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更新日:2021年3月23日

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第1日(5)

発言者

喜井 和夫

発言内容

○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 喜井和夫君の一般質問を許します。
○3番(喜井和夫君)
 皆さん、こんにちは。
 平成29年第2回定例会に3点ほど通告してありますので、順を追って質問いたします。
 1点目、花と緑のまちづくり事業について。
 この事業を活用して、年間を通して、県道和泊空港線の沿道等を花いっぱいにできないか。
 2点目、実験農場について。
 里芋の疫病発生は種子からと言われていますが、種子の疫病の進捗状況はどうなっているか。また、新たな品種導入の取り組みで、ソバの栽培についてどのように考えているか。
 3点目、ふるさと納税について。
 納税額の状況はどうなっているか。また、PR活動はどのようにしているか。
 以上で壇上からの質問を終わります。
○町長(伊地知実利君)
 喜井和夫議員の一般質問に順を追ってお答えをいたします。
 まず、1点目でございます。
 花と緑のまちづくり活動につきましては、各字から選出された推進委員を初め各種団体の代表で構成された和泊町花と緑のまちづくり推進協議会を設置し、花と緑のまちづくり事業を推進してまいりましたが、花の島なのに花がないなどのご指摘を受けているところでございます。
 このようなことから、行政主導ではなく、地域の方々が主体性を持ったえらぶゆり地域活性化プランを策定し、一集落一景として集落に花苗を提供しており、後蘭字においては、年間を通して花を植栽し、本年度の沖永良部フラワーコンテストにおいて、団体の部の最優秀賞に輝いております。
 また、観光ゾーンとしては、花の植栽エリアを空港及び笠石海浜公園に設け、えらぶゆりを中心に花の植栽に取り組んでいるところでございます。
 そのほか、国頭字耳付池周辺やジョギング大会コース沿いに、集落やえらぶゆりサポーターの皆さんのご協力をいただき、花の植栽を実施しているところでございます。
 今後、フラワー都市交流の総会が本町で開催予定となっており、多くの関係者が来島されます。島の玄関口である空港から和泊市街地までの県道沿いを中心に、多くのえらぶゆりサポーターを募り、花木やユリなどの植栽を実施していきたいと計画しておりますので、町民の皆さまのご協力をお願いしたいと考えているところでございます。
 2点目でございます。
 里芋の親芋の副芽を利用した優良苗増殖試験については、4月から6月初旬にかけて予備試験を実施しました。その結果を踏まえて、8月以降から行う本試験において、増殖率や苗の生産性の調査を実施し、その技術の有効性を検討することとしております。
 ソバの栽培については、宮古島においてのサトウキビ収穫後の圃場にソバ生産が行われている実績について報告を受けておりますが、現状では町内に栽培に取り組む法人や生産農家はおりません。
 ソバの栽培を行うに当たっては、反収が不安定である、検査機関がない、専用の収穫機械や乾燥機械が高価であるなどの問題もあるようですが、緑肥プラス付加価値産物としてサトウキビ栽培後の土地利用型栽培作物として位置づけることは可能だと思いますが、営農品目としては、現時点では難しいのではないかと考えているところでございます。
 3点目のふるさと納税についてですが、さきに松村議員にもお答えしてありますので重複すると思いますが、ふるさと納税の納税額の状況についてですが、平成28年度は、寄附件数が前年度比4.4倍の409件、寄附額が前年度比1.4倍の約1,520万円となっております。
 今年度につきましては、5月末現在、寄附件数が170件、寄附金額が約370万円となっております。
 また、PR活動につきましては、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」やJTB「ふるぽ」をもとにしながら、ホームページや謝礼品のカタログなどで周知を行っているところであります。
 今後も、フェイスブックなどの効果的な活用や沖洲会を初めとする郷土出身者や、これまでに寄附をいただいた方々へのカタログ送付なども随時実施していきたいと考えているところでございます。
 また、島内においても、引き続き、空港、港、観光協会、主要ホテルなどヘPRの協力をお願いしていきたいと考えております。
 以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問につきましては自席から、担当課長からも答弁をさせていただきます。
○3番(喜井和夫君)
 花いっぱい運動は、経済建設委員で宮古島に行った際、空港にはブーゲンビリアが本当に咲き乱れて、そして空港から市内まで行く間、プランターに花が植えられ、そしてそれが並べてある状態で、本当にこの島は、花のイメージで来たわけではないんですけれども、やっぱりそれがとても印象的で、農業を勉強しに来たわけなんですけれども、本当にそうして空港から市内まで、また市内の中でも交差点にはやっぱりプランターに花が飾られている状態で、すごく印象的でした。
 そして、その花はどこでつくっているかということで聞いたところ、障害者施設、そこで栽培しているということを聞いて、ああ、そうであれば、我が和泊町にも、さねんというすばらしい施設があり、そしてその皆さんにぜひつくってほしいなという思いからこの提案をしたんですけれども、課長、どうお考えでしょうか。
○企画課長(川畑裕一君)
 花苗の提供については、以前にも障害者のさねんのほうで実施をしていたことがございます。花苗に限らず、花木とか、あるいは現在は野菜の苗とか、結構いろいろ実施しておりますけれども、一番理想なのは、向こうがつくって提供いただくという形であれば、非常に我々としても花苗は地元で調達できますので、安価で対応ができるかと思います。ぜひ、そういった方向性ができれば、実施していきたいなと思っております。
○3番(喜井和夫君)
 そうですね、さねんの皆さんは、町民に野菜の苗を提供したり、また花の苗もつくっている状況です。そして、それを今度はプランターに植えて、それを飾ると。そうであれば、いろんなイベントがあったときに、花がないとか、そういうことを言われなくても済むと思うんですよね。
 商工会の主催の第1回のえらぶゆりの島グラウンドゴルフ大会、島外から26チーム、参加者400人余りのイベントが開催されましたけれども、その交流会の席で、名護市から参加した参加者の挨拶の中で、えらぶゆりの島グラウンドゴルフ大会ということでありましたけれども、一つもユリの花は見えなかったと。私は、別にユリの花は見えなくてもいいと思います。ユリの花は笠石公園に行ってくださいと。笠石公園できれいに咲かせてありますから。でも、花がないということは、本当に花の島で、グラウンドゴルフをしに来た人が、ああ、何もなかったと言うたらやっぱり寂しいですよ。
 そのときに、障害者の皆さんがつくったプランターの花をそこの場所に置くだけで、そのようなことは言われないと思います。そのときに、課長も町長も同席しておりましたけれども、そのときの思いはどうでしたか。
○企画課長(川畑裕一君)
 私も、車の運転をしたり、あるいは宴席の場所で親しく交流をさせていただきましたけれども、直接花がないとかいうようなことは聞いておりません。
 ただ、やはり受け入れとしては、おっしゃるとおり、宮古島などは特にトライアスロンなどが行われた直後だったと聞いておりますので、そういったような対応はやっぱりすべきなのかなと思っております。
○3番(喜井和夫君)
 ぜひ、私は、障害者の皆さんに、花の苗じゃなくて、花、プランター植えの、そういうのをぜひしてほしいと思います。
 今、1日に障害者の皆さんが日当で幾らぐらいもらっているか、ご存じでしょうか。1日、やっぱり700円ぐらいだそうです。本当に、ちょうど宮古島にいたときも障害者の施設を見てまいりましたけれども、やっぱりお金がもらえるというと、あのにこやかな障害者の顔を見ると、本当に自分たちまでうれしくなるような状態でございました。少しでも障害者の皆さんの笑った顔を見たいと思いますので、ぜひそれだけは実現させてほしいと思っております。
 先ほど、町長のほうから、各集落でということで、本当に国頭字からミンジチため池のところ、やっていないところは喜美留字と思っております。それで、私たちもヒマワリを咲かそうということで、有志を募って、笠石入り口から喜美留公民館まで、国頭は向かって左側、太陽が東から上りますので、道を県道から見えるようにということで植栽をしております。本当に、今の沿道の中はそれで私はいいと思います。
 ただ、町の中、港の入り口、空港の前、それだけはぜひしてほしいなというのが思いです。県道沿いになると、どうしても草が生えたり大変ですので、またプランター等を置いたりしても、通行、子供たちが自転車で通ったりしますので危険でございますので、それは港の入り口とか空港のところとか、そういうところにできればいいんじゃないかなと思っております。
 ぜひ、花づくりを障害者の皆さんにしてもらえるようお願いしたいと思います。
 続きまして、里芋の疫病について質問させていただきます。
 ことしは、疫病の発生したという情報を聞きませんけれども、経済課長、どうでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 疫病発生については、昨年、非常に発生したんですが、ことしについては、全くゼロということではございませんが、状況としては、雨が少なかったということも含めて、葉に斑点ができている状況ということを聞いております。また、疫病が発生して、新しい農薬をまいた場合、14日間、いえば2週間以内は掘ったらいけないということもございますので、早目の収穫を促しておりまして、農協のほうに聞きましたところ、6月の状況としては、量がかなり多いということを聞いております。
○3番(喜井和夫君)
 まだ、実際には、種子としては、植えつけのほうはなされていないんですか。
○経済課長(武 吉治君)
 町長からの回答があったとおり、種子の試験、量的には少ない試験は行っておりまして、副芽試験と申し上げまして、脇芽をとって小さなプランターに植えるという形をとってございます。先ほどの回答の中でもありましたが、疫病が種場産地においても、いえば宮崎や鹿児島、横川のほうで発生した場合に、すぐに対応ができるということで、その試験を重ねております。
○3番(喜井和夫君)
 実験農場で、それが生産者への種子としての営業ができるほどの栽培は可能でしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 現状において1年目ですので、あくまでも農場内で試験を行いまして、そのやり方を農家のほうに指導していくような形をJAのほう、そして技連会野菜部会の中で行っていくということを聞いております。
○3番(喜井和夫君)
 本当に、急に里芋の生産者が減って、せっかく永良部産の里芋のブランドで販売しているのがまた減るとなると、やっぱり里芋もまた一つの商品として消えていくんじゃないかなというのが心配でなりませんので、できればここで生産ができれば、農協と連携しながら、種子を購入というようにしたいなというのを思っておりますので、さらなる努力で病気の出ないような種ができればなというふうに考えている次第です。
 続いて、ソバについてですけれども、本当に実験農場のほうでは、新しい品種というか、ソリダゴが導入された以降、定着した作物がないなということで、この前、経済建設委員でソバの工場を見に行ってきましたけれども、本当にサトウキビの後で、そしてちょうど3カ月で収穫できるということで、サトウキビの窒素分をとるためにというのが初めの目的だったらしいですけれども、それが今では栽培して出荷しているということであります。
 日本では、秋しかソバがとれないということで、ちょうど今から、春にとれたのが夏のざるそばには一番いいんですよね、新しいので。そういうことを考えると、幾らでもまだ需要はあるんじゃないかなと思っているんですけれども、ぜひ永良部でつくれるんであれば、つくってほしいなというのが思いです。
 信州の業者は、今、南半球、オーストラリアで、日本と気候が逆なもんですから、オーストラリアでつくらせているという報道をテレビで見たことがありますけれども、やっぱり永良部、宮古、そして春の収穫というので、できれば生産者を募って、意欲のある生産者と相談しながらつくったらどうかなと考えておりますけれども、課長、その点はどうでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 私も、実際同行いたしまして、ソバの栽培については、サトウキビ刈り取り後の作物だなということは認識しております。
 ただ、先ほど町長からの回答をしていただきましたが、反収が非常に不安定であるということと、検査機関が実際奄美群島にはないということで、調べてみましたところ、離島では種子島にだけ、JAと種子島がやっているそうであります。
 あと、見ていただいた方もいらっしゃいますが、専用のコンバイン、収穫機が非常に高いということと、乾燥も必要であるということで、かなりステップ、いえば今後導入に向けての検討課題も山積されているように感じております。
 ただ、サトウキビ終わった後、どうしても株を収穫した後にある程度あきの時間がございます。そこで、カバークロップ、緑肥栽培みたいな形での収益がかなり望まれるということを聞きまして、今後また、ほかの機関との検討を重ねて、すぐにでき得るような気がしないので、そういったことを検討だけはさせていただきたいと思います。
○3番(喜井和夫君)
 ぜひ、やっぱり意欲のある農家の皆様を募って、研修を積みながら、モデル地区というか、そういう感じでして、新しい作物の導入を考えていく時期に来ているんじゃないかなと思っておりますので、ご検討のほどもよろしくお願いしたいと思います。
 続きまして、ふるさと納税についてですけれども、先ほど同僚議員のほうからいろいろと聞いたもんですから、私のほうからは聞くほどのものがないんですよね。
 昨年、鹿児島県では134億、前年度の1.8倍、和泊町が1.4倍でしたかね。ということで、本当にふるさと納税の収入はなくてはならない財源だということを思っている次第です。
 現在では、返礼品は何種類ぐらいありますか。
○総務課長(種子島公彦君)
 現在、返礼品につきましては、28の事業者から102種類の返礼品を準備して、取り組んでいるところでございます。
○3番(喜井和夫君)
 先ほど、100余りのということでびっくりしている次第でございます。ことしになってからも170件と、170件、370万円と、すごい納税が来ているなと感心しております。
 これは、他市町村のが新聞に載っておったんですけれども、ふるさと納税が急増、4月1日から1カ月の申し込み件数が572件、金額で855万円、これは龍郷町ですけれども、これは前年度までネットでしていなかったのに、ネットに登録してからそれだけふえているということで、龍郷町の皆様もびっくりしているんじゃないかなと思っています。本当に大事な財源でございますので、頑張ってほしいと思っています。
 一つだけ、自分の提案として、永良部で何か返礼品で返せるかと思って考えて、農業では花、そしてジャガイモというようなのがありますけれども、それを例えば全国の花屋さんにPRして、30%ですか、返礼で返されるのが、例えば10万円分の注文が来たら、花屋さんに花き専門の業者さんから直接それだけのものを送ると。そうなると、花屋さんは、それでまた商売ができるというような流れでいくのも、また一つの大きな金額を得るためにはいいんじゃないかな。また、ジャガイモの場合は農協さんと八百屋さんに連絡して、八百屋さんに10箱のジャガイモを送るというふうにして、個々個々じゃなく、今からそういう点にも考えたらどうかなと思っておりますが、課長、どうでしょうか。
○総務課長(種子島公彦君)
 現在も、JA、それから花屋さんともいろいろ協議をしながら返礼品について進めておりますので、今後もそういったところは、花、それからマンゴー等の果物、あと野菜物とか、その季節季節に合ったものを送付するのが一番いいのかということも思っておりますので、そういうところも、今後、事業者と協議をしながら進めてまいりたいと思います。
○3番(喜井和夫君)
 これで私の一般質問を終わります。