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更新日:2021年3月23日

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第1日(4)

発言者

芋高 生三

発言内容

○議長(和 正巳君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 芋高生三君の一般質問を許します。
○4番(芋高生三君)
 こんにちは。時は金なり。早速本題に入ります。
 大きな1番、行財政について。
 ①物価高21%、消費税8%は実質9.6%、郡内での差額金23億5,000万、ガソリン、リッター当たり45円高、国民1人当たりの所得270万、鹿児島240万、大島郡が200万と、なおかつ離婚率、生活保護率、ともに大島郡は最悪となっているが、町長はこれらの数値をどのように捉えているのか。
 ②町民の生命・財産を守るのが行政の使命であるが、隣の沖縄県には在日米軍の7割が存在する。また、本島の自衛隊基地は国内でも有数のレーダー施設を備えている。これらのことから島民・町民は危険と隣り合わせにあるのではないかと思うが、行政としてはこのことをどのように受けとめているのか。
 ③議会報告会を経て、町民は県内で最悪の財政状況にありながら20億余の予算を投じての新庁舎建築はいかがなものかと疑念を抱いているようですが、このような町民の声に対して行政はどのような対応をしていくのか。
 ④ふるさと納税については3月定例会以降、どのように取り組んできているのか。
 大きな2番、農業振興について。
 ①サトウキビ肥料は半額補助にもかかわらず、市販の価格より高値であるとの農家の声があるが、3月定例会以降の調査はどのようになっているのか。
 ②沖永良部地区以外の畑かん用水料金は無償となっているようだが、仮に、本町でも無償にした場合、農作物の単収向上率がどれくらいになるか試算したことがあるか。あるとすれば、サトウキビ・飼料作物・花卉園芸等、それぞれの増収がどれくらいになるのか。
 大きな3番、教育行政について。
 ①小・中学校の統廃合は四、五年後、検討するとのことであるが、それまでの間どのような政策を打ち出していくのか。
 ②教育の本質は国家にあり、教育の基本は家庭にあると言われ、学力の基本も家庭にあるとされているが、親の教育・指導を推進する方策はないか。
 壇上からは以上でありますが、事前に町長、教育長に壇上からの説明は簡潔に要点を捉えてお願いしますということでお願いしていますので、よろしくお願いします。
○町長(伊地知実利君)
 芋高生三議員の一般質問に順を追ってお答えをいたします。
 まず、1点目の行財政についての1点目から逐次ご回答を申し上げます。
 物価高や所得格差については、奄美地域に限らず、全国の過疎地域や離島地域が抱える大きな問題であると考えております。
 そのようなことから、奄美においては、さきの奄美群島振興開発特別措置法の改正に伴い、農林水産物の輸送コスト支援や航空路運賃への助成などができる奄美群島振興交付金が新たに制度化されました。また、ガソリン高についても、全国離島ガソリン流通コスト支援事業での支援がなされているところでございます。
 このような地域間の格差是正に向けた取り組みは、少しずつではありますが、改善しつつあると認識しております。財源などの課題が山積していることから、今後ともさまざまな政策に奄美群島広域事務組合や県などの関係機関と一体となり取り組む必要があると考えております。
 また、離婚率や生活保護率については、数値の上では確かに大島地区全体としては高い位置にあり、大変厳しい状況にあると認識しておりますが、生活保護率だけを見ますと、本町と与論町については全国及び県平均よりも低い数値を示しております。
 今後、世界自然遺産登録に向けた取り組みや地方創生関連事業での仕事づくりによる雇用の確保などを推進し、引き続き奄美群島広域事務組合や県などとの関係機関一体となり、安心して暮らしやすいまちづくりに努力する必要があるかと考えているところでございます。
 2点目に、昨今の防衛を取り巻く国際情勢につきましては、議員もご承知のとおり、北朝鮮による核開発やミサイル発射問題、中国による南シナ海での軍事拠点化、国内においては竹島や尖閣諸島問題、米軍基地移設問題など、さまざまな問題を抱えております。それに伴い、国のほうの政策といたしまして、南西地域の防衛体制を強化するため、奄美市や瀬戸内町へ陸上自衛隊警備部隊を新たに配備するなどの計画がなされる中、国民の防衛に対する関心は高まっているものと認識しております。
 つい先日の6月9日に、尖閣諸島周辺の接続水域に中国・ロシア軍艦が侵入、また6月15日には中国海軍の情報収集艦が口永良部島周辺の領海に侵入するなどの事象が発生し、中国や北朝鮮による挑発行為が激化しており、米軍及び自衛隊はさらなる挑発行為への抑止力として重要かつ最大の機能を発揮していると考えております。
 また、自衛隊におきましては、平成27年第4回定例会において議員へ答弁したとおり、ヘリコプターによる急患搬送や災害時の緊急対応など、さまざまな分野で民生支援活動を行っており、本町といたしましても、危険と隣り合わせというより、危険を回避するための大きな抑止力として、行政とともに国民の生命・財産を守っているというふうに受けとめております。
 3点目です。
 初めに、本町の財政状況から説明させていただきますが、ご指摘のとおり、平成26年度決算において、財政運営上の一つの目安となる実質公債費比率などが県下で最も高い数値となっていますが、これは他市町村に先駆けてのインフラ整備や防災、学校教育施設などの整備拡充に取り組んできた結果であり、一概に他市町村と順位のみを比較することはどうかと考えております。
 しかし、このようなことから、平成27年度から5年間を財政健全化対策集中期間として位置づけ、新規起債発行の抑制に努めるとともに、未収金対策や歳出抑制など財政指標の改善に向けた取り組みを行っているところでございます。
 このような財政状況の中で、新庁舎建設事業につきましては、事業費として約20億円を上限として、現在、事業者の募集を行っているところでございますが、計画中の新庁舎の基本方針として、町民の利便性向上に配慮した庁舎、災害時にも万全な体制で対応できる庁舎、情報セキュリティーなど高度情報社会に対応できる庁舎、省エネ・長寿命化など環境に配慮した庁舎、まちづくりの拠点となる庁舎など、5つの基本理念に基づいた庁舎機能を整備する計画でありますので、一定程度の規模と事業費は必要になると考えておりますが、この基本方針を尊重しながら、コスト削減に努め、シンプルで機能的な庁舎ということで計画しております。
 詳細な設計や事業費などについては、事業者が決定した段階で作業を進めていくことになりますが、桂議員のご質問でもお答えしたとおり、町民への情報発信に努めるとともに、町民の皆さんのご理解をいただきながら取り組んでまいります。
 次に、ふるさと納税についてでありますが、3月定例会以降のふるさと納税の取り組みについてですが、新しい取り組みといたしましては、6月1日から、インターネット上のふるさと納税総合サイトふるさとチョイスに参加し、和泊町のPRを行っております。
 ふるさとチョイスに参加することで、申し込み手続が簡素化され、クレジット決済も可能となり、より手軽に寄附ができるようになっており、寄附金の増大に期待をしているところでございます。
 またあわせて、役場内にふるさと納税推進プロジェクトチームを結成し、和泊町の特産品の洗い出しや新しい体験メニューの開発など、民間事業者などとの連携を図りながら、返礼品の充実やカタログなどの作成に向けて動き出しております。
 今後も、制度従来の趣旨を踏まえながら、本町の魅力を広く周知し、和泊町ファンを一人でも多くふやせるように、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、農業振興でございます。
 平成28年1月、平成27年度国庫補正予算さとうきび増産推進支援事業の公募があり、沖永良部さとうきび生産対策本部を事業主体として、単収向上対策のため、サトウキビの肥培管理対策事業を実施いたしました。
 事業内容としては、追肥用肥料の購入助成で、総事業費1億16万5,000円、株出受益面積961.6ヘクタール、肥料2万8,848袋分でございます。
 事業申請については、関係機関で協議をし、平成26年12月に策定した沖永良部高単収さとうきび栽培の手引きを参考に、サトウキビ専用肥料BB400を選定いたしました。BB400肥料は、従来のキビ配合肥料に比べて窒素成分の割合が高く、10アール当たり5袋必要なところ3袋で補える計算のため、労力の省力化が図られております。また、サトウキビ専用の緩効性肥料で、肥料成分がゆっくり溶け出し、キビの成長に合わせた肥料効果が長効きするタイプですので、環境にも配慮した肥料と言えます。
 議員ご質問の件ですが、本事業は国庫事業であり、厳しい採択要件などをクリアするため、前に述べたサトウキビ専用肥料を選定いたしたところでございます。
 農業振興の2点目でございます。
 沖永良部土地改良区の賦課体制につきましては、経常賦課金と水利用料金の2つの賦課体制で実施しており、賦課基準などについては土地改良区の組合員の方々で決定することから、無償にした場合の農産物の単収向上率の試算は実施しておりません。
 しかし、国営土地改良事業の実施を契機に、沖永良部島の畑地かんがい地域における農業の振興を図るために設立された沖永良部島畑地かんがい営農推進協議会の活動を通して、畑かんの効果などを普及・啓発しております。
 また、県農業開発統合センター徳之島支場のサトウキビの試験データによると、無かん水区と比較し1.4倍の増収がありました。飼料作物は、乾物収量で1.8倍の増収となり、限られた耕地面積を有効に活用するため、耕畜連携の取り組みも推進されております。
 花卉栽培においては、散水は必要不可欠であり、通水地区の拡大による安定的な用水の確保と災害に強い施設整備(平張施設・LED電照・非常用発電など)により、花の責任産地としての高品質の花を市場へ継続して供給することが可能となります。
 さらには、水利用効果の高い里芋の実証試験では、無かん水区と比較して2.2倍の収量となり、バレイショについても、植えつけ直後の散水により萌芽が早くそろい、単価の高いL・2Lの比率が多くなりました。
 これらの結果については、広報紙「畑かんえらぶ」や各作物研修会にて、農家の皆様へ情報提供を行っているところでございます。
 以上で壇上からの答弁を終わりますが、次からの質問については自席から、担当課長からも答弁をさせていただきます。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 芋高議員の教育行政についての質問にお答えをいたします。
 学校規模の適正化については、第1次和泊町教育振興基本計画の中で、活力ある学校としての適正規模の検討、地域とのつながりを大切にした学校像の策定、小中一貫教育の検討を視点に、現在、教育施策を進めているところであります。
 活力ある学校、地域とのつながりを大切にした学校づくりを目指し、各学校間の垣根を低くした合同学習等を効果的に進め、児童・生徒同士の望ましい切磋琢磨の場や、学び合い、高め合う学習環境の充実に努めているところであります。
 具体的には、小学校における4校合同の修学旅行、4校合同の宿泊学習の実施、中学校における長期休業前の合同学習会等を継続、充実させています。
 島内実力テストも、望ましい競争意識の醸成による生徒の学習意欲や目的意識の喚起につながっていると評価し、本年度は9月実施に向けて現在準備を進めているところであります。
 また、新規の取り組みとして、小学校4校合同交流学習の1回目を6月14日に実施しました。町内の小学校3・4年生が和泊小学校に一堂に会し、学び合い、高め合う学習を展開しました。10月には、5年、6年生が実施する予定であります。
 また、各中学校区の小中連携の成果と課題を踏まえた本町にふさわしい小中一貫教育を推進しています。和泊中校区、城ケ丘中校区それぞれにおいて、これまで育んできた学校・地域行事や郷土教育等の場での連携を土台に、さらなる小中連携の充実を目指します。現在、両中学校区では、小中連携部会が機能し、特別支援教育や指導方法改善等について共同の研修・実践が充実しつつあり、その成果を中1ギャップの解消、特に重点課題である不登校対策につなげるべく、取り組みの改善を図っているところであります。
 以上のような施策を推進しながら、平成29年度からの第2次和泊町教育振興基本計画策定に向けて、町民の声にしっかり耳を傾けつつ、中長期的視点に立った本町に最もふさわしい教育施策を進めてまいる覚悟であります。
 2点目についてお答えをします。
 議員ご指摘のとおり、子供の人格形成の土台は家庭で培われるものであります。本町の28年度教育行政の重点施策にも、家庭学習60・90運動の推進などを初め、家庭教育にかかわる内容が多く含まれています。特に、本町教育の最重点課題である学力の向上については、学校、家庭、地域がそれぞれの役割の充実、緊密な連携が不可欠であると考えています。教えることは学ぶことである、子育ては親育てなどの言葉がありますが、相互に学び続ける姿勢が大事であります。
 三者が連携して学び続ける場として、PTA活動の充実、特に学級PTAが親の相互研修の場として機能することが大切です。保護者主体の学級PTAのあり方などを学校と連携して検討していく必要があります。
 昨年度の和泊町PTA研究大会で、国頭小学校のノーテレビタイムの取り組みの発表がありました。その中で、1年生が家族とともにノーテレビタイムに取り組み、その様子を作文にしたため、親の前で朗読するシーンがありました。親が変われば子供が変わる、子供が変われば親が変わる、象徴的な事例で感動を覚えました。このような学校や地域を挙げての取り組みは、今度も継続・充実させてまいります。
 また、各学校で実施している家庭教育学級も貴重な研修の場であると考えます。
 先日、県の家庭教育学級研修会沖永良部大会が開催され、多くの町民が参加をされました。このような研修の場を通じて、各学校の家庭教育学級のさらなる充実が図られるよう取り組んでまいります。
 例えば、現在、生徒指導、学業指導上の課題となっている子供たちの携帯・スマホの使用については、ぜひ取り上げてほしい話題であります。携帯・スマホの使用による級友とのトラブルや睡眠時間の不足、学習への集中力への欠如などの問題は、緊急性の高い問題であります。
 子供たちのためなら苦労をいとわない親の姿は、今も昔も変わらないと思います。子供の問題を焦点化し、共有して、具体的な対策を実践する中で、親が学び合い、成長し合う場が生まれ、広がると考えます。
 家庭教育の現状は、急速に変化していることも確かです。親教育の必要性を届けるべきところに届いていない面があることは継続的な課題として、各所と連携の上、その充実に努めてまいりたいと考えているところであります。
○4番(芋高生三君)
 「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」、松尾芭蕉の辞世の句だったと記憶しております。私も夢追い人で生涯送りたいなと、でっかい夢を掲げ、今日まで来ております。
 さて、けさ、それは実は先週の金曜日、議運の中でありましたけれども、議員辞職勧告なるものを受けました。60年ちょっと暮らしてきて、この大ぼら吹きがそういう憂き目に遭うとは、ある意味ではまた想像も十分していたわけでありますけれども、自由奔放であり、やりたい放題であり、そのかわりやることはしっかりやると、厳しいことは厳しいと、言うべきは言うと、そういう人生を貫いてきた中での今回でございました。
 前の長き眠り抱きながら、帰って、息子や母ちゃんにも言いました。まあ、おやじがやるようにやればいいんじゃないのというのが息子の返答でした。その裏には、まさか、おやじ、逃げるんじゃないだろうなと、しっかりやれよという暗黙の目がございました。
 どうしたものかと考えていたところでありますけれども、世の中というのは広いようで狭いようでございます。いろんな方から、逃げるなよ、しっかりと追及しろよと、おまえしかできないんだよと、世直し人じゃ、しっかりせんとね、大変なエールといいますか、怒りといいますか、不満といいますか、全部こっちに降りかかってきました。
 そういった意味で、もうこれは逃げることはないと、腹をくくって、これは庁舎問題に絡めて、しっかりとまた町長の意見も聞きたいというところで、最後に回して、たくさん、8つほど項目を掲げてございますので、さっと流してみたいと思います。
 私は、本来、執念深い男でございます。やると言ったら必ずやると。だてに100町やっているんじゃないですよ。ゼロから始めて今日に至っております。
 そういったことで、この運賃問題、物価高、しかも低収入であると。一番立ち位置が、この大島郡というのが、我々が住む大島郡というのは日本一大変な立ち位置にあると思いますよ。自分で個人出荷し、運賃を払い、農協には一品たり出していないですよ、何回も言っていますけれども。自分で気づいているから、自分で払っているから、これがわかるんですよ。私は、人の言うことは聞かん。泥舟には乗ってもチュウブチには乗るなと、おやじがしっかり言っております。だと思ってやっていますよ。
 そういった意味で、執念深い男として、この数値を、ずっと同じことを最初から言ってきているわけでありますけれども、お互いはそういう立ち位置にあるということで、ぜひ、我が家にも3人孫がおりますけれども、かわいい、かわいいと思えば思うほどに、この子供たちの将来にこのままでいいのかと私は切実に思っております。
 そういった観点から、またちょっと皆さんにもお願いしながら、これは政治的に解決しなければいけない問題、そしてまた個人として、事業家として、一企業として努力ができる部分と、世の中には二通りあると思いますよ。
 執行部の皆さん、特にトップの町長、三役の皆さん、政治的に解決すべきものはしっかりと受けとめて、町民のためにやりましょうと言ってやっているわけだから、責任を持って、やっぱり解決の方向に向けて、具体的にしっかりしてもらわなければ困るということですよ。副町長が850万、町長が1,080万、教育長800万ですよ。退職金もあるようですね。90万掛ける月額の5倍掛ける4年ですね。1,800万、一期ごとにもらって、次の選挙へ挑戦すると。最近知って、ああ、さすがだなと、またそれもよかろうと。
 ところが、私は、町長の1,080万も全然高いと思っていないですよ。鹿児島銀行の支店が県内に約100前後あると思いますけれども、支店長クラスは1,000万超していますよ。郡内にいる校長先生は1,000万前後あると思いますよ。なぜならば、25%という僻地手当がしっかり条文にうたわれているからですよね。あの条文を見ると、おもしろいですね。文化的、経済的に不利性を改正するためにありますとうたわれています。だから、そういうありがたい条例もあるわけだから、21%の物価高を、ただ何も考えず、政治としてこのままでいいのかということでございます。
 そういったことで、これはまたしっかりと、先ほどから言っているとおり、執行部に要望し、ぜひ解決の道、改善の道に向かって、しっかりやっていただきたい。
 けさ、ガソリンの価格を聞いてみました。鹿児島で大体110円前後ですね。100円を切っているようですね。こっちのガソリンは140円ですね、前後ということで。大体30円、価格の差があるようです。ところが、これは民主党時代に10円の補助がしっかり加わっております。したがって、実質は40円違うんですね。そこら辺もぜひ、また検討、改善をお願いしたいところでございます。
 大山の自衛隊です。皆さん、ご存じとおり、名瀬のほうへは、大島本島へはLCCがしっかり来ていると。徳之島もジェットですよね。与論島、沖永良部には滑走路が短くて来れないという状況です。我が島には、こういう自衛隊というとんでもない基地があるわけですから、前からもお願いしているとおり、これはぜひ町長、両町連携をとりながら防衛省に訴えて、それなりにジェット化である、空港拡張で道路整備、いろんな意味で、幾らどうのこうの、世界遺産とかお互いの観光と言ったって、この整備がなければだめですよ。せっかくそこにいい施設があるわけだから、これは十分可能だということをその道の人に聞いております。
 ただ、政治のほうが動くかどうかだけですよね。両町が協力をして、端的に言いますとそういうことなんですよね。できないはずはないと、言わないのがおかしいじゃないのというぐらい聞いていますよ。ぜひ、町長、そのことに関して一言。
○町長(伊地知実利君)
 飛行場の拡張問題につきましては、今のところ1,350メーター、いわゆるジェットがおりられないような距離でございます。
 この件につきましては、もう何年になりますかね、1,200から拡張工事が行われまして、そのときに私どもも2,000メーターの拡張、ジェット用の拡張というようなことも地元からも要望してきたと、そのように思っております。
 しかしながら、国の政策として、2,000メーターの航空飛行場の拡張については、利用客数とかいろんな問題から実現はできなかったわけでありますけれども、150メーターの拡張ができたということでございます。また、これにあわせて飛行機の機種も変わってきておりまして、それに対応するような拡張工事でありました。
 今、芋高議員が言われております大山基地の附帯施設というようなことかと、そのように思いますが、今、道路などは、輸送の関係で和泊港から大山までというようなことから、越山から根折を通って中央線に通じる1線は、そのような輸送用の道路ということで防衛省の予算が認められたところでありますが、今、基地以外のまちには防衛省予算というのがなかなか導入できないのが現状でございます。
 そのようなことから、今、飛行場を防衛関係の基地にするのか、ここのはレーダー基地でございまして、そのような役割が違ってくるかと、そのように思いますので、直接飛行場の拡張には結びついていないところでございます。
 今の距離でも、自衛隊の輸送機につきましては、ジェットも着陸できるような状況でございますので、今、はっきり私どもから防衛省に拡張してくれということじゃなくして、運輸省ですか、航空局ですか、そこには拡張、いわゆるジェット化できるような飛行場拡張の要請につきましてはお願いをしておりますけれども、なかなか国の予算というのがつかない、そしてまた拡張については、今のところ、全然計画がないというような状況でございます。
 また、この件につきましては、しっかりと私どもも状況を見ながら対応していかないといけないと、そのように思っております。
○4番(芋高生三君)
 そういう、また道路が構想の中にあるということで、ちょっとはほっとしているところでございますが、この手を見逃す手はないと思いますよ、今後ね。ぜひ、両町で、これはまた両町でなければいかんと思いますよ。ぜひ、検討いただいて、前向きにばんばんやってほしい。なせば成る、何事もね。その気がないと何もできないと思いますよ。お願いしますね。
 ふるさと納税でありますけれども、当初から、これはまた取り上げております。友人、知人に、はっきり100万と140万していただきました。
 私が言いたいのは、何を言いたいかというと、ただ一つですよ。担当課長として、いただいたお客さんに対して電話したことがございますか、お礼を。
○総務課長(種子島公彦君)
 直接電話等でお礼を申し上げたことはございません。
○4番(芋高生三君)
 返礼品なるものがあると。そしてまた、町長は以前から誠意でもって応えるということが幾つかあっておられました。誠意というのは、この島内出身、町内出身の頑張っている皆さんは、これは誠意でもってやると。それなら、その誠意とは何ぞやと私は言いたいわけですよね。
 金額の多い、少ないは別として、担当課長として、三役として、報告はあろうかと思いますよ。きょうは100万ありました、きょうは20万ありました、1万、1口ありましたですよと。それに対して、名簿を持ってこいと。町長として、一言はありがとう、ふるさとを思う心に対して、ありがとう、大事に使わしていただきますよと、ただその一言だと思いますよ。どうですか、町長。
○町長(伊地知実利君)
 ふるさと納税のお礼につきましては、返礼品と同時に丁重なお礼状を添えて、この寄附をいただいた皆さんに、丁重にお礼を申し上げているところでございまして、今言う電話というのは、総務課長がお答えしたように、その都度その都度電話でしたことはございません。
 ただし、お礼状につきましては、今、芋高議員が言っている、ふるさとを思う皆さんの気持ちにお応えするような内容でお礼状は差し上げているところでございます。
○4番(芋高生三君)
 人は情けといってね、気持ちだと思いますよ。私が知る限りの皆さんに連絡をとってみますと、全然その感謝の意が通じないと、ただ表面的に文書でもってやっていると、もう二度としないですと。したらまた担当課長に、担当の皆さんに迷惑をかけているようであると、前から言っていますよ。そういう返答しか返ってこない。やるはずがないですよね、ふえるはずがないですよね、私は思いますよ。
 返礼品に対しても、ちょっとは考えてくださいよ。知恵がなかったら、ここに聞きにきなさい。発想を出そうが。というよりも、みんな、やっておるわけでしょう、大崎市にしても都城にしても、全国。それをインターネットで取り寄せてね、あれは盗みじゃないよね、知恵をもらうのは、あれは盗みじゃない。そういうところからも情報を得て、どういうことをやっているんだと。
 20億集めたら、この庁舎もできるわけですよね。私は、何回も言っていますよ、一声うなったら5,000万、二声うなるだけの力があると思っていますよ。あなたたちがそういう精神性をぴしゃっとやれば、お願いしますよとなったら入りますよ、それぐらい。お互いにそうでしょう、つながりがね。教育長も、高率のしっかりした成功者おられますよね。一声かけてごらん。何回うなり声あげられますか、教育長。
(「いいですよ、はい」と呼ぶ者あり)
○4番(芋高生三君)
 時間の無駄です。そういうことで、ちょっとは考えていただきたい。担当課長、町長、副町長。ちょうしぼらんか、しっかりせいということで、ふるさと納税、切り上げます。
 サトウキビの肥料、これは緩効性とかいろいろ町長から説明がございました。農家の皆さん、全く理解していませんよ。納得できないですよ。
 まあ、これは町長に言うべきなのかどうなのか、担当課長、まずその後の動きをお願いします。
○経済課長(武 吉治君)
 お答えいたします。
 沖永良部さとうきび生産対策本部の幹事会等においても、この件が、もちろん議員も出席の際でありましたが、やはり肥培管理が非常にいいということとあわせて、町長からもありましたが、緩効性肥料であり、今後、単収の向上、特に株出しにおいて見込まれるということで、今回、和泊町において402ヘクタール、1万2,000袋の注文がございまして、既に肥培管理のほうも進めているということでございます。
 以上です。
○4番(芋高生三君)
 緩効性肥料とかいろいろ、我々が直接味見をしてその肥料を判断できないところがちょっとみそのようでございます。
 でも、農家の声としては、選択の余地を残してほしいと。上から言われるからじゃなくて、キビ専用肥料もいいけれども、オール14もあり、尿素もあると。何種類かやっぱり設定して、お互いが使い勝手のいい、そういう選択の余地ぐらい残していいと思いますよ。国からの補助であり、県からの補助である縛りがあるかもしれないですけれども、地元からの、農家からの声をしっかり吸い上げて、農家の希望もかなうような施策を打ってほしいと思いますよ。
 ただ、上から言われたからといって、だらだらそういう流れでもって、しかも市販より高いですよ。私は、三百何十万過払いです、60町、70町歩とったらね。この議員の360万は要らないですよ、ばかみたいでね。また不適切な表現かもしれないと言われるかもしれないけれども、実際にそうですよ。怒り心頭に達する。何だ、この政策は。半額補助でありながら高いですよ、市販の肥料よりね。何たるじゃ。ちゃんと目を開いて、しっかりと数字を見て、議会も執行部も対応してくださいよ。
 水の問題も、これは知った瞬間から、私、腹を立てております。本島以外は、全部水使用料は無償なんですね。何で本島だけがそういうばかなところにあるのかと。周りがやっていることなら、それが当たり前じゃないのかと、そういう立ち位置でなぜスタートを切らなかったのかね。
 前も失礼なことを言いました。頭が悪いのか、顔がいいのかわからないと、ちっとはしっかりしてくれよということですよね。周りがやっぱりそういう、本町、本島以外はそういうことで準備があっておられるなら、本町、本島も当たり前だよ、これはね。その上でどうしましょうか、さらに軽減化に向けて努力をしましょうというのが私の発想からすると当たり前だと思いますよ。それが、今、こういうことになっていると。
 さて、担当課長、サトウキビが約750町、すごい貴重だよね。それで、畜産農家の草刈りですよね。ほか、また園芸とジャガイモ、いろいろあるわけですけれども、水かけをゼロにした場合にはどういう試算が出てくるのか。端的にお願いしますよ。
○経済課長(武 吉治君)
 水かけをしないとどういうことになるかという……
(「いや、無償にした場合」と呼ぶ者あり)
○経済課長(武 吉治君)
 無償にした場合。
 町長からの答弁の中にもありましたが、無償にした場合、どういう数字になるかという試算はしたことがございません。ただ、水をかけることによって、農業生産、言えば生産量が上がるという試算はしてございまして、先ほど答弁、町長がしたとおりでございます。
○4番(芋高生三君)
 750町歩のサトウキビに例えたら、水が無償になった場合には恐らく1トンは増収するだろうと。1トンというのは7,500となるんですよね。単純計算しても1億6,000万、7,000万に上る数字になると。サトウキビの場合は、この売り上げだけじゃなくて、経済効果というのがはっきりうたわれていますね、四、五倍はあるんだよと。したがって、8億ぐらいになるんですよね、サトウキビだけでね、経済効果というのは。
 当然、牛も草不足であると。カロリー計算すると、牛の飼料作物というのは、島内生産は50%に至っていないですよね。カロリー計算みたいですね。当然、粗飼料としての草も結構購買していると、外国産が入っていますよね。
 そういったことで、ぜひこういう数字に対しても、これは行政でなければできないことですよね、執行部でなければね。議会であり、執行部であると。個人努力じゃないですよ、これはね、水使用料をゼロにするといっているのはね。そういったところで真摯に受けとめて、やっぱりやる気を起こしてやってほしいということですね。よろしくお願いします。
 教育の問題でありますけれども、以前、そういうことを申しました。教育長の息子は甲陵出身であると。町長も、しっかりとマリスト学園にやっていると。私も、小6、中2のときに、母ちゃんくっつきで7年、鹿児島にいやったんですよ。やっぱり広く見せると、これは効果大だね。私は、個人のことながら、いい息子たち2人恵まれ、嫁2人に恵まれ、孫に恵まれて、おやじ、ありがとうと、その一言で私の人生は最高だと思っていますよ。
 やっぱり教育というのは、これは大きな問題だね。家庭でできる問題と、やっぱりこれも政治的にやる問題と、2通りあると思います。
 そういった意味では、教育長、長きにわたってこの教育長という席に座るわけでありますから、全くこの校区の皆さん、地区の皆さんの意向調査とか、出かけていってね、適正化とか、こんなありきたりの言葉使っていては何もならんと思いますよ、私は。いつまで同じことを言うんですか。恩師である先生に向かって、なかなか言いづらいところでありますけれども、これやっぱり公私混同しないと、当たり前を当たり前と言って当たり前だと思いますよ。
 そういう観点からも、この規模的成果とか合同学習をするとか云々ということを聞いていますけれども、全然現実味がないですね。
 学問というのは、やっぱりこれは刺激であり、出会いであり、努力であり、本人の信念であり、人知れず努力をする。学問というのは、どれだけとうといか。
 皆さん、町の職員は41歳平均で530万。県職は600万ですよ。
 もう一つ言い添えると、600万、41歳でもらっている皆さんは、僻地手当が150万あるんですよ。150万もらう町民の中で、女性で150万以上、パートに出たり仕事に出てもらう人が何人いるだろうかと。
 校長に至ってはどうなりますか。800万、900万もらって25%掛けてごらん。200万超してきますよね。そんなもんですよ、数字というのは。
 町職員が530万、県職は600万だね。一番高いのは国家公務員ですよ。700万ですね。一流企業は660万と。私たち郡民は、平均で200万である。和泊町は211万みたいですね。
 そういったことで、お互い、もうちょっとこの数字もしっかり踏まえながら、お互いどうなんだと。
 親御さんに言いたいですね。やっぱり学問させないかんですよ。私の一番仲よくしている、まだ46歳、兄貴と呼ぶ男は医者なんだけれども、2,500万稼いでいます。病院から1,500万、アルバイトして900万。私の知る医者、看護、何百人も使っている人なんか、医者は1日午前中のアルバイトですよ、集団検診ですから。7万から12万ですよ、アルバイト代がね。北海道札幌行っても、旅費から全部出て、そういう数字ですよ。
 我々は、お互いやっぱり子供を持つ、孫を持つ。そうなると、ボール蹴りをさせていいものなのか、ボール蹴りが悪いと言っているんじゃないですよ、それはそれとして大事に鍛えながら、心身ともにでありますから、文武両道ね、そういった観点からしたら大事だと思う。
 しかしながら、やっぱり学問をさせると、学問だよということ。そういう意味では、今の少人数でどうするんですか、教育長、ひとつ答えてください。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 先ほど、議員の質問の中にもありましたけれども、本町は4校合同の修学旅行、合同の集団宿泊学習、また合同の学習会をして、和泊町の子供は、小学校は4校あるけれども、やはり1つだと。そういう連帯感を植えつける意味でも、そしてまた隣の学校の生徒から学ぶという点からも、この修学旅行、それから宿泊学習、合同学習は私は大変有意義なものであると考えています。
 教育は、学力ももちろん大事だけれども、心豊かな子供を育てる、たくましい体を育てるということも大事であります。教育委員会は、毎年、学校訪問を4月から5月にかけてします。そのときに保護者のアンケートをとります。子供にどういう力を身につけてほしいですかという質問の中に、学力をつけてほしい、心豊かな子供に育ててほしい、たくましい体に育ててほしい、この3つはほぼ同じであります。
 教育の最終的な目標は、知・徳・体のバランスのとれた人間の形成であります。1カ所に偏ってしまっては困るわけで、和泊町の教育行政の推進は、知・徳・体のバランスのとれた教育の推進ということを重点に掲げて、和泊町、教育のまちにふさわしい人材の育成に努めているところです。
○4番(芋高生三君)
 おっしゃるところは重々承知しております。また、言ってることをやっておられるということもわかりますけれども、ただ、昔から言っているとおり、この永良部の島という立ち位置をやっぱりお互いの頭の中から、念頭から外してはいけないと思いますよ、三役の皆さんね。
 離島といっても、専門家が言っているので乖離あるんですよ。子供たちもしょっちゅう、ぽんと飛んでいって、鹿児島市内へ行って、天文館でも中央駅でも買い物ができる、食事も楽しめる、桜島もしっかり見ていると。
 春と言えば桜だよね。桜は季語は春じゃと。こっちでは桜の季語はいつじゃといったら冬と言って先生にお叱りを受けた記憶がございますよ。だって、桜、冬に咲いているんだもんと。そういう、それだけの立ち位置が違うんですよ、永良部はね。日ごろの刺激がないでしょう。県職やら異動で、全然子供連れて来んですよ。
 私のときは立派な友達がいたから、1日5時間しているんですよということで、私、刺激を受けました。教育長との出会いもあり、いい人生を送らせてもらっているわけでありますけれども、出会いがあり、その出会いを生かすだけの知恵、本人の努力、執念、刺激がないとだめですよ、これは。私の時代に5時間ですよ。鶴丸の平均時間が5.5時間だったですね、とったら。おかしいですね、お互いに。昭和の何年の話じゃ、あれ。鹿児島の人ウソつくんだなと最初思ったですよ。しっかりと覚えていますが、下宿の友達は2時半まで勉強するの、当たり前だね。12時まで寝るの、俺だけじゃ。私1人ですよ。皆さん、みんな2時半までね、日曜日はしっかりと朝の8時、9時まで勉強しています、土曜日は。それから起きて、食事をして、また同じ繰り返しじゃ。学問をしたら数字がどうなるのか、就職したときに。立派な職につき、立派な人生を保証され、お互いつながりを大事にして楽しい人生が待っていると。
 通常はそういうことなんですけれども、全部が全部そういうわけではないでしょうけれども、とりあえずはそういうことで、教育のまちを掲げている本町としては、教育長、ひとつ、合同学習とか、学期に一遍とかだけじゃなくて、毎週ぼんぼんやればいいですよ。その延長上で、ばっとなるはずですよ。
 今帰仁という、きのうの小さなもっとこの、行ったですけれども、まあ、94人ということがあったですね。1町1小学校ですよ。スクールバスにかえたら、田舎の人がみんな、教育の環境は同じですから、田舎のほうに帰ってきたんだって。教育長は45歳だったかな。若いほうがいいですよ。私の友達も、最初は4人いたですけれども、ここにね、もう3月に2人やめ、定年を迎えて、寂しいこの世界になりました。私も、おくればせながらこの8月でありがとうと、ご苦労ということで、皆さん世話になりましたで、やるつもり、もちろんやりますよ。
 そういったことで、ひとつ教育長、この永良部の島という立ち位置を忘れずに、ぜひ政策を打ってほしい。本土と違うんですよ。串木野とか、そこの人は、皆さん、車でしょっちゅう鹿児島行く、刺激を受けているんですよ。塾も行ける。金もそんなに要らない。当然、周りにそういう友たちが、しっかりとレベルの高い皆さんがいると、スポーツの面でもそうですよね。特に学問の場合はそういうことが言えると思います。
 そういった立ち位置をぜひ、ひとつしっかりと理解、把握をしながら、教育行政を改善、改革して、在任期間中に頑張ってくださいよ。在任期間中、何もなく、大過なく、問題起こさずに、エネルギーが要るわけですから、やるということはね。そういったことで、やるんじゃなくて、ひとつエネルギーを出して、改善、改革、島の子供たちのために、未来のある、夢のある方針を定めてほしいと思います。
 先日、大城小ですか、6年生が1人ということで、お互いは先輩として何もできなかったなと、行政として、議会として、あの子供に100回も頭を下げたいぐらいです。一議員として、何もできなかったなと。あの子供たちは、もう二度とないですよ。今いる子供たちも、十何名とか、10名割っていますよね。その中でどうして切磋琢磨するんですか。いずれは荒波の中に、東京、大阪の大都市のとんでもない人間の中へ入っていくんですよ。そんなちょろちょろしたことを言っている余裕があるのかと私は言いたいね。
 賛否両論、いろいろあるでしょうけれども、そういったところでやっぱり厳しくは厳しく、当たり前は当たり前として、立ち位置を踏まえて政策を打ってほしい。
 何もしないのが一番楽だね。私、そう思いますよ。でも、性格上、こういう男であるから、これはこういうことでございます。そのかわり、喜びもそれは大きいですよ。旅行もできる、仕事上に北海道に何回も飛んでいますよ、営業も兼ねてね。旅行も行ける、温泉も行ける、飲み屋も行ける。結局、経済力だと思いますよ。経済力イコール努力であり、学力であり、そういう意味で、ぜひ町民の皆さんにやってほしい。
 そして、この教育というのは、やっぱり親の力であると、そういうことで、お互いは島に住んでいる上で、なかなか刺激が親御さんにはないと。本町にもたくさんいますよ。4名とも鶴丸出で、4名とも東北大、都立大、慶応とか、鹿大とか、親御さんいるんですよ。医者にみんな育てている親御さんもいる。学問、学問と言うつもりはないですけれども、やっぱりこの学問がいかに大事であるかという話題を常にお互いで持っていただいて、そして少しでも勉強してもらおう。学問したら親御さんも助かるんですよ、入学金は安い、しかも就職に対して、人生に対して有利に展開するわけだから。
 そういう総合的な、トータル的な発想でもって刺激を与えることができる部門については、教育委員会として、またぜひひとつ取り組んでいただいて、頑張っていただきたいと思います。
 教育長、ひとつその意気込みを聞かせてください。どういうふうに取り組むのか、教育長、あと残された在任期間をぴしゃっとやりましょうと、うたってくださいよ。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 ……(録音漏れ)……信用しています。人づくり、健康づくり、土づくり、花づくりであります。私は、芋高議員が話されたように、人づくりの基本は教育であると思っています。そしてまた、地域の発展は、やはり教育にかかっていると思います。
 芋高議員は、島の置かれている立ち位置をよく理解して教育行政を推進してほしいというお話でありましたけれども、私もこの立ち位置をよく理解をして、和泊町の教育行政を推進していこうと考えています。
 以前、私は、ある離島に勤務をしたことがあります。その勤務した離島で、こういう話がありました。先生、お酒を好きなそうだけれども、酒いっぱい飲んでください、しかし教育はしっかりしてくださいという話がありました。なぜ、教育をしっかりしなければならないのかと。この島は小さな島ですと、子供たちみんなが島に住んでもらっては困ると、次男、三男、家の跡を継ぐ者以外は島を離れて生活しなければならない、こういう子供たちが都会で生活するために、我々が親として与えられるものは何か、これは学力だと、豊かな心だ、たくましい体力だ、そういうものをしっかり身につけてくださいという話がありました。私は、永良部も同じだと思っています。
 これからは、やはり親の方々にも地域の方々にも、いかに教育が大事かということを認識させる必要があると思います。芋高議員が質問されたように、親にそういうことを認識させるためのいろいろな方策を講じて、子供にやる気を起こさせるような、そういう親の育成、地域の育成、そして学校でそういうことに取り組んで、子供たちが積極的に何事にも打ち込んで、そして和泊町の将来を担う人材を育てていかなければならないと考えて、第2次の教育振興計画の中にはそういう施策を盛り込んで、これからの実践にしていきたいと考えているところです。
○4番(芋高生三君)
 教育が人間形成の基本であると、学力というのは、これはとうといものであるということで、ひとつ教育長、残された在任期間の中で大きな足跡を残すように頑張っていただきたい。方策を練ってください。よろしくお願いします。
 さて、今回の本題に入りたいと思います。
 先ほど、こうして議員辞職勧告というのを受けました。その主な理由は、新庁舎建設に私が一部町民を扇動して反対していることが、昨年12月議会で決定した議会の意思を無視し、ルールと秩序を乱したと書かれています。
 私は、町民を扇動したこともなければ、扇動する気もありません。辞職勧告の内容が事実と違うばかりでなく、議会の存在意義、議会は何のためにあるんだろうと、存在意義を疑うような中身であると思いますよ。
 庁舎問題についての質問として、これから、町民のご理解をいただきますように質問させていただきます。
 いつもは、私は、こういう文書は書いてきません。ただ、その場で思いつきでやってまいりました。しかしながら、町民の熱い思いと、どうしてもこれを取り上げて、やるべきことはやれと、言うべきは言ってくれということで後押しがございまして、これは避けて通れないと覚悟を決めてここに立っているところでございます。
 さて、私のこの辞職勧告決議の中で、昨年12月、ことし3月議会の中で、庁舎建設については議会としての意思決定がなされており、そのことについて問題にするのは議会のルールと秩序を乱したことになるので、今さら口を出すなと言わんばかりに書かれてあります。今回の一般質問には、6名中4名の議員から庁舎について質問が出されております。その理論からすると、4名とも秩序を乱していることになります。
 私は、議員として、予算の議決からその執行状況、結果まで、執行部と一緒に議会が責任あるものと思っており、予算を決めたから、あとはどうなっても口を出さないというのでは、町民から負託を受けた議員として十分な足跡を果たしているとは思えません。
 今回の新庁舎問題について、議会と語る会の中で、町長から、さまざまな町民から、さまざまな疑問や質問が出されたり事業推進する中で、応募が1社であり、その1社も失格になったとの新聞報道がなければ、今ほど関心を持たれなかったかもしれません。なぜかというと、一つには、執行部から財政は大丈夫と言われていたこと、もう一つは、町民のアンケートで大多数が賛成していると聞いたからでした。執行部から庁舎建設が提案されたときに、もっと十分な議論をしていたらと反省するばかりです。
 私の辞職勧告には、庁舎に反対するのが、ごく一部の町民であるかのように書かれていますが、私は6月14日付、新聞報道の後、町民からいろんなエールをいただいております。この会の立ち上がった理由が、立ち上がったということはとてもありがたいことであると、ぜひ頑張ってくれと、それはもう三役のほうにもきちっと回っていると思いますよ。そういう町民からの、もう何十通ですかね、電話からいろんなものが来ております。そういったこと、一部の町民であるということに対して、ちょっと私も不信を抱いております。
 町長にお尋ねします。
 町長は、今も、辞職勧告に書かれたように、反対しているのは、ごく一部の町民だと考えていますか、ひとつお答えいただきます。
○町長(伊地知実利君)
 私が、一部の町民が反対をして運動しているということを、一度も言ったことはございません。ただ、これは、町民にはいろんな意見があるかと、そのように思っております。事業を推進しようという意見もあれば、もっと慎重にしたほうがいいんじゃないのか、やめたほうがいいんじゃないか、いろんな意見があるかと思います。
 そういうことを、私どもは総合的に内容を精査しながら、私どもの和泊町に適正な規模の庁舎はどういうものであるのか、適正な予算はどういうものであるかということは、今まで報道でありました。また、議決もいただいた1.7倍、20億余り、そういう数字がひとり走りしているような感がしているわけでございまして、陳情を受けながら、お答えしたように、その内容については、これからだということを説明したつもりでございます。
 決して、一部の人たちが反対しているということを私は一度も言ったことございませんので、ご理解をいただきたいと思います。
(「議長、ちょっといい」と呼ぶ者あり)
○議長(和 正巳君)
 ちょっと待ってよ。
(「関連質問で……」と呼ぶ者あり)
○議長(和 正巳君)
 だめですよ。
(「動議ですか」と呼ぶ者あり)
(「動議」と呼ぶ者あり)
○議長(和 正巳君)
 動議。今、動議がかかりましたが、動議に賛成の方。
○4番(芋高生三君)
 いやいや、これから、これやる、じっくりやるということですよ。別に動議に係る問題じゃないと思う。
○議長(和 正巳君)
 しばらくの間休憩します。
(「通告されていない事項なので、こういった……」と呼ぶ者あり)
○4番(芋高生三君)
 通告じゃない、これは庁舎問題、ちゃんと書いてあります。
(「辞職勧告に関することはテレビ放送されていると思うので、全協とかでやってほしいと思います」と呼ぶ者あり)
○4番(芋高生三君)
 全協じゃなくて、これはこれで出していますよ。前も、行政報告の後、そういうことがあったけれどもね。
(発言する者あり)
○4番(芋高生三君)
 あなたそんなことを言うと、また後で大変なことになりますよ。これは私の権利でやっている。別に、そんな動議をされるような問題じゃないと思いますよ。
(発言する者あり)
○4番(芋高生三君)
 最後まで聞いてくださいよ。
(「庁舎建設はいいんですけど」と呼ぶ者あり)
○4番(芋高生三君)
 庁舎建設も含めて、含めてだよ、これは、よく聞いてください。
(「勧告に関しては」と呼ぶ者あり)
○4番(芋高生三君)
 私は、ちゃんと冷静に書いていますよ。議長、お願いします。
○議長(和 正巳君)
 ちょっと待ってください。
 それでは、一応、我々の場合は通告制になっておりますので、議会のルールでの……
○4番(芋高生三君)
 いやいや、町長に聞いている。お尋ねしているんですよ。
○議長(和 正巳君)
 ということで……
○4番(芋高生三君)
 一部の人なのかと聞いているわけだから。
○議長(和 正巳君)
 辞職勧告にはなっているけれども、この勧告はそういった関係ないです。
○4番(芋高生三君)
 うん、それはわかってる。
○議長(和 正巳君)
 議会の意見を勧告したということで。
○4番(芋高生三君)
 はい、わかりました。
○議長(和 正巳君)
 町長にそれを聞くのも。
○4番(芋高生三君)
 いやいや、一部の人かどうなのか、これから庁舎建設ですよ。最後まで聞いてみてください。
○議長(和 正巳君)
 よろしいですか。
○4番(芋高生三君)
 俺も理路整然と、頭は悪くないですよ。しっかり書いているつもりですよ。お願いします。
○議長(和 正巳君)
 それでは、芋高生三君。
○4番(芋高生三君)
 ここで一つ、通告はしていなかったですけれども、今の問題が出ましたので、あえてここで事前にお願いしてあったところでございますので。
 担当課長、このサンサンテレビに関して、今回のこれ、どうしてもこの住民の中でこれだけは聞いてくれという強い要望がございまして、これは無視できんということはあえて申し上げますけれども、まだ時間内ですから。
 議長を初め、報告会においては、サンサンテレビがしっかり来ますよと、放映されますよと。それぞれに与えられた役職は、しっかりと勉強して、恥じないように準備してくれという声でございました。
 住民のほうから、いろんな、当初からばんばんと、はっきり言えば議会のほうが全く説明、十分なところ、していないですよ。そういう状況であり、そういう大変な状況になったところが、早々とそれは引いてしまっていたですね。あと3会場もなかったですよ。これはどういうことなのかと。私は、事務局にも、けさも確認をしました。ちゃんと要望してありますということなんですけれども、ひとつお答えいただきたいと思います。
○企画課長(川畑裕一君)
 テレビ放送につきましては、議会と相談をした上で、第1回目のやすらぎ館を取材して放送するということで相談してあったというふうに私は聞いております。
○4番(芋高生三君)
 議会で、よく整合性という言葉が言われるわけでございますけれども、そういう観点からも、私はちょっとこの問題は町民が不満を言うのは当たり前だと思いますよ。町民が一番、この12年ぶりに議会報告をやると、一体どういう内容なんだろう、どういう人がどういう発言するんだろうと一番興味を持っていたみたいですね。
 ところが、ちょびっと放送されて、あとは知らぬがごとく、一体どうなったんじゃと、おまえは議員としてどうだったの、これはどういうあれがあったのと、内容がね、そういうことでございましたで、今なんですよ。これは、あとは町民が判断するでしょう。
 そういうことで、次に移ります。
 先月開催された議会と語る会の中で、町民から庁舎問題に対してさまざまな疑問や質問が出ましたが、町民が納得する回答のできる議員は余りいませんでした。当然、そのことは議長から町長に伝えられていると思いますが、町長は町民の疑問・質問に対してどのように対応されたか教えてください。
 また、議長から文書による報告でありましたか、それとも口頭での報告だったのか、お尋ねいたします。
○町長(伊地知実利君)
 議会報告会のことにつきましては、議会のほうも、今議会に向けた取り組みのために、町民への報告の内容につきましては正式にはまとまっていないと、そのように思いますが、また、そのまとまったものの、いわゆるその報告会の中でも、私どもで、議会のほうでしっかりまとめて文書でもって報告しますというお答えをしているのは報道の中でも見てあります。
 その内に、しっかりとした議会報告会の雰囲気というか、意見というか、そういうものについては、私どものところに文書でもって来て、私どももそれについて十分に対応できるようなことはできるかと、そのように思っておりますので、これは議会の、全協やそういう中で十分に議論されるものだと、そのように思っております。
○4番(芋高生三君)
 時間がちょっと迫っておりますので、足早に進みます。
 町長の答弁をもって、あとは皆さんが判断するでしょう。端的にお願いしますよ。
 次の問題ですね。
 現在、反対しているのが一部の町民であったとしても、町民の声は軽視するべきものとは思いませんが、町長はこの少数派の声についてはどのような対応をするつもりですか。
 私の辞職勧告には、重要な議会の意思を無視しとなっていますが、本当に重要なのは議会の意思でも執行部の意思でもありません。それは、町民の意思であり、意向であって、その町民の声を無視することは、本来、本末転倒だと言わざるを得ません。町長の見解をお尋ねします。
○町長(伊地知実利君)
 この件につきまして、議会は議会の中で議論をして出した決定でございますので、私が議会に対して、ああですよ、こうですよという立場ではないということはご理解いただきたいと、そのように思います。
 庁舎建設につきましては、これまでも、全協の中でも議会から私どものほうに要請がありまして、説明をしてくれというような要請がございました。真摯にこれを受けとめて、それぞれの担当が何回も足を運んで説明をしたと思います。冒頭にも申し上げましたように、区長会の皆さんにも4回ほど、その都度その都度、節目節目で説明をしてあるとお答えしたところでございますが、少数派の意見だからどうのこうのというものじゃなくして、私は陳情を受けたときに、あの数字はそのとおりやるという問題じゃない、見直すべきところは見直して、しっかりと庁舎建設については、町民の安心・安全の形成には庁舎が一番核になるかと、そのように思うし、さきの熊本の地震においてもああいう状況でございます。
 今、私が言いましたように、築60年を余る庁舎、与論町では四十七、八年の庁舎が建てかえという問題が出ております。知名町においても、四十七、八年の庁舎を建てかえるという問題が真剣に議論をされているところでございますので、私どものまちとしても、いつまでもこれを先延ばしにするということはできない。
 今、皆さんの意見がありますし、またいろんな町民の皆さんからも、芋高議員にはそういう意見があったかもしれませんが、私どものほうにもそれなりの、電話なり口頭でいろんな注文もあります。私ども、賛成派の、推進派のチームをつくって陳情しましょうかと、そういうことはやめてくださいと、町を、せっかく先人たちが築いてきた和泊町という気風を崩すことになります、二分することになりますので、これだけはやめてくださいということでお答えをしているところでございまして、私は、少数の意見だからこれは聞く必要ないとか、そういう問題じゃないと、いい庁舎を、町民のためにどうあるべきかということはこれから真剣に考えていくということでお答えしてきたと、そのように思っておりますし、芋高議員の前でもそういうことを申し上げたところでございます。
 以上であります。
○4番(芋高生三君)
 あと二、三点ありますけれども、これは割愛して、次に進みます。
 次に、新庁舎計画の中身についてですが、計画では金利を4.4%として計算され、3億余りとなっていますが、マイナス金利の昨今から考えると余りにも高いのではないでしょうか。もし、この計画を進めるとしても、町民誰もが納得するレベルの金利で再計算すべきだと考えますが、町長はいかがでしょう。
○町長(伊地知実利君)
 先ほどから申し上げておりますように、庁舎の基本計画の中ではあれだけの数字が上限として定めてございます。それは当然、金利というのは変動相場でございますので、変わってまいります。契約時点にどうなるかということをはっきり言えないものですから、ああいう大まかな数字が出されて、それが誤解を招いた一因になったかと思いますが、そういう面も、建物の中身も、その金額も、どうなるかということを、これから委員会をつくって、真剣に議論をして、町民の理解の得られるようなものにしていくためには、これからが時間をかけて検討していく問題でございますので、金利がどう、これがどうということよりかも、今後、業者が確定した暁にはそういうものが議論されてくるということでございます。
○4番(芋高生三君)
 新庁舎は4,800平米となっているところでありますが、町は今後、町人口をどのように推移していくものとしての庁舎面積を決定されたのか、町民に算出経緯を教えてください。人口が減少するとすれば、職員数も減少する中で、4,800平米が過剰な規模でないことを説明していただきたいと思います。
○町長(伊地知実利君)
 今、地方創生の中では、まち・ひと・しごとという大きな三本柱を上げて、それぞれのまちで成長戦略ビジョンを定めながら、どう人口の減少に歯どめがかけられるのか、仕事をどう生み出せるのかということが、今、成長戦略のビジョンの中で計画されているところでございまして、これに向けて私どもは取り組んでまいらなければいけないと、そのように思っております。
 成長戦略ビジョンの中での本町の人口推計にいくと、計画では、平成47年には六千ちょっと超えるぐらいに推計をしているところでございます。それに向けて、町としてどういう政策があるか。もちろん、住宅政策もあるでしょうし、仕事の政策もあるでしょうし、農業振興もあるでしょう。そういうことを取り組みながら、どう、まちの振興を図っていくかというのが大きな柱になってくるかと、そのように思います。
 今、先ほども言いましたように、建物の面積、予算の規模、そういうものについては、これから真剣に議論していくということでございます。
○4番(芋高生三君)
 次に、財政面についてお聞きしたいと思います。
 本町は、財政状況が県内ワーストワンと言われていますが、具体的に何が悪いのか、そしてそのことが今後の町政にどのような影響があると思われるのか、町長はどうお考えなのか、お尋ねいたします。
○議長(和 正巳君)
 まず、総務課長から答弁して、後に町長にしてもらいます。
○総務課長(種子島公彦君)
 これまでの庁舎建設についてのご質問の中で答えておりますけれども、財政指標であり、財政力指数、それから経常収支比率、実質公債費比率が非常に現在悪い状態であると。しかしながら、桂議員の質問にも申し上げましたけれども、早期健全化基準には全然まだ及ばない数字でございまして、今後、これは改善されていくものと思っております。
 現在、平成27年度の財政力指数、決算統計の中で財政力指数等も試算をしているところですけれども、途中経過ではございますが、かなり改善されている状況も予想されますので、今後は経常収支比率、それから実質公債費比率、そして将来負担比率については、平成32年、33年ごろは一時的に高くなると思いますけれども、それ以降は起債の発行額等も抑えてございますので、徐々に財政指標もよくなって、経済のほうもよくなっていくのではないかというふうに、今、考えているところでございます。
○町長(伊地知実利君)
 数字、詳しい数字につきまして、今、総務課長がお答えしたとおりでございますが、町といたしましては、行財政改革推進委員会というのが設置されております。その中でも、真剣に今後の本町の財政、行政をチェックしながら、いろんな各界の代表で組織する会で毎年真剣に議論をしているところでございますので、私どもがやりたい放題というか、言葉悪いですが、暴走は決してできないということになっておりますので、総務課長が言いましたように、年々年々、起債残高については償還をしていくわけでございますし、また職員全てが一つの目標に向けて努力していくことによって、その財政の状況なども十分に改善できていくと、そのように思っております。
○4番(芋高生三君)
 先ほど来、千葉大学の大塚先生という名前がよく出てまいります。大塚教授ですね。教授が本町の財政を診断した結果がインターネットあたりに載っておりますけれども、その内容を見ますと、和泊は今後、今ある施設の全てを維持していくお金はないと書かれています。なぜ、このような診断がなされたのでしょうか。
 私たちは、執行部が言う、財政は大丈夫という言葉と、大塚教授のどちらが正しいのか判断できませんが、大丈夫の中身を具体的に説明し、だから大丈夫ですよと町民に説明をお願いします。
 また、大丈夫と言うのであれば、私たちは今後、公共料金が値上げされることは当面心配しなくてもよいと思いますが、いかがですか、ひとつお願いします。
○総務課長(種子島公彦君)
 昨年、大塚先生等をお招きして、バランスシートの状況等も診断していただいたところでございますけれども、現在、本町が保有している1人当たりの財産というのは約610万円ぐらいというふうな試算をされているところでございます。
 将来にわたって、このような公共施設を維持していくのが大丈夫かということでありますけれども、これから当然老朽化する施設もございますけれども、そういうところもまた、今、そういう施設の総合整備計画等も策定中でございますので、そういうのも勘案しながら今後検討していきたいと思っております。
 また、公共料金等については、今後の住民の動向、それから経済の動向等がありますので、一概に高騰するとか安くなるとか上がらないとかということは、現在は判断できないと思いますので、そこは今後の状況を勘案しながら、また役場の関係課で公共料金等については相談しながら賦課していきたいと思っております。
○4番(芋高生三君)
 最後に、私が、この庁舎問題はもっと時間をかけてじっくり町民と議論すればよいと言ったところ、ある議員から、それまでに災害が発生したら、芋高、おまえは責任がとれるのかと言われました。このようなばかな質問して申しわけありませんが、災害はいつ発生するかわかりません。もし、庁舎を建築中に、完成するまでに災害が発生したとした場合、誰かが責任をとらなければならないことになるのでしょうか。
 現在の庁舎が老朽化していて心配だということであれば、工期も短く、費用も少なくて済む既存施設を改修、利用することはどうでしょうか。どの施設が適しているのか、どのように改修し、費用はどれくらいかかるのかなど、町民とじっくり議論すればよいと思うのですが、町長はどう思われますか、お尋ねいたします。
 もし、事故が起こったとき、災害が発生して、これは誰かが責任をとることになるのかということですね。それと、この改修に向けてのご意見をお尋ねいたします。
○町長(伊地知実利君)
 災害が起きたときには、その対策本部を組織するときに、本部長は当然、私が本部長になるわけでございます。災害が起きたときに、どう誰が責任をとるかというのは、自然災害でありますので、私は責任ありませんということは言えないと思います。
 町民の生命・財産、そして安心・安全を守るためには、私は全力でこれに傾注しなければいけないと、そのように思っておりますし、これまでの災害を受けた市町村の報道などを見ますと、いかにトップの責任というのが、どこでどう判断するかということで、非常に大きな災害が起こるし、また被災者が出てくるというようなことがありますので、そのいろんな判断をするのは、やはり対策本部に集まる職員と、そして消防団関係者と十分に議論しながら、避難勧告を出したり、いろんなことをしていかないといけないと、そのように思いますので、当然対策本部の本部長がやはり総指揮でございますので、責任はあるかと、そのように思っております。
 そのようなことから、安全に、町民の安心・安全なまちをつくるためには、核となる庁舎が必要だと、そのように私は思っていますし、新聞で見たところでございますが、与論町などは、熊本の被災を受けて、今の庁舎ではもたないということで、仮庁舎に移転をしようという記事を見たことがございます。そしてまた、知名町のほうも、真剣に庁舎建設について議論を始めようとしているところでございまして、一歩先んじて本町の場合は庁舎の件に取り組んできたところでございまして、着々と計画が進んでいるところでございますが、先ほどから言いますように、ただ基本計画があるから、このとおりやるということじゃないということは申し上げておきたいと。
 しかしながら、庁舎はいかに大事であるかということは芋高議員もご承知のとおりだと、そのように思っておりますので、計画は計画として進めてまいりたいと、そのように思っております。
○4番(芋高生三君)
 いろいろ語る中で、町民の皆さんの声がよくございます。史上始まって以来の執行部であり、議会であろうかと、実に、私も含めてですよ、残念だなと。いろいろ議論するところでありますが、どうやら町民は執行部、議会を向いていないようですよ。
 私も残念で、何とかということで考えたいところでありますが、お互いはもうちょっと現実から目をそらさずに、直視して、やっぱり改善、改革、エネルギーが要ると思いますよ。あらゆること、こうしてずっと4年間やってまいりましたけれども、全然改善の余地がないね。できそうなことなんだけれども、なぜできないのかなと、今、ちょうどそこについているのかなと、そういったところで町民の、今、機運が盛り上がっているんじゃないかと、私はそういうふうに見ております。
 ちょっとこの箇条書きにしたのは、町民の皆さんが聞いてくれということを文書にしてみただけでございます。町長の判断を、意見を聞いて、町民がどう思ったのか、またこれからどうするのか、またしっかりと町民の声にも耳を傾けて頑張っていただきたいと思います。
 私ごとでありますけれども、こうして縁あって4年間、360掛ける4だね、1,440万、公金をいただきました。ありがたいね。それなりに提言もしたところでありますけれども、なかなか思いが至らぬところもございました。人格的にもこういうことでございます。そういうことで、これからまた常人として、自由奔放に人生を楽しんでいきたいと、そういうことで、町民の皆さんに血税をどうもありがとうございましたとお礼を言って、質問を終わります。どうもありがとうございました。
(「議長」と呼ぶ者あり)
○議長(和 正巳君)
 時間もあるから。何か答弁があるのか。
(「いや、芋高議員にちょっと私ども土地改良区の担当課長として一言、勘違いされると困りますので、言いたいことがあります」と呼ぶ者あり)
○議長(和 正巳君)
 質問に対して。
(「いや、発言に対して、ちょっと担当課長として」と呼ぶ者あり)
○議長(和 正巳君)
 時間大丈夫。
(「できませんか」と呼ぶ者あり)
○議長(和 正巳君)
 もうだめ。はい、帰って。時間を守ることは原則でございますので。
 これで芋高生三君の一般質問を終わります。
 ここで休憩します。
休 憩 午後 2時33分

再 開 午後 2時50分
○議長(和 正巳君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 先ほどの芋高議員の一般質問の中で、水料金について誤りの発言がありましたので、それを訂正したい旨申し出がありましたので、これを許します。
○4番(芋高生三君)
 水使用料が無償であるという表現をいたしました。もちろん、普通畑は幾ら、また施設等は幾らという基本料金がある上でのこの水使用料、水を使う分に対してということでございました。ちょっと誤解があってはいけないので、課長のほうから指摘があり、了解しました。また、よろしくお願いします。
○議長(和 正巳君)
 課長、よろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)