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更新日:2021年3月23日

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第1日(3)

発言者

橋口 和夫

発言内容

 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、橋口和夫君の一般質問を許します。
○8番(橋口和夫君)
 皆さん、おはようございます。
 私は、平成29年第3回定例会に一般質問を3点ほど通告してありますので、順を追って壇上より質問いたします。
 1、天皇皇后両陛下の行幸啓について。
 報道されている天皇皇后両陛下のご来島が正式決定された暁には、本町としてどのような歓迎態勢を整え、祝賀ムードを高めていくのか。
 2、郡民体育大会について。
 昨今、郡体における各種競技の成績が振るわないことから、町民体育館を早急に建設すべきだとの声があるが、どのように考えているか。
 3点目、奄振について。
 3月定例会でも質問いたしましたが、各種大会出場における児童生徒の遠征費助成について、奄振事業に組み入れることはできないのか。
 以上3点の一般質問です。
○町長(伊地知実利君)
 橋口和夫議員の一般質問に、順を追ってお答えいたします。2点目につきましては、教育長からご回答をいただきます。
 1点目でございますが、天皇皇后両陛下の行幸啓については、8月中旬にテレビで報道がありましたが、現在のところ、具体的な内容が確定していない状況でございます。ご訪問に関しての明確な答弁はできないところでございますが、なお、これまでの例によりますと、天皇皇后両陛下の行幸啓については、おおむね1カ月前に宮内庁から発表されるようでございます。ご来島が正式に決定しましたら、宮内庁、鹿児島県庁及び鹿児島県警などから具体的な指示があると思いますが、公表からご訪問までの期間が短いため、花づくり活動や通行が予想される沿道などの環境整備については、先月の区長会でお願いしたところでございます。また、各ご視察先などにおいては、一般奉送迎箇所が設けられる予定でございますので、小中学校の児童生徒や長寿クラブ会員などの動員が必要となりますので、ご協力をいただきたいと思っております。
 行幸啓については、大変光栄な行事でありますので、町民の皆様のご協力をいただき、万難を排して取り組んでまいりたいと思っております。
 奄振についてでございますが、本町を初め離島の児童生徒は、島外で開催される各種大会や合宿などに参加するための遠征費などの費用負担が大きいのが現状でございます。そこで、鹿児島県は平成29年度から、離島生徒の大会参加に係る負担軽減対策として、離島生徒大会参加費助成事業を導入したところでございます。
 事業概要は、県が指定する大会などへ参加する際、通常の経路及び方法による最も経済的な旅客航路の運賃の2割相当額を補助するものでございます。対象は、中学校、高校の部活動となっており、中学校は1人当たり年度内1回、高校生は2回までの補助となっております。なお、スポーツ少年団などの小学生は対象外となります。
 議員から要望のある次期奄振事業への組み入れでありますが、今年度から奄美群島広域事務組合が中心となって、時期奄振に向けた奄美群島成長戦略ビジョン沖永良部島分科会が開催されております。奄美群島の共通課題でもありますので、関係部署と連携をして、国及び県に要望してまいりたいと考えております。
 以上で、壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問については、自席から担当課長からも答弁をさせていただきます。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 橋口議員の質問にお答えをいたします。
 今年度の大島地区大会においては、団体優勝がなく、2位1団体、3位8団体、個人競技では優勝が3種目、2位6種目、3位6種目という結果になりました。今月16、17日に開催される第71回県民体育大会へ、大島地区選手として本町から6競技12人を派遣することになっております。県民体育大会への出場競技数は例年並みとなっておりますが、団体優勝がなかったことから、参加人数については減となっております。
 大島地区大会の解団式において、多くの競技連盟が大会の成績も含めて課題として取り上げたのは、競技人口の減少と選手の高齢化でありました。人口が減少する中、各連盟とも新規選手の確保に苦慮しているのが現状であるようです。なお、大島地区大会へ向けた練習会場の確保については、既存施設の有効活用により大きな支障はなかったものと考えております。
 町としましては、総合振興計画後期基本計画にありますように、今後とも各競技連盟の活動の充実や体育協会所属団体の各種スポーツ大会運営の支援、また町民のスポーツ意識の高揚と競技力向上を目指した競技会やスポーツ教室の開催による競技スポーツの振興を図ってまいりたいと考えております。
 また、総合体育館の建設計画については、6月定例会の川畑議員の一般質問でもお答えしましたように、新庁舎を優先し建設することとしたため、総合体育館の計画については、多額の資金を要する新庁舎建設後の財政状況を十分に考慮する必要があると考えております。今後、総合体育館の整備に関する事業可能性検討調査の結果などを踏まえて、特別委員会の設置に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。
○8番(橋口和夫君)
 1つ目の質問ですけれども、本当に光栄なことだと思っております。天皇皇后両陛下の行幸啓について、本当に10月の中旬ごろだと思いますけれども、正式決定された暁には、万全な態勢でお迎えできることを強く要望いたします。
 2点目について、教育長、このスポーツ振興法というのがございますよね。スポーツ振興法の中に、国及び地方公共団体は、体育館、水泳プール、その他の政令で定めるスポーツ施設を、基準に達するようその整備に努めなければならないというスポーツ振興法がございますけれども、さて、本町は、このスポーツ振興法にのっとって体育館が今まであったんですけれども、これがなくなったということで私が危惧しているのが、今後の大会に向けていろんな、今までは鹿屋体育大学のバレー部が合宿に来たりとか、10年ほど前は堺ブレイザーズのプロチームが来たりとか、いろんな子供たちが、生徒が、学生が目で見て、いろんな体験ができる場があったわけですけれども、これから、話によりますと、鹿屋体育大学もちょっと遠慮ぎみであります。そのことを考えて、教育長はこの体育館建設特別委員会を早急に立ち上げないといけないと私は思っているんですけれども、どういう見解でしょうか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 橋口議員がおっしゃるように、和泊町の体育施設は、小中はもう完備しております。しかし、町民を対象にした総合体育館は、もうご存じのように去年解体をしましたので、今のところ存在していません。しかし、やはり町民の健康の維持のために、そしてまたスポーツ人口の増のために、どうしても総合体育館というのは町民にとって必要なものだと考えております。庁舎建設が済んだら早急に検討委員会を立ち上げて、町民に支障のないスポーツ環境の整備に努めていこうと考えているところであります。
○8番(橋口和夫君)
 遅いと思うんですよ。やはり、何で庁舎建設が終わってからじゃないといけないんですか。今立ち上げても、それまで、つくるまでに今から立ち上げていかないことには間に合わないと思っています。
 今、サッカーが本町では成績がよかったんですけれども、それはなぜ成績がよかったのかというと、あの町民広場があるからですよ。沖永良部高校にいろんな島外から合宿に来て、町民広場でいろんなスポーツの祭典が行われています、サッカーの大会がですよ。そこに社会人も入っていって一緒に練習をして、切磋琢磨し、競技力向上、底辺の拡大を図っているわけです。本町はもともとバレーの強豪町でした。わかっていますよね、教育長も。それが近年、ことしは2位だったですか、優勝から遠ざかっている回数が多くなっております。あの当時、堺ブレイザーズが本町に来られた当時は、本当に全盛期でした。だから、子供たちもそれに憧れて、もちろんバレーとかいろんなスポーツに憧れて入ってくるわけです。目で見ないと、体で感じないと、子供たちの成長はないと思っております。これから鹿屋体育大学が来る来ないも、ちょっとまだ確定していないみたいですけれども、そうなると、本町において見せる機会がなくなると思います。このスポーツ振興法の中にも、プロスポーツ選手の競技技術の活用とかというのが入っています。やはり、すぐれた技術を子供たちに見せることによって、子供たちの技術向上、底辺拡大になると思いますけれども、その見せる会場がないんですよ、和泊町には。学校の施設といいますけれども、教育施設です。本町で町の体育館がないと、そういういろんなイベントとかプロスポーツとか呼べないじゃないですか。先ほど答弁にもございましたけれども、競技選手の不足とか言いますけれども、これからふやそうと思えば、学生たちに、子供たちに見せないと。見せることによって、私は競技底辺が上がると思っていますけれども、どういうお考えでしょうか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 すぐれたスポーツ選手の競技を子供たちに見せて、将来そういうような選手に育てたいなと、そういうスポーツマンになりたいなという思いを抱かせることは、非常に大切な教育であると考えています。今までもそういうことを考えていたから、水泳の鈴木選手とか、その他にも、今は思い浮かばないけれども、多くの選手の方々を集めて、小中学生に模範演技を見せて、子供たちに教育をしてきたところであります。
 本町がやはり新庁舎を建設するに当たっては、一般の方々が利用するための体育館には、和泊小学校、和泊中学校の体育館を利用することによって支障はないという判断のもと、そしてまた、その他のいろいろなものをするときには、やはり3小学校の体育館を使用したりすることによって、いろいろな大会の開催はできるものと判断をしていました。そして今回も、郡体協のときにも、いろいろなスポーツを、今度はグラウンドゴルフなどを招致しましたけれども、屋外でするものについては今のところ支障はありません。しかし、体育館に関する限りは、バレーとかいうような競技人口の多いものについては、和小、和中を使用して競技を続けることはできると考えています。しかし、ある程度総合体育館並みの開催というわけにはいかないと思っています。しかし、開催は十分整っているという状態であります。
 それと、競技人口ですけれども、これは橋口議員もおわかりのとおりだと思いますけれども、もう和泊中学校だけでバレーの選手はつくれない状態になっています。野球のチームもつくれない状態です。城中、田皆、または知名の生徒が一緒になって団体戦に出なけりゃならない、それほど生徒が減少してきている。そして、またスポーツの人気度も違ってきて、今はもうサッカーが物すごく人気があるわけです。バレーとか、かつてはそうであったけれども、今はそうでない状況になってきていて、スポーツの好みもどんどん変わってきました。そういういろんな変化にも対応しながら、この問題については考えていきたいと思っています。そして、また先ほど早急にというお話をしましたけれども、庁舎の建つ前に教育委員会は町民体育館建設推進委員会を立ち上げて、町民のアンケートをとり、そしてどういう体育館がふさわしいか、その検討をして、その結論があります。それを踏まえた上で、また再度検討委員会を立ち上げて早急に対応すると、そういうことの意味で体育館のことを、早急ということを話をしたということであります。
○8番(橋口和夫君)
 わかりました。
 また、前回も同僚の議員からも体育館建設の質問があり、また今回も私と、また同僚からも同じような質問がございます。今、町民がすごく関心を持っているのが、この体育館建設だと思っております。だから、みんなからこうして一般質問が出てくるわけですので、目を背けないで、教育長の任期中にぜひこの問題を解決していってほしいなと思っております。強く要望しますけれども、どうでしょうか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 橋口議員おっしゃるとおり、この問題については、はっきりした方向性をつけてみたいと思っております。
○8番(橋口和夫君)
 よろしくお願いいたします。
 あと、次、3点目です。私、3月定例会でも同じ質問をいたしました。その後の時系列について、課長のほうから詳しくお願いいたします。
○企画課長(川畑裕一君)
 3月議会の中で、橋口議員のほうから、本土、離島との格差是正のために、児童生徒の各種スポーツ大会並びに発表会などへの出場、出会に対する旅費の助成創出はできないかという中で、町長からの答弁といたしましては、既に本町は児童生徒の島外各種大会への出場に対して、派遣経費の5割から7割を町単独で助成していると。新たな県の助成の制度も含めて、引き続き保護者軽減に努めますというような答弁がなされました。
 奄振への要望については、そのときの町長の答弁といたしましては、すぐにできるものではないけれども、離島のハンデを訴えて要望していくというような答弁がなされていると思いますけれども、その後、次期奄振についての沖永良部分科会が7月に一度開催されております。今度2回目が、恐らく10月か11月ごろに予定されていると思うんですけれども、その中でしっかりと訴えていくという方向になるのじゃないかなと思っております。
○8番(橋口和夫君)
 じゃ、ちょっと視点を変えて、教育委員会のほうにお尋ねいたします。
 今、私が訴えているのは、この旅費助成でございます。今、町単でスポ少、中体連に合わせて、もちろん中体連及び音楽コンクール等ありますけれども、合わせて幾らぐらいの一般財源が投資されているんでしょうか。
○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
 お答えいたします。
 子供たちの県の大会、それから地区の大会も含めまして、町の補助金で520万ほどの補助を行っております。
○8番(橋口和夫君)
 この問題は、県知事との意見交換会の場において、町長も同じような提案を申し上げました。そこで、私もこの問題を県知事に投げかけましたところ、県知事からの答弁は、県も厳しいと。行財政改革を進めて、余ったお金は子供たちに必ずやつけますという答弁でした。今回は、県のほうで1,500万円ほどの旅費助成を出してあります。本町も和泊中学校の部活が県大会に行きまして、1人3,000円の補助を受けたということです。県大会に行くだけが遠征じゃありません。中体連、地区大会、スポーツ少年団の郡大会、いろんなところで旅費というのが発生してまいります。県知事も私におっしゃってくれました。思いは同じですと、橋口さんと思いは私も一緒ですと訴えてくれました。やはり、県知事も思っているように、離島の旅費というのは、すごく親の経済負担になっていると思います。
 企画課長、この奄振事業に本町から声を上げて、この旅費というのは郡内全部の市町村に係ってくると思います。今年度声を上げないと、来年のスケジュールに乗らないと思いますけれども、いかがでしょうか。
○企画課長(川畑裕一君)
 先ほど申し上げました次期奄振へ向けての分科会については、次期奄振が再来年からスタートという形になっております。確かに、本年度、分科会を3回程度開く予定なんですけれども、その中でしっかりと訴えていくと。そして、その計画の中に反映をしていくというのが一番大事じゃないかなと思いますので、最終的には、12市町村が一堂に会して計画書を決定するわけなんですけれども、やはり12市町村の思いも、橋口議員おっしゃったとおり一緒だと思います。恐らく、皆さんも同じ方向性に動くんじゃないかなと思いますけれども、いち早く、おっしゃるとおり和泊町でまず声を上げていくという方向で進めていきたいと思っております。
○8番(橋口和夫君)
 前向きな答弁ありがとうございます。
 必ずその上の懇話会に上げて、この懇話会のほうから12市町村に上げてもらいたいなと思っております。
 今回は子供たちのことについて、旅費助成とかを質問させてもらいましたけれども、やはり県も行財政が苦しいという、本町も行財政が苦しい中で、奄振にこの事業を乗っけることで、県も町もいい方向に向かっていくのじゃないかなと思っていますので、課長、頑張ってください。
 以上で私の一般質問を終わります。