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更新日:2021年3月23日

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第1日(7)

発言者

東 弘明

発言内容

次に、東弘明君の一般質問を許します。
○5番(東 弘明君)
 皆さん、こんにちは。公明党の東でございます。
 早いもので、折り返し議会になりますけれども、第2回定例会に6項目の通告をしてありますので、順を追って質問をいたします。
 まず、1点目、畑地かんがい事業について。
 ①今年度は、空梅雨の傾向にあり水不足が懸念されるが、水資源をどう確保していくのか。
 ②国頭字等のため池に、シートの破損やフェンスの腐れ等の危険な箇所が多々見受けられるが、どのような対策を講じるのか。
 ③平成29年第3回定例会で、畑かんの移動式スプリンクラーを埋設型にかえる更新事業については、ニーズ調査等を実施し検討するとの答弁があったが、その後の経過はどのようになっているのか。
 ④国頭で一番先に畑かん工事ができた地区なんですけれども、逢久・塩道地区の畑かん計画はどのようになっているのかお尋ねします。
 2点目、農業施設整備について。
 本年度から軽量鉄骨ハウスが導入されているが、建設時の補助事業導入の要件である対象品目は何か、また、単価はどれぐらいかかるのかお尋ねします。
 3、輸送コスト支援事業について。
 離島から県本土までの輸送支援はあるが、県本土から離島までの支援がない状況であり、諸物価の価格差に大きな隔たりがあるが、次期奄振法での支援事業の計画はどのようになっているのか。
 4、実験の農場について。
 現在はどのような取り組みがされているか、また、今後の方向性をどう考えているかお尋ねします。
 5点目、親子ふれあい広場について。
 知名町フローラルパークは、遊具器具等が充実しており、休日等には本町の親子連れが多数訪れている状況であるが、本町の公園も、子育て支援や交流等の観点から遊具等の充実を図り、親子が集えるふれあい広場の環境整備はできないかお尋ねします。
 6点目、介護老人入所施設についてであります。
 ①現在、介護老人施設等の入所待機者は何名ぐらいいるのか。
 ②要介護状態の重度化対策として、特別養護老人ホーム等の介護老人入所施設の増床計画等はどのように考えているのかお尋ねします。
 壇上から以上の6点でございます。ありがとうございました。
○町長(伊地知実利君)
 東弘明議員の一般質問に、順を追ってお答えをいたします。
 まず、1点目の畑地かんがい用の水資源の確保につきましては、本町の各集落にあるため池に湧水や雨水を貯水しているのが現状であり、水資源を確保するために、新たにため池を新設する計画は今のところございません。
 ため池の貯水量は、5月末時点で貯水率が約76%となっており、昨年の貯水率と比較しても大きな差はない状況にありますが、昨年のような干ばつに対応するためには、現在実施されている沖永良部地下ダム工事の早期完成により、定期的な農業用水が確保されることに期待をしているところでございます。
 2点目のため池の危険防止対策につきましては、平成29年の第3回定例会及び第4回定例会でもお答えいたしましたが、国頭字などのため池のシートやフェンスの改修については、農業水利施設保全合理化事業及び土地改良施設維持管理適正化事業により、平成32年度までに計画的に改修工事を実施してまいります。
 また、ため池のフェンスやシートの小規模な補修は、多面的交付金事業の予算により、各組織の水土里サークル活動で実施が可能であり、各組織への指導、助言なども行ってまいりたいと思っております。
 3点目の畑かんの散水器具等の更新事業につきましては、過去に整備した事業実施地区の調査を実施し、関係機関と協議、調整を図りながら、事業化に向けて取り組んでいるところでございます。
 4点目の逢久・塩道地区の畑かん計画につきましては、地区調査を実施し、関係機関と協議、調整を図り、平成35年度をめどに事業採択に向けて取り組んでいるところでございます。
 2点目の農業施設整備につきましては、中期展張ハウスについての質問だと思いますが、鹿児島県園芸施設ガイドブックによりますと、対象品目は、野菜類でトマト、ピーマン、軟弱野菜、果樹類でマンゴー、花卉類ではキク、ソリダゴ、ユリなどとなっており、農業創出緊急支援事業で導入するためには3名以上の組合員で組織し、同一の品目を栽培する必要がございます。
 なお、単価につきましては、1,000平米当たり120万円となっております。
 3点目の離島地域における物価高問題につきましては、奄美地域に限らず、全国の離島が抱える問題であることから、県消費者行政推進室が中心となり、離島物価問題懇談会を開催し、本土との地域差指数に触れ、物流コスト低減に向けた離島地域一体となった取り組みの必要性や支援の拡充を訴えているところでございます。
 ご承知のとおり、輸送コスト支援事業については、現在、本島から本土への農林水産物の移出に係る支援及び水産物の沖縄本島への移出に係る実証事業が行われているところであります。奄振法の延長に向けては、昨年度、鹿児島県において各種団体意向調査や群島民、事業所などへのアンケート調査、意見交換会などを実施した上で、奄美群島振興開発総合調査報告書をまとめたところであり、鹿児島県及び奄美群島広域事務組合を中心に、奄美群島12市町村が一体となって取り組んでいるところでございます。
 まとめに、奄美群島振興開発総合調査報告書に、輸送コスト支援につきましては、加工品も含めた移出コストを支援及び農林水産物の生産に係る原材料などの移入コスト支援について新しく盛り込まれているところであり、引き続き強く要望してまいりたいと考えております。これは、あくまでも調査報告書の中に盛り込んだということでございます。
 4点目の実験農場の運営につきましては、現在、ユリ球根、ニンニク、キクなどの種苗の供給と土壌分析に基づく資材投入指導の実施や生産者のリスク回避のためのキクなどの新たな品種の実証栽培を行い、栽培圃場において関係機関及び生産者が参集した現地検討会を実施しております。
 また、生産農家の抱える技術的な問題や病害虫対策に柔軟に対応した実証試験を行うほか、関係機関との共同試験にも取り組んでおります。
 引き続き、関係機関と連携をしながら、もうかる農業を実現するために課題解決に向けて全力で取り組み、本町農業の振興に寄与してまいりたいと考えております。
 5点目のふれあい広場の環境整備につきまして、本町の公園は地域全体で子供を育てる一環として整備されており、各遊具の維持、管理は各集落の責任で行うのが原則となっております。
 現在、本町で遊具が充実している公園は、ヤーシチ公園であると認識しております。遊具などを増設することは事業を利用することで可能と考えますが、現在の公園の敷地では新たな遊具を設置するにはスペースが狭く難しいと考えております。
 本町において、遊具などが設置してある公園などについては、安全に利用できるよう定期的に遊具の点検を行っておりますので、休日などには親子連れで各公園へ出かけてみてはと考えております。
 なお、また質問の知名町のフローラルにすばらしい公園が整備されているということでございますが、車で親子連れで、また違った環境で、このフローラルパークなどを利用して親子で楽しんでいただくのも非常にいいことだなと、そのように思っております。
 6点目の介護保険施設などの入所待機者につきましては、本町の高齢者が要介護認定を受けた場合に、入所できる施設として介護保険施設が4施設、地域密着型サービス施設が4施設の合計8施設が島内にあり、合わせて約170名の方が入所されております。
 このうち介護保険施設は、施設のケアマネジャーが入所者一人ひとりのケアプランを作成して、施設の介護職員などがプランに沿ったサービス提供を行う施設で、地域密着型サービスとは、要介護者が住みなれた地域を離れずに生活を続けられるように地域の特性に応じた柔軟な体制で提供されるサービスであり、通所系及び入所系のサービスがそれぞれあり、本町での入所系サービス施設としては、認知症の方向けの施設が3施設、小規模な介護専用の施設が1施設あります。
 現在の介護老人施設などの入所待機者は何名いるかとのご質問ですが、対象となる全施設へ確認しましたところ、現在、ほぼ全施設が定員いっぱいの利用者を受け入れているところであり、申し込みを受けて入所待ちの方は合計で約150名となっております。
 ただし、この150名の中の多くの申し込み者が複数の施設を同時に申し込んでいるケースや、既に他の施設に入所中で、別の施設への申し込みを行っているケースがあり、正確な実数については把握ができておりませんが、約50名程度ではないかと考えております。
 次に、施設の増床計画などにつきましては、平成30年3月時点において、介護保険における本町の入所系サービス利用者の割合は、要介護認定者数の約4割を占めております。
 また、1点目のご質問でお答えしたとおり、本町の高齢者が利用できる入所施設として、特別養護老人ホームを初めとした介護保険施設や地域密着型サービスを行う施設が合わせて8施設ありますが、現在、ほぼ全ての施設において定員いっぱいの利用者を受け入れているのが現状でございます。
 先般、今年度から平成32年度までの3カ年を計画期間とする高齢者保健福祉計画及び第7期介護保険事業計画を策定したところですが、国においては、今回の介護保険制度改正のポイントとして、高齢者の自立支援と要介護状態の重度化防止、地域共生社会の実現を図るとともに、制度の持続可能性を確保することに配慮し、サービスを必要とする方に必要なサービスが提供されるようにすることを目的としております。
 これらを踏まえ、高齢者や要介護者の意向調査なども行いながら計画策定を行ったところですが、本計画では、要介護者が可能な限り住みなれた地域で暮らせるよう、「通い、訪問、宿泊」のサービスが包括的に利用できる小規模多機能型居宅介護事業所の設置を新たに見込んでいるところであり、ご質問である特別養護老人ホームなどの増床計画は見込んでいませんが、今後の介護サービスの利用状況及び介護保険料なども考慮しながら、次期計画に向けて検討してまいりたいと考えております。
 以上で壇上からの答弁を終わりますが、次からの質問については自席から担当課長からも答弁させていただきます。
○5番(東 弘明君)
 1点目の①の部分からなんですけれども、ことしは本当に空梅雨傾向ということで、去年にも増して水が必要になってくるんじゃないかなということを考えながらなんですけれども、今回は国頭のため池に絞って質問させていただくわけなんですけれども、ほかの集落のため池でも該当することが多々あると思います。
 それで、側溝からの集水は今どのようになっているのかというのが1点なんですけれども、ため池シートが破れている池に水を集水しても、そこには水が残らず使えないという、今そういう状況が生じております。今、シートが破れている池に流れている側溝を、現在水を使っている池にまた水を引くことはできないのかどうか。
 また、前にも質問しましたが、池から池へのパイプラインでつなぐことはできないのか。まず、質問します。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 ため池のシートが破れているため池についてということでありますが、具体的にシートが破れたため池が国頭のほうにもたくさんありまして、どのため池なのか具体的に教えていただければお話ができると思いますが、すみません、よろしくお願いします。
○5番(東 弘明君)
 国頭の北海岸に10カ所のため池があります。その中の5カ所はシート破れで水が集積できないという現状であります。その件。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 ただいまの質問なんですが、私が把握している中で、国頭のほうの長畠2号池がシートが破損しております。それについては、今年度の事業で、昨年度の台風によりシートが破損しましたところで災害復旧事業を適用しまして、今年度中にシートのほうは改修する予定になっております。
 また、質問の中にもありますが、逢久・塩道地区というのがありますが、そのときにつくったため池が多分4カ所、5カ所あるかと思いますが、そのため池については、逢久・塩道地区のためにつくったため池でありまして、現在、逢久・塩道地区の畑かんの施設が全て使えないような状態になっておりますので、水利用が図れない状態にあります。
 それについては、昨年の第3回ないし第4回の一般質問でもありましたが、耕地課の農政基本構想なり、そういう各集落への聞き取り調査をしながら、そのため池についての今後の維持管理、あと、聞き取り調査をした中で検討してまいりますというふうにお答えしたと思いますが、今年度中には、その辺についてもため池のほうの国頭のあと5カ所のため池については、町民の皆さんと、国頭の集落の皆さんと話し合いを持って決めていきたいなというふうに思っています。
 あと、水路のほうの、ため池とため池の水利用については、ため池からため池をつなぐパイプラインの事業がありますので、その辺についてはまた検討してまいりたいと思うんですが、あと国頭の、検討してまいりますが、土地改良区の管理するため池もございますので、改良区の方と調査なりいろいろ協議しながら、どういうふうな事業が一番適当かということは考えてまいりたいと思います。
○5番(東 弘明君)
 今、国頭の長畠池、第1号長畠、第2号長畠という、大きく言うと、海岸線では池2カ所を利用しているというのが現状だと思います。その中で、この前雨が久々に降って、その池にどれだけの集水があるのかということで、ちょっと見回りに行ったわけなんですけれども、結局は今実際使っているため池に水を集積しなければ、この干ばつのときにどこから水をくみ上げて利用するのかというふうになると思います。
 それは、事前に手を打てば、ため池に水を集水することができるわけなんですよね。だけども今現在は、ちょっと道路を横断する側溝を備えつければ、その池に水が入るところでも、そのままシートが破れて水がたまらない池に流れているのと、海にそのまま流れているという、その現状を見たときに、本当にこれからいつ何どきどういう雨が降るかわからない状況の中で、干ばつがきたときの水利用というのに支障を来していくんじゃないかなと思うんですけれども、そこら付近、ちょっと手だてをすれば、水が集積できるところは水を集積するという方向性でお願いをしたいと思うんです。
 そして、ジバチ池のところからスナハ池、あそこにも相当大きい側溝が入っていて水が流れているわけなんですけれども、あそこも上のほうから長畠池に集積しようと思ったらすぐできる箇所なんです。だから、そういうできるところからなぜできないのか、どうしてしないのか、これだけ水不足が懸念されている中で、そういう事業の取り組みをぜひお願いできないか、確認します。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 ジバチ池というのは、第2長畠地区にあるボルタクの下のため池じゃないかと思いますが、向こうの水についても、地区の配水路がどのため池のほうにつながっているかというのが問題です。詳しく私のほうで調査しておりませんので、そこは調査してまいりたいと思います。
 国頭のほうには山がありませんので、ため池に水を集水するためには側溝の水が一番有効かと思いますので、そこら辺については調査してまいりたいと思います。
○5番(東 弘明君)
 それと、ため池のシートがよく破れるわけなんですけれども、永嶺の池とか瀬名の池とか、水がたまっているところ、満水状態のところはシートが破れるということはまずないわけなんです。だけども、国頭の池は、町長さん、さっき76%というのがあったんですけれども、国頭のため池は30%水がありません。実情はそういうことなんですけれども、じゃ、ため池シートの耐久性というのを考えたときにも、いかに水を池に貯蓄していくのかという、そのことは、破れて予算を導入して修理をするよりも、何らかの手だてができないのか。そこのところをお尋ねします。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 永嶺とか瀬名のシートについては、白シートで耐久性もあるシートになっております。現在、黒シートについては耐用年数が約27年ぐらいだということでありまして、耐用年数に達していないため池が多々あります。今後、もしするんであれば、老朽ため池の整備事業を導入していくような方向を考えていくのが一番ベターじゃないのかなというふうに考えております。
○5番(東 弘明君)
 これは提案なんですけれども、ため池に水が満杯の状態であればシートが破れにくいと。今、池に水がないときには、台風とか強風のときにあおられて、そしてシートが破損するというのが大半だと思います。そういうのを避けるためにも、去年、伊江島まで行かせていただいていろいろ意見交換をさせていただいたわけなんですけれども、伊江島は高いところにファームポンドがあるんです。そして、海岸線には貯水用のため池がたくさんあります。そして、雨が降った後、ファームポンドの水が減っているところにみんな集水をすると。そしてまた雨が降れば、下のため池に水がたまるという、そういう形をとっているわけなんです。
 もし、水が干ばつで減ったときに個人のボーリングでもいいんじゃないですかね。電気代だけ払えば。ボーリングから池に水を入れさせてくれると思います。そういう形で、どうにかの形で、ポンプ車、散水車、あれも本当に一番干ばつのときに助かっているわけなんですけれども、ため池の水がなくなると散水車が動かざるを得ないと、そういうふうになると思います。
 ため池に水があれば、それでかけれるところはかけて、そして散水車はかん水施設のない、そういう地域に導入をすることができると思うんですけれども、そこら付近の検討はお願いできないですか。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 今現在、干ばつに当たり、去年もそうなんですが干ばつになったときには、土地改良区の受益地区内にあるため池以外のため池からは、ポンプなんかで水利用を図るようなふうにもっていっているかと思いますが、また、そのため池を水利用した花農家さんとか、そういう方がいらっしゃいますので、その辺については、そういうため池の組合と協議しながらやっていかないといけないと思いますので、今あります逢久・塩道地区以外のため池についてと、あとクウコウ池については水が全くないような状態でありますので、そのほかについては協議して水利用が図れるような体制を整えていきたいというふうに思います。
○5番(東 弘明君)
 それで、抜けたところなんですけれども、水がなくなったときに自分の井戸を掘ってあるわけなんですけれども、水の量は幾らでもあります。もし干ばつでその水が必要ということであれば、電気代は払えないと思うんですけれども、電気代を補塡していただければ幾らでもポンプアップで水はため池に放流することは可能であります。そういう対策はお考えないですか。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 個人のポンプを使ってということですが、個人のポンプのほうも干ばつになったときに水量がどれだけあるかということがちょっと把握できませんので、その辺については、個人のポンプをお持ちの方々と相談しないとちょっとできないかなと思います。緊急の事態になったときには、そういうこともあり得るかもしれませんので、またそこは協議してまいりたいと思います。
○5番(東 弘明君)
 干ばつになったときに本当にできる対策は全てするという、それが本当に農家の生産性を高め、そして地域が潤っていくということになると思いますので、その件は検討して実施していけるようにしていただきたいと思います。
 それから、スナハ池があるわけなんですけれども、スナハ池も一遍はフェンスの改修工事をどうこうしたと思うんですけれども、その後、シートが破れて、今、水が全くたまらないという状況なんです。そういう中で、飛行場を拡張したときに、いろんな受益者に対して説明があったわけなんですけれども、スナハ池ももっと拡大をして池を大きくすると、そして、テツケ池、あそこも水が必要なときには、かさ上げをすればあそこは水をもっと増量できるんです。それも対策を講じると。
 そして、飛行場の一番南側のそこにも沈砂池があるわけなんですけれども、あそこも干ばつのときには水利用していいよという、そういう話の中で、飛行場用地を持っている方々は、その飛行場用地の用地交渉のときにも、用地にAランク、Bランク、Cランクとつけて、そして価格差をつけようという話等もありました。親から譲り受けた土地というのは、いい畑とか悪い畑とかないわけなんです。そういうその中で、価格を統一していただいて、飛行場の拡張等にも提供したわけなんですけれども、実際は飛行場の東側のそこは特別区ということで、水資源もなければ基盤整備もできないという区域なんです。
 じゃ、そこでこのテツケ池という池とあのスナハ池という池は、海岸のそこの受益者は水が必要なときに水が使えないという状況になっているわけなんです。どうにか早急に、今、実際は飛行場の配水の沈砂池のかわりになっている状況なんですけれども、そこの対策、早急に工事とかに取り組めないですか。
○町長(伊地知実利君)
 水対策につきましては、先ほどから耕地課長がいろいろ答弁をさせていただいているところですが、やはり事業については緊急性というものがありますので、地域の皆さんと協議をしながらどこを優先するのかということをしていかないと、一遍に全部が全部できないところは東議員もおわかりのことだと、そのように思います。
 それが、今、先ほどから質問がありますけれども、どこまで町がすればいいのか、どこまで受益者がやればいいのか、そういうことをお互いに協議をしながらやっていかないと、今の質問を、役場にみんなせえということは決して言っていないと、そのように思いますが、これからのそういう水対策につきましては、以前は自分たちで遠いところからポンプを引いて補給をしておったという時代もありました。ですから、水対策については、実際に今私どもが期待しているのは地下ダムの水でございますけれども、雨が降らないとため池にはたまらないわけでございますので、なかなか補給というものができないところでございました。
 その対策をどうしていけばいいかということを、受益者と一緒になって、町も一緒になって関係機関、土地改良区もあるでしょうけれども、議論をしながら検討していかないとなかなか解決できない部分があるかと、そのように思いますし、耕地課のほうでは、課長が先ほどから答弁をしているように、十分に受益者の皆さんと議論をしていきながら取り組んでまいりたい。
 そしてまた、予算を必要とするものは、事業にのせてやっていくということは、きょう言ってあしたできるものじゃありませんので時間がかかります。
 そういうことで、また緊急にやらなければいけないものについては、水土里サークル活動の中でも一緒になってやっていこうというようなことを、先ほど耕地課長がご答弁しているところでございますので、また、東議員もここはご理解をいただきまして、受益者と町と一緒になって取り組んでいく必要があるかと、そのように思っております。
○5番(東 弘明君)
 今、町長のご答弁にあったわけなんですけれども、後で出てきます水土里サークル、農地、水を活用したため池の整備ということで出てきますけれども、今実際、ため池に水が入らない。だけども、道を壊してそこに側溝を入れるとか、受益者個人でできる問題じゃありません。だから、まずは町でできることは町でしていただきたいと。そして、水の確保をお願いしますということであります。
 そこら辺のところが町に全てをお願いするということでありません。まず、水問題にしてみれば、国頭は地下ダムから一番遠いという、そういうその中で、ため池が一番多い箇所でありまして、当初の計画では国頭でため池には地下ダムの水を使えないところが多いという、そういう話を聞いているその中で、どう干ばつ時に水対策をするのかという観点でご質問をさせていただいたわけであります。
 そして、②に移りたいと思うんですけれども、これも、前回の定例会でもお願いしたところなんですけれども、木柱で有刺鉄線鉄線の転落防止柵を設けることができないかということで前からお願いしていたわけなんですけれども、これは、前回、根折のため池で子供2人が落ちて亡くなったと。それも、この葬儀に立ち会っていたもんですから、その葬儀の場で、子供がそこから出入りをしているのを集落の人は確認しているわけなんです。確認をしているのにもかかわらず、対策が練られなかったということで、実際、とうといお子さんの命が亡くなったわけなんですけども、このため池、実際、国頭字、ほかのところにもフェンスが腐れて危ないところが多々あると思います。
 じゃ、そういうところで、予算化になるまででもいいと思うんですけれども、周りの伐採をして木柱で有刺鉄線を張りめぐらせれば、転落防止ができるんじゃないかなと思って、常々質問しているわけなんですけれども、その件はどうでしょうか。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 木柱については、県のほうに、資材単価、そういう資材があるかどうかというのは確認中でございます。ただ、ため池にある今のフェンスについても腐食が始まる前にやっぱり点検して新しい次の更新事業なりでやっていくことが一番大事かなというふうに思っています。
 そのために、遅いと言われたらあれかもしれませんが、町長答弁にもありました、その事業により国頭のため池についてはほとんどのため池のフェンスが改修されていくものと。ただ、水がたまっていないため池についてはちょっとフェンスはできませんが、水のたまっているため池については、全てこの32年度までにはフェンスが改修されていくというふうに計画しております。
○5番(東 弘明君)
 32年度まで待っていてもいいんですけども、32年度まで待っていて、もし万が一というまた事故が起きたときに、どこが責任とるんですかね。そういうところもありまして、実際は水土里サークルでもできる木柱と有刺鉄線で囲いをして人が入れないように柵を設けるという、そういうことをお願いしたいことがあるわけなんですけれども、谷山の松の前池ですか、あそこの近くに木柱と間伐材で柵をめぐらしてあるところがありますよね。きのう確認しました。そういうところがあります。
 じゃ、あそこではそういう形で柵が設けられるのに、なぜそこまで難しいのかなと。そこのところを考えているわけなんですけれども、どうでしょうか。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 松の前池につきましては、木柱が西側に設置されております。その木柱が設置されている部分は、ため池に直接落ちるんじゃなくて、フェンス、ガードレールがわりに木柱をやっていると。その景勝関係もありまして、木柱を選択してやっております。
 ただ、その木柱も、今のところもう腐食して落ちているような状態でありますので、そこら辺についてもまた考えていかないといけないなというふうには思っています。
○5番(東 弘明君)
 ですね。ところどころボルトが腐れて落ちたりしているわけなんですけれども、あそこは本当に景観を保つという形でそういう工法をとっておられたと思うんですけれども、今松の前池ですか、あそこの景観というのは、もう全く当初と比べると形も何もなくなっているみたいな感じを受けたんですけれども、雨水が池の中に入っていると書いてあるわけなんですけれども、今、実際は本当にどぶ池かなという、そういう感じに見受けます。だから、そこら付近の環境の整備も一番大事であります。
 そこら付近のところから、景観がいいところ、景観をよくするために、じゃ、そういうのを導入したということなんですけれども、それよりも何よりも転落防止柵というのが、一番まず優先すべきことであって、それも、水土里サークルで、それで雇用も生まれますし、十分に対応していけると思いますので、そこら付近のところを前向きに、そして転落防止柵という形で取り組みをしていただきたいと思いますが、どうですか。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 先ほども答弁したとおり、今のところ、木柱でということじゃなくて、今のネットフェンス、どぶづけのネットフェンス、それが早目に、腐る前にやっぱりちゃんと手入れしていくと、更新していくというような考え方の中で今のところは計画せざるを得ないというふうに思っています。
○議長(永野利則君)
 議員は、1つの質問には3回までとなっているんで。
○5番(東 弘明君)
 じゃ、そういうことで前向きにお願いをしたいと思います。
 そして、3点目、畑かんの移動式スプリンクラーを固定式に取りかえることができないかということでありますけれども、埋設型固定式スプリンクラーの取りつけについてでありますが、自分たちも、青年のとき、若いときには道具を担いで敷設するのも簡単でありました。だけども、年をとって、この年になると結局は干ばつのときに、キビに水をかけようと思っても、畑の中から持って歩けないんですよね。そういうところもありまして、前回の同僚議員の質問の中で、町長からもあったわけなんですけれども、水調査等を実施して、それにあえば固定式に予算をとって工事ができるよというお話だったわけなんですけれども、その件でどうでしょうかね。どれぐらいの面積で事業が導入できるのか、そこら付近のところお尋ねします。
○耕地課長(亘 禎一郎君)
 畑かん整備事業、今、耕地課の中で担い手育成型という形で事業を実施しておりますが、担い手育成型のその中で、畑かん整備については20ヘクタールが事業採択面積になっておりますが、第2伊美地区については15ヘクタールしかないということで、担い手育成型でもそのメニューを導入すればできないことはないということでありますので、今やっている担い手育成型は20ヘクタールが採択面積で、担い手育成型でせざるを得ないというような状態でありますので、第2伊美地区については。
 その要望があったときに、その事業の中身を調査しながら、検討しながら、県のほうと協議して、耕地課のほうでは長期計画をしています。いわゆる10年計画ですね。10年計画の中で、この要望がある箇所について、または更新事業がある場所については、調査してまいります。調査した中で、それがかなうものかどうか、地域の方、受益者の方々に相談をして、要望があれば面積を確認して事業にのせていくというような形をとっておりますので、今のところ、更新事業としては、和泊町でも4地区、5地区ぐらいを調査しているような状態であります。
○5番(東 弘明君)
 じゃ、20ヘクタールぐらいは確保しないと事業も導入ができないということでよろしいですか。はい。
 この前の国頭の常会でもそういう声が多かったもんですから、字民の皆さんにそういう事業があるということで、どれぐらいの方が要望するのかちょっと聞いてくださいということでお願い等もしてあります。これから、農業、水がないとなかなか生産性の向上にもならないと思いますので、どうにかそういうことも前向きに、皆んなの声があがってきてからしか取り組めない事業であると思うんですけれども、どうにかそういう対応ができるように前もって計画等をしっかりしていっていただきたいと思います。
 4点目、逢久・塩道地区の畑かんの計画はどのようになっているのかということでありました。
 これは、町長から平成35年をめどに工事をしていくということで、これは粛々と国頭で一番先に畑かんをしたところでありますので、水が欲しくて欲しくて仕方がないという、早く水を引いていただきたいという、そういう声がありますので、平成35年をめどに水が使えるように前向きに計画を進めていただきたいと思います。
 農業施設整備についての件であります。
 大きい2点、本年度から軽量鉄骨ハウスが導入されているが、建設時の補助事業導入の要件である対象品目は何か。また、単価はどれぐらいかということで質問させていただきました。その中で、これも、さきの一般質問でお願いしていたことが実現して、一番喜んでいるところであります。自分も与論にちょくちょく行くもんですから、与論でそういう施設を見て、そして感じて、いろいろ必要だねと思ってお願いしたところなんですけれども、今実際、与論、トルコキキョウが盛んです。品物は島の品物より立派な品物ができております。
 そして、与論はパイプハウスじゃなくて軽量鉄骨ハウスですかね、それが入っているわけなんですけれども、なぜ高いのに入れるんだということで質問もしてみたんですけれども、このハウスであれば、少々の台風が来てもビニールとかを外す必要がないと。骨組みが押し潰されることはないということで、こういう与論はね、そこらは結構頑丈なハウスの導入に踏み切って、今、取り組んでいるということでありました。
 それと、ことしは豪雪地帯のハウスが、今まではなかなか上から押し潰されるというテレビの報道等が多々あったんですけれども、ことしみたいに大々的になかったわけなんですけれども、豪雪地帯では雪がそういう被害を及ぼすし、自分たちの島であれば台風が一番の脅威になってくると思います。その中で、経済課の皆さんは本当にご苦労しながらハウスの導入をしていただいたと思います。
 実際に、この軽量鉄骨ハウス、町長からもちょっとあったんですけれども、詳しく単価、そこのところをお聞かせいただきたいと思います。
○町長(伊地知実利君)
 その事業の単価につきまして、先ほど壇上から120万円とお答えしたんじゃないかと思っていますが、1,000平米当たり1,200万円でございますので、訂正させていただきたいと思います。
 あと、詳しいことにつきましては、担当課長からお答えをさせていただきます。
○経済課長(武 吉治君)
 現在、建設中のハウスがございまして、名称としては中期展張ハウスと言います。中期展張ハウス、長期展張ハウスという名目があるんですが、これは鹿児島県の園芸施設ガイドブックの指針でございまして、いわゆる長期展張というのは、鉄骨の年がら年中張るビニールでつくったものでございます。それは基礎を打って、実際、施設にいわゆる税金もかかるものでございます。
 中期展張ハウスというのは、台風、おおむね40メートルぐらいの風には耐え得るということで、ビニールも厚くなっております。0.15ですかね。そういうビニールを使っておりまして、一昨年、与論で導入したのは多分ソリダゴだと思いまして、私も見に行っております。
 今回、初めて国頭地区の農家が2名、そして西原の農家が1名、合わせて3名でトルコキキョウを中心に考えております。実際、今年度から植えつけが始まるわけなんですが、台風が襲来するであろう7月の終わりには、もう植えつけが始まると聞いております。そして、年内には一作とりまして、あと母の日商戦の前の5月に2作目をとるという計画で計画書が出ております。
○5番(東 弘明君)
 今回、トルコキキョウという品目だということなんですけれども、マンゴーだとかナツギクだとか、そこら雨期の品目に対して導入が可能なのか。そして、夏野菜とか、ほかの品目もその対象になるのかどうかお聞きします。
○経済課長(武 吉治君)
 町長の回答にもございましたが、野菜類や果樹類、花卉、キク類も該当になります。また、それについてはやはり沖永良部において、和泊町においては、キク類は平張りを使ったり、マンゴー類はもう少し単価の安いハウスもございますので、そういった、いえば農家に余り投資をしないで効果が得られるハウスを選定するように勧めております。
○5番(東 弘明君)
 いろんな品目に導入ができるということで安心しました。ですけれども、今回はトルコキキョウが主で、面積がある程度確保できたということで導入になったと思うんですけれども、これも3名以上でグループをつくるとか、いろんなそういう規約があると思うんですけれども、そういう規約はどういうふうになっておりますか。
○経済課長(武 吉治君)
 おっしゃるとおりでございまして、3名以上の組織、組合をつくりまして、単一品目をつくるということと、先ほど申し上げたとおり、生産振興計画もあわせてつくっていくということでございます。
 事業名は、農業創出緊急支援事業でありまして、これは先ほどの議員の回答にもあったとおり、一応ことしで終わりということなんですが、今後とも要望していきたいと思っております。
○5番(東 弘明君)
 ですね、延長して事業が導入できるようによろしくお願いをしたいと思います。
 それから、実験農場について、ちょっとお尋ねをします。
 先般も実験農場をちょっとのぞいてきたわけなんですけれども、当初の実験農場の目標、理念というんですか、そこのところがだんだん崩れてきたのかなと思いながらしているところなんですけれども、実際に実証実験を、今、実験農場でいろいろ取り組みをされていると思うんですけれども、トルコキキョウとか里芋で実証実験をするということでお聞きしたわけなんですけれども、その後、トルコキキョウの成果と里芋の疫病対策の実証実験、そこのところはどうでしょうか。
○経済課長(武 吉治君)
 その件につきまして、昨年、29年3月の29年第1回の東議員の答弁にも回答してございますが、やはり実験農場を開設されて27年を迎えまして、当初の計画とまた違った形での事業を行っておりまして、6月5日の運営委員会の中でも、いろいろかんかんがくがく話が出ました。
 しかしながら、私どもは実験農場のこれまでの実績、それから後の導入を含めた、また、LED、そして鉄骨平張りの検証とか、最近においては新しいキク類の導入を含めたそういったこともやっておりまして、先ほどの東議員のご質問のトルコキキョウについても、やはり今まで行ってきた中で、農家がつくりやすくて、やはり生産性の高いものということで、運営委員会の中で評価をしております。
 そして、里芋の疫病についても、農協と、そして普及課と、いろいろ連携をとりながら、また、国、宮崎県、そして多くつくっている愛媛県の試験場等とも連携をとりながら、疫病対策についても、また新しい農薬の開発等も農場の職員を中心にいろいろお願いをしているところでございます。今後とも、またご協力をよろしくお願いしたいと思います。
○5番(東 弘明君)
 前議員の質問の中でも、実験農場の職員の件について説明があったわけなんですけれども、一番、今、実験農場に行ってよく心配することなんですけれども、これも以前、こっちが質問したことに対して課長から、優秀な職員が実験農場から離れていくという、そういうところがあったわけなんですけれども、あの一番大事な実験農場の取り組みとして、今、自分もたまに行って職員とお話をしたりすることがあるんですけれども、本当に職員には頭が下がりますし、よく真面目に頑張っております。その頑張りに実を結ばせるために、本当に島の農業のことをよく知り尽くした、そういう指導者が一人おれば実験農場がもっとより価値的に島の農業のためになるということを考えているところであります。
 そして、実験農場の理事の方のところでいろいろ話をすることがあったわけなんですけれども、理事さんいわく、年に1回の理事会は何の意味もないと。あれはする必要ないよという、そういう苦言をいただきました。そういうその中で、じゃ、理事は何のためにいるのかと言えば、本当に実験農場が何のためにつくられたかということを評価し、そして将来を見据えて、そこで政策、立案をつくっていく、そのための理事さんじゃないかなと思うんですけれども、実際は年に1回会って、そこでは何も、報告はあるんですけれども、どうなんだという話がないということでお聞きしました。
 じゃ、そういうその中で、今の若手、後継者育成とか、そういうのには効果があります。そしてまた、土壌分析にしても一番島民が助かっているわけなんですけれども、そういうその中で、もっと新しい島のニーズに合ったそういうものを導入していくという過程の中では、指導者というのがちょっと実験農場の中では欠けているんじゃないかなと思っております。
 そして、6次産業の取り組みということもあったわけなんですけれども、本当にこのたびの群島大会の中でも、徳之島でもいろんな取り組みをされていると。そういう観点からしたときに、もっといろんな工夫、努力があれば島の農家は発展していくし、取り組むものがいっぱいあるんじゃないかなということを考えながらなんですけれども、課長さんは実際に実験農場に多々行かれて、いろんな取り組みの状況とかを観察し、また指導していると思うんですけれども、そこのところ、どうなんですか。
○経済課長(武 吉治君)
 おっしゃるとおり、人員が削減されたことも含めていろんな問題も出ておりますが、その中で、私ども経済課としては、経済課の職員の中で実験農場にいた職員も含めて、うちの補佐、また農業関係の大学を出た職員がいます。その職員が手伝いに、サポートするような体制をとっておりまして、今回の職員の配置の中で、事務分掌表にもその名前をうたっております。もちろん私も毎週金曜日に行って職員会議に出て、今週、来週は何をするということも行っております。
 その中で、どうしても必要な人員、そして技術については、うちの経済課にいる職員がサポートするような体制を行っております。また、今後ともそれを続けていきたいと思っております。
○5番(東 弘明君)
 島の農家が本当に実験農場があるから自分たちは安心して農業に取り組めるという、そういう実験農場にしていただきたいと。前は、あそこを団地化にして、そして後継者を導入して、その部門、部門で指導、管理人がおって、そこで島の農業を牽引していく、そういう団地化も今後できないのかと思ったりもしているところなんですけれども、実験農場は以前と変わって、形が大分変わってきております。そういうその中で、どういう方向性に持っていくのか、今までユリの病気が発生したときにも、メリクロン球を養成して、そこから今のユリが守られてきていると思います。
 実験農場で、また自分がメリクロンを今はつくっているわけなんですけれども、当初ニンニクをつくるといったときに、メリクロンのニンニクの種が出なければ出荷ができないよということで、メニクロンのニンニクの種を分けていただいて、今取り組んでいるわけなんですけれども、そういう本当に里芋にしてもそうです。ニンニクにしてもそうだし、ユリにしてみても、本当に個人個人、一軒一軒つくり方が皆違います。そういうその中で、元になる種芋がしっかりしていると、本当に品物をつくっても安心して出荷できるという、そういう体制もつくることができると思うんですけれども、以前のような、そういう島の皆さんが要請をするもの、そして、将来に向けて島が発展していくような、そういう実験農場の取り組み等はできないのかお聞きします。
○経済課長(武 吉治君)
 現在においても、ユリの球根の、いえば優良種苗の普及、そしてニンニクについても行っております。特にニンニクについては、先ほど議員がおっしゃるとおり、ウイルス球がかなり入っているのもあったということも含めて、私ども、種球の大きさの選抜から始めまして、その上にウイルス球を徹底的に抜き取って農家へ供給するような体制をとっておりまして、ことしはまたニンニクに関してはかなり豊作だったということもありまして、農協のニンニク部会への供給も考えております。
 そういった形で、柔軟な体制をとりながら、農家の今後どういった形で行うかということを運営委員会の方々の意見を聞きながら、また農協、そして花卉農協の方々の意見も聞きながら柔軟な体制をとりながら、あわせて国、県の機関との連携を密にして行っていきたいと考えております。
○5番(東 弘明君)
 島民が実験農場があって自分たちは安心して農業ができるという、そういう方向性で実験農場を整備し、そして育てていただきたいと思います。
 前後しました。輸送コスト支援がちょっと抜けたんですけれども、今回また同じような質問をしたわけなんですけれども、今回のこの問題提起をしたのは、本町の一婦人からでした。その婦人の友人が都会から島に遊びに帰ってきたと。遊びに帰ってきて一緒に買い物に行ったときに、お店の価格を見てびっくりしたと。そして、その婦人に、よくこんな物価の高い島で生活ができるねという、そういう話をされたそうです。
 そして、都会の状況とか、そんなことをいろいろ聞いているその中で、その友達が島の婦人の話を、うちの公明党の国会議員に話をされたそうです。話をしたときに、沖永良部島に公明党の議員がいるからその人に電話で相談しなさいということで、その国会議員の秘書からこっちに電話がかかってきました。それでこの問題を提起しているわけなんですけれども、実は、その婦人に電話したところ、初対面です。まだ顔も何も知りません。そういう仲だったんですけれども、今まで。
 そのご婦人は、町長さんの選挙のときには運動員として一緒に頑張ったそうです。そして、頑張ったのはよかったんですけれども、これ、町長さん、苦言でも何でもありません、その一婦人の声です。頑張ったんだけれども、言うこととすることが全く納得できないと。そして、町長を監視するのはあんたたちでしょうと。あんたたち何しているんだと。そして𠮟咤激励を受けて、今のこの問題を質問するわけなんです。
 本当に離島のハンディというのか、島民の皆さん、遠くて、Aコープに行けばほかのお店より値段が安ければそれが当たり前と思っています。今回のこの軽量鉄骨ハウスにしてみると、単価がこんなに高い中で物資の運賃コストが、消費税が8%かかって、その価格に島まで持ってくる運賃が8%かかるそうです。結局はダブる消費税、16%も消費税を払わなければいけないという、そういうことがあったもんですから、これもまた前回の一般質問でしたんですけれども、次期奄振に、沖永良部から、和泊からということで、それをお願いをしていくということで答弁があったんですけれども、今回、次期奄振に向かって、いろいろ企画のほうで検討されていることだと思うんですけれども、その件は次期奄振にお願いする予定でしょうか。
○町長(伊地知実利君)
 先ほども壇上からもお答えいたしましたけれども、これは、あくまでも今までの5年間、ことしで終わるわけですので、それの取り組みを踏まえながら今後見直しするべきものは何なのかということを議論してきたわけです。それぞれの島の意見、それから団体、いろんな意見を聞きながら次期奄振に向けたらどういう取り組みをするかということであります。
 今、東議員が言われております入りの輸送コストですね、それについてはずっと前からお願いはしているところです。しかしながら、離島というのは奄美だけじゃないわけです。沖縄も離島です。そして、全国に離島は、種・屋久も離島です。全国がいうと、国会議員の先生方にもそれを、おかげさまで大変奄美の農業、農家の輸送コストを支援したおかげで大変助かっておりました。欲を言えば、今言われていますように、移入、入ってくるものについてもという質問もいたしました。これは大変なことだということで、ただきょう言ったから、じゃ取り上げましょうというものじゃなくして、粘り強くそれを言っていかないといけない。
 私が東議員から言われて黙っているわけじゃなくして、これは奄美だったら12市町村が同じ立場でお願いをしていかないといけない。今言われるように、単価に輸送コストがかかって、その輸送コストにプラスしたものに消費税がかかっているということですので、非常に負担は大きいと、そのように思っておりますので、そういうものを、前回東議員も言いましたが、輸送コストは助かっておりますと。しかし、一つのメリットがないということを言われたとそのように思いますが、それは入りの生産資材が高いからだと、その面から言ったと思いますが、そういうことについては、ただ和泊町だけが言ってもだめなんです。全部で言わないと。
 全国離島協議会というのもあります。そこでもいろんな問題を抱えながらみんながそうやって陳情をお願いしているところでございますので、今回の奄振の延長に向けては、こういうことも取り上げていただきたいということを、12市町村が一つになって、この見直しの案の中には盛り込まれているということであります。
 ですから、それはこれで終わりじゃなくして、次期奄振に取り上げられるかもしれないし、取り上げられないかもしれません。それを、だからといって諦めるんじゃなくして、奄美は永遠とあるわけでございますので、そういう対策についてはお願いをしていかないといけないと、そのように思っているところであります。
○5番(東 弘明君)
 町長、ありがとうございます。
 実際には前回お願いをして、そのことが、次期奄振の中で12市町村共通の願いとして奄振の中に組み込めるかどうかということをお聞きしたかったので、質問したわけなんですけれども、その中で、沖縄の離島は沖振法でそれが導入されているという、そういう事例等も聞かせていただきましたので、沖縄の離島の声も大事にしながら、奄振でなぜできないのかという、それも粘り強く、本当に島民の生活を守るということでありますので、粛々と粘り強く陳情をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 そして、5番目、親子ふれあい広場についてなんですけれども、本当にゴールデンウイークに知名のフローラルパークに行ったわけなんですけれども、大半の方が和泊町の顔見知りの人が多かったです。それだけゴールデンウイークとか、そういうときには親子で何らかの触れ合いができないのか、遊びができないのかという、そういう場なんですけれども、都会に行けば、大きいところに行けば遊園地があるし、子供を遊ばせる遊具もいっぱいそろっていると思います。そういうその中で、子供と親とが触れ合いながら、そしてひとときを過ごしながら、また弁当をともにしながら触れ合う場が和泊町にも必要だなと思ってお願いしたわけなんですけれども、その件、前向きに検討をお願いできないですか。
○町長(伊地知実利君)
 東議員、知名のフローラルパークを見て和泊町の皆さんが多かったということは、非常にいいことだと私はそのように思います。ほかの町の施設を見て使って、それを活用するということは、同じ施設をその永良部で何カ所もあってもいいかというと、管理が非常に大変です。今、和泊町では、例えばヤーシチ公園もございます。そこにも和泊町だけの和泊の字の皆さんだけかというとそうじゃないんです。外からも来て、そこで親子で触れ合っている姿もあります。それから、遊具はありませんけれども、谷山のあしきぶ公園へ行くと、本当にあの広場で親子で、隣のまちからも、ここからも、和泊の皆さんもボール蹴りをしたり、走り回ったりしている姿を見ることが、ままあります。
 施設を整備することがいいかというと、それだけじゃないかと、そのように思いますが、要はそのように親子が触れ合える環境が大事だと、そのように思いますので、知名のフローラルパークでやっている遊具をそのまま和泊町に整備をしなさいというと無理な面もあるかもしれませんが、また必要であればそういうふうな施設も整備していかないといけないと、そのように思いますけれども、今のところ笠石公園にしても、あしきぶ公園にしても、ヤーシチ公園にしても、それぞれがその施設に合った遊び方といいましょうか、過ごし方といいましょうか、そういうことをやっている現状でございますので、それはおいおいと担当課とも十分に議論をしながら、どうあるべきかというものを見出していきたいと、そのように思っております。
 ただ、東議員が言われるように、知名にある施設を和泊町の人が使っているよというと、私とそれは決して反対はしません。また、かえって使ったほうがいいかとそのように思います。今、タラソを見ても、知名の皆さんが多く来て使っております。そういうことで、お互いに持ちつ持たれつという姿も大事かと、そのように思いますし、変わった環境で親子の触れ合いをすることも大事かと、そのように思いますので、今、整備をする考えはないかということでございますので、今ないとは言いません。十分に親子で楽しめる環境を整備していくのが私の努めかもしれませんが、今あるものをどう生かしていくかということも考える必要があるかと、私はそのように思っております。
○5番(東 弘明君)
 島は一つ、町長の広々としてその心構えに感動しました。
 そういうその中で、いろいろちょと打診したりするわけなんですけれども、今、実際、和泊町の環境整備と知名町の環境整備というのをちょっと自分なりに見比べたときに、知名町のほうにみんな人が流れていく、そういう状況があるわけなんですよね。その中で町長が言われたように、タラソは島に一つしかありませんので、そこからタラソに来ていると、当たり前のことだと思います。
 そういうその中で、どうにか和泊町に、でもささいな金かもわかりませんが、金が落ちるような、そういう施設の整備、導入というのも将来的には考えていく必要があるのじゃないのかなと思っております。その観点から質問しました。
 将来の展望としては、島に1カ所そういう場所ができればいいんじゃないかなということを切に願いながら、最後の質問にいきます。
 ②番目にいきます。端的に言えば2025年、2040年に団塊の世代が後期高齢の年になってくると。今さっきの町長の話の中でも、今介護施設が満杯の状態という、そういうその中で将来を展望したときに、本当にそれで今まで現役で頑張って老後をどうするかというときに、家族が皆、老後を見るのが大変だといったときに受け入れてくれる施設を計画する必要があるんじゃないかなと思っております。
 そして、特に個人の介護施設と特別養護老人ホームの、そこのところに一つ、個人はどうしても高くて、我が家の経済では入所はさせることができないという方が大変おります。じゃ、そこのところをどうするんだという、特別養護老人ホームに聞いてみても、入所待機者がたくさんいると。だけども、その入所待機者はほかの施設にも入れればということで申し込みをしてあると聞いております。じゃ、そういうその中で、これは実際に聞いた話なんですけれども、自分の親の介護のために特老に入所できなくて、個人の施設で入所費が高くて畑を売ったという、そういう人の声等も聞いたりしております。
 そういうときに、団塊の世代がこれから後期高齢者を迎えていきます。いつまでも元気で現役であっていただきたいのは、自分もそうなんですけれども、みんなそうなんですけれども、一番ピークになる2040年を見たときに、そういう増床というのか、そこのところは必要じゃないかなと思いながらであります。
 そして、今のしらゆり園で、築、もう大分たっていると思います。今、増床して2040年過ぎたころには建てかえという声が出てくるかもしれません。じゃ、そういうときに、今増床しておけば、併用して使いながら新しく建てかえができたりするようなことがあるんじゃないかなと思いながら質問しているわけなんですけれども、将来の展望も含めて、その件について計画等はないでしょうか。お願いします。
○保健福祉課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 介護保険事業につきましては、30年度から32年度、3カ年間を事業期間とする介護保険事業計画を策定したところです。これは、国の制度改正等に伴って、市町村は介護保険事業計画を3年ごとに策定しなければならないということになっております。ことし3月に策定した第7期の中では、特別養護老人ホームの増床計画は見込んでおりません。町長の答弁でもありましたように、地域密着型サービスといいまして、住みなれた地域で安心して暮らせる環境づくりということで、そういった新たな基盤整備を第7期では計画しております。
 議員おっしゃるとおり、そういった団塊の世代、それから2040年ですか、高齢者がピークを迎えるころにはということなんですが、それは、また次期計画、第8期を計画する時点において介護保険料の動向とか介護保険のそれまでの利用者などの動向を見ながら、また考えていきたいと思っているところです。
○5番(東 弘明君)
 今のところ計画はないということであります。
 これ、将来の2025年、2040年ということを本当に見据えたお言葉なのかなと思いながら、今、聞かせていただきました。本当に民間の個人の介護施設が多くなるということはいいことです。いいことであるんですけれども、先ほど言ったように、入所料の問題等で問題を抱える町民が出てくるんじゃないのかという、そこら付近のところの展望もしながら、見込みがないんじゃなくて、どうすればできるのか。鹿児島の吹上に老人ホームがあるわけなんですけれども、その老人ホームは年金で入所ができるという老人ホームです。だから、そういう全国に広げて見ると、いろんな老人ホーム、そういう施設等もあります。
 そこら付近のところの勉強しながら、老後の人たちが安心して、どうにかなったときにはデイ施設があるんだよねと。そして安心して暮らせるよねと、そういう安心感を与えるためにも、そこら付近、将来のことを展望した上で、見込みがないんじゃなくて、そういう取り組みも前向きにお願いをしたいと思います。
 これは要望で、今回の一般質問を終了させていただきます。本当にありがとうございます。
○議長(永野利則君)
 これで東弘明君の一般質問を終わります。
 以上で本日の日程は全部終了しました。
 本日はこれで散会します。お疲れさまでした。
散 会 午後 5時18分