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更新日:2021年3月23日

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第1日(3)

発言者

池田 正一

発言内容

次に、池田正一君の一般質問を許します。
○2番(池田正一君)
 おはようございます。
 まず最初に、今年度の第1回目の定例会において、私がこの壇上より質問したことに対して、町当局の早い対応により、二、三点改善されたことに感謝いたします。まことにありがとうございました。
 平成29年第2回定例会において、一般質問を4点ほど通告いたしております。それを壇上から順を追って質問いたします。
 まず、この3月に奄美群島国立公園化となりました。そして、我が沖永良部島、和泊町も、国頭のビシの浜からフーチャを通って西原の浜の手前まで、これが国立公園となっております。そして、来年度は「西郷どん」放映と、まさにこの沖永良部が認知されることが多くなる時期になりました。
 そこで、我が和泊町には、和泊港と伊延港という2つの港があります。和泊港のほうは、見事な待合所があります。そして、裏港の伊延港なんですが、伊延港使用時は、やはり悪天候が多く、待合所に風雨が吹き込んで乗客の荷物がぬれるということが起きます。これを今後どうにか工夫できないものか、そして今現在はどのような対応をとっているのか、お尋ねします。
 2点目です。
 農業施設整備についてです。
 国の補助金事業である鉄骨平張り、鉄骨ハウス等の建設時の補助事業の導入の際に、つくる品目を明記するという欄があるそうです。この対象品目が1つの種目になっているんですが、これをもっと複数、菊、もしくはダゴ、そしてトルコキキョウと複数できないか、もしくはその品目を撤廃ができないかということを聞きたいと思います。
 3点目です。
 有害鳥獣についてです。
 これは、私が常に言っていることなんですが、カラスの問題ですね。現在、29年度に、カラスの捕獲箱をつくって設置するということを聞いてはおりましたが、その追加導入はどうなっているのか、今現在の進捗状況をお聞きしたいと思います。
 4点目です。
 これは教育行政についてです。
 昨今、中学校の教職員の時間外労働時間が多いと全国的に言われております。そこで、本町には中学校が2つ、小学校が4つありますが、その教職員の労働時間の実態はどうなっているか、これは教育長にお聞きしたいと思います。
 以上の4点を壇上のほうからお聞きいたしたいと思います。あとは、答弁をいただいた後は、一般質問席から再度質問いたしたいと思います。終わります。
○町長(伊地知実利君)
 池田正一議員の一般質問に順を追ってお答えをいたします。
 まず、1点目でございます。
 伊延港の待合所につきましては、現在、運送業者において、風雨が強いときなどは風上のほうにコンテナを設置するなどの工夫をして雨風を防ぐようにしていますので、今後も継続して協力していただくようお願いをしてまいりたいと思います。
 次に、2点目の鉄骨ハウスなどについてでございますが、鉄骨平張り施設や営農用ハウスについては、国庫補助事業などを活用して整備しているところでございます。品目の変更につきましては、変更しようとする品目が当該補助事業の対象となる品目であれば、当該補助事業を所管する国・県などと協議することで可能であると考えております。
 なお、品目の撤廃については、その後、事業の目的に沿った施設の使用がなされない場合には、補助金の返還なども考えられるところであります。
 詳細については、事業実施主体ごとに状況が異なることから、個別に協議する必要があると考えております。
 3点目でございます。
 3月議会においても答弁いたしましたが、今年度は移動式捕獲箱を2基導入予定であり、事業計画承認申請の準備を行っております。
 昨年度、設置要望調査をしておりますので、各設置箇所での捕獲状況調査を行い、設置に適した場所や時期などを検討して、今後の効率的な駆除活動に取り組んでまいります。
 以上で壇上からの答弁を終わりますが、次からの質問につきましては自席から、担当課長からも答弁をさせていただきます。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 池田議員の教育行政についてのご質問にお答えをいたします。
 教職員の労働時間については、学校職員の勤務条件により、4週間を超えない期間につき、1週間当たり38時間45分と定められています。1日の勤務時間は7時間45分で、町内の各小中学校の現状では、朝8時15分から夕方16時45分となっています。
 学校によっては、8時ぐらいから、朝のボランティア活動や自主的なランニングなどを実施している学校もあり、先生によっては一緒に活動している姿も見受けられます。また、中学校では、運動部や文化部の部活動が行われており、その指導に先生方が当たっています。教職員の時間外勤務は、教員の勤務が授業充実のための教材研究を中心として、生徒指導や部活動、個別指導、保護者への対応など内容が多岐にわたっていることも理由として挙げられます。実際には、職員によっては、始業前1時間、勤務時間終了後1時間半程度の超過が見られる実態があります。
 超過勤務については、月80時間を超えると管理職による指導助言、月100時間を超えると産業医の面接ができる制度になっています。各学校では、毎日の出退時刻カードにより、教員個々の状況を見ながら指導助言に努めております。
 これまでも、学校ごとに定時退庁日を設けたり、中学校ではノー部活デーの日を設けたりして勤務時間の適正化を図っています。また、デジタルデータの活用による業務の合理化を行ったりして、先生が時間を有効に活用できるように、また健康面からも無理のないように指導しているところであります。
 本年度は、県内の学校において、定時退校日を設定するなど、具体的な取り組みを推進していくことになっています。
 今後、教育委員会としては、業務の効率化や学校の実情に合った適正な勤務時間管理に努め、学校職員が心身ともに健康で、仕事に意欲を持って取り組めるよう努めてまいります。
○2番(池田正一君)
 答弁いただきました。
 それではまた、再度1番のほうから質問していきたいと思います。
 これから、国立公園もしくは「西郷どん」等で観光客等の入り込みがふえると予想も立つわけなんですが、その折に、いつまでもコンテナで塞いでおく、それもどうかなと。できるならば、せめて1カ所に壁をつくり、伊延港を使用ということは、南風、太平洋からの風が来ます。ですから、あそこの壁やったら風雨が防げるのではないか。もしくは、南風が吹くということは、雨が降る可能性が非常に高いんです。それが、この沖永良部島の気象のあれなんですが、そういったことができないか。
 それと、先月、私の知り合いがちょうど伊延港から船に乗るときに非常にぬれて、かばんもぬれてしまったと。どうしても待合所の中で待たないといけないと、タクシーで帰りますから。そういったときにそういうことが起こったので、この質問をさせていただきました。そういった工夫はできないのかということをお聞きしたいと思います。
○土木課長(皆吉泰智君)
 お答えいたします。
 確かに、突然の雨等で、せっかく船に乗る前にずぶぬれになったりするということは余り好ましくないことでございます。
 議員のご提案の、今の待合所に南向きに壁をつくるとか、そういったものは、今の現状のつくりからして、また突然風向きも変わったりしますので、特定の場所に壁をつくるというのは、現在のところ、考えられないところでございます。
○2番(池田正一君)
 今のところは考えられないと。ということは、将来的に、もし利用率がふえてきたら、もしかしたら考えてくれるのかなと思ってよろしいんでしょうか。
○土木課長(皆吉泰智君)
 お答えいたします。
 先ほど議員のほうから、西郷南洲をということも出ましたけれども、今現在の待合所の整備に関しても、あれは港湾の事業で建てたものではなくして、道路事業の効果促進事業というものを導入して何とか、ああいった簡素なつくりではございますが、整備してあるものでございます。ですから、待合所を、今後、あの形から形状を変えていくというのは非常に難しいと考えるところでございます。
 それで、入り込み客とかいうことも議員がおっしゃっていますけれども、そういうことに関しましては、将来的に必要性が出てきた場合には、西郷南洲の上陸の地でもあるということから、待合所としてではなく観光拠点施設、そういった名目で、またあの場所にではなくて手前のほうに建てるのも一つのアイデアなのかなと考えるところであります。
○2番(池田正一君)
 そうですね、与論の港のほうがそうですもんね。手前のほうにあって、そして先に今みたいなものがあると。また、それは、与論は表港ですから、ああいう施設をつくらないといけないということもわかりますが、これから西郷南洲翁上陸地で、そのような考えで、そういう施設ができるならば、それは島民にとっても観光客にとってもすごく望ましいことだと思います。
 これから、もしそういう機会、もしくはそういう事業費等があるんでしたら、それを活用して、なるべくこれからこの沖永良部、和泊町に来る観光客の皆さん、もしくは帰省客の皆さん、そういった方々が待合所において不快な思いをしない、ぬれない、そういったことができることが、これからの我が町の観光等の発展においては、すごく重要なことではないかなと考えております。
 ですから、今後、入り込み客数がふえてきた場合には、ぜひそういうふうな方向で、待合所をどうにかするということで考えてください。これはもう要望として言っておきます。
 続いて2点目です。
 補助事業の鉄骨平張りですね。
 先ほど、町長の答弁の中で、対象品目であれば変えられるというのがありましたが、それは現在、菊をつくっています。そして、その合間にもすぐ次の品目をつくれるという、そのわずかの間ですぐ変更して、すぐまた変更できるということなんでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 お答えいたします。
 品目の変更については、現在、鉄骨平張りを栽培する事業計画に当たりまして、組合員、言えば生産者が3人ないしそれ以上の方々が集まって協議を行い、総会をもって品目も決めております。その中で、品目、過去には、例えば平張りの中で菊をつくった直後にグラジオラスをつくるという計画も可能でありました。
 現状においては、1品目ということになっておりますが、国及び県と協議して、前もってこういった形でやるよという事業計画を行えば可能ということを県より回答いただいております。
 以上です。
○2番(池田正一君)
 ということは、現時点では、今現在、菊をつくっています。それが終わりました。やはり、同じ種類ばかりつくっていたら連作障害等も考えられるわけです。その後、すぐダゴをつくると、そういうふうに2種類、3種類とかの要望をするということは不可能なんでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 組合設立時に、そういったことは組合員相互で検討してから栽培を行っておりますので、そういったことは起こらないようになっております。農家の意向として、平張りをつくることによって高品質な栽培作物ができ、そして事業計画に沿ってその目的を達成するという形で事業計画がなされて、それについて補助金がおりるという形をとっております。
 ですから、議員がおっしゃるとおり、突然変えたりするということは、間々起こることはないと思っております。
○2番(池田正一君)
 先月、県議の方々が視察に見えましたね。その折にも、やっぱり平張りのほうを視察して、なぜここの平張りは何もしていないんだ、遊んでいるのだ、今、この時期にはつくれませんと、そうしたらこの時期にもつくれる作物はないものかという会話をしたらしいです。その折に、その時期にもつくれるものを、じゃ、つくったらいいじゃないかと言うたらしいです。これは僕も聞いた話です。
 ということは、そういう話が持たれたことに関して、何か県のほうからとか情報は入っていないでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 そのことについては、私のほうには情報は入っておりませんが、やはり平張りをつくって鉄骨平張りを使っている方々は、12月出し、そして4月出し、2回ぐらい栽培しております。その後は、土づくりを行っている最中に、ちょうど5月の末だったので、県の議会の方々の訪問があったと思います。その時期は、一度掘り起こして、土づくりをして、また9月の栽培に向けた取り組みを行っているところを見ていただいたと私の中では思っております。
○2番(池田正一君)
 そういう時期だったかもしれません。
 しかし、農家本人といたしまして、やはり1種類に限定されるより、ほかのもつくる、菊ばかりじゃなくて、その次の間にソリダゴとか、そういうふうに、すぐ移行できるようにできないかなということを言われましたので、この場で私もこうして、今、質問しているわけなんですが、これからは、花き農家においても若い子、そういう方々がどんどん帰ってきて、後継ぎとしてもやっています。そういう方々は、やはりいろんな種類をつくりたいんですよね。そして、皆さん、子育てもしていますとなったら、収入がやはりあったほうがいいんです。ですので、そればっかりじゃなくて、ちょっとでもあいている時間にまた違う作物ができないかということを思って、こう言ってきたんだと私は理解しております。
 ですから、これからそういうことを要望していくという考えはないのか、そういうことをできるという道はないのか、お聞かせください。
○経済課長(武 吉治君)
 繰り返しますが、まずこの事業の目的としまして、農家が3人以上集まって、何をつくるか、どういった形でつくるかというのは農家が決めてつくっております。私ども役場のほうで、職員が、これをつくりなさいというふうに言っているわけではございませんので、営農目的、そして計画を立て、それを達成するために平張りの補助事業がございます。
 その中で、やはり9月、例えばスプレー菊にすれば、9月の初旬に植えて、12月に一度出荷する、そのときに台風に遭っても揺るぎもしない栽培ができ、いい作物が出荷できる、そしてもう一度、1月に植えかえ、もしくは株出しをして、また5月に2回とれるという形での栽培に、目的に沿っているわけでございます。急にソリダゴに変えるということも、なかなか考えられないことだと思います。
 ただ、ソリダゴ農家については、年中収穫という計画を立て、植えかえを2年に1回という形の営農をやっていると思います。ですから、あくまでも営農、組織、組合の方々の計画に沿った形でやっていきたいと思います。
○2番(池田正一君)
 確かにそうです。ですけど、最初から、その3人でつくる方々が1品目にしてくれと、そういうふうに決められているもので、みんなで協議してその品目に決めているんです。それが、1品目ではなくて、2品目、3品目でもいいんではないのかなと思うんですけれども、いかがでしょう。
○経済課長(武 吉治君)
 先ほど申し上げましたが、品目の撤廃については問題がありますが、変更については、協議を行えば可能ではあるということの県から回答をいただいておりますので、それも組合員みんな集まって協議をするという形をとるということになっております。
○2番(池田正一君)
 品目の変更ですね。はい、わかりました。理解はしました。
 それで、できれば花きが盛んな和泊町から要望として、何遍も言うように、1品目にするんではなく、これはもう、そう言われているからその品目をつくるようにしているんであって、もっと、2品目、3品目ぐらいまでもつくってもいいよと猶予があれば、当然そういうふうにしてくるとは思います。ですから、これを県・国のほうに要望できる、もしくはしていくという考えはないんでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 先ほど申し上げましたが、国・県の要綱に従って補助事業を進めております。その中で、こういう意見があったというのは、国・県のほうに伝えてはまいりたいと思います。それはまた、今回行っている奄美総合戦略、ちょっと事業名、慌てて忘れましたが、その支援事業の中で、また検討させていただく題材にはしてまいりたいと思います。
○2番(池田正一君)
 もし要望申請できるのであれば、ぜひしていただきたいと思います。これからも、まだこの鉄骨平張りハウス等の事業は続いていくもので、そういった若い世代が使ってやっていくと思います。ですから、その方々は、そのように品目をふやすという考えも持っているということを理解して、ぜひ、要望する機会があったらお願いしたいと思います。
 続きまして3点目です。
 有害鳥獣についてです。
 カラス捕獲箱、移動式、これは時期でいうたら、いつぐらいに導入されるんでしょうか、お尋ねします。
○経済課長(武 吉治君)
 町長からも回答がありましたが、事業計画承認申請を、今、準備しているところでございます。国への申請が、去年も6月に行っておりまして、7月ないし8月の初めのほうに内示、そして決定がありまして入札となります。ちょうど、カラスが繁殖期を終えて、捕獲がしやすくなる9月、そして11月の間には導入が可能と思っております。
 先ほども申し上げましたが、2基、移動式のものを計画しております。
○2番(池田正一君)
 そうですね。繁殖期が終わって、9月から12月、この時期が一番カラスが捕獲できる時期であります。ですから、本当、この時期には確実に捕獲箱を設置して、少しでもカラスを捕獲していただかないことには、最近、畜産農家においても非常に問題になっております。カラスが牛の背中をつつくと、背中が穴をあけられていますから。それだけ、やはり鋭いくちばしを持っているもので、畜産農家においても、これは死活問題となってきます。そして、これからまた種等を植えたらカラスがほじくり返すと、そういう時期にも近づいてきていますので、ぜひそれはお願いしたいと思います。
 現在、捕獲箱を設置している方々、どこどこに移動してくれとか、そういう話は入っていないんでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 ご協力をいただいている畜産農家等では、少し迷惑もかかっているということは聞いております。しかしながら、私ども、お願い申し上げて、できるだけご協力をということでお願いしてあります。その件につきましても、畜舎の近くは、やはり非常にカラスが多いとか、そういったことで畜舎の近くにできるだけ、また今後の2基についても試験的に設置していく予定でありますので、その辺は町としてはお願いをしていく予定でおります。
 そしてまた、3月に、知名とも連携した形での捕獲の検討というのも進めておりますので、前向きな検討で行っていきたいと思っております。
○2番(池田正一君)
 今現在、捕獲箱を設置している方々の捕獲箱の中にカラスが入った場合、それは町の職員がとりに行きますか。それとも、その捕獲箱を設置している方々がとるんでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 現在、ご協力をいただいている方々から連絡をいただきまして、町の職員が出向いてとるという形をとっております。
 ただ、ある程度の数量、何羽かそろったときに、また電話をいただくという形をとっております。
○2番(池田正一君)
 結構、前は、うちのほうにも捕獲箱を設置していましたので、カラスはよくわかるんですが、その折、職員の皆さん、けがしませんか。カラスは、すごくかむんですけれども、それで職員がもうとるのは嫌だとか、そういうことはないんでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 おっしゃるとおり、たまに格闘して帰ってきたりしておりまして、頑丈な職員を配置しておりますので、何とか職員もけがをしないように頑張ってこいとは申し上げております。
 ただ、やはり、たまに、服装をきちんとしていきなさいよということを連絡しております。
○2番(池田正一君)
 では、今まではまだ、けが人は出ていないと、そういうふうに理解してよろしいんでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 過去にはあったと思いますが、最近は特にそういう報告は受けておりません。
○2番(池田正一君)
 ですね。やっぱり、大事な職員の方々がけがをするというのも問題になってきます。しかし、とった方々にそれを撤去してくれというのも、それも大変です。ですから、ぜひ、これからけがをしないように、それに向かってどういう対策をとっていくか、どうしたらけがをしないでとれるか等をこれからは考えて、安全にカラスを捕獲できるような方法を考えていくべきではないのかなと思いますが、何かお考え等ありますか。
○経済課長(武 吉治君)
 捕獲について、先ほど申し上げたとおり、服装をしっかりして、ヘルメットもかぶっていきなさいよという指導はしてまいりますが、今年度より、各、今、5地点あるんですが、そこについても、その管理の農家の方にも月1,000円の、餌をたまにあげたり、そういったこともありますので、そういった委託、言えば保証料みたいな形で予算を計上してございますので、そういった形で協力をいただいて、また連絡を密にしていきたいと思っております。
○2番(池田正一君)
 今の月1,000円の委託料、これはやっぱり大事だと思います。捕獲するには、どうしても餌と水がないことには、そして1羽必ず入れておかないことには警戒して入ってこないもんで、月1,000円の委託料が出るということは餌代として使えるかなと、いいことだなと、今、思いました。
 ぜひ、先ほど課長が言われたとおりに、9月、11月の間に2基導入して、どこに導入するかは、多分、それぞれ要望等がありますでしょうか。すみません、そこも聞かせてください。
○経済課長(武 吉治君)
 ことしの初めに、区長会において要望調査をしてございまして、現在のところ、4字から要望が出ておりますので、それに沿った形で移動式の捕獲箱を持っていきまして、どういった形でしたほうが有効的にその捕獲箱が使えるかというのを検討してまいりたいと思っております。
○2番(池田正一君)
 そうですね。4字から要望があったということは、2つは足らないと。これからも毎年毎年、どうしてもカラスふえていくもんですから、捕獲箱のほうで、そしてなるべく農業、畜産業に被害が出ないぐらいの数にまで減らしてくれたらなと思っております。
 この前、議員の大会で与論に行ったんですが、与論にもついにカラスが来たらしくて、どうしようかと与論の方々も悩んでいました。今まで、与論島にはカラスがいなかったんですけれども、どうしようかなと悩んでいました。それを、和泊町がカラスをがんがん捕獲できて、こういうふうにしたらいいよというアドバイスもできたら、これまた島同士の連携にも役に立つんじゃないかなと思っています。
 ぜひ、来年度、再来年度も、この捕獲箱は常に国のほうに要求して、1基でも2基でもできるようにお願いいたします。
 続いて4点目です。
 本町職員の労働時間。
 先ほど、教育長から答弁いただきましたけれども、本町の職員について、特に中学校の職員について、80時間以上の時間外労働ということはないんでしょうか、どうなんでしょうか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 時間の調査は、出退時刻カードで大体把握をしております。もし、超過勤務が非常に長い場合には、その都度、先生方に指導するように管理職の方々に勧めています。
 ただ、この二、三年で月80時間を超えた超過勤務をしている方というのは聞いたことがありません。
○2番(池田正一君)
 それは、とてもすばらしい結果ですね。
 文科省の発表でも、中学校においては、過労死ライン80時間を超過やっているのが6割弱、小学校においても3割以上と、そういう結果が出ているんですけれども、我が町において、それがないということは、とてもびっくりもしていますし、ああ、いいことだなとは思っております。
 それは、何が要因、やはり指導が徹底しているということなんでしょうか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 もちろん、指導が徹底しているということであります。
 実は、鹿児島県は、教員の勤務時間が全国的に非常に多いということで、三、四年前から出退時刻カードというのをそれぞれの学校に設置し、出勤した時間、それから退庁した時間を記録するようになっています。その記録に基づいて、個々の先生方に指導をしていただくということが一つ。
 もう一つは、全体的に超過勤務を減らすために、定時に学校を退校する日、それの設置があります。
 もう一つは、部活動をしている先生方の超過勤務を少なくするためにノー部活デーという制度も設けました。それが、今年度からまた新しく、先生方の超過勤務、特に部活動の超過勤務がないようにするために、外部指導者による指導も認められるようになりました。
 制度的にも、そして指導の面からも先生方の超過勤務を減らすように、健康の面を重視して、そういうふうに鹿児島県は取り組んでいるところであります。
○2番(池田正一君)
 さすが我が鹿児島県、いい取り組みをとてもしていると思います。
 このノー部活デーというものは、1週間の中に部活をしない日がつくんですか、それとも土日等において部活をしない日をつくるということなんでしょうか、それとも先生は行かないけれども、子供たちは部活をしているということなんでしょうか、お聞かせください。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 ノー部活デーというのは、これは土日じゃなくて平日に設置するようになっています。それから、先生方が部活動につかないで、生徒だけで部活動するとかいうようなことはしないように指導しています。もし、けががあったり、いろんなことが起きたときには対応ができませんので、生徒だけによる部活動というのは、しないように指導しているところです。
○2番(池田正一君)
 そうですね。文科省の発表においても、部活動において外部指導員の配置を促す方針を打ち出しているということがうたわれていたんですが、現在、和泊中学校、城ケ丘中学校、2つがありますけれども、外部指導員という形をとっている部活動、どれぐらいあるんでしょうか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 実は、外部指導員という制度をこれから導入しようと考えて、以前は外部指導員がいて、顧問の先生と一緒に指導していましたけれども、この制度ができたから、今度ははっきり指定をした外部指導員を設置して、先生方の勤務時間を減らすように、それでまた外部指導員も指導を通してやはり資質の向上とかいうのを図るために、これから新たに和泊町はこういう制度を導入していこうと考えているところであります。
○2番(池田正一君)
 ということは、外部指導員をこれから考えていこうということは、ちなみに、その外部指導員が来られた場合、その方々にもやはり報酬等のことは発生するんでしょうか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 もちろん発生をするということになります。
○2番(池田正一君)
 では、先ほどの答え等から聞いても、ノー部活デー、そして我が和泊町においては、時間外労働が80時間以上超えることはないと理解させていただきました。
 やはり、中学校、小学校の先生というものは、私たちの子供たちが勉学を学ぶ上において、常に1日のうちの長い時間、接する方々ばかりです。そういう方々が、常に元気ではつらつと子供たちの指導をしてくれるということが非常に大事なことです。ですから、体に疲れを来すとか、そういったことがないということはとてもいいことだと思います。
 ここに例があります。大阪府の柏原市の小中学校で教職員の疲労度について調査した結果、普通の一般の健常者よりも身体的疲労度も2倍、精神的疲労度も2倍、総合的に2倍と、全て皆さんが疲れていると、疲れている中で生徒・児童の指導に当たっていると。それではもう、いい結果は出ません。この柏原市は、私が以前に住んでいたところなんですが、やはりそういうことがあると。また、それが目に見えたもので、こういう調査もしたんだと思います。
 今、教育長からの答弁もいただいたとおり、和泊町にはそういうことがないということですので、これからもぜひそういった感じで先生の疲労が余りたまらないように、だからといって手を抜いても困りますけれども、常に子供に目を行き届かせて指導していけるようにしていかないといけないと思います。そのためには、やはり教育委員会の立場は非常に大事なものだと思っております。これからも、どうか指導のほうをよろしくお願いいたしたいと思います。
 以上で私の質問は終わりますが、きょうの質問、やはり一番のメーンは、私はこの教育問題だと思っております。本当に、これからこの和泊町、沖永良部を担っていく子供たちの指導です。だから、先生たちには、ぜひ気持ちよく、子供たちも楽しく学校に行って、指導されるように期待しておりますし、これからの町を担う子たちですから、この行政の皆さんもどうか知恵を出し合って、これからもこの2つの中学校、そして4つの小学校を盛り上げていってもらいたいと思います。
 以上をもちまして、本日の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(永野利則君)
 これで池田正一君の一般質問を終わります。