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更新日:2021年3月23日

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第2日(4)

発言者

桂  弘一

発言内容

○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、桂弘一君の質問を許します。
○11番(桂 弘一君)
 こんにちは。
 桂弘一です。私は、平成30年第1回定例会に一般質問を通告してありますので、壇上より順を追って質問したいと思います。
 教育は国家百年の計あるいは国家百年の大計は教育にありと言われます。国家は、人がなしている、人材育成は国の大事であり、長い目で計画的に継続して行わなければならないということだろうと理解しているところです。地方もまたしかり。和泊町の教育の町宣言も同じことだろうと思います。
 地方分権が進められている今日、人材の地産地消という言葉も使われるようになりました。島根県の隠岐の島、隠岐島前高校に見られるように、自分たちの地域を担う人材は自分たちで育てるという強い信念のもと、学校と地域が目線、目標を合わせ、協働の精神で学校経営を成功させている事例も出てきています。
 文科省は、これからのあるべき学校の姿として、開かれた学校、地域に信頼される学校から、地域とともにある学校、地域の人々が当事者意識を持ち、学校と対等の立場で学校経営に参画し、先生方とともに協働して、地域に合った学校、コミュニティ・スクールづくりを進めているところです。地域が学校をつくり、また学校が地域をつくる、好循環で持続可能な地教行法に基づいた学校経営の姿が示されています。
 私は、この学校運営協議会制度は、時代性に合った学校経営の責任の明確化でもあると考えています。
 和泊町の教育現場では、学校で問題が起きても、校長、指導主事、教育長の縦のラインの中で物事を歪曲し、問題解決に向けて、責任ある者が責任ある行動をとらない、とらせない、決断すべき人が決断しない、責任をとるべき人がとらない、とらせない。子供たち、保護者、地域よりも仲間意識や縄張り意識を優先させ、子供たちを傷つかせ、保護者や善良で真面目な教師たちを疲弊させているのが現状です。何よりの大罪は、地域コミュニティーを教育者が、学校が壊していることです。そして、誰もがそこに責任をとらないことです。
 教育委員会から、平成30年度の教育行政の重点施策が示されましたが、その中身たるや、時代性、社会性、現実性にそぐわない旧態依然とした教育村の発想で書かれた質の悪い行政文書にしか見えません。現実を直視した、将来の和泊の学校のあるべき姿を具体的に示した、夢のある、実現性ある教育行政の重点施策に書き直すことを提案し、ここに質問をいたします。
 1、教育行政について。
 ①本町の制度上の学校運営における校長の責任、教育長及び教育委員会の責任体制はどのようになっているのか。
 ②教職員の身分及び教職員の守秘義務の範囲はどのようになっているのか。
 ③本町の教育行政と町長との関係について、教育長はどのように考えているのか。
 ④学校運営協議会設置に向けての国からの支援はどのようなものがあるのか。また、学校運営協議会の設置こそが本町の学校経営上の問題解決に有効と思うが、どのように考えているのか。
 2、文化財保護について。
 地元紙が、今帰仁城の関連遺産として、与論グスクと世之主の墓を世界文化遺産への追加登録として提案、報道しているが、町としてはどのように考えているのか。
 壇上からは以上でございます。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 桂弘一議員の教育行政に対する質問にお答えをいたします。
 議員の質問に対しまして、制度上の校長の責任、教育長、教育委員会の責任体制について、その根拠となる法令に基づいて説明をいたします。
 学校運営における校長の責任は、学校教育法第37条で定められており、「校長は、校務をつかさどり、所属職員を監督する」となっています。和泊町学校管理規則では、第4章に、校務分掌の編成や所属職員の監督、教育課程の編成と実施、児童・生徒の成績管理や健康安全、学校施設の管理・保全などが定められております。
 教育長と教育委員会の責任については、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の第21条に、その職務権限として、校長や職員の研修、管理、保健・安全、学校の設置・管理、教育課程の管理、教科書事務の管理・執行、就学事務、人事について、学校施設などの整備などが定められております。同法第33条では、学校の施設、設備、組織編制、教育課程、教材などの取り扱いについて、教育委員会の規則の中で管理するよう定められております。また、同法の43条には、市町村教育委員会は県費負担教職員の服務監督を行うものと定められております。
 2つ目の質問にお答えをいたします。
 教職員の身分は、地方公共団体の教育活動に従事する身分として、地方公務員としての身分を有します。市町村立学校は市町村の設置であることから、職員は当該市町村の公務員となります。
 教職員の守秘義務につきましては、地方公務員法第34条による秘密を守る義務として、「職員は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も、また、同様とする」と定められております。
 学校では、教育上の配慮、また健全な教育活動の推進の観点から、児童・生徒や教職員のプライバシー、個人情報などにも留意しているところであります。
 3点目についてお答えをいたします。
 教育行政と町長の関係については、地方公共団体の長と教育委員会との連携の強化を図るために、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づき、以下の内容について連携を図っております。
 その一つは、総合教育会議の開催です。総合教育会議は、定期的かつ必要に応じて開催をされ、その内容は、教育課程の大綱に関する協議、教育を行うための諸条件の整備や、地域の実情に応じた教育のあり方、学術・文化の振興のための重点施策の協議、児童・生徒の生命や安全確保に関する措置の協議などが挙げられます。このことにより、町長が教育行政に果たす責任や役割を明確にするとともに、町長が公の場で教育政策について議論することが可能になりました。
 また、町長と教育委員会が協議、調整することにより、両者が教育施策の方向性を共有し、一致して執行に当たることが可能になりました。
 今後も、本町教育や学校の現状と課題、今後のあり方について話し合うことにより、迅速な対応や関係部署との連携を図っていきたいと考えております。
 4点目についてお答えをいたします。
 学校運営協議会(コミュニティ・スクール)については、文部科学省が、地域とともにある学校づくりの実現の施策の一つとして進めています。国の支援策としては、保護者や地域住民等との協議による学校づくりにするためのコミュニティ・スクール推進員派遣事業及び制度など活用説明会があります。
 地域住民の学校教育への理解と協力は、本町では、これまでもその地域性や校区の特色ある伝統的な教育活動の推進、また各字での児童・生徒、保護者、住民、教職員がともに活動する地域行事の継承・充実などにより、地域の学校として連携を図っていただいております。
 学校や公民館等で行われる教育活動や行事での講師として地域人材の活用が図られ、また学校行事や学校評議員などでの意見、要望、学校の課題の共有など、あらゆる機会を通じて学校運営や教育活動へかかわりを持っていただいています。
 今後も、これらのより一層の機能化を図り、地域の宝である子供たちを学校、家庭、地域が連携して見守り育てる組織の充実に努めていきたいと考えております。
 学校運営協議会の設置については、学校評議員会の充実を図りながら、各学校区の地域の状況を踏まえて検討していかなければならないと考えております。
 5番目の文化行政についての質問にお答えをいたします。
 和泊町の世之主の墓は、ご存じのとおり、昭和41年3月11日、県指定文化財の史跡に指定をされています。
 町教育委員会では、平成25年度から、文化庁国庫補助事業を活用し、世之主関連遺産群の調査を行っており、先行して、世之主の墓及びその周辺部に所在するチュラドゥール、3号墓の3つの古墓の測量・発掘調査及び島内各所に点在するトゥール墓などの古墓の所在、現地調査について、知名町教育委員会及び県教育委員会と連携をして実施しております。この調査については、先月3月1日から2日にかけて、文化庁史跡部門の調査官を招聘し、現地視察及び今後の調査の進め方について指導及び協議を行ったところであります。
 今後、調査成果をまとめる報告書を作成する予定であり、その中で、世之主の墓の位置づけなどについても触れられることと考えております。
 このようなことから、町教育委員会としては、後蘭孫八の城跡などの史跡も含めた世之主関連遺産群の調査を実施し、その調査成果を踏まえ、これらの歴史的位置づけ、価値づけの精査作業の中で、琉球北山とのつながりについても検討するとともに、各種関係機関とも連携を図りながら、世界文化遺産への追加登録については検討してまいりたいと考えております。
○11番(桂 弘一君)
 教育長、きのう、きょうと、教育委員会、学校問題ばかりが続いていますが、私は教育長の答弁を聞いていて、非常にがっかりしております。おっしゃっていることは、さももっともです。また、答弁される姿に責任感や熱意も感じているところですが、迫力がない。なぜ、迫力がないのか。
 教育長、教育長の教育者としての人生というものは、かれこれ何年ぐらいになりますか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 学校教育に37年間、そして退職して、町の教育行政に10年近くかかわっております。
○11番(桂 弘一君)
 教育長、教育長の約47年間の教育者としてのプライドにかけて、真剣な答弁をこの議会でしたいと思っております。怒るところは怒ってください。迫力を持って怒ってください。
 私は、教育長の言う、郷土に誇りを持つ教育、肝心の教育、また郷土の子供たちに対する愛情というものに疑問を感じておりますが、本当にそういう思いはあるのかどうなのか、お聞かせください。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 子供たちへの強い愛情というものを持って教育行政に携わっています。そしてまた、現職の教員をしていたときには、それぞれの地区の子供たちに愛情を持って、それぞれの地区の将来を担う人材を育てていかなければならない、そういう責任を感じながら、それぞれの地区で教育をしてきました。
 和泊町は教育の町を宣言していますから、教育の町を宣言しているのは、まちを興すのは、まちの将来を担うのは人材だから、この人材を育成するのは学校だから、教育に基礎があるから、だから教育の町を宣言して、人材を育てなければいけないと、そういう強い思いを抱きながら教育行政の重点施策を決めて、子供たちに愛情を持って教育をするように学校にも指導しているところであります。
○11番(桂 弘一君)
 教育長、47年の長い年月の中で、そういう思いが色あせているんじゃないんですか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 私は、生活年齢は年をとっているけれども、教育を思う気持ち、人生を思う気持ちについては常に現役であるということで、教育行政にもその他の社会教育にも取り組んでおります。自分が年をとったからといって、そういうものに対する姿勢があせてきたとは、私は思っておりません。
○11番(桂 弘一君)
 教育長のそういう強い熱い思いを聞いて安心をしましたが、内城小学校の問題ですけれども、内城小学校の問題の核心が教育長には全くわかっていないんだというふうに私は確信を持っておりますが、その核心に触れる前に、内城小学校の現状、どうして今の現状になったというふうにお考えですか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 この問題については、きのうもきょうも何回かお話をしましたけれども、子供たちが大変荒れているという様子は、どこに原因があるかといえば、やはり教職員の指導に原因があると私は考えております。その指導が、やはり子供の目線に立った指導じゃなくして、教師の目線で見た指導を繰り返しているために、子供たちの信頼を損ねているのではないかと。それで、子供たちは何を望んでいるか。やはり、自分の存在を認めてほしい、自分たちの存在が通るような、そういう学校教育をしてほしい、そこのところが、教師の思う子供の像と子供が思う教師の像とが一致しないところに、私は今日の荒廃した原因があると思っています。
 したがって、学校の先生方は、そういうところをやはり直視して、なぜうまくできなかったかというところを精査していかなければいけないなと、そういう思いがしているところであります。
○11番(桂 弘一君)
 私は、全て教育長に問題があると思っております。肝心の教育、また郷土を愛する教育長の信念、思い。その思いに反する人に、教育者に対しては、教育長という立場とか抜きにして、島の大先輩として許さないと、人事権をもってでもあなたたちを、この永良部の島を小ばかにするような態度の教育をする教師は許さない、島の子供たちを安易に扱って傷つける、そういう教育者は和泊町には要らないんだという、そういう思いが教育者に伝わっていないからだと僕は思っているんですよ。いかがですか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 私は、常に職員の研修会や管理職の研修会の中では、この島の子供たちのためには、やはり真剣に取り組んでほしいと。この島の子供たちは、将来、7割から8割、島を離れて生活をしなければならない。こういう子供たちが、都会に出て、対等に生活できるための技能や知識を授けて教育をしてほしいと。そのためには、島の教育に誇りを持って、島の子供たちを責任持って育てるんだと、そういう気持ちになって教育に臨んでほしいと、そういうことは再三にわたって研修会や管理職研修会の中で述べているところであります。
○11番(桂 弘一君)
 そういう思いで述べても、そうなっていないところに問題があるんじゃないですか、教育長。
 教育長、小規模校のメリットって、どういったところがありますか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 小規模校のメリットは、やはり子供一人ひとりに目が行き届いて、子供の特徴がよくわかって、個に応じた指導が徹底できるところに小規模校のよさがあります。
○11番(桂 弘一君)
 全く反対な現状が、内城の小学校ではそういった現象が出ています。あなたのいつもの答弁の中に、誰の責任だということがないから迫力も何もないわけですよ。誰の責任なんですか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 先ほどからも申し上げているとおり、子供たちが荒れることの責任は、それを直接指導している先生方の指導力不足に原因があると、そしてまた桂議員が指摘しているように、教育委員会の責任もここにはあります。我々は、それに直面しているので、本当にこれを正さなければならないということで責任を強く感じているところである、教育委員会も。
○11番(桂 弘一君)
 教育長、学校経営の最高責任者は校長なんじゃないんですか。内城小学校、2年前、和泊町全ての学校からモデルと言われるぐらいに、非常に地域がまとまった学校でした。おやじの会もありましたが、女子会ということで女性の方も非常に多く集まって、非常に和気あいあいとした、非常にいいコミュニティーをつくっていました。
 それが、たった2年間で、学校は変わっていないんですよ。子供たちも変わっていませんよ。保護者もそれほど変わっていません。変わったのは先生だけですよ。
 管理責任者としての学校長の責任について、あなたが触れないから、全て何かあやふやな、指導をしています、指導します、指導しますというふうな発言になるわけですよ。
 学校長の責任について、あなたはどう考えていますか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 先ほど、答弁の中でも述べましたけれども、学校長が学校教育を進める上では全てのことについて責任を負わなければなりません。今回、内城小学校の問題についても、これは校長の経営責任というようなものが問われていると私は思っています。
 そしてまた、そういうことについて、指導主事を通じながら、また私も直接話をしながら、校長に学校を管理する責任はあなたにありますよと、もっとしっかりしてくださいと、きのうも校長を呼んで指導したところであります。
○11番(桂 弘一君)
 指導主事という教育委員会の制度上の役職、校長となれ合いになると、隠蔽の体質を持っているのが指導主事だと、指導主事の問題というところでそういうふうに言われていますが、ほかの議員の人たちはどうか知りませんが、城ケ丘中学校あるいは内城小学校の問題については、大ごとになる前から、あなたとはしょっちゅう話をしていた。あるときは、教育長もお願いしますと、頭を下げますから、城中校区、何とかしてくださいという言葉で私は言ったんですよ。内城小学校、こういう先生方の組織としては、こういう感じで弱いんじゃないのかということで、配置ミスじゃないかということも言いましたよ。そのときには、配置ミスじゃないということだった。
 この間、話したときには、指導主事はいまだに配置ミスを否定しましたよ。結果論としての配置ミスは、あったんじゃないですか、教育長。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 我々が教育の人事を進めるときには、学校長からこういう職員をくださいという具申があります。その具申に基づいて、県教委に教育委員会は内申をして、それを受けて、県教委は和泊町が欲しい職員を配属してもらっています。そして、異動に際しては、私は立派な先生方が来たものと、また来たと、そう信じて教育行政を進めてまいった。
 しかし、中には、桂議員が話されるように、これはちょっと問題があるなと考えるような、そういうような配置があったことは事実であります。
○11番(桂 弘一君)
 行政マンの中にも、先生の身分について、やっぱり県職だというふうに思っている方もいらっしゃいますよ。我々も、一般論の中で、県が採用して県費で払われていると、給料が。人事も県が持っているというふうに思っていましたよ。最低限度の要望は出すけれども、決めるのは上だというふうに思っていましたが、雇用するのは教育委員会じゃないですか。
 多くのことは望まない。ただ、島の子供たちを傷つける先生、肝心の大切がわからない先生は異動させるぞということをちゃんと言っていて、彼らにそういう異動の事実も見せるぐらいの強さがないから、私は疑っていると言ったんですよ。きょうに始まったわけじゃないですよ、内城小学校。大分前から私は言っていましたよ。
 今や、小学校2年生の先生が、また心の病ということで来ていません。去年から心の病気ということで来ていない先生がいらっしゃる。途中で、たった1カ月で、もうやってられないということで帰った先生がいらっしゃる。そして、現実的に、全く学校経営ができない校長がいらっしゃる。
 ことしの、来年度に向けての定期異動以外での、学校健全に向けた異動というのはされたんですか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 来年度の平成30年度の校内体制についても、大島教育事務所の所長に、こういう状態でありますから、この状態を克服するための先生をよろしくお願いしますというふうにお願いをしてあります。
 私は、やはり子供たちが喜んで登校し、満足して下校するためには、先生方もまた明るくなければいけないと、そして生徒側に立って教育が進められる先生でなければならない、そういう先生をお願いしますということで、具体的には、教頭にはこういう先生、この仕事にはこういう先生、この仕事についてはこういう先生をお願いしますと、具体的に所長と面談してお願いをしてあります。来年度の校内人事の体制については、既に報告してあるところであります。
○11番(桂 弘一君)
 校長先生の異動も含めて相談してあるということですか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 あと1年で退職ということになりますので、1年を残してのほかの学校への異動ということは、これはあり得ませんので、やはり校長先生は現在のままで、残り1年をしっかり校長先生としての責任を果たしてほしいと、そういうことで校長は指導しているところであります。
○11番(桂 弘一君)
 教育長、あなたの言う指導という言葉は、きのう、おととい、きょうにかけて、もう何回聞いたかわかりませんが、指導しても、私は決して内城小学校の校長が、その校長の職を受けるについて、その不足がある人間だとは思っていませんよ。どこかの彼に合う学校であれば、ちゃんとできただろうと思っています。
 しかしながら、たった2年で内城の学校を壊した。これだけ大きな問題になる前から、ずっと我々、指摘してきていた。1人の先生が心の病でお休みになられた。ほかの先生も途中で逃げた。逃げたという表現が正しいかどうかはわかりませんが、そういった状態にある。そして、今度、また新たに1人、先生が心の病でお休みになられている。
 これは、校長先生の学校経営がしっかりしていなくて、協働意識、教育長のチームと私が使うチームとは違うんですが、内城小学校のチームとしての同僚意識を育てられなかったところに問題があるんじゃないですか。そこの問題に対する責任をとらす。責任をとらすというのは、決してやめさせるということでもないんですけれども、どこか事務職に異動させる、そういうことも含めてなんですが、これ、私、何回も教育長に言っていますよ。
 教育長、あなたの47年以上の教育者としての実績、あなたの晩節を汚す可能性だって、私はあると思っているんですよ。この半年間で、あなたが満期になる9月の間に、内城小学校は、あなたの責任において、ちゃんとした学校に持っていくんですか、いかないんですか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 内城小学校の問題については、これは正常な状態に持っていこうと決意をしているところであります。そして、これも私一人でできるものではありませんから、内城小学校の先生方に、1足す1は2とかいうのじゃなくて、みんなの総力を結集して、この問題について本気で考えて早期解決を図るんだよと、そういうかたい決意のもと、そしてまた教育長としても、教育長の責任の名において、この問題は解決していこうと。そうしないと、地域の方々に、保護者の方々に申しわけがないなと、そういうかたい思いをしながら内城小学校の問題には取り組んでいるところであります。
○11番(桂 弘一君)
 教育長、あなたが教育長になられてすぐのころ、ご家庭に招いていただいて、飲めないお酒を1杯ぐらいは飲んだかなという記憶の中で、いろいろお話をさせていただきました。それ以来のおつき合いをさせていただいているわけですが、宴席の中では、桂、俵星玄蕃行け、俵星玄蕃行けと必ずおっしゃってくれる。声をかけてくれる。そういった関係性の中で、あなたに対しては、きょうは怒っておりますが、非常に怒っておりますが、人として、先輩としては、強い情愛を持ちながらの一般質問になりますが、あなたに一つだけ、内城小学校のどこに問題があるかという核心がわかっていない、はっきり申し上げて、あなたにはもう何一つそこはわかっていないという強い答えを僕は持っています。
 あなたに、そこは教えておこうかと思いますが、その前に、教育は人ですか。先生は、子供に対する愛情は、先生として必須ですか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 私は、教育は人であると、そういうふうに深く考えております。そしてまた、児童・生徒、子供たちに対して強い愛情がないと、強い情熱がないと、やはり私は成立しないと考えている。今、議員が言われたように、これは教員にとっては必須の条件であると思っています。
○11番(桂 弘一君)
 猿渡氏があなたにどういう報告をしたかは知りませんが、ある保護者が、校長先生、先生方、皆さん、私の子供が好きですかという質問をしたんですよ。全員黙りましたよ。報告受けていますか、教育長。
○議長(永野利則君)
 教育長、挙手してください。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 きのうのことについて、文書で指導主事のほうから報告を受けておりますけれども、あなた、子供が好きですか、そういったようなことについての記述は、この中にはありません。
○11番(桂 弘一君)
 内城小学校の問題の核心は、そこですよ、教育長。子供たちが好きではない先生たちが集まったんですよ。うそでもいいから、いや、指導の仕方に問題があって、今、効果は出ていませんが、当然愛情は持っています、当然じゃないですかぐらいのことは言うかと思ったら、黙りましたよ。
 もう一度聞いて、うちの子、好きですか。誰一人答えませんよ。そういう先生に指導する、指導する、指導すると言ったところで、子供に対する愛情がない先生たちに、どの子供が、この先生たちは自分たちのことが嫌いだと、自分たちのことに愛情がないと、伝わらない中で、どうして教育というものができるんですか、教育長。どうすれば指導ができるんですか。
 私は、後で和中の件でも触れますが、和中の校長先生、教頭先生に、人間関係が、子供たちが先生に不信感を持っていると、それがなかなか、いろんなところに訴えても解消されないと、嫌悪感まで抱いている状態になっているときの子供たちの心をほぐす教師的な技術は、あなた方はお持ちですかと言ったら、黙りましたよ。
 あなたのどういう指示、どういう強い思いがあれば、子供たちに愛情の持てる教師に育てられるんですか、これから半年間の間で。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 私は、内城小学校、また和泊中学校の教員には真摯に対応して、やはり教育にとって一番大事なことは、目の前にいる児童・生徒に深い愛情を持つことだと。しかも、それは今だけじゃなく、将来にわたってこの子供たちの成長にかかわっていく、そういう気持ちを持って、教育に携わる基本的な姿勢について、研修を通し、またいろいろな体験を通して先生方に植えつけていこうと考えています。
 そして、地域の方々の信頼や保護者の信頼を得て、教育活動が円滑に進むように、子供に愛情を持ってできる、そういう育成を、保護者の方々の力もかりながら、地域の方々の力もかりながら、教育には愛情が大事であると、そういうことをわからせる教育というのをこれから進めていかなければいけないなと考えているところであります。
○11番(桂 弘一君)
 教育村でしか通用がしない状態ですよ。必須であるものを持たないで役職を持って、仕事上の失敗をして、相手を傷つけるようなことまでして、それでそこに何の責任も問われないというのはあり得ない話ですよ、世間では。だから、教育委員会の責任の所在がはっきりしないと、そういったことへの抜本的な、60年ぶりの教育委員会制度改革があったんじゃないんですか。あなたがこれ以上言えば言うほど、唇寒しですよ。
 指導は、子供に愛情がない人たちに愛情を持てと、これから教えるんですか。全体の奉仕者である公務員、教師が、学校に行って、自分の子供に対して、ほかの子供に対して、親の顔で接して、間違った指導をする、何遍もそれを見る、ほかの子供たちが、それが改正されない先生たちをどう、誰が信頼するわけですか。そういった人たちに、何が教育ができるわけですか。答えは出ていますよ。愛がなかったら教育なんかできるわけがないじゃないですか。
 あなた方は、必ず言う。教育関係については、指導主事ともあなたとも話をしましたけれども、いや、教科指導はちゃんとしていると、ほかのところはまだ指導中ですとかと言うんですけれども、教科指導以前の問題でしょう。
 内城小学校の保護者が、何であの人たちは先生になったんだろうねと、何でなんだろうねと、私たちのほうがまだ学校で教えられるような気がすると言っていますよ。ここは、この間、2年生の先生が心の病で来られなくなりましたけれども、あれは二次被害ですよ、もう。ある先生が、桂さん、学級経営は学校経営がちゃんとしていて我々初めてできるんですよと、悲痛な叫びでしたよ。
 それと、もう一点。もう時間がないんで内城小学校の件はやめますが、指導主事といういいかげんな役職は、和泊町の教育委員会はもうなくしたほうがいいですよ。充て主事みたいな役職でしょう。校長先生の代弁者じゃないですか。これから教頭、校長になる人が、教頭、校長を指導できるわけがないですよ。あなたの指示で動くということになっていますけれども、猿渡氏の主事としての報告云々、話す中の中身たるや、あなたと話しているのと全く違う感触を、人としてですよ、感触を受けますよ。官僚と話しているのと、何だかんだ言いながらでも、あなたに対しては情愛を感じながら交わすことができるけれども、全くないですよ。
 本当に和泊の教育を考えるんであれば、あなたの持っている覚悟と権限で、自分が返り血を浴びるぐらいの覚悟を持たないと、内城の校区の子供たち、保護者は浮かび上がりませんよ。今や、保護者会に出てきていた積極的な役員も、みずから受けてくれる人たちも出てこなくなった。保護者会を開いても、皆が疑心暗鬼の中で話し合い、ちょっとした言葉でとげとげしくなる。コミュニティーの崩壊まで始まっているんですよ。二次被害からここまで来ているんですけれども、私は恐らく今のままだとそうなります。
 保護者が、よかれと思ってのことですが、ビデオまで持ち込んで子供たちを写す。全体の運動会ならいいですよ。ひょっとしたら、個人かクラスか、そこだけ切り取られてやると大変な問題になる可能性がありますよ。よかれと思ってやっていることだし、その人たちの人間性も信頼していますが、そこをするには、やっぱり承諾と一つのルールが必要だと思いますが、そういったことも含めて、教育長、ぜひ内城校区、コミュニティーまで壊れ始めているところは、それはもう大罪だと私は思いますよ。学校が地域の核だという、それを否定しているわけですよ。肝心教育を否定しているわけですよ。
 あなたも、小規模校のメリットというところのメリットを読んでいて恥ずかしくなりませんでしたか、子供一人ひとりに目が行き届いて云々と。大きな学校より行き届いていないじゃないですか。なぜですか。先生たちに、全ての先生じゃないですよ、愛情がないからですよ。この間の保護者会、先生方、出てきていましたけれども、ちゃんと生きている顔の表情をしているのは4人ぐらいしかいませんでしたよ。その人たちは、ちゃんと自分たちの意見を持って、自分に責任があったからでしょう。そうだと思っていますよ。
 ぜひ、私は、これほど議会に対して、いろんな方面から教育に関しての相談事があったことはないんだろうと思っています。本当にふんどしを締め直して、執行部の皆さん、2年前まではすばらしいと言われた学校が、あっという間にこういう状態になると、そういう危険をはらんだ今の学校経営だということと、新しい公共という考えの流れの中で、教育の独立性というのは、今や、政治的な独立性とか、あるいは教科書選定云々とか、そういったのはありますが、それ以外の独立性というのはもうないと等しいですよ。皆が当事者となって、和泊の教育を、教育長に任すんではなくて、町長以下皆が考えるときだと、私はそう思っております。
 続きまして、和泊中学校の問題なんですが、和中に関しては、もうしょっちゅう話をしているんで短くしたいんですが、教育長、人権侵害に当たる文書が校長承諾のもとで配られたという事案があると聞きますが、この校長の責任についてはどう思いますか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 その文書については、大変申しわけないことをしたなと、そしてまた、それが開示されていたということで、大変残念に思っています。しかし、このことについては、校長は深く反省をしなければいけないなと、そういう思いはしているところであります。
○11番(桂 弘一君)
 教師が同僚職員を訴えるという、同僚教師に対する脅迫文書を校長が配ったというんですが、その事実とその校長の行動について、教育長はどう思うか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 そういうことについては、私は報告を受けていません。
○11番(桂 弘一君)
 報告を受けていないはずはないんだと思いますが、平場で話ししましょう。
 子育てに問題があると言われている教師がいらっしゃる。教師に対する、教師によるモンスターペアレント行為があると聞きます。子育てに問題があるんじゃないかと言われている教師がいる。自分が受け持つクラス、まともに授業もせず、プリントをさせ、あるときは音楽室に連れて行ってアニメのDVDを見せたりして、自分は時間中、ずっと誰かと電話をしたりメールをしたりという教師がいらっしゃる。公私混同、職権濫用による、指導と称した子供に対するいじめがあったというふうに聞きます。
 そのほとんどに、まだほかにもあるんですよ、守秘義務云々の中で言えない部分はありますが、その全てに該当する先生がいらっしゃると聞きますが、皆さんは、私たちが相談を受けて、私たちは相談を受けるんですが、事実関係がどうかはわからないですよね、捜査権があるわけじゃないから。片方から聞いて、それを裏づけるためにいろんな人に聞いて、ああ、まあまあそうなんだろうなということがありますが、事実関係はわからないんですが、そういう教師を一生懸命、教育長、あなたがかばう気持ちが私はわからないんですよ。
 島の子供たちに本当に愛情があるなら、島の子供たちを傷つける教師に対しては、しかるべき処置をとるべきだと思うんですが、私は壇上で、子供たち、保護者、地域よりも仲間意識や縄張り意識を優先して、教育行政をあなたがつかさどっているんじゃないかなということを言ったんですが、そういうふうに見えるのが非常に残念ですよ。あなた方の世界では、それが普通かもしれませんが、文科省の言う、国が言う、教育現場に社会性を入れるということなんですが、何らペナルティーのない和泊町の公務員制度というのは何なんだというふうに、非常にそう思っていますが、あなたはどうしても自分が返り血を浴びる、そういったところまでの覚悟がないんですか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 そういうことについては、校長を通してよく指導して、児童・生徒に、そしてまた保護者に、地域の方々に迷惑のかからないように指導するようにという指導と同時に、この先生の問題行動と思われるものについては、ちゃんと調べて報告をするようにと、そしてそのことについて、人事上の課題については、教育委員会にはないけれども、研修とかそういうようなものについては判断のできる立場にありますので、そういうことについては、やはり検討していかなければならないことについては、血を浴びる覚悟でこういう問題には対処していきたいと思います。
○11番(桂 弘一君)
 教育長、ありがとうございます。ぜひ、内城の教職員に対しても、和泊の教職員に対しても、あるいは学校長に対しても、ゆがめて我々に、我々が校長を呼んで話を聞いたときも、ゆがめて説明していますよ。我々議会では、閉会中の審査という中で学校経営について審査するということになっています。どこまで我々が入り込めるのかはわかりませんが、内城小学校、和泊中学校については入っていきたいなというふうに思っております。
 それと、コミュニティ・スクールの話なんですが、文科省は、もう今や全てのことが、きょう言われたこと、きょう、したことですよ、ずっとやってきたことが、今や学校だけの責任、教師だけの責任には問えない時代になってきていますねということで、責任をとらせ切れないでしょうと、責任をとらないでしょうと。みんなの学校なんだから、みんなで協議して、協働ですよ、地方創生も協働です。キーワードは協働という中での学校経営。地域に開かれた学校から地域とともにある学校ということです。
 あなたがおっしゃる30年度の重点施策の中にある開かれた学校、地域から信頼される学校の完成形、2年前の内城小学校みたいなものですよ。うちの学校は地域に信頼される学校を目指しており、地域の方にどんどん学校に入っていただいています。地域に開かれた学校であり、地域との協働による取り組みはうまくいっています。コミュニティ・スクールと言われなくても、見守り隊、防災訓練、読み聞かせ、野菜づくり、昔の遊びの戦争体験、地域清掃、これ以上何をやれと言うんですかという、よくそういう声が聞こえるというんですよね、文科省進める中で。
 本当ですか。これは、私も今回の内城小学校を体験しないとわからないことだったんですが、本当にその連携は、完成形ですよ、完成形、あなたのおっしゃる学校づくりが完成したとして、本当に目標は共有されていますか。学校課題にも対応できる連携ですか。人が入れかわっても持続可能な仕組みですか。その連携により、人々の当事者意識は高まっていますか。何か問題が発生したときに、学校でですよ、保護者や地域住民は学校の味方、代弁者となってくれていますか。その連携は、未来の学校の姿を見据えたものになっていますか。文科省が、ちゃんとした完成形の学校に対して、こういう質問をしていますよ。どうですか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 実は、今、文科省のしている完成された学校像というもののとおり、今、桂議員が進めている学校運営協議会というのがありますが、私は和泊町出身で校長をしている先生に、この学校運営協議会というのを実施している学校があります。今、内城小学校で起きている問題、そういうようなものについては、これで解決できる可能性もあるなという思いを持っています。
 なぜかというと、学校運営協議会というのは、この字のごとくして、学校の運営について協議する団体であります。学校の運営は校長がするわけだけれども、校長のする運営について、委員の人たちは、ともに考えて、運営の方向を決めて、同一歩調でしていくと、だから学校の運営については、校長だけの責任じゃなくて、評議員の方々もそれにかかわったわけだから、ともに責任を持つから、そういう制度であるということを聞いております。
 今、内城小学校のこういう問題を解決するに当たっては、文科省が進めている制度も妥当なものではないかな、そういう思いをしながら、今、検討しているところであります。
○11番(桂 弘一君)
 もう何年も前から、学校運営協議会に関しては、私は議会で取り上げるのは今回で3回目なんですが、平場でも一度、また議会の中でも、同じ和泊町でありながら、全然、和泊中学校校区と城ケ丘中学校校区は環境が違うでしょうと、2つの制度の中でどうですかということを再三言った記憶があるんですが、それはしないということだったんです。
 その当時、私のある頭の中では、また教育長にも何とかしてくださいと言ったときに話しましたが、地域には、地域で育てたい子供たちの姿、こうあったほうが地域の核として将来有効だなという学校の姿というのがあるわけですよ。全ての権限や考え方を自分たちだけで持つんではなくて、いろんなケースをやっぱり地域の人たちに何遍も何遍も投げかける中で提案してもらわないと、いきなり言われても、みんなわからないですから、そういう学校づくりというのも、教育長、ぜひ考えておいていただきたいなというふうに思っています。
 内城小学校の解決は、これでは解決しませんよ。いやいや、すぐは解決しませんよ。そういう体制にできないぐらいに壊れているんですから。だから、和泊中学校も、聞くところによると、中野校長、畑校長ですか、物すごくいい時代があったというふうに聞きます。しかしながら、熱意のある人がいなくなったらポシャるんでは、その人だけに頼るような教育制度は、文科省がもう否定しているわけですよ。
 持続可能な、好循環な、今の国頭小学校みたいな形で、国頭小学校の運営に協力している役員の皆さんにちゃんとした立場と権限を与えて、協働でやると。校長も、よそからいろいろ言われる機会がふえるからうるさいんだろうけれども、しかしながら経営が安定するわけですよ。
 きょうは、残念ながら持っていませんが、貝ノ瀬滋さんという文科省の参与、学校運営協議会の話になると必ず出てきますよ。三鷹市を全域、運営協議会を設置した方らしいんですけれども、何かみんないいほうに動くというふうに聞こえるかもしれませんけれども、本当にそうなんですと。最初の1年、学校の先生方が、よそ者が、わからない人たちが土足で入ってきて、学校が混乱すると言われたらしいんですよ。最初の1年は、それに近い状態で、ほれ見ろということだったらしいんですけれども、その1年間のすったもんだの中で、自分たちも気づくことができ、新たな学校協力者ができ、協力する人たちも学校経営の難しさがわかり、2年目からは物すごくいい学校づくりができるようになったというふうに言っています。
 教職員支援機構がつくっているオンラインサービスがありますよ。オンラインですが、学校の先生たちを指導する、そのオンラインで提供している部分を見ると、彼が言っていますよ。とにかく、学力向上や地域の結束、学校中心に結束、そういったいろんなところで、90%とか80%とかというふうに皆わかっていますよ。学力向上については50%だったんですけれども、それでも低くはないですよね、することによって5割の学校が成績が上がるんであれば。
 薩長土肥という言葉がありますが、「西郷どん」も始まりました。今、山口県の設置率は100%だと言われています。ぜひ、前向きな検討を、好循環で持続可能な学校経営ができる、そこは学校に対して日ごろから協力的な意識を、お願いしなくたって参加意識を持っている町民の和泊にとって、私は一番有効な学校運営の仕方であろうかなと思っておりますので、そこは要請ということでしたいと思います。
 大きな2点目の文化財についてなんですが、去る与論町の議会大会がありました。そのとき、私は1泊延泊しまして、与論の中では学芸員よりも与論グスクについては詳しいよと言われる人、フモトさんという方を紹介してもらって、ゆっくり与論グスクの上から下まで、皆解説を聞きながら見てきました。
 彼いわく、与論グスクは県からも、いや、国はもう与論グスクについてはちゃんと認めているよと。あとは申請資料づくりですよね、それだということで、やっぱり人ですよと。腰かけじゃなくて、それを専門にする人ですよということで言われているということでした。
 私が、与論は進んでいますね云々ということを話したときに、彼いわく、本当に胸を張ってうれしそうに、桂さん、来年の4月からは与論のこの取り組みはもっと進みますよと、県立の博物館に勤務しているミナミさんという方だったと思いますけれども、それをスカウトしたと。人間関係を壊したらいけないんで、行くたびに与論の現状を訴えながら、人材が欲しいんだという話をしていたという中で、それがことしの4月から、与論町は学芸員を入れるということになったと、一気に進みますよというように、すごくうれしそうな笑顔で説明してくれましたが、帰ってきて教育委員会担当とそういう話をしたんですが、私たちは知らされていないから、余り広報されていないから、何言っているんですかという話だったですよ。
 彼は、それほど大きく物を言う人じゃないから、そうは言わなかったですけれども、そういうふうに感じるようなしゃべりっぷりだったですけれども、世之主の墓も大分進んでいますと、去年、ことし、また来年、チュラドゥールも含めて進んでいますよという話でした。そして、2月いっぱいには文化庁からも人が見えられるという話でしたけれども、その文化庁の意見としては、彼いわく、いやいや、世之主も文化庁では相当評価していますよと、可能性ありますよと、ただ、作成文書ですよということだったんですが、文化庁の方が来られて、彼らに指導を受けながら話をするんだということだったんですが、その文化庁が来られたのかどうなのかということと、彼らのどういった指導というか、どういう見立てだったのかというところを教えていただけますか。
○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
 文化庁の調査官が来られたのが3月1日、2日にかけて、2日間の日程で現場を見て、もちろんこれは知名町と両方で進めていますので、両町の現場を見ながら、これからの調査のまとめ方、それからこれからの調査の報告をまとめるに当たりましての指導というのを受けております。
 ただ、具体的に、いつそれが可能かというところまでは今のところ触れてございませんけれども、今後十分に、世之主の墓も含めて、掘り込み式のお墓がありますけれども、これは非常に興味がある、国の指定に向けて調査を進めていく価値があるというふうなことで感触を我々は受けたところでありまして、それに向けて、今回の指導も受けながら続けて、平成30年に報告書をまとめるという形で今進めているところでございます。
○11番(桂 弘一君)
 その後、伊是名島にも世之主の墓と同じような墓があるというふうには聞いたりはしているんですが、浦添ようどれ、そこも遺産の中に入っているというんですが、浦添城の裏ですよね。浦添城、浦添ようどれ、中グスク、勝連、座間味、今帰仁、見たことがないんで、一般質問するに当たっては一度見ておこうということで、この間、見てまいりました。
 座間味の一部あるいは中グスクの一部、世之主の城跡と同じようなつくりの階段とかを見たりして、あそこの階段は新しいんじゃないかと言われてもおりますけれども、階段があるんだけれども、その階段の段が幅が広くて、その段が全部石積みに、向こうはもうきれいになっているんですが、そういった階段も見られますし、また各城の御嶽の場所を見ると、世之主の城のここのこの石垣、このあたりは、先田先生が見張り台じゃなくて御嶽なんじゃないかというような意見を言っていたんですが、そういうところなのかなというふうに確認もしながら見て回ったところなんですが、世界文化遺産の追加登録、なる、ならないは別だとは思うんですが、それに向けた取り組みをしているということだけでも夢のある話だと思います。
 また、観光客にも、追加登録に向けての運動をしている場所だという説明の仕方もできるわけですし、また島の人たちに、もう一度、国が認める、文化庁が認めるぐらいの関連のある珍しい遺跡が我々和泊にはあるんだというような意識向上みたいなものにもつながると思いますんで、もったいぶらずに、ぜひいろんなところで教育長、後援をしていただくとか、いろんなところでそういった説明書きを配るとかいうような形で、積極的に取り扱ってほしいなというふうに思います。要請ですが。
 最後に、町長、よろしいですか。
 レイマンコントロールという言葉がございますよね。いわゆる教育委員会の独立性ということで、今までは余り侵すべからず場所だというようにとらわれていましたが、余りにも大きな権限と大きな事業を持っているその組織を監督する、チェックする機能がないのはおかしいと。民主主義国家の中で、地域住民の代表である町長が教育行政をチェックすると、教育行政にも遅まきながら影響を及ぼすことができると、自分の強い思いのある教育行政をつかさどる長を町長が指名して、罷免もできるというような制度に変わっています。
 この間の一般質問の中で、和泊町はそうはなっていないんですが、新しい制度に向けて、制度改革を和泊町もやっていきますという教育長の答弁だったんですが、必ずしも、そういうことであれば、目標が同じであれば、そういう制度に変わってからでもなく、地域住民が町長のところに学校運営について直接相談に行ける体制というか、そういったことが可能なのかどうなのか、可能にしていただきたいなと思っての質問なんですが、町長、いかがでしょうか。
○町長(伊地知実利君)
 今、教育行政の改革が進められて、総合教育会議というものも組織しながら、議論も年に何回か実施しております。
 私のほうに教育行政についての相談というもの、これ絶対に受け付けられませんよということは言えません。これを受けながら、やはり教育委員会とも相談すべきものは相談していかないといけないと、そのように思いますし、どうぞそういう意向があれば遠慮なく相談においでいただいて、一緒になって考えていくことは、これは否定するものではありません。
 そうすることによって、私のところに教育委員会から教育行政について報告がないと、わからない部分もあります。きょう、その議論を聞きながら、きょう初めて聞いた事項もあります。ですから、そういうものを、進言というよりか、相談に来て、一緒になって物事を考えていくことが、多くの意見というか、教育委員会だけの視野での考え方と私どもの考え方と、変わる部分もあるかもしれませんが、それは当然双方で議論をしながらすり合わせしたほうが、学校運営、学校経営、児童・生徒と学校との関係と、そういうものを改善できるものは積極的に一緒になって考えていかないと私はいけないと、そのように思っています。
 議会の総務委員の皆さんが、毎年2回、学校訪問を行っております。そういうときでも、一緒に総務委員の皆さんと教育委員会、学校と議論をしながら進めているところでございますので、私がここに入れませんよということは絶対申し上げませんので、一緒になって問題の解決、問題については考えていくべきであるかと、そのように思っていますし、どうぞ議員の皆さんも、教育行政ですので教育委員会だけに行けばいいというんじゃなくて、そのついででもよろしいですので、こういう提言を教育委員会にしてありますということでも添えていただければ大変ありがたいと、そのように思っておりますので、どうぞ遠慮なくお願いをしたいと思います。
○11番(桂 弘一君)
 最後に、教育長に、教育長の教育魂と、いざとなったら返り血を浴びる覚悟もあるという覚悟も聞いたので、人事異動、そういった再研修を必要な教師はさせるという、目に見える形での教育長の覚悟が、目に見える形での和泊町の教育行政改革を切にお願いし、また期待をして、一般質問を終わりたいと思います。
○議長(永野利則君)
 これで桂弘一君の一般質問を終わります。
 以上で本日の日程は全部終了しました。
 本日はこれで散会します。お疲れさまでした。
散 会 午後 2時58分