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更新日:2021年3月23日

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第1日(3)

発言者

松村 絹江

発言内容

○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、松村絹江君の一般質問を許します。
○4番(松村絹江君)
 皆さん、こんにちは。
 平成30年第1回定例会において、4点の一般質問を通告してございます。壇上より、順を追って質問させていただきます。
 4点中2点は、過去の質問に対しての状況確認となります。
 1、「あすの和泊を創る運動申し合わせ事項」について。
 ①昨年12月1日にスタートした申し合わせ事項は、現段階において町民にどのように受けとめられ、どこまで理解・浸透されていると考えているのか。
 ②申し合わせ事項の決定後に大きな変更点はないのか。
 ③町民全てが気持ちよく、何の抵抗もなく自然に実践でき、なおかつ守っていけるためのさらなる取り組みはあるのか。
 2、空き店舗の有効活用について。
 シルバー人材センターが地域就業機会創出拡大事業で取り組んでいる「ゆらり処」の利用状況はどのようになっているのか。また、出店・営業について町民全般に広く宣伝されているのか。
 3、子育て支援について。
 出産祝い金制度についての検討は考えていないのか。
 4、介護保険について。
 ①高齢者の健康づくりや介護予防についての取り組みとは具体的にどのようなものなのか。
 ②各校区ごとに取り組んでいける施策はないのか。
 以上4点、壇上から質問させていただきます。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 松村議員の、あすの和泊を創る会についての質問にお答えをいたします。
 「あすの和泊を創る運動申し合わせ事項」の推進につきましては、あすの和泊を創る運動推進協議会が主体となり、協議会の構成員である各種団体の代表者を中心に取り組みが進められていることはご承知のとおりであります。
 議員ご質問の1点目の現段階での町民の受け取り、理解度について、2点目の変更点について、3点目の町民全員が気持ちよく何の抵抗もなく守っていけるためのさらなる考え方についても、今後の協議会の中で議論され、さらなる検討がなされていくものと理解をしております。
 協議会は、年度当初に取り組み状況や協議会の目的達成のための協議を行うことになっております。また、協議会会長によりますと、毎月の区長会終了後に各集落における取り組み状況について報告してもらう取り組みを実施しているとのことであります。
 いずれにいたしましても、本活動の主体は町民であり、活動の目的である「みずからの創意と工夫による実践活動を通して、活力と潤いに満ちた郷土社会の創造に寄与する」の実現のためには、町民がみずからの課題として常日ごろから自覚を持って取り組むことが大切であると考えております。
○町長(伊地知実利君)
 松村絹江議員の一般質問に順を追ってお答えをいたします。
 まず、2点目でございます。
 シルバーショップ「ゆらり処」の利用状況につきましては、平成29年10月25日のオープンから2月現在までの利用者数は2,432人となっております。
 現在、提供しているメニューは、お茶菓子セットやソフトドリンク、軽食、マッサージチェアの利用及び物産などの販売が主ですが、平成30年度からは、まちあるきガイド利用者の受け入れサービス及び観光案内所の機能をあわせ持つ施設として、喫茶交流スペースの充実や体験型プログラムの提供のほか、物産の販売促進を図ることとしております。
 次に、ゆらり処のPRについては、シルバー人材センターでは、地元新聞などのメディアを活用した広報に努めた結果、離島初のシルバーショップ、島の交流拠点の開設として大きく取り上げられ、県内各地から問い合わせがあるなど注目を集めているところであります。
 今後の利用状況や運営状況なども見ながら、定期的なイベントの開催などを通して、ゆらり処のPRに努め、島内の皆様に憩いの場としても広く活用していただけるよう、また島民と観光客との交流など多目的施設として多くの皆様に活用していただける施設を目指しているところであります。
 町としましては、観光客や幅広い世代の住民が交流できる拠点施設としてシルバーショップに期待をしているところであり、利活用の促進については支援をしてまいりたいと考えております。
 3点目の出産祝い金制度につきましては、平成5年度に、あすの和泊をつくる若者等定住促進条例を制定し、奨励金などの一つとして、第3子以降に誕生祝い金として10万円を交付した経緯があります。
 国においては、人口減少対策により、地方を元気にする地方版総合戦略が策定され、本町においても、わどまり未来予想図プロジェクト策定時に若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる方向性の中に子育て支援事業として出産時にお祝い金を支給するという案が提出されましたが、特定の個人に対する給付経費及びそれに類するものは原則として交付金支援の対象外となるということで取りやめております。このようなことから、出産祝い金を支給するに当たっては、町単独での給付事業となりますので、財源の厳しい中で、現在は考えていないところであります。
 今後の子育て支援事業における給付事業としましては、多子世帯への保育料の軽減、中学校卒業年度までの子ども医療費の助成、島外での療育などの旅費助成など、子育て家庭への継続的な支援を行い、経済的負担の軽減を図っていく方針で取り組んでいるところでございます。
 介護保険についての1点目です。
 高齢者の健康づくりについては、長寿会の交流会や定例会における健康講話や特定健診・特定保健指導を初めタラソおきのえらぶを利用したアクア教室やタラソ元気アップ教室などの健康教室を実施しております。
 介護予防の取り組みについては、高齢者パワートレーニング教室、字介護予防教室、まさむん料理教室のほか、介護予防拠点施設において、転倒骨折予防教室、介護予防教室、認知症予防や食生活改善指導に取り組んでおります。また、これらの介護予防の取り組みの中で、男性の参加者が少ないことが課題となっていることから、委託事業として、ことし1月から男性のみを対象とした事業に取り組み、男性が参加しやすいメニュー内容の検証を実施しております。
 今後とも、高齢者の健康づくりと介護予防のため、運動機能低下や閉じこもりを予防するとともに、介護予防対象者の早期把握に努め、介護予防事業などにつなげるなど、生活機能の維持向上、生きがいづくりと社会参加の促進に取り組んでまいります。
 介護保険についてでございます。
 校区ごとの取り組みの施策につきましては、現在、町が指定管理委託をしている介護予防拠点施設が、国頭校区では国頭字、大城校区では玉城字にあり、当該施設において介護予防事業や高齢者の健康増進などに取り組んでいるところでございます。
 また、町内の8字において、住民の皆さんが主体的に地域サロン活動を展開しているところであります。
 これらの住民主体で参加しやすく、地域に根差した介護予防活動の推進については、既存の介護予防サービスに加え、NPO法人やボランティアなどの地域の多様な主体を活用することが重要であることから、介護予防教室や地域サロンなどの運営を支援し、運動やレクリエーションなどの指導や介護予防に関する意識啓発と助言を行うための介護予防サポーターを養成しているところであります。
 今後、地域住民が主体的に取り組んでいる地域サロン活動について、各字及び関係団体等の協力も得ながら、町内全域で展開できるように取り組んでまいります。
 以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問につきましては自席から、担当課長からも答弁をさせていただきます。
○4番(松村絹江君)
 あすの和泊を創る運動申し合わせ事項なんですが、始めて3カ月経過しました。私も、いろんな行事に出させてもらって、まだよく徹底していないなというのが私の実感ですけれども、なぜそういう、どういう理由で何十年も前につくったものがだめになり、また再スタートさせたのか、もう一度原点に考えていただきたいと思いますけれども、教育長、お願いします。
○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
 議員おっしゃいますとおり、以前に取り組みがされておりまして、再度また改めて取り組みをしようということで、各機関の代表者の方々が中心になって取り組みを進めようということで進めてきたところでありまして、やはりそこら辺は町民の必要性という声をもとに、そういう活動の取り組みが始まったものだと思っております。
○4番(松村絹江君)
 そうですよね、町民主体でなければいけないというのがこの申し合わせ事項の基本だと思います。
 やっぱり、私が思うには、これから少子高齢化になり、高齢者の方は年金生活、そういう方がふえていく中で、交際ばっかりふえて大変だ、あとは子供さん、小さいお子さんを抱えた方が、例えば都会から来たとしても、これではやっていけないという声が大きかったのが原因の一つではないかなと思いますけれども、そこにこういう線を引いて、大丈夫だよと、ここさえ守れば大丈夫だよという安心感を与えるための一つの申し合わせ事項じゃなかったかなと思います。
 それで、どういうふうにして守っていくのかということで、開封をするとか、あるいは区長会でしっかり毎月、どこどこの字じゃこうだったけれども守れたかどうなのかを確認するというお話も聞いています。先ほど教育長のほうから答弁ありましたけれども、その辺はどのような状況でしょうか。各字によってばらつきがあったんでしょうか。
○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
 この件につきましては、会長であります協議会の会長さんと協議をしましたけれども、会長さんがおっしゃいますには、やはりまだ始めて3カ月ということもありますし、それでもその中でもいろいろと、集落の中ではそれについて、字民、自覚をされた方もいらっしゃいまして、取り組みがそれぞれ進められているという中でありますけれども、やはりそれとあわせて、町民それぞれの捉え方の温度差がやはり感じられるということでありまして、そこら辺は今後の課題かなというふうなことを話されておりましたし、私もそうかなと思って感じているところです。
○4番(松村絹江君)
 私も、これが12月1日にスタートしますよといったときに、町民の方から、おかげさまでと言われたこともありますし、逆にこういう場合どうしたらいいんだろうかと私のほうに相談に来るんですね。私が決めたわけじゃないですよと、皆さんの、これは町民のほとんどの方がこうありたいと思う気持ちですので、守ってくださいということしかお答えできませんでした。
 ですから、現状としたら、まだ町民の方は迷っていらっしゃるというのが私は現実じゃないのかなと思いますけれども、あと、お祝い事とかは招待されなければいけませんし、それをきちっと書くというか明記するということが原則ですよね。教育長、明記するということが原則ですよね、お祝い事の招待状には。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 申し合わせ事項に掲げている和泊町の明るい社会を創る申し合わせ事項の金額については、明記されているとおりにやはり実行していただきたいと思っております。これが基準でありますので。
○4番(松村絹江君)
 お葬式とかその辺は、招待されなくても気持ちで行くものですし、ただし、お祝い事はもう招待状がなければ参加できません。だから、そこはしっかり招待する側が決まりを守る、行くほうも守る、それで解決できると思うんですよね。そこら辺で、何も書いていないと、行くほうも迷っちゃいますし、またいろんな記念品が出るのかなとか、またもとに戻るのかなということの繰り返しでは、幾ら何回スタートしても、また守れないというのが何年か後には発生するんじゃないでしょうか。お祝い事にはしっかり明記するということを、町民の皆さんも徹底してほしいなという、私のこれは思いです。
 それで、お祝い事じゃないお香典に関しては金額が決められておりますけれども、開封をする、しないということで、その後いろいろ変更があったんでしょうか。
○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
 変更があったかということにつきましては、今のところ変更はございません。最初に、皆さん、町民全戸にお配りした、周知した通知のままでございます。
○4番(松村絹江君)
 わかりました。
 ただ、会館においては、あるところに行くと、しっかりお礼状だけですけれども、あるところに行くとお返しがあると。人間、悲しい思いをするのは同じですので、何でそこで違うのかな、それも同じ和泊町民でということで、私も自分が言っていた手前、最初のうちはお礼状だけいただきますということでお返しをしたということもあります。そこら辺も、まだ徹底されていないのかなというのがありますので、これからしっかり守っていくように、私たちもこれから先も気をつけていきますけれども、町民の皆さんも、迷ったら守る、迷わず守るということをひとつ肝に銘じて、せっかく決めた、皆さん方が知恵を絞って決めていただいた申し合わせ事項ですので、ここで自然体になっちゃうと、また破かれてしまうというか壊されてしまうと。
 となりの知名町では、ちゃんとできているじゃないですか。最初のうちは開封しました。でも、今は開封しなくても、皆さん、ちゃんと守っている。お葬式のときはお礼状だけになっている、当たり前になっている、きちっと守れているわけですから、和泊町でも守れないはずはないですよねと私は思います。
 これは、決めていただいた皆さんが、本当に努力なさった結果ですので、皆さんも含め、私たちも含め、この決められたことをしっかり守っていき、ああ、あのとき決めてよかったね、それで若い人たちもまたどんどん島に残ってくれるようになったね、高齢者の方も交際費がそんなにかからなくて済んだねというふうな、そういう住みよいまちになってほしいと思いますので、もう一回言います、迷ったら守る、迷わず守るということを私はここで断言して、皆さんに訴えたいと思います。
 あとは、2番目の空き店舗の有効活用についてですけれども、私も何回か行かせていただき、あそこの正式名称を皆さんご存じでしょうか。ワンストップサービス、シルバーショップゆらり処と書いてあります。
 ワンストップサービスというのは、船が出るまでの時間がありますので、その間、そこでゆっくりコーヒーを飲んでもらうとか、あるいは空港に行くまでにちょっと時間があるからと、そういう感じのですよね、ワンストップサービス。
 それで、シルバーショップとなっていまして、ゆらり処となっているもので、そこに行って、そこで働いている方に聞きましたら、子供たちとか若い方が来て、ここはおじいちゃんとばあちゃんが来るところなのという感じで、いや、誰でもいいですよという話をされて、ああ、そうなんだということで来てくれる方もいるようですので、そこら辺、ワンストップであり、さらにシルバーでやっているところなんですけれども、町民全員がいつでも行ける場所だよということをもっと広めてほしいと、町長の答弁にもありましたけれども、ぜひ空港とか港とかあるいは宿泊施設のところに、そういう案内するパンフレット等もしっかり置いていてほしいと思いますけれども、課長、その辺はどうなっていますでしょうか。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 シルバー人材センターの所管については保健福祉課になっておりますので、私のほうから答弁させていただきたいと思います。
 先ほど、町長のほうから答弁がありましたように、利用者数が今2,400名余りとなっておりまして、内訳が、シルバー人材センターの会員の方が3割、あとの7割は一般の方のご利用ということになっております。
 今後、30年以降については、観光客を対象にしたいろんなメニューも新しく開発していこうということでございますので、当然空港、港、それにホテルも含めて、そういったPRをしていくのではないかというふうに考えております。
○4番(松村絹江君)
 そこにコーヒーとか飲みに行くと、とても対応がよくて、何時間いてもいいよと言ってくれるんですよ。それで、私もついつい時間をそこで費やしているんですけれども、シルバー人材に登録すると半額とか、結構料金も安くなりますので、そこで登録する方がふえたりとか、逆に、前にも質問したと思いますけれども、シルバーに登録しても、畑仕事、木を切ったりとか、そういうのはできないけれども、あそこだったら私も働けるという雇用もふえるんじゃないかなということで、ますます盛んになったほうがいいかなということを感じております。
 この前行ったときにお話を聞きましたら、4時間ぐらいそこにいて、そしてそこでインターネットを使って、次の島に行く、ホテルを予約したり、島のお酒をちょこっとごちそうなったりとか、すごく喜んでくれて、それですぐ宣伝してくれたということで、島外の方も結構喜んでいる場所らしいんですよ。
 ですから、あの辺の商店街も活性化になっているようですし、ぜひそこはもっともっとメニューをふやして、若い人もいいんですよという、町民にもっともっと広く、サンサンテレビ等を活用して宣伝してくれると喜んでくれると思います、働いている方も。
 そして、行くと、いろんな話をして、特に高齢者の方が行ったら、時間潰すのにとってもいいところなので、おうちでテレビ見るよりは、そこに行って、明るいお姉様たちがいらしてお話ししてくれますので、ぜひ町民のほうに広く宣伝してほしいなということですね。もう一軒ぐらいそういうのがあるとまたいいなと思いますので、まずそこを成功させるというところからスタートしてほしいと思います。
 次、子育て支援についてなんですが、町長の答弁だと、もう出産祝い金は出すあれがないよという話なんですが、施政方針によると、子供はやっぱり宝物だという話もありますし、そして去年の定例会に同じような質問をしたときに、課長のほうで「子育て世帯に対する支援ということで、各種出ておりますが、今現在、子育て支援会議の中でもこの問題が持ち上がっておりまして、今後、財政とも関係してくることでありますので、その会議において十分検討していきたいなと思っております」という課長のほうからの答弁がありました。
 財政が伴ってくるものですけれども、その後、そういう具体的な話し合いはなかったんでしょうか。
○町民支援課長(高田清蔵君)
 お答えいたします。
 昨年の和泊町子育て会議の中でも、その問題が出ました。その中で、各委員の意見も聴取しましたが、やはり財源が伴うということで、新しく創設するよりは、今現在行われている子育て支援各種の事業をより充実したほうがいいのではというような意見も出ております。
 今後、そういう財源が見つからない限りは、この今現在行われている長期的な支援をする方向で進めていきたいなと思っているところであります。
○4番(松村絹江君)
 財源なくしては何もできない、それはわかっておりますけれども、ふるさと納税のほうで、子育て支援にぜひということで多分集まっていると思うんですね。それは、子育て支援に使ってくださいという財源は今どのぐらいあって、これから先、どのような計画でしょうか。
○総務課長(種子島公彦君)
 ふるさと納税につきましては、今年度、今回の補正予算でも提出いたしますけれども、今、8,000万を目標としておりまして、そのうちの4つの事業の振り分けについては、これから精査をするところでございますけれども、当然子育て支援という部分にも使えるようになっておりまして、来年度につきましては、移動図書館車とかそういうことに今使おうと思っておりますけれども、そういう子育て支援に対しましても、出産祝い金について、今、充当する計画ではございませんけれども、その他の継続的な、やっぱり経済的な負担を要する部分には充当していくべきだと考えております。
○4番(松村絹江君)
 少子化ということで、本当に子供さんを1人、2人、3人と生んでくれる若い方、ぜひ和泊町にたくさん来てほしいし、もしお嫁さんに来たとしたら戻ってほしくないし、何で帰っちゃうの。ほかの、知名町もちゃんと出産祝い金も出る、そして天城町とか長島町も、ちゃんと出産祝い金はそういう、いろんな財源を活用して出しているところもあるわけですので、和泊町だけという話じゃないんですよね。
 ですから、先ほどの午前中の答弁にもちょっと数字が上がっていましたけれども、人が生まれて、残念ながら亡くなる、これは一生の話です。それで、亡くなる方が、私もこの前聞いた話では、年間で島内で約200名、だから和泊町も大体100名というざくっとした数字ですけれども、生まれる数は先ほど四十何名ということで、それでどんどん人口が減っていく。それは、目に見えてできる計算でありますし、福祉のほうは相当私は充実していると思います。
 優先順位を、今度、子育てのほうにちょっと財政のほうも重きを置いて、若い人たちに和泊町で子供を生んで育てればいいんだということをやっぱりどんどん広げていかないと、少子高齢化に歯どめ立つはずがありません。それを削って削って、これは出せないから、だめだからといつまでも、何年も何年も前から同じ答弁ですよね。
 いや、ちょっと頑張って出産祝い金出してみようかという、そういうきっかけをつくってもらわないと、いつまでたってもこれは解決しないんじゃないかなと思いますけれども、町長の考えをお願いします。
○町長(伊地知実利君)
 松村議員が、他の町村が実施しているのに、どうして和泊町ができないかという言葉ありますが、それでは出産一時金を支給した場合に、この家庭について、どんどんふえていくかということが保証できるかという、これはないわけですよね。
 私が、今、町民支援課、そして総務課長もお答えをいたしましたが、より子育て中の支援のほうが重要じゃないかと。一時的に、出産をしたときには分娩手当とか、いろんなそういうのが出ているわけですよね。ですから、そういうことを考えましていうと、子育てをする段階のほうが、より効率的に家庭の支援が強いんじゃないかなと、そういうような考え方で、今、先ほどから課長たちがお答えしているように、一時金の出産祝い金というのは支給しないで、そういう子育て中の支援を充実したほうがいいという私の判断もありますし、協議会の中での議論の中でもそういうことが出てきている。
 それでは、他の町村がそれを支給して出産祝い金を出していると、じゃ、本町の子育て支援は薄いのか、低いのか、そういうことも比べながらしていかないといけないなと。
 それで、今、福祉は幅が広うございます。老人福祉もありますし、児童福祉もありますし、いろんなものを平準的にやるためには、今のような予算配分になっていますが、思い切ったことをやりなさいというと、実際に限られた財源の中で、どうすれば効率的な行政運営ができるかということも十分に考えながら進めていかないといけないというようなことから、いろんな意見も聞きながら今のような状況にしているところでございます。
○4番(松村絹江君)
 少しは前向きな意見が聞かれるのかなと思って何回か質問したんですけれども、残念でしようがないですね。
 私の周りでは、子供3人産んだりとかいるんですけれども、もうちょっとねと、ちょこっとでも出ると、また気持ち違って、頑張ろうという気持ちになるんですけれどもねと。言ってみて、だめなものはだめじゃないですけれども、何か若い人の気持ちを考えると少しでも援助してあげたいなと。
 そのふるさと納税でも、出産祝い金のほうには回らないということなんですけれども、具体的にどういうものに利用する予定ですか。
○総務課長(種子島公彦君)
 先ほども申し上げましたけれども、次年度におきましては、移動図書館車の購入であるとか、あるいは学校関係の教育施設の整備であるとか、現在のところ、そういうところに活用をさせていただいている状況でございます。
○4番(松村絹江君)
 なるべく、私は若い人たちの生活を少しでも手助けできる町政であってほしいなとは願っておりますけれども、その財源をやっぱり確保するために、先ほどから言っているふるさと納税のことを推進したり、優先順位、これはずっとやってきたけれども、これはもういいやというのもちょっと削除するような方向性も考えながら、なるべくそういうものができるように要望したいと思います。
 次、介護保険ということで、介護の話になりますけれども、答弁にありましたように、私は、この和泊町は、とても介護に対しては充実したサービスを皆さん受けていると思います。都会に行くと、いろんな施設にも入れないとか厳しい中で、ほとんどの方がある程度の要望は達成できているのじゃないかということで、そのかわり、すごい施設も充実していますし、利用者も多いということで、介護保険料も高いということも聞きました。
 でも、それはそれで、お互い助け合いですので、介護状態でおうちで面倒を見て、若い世代が仕事にも行けないという状態よりは、やっぱりいろんな介護サービスを受けて、デイサービス行ったりショートステイに行ったり、そういうことをしながら、みんなが前向きにできるという介護、和泊町の介護サービスはすばらしいなと思います。
 それで、先ほど、各校区ごとに取り組んでいける施策はないかということで質問したのは、確かにいきいきサロンとか、各字で取り組んで、体験談もいっぱい聞かせてもらいました。民生委員の方を中心に、区長さん中心に、もうすごいなと思います。
 でも、それは月1回とか、字でやるいきいきサロンって、料理をつくったりとか、たまに島内、バス旅行したりとか、みんなを集めて民生委員の方を中心にやっていると。それができない字もあるんですよね。できて、活発にやっているところはいいんですけれども、うちみたいな、谷山字もそうですけれども、なかなかそういうのができないというのが現状です。
 元気でタラソに行ける、元気で体操も行ける、脳トレも行ける、何でも自分で計画して行ける高齢者はもちろん大丈夫ですけれども、あと要介護状態になった方は施設が充実しています。それも大丈夫です。その中間というか、その下の受け皿的なところにいらっしゃる高齢者が、現在、いっぱいいると思うんです。タラソ行きたくても足がない、外に行きたくても、先ほども答弁にあったように、男性の方は特にそういうところに行きたがらない、そうするとずっとうちにいるんですね。家の周りをうろうろするだけで、しゃべる人もいない。
 ですから、要介護状態の方は、もちろんそこで生き生きとしていればいいと思いますけれども、そうでない受け皿的な方をちゃんと囲い込みできるような、各字に任せていたんでは、それはもう難しいと思います。ですから、校区ごとというお話ししたのは、たまたまなんですが、前にも質問しましたけれども、実験農場の近くにバイオの施設ですか、ありますよね。今、そこの利用状況というのは、どのような形で今使われているんでしょうか。建物です。
○経済課長(武 吉治君)
 旧バイオ研究所については、現在、サトイモ等の増殖に向けた取り組みとか、そういったことに活用しております。
○4番(松村絹江君)
 じゃ、有効に活用されているということですか。
○経済課長(武 吉治君)
 現状の取り組みとしては、有効かどうかということは言えませんが、縮小した形で行っております。
○4番(松村絹江君)
 そこを通るたびにいつも思っていたものですから、周りの景色もいいですし、あの建物もしっかりしているし、ここに一つ、そういう受け皿的な施設、施設というか、いつ行っても老人、高齢者の方が来て、誰か彼か来て、一緒にそこで三味線弾いたり、もうボランティア的な、私みたいな人も行ったりしてボランティア的なことで、介護にもなっていない、でもタラソも行けない、どこも行けない、ただうちにいる、その受け皿の施設があれば、何とかみんなが集まってお話ができる場所というのをこうぎゅっと集約すると、そこに送ってあげる、家族は。1時間でも2時間でも、その場でみんなと話をしたりするだけでも、実は1日の時間がすごく有効活用できると思うんです。その場所がないんですね。
 それを各字でやってくださいと丸投げされても、なかなかそれは、みんな働いていますので、だから校区ごとにそういうちょっと既存の建物があったりしたら、そんなに設備しなくても、雇用が発生しなくてもいいと、ボランティア的なもので、お年寄りの方が集まれる場所を提供してくれないと、本当にどんどん、うちの校区のあたりの高齢者の方はどんどん、もう足がなくなるとどこも行けなくなるという状況で、今現状はそうなんですよね。
 ですから、その受け皿的なそういう施設が何かできないかなということで、ひとつバイオ、あそこの建物の利用はどうかなと思ったんですけれども、検討できないでしょうか。
○町長(伊地知実利君)
 私の認識では、そういう施設というのは各字にあると思っております。公民館です、字公民館。今、ほかの8集落がやっているのは、そういう公民館を活用してこういう事業を、いきいきサロンの教室をやっているところでございます。
 ただ、今、松村議員が言っているように、バイオのあの施設でなければならないというものであれば、それは十分に今後検討する余地はあるかと、そのように思っておりますが、まず、例えば谷山だけでは人数が足らないと、仁志と後蘭と、そういう共同でするとか、そういうことをやって、それでもなおかつ狭くてどうだとかいうことがあれば、これは町としても考えていかないといけない、いわゆる老人の皆さんのよりどころというか、そういう場所の提供については考えていかないといけないと思いますが、まず一義的に、これは私の考えですが、各集落の公民館を活用することによって、地域の皆さんが集まりやすいんじゃないかなということも考えるところでございます。
 そういう活動を通して、今後の取り組みとしてどうなければいけないかというものを十分に検討してまいりたいと思っております。
○4番(松村絹江君)
 今すぐすぐ、それが実現するとも思っていませんし、何とか字単位でやろうという努力はしております。でも、やっぱり、今は60過ぎても、70近くでも働いています。特に、介護の仕事というのは担い手が少ないということで、70近く、70過ぎてもまだ介護の仕事をしている、うちの周りにはいるんですよね。
 だから、みんな働かなきゃいけない、65になっても働く年齢ですので、そこで自分たちは、お年寄りを集めてという、そういうことをやる方がなかなか、はっきり言って、いないんですよね。それで、あとはみんなお年寄りになっちゃっているんで、ですから何かちょこっとみんなが集まって、もちろんあの辺の近辺の字で協力して、じゃ、きょうはどこの字でやりましょうかという感じで上の人たちで話し合いをして、できなくはないと思うんですけれども、そうするとやり手がいないとか、責任感があるのでまた嫌がるとか、いろんな問題が出てくるので、1カ所、校区で1カ所あればいいのになという、本当にざくっとした考え方なんですね。
 そうすると、先ほど、ゆらり処じゃないですけれども、誰もが来て、校区の人が誰もが来て、ああ元気元気と、元気なお年寄りはいっぱいいますから、その人たちを、もったいないですよ、はっきり言って。同じ同年代の人たちとは、男性の方もお話しするでしょうから、だからこれからは、介護状態になった方はすばらしいサービスが受けられますけれども、今度そこに行かないように、要支援以上にならないような対策をしないと、ますます和泊町は介護保険料がどんどんふえていきます。そこを、私は将来的には考えていかないといけないのかなと。
 そのためには、一歩外に出すということ。わざわざ和泊まで来なくても、あそこに行けばみんなと会えるという場所をつくってください、町長、独自で、町長邸でも。本当、そういう感じで、もう寄附でもしてほしいなと思うぐらいの感覚ですよね。そうすると、私たちも行きますよ、お手伝いもできるけれども、将来的にはそこに行けるという感じにもなりますので、各字に任せ切りというのもどうかなという考えがありましたので、あそこ使えないかなということです。
 あと、私、一つ思うのは、介護の矛盾という言葉はおかしいと思いますけれども、要介護状態になると、とってもサービスがいいんですね。本当に、1週間のうちに4日も5日もデイサービスに行けるし、そこでご飯も食べられるし、お風呂も入れてもらえるし、体操もしてもらえる。その間、家にいる方は畑仕事もできるし、たまにいろんな自分の趣味もできるしということで、それが、おかげさまで元気になりますと、要支援とかになっちゃうとサービスがすごく少なくなる。
 これは、もう介護保険の制度ですから仕方がないと思うんですけれども、週4回だったデイサービスが2日になりとか、そうすると、おうちにいると、今度は運動ができない、リハビリもできない、また介護状態が上がっちゃう。本人も大変でしょうけれども、家族も大変だというのがあって、元気になってよかったねという反面、サービスが受けられないということで、また本人もなかなか充実した生活が送れないというような矛盾を感じています。
 ですから、そういう人たちを、矛盾を受けさせないように、さらっとみんなで集まる、集まって楽しく遊べる場所を何とか何とか考えていかなきゃいけないなと思っています。もちろん、行政に任せ切りにするつもりはありませんし、ある程度、60過ぎて定年になった女性の方もたくさんいるし、これぐらいできるよという、ボランティアできるよという方もいっぱいいると思いますので、みんなに声をかけて、そういう施設を、施設というか場所をつくり上げていってほしいなと思います。
 私の質問は以上で終わります。