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更新日:2021年3月23日

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第2日

発言者

東 弘明

発言内容

 平成29年第3回和泊町議会定例会会議録
平成29年9月13日(水曜日) 午前9時30分開議

1.議事日程(第2号)
 ○開議の宣告
 ○日程第1 会議録署名議員の指名
 ○日程第2 一般質問
        ・東 弘明議員
        ・中田隆洋議員
        ・池田正一議員
        ・喜井和夫議員
        ・川畑宏一議員






 ○散会の宣告


1.本日の会議に付した事件
 ○議事日程のとおり

1.出席議員(12名)
  議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
    1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
    3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
    5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
    7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
    9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
   11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

1.欠席議員(なし)

1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
事務局長 田原義仁君 書記 芋高洋一君

1.説明のため出席した者の職氏名
職   名 氏   名 職   名 氏   名
町長 伊地知実利君 耕地課長 亘 禎一郎君
副町長 前田修一君 土木課長 皆吉泰智君
総務課長 種子島公彦君 会計課長 永山美智代君
企画課長 川畑裕一君 生活環境課長 和田清良君
税務課長 東 茂久君 教育委員会
               教育長 逆瀬川勝久君
町民支援課長 高田清蔵君 教育委員会
               事務局長 美野忠徳君
保健福祉課長 瀬川光雄君 農業委員会
               事務局長 東 敏仁君
経済課長 武 吉治君

△ 開 議  午前 9時30分
○議長(永野利則君)
 皆さん、おはようございます。
 これから本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

△ 日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(永野利則君)
 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、前利悦君及び中田隆洋君を指名します。
日程第2、一般質問を行います。
 それでは、順番に発言を許します。
○5番(東 弘明君)
 おはようございます。
 公明党の東でございます。この第3回定例会で、当選から1年を町民の皆様に支えられて乗り越えてくることができました。本当にありがとうございます。2年目に向けて、さらに町民の声の代弁者として町民に寄り添い、町民の叱咤激励を大事に頑張ってまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
 伊地知町長の4期目のご当選、本当におめでとうございます。4期目に向けて、まだまだやり残したことがあるとのことでありました。そのやり残したことを町民のために、和泊町発展のために、町民が和泊町に住んでよかったと実感の持てる町長であってほしいことをお願い申し上げながら、議会人としてお手伝いをさせていただきたいと思います。そして、次の人材をしっかり育てていただきたいことを切に願いながら、一般質問をさせていただきます。
 今回、5点の項目を通告してありますので、順を追って質疑をさせていただきます。
 まず1点目、天皇皇后両陛下の行幸啓について。
 日本国の象徴たる天皇皇后両陛下を島ぐるみでお迎えするに当たり、どのような準備を進めているのか。
 2点目、干ばつ対策についてでございます。
 トラックタンカーの保守点検は万全だったのか。
 ②国頭字のため池のシートやフェンス等の破損を修理、改修する計画はないのか。また、ため池間のバイパスで水の共有はできないのかをお尋ねします。
 3点目、琉球エキスプレスについてであります。
 現在運航されている阪神航路琉球エキスプレスが、10月から琉球エキスプレス2に変わり、和泊港には寄港しない航路となるようだが、現行の運航のお願いとかはされたのかどうかお尋ねします。
 4点目、実験農場についてであります。
 年間運営計画は作成されているのか。また、計画に対する進捗状況はどうなっているのかをお尋ねします。
 5点目、年金問題についてでございます。
 公的年金の受給資格を得るために必要な加入期間を、25年から10年に短縮する無年金者救済法が10月1日から施行されるが、本町において新たに受給資格を得る方はどれぐらいになるのかお尋ねをします。
 以上の5点、よろしくお願いします。
○町長(伊地知実利君)
 東弘明議員の一般質問に順を追ってお答えをいたします。
 まず、1点目でございますが、天皇皇后両陛下の行幸啓につきましては、昨日の橋口議員のご質問でもお答えいたしました。同じ回答になるかもしれませんが、お許しをいただきたいと思います。
 8月中旬にテレビなどで報道があったとおり、宮内庁で調整しているようでございます。現在のところ、具体的な内容が確定していない状況でございます。ご訪問に関しての明確な答弁はできないところでございます。
 なお、これまでの例によりますと、天皇皇后両陛下の行幸啓については、おおむね1カ月前に宮内庁から発表されるようでございます。ご来島が正式に決定しましたら、宮内庁、鹿児島県県庁及び鹿児島県警などから具体的な指示があると思いますが、公表からご訪問までの期間が短いため、花づくり活動や環境整備、そしてまた、通行が予想される沿道などの環境の整備につきましては、先月の区長会でお願いをしたところでございます。
 また、関係者の宿泊施設の予約や、警護の警察官などが相当数来町することが予想されておりますので、宿泊可能な公共施設や各字公民館などを宿泊用に予約して準備を進めております。
 行幸啓については、大変光栄な行事でありますので、町民の皆様のご協力をいただき、まちを挙げて万難を排してお迎えをしていきたいと思います。
 次に、2点目でございます。
 トラックタンカーの保守点検につきましては、毎年定期車検を受けているところであります。
 既設のトラックタンカーは平成7年度山村振興等農林漁業特別対策事業で4台導入をいたしましたが、現在稼働しているのは2台で、いずれも耐用年数を大幅に経過し老朽化も進んでいるところから、修繕を繰り返しながら使用している状況でございます。
 県や農林水産省との協議の中で、新たなトラックタンカー導入事業の検討を行いましたが、現在のところ、トラックタンカーを導入できる対象事業はないとの回答であります。
 しかしながら、ことしのような干ばつを想定し、新たな事業の検討を関係機関へ要望してまいりたいと考えております。
 2点目でございます。
 国頭字には沖永良部土地改良区が管理するため池6カ所を含め23のため池があり、そのうち、使用不能と思われるため池が7カ所ございます。
 ため池のシートやフェンスなどの修理、改修につきましては、これまでもシート補修工事やフェンスの改修工事を実施してまいりました。また、今年度から平成31年度までに9カ所のシート及びフェンス改修工事を計画しております。
 今後は、年次的に事業化していきたいと考えておりますが、空港池や旧団体営事業で整備された逢久・塩道地区の使用不能なため池については、地域の要望や意見を聴取し、逢久・塩道地区の畑かん整備を含め総合的な観点から検討してまいりたいと考えております。
 ため池間の水の共有については、ことしのような干ばつ時には大変ありがたいことと思いますが、沖永良部土地改良区が管理するため池からの水の共有については、土地改良区が管理、運営するものであり、難しいものであると考えているところでございます。
 大きな3点目の琉球エキスプレスの就航につきましては、マルエーフェリー株式会社が10月10日から阪神―沖縄航路の旅客船運航を休止することが新聞などで報道されました。
 報道によると、離島住民の少子高齢化や格安航空会社の新規参入などにより乗客の減少が続き、需要の回復が見込めず、認められず、今回はやむなく休止するという判断に至ったようであります。同社はあくまでも休止ということで、今後、世界自然遺産登録の実現などで奄美、沖縄への観光客がふえ、同航路が再開されることを期待しているところでございます。
 10月からは徳之島や与論島への寄港も休止が決定しており、離島のアクセス手段の利便性が懸念されております。
 今回の休止については、会社の経営改善が迫られた苦渋の選択ですが、関係する町とも連携を図り、要望すべきところでは要望してまいりたいと考えております。
 大きな4点目、実験農場の年間運営計画につきましては、例年、作物ごとに関係機関と協議の上で作成をし、和泊町実験農場運営委員会の承認を経て計画に沿った運営を実施しております。
 今年度の計画につきましても、6月2日に行われた運営委員会において委員の助言をいただいたところでございます。
 進捗状況につきましては、計画に沿って、現在のところ、計画どおり実施されていると考えております。
 大きな5点目の年金問題につきましては、平成28年11月24日に公布された公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能の強化等のための国民年金法等の一部を改正する法律により、将来の無年金者の発生を抑えていくという観点から、年金などの受給に必要な保険料納付済み期間及び保険料免除期間などを合わせた期間が、25年から10年に短縮されることが決定をいたしました。
 これにより、本町において新たな受給権が発生する対象者は65名になります。新たに受給権が発生する対象者には、平成29年2月から7月にかけて順次日本年金機構から年金請求書が送付され、3月から事前受け付けを行い、年金受給に向けて手続を進めているところでございます。
 以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問につきましては自席から、担当課長からも答弁をさせていただきたいと思います。
○5番(東 弘明君)
 きのうの橋口議員に続いてでございますけれども、今いろんな、町長からのご答弁にもあったとおり、天皇陛下の行幸啓については、本決まりにならなければ、本当に発表という段階には来ないと思うんですけれども、今はフローラルホテルの改築工事だとか、粛々と天皇皇后両陛下を我が島に迎える準備が整っている、そういうその中で、町民の皆さんと力を合わせながら、国の象徴である両陛下を我が島に迎えるということは、全国有人離島432島あるそうなんですけれども、そういうその中で、まだ行っていない離島が多いと思います、そういうその中で、日本の国土の一角として天皇皇后両陛下を我が島に島を挙げて迎えていく態勢、それをしっかりと整えていく必要があるんじゃないかということで、今回、質問をさせていただきました。
 そういうその中で、教育長にお尋ねなんですけれども、天皇制ということで、日本国憲法下で象徴天皇制の意義ということで、我が公明党の見解なんですけれども、国民主権のもとで象徴天皇制、憲法第1条なんですけれども、歴史的事実に基づいた世襲制、同第2条を前提として天皇を公的行為、象徴としての地位に基づく行為をどう位置づけるかということで、天皇の公的行為は憲法上の明文の根拠はないが、その時代時代の天皇の思いが国民の期待とも相まって形づけられるものと理解されると。
 特に今上陛下の長年の献身的なご活動を通じて、国民は陛下が国民統合の象徴として極めて大きな役割を果たしておられると受けとめており、公的行為は国民とともにある象徴天皇の重要な行為と考えられるということでありますけれども、教育機関として、保育園、小学校、中学校、高校とあるわけなんですけれども、もし天皇陛下ご来島が決まって、その暁には、教育委員会としてどういう対処をしていかれるのかお聞かせください。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 先ほど東議員がおっしゃられたように、天皇陛下の国事に関する役割は大変重要なものがあります。そのことにおいて、やはり国民の多くは天皇陛下に対して非常に尊敬の念の厚いところであります。こういう天皇皇后両陛下を島にお迎えできるということは、これはすばらしいことであり、また、一生のうちに一度あるかないかのことでありますので、これは関係機関と協議をしながら小学校、中学校、そしてまた、高校は我々の管轄外でありますけれども、やはり協力をしながら万全の対応を考えていきたいと思っております。
○5番(東 弘明君)
 よろしくお願いします。
 受け入れということなんですけれども、これから花の島にふさわしい花とか企画課のほうで準備されているということなんですけれども、きょう、今も恵みの雨をもたらす台風18号が下のほうでうろちょろしているわけなんですけれども、恵みの雨を降らせてそのまま通過していただきたいことを願いながら、今後、9月、10月というのは台風の常襲地であるがゆえに、そういう花木の苗木とか、各集落で取り組んでいるそういう管理とか、そこら付近のところ、企画課としてどういう対処をしておられますか。
○企画課長(川畑裕一君)
 町長の答弁にもございましたけれども、さきの区長会の中で、まず、町民の方々にそういった花の植えつけあるいは道路の管理などについてお願いをいたしました。
 また、企画課は企画課の中で、国頭集落が特に力を入れてくださいまして、空港周辺の道路については、どうしてもあの来島される時期にユリを咲かせたいという熱い思いがありまして、そういった手配を現在しているところです。
 さらに、両陛下が立ち寄る場所、そこについては、あくまでもプランターなどで境というのを設ける必要がございますので、そのプランターも現在発注をしているところです。
○5番(東 弘明君)
 万全の準備を、態勢を整えて、癒しの島、心の島、沖永良部という島を全国にアピールしていければ幸いじゃないかなと思いながら、町長を先頭にして、ご来島を心待ちにしながら万全の対策をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。
 もう1点なんですけれども、今、前回の一般質問でもホテル業界の件でちょっといろいろお尋ねしたところなんですけれども、天皇皇后両陛下を我が島に迎えるという、そして、県警とかいろんな機関から、島内にいろんな宿泊される方が来られていると思うんですけれども、以前、ゼネコンの大手の鹿児島支店の所長さんと、車に乗せて対話することがあったんですけれども、和泊のホテルどうですかということでお尋ねしたんですけれども、本当にプライバシーという点でちょっと欠けるところがあるということで、いろいろご指導を受けたわけなんですけれども、そして、プライバシーのそこを回避する方法は簡単だよということでお聞きしたんですけれども、防音壁を今の部屋の内壁に張るだけで、そこのところは回避できるよという、そういう知恵とかもいただいたわけなんですけれども、天皇皇后両陛下をお迎えして、奄振とか県の予算の中で緊急支援対策ということで何かそういう支援が導入できないか、ちょっとお尋ねします。
○総務課長(種子島公彦君)
 行幸啓に関する経費については、今のところまだ未定でございますけれども、そういう奄振とかそういう事業に関して支出されるものではないと思っておりまして、これは特別なことでございますので、特別交付税等で予算措置がなされるものだと思っております。
○5番(東 弘明君)
 では、特別交付税、いろんな知恵を出して、こういうときに、今、本当に民泊、ホテル業界は大変な中で、新しく新築をするのがちょっと難しいということで先般お聞きしたわけなんですけれども、こういうチャンスを逃がさないように、しっかり行政のほうでもタイアップしながら、どうにか手を加えることができれば、手を、施しを与えていただきたいということをご要望しておきます。
 第2点目、干ばつ対策についてなんですけれども、4年前にも干ばつがあったわけなんですけれども、干ばつになると必ずついてくるのが、水かけと、そういうふうになってくるわけなんですけれども、そのときに限って、限ってということじゃないんだと思うんですけれども、頻繁に使うという、トラックタンカーが動くという、そういう過程の中での故障があると思うわけなんですけれども、町長の答弁の中にも耐用年数をもう過ぎている車を4台使いながら、2台は故障で、2台を今、使って水かけをしているということであったんですけれども、今後も必ずいい年もあれば、こういうふうに干ばつの年もあるというそういうのが必ずめぐり来るわけなんですけれども、今、干ばつのときだからこそ、次の干ばつに備えての準備ができるんじゃないかなと思うんですけれども、どうでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 議員ご指摘のとおりでございます。
 現在、干ばつが続いておりまして、稼働しているオペレーターの方々も非常に頑張っておられるんですが、町長の答弁にあったとおり、車のほうも耐用年数22年ということで使っておりまして、表現は悪いんですが、だましだまし使っている状態でございます。
 今後起こり得ることでございまして、また、町内700ヘクタールは畑かんがまだ行き届いていない圃場が、計画を含めてあるので、今後いろんな形で事業に取り組んでいき、来り来るであろう、やはり夏場は雨はなかなか台風が来ないとないわけですので、今回の干ばつのデータを全部とって、来年、再来年、できるだけ早く事業に取り組むような方向でまいりたいと思っております。
○5番(東 弘明君)
 今現在、トラックタンカーの管理倉庫とかはどういうふうになっておりますか。
 それと、運行状況。よくオペレーターの方に聞くんですけれども、多々いろいろあると思うんですけれども、自分が使っているときはどうもなかったと、だけどもかわりの人が乗った後は必ずトラブルが生じるという、そういう声等もいろいろ聞いているわけなんですけれども、保管庫、また、そして使う方の講習とかそういうことは、今までされて運行していたのかどうかお尋ねします。
○経済課長(武 吉治君)
 お尋ねの運行状況につきましては、8月末での数字でございますが、トラックタンカーにおける畑かんかん水が1,701件です。それと、7月に雨が降らなかったということで、8月1日からさとうきび増産基金事業というのが発動されました。それによる糖蜜タンクを積んだトラックが今2台走っておりまして、それが452台です。合わせて2,153台ということで、8月末まで稼働してございます。
 また、トラックタンカーの車庫については、今、バスがとまっている車庫がございまして、昔の肥料車の車庫のほうに、屋根のある車庫にとまっております。
 オペレーターのことについてですが、やはり私どももそれについても危惧いたしまして、今回オペレーター会議を2回開いておりまして、できるだけ、古い機械ですので大事に使うようにということを申し上げておりまして、また、作業中はヘルメットをかぶるとかそういった安全性のことも指導してあります。この会議については、8月23日に開催してございます。
 以上です。
○5番(東 弘明君)
 なかなか購入ができない、補助を使っての購入ができないということであったわけなんですけれども、今現在、国頭地区、国頭校区というのかね、そこのところはことし特に雨が降らなくて、トラックタンカーの水かけで大分本当に農家が助かってきておる状況の中でありました。
 そういうその中で、国頭、先ほど町長からもあったわけなんですけれども、ため池が実に多い箇所に点々としているわけなんですけれども、そのため池のシートやフェンス等の破損修理、改修の計画、そこら付近のところ、順次、年次ごとに計画があればお聞かせください。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 町長の答弁にもありましたが、31年度までに9カ所ため池を整備することになっております。
 29年度、ことしでありますけれども、汐海調整池のほうのフェンスの改修工事を実施する予定になっております。平成30年度にもフェンスの改修工事ということで、6カ所、筒岩調整池、黒瀬地区の池、手附池、第2長畠池、耳付池、国頭伊池を改修する予定となっております。
 31年度には、シートの補修をする予定となっておるんですが、それについては、まだため池に水が入っている状態でありますので、地区の水利用者さんと打ち合わせをしながらやっていくつもりでありますが、31年度は筒岩池のシートの補修、平安潤のシートの補修を計画しております。
○5番(東 弘明君)
 今、実際に逢久・塩道地区のこのため池、水を使っていないということで、老朽ため池として、シートが破れたりフェンスが腐れたりという池が多いわけなんですけれども、そういうその中で、ことしみたいな干ばつがあったときに、水の有効利用ということでは、その老朽ため池にシート張りをして、そこに水をためるということは大事なことだと思います。
 そうして、そこから、今、実際には逢久・塩道地区でポンプ小屋はみんなついています。実際にはポンプまで導入をしてそこの水が使われていないというその現状の中で、どういうふうにすればこのため池の水を有効利用できるかというそのことが一番大事だと思うんですけれども、水があれば、ため池間のバイパスで水を、今ポンプアップで畑かん、水を使っているため池に回すことができるんじゃないかなと思うんですけれども、その改修工事をして、そういう工事とか計画を立てることはできないでしょうか。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 ただいま逢久・塩道地区のため池の件もありましたが、改良区の管理する長畠池については、長畠2号池から1号池について、地下を通って水が配水できるような形はとっておりますが、ほかのため池については、今バイパスがないのが現状でありますが、改良区の維持管理、運営についても年間350万ぐらいの修理費用がかかるということでありまして、今後、逢久・塩道だけじゃないと思いますが、ため池間を利用して水を共有できないかということですが、総合的な計画を立てないと、ちょっと費用もかかることから難しいのかなというふうに考えております。
○5番(東 弘明君)
 今、長畠2号池から長畠1号池には、ポンプアップしなくても自然に水が入るような、導入されているわけなんですけれども、今現在、長畠1号池、そこのところは第2長畠池のポンプアップしたのを、個人の畑のポンプを開けて、コックを開けて、そこから水を回しているという状況なんです。実際は、長畠1号池は今実際そのことができなければ、もう完全に干上がって畑が使えないというそういう状況の中で、ポンプアップをしたやつをまたわざわざそこからその池に入れるということじゃなくて、それは本当に電力の浪費が多いと思うんですけれども、そこら付近のところも鑑みながら、将来そういうため池間のバイパスで、それも町のほうでしっかり計画にのせて取り組んでいただきたいと思いますけれども、どうでしょうか。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 8月でしたか、県の農業土木技監も参られまして、ちょっと現地のほう視察させていただいたんですが、国頭のほうで一番高いところにあるのかちょっと地理的にはあれですけれども、耳付池が8万トンの一番大きなため池でありまして、筒岩のため池を利用した形の配水計画が一番最善じゃないかなというような話もありましたので、その辺についてもまた検討してまいりたいと思います。
○5番(東 弘明君)
 しっかり年次計画にのせて、そういう取り組みを前向きに検討いただきたいと思います。
 そして、今、ため池、フェンスを張りめぐらせているわけなんですけれども、実際に国頭、塩害で腐食が物すごく早いと思うんですよね。そういうその中で、もっと耐久性のある資材等導入しながら対応できないかと思いながらなんですけれども、汐海調整池のところ回って見させていただいたわけなんですけれども、フェンスが腐れて、そこに網を張って、そうして転落防止をしてあるところがありました。
 そういうその中で、経費が安くて耐用年数が長くて、そして作業がしやすいというそういう利点も考えながら、いろいろ自分も考えたんですけれども、そういうその中で、今、ため池の周りのフェンスはみんな鉄格子なんです。鉄というのはフェンスが腐れるか、支えている支柱が腐れるかというそこら付近あると思うんですけれども、それを木柱にかえることができれば、仕事を発注して作業も楽でありますし、そういうその中で、転落防止フェンスを使うなり、有刺鉄線を張りめぐらすとか、いろんな意味で、もっと財政困難のときに前向きにいろんな取り組みができないかということを思ったわけなんですけれども、その点はどうでしょうか。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 議員おっしゃるとおりで、海岸線に近いため池については、フェンスが耐用年数が来る前に多分腐食しているのかなというふうに感じております。
 私どもも工事発注する上では、その資材についてはいろいろ検討していくんですが、現在のところ、今のどぶつけをされたフェンスしかないのが現状でありますが、県との工事積算単価とか資材のほうも決められたものがありますので、その辺については、そういう対応ができないのかどうかということについては、また関係機関と協議しながら、そういうものがもしつくれるんであれば、そういうふうに対応ができればありがたいなと思っております。
○5番(東 弘明君)
 今、財政難のこの中で、町民みんな全ての知恵を生かしながら、どうすればその経費を削減して、そしてまた、ほかのところで必要なところに浄財を回すことができるのかというのも行政の皆さんと自分たちも一緒になって、島ぐるみでいろんなところに目配り、気配りをしながら、これから対処をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 3点目、琉球エキスプレスの運航ということであったんですけれども、町長のご答弁にあったとおりでありますけれども、今、休止、一応航路の中にはあるんですけれども乗客は少ないと、会社として運航すると赤字になるというそこら付近のところも鑑みながらと思うんですけれども、今現在、沖永良部、与論にしては、琉球エキスプレスというのは本当に自分たちの生活上の足になっているわけなんですよね。
 そういうその中で、どうにか一日も早く、いろんな意味で利便性を考えた上で、寄港できるようなそういう陳情とかお願いとかはしていく必要があるんじゃないかなと思いながらなんですけれども、今、実際、格安航空ということで、沖縄から阪神、東京、本土のほうに行って、行くときに使って、また帰るときに使うというそういうところも多々あるわけなんです。
 今、実際、奄美に格安が来ているわけなんですけれども、1便しかないということで、なかなかこっちから船で行くにしても1泊、飛行機で行くにしても高いという、格安が格安でなくなるという、東京まで一番安いときに6,000円で行けるのに、こっちから大島本島に行くまで1万を超すという、そういう現状の中では、沖縄県の交通手段とかそういうものをまだまだ使う必要があるんじゃないかなと思います。
 そういう点で、そこら付近のところも、これは行政のほうからしかお願いできませんので、その件をお願いしていただきたいのと、今、マルエーさんも本当に大変な中で運航していると思うんですけれども、この前、新聞の中で、奄美市長の朝山さんがマニフェスト八十何%達成しているということでありました。そういうその中で、今、ややもすると大きいところが得をしてこの島々が苦汁をなめるような、そういう政策ということじゃないんですけれども、結果としてそういうふうになってきている感が自分自身はしているわけなんですけれども、そこら付近のところはどうでしょうか。
○町長(伊地知実利君)
 今、ご指摘の件でございますけれども、いわゆる航空、飛行機運航にしても確かに奄美空港、改築、増築をいたしております。いわゆる成田、羽田、関西、それから福岡、鹿児島というのが奄美空港に全部来ております。奄美のハブ空港化というか、あそこを拠点にして各島々を周遊するというようなことがありまして、今言う奄美に傾いているような感が私どももしております。
 確かに、格安航空の利用者というのが若い人たちで、安くで来て、奄美で観光をして、もう帰るというようなのが今の観光の主流でございます。
 それを今、JACが奄美・沖縄まで徳之島・永良部経由で飛ばすというのは、それをどうにかして結べないかというのも一つの大きな目的を持っているところでございまして、今、指摘のようなことを私どもも十分に感じているところでございまして、船にしても奄美港を寄港して全部出ているというようなことでございまして、そういうことを、平準化を図るためにも、やはりどうしてもJACに頑張っていただいて、沖縄への路線を早く確実に就航していただくようなことはお願いをしているところでございますが、今、奄美空港と徳之島空港、ジェット化が始まっております。2,000メーターという滑走路のあれです。
 永良部の場合には、今ではやっぱりプロペラでないと飛ばせないというようなのが現状でございますので、ただJACとしても今48人乗りATRにかえるということにしておりますが、2機につきましては68人乗りを導入すると、ATR9機導入の予定を2機はそういう乗客が多くなるような機種を導入したいというようなことがこの間の役員会でも諮られまして、これを賛成したところでございますが、そういう準備はしているところでございます。
 今言う奄美がひとりもうけというようなことは、言ってはいけませんけれども、気持ちとしてはそういうようなことは感じているところでございます。
○5番(東 弘明君)
 そのことを、ちょっとこっちもそうだなと思って、した理由は、旧名瀬市は潤っているんですよね。だけども町村合併をした小さいところに行くと、何のために町村合併をしたのかわからないと、前より住みにくくなっているという声を多々聞いたもんですから、こういう質問をさせていただいたわけなんですけれども、そこら付近のところは、本当に町長さん先頭に行政のスタッフの皆さんが、本当に我が島が奄美市を超えて、そして栄えていくためにはいろんな知恵を出しながら、そういう感じていることを実現していく、形にしていくという、そういう取り組み、施策が必要ではないかなと思いますけれども、今後、町長さんを先頭にしてしっかりいろんな知恵を出しながら、しっかり取り組みをしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 4点目、実験農場についてでありますけれども、年間計画はされているのか、また、計画に対する進捗状況はどういうことなのかということで、確かに年間運営計画はあります。そういうその中で、実際、実験農場が島の農家に還元するための取り組みがあるのかというと、それが全くないとは言いません。
 そういうその中で、取り組みがまだできていないというそのこともあるんですけれども、この前も実験農場にちょっと寄せていただいて、いろいろ意見交換をさせていただいたわけなんですけれども、実際は運営計画はあります。だけども、土地の有効利用とか、将来の沖永良部の農業をどうするんだというと、まだまだ取り組み不足ということを感じながらだったんですけれども、本当に担い手のほかに、土地を貸すのもいいんですけれども、ただ貸すだけでは意味がないと思うんです。実際には、そこで何をして、どういう取り組みをして、どういう結果が出たのかという、そこら付近のデータは今のところ出ていないかのような感がしました。
 そして、一点お願いなんですけれども、この実験農場運営委員名簿というの、有識者、そして島のトップたちではあるんですけれども、本当に実験農場がこれからどういう品目を導入してどういう形にしていくのかという年間計画のもとで、島でいろんな農作業をしながら、実際に島の農業を今まで牽引してきた方々がいっぱいおられます。そういう方々の知恵をもっとおかりして、さらなる実験農場の充実につなげていけないかということをお聞きしたいんですけれども、お願いします。
○経済課長(武 吉治君)
 ご指摘いただき、3月の議会においてもまた同様なことの質問をいただいておりまして、私ども、ご指摘をいただいた件についてまた改善を図っているところでございます。
 ただ、担い手の方々、そして新規就農者の方々を中心にいろんな形でやっていることも確かでございまして、また、花の新しい品種のときには、農家を集めて一緒に見ていただき、この品種が今後可能性がある、作付状況も非常にいいとかそういった検討会も行っております。また、構成委員のメンバーにつきましては、いろんな方から推薦をいただいた中で区長会を含めた方々を選出してございます。
 それ以外にも、ぜひ、もし私ども実験農場の運営を含めた形でご指摘をいただければ、また直接私のほうでも、実験農場のほうにもぜひ出向いていただきたいと思っております。また、徐々にではございますが、今後、農家の方々に役立つ施設として改善を含めてまいりたいと思っております。
○5番(東 弘明君)
 今、実際にトルコキキョウの苗の育苗、それを見させていただいたところなんですけれども、本来であれば、このトルコキキョウの育成とかは、バイオ研究所というのが実際そこにあるわけなんです。そこのところで、実際に研究、そして苗の育成、管理とかそこら付近のところも、せっかくある施設ですので、そういう取り組み、それが実際に職員を見ながら、手探りの中でしっかりよう頑張っているなということを感じました。
 だけども、実際にそれを自分が目で見た限りでは、もっといろんな研究、手だてが必要じゃないかなということも感じたわけなんですけれども、どうですかね、今、実際、実験農場の中にいろんな設備等があります。それが本当に島の農家の発展のために生かされているのかどうかお聞かせください。
○経済課長(武 吉治君)
 これも、一般質問を過去に何回かいただきまして回答していることでございますが、いろんな品種の模索に関しましては、私ども、県や国にお願いするとやはり時間がかかります。2年、3年おくれてしまうという中で、実験農場において試作、品種試験、そういったものがすぐにできるという形では、例えば農家がやるとしたら非常にコストも含めて金も労力もかかるわけですが、そういったことを花の部会、野菜の部会で行って、だったら実験農場で試験をやろうかという形で、今でもやっております。過去にはソリダゴの試験を含めていろんな形でやっております。
 そういった形で、実験農場ですぐに、タイムリーに試験やいろんなデータがとれるということで、私ども非常に助かっていると感じております。農家のほうも、こういったことはどうかということを、運営委員だけじゃなくて役場の実験農場の職員に伝えていただいて、今後また、そういったことを素早くできるような機関でいて、また役に立っていきたいと思っております。
○5番(東 弘明君)
 実際、今、バイオ研究所、あそこが、ユリの球根が、ひのもと苗とかクサリ苗が入ったときに、あそこがなければ、今、実際沖永良部のユリの球根がなかったんじゃないかなと思うぐらいの大事な機関だったわけなんですけれども、そういう機関を、あるものを本当に生かしていく、だけども、そこには人件費も必要だし研究費も必要だし、いろんなそういうことはあると思います。だけども、そこが十分に機能しないと、いい品物、そこら付近のところはできないんじゃないかなと思いながらなんですけれども、そこを本当に生かしていく、そういう取り組みもしっかりしていただきたいと思います。
 それから、ユリの球根の件でなんですけれども、今、実際、ユリの球根はこの沖永良部の島で、出荷量がどれぐらいで、切り花用がどれぐらいあるのか、ちょっとデータがあれば教えていただきたいと思います。
○経済課長(武 吉治君)
 28年度農畜産物生産実績が、ちょうど8月末にデータが集まりましたので、それをもとにお答えしたいと思います。
 まず、ユリの球根についてですが、非常に減りまして、球根としては金額として4,271万1,000円でございます。生産量としては、ちょっと球数を後で確認してからお答えいたします。あと、切り花に関しましては、ユリ切り花として2億7,059万9,000円でございます。本数として242万1,000本でございます。
 以上です。
○5番(東 弘明君)
 今、実際、えらぶゆりの島空港という空港に名前をいただいて、そして実際、観光協会等に国の助成もいただきながら、今、いろいろ取り組んでいる状況の中で、えらぶゆりという永良部のユリの本場でユリの球根づくりが減っているという、そういうその中で、ユリをどう大事にしていくのか。これから売り込みも大事です。
 そういうその中で、農家が安定した収入を得られるような、そういうのを官民一体でこれからアピールをし、広げていかないと、だんだん生産者は減って永良部からユリの花がなくなる時期が来るんじゃないかなということも危惧しながら、また、その中には新品種の導入等もある中で、だけども、その新品種がなかなか、今、従来のひのもとで、それに単価的に比べると、なかなかつくるのから出荷するまでの浪費を考えると、ひのもとがいいという、そこら付近のところも聞いているわけなんですけれども、本当にユリの球根栽培を、実際実験農場に行ったんですけれども、もうユリの球根が実際は少なくなって、なくなるんじゃないかと危惧しながら、この前、ユリの球根植えつけの準備をされていたわけなんですけれども、本当にどうでしょうかね。
 実際には、ユリ球根の栽培というのは、実験農場、あそこも一番大事なんですけれども、そのユリの球根づくりのプロがおります。そういうその中で、ことしはユリの病気、葉枯れ病、ヤマガンというのは一番少なかった年だったんですけれども、なぜか知らんのですけれども、実験農場ではヤマガンにやられてユリの球根がとれなかったということもお聞きしています。
 そういうその中で、来年、再来年ですか、フラワー都市交流があるわけなんですけれども、本場のユリの島にユリの花が咲かないというのはちょっと解せないんじゃないかと思いながらしているところなんですけれども、実際、どうですかね。ユリの球根、ユリの島としてこれからいろんな取り組みをして、取り組んでいく必要があると思うんですけれども、どうでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 議員おっしゃるとおりでございまして、非常にテッポウユリ、特にひのもとも減少しております。都会の生活の多様化、なかなかマンション化しているとユリという大きな花をだんだん買わなくなるとか、そういったことも要因だと思っております。また、大手の花屋さんとかに聞くと、やはりユリという花のストーリー、物語を書いていかないともう今は売れない時代だよということも言われております。
 そんな中で、やはり、先人がつくってくれた野に咲いていた花を、各私どもの先人が黒軸とかアンゴー種とかいろいろつくって育ててきたユリでございます。120年余りたって、また、これほど減少しているということは、非常に危惧されているところであります。
 そんな中で、私ども、県、そして知名町も含めて、あわせてユリのPRに努めておりまして事業化もしております。ぜひ今後とも、ひのもとに限らずいろんな品種を見定めて、そして、多様な視野で花の売り込みも行っていきたいと思います。また、そんな中で、農家の指導を含めて、いま一度実験農場でいいユリができるような生産体制をつくっていくように努めてまいりたいと思っております。
○5番(東 弘明君)
 このユリというのは、この永良部の島の、今まで、サトウキビとユリというのは基幹産業の中で最も島の人が大事にしてきた、そういう農作物の一環だと思っております。
 そういうその中で、一番大事なことは、今までは、去年、おととしぐらいまで自分もメリクロン球を買い取って、ユリをつくろうということで取り組んでいたんですけれども、このメリクロン球というのは、ことしはなかったですよね。これから、実験農場で栽培していかれる計画はありますか。
○経済課長(武 吉治君)
 3年前に、フラワーセンターという鹿児島の山側にある県の施設なんですが、そこへ優良母球を送ってございまして、その球根を知名町から1個、和泊町の農家から1個、優良な母球を選抜して送ってありまして、それがことし、来年と帰ってきます。それを、原原種、原種としてふやしていく計画でおりまして、やはり、メリクロンにするといろんな突発的な変異種が出てきますので、それを統一化するという計画でおります。
○5番(東 弘明君)
 島の農家のために、その研究成果が出るようにしっかり取り組んでいただきたいと思います。
 それから、フラワー都市交流とか、これからのジョギング大会に向けての一番欠かせない花だと思っております。そういうその中で、ひのもとというのは、従来は切り花用の球根なんですけれども、今まで既存の、課長が言われたようにアンゴーとかというユリもあるんですけれども、ジョージアとか佐伯とかいう余り背が伸びずに花数がもってきれいに花が咲く品種等も多々あります。それをそういう観賞用、そしていろんな展示、圃場用として栽培する計画はとれないですか。
○経済課長(武 吉治君)
 議員がおっしゃるジョージア種、新井ナンバー5ですね。その品種についてかなり減っておりまして、私も現時点、何人かが持っているというぐらいしか存じ上げておりません。また、現在、取引が全くないものですから、ふやすのにかなり時間がかかるものと思っております。ただ、品種として残してはいきたいと思っております。
○5番(東 弘明君)
 というのは、実際、ことし3月、伊江島の10万本のユリの花を見てきたわけなんですけれども、伊江島では、農家と契約栽培ということでいろんな花を、球根栽培をさせているということでありました。この前、沖縄のやんばるで、奄美群島の12市町村で来られたときに、伊江島の村長さんといろいろ話す機会があったわけなんですけれども、実際、今、伊江島ではユリの球根に病気が入ったり、いろんな面でなかなかつくれないと、本家本元の永良部で、その花の球根をつくって分けていただけないかということもお話しいただいたわけなんですけれども、今、現状、島のユリ農家がこういう状況で、とてもじゃないと思いますよというお話をしたところなんですけれども、これも一つの、農家が取り組んでいけば、伊江島だとか、いろんなそういう花を咲かせて、観賞用として販路が開けていくんじゃないかなという一点もあります。
 そういうその中で、今、実際、ジョージア、佐伯とかそういう品種を持っておられて、和泊町でふやすということであれば、提供してもいいというそういう声も聞いたりしているわけなんですけれども、そこら付近のところ、ひのもと、切り花用にはプチホルン、いろいろ多々切り花品種としてあるわけなんですけれども、それはそれとして、自分たちがこの島でゆりの島空港にふさわしい、そして花を咲かせていく、そういう取り組みが一番大事であるし、それを本当に切らさないために、今まで行政をされて、ユリをいろんな意味で大量生産をして取り組んできた先人の知恵もいろいろかりながら、実験農場の職員と一緒になってふやしていく方向性で取り組んでいただけないでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 ご提言、ありがとうございます。
 先ほど申し上げたとおり、私どももユリという農産物の文化、それが非常に大事だと思っておりまして、また、その息を絶やさないように、さらに、また多様化した国民の生活に合ったような花をお届けできるような形で、技連会、国の機関、県の機関と協力して、今後ともいいユリをつくっていくような方策を行っていきたいと思っております。
○5番(東 弘明君)
 しっかり取り組みをしていただきたいと思います。
 最後、5点目、年金問題についてでありますけれども、公的年金受給資格を得るための必要な加入期間が25年から10年になったということで、この10月から支給が始まるということであったわけなんですけれども、8月から受給資格期間が始まるということで、年金対象者に手続の申請用紙が行っているということでありました。
 これもひとえに、25年を10年にするというのは、いろんな抵抗がある中で、自民、当時の民主、公明と、3党合意のもとで10年に短縮して受給資格を短くしようという、そういうその中で、公明党が粘り強く訴え続けていって、実際はこれが実現したわけなんですけれども、今現在、必要な手続として、日本年金機構から届いた年金請求書に必要要項を記入して、年金事務所や市区町村の窓口に提出するということになっておりますけれども、それでよろしいでしょうか。
○町民支援課長(高田清蔵君)
 お答えいたします。
 議員のおっしゃるとおりで、今現在、手続を町民支援課窓口のほうで行っておりますが、ことしの2月から、資格者65名なんですけれども、資格者には年金機構のほうから本人宛てに請求通知が行きます。そこで、各種申請書をそろえて、窓口、代行なんですけれども、町民支援課のほうでチェックをいたしまして、今現在は奄美の年金事務所のほうが管轄しておりますが、そこに送付をするというような手続をとっているところであります。
 また、65名なんですが、今現在、何人かは幾つか確認する事項があるということで、奄美年金事務所のほうからは連絡が来ていない状態でありますが、ほぼ65名が申請をしているという状況です。
○5番(東 弘明君)
 万が一この手続がおくれても、もらえないということは発生しないでしょうか。手続さえすればいただけるということであります。
 そうして、実際には幾らもらえるかということが一番大事になってくるところだと思うんですけれども、10年掛けた人で1万6,000円、20年掛けた人で3万2,000円、25年で4万1,000円、40年で6万5,000円というふうにして、もらえるということなんですけれども、日本の国内で64万人がその救済対象になるということとともに、また、不思議とこの本町で65名が新たに年金をもらえるようになるということでありますけれども、そして、試用期間として、保険料を納めた期間と保険料を免除された期間と、合算対象期間と足して10年以上あればもらえるということでしょうか。
○町民支援課長(高田清蔵君)
 議員のおっしゃるとおりでございます。
○5番(東 弘明君)
 そういうその中で、一番大事なところがあるわけなんですけれども、この10年掛けて年金がもらえる方は、生きている間年金はいただけるということになると思うんですけれども、そういうその中で、あと10年に1カ月足りなくてもらえなかったとか、半年掛けていなくてもらえないとか、1年掛けていなくてもらえないとかいう、そういう対象者は本町におりますか。
○町民支援課長(高田清蔵君)
 議員の質問に対します処置といたしましては、後納制度というのがあります。
 あと、10年にあと1カ月または半年足りないという方は、申請時にあと1カ月分をお支払いします、半年分をお支払いしますというような確約があれば、もらえるというような状況でございます。
○5番(東 弘明君)
 実際、自分たちにはわからないところなんですけれども、本町にもそういう対象者がおりますか。
○町民支援課長(高田清蔵君)
 本町、今、手続をしている最中なんですが、今のところそういう方はいらっしゃいません。
○5番(東 弘明君)
 わかりました。そういうその中で、本当に年金で、金額にしてみれば少ないという人もいるかもしれませんけれども、生きている以上、公的年金がもらえるようになれば生活も豊かになってくるんじゃないかなと思いますので、もしそういう方が、調査をしておりましたら、行政のほうからお知らせをして、どうにかゆとりのある生活ができるようにお勧めをしていただきたいと思います。
 そして、この年金で、昨年11月に改正年金機能強化法、無年金者救済法が成立しまして、公的年金の受給資格を得るために必要となる加入期間、受給資格取得期間が25年から10年に短縮されましたと、年金は受給権が生じた翌月分から給付が始まります。9月分については、年金請求書の提出などの手続が7月中に済んでいれば10月に、8月中であれば11月に給付されます。それ以降は偶数月に2カ月分が一括支給されます。手続がおくれてもさかのぼって、後、支給はされるということであります。
 将来にわたって無年金となる人を大幅に減らす受給資格期間の短縮については、公明党の強い主張を受けて、社会保障と税の一体改革、2012年に盛り込まれた消費税率10%への引き上げと同時に実施することが決まっていたんだけれども、しかし、昨年6月、ことし4月に予定されていた税率引き上げが2019年10月まで2年半延長されたため、実施の先送りが懸念されていたことなんですけれども、こうした中で、公明党は昨年6月に発表した重点政策に無年金者対策推進を、山口代表が先頭に立って、消費税率の引き上げを待つことなく無年金者対策を早期に実施するよう主張してきました。
 公明党の粘り強い取り組みの結果、政府は、昨年8月、受給資格期間を短縮する方針を盛り込んだ経済対策を閣議決定し、改正案が臨時国会に提出され、無年金者救済法が成立したのであります。今回新たな受給対象となった人々から、毎月の受給が楽しみですといろんな声が寄せられているということであります。
 本町においても、障害者とかいろんな年金で生活されている方が多々おられるわけなんですけれども、行政、議会と目配り、気配りをしながら、弱者救済で本当に住みよい和泊町にしていきたいことを切に願いながら、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。
○議長(永野利則君)
 これで東弘明君の一般質問を終わります。