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更新日:2021年3月23日

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第1日(4)

発言者

池田 正一

発言内容

○議長(永野利則君)
 次に、池田正一君の一般質問を許します。
○2番(池田正一君)
 こんにちは。
 池田正一です。平成30年第1回定例会において、一般質問を3点ほど通告しています。順を追って質問いたしたいと思います。
 まずは、「西郷どん」の沖永良部ロケも始まり、あとはいよいよ放映を待つばかり。その放映を見た全国の皆さんが、大挙して観光に訪れることを心から願っております。
 次に、先日の子牛の競り市においても、いまだ高い価格での取引が行われていて、とても安心いたしました。
 いよいよ季節が春になり、卒業、入学のシーズンが来ました。幼稚園生は小学生に、小学生は中学生、中学生は高校生、そして高校生は大半が島外に出ていくと、そういう季節だと思います。それぞれ新しい環境での生活が始まります。新しい生活には、期待と不安があると思います。その不安を取り除き、安心に生活でき、安全に通学できる、そういった環境をつくるのが私たち、そして行政だと思います。
 ここで、1つ目の一般質問いたしたいと思います。
 大きな1、安心・安全なまちづくりについて。
 ①平成29年第1回定例会でも要請しましたが、西原字運動広場のフェンスの老朽化対策はいまだ検討されていないのか。
 ②平成29年第4回定例会でも要請しましたが、通学路の防犯灯の設置について、改めて検討する考えはないのか。
 大きな2番、農業振興について。
 ①平成30年度施政方針の中に「畜産飼養頭数の確保」とあるが、具体的な施策はあるのか。
 ②農家の季節労働者、ボラバイト等の宿泊施設を町で手当て、確保する考えはないか。
 大きな3番です。有害鳥獣駆除対策について。
 平成29年第1回定例会、第2回定例会でも質問しましたが、カラスの捕獲箱設置の現状と成果はどのようになっているのか、また今後の対策をどのように考えているのか、お尋ねします。
 以上の3点を壇上より質問いたします。
○町長(伊地知実利君)
 池田正一議員の一般質問に順を追ってお答えをいたします。
 まず、1点目でございます。
 西原字のフェンスの老朽化対策につきましては、前回質問の際、前の区長と協議を行っております。
 また、前回答弁したとおり、維持管理につきましては、引き続き字の方々へお願いをしているところであります。その後、字からの要望等もなく、現在に至っているところでございます。
 今後は、字内で公園の必要性や代替整備について検討していただき、字でできるところは字で整備し、町から支援できる部分につきましては支援を検討していきたいと考えております。これには、字のほうでも十分に検討いただいて、双方で協議をしてまいりたいと思っております。
 2点目につきましては、教育長から答弁をいただきたいと思います。
 農業振興についてですが、高齢化に伴い、畜産農家戸数が減少する中、繁殖雌牛の飼養頭数は2,500頭前後を推移しており、畜産飼養頭数の確保について、具体的な施策としては、家畜導入事業による町有牛貸し付けにおいて、年間約80頭の増頭が図られております。また、町単独事業である増頭対策事業や繁殖向上対策事業などに取り組んでおります。あわせて、TPP対策に伴う畜産クラスター事業の活用を積極的に推進し、繁殖雌牛の増頭及び収益性の向上に取り組んでいるところであります。
 このように、飼養頭数確保に向け、有効な事業の活用を図り、地域全体の収益力の向上に取り組んでまいります。
 農業振興の2点目につきましては、町が直接的に季節労働者の皆さんに宿泊施設を確保する計画はございませんが、本町を初め全国的に労働者人口減少が進行している状況であることから、平成31年度からの次期奄美群島振興特別措置法の延長に向けての制度設計を、国・県・奄美群島広域事務組合と市町村とで検討しているところでございます。
 そのメニューの中で、地域に新たな雇用を創出するための支援策として、群島内のNPO法人や民間事業者が雇用増を伴う創業または事業拡大を行う場合の設備投資などを一部補助する内容を検討しているところでございます。
 3点目の有害鳥獣駆除対策につきましては、今年度、移動式カラス捕獲器を2基導入し、12月から2地区の農家へ引き渡しておりますが、設置場所の適否や捕獲しやすい時期を過ぎたこともあり、現在のところ、捕獲実績はありません。
 今後は、捕獲適期に捕獲状況を確認して、移動式捕獲器の設置場所についても検討を重ねてまいりたいと思います。
 捕獲器導入につきましては、平成30年度も2基導入を計画しており、あわせて猟友会の協力をいただきながら捕獲を行い、被害の軽減に努めてまいります。
 以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問につきましては自席から、担当課長からも答弁をさせていただきたいと思います。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 池田議員の通学路灯の設置についての質問にお答えをいたします。
 通学路灯の設置について、改めて検討する考えはないかとのご質問ですが、前回の定例会においても答弁しましたように、通学路は、通学路灯の設置当初に比べますと道路整備が進み、幅員の拡張や歩道の設置、側溝ふたの設置など大きく改善されています。
 現在、設置の目安とされている約100メートルから150メートル間隔で1基の設置については、決して十分とは考えてはいませんが、通学路灯としての機能は十分果たされていると考えております。
 学校とも協議をしておりますが、現在のところ、通学路灯の改善に関する要望はないようであります。
 今後とも、生徒が安心・安全に通学できる通学路の確保のために、危険と指摘される箇所につきましては、随時関係機関と検討の上、対応するとともに、引き続き適正な管理・維持補修に努めてまいりたいと考えております。
○2番(池田正一君)
 それではまた、こちらから質問のほう、いたしたいと思います。
 まず、1つ目です。
 西原字の運動公園は、あれはまず町有地でありますよね。そして、西原字に委託をしたと、前回、1年前にこのように答弁いただきました。そして、町としても、フェンスについては協力していきたいと、方向性を示すように字の人たちと検討していますという答弁を1年前にもいただきました。そして、先ほど、今、町長の答弁で、前区長と話した、字の皆さんで検討してくださいと。
 確かに、前区長とお話ししたかもしれません。そして、それはもう字の問題であって、前区長と現区長の疎通がされていなかったのかどうか、そこは僕もわかりません。それは、もう深く突っ込む気もありません。ですから、今の現区長においては、全くわかっていなかったと、どうしていいか、ああ、そういう話もあったねという感じで返事をいただきました。
 そして、確かにフェンスは、努力の跡があるというのは1年前にもおっしゃっておられました。多分、もうできないんですね、補修は。だから、近づけないために花とかそういうのを置いて、フェンスなんですけれども、フェンスの役割というのは余りもうしていないと。その前に何か花とかやって、フェンスに近づけないように、なぜかというと、鉄筒がむき出しになって、本当に危険なんです。けが等が起こります。現に、私が前回したときには、けが人が出たからこそのこの質問にさせていただいたんですけれども、そういう状況で、もう字に任すといっても字自体でもう考えていないんですよ。
 ですから、これまさに町が方向性を示して、こうしようよと、それで私たちもこうしますからと。あれを撤去の費用、字に全部負担してくださいと、これはもうまずできないことです。ですから、方向性という意味で、どういったことを検討されているのか。あれから1年たちました。何かまた検討されているのか、お伺いしたいと思います。
○総務課長(種子島公彦君)
 前回、ご質問があったときに、確かに前区長と協議いたしまして、その後、現在の区長ともこの間お話をしたところでございますけれども、フェンスにつきましては、かなり老朽化が進んでいることも確認しております。
 そのフェンスを取り除いて、集落内の公園でございますので、緑化活動としてまた植栽をするとか、そういうところがいいのではないかなと、現在、課のほうでは考えているところでございまして、そういう部分については支援ができていくのではないかなと思っているところでございます。
○2番(池田正一君)
 今現在、そういう方向性で動いていると。そして、現区長ともお話ししたのが、多分最近のことだとは思います。
 僕も、あれを言った後、結構何回も足を運んでいて、少しは変わったかな、少しは変わったかなと。そして、さすがに変わっていない状況がここまで1年も続きました。そして、今またいただいたんですけれども、これはいつから動いていただけるのか、具体的に、もしそういうことがわかったらお聞かせください。
○総務課長(種子島公彦君)
 維持管理につきましては、集落でお願いしているところでございまして、その集落の中で現在の活用状況であるとか、またどの世代が利用しているかとか、そういう部分を集落の中で検討していただいて、その集落のほうからも、こういうことは自分たちでするけれども、ここは町でお願いできないかとか、そういう相談があったときに、町として支援できるところは支援していこうというところでございまして、集落の管理しているところでございますので、町がここをどうしろこうしろということは言えないと思いますので、まず集落の皆さんの考え、それから方向性を先に決めていただくのが先だと思っております。
○2番(池田正一君)
 町でというか、字でそこの方向性を検討すると。
 今まで、これもうずっと放置してあるということは、結構字の間でどういう方向性に持っていくか、何かそういったものがなかなか検討できない、会って、多分そういう話も出るとは思います。出ているけれども、それを町に持っていかないということは、何らか町がしてくれるんじゃないかと、やはりその気持ちがとても大きいんだと思います。
 ですから、ましてや西原字にしてみたら、もう役場職員もたくさんおられます。そういう方々にも働きかけて、字の考えを町に持っていくべきなんですが、それを持っていかすためには、もう課長等からこういう方向性もあるよ、あるよと幾つかを出してくれないことには動けないんだと思います。
 本当に、今、あの字は子供も多いですし、皆さん、活発的に動いていますし、あのグラウンドでは、グラウンドゴルフ等も多々行われております。まさに、けが人が出たら遅いんです。現に1回出ているんですから。
 ですから、そこの方向性に、できればもう総務課みずからのほうからやってくれたほうが動きやすいんじゃないかな、そういう動きやすい状況をつくっていくのも、やはり行政のあるべき姿じゃないのかなと思うんですけれども、いかがでしょう。
○総務課長(種子島公彦君)
 行政主導ということは、余りよくないかなと思っておりますけれども、字の区長さんとも相談いたしまして、区長さんが迷っていられるときはアドバイス、助言等はしていきたいと思っております。
○2番(池田正一君)
 では、その方向でお願いいたします、本当に。
 西原字の区長とは、よく会う機会が僕もあるもので、しょっちゅういろんなことを聞くんですけれども、いや、何もされていない、これはもうされたよ、でもこういうことはまだ動いていないよと聞きます。ですから、完全に行政のほうが主導するというのは、やはり嫌だろうと思います。だけど、アドバイスとしてこれからどんどん、強く入っていくんじゃなくて、アドバイスとして幾つかの道しるべを示す方向でぜひ動いて、来年の今ごろ、また僕にこの同じ質問をさせないように、ぜひ動いてください。
 では次、2点目、いきたいと思います。
 通学路の防犯灯です。
 僕は、前回、街灯と質問いたしました。去年の12月ですかね。今回は、あえて防犯灯と言わせていただきました。やはり、あれは防犯の意味もあるんじゃないのかなと思いまして、そういうふうに言わせてもらいました。
 今現在、国頭から、はっきり言うて、国頭から喜美留までのその防犯灯、150メートル間隔です、電柱1、2、3です。そして、もう全部につけてくれと、そこまでは言いません。打開策として、せめてあのウソヤマの上り坂ですか、結構みんな押すんですよね、歩くんですよね。その間隔も、やはり150メートルあるんです。その中に1つ、2つ、2つ目の坂にも1つ、2つとつけると。これは、防犯灯という意味でできないものかなと思っておりますけれども、いかがでしょう、教育長。
○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
 確かに、通学路灯は、安全に子供たちが通学できるための手段として通学路灯を設置してありまして、それは明るくなりますので、防犯の意味も含んでの設置であります。
 それをふやすかということについてなんですけれども、通学路灯をふやして明るくするということも一つの手段としてはありますけれども、ただその前に、部活動を終わった子供たちが規則の中でちゃんと帰宅について安全・防犯を意識するのであれば、集団で下校するとか、それからもしそういう防犯体制の整備が必要であれば、地域の方々、保護者なりが見回りをするとか、そういう取り組みもまた必要かなというところを考えております。
 そういうことも含めまして、学校の通学路が、部活動後の下校がどうあるべきかということは総合的に勘案しながら、それでも必要だということであれば、そういうハード的な対処も必要かなと思って考えているところです。
○2番(池田正一君)
 そうですね。地域の方々の協力を求める、それも当然大事なことです。ですけど、なかなか、部活動等が終わって、その時間帯に行けと、これはまた難しい要望でもあります。そして、その部活動を明るい時間に終わらせて帰れと、それもなかなかさすがに、学校を出るときはまだ日があったけれども、そこに差しかかったときには暗くなっている、そういうことも多々あります。ですから、なかなか、局長も言われるのもごもっともではありますが、なかなか現実的には難しいのかなと思っている部分であります。
 現に、あの道には、あのところで、かつてちょっと、あれは昼間でしたかね、声かけ等という問題も一遍あったので、そういった犯罪につながりかねない事案も起きていました。ですから、なおさら不安に思う部分があるわけなんです。ですから、今回は、あえてもう街灯とかそういうのは言わずに、防犯灯と言わせてもらいました。
 そして、これで何か事故、犯罪等が起こったら、当然すぐに対応はされるとは思います。ですけど、それは違うでしょう、それは遅いでしょうと。
 ですから、僕は、全ての路線にしてくれとは、もうあえて言いません。それはもう、予算の関係もありますから。だから、この上り坂、本当にきついんですよね、あそこの坂は。僕らも、昔、中学校、高校のときに通っていましたから自転車で行っていました。やっぱり、おりて歩くんです。
 そこを、もし仮に女の子1人、同じ部活の子がいなくて1人になる場合もあります。そういった子が1人で押していくのは、やっぱり心細いですよね。だから、150メートル間隔が、せめてその間にもう一つつけば、また次の明かりが見えると。150メートルでも、見えはするんですよ。見えるけれども、はるかかなたに見えるんです。
 そして、これ僕、3カ月に一遍、前に言いましたけれども、見に行かれましたかな、夜とか。見に行ったことはありますでしょうか。あれね、本当に暗いです。
 今、見に行かれましたかと聞いた手前、一遍聞きましょう。見に行かれましたでしょうか。
○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
 はい、見に行って、確認をしております。
 議員おっしゃいますように、暗いと言われますけれども、街灯の中にも、今、LEDの街灯を、必要に応じて取りかえる際にはLEDに変えております。当地区の、この喜美留の坂につきましても、LEDの電気と、それから旧、前の白熱灯の街灯があって、どちらかというと、やはり白熱灯のほうは暗い感じがします。しかも、その中でも、少し電球が古くなっているせいもあってかしれませんけれども、ちょっと暗い。球によっては、そういう差もあります。そういう中で、やはりそういうところにつきましては照度が高いLEDに変えていくとか、そういう対策は図れるのかなというふうにして個人的には思っているところです。
 また、うちの担当も、通学路の子供たちの通学の状況もそこで確認をして、学校と共有したりもしているところです。
○2番(池田正一君)
 見に行ってくれたみたいで、お疲れさまでした。
 そうです、やはりそういった場所は見ないとわかりません。そして、局長が言ったとおり、確かにLEDと白熱灯があります。確かに、LEDはいい感じで見えます。
 でも、やっぱり間隔が広いですよね。多分わかっていると思います。夜に行って、明かりをつけたまま行っても、それはそこまでは感じません。車で行って、ライトを消して、おりて歩いてみたら、もう物すごく暗いです。ああ、こういう状態の中でいたんだなと。自分らの時代には、友達が常にたくさんいたもんで、そういう気にもなりませんでした。
 ですけど、これだけ子供の人口も減って、1人、2人等で少ない人数で帰る子たちが多くなっています。だから、これは心細いだろうなと、そういった状況に送り出している父兄の皆さんも、やっぱり心配なんですよね。暗いな、遅いな、まだ帰ってこないなと、そういうふうに待ちます。そうして、そういう方々も、気になる方はやっぱり車で見にも行ったりもします。
 やはり、そういった不安を取り除くための防犯灯だとも思っています。だから、僕は今回、本当何回も防犯灯、防犯灯と言っております。
 ですから、子供たちの安心・安全なまちづくりの一環として、この防犯灯をあと1つ、2つ、1つ、2つ、3つ、4つ、4つですかね、僕の要望は4つです。坂を登っていくところの4つに、ぜひつけていただきたいと思います。
 そして、もう一カ所、国頭小学校から西原に向かうあの県道沿いには全然明かりがないんですけれども、これはこれから検討か何かされているんでしょうか、お聞かせください。
○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
 通学路灯の整備の目的としましては、中学校の部活動が終わった後の帰宅のための通学路等に対して照明をつけるということでありまして、議員おっしゃいますそこのところは小学生の通学路になっていると思っていまして、対象外となっているところです。
○2番(池田正一君)
 そうですか。これは、勉強不足というか、僕は知りませんでした。中学校が対象で、小学校は対象じゃないと。
 では、このことに関しては、また改めて地域の方々といろいろ話をして、また要望もさせてもらうかもしれません。
 では、やはり中学校が対象ということは、先ほど私が言ったように、喜美留から国頭に向けてのこの通学路、防犯灯、何とぞ前向きに、前回もしつこく言いましたけれども、本当に前向きに、何か起こってからは遅いです。前向きに、そしてこの4月からは新入学生がまた行きます。行って、部活に入ります。部活終わって帰ります。暗いじゃないかと、家に帰って、父ちゃん、母ちゃん、暗かったよと、この道は、もっと何とかならないかという意見も出るかもしれません。
 ですから、どうか前向きに検討していただきたいと、ぜひ今回、この予算の中にでも入っていればうれしかったんですけれども、だからといって、これをまた今から僕が中学校に行って、また子供の意見を全部集めてしても、聞いてもいいんですけれども、これはもう先にやるべきじゃないかなと思うもので言わせてもらいました。
 そして、前回、この質問した後に、やはり父兄の方々、また地域の方々からも言われました。そうだよ、正一、私も暗いと思った、俺も暗いと思っておった、これはもう防犯の意味においても、やはりさせるべきじゃないのかと町民の方からも言われました。
 そして、この問題、常にうちの同僚議員も何人か、これは出していると思います。常にこのように町民から声が上がってきているということは、皆さん、気づいているんですよ。ああ、そうだな、暗いなと。だから、常に出てくることだと思います。
 最後にもう一回、局長、やりますと一言お願いいたします。
○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
 議員おっしゃいますのは、国頭地区に帰る通学路灯のことを話しておられますけれども、町内の通学路の中で一番通学路として条件がいいのは、国頭に帰る県道の通学路が一番安全であると私は思っております。それに比べますと、ほかの地区では、まだ道が狭かったりとか歩道がなかったりとか、そういう通学路等もあるのも事実です。そういうところも含めて、議員指摘しております点につきましては、そういうところも含めて総合的に検討させていただきたいと思います。
○2番(池田正一君)
 じゃ、そのように、もう危険な箇所等は全て把握していると、今の局長の意見からわかりました。
 では、もうそういうところ全て、もう何遍も言うように、国が決めるだけじゃなく、全ての通学路灯において防犯灯もしくは道を拡張し歩道等できるように、これからもぜひ安心・安全に子供たちが通学できる、生活できる環境にしてください。
 これもまた、これからももしかしたら何回もまたこの場で質問するかもしれませんが、改善されていたらもうすることはないでしょうから、そこのところは頑張ってください。
 続きまして、大きな2番の質問について聞きたいと思います。
 ①畜産飼養頭数の確保。
 どのようなふうに、増頭対策を今のところ考えているという意見を先ほど町長の答弁からいただきました。そのため、町牛を80頭とかありますけれども、ほかにもっとこう具体策、例えばたくさん飼っている農家の方にもっと飼えというのは、それはもう大変なことなんです。ですから、どういうふうな考えを持っておられるのか、お聞きしたいと思います。
○経済課長(武 吉治君)
 先ほど、町長の答弁の中にございました家畜導入事業による優良母牛の確保、そしてそれに対する町有牛の貸し付けを行います。
 そして、もう一つ、町単独事業で一昨年から行っております増頭対策事業と、昨年ですね、これは、貸し付けについて、優良雌牛に対して5万円の増頭対策事業を行っておりまして、他方、繁殖向上対策事業というので、カメラによる、いわゆる死亡牛、牛が特に母体から生まれるときに、いえば胎児で亡くなるという事故が発生してございまして、それを何とか抑えるための事業として、カメラを導入する事業を一昨年から行っております。
 そういった事業の中で、やはりなかなか増頭をすぐに行うというのは非常に難しいところでございますので、確保して、現在、畜産農家において母牛が2,504頭いますが、2,500頭以上を確保して、年間、いわゆる出荷できる牛を2,000頭以上ということを目標にしております。
○2番(池田正一君)
 今現在、母牛が2,504頭と。
 ちょっと推移を聞きたいんですけれども、これ5年間ほど見て、どういうふうな変化がありましたでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 過去5年にいたしますと、ほぼおおむね横ばいの状態にありまして、少しふえている状態でございます。
 ただ、農家戸数においては、かなり減っておりまして、5年前が、24年が200戸、そして昨年が173戸ということになっております。それについては、やはり高齢化に伴う農家の減少ということでございます。
○2番(池田正一君)
 農家戸数が、こう見たら27戸ほど減っておられます。これは、恐らくこれからも高齢化によって畜産農家を離れていくのが出てきて、減っていくことだと思います。
 それでも、このように頭数が確保されているということは、それぞれが頭数をふやして持っていると、各一戸一戸の牛がふえているということだと思いますが、結構大きなところがふえていると思いますが、まだまだ新しく新規にしてきた、親から継いだ方々とかもいると思いますが、そういうところは牛の数とかふえておられますでしょうか、把握できてきたらお教えください。
○経済課長(武 吉治君)
 個々のケースがいろいろあるんですが、現状において、元牛の不足に伴う、そして震災、口蹄疫等に伴う元牛が少ないということでの価格の高騰にある中、かなりの方々が町有牛を導入して母牛をふやしているという現状は見えております。
 また、町長の答弁にもあったとおり、クラスター事業等の積極的な導入ということで、和泊町、唯一奄美群島では事業を導入しておりまして、今後ともまたハード、牛舎だけじゃなくて、機械的なものも導入を考えております。
○2番(池田正一君)
 それは、牛を飼っている方々にしては結構まだ見込みがあると、そして値段のほうもきのうの競りですか、きのう、おとついの子牛の競り市でも高価格で移行しているから、とても安心もしているところです。
 ぜひ、町としても積極的に、特にまだ頭数が少ない方々への頭数をふやすと、増頭すると、そういった対策のほうも積極的に推し進めてください。どんどん世代交代で新しくしてくる方々もおると思いますので、そういう方々へのフォローも課長のほうからぜひしていただきたいと思います。
 次の質問いたしたいと思います。
 季節労働者、ボラバイト等の施設を町で手当て、確保する考えはないのか。
 先ほど、ご答弁のほうでは、地域の方々にそういう促進するところ、場所を提供するために設備投資等を検討したいとありましたが、今現在、和泊町でそのような施設等はありますでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 NPO関係では1団体がやっておりまして、今年度からですね、29年度から活動しておりまして、まだ小さい建物の中でやっております。
 また、農家のほうに確認しましたところ、農家個々でいえば、住居や、また食堂等を設けて頑張っているようでございます。特に、花農家、バレイショ農家のほうでそういった、個々で古い家を活用したりして、ボラバイトや季節労働者に提供しているということを先日確認してまいりました。
○2番(池田正一君)
 では、先ほど、NPO法人側のほうで一つですかね。ということは、多分人数的にも少なく、宿泊施設に入っているものだと思います。そして、それぞれ花農家等々が自分のところでそういった宿泊施設をつくり、入れているというのも聞いております。
 ですけど、どうしても人数、もっと多く入れたいなというときに、そういった施設がないもので、こういったものがないのかなというふうに相談を受けたんですけれども、それだったら行政のほうに一遍聞いてみたいと思ってこれを質問させていただきました。
 これは、当然空き家対策にもなると思いますし、先ほど町長の施政方針にもあったように、交流人口、関係人口の増加、これイコールもしかしたらここに来た方々が定住促進に寄与してくれるんじゃないかと、定住促進の足がかりになるんじゃないのかなという展望も考えられるわけなんですけれども、そういった空き家等を改装して、町のほうで主導でやるという考えはないのでしょうか。
○企画課長(川畑裕一君)
 私どものほうで、昨年1年かけて空き家を調査いたしました。その中で、すぐ住める空き家が大体80戸程度、そして荷物だけ片づけると住める家が、これも大体同等の数だったとちょっと記憶しておりますけれども、そこの活用をどのように図っていくかということをちょっと検討しているところなんですけれども、土木のほうとも打ち合わせをしております。
 そして、今後は、シルバー人材センターのほうとも打ち合わせをしながら、住めるような状況にどのようにアプローチをかけていくかというのは、これからしっかりと協議をしていきたいというふうに考えております。
○2番(池田正一君)
 今すぐ住めるような物件が80戸もあると。ちょっと、この多さにはびっくりしました。ぜひ、こういったところをボラバイト、季節労働者等ですが、結構皆さん来ておられます。そういった方々に安くで提供できるように、ぜひ検討していただきたいと思います。
 先ほど、そのNPO法人ですか、恐らくこれは、ねりやかなやのことだと思うんですけれども、1日の宿泊料が1,500円ですか。これ、一月にしてみたら、やっぱり4万5,000円と結構な高額になるんですけれども、こういった80戸ある空き家対策としてこれを貸すとしたら、どれぐらいで貸し出してもらえるんでしょうか。もし、そういう具体数字もあったらお聞かせください。そして、地区でいったら、どのあたりの地区にたくさんあるんでしょうか。幾つか、わかった地区があったら教えてください。
○企画課長(川畑裕一君)
 80程度と申し上げましたけれども、軽易改修につきまして、62戸ございます。
 そして、主に一番多いところにつきましては、手々知名、それから和泊、西原、畦布などといったところが6戸とか、手々知名に関しては12戸というような数字が上がっております。
 ただ、それについては、1年に一、二回程度は帰るんだと、だから貸せないよと、だから荷物も置いておくんだという家がほとんどなんですけれども、その辺の双方のお話し合いの中でどのような解決策があるのか、これから要検討だと思っております。
○2番(池田正一君)
 わかりました。
 手々知名12、和泊、西原、畦布と、結構あると聞いて、それぞれのこの農家の方々にも、これはもうぜひ情報を提供して、こんな空き家があいていますよと、だからここに入れてくれたらいいよと。これは、ぜひ、各農家と、もしくは町のホームページ等で出しているんでしょうか、それともこれから出してくれるんでしょうか。
○企画課長(川畑裕一君)
 現在、町のホームページの中に「くらすわどまり」という、恐らく議員も既にご存じだと思いますけれども、そこには移住・定住に関するいろんな情報が満載してございます。この空き家情報については、現在、物件を持っている方々から、出してくれというものに関してだけ、全て空き家情報として出してございます。
 ですから、そこのところも、今後、このような方々との話し合いの中で、出してくださいということであれば、そのような方向性で提示することができます。もちろん、そのような方向で進めたいと考えているところであります。
○2番(池田正一君)
 わかりました。
 そうなったら、結構この島に来て、畑をしながら、交流人口もふえ、もしかしたら定住促進にもつながると、そういった明るい展望も見えてくるので、ぜひホームページにも出し、各農家、人を必要としている花農家の皆さん、もしくはこの時期にジャガイモ等を掘る、ジャガイモ等堀りでも来るかどうかわかりませんが、そういった人を欲しがっているところの方々に情報をどんどん出してください。
 続いて3番目、有害鳥獣駆除対策について。
 29年度の1回目、2回目と質問させていただきました。そして、新たな捕獲箱ができたと聞いております。そして、先ほどの町長の答弁には、残念ながら、新しいほうは設置したのが遅かったために全然入ってはいないというふうにも聞いております。
 さて、課長、今までどれぐらい捕獲できましたでしょうか。さすがに、捕獲した、入ったのは、その個人個人でやるのは怖いから、役場の職員の方々が行って捕まえていると思うんですけれども、そうしたら結構数等もわかると思うんですけれども、お聞かせください。
○経済課長(武 吉治君)
 今年度の実績でございますが、148を捕獲してございまして、そのうち猟友会による捕獲が13羽になっております。
○2番(池田正一君)
 では、新しく設置された捕獲箱は、場所はどこに設置されておりますでしょうか。そして、まさか本当にゼロなのでしょうか、ちょっとお聞かせください。
○経済課長(武 吉治君)
 残念ながら、捕獲されていないところでございます。
 場所としては、1基は、仁志集落と谷山集落の間に1基、そしてもう1基、ちょっと確認していませんが、たしか手々知名集落と喜美留の間だったと思います。
○2番(池田正一君)
 残念ながら、捕獲されていないと。
 最近、またカラスがふえています。課長、把握されていますでしょうか。大体、今、カラス、どれぐらいいますかね。
○経済課長(武 吉治君)
 前回も申し上げましたが、残念ながらカラスに国境がなくて、和泊町と知名町を行ったり来たりしているということで、おおむね、もう数として判断してございません。
 ただ、両町の猟友会、そして私ども昨年3月に有害鳥獣の捕獲計画を両町で行いました。その中で、年間850頭を目標に計画しておりまして、知名町のほうは、また捕獲等も、ことしは猟友会のメンバーがかなりそろっているということで、知名町が377頭という捕獲をしておりまして、今後もまたふえていくと思っております。
 その中で、目標を800頭前後にして、毎年、捕獲を行っていく計画でおります。
○2番(池田正一君)
 絶対的な数字、それはもう確かに、こっち数えたらあそこへ飛んでいって、また一緒のを数えてしまうとわからないと思います。確かに、でもふえているんですよね。ふえていることは間違いありません。なぜか。昨年度、余り、この148羽しかとっていません。148羽しか生まれていないということもないはずなんです。
 主に、とれるのは生まれたばかりの子がというか、若鳥がよく捕獲箱に入ってきます。その時期が秋なんです。そして、今回のこの新捕獲箱は、その時期を過ぎて設置したがためにとれていないと、そういうふうに認識しております。これは、遅かったですよね、用意するのが。
 これから、どのように対策をしていくでしょうか。これ、ほんと、ふえていますよ。牛小屋には物すごい数いますよ。飼料等もつつかれるわ、前回、僕も言いましたけれども、後ろに乗って背中つつくわ、けがさせるわ、これはまさに畜産農家にとっても大変な問題です。そして、これからは苗等を植えたら引っこ抜きに来ます。そういった被害が出てきます。
 だから、これからの対策をどう考えておられるか、お聞かせください。
○経済課長(武 吉治君)
 猟友会の方々に協力をいただきながら、また捕獲箱を設置している集落、そして農家の方に協力いただきながらでありますが、目標に向かって両町あわせて行っていきたいと思っております。
 ただ、効率が非常に悪いところについては、今後、どういった方向で行うことによって効率が高まるかということを両町の猟友会とも議論しながら、被害の軽減に向けて取り組んでまいりたいと思っております。
○2番(池田正一君)
 新しく設置された捕獲箱の中には、カラスは1羽ぐらいでも入れてあるんでしょうか。そして、もしくは餌等入れてあるんでしょうか。そういうものがないと、入るものもまず入りませんけれども、どういうふうに設置されたか把握されておりますでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 もちろん、餌を投入してございまして、その捕獲箱に関するマニュアルに沿って行っております。残念ながら、おとりのほうは、まだ入れてございません。今後また、おとりを入れて、先ほど申し上げたような、できるだけ若鳥を中心にとっていくような方向で行っていきたいと思っております。
 今後、新年度に向けても、早目に2基の導入を考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○2番(池田正一君)
 では、ぜひおとりのカラスを入れる、そして餌を入れる、そうしてカラスが入りやすい状況、カラス、カラス、カラスと、もう去年からずっとカラスばっかり言っているんですけれども、もうこれ本当、みずから目の前の害鳥となっていますから、今年度も新たに2基導入するというお言葉をいただきました。それもまた導入し、ぜひ早目に導入して、今回のように遅くなって、12月に設置しても、ほとんど意味がないです。秋です。秋の付近に、新しい若鳥が飛んでいるときにしないことには、なかなか入りません。1羽入ったら、2羽、3羽、5羽、10羽と本当に入ります。ぜひ、早目の導入をよろしくお願いいたします。
 これからも、恐らく僕は、このカラスのことに関しては何回も何回も質問していくと思います。防犯灯同様、何回もこの場に立つことがあるかもしれません。その折には、また明快な答弁のほうをよろしくお願いいたしたいと思います。
 本日、私が質問したことは、今まで質問したことの今後の展開、検討されていたかどうかということが主でありました。これからは、自分が質問したことに関しては、責任を持ってこのように何回も皆様の行政のほうの答えを聞いていきたいと思います。ですから、しつこく、しつこく何回も聞くかもしれません。その折には、ちゃんと質問書も提出します。だから、きっちりした答え、これからできれば数字等もあったら数字も出していただきたいと思います。
 今回の質問も、とても町民にとって身近な、すぐ目の前にある問題ばかりを質問させていただきました。ですから、これがまさに一人ひとりの町民の皆様の声です。少ない意見かもしれませんが、それを拾って、このようにこの場に持ってこさせてもらっております。ですから、どうか行政の皆さんも、その少ない、小さな意見かもしれませんが、ぜひ聞いて、それを改良して、いい方向に向けていけるように、これからもよろしくお願いいたします。
 以上をもちまして、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。
○議長(永野利則君)
 これで池田正一君の一般質問を終わります。
 ここで休憩します。
休 憩 午後 2時54分