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更新日:2021年3月23日

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第1日(2)

発言者

松村 絹江

発言内容

 ○議長(永野利則君)
 日程第7、一般質問を行います。
 それでは、順番に発言を許します。
○4番(松村絹江君)
 皆さん、おはようございます。
 質問に先立ちまして、伊地知町長、4期目ご当選おめでとうございます。今後も町民のためにお互いの立場で積極的な行政の取り組みがなされることを期待します。
 それでは、早速ですが、平成29年第3回定例会において4点の質問を通告してあります。順を追って質問します。
 1つ、タラソおきのえらぶの運営について。
 ①現在の利用状況の推移はどのようになっているのか。また、その数字は目標値に対して満足のいく達成率となっているのか。
 ②本来の目的である予防医学・健康寿命の伸びに対してどのような効果が得られているのか。
 ③今後ますますの利用率向上を図るため、どのような方策を考えているのか。
 2番目、こちらのほうは1月定例会で質問した件の確認になります。
 新生活運動について。
 「あすの和泊を創る運動推進協議会」において申し合わせ事項の検討等がなされていると思うが、その進捗状況はどのようになっているのか。
 ②申し合わせ事項の具体的な取り組みをどのように推進していくのか。
 3番目、乳幼児の予防接種について。
 ①公費負担による予防接種は何種類あり、具体的にはどのような疾病に対するものなのか。
 ②B型肝炎ワクチン接種の定期接種についてはどのように考えているのか。
 ③任意接種となっているロタウイルス胃腸炎予防のワクチン接種についてはどのように考えているのか。
 4番目、町民の安心・安全について。
 ①高度で専門的な治療を受けられる制度は確立されているのか。
 ②昨年運行を開始された奄美ドクターヘリの搬送状況はどのようになっているのか。
 ③救急搬送に伴う各医療機関との連携体制は整っているのか。
 以上4点、壇上から質問いたします。
○町長(伊地知実利君)
 松村絹江議員の一般質問に順を追ってお答えをいたします。
 2点目につきましては、教育長への質問でございますので、私からは控えさせていただきます。
 それでは、1点目のタラソおきのえらぶの運営について。
 平成28年度のタラソおきのえらぶの利用者数は5万187人となっており、平成27年度と比較して754名の減となっております。
 また、指定管理団体であるえらぶ海洋企画では、毎年の利用者数の目標値については、前年度比1%増で設定しているところでありますが、平成28年度の目標利用者数5万1,445人に対して1,258人の減となっております。目標利用者数は、達成されていない状況にあります。
 なお、平成29年4月から8月の利用者数につきましては、各月とも前年度比及び目標値をいずれも上回っていることから、今後も利用者が増加することを期待しているところでございます。
 2点目でございます。
 平成28年度に地方創生加速化交付金を活用したえらぶ滞在型ヘルスツーリズム事業の一環として、鹿児島大学に委託して実施いたしましたタラソ利用におけるストレス及び生活習慣病予防に関する研究報告では、タラソ利用でのストレスや心理面での好ましい効果が示唆されたことで、今後えらぶ滞在型ヘルスツーリズムへの活用とともに、住民における心の健康増進に対しても活用できるものと期待しております。そのような報告を研究の結果、報告されております。タラソを利用することで、心理的ストレスの軽減効果が得られることが立証されております。また、体重、血圧、血糖値、中性脂肪、コレステロールなどの健診結果に関する数字の変化では、個人差はあるものの、いずれも改善したとの報告がなされております。
 3点目でございます。
 タラソおきのえらぶの利用促進につきましては、指定管理団体であるえらぶ海洋企画の平成29年度事業計画の中で、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用したPR活動の充実を図り、島外からの観光客の利用促進を図るとともに、平成28年度に実施したえらぶ滞在型ヘルスツーリズム事業を活用して実施したタラソ利用におけるストレス及び生活習慣病予防に関する研究成果のPRや新たな商品化に向けた運動メニューの提供を初め、職員体制を強化して利用者のサービスの充実を図るとともに、知名町保健事業の委託や各種イベントの開催など利用促進に努めているところでございます。
 町におきましても、引き続き町保健事業の実施や幼児水泳教室などの実施により、利用率の向上に努めているところであります。
 また、月によって利用者数にばらつきがあるため、年間を通して安定した利用者数を確保するためのサービスの多様化や幅広い年代層の利用促進、料金体系の整理などを含め、えらぶ海洋企画と連携を図りながら、今後ともタラソ施設の利用促進に努めてまいります。
 次に、3点目の幼児の予防接種についてでございます。
 1点目、乳幼児の公費負担による定期予防接種は10種類となっております。具体的には、インフルエンザ菌B型の感染を予防するヒブワクチン、中耳炎や肺炎などに対する小児用肺炎球菌ワクチン、劇症肝炎や急性肺炎、肝硬変や肝臓がんを予防するB型肝炎ワクチン、ジフテリア・百日せき・破傷風・小児麻痺の予防の四種混合ワクチン、ジフテリア・破傷風の予防で四種混合ワクチンのⅡ期接種として二種混合ワクチン、結核の予防接種であるBCG、麻しん及び風疹の予防接種として麻しん風疹ワクチン、水ぼうそうの予防接種として水痘ワクチン、日本脳炎を予防する日本脳炎ワクチン、子宮頸がん予防としてヒトパピローマウイルスワクチンが公費負担による予防接種となっております。
 2点目のB型肝炎ワクチンにつきましては、平成28年10月1日から定期予防接種に追加され、対象児は平成29年4月1日以降に生まれた子供で、平成28年度の接種率は97.7%となっております。対象者には随時通知を送付して、接種漏れのないよう勧奨を行っているところでございます。
 3点目です。
 ロタウイルス胃腸炎予防ワクチンについては、任意接種となっており、接種者も少ない状況にあります。今後ロタウイルスワクチンの定期接種化については、国における厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会で継続して検討がなされていることから、現段階で定期接種化に移行するかは不透明な状況でございます。接種して予防可能である疾病については、定期接種化に移行することが望ましいと考えております。
 次に、4点目の町民の安心・安全についてでございます。
 高度で専門的な治療を受けられる制度につきましては、国民皆保険制度のもと、安い医療費で高度な治療を受けることができ、制度上は高度で専門的な治療を受けることは可能でございますが、現実には都市部と比較して離島や僻地においては救急医療など医療サービスに格差があることから、議員ご承知のとおり、島内での治療が困難で、島外への緊急搬送が必要な重篤な疾病については、医療機関からの要請によりドクターヘリや自衛隊機などによる搬送が行われているところであり、住民の安全・安心に寄与しているところでございます。
 また、妊婦・新生児の島外緊急搬送につきましては、鹿児島市立病院において受け入れ調整を行い、県立大島病院もしくは沖縄県立南部医療センターへの搬送となりますが、両病院とも受け入れが困難な場合は、鹿児島市立病院へ搬送する体制が整備されているところでございます。
 2点目でございます。奄美ドクターヘリの搬送状況はどのようになっているかについてお答えをいたします。
 島外への緊急搬送については、自衛隊ヘリや沖縄県ドクターヘリでの搬送もございますが、昨年の12月27日から運航を開始いたしました奄美ドクターヘリにつきましては、運航開始からことしの8月末現在まで、本町居住者におきましては、17名の方が搬送されており、沖永良部与論地区管内では38名の方が搬送されております。搬送の内容につきましては、県立大島病院が13件、沖縄県内医療機関が25件となっております。
 3点目でございます。
 緊急搬送に伴う各医療機関との連携体制は整っているのかとのお尋ねでございますが、救急車による救急搬送につきましては、沖永良部与論地区広域事務組合消防本部が管轄しており、確認したところ、救急搬送につきましては、患者または家族が希望した病院に搬送しているということでございました。
 また、奄美ドクターヘリによる救急搬送に関しましては、県立大島病院にある事務局が担当しており、確認したところ、ドクターヘリの搬送先の病院として鹿児島、沖縄県内の全ての病院が搬送先になっており、連携体制は十分に整っており、関係性も良好であるとの回答をいただいております。
 以上で答弁は終わりますが、次からの質問につきましては、自席から担当課長からも答弁をさせていただきます。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 松村議員のご質問にお答えをいたします。
 1点目の進捗状況ですが、去る8月18日に協議会が開催をされ、参集範囲、規約の改正、会長・副会長の選出、申し合わせ事項の検討及び遵守の方法等について協議されました。その結果、新たな申し合わせ事項が決定しております。この事項は、12月から取り組むということになり、町民の皆さんへのチラシの配布は、11月の区長会を通し、全戸配布する予定で準備を進めております。
 2点目の具体的な取り組みについてですが、会長、副会長を中心とする協議会全体で取り組んでいくことを再確認した上で、申し合わせ事項の検討を行った結果、特に冠婚葬祭における持参金等については、案内状に明記の上、受付で開封しましょうと決定されたところであります。取り組みの具体策としては、各集落の区長さんを中心に実践することとし、このことについては、既に8月の区長会で協議されております。
 あすの和泊を創る運動申し合わせ事項が町民に広く浸透し、住みよいまちづくりが実現できるよう、「あすの和泊を創る運動推進協議会」の活動を支援してまいりたいと考えているところであります。
○4番(松村絹江君)
 まず、タラソおきのえらぶの運営についての質問をさせていただきますけれども、利用者は校区別にどうなっているのか、あるいは年齢別にはどのような方が利用しているのか、そこら辺の分析はできていますでしょうか。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 利用者の分析ということでございますが、各字・校区ごとの分析、それから年代層の分析ということでございますが、現在タラソのほうでそういった数値の把握ができていないということでございますので、前回の議会に対する説明の中でもそのような要望がございましたので、来年度はそういったデータもとっていきたいというふうに考えております。
○4番(松村絹江君)
 私も2年近くほぼ毎日のように活用させていただいていますけれども、見る限りでは、もちろん内城校区、大城校区、城中校区は少ないですね。和泊校区、近辺の方はいらっしゃっているようです。なぜその方たちが来られないのか。そこを行くたびにいろんな方から言われます。この施設を潰してほしくないんだよ。毎日ここは来られるところだから、何とか続けてほしいと。たくさんの人が来てほしいんだよと。自分のことじゃなくて、周りのことも心配している前向きな方たちが利用していますよ。そこで、まだ分析もできていない状況で、そして内城校区、大城校区の皆さんに対して、どれだけのPRをし、もし来られないときはどういう対策をしましょうぐらいの計らいは、私はあってもいいんじゃないかなと思っていました。
 先ほど1年間の利用者数が相当減っていますということなんで、私も行っている中で感じることは、毎朝来ているおじいちゃんがしばらく来なくなったとか、あのおばあちゃんが来なくなったとか、毎日来ている方がどんどん高齢化していますので、減る一方です。そこの中で、ある程度自分の足腰の立つうちは、何とか子供や孫に迷惑をかけないぐらい自分で自分は運動して、そして毎日楽しく時間を過ごしたいという方がタラソのほうにはたくさんいらっしゃっています。この減を見ると、どういう状況なのかなということで、ますます心配がきょう増してきました。
 それで、なぜタラソに来られないのか、なぜタラソに行きたくないのか、その辺の皆さんの理由というか、そういうのは把握しておりますでしょうか。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 利用者が減少ということでございますが、今年度については、前年度を1,700人ほど上回っている状況です。これについては、いろんな事業の導入の効果だというふうに考えているところです。特に高齢者の方、仮に免許証を返納したとかそういった方で、交通の手段がないというような方もいるというふうに伺っております。今後、例えば送迎用のバスであるとか、そういったものも必要になってくるのではないかというふうに考えているところでございます。
○4番(松村絹江君)
 私もその交通手段、そこが一番じゃないかなと思っております。このタラソというのは、はっきり言って週に1回来るとかぐらいでは効果が出ないと思うんです。できれば、週に四、五日とか、あるいは毎日とか来られれば一番、これから質問にあります予防医学とか健康寿命につながるのは継続して来ないと意味がないと思います。そのためには足がなければ来られないと。いつもいつも誰かに乗せてもらうんでは申しわけないなということで、遠慮してついつい遠ざかってしまうと。そこら辺は一番にあるんじゃないかなと思います。
 あと、2番目はやっぱり料金だと思うんです。確かに月6,000円、安いと思う方もいらっしゃれば、いや、きついなという方もいます。いろんな割引があったりして、こうすれば安くなりますよというのがあるようですけれども、その辺の料金のバラエティーみたいなのも考えたほうがいいんじゃないでしょうか。特に土曜日、日曜日しか来られない方とか、夜しか来られないとかそういう方も含めて、もう月6,000円だというふうに決めないで、何かそういうバラエティーをちゃんとふやして、たくさんの方がとにかく経験してもらう、体験してもらうということが、これからふやしていく、継続していくということになると思いますけれども。
 まず、交通手段で先ほど課長がおっしゃいましたように、送迎バスを回してくれると、これは本当にありがたい話です。
 前回の議会のときにも質問しました沖永良部バスが島民の足となるように、皆さん検討していただくという回答いただいておりますけれども、まだそこら辺も前に進んでいない状況。だったら今、無料で送迎しているバスがありますよね。体操とか、あるいは障害者の皆さんをお送りする無料でという、あれ、がらがらだと思うんですよ、体操以外は。その方だけしか乗せられないということで、せっかくタラソに行こうと思って申し込んでも、乗せてもらえない。ちょっと元気なおかげで、障害を持っていないおかげで、年齢はいっているんだけれども乗せてもらえないとか、いろんな声が聞こえてきます。
 ですから、そこら辺を誰でも利用できる。ましてやタラソに行くんだったら、何回でも字を回るとか、そこら辺の配慮はあったほうがいいかと思いますけれども、その辺いかがでしょうか。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 まず、料金体制のご質問ですが、例えば高齢者であるとか子育ての世代であるとか、そういった世代を考慮した料金の設定、そういったことも今後必要だというふうに考えております。
 それと、送迎バスの件でございますが、バスの確保とそれから運転手の確保とかいろんな経費等が必要になってきます。そこらあたりの経費を町が負担するのか、タラソが負担するのか、そういったことも含めて検討させていただきたいと思います。
○4番(松村絹江君)
 会員数をふやせば、料金は下げられる状況でしょうか。会員数がふえれば、私たちが6,000円だ5,000円だとやっている料金は下がるという制度でしょうか。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 料金体系については、現在の年間会費が5万円、それからタラソファンとかで1万円とかいうような体系になっております。ビジターというのが契約以外の方になりますけれども、やはり恐らくビジターをふやすほうが、利用料金のほうはふえるのではないかと思います。会員については年間5万円というふうになっておりますので、何回利用しても5万円以上は入ってこないわけでございますので、やはりビジターをさらにふやすということで料金の見直しも可能ではないかと思います。
○4番(松村絹江君)
 そうですね。新しい人をふやして、その日人が体験をして、また口伝えにその辺のところを広げてもらって新規の会員をふやすと。
 その広報の仕方なんですが、初めて来た人とか、タラソの前にキャンペーン中ですよというのがあると、ああ、こういういいのがあったんだ、初めて知ったというような方もいっぱいいらっしゃるようですので、できればサンサンテレビとかで今キャンペーン中ですよ、タラソへ皆さん行きましょうぐらいの広報はあってもいいんじゃないかなと思いますので、今後そのほうへの方向性は考えていますでしょうか。
○町長(伊地知実利君)
 タラの運営につきましては、今、保健福祉課長がお答えをしておりますけれども、担当ということでお答えしていただいております。
 私どもタラソのほうでも役員会をしながら、ただいま指摘の交通機関とか料金体系とかいろんなものを検討しながら今日まで進めているところでございます。今、町の支援がないと運営ができないという状況でございます。
 そのようなことで、バスを運転免許保持者が高齢のために来られないと2人減になると。夫婦で来る機会が多いんで、それが運転免許がなくなると2人減になる。じゃ、そのかわりに2人増になるかというと、なかなか難しい点がございます。そのようなことを役員会の中でも検討しながらやっているところでございますが、バス企業のバスを各集落に回すということは、今現状でも各集落を回りながらバス運行しているところでございますが、時間帯が非常に合わないとか、いろんなタラソ利用者の方々に合わないというところがございます。それをバス企業にお願いをしてもなかなか運輸省の許可も必要となってきておりますし、バス企業も厳しい運営をしているような現状でございますので、今いう町としては、保健事業での支援、そのようなことをしながら、タラソファンをふやしていこうというような取り組みを町としてはやっているところでございますが、私どものタラソの運営につきましては、タラソの役員の中でいろんな意見を出しながら議論をしているところで、なかなか成果が出てこないのが現状でございます。しかしながら、今ご指摘のような啓発活動などを通して会員をふやすという努力はしていかないといけないと、そのように思っております。
○4番(松村絹江君)
 本当にこの前の議会のときに報告書をいただいている中で、やっぱりビジターをふやすとかいろんな運動の研修を受けてきて優良なもので利益を上げるという話もありますけれども、2番目の質問で、予防医学・健康寿命を伸ばすためには、利益ももちろん、利益がなければタラソがなくなってしまうと本当に困るわけなんで、そこは第一優先なんだと思いますけれども、予防医学と健康寿命の伸びにどうしても寄与しているのがタラソだと思います。
 そこで、先ほどの回答で4月から8月までは、年間ふえていますという話でしたけれども、それは夏休みが入ったせいだと思うんですよ。夏休み、とにかくおじいちゃん、おばあちゃん、あるいはお父さん、お母さん、子供さんたちを暑いから連れていくところがないから、タラソが一番ということで、小さい子供さんもわんわん来ていましたよ。
 これから先ふえるかどうかというのは、毎日来ている方をふやす方法しかないと思うんです。ぜひその運営、目標を達成できるように、すばらしい職員がいらっしゃいますので、その職員をうまく使うっておかしいですけれども、上手に経営のほうにも向けていけるような指導をしながら、運営のほうを図ってほしいなと思います。
 健康寿命の伸びということで効果が得られている話です。なかなか体重が減ったりとかなかなか困難ですけれども、話を聞きますと、毎日歩いていて10キロ減ったとか、血糖値が下がったとか、陸上では歩けないけれども、水の中だから歩けて本当に感謝しているんですよとか、そういう方の声も聞きますので、誰が考えてもこれはタラソが一番だと思います。ますますそこを推していくためにも高齢者、75歳以上の方をなるべくタラソのほうに、タラソを利用できるような方法を考えてほしいと思うんですけれども、3,000円で今キャンペーンがありますよね。その辺の申し込み者はどういう状況だったんでしょうか。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 75歳以上の3,000円でのタラソ利用というのは、後期高齢者の医療の中での健康事業ということで開催をしております。年間30名程度でございますけれども、半年間3,000円で利用できるということで、利用者の希望者については多い状況であります。
 事業でやっておりますので、多い場合には抽せんということでさせていただいている状況でございます。
○4番(松村絹江君)
 ことしは抽せんになったんですか、後期高齢者以外でも含めて。全体で何名が枠だったんでしょうか。75名ですか。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 国民健康保険の事業もありましたので、ちょっと数字は今覚えておりませんが、抽せんの結果ということで、利用をしていただいているところでございます。
○4番(松村絹江君)
 抽せんをするに至るほど希望者が多いということですよね。やっぱり料金が3,000円だったらたくさんの方が来た、その時期を待っているんですよ、はっきり言って。1カ月にあと3,000円になるから9月まで待つとか。そういう問題じゃないと思うんです、はっきり言って。毎日来るのが本当はいいんですけれども。
 ですから、3,000円の枠に入りたい、3,000円になったら頑張って行くという意思を持った方がたくさんいらっしゃるんじゃないかなと思ったんですけれども、そんなにいなかったんですか、申し込み者。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 申し込み者が多いということで、抽せんということでさせていただいております。
○4番(松村絹江君)
 申し込み者の方は行きたいと思うから申し込みしたと思うんですよ。外れたら、じゃ、次誰かが、10回行かないと落ちるんですよね、その方は。それを待っている。そういう状況で、果たしてタラソの本来の目標というか、本来の姿勢というか、そこがそれでいいのかなと思うんです。誰もがとにかくたくさんの人が来てくれて、自分のため、あるいは世の中のため、町のために迷惑かけないように、健康を自分で心がけている人が来るわけですので、そんなたくさんの希望者がいるのに抽せんで、はい、あなただけですよという感じで、待っていてまた行くとか。
 ですから、できれば、事業の中でしかできないと思うんですけれども、特に後期高齢者の方こそ大事だと思いますので、枠を広げるという方法は困難ですか。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 後期高齢者の事業につきましては、28年度までは、県の広域連合のほうで保健事業ということで、補助もございましたが、29年度については、町の単独事業ということになる見込みでございますので、そこあたりの財源の確保というのも今後必要になってくると思います。
○4番(松村絹江君)
 これからは高齢化ということで、一番医療費のかかる高齢者を和泊町もたくさん抱えているわけなんで、先々考えれば、そういう人たちの予防医学・健康寿命を伸ばす方法を遠回りかもしれませんけれども、やることが私は町のためにも将来的になるんじゃないかなという気持ちでいっぱいです。
 一生懸命タラソに来ている皆さんの声ですので、みんな来てくれたらいいのにねと、ここがなくなったら私どこ行こうか、もううちにこもって、鬱になって介護状態になって、また町の迷惑になると。それだけは嫌なんだよねという話がたくさん耳に入りますので、そういう方たちの声をぜひ反映できるように、料金問題と、来たくても来られない人の足の準備、そこは率先してやってほしいと思いますので、強く要望いたします。
 3番目の利用率向上を図るための方策。町長のほうからも答弁ありましたけれども、具体的にほかにありますでしょうか、課長のほうで。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 町長の答弁でもございましたように、加速化交付金を利用して、ヘルスツーリズム事業の一環ということでいろんな事業をしております。中で、鹿児島市のセイカスポーツクラブから職員を派遣していただいて、直接タラソの職員のいろんな運動メニューとかそういったものの研修といったものをしております。
 そういうことで、隣のジムを活用した陸上と水中の新しいメニューとかそういったものを開発をしているところでございます。
○4番(松村絹江君)
 たくさんの方法をぜひ考えてほしいと思いますけれども、やっぱりお客様、私も含めて行っている人はお客様だと思います。お客様満足度を上げるということが経営する側では大事だと思うんです。
 今タラソの状況は、たくさんの人から耳に入ってきますと、あっちこっちで調整中なんですよ。ジェットが出ないところ。もう上の2段目、1カ月ぐらいちょっとふぐあいです。真ん中の中心部、本当に心地いいところなんですけれども、3カ所ほど今調整中ということで利用できません。永良部の方だから、おとなしいから文句言わないと思うんですけれども、口々に言っています。
 この大変な事業を起こしていただいた先輩、もう12年ぐらいたっているようですけれども、老朽化はもちろんしようがないと思うんでけれども、そこを応急的にすぐ処置できるような対策、あるいは立派な職員がいらっしゃいます、若くて積極的な。その方たちにそういう資格を、費用かかるでしょうけれども、お客様満足度を上げるためには、そういう経費も注がれて、来た方がいつもどおり、いいところで時間を過ごせたわという話ができるような設備を整えるのも私は今後の利用率向上になるんじゃないかなと。こんなだったら行かないわとなったら、終わりですよ。
 本当に1人の声というのは大きいですので、今その職員の方が男性、女性含めて五、六人いらっしゃいますけれども、そういう方にそういう、難しい技術かもしれませんけれども、応急処置ができるぐらいの資格を取らせるという方向性は考えられないでしょうか。
○町長(伊地知実利君)
 タラソの現状、今言われたとおりでございます。もう12年もたつと機器の老朽化は当然でございますし、また特に淡水じゃなくして海水という特殊性もございまして、老朽化が急速に進んでおりまして、調整中、ところどころにございます。
 やはり料金を払って利用している人は、満足を受けるためには、全機器が動いて初めて満足すると、そのように感じているところで、職員の皆さんにも地下の機器の担当、そういう修理は地元の業者の人をお願いをしてさせているところでございますが、機器の導入につきましては、やはり島外から導入をしなければいけない。特殊なものでございますので。その故障の場所につきましては、安価でできるような沖縄の技術屋をお願いして、今担当のほうから報告を受けているところは、沖縄から来て修理をするというような報告を受けているところでございまして、その機器の修理ができないというのが現状でございます。もう取りかえをしないとできないということでございます。そのようなことで時間がかかっております。
 そのタラソの機器のタラソ施設そのものは、町が指定管理をしているところでございまして、機器の整備につきましては、町で行っているところで、タラソのほうから報告がありますと、何々がどうなっているというようなことがありますと、役場の担当が予算を計上してその導入をするというふうなのが現状でございまして、安価なものについてはタラソの皆さんで修理をしていることもございます。
 そういうことで、非常に迷惑をおかけしているのは重々承知をしているところでございますが、現状をいいますと、先ほど申し上げたようなのが現状ということでございまして、早く修理をしてそれぞれの機器が運転できるような方策はとっていきたいと、そのように思います。担当の皆さんもただタラソだけじゃなくて、出かけていって長寿クラブの健康体操とか、それから各職場を回って会員の勧誘、啓発とかいろんなこともしながら、今努力をしているところでございますので、非常に迷惑をかけていることについては、重々私どもも心してタラソの職員と一緒になって改善に向けて取り組んでまいりたいと、そのように思っております。
○4番(松村絹江君)
 特殊なものであるとかいうのは、設立時からもうわかっていることだと思いますので、何年もたったらここら辺が悪くなるだろうというのを予想しまして、そのときには誰がどういうことをするとか、どういう業者を充てるとか、準備も早々とやってもらったほうがよかったんじゃないかなと思います。
 今後そういうことも含めてタラソをとにかくなくしてほしくないというのが私の思いです。ですから、何でも協力いたしますので、皆さんのほうでも広告をしたり、そして料金のほうとか交通手段のほうも本当に積極的に考えてほしいと、いつかは私たちはその立場になります、75、80に。そうなったときに、今の子供たちに迷惑かけない、元気な老人でいたいと思いますので、そこでタラソの運営は絶対不可欠です。知名町にもありません。知名町の皆さん、本当にうらやましがっていますよ。だから自信を持って皆さんに公開できるような施設に今後もできるように要請したいと思います。
 続いて、新生活運動についてですが、教育長のほうからご答弁いただきました。
 本当にたくさんの時間とたくさんの知恵と、そしてたくさんの勇気を持って皆さんが今回この決議をされたと思います。私もこの前、字の長寿会のときの会長さんからもう決議された文章をいただきました。本当にご苦労さまでしたと言いたいです。これは私たち町民の代表が決めたことです。行政に要請するものではないということは理解しておりますけれども、この申し合わせ事項ができたのが、聞きましたら、昭和41年ごろに発足して、婦人会が立ち上げて、半世紀たっているのにかかわらず守られていないから、私は、それはいけないんじゃないかなということで提案をしました。だから、これからは、それを守るために私たちを含め、執行部も含め、全員が、ああ、そうだねという方向に持っていかなければ、また同じことが繰り返されると思うんですよ。本当にこの決議をしていただいた皆さんに心から感謝いたします。
 その中で、たまたまですけれども、方言のこと、島の伝統文化を大切にしましょうというところが6番目にありました。私は60を過ぎていますから、学校時代には方言を使わないようにしましょうと。方言使ったら罰されて、共通語を使いましょうというのが、学校のときの努力目標でしたよ。今は、もう方言を使わない子供たちがいるということで、逆に方言を使いましょうという時代がやっぱり変わってくるんです。
 学校のほうでもいろいろ指導してもらって、子供たちは方言をなるべく使うようにということで指導されているようですので、それはそれとして継続してほしいと思いますけれども、たまたまきのう私の親友から手紙が届きまして、大阪のほうの同級生ですけれども、彼女は島の方言をどうしてもなくしたくないと。大阪のほうで同窓会するときは、みんな方言で話しましょうということを提案しているそうです。私に、ぜひ和泊町で、島で方言がなくならないように、あなたも議員やっているんだから、ちょっと言ってみてくれないか、お願いしてくれという、たまたまきのう手紙が来て、きょうのこのことになったんですけれども、それで、方言のやっぱりよさを子供たちに使いなさいというのは難しいと思うんですけれども、せめて使える私たちは、よく町長はどこでも方言を使ってくれます。ほっとします、聞くとね。
 ですから、家庭の中でも方言を使いましょうと言ってもなかなか周りがいなければ使えませんし、学校で使いましょうといってもそうはいかないと思いますけれども、私が思うには、彼女も言っていることは、空港とかその辺の放送の中で、観光客として来た方が、永良部に着きました。ああ、きれいだねと。いつもどおり共通語でしゃべっとるわじゃなくて、そこで方言での歓迎があれば、ああ、永良部に来たと。あるいは病気をして都会に行ったけれども、治って帰ってきた。ああ、永良部に来たんだとかそういう思いが強く感じられるんじゃないかなと思ったんです。島を出るときと入ってくるときの瞬間的に方言が流れると。今はそれはないと思いますけれども、それは提案でありますけれども、私は都会に長くいましたので、上手にしゃべれませんけれども、副町長が結構上手なんですね、方言は。体操で方言でやると皆さん喜んでやるぐらいですので、副町長のあれは違うんですか。
 ですから、空港で例えば観光客が来ましたと。そういうときに、ようこそいらっしゃいました。皆さん、どうぞ沖永良部でゆっくりしていってくださいとか、出かけるときは、気つけてもうりよとかそういう何かちょっとこの辺で固いところを柔らかくしたいと思いますので、副町長、どういう言葉がいいと思いますか。空港での放送で方言をうまく浸透させる。
○副町長(前田修一君)
 新生活運動……
○議長(永野利則君)
 副町長は挙手をしてからしてください。
○副町長(前田修一君)
 新生活運動の中で、方言を大切にしていきましょうということなんですけれども、常日ごろ私もそういうふうに考えておりまして、意識して方言を使うようにしております。役場の課長会の中でも、ナ、ホントニ、ムウルホウゲンシハナシブシャムアーシガ、ナマヌトクルハ、ムウルホウゲンシ、ワカティクリティ、ムールホーゲンシム、イロイロハナシシーワシューシガ。
 全体の流れとしては、自分たちが小学校、中学校のときは毎週のように、方言追放が努力目標でありまして、札を下げられておりました。そういうことも結果としてはありますけれども、やっぱり今はもう時代の流れだというふうに思います。グローバル化、それからテレビ、ラジオ、そういうマスコミの発達とかありまして、どうしても島の子供たちも方言で生活をしていくというようなことは困難になってくるというふうに思います。ただ、文化財として、文化として、沖永良部の方言はあったんだと、こういう形であったんだというのは、しっかりと保存して残していかなければならないというふうには思っております。
 空港で観光客がおりてきてこられたときに、どういうのかといいますと、わかりませんけれども、ユ、エラブノシマチモーチクリタンヤ、メヘディロドオウ、ゆっくりシイタボリヨト。楽しんでタボリヨト。また出発のときには、メヘディロドオ永良部の島はイチャーアタンカヤたかよと。来やったんかやと。マタモーチタボリと、ムールチヒューミィティタボリと。それぐらいのことになるかと思いますけれども、できればそういうアナウンスは女性の声でやっていただいたほうが、もうぜひインパクトがあると思います。
 以上でございます。
○4番(松村絹江君)
 突然のご指名に端的にありがとうございます。
 そういうところで、各部署部署で、いつもだらだらっと話するんじゃなくて、観光客を歓迎するとか、あるいは島を出ていく、あるいはもう子供のところに行ってしまうおじいちゃん、おばあちゃんとかが、最後に空港で、ああ、ユクァシマアタンヤという感じ、ミヒデロドオという思いで、島を離れる、あるいは観光客が、ああ、永良部のあの方言、どういう意味なんだろうとまた聞きに来るとか、そこら辺をこれはもう無形文化財になりますので、黙っていたらなくなってしまうんですよ。そこを音声を通して放送するときはせめて挨拶ぐらいは方言をすると、子供たちも耳にとめてくれて、永良部のよさもまたわかってくれるんじゃないかなと思いますので、そこはお願いしたいなと思います。
 一番町民の皆さんが私に対してもあれどうなったの、こうなったのというのが、葬儀のことでした。葬儀の香典の話でした。本当に区長会長初め皆さんがしっかりと吟味し、このように決めてもらったようです。受付で開封するとか。本当に勇気の要ることだと思いますけれども、お線香代ですので、気持ちでやるものだと思いますけれども、これから若い人がいっぱい、若い人を呼ばなくちゃいけない。高齢者になっていく。年金生活が大変になっていくときに、1,000円、2,000円でもやっぱりきちっと決めてあげないと、あそこではこうした、ここではこうしたというのがいつまでも続いちゃうと、若者がこの島に来なくなるという長い目で見た不安ですので、ぜひそれは私たちを含め、町長含め、皆さんが守りましょう。私も守ります。1,000円、3,000円ということです。そこら辺をしっかりしてあげれば、皆さんも安心して少しよかったわということで胸をなでおろす部分があったと思いますので、本当に教育委員会がよくリードしてくれて、皆さんの意見をまとめていただき、こういうすばらしいものが決議できましたことに関しては、感謝いたします。ただこれをいかにして守らせるか、これをいただきました私たちも。でも、誰も読んでもふんふんとちゃんと読みませんよ。
 ですから、いろんな会議のときのレジュメにちゃんとこれは必ず添付する。各家庭には、パウチにしたような形で誰もが見ても、申し合わせ事項が誰が見てもわかるような状態にしておかないと、ただの紙切れで捨てたらもう忘れちゃうんだ。9項目なんて覚えられませんからね。そこら辺のところは、区長会で配って終わるんじゃなくて、しっかり島民に定着させる。町民に定着させるということをもうしっかりしないと、また同じ繰り返しになるんじゃないかなというのが一つの不安でありますけれども、教育長、いかがでしょうか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 松村議員がおっしゃったように、この新生活運動は、昭和41年から始められている運動であります。和泊町でも平成22年度にこの申し合わせ事項について検討しましたけれども、その後、長いこと申し合わせ事項について検討する機会はありませんでしたけれども、議会、または一般の町民の方々の要望を受けて、ことしようやく「あすの和泊を創る運動推進協議会」を立ち上げて、再検討した結果であります。
 そして、せっかく決めたことが、守られないとこれは意味がありませんので、どのようにしたら守れるのかということを話をした結果、やはり開封したほうがいいんじゃないのかそういう話に落ちついて、じゃ、誰が開封するのか、それは区長さんにしてもらおうと、そういうことで決定をした次第であります。
 それを周知徹底するためには、もちろん区長会で11月に配布をいたします。ただ、配布をしただけで、じゃ、これが実現するかというと、そういうことはないと思っています。婦人会を通じたり、または学校のPTA会を通じたり、またはいろいろな各種会合の中で、この問題については、周知徹底するように呼びかけていきたいと考えております。
○4番(松村絹江君)
 徹底され、12月から皆さん全員が申し合わせ事項はこうだよということがわかるぐらいの周知徹底を希望したいと思います。これは確認事項でしたので、質問を終わらせていただきます。
 あと、3番目の乳幼児の予防接種ということで、10種類の予防接種があると。そして、接種率は97%ということで、子供さんを持っているお母さんというのは、自分の子供の予防接種は絶対に忘れませんから。自分の責任として親の義務ですから、予防接種を受けさせるのは。どんなに時間がなくても、どんなあれがあっても、予防接種は案内が来れば連れていきますよ。それは今後この子供さんが自分の予防接種を受けさせないがために、大きな病気になったとか後悔が残りますんで、それも限られた時期にいろんな種類の10種類をほとんどの方がなされているようです。お母さんの意識というのはそうですので、ですから子供を守るお母さんの気持ちというのは、まずは予防接種から始まると思います。
 B型ワクチンの接種率が97%というお話がありました。これは平成28年10月に無料化になったということで、その辺はお母さんたちには、もちろん広報がされていると思いますので、3%の方を除いては全員が接種したと。
 ですから、私が言いたいのは、いろんな資料を見ますと、B型ワクチンの予防接種をすると将来はもう肝硬変とか、怖い肝がんとかそういうのにならないというのがあったら、誰でもお母さんは受けさせますよ。大人になってお酒をいっぱい飲んでも、予防注射しているからというのがある人と、親が怠慢をして、あるいは私たちの時代はなかったわけですから、もう肝硬変、肝臓がんとかそういう心配しながらお酒を飲む方もいっぱいます。それが、この予防接種をすることでこれからの時代を担う子供たちが安心して生活できるというこのB型ワクチンは、国が認めてくれて無償化になったということです。
 資料を見ますと、3歳までにもうキャリア化してしまうと、ずっとその方は大人になるまで肝硬変のことを心配しながら生きていかなくちゃいけないというデータがあるようですので、今1歳までですけれども、1歳までに受けられなかった方が3%いるわけなんで、その方たちも含めて、3歳までにきちっとやれば、もう大丈夫なんだという話があるんだったら、親としたら受けさせたいと思うんですよ、お母さんとしたら。
 だから、そこを国との関連があると思いますので、1歳じゃなくて3歳までも何とかB型肝炎の予防接種は受けられるようなそういう方向性は、私は望みたいと思いますけれども、いかがでしょうか。課長、お願いします。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 B型肝炎ウイルスのワクチンについては、28年10月1日からということで、それ以後に生まれた子供さんということで、そこが定期接種の対象者ということで、それ以前の子供ということになると思いますが、現在の制度でいきますと、任意接種ということで自己負担というふうになります。対象者が何名いるかというお話になりますと、もうそれ以前に生まれた我々も含めてというようなことになりますけれども、そこの対象者が何人ほどいるかというお話は別としまして、そのウイルスのワクチンの接種でそういった重篤な病気が予防できるというのであれば、その任意接種に対する対象以外の方に対する町の助成とか、そういったものも必要ではないかなと考えているところでございます。
○4番(松村絹江君)
 3歳までに予防接種をしておくと、キャリア化にならないということがわかっていますので、子供のためだったら親はしますので、ぜひ町のほうでも助成をしていただいて、子供たちが将来不安な生活を送らなくて済むような予防を率先してやってほしいなと思います。
 あとは、ロタウイルスということで、ロタウイルス胃腸炎ということで、ノロウイルスという話はよく聞きますけれども、余り耳にしない胃腸炎なんです。そこら辺の接種については、町のほうでは考えておりますでしょうか。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 ロタウイルスについては、先ほど町長のほうが答弁をさせていただきました。
 ウイルスの定期接種化というのにつきましては、4点ほどの評価というのがございます。まず、その病気がどれぐらい影響を及ぼしているのかというような疾病の負担、それからワクチンの有効性、それから安全性、それから費用対効果と、そういったものが今ロタウイルスのワクチンにつきましては、国のほうで十分に評価がまだなされていないというような状況にあるようです。そういうことから、ロタウイルスの症状というのも非常に重篤な場合には、脳症などの主に合併症が見られるというような報告もあるようでございます。
 そこあたりの定期接種への導入が検討されているという段階でございますので、そこあたりの状況も見ながら、助成が必要であるのかないのかというのも判断させていただきたいというふうに思います。
○4番(松村絹江君)
 結構お母さんたちにアンケートをとると、そのことは知っている方は多いようですけれども、それが早い時期、生まれてからもう24週あるいは32週の間に2回接種しないと効き目がないということなんです。飲む薬なんですけれども。それが1回につき1万円以上もすると、自己負担になっちゃうと。2万以上かけて子供のためだからやっていますよというお母さんたちもいらっしゃいました。認知度も余りないような中で、でもそれにかかっちゃうと、本当に米のとぎ汁みたいな便が出て、嘔吐、下痢、高熱、そしてすごく感染力が強いということで、保育所ではやったらもう大変なことになるというようなすごく強い菌を持っているということです。
 そして、記事を見ましたら、東日本大震災であのような被害を受けた、大災害を受けた気仙沼とかあの辺のところでは、本当に目の前の道路とか家をする前に、橋をする前に、そのロタウイルスの予防接種を無償化にしているんですよ。まず、二度とこの小さい子供たちにまた同じような思いをさせたくないと。地震で嫌な思いをさせたのにもかかわらず、またこういう胃腸炎にかかって、将来乳幼児が死亡するという事態になったら困るということで、並行して予防接種の無償化を図って今発症率が低くなっているという記事がありました。
 ですから、私たちの沖永良部もどのような状況があるかわからないです。大きな台風が来て、健康衛生面でどういう状況になるかわからないときに、小さい子供さんが一番感染に弱いですから、そこを生まれて何週間の間に本当に1杯、2杯の予防接種を受けることで、そういう苦しみを味わうこともなく、死に至ることもないという、それだけ結構強いウイルスなんです。
 ですから、課長の答弁を聞きまして、ひとまず安心はしましたけれども、これはぜひお母さんたちの希望も聞きながら、助成のほうに向けて調整をお願いしたいと思います。
 4番目の町民の安心・安全についてということで、高度な医療制度というのは切りがないわけですけれども、私が心配するのは、永良部にいたから仕方がないんだよねという結果にならないように、これが東京にいたら、これが名古屋にいたら治ったかもしれない、治せたかもしれない、もっと長生きできたかもしれないという町民を、不幸な町民をつくったらいけないと思います。そのために、今、安心・安全なまちづくりということで、町長が一番優先に考えているまちづくりでありますので、そこは、避けては通れないところじゃないかなと。
 なぜそういうことを言ったかといいますと、私たちの身の周りには、いつも話を聞いてくれる主治医がいます。町の中には。何でも聞いてくれて、何でも対応してくれる。でも、いざ大きな病気になったときは、そうはならない場合もありますよね。そういうときに先生たちの計らいで、じゃ、どこの病院がいいから、俺の知っている病院があるからあそこに行けとか、紹介するよとかそういう前向きな発想は、先生たちはお持ちだと思うんですけれども、そこにどっぷり町民がつかってしまうと、自分の命を自分で守らなくちゃいけないのに、医者とかそういうお医者さんだけに頼っていちゃ手おくれになる可能性もあるんじゃないかなと思います。いつもお世話になっている先生方は信頼しつつ、なおかつ専門的な治療を受けられる病院を紹介してくれるとか、迅速に図ってくれるとか、そこら辺がなかなか一緒に暮らしていると言いにくい部分もあると思うんで、じゃ、先生お願いしますで終わる場合もたくさんあると思うんですけれども、それは自分の責任で自分の命を守るということで、町民も強く言えるような状況をつくってほしいなと思います。
 制度は確立されてはいないと思いますので、町民も自分のお子さんがいるところの専門医のお医者さん、病院とかを自分で調べて、自分で積極的に行くという方法は必要じゃないかなと思います。そこら辺は質問にはなりませんけれども。
 あと、2番目のドクターヘリの搬送状況も結構ふえているようですので、17名ですか、その方たちは助かっていますよね。運ばれた方の状況はいかがでしょうか。
○総務課長(種子島公彦君)
 奄美ドクターヘリによる搬送が17件ということでございますけれども、これは医療機関から医療機関へのドクターヘリの搬送だと聞いておりますので、死亡したというような事例はないかと思います。
○4番(松村絹江君)
 奄美のほうにも行けるということで、本当に脳梗塞とか心筋梗塞とかになっちゃうと時間の問題になりますので、なるべく近いところになるべく早く、そして初期の段階が大事ですので、そこら辺の医療がなされているとなると、本当に町民も助かると思います。たくさんの方が助かっているわけなんで、ぜひそこら辺は、これからもますます利用客をふやせるように、よろしくお願いします。
 緊急搬送に伴う各医療機関との連携体制のことですけれども、これは消防のほうでやって患者さんの希望する病院に運んでもらえるという話がありました。そこが大事であって、島から行くと、向こうに行って付き添いの方がホテルに泊まったりとかいろいろお金がかかる場合もありますので、できれば、自分の子供たちが、そんな遠くには行けないですかね。自分の子供たちとか親戚のいるところに行きたいという場合もあると思うんです。
 ですから、ドクターヘリの場合はそれは不可能だと思いますけれども、先ほども言いましたように、自分たちの親戚、子供たちのいる地域はもとより、鹿児島、大島、沖縄、その辺で本当にこの病気だったら、ここが、この病院がいいですよという専門的にすぐれている病院を町民の皆さん全員が、ここならここだというふうに、じゃ、ここに行ってもらおうと、ここにお願いしようというふうに、金太郎あめ的になるといいかなと思うんです。町に任せたり、病院に任せたり、自分たちが自分の命を守るためには、そういう自分たちの認識がないと、何かあったときは慌てますので。
 ですから、そこら辺を各家庭に、ここの専門病院はこういうのがありますよというのが一目でわかるようなものが配置できたらいいかなということを考えて質問しました。
 そこら辺の方向性は大丈夫でしょうか。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 各専門医療機関、病院の一覧表というようなお話でございますけれども、確かに日本全国、公立病院も含め、大学病院、それから医療法人の総合病院、個人病院、日本全国相当数の専門医があると思います。
 私どもが先ほど町長の答弁にもありましたように、かかりつけ医制度というのがございます。これは鹿児島県の医師会のほうでもその認定をしているようでございまして、町内のドクターの先生全て、このかかりつけ医の認定を受けております。
 かかりつけ医の定義というのがございまして、何でも相談できる、それから最新の医療情報を積極的に学ぶ、必要なときには、専門医療機関を紹介できるということでございます。
 専門医療機関につきましては、ほとんど紹介状というのが必要になります。その紹介状を持参しますと、行った先の病院からかかりつけ医のほうにどういった治療をしました、どういう手術をしましたというような情報が来ます。そういったことを考えますと、確かに自分で病院を選んでそちらのほうに行くというのも一つの方法だとは思いますけれども、やはり島に帰ってきてからどのような治療をするのか、どのようなフォローをするのかというのが一番大事でございますので、私どもとしては、やはりかかりつけ医の先生とよく相談をされて、専門医を受診するというのをお勧めしているところでございます。
○4番(松村絹江君)
 4点ほど質問させていただきましたけれども、全て本当に身の回りのことが多かったような気がします。タラソで元気になり、子供たちには将来大きな病気にかからないような予防接種を推進し、そして、万が一自分が病気にかかったら、本当に大きな病院で診てもらえるような対策、自分の命は自分で守るということも含めて永良部で生まれて育ってよかったねと最後に思われるような生活、行政を要請したいと思います。
 以上で私の質問を終わります。
○議長(永野利則君)
 これで松村絹江君の一般質問を終わります。
 ここで、しばらく休憩します。
 (注)
 1番目の松村絹江議員の「タラソおきのえらぶの運営について」の質問は平成29年6月議会において(株)えらぶ海洋企画から説明のあった報告書の実績を基に組み立てられた質問でしたが、質問のあった翌日(13日)担当課長から、実績の差し替えと答弁の修正がありましたので、以下のとおり事務局で訂正を加えておきます。
報告書
当初説明H28年度実績 入館者数50,187人 対前年度比-754人(減)
訂正説明H28年度実績 入館者数51,614人 対前年度比 673人(増)
答弁
町長答弁 利用者数は目標値に達していない。
担当修正 目標利用者数は達成されている。