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更新日:2021年3月23日

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第1日(3)

発言者

芋高 生三

発言内容

○議長(和 正巳君)
 次に、芋高生三君の一般質問を許します。
○4番(芋高生三君)
 皆さん、こんにちは。
 早速本題に入ります。
 1番、施政方針について。
 町長は総合行政のトップとして、町の将来像をどう描き、その目標に向けてどのような政策を立てて、町民をリードしていこうとしているのか。
 2点目、教育行政の重点施策について。
 本町は「教育の町宣言」をしているが、教育長は教育行政のトップとして、教育振興のあり方、方向性をどのように捉え、どのような政策を立てているのか。
 以上であります。
○町長(伊地知実利君)
 芋高生三議員の一般質問、施政方針についてお答えをさせていただきます。
 平成28年度の施政方針につきましては、先ほど述べたとおりでございます。これにつきましては、第5次和泊町総合振興計画後期計画及びまち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げる施策や計画をもとに、また、喫緊の課題について総合的に判断をし、28年度に実施または推進すべき各種事業について述べております。
 町の将来像につきましては、第5次総合振興計画において、「自助、共助、公助で共生・協働のまちづくり」を基本理念に掲げ、「町民が輝き、活力と潤いと魅力あふれる花のまち」をまちの将来像としてうたっております。この基本理念と将来像については、町が計画する各種計画の基礎となるものであり、町の全ての政策の基本理念であります。住民、地域社会、行政がそれぞれ自立し、役割分担を果たし、課題解決のため意思決定をすることによって、社会全体が成熟していくものと考えており、3者が連携し、協力し合うことによって、個々の住民の福祉の向上と豊かな暮らしにつながるものと考えております。
 また、本町の基本的な施策として掲げております「活力ある産業の振興」、「教育文化の振興と心豊かな人づくり」、「社会福祉の充実」、「交通基盤等生活環境の整備」に取り組むため、毎年度の町政の方針を示して、予算を編成し、行政を進めているところでございます。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 芋高議員の教育についての質問にお答えをいたします。
 和泊町は、昭和55年に「教育の町宣言」を行い、学校、家庭、地域の連携のもと、郷土に根差した教育をこれまで実践してきたところであります。近年、一層加速している少子高齢化、情報化、グローバル化の中に、日本国憲法並びに教育基本法の理念、鹿児島県教育方針、大島地区教育行政の教育目標に基づき、本町の和泊町教育振興基本計画を踏まえ、変動する社会に即応できる能力の開発を行い、心身ともに調和のとれた人間の育成に努めていく所存であります。
 また、平成27年4月から施行された地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律により設置された総合教育会議を軸に、教育の政治的中立性、継続性、安定性を確保しつつ、関係機関との連携強化を図り、本町教育の一層の振興を図ってまいります。
 和泊町教育振興基本計画に位置づけた重点課題は次の5つであります。
 1、豊かな心と健やかな体をはぐくむ教育の推進、2、社会で自立できる生きる力をはぐくむ教育の推進、3、開かれた学校・信頼される学校づくりの推進、4、地域全体で子どもを守り育てる環境づくりの推進、5、生涯にわたって学べる環境づくりとスポーツ・文化の振興、これらの重点課題に対し、不易と流行の両面から精査しつつ、本町の子供たちの生きる力の育成に総合的に取り組んでいるところであります。
 さまざまに変動する教育環境に応じた具体的な施策を、ここでは学校教育に絞って説明をいたします。
 1つ目は、土曜授業の実施による学習の量の確保と質の向上です。これからの児童生徒に求められる「生きる力」は、確かな知識・技能に支えられた思考力・判断力・表現力を中心とした活用力であります。それぞれの学校での本年度の実績に基づき、取り組みの改善・充実を図ります。
 2つ目は、島内実力テストの継続的実施であります。生徒から「島内での順位に刺激を受けた」との声が聞かれるほど、所期の目標である生徒の学習に対する目的意識や意欲の高揚に成果があったと考えています。今後も効果的な活用を図るべく、引き続き沖永良部高校、知名町との連携を進めてまいります。
 3つ目は、学校間交流の積極的な推進です。現在、各中学校区で展開されている郷土教育等の連携に加え、小学校4校が一堂に会して学び合う合同学習の実施を計画しています。第1回目は6月14日、第2回目は10月28日に計画しています。和泊の子供たちが、切磋琢磨しつつ、たくましく育つよう、ICT環境の整備も並行させながら、多様な学校間交流を進めていきます。
 このような対策を含めた平成28年度和泊町教育行政の重点施策に基づいて、「わくわく・どきどき・まえむき・りんとした」和泊の子供たちの育成に総合的に取り組んでまいります。
○議長(和 正巳君)
 ここで、しばらく休憩をいたします。
休 憩 午前11時35分

再 開 午後 1時00分
○議長(和 正巳君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 芋高生三君の一般質問を許します。
○4番(芋高生三君)
 初めに、議長にひとつご理解をいただきたいと思います。この一般質問は通告制となっているわけでございますが、今回はこうして大筋2項目を掲げてございます。事前に各担当課長のほうに、こういうことを質問しますということで通告をしてございますので、常識範囲内ということでお許し、ご理解をいただけたらありがたいかと思います。よろしくお願いします。
 初めに、副町長に1つお伺いいたします。私は4年間に十四、五回こうして立って、政策提言をし、また要望をしているわけですけれども、この政策提言、要望に対して、議会の後に執行部として皆さんの意見に対してどういうふうに議論をし、処理をしているといいますか、生かしているのか。そういうところをちょっと説明いただきたいと思います。
○副町長(前田修一君)
 私がお答えすべき立場にあるかどうかわかりませんけれども、指名でございますので、お答えをしたいと思います。
 議会の一般質問、あるいは、それ以外の議案の審議の中で質疑が出た問題、それから要望、要請のことにつきましては、一応全課長が記帳をしております。それを取りまとめて、次の課長会の中で、こういうことについてはどうなんだろうか、この要請についてはどうだろうかと、それぞれ担当の部署内で検討して結論を出していただきたいというようなことで処理をしているところでございます。それで、それが政策的に反映できるというようなものであれば、次の予算編成あるいは新年度の予算に反映させていくというような段取りになっているところでございます。
○4番(芋高生三君)
 世の中は、そう甘くはないと思います。やっぱり政策提言、要望があったら、企業の場合は、さっと対応する。とろとろしている暇はない。即断即決で行動を起こし、成果に向けて努力をしていく。当たり前のことだと思います。また、そういった意味で、できる部分は政策転換をし、ぜひ組み入れて町民の生活に直結するように頑張っていただきたいと思います。
 私は、この一般質問を通して、一番町民に訴えたい。なかなか町民の皆さんは、私も以前は、この場に立つまでは、正直申して全然興味がございませんでした。そういうことで、テレビ放映もありながら、なかなか見なかった。見ても、また例のことかと、はなからあれして見ていなかったというのが現実でございます。そういったことで、政治になかなか関心が向かない、また日常あるべきこと、知っているべきことを、日ごろの要望の中で、こういうことも知らないのかということが多々あるようでございます。一般質問を通して、またそういう周知という意味でご理解いただけたらありがたいかなと。そういうふうに話を進めてまいりたいと思っております。
 施政方針についてということで質問をしています。先ほど町長のほうから、施政方針について朗々と長い文章を読んでいただきまして、十分理解できました。また、端的にすばらしい文言でつづっていただいて、感服したところでございます。
 その中に「町民が輝き、活力と潤いと魅力あふれるまちづくり」とうたっております。また、「経済再生なくして財政健全化なし」、さらには「希望を生み出す強い経済」という文言がございます。本町は、当然経済といいますと、これは農業立町であり、農業の中でも、また基幹産業であるサトウキビとうたわれているわけでございます。そこで、この農業立町であり基幹作物であるサトウキビをまず一つ取り上げて、質問を始めたいと思います。
 私ごとながら、前年度、いろいろサトウキビの被害がございまして、ありがたい半額補助をサトウキビの肥料関係、農薬関係でたくさんいただいたわけでありますけれども、息子と2人、何も考えずに半額補助ならば安かろうということで簡単に注文をしました。後で母ちゃんと会計をしている嫁に、さんざん女性2人にやられました。とんでもないですよと。60町歩という面積なんですけれども、300万余り、自分たちで例年のごとくとっていた数字よりは過払いになっているということでございます。324万ですね。何じゃ、これは、どういうことかと。確認せずに補助だからということで簡単にやったわけですよね。反に肥料が3袋、牛ふんが30袋です。60町歩を掛けると数字は出てくると思いますけれども、そういうことで、しこたまやられました。ことし、こうしてまた肥料の半額補助の申込用紙が対策本部から届きました。そういう観点から、しっかりと数字を分析してみました。BB400というのが3,470円に設定されているんです。私どもがとっておる肥料が、大体1,400袋で、オール14ですよね、とっているんですけれども、やっぱり300円以上高いんですよね。経済課長、そういうところを把握しているんでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 お答えいたします。
 サトウキビ増産対策事業で行っております事業でございまして、補助事業を導入したにもかかわらず、2分の1の補助事業でもあったにもかかわらず、市販の肥料より高かったということでございますが、農家の皆さんからもそのようなことを伺ったことはございます。ただし、サトウキビ専用肥料ということで、コーティングされたLP80、LP140という緩効性、ゆっくり成分が溶ける素材を使っているということで、こういう高値になっているということでございます。現在使われている資材は、こういった素材になっておりますので、かなり高い設定になっているということを聞いております。
 また、一般の市販されている安い肥料でございますが、専用肥料ではないんですが、半値以下ということを聞いてございます。このことについて、やはり農家負担でいえば、コストの軽減ということで、サトウキビの振興が行えるようなことも今後考えていかないといけないということを考えております。また、糖業部会、また対策本部とも、このことを農家にしっかり示して、事業導入、補助金を考えていくよう啓発もしてまいりたいと思っております。
 以上です。
○4番(芋高生三君)
 手元の資料を見ますと、これは経済課長からの数字なんですけれども、花卉センターが1,620円、JA和泊が1,720円、同じオール14です。おっしゃるとおり、肥料によっては、それは効能が違ったり、コートされて長期で効くとか、いろいろあるんですけれども、キビ農家の専作をしている皆さんに聞きますと、全然キビ肥料である必要はない、オール14で十分ですよと。試験してもそう大差はないと。目で見て、全然その差が確認できないような状況。私もやってみました。ほとんど見る限り差がないですね。そういったことで、この花卉センターの、JA農協の単価から見ても、私から見ると300円なんですけれども、これは100円とか20円とか違うようです。そういうことで、この厳しいキビ作、震災以来3年は不作続き、私どもははっきり3年は赤字でございました。去年は何とかなったかなと。ことしは、ありがたい豊作でございます。
 そういった厳しい中において、ありがたい国の補助事業というのが生じているんです。せっかく半額補助とありながら、こういう状況なんですよね。ですから、これは誰にどう言っていいのか、ちょっと困ったことでもあるんですけれども、担当課として、またサトウキビ対策本部あたりともしっかりと検討していただいて、半額でありながら、市販されている肥料より半額補助の上に高いんだよということです。一体この補助はどこに吸収されて、どこへ逃げているんだろうと。ちょっとおかしいですよね、これは誰が考えても。ちょっとその話をしたら、もう大変ですよ、農家さんは。憤慨やる方なしだね。現実にこれが今あるわけですよ。ぜひまた議会のほうも、建設委員会もこれを検討していただきたい。あるまじき状況だと私は思いますよ。農薬、アージランのほうは、もちろんこれも数字がありますけれども、別にしておきます。
 そういうことで、今までの補助事業のあり方、ハーベスターの皆さんからもすごい声がございます。私どもが持っているハーベスターは魚谷というんですけれども、100馬力が2,300万です。140馬力になりますと3,000万です。2台ございます。ありがたい皆さんの血税でもって、農業始まって以来初めてこの補助を受けました。でも、140馬力となると胃袋が大きいだけに、ばんばん1日50トンぐらい刈りますよ。100馬力だと30トン、全然問題なく、2台動かすと80トンぐらい収穫できるという、ありがたい世界ではあるんですけれども、この1台当たりが3,000万もするという、やっぱり補助事業のなせるわざだろうなと。ほかの機種も五、六十台永良部にあるわけですけれども、メンテ代が高い。また、機械そのものが高く設定されている。やっぱり補助事業につながるんですよね。そういったところを、ぜひまた担当課としていろいろ検討をし、本当にその補助が生きているのかどうなのか、検討の余地は十分にあるんじゃないかと、そういうふうにひとつ提言をしておきたいと思います。
 それと、経済課長、今、実験農場に対して、町としては補助をどれだけ出しているのか、お答えいただきたいと思います。
○経済課長(武 吉治君)
 実験農場の運営費ということでございますが、職員の給与、また手当を含めまして、今年度5,700万の計上をしてございます。また、別で去年、ことしと行っている事業がございまして、その予算として250万、合わせておおむね6,000万弱の予算を計上して運用してございます。
○4番(芋高生三君)
 実験農場も恐らく築25年ぐらいになると存じております。そういった中で、町がこうして毎年6,000万前後の投資をなさっていると。それで、これはどういうことをなさっているのか。大体、育種、育苗、それと人材育成、農家の後継者育成も兼ねてやっていることということは存じております。担当課長として、この投資の6,000万に対する実験農場の費用対効果というんですか、そういうところはどういうふうに捉えているんですか。
○経済課長(武 吉治君)
 お答えいたします。
 費用対効果ということでございますが、昨年の議会でも少し出ておりました。議員おっしゃるとおり、平成2年以来、私どもは実験農場を運営しながら毎年のようにいろんな試験をしてまいりまして、適合試験、そして生産農家の研修等、わざわざ島外に出なくても島内で研修が行えるという環境をつくってまいりました。また、実験農場から供給される新しい品種の苗や種苗等が広がり、花の生産に非常に寄与してきたと思っております。
 また、5,000万、6,000万の予算をいただき、そういった費用対効果が出ているのかというご質問ですが、目に見えないところはあるんですが、生産農家にかなり側面から寄与していると思います。特にソリダゴに関しては、平成5年ぐらいから非常に広がって、今、花卉の2番目、3番目の主要な作物となっておると考えております。今後とも、あの農場を使っていろんなことをしながら農家に寄与してまいりたいと思っております。
 以上です。
○4番(芋高生三君)
 今日の政策というのは、前例踏襲的な行政運営ですよね。25年前に設立なさって、目的を持ってしっかりとやってこられた。でも、25年もたっていると。いろんな町民の声がございますけれども、実験農場は果たして費用対効果として十分に機能しているのかと。もうぼちぼち民営化するなり、財政甚だ厳しい現実、そういったところも、町長、吟味する必要がある、検討する必要があるんじゃないかと。そういうふうな声がとても多いように思います。ひとつどうですか。
○町長(伊地知実利君)
 実験農場のいわゆる予算と効果というものについて、今、質問がありますが、私は実験農場が本町の農業振興に大きな役割を果たしていると思っております。発足当初は花卉を専門としてやってきましたけれども、先ほど経済課長がお答えしたように、新しい品目の普及や、そういうものを積極的に実施してまいりまして、花の振興は実験農場が核になって非常な速さで振興されたと、私はそのように認識をしているところでございます。
 今提案されておりますように、実験農場として始めて20年以上たつわけですが、その間においても、いろんな作物の品種がここから普及をされておりますし、いろんな球根にしても切り花にしても、そこで新しい品目を導入して、生産者と相談をしながら普及を図るべきもの、これは永良部には適合しないもの、そういうものを試験しながら、農家の皆さんと相談をして普及を図っているところでございまして、冒頭に申し上げましたように、実験農場の役割というのは、本町の農業振興には大きな役割を果たしてきたと思っておりますし、今ご提言の、二十数年もたっているので民営化をしたらどうかという提言でございますが、そういうことは、本当に今後真剣に行財政改革検討委員会の中でも議論していく課題だと思っております。
○4番(芋高生三君)
 時とともに時代が変わり、流れが変わり、需要、供給のバランスが違うと。そういう品種のまた違いもあろうと。町長がおっしゃったんですけれども、新たな品種改良というのも、私が知る限りは、実験農場より一生懸命農業をなさっている先輩の皆さん、また同輩の皆さんたちが自分たちで独自に品種改良をし、新たな品種を設けてやっているというのも、恐らく結構、数値的に見ても、実験農場に引けをとらないぐらいのことをやってきていると思います。民間がほとんど改善・改革をし、新たなことを打ち出していると、私はそういうふうに考えております。
 したがって、今おっしゃった町長の検討するということで、ひとつこれはまたぜひ検証・検討をいただいて、時代の流れとともに、やっぱり前向きにやっていくという姿勢で考えていただきたいと、そういうふうに思います。
 続いて、輸送コストの問題ですけれども、経済課長、去年の実績として、本町はどれだけの輸送コストであり、全体郡内でどれだけだったのか。よろしかったら、隣の知名町がどれぐらいだったのか。
 それと、もう一つ、事業の実行率というんですか、本町の輸送コスト、生産者団体がいろいろあると思いますけれども、実行率はどれぐらいなのか、ひとつお答えをいただきたいと思います。
○経済課長(武 吉治君)
 お答えいたします。
 まず輸送コストについてでございますが、平成26年度より開始されまして、2年目になります。かなり農家のほうもこの事業についての理解もいただきまして、取り組みが非常に行われております。特に花関係につきましては、ほぼ全ての団体が事業に取り組んでおります。
 ただ、バレイショの関係については、JAを中心に2つの組合が取り組んでおります。予算的には、昨年度、和泊町で1億2,200万、隣の知名町については、正確ではございませんが、5,700万か5,800万だったと思っております。総額で大島郡全体で3億5,000万程度でございましたので、おおむね2分の1以上は沖永良部におりていたという数字を覚えております。
 実行率ということでございましたが、先ほど申し上げたとおり、花卉については、ほぼ90%以上、この実行率がなされていると思っております。バレイショ、サトイモにつきましては、おおむね50%から60%と理解しております。
○4番(芋高生三君)
 手元にある資料では、実行率が大体70%前後だというふうに聞いております。そして、知名町が大体9,000万と聞いているんですけれども、そういうことで、永良部の港から出るのが、この予算の60%、ほとんど郡内のは出ているということで、やっぱり本島と申しますか、本町を初めとして永良部の島は、本当の農業立島、農業立町なんだなと。昔からよく先輩たちがうたっておりますけれども、頑張っている島なんだなということをこの数字からもうかがって喜んでおります。
 そういうことで、実行率が大体70%前後であると。ジャガイモがほとんど現金のほうに、業者のほうに流れているという流れのようです。
 ついでに申しますと、JA和泊が3,070トン、去年取り扱いが。知名のほうが1,600トンみたいです。そして、去年、実績として和泊の生産量が大体6,000トンは見込んでおると。知名が7,000トンぐらいあるんじゃないかと。1万2、3千トン永良部の島からジャガイモが発送されている。また、私が言いたいのは、この3分の1ほどですね、知名と和泊JAが取り扱っているのは。大半が業者に流れている。その業者の芋というのはどこへ行っているかというと、皆さんご存じでしょうけれども、長崎なんです。長崎の業者を経て、長崎産として永良部のジャガイモはほとんど流れていると。現実はそういうことです。お互いまたそういう現実をも踏まえながら、永良部の農業をどう考え、どう販売し、せっかく赤土で永良部の島はできているわけですから、赤土をうたい文句にして高く売れるはずでしょうから、検討いただいて、そっちのほうにも目を向けてほしいなと。そういうことを言いたいわけでございます。ぜひまた組織とも相談をしながら、南の島の温かい赤土のいい芋を一つの特産品として売り込めたら、また島はさらなる農業発展につながるんじゃないか、豊かな島になるんじゃないかと、提言をしておきたいと思います。
 昨今は、牛の競りがとても高いと。知名町は70万を超えていたです。けさ、経済課のほうから資料を経済委員長が持ってこられたですけれども、和泊が69万です。そういうことで、未曽有のこの高値推移でずっと来ている。ことしはまた去年に続いてジャガイモも単価がいいということで、サトウキビもできがいい。花も全然例年に引けをとらない単価で推移している状況です。そういったことで、永良部の農業は、本町の農業は、さらにまた輝く元気が出るという今の状況にあるかと思います。
 そこで、1つ、またサトウキビの問題です。農家さんからとても声がございまして、耳が痛いやら何やら。私もキビ作農家としてとても苦慮していたんですけれども、頭の痛い問題として捉えてはいたんですけれども、トラッシュの問題です。ただ、1カ所こうしてとって、以前は5キロだったそうです、ちょっと問い合わせてみたら。今はもう、できるだけ平準化するということで、1カ所から8キロをとると。ところが、トラックの運転手に聞いても、ハーベスターの皆さんに聞いても、全然納得できない、一番不満のある今の制度のようです。
 経済課長、そういったことでまた要望してあったんですけれども、その点はどうなっているんですか。
○経済課長(武 吉治君)
 サトウキビのトラッシュの問題でございますが、ご存じのとおり、ことしは収穫が非常によくて、前年比128%、8万5,500トン等を見込んでいるということで、現在5万3,000トンの収穫、圧搾がありました。
 しかしながら、年末、非常に高温であったということと、雨が非常に多いということで、サトウキビの稚茎と申しますが、小さな茎がまた出ておりまして、昨年度と比べてトラッシュ率が非常に高くなっているということを聞いております。議員がおっしゃるとおり、サンプルとして5キロ程度をとっておったということでしたが、現在8キロをサンプルとしてとっているということでございます。全て県の糖業振興会の要綱に基づいて、立会人のもとでサンプルをチェックしているということを聞いてございます。1カ所じゃなくて2カ所ということで要望があったということで、昨日確認したところ、昨日からサンプルを2カ所からとるという形で行っているということです。おおむね4キロ、4キロということでサンプルを採取していくということでございました。
 農家のいろんなご質問等があったということでございますが、できるだけ平準化を図るような形をもちろん糖業振興会の要綱に基づいて行っていくよう、今後とも農家に一円でも多く収入として残る形で行えるよう努めていきたいと思っております。
○4番(芋高生三君)
 この問題は、とても根が深くて、ある朝、早朝まだ夜明け前だったですけれども、6時ごろ高齢者の方が相談に来られました。面積があるうちの家のすぐそばの畑を1反5畝だけ楽しみでキビをつくったと。ハーベスターの方が来られて丁寧に刈られたと。そして、大事に育てたんだなと、お茶を上がりながら語ったと。当然、運搬車が来た。じいちゃん、すごく大事にしたんだね。このトラッシュなら一桁の9%、8%もしくはまた5%ということもあり得るかもねと言って喜んでやったみたいです。後日、精算書が来ましたら21%であったと。お金じゃなくて、このじいちゃんいわく、大事に育て上げたキビが、こういう処理をされて、わけのわからんことでは、私はキビに対して何とも情けなくて申しわけなくて来たんですよと。今、1カ所からとるトラッシュを何とかできないものかという相談でございました。
 正直申しますと、きのう腹をくくって対策本部を訪ねたんです。局長ですか、話して、さらに伊井さんという県からの方がおられて、現場を見ました。社長にも会いました。結局、事業本部長ですか、関口さんが来られて、このじいちゃんの話をしました。我々は、年間を通して、シーズンを通して、ずっとキビがあるわけですから、当たり外れがあっても最終的には調整ができるんじゃないかと、不満ではあるんだけれども、諦め半分でやってきていました。そのじいちゃんの話をしましたところ、皆さん感動いたしまして、あれは何とかしてくれよと熱き思いで訴えたところでございますが、1時間ほど話してみて、本部長である関口さんが即断即決なさったです。よし、やりましょうと。pHをはかるときに、畑の四隅からとって、真ん中をとるでしょうと。あなたたちは、1カ所だけでpHはこの畑はこれだけですよと土壌検査しますか。このじいちゃんの話をどう捉えますかと、素直に話したです。1時間ほど議論しました。
 その後、ありがたい、向こうのほうがいろんな県からの指導とか指針とかはあるんだけれども、今でも8キロをとるために2回とっているんですよ。大体8キロぴたっととれるはずはないですよね。聞いていると、下のほうからマイクであと500グラムとか言うんです。大体2回とってやっています。そういうことを踏まえたら、2回とっても全然構わないじゃないのと。みんな不満たらたらですよと。これだけはもう、ふたをあけてみないとどうしようもない。トラックの皆さんも、これは一桁だろうと。ところが、22がある。これは一体20何%なんだろうと思ったのが8になっていると。ふたをあけてみないことにはどうしようもないという、もうお互い皆さんがよく言っていることで、それを話したところが、即断即決、すぐさまオペレーターを呼んで、夕方試しにやっていたですよ。けさ来る前にやりましたですよと。朝一でも2カ所とってますから、その旨ぜひ周知をしてもらって、皆さんに納得していただいて、またキビづくりに頑張っていただきたいということで、ありがたい返答をいただきました。
 経済課長、そういうことですよ。これは、お互いが問題意識をしっかり持って、話せばわかる、通じる。私はそういうことを言いたいわけです。したがって、行政に対しても、ぜひ政策を打ち出して、いろんな意味合いから、行財政改革とうたう以上は。この基本方針を見ると、大変な内容ですよね。うたい文句はすばらしいですよ。ただ、やるかやらないかです。そういったところで、またぜひ奮発して前向きに頑張っていただきたいなと、そういうふうに思います。
 それでは、ちょっと変わった方向から、またお願いしたいところでございます。
 先ほど、年内だったですか、沖永良部農業を考える会という皆さんから、水の使用料というのは本島以外はみんなゼロでございますよと。水は使い放題である。基本料金だけを設定してやっていますと。私もそれを初めて知って、本島だけが、和泊町と知名町と沖永良部地区だけがそういうことなんだなと。なぜここだけなのか。それを聞いた瞬間すごい思うことは、周りがみんなやっていることを、どうして和泊町、永良部だけがそうなんだろうと。これができて当たり前じゃないかという発想ですよね。とんでもないことですねと。それなら協力してみんなでやりましょうということでやったわけでございますけれども、なかなか解決の糸口が見つからないと。農家さんがいろいろ集まってこられて、そういう話をしました。農業立町であり、基幹産業である、水かけを一番必要とするサトウキビですよね。知名町と和泊町と比較すると、和泊町は反収1トン低いんです。経済課長、そうですよね。
○経済課長(武 吉治君)
 反収についてでございますが、ご指摘のとおり、夏植えの数量とか、いろんな品種の数量とか、そういったこともありますが、若干和泊町のほうが低いという形になっております。
○4番(芋高生三君)
 知名町と和泊町は環境が違ったり、私も知名のほうにたくさんございます。やっぱり正名、住吉とか屋子母あたりは、できが全然違います。大山のほうに行きますと、もう全然伸びが違います。雨量も違うようです。環境のなせるわざといえば、そこまででしょうけれども、1トンほど違うことは確かなようです。
 そういったことで、お互いに同じキビをつくるにしても、和泊町はちょっと大変な環境にあると。水をかければ一番効果を発揮するのが、このサトウキビであると。したがって、サトウキビ農家は、本島だけ違う料金設定をことしの間に来期に向けて、4月以降の水かけができるように、この体制を何とかできないものかという農家さんの切実な訴えでございます。私もそう思いますよ。経済課長、どうですか。水をかけたらどういう効果がと状況でございますか。
○経済課長(武 吉治君)
 個人的な意見になるかもしれませんが、私の圃場にも1カ所だけ固定の圃場がございまして、2反8畝ほどありまして、やはり水かけをすると伸びがかなり違うということはもちろん実証されております。また、今後も耕地課サイド等を含めて、水かけについて議論をずっと重ねているわけですが、そのようなことを後押ししてまいりたいと思っております。
○4番(芋高生三君)
 沖永良部土地改良区について、担当課長に1つお伺いいたします。
 現在、この畑かんに対する本町の、和泊町のと申しますか、負債額は幾らあるんですか。借金はと言ったほうがいいですかね。
○耕地課長(山岡和博君)
 改良区からの資料をいただいておりますけれども、平成26年度の決算が今度の3月の末にございますので、平成25年度までの分となりますけれども、今言っている経常賦課金、水使用料金については、未収金が1,229万2,634円となっているようです。
○4番(芋高生三君)
 この1,230万ほどの借金が、いろいろ問題の発祥のようでございます。知名町との合併をしながら統一できないと。そして、この水使用料に対する対応もなかなか厳しいようでございます。これは、町の助成としても数字としては結構行っているわけでしょう。町からの助成がどれくらいですか。
○耕地課長(山岡和博君)
 町の助成については、平成21年度までで、平成22年度からは打ち切られております。だから、22年度から現在までは全く助成を受けておりません。
○4番(芋高生三君)
 出向をされている方がいるんですよね、町から。人件費として、これは課長級ですか、700万前後出ているわけですよね。これで補助が出ていないというのは、ちょっとおかしな表現かなとも思うところでございますが。
 ところで、町長、こういう農業立町を訴え、さらにはまた600億の地下ダムができたと。水かけ論争をしていると、推進を幾ら図っても、今の状況では恐らく、前の議会でも話したとおり、一生懸命農家の皆さんがサトウキビに水をかけた、使用料が何十万来た、とんでもない大変なことなんだなと。そういう声を何度か聞いたということを話しました。そういう意味から、この農業立町、また基幹作物がサトウキビである。かければそれだけの効果が出るという現実は、しっかりあるようでございます。
 1,230万のこの借金がどうも横たわっている。これがなかなか前に進めない原因であるようでございます。ことし、ぽんとそれを改善して、町が、難しいことをおっしゃらずに、何とかできる方法といいますか、費用対効果としては、私が考えると、この数字は私一人が水をかけても出てくると思いますよ。そういった意味で、町民全部が受益者となる。皆さんのためみんながなる。しかも、やる気が起こる、増産につながる、経済効果につながる、町が活性化する、納税もよくなる。全てがよくなるという意味合いから、私はこの1,230万という数字を難しいことをおっしゃらずに町のほうで何とかして、次へのステップ、周りが当たり前としている、また農家が一番望んでいる使用料をゼロにして、基本料金に定めて、知名町と和泊町の問題もあるでしょうけれども、これは和泊町として思い切って実証実験としてやってみようじゃないかという、そういう心意気で果断な決断力持ってできる方向性はないですか。
○町長(伊地知実利君)
 先ほど耕地課長が言いました額につきましては、滞納金でありまして、これから徴収をしていくわけでございます。全くこれが徴収できなくてゼロになるということじゃないんですが、そういう努力も土地改良区のほうではやっております。
 ただ、土地改良区の運営というのは、そういう水施設の維持管理、土地改良区の運営というものは、全て組合員の使用負担金で賄っているというような上から、これを全部町で負担をせよということになるというと、非常に大きな額になってくるかと。今言われる滞納が1,200万ですよということで、このぐらいはどうかという話でございますが、やはり農家は農家として、自分の使ったものについての負担というものはしていかないと、生産意欲につながってこないのかなと。ただにすれば生産意欲が出るという問題じゃないと、私はそのように思っておりますが、やっぱりそれだけの農作物に対する取り組み方というものは、これだけ生産するためにこれだけの費用がかかるよということで努力していくものだと。そのように思っておりますし、これを町で全て負担するということは、ちょっと不可能であると。今の時点ではこう考えております。
○4番(芋高生三君)
 おっしゃるとおり、これ未収金なんですよね。事業をしておりますと、全部が全部回収できるわけじゃないですよね。焦げつきも当たり前と、ある意味では割り切って切り捨てて前に行くという、町の行政もそうだろうと思います。未収金は未収金でも、これはちょっともう諦めて、同僚議員が以前にそういう発想でおっしゃっておりました。やっぱり諦めるべきところは諦める。もう線を引くところは線を引いて、取れるところは取ると。ちゃんとした努力をしながら、費用対効果として、町全体の農業に対する水かけ論争するよりは、そういう方向に持っていったら、これはおのずと皆さんが水かけをする。当然増産につながる。この1,230という数字そのものを見ても、理論的に言ったら別ですよ。ところが、これを費用対効果として考えた場合は、何十倍も出てくると思います。
 現に周りの自治体は、そういう使用料をなくすということをやっている。永良部だけはこうあるんですよね。周りがやっているんなら、周りと同じことができて当たり前、やって当たり前であると。そういう見地から、やっぱり改善・改革をする。先ほど申した一生懸命さ、情熱さえあればできるんです。私が町長なら、努力をいっぱいして、この回収は回収をする、集金をすると同時に、試してみましょうと。周りがやっているわけだから。どういう相乗効果が生まれるんだろう、経済効果が生まれるんだろうと。これは火を見るよりも明らかですよね。こういうところでだらだら議論している暇はないと思いますよ、私に言わせると。農家の皆さんもおっしゃっていますよ。
 それと、今よくおっしゃいましたその組織ですよね。残念ながら、サトウキビの補助金も、半額補助がどこに流れているのか、ちょっとおかしな問題であると。この組織も、言っちゃ悪いけれども、いいかげんなものですよ。私はちゃんと証拠を持っていますよ。やっていますと、基本料金は60も70もあるんですよ、100町のうちの。わかるでしょう。よそのものが10件ぐらい毎年入ってくるんですよ、関係のない土地が。請求書も、もう払うばっかりじゃないですから、精査しなけりゃいかん。担当を呼んで、地図を見て、こっちも時間の無駄ですよ。そんなものですよ。これは前にやったでしょう、8月に。8件あったですね、関係のない畑が舞い込んでいました。毎年ですよ。芋高農園は毎年支払いをしますよ、毎月しますよ。決定したんだから、請求書を迅速にお願いしますよと。まだ来ていないですよ。一体何という組織じゃ。内容はどうなっているんだろうね。誰がトップなんだろうと、私は思いますよ。総代が誰なのか、理事が誰なのか、一体どういう組織よ。
 担当課長、1つ伺いますけれども、誰かが出向しているんですよね。その出向している人は何をやっているんだろうか。今の私の話は現実ですよ。当たり前に今言っている。自分のこと言っているんですから、うそも隠れもないですよ。どうなっているんですか。一体、出向員は何をしているんですか。
○耕地課長(山岡和博君)
 事務局長をしておりますけれども、土地改良区の通常業務の総括をして、それからいろいろと職員を見ながら自分で徴収をしながら、事務局長が総体的なまとめをしているのが現状でございます。
 そして、今さっき、芋高理事がどうのこうの、請求書が来ていないとか、間違いがあるとかいうことでございますけれども、まず、確かに以前はそういうこともありました。そういうことで会計しておりまして、賦課通知書も自分たちで適用してつくっております。
 そして、私が一番言いたいのは、組合員の皆さんも所有権、利用権、そういうものが変われば、ちゃんと届け出義務がございます。芋高議員が今言ったのは、それを本人が出していったかどうかは、私は確認しておりませんが、そこらも確認していただきたいと。そして、皆さんに通知を出すときには、通知書の中に、公簿に間違いがあったら早目に届け出てくださいということで書かれております。そういうことをしています。
 それから、組合員の便宜を図るために、本来であれば、解約に来て、変更は変更で届けて、印鑑を押して出していただきたいと、私はそのように考えておりましたけれども、今の土地改良区のほうでは、組合にわざわざ来てもらうというのは大変だろうからということで、便宜を図って電話でも変更を受け付けているようでございます。そのようなことも考えみますと、少しはそういう間違いもあるのかなと私は考えております。
○4番(芋高生三君)
 私も好き好んで、例えばトップは誰なのかとか、個人名を挙げて、それを中傷誹謗するつもりはございません。ただ、数年来、今話したことは現実でございます。毎年のようにやっております。何十枚もあるわけですから、そういうことをやっぱり確認せざるを得ない。地図を持ってきていただいて、地番を確認し、どの畑であるということは、自分でも耕していますから、畑の隅々の石まで知っていますよ。この畑は全然別個ですよと確認をして、こうこうですから、ちゃんと精算して請求書を出してくれと。こっちは困るんですよ、月々の支払い。支払いだけやったら見ないほうがいいですよ。お金やったら見たほうがいいですね。私はその信念のもとに今までぴしっとやってきております。そういうことで、とても自分から見るとふぐあいなんですよね。
 私が言いたいのは、担当じゃなくて、もちろん上層部を初めとして組織そのものが一体何を考えているんだろうなと言いたいんです。これは誰のせいでもない。組合員のせいであるのか、それとも代表の皆さんがそうなのか、農家団体だからそうなのか。ちょっとこのやる方ない気持ちをどこにぶつければいいのか。これは、またもちろんキビの製作農家、10町以上の方が何名かおられます。そういう皆さんと話すと、もう確実に出てきますね。組織そのものがどうなっておるんだろうと。
 町からの出向員もいるんですよね。何を監督し、何を監査し、会計は一体どうなっているんだろうということを私は言いたいんです。これはもう、ただ今の上層部の皆さんを批判するだけじゃない。担当課長に言っているわけじゃないです。今まではそうであったということです。そうならば、これからはどうしなければいかんかということです。ちゃんとした組織、しかるべき、お互いが考えて、これをある意味では町としても行政としてもなかなか農家というのは、残念なるかな、そういう声が上がってこないですよ。そういったところをぜひまた理解もしながら。本当は組合員がおっしゃるとおりですよ。びしっとやっていただけたら、これ全体がよくなるだろうけれども、田舎のちょっと寂しいところであり、そういう世界であるとしか、今のところはですよ。今後もこうあっていいのかということをお互いにどうにかしなければいかんということをひとつ問題提起として私は言っておきたいと思います。
 その上で、町長、1つまたもとに戻りますけれども、今1,230万が未収金であると。幾らか半分ぐらいはできるだろうと思いますけれども、あとの残りの額を、この際だから、町が水利施設つくったですよね。ちょっと町が尻拭いをする、誰がするというのも、ちょっと方向が違ったり、私にもそこら辺はわかりませんけれども、もうこれは行政がひとつ入っていただいてやるしかないんじゃないかと。私がトップならそう言いますよ、持ってこいと。これをやって農家を全部潤すんだ、町内全部経済活性するんだ、全部が潤うんだ、目がぴかぴか光ってくるんだと。そういうことなら、これは誹謗中傷も出るだろうけれども、妥協を持って勇気を持ってやろうじゃないか思いますけれども、いかがですか。
○町長(伊地知実利君)
 芋高議員にいろいろご指摘いただいているところでございますが、一から十まで行政に言えばできるという問題じゃないということをご理解いただきたいと、そのように思っております。
 ただ、土地改良区は、職員の皆さんも、今、芋高議員の指摘しているものは、テレビで見ているか、また私どもの担当課長から、こういう質疑がありましたよということは、必ず議会のたびに、土地改良区の問題が出たときには、それぞれ提案をしております。そうして、その中で、理事や総代の会の中で議論をしていって決定をしているところでございまして、今の未納について、これを町が勇気を持ってやりなさいと言われておりますけれども、それは「はい、やりましょう」と今のところは言えません。
 ただ、時期が来たら、どうしても土地改良区の維持のために必要となれば、皆さんに相談をしていかなければいけないと、そのように私は思っておりまして、言われたから「はい、やりますよ」とは言えないということを先ほどから言っていることでありまして、実際に最終的に土地改良区の皆さんと協議をしていることは、いつかの時点には、どうしても応援をしなければいけない時点が来れば、それは皆さんと相談をしていかないといけないと、そのように思います。今、その席で芋高議員が「このぐらいのことはやりなさいよ」と言われても「はい、やりましょう」とは言えない。そのときが来たら、真剣に土地改良区の職員とも議論をしながら、組合員とも議論をしながら、皆さんに最終的には相談を申し上げなければいけないことかと、そのように思っております。
○4番(芋高生三君)
 企業ならば即決ですよ。きのうの問題も即断即決でやっていただきました。これはもう運搬会社も、恐らくハーベスターの皆さんも、2カ所をとっているということで、大変な感激と感動と、また胸がすっとしていることだろうと思います。
 そういったことで、ひとつお願いしたいところでございますが、担当課長として、今のこの横たわっている問題、何か手だてというんですか、率直に、責任を問うわけじゃないですから、意見がございましたら。
○耕地課長(山岡和博君)
 私が今一番思っていることは、土地改良区は、組合員みんなが組合費を払って運営をしている組織ですので、毎年、総代会の中で収支決算報告がございます。そして、総代の皆さんがそれを処理するわけですので、その状態も土地改良だよりで皆さんに知らせております。区長会でも土地改良だよりを配布していますので、ぜひともそういうものを見ていただいて、自分たちの組織ですということを本当に真剣に組合員の皆さんも考えてほしいと、私はそう思います。
 それと、実際に私が土地改良区の仕事をしながら、毎回、未収金の問題やら水の問題やら皆さんからいろいろ質問されるんですけれども、私としては、まず水問題については、2回ですか、料金改定がなされています。そして、合併になってから2年近くなりますけれども、その中でも早く賦課基準を統一しなさいということで、改良区のほうにも檄を飛ばしているところですけれども、なかなかできないということで、先週の月曜日に国営の皆さん、それから農村整備課の皆さん、そして土地改良の方々に改良区に出席をいただきまして、土地改良区の運営基盤強化ということで早目に賦課基準の統一をしようかということを話し合いました。そして、いわゆる今、知名町は知名町の賦課基準、和泊町は和泊町の賦課基準ということで、お互いの基準で運営していきましょうということで、理事会のほうでは申し合わせがされております。
 そして、29年度、いわゆる和泊町が旧白百合土地改良区の償還金が29年度に終了します。それまでには賦課基準を統一しましょうということで申し合わせがされているところでございますので、それまでにはどうしてもやっていきたいなと考えて、先日の29日にこういう会を持ったところでございますので、そのようにご理解をお願いしたいと思っております。
○4番(芋高生三君)
 答弁としては、ごく当たり前の答弁だろうと思います。なかなか行政というのはそういうことであることもわかるんですよ。でも、一企業の場合は即決でやる。そういう対応がぽんぽんできる。決裁して前に進むと。後ろは見ないです。見ている暇はないですよ。そういうことで、ぜひ機動力を持って対応していただきたい。また混沌としてしまって、今が終わったら、これは恐らく時間がたらたら過ぎて、農家さんが燃えてことしみたいに条件がよければキビはこう伸びるんだということをわかって、無料になれば、ぽんぽんかけるんだと、周りは全部やっているんだと、当たり前のことだろう、何でできないのか、やってくれと。そういう熱い思いがあるうちに実行していただいて、ぱんと次のステップアップができたら、大変な効果ですよ。こんな小さな問題を言っている暇はないと、私は思います。ひとつ前向きに検討していただきたい。
 また、これを見ておられる土地改の皆さんも、もうちょっとひとつトップの皆さん、役員の皆さんは、組織とは何たるかという責任を持って、使命感を持って、やっぱり組織というものを考えていただきたい。ねえねえ、まあまあの、数字がわかるのか、わからんのか、頭が悪いのか、顔が悪いのかわからないですよ、私に言わせると。何を考えているじゃと。行政としてもそういう態度でいいのか、これは。誰がこれをやればいいのかと思います。ふんまんやる方なし、この憤りをぶちに当てたらいいのか、一部の方は思っているはずですよ。確かにおっしゃるとおりですよね。じゃ、そういうことで、ひとつお願いいたしたいと思います。
 財政健全化ということで、また医療関係をひとつ周知という意味で、いま一つ、保健福祉課長、今、透析患者が何人いて、一人頭年間幾ら要るのか。一回通所するたびにどれぐらい一体かかるのか。デイケアの問題も、一回どれぐらいかかるか、何十人いるのか。予算に占める、医療福祉全体で、そういう予算が幾らある。そして、医療福祉全体、国民年金も国民健康保険も含めて占める割合と。さっと答えてください。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 平成28年度の和泊町の当初予算案の総額は、一般会計と特別会計の総額が88億9,800万ということになっております。そのうち、福祉、医療、介護関係の予算総額は38億9,800万ということで、当初予算案の総額の43.8%ということになっております。
 それから、人工透析の治療を受けている方につきましては、現在31名の方が治療中でございます。年間1人当たり約500万円ということで、週に2回行きますと1回につき5万円程度の費用がかかっております。
 それから、高齢者のデイケアということでございますが、介護認定を受けた高齢者が対象でありまして、月に約90名の方がサービスを受けております。1人当たりの費用は1日当たり約7,850円ということになっております。
 以上でございます。
○4番(芋高生三君)
 私は、この問題の数字を何回か捉えております。去年よく言っていたことが、総額は37億で、全体に占める割合が41%であるということを言っておりました。今回は、総予算が89億、そのうち医療関係費が39億になっていると。41%が44%にはね上がっているということですよね。しっかりと高値水準に、増のほうに転じているということですよね。課長、間違いないですね。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○4番(芋高生三君)
 41%を占めていたものが44%に、37億が39億になっているんですよね。これは少子高齢化、当たり前の現象だろうと思います。こういう現況を捉えた場合に、これから本町はどうなっていくのか。これは、ただ天から税金、財源が降ってくるわけじゃないですよね。やっぱりお互い子や孫、自分たちが今しっかりと担っていかなければいけない現状であると。
 昨今は、いろんな話が出てまいります。一生懸命働いている皆さんは、なかなか生活を動ける人はいないですよ。こういうことをこの場で言うのは甚だ問題もあろうかと思いますけれども、私のことでございます、言いたいことを言わせてもらいます。ただ、やっぱり生活保護やら、離婚をして帰ってこられている皆さん、また父親がちゃんとした養育費を払い、父親としての役割を果たしているのかどうなのか。生活保護を受けている皆さんが、これまでちゃんと義務を果たし、納税をし、やってきて今そうなのか。仲間内では、これは全く逆みたいですね。そういったことで、真面目に働いている、真面目にやっている皆さんが、ばかを見ている。一体こういう時代がいつまで続くんだろう。正直者がばかを見ない世の中づくりというのが徳田虎男先生のうたい文句でございました。
 そういった意味で、お互いのこの世の中はちょっとマイナス思考に走っていると。これをどこかでストップをかけてプラスのほうへ転じなければいけないと思うところでございますけれども、そういったところは、町長、どうですか。
○町長(伊地知実利君)
 芋高議員もご指摘のように、今、これは全国的なことでございますけれども、少子高齢化という時代を迎えておりまして、非常に高齢者の医療費というのは高騰してきております。今、保健福祉課長がお答えしたように、年々医療費、福祉の予算というのが拡大してきているのは、これは世の流れかなと思っておりますけれども、やはりその抑制を図るためには、今、保健福祉課でも積極的に取り組んでおりますひきこもりを解消しようということで、いろんな施策を講じながら、いわゆる健康寿命を保つということで、今、健康体操やら、タラソに月に1回、老人の皆さんをそこで体操させるとか、いろんな方策を講じながら、やはり医療の節減というものについて努力をしているところでございますが、なかなかそういう福祉の面が節減できないというのは、これはもう現在の社会だと、そのように思っております。
 今後とも引き続き、担当課でも取り組んでいただいているところですが、それぞれの各地域の長寿クラブの中でもいろんな方策を講じながら、定例会を通しながら健康体操をするとか、血圧の測定をするとか、健康、食料をどう提供するかというか、いろんな指導をしながら取り組んでいるところでございまして、今、長寿クラブの皆さんも月に1回は憩いの家に集合して、いろんな幹部の皆さんが協議をしているところでございまして、これから私どもが積極的に取り組んでいかなければいけないのは、やはり一人一人が健康をどうして保っていくかという、いわゆる平均寿命じゃなくして健康寿命をどう延ばすかということが大きな課題かと思っておりますし、高齢者の皆さんと一体になって、担当課の皆さんが先頭に立って取り組んでいかなきゃいけない。そういうふうに思っているところでございます。
○4番(芋高生三君)
 時間が迫ってまいりました。
 先ほどの答弁の中に、ちょっと耳に痛いところでもございますけれども、良薬は口に苦しと申します。あえて申し上げますと、透析の患者の皆さんは一人頭年間500万かかっていると。1回病院に行きますと5万円ほどかかっているという現実、こういうことも一つの行政のこれからの周知・啓発活動ですよね。今、99.9%ですよ、万波先生の手術は。そういったところもやっぱりみんなで理解をし、また本人は風邪の重篤状態で毎日を過ごしていると。とても苦しいですよ。ただ、ドナーがいなけりゃいかん、旦那さんか周りがね。今、血液は関係なくほとんどできるという状況のようです。そういったところを踏まえて、また保健課長のほうでもそういう数字を取り上げながら周知活動いただきたいと。
 年配の皆さんは、話せばわかるんですよ。一生懸命やってこられた皆さんでございます。そういうことで、話せばわかる。改善・改革というのは、お互いが痛みを分け合わないと何もできないですよ。
 今の政治家はうそつきだと言われていますね。ただ自分の身の保全だけ考えて、何もしないのが一番いいんですよ。何もしないのが一番楽ですね。ところが、やっぱりやると言った以上はやってもらわないと困る。皆さんは社会の奉仕者ですよ。和泊町の職員は、町民の奉仕者ですよね。サービスをするのがあなたたちの役割。町長は、やると言ってやっているんでしょう。それなら施策を打たなけりゃいかんですよ。何回も言っておりますよ。
 私は、好きこのんで言っているわけじゃない。もうちょっとは決断と実行力を持って、使命感、責任感を持って、トップとしての役割をしっかりと果たしてもらわないと、町民が困るんですよ。三役ね、そうでしょう、書いてありますよ、トップとして何をなすべきなのか。副町長も含めて、課長の皆さんもそうです。役場職員全部がそうなんです。そういう立場をわきまえた認識のもと、しっかりとした仕事をしてもらえないと困るんです。平均給与が41歳で530万でしょう。課長級は700万あるんですよね。町長が1,080万、副町長が850万、教育長が800万ですよね。我々議員は、私は360万もらっていますよ。もらった以上は、その分は仕事をしなけりゃいかん。ただ、単純ですよね。単純明快じゃ。極力働けということを私は言いたいですよ。同僚議員も同じですよね。
 そこで、1つ思い切った提案をしましょう。内閣総理大臣の支持率というのがありますよね。お互い総務課はどうですか、それやってみたら。執行部支持率はどうですかと。個人名を書く必要はないよね。執行部に対して、今、町民はどう思っているのか。当然、議会に対してもしなけりゃいかんですよ、言う以上は。今の町民が議会に対してどう思っているのか、支持するのかしないのか、やってみたらおもしろいと思いますよ。三役について、議会に対して、また担当課長に対して。個人名は要らないと思います。どうですか。
○町長(伊地知実利君)
 今、芋高議員がいろいろ指摘しているところですが、私から言わせれば、ここにいる課長の皆さん、職員の皆さんは、先頭に立って仕事に、事務事業に当たってくれていると、私はそのように思っております。
 いろんな施策を講じながら、きょう皆さんに長々と施政方針も述べましたけれども、これは、この28年度に実施をして実現していくことを皆さんと町民に約束していることでございまして、何もしていないということじゃないです。ですから、私がここで方針を皆さんに述べましたので、それに沿って各課の担当事務は真剣に考えて、町民のために何をなすべきかということは常日ごろから考えていることでございまして、ただ、町民にも職員のあれに批判もあるかもしれませんが、それは一つ一ついろんな機会を捉えて職員の指導に当たっているところでございまして、私は町民の皆さんにもテレビを通して言いたいのは、職員は一生懸命頑張っていますよということを言いたいと、そのように思っております。
○4番(芋高生三君)
 差し迫ってまいりました。
 そういうことで、またふるさと納税、先ほど同僚議員からもありましたですけれども、率直なところ、担当課長、このふるさと納税というのは、本町に住んでいる皆さんですね。はっきり言うならば、外部から来られている皆さん。本町の在住の皆さんがよそにふるさと納税をなさっているという例はないですか。
○総務課長(種子島公彦君)
 本町から外へふるさと納税をしているケースはございます。その資料につきましては、税務資料として税務課のほうに送達がされているようでございます。
○4番(芋高生三君)
 本町からもよそに流れている事実があるということですね。いずれ私も、腹立たしい、もう自分もふるさと納税、返礼品を求めて、よそにしましょうといってもらったことあるんですよ。当然そういう声がお互いの中でありますね。
 したがって、町長はやっていると先ほどおっしゃいました。本人いわくですから、町民がどう判断しているか。そういうところで、このふるさと納税も総資が2億ですね。最近、ご存じでしょう。20億ですよね。報道が全国に流れていますよね。本町出身の皆さんからやっぱり電話が来るんですよ。大崎町が20億なんだなと。もったいないね、島にそういう金を何とかできたらな、施策を何とか考えてくれよと。そうですよ、町長。
 ぜひ前向きに、大崎町から資料をとって、同僚議員もおっしゃっていました。包装紙も業者の宣伝も兼ねていろんなあれをして、返礼品をいろんな意味で検討なさって、大崎町がどういうことしているのか。もうやっているわけだから、まねをするわけじゃないけれども、まねてすぐできるわけですよ。そういったことで、ぜひ、20億とまでは行かなくても、内地で頑張っている皆さんに対して、やっていただきたい。
 町民支援課長、今、子供というのは、前回もいつか質問したと思うんですけれども、一人頭大体育てるために、一般的でいいですよ、概算でいいですから、どれぐらいかかるんですか、子育て費は。
○町民支援課長(葉棚文雄君)
 お答えいたします。
 子育てをされる親の考え方、価値観の違い、意識、それによっても違うかもしれません。それとまた、大学進学する地区、進む学校の種類、それと専攻する学部によっては多少差があるかと思いますが、2,000万から3,000万は必要かと考えます。
○4番(芋高生三君)
 以前もそういうことをお聞きしました。2,500万から3,000万ですね。そういう数字が出ているようです。
 私が言いたいのは、お互いの親御さんが2,000万も3,000万もかけて、それは差はあるでしょう、相当の先行投資をして、ここで育てた子供たちが都会に行って納税をしている。不公平であるということで、今の制度があるんですよね。平成20年度から始まった。資料の中では、今まで7年間に3,000万ぐらい、ことしもまだ700万前後ですよね。担当課長として、ぜひ前向きな姿勢で資料を取り寄せて頑張っていただきたい。それをひとつお願いします。
 あと、教育問題ですね、教育長。こうして教育のまちを掲げ、また一番在任期間長いわけですから、ひとつ大きな足跡を残すべくやっていただきたい。
 それで、1つお聞きしたいのは、この統廃合は、しばらくこの校舎がぴかぴかであるということが恐らく理由であるだろうけれども、ぴかぴかした校舎があるということを踏まえながら、統合はもうやむないだろうというご意見でございます。
 ならば、今の少数教育の中において、はっきり申し上げますと合同授業ですよね。中学校は和中に、小学校は和小に集めて、週にぼんぼんやる、回数ふやすと。先ほどの答弁の中に、1学期に1回とか、そういう答弁がございました。
 それとまた、島内実力テスト、これは中学3年だけですよね。大変な学校の先生方の負担があると。既製のテストを使って、ばんばん回数を1年も2年も3年もやると。そしてまた、外界離島であると、日ごろ刺激がない、意欲がないという、お互いですから、せめて島内だけ、町内だけでも、そういう合同学習、合併できていない分ですよね、その場合やっぱり新たな施策を打ち出す必要があると思う。
 子供たちがかわいそうだと思いますよ。これもちょっと話してみたんですけれども、親御さんと直接話すと、どうしても合併してほしいと言うんだけれども、なかなか声は出てこないです。先ほどの組織と同じですよ。田舎のよさでもあるかもしれんけれども、欠点でもあると。そういったことで、そういうところも酌み取って、ぜひ今いる子供たち、時は待たないですよ、もう二度と6年生の時代はないですよ。そういった意味で、ぜひこの小学校を和小一極に集めて、先生たちもいい勉強になると思いますよ。そういった施策をばんと打ち出して、教育のまちを掲げ、また先輩たちがすばらしい土壌をつくっているわけですから、ひとつお願いしたいですけれども、どうですか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 小中連携教育というのを城ケ丘中学校並びに和泊中学校で実施をしています。それを今度は拡大して、合同学習というのを計画しました。先ほども答弁をしたように、6月14日は和泊小学校に町内の4つの学校が一日中、国語や算数、数学の授業をするという制度であります。そしてまた、10月28日には、5年・6年生が和泊小学校に集まって合同学習をします。この合同学習を検証しながら、来年度もどういうふうに進めたらいいか、そういうことも考えていきたいと思っています。
 そして、これを今年度は小学校だけで実施しますけれども、来年または再来年にかけては、中学校もやはりそういう合同学習というのを考えて、多くの中で友達同士切磋琢磨して力をつけていく子供を育てていきたいと、そういうふうに考えております。
○4番(芋高生三君)
 もうちょっとスピード感を持って、教育長、もう1学期に1回とかじゃなくて、これをばんばん推し進めて、先般、和泊小学校の校長先生と話したんですよ。大歓迎であると。まず意欲を持たすと。刺激ですよね、次は。そしてまた、親御さんにもそういうことをぜひ啓発活動としてやっていただきたいというふうに思います。
 子供の教育というのは、ここに一町民が書いた文章がございます。ちょっと読んでみます。家庭教育の充実については、昨今の親のあり方も課題だと思う。教育委員会でどのように取り組んでいるかわからないが、親教育もますます重要になっている。モンスターの話も聞くが、我が子の自立を阻害するような行動をとる親もいるようである。子供は、いずれ親のもとを離れ、自分の力で厳しい社会の中で生きていく運命にある。あなた方は今ちゃんとしたしつけをしておかないと、一生子供に泣かされますよということです。
 そういうしっかりとした考えを持っている町民もございます。したがって、親子の関係である、家庭であるということを訴えて、ぜひしつけをしっかりし、教育のまちを掲げた以上は、人材育成という意味で、またひとつ頑張っていただきたいと。そういうふうに思います。
 最後になりました。町長、ひとつぱんとお願いいたします。
○議長(和 正巳君)
 時間ですので、時間オーバーしたらもうだめです。
 これで、芋高生三君の一般質問を終わります。