措置法における奄美群島成長戦略推進交付金事業の実証事業として実施されております。
     昨年度は、沖縄本島への販路拡大を目的に、現地市場調査、仲買業者との情報交換会やソデイカの買収業者との商談を行った結果、沖縄本島への出荷量及び生産額が前年度比で50%以上伸びております。沖縄本島は、魚種も類似しており、高単価が期待されますので、本事業の要望や推進を継続してまいりたいと考えております。
     以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問につきましては自席から、担当課長からも答弁をさせていただきたいと思います。
    ○1番(川畑宏一君)
     まず、中長期的な行財政の運営についてからでございます。
     今、町長からいただいた答弁で、東日本大震災から続く財政の厳しい現状がわかりました。あと、対策については、交付税のこと、交付金のこと、あとトップランナー方式への変更だとかシミュレーションをした、その結果、財源確保が難しい、財源確保が重要であるといったような要点だったなと思うんですけれども、本町、非常に財政が厳しくなっていると言われて、もう既にかなりの時間が経過していると思うんですけれども、その割には、これだけ必要に迫られているのに全く具体性に欠けるなと、答弁だったのでそうかもしれないですけれども、改めてお伺いします。
     先ほど、シミュレーションがあるということでしたけれども、そのシミュレーションで特筆すべきこと、そこから導かれる対策などがありましたらお聞かせください。こちらは、総務課長にお尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     中長期的な財政収支の、今、試算をしているところでございまして、先ほどから町長も答弁しておりますが、非常に厳しい状況が予想されるということで、現在、平成39年度までの10年間の財政のシミュレートをして行財政運営を進めているところでございますけれども、まず一般財源ということでございまして、町税が、これから新築家屋の減少、それから少子高齢化による減少等に伴いまして、約10.2%、10年後は減少するのではないかという試算をしているところでございます。
     それから、まちの歳入の約50%を現在占めております地方交付税につきましても、普通交付税においては、現在29年度の額が確定しまして、その後、その数字をもとに現在シミュレートしているところでございますけれども、普通交付税においても、人口等の減少、測定の単位が人口が主であるということなどから推計しまして、約4.8%の減少を見込んでいるところでございます。
     それに対して、いろいろ義務的な経費、投資的な経費にも充当していかなければいけないということで、現在、そのような10年後までの長期的な財政のシミュレートをして財政運営をしているところでございます。
    ○1番(川畑宏一君)
     ただいま答弁いただきました内容で、39年度までで税収、あと交付税の減少額というのは具体的な数字が出てきたと思うんですけれども、そこから、じゃ、どうアクションを起こしていくかという点は、いまだもってちょっと入ってこない部分がありまして、今回の予算書、施政方針、全て目を通しても、そこに何かこの財政難を打破するような取り組みというのを私はちょっと見つけられなかった。
     そういった中で、ちょっと視点を変えて、先ほど町長の答弁からも、行政の仕事として最小のコストで最大の効果を得ていくという話がございました。同じようなことなんですけれども、基本に戻って、家計や民間企業に例えると、支出、コストを減らして収入をふやす、もうこれしかないですよね。簡単にざっくり言ったらこれしかないと思います。
     そうしたときに、和泊町におけるコストとは何かと考えたときに、ほとんどが固定費じゃないかなと思われます。一つ、きのう、中田議員からもいろいろと提言がありましたけれども、公共施設管理費、そして人件費、こういったものがほとんどであると思いますけれども、ほかにどのようなものがあるでしょうか。また、今、私が述べたもの、あと答弁いただくコスト面に関して、具体的にどのような対策をとっておりますでしょうか、総務課長にお尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     議員がおっしゃるように、経常経費の中でやっぱり維持費とか公債費であるとかという部分が大部分を占めていくと思います。また、人件費も相当コストの部分では占めていくと思いますけれども、これからやっぱり高齢化が進行していきますと、また少子高齢化ということで、扶助費の部分がかなり伸びてくるのではないかなと、今、予想しているところでございまして、そのような義務的経費の抑制に努めているとともに、今後もそういう義務的経費の削減については十分検討していかなければいけない課題かなと思っているところでございます。
    ○1番(川畑宏一君)
     扶助費も増大が懸念されるということですね。
     本当に、この部分を一つずつ対策をとっていかなければならないという中で、昨年でしたか、この議会の委員会の中でも複数の議員から、例を挙げますと、実験農場がずっと町の財政を圧迫しているという状況にあると。それで、この実験農場がやろうとしている仕事の意義というのは、こちらも理解しておりますけれども、これが財政的にゆとりがある局面であったら、もうぜひ将来に向けた取り組みをどんどん行ってほしいと思うんですけれども、そういった現状にない。その中で、じゃ例えば民間に委託してやるだとか、ほかの施設として転用して活用していくだとか、そういった提案が多々出されたと思うんですけれども、まさにこのコスト削減の中核になる部分だと思うんです。
     これに関しては、議会で委員会等での議会からの提案を受け、どのような対策を検討されておりますでしょうか、総務課長にお尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     平成30年度に向けて、当初予算編成のポイントということで、来年度に向けて取り組んでいることが、課や局の自立経営ということをまず重点を置いております。
     それから、これまでスクラップ・アンド・ビルドと言われておりましたけれども、そういう方式を、来年度に向けては、必要な課題に重点を置いて取り組むことを目的にビルド・アンド・スクラップと、必要な部分には重点的に予算等も配分しますよ、そのかわりもう既に効果のあったもの、それから事業効果の少ないもの、そういうものはスクラップしていったほうがいいんじゃないかと、そういうことで次年度の予算編成に向けては各課に通知をして、そのような方向で予算編成をしたところでございます。
    ○1番(川畑宏一君)
     次年度というのは30年度ですか。具体的な内容は、今、お聞かせいただけないでしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     当然、町長が、今、一番重点を置いております子育て支援であるとか、また高齢者福祉の部分には重点的に予算配分をして、また教育の部門という部分にもかなりウエイトを占めているところです。その分として、経常経費の削減を図りながら、重点的な予算配分に努めてきたところでございます。
    ○1番(川畑宏一君)
     今の質問は、コストカットの部分ですね。スクラップの部分をちょっとお尋ねしたつもりだったんですけれども、もし具体的にあればお願いいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     現在、庁舎建設等も進められておりまして、公共事業等についても、経済の循環ということもございますので、公共施設等の整備、それから公共事業等の整備という部分は、かなり起債を抑制する意味からも制限をかけながら、まち全体の事業の流れというものも考慮しながら予算編成をしたつもりでございます。
    ○1番(川畑宏一君)
     話は戻りますけれども、例えば、先ほど挙げました実験農場とか、議会の中では、いろいろと整理が急務だという部分はさまざまな部分で提案させていただいているんですけれども、これに関して、過去の先人たちが築き上げてきたものとか、いろんな意義とかあると思うんですけれども、もう切るべきところは切らなきゃいけない状況にあると。
     行政と民間とでやる中で、一番私が違うなと思うのは、民間の企業というのは、社運をかけたいろんな取り組みをしていくんですけれども、必ず撤退という選択肢を持っているんですよ。ここまで突き詰めてやっても利益が出ない、効果が出なければ撤退するというものがあって、だからこそ、日本中、世界中を見ても、どんどん成長している企業というものは、実はいろんな分野に参入して、そこで成功しているものもあれば撤退しているものもあると。
     そういった判断基準が、まだ行政の中にはないのかなと。ここまでやって成功できなければだめだという基準、そういう基準をこれから執行部で、行政で行う事業の中には、そういう観点を持って取り組んでいただけたらなと思います。
     また、昨日の中田議員の提案ですけれども、公共施設維持管理費を大分削減できる内容となっておりますので、こちらもぜひ検討いただけたらと思います。
     そして、人件費ですけれども、こちらは既に町長を初め執行部の三役、そして我々議会も一定の報酬カットを行っております。ただしかし、これを全職員にとなってしまいますと、島の、まちの発展のために頑張っている職員の皆様の意欲をそぐ逆効果になってしまう可能性もありまして、すぐにできるものではないと私は考えております。
     今の流れからすると、具体的にコストを削っていく部分に関しては、さほど施策がないような状況にある中で、じゃ、次に移ります。
     そのコストを削らないのであれば、じゃ、収入を増やす部分をどうしていくか。
     収入を増やすということは、民間企業ではないので、これを行政に当てはめるとどういうことになるかというと、例えば和泊町の基幹産業である農業であるとか、観光、漁業、いろいろありますけれども、産業を支援し、育成し、伸ばして、経済を活性化することによって税収を増やすこと、これが行政における収入を増やすという点になると思うんですけれども、本町におきましては、今、例えば土木工事の支出などはずっと抑えられている状況にありまして、どのような施策をもって和泊町の経済を動かし発展させていくのかというところが私にはちょっと見えてきませんけれども、これに関してはいかがでしょうか、総務課長、お願いいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     産業等の活力ということでございますけれども、きのうの質疑にもあったかと思いますけれども、今、当然人口減少等の問題が一番全国的にも課題となっているところでございますけれども、そういうことも見据えて、10年後を見据えた企業支援、それから人材育成を中心に、空き家改修による人材充当確保、そういう産業分野において稼げる人材、組織の育成を計画していくというふうに、きのう、町長の答弁にもありましたけれども、私のほうもそのような考えで現在いるところでございます。
    ○1番(川畑宏一君)
     町における、執行部における、行政における施策というものは、非常に専門性が高く、多岐にわたるので、私、今、たまたまその財政の責任者でありますので総務課長にお尋ねしているわけですけれども、なかなか具体的には今すぐぱっと出てくるものではないかなと思います。
     ただしかし、我々、ずっと財政について、人口減少を打破するに当たっての地方創生について、これまでずっとその取り組みをしてきたわけですから、これまでやってきた取り組みにちょっと枝葉を変えるだけでは、もうどうしようもないわけですよね。それで正解であれば、もう既にいろんな面で効果が出ているわけで、今、その現状を考えると、がらっと変えて、思い切った施策が必要なんじゃないかなと感じております。
     また、予算審査がありますけれども、そこで細かい施策については我々各議員のほうでいろいろと検討させていただくとは思うんですけれども、そちらで、ぜひ細かい施策については皆様からアイデアをお聞かせ願えたらなと思います。
     今、収入を上げること、コストを削ることをやってきたんですけれども、結局、厳しい言い方をすれば、かわりばえしないわけですよね。その中で、じゃ、どうしたらいいんだと。結局は、これ、私はもう地方創生だと思うんですよ。地方創生、人口対策、今、総務課長も町長もずっとおっしゃっていますけれども、人口対策ですよね。人口が減れば、税収も減る。地方交付税の算定というのは、標準財政需要額に基づいていると思うんですけれども、それの算定基準のところを見たら、ほとんどが人口ですよね。生徒数、人口。人ですよ。
     そしてあと、民需の活性化。今、行政の話をしていますけれども、人口が減るということは、我々民間にいる立場からすると非常に影響がでかい。行政の皆様が、どれほどの危機感を、今、肌身で感じているのかわからないですけれども、我々民間、特に私が所属している商工会の立場、非常に厳しい。なぜか。町内における需要が格段に減少してきていて、商売そのものが成り立たなくなってきている現状があります。
     例えば、昨日の答弁で、この5年間300人とか、そういった人口減少が進んでいるという話がございました。これは、もうざっくり、例えばです。我々の世代、若手の世代が共働きして、大体30万いかないと思うんですよね、25万くらいの収入だったとします。じゃ、それを1年間で年収に例えたら300万ですよね。それを大体標準的な、私は息子1人ですけれども、子供2人で家族4人だと仮定します。そうすると、割ると75万ですね。そうしたところで、先ほど交付税とありましたけれども、和泊町に落ちてくる交付税、単純に割ってみると、1人当たりの交付税というのは約40万だと。そうすると、40万と70万足して大体110万ちょいですね。これ、100人減ったら、もうそれで10億以上ですよね。これ、300人減っているということはどういうことですか。この数年の間に、和泊町で本来動くはずだったお金が30億円ですよね。その単位で減少しているんですよ。
     この波を我々民間はもろに受けているんですよ。どれだけの会社が、今はまだたくさんの会社に分散されて、それぞれの会社の体力を奪っている段階なんです。これがさらに進むとなると、どれだけ多くの会社の存続の危機に瀕するのか。このことに関しては、我々、本当に肌身で感じておりますので、行政の皆様、執行部の皆様、非常に数字がでかいです。起債残高が今100億切りましたねと言われてもぴんとこないですけれども、そこを何とか町民に寄り添って感じてほしい。1次産業、2次産業、3次産業、みんなが苦しいんですよ。内需が回らない。だから、人口問題に取り組まなければいけない、このことをずっと全議員で、さまざまな場面を通して強く訴えているわけでございます。
     この訴えている中で、企画課長、地方創生の施策の進捗具合、連携はどのような状況でしょうか、お尋ねいたします。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     議員おっしゃいましたとおり、地方創生、始まって3年目になります。昨年の9月に検証結果を出したんですけれども、その中で、「地方における安定した雇用を創出する」という部分の中で「KPI」というのを設けてございまして、その中で、まずは農産物の生産額ということで、これについては、たまたま非常に66億という大きな伸びがありましたので、目標60億に対して達成したということがございます。
     新規雇用については、平成31年なんですけれども、目標値52名に対して3名ということで5.8%だったと。
     それからあと、島内入込客数、それから移住者数、これは「地方への新しいひとの流れをつくる」という項目なんですけれども、これについては、目標値が10万人に対して8万6,299名ということで86.3%、それから移住者数については、100人に対して26名、26%。さらに、合計特殊出生率、これは目標値を2.39に対して、実績値が2.24、達成率が93.7%。
     さらに、「時代に合った地域をつくり、安全なくらしを守るとともに地域と地域の連携を図る」ということで、これが人口減少率を抑えるという目標が4.3%以下に対して、実績が3.9%ということで、これは達成をしているというような、そういった、これは3年間の結果でありますけれども、検証結果としては、KPIに対してはこのような結果であります。
     しかし、実質は、当初掲げた10年後、それから20年後の人口目標を緩やかにしていくという目標だったんですけれども、少し早まったかなという感触を受けているところであります。
    ○1番(川畑宏一君)
     お答えいただきました。
     急激に早まったところは、さまざまな外的要因も加味されたのかなとは思うんですけれども、それでも達成された項目があるにもかかわらず、これだけ減少傾向が下げどまらないというのは、やはりこの施策の見直しというものも必要であるだろうし、あと、地方創生を所管している企画課の施策に関しては、非常に進んでいるのかなと思うんですけれども、そのほかの各局との連携しなければならないところ、これはやはり、先ほどよりずっと申し上げているように、その連携の部分、危機意識は皆さん持っているんでしょうけれども、その危機意識の共有という部分では、まだまだ民間に比べると足りないのかなと、そういうことで思っております。
     そして、さまざまな会合で、我々議会というのは毎晩のようにいろいろな会合に呼ばれて、日々肝臓を酷使しているわけですけれども、毎回毎回、どの会に出ても言われるのは、やっぱりその人口のことなんです。人口が減って苦しい、人口対策、おまえら何をやっているんだと、おまえら議会、ちゃんと動いているのかと、そういう議論をずっとしながらやってきている。
     その中で、町民にも聞きました。役場の職員にも聞きました。その危機意識が高まらない理由は何なのかと、私、探ってみたんですけれども、結論としては、問題が非常に大きい。起債残高100億とか、ぴんとこないんですよ。抽象的でイメージしづらいために、職員の皆様一人ひとりの中での、どうしても早急な対応をしようとするところに結びつかないということは、これはもうじかに意見としていただいております。
     そういった中で、今までシミュレーション、さまざまなことをやっているんですけれども、私がちょっとお願いしたいのは、もうこれは本当に危機が迫っているからすごく極端なことを言いますけれども、例えばこのまま人口が減っていったときに、上下水道、サンサンテレビ等、これらを維持することができなくなってきます。そうすると、必ず上下水道代、サンサンテレビの使用料など、もう上げざるを得ないでしょう。
     次、これは行政にかかわることですけれども、今、合同庁舎が和泊町にあります。かなりのスタッフがいらっしゃって、専門的な方もいらっしゃって、何か和泊町の行政でわからないことがあれば、ある程度こういっていろいろ行政を進めることができるんですけれども、人口減少がずっと進んで、いつまでもあの合同庁舎があるとは思えないですよね。小さな事務所に縮小されてしまったりしたときに、奄美市、大島支庁もしくは徳之島の合庁にわざわざ行かなければ話が進まない。こうなってくると、行政のスピーディーさというのは非常に欠けてくるんじゃないかなと思います。
     そしてまた、定期船、航空機、これ毎日飛んでおりますけれども、これだって毎日になるかわからないですよね。そのうち、余りにも採算がとれなくなってくれば、これはもう奄美全体の問題になるんですけれども、不定期で二、三日に一遍とかなると、これはもう経済にとっても大きな打撃が出てくる。
     そしてさらに、我々、体育館建設だとかいろいろ要求していますけれども、こういった新しい公共施設の建設、事業、全くできなくなるときが来るんじゃないかと。
     そして、例えば道路や学校といった今ある公共施設、道路が、アスファルトがめくれて剝がれてきても、それも補修もできない。学校で子供たちの勉強している天井が爆裂して落ちてきても、補修することができない。こういうことも、現実として本当にせっぱ詰まったときにあるのではないかと。
     そして、税金というのは、国がほとんど定めるものですから、和泊町独自で決めることはできないですけれども、本当に一般財源が確保できないとなったときには、特別税、目的税として何かしらの税負担を町民に強いることも、これもないとは言えないですよね。ずっとこのまま人口が減少していけば、必ずどこかのラインで起こり得ることだと。
     そして、これは最後の話なんですけれども、職員の皆様の人件費、給与カットにも踏み込まないといけないかもしれない。執行部の皆様のときには、そこまで大きな変化はないかもしれないですけれども、我々の世代、我々の後輩の世代が20年後、30年後、しっかりと給与をもらっていけるんでしょうか。もう皆様の仕事というのは、自分たちのことだけじゃないんですよ。我々の世代、これからの世代をどう支えていくか、どう見据えていくか、そのビジョンを示していただきたい。
     そういった中で、町長にお願いしたいんですけれども、職員の皆様にデッドラインを示していただけないかと。今、お話ししたような、これ、すごく極端な話なのはわかっています。ただ、これがこのまま人口の減少傾向に歯どめをかけられないのであれば、いつかの時点で必ず出てくることだと私は認識しております。
     漠然としているから危機意識が持てないんだというのじゃなしで、こういった自分の所得だとか、いろんな身近な生活に関することで、人口が例えばここにまでなってしまったら、こういう苦しみを味わわないといけないというような、そういったシミュレーションができないでしょうか。町長、出していただけないでしょうか、お尋ねいたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     川畑議員から、いろいろなご提言をいただいているところでございますが、まず私ども、職員は職員として、今の先ほどから申し上げております財政の問題については、課長会のたびに、起債残高が幾らだとか公債比率がどうだとか、そういうことはお互いに共通理解をしながら、各課の職員にそれを周知徹底して、何をどう節約できるのか、そういうことを、先ほどから総務課長がお答えしているように、物件費であるとか事務費であるとか、いろんなそういうものをどう自分たちで削減していけるか、そしてそういうもののほかに、川畑議員指摘のように、お互いの身を切る場面も出てくるかもしれません。そういうところも、その課長会の中では追求しながら、お互いにこういう危機意識を持ちながら仕事に当たってほしいというようなことは常々申し上げているところでございます。
     今言う、私ども職員が町民の先頭に立って、そういう危機意識を持ちながら、日々仕事に当たって、町民の福祉向上、先ほど言いました、少ない予算でどう大きな仕事で効果を上げるかということを日々考えていかないと、これからの厳しい時代を切り開いていけないと、そのように思っております。
     また、先ほど商工会の話も出ましたけれども、町から商工会に対してはいろいろ提言もしております。どうしたら商工会が活性化できるかということですね。川畑議員も商工会員でございますので、ぜひその場所でも、ただ町がやるだけじゃなくして、それぞれの団体がどうしていかなければいけないかということを議論する必要があるのかなということを思っておりますし、また皆さんから前の議会のときに提言いただいた実験農場をどうするかということも、いろいろと議論もしてまいりました。そして、花き専門農協とも、いろいろ議論もしてまいりました。そういう意見もあると、どうですかと。いや、ここがなくなると絶対困るということでありましたので、じゃ、内容をどうするかということをこれから検討していかなければいけないと、そのように思っております。
     それぞれの施設、それぞれの課で、どうコスト削減ができるかということは、常日ごろから通達をし、皆さんそれぞれ各課で議論し、検討していることだと、私はそのように捉えているところでございますが、それを言っただけで確認をとっていないところが私のできていないところでございますけれども、やはり常日ごろからそういう意識を持って仕事に当たるような指示といいましょうか、指導といいましょうか、そういうことは各課長と議論をしているところでございます。
    ○1番(川畑宏一君)
     町長を初め執行部の皆さん、職員の皆様が、本当にこれに真剣に取り組んでいる気持ちを持っていることは、我々も重々承知しているんです。それは、町長も、今、我々におっしゃいました、各団体でも努力してと。お互い、形に出していきましょう。今のところは、お互い、形が見えないですから、これを出していって、町長がいつもおっしゃる自助・共助・公助、この取り組みにつなげていけたらなと思います。
     デッドラインに関しては、今、町長から直接的なお答えはなかったんですけれども、お願いしたいのは、これによって2つの取り組みができるんです。この人数にきたらやばいぞというライン、なかなか算定するのは難しいと思うんですけれども、出していただかないと。なぜかというと、人口減少というのは生活習慣病と同じなんです。じわじわ、いつの間にかわからない、どう体調が悪くなっているのかわからなくて、ある日突然、血管が破裂する、詰まってしまう、重大な症状が出てしまう、それが人口減少だと私は思っています。だから、そのデッドラインがわかっていれば、それを回避するためには、例えば出生率でわからないですね。実際、出生数が何名いれば、これを回避できる。だったら、その出生数を維持するためには、例えば保育施設もこれだけ必要だよねとか、保育士がこれだけ必要じゃないか、そういった逆算の取り組みを一つはするため。
     もう一つは、もしどんな取り組みをしても、本当にそれをとめられない可能性もあるんですよね。じゃ、このときどうするか。いきなりデッドラインに到達して、いろんなマイナス要因が出てきたときに、もうそのときに対峙しても仕方がないんですよ。それをあらかじめ予測して、そのときが来たときに最小限の被害で食いとめる、危機管理、リスクマネジメントだと思いますけれども、これを実行するためにも、ぜひ、この過激でありますけれどもデッドライン、このまま人口減少が進んだときの、どういうことが起こり得るかというのを、ぜひいま一度検討していただけたらなと思います。力強く早急な取り組みを期待いたします。
     それでは、次に進ませていただきます。
     保育及び幼児教育について。
     建てかえや園児数見直しに迫られた、必要が生じたときに検討する旨の答弁でございました。
     しかし、さまざまな立場や価値観があり、簡単に話がまとまるものではありません。実際、昨年の子ども・子育て会議において、保護者、こども園、保育園、幼稚園など違った立場から多くの意見が挙がりまして、子供のために何がベストなのか、じっくりと議論する必要性を感じたところであります。
     また、性急な動きというものは、教育の現場、保育の現場を混乱させ、それはすなわち子供への悪影響にもつながることであります。過去のさまざまな制度変更等でも、現場に大きな負担が生じたと聞いておりますし、4月から始まる3歳児保育においても、もう半年を切った段階で出てきた話でしたので、現場の先生方は懸命な準備、対応に追われたということを伺っております。
     また、改修したとはいえ、昭和50年代に建設された建物が全てでございますから、既に老朽化が進み、建て替えはそう遠い話ではありません。
     今述べた観点から、保育・幼児教育施設のあり方に関しては、問題に直面してからではなく、子ども・子育て支援計画、また策定し直しますよね、その一環として具体的な検討を今から進めていく必要があると考えますけれども、町民支援課長の見解をお聞かせください。
    ○町民支援課長(高田清蔵君)
     お答えいたします。
     わどまり保育所の改修工事、2年前に行ったところなんですが、その検討委員会の中で、10年後をめどに、統合を踏まえた検討をすべきというような協議もなされております。しかしながら、町内全施設とも同じく老朽化が進んでいるところであります。
     私としては、子育て会議を中心に、早目早目の検討会を持ちたいと考えているところであります。
    ○1番(川畑宏一君)
     何度も申し上げますけれども、検討が遅れれば遅れるほど現場に負担がかかり、保育の現場もしかり、幼児教育の現場もしかり、本当にぎりぎりの人数でしておりますので、混乱を招かないように、今、課長がおっしゃいましたように、早目早目の検討をお願いしたいと思います。
     また、今、建て替えが進んでおります我々待望の新庁舎ですけれども、これは人口が減少するということではなくて、これからどんどん明るい未来を築いていくという意味も込めて、面積も本当に必要最小限ではなく、ゆとりを持ったものにして、未来志向でできている、建設しているのが今の新庁舎だと思っております。
     こども園、こういった設備に関しても、人口減少に合わせて小ぢんまりとした施設をつくるのではなく、これから子供をふやしていくんだという、そういう未来志向型の施設を検討していくことを要望いたします。
     今、ハードの話だったんですけれども、私の質問の趣旨はソフトの面もちょっと含まれておりまして、今、鹿児島県におきまして、こども園、4つのタイプがございますけれども、幼保連携型125施設、幼稚園型18、保育園型13、地域裁量型ゼロということで、内閣府の指示も含めて、流れとしては幼保連携型を目指すようなところですけれども、今、本町のこども園は全て保育園型だと思います。和泊町のソフト面に関しては、どのような方針をお持ちでしょうか、町民支援課長にお尋ねいたします。
    ○町民支援課長(高田清蔵君)
     お答えいたします。
     認定こども園には、先ほど議員がおっしゃった4タイプのこども園がありますが、本町においては、こども園は3園とも保育所型こども園であります。
     国が推奨する幼保連携型こども園ということでありますが、これは検討委員会の中で検討しなければならないんですけれども、国の補助事業を導入するに当たっては、幼保連携型こども園のほうが門戸が広がっているというような資料も持っているところであります。
     今後、統合とかそのようなあれがあれば、このような提案もしていきたいなと思っているところであります。
    ○1番(川畑宏一君)
     まだ検討段階であるんですけれども、いろいろと補助を受けたりとかする中で、幼保連携型というものが検討のテーブルからも外せないというか、のった状態であるということだと思いますけれども、この4つのタイプの中で、幼保連携型以外は、保育士資格と幼稚園教員免許、両方を持っていることが望ましいということで、義務ではないんですけれども、本町も目指す可能性があるその幼保連携型というものは、どちらの免許もちゃんと持っていて、しかもそれが更新されていないといけないという状況だと思います。
     本町における教員免許の更新においては、自分の資格ということで、自己負担だということでございます。今、和泊町の中で、教員免許の更新をしないといけないというのは、実際は今のところは和泊幼稚園しかないんですけれども、今後、幼保連携を目指すのであれば、しっかりとこども園の先生方においても、この更新講習を受けていく必要があると考えます。
     そして、その中で、お聞きすると、鹿児島に約3回に分けていって、旅費等々を含めると自己負担額30万円ほどかかってしまうと、なかなか厳しいと。この額を自分たちで負担しなさいとなると、だったら教員免許を更新しなくていいとなってしまって、和泊町が将来的に選択肢として残している幼保連携型というものが難しくなる可能性があると思うんですけれども、何とかその教員免許講習に関する助成を、幼稚園に関する、お願いできないでしょうか、総務課長にお尋ねいたします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     幼稚園免許の更新につきましては、議員が今おっしゃったとおりの状況でございます。
     当初予算編成の各課との打ち合わせのときにも、保育士等からはそのような要望がありまして、2月に郡の総務課長会があったときも、本町からの議題として各市町村の現状をお聞きしたところでございますけれども、郡内においては、現在のところ、助成をしていないという状況でありました。
     しかしながら、他の介護の資格であるとか、あるいはまた消防団の大型車を乗るような免許証の助成だとか、いろんな他の資格との兼ね合い、それから整合性などもとると、今後は十分検討していかなければいけないということで、その費用についても、具体的にどれぐらいかかるのか、また星槎大学の通信教育等を活用できるということも聞いておりますので、いろんなそういう情報を担当課等を通して収集しながら、検討はしてまいりたいと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     前向きな答弁をいただきました。
     この保育園の政策、そしてこの保育士、こども園で働くに当たって必要な幼稚園教諭の免許更新、これは単なる教育現場の話にはとどまりません。
     昨日、町長がおっしゃいました。生産年齢人口をふやさないといけないんだというお話をされました。あと、国が出した推計の中で、消滅可能性都市という言葉がありましたよね。あの中で、2010年から2040年までの30年間で消滅可能する都市というのが算出されていたわけですけれども、あれは何をもとにやったかというと、20歳から39歳まで、主に子供を出産する女性、この世代の減少率が大きいほど消滅可能性が高いという指標で出しているわけです。
     それで、せっかく島で、和泊町で子育ての仕事をやりがいを持ってやろうとしている女性が島に帰ってくる、これをどんどん進めていかなければならないわけですけれども、そんなに給料が高いわけではないですよね。その中で、ええ、そんなにたくさんの負担をしてまでやらなければいけないのかというような問題になってきたときに、これは単なる保育の現場の、教育の現場の問題ではなくて、まさに人口問題だと、和泊の財政の問題だと、こういうふうに私は認識しております。
     ちなみに、知名町のほうは、これ積極的に導入に向けて検討していくというふうに聞いております。しかも、現場からの要望はなく、私が今話したようなことを自主的に検討したというようなことを聞いております。
     ぜひ、この問題というのは、先ほどもお話ししました人口問題につながりますから、早急な検討を、前向きな検討を、総務課長、率先してお願いしたいと思います。
     次にいきます。
     漂着油対応についてであります。
     関係当局と連携を図りながら対策を進めていることがわかりました。
     実際、私も確認したんですけれども、ワンジョビーチとかはほとんどなくて、西原海岸にペットボトルについたものが少し、あと国頭にちらほらという感じで、大分対策は進んでいるのかなと思いますけれども、夏へ向けてきれいな海をみんなで、ボランティアスタッフも含めて取り戻していけるように、引き続き対策の陣頭指揮をとっていただけたらなと思います。
     また、今回のようなタンカー沈没事故はあってはならないことなんですけれども、沖永良部島近海を航行する船舶は非常に多いです。今後、同様の事例が起こる可能性というものは、なきにしもあらずです。
     奄美群島は、世界自然遺産登録を目前にし、国立公園を擁し、沖縄や鹿児島と一体となり、今後、多くの観光客が訪れることが予測されており、以前、一般質問にもおいて、観光地の危機管理の必要性について提言いたしましたけれども、今回の事例も含めたさまざまな事案を想定し、奄美全体で観光地の危機管理に取り組む必要が高まっていると思われますが、企画課長の見解をお聞かせください。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     観光に関しましては、奄美全体、世界自然遺産であったりとか「西郷どん」の放映であったりとかということで、非常に追い風をひしひしと感じているところであります。
     特に、世界自然遺産については、やっぱり自然遺産ということですので、海岸保全というのは、これはもう当然なことだと思います。
     今後、漂着問題については、郡全体、広域組合も含めて全体でさらに取り組んでいく必要があるのかなと思っているところですけれども、ただ、現在のところは、県の交付金、補助事業をもって対応しているところでありまして、本町においても、その事業を利用して対応しているという状況であります。
     ただ、観光地に関しましては、やはり多くの方々が訪れるということで、それだけじゃなくて、独自で地域の方々であったり、あるいは商工、特に観光協会の方々のボランティアでもって対応しているというような状況でありますので、今後ともいろんな事業を導入してやっていく必要があるのかなと考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     大変前向きな答弁をいただきました。
     危機管理というのは、対応を間違えると観光地として莫大なダメージをこうむります。ぜひ、前向きな取り組みを期待いたします。
     タンカー沈没において、積み荷のコンデンセートと燃料が流出したわけですが、生き物への影響はどのようになっておりますでしょうか、経済課長、お願いいたします。
    ○経済課長(武 吉治君)
     水産物に関しての被害ということですが、今のところ、表立った被害はないということですが、やはり重要な案件でございます。今後とも、こういったことがないようなことを、水産関係の部局を含めて要望を続けていきたいと思います。
    ○1番(川畑宏一君)
     大きな被害はないということで、ただ、水鳥が油にまみれて死んでいたりとか、ウミガメが口に入って窒息死したりとかいう例はあるようでございます。
     あと、水産業に関しては、ないようですけれども、これ、後から被害が出てくる、時間がたってから出てくる可能性というのもどうしても捨て切れないわけでありますので、漂着油回収自体はめどが立っておりますけれども、例えば水産業にダメージが生じた場合など、さまざまな可能性に対応できる体制を維持する必要がありますので、引き続き対策に取り組まれるよう強く要請いたします。
     また、関連してなんですけれども、12月議会におきまして、和泊町の海岸、漂着物がひどいと。ワンジョビーチ、その役場の皆さんが漂着油と一緒に回収していただいたんですけれども、その2週間後に行ったときには、もう撮影前でしたかね、すごい漂着物がたまっていて、先日、西原海岸もちょっとビーチクリーンに行ったんですけれども、表現すると、ごみの埋立地のような状態になってしまっていて、ほとんど、瓶を拾ってみると海外製の瓶、缶、ペットボトルなんですけれども、これは次から次へと流れてきますし、切りがないんですよ。地域の方々も、それぞれの地域の浜をきれいにしようとして取り組まれているのも確認しております。
     ただ、もう全然追いつかないですし、これから観光客をたくさん迎えようとする中で、お客様をがっかりさせてしまう。継続的にずっとやっていくために、与論町のように、年間通した雇用がある臨時職員ですけれども、海岸清掃員の設置や、あと、ごみ回収ボックス、こちら提案しておりますけれども、こちら、ぜひ前向きに検討を引き続き進めていただけたらなと思います。
     そして、このビーチクリーン、海岸漂着物対策を進めていくに当たって、その処理に関してなんですけれども、海岸漂着物は、さまざまな素材がごちゃまぜになっており、分別に相当な労力を要します。もし、不燃物が混入してしまうと、クリーンセンターの焼却施設の故障を招くおそれがあり、大きなコストがかかってしまう可能性があります。
     そこでご紹介したいのが、沖縄のメーカーが製造しているチリメーサーという小型の焼却炉があります。これは、燃やすものに応じて燃焼工程を緻密に計算管理し、ダイオキシンなどの有害ガスを一切排出しないだけでなく、産業廃棄物に関する免許等も要りません。誰でも設置して燃やすことができます。これなら、分別がよくわからない海岸漂着物も、とりあえず燃やしてみて、残ったものを産業廃棄物として処理するだけです。焼却炉を傷めてしまうこともありません。タイヤや農業廃プラスチック、医療廃棄物等も焼却可能で、燃やすものに合わせてカスタマイズも可能です。実際、沖縄の全ての離島及び奄美で言うと与論島、請島、与路島には既に導入され、海外でも高い実績を得ております。
     導入に当たっては、各種補助金を活用してもらえるんですけれども、海岸漂着物対策が最も補助率が高く、少ない負担で導入できます。導入の可能性について、土木課長の見解をお聞かせください。
    ○土木課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     今回の漂着油の後処理につきましても、今のところ、島ではできずに、島外への搬出が予定されているんですけれども、将来的には、こういったものも含めて、毎日のように大陸方面から流れてくるペットボトル等をボランティアの方々が集めて、たまっているわけですけれども、やはりそれを一般廃棄物処理で燃やすというのは、非常に無理をしているという話も伺っています。そういう中で、議員のおっしゃるチリメーサー、非常に効果が大だと聞いております。
     やはり、現場も見ながら、そういった研究も必要かと思いますので、視察等も入れて調査していきたいと考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     ぜひ、前向きに検討していただいて、あとこれ、ことしのいつになるかわかないんですけれども、知名町が、このチリメーサー、デモ機が、あちこち試してみたいところに各地域を回って一定期間貸し出されているんですけれども、デモ機を申し込んでいるということで、もしかしたら、今年中に知名町にデモ機が入る可能性がありますので、そのときにはぜひ連絡をとって、試験導入できる機会だと思いますので、可能性を探っていただきたいなと思います。
     次に進みます。
     続きまして、最後は水産業振興についてであります。
     町長答弁におきまして、沖縄群島水産物輸送コスト低減実証事業を活用し、沖縄へ出荷することの具体的なメリットを挙げていただきました。また、取り組みについても確認できました。
     漁業関係者にお話を伺いますと、この事業は非常に高く評価しており、水産業振興に大きく寄与するものであるとして、何が何でも本事業採択を切望されております。
     先ほど、町長の答弁でもありましたけれども、幾つかデータをご紹介いたします。
     先ほど、50%以上の伸びということでございました。これ、私も計算してあったんですけれども、沖永良部島漁協は、もともと島内消費よりも島外への出荷する量が多く、実証事業が始まる27年度売上高の約7割は島外の出荷だったんです。もともと島外の出荷が多かったんです。しかし、それでも実証事業が始まったら、28年度は27年度に比べ50%以上、約1.6倍伸びている。1.6というと、普通の1.6と違って、もともと島外へ出荷が多かった1.6ですから、これは非常にインパクトのある数字だなと私は感じております。
     そして、さらに29年度、島外出荷の主力であるソデイカ等の水揚げ自体が伸び悩んでおり、28年度実績には及ばない見込みですが、しかし漁師さんの声を聞いてみますと、これまではまとまった量が出ないと、なかなか少量で、沖縄に行ったほうが高く売れるとはわかっていても、輸送コストがかかってしまうので少量では送ることができなかったんです。ためらっていた。しかし、この輸送コスト支援のおかげで、少量でも出荷し、確実に売り上げにつなげることができるようになったということで、非常にありがたい、感謝しているという意見をお聞きしております。
     また、水揚げに関しては、水揚げされた全魚種の全競りでの価格を全部統計にしたものがあるんです。それで、島内と島外の同じ魚、全魚種で競り金額を比較したデータが漁協にありました。これをすると、全部の魚種の平均で、島内で競りを出すときよりも島外のほうが155.2円、全部の平均ですよ、高かったんです。これを、単純に28年度の実証事業で出荷した島外出荷キロ数に掛け算をいたしますと、約2,480万円にもなります。
     ただ、これ、ちょっと注意点がございまして、沖縄の実証事業だけじゃなくて、もう既に以前から本事業になっている農水産物の輸送コスト支援事業がありますよね、これも含まれております。含まれておりますけれども、それを合わせても約200万円程度の投資で、先ほど申しました2,480万円もの売り上げ向上に寄与しているので、非常に費用対効果の高い支援事業であることがわかります。
     沖永良部島漁協においても非常に効果を上げておりますが、奄美のほかの漁協においてはどのような実績になっておりますでしょうか、経済課長にお尋ねいたします。
    ○経済課長(武 吉治君)
     議員おっしゃるとおり、この実証事業において、非常に沖永良部漁協の水産物が沖縄への出荷がされて、非常に漁師も喜んでいるということを聞いております。
     そして、ほかの奄美ではということでございますが、与論、そして徳之島、瀬戸内、そして奄美の漁協がこの実証事業を行っておりまして、特に与論島において、近いこともあるんですが、出荷が伸びていると聞いております。
     あと、私ども調べたところによると、やはり今までは鹿児島本島に出すのが多かったんですが、先ほど申し上げたとおり、70%近く沖縄のほうに出荷するということでありますので、町長の答弁にもあったように、ぜひこの実証事業を、実際、今、輸送コストの支援事業のような形でいけるよう、また要望を申し上げていきたいと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     大変前向きな答弁をいただきました。
     これは、奄美全体の経済振興にも寄与するものであり、奄振の意義にも沿うものであります。奄美水産業振興協議会、奄水協の悲願の事業でもあり、アズマ組合長が奄美を代表して、4月ですか、東京へ陳情へ行くということも聞いております。ぜひ、行政としても、奄美全体一丸となった取り組みで、奄振の本事業へ採択していただけますよう力強い推進をお願いいたします。
     続きまして、水産業振興として関連質問をさせていただきます。
     先日の新聞記事にもなったんですけれども、2月14日に奄水協において、夜光貝とシラヒゲウニの種苗というんですか、放流事業について、もう今とまっているんですけれども、それを早期再開してほしいという記事がございました。
     特に、夜光貝の放流事業についてでございます。
     平成14年から28年までの間に12回行われたこの放流事業なんですけれども、28年度で終了してしまいましたが、放流事業の効果というものは、その後の水揚げ高というのがぐんぐん上って、多少の増減はあるものの、平成14年のときの数倍にもなっていて、大きな効果を得ていることは明らかであります。
     そして、先ほど私がお話しいたしました島外出荷で、沖永良部漁協、成果を挙げているんですけれども、夜光貝はこの島外出荷の主力品目でもあります。放流の効果が、昨年で事業は終わったんですけれども、まだ今はその効果が続いていて、今期水揚げは何と過去最高7トンに迫っております。これは、沖永良部島を除く奄美全体の水揚げ量とほぼ変わらないほど、今、沖永良部の水産業を支えているものになっております。
     島の水産業振興に大きくかかわると思いますので、シラヒゲウニとあわせた種苗放流事業の早期再開へ向けた取り組みができないでしょうか、経済課長にお尋ねいたします。
    ○経済課長(武 吉治君)
     この件につきましては、県のほうから調査のほうがありまして、担当に確認しましたところ、今後も継続するような要望をということで調査事項に出しております。
     また、いわゆる素潜りの方の中に、かなり若者が帰ってきて定着していることも聞いておりまして、今後の雇用にもつながるということも含めまして、貴重な水産資源だと心得ておりますので、改めて、また要望もしてまいりたいと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     経済効果だけでなく雇用にもつながるということで、前向きに検討していただく旨の答弁をいただきました。
     また、夜光貝は、殻を使った工芸品や美術品が近年注目され、体験プログラムでも好評だと聞いております。さらに、遺跡からも出土するほど、昔から島の生活に密着してきたものでもあります。
     最近は、その地域の食や文化、民俗などを生かしたコンテンツが観光客に喜ばれる傾向があり、観光振興の観点からも価値のあることではないかなと思いますが、企画課長の見解をお尋ねいたします。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     現在、沖永良部島観光協会は、アイランドプラス計画に基づいて、いろんな体験なども含めたことを実施しております。その中で、貝を拾って、それをアクセサリーにする美ら玉体験というのがございますので、もう既に似たようなことをしておりますので、夜光貝についても加工して、そういった体験が、完成しますと独特なやっぱりすばらしい体験になるのではないかなと思います。
     ぜひ、その有無についても、観光協会のほうに進めていくようお願いしたいなと思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     大変有意義なご意見をいただきました。
     この放流事業ですけれども、昨年で終わっているんです。今年は、まだ効果が継続しておりますけれども、期間が長くあいてしまいますと、効果がリセットされて、夜光貝が大きく減少してしまう可能性があります。これもまた、奄美全体で協力して、シラヒゲウニとあわせて、放流の早期再開へ向けて取り組んでいただけるよう強く要望いたします。
     現在、漁協において加工場建設が進んでおりますが、来年度予定の冷凍・冷蔵庫事業とあわせて進捗状況はどのようになっておりますでしょうか、経済課長にお尋ねいたします。
    ○経済課長(武 吉治君)
     おかげをもちまして、おおむね完成に至っております。ただ、昨日、見に行ったところですが、今、電気工事、配線の工事までやっておりまして、非常に期待しております。狭いスペースを使っての建設であったので、かなり心配したところもあるんですが、順調に進んでおります。
     今後、1次加工を行った形で、島の魚を本当に有効利用して、保存もできて活用できるということで、島外からの輸入じゃなくて、島の魚をおいしく島民が食べられるという観点の中で、完成した暁には、いろんなまた新しい資源にもなると思っておりますので、期待しておるところであります。
    ○1番(川畑宏一君)
     立派な加工場が実際できております。関係者も大変喜んでおります。そして、深く感謝の気持ちを申しておりました。この加工場を最大限活用するためにも、冷凍・冷蔵庫施設が重要になってまいりますので、これがすばらしいものになるよう強く期待いたします。
     実は、昨日も、夜、若手漁師さんを中心として勉強会が開催され、消費者へおいしく食べていただくための鮮度保持の実験、検討会、勉強会をいたしました。ナノ窒素を細かいナノバブルにして発生させて、これによって魚をコーティングすることによって酸化から守ったり菌から守って、1週間くらいたっても、それを施していない魚と比べると、全く鮮度が変わってくると。
     実際に、笠利町の漁協というのは、もともとそんなにまで水産業が盛んではないというか、和泊町、沖永良部の漁協に比べると、取り組みは大分静かだったのかなというところなんですけれども、これを取り入れて、鮮度保持をしっかりした魚が関東中心に広く支持されまして、奄美は笠利町からすぐ空港で行って、東京にそのまま飛ばすことができますので、これが今、大分市場を拡大して、いわばブランド品のようになって好評をいただいているというようなことも聞いております。
     ほかにも、漁法の改良や販路開拓など、漁師、漁協、仲買人、一体となってさまざまな取り組みも行っております。まだまだ伸び代が大きく、産業として確実な成長が期待できる分野です。島の経済発展や雇用創出にも貢献できると確信しております。今後とも、意欲と活動実績に応じた支援を賜りますよう強く要望いたします。
     最後に、本日、大変極端な意見も含めまして、町長初め執行部の皆様にいろいろ要請、要望を強くいたしました。その中で、町長からいただきました。頼るだけではなく、自分たちでも努力していく、このことを、今日、私は非常に深くこの胸に刻みました。
     我々のような、ペーペーのこんな若い世代が、そういう取り組みをそれぞれの組織の中でやっていこうとすることは、なかなかそう簡単なことではないですし、いろいろ波紋も広げるかもしれないですけれども、私はこれをしっかりと受けとめて、さまざま分野で、団体で協力しながら力強く取り組んでまいりたいと思いますので、町長初め皆様も危機意識を持って、具体的な政策を持って、ともに和泊町の、沖永良部島の発展を目指してまいりましょう。
     これで私の一般質問を終わります。どうもありがとうございました。
    ○議長(永野利則君)
     これで川畑宏一君の一般質問を終わります。
     ここで休憩します。

第2日(3)

発言者

  • 東 弘明

発言内容

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  • ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     次に、東弘明君の質問を許します。
    ○5番(東 弘明君)
     皆さん、こんにちは。
     公明党の東でございます。平成30年第1回定例会を迎えました。万物のワカメが生え、そして新しい季節を迎えるわけなんですけれども、今回、教育行政について4点、壇上より質問をさせていただきます。
     教育行政について。
     ①本町では、いじめ、不登校といった問題はないと聞いているが、実際の教育現場、和泊中学校、内城小学校においては、いろいろな問題があるようである。これらの問題について、これまでどのような対応をしてきたのか、具体的にお答えください。
     ②問題が生じた時点で、教育行政の重点施策第1項の2に生徒指導の充実とあるような取り組みを徹底して行ってきているのか、お尋ねします。
     ③教職員と生徒の信頼関係が悪化した際に、教育委員会はどのような対応をしているのか、お尋ねします。
     ④点目に、内城小学校舎に外から入るときに滑りやすいフロアがあり、子供が転倒したケースがあるが、その後、改善がなされたのか。また、内城こども園でも同じようなケースがあったが、改善措置は進んでいるのかをお尋ねします。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     東議員の教育行政に対する質問にお答えをいたします。
     まず1番目の、いじめ、不登校についてであります。
     いじめや不登校については、毎週行われる生徒指導部会の中で、生徒の小さな変化を見逃さないように情報交換を行い、対応策を話し合って共通実践を図っています。問題行動が発生した場合は、職員で共通理解を図り、児童・生徒の指導のあり方や保護者への連絡、生徒の今後の生活行動のあり方など、連携を図って解消に努めています。
     発生した事案について、一時的な改善をもって解消とするのではなく、引き続き見守っていく姿勢で、児童・生徒の生活の様子についても、家庭と連絡、連携をとりながら見届けをしています。
     不登校については、複数名の児童・生徒がおり、その原因については、家庭環境や学業不振、気力の減退などが考えられます。担任を中心に、各学年部で保護者と連携をとりながら、家庭訪問を行うなどして登校を促しています。また、生徒とは、教育相談を通して自己決定を促し、できるところから登校への意欲を引き出したり、安心感を与えたりするなどして対応しています。
     学校だけでなく、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーとも連携をし、個々の児童・生徒に応じた対応を行っています。
     現在、中学校では、高校入試、高校等への進学に向けて、小中学校では卒業式、修了式に向けて、児童・生徒の1年間の成長を認め励ますことができるよう、職員一丸となって取り組んでいます。
     これまでには、学校、教師と保護者との信頼関係を損ねるような事案も発生しましたが、その都度、児童・生徒の状況を踏まえ、児童・生徒の今後の成長のために、学校や保護者、教育委員会が何をなすべきかを話し合いながら進めてきているところであります。
     教育委員会としましては、どうしたら解決できるかという方向性を持ち、時間がかかるかもしれませんが、粘り強く取り組んでいけるよう、学校、家庭、地域の役割を再確認しながら努めていく所存であります。
     2つ目の質問にお答えをいたします。
     重点施策の第1項の2、生徒指導の充実は、児童・生徒一人ひとりに成就感や達成感を味わわせる教科指導や学級経営の推進、学び方や学業指導の徹底、いじめや不登校、問題行動への早期対応と学校・家庭・地域・関係機関との連携が挙げられています。
     問題の未然防止のためには、児童・生徒一人ひとりの成就感や達成感を味わわせることが大事ですので、授業の中で能力発揮の場所をつくったり、互いに認め励ます場をつくったりしながら自尊感情や自己有用感を育みます。また、朝の会や帰りの会、給食時間、清掃時間も児童・生徒のよさや特徴を把握し、声をかけて伸ばしたり、間違いに気づかせたりする大切な時間でもあります。
     問題行動が発生した場合は、即座に対応できるように、生徒指導部会や職員連絡会などで情報の共有に努めます。担任や生徒指導主任、養護教諭、管理職がそれぞれの役割を発揮して児童や生徒に対応できるよう努めています。必要に応じて保護者にも連絡をとり、学校がどのような意図で指導したのかを理解していただくとともに、児童や生徒がどのような状況、心境でいるのか、家庭での見守りや指導のあり方を共有できるように努めています。
     日ごろからの取り組みとしては、いじめアンケートなどを実施して、問題行動の早期発見・早期対応に努めるとともに、互いの人間関係づくりを促す教育活動を積極的に展開できるよう努めています。教育委員会も、学校の取り組みをより効果的に進められるように、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなど、関係機関の連携の充実に努めていきたいと考えております。
     3つ目の質問にお答えをいたします。
     授業を初めとする教育活動は、教師と児童・生徒の信頼関係の上に成り立っています。本来、信頼関係が構築されているべきなのですが、指導が徹底していなかったり、児童・生徒の様子を的確に把握できなかったりすることにより、信頼関係が十分でない場面も出ています。
     教育委員会としては、問題の的確な実態把握に努めるとともに、児童・生徒の側に立って、学校とともに問題解決の糸口を探し、またPTA、保護者、関係者と連絡をとり合いながら、解決策について協議を重ねているところであります。
     信頼関係を築いていくために大切にしたいことは、次の3点です。
     まず1点目は、授業の充実です。
     授業は、児童・生徒が学び、成長する場所であり、自分が力を発揮したり、友達の頑張りを認め、励ましたりする時間です。子供たちが頑張る時間をつくってやることが大事であります。
     2点目は、子供の話をじっくり聞くところです。
     子供は、生活のさまざまな場面で、自分を主張したり、自分の居場所を見つけたりします。居場所づくりや子供と向き合う努力をすることが大事だと考えております。
     3点目は、学校の教職員のチームワークです。
     学校は組織体ですので、校長をリーダーとして、それぞれが同じ目的に向かって、それぞれの役割を発揮していくことが大事です。
     今述べました指導内容を充実し、指導の改善を図っていくことで問題の再発防止に努めています。地域の教育力や保護者の学校への思いを学校のエネルギーとして生かせるように、関係機関との連携にも今後さらに努めていきたいと考えております。
     4点目の質問にお答えをいたします。
     内城小学校の玄関フロアの改善につきましては、学校とも協議をして、梅雨時期までの改修を計画しておりましたが、本年度の予算で対応できるめどが立ちましたので、本年度中に防滑シートへの張りかえを予定しております。作業は、学校行事に支障がないよう、春休み中に実施することとしており、現在、事務を進めているところであります。
     内城こども園の件につきましては、町民支援課によりますと、既に、雨天時に雨しぶきがかかる犬走り等にはゴムシートを敷き、滑らないように処置を講じているとのことであります。また、子供たちには、走らない、廊下から外に出ないように指導し、湿気が中へ入らないよう外ドアを閉めるなどの処置を講じ、子供の安全対策に努めております。
    ○5番(東 弘明君)
     この件を質問したのは、総務文教委員会で学校訪問をさせていただいたんですけれども、その折に、総括で和泊中学校で質問させていただきました。目に見えないいじめとか不登校とか、そういうことはないのかという質問に対して、本当に教育長から喜ばしい返事をいただいたわけなんですけれども、その段階では喜ばしい、だけども、今現状を見たときに、本当にそうでなかったなと。そういう不信、不満、そういうのがたぎってきました。
     本町においては、教員、生徒に恵まれて、いじめ、不登校、そういうのはないということで、僕はそれを信じていました。だけども、火種の、いろんな問題を聞いてみたときに、じゃ、その問題の本質というのはどこにあるのかということだと思います。
     これ、後のほうでも出ますけれども、教師と生徒の中にひずみが出たときに、どう教育委員会として、また学校として対応して、それを解決するのか、その解決ができなかったがばっかりに、きのうの前議員からもあったように、卒業証書の、内城小では学校崩壊という、そういう言葉等も出てきているわけなんですけれども、実際に教育委員会として、その場その場で本当に的確な、正確な、そういう対処ができてきたのか。
     火事の現場でも、小さいときに火を消せば簡単に消えます。だけども、燃え盛ってしまえば、それは鎮火するのは難しいと思います。学校現場、教育の現場でも同じことだと思います。まず、学校で問題が起きたときに、初期の段階で、学校、生徒、父兄、PTA、教育委員会、そして我々も同じ立場だと思います。そういう現場の的確な処理、それに対して、今ここまで問題が大きくなってきたわけなんですけれども、教育長、教育委員会でその問題にどう、今後のこともあるんですけれども、対応していくのか、そこのところをお聞かせいただきたいと思います。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     いじめの問題について、まず最初にお答えしたいと思います。
     毎月、生徒指導の月例報告というのが提出を各学校からされます。その中に、いじめの認知件数というのを記録するようになっています。子供たちのいじめのあった月もあればそうでない月もあります。私が月例報告でいじめの件数を認知しているのは十二、三件で、これは小学校です。中学校でも、今までに五、六件ありました。
     そして、いじめは、すぐに解決できるのもあるわけで、いじめた側といじめられた側に指導することによってすぐに解決のできるようなものは、それはどういうのか。今のいじめの定義は、いじめられた当の本人が、他人から精神的、物理的に加えられたことで、これはいじめだといじめられた側が認知したら、いじめと認めなさいというふうになっています。それで、結局、そういうふうないじめのアンケート調査にのってくるわけです。それで、例えば悪口を言われたとか、物を隠されたとか、あだ名を言われたとか、こういうようなものなので、結局子供同士を呼んで、もう次から言うなよと、次からこういうことをするなよと、これですぐ解決できるのもあるわけです。
     そして、中には長引くものもあります。そういうようなものについては、先生方は解消したというようなことは思わないで、まだ何か続いているんじゃないかなと常に関心を持ちながら、そういうものについては対応していきなさいと。そしてまた、子供同士で解決つけないものであれば、保護者を呼ぶ、そして関係者を呼ぶ、そして子供の悩みをしっかり捉えて対応してくださいと、こういうふうに指導しております。
     そしてまた、いじめは、同じいじめじゃなくて、いろいろなケースがあるわけですね。それに応じた指導も必要なので、いじめの実態を的確に捉えた指導ということを学校にはお願いしているわけです。
     不登校については、これはもう再三、以前から私は申し上げておりますけれども、町の重要な課題の中に2つありますと。その一つは、学力向上と不登校ですということは申し上げてきました。
     そして、現在、不登校と学校の先生方が認知しているもので、小学校では大体5件ぐらい、中学校では十六、七件あります。この対応については、学校外のスクールカウンセラーとかスクールソーシャルワーカーとか、そういう方々にお願いして、一人ひとりの子供の心の内を聞いてくださいと、そして解決策も考えてくださいと、そしてまた学校の先生方も子供の心をやはりよく聞いて、個々に対応しなさいという話をしていますけれども、不登校は10人おれば10人ともその背景は違うわけです。個に応じた指導というのをしなければ、しかしこれがなかなか難しい。
     先ほども、原因の中には、家庭環境の問題もあったり、学校に登校する意欲が減退をしたり、また病的なものもあるし、精神的に悩んでいるものもあります。だから、非常に対応は難しいけれども、焦ることなく、地道に誠意を持って、子供の不登校解消に向けて努力をするようにと。もうこれは、一人ひとり、背景が違いますので、ケース・バイ・ケースで対応してくださいというふうに先生方に指導しているところであります。
    ○5番(東 弘明君)
     これ、ある教育機関の教育長の捉え方なんですけれども、学校のクラスに問題行動を起こす子がいると、どうするか。その先生いわく、学校で、困った子ではなく、困っている子供と見ることが一番大事なんだという。不登校とかいじめ、全てあると思うんですけれども、最初から先生とかを困らせたいと思う子はいない。勉強についていけなかったり、集団生活が苦手だったり、心ならずも問題行動に及んでしまう。つまり、困っている子供なんだという捉え方が一番大事じゃないかなと思います。
     その子供に本当に寄り添っていく、そして、どうすればその子供が立ち直ってくれるのか、そこの中にソーシャルワーカーとか、いろいろ子供にケアをする、そういう方々がおると思うんですけれども、本当に困った子供じゃなくて、学校側が困っている子供じゃなくて、その子供がみんなについていけない、だから問題行動を起こすんだよという、その問題行動に対して適切な励ましができれば、本当に将来、明るい展望が開けてくるし、みんなについていけるようになってくると思います。その中で一番大事なことだと思うんですけれども、またこれは先生、教員の度量、そういうのもいろいろあると思うんです。
     文科省のあるべき教師像という、そういうのがあるわけなんですけれども。「『教育は人なり』と言われるように、国民が求める学校教育を実現するためには、子どもたちや保護者はもとより、広く社会から尊敬され、信頼される質の高い教師を養成・確保することが不可欠である」という、これ教育委員会にお願いしたいことなんですけれども、教職に対する強い情熱が先生方にあるのかどうか。
     「教師の仕事に対する使命感や誇り、子どもに対する愛情や責任感などである」と、「また、教師は、変化の著しい社会や学校、子どもたちに適切に対応するため、常に学び続ける向上心を持つことも大切である」という、総合的な人間力というものあるわけなんですけれども、「教師は教師である前に、子どもたちの人格形成に関わる一人の人間として、豊かな人間性や社会性、常識と教養、礼儀作法をはじめ対人関係能力、コミュニケーション能力などの人格的資質を備えていることが求められる」と、「また、教師は、他の教師や事務職員、栄養職員など、教職員全体と同僚として協力していく」、コミュニケーション、チームワークというのが大切であるという文科省からの答申もあるわけなんです。
     本当に、学校現場で、教師一人ひとり、頑張っている教師もいるだろうし、またそこにいってない教師もいるだろうし、そのときに、いっていない先生に対する教育委員会としての教育の仕方、今現在、和泊町でどういう教育姿勢で挑まれているのか、お聞きします。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     一時、サラリーマン教師という言葉がはやった時期があります。教師になっている人たちに、教育に対する使命感がないとか、教育に対する情熱がないとかいうことで、サラリーマン教師という言葉がはやりましたけれども、今、町では、教師の力量を高めて、子供たちの指導ができる、そういう教師を育てなければならないということで、先ほども答弁をしましたけれども、授業の充実ということで、授業の充実は、教師の力量が高まらないと充実した授業はできないし、それで授業の中で子供たちが成就感を味わったり自己有用感を味わったり、そしてお互いに励まし合って認め合ったりする、そういう授業が展開できるような教科指導の研修というものをして力をつけています。
     2点目は、生徒指導の充実というのは、和泊町の教育大綱の中の、1番目は学力の向上であり、2番目には結局生徒指導の充実というのを挙げてありますけれども。この生徒指導の充実こそ、生徒の成長にかかわる人格形成に非常に大きな役割を果たしますので、このことについては、やはり職員の力量を高めないとなりません。
     それで、いろいろな方々をお願いしたり、また先生方に自主的にそういう研修には参加をして、とにかく今の先生方に不足しているというのは、先ほど議員のほうからも言われましたが、コミュニケーション能力が弱いんですね。人と話をする、人の表情を見て対話をする、場を見て話をする、そういうのに欠ける。自己主張ばかりする教師、そういうのがだんだんふえつつある。やはり、それでは教育はできない。自分の考えを押しつけるだけではできませんので、コミュニケーション能力を植えつけたり、人間関係を構築するためにはどういうことがいいのか、つまり人間性の育成、そういうこともあわせて指導しています。
     そして、生徒指導に関しては、先ほど議員の指摘もありましたように、カウンセラーマインド、つまり子供たちの話に耳をしっかり傾けて、子供の話をじっくり聞いて、それに対応した指導、つまり子供が納得する指導、そういうものが行えるような研修をして、とにかく子供と教師との信頼関係がしっかり構築できるような、そういう指導をしているわけだけれども、先生方の中には、やはり力量に個人差があるので、なかなかだなとは、指導の難しさ、そして力量発揮させるものの難しさ、そういうのを感じているところであります。
    ○5番(東 弘明君)
     力量の差、これは個人差、自分たちもみんな個人差はあるわけなんですけれども、その中で、必要最小限度で生徒指導に立たれる教員という、先生という、そういう甘えが許されない。1人の先生の影響力が、その1クラスならず、また学校全体にどういう影響を及ぼしていくのか。
     この和泊中学校の問題をとってみれば、教師はそれで当たり前と思っている、常識と思っている。その教育姿勢、それが一生徒にしてみれば許されない、そういうちょっとしたささいなことから和泊中学校の問題、ここまで大きくなってきたと思うんです。そのときに、多々いろいろな話を聞かせてもらっているその中で、教師は教師で自分を守ろうとする、生徒は行き場がなくなった。そこで、生徒が悪いんじゃなくて、どう、お子さんの心のケアも大事です。だけれども、その先生が本当に指導能力あるのか、時には病院の、医療のお世話になることもあるだろうし、教育養成、そういうことも大事だろうし、そういうときの対応というんですか、今回の和泊中学校の問題に対して、教育長として、どう感じ、また捉えておりますでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     私は、きのうも前議員の質問に答えた中に、西郷隆盛の話をしましたけれども、やはり本気になって子供に対応してほしいと。そのときには、問題行動が起きたのは生徒の責任じゃない、家庭の問題じゃない、地域の問題じゃない、やはり学校の先生の指導に原因があってこういう問題が発生したものと考えて、誠心誠意、本気に対応しなさいと、そういう指導をしています。
     また、その先生に対しても、教科指導の面、生徒との人間関係構築の面、そしてまた職員との人間関係構築の面、私生活の面、そういったようなことについて問題があるようであれば、校長はしっかり指導して、その先生が教師としてふさわしい教師になるように指導してくださいというふうに校長、管理職を指導しているところであります。
    ○5番(東 弘明君)
     管理職を指導する、管理職がどう対応したのかという結果が、今の卒業証書云々という、そういうところまできたわけなんですよね。
     じゃ、その結果として、そこまで大きくなった原因はどこにあるのかというのが、これからの、和泊町は教育の町を宣言しているわけなんですけれども、教育の町とは何なのかと、そういう一つひとつの問題を、学校挙げて、社会挙げて解決していく、その体験の裏づけの中に、和泊町は教育の町という、それがはっきり言えると思うんですよ。それなくして、子供のそういう問題があった、だけども卒業まで何も解決できなかった。じゃ、その問題は、翌年、今後の学校生活の中で、また同じようなことが起こり得る可能性があるわけなんですよね。じゃ、起こったときに、また同じことをするのかとなってしまうと思うんですよ。
     だから、一番大事なのは、この問題を解決できなかった一番の根っこ、そこがどこにあるのか。それは、子供さんも親御さんも悩みに悩んで、どこに相談しても何の解決策も見出せない、余計苦しむだけだという、それでは本来の、本当の一人の人間のためにどういう施しをしていけるのかという教育の指針、方針とは違ってくると思うんですよね。
     だから、本当に、今、内城小学校もしかりなんですけれども、問題が起きたときに、教育委員という立派な、管理職を経験したそういう方々が和泊町には教育委員としているわけなんですけれども、そういう問題があった、問題がある学校には、そういう担当というんですかね、補佐というんですかね、そういう教育の方々、また外からでもいいですよ、一緒になってこの学校の問題を真剣に、解決の方向に、いい方向に持っていけるように取り組む考えはないですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     議員がおっしゃるように、この問題については、教育委員会を挙げて、そしてまた学校も挙げて、保護者も挙げて、地域の方々の協力もいただきながら、本腰を入れて解決に努めなければいけないなという思いと、二度とこういう事案を発生させないように、未然防止に努めていかなければならないなと。
     それと、こういう問題が発生するのには、やはり前兆もありますから、やはり早期発見・早期対応ということも視野に入れながら、いろんな施策を講じながら、この問題の解決に向かっては、教育委員会も全ての関係者の力もかりながら、本腰を入れて解決していくつもりでいます。そしてまた、それを継続していこうと、今、進めているところであります。
    ○5番(東 弘明君)
     教育現場でそういうことが起きたときに、本当に未然に、小さいときに的確に対処をしていく、そしてその後、1年間365日過ぎて、その問題がくすぶらないように、教育長はじめ教育委員会でしっかり対処していただきたいと思います。
     では、2点目に移ります。
     「豊かな心と健やかな体をはぐくむ教育の推進」という、そこの2点目の「生徒指導の充実」ということがあるわけなんですけれども、その3、教育長に、これ4点あるわけなんですけれども、それに対して和泊町でどういう対処しているのか、そこの説明をお願いできますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     生徒指導の充実のための具体策をいろいろ掲げてありますけれども、その第1点目の「児童生徒一人ひとりに達成感や成就感を実感させる学習指導や学級経営の推進」というのでありますけれども、やはり学校の大きな仕事は何かというと、授業、教科指導なんですね。それの力量のある先生を育てるため、先ほどもお話をしたように、先生方の研修をして、授業力を向上させて、授業の中で子供たちが生き生き学習できる、そういうようなことをつくる必要があるということで、この1番目に学級経営の推進。
     学級というのは、子供たちが集団で生活をするところでありますから、集団でお互いに認め、励まし合って、ともに成長していこうという雰囲気をつくるのが大事なんです。そのために、学級経営というのは、担任をする先生が本腰を入れて子供たちの成長を願ってつくり上げていかなければならないわけですので、教科指導も大事だけれども、それと同じように学級経営というのも大事だということで、1番目にこれを挙げてあるわけであります。
     2点目に、「学習意欲や学び方を重視した学業指導の徹底」というのを挙げてあります。
     これは、和泊町の子供たちの学習を阻害している要因は何かというときに、私はよく学力向上推進委員会のときに指摘しますけれども、子供たちに勉強しようという意欲がないわけです。やる気のない者に幾ら教えても学習効果は上がらないわけで、その学習効果を上げるような、そういう授業を設計して授業に臨んでくださいと。そして、それと同じように、学業指導というのは、勉強の仕方ということを簡単に言えば教えるということであります。勉強というのは、結局わからないところをわかるようになるのが勉強なわけで、わかるようになるための方法を子供たちはわからないわけですね。そういうことも先生方はしっかり教えてくださいよと、そして学習意欲が湧くような子供を育ててくださいと。そして、この学習意欲を湧かせる方法は、何も先生方だけじゃなくて、家庭の力をかりなくてはならない、そういう家庭の力もかりて、この学習意欲を、本町の学習を阻害している要因、これについては対応してくださいというふうにしているわけであります。
     それと、3点目の「いじめや不登校、問題行動への早期対応」を掲げてあります。
     先ほども早期発見・早期対応ということを申し上げましたけれども、私は、校長先生や教頭先生たちにいつも話をすることがあります。それは何かというと、二宮尊徳が教えたことで、上農、農業のうまい人は、上農は草を見ずして草を取ると、中農、農業のほどほどにうまい人たちは、草を見て草を取る、下農、余り農業に本腰を入れてしていない人は、草を見て草を取らずというわけです。この草を見ずして草を取るというのは、やはり早期対応なんですね。
     だから、いじめはあるものと思って対応しなさいと。だから、いつも早期発見、問題がこじれて、発覚してからでは遅過ぎると、その前に見つけるような努力をしなさいということ。
     それで、不登校についても、不登校になってからの対応じゃ、なかなか解決ができないと思う。不登校の予兆がある、時々休んだりしたときに、これは将来、不登校に結びつく可能性があるんじゃないか、そういうことを早く見つけて、やはりそのように対応しなさいと、そういうことで3番目は挙げているわけであります。
     4番目に挙げてあるのが、問題行動が発生をしたときに、それに対応する能力を育てなければならないと思っています。先生方は、やはり問題解決能力というものをふだんから育てていかなければならいことでありますので、先生方の研修を通しながら、そしてまたいろいろな体験活動を通しながら、人間的に成長して、全ていろいろな生徒が、100人おれば100人の生徒が違っているわけで、その違った生徒に対応できるような、そういう先生でなければならないわけで、一部の子供たちには好かれるけれども、全てにとかいうようなわけにはいかないところがありますが、やはり全ての生徒に信頼される、そういう先生になるような努力というのは、これはもう和泊町の、西郷南洲翁が言っているように、上に立つ人たちは手本になる、見本になる、そういう行動をしなさいというのがありますけれども、やはり信頼関係の構築に一番大事なことは、ああ、あの人なら信頼できるというふうに言われるような、そういう手本を示した模範となる生き方というようなのも指導しているところであります。
    ○5番(東 弘明君)
     一番大事なことなんですけれども、本当に生徒に対する、教育機関、先生方の、先生方も古い先生がいいのかといえば、長年の経験のある人がいいかといえば、そうでない人もいます。また、新任で、大学を出て、教員免許を取って赴任してくる先生がだめかといえば、そうでもないんですよね。長くしたからいいということじゃなくして、また新しいから悪いということじゃなくて、教育に対する姿勢、取り組み、そういうものが一番大事になってくるだろうと思っております。
     その中で、ある先生は1クラスを預かって、その中には、できる子もおれば、できない子もいる。この自分のクラスに30人いたら、三十人三十色です。学力を向上させていくためには、この教師は、30人一人ひとりの性格、意欲、全ての面で総合力に判断しながら、1クラスをどう同じように上達させ、そして人格をつくっていくのかという、そういう努力はいい先生です。
     だけども、先ほど教育長からサラリーマン教師という、そういうお言葉あったわけなんですけれども、先生でも、自分の学業時間を教諭の仕事と捉えている先生のもとでは、いい生徒は育まれていかないと思います。そういうアンバランス、よい面もあれば悪い面もある。
     じゃ、そういうときに、これは教師指導という形になってくるわけなんですけれども、これは学校間でもいろいろ、管理職を中心にしながら、取り組みというのは全体的にしていると思います。
     ただ、そこで困るのは、学校の中で、不登校の子供がおったり、困らせる子供がおったりというのがあるんですけれども、教師の中に、先生の中にもそういう教師がいると思うんですよね。実際に、そのときに教育委員会として、この学校のこのクラスの教師にふさわしいのか、ふさわしくないのか、そういう判断基準も一番大事だと思うんですよね。
     そして、この教師に対して、一人前の立派な教師にするためには、時にはきついことも言うことが大事だろうし、そういう対策も講じていくことが、その教師が転校して、ほかの学校に行ったりしたときに、長い目で見れば、その教師のためにも役立つことだと思うんですよね。時にはなぎなたを振るうという、そういう対処とかは時にはされますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     先ほど、議員がおっしゃったように、若い先生で、採用されて間もない先生で、指導力はそうではないけれども、教育に対する情熱があるために、子供たちは一生懸命ついてくるという先生もおり、経験が豊富であるけれども、子供たちからは余り信頼されないという。
     やはり、教師にとって一番必要なのは私は何かといえば、学ばざる教師は教える資格はないというわけで、常に目の前にいる生徒は一緒であると思ってはならない。毎年、変わってきているわけですね。この生徒に対応した教育というものは、学ぶ教師が教えられるのであって、学ばない教師、自己成長を願わない教師では困るわけで、それで、今、指摘をされたような先生が対応したときには、そういうことについて話をして、和泊町でもそういうのがありましたがという。
     今、特別支援教育の視点に立って教育をしなさいとなっています。特別支援教育の視点にというのは、子供一人ひとりの学び方には変わりがあると、変わりがあるから、変わっているところの個人のニーズに合わせた教育をしなさいというのが、この特別支援教育の視点に立った教育です。
     とても、和泊町の事例だと思いますけれども、生徒の実態がわからないで、宿題いっぱい与えていって生徒に苦痛を与えるとかいうようなことがあってはならないわけで、だからそういう先生には、やはり学級に30人子供がおれば、その子供の一人ひとりに学び方が違うので、それに応じた個別指導計画を立てて指導していきなさいというふうな指導をちゃんとしています。そしてまた、その先生にも直接会って、このことについてはしっかり勉強して、一人ひとりの生徒に対応した教育ができるような先生になりなさいと厳しく指導はしてあります。
    ○5番(東 弘明君)
     よくわかりました。
     その中で、教育指導はしてありますと、してあるんですけれども、その教師が本当にそういう教育方針に基づいて取り組んでいるのか、成長しているのか、その過程がいじめとか不登校とか、そういうものを防止する根っこの部分だと思うんですよね。だから、指導はした。なんだけれども、その先生は全く変わらない、以前と同じなんだと思われたときには、そういう行動しかとっていないときには、そういう問題一つひとつの解決の方途にはなっていかないと思うんですよね。
     だから、この指導した後の過程で、その子を、一人の人間がどう変わっていくのか、それは先生であっても生徒であっても同じだと思うんですけれども、その後の過程、プロセス、そこのところがみんなが気をつけて見守っていくべきところだと思います。
     その中で、学びの森という、これも文科省からなんですけれども、「教育は人なり」という関連の言葉があるわけなんですけれども、この人は、結局、今月は生徒募集のために多くの中学校を訪問する機会がありましたと。その中で、ある中学校の校長から次のような話がありましたと。本校では、数年前まで吹奏楽部が全国大会に出場していましたが、顧問の転勤とともに衰退してしまいました。ところが、その先生が行った中学校、今では全国大会に出場ができるようにまでなったと。これは、一人の教師の存在によって、その学校の全国大会出場が左右されるということを示していますと。一人の教師、一人の先生でここまで違うんだと。そもそも、吹奏楽をA編成で全国大会に出場するためには大変な努力が必要です。半端な努力では不可能ですと。休日を返上し、夜遅くまで高度な指導をしなければ絶対実現できないことです。いや、それをしたとしても、全国大会に出場が実現できるとは限りませんと。
     今回、平昌オリンピックでメダルを13個取ったということなんですけれども、あれも強化ということで、1年365日、寝食をともにして、そしてみんなの意欲が高まったから、日本の国のために、じゃ自分たちが代表として何ができるのかという、そういうプライド、誇り、自覚、その前に、その結果として、そういうことができたと思うんですよね。
     「教育は人なり」という言葉があります。この言葉が示すように、教育は教師の力量に左右されますと。勇気を持って言えば、教育は教師力によって決まります。本来、公教育は差があってはならないものですが、そうとも言い切れない現実がありますと、個人差。小学校の保護者が、誰が担任になるかで一喜一憂したり、部活動にかける中学生が、すぐれた指導者がいる高校を受験したがるのはそのためですと。このことは否定できない事実であり、私たちは謙虚に受け取らなければならないことですと。
     教師には、それぞれ個性があります。性格も違えば、得意分野も違います。経験や指導法だって同じではありません。ベテラン教師だからできることもあれば、若い教師だからできることもありますと。大切なのは、一つは、1人の子供へ確かな愛情があること、2つ目に授業や部活動へひたむきな情熱があること、3つ目に教師としての誇りや使命感があること、これに尽きるのではないかと思いますと。それがあれば、新卒教師であろうと信頼されるでしょうと、それがなければベテラン教師であろうと信頼されないのであると。
     今日の教師に向けられるまなざしは厳しくなっていますと。これから、これまでの横並びの教師ではなく、一人ひとりの個性や専門性を生かした魅力ある教師が求められますと。それと同時に、教師集団が組織として機能し、学校力向上を図ることも求められますと。
     今回は、「教育は人なり」という言葉からさまざまなことを考えさせていただけたということであるわけなんですけれども、本当に教師像、一番大事なことは、どういう先生に、和泊町、教育委員会挙げて育て上げていくのかという、そういう方向性、それが一番大事だと思います。そのためには、教育長が陣頭指揮をとりながら、よい和泊町を目指して、しっかり取り組みをしていかなければならないと思います。
     そして3点目、教職員と生徒の信頼関係が悪化した際に、教育委員会はどのような対応をしているのかということであったわけなんですけれども、これは和泊町教育委員会殿、要望書、それが2017年8月23日に教育委員会にあったと思います。その件で、その後、教育委員会としての回答、それはどういうものでありましたか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     この要望書の件については、保護者とPTA会長が教育委員会にいらして、こういう問題がありますと、これの対応をお願いしますということでありました。
     そして、要望書の中には子供の書いた作文等がありました。私、作文にも目を通して、ああ、子供が大変悩んでいるなと、これは深刻な問題だな、そう思いました。やはりこの子が、そういう思いを抱きながら学校に来ているということが、これはもう大変なことだと、やはりこれはすぐ解消してあげなければならないなと、そういうことを思って、すぐその後、校長を呼んで、これは部活動に関する問題だから、その中でこういう深刻な問題が出ているので、校長として部活動の保護者会を開いて、この子の立場に立って解決策を考えてくださいということで、校長が帰って、結局、部活動の保護者会を開いてしてあります。
     そして、その後、どうなっているかということで、計画的に、また継続的に間隔を置いて、その子供がどういう状態にあるのかということも、主事のほうから学校に時々訪問して、そのことも聞くようにという指導をして、現在のところは大変喜んで学校に登校しているということを聞いて、安心をしているところであります。
    ○5番(東 弘明君)
     今、学校現場、本当に真面目な、頑張っている教師は働き過ぎで過労死、そういう問題等も出てくるということで、働き方改革の中で、公務員のそこのところもいろいろ緩和しようということで、部活に関しては、外部から指導者を要請して、そして子供の将来の展望を大きく開花させようという文科省の取り組み等もあるわけなんですけれども、この問題は、一番大事なことだと思うんですけれども、外からコーチをお願いして、そのコーチとのトラブルですよね。
     そのトラブルなんですけれども、実であれ不実であれということなんですけれども、その子供は後ろからリュックを蹴られたと、だけども当事者はそういうことはしていないと。そして、後ろを振り向いたら、ああ、すっきりしたという、そういう言葉を子供が聞いたから、その問題がいろいろ発覚し、大きくなってきたわけなんです。
     じゃ、そのコーチが、本当に生徒指導、生徒を牽引していく、それにふさわしいのかといえば、僕はふさわしくないと思います、人間にね、部活、部員に。この部員は優秀な部員で、この部員は足を引っ張る、その足を引っ張る部員がいるから、上達させるために部活で指導していくわけなんですよね。そこのところ、それが一番の根っこの問題だと思います。
     そういう問題を起こしたときに、学校側にこれはあると思うんですけれども、指導の立場で、このコーチを変えるとか、それにふさわしい、そういう顧問がいるわけですから、そういう対処がなされたかどうか、お聞きします。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     この問題については、外部コーチというので指導されていたわけであります。そして、顧問と外部コーチとは、よく連携をとりながら、やはり指導に携わっていたと聞いております。そして、このことについては、船に上るときだったというふうに私は作文で知りましたけれども、そのコーチはしていない、本人はされたと、堂々めぐりの状態でありますけれども、そういうことついては、やはり子供の側の立場に立って指導するようにと、コーチのほうにも校長を通して指導してあります。
     そして、今後、外部コーチを擁するときには、やはりもう昔のような熱血指導とかいうようなものは、昔、和泊中学校は、東議員も知っているとおり、全国大会のバレー大会で優勝したり、またテニスでも全国大会で優勝したりと、指導の先生方が子供に愛情を持って、鍛えに鍛えて、そういうのがあった黄金時期がありました。しかし、そのときの指導と今の指導とは、物すごく変わっているわけですね。あのころは、熱血、情熱を注いで、時間をかけてびしびし鍛えよったわけで、これ今は、コーチになる人は、コーチの心得を持って指導しなければならないという、ならないんじゃなくて、そういうのを身につけたほうがいいというふうになっていますので、これから学校がいろいろ外部コーチをお願いしなければならないので、そういうときには、やはり外部から指導する方々は、そのコーチングの心得を身につけてするように、そういうまた研修も開いたりして、コーチの力量を高めるようなことも今後は考えていかなければいけないなと。
     そしてまた、この外部コーチには手当が出ますが、これは余談ですけれども、今のところ、文科省が考えているのは、金額はどのぐらいになるかわからないけれども、骨を折って私生活を割いて指導されるわけだから、やはりそれに応じた金額が出るのはあるんだけれども、まだ決定はしていません。国が3分の1、県が3分の1、町が3分の1、そういう案が出ています。これが決定をすれば、県を挙げて、コーチになる方々の力量を高めるための研修会とかいうようなものが今後生じてきて、そういうトラブルというようなものはだんだん減ってくるんじゃないかな、そういうふうに思って期待をしているところであります。
    ○5番(東 弘明君)
     じゃ、そういう方向性で、しっかり教育行政の長として、しっかりそういう対応をしていただきたいと思います。
     ちょっと、きのうもあったんですけれども、内城小学校の問題。その内城小学校の問題の根っこに、教育長はどういうことを施し、そして問題の起因がどこにあったのか、それをちょっとお聞かせいただけますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     この間、土曜日に内城小学校の保護者会がありました。教育委員会の指導主事にも出席をしてもらいました。そして、保護者会の様子を私に報告をしました。その中に、保護者の意見として、先生方には本気になって子供たちをよくしていこうという指導力はないと、力不足だとか、それから職員の中の連帯感がないとか、そういうような言葉が書いてありました。私は、そういうのがあり、そしてまた校長が報告していることと教頭が言うことと、そこに食い違い、校長はよくなってきていると言うけれども、教頭の書いているのはそうでもないという話があったとかいうのもありました。
     これは、やはりチーム学校で指導しなさいと指導している。一つの問題が起きたときに、この問題については、それを起こした先生だけの問題じゃなくて、全ての先生が当事者だという意識に立って、みんなで解決のほうに向かいなさいと、こういう指導をしていますが、金曜日の報告書を読んだときに、そういう姿勢が見られない。つまり、職員が本気になって問題を解決しようという意気込みが感じられない、問題に対処しようという真剣度が伝わってこない。
     やはり、今後は、この問題について、新しい年度を迎えるわけだけれども、残りは本年度は少ないけれども、少ない期間にも、やはり全ての先生が、この問題は解決しなければならない、そういう強い意気込みを持って対応することと、新年度に向かって、新しい体制でこの問題をどう解決していくかという方向性をしっかり示して、1年間を通して、もしできないところがあれば、どこが悪いのか、悪いところは改善をし、そして改善したことを進めながら、また悪いところが出てきたらまた改善をし、問題が解決するまでは、やはりこの問題には取り組んでいくという強い決意を持って全先生方は対応していかなければいけない、ゆゆしき状態になっていると私は認識して、今後そういった、入れてもらいたいなと、そういう思いをしているところであります。
    ○5番(東 弘明君)
     校長先生の報告と教頭先生の報告が食い違っていると、実際にはどの報告書が正しかったのかといえば、教頭先生のほうが正しかったわけなんですよね。そういう問題の本質、そこのところ、本当、本気になって、生徒の側に立って、教育現場で携わっていない、できない、多々いろんな問題があると思います。
     じゃ、その一番大事なことなんですけれども、内城小学校内で自助努力、自浄能力がないということであれば、教育委員会としてどういう施しをしていくのか、そこが一番問題を解決するためには大事だと思うんですよね。
     さっきも述べたんですけれども、教育委員会、教育委員の皆さん、管理職をされて、経験豊富で、そういう問題にも多々あっただろうという、そういう体験をされた教育委員の方の中から、内城小学校にどういう形で送り込めるか、それは教育委員会にお任せします、また町長にお任せしますけれども、問題が起きたときに、みんな総力挙げてと言うんですけれども、総力挙げてということは、そういうことじゃないですか。教育委員会、学校ということじゃなくて、そこに携わる全ての人が、その問題に真正面から向き合って、生徒の側に立って、生徒の言い分を聞いて、そして伸び伸びと健やかに教育を受けさせるという、その教育の原点、そこがちょっと薄らいでいるんじゃないかなと思いますけれども、そういうお考えはないですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     私は、長年教諭をしていましたし、また教育行政にも長く携わってきています。私は、よくスローガンみたいなことを校長先生たちに話しますけれども、やはり教育の原点は学校が、子供が主役ですので、子供たちが喜んで登校して、教育を受けて、満足して家庭に帰る、そういう子供たちを育ててくださいというお話をしています。そのことに対して、多くの方々がかかわって、そして子供の成長を願う、そういうことをしなければならないなと。
     ところが、内城小学校では、そういうことが、やはりまだ先生方の取り組みとかというようなものは足らなくて、いろんなふぐあいが生じているわけだけれども、やはりいま一度、現場にいる先生方に教育の原点というものを深く感じてもらって、やはり使命感に立った教育の推進ということを強く訴えていきたいと考えております。
    ○5番(東 弘明君)
     これ、町長にちょっとお伺いしたいと思うんですけれども、いろいろ問題が生じている学校、そこのところに、本当にさっきも言ったんですけれども、経験豊富な教育委員の方々がおられるわけなんですよね。よく、天下りで、行政でも厳しいところは官僚が派遣をして、そこに入ってくるというケースがあるわけなんですけれども、厳しく学校で自助努力をしてもよくならない、そういう教育現場にどういう施し、どういう手だてができるのか、そういう観点で一番大事だと思うんですよ。
     学校でもだめ、PTAでもだめ、じゃ、そこで誰がどういう橋渡しをするんだという、そこのところ、どうですかね。大事なお子さんを預かって、学校にも行かない、もう学校にも行かない、転校するという、そういう学校に対して、自助努力だけでそれが本当に可能なのか、そこのところに担当を派遣して、そして管理職と一緒になって、地域と一緒になって、その問題に対処し、取り組んでいく必要があるんじゃないかと思うんですけれども、町長さん、どうですか。
    ○町長(伊地知実利君)
     今、議論を聞きながら、非常に重要な問題が今の現状だと、そういうふうに認識をしているところでございますが、先ほど教育長がお答えしているように、その問題を捉えて、学校現場と一体になって取り組んでいるということで、今、時間がかかる部分もあるでしょうし、解決できるものもあるでしょう。そういうことで、今、教育委員会のほうでは取り組んでいるということで、教育長だけじゃなくして、教育委員の皆さんも一緒になってその問題については議論をなされていると、そういうふうに思っています。
     私も、そういう問題を聞いて、学校の校長、そして教育委員会を一堂に会して、どう問題を解決していくのかということを議論いたしました。
     きのうもお答えしたように、私の立場からいって、どうしても当事者間が努力をしていかないと、人が言って、こうしなさい、ああしなさいではなかなか解決できない問題かと、非常に根が深いと、そのように思っております。ですから、そういう問題について、本当に当事者間が腹を割って話し合いをするという場をまず設けてくださいよということで、この件については、学校、教育委員会、それからご父兄の皆さん、会合をしたようでございます。ですから、人が入れば何でも解決できるという問題じゃないと、そのように思いますが、そこにはまた段階があるかと、そのように思っております。
     今後、このような議員の皆さんから、きのうからも教育委員会にいろいろご指摘をいただいているところでございますので、これは総合教育協議会の中でも議論を、この間、当初30年に向けた教育方針についても議論をしたところでございますが、その中でも教育委員の皆さんと議論をしてありますが、やっぱり、今言う、なかなかそういう妙薬といいましょうか、そういうのが見出せないところもあるかもしれませんが、やっぱり双方、教育委員会と私どもとの連携を密にしながら、学校現場とどう向き合っていくかということを議論していきたいと、そのように思っています。
     ほかの人を派遣するということも、それは一理あるかもしれませんが、教育委員会と具体的にどう取り組んでいくかということをもう少し煮詰めていく必要もあるかと、そのように思っておりますし、学校現場がどういう状況でこうなっているんかということも聞きながら、取り組んでいかなきゃいけないと、そのように思っておりますし、まだ回数は1回しかありませんが、学校から校長にお願いして、教育委員会と一緒に議論をしたことがあります。
     そのためには、こういう方法を用いて、双方の理解をしながらしていかないといけないんじゃないかというようなことをご提案申し上げまして、そういう会を持ったという報告は受けております。その内容については、詳しくは聞いておりませんが、PTA会長にも、やっぱり自分たちの問題として、一クラスの問題じゃなくして、PTA全体の問題として取り組んでくださいよということもPTA会長にもお願いしたり、PTA会長もそういうふうな取り組みをしていきたいと、学校とも議論をしているということを回答いただいたんで、今回の議会、きのうからきょうにかけて、学校のこの問題について、和中と内城小の問題について議論をして、教育委員会は教育委員会の取り組みとして教育長がお答えしているとおりでありますけれども、今後も突っ込んだ議論をしていかなきゃいけないなと、そのように思っております。
    ○5番(東 弘明君)
     しっかり、前向きに一歩踏み込んで、一遍取り組んで、実証実験、体験を、実際に取り組んでみなければわかりません、どういう結果が出るのか。一番大事なのは、自助努力で問題が解決できるのであれば、そのままほっておいてもよろしいです。だけども、これは事を急します。事を急するときに、学校内で、この問題を解決してくださいと言っても、なかなか難しいところがあるんじゃないかなと思います。そういうことで、和泊中学校、内城小学校の問題に関しては、教育委員会、教育長先頭で、問題に、事を急しますので、しっかり対処していただきたいと。
     それで、一つ、これ提案なんですけれども、議長にお願いするところなんですけれども、過去2年間の教育委員会の資料の請求をお願いしていただきたいと思いますけれども、よろしくお願いします。
    ○議長(永野利則君)
     それは、もう要請でいいですか。
    ○5番(東 弘明君)
     はい。
     質問はこれで終わりますけれども、議長から資料の請求をするということは、私個人じゃなくて、和泊町議員12名の方が、学校のこの問題に真剣に対処していただきたいし、また対処していくという、そういう思いで資料の請求をお願いしますので、よろしくお願いします。
     私の質問はこれで終わります。ありがとうございました。
    ○議長(永野利則君)
     これで東弘明君の一般質問を終わります。
     ここで休憩します。

第2日(4)

発言者

  • 桂  弘一

発言内容

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  • ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     次に、桂弘一君の質問を許します。
    ○11番(桂 弘一君)
     こんにちは。
     桂弘一です。私は、平成30年第1回定例会に一般質問を通告してありますので、壇上より順を追って質問したいと思います。
     教育は国家百年の計あるいは国家百年の大計は教育にありと言われます。国家は、人がなしている、人材育成は国の大事であり、長い目で計画的に継続して行わなければならないということだろうと理解しているところです。地方もまたしかり。和泊町の教育の町宣言も同じことだろうと思います。
     地方分権が進められている今日、人材の地産地消という言葉も使われるようになりました。島根県の隠岐の島、隠岐島前高校に見られるように、自分たちの地域を担う人材は自分たちで育てるという強い信念のもと、学校と地域が目線、目標を合わせ、協働の精神で学校経営を成功させている事例も出てきています。
     文科省は、これからのあるべき学校の姿として、開かれた学校、地域に信頼される学校から、地域とともにある学校、地域の人々が当事者意識を持ち、学校と対等の立場で学校経営に参画し、先生方とともに協働して、地域に合った学校、コミュニティ・スクールづくりを進めているところです。地域が学校をつくり、また学校が地域をつくる、好循環で持続可能な地教行法に基づいた学校経営の姿が示されています。
     私は、この学校運営協議会制度は、時代性に合った学校経営の責任の明確化でもあると考えています。
     和泊町の教育現場では、学校で問題が起きても、校長、指導主事、教育長の縦のラインの中で物事を歪曲し、問題解決に向けて、責任ある者が責任ある行動をとらない、とらせない、決断すべき人が決断しない、責任をとるべき人がとらない、とらせない。子供たち、保護者、地域よりも仲間意識や縄張り意識を優先させ、子供たちを傷つかせ、保護者や善良で真面目な教師たちを疲弊させているのが現状です。何よりの大罪は、地域コミュニティーを教育者が、学校が壊していることです。そして、誰もがそこに責任をとらないことです。
     教育委員会から、平成30年度の教育行政の重点施策が示されましたが、その中身たるや、時代性、社会性、現実性にそぐわない旧態依然とした教育村の発想で書かれた質の悪い行政文書にしか見えません。現実を直視した、将来の和泊の学校のあるべき姿を具体的に示した、夢のある、実現性ある教育行政の重点施策に書き直すことを提案し、ここに質問をいたします。
     1、教育行政について。
     ①本町の制度上の学校運営における校長の責任、教育長及び教育委員会の責任体制はどのようになっているのか。
     ②教職員の身分及び教職員の守秘義務の範囲はどのようになっているのか。
     ③本町の教育行政と町長との関係について、教育長はどのように考えているのか。
     ④学校運営協議会設置に向けての国からの支援はどのようなものがあるのか。また、学校運営協議会の設置こそが本町の学校経営上の問題解決に有効と思うが、どのように考えているのか。
     2、文化財保護について。
     地元紙が、今帰仁城の関連遺産として、与論グスクと世之主の墓を世界文化遺産への追加登録として提案、報道しているが、町としてはどのように考えているのか。
     壇上からは以上でございます。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     桂弘一議員の教育行政に対する質問にお答えをいたします。
     議員の質問に対しまして、制度上の校長の責任、教育長、教育委員会の責任体制について、その根拠となる法令に基づいて説明をいたします。
     学校運営における校長の責任は、学校教育法第37条で定められており、「校長は、校務をつかさどり、所属職員を監督する」となっています。和泊町学校管理規則では、第4章に、校務分掌の編成や所属職員の監督、教育課程の編成と実施、児童・生徒の成績管理や健康安全、学校施設の管理・保全などが定められております。
     教育長と教育委員会の責任については、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の第21条に、その職務権限として、校長や職員の研修、管理、保健・安全、学校の設置・管理、教育課程の管理、教科書事務の管理・執行、就学事務、人事について、学校施設などの整備などが定められております。同法第33条では、学校の施設、設備、組織編制、教育課程、教材などの取り扱いについて、教育委員会の規則の中で管理するよう定められております。また、同法の43条には、市町村教育委員会は県費負担教職員の服務監督を行うものと定められております。
     2つ目の質問にお答えをいたします。
     教職員の身分は、地方公共団体の教育活動に従事する身分として、地方公務員としての身分を有します。市町村立学校は市町村の設置であることから、職員は当該市町村の公務員となります。
     教職員の守秘義務につきましては、地方公務員法第34条による秘密を守る義務として、「職員は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も、また、同様とする」と定められております。
     学校では、教育上の配慮、また健全な教育活動の推進の観点から、児童・生徒や教職員のプライバシー、個人情報などにも留意しているところであります。
     3点目についてお答えをいたします。
     教育行政と町長の関係については、地方公共団体の長と教育委員会との連携の強化を図るために、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づき、以下の内容について連携を図っております。
     その一つは、総合教育会議の開催です。総合教育会議は、定期的かつ必要に応じて開催をされ、その内容は、教育課程の大綱に関する協議、教育を行うための諸条件の整備や、地域の実情に応じた教育のあり方、学術・文化の振興のための重点施策の協議、児童・生徒の生命や安全確保に関する措置の協議などが挙げられます。このことにより、町長が教育行政に果たす責任や役割を明確にするとともに、町長が公の場で教育政策について議論することが可能になりました。
     また、町長と教育委員会が協議、調整することにより、両者が教育施策の方向性を共有し、一致して執行に当たることが可能になりました。
     今後も、本町教育や学校の現状と課題、今後のあり方について話し合うことにより、迅速な対応や関係部署との連携を図っていきたいと考えております。
     4点目についてお答えをいたします。
     学校運営協議会(コミュニティ・スクール)については、文部科学省が、地域とともにある学校づくりの実現の施策の一つとして進めています。国の支援策としては、保護者や地域住民等との協議による学校づくりにするためのコミュニティ・スクール推進員派遣事業及び制度など活用説明会があります。
     地域住民の学校教育への理解と協力は、本町では、これまでもその地域性や校区の特色ある伝統的な教育活動の推進、また各字での児童・生徒、保護者、住民、教職員がともに活動する地域行事の継承・充実などにより、地域の学校として連携を図っていただいております。
     学校や公民館等で行われる教育活動や行事での講師として地域人材の活用が図られ、また学校行事や学校評議員などでの意見、要望、学校の課題の共有など、あらゆる機会を通じて学校運営や教育活動へかかわりを持っていただいています。
     今後も、これらのより一層の機能化を図り、地域の宝である子供たちを学校、家庭、地域が連携して見守り育てる組織の充実に努めていきたいと考えております。
     学校運営協議会の設置については、学校評議員会の充実を図りながら、各学校区の地域の状況を踏まえて検討していかなければならないと考えております。
     5番目の文化行政についての質問にお答えをいたします。
     和泊町の世之主の墓は、ご存じのとおり、昭和41年3月11日、県指定文化財の史跡に指定をされています。
     町教育委員会では、平成25年度から、文化庁国庫補助事業を活用し、世之主関連遺産群の調査を行っており、先行して、世之主の墓及びその周辺部に所在するチュラドゥール、3号墓の3つの古墓の測量・発掘調査及び島内各所に点在するトゥール墓などの古墓の所在、現地調査について、知名町教育委員会及び県教育委員会と連携をして実施しております。この調査については、先月3月1日から2日にかけて、文化庁史跡部門の調査官を招聘し、現地視察及び今後の調査の進め方について指導及び協議を行ったところであります。
     今後、調査成果をまとめる報告書を作成する予定であり、その中で、世之主の墓の位置づけなどについても触れられることと考えております。
     このようなことから、町教育委員会としては、後蘭孫八の城跡などの史跡も含めた世之主関連遺産群の調査を実施し、その調査成果を踏まえ、これらの歴史的位置づけ、価値づけの精査作業の中で、琉球北山とのつながりについても検討するとともに、各種関係機関とも連携を図りながら、世界文化遺産への追加登録については検討してまいりたいと考えております。
    ○11番(桂 弘一君)
     教育長、きのう、きょうと、教育委員会、学校問題ばかりが続いていますが、私は教育長の答弁を聞いていて、非常にがっかりしております。おっしゃっていることは、さももっともです。また、答弁される姿に責任感や熱意も感じているところですが、迫力がない。なぜ、迫力がないのか。
     教育長、教育長の教育者としての人生というものは、かれこれ何年ぐらいになりますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     学校教育に37年間、そして退職して、町の教育行政に10年近くかかわっております。
    ○11番(桂 弘一君)
     教育長、教育長の約47年間の教育者としてのプライドにかけて、真剣な答弁をこの議会でしたいと思っております。怒るところは怒ってください。迫力を持って怒ってください。
     私は、教育長の言う、郷土に誇りを持つ教育、肝心の教育、また郷土の子供たちに対する愛情というものに疑問を感じておりますが、本当にそういう思いはあるのかどうなのか、お聞かせください。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     子供たちへの強い愛情というものを持って教育行政に携わっています。そしてまた、現職の教員をしていたときには、それぞれの地区の子供たちに愛情を持って、それぞれの地区の将来を担う人材を育てていかなければならない、そういう責任を感じながら、それぞれの地区で教育をしてきました。
     和泊町は教育の町を宣言していますから、教育の町を宣言しているのは、まちを興すのは、まちの将来を担うのは人材だから、この人材を育成するのは学校だから、教育に基礎があるから、だから教育の町を宣言して、人材を育てなければいけないと、そういう強い思いを抱きながら教育行政の重点施策を決めて、子供たちに愛情を持って教育をするように学校にも指導しているところであります。
    ○11番(桂 弘一君)
     教育長、47年の長い年月の中で、そういう思いが色あせているんじゃないんですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     私は、生活年齢は年をとっているけれども、教育を思う気持ち、人生を思う気持ちについては常に現役であるということで、教育行政にもその他の社会教育にも取り組んでおります。自分が年をとったからといって、そういうものに対する姿勢があせてきたとは、私は思っておりません。
    ○11番(桂 弘一君)
     教育長のそういう強い熱い思いを聞いて安心をしましたが、内城小学校の問題ですけれども、内城小学校の問題の核心が教育長には全くわかっていないんだというふうに私は確信を持っておりますが、その核心に触れる前に、内城小学校の現状、どうして今の現状になったというふうにお考えですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     この問題については、きのうもきょうも何回かお話をしましたけれども、子供たちが大変荒れているという様子は、どこに原因があるかといえば、やはり教職員の指導に原因があると私は考えております。その指導が、やはり子供の目線に立った指導じゃなくして、教師の目線で見た指導を繰り返しているために、子供たちの信頼を損ねているのではないかと。それで、子供たちは何を望んでいるか。やはり、自分の存在を認めてほしい、自分たちの存在が通るような、そういう学校教育をしてほしい、そこのところが、教師の思う子供の像と子供が思う教師の像とが一致しないところに、私は今日の荒廃した原因があると思っています。
     したがって、学校の先生方は、そういうところをやはり直視して、なぜうまくできなかったかというところを精査していかなければいけないなと、そういう思いがしているところであります。
    ○11番(桂 弘一君)
     私は、全て教育長に問題があると思っております。肝心の教育、また郷土を愛する教育長の信念、思い。その思いに反する人に、教育者に対しては、教育長という立場とか抜きにして、島の大先輩として許さないと、人事権をもってでもあなたたちを、この永良部の島を小ばかにするような態度の教育をする教師は許さない、島の子供たちを安易に扱って傷つける、そういう教育者は和泊町には要らないんだという、そういう思いが教育者に伝わっていないからだと僕は思っているんですよ。いかがですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     私は、常に職員の研修会や管理職の研修会の中では、この島の子供たちのためには、やはり真剣に取り組んでほしいと。この島の子供たちは、将来、7割から8割、島を離れて生活をしなければならない。こういう子供たちが、都会に出て、対等に生活できるための技能や知識を授けて教育をしてほしいと。そのためには、島の教育に誇りを持って、島の子供たちを責任持って育てるんだと、そういう気持ちになって教育に臨んでほしいと、そういうことは再三にわたって研修会や管理職研修会の中で述べているところであります。
    ○11番(桂 弘一君)
     そういう思いで述べても、そうなっていないところに問題があるんじゃないですか、教育長。
     教育長、小規模校のメリットって、どういったところがありますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     小規模校のメリットは、やはり子供一人ひとりに目が行き届いて、子供の特徴がよくわかって、個に応じた指導が徹底できるところに小規模校のよさがあります。
    ○11番(桂 弘一君)
     全く反対な現状が、内城の小学校ではそういった現象が出ています。あなたのいつもの答弁の中に、誰の責任だということがないから迫力も何もないわけですよ。誰の責任なんですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     先ほどからも申し上げているとおり、子供たちが荒れることの責任は、それを直接指導している先生方の指導力不足に原因があると、そしてまた桂議員が指摘しているように、教育委員会の責任もここにはあります。我々は、それに直面しているので、本当にこれを正さなければならないということで責任を強く感じているところである、教育委員会も。
    ○11番(桂 弘一君)
     教育長、学校経営の最高責任者は校長なんじゃないんですか。内城小学校、2年前、和泊町全ての学校からモデルと言われるぐらいに、非常に地域がまとまった学校でした。おやじの会もありましたが、女子会ということで女性の方も非常に多く集まって、非常に和気あいあいとした、非常にいいコミュニティーをつくっていました。
     それが、たった2年間で、学校は変わっていないんですよ。子供たちも変わっていませんよ。保護者もそれほど変わっていません。変わったのは先生だけですよ。
     管理責任者としての学校長の責任について、あなたが触れないから、全て何かあやふやな、指導をしています、指導します、指導しますというふうな発言になるわけですよ。
     学校長の責任について、あなたはどう考えていますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     先ほど、答弁の中でも述べましたけれども、学校長が学校教育を進める上では全てのことについて責任を負わなければなりません。今回、内城小学校の問題についても、これは校長の経営責任というようなものが問われていると私は思っています。
     そしてまた、そういうことについて、指導主事を通じながら、また私も直接話をしながら、校長に学校を管理する責任はあなたにありますよと、もっとしっかりしてくださいと、きのうも校長を呼んで指導したところであります。
    ○11番(桂 弘一君)
     指導主事という教育委員会の制度上の役職、校長となれ合いになると、隠蔽の体質を持っているのが指導主事だと、指導主事の問題というところでそういうふうに言われていますが、ほかの議員の人たちはどうか知りませんが、城ケ丘中学校あるいは内城小学校の問題については、大ごとになる前から、あなたとはしょっちゅう話をしていた。あるときは、教育長もお願いしますと、頭を下げますから、城中校区、何とかしてくださいという言葉で私は言ったんですよ。内城小学校、こういう先生方の組織としては、こういう感じで弱いんじゃないのかということで、配置ミスじゃないかということも言いましたよ。そのときには、配置ミスじゃないということだった。
     この間、話したときには、指導主事はいまだに配置ミスを否定しましたよ。結果論としての配置ミスは、あったんじゃないですか、教育長。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     我々が教育の人事を進めるときには、学校長からこういう職員をくださいという具申があります。その具申に基づいて、県教委に教育委員会は内申をして、それを受けて、県教委は和泊町が欲しい職員を配属してもらっています。そして、異動に際しては、私は立派な先生方が来たものと、また来たと、そう信じて教育行政を進めてまいった。
     しかし、中には、桂議員が話されるように、これはちょっと問題があるなと考えるような、そういうような配置があったことは事実であります。
    ○11番(桂 弘一君)
     行政マンの中にも、先生の身分について、やっぱり県職だというふうに思っている方もいらっしゃいますよ。我々も、一般論の中で、県が採用して県費で払われていると、給料が。人事も県が持っているというふうに思っていましたよ。最低限度の要望は出すけれども、決めるのは上だというふうに思っていましたが、雇用するのは教育委員会じゃないですか。
     多くのことは望まない。ただ、島の子供たちを傷つける先生、肝心の大切がわからない先生は異動させるぞということをちゃんと言っていて、彼らにそういう異動の事実も見せるぐらいの強さがないから、私は疑っていると言ったんですよ。きょうに始まったわけじゃないですよ、内城小学校。大分前から私は言っていましたよ。
     今や、小学校2年生の先生が、また心の病ということで来ていません。去年から心の病気ということで来ていない先生がいらっしゃる。途中で、たった1カ月で、もうやってられないということで帰った先生がいらっしゃる。そして、現実的に、全く学校経営ができない校長がいらっしゃる。
     ことしの、来年度に向けての定期異動以外での、学校健全に向けた異動というのはされたんですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     来年度の平成30年度の校内体制についても、大島教育事務所の所長に、こういう状態でありますから、この状態を克服するための先生をよろしくお願いしますというふうにお願いをしてあります。
     私は、やはり子供たちが喜んで登校し、満足して下校するためには、先生方もまた明るくなければいけないと、そして生徒側に立って教育が進められる先生でなければならない、そういう先生をお願いしますということで、具体的には、教頭にはこういう先生、この仕事にはこういう先生、この仕事についてはこういう先生をお願いしますと、具体的に所長と面談してお願いをしてあります。来年度の校内人事の体制については、既に報告してあるところであります。
    ○11番(桂 弘一君)
     校長先生の異動も含めて相談してあるということですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     あと1年で退職ということになりますので、1年を残してのほかの学校への異動ということは、これはあり得ませんので、やはり校長先生は現在のままで、残り1年をしっかり校長先生としての責任を果たしてほしいと、そういうことで校長は指導しているところであります。
    ○11番(桂 弘一君)
     教育長、あなたの言う指導という言葉は、きのう、おととい、きょうにかけて、もう何回聞いたかわかりませんが、指導しても、私は決して内城小学校の校長が、その校長の職を受けるについて、その不足がある人間だとは思っていませんよ。どこかの彼に合う学校であれば、ちゃんとできただろうと思っています。
     しかしながら、たった2年で内城の学校を壊した。これだけ大きな問題になる前から、ずっと我々、指摘してきていた。1人の先生が心の病でお休みになられた。ほかの先生も途中で逃げた。逃げたという表現が正しいかどうかはわかりませんが、そういった状態にある。そして、今度、また新たに1人、先生が心の病でお休みになられている。
     これは、校長先生の学校経営がしっかりしていなくて、協働意識、教育長のチームと私が使うチームとは違うんですが、内城小学校のチームとしての同僚意識を育てられなかったところに問題があるんじゃないですか。そこの問題に対する責任をとらす。責任をとらすというのは、決してやめさせるということでもないんですけれども、どこか事務職に異動させる、そういうことも含めてなんですが、これ、私、何回も教育長に言っていますよ。
     教育長、あなたの47年以上の教育者としての実績、あなたの晩節を汚す可能性だって、私はあると思っているんですよ。この半年間で、あなたが満期になる9月の間に、内城小学校は、あなたの責任において、ちゃんとした学校に持っていくんですか、いかないんですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     内城小学校の問題については、これは正常な状態に持っていこうと決意をしているところであります。そして、これも私一人でできるものではありませんから、内城小学校の先生方に、1足す1は2とかいうのじゃなくて、みんなの総力を結集して、この問題について本気で考えて早期解決を図るんだよと、そういうかたい決意のもと、そしてまた教育長としても、教育長の責任の名において、この問題は解決していこうと。そうしないと、地域の方々に、保護者の方々に申しわけがないなと、そういうかたい思いをしながら内城小学校の問題には取り組んでいるところであります。
    ○11番(桂 弘一君)
     教育長、あなたが教育長になられてすぐのころ、ご家庭に招いていただいて、飲めないお酒を1杯ぐらいは飲んだかなという記憶の中で、いろいろお話をさせていただきました。それ以来のおつき合いをさせていただいているわけですが、宴席の中では、桂、俵星玄蕃行け、俵星玄蕃行けと必ずおっしゃってくれる。声をかけてくれる。そういった関係性の中で、あなたに対しては、きょうは怒っておりますが、非常に怒っておりますが、人として、先輩としては、強い情愛を持ちながらの一般質問になりますが、あなたに一つだけ、内城小学校のどこに問題があるかという核心がわかっていない、はっきり申し上げて、あなたにはもう何一つそこはわかっていないという強い答えを僕は持っています。
     あなたに、そこは教えておこうかと思いますが、その前に、教育は人ですか。先生は、子供に対する愛情は、先生として必須ですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     私は、教育は人であると、そういうふうに深く考えております。そしてまた、児童・生徒、子供たちに対して強い愛情がないと、強い情熱がないと、やはり私は成立しないと考えている。今、議員が言われたように、これは教員にとっては必須の条件であると思っています。
    ○11番(桂 弘一君)
     猿渡氏があなたにどういう報告をしたかは知りませんが、ある保護者が、校長先生、先生方、皆さん、私の子供が好きですかという質問をしたんですよ。全員黙りましたよ。報告受けていますか、教育長。
    ○議長(永野利則君)
     教育長、挙手してください。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     きのうのことについて、文書で指導主事のほうから報告を受けておりますけれども、あなた、子供が好きですか、そういったようなことについての記述は、この中にはありません。
    ○11番(桂 弘一君)
     内城小学校の問題の核心は、そこですよ、教育長。子供たちが好きではない先生たちが集まったんですよ。うそでもいいから、いや、指導の仕方に問題があって、今、効果は出ていませんが、当然愛情は持っています、当然じゃないですかぐらいのことは言うかと思ったら、黙りましたよ。
     もう一度聞いて、うちの子、好きですか。誰一人答えませんよ。そういう先生に指導する、指導する、指導すると言ったところで、子供に対する愛情がない先生たちに、どの子供が、この先生たちは自分たちのことが嫌いだと、自分たちのことに愛情がないと、伝わらない中で、どうして教育というものができるんですか、教育長。どうすれば指導ができるんですか。
     私は、後で和中の件でも触れますが、和中の校長先生、教頭先生に、人間関係が、子供たちが先生に不信感を持っていると、それがなかなか、いろんなところに訴えても解消されないと、嫌悪感まで抱いている状態になっているときの子供たちの心をほぐす教師的な技術は、あなた方はお持ちですかと言ったら、黙りましたよ。
     あなたのどういう指示、どういう強い思いがあれば、子供たちに愛情の持てる教師に育てられるんですか、これから半年間の間で。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     私は、内城小学校、また和泊中学校の教員には真摯に対応して、やはり教育にとって一番大事なことは、目の前にいる児童・生徒に深い愛情を持つことだと。しかも、それは今だけじゃなく、将来にわたってこの子供たちの成長にかかわっていく、そういう気持ちを持って、教育に携わる基本的な姿勢について、研修を通し、またいろいろな体験を通して先生方に植えつけていこうと考えています。
     そして、地域の方々の信頼や保護者の信頼を得て、教育活動が円滑に進むように、子供に愛情を持ってできる、そういう育成を、保護者の方々の力もかりながら、地域の方々の力もかりながら、教育には愛情が大事であると、そういうことをわからせる教育というのをこれから進めていかなければいけないなと考えているところであります。
    ○11番(桂 弘一君)
     教育村でしか通用がしない状態ですよ。必須であるものを持たないで役職を持って、仕事上の失敗をして、相手を傷つけるようなことまでして、それでそこに何の責任も問われないというのはあり得ない話ですよ、世間では。だから、教育委員会の責任の所在がはっきりしないと、そういったことへの抜本的な、60年ぶりの教育委員会制度改革があったんじゃないんですか。あなたがこれ以上言えば言うほど、唇寒しですよ。
     指導は、子供に愛情がない人たちに愛情を持てと、これから教えるんですか。全体の奉仕者である公務員、教師が、学校に行って、自分の子供に対して、ほかの子供に対して、親の顔で接して、間違った指導をする、何遍もそれを見る、ほかの子供たちが、それが改正されない先生たちをどう、誰が信頼するわけですか。そういった人たちに、何が教育ができるわけですか。答えは出ていますよ。愛がなかったら教育なんかできるわけがないじゃないですか。
     あなた方は、必ず言う。教育関係については、指導主事ともあなたとも話をしましたけれども、いや、教科指導はちゃんとしていると、ほかのところはまだ指導中ですとかと言うんですけれども、教科指導以前の問題でしょう。
     内城小学校の保護者が、何であの人たちは先生になったんだろうねと、何でなんだろうねと、私たちのほうがまだ学校で教えられるような気がすると言っていますよ。ここは、この間、2年生の先生が心の病で来られなくなりましたけれども、あれは二次被害ですよ、もう。ある先生が、桂さん、学級経営は学校経営がちゃんとしていて我々初めてできるんですよと、悲痛な叫びでしたよ。
     それと、もう一点。もう時間がないんで内城小学校の件はやめますが、指導主事といういいかげんな役職は、和泊町の教育委員会はもうなくしたほうがいいですよ。充て主事みたいな役職でしょう。校長先生の代弁者じゃないですか。これから教頭、校長になる人が、教頭、校長を指導できるわけがないですよ。あなたの指示で動くということになっていますけれども、猿渡氏の主事としての報告云々、話す中の中身たるや、あなたと話しているのと全く違う感触を、人としてですよ、感触を受けますよ。官僚と話しているのと、何だかんだ言いながらでも、あなたに対しては情愛を感じながら交わすことができるけれども、全くないですよ。
     本当に和泊の教育を考えるんであれば、あなたの持っている覚悟と権限で、自分が返り血を浴びるぐらいの覚悟を持たないと、内城の校区の子供たち、保護者は浮かび上がりませんよ。今や、保護者会に出てきていた積極的な役員も、みずから受けてくれる人たちも出てこなくなった。保護者会を開いても、皆が疑心暗鬼の中で話し合い、ちょっとした言葉でとげとげしくなる。コミュニティーの崩壊まで始まっているんですよ。二次被害からここまで来ているんですけれども、私は恐らく今のままだとそうなります。
     保護者が、よかれと思ってのことですが、ビデオまで持ち込んで子供たちを写す。全体の運動会ならいいですよ。ひょっとしたら、個人かクラスか、そこだけ切り取られてやると大変な問題になる可能性がありますよ。よかれと思ってやっていることだし、その人たちの人間性も信頼していますが、そこをするには、やっぱり承諾と一つのルールが必要だと思いますが、そういったことも含めて、教育長、ぜひ内城校区、コミュニティーまで壊れ始めているところは、それはもう大罪だと私は思いますよ。学校が地域の核だという、それを否定しているわけですよ。肝心教育を否定しているわけですよ。
     あなたも、小規模校のメリットというところのメリットを読んでいて恥ずかしくなりませんでしたか、子供一人ひとりに目が行き届いて云々と。大きな学校より行き届いていないじゃないですか。なぜですか。先生たちに、全ての先生じゃないですよ、愛情がないからですよ。この間の保護者会、先生方、出てきていましたけれども、ちゃんと生きている顔の表情をしているのは4人ぐらいしかいませんでしたよ。その人たちは、ちゃんと自分たちの意見を持って、自分に責任があったからでしょう。そうだと思っていますよ。
     ぜひ、私は、これほど議会に対して、いろんな方面から教育に関しての相談事があったことはないんだろうと思っています。本当にふんどしを締め直して、執行部の皆さん、2年前まではすばらしいと言われた学校が、あっという間にこういう状態になると、そういう危険をはらんだ今の学校経営だということと、新しい公共という考えの流れの中で、教育の独立性というのは、今や、政治的な独立性とか、あるいは教科書選定云々とか、そういったのはありますが、それ以外の独立性というのはもうないと等しいですよ。皆が当事者となって、和泊の教育を、教育長に任すんではなくて、町長以下皆が考えるときだと、私はそう思っております。
     続きまして、和泊中学校の問題なんですが、和中に関しては、もうしょっちゅう話をしているんで短くしたいんですが、教育長、人権侵害に当たる文書が校長承諾のもとで配られたという事案があると聞きますが、この校長の責任についてはどう思いますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     その文書については、大変申しわけないことをしたなと、そしてまた、それが開示されていたということで、大変残念に思っています。しかし、このことについては、校長は深く反省をしなければいけないなと、そういう思いはしているところであります。
    ○11番(桂 弘一君)
     教師が同僚職員を訴えるという、同僚教師に対する脅迫文書を校長が配ったというんですが、その事実とその校長の行動について、教育長はどう思うか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     そういうことについては、私は報告を受けていません。
    ○11番(桂 弘一君)
     報告を受けていないはずはないんだと思いますが、平場で話ししましょう。
     子育てに問題があると言われている教師がいらっしゃる。教師に対する、教師によるモンスターペアレント行為があると聞きます。子育てに問題があるんじゃないかと言われている教師がいる。自分が受け持つクラス、まともに授業もせず、プリントをさせ、あるときは音楽室に連れて行ってアニメのDVDを見せたりして、自分は時間中、ずっと誰かと電話をしたりメールをしたりという教師がいらっしゃる。公私混同、職権濫用による、指導と称した子供に対するいじめがあったというふうに聞きます。
     そのほとんどに、まだほかにもあるんですよ、守秘義務云々の中で言えない部分はありますが、その全てに該当する先生がいらっしゃると聞きますが、皆さんは、私たちが相談を受けて、私たちは相談を受けるんですが、事実関係がどうかはわからないですよね、捜査権があるわけじゃないから。片方から聞いて、それを裏づけるためにいろんな人に聞いて、ああ、まあまあそうなんだろうなということがありますが、事実関係はわからないんですが、そういう教師を一生懸命、教育長、あなたがかばう気持ちが私はわからないんですよ。
     島の子供たちに本当に愛情があるなら、島の子供たちを傷つける教師に対しては、しかるべき処置をとるべきだと思うんですが、私は壇上で、子供たち、保護者、地域よりも仲間意識や縄張り意識を優先して、教育行政をあなたがつかさどっているんじゃないかなということを言ったんですが、そういうふうに見えるのが非常に残念ですよ。あなた方の世界では、それが普通かもしれませんが、文科省の言う、国が言う、教育現場に社会性を入れるということなんですが、何らペナルティーのない和泊町の公務員制度というのは何なんだというふうに、非常にそう思っていますが、あなたはどうしても自分が返り血を浴びる、そういったところまでの覚悟がないんですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     そういうことについては、校長を通してよく指導して、児童・生徒に、そしてまた保護者に、地域の方々に迷惑のかからないように指導するようにという指導と同時に、この先生の問題行動と思われるものについては、ちゃんと調べて報告をするようにと、そしてそのことについて、人事上の課題については、教育委員会にはないけれども、研修とかそういうようなものについては判断のできる立場にありますので、そういうことについては、やはり検討していかなければならないことについては、血を浴びる覚悟でこういう問題には対処していきたいと思います。
    ○11番(桂 弘一君)
     教育長、ありがとうございます。ぜひ、内城の教職員に対しても、和泊の教職員に対しても、あるいは学校長に対しても、ゆがめて我々に、我々が校長を呼んで話を聞いたときも、ゆがめて説明していますよ。我々議会では、閉会中の審査という中で学校経営について審査するということになっています。どこまで我々が入り込めるのかはわかりませんが、内城小学校、和泊中学校については入っていきたいなというふうに思っております。
     それと、コミュニティ・スクールの話なんですが、文科省は、もう今や全てのことが、きょう言われたこと、きょう、したことですよ、ずっとやってきたことが、今や学校だけの責任、教師だけの責任には問えない時代になってきていますねということで、責任をとらせ切れないでしょうと、責任をとらないでしょうと。みんなの学校なんだから、みんなで協議して、協働ですよ、地方創生も協働です。キーワードは協働という中での学校経営。地域に開かれた学校から地域とともにある学校ということです。
     あなたがおっしゃる30年度の重点施策の中にある開かれた学校、地域から信頼される学校の完成形、2年前の内城小学校みたいなものですよ。うちの学校は地域に信頼される学校を目指しており、地域の方にどんどん学校に入っていただいています。地域に開かれた学校であり、地域との協働による取り組みはうまくいっています。コミュニティ・スクールと言われなくても、見守り隊、防災訓練、読み聞かせ、野菜づくり、昔の遊びの戦争体験、地域清掃、これ以上何をやれと言うんですかという、よくそういう声が聞こえるというんですよね、文科省進める中で。
     本当ですか。これは、私も今回の内城小学校を体験しないとわからないことだったんですが、本当にその連携は、完成形ですよ、完成形、あなたのおっしゃる学校づくりが完成したとして、本当に目標は共有されていますか。学校課題にも対応できる連携ですか。人が入れかわっても持続可能な仕組みですか。その連携により、人々の当事者意識は高まっていますか。何か問題が発生したときに、学校でですよ、保護者や地域住民は学校の味方、代弁者となってくれていますか。その連携は、未来の学校の姿を見据えたものになっていますか。文科省が、ちゃんとした完成形の学校に対して、こういう質問をしていますよ。どうですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     実は、今、文科省のしている完成された学校像というもののとおり、今、桂議員が進めている学校運営協議会というのがありますが、私は和泊町出身で校長をしている先生に、この学校運営協議会というのを実施している学校があります。今、内城小学校で起きている問題、そういうようなものについては、これで解決できる可能性もあるなという思いを持っています。
     なぜかというと、学校運営協議会というのは、この字のごとくして、学校の運営について協議する団体であります。学校の運営は校長がするわけだけれども、校長のする運営について、委員の人たちは、ともに考えて、運営の方向を決めて、同一歩調でしていくと、だから学校の運営については、校長だけの責任じゃなくて、評議員の方々もそれにかかわったわけだから、ともに責任を持つから、そういう制度であるということを聞いております。
     今、内城小学校のこういう問題を解決するに当たっては、文科省が進めている制度も妥当なものではないかな、そういう思いをしながら、今、検討しているところであります。
    ○11番(桂 弘一君)
     もう何年も前から、学校運営協議会に関しては、私は議会で取り上げるのは今回で3回目なんですが、平場でも一度、また議会の中でも、同じ和泊町でありながら、全然、和泊中学校校区と城ケ丘中学校校区は環境が違うでしょうと、2つの制度の中でどうですかということを再三言った記憶があるんですが、それはしないということだったんです。
     その当時、私のある頭の中では、また教育長にも何とかしてくださいと言ったときに話しましたが、地域には、地域で育てたい子供たちの姿、こうあったほうが地域の核として将来有効だなという学校の姿というのがあるわけですよ。全ての権限や考え方を自分たちだけで持つんではなくて、いろんなケースをやっぱり地域の人たちに何遍も何遍も投げかける中で提案してもらわないと、いきなり言われても、みんなわからないですから、そういう学校づくりというのも、教育長、ぜひ考えておいていただきたいなというふうに思っています。
     内城小学校の解決は、これでは解決しませんよ。いやいや、すぐは解決しませんよ。そういう体制にできないぐらいに壊れているんですから。だから、和泊中学校も、聞くところによると、中野校長、畑校長ですか、物すごくいい時代があったというふうに聞きます。しかしながら、熱意のある人がいなくなったらポシャるんでは、その人だけに頼るような教育制度は、文科省がもう否定しているわけですよ。
     持続可能な、好循環な、今の国頭小学校みたいな形で、国頭小学校の運営に協力している役員の皆さんにちゃんとした立場と権限を与えて、協働でやると。校長も、よそからいろいろ言われる機会がふえるからうるさいんだろうけれども、しかしながら経営が安定するわけですよ。
     きょうは、残念ながら持っていませんが、貝ノ瀬滋さんという文科省の参与、学校運営協議会の話になると必ず出てきますよ。三鷹市を全域、運営協議会を設置した方らしいんですけれども、何かみんないいほうに動くというふうに聞こえるかもしれませんけれども、本当にそうなんですと。最初の1年、学校の先生方が、よそ者が、わからない人たちが土足で入ってきて、学校が混乱すると言われたらしいんですよ。最初の1年は、それに近い状態で、ほれ見ろということだったらしいんですけれども、その1年間のすったもんだの中で、自分たちも気づくことができ、新たな学校協力者ができ、協力する人たちも学校経営の難しさがわかり、2年目からは物すごくいい学校づくりができるようになったというふうに言っています。
     教職員支援機構がつくっているオンラインサービスがありますよ。オンラインですが、学校の先生たちを指導する、そのオンラインで提供している部分を見ると、彼が言っていますよ。とにかく、学力向上や地域の結束、学校中心に結束、そういったいろんなところで、90%とか80%とかというふうに皆わかっていますよ。学力向上については50%だったんですけれども、それでも低くはないですよね、することによって5割の学校が成績が上がるんであれば。
     薩長土肥という言葉がありますが、「西郷どん」も始まりました。今、山口県の設置率は100%だと言われています。ぜひ、前向きな検討を、好循環で持続可能な学校経営ができる、そこは学校に対して日ごろから協力的な意識を、お願いしなくたって参加意識を持っている町民の和泊にとって、私は一番有効な学校運営の仕方であろうかなと思っておりますので、そこは要請ということでしたいと思います。
     大きな2点目の文化財についてなんですが、去る与論町の議会大会がありました。そのとき、私は1泊延泊しまして、与論の中では学芸員よりも与論グスクについては詳しいよと言われる人、フモトさんという方を紹介してもらって、ゆっくり与論グスクの上から下まで、皆解説を聞きながら見てきました。
     彼いわく、与論グスクは県からも、いや、国はもう与論グスクについてはちゃんと認めているよと。あとは申請資料づくりですよね、それだということで、やっぱり人ですよと。腰かけじゃなくて、それを専門にする人ですよということで言われているということでした。
     私が、与論は進んでいますね云々ということを話したときに、彼いわく、本当に胸を張ってうれしそうに、桂さん、来年の4月からは与論のこの取り組みはもっと進みますよと、県立の博物館に勤務しているミナミさんという方だったと思いますけれども、それをスカウトしたと。人間関係を壊したらいけないんで、行くたびに与論の現状を訴えながら、人材が欲しいんだという話をしていたという中で、それがことしの4月から、与論町は学芸員を入れるということになったと、一気に進みますよというように、すごくうれしそうな笑顔で説明してくれましたが、帰ってきて教育委員会担当とそういう話をしたんですが、私たちは知らされていないから、余り広報されていないから、何言っているんですかという話だったですよ。
     彼は、それほど大きく物を言う人じゃないから、そうは言わなかったですけれども、そういうふうに感じるようなしゃべりっぷりだったですけれども、世之主の墓も大分進んでいますと、去年、ことし、また来年、チュラドゥールも含めて進んでいますよという話でした。そして、2月いっぱいには文化庁からも人が見えられるという話でしたけれども、その文化庁の意見としては、彼いわく、いやいや、世之主も文化庁では相当評価していますよと、可能性ありますよと、ただ、作成文書ですよということだったんですが、文化庁の方が来られて、彼らに指導を受けながら話をするんだということだったんですが、その文化庁が来られたのかどうなのかということと、彼らのどういった指導というか、どういう見立てだったのかというところを教えていただけますか。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     文化庁の調査官が来られたのが3月1日、2日にかけて、2日間の日程で現場を見て、もちろんこれは知名町と両方で進めていますので、両町の現場を見ながら、これからの調査のまとめ方、それからこれからの調査の報告をまとめるに当たりましての指導というのを受けております。
     ただ、具体的に、いつそれが可能かというところまでは今のところ触れてございませんけれども、今後十分に、世之主の墓も含めて、掘り込み式のお墓がありますけれども、これは非常に興味がある、国の指定に向けて調査を進めていく価値があるというふうなことで感触を我々は受けたところでありまして、それに向けて、今回の指導も受けながら続けて、平成30年に報告書をまとめるという形で今進めているところでございます。
    ○11番(桂 弘一君)
     その後、伊是名島にも世之主の墓と同じような墓があるというふうには聞いたりはしているんですが、浦添ようどれ、そこも遺産の中に入っているというんですが、浦添城の裏ですよね。浦添城、浦添ようどれ、中グスク、勝連、座間味、今帰仁、見たことがないんで、一般質問するに当たっては一度見ておこうということで、この間、見てまいりました。
     座間味の一部あるいは中グスクの一部、世之主の城跡と同じようなつくりの階段とかを見たりして、あそこの階段は新しいんじゃないかと言われてもおりますけれども、階段があるんだけれども、その階段の段が幅が広くて、その段が全部石積みに、向こうはもうきれいになっているんですが、そういった階段も見られますし、また各城の御嶽の場所を見ると、世之主の城のここのこの石垣、このあたりは、先田先生が見張り台じゃなくて御嶽なんじゃないかというような意見を言っていたんですが、そういうところなのかなというふうに確認もしながら見て回ったところなんですが、世界文化遺産の追加登録、なる、ならないは別だとは思うんですが、それに向けた取り組みをしているということだけでも夢のある話だと思います。
     また、観光客にも、追加登録に向けての運動をしている場所だという説明の仕方もできるわけですし、また島の人たちに、もう一度、国が認める、文化庁が認めるぐらいの関連のある珍しい遺跡が我々和泊にはあるんだというような意識向上みたいなものにもつながると思いますんで、もったいぶらずに、ぜひいろんなところで教育長、後援をしていただくとか、いろんなところでそういった説明書きを配るとかいうような形で、積極的に取り扱ってほしいなというふうに思います。要請ですが。
     最後に、町長、よろしいですか。
     レイマンコントロールという言葉がございますよね。いわゆる教育委員会の独立性ということで、今までは余り侵すべからず場所だというようにとらわれていましたが、余りにも大きな権限と大きな事業を持っているその組織を監督する、チェックする機能がないのはおかしいと。民主主義国家の中で、地域住民の代表である町長が教育行政をチェックすると、教育行政にも遅まきながら影響を及ぼすことができると、自分の強い思いのある教育行政をつかさどる長を町長が指名して、罷免もできるというような制度に変わっています。
     この間の一般質問の中で、和泊町はそうはなっていないんですが、新しい制度に向けて、制度改革を和泊町もやっていきますという教育長の答弁だったんですが、必ずしも、そういうことであれば、目標が同じであれば、そういう制度に変わってからでもなく、地域住民が町長のところに学校運営について直接相談に行ける体制というか、そういったことが可能なのかどうなのか、可能にしていただきたいなと思っての質問なんですが、町長、いかがでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     今、教育行政の改革が進められて、総合教育会議というものも組織しながら、議論も年に何回か実施しております。
     私のほうに教育行政についての相談というもの、これ絶対に受け付けられませんよということは言えません。これを受けながら、やはり教育委員会とも相談すべきものは相談していかないといけないと、そのように思いますし、どうぞそういう意向があれば遠慮なく相談においでいただいて、一緒になって考えていくことは、これは否定するものではありません。
     そうすることによって、私のところに教育委員会から教育行政について報告がないと、わからない部分もあります。きょう、その議論を聞きながら、きょう初めて聞いた事項もあります。ですから、そういうものを、進言というよりか、相談に来て、一緒になって物事を考えていくことが、多くの意見というか、教育委員会だけの視野での考え方と私どもの考え方と、変わる部分もあるかもしれませんが、それは当然双方で議論をしながらすり合わせしたほうが、学校運営、学校経営、児童・生徒と学校との関係と、そういうものを改善できるものは積極的に一緒になって考えていかないと私はいけないと、そのように思っています。
     議会の総務委員の皆さんが、毎年2回、学校訪問を行っております。そういうときでも、一緒に総務委員の皆さんと教育委員会、学校と議論をしながら進めているところでございますので、私がここに入れませんよということは絶対申し上げませんので、一緒になって問題の解決、問題については考えていくべきであるかと、そのように思っていますし、どうぞ議員の皆さんも、教育行政ですので教育委員会だけに行けばいいというんじゃなくて、そのついででもよろしいですので、こういう提言を教育委員会にしてありますということでも添えていただければ大変ありがたいと、そのように思っておりますので、どうぞ遠慮なくお願いをしたいと思います。
    ○11番(桂 弘一君)
     最後に、教育長に、教育長の教育魂と、いざとなったら返り血を浴びる覚悟もあるという覚悟も聞いたので、人事異動、そういった再研修を必要な教師はさせるという、目に見える形での教育長の覚悟が、目に見える形での和泊町の教育行政改革を切にお願いし、また期待をして、一般質問を終わりたいと思います。
    ○議長(永野利則君)
     これで桂弘一君の一般質問を終わります。
     以上で本日の日程は全部終了しました。
     本日はこれで散会します。お疲れさまでした。
    散 会 午後 2時58分

第3日

発言者

  • 全発言者

発言内容

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  • 平成30年第1回和泊町議会定例会会議録
    平成30年3月8日(木曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第3号)
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 議案第1号 和泊町指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例の制定について
     ○日程第3 議案第2号 和泊町指定地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営の基準等に関する条例の制定について
     ○日程第4 議案第3号 和泊町報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について
     ○日程第5 議案第4号 和泊町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について
     ○日程第6 議案第5号 和泊町後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の制定について
     ○日程第7 議案第6号 和泊町介護保険条例の一部を改正する条例の制定について
     ○日程第8 議案第7号 和泊町優良雌牛導入事業基金条例を廃止する条例の制定について
     ○日程第9 議案第8号 町道の変更について(腰原線)
     ○日程第10 議案第9号 工事請負契約の締結について(町営住宅世之主団地用地造成工事)
     ○日程第11 議案第10号 和泊町介護予防拠点施設「スマイル館にゃーとぅ」の指定管理者の指定について
     ○日程第12 議案第11号 和泊町介護予防拠点施設「ふれあい館ガジュマル」の指定管理者の指定について
     ○日程第13 議案第12号 和泊町副町長の選任について
     ○日程第14 議案第13号 平成29年度和泊町一般会計補正予算(第6号)の議決について
     ○日程第15 議案第14号 平成29年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)の議決について
     ○日程第16 議案第15号 平成29年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第3号)の議決について
     ○日程第17 議案第16号 平成30年度和泊町一般会計予算の議決について
     ○日程第18 議案第17号 平成30年度和泊町国民健康保険特別会計予算の議決について
     ○日程第19 議案第18号 平成30年度和泊町介護保険特別会計予算の議決について
     ○日程第20 議案第19号 平成30年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算の議決について
     ○日程第21 議案第20号 平成30年度和泊町下水道事業特別会計予算の議決について
     ○日程第22 議案第21号 平成30年度和泊町農業集落排水事業特別会計予算の議決について
     ○日程第23 議案第22号 平成30年度和泊町奨学資金特別会計予算の議決について
     ○日程第24 議案第23号 平成30年度和泊町水道事業会計予算の議決について


     ○散会の宣告


    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 田原義仁君 書記 芋高洋一君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名  氏   名    職   名     氏   名
    町長     伊地知実利君   耕地課長      亘 禎一郎君
    副町長    前田修一君    土木課長      皆吉泰智君
    総務課長   種子島公彦君   会計課長      永山美智代君
    企画課長   川畑裕一君    生活環境課長    和田清良君
    税務課長   東 茂久君    教育委員会教育長  逆瀬川勝久君
    町民支援課長 高田清蔵君    教育委員会事務局長 美野忠徳君
    保健福祉課長 瀬川光雄君    農業委員会事務局長 東 敏仁君
    経済課長   武 吉治君

    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     おはようございます。
     これから本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、東弘明君及び前利悦君を指名します。

    △ 日程第2 議案第1号 和泊町指定居宅介護支援等の事業の人員及び運      営に関する基準等を定める条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、議案第1号、和泊町指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第1号は、平成30年4月1日から居宅介護支援事業者の指定権限が県から市町村に移譲されたことに伴い、新たに指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する条例の制定を行うものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ございませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第1号、和泊町指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第1号、和泊町指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第3 議案第2号 和泊町指定地域密着型サービス及び指定地域密      着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び      運営の基準等に関する条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第3、議案第2号、和泊町指定地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営の基準等に関する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第2号は、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令が公布されたことに伴い、介護保険運営協議会の意見を踏まえ、指定地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営の基準等に関する条例の制定を行うものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第2号、和泊町指定地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営の基準等に関する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第2号、和泊町指定地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営の基準等に関する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第4 議案第3号 和泊町報酬及び費用弁償に関する条例の一部を      改正する条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第4、議案第3号、和泊町報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第3号は、農業委員会の会長などの報酬の見直し及び鳥獣被害対策実施隊員の設置に伴い、所要の改正を行うものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第3号、和泊町報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第3号、和泊町報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおりに可決されました。

    △ 日程第5 議案第4号 和泊町国民健康保険税条例の一部を改正する条      例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第5、議案第4号、和泊町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第4号、和泊町国民健康保険税条例の一部改正は、制度改定に伴い、平成29年3月31日公布の地方税法及び航空機燃料譲与税法の一部を改正する法律による国民健康保険税の改正部分が平成30年4月1日から施行することになるため、所要の改正を行うものでございます。
     なお、国民健康保険税率の改定に当たっては、国民健康保険運営協議会の答申を尊重してございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第4号、和泊町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第4号、和泊町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第6 議案第5号 和泊町後期高齢者医療に関する条例の一部を改      正する条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第6、議案第5号、和泊町後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第5号は、持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律が施行され、高齢者の医療の確保に関する法律第55条の2の規定が新設されるため、所要の改正を行うものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第5号、和泊町後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第5号、和泊町後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第7 議案第6号 和泊町介護保険条例の一部を改正する条例の制      定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第7、議案第6号、和泊町介護保険条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第6号は、介護保険法第117条第1項の規定による介護保険事業計画の見直しに伴い、介護保険運営審議会の意見を踏まえ、介護保険料の改定などを行うものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第6号、和泊町介護保険条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第6号、和泊町介護保険条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第8 議案第7号 和泊町優良雌牛導入事業基金条例を廃止する条      例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第8、議案第7号、和泊町優良雌牛導入事業基金条例を廃止する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第7号は、和泊町家畜導入事業基金が適正に運用されており、今後、和泊町優良雌牛導入事業基金の運用が見込めないことにより廃止するものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第7号、和泊町優良雌牛導入事業基金条例を廃止する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第7号、和泊町優良雌牛導入事業基金条例を廃止する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第9 議案第8号 町道の変更について(腰原線)
    ○議長(永野利則君)
     日程第9、議案第8号、町道の変更についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第8号は、畑地帯総合整備事業により、地区内の町道を機能交換したので、起点、終点を変更して道路台帳整備を行うものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第8号、町道の変更についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第8号、町道の変更については原案のとおり可決することに決定しました。

    △ 日程第10 議案第9号 工事請負契約の締結について(町営住宅世之主      団地用地造成工事)
    ○議長(永野利則君)
     日程第10、議案第9号、工事請負契約の締結についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第9号は、公営住宅等整備事業に係る町営住宅建設用地造成工事で、内城B団地建替事業の促進を図るものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第9号、工事請負契約の締結についてを採決します。
     お諮りします。
     本件を決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第9号、工事請負契約の締結については可決されました。

    △ 日程第11 議案第10号 和泊町介護予防拠点施設「スマイル館にゃーと      ぅ」の指定管理者の指定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第11、議案第10号、和泊町介護予防拠点施設「スマイル館にゃーとぅ」の指定管理者の指定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第10号は、和泊町公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例第8条の規定により、社会福祉法人和泊町社会福祉協議会を指定管理者に指定しようとするものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第10号、和泊町介護予防拠点施設「スマイル館にゃーとぅ」の指定管理者の指定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第10号、和泊町介護予防拠点施設「スマイル館にゃーとぅ」の指定管理者の指定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第12 議案第11号 和泊町介護予防拠点施設「ふれあい館ガジュマ      ル」の指定管理者の指定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第12、議案第11号、和泊町介護予防拠点施設「ふれあい館ガジュマル」の指定管理者の指定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第11号は、和泊町公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例第8条の規定により、特定非営利活動法人ガジュマルを指定管理者に指定しようとするものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第11号、和泊町介護予防拠点施設「ふれあい館ガジュマル」の指定管理者の指定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第11号、和泊町介護予防拠点施設「ふれあい館ガジュマル」の指定管理者の指定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第13 議案第12号 和泊町副町長の選任について
    ○議長(永野利則君)
     日程第13、議案第12号、和泊町副町長の選任についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第12号は、任期満了に伴い、引き続き前田修一氏を副町長に選任したいので、議会の同意を求めるものでございますが、前田氏は4年間、私と一緒に町政推進のためにご尽力をいただいたところでございます。いろいろなプロジェクトの委員長として本町の課題を解決しながら、新庁舎はしかりでございますが、いろいろな協議会の委員長として取り組んでいただき、本町の行政推進に大きな尽力をいただいたところでございまして、引き続きこの安定した行政を進めていくために、前田修一氏の力をおかりしながら本町福祉向上のために取り組んでまいりたいということから推薦をしたところでございますので、どうぞ議会の皆さんのご理解をいただきながらご審議をいただいて、議決くださいますようにお願いを申し上げます。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第12号、和泊町副町長の選任についてを採決します。
     この採決は無記名投票で行います。
     議場の出入り口を閉めます。
    〔議場閉鎖〕
    ○議長(永野利則君)
     ただいまの出席議員は11名です。
     次に、立会人を指名します。
     会議規則第32条第2項の規定によって、立会人は中田隆洋君及び橋口和夫君を指名します。
     投票用紙を配ります。
    〔投票用紙配付〕
    ○議長(永野利則君)
     念のため申し上げます。本案に賛成の方は「賛成」と、反対の方は「反対」と記載願います。
     なお、投票中、賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票は、会議規則第84条の規定により否とみなします。
     投票用紙の配付漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     配付漏れなしと認めます。
     投票箱を点検します。
    〔投票箱点検〕
    ○議長(永野利則君)
     異状なしと認めます。
     ただいまから投票を行います。
     事務局長が議席番号と氏名を読み上げますので、順番に投票願います。
     1番議員から順番に投票願います。
    〔投 票〕
    ○議長(永野利則君)
     投票漏れはありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     投票漏れなしと認めます。
     投票は終わります。
     開票を行います。
     中田隆洋君及び橋口和夫君、開票の立ち会いをお願いします。
    〔開 票〕
    ○議長(永野利則君)
     投票の結果を報告します。
     投票総数 11票
      有効投票 11票
      無効投票 0票です。
     有効投票のうち
      賛成 9票
      反対 2票
     以上のとおり、賛成が多数です。
     したがって、議案第12号、和泊町副町長の選任については同意することに決定しました。
     議場の出入り口を開きます。
    〔議場開鎖〕

    △ 日程第14 議案第13号 平成29年度和泊町一般会計補正予算(第6号)      の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第14、議案第13号、平成29年度和泊町一般会計補正予算(第6号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第13号、平成29年度和泊町一般会計補正予算(第6号)は、歳入では、県補助金2億1,196万円、寄附金5,000万円及び町債2,130万円の増額などの予算措置でございます。
     歳出では、総務管理費1,339万2,000円、農業費1億8,700万円及び農地費5,077万2,000円の増額などの予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いを申し上げます。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入全般の質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、歳出に移ります。
     2款総務費の質疑を行います。
     1ページから2ページ上中段までです。
     質疑ありませんか。
    ○8番(橋口和夫君)
     2款総務費の目11ふるさと納税推進費、返礼品用消耗品で950万円増額になっております。当初の総務課長の目標が、今年度1億でありましたけれども、ふるさと納税、今年度はどれぐらいのふるさと納税額が出ているのでしょうか、お答え願います。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     ふるさと納税の目標を1億と定めて取り組んでまいりましたけれども、現在のところ、歳入のほうでも5,000万円ほど計上させていただきましたけれども、現在2月末で約7,750万円の歳入があったところでございます。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     ないようですので、次に、3款民生費の質疑を許します。
     事項別明細書2ページ中下段から3ページまでです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     ないようですので、次に、4款衛生費の質疑を許します。
     事項別明細書4ページ上段から中段までです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、5款農林水産業費の質疑を許します。
     事項別明細書4ページ下段から6ページ中段までです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     ないようですので、次に、7款土木費の質疑を許します。
     事項別明細書6ページ下段から8ページ上中段までです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、9款教育費から13款予備費までの質疑を許します。
     事項別明細書8ページ中下段から10ページまでです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     ないようですので、次に、第2表繰越明許費、第3表債務負担行為補正、第4表地方債補正の質疑を許します。
     表紙から6枚目の4ページから6ページまでです。
     質疑ありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     予算の数字等は特に関係はないんですが、5ページのWi-Fiサポート費、これが補正で30年度限度で22万7,000円計上しています。
     数字はいいんですが、今、タラソおきのえらぶ、空港と港、和泊の防災拠点施設等、随時整備していっている広域Wi-Fiだと思うんですが、タラソと空港で私も感じたんですが、周りからも声があるんですが、Wi-Fiの電波は入るんですが、データの受信スピードが遅くて、画像等のデータの取り込みができなかったり、そういった声が聞こえてくるんですが、企画課のほうにもそういった声は上がってきているのかどうか、またその対策ができるのかどうか、お尋ねいたします。
    ○企画課長(川畑裕一君)
     Wi-Fiにつきましては、先ほど議員おっしゃった場所以外に、本年度は各集落の公民館、それから主な観光地、そして各学校、全部で33カ所を新たに整備しているところなんですけれども、その中で若干電波の弱いところとか、そういったのは見受けられております。
     それにつきましては、再度、対応の仕方というか、日々の形によって若干弱かったり強かったりという部分が見られていました。ですので、今後、その状況等を把握しながら、随時対応していくというようなことで伺っております。
    ○議長(永野利則君)
     ほかに質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第13号、平成29年度和泊町一般会計補正予算(第6号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第13号、平成29年度和泊町一般会計補正予算(第6号)の議決については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第15 議案第14号 平成29年度和泊町国民健康保険特別会計補正予      算(第3号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第15、議案第14号、平成29年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第14号、平成29年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)は、歳入については、諸収入422万8,000円の増額、共同事業交付金7,068万円及び療養給付費交付金319万円の減額などの予算措置でございます。
     歳出では、保険給付費4,478万7,000円及び共同事業拠出金3,053万3,000円の減額などの予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入、歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第14号、平成29年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第14号、平成29年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)の議決については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第16 議案第15号 平成29年度和泊町介護保険特別会計補正予算      (第3号)の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第16、議案第15号、平成29年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第3号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第15号、平成29年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第3号)は、歳入では国庫支出金79万円の増額、歳出では予備費79万円の増額などの予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入、歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第15号、平成29年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第3号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第15号、平成29年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第3号)の議決については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第17 議案第16号 平成30年度和泊町一般会計予算の議決について
    △ 日程第18 議案第17号 平成30年度和泊町国民健康保険特別会計予算の
     議決について
    △ 日程第19 議案第18号 平成30年度和泊町介護保険特別会計予算の議決      について
    △ 日程第20 議案第19号 平成30年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算      の議決について
    △ 日程第21 議案第20号 平成30年度和泊町下水道事業特別会計予算の議      決について
    △ 日程第22 議案第21号 平成30年度和泊町農業集落排水事業特別会計予      算の議決について
    △ 日程第23 議案第22号 平成30年度和泊町奨学資金特別会計予算の議決      について
    △ 日程第24 議案第23号 平成30年度和泊町水道事業会計予算の議決につ      いて
    ○議長(永野利則君)
     日程第17、議案第16号、平成30年度和泊町一般会計予算の議決について、日程第18、議案第17号、平成30年度和泊町国民健康保険特別会計予算の議決について、日程第19、議案第18号、平成30年度和泊町介護保険特別会計予算の議決について、日程第20、議案第19号、平成30年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算の議決について、日程第21、議案第20号、平成30年度和泊町下水道事業特別会計予算の議決について、日程第22、議案第21号、平成30年度和泊町農業集落排水事業特別会計予算の議決について、日程第23、議案第22号、平成30年度和泊町奨学資金特別会計予算の議決について、日程第24、議案第23号、平成30年度和泊町水道事業会計予算の議決について、以上8議案を一括上程し、議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     ただいま一括して上程いたしました議案第16号から議案第23号までの各会計の予算につきまして提案理由を申し上げます。
     初めに、議案第16号、平成30年度和泊町一般会計予算案について申し上げます。
     平成30年度予算編成に当たり、最優先で取り組むべき課題として、第5次総合振興計画の後期5カ年の4年目に当たることから、計画の目標達成に向けた着実な推進と平成27年度に策定した和泊町版総合戦略、わどまり未来予想図プロジェクトに掲げる施策の効果的な推進、目前に迫った新庁舎建設プロジェクトを初め、防災・減災対策の強化、公共施設の最適化、地方公会計の整備など、多くの課題解決に向けて取り組むとともに、今後も国や県の動向を注視しながら、全庁体制で本町の活性化と和泊町創生につながるよう努めてまいります。
     なお、財政面においては、これまで国の経済対策に対応した公共事業や自主的・主体的なまちづくりの各種事業を展開していく中で、地方債残高が累積し、平成28年度決算における健全化判断比率は、経常収支比率が92.2%、将来の実質的な負担規模を示す将来負担比率が116.1%、実質公債費比率が16%と、前年度に比べ改善されていますが、依然として県下市町村の中で高い位置にあることから、昨年度に引き続き、新規地方債の抑制と経常経費の節減などに取り組んだところでございます。
     活力ある産業振興として、自然災害に強い農業の振興と生産基盤の強化を図るための取り組みを継続してまいります。
     国の施策である「攻めの農林水産業」の実現に向けた有益な事業導入に取り組み、あわせて奄美群島成長戦略ビジョンに基づいた取り組みである農林水産物輸送コスト支援事業を初め、農業創出緊急支援事業や担い手確保のために農業次世代人材投資事業に取り組んでまいります。
     このような施策の積極的な推進を行い、温暖な気候を生かした安心・安全な和泊農業の構築を実現してまいります。
     教育文化振興として、児童・生徒の学習意欲の向上と学力向上を図るため、引き続き学習支援員の適正配置と、これまでに整備した電子黒板などのICT機器の効果的活用に努めるなど、教育環境の適正管理、整備を推進します。
     また、郷土で育てる肝心の推進や、わらんちゃヤンバル体験交流プロジェクト事業などを通して、島の歴史や伝統文化などへの関心を高めてまいります。
     さらに、図書館サービス充実のための移動図書館車の購入、競技スポーツや文化活動など各種大会の開催など、生涯にわたって学べる学習の機会の確保に努めてまいります。
     社会福祉の充実として、障害者や高齢者などが住みなれた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう、各種施策の推進のほか、生活困窮者などの支援体制の整備及び福祉の人材育成・確保に努めてまいります。
     また、子供、保護者に必要な支援を行い、社会全体で子育てをする社会づくりとして、子育て世代の経済的負担の軽減や保護者が子育てと仕事の両立ができるよう支援し、教育、保育、子育て支援の充実に努めてまいります。
     生活環境の整備として、ヘーバル団地3号棟、国頭団地の改修及び内城B団地の非現地建てかえを進め、今後は公営住宅ストック総合改善事業により、老朽化した住宅の長寿命化に取り組んでまいります。
     また、空き家住宅の整備や危険廃屋解体撤去事業にも引き続き取り組み、住民の安全の確保と住環境の向上に努めてまいります。
     また、庁舎建設事業の完了年度として、工事費ほか諸経費などの計上をいたしました。
     その結果、平成30年度一般会計予算案の総額は、対前年度比23.7%増額の68億9,730万円を計上いたしました。歳入歳出の款ごとの説明は予算説明資料で述べておりますので、省略させていただきます。
     次に、議案第17号、平成30年度和泊町国民健康保険特別会計予算案について申し上げます。
     国民健康保険特別会計予算案の編成に当たっては、平成30年度からの制度移行を鑑み、国の動向や各種事業実績及び医療費などの推移を注視しつつ、諮問機関である国民健康保険運営協議会の答申を尊重した予算案となっております。
     平成30年度予算案の総額は、保険給付費の減額及び制度移行に伴い、共同事業拠出金並びに各種交付金の減額などに伴い、対前年度3億8,216万9,000円減額の9億1,202万3,000円を計上いたしました。
     次に、議案第18号、平成30年度和泊町介護保険特別会計予算案について申し上げます。
     介護保険特別会計予算案の編成に当たっては、第7期介護保険事業計画の初年度に当たり、さらなる地域包括ケアシステム構築に向けた取り組みや認知症施策の推進など、要介護者が安心して介護サービスの提供が受けられるよう、保険給付費や事業実績などの推移を踏まえつつ、諮問機関である介護保険運営協議会の答申を尊重した予算案となっております。
     平成30年度の予算案の総額は、地域支援事業費の増額などにより、対前年度2,449万7,000円増額の9億6,521万6,000円を計上いたしました。
     次に、議案第19号、平成30年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算案について申し上げます。
     後期高齢者医療特別会計予算案は、鹿児島県後期高齢者医療広域連合と緊密に連携を図りながら、被保険者の健康保持及び適切な医療を受けられる環境づくりと、医療給付費事業などの円滑な運営に必要な医療保険料及び繰入金を主な財源とした予算案となっております。
     平成30年度の予算案の総額は、保険事業費の増額などにより、対前年度114万9,000円増額の8,348万5,000円を計上いたしました。
     次に、議案第20号、平成30年度和泊町下水道事業特別会計予算案について申し上げます。
     下水道事業特別会計予算案は、主に和泊浄化センターと中部処理場の統廃合に向けた社会資本整備総合交付金事業に伴う工事費及び処理場の施設維持管理・運営費を計上いたしました。
     平成30年度の予算案の総額は、対前年度1,945万円増額の2億6,633万1,000円を計上いたしました。
     次に、議案第21号、平成30年度和泊町農業集落排水事業特別会計予算案について申し上げます。
     農業集落排水事業特別会計予算案は、主に農山漁村地域整備交付金(農業集落排水事業)で実施する北部地区及び東部地区の機能強化対策事業に伴う工事請負費及び処理場の施設維持管理・運営費を計上いたしました。
     平成30年度の予算案の総額は、対前年度1億320万円を減額の2億971万2,000円を計上いたしました。
     次に、議案第22号、平成30年度和泊町奨学資金特別会計予算案について申し上げます。
     奨学資金特別会計予算案は、継続貸付額として840万円、新規貸付額として468万円を計上いたしました。
     平成30年度の予算案の総額は、対前年度465万8,000円増額の1,324万2,000円を計上いたしました。
     次に、議案第23号、平成30年度和泊町水道事業会計予算案について申し上げます。
     平成30年度水道事業会計予算案における収益的収入及び支出額は、収益的収入が対前年度53万円減額の1億9,064万7,000円、収益的支出が対前年度103万円減額の1億8,914万7,000円を計上いたしました。また、資本的収入及び支出額は、資本的収入が対前年度同額の30万9,000円、資本的支出が対前年度65万7,000円増額の5,927万5,000円を計上いたしました。
     以上、平成30年度の一般会計及び特別会計予算案について提案理由を申し上げましたが、詳細については予算審議の中で各会計の事項別明細書などをもってお答えいたします。よろしくご審議の上、議決くださいますようよろしくお願いを申し上げます。
    ○議長(永野利則君)
     それでは、総括質疑を行います。
     上程されました8議案を一括して総括質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     総括質疑ですが、3点、町長のほうにご見解をお尋ねしたいと思いますが、1点が、さきの一般質問で少し触れたんですが、和泊町の公共施設の床延べ面積の削減ということで、40年間で30%の削減に向けて取り組んでいくということで目標を立ててあるんですが、その中で今後の課題として公共施設を民間のほうに売却もしくは賃貸をして削減に向けて取り組んでいくということがありました。
     29年度予算の中では全くそういったのは見受けられていなかったのと、来年度、30年度に向けての予算の中でも、そういったのが今のところ見受けられていないのかなと思って、30年度予算については、少ない予算の中で地方交付税が大幅に減になる厳しい財政の中で、和泊町の福祉の維持、町民に対しての福祉の維持に大変取り組んでいて、これ以上の予算配分ができないのかなとは思っている中でございますが、そうなれば、さらに建設的なところに予算が、子育てのところに予算が必要になってくるので、ここの点を進めていかなければと思うところですが、その点について、まず町長のご見解のほうお尋ねいたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     一般質問の中でもいろいろ議論をいただいたところでございますが、公共施設の将来的な維持管理についてどうお考えかということでございますが、それはこれまでの施設につきましては、町民の福祉のために、また町民の要望に沿った施設の整備をしてきたところでございます。
     その中で、施政方針でも申し上げましたように、サンサンテレビの民間委託が、全面委託ができないか、そういうことも検討していかなきゃいけないということで申し上げたところでございます。
     また、皆さんからも指摘のありますように、実験農場であるとか、いろんなそういう施設がどういうふうに維持管理ができていくかと、そしてまたこれをどう維持するかということはこれまでも再三検討してまいったところでございますが、今、農家の皆さんにいろいろ意見を聞いても、実験農場における種苗供給というのはまだ必要であるというふうな意見もありまして、すぐさまそれをなくするということは到底できないところでございます。
     そしてまた、学校や住宅、いろんな施設が、これは必要不可欠な施設でございますので、それを維持しながら、どう削減できるかということは十分に検討しながら、また本町にあります行財政改革の検討委員会などもそういうことを取り組んでまいらなきゃいけないと、そのように思っておりますが、やはりその施設は、現在のところ、町民の必要とする、また福祉向上のために必要なところでございますので、維持しながら十分な検討を進めてまいりたいと、そのように思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     わかりました。積極的に進めていっていただきたいなと、また町長がおっしゃるとおり、町民にできるだけ負担がかからないような進め方をしていっていただければなと思っております。
     2点目です。
     職員数についてお尋ねします。
     今、人口減少が騒がれている中で、10年間、和泊町の人口が600人から500人の間で減少しました。職員数も減っているんですが、これは減っている部分というのは保育園の先生と幼稚園の先生ですね、特殊職になるんですか、そういった方、生徒数が減っている部分が減っているんですが、一般職と言われる職員数は百十五、六人で、ずっと10年間推移しております。
     その点について、今年度予算が、29年度が財政の支出に対しての約19%を人件費で占めております。30年度に向けては、圧縮に向けて取り組みが見られておりますが、取り組んであるんですが、やはりまだ高い水準を維持しているのかなと思っているところですが、今後の見通しを町長はどのようにお考えなのか、お尋ねをいたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     職員の定数につきましては、条例でも定められておりますけれども、この条例定数よりかは少ない人数で、今、頑張っていただいているところでございます。
     国や県の権限移譲による町の、地方の業務というのも大変ふえてきております。それを、じゃあどうしっかりとした、これまでのようにサービスを落とさないように事業を進めていくかということを考えますというと、一概に職員を減らせばいいかということにはならないところでございますけれども、今、実際に町民のニーズに応えるために非常に多岐にわたって、1人の職員が専門というよりか兼務で今のところは事業、事務に当たっていただいているところでございます。
     そして、その不足の分を臨時の職員でお願いして事業を進めているところでございますが、今、中田議員が言われますように、将来ともそうかというと、人口の減少が進んでおりますし、職員の定数についても見直しをしていかないといけないということは考えておりますが、絶対的に町民へのサービスの低下をきたしてはいけないと、そういうようなことも考えながら、この定数問題についても、これから人口減少というものについてどう取り組んでいくかということは全庁的に議論をしていかないといけないと、そのように思いますので、今の提言も念頭に置きながら取り組んでまいりたいとそのように思います。
     一概に、人口が減ったから職員もこれに並行して減っていくのが、普通考えればそうかもしれませんが、ただ、国・県などの行革による地方への権限移譲というのがふえているということも念頭に置きながら、今、各課の職員に1人でこの仕事だけ専門にしなさいということが言えないところで、兼務をしながら町民のサービスに努めているところでございますので、こういうところはまたご理解いただきながら、いろんな機関で議論をしてまいりたいと、そのように思います。
    ○7番(中田隆洋君)
     町長おっしゃるとおりで、町民のニーズに応えるために、町民のニーズがふえてきている中で職員の業務がふえてきているのはもう重々承知です。土日休みなく、毎週のように土日、町の行事が入って、そこには職員がいて、さきの一般質問の中で、川畑議員のほうから不眠不休という言葉も出ておりましたが、そういった中で職員が一生懸命頑張っているのは重々承知している中で質問させてもらったのですが、そういうこともありまして、先ほど最初に質問のあった公共施設、民間に売却もありましたが、いろいろな業務を今度は民間団体、いろんな団体があります、4Hクラブ、商工会青年部、またそういった団体と協力して、業務を割り振ってスリム化も図っていかなければいけないのかなという、そういった議論も役場の中で今後していっていただきたいなと思いながら、提案させていただきます。
     3点目です。
     ことしの1月1日から、休眠預金活用法というのが施行されております。昨年、27年度だったですか、国会で通って、1年後のことし1日から施行になって、今まで預金が残っていた、相続をしなかった預金が相当数残っている中で、そういった預金を活用していくということがあります。
     その認可、公益性のある、いわゆる社会福祉、公益社会法人なるものですか、公益福祉法人でもいい、社会法人、そういったところに貸し付けを行う、県知事の許可等要るかもしれませんが、行う。また、ことし、今国会でも話をしているんですが、土地の引き継ぎがなされていない土地、休眠の土地に対しても、そういった活用ができるような団体に貸し付けをしていくということがありますが、それを使って何をするかというと、今まで公共事業で、なかなか予算の関係、また目配り、気配りができなかった子育てだったり公共事業に対しても活用していけるような、そういった公益財団法人が、今、全国でふえてきている、まだ1月ですので今始まったばかりですが、ふえてきている。
     今後、和泊町でもそういった動きが出てくるのかなと思っているんですが、さきの言った公共施設を譲渡したり賃貸していく中では、こういった公益性がすごく大事になってくるので、こういった団体が出てきたら、そういったところにまた相談して、また貸していくのもどうかなと思っているんですが、そういう団体、今のところ和泊町にはないんですが、町長、この件についてはどのようなお考えでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     今の件につきましては、これは十分な研究をしながら進めていかないといけないと、そのように思っております。
     今、いろんな民間委託、NPOやらいろんなその団体にどうかということでございますが、公共施設を民間委託したときに、ある程度公共性がないといけない、そのようなことから、そういう不決定と言いましょうかね、公募したときに応募してくれるかどうかということも一つは懸念があります。
     今、一般質問でも提言がありましたが、いろんな公営住宅を民間の企業に委託して、それを管理させたらどうかとかいう提言もございました。それを今後の大きな課題として提案していきたいと、そのように思います。
     また、それは、各課それぞれの持ち分野がありますので、そういうのを持ち寄って協議をしながら、民間に委託できるものはさせていきたいと、そのように考えておりますけれども、これは今後の大きな課題として、問題として私どもも取り組んでまいりたいと、そのように思いますし、今、これをすぐできるかというと、法的な事業内容というものも十分に研究しながら、地域住民の皆さんの意向もこれは確認をしながら進めていかないと、投げかけて、できないということではいけませんので、もう少し研究の時間をいただければと、そのように思っております。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○6番(前 利悦君)
     今年度の予算ですけれども、歳入のほうで前年度に比べて13億強ですか、ちょっとふえていますけれども、これは庁舎建設で起債と、借金をすると、そういうことと、それから財政調整基金からの繰り入れと、そういうことでふえた予算、そういうふうに考えてよろしいでしょうか、一つはそれです。
     2点目に、町税が5億3,724万9,000円となっているわけですけれども、この中で未収金の占める割合というんですか、その辺の金額はどうなっているのか。
     それから3点目に、いろいろ政策をおっしゃいましたけれども、その中で今年度、特にこれを重点的にという、そういうのがあればそれを教えてください。
     以上、3点について質問します。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     1点目の、対前年度との予算の規模の比較でございますけれども、これは先ほど議員がおっしゃいましたように、新庁舎建設事業費として歳出のほうに11億8,800万計上してございますので、その分が通常ベースより上乗せになったということでございます。
    ○税務課長(東 茂久君)
     当初予算における町税の未収金の割合ですけれども、予算編成上、当初予算においては1,000円を計上しております。決算の額で言いますと、それほど割合的にはないと思っております。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     3点目の今年度の重点施策等についてでございますけれども、これまでも一般質問等でも申し上げてきましたけれども、必要な部分に財源を投資すると、ビルド・アンド・スクラップというような考え方を今年度から取り入れておりまして、なおかつ起債等も抑制しないといけないということで、これから議案審査の中でも審議をいただくところでございますけれども、各種ソフト事業を充実した平成30年度予算の編成として、今、提案をしているところでございます。
    ○6番(前 利悦君)
     今年度の健康保険税の未収金ということで8,854万6,000円という数字が上げられておったんですけれども、これが17年の6月議会で同じ健康保険税が5,200万だったんですけれども、これで言うと8,800万ですから3,500万強ふえている、その辺の状況をどういうふうに捉えているのか、教えてください。
    ○税務課長(東 茂久君)
     3,000万と1,000万の相違ですから、決算時の未収金と、恐らくその時期の、12月時点での未収金の集計の捉え方の違いだと考えております。
    ○6番(前 利悦君)
     私が言いたいのは、町民がこの健康保険税も払えないという、そういう状況があるわけですけれども、自分の健康も保証できないというそういう状況、これをどう施策に生かしていく、なかなか難しいことだと思うんですけれども、その辺のことで質問しているわけですけれども、その辺については、町長、どうでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     納税につきましては、これは国民の三大義務でございますので、法的にこれは定めていることでございますので、私どもがこれを徴収しないで済まされるというものではなくして、やはり国民健康保険税につきましては、町民個々の健康のための大事な保険でございますので、担当課としてはその徴収努力をしていかないといけないと、そのように思いますし、ただ一番大事なことは、町民がそういう状況にあるということは、ここが担当課からは、もし期限内に納められなかった場合には来て、お互いにどういうことで現状になっているのか、そしてどういう状況であれば納められていくのかということは議論をしながら、今、進めているところでございます。
     それを、納税、確かに多い額でございます、何千万という額は。それの解消に、職員も鋭意努力をしながら徴収努力をしておりますし、また税によっては差し押さえをしたり、それを公売にかけるとかいう手段もとっているところでございますが、やはり国・県の指導からいくと、これを、今まで私どもが取り組んできた徴収というものは違法だというようなことまで指導されているところでございますので、徴収については鋭意努力をしてまいらないといけないと、そのように思いますし、未納の皆さんの現状というものも把握しながら、担当としては努力をしているところでございます。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     ないようですので、これで8議案の総括質疑を終わります。
     お諮りします。
     ただいま議案となっております8議案については、議長を除く全員でもって構成する予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査したいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、8議案については、議長を除く全員でもって構成する予算審査特別委員会に付託の上、審査することに決定しました。
     以上で本日の日程は全部終了しました。
     本日はこれで散会します。
    散 会 午前10時46分

第4日

発言者

  • 全発言者

発言内容

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  • 平成30年第1回和泊町議会定例会会議録
    平成30年3月14日(水曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第4号)
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 議案第16号 平成30年度和泊町一般会計予算の議決について
     ○日程第3 議案第17号 平成30年度和泊町国民健康保険特別会計予算の議決について
     ○日程第4 議案第18号 平成30年度和泊町介護保険特別会計予算の議決について
     ○日程第5 議案第19号 平成30年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算の議決につい
                 て
     ○日程第6 議案第20号 平成30年度和泊町下水道事業特別会計予算の議決について
     ○日程第7 議案第21号 平成30年度和泊町農業集落排水事業特別会計予算の議決につ
                 いて
     ○日程第8 議案第22号 平成30年度和泊町奨学資金特別会計予算の議決について
     ○日程第9 議案第23号 平成30年度和泊町水道事業会計予算の議決について
     ○日程第10 議員派遣について
     ○日程第11 議会運営委員会の閉会中の継続調査申出書について
     ○日程第12 各常任委員会の閉会中の継続調査申出書について
     ○日程第13 特別委員会の閉会中の継続調査申出書について

     ○閉会の宣告


    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 田原義仁君 書記 芋高洋一君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名  氏   名    職   名     氏   名
    町長     伊地知実利君   耕地課長      亘 禎一郎君
    副町長    前田修一君    土木課長      皆吉泰智君
    総務課長   種子島公彦君   会計課長      永山美智代君
    企画課長   川畑裕一君    生活環境課長    和田清良君
    税務課長   東 茂久君    教育委員会教育長  逆瀬川勝久君
    町民支援課長 高田清蔵君    教育委員会事務局長 美野忠徳君
    保健福祉課長 瀬川光雄君    農業委員会事務局長 東 敏仁君
    経済課長   武 吉治君
    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     おはようございます。
     これから本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、和正巳君及び山下幸秀君を指名します。

    △ 日程第2 議案第16号 平成30年度和泊町一般会計予算の議決について
    △ 日程第3 議案第17号 平成30年度和泊町国民健康保険特別会計予算の      議決について
    △ 日程第4 議案第18号 平成30年度和泊町介護保険特別会計予算の議決      について
    △ 日程第5 議案第19号 平成30年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算      の議決について
    △ 日程第6 議案第20号 平成30年度和泊町下水道事業特別会計予算の議      決について
    △ 日程第7 議案第21号 平成30年度和泊町農業集落排水事業特別会計予      算の議決について
    △ 日程第8 議案第22号 平成30年度和泊町奨学資金特別会計予算の議決      について
    △ 日程第9 議案第23号 平成30年度和泊町水道事業会計予算の議決につ      いて
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、議案第16号、平成30年度和泊町一般会計予算の議決について、日程第3、議案第17号、平成30年度和泊町国民健康保険特別会計予算の議決について、日程第4、議案第18号、平成30年度和泊町介護保険特別会計予算の議決について、日程第5、議案第19号、平成30年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算の議決について、日程第6、議案第20号、平成30年度和泊町下水道事業特別会計予算の議決について、日程第7、議案第21号、平成30年度和泊町農業集落排水事業特別会計予算の議決について、日程第8、議案第22号、平成30年度和泊町奨学資金特別会計予算の議決について、日程第9、議案第23号、平成30年度和泊町水道事業会計予算の議決について、以上8議案については、予算審査特別委員会に付託してありましたが、会議規則第77条の規定により報告書が提出されております。
     この際、これを議題とし、予算審査特別委員長から審査結果の報告を求めます。
    ○予算審査特別委員長(中田隆洋君)
    委員会審査報告書
     本委員会に付託された事件は、審査の結果、次のとおり決定しましたので、会議規則第77条の規定により報告いたします。
     議案第16号、平成30年度和泊町一般会計予算の議決について、原案可決すべきものと決定。
     議案第17号、平成30年度和泊町国民健康保険特別会計予算の議決について、原案可決すべきものと決定。
     議案第18号、平成30年度和泊町介護保険特別会計予算の議決について、原案可決すべきものと決定。
     議案第19号、平成30年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算の議決について、原案可決すべきものと決定。
     議案第20号、平成30年度和泊町下水道事業特別会計予算の議決について、原案可決すべきものと決定。
     議案第21号、平成30年度和泊町農業集落排水事業特別会計予算の議決について、原案可決すべきものと決定。
     議案第22号、平成30年度和泊町奨学資金特別会計予算の議決について、原案可決すべきものと決定。
     議案第23号、平成30年度和泊町水道事業会計予算の議決について、原案可決すべきものと決定。
     以上、8議案について、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
     以上で報告を終わります。
    ○議長(永野利則君)
     予算審査特別委員会は、議長を除く全員で構成しておりますので、委員長に対する質疑は省略します。
     これから討論を行います。
     討論ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから、議案第16号、平成30年度和泊町一般会計予算の議決について、議案第17号、平成30年度和泊町国民健康保険特別会計予算の議決について、議案第18号、平成30年度和泊町介護保険特別会計予算の議決について、議案第19号、平成30年度和泊町後期高齢者医療特別会計予算の議決について、議案第20号、平成30年度和泊町下水道事業特別会計予算の議決について、議案第21号、平成30年度和泊町農業集落排水事業特別会計予算の議決について、議案第22号、平成30年度和泊町奨学資金特別会計予算の議決について、議案第23号、平成30年度和泊町水道事業会計予算の議決について、以上8議案を一括して採決します。
     この採決は起立により行います。
     予算審査特別委員長の報告は、8議案とも原案のとおり可決であります。
     8議案とも委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
    ○議長(永野利則君)
     起立多数です。
     したがって、8議案とも原案のとおり可決されました。

    △ 日程第10 議員派遣について
    ○議長(永野利則君)
     日程第10、議員派遣についてを議題とします。
     お手元にお配りした研修会の出席について、会議規則第120条の規定により議員の派遣を決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議員派遣については、お手元にお配りしたとおり決定しました。

    △ 日程第11 議会運営委員会の閉会中の継続調査申出書について
    ○議長(永野利則君)
     日程第11、議会運営委員会の閉会中の継続調査申出書についてを議題とします。
     議会運営委員長から、会議規則第75条の規定によって、お手元にお配りした閉会中の継続調査の申し出があります。
     お諮りします。
     委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定しました。

    △ 日程第12 各常任委員会の閉会中の継続調査申出書について
    ○議長(永野利則君)
     日程第12、各常任委員会の閉会中の継続調査申出書についてを議題とします。
     各常任委員長から、会議規則第75条の規定によって、お手元にお配りした所管事務調査について、閉会中の継続調査の申し出があります。
     お諮りします。
     各常任委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、各常任委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定しました。

    △ 日程第13 特別委員会の閉会中の継続調査申出書について
    ○議長(永野利則君)
     日程第13、特別委員会の閉会中の継続調査申出書についてを議題とします。
     議員定数調査特別委員会委員長から、会議規則第75条の規定によって、お手元にお配りした閉会中の継続調査の申し出があります。
     お諮りします。
     特別委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、特別委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定しました。
     これで本日の日程は全部終了しました。
     これで本日の会議を閉じます。
     平成30年第1回和泊町議会定例会を閉会します。お疲れさまでした。
    閉 会 午前 9時40分