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更新日:2021年3月23日

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平成30年第2回定例会

第1日

発言者

  • 全発言者

発言内容

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  • 平成30年第2回和泊町議会定例会会議録
    平成30年6月12日(火曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第1号)
     ○開会の宣告
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 会期の決定
     ○日程第3 諸般の報告
     ○日程第4 行政報告
     ○日程第5 報告
     ○日程第6 一般質問
            ・松村絹江議員
            ・川畑宏一議員
            ・前 利悦議員
            ・池田正一議員
            ・東 弘明議員

     ○散会の宣告

    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 芋高洋一君 書記 東 輝男君


    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名  氏   名 職  名 氏   名
    町長   伊地知実利君 耕地課長 亘 禎一郎君
    副町長   前田修一君 土木課長 和田清良君
    総務課長   種子島公彦君 会計課長 永山美智代君
    企画課長   皆吉泰智君 生活環境課長 泉 隆一君
    税務課長   林 義仁君 教育委員会教育長 逆瀬川勝久君
    町民支援課長 東 敏仁君 教育委員会事務局長 美野忠徳君
    保健福祉課長 南 俊美君 農業委員会事務局長 先山照子君
    経済課長 武 吉治君

    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     改めまして、おはようございます。
     ただいまから平成30年第2回和泊町議会定例会を開会します。
     本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第125条の規定によって、喜井和夫君及び松村絹江君を指名します。

    △ 日程第2 会期の決定
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、会期決定の件を議題とします。
     お諮りします。
     本定例会の会期は、本日から6月15日までの4日間にしたいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、会期は本日から6月15日までの4日間に決定しました。
     なお、会期中の会議予定につきましては、お手元にお配りしてあります会期日程表のとおりであります。

    △ 日程第3 諸般の報告
    ○議長(永野利則君)
     日程第3、諸般の報告を行います。
     諸般の報告につきましては、お手元に配付のとおりでありますので、お目通しください。

    △ 日程第4 行政報告
    ○議長(永野利則君)
     日程第4、行政報告を行います。
    ○町長(伊地知実利君)
     おはようございます。
     平成30第1回和泊町議会定例会以後の行政について報告いたしますが、既に皆さんのお手元に詳しく日にちごとにお配りをしてあるとおりでございますが、二、三つけ加えて申し上げたいと思います。
     まず、3月20日に県土改、土地改良事業団体連合会通常総会が開催され、出席をいたしました。
     まず、永吉会長の挨拶に続き、表彰があり、本町耕地課で勤務しておりましたカワカミトミヒロ係長が功労表彰を受賞されました。引き続き議事に移り、第1号議案、平成28年度事業報告並びに一般会計・特別会計収支決算及び財産目録についてから、第7号議案、平成30年度一時借入金の最高限度額並びに借入方法及び余裕金預入先の決定について審議を行い、提案された全ての議案を原案のとおり可決いたしました。
     さらに、農業農村を取り巻く状況は、過疎化、高齢化、担い手不足などによる農地の荒廃が進行し、あわせて用水管理を含めた営農全般における農村協働力の脆弱化など、安全な食と健全な農業、美しい農村の維持継承への影響が懸念されていることから、一つ、担い手への農地集積、集約の加速化に向けた農地の大区画化、汎用化の推進、一つ、食料供給基盤の強化を図るため、畑地かんがい施設整備の積極的な推進、一つ、老朽化した農業水利施設の長寿命化で耐震化などの防災・減災対策の推進、一つ、中山間地域の有する多面的機能の維持増進のための総合的振興の推進、一つ、地域資源の良好な保全管理に向けた水土里サークル活動の積極的な推進、一つ、土地改良区の運営基盤強化と管理体制の充実に向けた取り組みへの支援、以上、6項目を決議し、総会を閉会いたしました。
     次に、3月28日に鹿児島県観光地所在町村協議会、鹿児島県過疎地域自立促進協議会、全国市町村水産業振興対策協議会、鹿児島県支部総会、鹿児島県離島振興協議会、鹿児島県町村会総会がそれぞれ開催されました。
     提案事項は、会務報告を初め28年度の決算の認定、平成30年度の事業計画、当初予算の承認であります。全ての議案について提案のとおり承認をいたしました。
     次に、5月21日から23日まで3日間、奄美群島市町村で組織する各種協議会総会が開催されました。
     提案された所管する鹿児島・喜界・知名航路運営協議会ほか23協議会の主な協議事項は、29年度事業実績及び歳入歳出決算認定、平成30年度事業計画、歳入歳出予算、役員改正などであり、審議の結果、全ての議案について承認いたしました。
     3日目、最後となる地域行政懇話会については、大島支庁が主管し30年度の大島支庁管内の各部の事業計画の説明の後、12市町村から主要施策、課題について発表があり、意見交換を行いました。
     6月8日に沖永良部島畑地かんがい営農推進協議会通常総会が開催されました。
     この協議会は、国営地下ダムの整備に伴い、沖永良部島の畑地かんがい地域における農業の振興を図るため、島内の関係団体が相互に連携した協力体制を確立し、畑地かんがい営農の振興に寄与することを目的として設立し、畑地かんがい区域における畑かん営農の推進、畑地かんがい推進実証団地の実施、実証農家の育成、指導など、主な事業として活動を支援し、その成果をまとめ、農家に畑かん営農の普及、啓発に努めているところであり、総会では29年度の事業の取り組み、実績の報告、決算の報告があり、承認し、30年度の事業計画、予算についても担当から説明があり、承認をいたしました。
     また、本協議会では、畑かん営農を強力に推進するために沖永良部島畑かんマイスターをサトウキビ、里芋、畜産の3品目に引き続き両町から品目ごとに6名の皆さんを委嘱し、畑かん営農の実践をしていただくこととしております。
     以上で、行政報告を終わらせていただきます。
    ○議長(永野利則君)
     これで行政報告は終わりました。

    △ 日程第5 報告
    ○議長(永野利則君)
     日程第5、報告第1号及び報告第2号につきましては、町長から提出のありました報告第1号、繰越明許費に係る繰越計算書について(一般会計分)及び報告第2号、繰越明許費に係る繰越計算書について(下水道事業特別会計分)については、お手元に配付のとおりです。

第1日(2)

発言者

  • 松村 絹江

発言内容

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  • △ 日程第6 一般質問
    ○議長(永野利則君)
     日程第6、一般質問を行います。
     通告に従って順次発言を許します。
    ○4番(松村絹江君)
     おはようございます。
     歴史的な米朝首脳対談が今まさに行われようとしておりますが、その大切な、貴重な本日、平成30年第2回定例会において、3点の一般質問を通告してありますので、順を追って壇上から質問いたします。
     1つ、少子高齢化対策について。
     ①平成30年第1回定例会でも質問したが、少子化対策、子育て支援策として出産祝い金の支給は不可欠と強く思うが、どのように考えているのか。
     ②我が国を含む多くの国で高齢者は65歳以上と定義されている。また、本町の長寿クラブ加入年齢は60歳以上となっていて、高齢者の定義が現状に合わない状況が生じていると思われるが、町としてはどのように考えているか。
     2番、タラソおきのえらぶの設備等について。
     ①タラソ利用者の要望として、窓ガラスに日焼け防止用の紫外線対策はできないのか。
     ②現在故障中のプール設備等の補修計画はどのようになっているのか。
     ③タラソ会員の増強や利用者の満足度を上げるため、付加価値的なサービス等は考えていないか。
     3番、えらぶゆりの有効活用について。
     ①えらぶゆりの島グラウンドゴルフ大会は、島外からの参加者も多く、経済効果等も期待されているイベントである。えらぶゆりの普及や大会イメージ等も考慮して、会場周辺にえらぶゆりの植栽をして大会を盛り上げる演出等はできないのか。
     ②来年度のフラワー都市交流の総会は本町での開催が予定されており、島外から多くの関係者の来島が予想される。来年度に向けて、花いっぱい運動やメーン会場等の花木やえらぶゆり等の植栽の計画はどのように考えているのか。
     以上、壇上からの質問を終わります。
    ○町長(伊地知実利君)
     松村絹江議員の一般質問に、順を追ってお答えをいたします。
     まず、1点目の出産祝い金の支給につきましては、平成30年第1回定例会で答弁をいたしましたが、現在、子育て支援に係る給付事業としまして病児等保育事業、多子世帯への保育料の軽減、中学校卒業年度までの子ども医療費の助成、ひとり親世帯への医療費の助成、島外で医療などを受ける必要がある児童及びその保護者への旅費の一部助成、障害児支援施設入所児童施設見舞金などの施策で子育て家庭への支援を行っているところでございます。
     本町の今後の子育て支援事業につきましては、単発的で特定の世帯への出産祝い金の支給よりは、子育て世帯への継続的な支援を充実していくことが実質的かつ効果的であり、より多くの子育て世帯の経済的負担が軽減されるものと考えているところでございます。
     2点目の高齢者の定義につきましては、国連の世界保健機関では、65歳以上の人のことを高齢者として国際的に比較ができやすいように基準としており、我が国においても、一般的に65歳以上の人を高齢者と言い、65歳以上から74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者として総務省の人口推計の高齢者率として示され、医療や福祉の分野においても各種施策の基礎データとして活用されているところでございます。
     一方、国では、高齢社会対策の指針である高齢社会対策大綱の見直しを本年2月に行っており、この中で、65歳以上を一律的に高齢者と見る一般的な傾向は現実的ではなくなりつつあり、70歳以降でも意欲、能力に応じた力を発揮できる時代が到来していると指摘し、意欲ある高齢者の能力発揮を可能にする社会環境を整えることが必要だとしており、健康・福祉分野では健康づくりを総合的に推進し、健康寿命を平成37年までに2歳以上延伸させる目標を明記しております。
     本町の長寿クラブ加入年齢につきましては、議員のご質問のとおり、現在60歳以上となっており、これは国・県が示している老人クラブの加入年齢に準じているところですが、幾つかの集落ではクラブ活動ができてない状況にあると伺っております。
     町としましては、これまで経験したことのない人口減少社会、高齢社会に入っていく中、さまざまな社会的課題に対応するためには、高齢者の地域活動など社会とのかかわりを持つ活動がますます重要になると考えておりますので、個人個人が能力を十分に発揮できる環境づくりを進めることが必要であると考えております。
     次に、タラソおきのえらぶの設備等についてお答えをいたします。
     タラソおきのえらぶの管理につきましては、指定管理者及び利用者の責めに負わない大規模な修繕については、指定管理者と協議し、年度ごとに予算の範囲内で修繕を行うこととしております。
     ご指摘のプール窓の紫外線対策については、今年度の設備補修要望箇所の一つとして指定管理者から話をいただいているところでありますが、ほかに緊急で対応しなければならない設備補修箇所が幾つかありますので指定管理者とも十分に協議を行いながら、必要性を判断したいと考えております。
     プール設備等の補修計画につきましては、毎年度、当初予算編成前に指定管理者と協議を行い、年次計画で補修を進めていくことを確認しながら緊急性の高いものを中心に予算化しております。
     現在、故障中の設備などとして、高齢者の利用率が高いバックマッサージのろ過機ポンプと配管、ボイラー内の洗浄、アトラクションポンプ、男女更衣室ロッカー、水中照明、プール柱電球、ろ過機操作盤モニター、休憩室内機、雨水ポンプ、水風呂チラー、正面入り口自動ドアなどとなっております。
     このうち、緊急性の高いバックマッサージろ過機ポンプ、配管の補修とボイラー内の洗浄については、早急に作業を進めたいと考えております。アトラクションポンプについても、現在21機が故障中でありますが、今年度は2機を交換予定としております。
     このほか、先ほどご質問のありました日焼け防止用の紫外線対策を初め、他の設備の修理、機器などの取りかえについては、指定管理者と協議をしながら順次進めていきたいと考えております。
     3点目につきましては、平成29年度のタラソの年間入館者数は、前年度から約2,600人増の5万4,207人となっており、収入も前年度よりふえている状況ですが、依然として厳しい経営状況に変わりはありません。
     タラソおきのえらぶの今年度事業計画では、NHK大河ドラマ「西郷どん」や沖縄とのアイランドホッピング路線の開設などで観光客が大きく見込まれることから、これを機に観光協会と連携した観光客向けの体験型アクティビティーツアー商品の開発や、西郷記念館などの観光地のPR活動を充実させ、認知度向上と利用促進を行うこととしております。
     また、タラソおきのえらぶ内にあるトレーニングジムの管理、運営が今年度から移管されたことにより、運動指導などと合わせたメニュー化で利用者の皆様へのサービス向上が期待されているところでございます。
     今後も、職員のマナーとスキルアップ向上を図り、パーソナル指導などにも取り組みながら、健康増進施設として質の高いサービスが提供できるよう、町としても支援していきたいと考えております。
     えらぶゆりの有効活用についての1点目の会場周辺植栽についてお答えをいたします。
     まず、えらぶゆりの島グラウンドゴルフ大会は商工会が主催するイベントであり、町においては4月に開催された第2回目の大会時には、大会の開催に合わせて表玄関となる空港や港にプランターなどによるユリを飾り、えらぶゆりの島のPRを行ったところでございます。
     毎年、笠石海浜公園にはえらぶゆりサポーターなどの協力を得ながらユリなどの植栽を行っております。また、平成31年度のフラワー都市交流連絡協議会の和泊町総会の開催を控え、公園には趣向を凝らした植栽を行っていく計画をしております。
     このような計画の中で、グラウンドゴルフ大会会場周辺にユリの植栽をすると、持続的に適切な管理作業などが行えないのではないかと思っております。商工会からの提案などがあれば、笠石海浜公園で植栽するプランターを大会の開催に合わせて貸し出しすることは可能であると考えておりますので、大会主催者との協議を通して対応させていただきたいと思っております。
     2点目のフラワー都市交流総会に向けた植栽計画についてお答えをいたします。
     平成31年度にフラワー都市交流連絡協議会総会が本町で開催されますが、参加者の皆様に喜んでいただけるように、まちのシンボルフラワーであるえらぶゆりの前で記念写真を撮影できるスポットを設置する予定でございます。
     また、花と緑のまちづくり推進協議会の活動として、各字の花壇などの植栽に使用する花苗購入の助成などにより、まちぐるみでの花いっぱいの景観づくりを推進しているところであり、さらに町全体で推進していく考えでございます。
     そのほか、例年10月中旬ごろにえらぶゆりサポーターなどの協力により、笠石ゆり園でユリの球根植えつけを行う計画ですが、その際にプランターにも植栽を行い、花の開花時期に合わせて町内各所に配置する計画も考えております。
     今後とも、イベントに合わせた植栽計画ではなく、一過性とならないよう持続的な花づくり活動につなげてまいりたいと考えております。
     以上で壇上からの答弁は終わりますが、次の質問からは自席から担当課長からも答弁をさせていただきます。
    ○4番(松村絹江君)
     前回の町長の答弁を生放送で聞いたり、議会だよりで知った後で、若いお母さんたちから和泊町はもう祝い金は出さないんでしょう。町長が言っていたもんねということで、夢も希望もないとの寂しい声を聞かされました。ですから、私は連続でしたけれども、あえて質問させていただきました。
     和泊町として、他の市町村と比べてここは胸を張って子育て支援をやっているんだというのがありましたら、お聞かせください。
    ○町民支援課長(東 敏仁君)
     お答えします。
     先ほど町長が答弁したのと重複しますけれども、和泊町として取り組んでいるのは、児童手当の助成あるいは児童扶養手当助成、特別扶養手当助成など、あるいは病児・病後児の保育事業、これは子供が急に病気になったと、そういったときに保護者は働かなければいけない。それを保護者にかわって医療機関が1日ないし5日見てくれるという事業であります。これももう十四、五年ぐらい前に県初ということで和泊町が取り組んで、ほかの市町村もそれに追随してきているというような事業もあります。
     それ以外にも、子ども医療費助成、ひとり親世帯への医療費助成、あるいは島外での医療を受ける児童及び保護者への旅費一部助成、それも本町が先駆けて郡内ではやったと、そういうふうにして、議員はそのようにおっしゃるんですけれども、我々としては、今現在必要としている世帯に経済的負担がなるべくかからないというような施策を、今、子育て支援として行っております。
     以上です。
    ○4番(松村絹江君)
     それはわかります。本当にいろんな支援をしてもらっているのはわかりますけれども、そうしたら、本当に子育てをしているお母さんたちの声を聞く場所というのは設定されておりますでしょうか。
    ○町民支援課長(東 敏仁君)
     子育て世帯のお母様ということで、保育所、こども園等に預けている保護者に関しては、そこで保育士さん等がいろんな活動の中で行っております。
     それ以外で、3歳未満の子供たちを我が家で自分で子育てをしていると、そういった親子に関しては保健センターに子供支援サポートセンターがあります。そこで週に3回、午前中ですけれども、親子で来てもらって、親子間の交流あるいは周りの子育てをしている親のいろんな相談を受けると、そういう事業も行っております。
    ○4番(松村絹江君)
     わかりました。
     そういうことじゃなくて、本当にそういう生の声を、執行部の皆さんとか町長以下が本当に声を聞く場所があるのかということです。そこに預けて交流をしているとかじゃなくて、祝い金が出ないのはしようがないねと言っているのか、あったらうれしいねと言っているのか、それを期待しているわけじゃないんだけれども、和泊町は何で出さないのと、理屈はわかりますけれども、そういう気持ち、声を聞く場所があるかどうかということをお尋ねしました。
    ○町長(伊地知実利君)
     子育て支援の中で出産祝い金を支給できないかということは、今、第1回の定例会に松村議員から聞いたところでございまして、先ほどから担当課長からも答弁しているように、本当に子育てというのは何なのか。そして、出産祝い金を一時的にやったほうが子育ての支援になるのかどうなのかということを、私どもは慎重に関係者と検討して今のような結論を出しているわけでございます。
     そして、今、出産に至るまでの環境整備、それは、今、商工会の青年部が今まで友コンというのもまちの中で実施をするなど、それから移住者交流会、そういう活動を積極的に進めておりますし、また、連合青年団の育成にも努めているところで、男女が出会う場所を提供する取り組みをしているところでございまして、持続的に全ての皆さんが同じようなサービスを受けられるということは、先ほど担当課長が申し上げておりますような支援をしたほうが効率的であると私は考えて、そのように進めているところでございます。
     ただ、若い夫婦が出産と同時に一時金をもらって、これはいいかもしれませんが、これが本当に子育てにつながるかどうかということなんです。そうでしょうか。私は、それよりか、出産をした後、どうこの子供たちを育てていくか、こども園にしろ、保育園にしろ、いろんな活動を通してそういう子育ての環境を整備していくほうが、より効率的な子育てだと、そのように感じて今のような答弁をさせているところでございます。
     まだ和泊町は出産祝い金をやらないのか、残念だなと、そう思う親もいるかもしれません。ただ、今まで他の町村が出産祝い金を支給しております。新聞に載っています。非常にいいなと思う方々もいらっしゃると思いますが、私は、それよりかも、先ほどから申し上げておりますように、長期的に、持続的に応援する制度が私はいいのかなと、そのように思って、担当課、そして保育所、こども園、そういう保育士の皆さんとも議論をしながら、こういう結論を出しているところでございます。
    ○4番(松村絹江君)
     町長の一言は本当に重みがありますし、それを聞いて、町民は、やっぱり和泊町は出さないんだ、もう落胆しているのは目に見えています。
     私も何十年も前にそういう児童手当をいただき、子供を育てた経験があります。たった月5,000円でした。でも2万円が入るときは、そのときの通帳が2万円プラスになる。これで子供に何か買ってあげられると、すごく感謝しましたよ。
     ですから、私が思うことは、まずエールを送らなくちゃいけないとき、あるいはおにぎり一個をあげなきゃいけないとき、あんパン一個あげなきゃいけないとき、お金がなくてどこにも行けないとき、100円でも500円でもあげなきゃいけない時期というのがあると思うんです。
     今、和泊町の施策はエールですか。頑張れ、子育てはみんなやってきたんだから、若いときは働いて一生懸命自分の子供を育てろ。町はちゃんとやっているんだよというだけのエールにすぎなければ、実際にお子さんを育てている方はご飯が食べたい、おにぎりが食べたい、きょうの1,000円が欲しいという方もいらっしゃるんです。私はそう思います。ですから、あのときいただいた2万円が今でも私の中に重みとしてあります。
     ですから、子供をちゃんと育てようと、働けるんだったら周りに迷惑をかけないように子育てしようという、たった2万円ですけれども、そういう気持ちになるんだと思うんですよ、人間というのは。お金をいただくから赤ちゃんを産むとかいう問題じゃないと思いますので、ぜひ、そのいただいたお金が感謝として返せるような施策はどうしても打てないのかなということで、再三質問させてもらっています。
     でも、今の町長のお答えを聞きますと、厳しいという状況ですよね。でも、今後、そういう子育てをしているお母さんたちとかの声を聞く場所を、生の声を聞く場所を、小口でいいですから開いてあげて、本当のことが言える、わかっているんだけれども、でもこうなんですよということを聞いてあげることも、私はその親御さんたちへの頑張れというエールにもかえることもできますし、おにぎりにかわる一つのものともなると思いますので、そこは追求は私はしていきたいと思っています。
     じゃ、質問させていただきますけれども、財政も厳しい、優先順位を考えなきゃいけない、それもわかっています。
     昨年、町長以下三役、そして私たち町議も1割カットの報酬カットしました。本当に町のためになるんだったら削減もやぶさかではないと思ってやっています。でも、そのとき、議員の私たちの仲間から出た言葉は、これがただの財政の穴埋めにされるんじゃ嫌だよね、何かに役立ててもらうんならやぶさかでないよねという話がありましたよ。
     あれから1年以上たちました。一体そのときの年間の削減の金額、そして、それは主にどういうところに使われたのか、私は知る権利があると思います。できれば子育て支援に使ってほしかったです。あるいは、ふるさと納税で一生懸命してくれた、中には、子育てに支援に使ってくださいということもあったと思うんです。そこら辺の、どれぐらいがどこに行ってということも、あと、同僚議員からの質問もあるようですので、ことしは移動図書館に1,500万を予算として計上しましたという話も伺いましたけれども、もろもろ考えると、ちょっと目の前の困っている人に、ちょっと支援してあげる施策ですので、ずっとやってほしいというわけじゃないです。そこは私の考えですけれども、後で課長のほうから答弁いただきたいと思います。
     じゃ、先に答弁お願いします。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     昨年度といいますか、それ以前から三役につきましては給与の削減をいたしておりまして、また、昨年度から議員の皆様方にも削減ということで非常にご迷惑、町の財政が厳しいということでご迷惑をおかけしているところでございますが、その総額につきましては、現在資料がございませんけれども、相当な金額になるものと思っております。
     その総額がどこにどれだけ充当されたかということは分析はしておりませんけれども、社会福祉の充実、それから子育て支援、各種まちの施策に充当させていただいているところでございます。
    ○4番(松村絹江君)
     それが、新庁舎建設のために財政が悪いということで町民から指摘を受け、そのためのパフォーマンスだけであったんだったら、すごく残念に思います。そうじゃないとは信じております。
     ですから、私たちも一生懸命、町政のほうに協力することはしますし、このようにチェックもしますけれども、できれば子育てのほうにそういうお金が回るような施策を、私は考えてほしいなということで、この件に関してはここで終わりますけれども、お願いします。
     あと、2番目の、それこそ高齢者の定義ということですけれども、20年くらい前に私はまだ若かったので、2020年、2025年にはこうなるよと人ごとのように考えていました。大変だねと、2人で1人の老人を支えるのかとか。自分は65歳は来ないと思っていましたけれども、ついこの前、来てしまいまして、いろいろな意味で、あれ、65歳は高齢者か、私はまだやれるよ、まだまだそんな言葉で言われてほしくないという、それを、これは私だけじゃないと思うんです。
     先月、高校の同年会がありまして、沖縄のほうで45名ほど集まりました。ほとんどの方が人生100歳、まだまだ、一応退職はしたけれども、まだまだ自分のため、家族のため、地域のためできると、皆さん、これから第2、第3の人生を楽しみましょうということで、本当にみんな意気投合して、65歳で高齢者と言われるの嫌だよねということがもう耳にたくさん入ってきました。
     ですから、それは国はもちろん徐々に引き上げる可能性はあると思うんで、社会保障制度は65歳ということで決まっていますので、そんなに簡単にいろいろなものが変わるとは思っていませんけれども、ぜひ、町民としての考え方を今から変えていくようにしていかないと、今の若い人たちは65歳になったら、70歳になったら高齢者になるけれども、年金ももらえないんだよねと言いつつも、どうでしょうか。準備のほうはしっかりなされているでしょうか。国や県や町にぶら下がっていて、ますます高齢化社会が大変だという消極的な社会になるようでしたら、何のために早々とそういう問題提起をしてきたのかというのが私は心配なんです。
     そこら辺は、町民への啓発も含めて、高齢者に対するいろんな町としての考え方、取り組み方を、お考えをお話ししてもらいたいと思います。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     お答えいたします。
     先ほど、町長がお答えしたとおりなんですが、一応、高齢者というのが、定義が65歳以上ということで、これは国際機関WHOのほうでも基準がなされており、それに準じた形でなされております。
     高齢者の方々が社会で活躍する場、それぞれおありだと考えております。まちのほうといたしましても、長寿クラブ、いきいきサロン、シルバー人材センターなどなど、あと、地域での取り組み、いろいろ活動があるかと思いますけれども、高齢者一人ひとりが能力と経験などを若い層に伝えていくと、そういったことで、世代間交流の取り組みなど、そういう部分を今後、まちとしても何らかの形でそういった各年齢層の活性化というか、地域で活動ができるような取り組みができればいいのかなと考えているところです。
    ○4番(松村絹江君)
     65歳の高齢者の方は元気です。前向きです。まだまだやる気十分ですので、そんなに心配しないでください。万が一、病気になったりしたら、ちゃんとした福祉のほうも充実していますし、いろんな意味で、後ろにいらっしゃる民生の方も頑張ってもらっていますので、本当に集まるところ、集まるところ、今、高齢者がいなければ、この町は成り立っていかないんじゃないのと思うぐらい元気ですよ。
     ですけど、さっきも言ったように、今の20代の方、30代の方、すぐあしたは高齢化にならないよ、65歳ってすぐ来ませんから。ですから、きょう生まれた赤ちゃんは、もしかすると70年後が高齢化になるでしょう。そうすると、その間に準備しなきゃいけない期間はたっぷりあります。40歳の方も20年、30年ありますよ。
     ですから、今、私たちは、介護とか、そういうのを受けている方は、介護保険料として40歳以上の方に全部負担してもらっています。和泊町はすごく介護保険料が高いと、それは仕方がないですね、施設が多いですし、十分なサービスが受けられています。それを今40歳以上の方が支えているわけですよね。でも、40歳以上の方は特定疾病でない限り介護のサービスは受けられません。事故で、例えば半身不随になっても介護サービスは受けられないんですよ。自分で全部自己負担ですよ。65歳以上になったら、全ての疾患に対して介護サービスが受けられるというのが今の介護保険の制度ですよね。
     ですから、私たち、私を含めた高齢者は今まで何だかんだ言いながらも、子供に迷惑をかけない、自分の食べるものは少しにしても子供のために頑張る、朝昼晩働く、そうやって自分の老後を一生懸命頑張って蓄えて生きている方たちばかりです。これからが心配なんですね。今の65歳以上に心配は、私は意識的にも、精神的にも、肉体的にも、皆さんちゃんと頑張っていますので、今までの、今の和泊町のそういう施策等を皆さんがしっかり学んでいって、充当していけば大丈夫かと思います。
     さっきも言ったとおり、今の40代、30代の方たちに、本当に自分の老後、これで、今のままでいいんだろうか。ちゃんと準備できるものは準備しているんだろうか。介護になったらちゃんと施設に入れるような資金の準備はできているんだろうか。そこら辺を啓発する意味で、今の若いときからそういう準備をさせていけば、私は高齢化社会というのはそんなに怖いものではないと思っていますので、そこは今のうちから取り組みをしてほしいと思いますけれども、何か施策はありますでしょうか。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     おっしゃるとおり、今後も団塊の世代が後期高齢者に入るのが2025年ということで、あと7年後と言われています。その時期になると、和泊町も高齢化率がピークになりまして、今現在33.7%の高齢化率なんですが、37%程度まで上がる見込みとなっております。
     そういうことで、今の30代、40代が高齢者になったときには、さらに若年層が少なくなって、今以上に若年層の負担が高くなるということが予想されますので、今のうちから、そういった30代、40代の方が健康づくり、それから、介護にかからないように介護予防、そういった取り組みを保健センター、地域包括センターなどの関係機関で情報共有しながら取り組んでいきたいと思っております。
    ○4番(松村絹江君)
     私の経験上で、いろいろ、わずかな知恵の中で、老後は3つのKがなければいけない。英語のKです。まずは健康のK、あとはお金のK、あとは、総務課長、何だと思いますか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     突然の質問で戸惑っているところでございますけれども、ちょっと今、想像に値しないところです。
    ○4番(松村絹江君)
     心、気持ち、やっぱり……
    ○議長(永野利則君)
     挙手をしてください。
    ○4番(松村絹江君)
     突然の質問、失礼いたしました。
     お金と健康と心ですね、気持ちとか。そういうものを、その3つが備わっていないと老後は幸せになれないんですね。もちろん健康でなければいけません。幾らお金があっても。やっぱりお金もかかります。あとは気持ち、心、やりがい、そういう3のKがそろえば老後は充実しますよ。
     ですから、その3つのKは誰でも準備できます。健康管理も自分でできます。困ったら医療機関にかかればいいです。お金も自分で準備できます。人からもらうものではありません。お金は自分で稼いでためるものです。あとは気持ち、充実した老後は、いろいろタラソに行ったりとか、歌を歌ったりとか、踊りを踊ったりとか、あるいはお友達とお茶を飲んだりとか、自分の居場所をちゃんと抱えて生きていくこと。その3つのKさえあれば、高齢化社会になっても積極的な生活ができるし、後輩に迷惑をかけない社会ができると信じています。
     ですから、さっきの1番の質問に戻ってしまいますけれども、今、町として和泊町のために子育ていっぱいしている若い人たちに、若い世代に、気持ちのお祝い金と、あるいはそういう頑張らなきゃいけないよという啓発の研修をすることは、私は不可欠であると思いますので、少子化、高齢化についてはそういう思いであります。
     今朝ですけれども、たまたまお客さんが見えて、自分の子供も孫も島外にいるんだけれども、この和泊町に呼んで本当に大丈夫なんだろうか。本当に自分の子供たちを無理やり引っ張ってきても、ここでちゃんと生活していって、ここの学校に入って、ここで仕事をして、町のために、親として一緒に暮らすために本当に呼んでもいいんだろうか。ちょっと不安がありますという、たまたまそういう話を、朝聞いてきました。
     そうだよねということで、私も実際、自分の子供をまだ呼べていません。ですから、今、島内で、町内で子育てをしている人を本当に大事にしないと、これから島外の人をお嫁さんに呼んで、あるいは婚活をして、どうのこうのと言ったって、まず自分がそう思わないといけないと思いますので。私たち住んでいる住民、町民が、この和泊町にいれば子育ても大丈夫、老後も大丈夫、ちゃんと長生きしてみんなで頑張れるところだよ。だから、若いうちは自助努力もちゃんとして、困らないように、人に迷惑をかけないように生きなさいよという、そういう指導ができるんじゃないかなと思っていますので、少子高齢化対策はすぐに解決できるものではないと思いますけれども、まず気持ちをそのようにしむけていかないと、常に頼っていく人生を歩かせては、私たちの責任だと思います。
     自助努力をしっかりさせる、若いときに一生懸命働く、当たり前だよということも、甘やかしてもいけませんけれども、ですから、そこら辺でぜひ取り組みのほうをお願いしたいと思います。
     2番目のタラソおきのえらぶの設備等については、先ほど町長のほうから細かくご答弁がありました。たくさんの修理しなくちゃいけない場所があるんだなということを、それも多額の金額だと思います。
     去年ですかね、補正予算か何かで900万だか1,000万ぐらいの補正予算が組まれたと思います。修理代という話に聞いておりますけれども、その辺の消化はどのようになっておりますか。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     29年度の補正ですね。一部29年度で緊急に点検補修する箇所がございまして、幾つかは補修いたしておりますが、予算の執行残が生じましたので、平成30年度で基金に積み立てをさせていただいております。
     平成30年度において、既に2カ所の補修を、今、執行をしようと計画しているところでございますが、順次、緊急に補修する箇所については整備していきたいと考えております。
    ○4番(松村絹江君)
     100%復活というか、それは困難であると思いますし、私も毎日のように行っていて、最初のうちに壊れていると、最初はすごく不便だなと思いましたけれども、人間ってなれるもので、ここはなくてもまあいいかとか、多分、利用者の方はほとんどの方が最近はブーブー言われていませんので、優先順位を決めて、本当に直さなくちゃいけないところを直し、修理し、これ以下に悪くならないような形をとっていただければ、私は利用者の方は今、満足していると思います。
     タラソがなければ生きていけない方がたくさんいらっしゃいますので、その設備等で1週間も10日も休館だよということになるのが一番寂しい話ですので、その辺のところは優先順位を持って、設備のほうはお願いしたいと思います。
     1番の窓ガラスに日焼け防止をと、これは何だという話になると思いますけれども、今はUVカットというのはもう世間の常識になっております。洋服も、帽子も全て、首に巻くスカーフとか、特に女性は日焼けは嫌いなんですね、日焼けは。私も真っ白くなっていますけれども、それは地じゃありませんので、ですから、畑に行くときも皆さんすごい格好で出かけますでしょう、顔も。笑わないで。
     ですから、それが、ただ見た目じゃなくて、皮膚がんになる可能性があるとか、いろんなものがあるので、皆さん日焼け防止はしているんです。それが、タラソは周り全部ガラスなんですね。上も、もちろん上から直射日光が当たり、まぶしいぐらいです。そこで、海水ですので、もう海に行っているのと同じよね。それも裸同然の、全部ね。ですから、行くたびに、みんな真っ黒くなっているという、健康的でいいんじゃないですかという話にはならないと思いますので、UVカットはやっぱりこれから必要なことだと思います。
     前任の課長のときに、ちょっとお願いしてありましたから、進んでいるということを聞きまして、とてもうれしく思っています。
     あとは、3番目のタラソの会員の増強ということで、ふえているということも聞き、行くたびに知名町の方も来ているし、やっぱりタラソのよさがわかって、そういうことで宣伝効果があり、たくさんふえているねということで最近とても多く感じますよ。
     毎日行くから効果が出るのであって、毎日行くことによって病気の予防ができるし、それで医療費が削減できるということで、本当にいい効果が出ていると思いますので、ますます健康維持するためだけじゃなく、ほかに何か付加価値を考えられないのかなということで、5月は母の日感謝デーということですが、6月は父の日とかいろんなキャンペーンを組んでいるようです。それを見て来ている方もいらっしゃるようですけれども、お金のかからないサービスもたくさんありますので、そこら辺は何かそのほかに施策等はありますか。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     ありがとうございます。
     タラソおきのえらぶのほうが、実際少ないスタッフで本当に丁寧なサービスを心がけて、利用者の皆さんに不便をかける、スタッフが少ないということで不便をかけている部分もあるかとは思いますが、誠心誠意取り組んで頑張っている姿を私も先週見たところなんですが、今年度からトレーニングジムが、タラソおきのえらぶと一体化ということで移管されましたので、そういったことで、グループ、それから個人的な健康指導計画などをつくって、そういった一人ひとりの健康づくりのサポート、それから、町長もお答えしましたが、今年度は観光客も多く見込めるというようなこともございまして、観光協会と連携してアクティビティーツアーの取り組みなどを計画しているようですので、そういったことなども含めて、また新たなサービスが提供できないか、まちとしましても一緒に考えながら取り組んでいきたいと考えております。
    ○4番(松村絹江君)
     なくてはならない施設です。もう、やがてというか、その辺の返済のほうも終わるようになると思いますので、このタラソがなくなってしまったら本当に大変なんですよ。ぜひ、そこのほうの維持のほうは、町のほうでも補助しているということで頑張ってもらっていますけれども、来ている方が満足していただかなければ、ほかの友達を呼ぶとか、そういうこともしませんよね。ですから、利用者の満足度を上げるということをやってもらいたいし、今、私たちは本当に満足しています。ジムに行って、タラソの会員だとジムがただなんですね。30分でも自転車こぎをしたり、腹筋したりして、汗をかいたらそのままタラソに入ってという、すごくいい流れになっていますので、その辺の宣伝のほうも効果が出るように取り組みのほうをお願いしたいと思います。
     先ほど、お金のかからないサービスもありますよと言いましたけれども、これは私の考えですけれども、タラソの会員はパソコンに入っていますし、会員番号を言えば生年月日がすぐわかります。私は自分が誕生日におめでとうと言われると、とても気持ちがいいです。ですから、そこの受付の事務で、はい、何番、何番って、6月生まれ、あ、今月お誕生日だね、きょう誕生日だねって言ったら、一言言ってもらうだけで、誰でも人間年に1回誕生日がありますので、金のかからないサービス、声がけ、そこで、ありがとう、よかった、きょう家に帰って、タラソに行ったらお誕生日おめでとうって言われたよという、そういう会話も弾みますし、その辺のところもぜひ取り組んでほしいなということも少しお話ししたんですけれども、なかなか実行はされていないようです。
     難しいことかもしれませんけれども、だったら、毎月のお誕生日の人たちをくじ引きさせて、男性1名、女性1名、ハンカチ1枚でもあげるとか、そういうイベント、目に見えるイベントを大々的にやるということが大きな効果につながる場合もありますので、ぜひお金のかからないサービスも、これから取り組んでいってほしいと思います。
     3番目、えらぶゆりの有効活用ということで、第2回のえらぶゆりの島グラウンドゴルフ大会が、たくさん島外からもいらっしゃいまして、きのう会長さんにお話を伺ったんですけれども、島外から17チーム、85名。島内は48チーム、240名です。うちも和泊が65チームの325名だったそうです。
     残念ながら、一日、雨になりまして、本当に来てくださったお客様には迷惑かけたんじゃないかな。議会のほうでも私たちも参加しましたけれども、結構な経済効果がありましたよということをおっしゃっていました。
     どういう部分ですかとお聞きしたら、ホテル代、あと弁当、レンタカー、タクシー、あと、空の便も鹿児島のほうから2チームいらっしゃったということで、空の便も航空券も出たと。最終的には、懇親会でやっぱり独特の催し、永良部の文化を見ることができ、とても皆さん喜んで帰られたということでした。
     今後の課題は何ですかとお聞きしたら、やっぱりコートが少ないということで、越山と町民グラウンドを2つに分けて移動してとかいう感じにあって、できれば同じ場所で開催ができればお客様に迷惑をかけないし、参加者もふえるんじゃないかなということを会長さんはおっしゃっていました。
     私は、そのときに副町長さんがご挨拶したんですけれども、今、笠石公園にユリの花が満開ですよと。皆さん、雨が降ってて、雨の中ですけれども、ぜひ、そこのほうを見に行ってきてくださいという話が挨拶でありました。
     私も植栽のときには協力して、どれぐらい咲いているのかなということで、たまたま行っておったもので、すごい満開でした。わっと思って、このきれいな満開のユリの花を見ながら、島外の皆さんがグラウンドゴルフをしたら、もっともっといい雰囲気になるんじゃないかなということを思って、提案させていただきました。
     町民グラウンドはサッカー等もしますので、植栽をすることで球根が傷むとかもあると思うんですけれども、場所を1カ所ぐらいにちょこっと決めて香りがする程度でいいと思います。
     越山のほうは土手がいっぱいありますので、ぜひそこら辺に植えていただき、手入れが大変というお話もありましたけれども、そんなに立派に咲かさなくても、一回植えれば、また翌年も咲くというのがユリだと思います。
     グラウンドゴルフ協会の方たちも、自分たちが協力しますと言っていました。雑草を取ったりとか、その辺ね。商工会の皆さんがほとんど頑張ってもらって、とにかくすごいイベントになりましたので、そこのユリの花の植栽を、できれば笠石公園にプラス、グラウンドゴルフの会場にしていただければ、皆さんが協力していくということでしたので、そこら辺の計画をよろしくお願いします。
     課長のほうで答弁お願いします。計画はありますでしょうか。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     グラウンドゴルフの大会名がえらぶゆりの島グラウンドゴルフ大会となっているものですから、やはり島外からの皆様方はユリの花が周り中にある中でグラウンドゴルフをするイメージをお持ちの方もいらっしゃるのかなと考えるところです。
     一番よろしいのは、笠石公園でグラウンドゴルフ大会をできれば、本当にえらぶゆりの島グラウンドゴルフ大会になるのかなと考えるんですけれども、そういうわけにもいかず、今は、越山と町民グラウンドと、開催がなされているわけだと思います。
     私も第1回目も第2回目も参加させていただきまして、第1回目も第2回目も打ち上げも参加しておりますが、第1回目のときに、やはり、そういったことに、ユリの花が全くないということに対しての苦情みたいなものを当日の夜お聞きいたしました。
     そういったこともありまして、次の大会にはそういうことを言われないようにと考えまして、たまたま、私、異動になり、企画課になったものですから、特に頼まれたわけではございませんでしたけれども、空港棟、空港のロビーと外と、そしてまた港のほうにも飾らせていただいたところ、非常に好評をいただきました。
     先ほどの町長の答弁にもございましたようにプランターもたくさんございますので、そういった貸し出しはすることは可能でございますので、そういったように考えております。
    ○4番(松村絹江君)
     計画をされているということで、来年は4月28日ということでした。日曜日ですね、開催が。その前にフラワー都市交流会の総会があるということで、本来は21日だったのが28日に延期になったということでした。
     ②のほうのフラワー都市交流会の話と、先ほどのことも連動しますので、効果が得られていると思うんです。都市交流会のほうに和泊町は参加しておりまして、6月11日から、また下田のほうにも出かけるということになっております。
     私もちょっと勉強不足で申しわけないですけれども、何年ぐらい前からフラワー都市交流会のことはあり、そしてその効果、和泊町としての効果は一体どれぐらいのものなのかということもお聞かせいただければありがたいですけれども。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えします。
     何年から始まったというのは、今、正確な年度は覚えていませんけれども、和泊町で持ち回りの開催がありまして、今度、和泊町で開催するのが、来年ですけれども3回目ということになりますので、当初は11都市でしたか、今は2都市ぐらい減りまして9都市になっているんですけれども、そういったことから計算しますと30年近く、25年以上かなと考えております。
     そういった交流をしていることでの効果、成果、そういったものにつきましては、議員とも、この間そういう話をする機会がありまして、議員のお考えになっていることも、私も多少感じているところでございますけれども、やはり北海道、富良野とも、そういった遠いところとも交流をして、富良野に行くこともありまして、やはり費用対効果ということを考えますと、非常に成果が出ているのかなとは言いづらいところでございます。
     そういうことも含めまして、来年度は和泊町で開催されます。今脱退するわけにはいかず、やはり本町でたくさんのお客様、300名ぐらいいらっしゃるかと考えておりますが、そういったときに、やはり和泊町のえらぶゆりを全国的に情報発信する上でも、ぜひ来年度は盛大に盛り上げて、その後、事務局となる、一、二年事務局の期間がございますが、また落ちついて検討をしていきたいと考えております。
    ○4番(松村絹江君)
     何十年も前からなされているということですけれども、果たして町民の方がそれを知っているかどうかですね。毎年参加して、これは旅行も兼ねて楽しく、友達と一緒に行っていろんなところでお花を見て、家に戻ってきたら、またそれを参考にして字に提供するとか、楽しみにしている、個人負担で行かれる方は個人で行かれるわけですからいいですけれども、私も今回行かせていただきますけれども、公費ですので、この財源の厳しいときに本当に申しわけないなというのがあるんですね。
     ですから、効果が上がって、ますますこれからもこれをやらなきゃいけないんだったら、堂々として行きますけれども、昨年の11月の天皇皇后の行幸啓のときも、残念ながら和泊町にはユリの花が満開じゃなかったです。実験農場もあり、そういうところにも参加しているにもかかわらず、知名町のほうがすばらしいユリの花を咲かせ、天皇陛下、皇后陛下をお迎えするということもありましたので、どのぐらいの効果があるのかな、町民は本当にそれを望んでいるのかなということを確認しました。
     本当に経済効果も望まれるところですので、そこら辺はこれから検討するところとして、今年度のフラワー都市交流会あるいは来年の総会には、ぜひ成功させていただきたいと思います。
     以上で3点の質問を終わりますけれども、まとめになりますが、少子高齢化対策をするには時間はかかります。
     でも、今、どの世代に町が力を入れなくちゃいけないのか、高齢化社会といっても消極的に考えないで、積極的に運営をしていく、そういう町政を築き上げていくことが、私は自分たちの子供を都会からここに来てもらうという話になると思います。
     ただ、こうだから、ああだからといって何も解決しませんけれども、気持ちをそういうふうに前向きに持っていっていただけるように、町のほうでも啓発をしたり、厳しいことも言ったり、お願いするところはお願いしたりやっていってほしいなということで、私の質問を終わらせていただきます。
    ○議長(永野利則君)
     これで松村絹江君の一般質問を終わります。
     ここで、しばらく休憩します。
    休 憩 午前10時39分

第1日(3)

発言者

  • 川畑 宏一

発言内容

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  • 再 開 午前10時50分
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     川畑宏一君の一般質問を許します。
    ○1番(川畑宏一君)
     皆さん、こんにちは。子育て世代、川畑宏一でございます。
     本日は、テーマとして、町民の福祉向上に資する議会や行政のあり方はどういったものなのか、こういった観点にちょっと光を当てたいと思います。そういった観点から私の質問をごらんいただけたらなと思います。
     それでは、平成30年第2回定例会において一般質問を通告しておりますので、順を追って質問いたします。
     まず、観光振興について。
     これまでも取り上げてきましたが、今、沖永良部島には「西郷どん」放映等による効果で、観光に関する追い風が吹いている状況にあります。観光客の動向及び各種施策等の進捗状況はどのようになっているでしょうか、お尋ねいたします。
     2点目、LCCで奄美大島を訪れた観光客に、さらに群島各地へ足を運んでいただくためには、どのような得策を検討し、取り組んでいるのでしょうか、お尋ねいたします。
     次に、ごみ対策について。
     ごみ出しやポイ捨て等ごみに関するモラルの低下が著しく問題となっているが、どのような対策を講じているのか、また、観光や教育の観点も踏まえ、ポイ捨て防止条例等を策定する考えはないのかお尋ねいたします。
     最後に、住民サービスの向上について。
     町民の福祉向上とまちの発展のため、日々努力しておられる職員の皆様がさらなる町民満足度向上を図る上で、改善しなければならないと感じている課題はどのようなものがありますでしょうか、また、どう対策を講じておりますでしょうか、お尋ねいたします。
     以上、壇上からの質問を終わらせていただきます。
    ○町長(伊地知実利君)
     川畑宏一議員の一般質問に、順を追ってお答えをいたします。
     観光振興の1点目についてお答えをいたします。
     観光客の動向について述べますと、観光客数は年々ふえており、平成23年から26年には2万4,000人台で推移していた観光客数も、平成28年には約2万5,900人、29年には約2万6,700人と、増加傾向にあります。大河ドラマ「西郷どん」のロケ地として選ばれ、多くの島民や関係者がかかわり、撮影に臨んだことで、島民の機運が高まりつつあります。
     そうした機運をさらに向上させるため、本町ではソフト事業として、「えらぶの西郷どんガイドブック」の制作、ドキュメンタリー映像の作成を初め、「西郷どん」と関連した絵画展や書道展、おもてなし研修会やまちあるきガイドの養成など、さまざまな事業を実施してまいりました。そうした取り組みに対し、全国からの問い合わせも多く、1万部印刷したガイドブックは増刷も検討中であるほか、プロモーション映像、MBCテレビ、RBCテレビでも放送されました。また、西郷南洲記念館には大河ドラマタイアップ企画展、手々知名には大河ドラマ村の整備を進めているほか、6月24日には、大河ドラマ「西郷どん」のパブリックビューイングを知名町とともに企画しております。
     ハード整備の面では、平成30年度鹿児島県魅力ある観光地づくり事業が採択され、西郷隆盛上陸の碑の周辺整備を予定しており、観光資源を有効活用できるよう、事業を実施してまいります。このチャンスを生かしていけるよう、官民連携した取り組みを推進しながら、持続的な観光振興、地域活性化につなげてまいりたいと考えております。
     2点目の質問にお答えをいたします。
     奄美大島にLCCで訪れた観光客の方々が沖永良部島に足を運びやすくなるには、便のつながりがよくなるようなダイヤの変更が必要です。本町といたしましては、JACの株主総会などで要望を続けてまいりましたが、改善が図られていない状況でございます。また、奄美群島観光物産協会が実施した平成29年度奄美群島観光振興基礎調査の結果によると、LCCを利用して奄美大島を訪れた観光客のうち沖永良部島にも訪問している人の割合は0.84%で、わずかとなっております。こうした状況を考慮すると、新たにそうした客層を対象として施策を講じる効果への期待は薄いように感じられます。
     一方、7月1日から奄美群島アイランドホッピングルートが開通し、那覇沖永良部間の飛行機が就航いたします。平成29年度の沖縄県への入域観光客は約958万人と言われ、LCCを含め那覇空港へのアクセス手段も便数も多様であるため、そこから沖永良部島へ足を延ばす観光客の増加が期待されます。そのようなことから、沖縄への観光客をターゲットに、本町への誘客を集中的に実施していくことが効果的な施策になるものではないかと考えているところでございます。
     今後の予定といたしましては、7月1日の奄美群島アイランドホッピングルート就航を機に、那覇市にて奄美群島広域事務組合主催のイベントの開催を予定しているほか、沖縄観光コンベンションビューローを初めとした沖縄の観光振興に影響力を持つ関係機関を訪問し、連携・協力体制を構築できるよう、トップセールスを実施する予定としております。
     ごみ対策についてでございます。
     快適で健康的な日常生活を送る上で、ごみの適正処理によるきれいな住環境の構築は重要な問題でございます。本町では平成10年度から指定袋を導入し、徹底したごみの分別収集を行うとともに、ごみの持ち帰り運動を推進し、ごみの減量化や散乱防止に努めております。しかし、一部の心ない人たちのポイ捨てや不法投棄が後を絶たず、大変心を痛めているところでございます。
     ポイ捨てを防止するためには、防災無線、サンサンテレビでの啓発や看板を設置することも一つの方法ですが、学校における環境教育の充実や家庭における美化意識を植えつける取り組み、関係機関と連携をしたマナー・モラルの向上及び道端や畑などの草を刈って、捨てにくい環境をつくることも大事だと考えており、そのためにも地域住民の協力は大変重要だと思っております。また、悪質な不法投棄に対しては、警察に連絡をし、投棄者の特定や再発防止に努めております。
     次に、ポイ捨て防止条例を策定する考えはないかとのご質問ですが、本町には生活環境の保全及び公衆衛生向上を図り、町民が健康で快適な生活を確保することを目的とする廃棄物の減量化及び適正処理に関する条例がございます。豊かな環境を後世へ伝えていくためには、町民が一体となり、自分たちのまちは自分たちで守るという共通認識のもと、ごみのポイ捨てがないまちづくりを推進しなければなりません。そのためにも条例の制定は必要だと思われますので、関係機関と協議をして、条例制定に向け取り組んでまいりたいと思っております。
     最後の住民サービスの向上についてお答えをいたします。
     行政が提供する住民サービスにつきましては、各種申請などの窓口対応から各種施策の実施まで多岐にわたります。職員は行政サービスの提供において、その都度、町民のニーズは何か、適したサービスは何かを考えながら行っております。また、その提供には、迅速性、正確性が求められます。そのためにも職員自身の資質向上は不可欠であり、自治研修センターの段階別研修や特別研修を活用するなどして、研さんに努めております。
     課題と対策とのことでありますが、行政の目標達成のために課題を見つけ出し、解決するのが職員の使命だと考えております。課題解決のためには、前例を大切にしながらも、とらわれることがないよう、よりよい結果を導き出すための方策を考えますが、そのためには職員自身が情報収集能力を高め、広い視野を持ち、確実な行政経験を積むことが必要となってきます。同時に、住民の方々や職員間でコミュニケーションを密にすることが最も重要なことでございます。現在建設中の新庁舎では、各課の仕切りのないオープンスペースとなっており、各課、各担当が情報交換や連携がしやすいつくりになっております。さらに、業務遂行能力が向上するものと考えており、それは、ひいては住民の方々の満足度向上につながるものと確信をしております。今後も町民の方々の声に耳を傾け、満足が得られるよう、職員一丸となって全力で業務の執行に取り組んでまいります。
     以上で壇上からの答弁は終わりますが、次の質問からは自席から担当課長からも答弁をさせていただきます。
    ○1番(川畑宏一君)
     まず1点目、観光振興についてでございます。
     和泊町では、平成28年9月に大河ドラマ「西郷どん」が決定してからいち早く、10月25日には「西郷どん」プロモーション実行委員会を立ち上げ、1年半も前から積極的な取り組みを展開してこられました。その結果、ドラマのロケ地として数多くの場面の撮影が行われ、また、マスコミにも多く取り上げられ、全国発信という面でも非常に効果があったのではないかと思います。また、ロケのときも非常に町民が熱狂し、ある町民はこの「西郷どん」のロケはまさに社会現象だと、行幸啓に負けないくらいの社会現象であると、こういったお褒めの言葉もいただいております。
     こういった成果が実を結び、先ほど答弁にもございましたけれども、今、観光客はどんどんと増加してきており、このゴールデンウイークも明らかにこれまでと違うのは、明らかに帰省客ではない、観光客がもう目に見えてふえてきている。そして、西郷南洲記念館に、休館日である月曜日に訪れても、次々と人が来て、残念ながら休館なんですけれども、目の前の牢で記念撮影したり、あとは独自でガイドをしているのか、そこでずっとガイドをしながら歩いている方がいたりして、ああ、なるほどと。観光振興の施策の効果が出てきているなと非常に感じているところであります。
     この点に関しましては、和泊町の取り組み、そして、職員一人ひとりの不眠不休になるような取り組み、そういったものに強く感謝と敬意を払って、これからもそういった取り組みをぜひ続けていただきたいものだと思います。
     そして、これはどういった局面かというと、実際これまでは観光客をどうやって呼び込もうか、これが「西郷どん」プロモーション実行委員会の核だったんですよ。呼び込んでまいりました。今、目の前に現実的にお客様がふえている。そして、これから何が必要になるかというと、呼び込むことには成功したんですけれども、実際来ていただいたお客様一人ひとりにいかに満足していただいて、リピートにつなげ、また来てみたいという思いにつなげていくか。また、口コミというのも逆の効果もあるんですよ。来てがっかりしてしまったら、次のリピートにつながらないことはもとより、ネットでSNSを利用していろんな書き込みが書かれたりとか、友達に話したりする口コミで、沖永良部は二度と行きたくないんだ、こういったことにつながる危険性もはらんでおります。
     そういった観点から、これまで呼び込むといったものがメーンだった観光施策から、今度は、来ていただいたお客様をおもてなししていくためにはどうしたらいいかという視点、局面の切りかえが必要になると考えておりますけれども、そういった点においては、どのような展開を考えておられますでしょうか、企画課長にお尋ねいたします。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     確かに和泊町におきましては、大河ドラマ「西郷どん」の誘致に向けまして、「西郷どん」プロモーション実行委員会を立ち上げまして、非常にいい動きをいたしまして、各種またおもてなしの研修会も幾度となく開催いたしまして、町民の方々におもてなしの心というものを理解していただくことができたのかなと考えております。
     今、大河ドラマ「西郷どん」が毎週放映されていまして、また、6月24日には「西郷どん・沖永良部島編」が放映されるわけですけれども、やはりそれがピークにならないように、持続的な観光振興につなげなければいけないと考えております。その中で、先ほど議員からもおっしゃっていたおもてなしの心、そしてまた、沖永良部は両町が一緒になりまして、おきのえらぶ島観光協会が発足しまして、また、拠点施設エラブココの中で非常にいい動きをしております。そういったのも活用しながら、そして大河ドラマ村も山下幸秀さんのお力によって、またきれいに整備が進んでおります。そして、西郷南洲記念館、そういったもろもろの観光資源を活用しながら、今後の持続的な観光振興につなげていきたいと考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     今、課長からもございました、持続的な観光振興につなげていくためにさまざまな取り組みをされていると、大河ドラマ村のようなこと、また、上陸の地の整備などございますけれども、それはどちらかというと、まだ呼び込むための施策の範疇を越えていないと思うんです。来ていただいたお客様、観光客に喜んでいただくために、私が考える今しなければならないということは、実際に来ていただいている観光客の皆様の声を聞き、どんなことを感じているのかというところを分析して実行していく。そういった局面に来ているのではなかろうかと感じております。
     そして、先ほど町長の答弁の中でもございましたバニラの件で、物産協会が調査いたしましたアンケートの数字が出てまいりました。その物産協会のアンケートというものは、昨年の2月、8月、11月に奄美大島群島の全市町村が一緒になってやっている観光物産協会が実施したもので、これは空港や港で、観光客、地元の方、出張員など関係なくアンケートを配布したものですけれども、これは奄美全体では9,348配布して、回収率19%、1,749。沖永良部においては1,062配布して140の回収、13%でございます。ちょっと数字から見ると非常に物足りないなと思うんですけれども、そのアンケートの結果というものが、先月末、5月末、和泊町の企画課の皆様のお手元にも届いていて、それを分析されたんだと思います。
     この数字を私はちょっとぜひ分析していただきたいと。これには自由記述欄で生の声というのもあります。そこには、「ごみのポイ捨てが多くて非常に残念だった」、「観光地にごみがたくさんあった」。我々地元の人は車で通るから気づかないんですけれども、実際、観光地も余り行かないですよね、地元なので。だけど、実際、観光地を訪れて歩いてみると、たくさんのごみが目につく。非常に今、和泊町をプロモーションする映像がたくさん出ています。いろんな方が制作していただいていて、すごいきれいな景色を期待して行って、観光地に足を踏み入れたら、実際は、足元はすごい汚れていると。そういった現状にがっかりしていたり、そういった声が浮き彫りになっております。
     このアンケートは、まず、企画課だけじゃなくて、全ての課が―迎え入れるのは、沖永良部に観光客を迎え入れるわけですから―皆さんに、これひとつ目を通していただきたいなということが一つお願いでございます。
     そして、もう一つは、ピンポイントでマーケティングしていくために、私、これを見ていったときに、例えば、20代と30代の利用が突出している。あとは会社員が突出している。九州から多く来ている。あと、バニラエアの利用は3件で、ほとんどがJAL。あと、おもしろかったのが「奄美群島への来訪は今回で何回目ですか」と質問があるんですけれども、これ「初めて」というのが30件でたくさんあるんですけれども、一番多いのは、何と「6回以上」というのが60件あるんですよ、60件ある。これちょっと驚いたんですけれども。
     ただ、このアンケート、このデータは単純集計しているんです。設問がたくさんあるんですけれども、その設問を単純に集計しているので、例えば、6回以上来ている人たちの年齢がどれくらいの層でどこから来ているということがわかれば、ピンポイントでマーケティングを行うことができる。もっとより効果的なPRをすることができると思うんですけれども、これが単純集計なので、それがわからないんです。だから、ぜひ課長にお願いしたいのは、これの元データを観光物産協会のほうに問い合わせて、それをぜひクロス集計していただきたいんです。クロス集計することによって、もっと深い読みができますから、ぜひデータの集計をお願いしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。企画課長にお尋ねいたします。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     議員のおっしゃるとおり、確かに、今回議員がいただいております集計は、貴重なデータではないかと考えます。我々も奄美群島広域事務組合から、バニラエアを利用して沖永良部に来島している観光客の数を把握して分析しているところでございます。その中で、非常に印象的なものがあったんですけれども、最も印象に残った場所というのが羅列されておりまして、その合計が24カ所でございましたが、沖永良部島の箇所を拾っていきましたら、何と10カ所ございました。住吉港、水連洞、ケイビング、フーチャが3カ所ありまして、ウジジ浜、昇竜洞とか、24カ所上がったうちに10カ所近くも上がっております。そういったことも、今後貴重なデータとしてクロス集計も必要なのかなと考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     今、課長の答弁からもございましたけれども、印象的な場所というのに沖永良部が非常に上がっていると。これは何を意味するかというと、素材はすばらしいということなんですよね。この素材をいかに調理し、仕上げ、生かしていくかということにおいて、当てずっぽうではなくて、緻密なデータをもとにして、そういった分析が必要かと思って、クロス集計をお願いいたしました。
     恐らくデータはあると思うんです。これがもし単純集計しかしていなかったら、ちょっとこのアンケートの趣旨というか、アンケートの目的から考えて、すごく仕事がお粗末なのかなとも思ったりもしますけれども、そういったことはないと思いますので、ぜひまず分析をしていただきたいと思います。
     そして、さらに、これはアンケートの設問でもわかるんですが、奄美群島全体を問いかけているものですから、どうも沖永良部ピンポイントの問題がちょっと浮き彫りになってこない部分なんです。そこで提案なんですけれども、もっと多くのご意見をピンポイントでいただくために、両町や観光協会と一緒になって独自のアンケート調査を展開してもよいのではないかと思います。この物産協会のアンケートも大分大々的にやって、郵送で返信するようにしているので、かなり予算がかかっていると思うんですけれども、今お話しししたように、ピンポイントでの分析、マーケティングをするには、ちょっと難しい部分があると。だから、これからも恒常的にずっと持続可能な観光を実現していくために、これまでお客様を呼ぶことに成功してきたのですから、そのお客様をとどめる対策というのを、実際の生の声から拾い取っていくべきではないかなと。
     また、その際になんですけれども、ただでアンケートを書いてくれといっても、なかなか面倒くさかったりして難しいところがあるんですけれども、これを、お土産を充実することによって永良部のアピールにもつながるんではないかと。
     例えば、ことしジャガイモの価格が低迷して大変だったわけですけれども、そういったジャガイモをその時期にはパックにして、アンケートを書いていただいたお礼にするだとか、あとは、島内各地に特産品を製作している事業所等あるんですけれども、その特産品を、新しい製品を世に出そうというときに、どうしても島の中の意見だけだと物足りない部分があって、そういった新製品のモニターとして商品を提供してもらったりだとか、リピートにつながるもの、一回来てもらってリピートにつなげるために、例えば、そのお話を聞いてアンケートを見て、リピートにつながるなと思ったら、そしたら例えば、島の今回そのお客様が行っていない観光地の割引券であるとか、そのお客様に食べてほしい食べ物があれば飲食店の割引券だとか、そういった感じで、島の経済をより動かしていくような政策を抱き合わせて、島独自でアンケートを実施できないかなと、観光協会と協力してできないかなと考えますけれども、企画課長、ご意見をお聞かせください。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     確かに、アンケートにつきましては、集計は今後の観光戦略に非常に必要不可欠なものかと考えます。おきのえらぶ島観光協会が下平川のエラブココで常時活動しております。昨今の観光客は、ほとんどと言っていいほどあそこを訪れます。ぜひあそこでアンケートを収集して、そういったアンケートをしやすくなるような環境をつくって、そういったお土産も非常にいいアイデアなのかなと考えます。
    ○1番(川畑宏一君)
     データの分析というと、その暇があったら、前に実際に実行したほうがいいんじゃないかとか、面倒くさかったり時間がかかったりというのもあるんですけれども、やはり当てずっぽうの施策というのはうまくいかない部分もありますから、せっかくたくさんご来島いただいている、それを施策に反映していく、そしてさらにお土産の提供などによって、島の経済効果も促していくような政策をぜひ検討いただけたらなと思います。
     続いて、LCCの効果についての点に移りたいと思います。
     LCCの効果については、先ほど町長の答弁からも、基礎調査でバニラを通して沖永良部島へ来島された方0.84%、衝撃的な数字ですよね。全く来ていないに等しい。町長も効果が薄いとおっしゃっておりました。
     だがしかし、バニラの安い値段で奄美に訪れることを実現しているというのは、あれは奄振の予算とか入っていますよね。奄美群島全体の予算が恐らく入っていると思うんですけれども、それはもちろん沖永良部、与論、徳之島、喜界島もその予算を分担しているわけですよ、しているわけです。そしてさらに、先ほどお話ししたこのアンケートを実施した奄美群島観光物産協会、こちらの分担金というのも人口割60%、均等割40%となっておりますけれども、全体の予算ちょっと少ないですよね。3,378万円の予算のうち、和泊町が7%に相当する237万4,000円を支出しているわけであります。
     だから、これ我々の和泊町がこれだけ負担していることを考えますと、バニラで奄美大島、今ひとり勝ちの状態なんですよ、口は悪いですけれども、ひとり勝ちの状態。じゃ、これを手をこまねいて見ているかというのは、それはちょっと非常にもったいないし、そうすべきではないと私は強く感じるわけであります。奄美大島ももちろん全力で満足していただこうとやって、リピーターを獲得しようと頑張っているわけですから、奄美大島も頑張る、永良部も頑張るんですけれども、何も対策を打たなければ、もう奄美大島のリピートだけで済んでしまうんです。1万もしないような何千円という格安で東京から来られるわけですから。
     じゃ、その問題点は何なのかと申しますと、バニラに乗っている方、30代、40代が非常に多いということでございます。先ほどのアンケートにもありましたけれども、会社員、勤めている方が多いんですね。これ何を言うかと申しますと、休みをとって休暇の間に来ているわけです。休みもそんなに長く有給がとれるわけではないので、1週間とか休めないと思います。非常にタイトな日程で来ている。そういった中で、先ほど町長もおっしゃいましたけれども、乗り継ぎができないんですね、乗り継ぎができない。これは困った話なんですよ。
     乗り継ぎがうまくできれば、その日のうちに沖永良部入りすることができる。だけど、必ず奄美大島を経由して、そこで1泊しないといけないとなると、行きと帰りで2泊余分になってしまうので、そのタイトな日程の中で旅行をしようとしているこのバニラに乗っている乗客のニーズには全く合わないわけですよね。さらに、運賃が高い。バニラで奄美大島まで東京から来る運賃よりも、同等か、それより下手したら高いような運賃を払って、またさらに離島に行くかといったらなかなか難しいところがあって、やはりこの問題というのはもう私が言うまでもなく、町長初め執行部の皆さんも、もちろんもう共通の認識を持っていることと思います。
     それで、先ほど申しましたように、これを、じゃ、そのまま手をこまねいて見ているのかという話ですよ。予算を出しているわけですから、具体的にもう突拍子もない策ですけれども、何かこういった策は考えられないでしょうかということで、2点提案いたします。
     まず、バニラも、あとJALの先得、早く申し込みをしたら安くなるという、あれにも適用されているんですけれども、需要喚起対策でバニラ等には予算が入っているんです。そのバニラ等の予算が入っているのは、基本的に夏場のオンシーズンではなくてオフシーズンの要は秋口から春にかけての観光オフシーズンに、その予算が投じられているわけですけれども、まずはその予算が投じられているところだけでいいんです、ところだけでいいんですけれども、例えばバニラだとかJALの早割とかで来た方限定の価格設定、通常の奄美から沖永良部、奄美から与論、奄美から徳之島の価格じゃないんですよ、バニラには需要喚起対策の予算が充てられているわけですから、それを引き込むために、やはりこちらにも同じ予算を入れることをしないと、とてもじゃないけれども、引き込めるわけはないと思うんです。だからまずその実現に向けて頑張っていただきたい。
     そしてもう一つは、いつも満席じゃないんですよね。そしたら例えば、そういったバニラで来た方、JALの先得で来た方、つまり需要喚起事業の予算を投入して、奄美大島を訪れた方がさらにその先の離島に行くときに、もし空席があるときにはすごくお得な、あっ、空席がある、これだったら沖永良部に行ってみようじゃないかと思うような価格設定をしてもいいんじゃないかと思うんです。
     そういうちょっと突拍子もないようなことなんですけれども、思い切った施策というものを、ぜひ、これだけ負担をしているんです、奄美群島みんなが負担しているわけですから、奄美大島だけがバニラの効果を受けているわけではなくて、それをぜひ波及させるためにこういった提案をし、さらに会議で提案しましたとかだけじゃなくて、もう町長みずからいろんな国土交通省に行って、JALに行って、JACに行って、バニラに行って、いろんなところに行って、ぜひ声を上げてトップセールスをしていただきたいと思います。そのための予算だったら、もう幾ら計上しても構わないと思います。それでぜひ効果を出していただきたいと思いますけれども、そういった観点について企画課長の意見を伺いたいと思います。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     ただいまの議員のお考えに対しましては、非常に同感でございます。町長ともよくそういった話をするわけでございますが、ただでさえも安いバニラ航空に奄振の予算が需要喚起対策等によって投じられているというのが、非常に、特に離島の三島などにつきましては、そういったことに対して不公平感を抱いているところでございます。
     そういった中で、先ほど0.457%という非常に少ない割合で、バニラに乗ってきた方が沖永良部に来られているということでございますが、365日では何人来ているかと計算いたしますと、500名近く来ているわけでございます。その500名というのが―年間500名ですよ―果たして本当に少ないのかということになるわけですけれども、やはりリピートのことを考えますと、先ほどのすてきな場所として、奄美群島の中でも沖永良部島が負けない魅力を誇っているということからしますと、いつまでもこういった少ない割合が続くのではなくて、徐々に上がっていくのではないかなと、そういった期待感も持っているところでございます。
     先ほどおっしゃったバニラの件につきましては、やはりそういった分科会とか大きな声をしないと届かないところがございますので、今すぐにということはできませんが、やはりそういったことにつきましては、奄美広域事務組合とか県とか、そういったところに声を高らかにして意見を出していきたいと思います。
    ○1番(川畑宏一君)
     今、力強いお考えをいただきました。皆さんわかっているんですよ、もうこの不公平感があって、しかも、なぜバニラの効果が波及しないかの課題もわかっている。もしバニラの効果が波及して、沖永良部にもっとたくさんの観光客、お客様が来ていただいたら、どれだけ経済的効果がでかくて、島の発展にもつながるかということも、みんな理解しております。だからこそみんなが理解している当たり前のことを、先ほど町長のトップセールスと申しましたけれども、ぜひ企画課長も関連各所に毎日のように電話をかけていただいて、おはようと言って、まず何だこいつはと言われるくらいのインパクトを持って取り組んでいただけたらなと思います。
     これは島民の悲願でもあります、観光業者の悲願でもありますし、観光の発展によって島が潤うことにもつながりますし、また、先ほどのアンケートを見ていただいたらわかります、これ実際の旅行者の声ですから、旅行者の声。旅行者が乗り継ぎが不便であったり、値段が高くて、行きたくても行けない奄美のさらに離島ということで、そういう評価が出ているわけですから、そういった実際の利用者の声に応えていくことを、ぜひもっと前向きに力強く進めていただけたらなと思う次第であります。
     今、どちらかというと、航空のダイヤや運賃などといった、ちょっとまた高度な施策の提案をしたところですけれども、もう一点ございます。
     私、鹿屋のとある議員とこの前いろいろと政策論争を交わしたんですけれども、鹿屋も「西郷どん」の効果があるかといったら、ほとんどが鹿児島市を中心として、薩摩半島や霧島のほうに「西郷どん」のロケ地とか、いろいろと名所というのがたくさんあって、そっちにどんどんお客様をとられていて、自分たちのところには波及効果が来ていないというような、似たような考えを持っております。
     そういった中で、じゃ、どうしたら、それ一緒だねと。大島郡の奄美大島以外の離島にお客様を誘致できていないのと全く一緒だけれども、どうしたもんかねといろいろ話をしていた中で出てきたのが、待っていてもだめだと。そういう飛行機の施策とかはもちろんなんですけれども、呼び込む努力をし、さらに奄美大島や鹿児島に一度来た人をそのまま来てもらうというのは、先ほど申しましたようにタイトな日程なので至難のわざなんですよね。
     じゃ、どうしたらいいかというと、2回目を狙うわけです。1回奄美大島に来て、その人は次帰るかもしれないんですけれども、バニラはまだ安いわけですから、また奄美に来るわけですよね。そのときに、沖永良部に行ってみようというようなことができないか。それはどうした施策が考えられるかということで、我々話した中では、単純なんですけれども、奄美大島の中の人が集まる場所に永良部村みたいなものをつくるんですよ。これは物産を置くとかそんな単純なレベルではなくて、例えば沖永良部のケイビングの画像、あとは観光名所に行った画像、あとダイビングの画像、そういったものを、今は360度きれいに撮れるようなカメラがありますよね、ああいったもので撮影したようなものを3Dで見えるようなものなどをして、視覚的に、聴覚的に、奄美大島にいながら、ああ、沖永良部に行ってみたいなと。そして、そこにさらに、それを見て、ああ行きたいな次は行こうかと話しているところに、ちゃんとそこにホテルやレンタカーの案内があって、何ならそこでホテルやレンタカーの手続までできてしまうと、もう次の旅行の段取りをここでさせてしまおうというような永良部村をぜひ奄美大島につくれないか、そういった意見が出たわけであります。
     この場所を、じゃ、どうするかといったら、なかなか新しいハードをつくるというのは難しいんですけれども、それに奄美パークを活用できないかと。奄美パークの中には既に各離島の企画展みたいなものがありますけれども、もうずっと使っているもので、本当に島の紹介といったもので、こういった永良部に行ってみたい、喜界に行ってみたい、徳之島行きたい、与論行きたいというような、ちょっと魅力的には欠けるんじゃないかなと私は思っていまして、ぜひ奄美パークの利用促進にもつながりますから、奄美パークと、あと沖永良部だけじゃなくて、各島の自治体と一体となって、奄美大島に2度目を狙う永良部村、与論村、喜界村、徳之島村、こういったものをつくっていけないかということをお願いしたいと思いますけれども、企画課長、ご意見をお聞かせください。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     確かに、2回目を狙う、いい提案かなと考えております。そして、永良部村の設置、これもそういったスペースがあって、果たして可能かどうかわかりませんが、検討してみる価値はあるのかなと思います。そして、沖永良部島というのは、先ほどもすてきな場所ということで非常にポイントが多く上げられていますが、やはりケイビング、ダイビング、そういったものは、沖永良部島はほかの島にはかなわないようなものを持っております。
     最近はグーグルマップというのがありまして、ただ平面的なものではなくて、先ほど議員がおっしゃったように、360度撮影できて、動画までそこに盛り込める、そういったものがございます。そしてまた、宿泊施設もそのマップに載せまして、宿泊施設の中までのぞけるようなものも、グーグルマップを活用してできるのがあると聞いております。景色がよかったり、そういったよいものについては、すぐ10万回のヒットとかするようでございます。そういったものもまた、安くで活用できますので、検討していきたいなと考えております。
    ○1番(川畑宏一君)
     非常に前向きなご意見をいただきました。グーグルの活用なども含めて最先端の技術、また、さまざまな情報を取り入れながら、ぜひ進めていただきたいなと思います。
     続いて、先ほど町長の答弁でもございました沖縄観光コンベンションビューローへの参加。与論島はずっと昔から、はるか前からこれに参加していて、準会員として参加していて、もう沖縄へのプロモーションをすごい積極的に行っていることによって、もう今、観光マップや観光ガイドを見ても、鹿児島県でありながら沖縄の離島として取り扱われているようなところがあって、非常に成果を上げております。
     沖縄というのは、バニラも確かに便利なんですけれども、沖縄にたくさん来るLCCや格安の飛行機というのは、もう全然数が違います。さらに、アジア各地からの直行便、国際線もございますから、この沖縄のアイランドホッピング便を活用することによって、インバウンドの取り込みなどにも大きくつながると思いますから、ぜひこちらも積極的に、観光協会ももちろん自助努力して頑張ってまいりますけれども、行政としてもその部分に関して、必要とあらば強力な後押しを、支援をいただけるよう要請いたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     今、川畑議員、要請で終わろうとしておりましたけれども、飛行機のLCCなど奄美空港からの乗り継ぎ便については、沖永良部や与論は1便しかなくて、徳之島や喜界は複数便あるものですから、うまく時間が合うとつなげる可能性があります。今、私どもが期待しているのは、ホッピングルート、いわゆる沖縄線をどう時間を結んでいくかということになりますけれども、どうしてもLCC、格安で成田、東京から来るお客さんとのここへの飛行機の時間帯が全く合わないということで、非常にこれをJACや飛行機会社、空港会社などにも要請をしながら、広域でもいろいろ時間帯の調整というものについては、要望しているところですが、私どもの力不足かもしれませんが、実現がかなっていないところでございます。
     今後、沖縄便、それから奄美便、鹿児島便、いろいろルートとして3つのルートがあるわけですが、どれを使ったほうが有効かというと、やはりせっかく来ても1泊することでは旅費がかさむわけですので、どうしてもその日に永良部まで来られるような環境をつくっていかないとというと、なかなか難しいかなということで、今、沖縄便だと、東京から午前中に来ると可能性があるわけで、奄美に午前中に来ると、また10時ごろまでに来るとまた可能性があるということでございますが、そういうつなげる時間帯を強力に要請をしていかないといけないのかな、そのように思っております。
     今、先ほどから川畑議員が提案をしているものについては、本町だけで考えるものではないし、観光協会、知名町とも一体になって訴えていかないと、なかなか声が小さくなる。喜界、徳之島については複数便あるもんですから、必要性を今感じていないところもあるかと、そのように思いますので、これは永良部の問題として、12市町村と一緒になって取り組んでいかなといけない部分がありますが、やはり永良部は永良部として一体になって取り組んでいかなければいけない、そして、観光協会にも大きな支援をしながら、この問題の解決に向けて取り組んでいかなければいけないと、そのように思っているところでございます。
    ○1番(川畑宏一君)
     町長のおっしゃるとおり、行政だけではなく、民間だけではなく、みんなが一体となって取り組んでまいりたいと、私も決意を新たにしたところでございます。ぜひ力を合わせて、現時点では夢のような施策ですけれども、必ず実現するという強い意思を持って、皆で知恵を出し合いながら頑張ってまいりましょう。
     続きまして、ちょっと時間が押してまいりましたので、早くいきたいと思いますけれども、ごみ対策についてです。
     私がごみ対策を取り上げたきっかけとなったのは、一つは、我々仲間うちで4年前から月1回の清掃活動を行っているんです。それはビーチであったり、街角であったり、ずっとしているんですけれども、なかなかごみが減らない、どうしたらいいものかと。そして、昨年から私、観光に対する影響ということも鑑みまして、ビーチクリーンをもっと積極的にやっていく方法はないか、ボランティアの機運を醸成させていくことは大事だけれども、それだけじゃなくて、もう行政としての取り組みが必要だと、そういったお話もさせていただきました。
     そういった中で、最近、民間のボランティアの取り組みもどんどん加速してまいりまして、その中で子供たちが大分活躍していると。お隣の知名町ですけれども、うじじきれい団といって、子供たち姉妹が毎朝ウジジ浜をきれいにして、もうどんどんきれいになって、ずっと続けていますから、最初ごみだらけだったのが、今、すごいきれいになりました。それを聞いて、これはサンサンテレビや新聞でも報道されていますから、お名前も出していいかなと思いますけれども、オオフクカンジ君、毎朝通学路をきれいにしていると。そして、私もそれにこの前同行させてもらったんですけれども、毎日拾っているのにたばこのポイ捨てがなくならないんですよね。ひどいのだと、目の前でポイ捨てされるらしいんです、拾っている目の前で。
     それで、毎日掃除しているような子供たちがどんどん大人に負けじとふえてきているんですけれども、その子供たちはどんな気持ちでそのポイ捨てに直面しているのだろうかと、子供たちに実際に声を聞きました。この子供たちと、あとスポーツごみ拾いに参加しているような子供たちに。そしたら、もちろん喜んで拾っているわけではないんですよ、ごみ拾いという行為そのものが楽しくて拾っているわけではない。やっぱり子供たちも頭にきているんですよね。拾っても拾っても、何でこんなにポイ捨てがなくならないんだろう。なぜこんなに拾っても拾っても、海にはごみがたくさんあるんだろうと。
     こういった子供たちがどんどんふえてきているからこそ、私は、これは今取り上げなければいけない状況だなと感じ、なぜかというと、沖永良部は子供が減ってきている、人口が減少してきている。今、教育の中でも、小・中・高と、工夫していただいているんですけれども、その中で永良部を好きになろうということに取り組んでいると思うんです。永良部を好きになって、将来、島のために島に帰ってきて、島でいろいろやってみたい、そういった機運を今高めようとしているときに、果たして子供たちが、尊敬できない大人ですよ、自分が一生懸命拾っているのにそれをまた捨てていく尊敬できない大人がたくさんいるこの島を誇りに思って、いつか島に帰ってこようかと、そう感じるものでしょうか。私はそうではないと思います。
     そして、先ほど来申し上げているように、観光客が胸躍らせて沖永良部、メディアにたくさん取り上げられていますから、どんなところだろうと来てみたら、現実は汚れている、がっかりしている。だから、先ほど答弁でもございました。これは確かに個人のモラルの問題なんですよ、モラルの問題。捨てる人が悪いですし、それをやめてもらうのが先決なんですけれども、ただしかし、もう実際そうやって実害が出ている。子供たちが島を好きにならなくて、将来帰ってこなくなれば、ますます過疎化が進むでしょう。そして、観光客がまたそこでがっかりして来なくなる。これらのことはまちの将来の経済的、人口的、いろんな問題でまちの将来につながってくることだと思っております。
     だからこそ、個人の問題で片づけずに、私もこの議会の場で取り上げるべきものなのかというのは非常に迷ったんですけれども、これは個人だけではなく、行政、議会も含めてみんなで立ち上がって取り組むべき問題じゃないかなと感じて、この問題を取り上げさせていただきました。
     先ほど答弁でもございました、ポイ捨て等防止条例については、ちょっと検討して推進を図っていくということでうれしく思います。私も確かにポイ捨て防止条例というのは、本当は罰則をやってやめてもらうというのは順番としてはおかしいんじゃないかなと思うんですけれども、ただ、これを罰則と感じるかどうか、ポイ捨て防止条例で、ポイ捨てというのは現行犯じゃないと捕まえられないわけですから、なかなか効果が上がっていない自治体もたくさんあるんですよ、たくさんある。
     そういった中で、いろいろホームページで探してみますと、札幌市が、ホームページを開いてみますと、ポイ捨てとか犬のふんとか、あと歩きたばこに対して過料をつけているんですけれども、実績が載っているんです、10年ほど前から条例に基づいて。ポイ捨てを結構取り締まって、毎年100件以上のポイ捨ての取り締まり、罰則対象者がいるということで、ちょっと電話して聞いてみたんですけれども、3名監視員をつけているということでした、重点区域に関してです。これは、もちろん人件費がかかっています、3名ということですので大体600万円くらいですかと、臨時職員ですので、聞いてみたら、そのとおりだと。そういうふうにお話しいただいたんですけれども、知名町がポイ捨て条例を23年から施行しているんですけれども、実際、今、罰則の対象となった方はいなくて、ほとんど形だけの条例になってしまっているんですけれども、そういった取り組みをしながら、ポイ捨てしてしまった方も一度やっぱり罰金の対象になってしまって、やった方というのはやっぱり少なくて抑止効果につながっているんだと。そしてまた、啓発効果にもつながっているんだということで伺いました。
     だから、あくまでも罰するというわけではなくて、捨てている方への啓発の一環として、これは進めていただきたいなと思います。
     そして、やはり大事なのは、啓発であるわけですね。先ほど答弁でも、サンサンテレビや防災無線、看板等で啓発していくということでしたけれども、それは今までもしていることですね。具体的にどのような啓発を検討しておられますでしょうか。町民支援課長にお尋ねいたします。
    ○町民支援課長(東 敏仁君)
     ただいま川畑議員がおっしゃったようなことは、今実際、町民支援課としては取り組んでおります。まず、私が考えるのは、和泊町の総合振興計画の基本理念、自助・共助・公助、この精神で共生・協働のまちづくりをしていこうと、これをもとに今、和泊町の行政は町民と一体となって取り組んでいます。
     まず初めに、自助です。先ほどおっしゃるように、オオフク親子、あるいは先ほど言った知名の海岸清掃、そういうふうにまず自分たちで取り組む。
     そこがあって、そして、共助。これは地域、今、みどりサークル等行っております、地域で年に3回、4回ほどやる、そういう取り組み、それも本当に非常に大事であります。そういう中で、やはりごみのポイ捨てはだめだよねと、ここはみんなで、自分のまちは自分で守ろうと、そういう精神の中でやっていくという、本当におっしゃっているとおりだと思います。
     町としましても、先ほど町長がおっしゃったように、答弁したように、毎月、沖永良部管理衛生組合と各月でごみのポイ捨てあるいはごみの仕分け、不法投棄、そういったことのサンサンテレビの放送等を利用してやっていくということと、そして、前、平成18年から26年までは、パトロール車による監視員がいまして、これは補助事業があるときには100万ほどの助成をもらっていたんですけれども、それ以外は町単で取り組んでいたと。26年までやったときに、今、係に伺いますと、大分不法投棄がなくなったということで、国の補助金もなくなったということで、監視員というシステムを、制度を置いておりませんけれども、今言うように、やはり公助ということで、町としても、もし取り組むというような機運、そういうのがありましたら、そこも考えていきたいなと思っております。
     以上です。
    ○1番(川畑宏一君)
     同じ思いを持ってこの問題に取り組んでいることがわかり、非常に頼もしく思う次第でございます。啓発に関しては、ちょっと私からちょっとしたアイデアです。
     ネットで検索してみますと、やはり捨てようとする気持ちをとどめさせるところに働きかける必要があるということで、あとは、おもしろく捨てる。これはどういうことかというと、世の中のいろんなニュースとか、あとは町のことについてたばこを入れることによって、たばこの数で投票ができるような灰皿というのがあるらしいです。この問題をどう思いますかといって、それで意見を反映できたりだとか、あとは、そもそも捨てさせないということで、観光名所にある、よくごみが捨てられるような場所のベンチなどに座って、離れようとしたときに、ごみはちゃんと持ち帰ってくださいねと音声でガイダンスするようなベンチ、そういったものも最近あるようでございます。
     そして、そういったものにあわせて、私はもう画一的な全国どこにでもあるような看板、テレビ、防災無線の啓発だとなかなかちょっと難しいんじゃないかと。やっぱりこの地元に根差した人の起用とか、そういったものがあるとおもしろいんじゃないかと。例えば、ポイ捨てだけじゃなくて、ペットボトルの分別とかああいうのも、ペットボトルを分別していないがために、シルバー人材センターの方を活用して、クリーンセンターにおいて分別しているようですけれども、約65万円の人件費がその分別のためにかかっているわけです。これもしみんながちゃんと分別していたらかからないような費用なんですけれども、こういった余計なお金がかかってしまうわけですよね。
     そしたら、例えば、孫を思うおじいちゃん、おばあちゃんの気持ち、子を思うお父さん、お母さんの気持ちをくすぐるようなCMということで、例えばサンサンテレビとタイアップして、お孫さんが「おじいちゃん、これ分別できてないよ、これやってね」とか言って、訴えかけるようなCMであるとか、あとは、地元の人を活用する、モデルではなくて。例えば、名物の怖いおじちゃんというのも、和泊町にも何人かいらっしゃいますよね。そういうおじちゃんがポスターの中でにらみをきかせながら、「ポイ捨ていかん、ポイ捨てしたらわしが許さん」みたいなことを、サンサンテレビやポスターで訴えかける。
     また、先ほど子供がごみを拾っていると話したんですけれども、ヤーシチ公園、あちらこの前、各課紹介のときに町民支援課の担当者が、ごみがたくさん落ちているので持って帰るようにとお願いしながらそこの場面を映したんですけれども、私もあそこは前から気になっておりまして、あれは明らかに子供が捨てているお菓子のごみなんですよね。だから、子供もごみを捨てているというのはわかっていますから、じゃ、そうした公園のところに、例えば担任の先生とか校長先生でもいい、学校の怖い先生の顔を映して、先生が「ちゃんと持って帰ろうよ」みたいな訴えかけるような啓発、そういったおもしろく取り組めるような啓発のポスターや、サンサンテレビとタイアップして番組をつくっていけたらなというのが提案の一つです。
     もう一つは、これ、根気強くやらないといけないんです。防災無線で1週間流しました、1カ月流しましたからといってできる問題ではないんです。たばこの例で、皆さん、考えてみてください。昔、家の中で皆さんたばこ吸われましたよね。受動喫煙という言葉が出てきてからだんだん、かかあ天下の家は昔からだったかもしれないですけれども、旦那さんが権限を持っているおうちでさえ、今では外でたばこを吸うように家庭でもなっていると思います。思い起こしてみますと、私が小学生のころというのは、先生はそれぞれの教室の机に灰皿があって、教室でたばこを吸っていたんですよね。中学校になると、花壇の縁石のところに腰かけて先生と談笑するんですけれども、そのときも生徒と談笑しながら先生はたばこを吸っていた記憶があるんですよ。これ、今だったら、もうとてもじゃないですけれども、考えられない話なんですよね。
     だから、当初は受動喫煙という問題が出てきたときに、最初は皆さん反発していたと思うんですけれども、根気強く根気強くずっと啓発していくことで、こうやって社会全体が変わっていくというのは、たばこの面で私は確認することができましたので、先ほどのおもしろい工夫を取り込んだ啓発と、あとは、そういった根気強い行政・民間一体となった取り組みを期待したいなと思いますけれども、町民支援課長のご意見をお聞かせください。
    ○町民支援課長(東 敏仁君)
     ありがたい提言ありがとうございます。
     サンサンテレビ等の放送と、先ほども月に1回と言いましたけれども、これも1週間程度なんです。それ以降は、また町民から長いとか苦情が来るんですよね。無線放送も、なかなか週に2回とか3回ぐらいしないと、自分らはやってないのにというような、そういうものもありますので、その辺は、やはり町民の心理を私たちも勉強しながらやっていきたいと思います。
     それと、ビデオかCM撮影については、ぜひ川畑議員、ご出演をよろしく、多分すると思います。これもすみません、前向きに検討させてください。
    ○1番(川畑宏一君)
     苦情があったということもありましたけれども、そこはおもしろくして対処できるものかなと。どういったものだったら町民がおもしろく聞いてくれて、それが心に響くかという心理的なものを今おっしゃってくださいました。そういうところにも働きかけながら、根気強くやってまいりたいと思います。
     あと、今お話ししたビーチクリーンの件、たばこや缶のポイ捨ての件、あと分別の件、あと犬のふんもたくさん捨てられているんです。こういったものを、今後、条例を検討していくということでしたけれども、もし条例でもなかなか厳しいところがあるんであれば、それをもう清掃員などを使って徹底的にきれいにしていく、人件費はかかりますけれども。
     きれいにしていって、その人件費をもう町独自の目的税で僕は課税してもいいと思っています。そうすることによって、余計なポイ捨てをしなければ、犬のふんを放置しなければ、ほんのちょっとした一人ひとりの心がけで解決するようなことが放置されてしまって、それに予算が投じられている、一人ひとりの負担がふえているということを知らしめて、啓発していくことも、すぐには必要ではないです、もし条例とかをやって、この啓発などもやっていって、それでも難しいのであれば、検討してよいのではないかなと思いますので、これはあくまでも一つの検討として考えていただけたらなと思います。
     それでは、続いて最後、住民サービスの向上についてでございます。
     昨年、私、同じような質問をさせていただいたんですけれども、ちょっと残念に思うのは、同じような答弁が戻ってきていて、あと、どういった課題を持っているかという部分も、課題は自分で見つけていくものだということで、町全体として、執行部全体として、その課題をいまいち認識できていないのかなと思う部分があって、確かに町民も一人ひとり、人にその人ができていないことを指摘するというのは、なかなか、おまえもできているのかということもありますし、あと、やっぱり人間ですから嫌われたくないものですから、心苦しくて言えないものもあると思うんです。
     だがしかし、我々議員ですから、そういう情報がたくさん集まってきますので、そういったものをちょっとご紹介させていただきたいなと思いますけれども、たくさんある中でちょっとかいつまんでお話ししますね。
     まず、1つが、いろいろ要望や相談に行っている、そうしたときに、「ああ、これはちょっと今わからないので、調べてから後でご連絡します」といったことで、その後、全く返答がない。これ、非常に多いです。調べてから何も返答がないですね。
     さらには、例えばいろんなサービスとかでできていない部分があって、電話をする。そしたら、「確認してからすぐやります」と言って、言ったにもかかわらずできていなくて、「まだなんですか」と電話したら、「あっ、すぐやりますから」と言って、「まだできてなくて」と言って、3度、4度住民が声をかけて、しびれを切らして私のところに連絡が来て、私が議会で取り上げた後、改善された件もございました。
     あと、ひどいと、例えば、その要望をします。担当者が次かわってしまうんです。その担当者にも要望しているんです。また担当者がかわってしまって、それで、どうしたらいいんだと。それで、私のところへ来た例もございます。こういった担当がかわってもかわっても改善されないという例は、1件や2件じゃないんですよ。本当に大小含めると割とたくさんあって、どうなっているんだというお叱りをいただいております。
     あと、サービスのスピード。先ほど迅速性、正確性とございましたけれども、例えば、ちょっと具体的に言うと、減免申請を出しているけれども、なかなかそれが受理されず、いつまでも料金が課金されてしまう。あと、各種子ども医療費などの還付金が、もう期日が過ぎているのになかなか入らないじゃないか。あと、これは何のサービスかわかんないですけれども、納付書が来ないのに、だから納付書が来ないから支払いようがないのに、サービスが勝手に停止されるとか。あとは、これは役場が取引している事業所、末端は個人ですね。仕事をお願いして、それの対価を支払わないといけないようなケースは多々あると思うんですけれども、そういった場合に、なぜかその使用料、料金等、あとは報酬等がなかなか振り込まれないといったような声をたくさん聞きます。
     これは、私が議員になってから聞いていることでございますので、今は改善されていることももちろんございます。例えば、子ども医療費の支払いに関して、昨年私はいろいろ支払いが遅かったり、滞っているということで申し上げましたけれども、いろいろ役場のほうでも対策を打っていただいたようで、4月以降非常にスムーズだということで、逆によくなったとお褒めの言葉をいただいております。そういったしっかりと取り組んでいるところもしっかりと認識しておりますので、そういった面もまた励みにしていただけたらなと思います。
     あと、最後、挨拶がない。こちらが挨拶しても、挨拶を返してこない。目が合っても挨拶しない。自分の前を通るんだけれども、挨拶しないとか、そういった声をいただいています。それに対して一つずつ、じゃ、どうやったら改善できるかというところを、私、ちょっと提言したいと思います。
     まず、最初の、要望しているが応答がないとか、なかなか解決されない、こういった面は何が問題かというと、私が考えるのは、1つは、情報共有がうまくいっていない。情報伝達、これは担当者から各課の上司に上がっていないんですよ。だから、問題になって初めて、我々が言って初めて、あと町民が直接怒って意見を言いに行って、初めて課長がその事態を知るということが多々ある。しっかり伝わっていない。責任をとるのは誰ですか。最終的には町長ですよね、最終的には、何かあったときには。自分で責任とれない人がそれを上に上げていかないというのは、これは組織として、もう情報共有が全くなっていないあかしだと思いますので、この点は迅速にやっていただきたい。
     そして次は、過剰なセクショナリズム。部署ごとの、これはここまではこの部署のことだという、これはほかの課のことだよという、そういうことが強過ぎる。我々が行ってもあるんです。「こういうことをお願いできないですか」、「これは何々課の仕事だからそっちに行って聞いてくれる」と。議会で町民の要望を直接訴えようとしている我々にもそういった対応をするわけですから、一町民が訪れたときには、もちろんそういった対応をしているんだろうなと思わざるを得ないところであります。
     よく町民が何か会合のときとか飲み会で、自分の地域の役場職員に会ったりして、これこれどうなのと言ったら、もちろん担当じゃなかったらわかんないときもあるんです。ただその方は、調べて、ほかの課のことでも調べてから伝えたらいいじゃないですか、「ああ、ごめん。それ何々課のことだから、誰々に聞いて」と言われるらしいですよ。そんな不親切なことがあるのかなと。皆さんはその課の所属であるんですけれども、和泊町という自治体の中の行政という一つの組織の中の一員であるわけですから、こういった余計なセクショナリズムというのは要らないんじゃないかなと感じております。
     そしてもう一つ、マネジメントが不足しているんじゃないかと。和泊町は昔から言われているんですけれども、非常に施策の提案、その実現力など、個々の力というのは非常にすばらしいものがあると。これは島外に行ってもそういったことを耳にします。つまり、プレーヤーとしての資質は非常に高いものがあるんですけれども、これ、管理職の皆様には耳が痛いことだと思うんですけれども、しっかりと皆様の課の部下をマネジメントできていますか。しっかりと皆様の課員の仕事、先ほど申しました還付金が期限までに支払われない、そういった細かなところまで、それは町民が待っているんですよ。そういった細かなところをちゃんとケアするように、ちゃんと把握されていますかと。
     そして、もう一つ、考え方がプロダクトアウトになっておりませんかと。プロダクトアウト、わかりますか。これは民間の言葉なんですけれども、プロダクト、生産者側の考えで製品をつくることをプロダクトアウトと言います。製品やサービスをつくることを。これの逆がマーケットインと言います。今、民間では、自分たちが売りたいもの、提供したいサービスじゃないんです。市場が何を求めているか、どんなサービスがほしいか、製品がほしいかを考えた視点に立ってやれと常々言われているのが、これが民間の常識なんですよ。
     私が先ほど申し上げた町民からのご意見をいただくと、完全に皆様の考え方はプロダクトアウトになっているとしか言いようがないと、こういった認識を持つわけでございますけれども、これに対して3点要望いたします、いいですか。
     1点目が、1つは、これは情報共有にもなると思うんですけれども、皆さんの課の中で日報を書かせている課がありますか。あったら挙手願いたいんですけれども、ないですか。これだけの組織ですから、個人が言葉の伝達だけだと、皆さん忙しいですから、いたりいなかったりもしますから、やっぱり書面として残すものがあって、その統一基準があって、情報伝達ができるものは必要と思っております。
     だから、例えば、日報というのは予実管理も含まれるんですよ。必ずこの月末までに、この週末までに処理しないといけないものというのは、必ず皆さんスケジュールがあって進めていると思うんですけれども、そしたら、その中で必ず、だったらそれを実現するためにはきょうやらないといけないことというのを、しっかりと上まで把握していいただく。そしてさらに、町民からの要望があったときそれを自分だけでとめないでみんなに知ってもらう、そういったものを書き込むようなフォーマット。これは時間がかかったら大変なんです。だから、日報と言いましたけれども、A4の中に1週間分のスケジュールを書き込めるような簡単なものでいいです。その中に必ずやらないといけないこと、伝えないといけないことを、必ず上司が日報を確認すると。
     そして、それに基づいて、朝礼を毎日行ってほしいです、毎日。今、週1朝礼を行っている課がほとんどだと聞いております。これはなぜ毎日かというと、いろんな仕事があって、毎日これを何件こなさなければいけないというのは、それぞれの職員がわかっているんです。だがしかし、わかりますよね、イレギュラーなことはたくさんあるんです。これをやろうと思っていたのに、ほかのことが舞い込んでできなかった。そうしたときにそのイレギュラーを、その人というのは毎日一生懸命かつかつで仕事していますから、それをリカバリーできないまま1週間、1カ月たってしまう。1週間後にこれだけ進捗ができていませんでしたと言われても、そんなのもうリカバリーできないんです。それがどうなるかというと、町民へのサービスの停滞につながってしまって、直接つながるわけです。
     じゃ、どうしたらいいか。この日報をもとにして情報共有をし、毎日朝礼を日報をもとにするんです。そうすることによって、例えばAさんがきのう本来ならやるべきことが滞っていたとしましょう。そこを課長が調整したらいいんですよ。みんなで、きのうまでこういう事情があって、この業務が進んでいない。だけど、そこは、これは町民の生活に直接つながるところだ、遅れは許されないと。だから何とかちょっとみんなでカバーしていこうぜというような共有ができるんじゃないかと。だから朝礼は毎日です。
     さらに、課長会、今、月1ですよね。これだけ目まぐるしく世の中が変わっている中で、多岐にわたる専門分野を持っている課長会が月1の情報共有で足りるのかなと、私は疑問に思っております。よく民間でこれだけの規模の会社でよくやるのは、まず幹部会といって、部長クラスが朝10分程度朝礼をするんです。その後、各自分の部署に行って、朝礼をするんです。だけど、いきなり毎日管理職である忙しい課長の皆さんを拘束するのはなかなか難しいと思いますから、まずは週1やっていただきたい。
     この中で議論していただきたいのが、これ課長会、どんな話をしているかわかりません。だけど日々上がってくるのをその都度共有してほしいんです、課が違っても。こういう案件が上がってきたけれども、どうしよう。はたまた、これだけプロフェッショナルの方々がそろっているんですよ。だから、自分の課の今こういうことを検討しているんだけれどもというのを、みんなでアイデア出し合ったらいいじゃないですか。やはり自分の課だけでやろうとしたら考え方も偏ってきますし、硬直してくる部分もある。だがしかし、いろんな経験を踏まえて、いろんな部署を見てきて、いろんな方とかかわり合ってきたこの幹部の課長の皆さんが勢ぞろいするこの場を、そういった情報共有、アイデアの場に利用、活用しないのは、私は非常にもったいないと思います。
     ぜひ今言った日報管理、それをもとに朝礼をして、課長会、その課長会や朝礼もだらだらしてしまったらだんだん嫌になってやらなくなってしまうので、本当に要点をついて簡潔にそういう仕組みをつくって、1人10秒くらいでいいと思います。「はい、はい、川畑宏一です。今日は、これこれやります。きのう町民の皆様からこういったご要望をいただきました。これについて解決のアドバイスをください」みたいな感じのを全員やっていくんです。それで、情報共有していただきたいと思いますけれども、これに関して、これは町長からいただけますか、お願いします。
    ○町長(伊地知実利君)
     川畑議員からいろいろな、本町の職員の取り組みについて言われました。非常に今のようなのが、かねてから私のほうからも指摘をしているところでございますが、きょう川畑議員から聞きまして、大変残念でありました。
     4月1日の年度初め、それから仕事納めの式、初めの式、各課長会、いろんな場面で先ほど川畑議員が言われておりますようなことについては、逐一課の職員に徹底をしてほしいということをお願いしてきましたけれども、このような声を聞きますと、まだまだ私の指導力不足かなと、それを感じたところでございまして、今後も、今ご提案をいただきましたもろもろについて、再度課長会などにも十分に取り上げて、職員の指導、資質向上については努めていかないといけないのかなと思って、今まで取り組んできたつもりでありましたけれども、全くそれができていなかったということは非常に私の力不足かなと感じたところでございます。
     当然、課においては報・連・相というのを口酸っぱく言っているところでございます。それを、先ほどから言われておりますように、課の職員の共有、一つのものについて共有するということは非常に重要なことでございますので、ただ一課だけでの共有じゃなくして、全体が一つのものに視点を置いてどう取り組んでいくか、町民のために私どもは何をすべきかということを常に考えて行動しましょうということは言ってきましたけれども、いまだに今指摘をされますと、全く今まで言ってきたのは何だったかなというふうに残念ですが、ただ気を取り直して、この件については再度課長のほうに今川畑議員の要望については聞いていただきましたので、それを課に持ち帰って、再度職員の指導、あり方について研さんを積んでいきたいと、そのように思っております。
     そして、各課の連絡会みたいな、毎朝している課もあります。それが課長だけじゃなくして、一人ひとり課の職員がきょうはこういうことがあると、きのうはこういうことがあったという報告をしながら、その担当の事務について共有するということをやっている課もございます。それは今後、毎日でもそういう会ができるような時間を設けるように、また各課を指導してまいりたいということを再認識いたしましたので、今ご指摘のことについては強力に推進してまいりたいと、そのように思っております。
    ○1番(川畑宏一君)
     町長から大変心強い、力強い推進の言葉をいただきました。
     町が提供するサービスというものが、本当であれば、社会人ですから自分が与えられた仕事は何が何でも終わらすんだと、それはもちろん前提です。もちろん前提なんですけれども、先ほど申しましたように、イレギュラーがあったりとかいろんな事象に対応していかないといけないのが行政の職員の皆様の仕事でありますから、いろんな対応できないことが出てくる、それを組織力でカバーしていくのが組織のマネジメントでございます。その組織のマネジメントというものをいま一度見直して、私が先ほど提案した件も直接はなかったですけれども、ぜひ前向きに検討していただきたいと。
     そして、2つ目の町民の生活に直結するようなサービスの迅速性といったものに関して、例えば若い子育て世代、今、医療費の問題に関してはすごくスムーズになったということで町民は喜んでおりますけれども、これは若い子育て世代は、非常に生活厳しい中でも子供を産み育てていく喜びを持って子供を育てていこうとしているわけですから、そういった人たちにもともとちゃんとある制度でお金が支払われるのがおくれるということは、非常に生活を苦しくしてしまうわけであります。
     また、民間業者に対する支払いの遅延です。これもちょこちょこ聞くんですけれども。これ、民間業者というのは本当に余裕があるわけじゃないんです。本当に厳しい中で資金繰り、資金繰りして、我々も商工会の一員ですけれども、経営者というのは全くお金の余裕がないんです。だけど、従業員にはまずは給料を必ず支払っていくという責任を持っていますから、その中で、自分たちの給料はおくらせてでも、もしくはもらえないときもある。そんな中でも何とか資金繰りをしてやっていこうとしているのが民間なんです。
     あと、減免も、生活がやはり何かしらの理由で苦しいから減免の申請をしているわけで、それなのに要は利用料の催促が来るということは、それだけその方の生活を圧迫しているわけで、皆様、これ厳しい言い方ですけれども、民間と行政で違うことがあって、これを本当に理解していただきたいんですけれども、民間はその支払いが来ないことによってすごくダメージを受けるんです、次の支払いもできない。だけど、皆さんは、考えてください、その支払いを滞納させた担当の方というのは必ず給料いただいていますよね、その月に。生活に直結する民間に対して、皆様は生活に直結しないんですよ。
     だからこそ、危機意識をふだんから持って取り組んでいただかないと、民間と行政との気持ちの乖離というのはどんどん進んでいってしまうんじゃないかと危惧しておりますので、そういった点は、会計課のルールだと週2回か3回かは出金できるわけですよね。ちゃんと印鑑押して持っていけば。だからそれを持っていけばできるものを、なぜか引き出しにしまって、勝手に期限をつけて後から出すような方もいるようですけれども、そういったものは住民の生活に直結するというのをいつも念頭に置いて、なるべく早く、予算を組まなければいけないものは別として、なるべく早くやっていくようにちょっと仕組みを見直していただけたらなと、これは要請でございます。
     最後に、挨拶がない。しない方もいるらしいですね、挨拶しない。あと目が合ってしない。町民がこういって各課に行って、こんにちはと言って、挨拶する方ももちろんたくさんいるんです。でも、奥のほうで目が合っているのにしないという方がいて、やっぱりそれはちょっとどうなのかなと思います。
     皆様、いろいろそれぞれ専門性の高い仕事をされて、町民に住民サービスを行っていますけれども、笑顔や明るい対応、わかりやすい対応、そういったものが大事なサービスだということは皆さん理解しておられますよね、そこは間違いないですよね、大丈夫ですか、皆さん。大丈夫ですか。わかっていらっしゃると思います。職員研修の資料を見ましたけれども、その中にもありました。皆様が推進する施策やハードの整備といった物理的なサービスだけじゃなくて、笑顔で気持ちよく、身だしなみ、思いやり、わかりやすい説明、こういった情緒的サービスといいますけれども、こういったサービスも皆様の重要な責務の一つですから、それを念頭に置いて、私、以前にも気持ちよい挨拶をぜひ皆さんに推進してくださいとお話ししたことがあります。その中でも結構変わったんです。総務課長も結構こわもてですけれども、本当ににこっと挨拶していただけますし、僕が一番印象的な土木課長、清良課長ですね。すごく何か僕が言ったので変わったというのはちょっと申しわけないんですけれども、すごく今までにも増して、すごい爽やかな挨拶を返していただけるようになって、職員の皆様でもそういう方ふえているんです。
     ただしかし、そのよくなった方というのは、もともとよかった方がさらによくなっているんです。私がこの方に挨拶をもうちょっと頑張ってほしかったなという方は、残念ながら変わっていないのが現状なんです。だからこそ、できている人とできていない人の差が広がって、余計によく見えなくなってしまっているという声も町民からいただいております。
     だから、気持ちよい挨拶をすることによって、町民もうれしい、そして挨拶している自分も笑顔で挨拶することによって、何か嫌なことがあったりしてもテンションが高くなっていくんです。さらに、職場でもいろんな難しい仕事を抱えていて、暗い方がいたりしたときに、そういった人たちの職場の雰囲気もよくなる、町民にもメリットがある、自分自身にもメリットがある、職場にもメリットがある。そうして、お互いに意見を言いやすい、気持ちいい関係になれば、いろんな意見が出て、町政というのがすごく前向きに前進していくんじゃないかなと感じております。
     新庁舎ができます。新庁舎オープンですからこそ、そういった笑顔の元気よい挨拶の対応、覇気がある、そういったものがひしひしと伝わってきますから、決して建物だけだなと言われないように、皆様の底力をもって、行政の職員というのは厳しい試験を乗り越えてきた非常に優秀な集団です。もう本当にすばらしいダイヤモンドの原石をいかに磨いていってやるか、我々も一緒になって皆様のこれからの前向きな取り組み、一緒に和泊町を、沖永良部島をすばらしく変えてまいりましょう。ご協力をお願いいたします。
     これで私の質問を終わります。ありがとうございました。
    ○議長(永野利則君)
     これで川畑宏一君の一般質問を終わります。
     ここでしばらく休憩します。
    休 憩 午後 零時20分

第1日(4)

発言者

  • 前 利悦

発言内容

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  • 再 開 午後 1時20分
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     次に、前利悦君の一般質問を許します。
    ○6番(前 利悦君)
     本町の農業生産額は3年連続の60億円越えが見込まれていました。本年はサトウキビの低糖度、バレイショの価格の低迷と、農家にとっては大変厳しい状況にあります。
     農家目線での行政を、子供目線での教育をという視点から質問をさせていただきます。
     1、農業振興について。
     ①バレイショ価格の低迷の原因は何なのか。今後の対策はどのように取り組んでいくのか。
     ②バレイショが選別機の処理量を大幅に超えたため、出荷場の屋外にブルーシートをかけて保管されていた。そのため腐敗等が進み、選別で除外された品が増加していないか。また、腐敗等が進み、市場での評価も悪くなり、価格低迷の要因になっていないか。
     今後も生産量増加に伴い荷受け調整が想定されるが、関係機関等と協議して、農産物保管倉庫の新設の考えはないか。
     ③生産組合への農機材等の導入時の補助事業は以前からあるが、生産者個人向けのトラクター等、導入時の補助事業はないのか。
     ④里芋やニンニク栽培等に使用されるマルチは産業廃棄物として町からの処理助成があるが、生分解性マルチの購入助成は考えられないか。
     ⑤本町の農地基盤整備率は幾らか、また、費用対効果はどのように試算しているのか。
     ⑥実験農場の運営について、時代のニーズに合った新たな取り組みはどのように考えているか、また、圃場や施設等を農家に貸し出す計画はないか。
     ⑦6次産業化への取り組みにはどのような助成があるか。
     2、ふるさと納税について。
     ①分掌事務の移管により総務課から企画課へ移管されたが、その意図と目的は何か。
     ②過去2年間の寄附金総額、件数の推移はどのようになっているか。
     ③ふるさと納税では住民税と所得税が控除されるが、どれくらいの額がいつ控除されるのか。
     ④PR活動はどのようにしてきたか、また、今後どのように取り組んでいくのか。
     3、教育行政について。
     ①昨年、本町の学校で教師と生徒間の信頼関係が構築されていない状況があったが、現在はどのような状況か。
     ②昨年度の各学校の不登校件数は何件か。また、現在はどのような状況か。
     以上で壇上からの質問を終わります。
    ○町長(伊地知実利君)
     前利悦君の一般質問に、順を追ってお答えをいたします。
     農業振興について。
     今期のバレイショ価格の低迷により生産農家の経営に甚大な打撃を与えているその要因について、JAあまみ和泊事業本部営農販売課の調査結果を聞き取りしたところ、北海道産バレイショの生産が平年並みで市場に出回った、天候に恵まれて沖永良部、徳之島、他の県内産とも大豊作となった、などがその大きな要因と考えられ、JAあまみ和泊事業本部としては、今後の対策として、生産者と一体となってリレー出荷、計画出荷の励行と相対出荷を行うことで価格安定を目指すとしております。
     次に、今期バレイショの共販見込み量は当初4,500トンでありましたが、3回の上方修正を行い、JAあまみ和泊事業本部の最終共販量が5,766トンと過去最も多い量となったと報告を受けております。
     保管状況が価格低迷の要因ではないかというご質問でございますが、JA和泊事業本部や園芸振興会にこれから究明をお願いしたいと考えております。
     保管倉庫につきましては、JAあまみ和泊事業本部の輸送コスト支援事業の生産振興計画によりますと、基盤整備費の一部を積み立てしており、今後、保管倉庫建設を計画しているようでありますので、JAと連携を図りながら側面からの支援をしていきたいと考えております。
     次に、農業機械導入に際して農家個人が活用できる事業としましては、平成28年度から産地パワーアップ事業があり、平成29年度の事業実績として、ブームスプレイヤと一体的に整備することでトラクターも導入されております。
     次に、生分解性マルチの購入助成につきましては、本町においてはJAあまみ和泊事業本部青年部の提案により里芋生産における生分解性マルチの試験が行われており、労力の省力化、産業廃棄物処理経費の削減、生産性についても効果を得られたようでございますが、しかしながら、生分解性マルチの価格がポリマルチの3倍程度で高額であることが課題となっており、JAでは今期作の里芋で実証、分析し、実用に向けて取り組んでいくとのことでございます。
     町としてもJAとの連携を図り、より効率的で生産性が高く環境に優しい農業の推進に努めてまいりたいと考えております。
     次に、本町の農地基盤整備率は、平成29年度までに、区画整理が要整備量2,320ヘクタールに対し1,540ヘクタールの66.4%、畑地かんがい整備が要整備量1,705ヘクタールに対し1,073ヘクタールの62.9%となっております。
     土地改良事業の実施に当たっては、さまざまな観点から費用対効果の分析が必要とされており、基本的要件を満たすことが義務づけられております。
     効果項目として、反収増加による作物生産効果、農産物の品質や商品価値の向上の品質向上効果、機械化などによる省力化の営農経費削減効果、維持管理節減効果などがあり、それぞれの効果項目に対し工種別に試算しております。
     次に、実験農場の運営につきましては、現在、実験農場では付加価値の高いスプレーギク生産に向けて関係機関と一体となり、実需者ニーズの高い八重咲き品種の選定及び栽培について取り組んでいるところでございます。
     このような取り組みと花卉のPR活動とを連動させることで、安定的な生産と実需者への周知を図り、本町花卉の新たな販路を見出していきたいと考えております。
     また、農家の担い手を対象として、圃場や施設などについて賃貸借契約を交わした上で貸し出しており、営農指導も行う育成機関としても取り組んでいるところでございます。
     次に、6次産業化に取り組むに当たっては、明確な事業戦略のもと付加価値の高い農林水産物の生産、新商品開発など、初期段階の課題を一つひとつ乗り越え、商品の量産体制を築き、市場への提供へとつなげていくことが重要であり、各発展段階における支援が行われております。
     平成30年度は、県、大島支庁、市町村が連携し、6次産業化を目指す事業者、また既に6次産業化の計画実現に向け取り組みを始めている事業者を支援する6次産業化サポートセンターが設置され、各地域において個別相談会や研修会が実施されることとなっております。
     現在、町としてあざ・まち元気活動支援補助金を整備しており、これから募集する予定であり、予算総額200万円を当初予算で計上してあります。
     2点目のふるさと納税についてでございますが、平成30年度からふるさと納税事務が総務課から企画課へ移管されました。意図といたしましては、全国に10カ所ある郷土出身者の組織の窓口や観光・商工・交流部署も企画課で担当していることから、ふるさと納税に関する情報発信が円滑に行えることが目的でございます。
     次に、ふるさと納税寄附件数、寄附金額につきましては、平成28年度は409件、1,520万円、平成29年度は742件、8,681万9,000円となっており、全国から多くの温かいご寄附をいただいたところでございます。
     なお、増加した要因といたしましては、ふるさと納税サイトの窓口をふやしたことや、従来の加工品や青果物に加え、ケイビングなどの観光体験メニューやトラベルクーポンなどの返礼品の充実が図られたことなどが考えられます。
     平成30年5月末現在の寄附金額につきましては、寄附件数が193件、寄附金額は1,690万3,000円となっております。
     今後とも、他市町村のプロモーション方法やふるさと納税の活用法を学び、地域活性化につなげられるような取り組みを実施していきたいと考えております。
     次に、税金の控除につきましては、ふるさと納税の大きなメリットは地域を代表する特産品などがお礼の品として送られていることに加えて、寄附金額から自己負担額の2,000円を除いた金額が税金から控除されることでございます。
     控除を受ける場合、基本的には寄附を受けた市町村が発行する寄附金受領証明書を添えて確定申告時に提出しなければなりません。例えば、1万円を寄附した場合、自己負担額2,000円を除く8,000円が所得税及び住民税から控除されます。控除の内訳としては所得税が800円、住民税が7,200円となります。
     控除の時期につきましては、平成30年1月から12月までの間に1万円の寄附をした場合、平成31年3月15日までに確定申告を行うと、平成30年分の所得税が800円還付され、平成31年度分の住民税が7,200円控除されます。なお、寄附限度額や還付、控除額は、寄附をされる方の収入や家族構成などに応じて変更が生じます。
     次に、PR活動につきましては、これまで町広報紙やフェイスブックなどのSNSを活用した広報活動を初め、返礼品カタログを全国沖洲会などに発送し、沖洲会の総会の祝辞などにおいてもふるさと納税制度のPRを積極的にさせていただいております。
     郷土出身者への制度周知や返礼品の充実、ふるさと納税サイトの有効活用、返礼品事業者との連携強化などが功を奏し、平成29年度は、28年度に比べ寄附件数は1.8倍、寄附金額は5.7倍と大幅な伸びを見せております。
     NHK大河ドラマ「西郷どん」の放映や、平成30年7月1日から那覇、沖永良部、徳之島間のアイランドホッピング航空路線がスタートするなど、全国から多くの来島者が見込まれるとともに島の注目度も高まります。この好機を生かし、おきのえらぶ島観光協会と連携した新たな特産品の掘り起こしやお客様ニーズ調査、来島者の動向データを分析し、郷土出身者を初め、訪れた観光客や全国の沖永良部ファンの皆様に本町のふるさと納税制度をPRしてまいりたいと考えております。
     今年度は、ふるさと納税寄附額1億円を目標として、多くの皆様に本町を応援していただけるよう、官民連携して取り組んでまいります。
     ふるさと納税は、全国的に返礼品に特別な注目が集まる傾向が見られますが、本町は地方創生・地域活性化のために戦略的にふるさと納税を活用していきたいと考えております。
     寄附金の使途を明確化し、地域の魅力を伝え、共感を得ることで寄附を募り、寄附者とのコミュニケーションを継続的に行っていけるような取り組みを実施してまいりたいと思っております。
     以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問については自席から担当課長からも答弁をさせていただきます。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     前議員の教師と生徒間の信頼関係が構築されていないが、現状はどうなのかという質問にお答えをいたします。
     昨年度は、教師と生徒の信頼関係が構築されていないために、生徒や保護者に不安を抱かせる状況がありました。教育委員会としましては、生徒が自分の夢や目標に向かって学習や運動に力を発揮できる学校づくりのために、学校とともに教師の服務指導や人権同和教育の視点に立った学級経営、生徒指導のあり方など研修を重ねてまいりました。
     学校では、生徒が授業に生き生きと臨めるように、教師みずから指導方法や言動を見詰め直し、教師同士で指導のあり方を本音で話し合ったり、ベテラン教師が若手にアドバイスをしたりして、明るく活気のある学校の雰囲気をつくり出そうと取り組んでいるところであります。
     現在では、当該学校において講師と生徒との信頼関係が構築されていないという報告は受けていません。学校訪問や授業参観、生徒の状況などからも、教師と生徒との信頼関係を維持しながら教育活動が進められています。
     今後も、校長のリーダーシップのもと、職員が一丸となって信頼関係構築に当たるとともに、PTAや地域との連携を深めながら、健全な学校運営が図られるよう教育委員会としても学校に指導助言に当たっていきたいと考えております。
     2点目の不登校についてにお答えをいたします。
     小学校は、昨年度1校、2件ありました。今年度に入り1件は昨年度から引き続いており、1件は解消されました。しかしながら、本年度、2件が新たに出てきたので、現在小学校は1校、3件の不登校があります。
     中学校は、昨年度1校、7件でした。そのうち4件は当時中学3年生でしたので、現在卒業しています。あとの3件については、1件が本年度も不登校が続いています。あとの2件は病気での欠席が多く見られます。本年度、新たに1件の不登校が発生しましたので、中学校は現在1校、2件の不登校となります。
     今後も、不登校への早目の対応や、児童生徒の不登校の要因の把握に努め、保護者、関係機関と連携して対応し、不登校児童生徒の解消に努めていきたいと考えております。
    ○6番(前 利悦君)
     それでは、引き続き質問させていただきます。
     バレイショの価格の低迷ということで、北海道等との競合があったということですけれども、これは毎年のことではないかと思うんですけれども、その辺のところの解消のためにということで、また倉庫ということも考えたりしたんですけども、それで、この価格が低迷したわけですけれども、これに対して農家への補償というんですか、昨年はたしか種芋で少し助成等があったような気がするんですけれども、その辺のところの助成というのはどういうふうになっているか教えてください。
    ○経済課長(武 吉治君)
     価格低迷になりますと、今、基金を設けておりまして、安定基金というのがございまして、JA和泊事業本部においては、3月期、4月期においての基金をことしは発動することに確定いたしました。3月期において1キロ当たり9.37円、4月期については14.5円という基金が発動されます。もちろん、精算についてはおくれてまいりますので、3月については明日精算されると聞いております。4月についてはまた1月ぐらい後になると思っております。
    ○6番(前 利悦君)
     3月分については、たしか全農から連絡が来ているんですが、そのことを大体9.7円ですか、というふうに思っているんですけれども、そうすると、4月分についてはこれから、14.5円ということですか、その辺の助成があるというふうに考えていいわけですか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     先ほど申し上げたとおり、1月後ぐらいになると思いますが、14.5円です。もちろん、そのほかに輸送コスト支援事業というのがございますので、おおむね1キロ当たり11円ぐらいの返しがあると思っております。
     2月末時点の輸送コストの精算も、あす行われると聞いております。
    ○6番(前 利悦君)
     わかりました。
     それでは、2点目ですけれども、ことしは価格の低迷もあって、かなりJAのほうにジャガイモが集中して、私も見ましたけれども、庭、それから倉庫の中、いっぱいフレコンが置いてあるのを見ましたけれども、そういうことはこれからも起こる可能性がありますし、今年度は昨年に比べて、昨年が4,500トン、今年度が5,766トン、1,266トンぐらいふえたということですけれども、これは収穫面積がそれだけ多くなってふえたと、そういうふうに考えているわけですが、その辺はどうでしょうか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     確かに収穫面積もふえておりますが、やはり天候に恵まれて、特に丸系の芋類について豊作だったということと、3月期に天候が非常によかったので、特に集中して農協に集荷されたということでございます。途中、2回ぐらい出荷調整も行っておりますが、そういったことを加味しながら今後対策を練っていくということを聞いております。
    ○6番(前 利悦君)
     バレイショの生産というのは今後もふえていくということは考えれると思うんですけれども、そこで、今、奄振の延長に向けていろいろ町の要求ですか、そういうのをまとめておるんではないかと思うんですけれども、農業関係で要求というのはどういうことを要求しているのか、その辺を教えていただきたいと思います。
    ○経済課長(武 吉治君)
     農業関係で奄振の要求ということでございますが、現在行われている平張りやハウス、いわゆる施設類の継続をお願いしていこうと思っております。また、あわせて、先ほど申し上げました輸送コスト支援事業というのが農家のためにかなり役立っているということを農家の家庭の中でいろいろ話をしているときに聞いております。そのことも、今後とも継続して行っていただきたいということを強く要望してまいりたいと思っております。
    ○6番(前 利悦君)
     ぜひ、奄振延長に向けての、今そういう計画がもうできているかもしれないし、既にできたかもしれないんですけれども、ぜひジャガイモ農家が本当に丹精込めてつくったものを外に置くと。何か見るに忍びないと。つくっている人たちはそういうふうに思います。ぜひ、そういう観点から、奄振が5年間延長のときでもありますので、和泊町の農業振興という観点から、大型事業の一つとして保管庫の設置をしてほしいと思うんですけれども、ぜひお考えを聞かせていただきたいと思います。
    ○町長(伊地知実利君)
     奄振事業につきましては、先ほど経済課長もお答えいたしましたように、当然、今、課長がお答えしたのは、延長を前提としてこういうことを計画していますよということでありましたが、今、私どもが取り組んでいるのは、奄振は当然今年度で切れるわけですので、31年から、ただし奄振の期に入れるように強力に作業を進め、また12市町村の意見等を聞きながら奄振の要望、延長に向けた取り組みを今しているところでございまして、当然、今、前議員が言われましたように、本町としても要求、お願いをしているところですが、12市町村が足並みをそろえて農業振興に取り組んでいくという基本的な考え方で、この奄振延長に向けた取り組みはしてまいりたいと、そのように思っております。
    ○6番(前 利悦君)
     先ほどの川畑議員の質問の中にもありましたけれども、島に来られたお客さんにアンケート等の協力をいただいたときに、島のジャガイモとかそういうのが何かプレゼントできないかと、そういう話がありましたけれども、私もその話を聞きながら、ぜひ、私も小さいのはほとんど捨てています。そういうものを集めて冷蔵して、それを何かお土産に渡せると。そういうためにも保管庫、これが必要だし、また価格が低迷している状況、それから量的にわっと来たときには、それが保管できて、そして徐々に出していけるようなそういうことを、そういうことで保管庫というのを、これはぜひお願いしたいというふうに思っております。
     それでは、3点目に入りますけれども、生産組合、これを3人で、農機具等あるいは施設等、補助事業が受けられるということはもう既にわかっておりますけれども、生産者個人向け、先ほど説明ではブームスプレイヤですか、ことしはあちこちでこれがふえている状況があって、やっぱり農業の中でも消毒というのが一番で、サトウキビも除草剤まいたり、それからジャガイモもしょっちゅう消毒する、その消毒が一番農家にとっては大変なんですけれども、そのブームスプレイヤが結構ふえていると。そしてトラクターと一緒になったときには助成があると。
     これをある農家が言ってきたんですけれども、私も常会にはほとんど行っている状況ですけれども、常会の中で、そして個人的にこういう助成があるということを聞いたことがないので、その辺ところの農家に対しての説明とか、その辺はどうなっていますか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     産地パワーアップ事業につきましては、28年度からTPP対策としての補正予算措置で行っておりまして、その導入に関しては、特に認定農業者を中心に行っておりまして、もちろん常会等でもこういうことがあるということは出しております。
     また、今後も、まだ見込まれておりますので、今後また申し込み等をとる予定ではいますが、まだ予算化されておりません。というのも、次年度の予算についても、いわゆる補正予算措置という形で多分11月か12月ぐらいに来るという予定でいます。
     今後も、単独、農家、生産者1人での導入の可能であるということと、あわせて、条件として地域の方々への協力、協調性も出して、例えば手伝うとかそういったことも行うということが条件とされております。
    ○6番(前 利悦君)
     その辺のところの説明を、ぜひ農家に徹底してほしいという思いを訴えておったようですので、そういう形でできるということをぜひ常会等で知らせてほしいと思います。
     4点目にいきますけれども、今、私もニンニクを少しつくっているんですけれども、やっぱり値段が、廃棄するマルチが200メーター巻きで1,800円です。それで、生分解性マルチというのが、これが同じ200メーターで7,700円と、4.2倍の価格がするわけです。
     でも、私、先日、里芋をつくっているところを見に行ったんですけれども、非常に作業もトラクターで収穫できると。ニンニクの収穫をトラクターでしてみたんですけれども、現在のマルチはひっかかって、ほとんどできない。それで一本一本引き抜くともう腰が痛くてなかなか大量につくれない、そういう状況がありますけれども、これが、ぜひ助成ができれば、もちろん環境にも優しいし、省力化も非常になると。そういう観点からもぜひお願いしたいと思うんですけれども。
     それと、もう一点は、まだ廃棄、あそこの処理場に持っていくんですけれども、大体買ったものと、それより少し廃棄の、自分が払うのは少し安いんですけれども、大体同じぐらいというほどでもないんですけれども、払う。そういうことで、話を聞くと、それを野焼きをして焼いておると、そういう状況もあるという話を聞いています。昔のマルチは焼くと物すごい黒い煙が出て、すぐ焼いているということがわかったということですけれども、現在は余り煙も出ないということで、焼いている方がいるんじゃないかと、そういうふうに思います。
     そういうことから、やっぱり町ではエコ、環境保全型の農業ということを推進しておりますので、ぜひこの辺を助成していただいて、同じマルチですから、これは廃棄ではもう要らないわけです。その辺をまた先ほども補正ということがありましたので、ぜひその辺を考えていただけないか、もう一回お聞きしたいと思います。
    ○経済課長(武 吉治君)
     議員がおっしゃるとおり、農業、言えば産業廃棄物がないということで、非常にいい成分のマルチでございますが、現状、実証化分析のために今JAが若者を中心にやっているんですが、まず1点として、在庫を1年持てないというのが問題があります。ですから、注文したら確実に買って、確実に使わないといけないということ。もう一つ、現在されているのが、どちらかというと本土仕様なものですから、今、奄美仕様のマルチを検討しているということでございます。
     現状において、私ども、補助的な事業にするのは非常に厳しいと思っておりますが、いろんな項目がそろえば、今後、農協と協力して環境に優しい農業づくりに努めてはまいりたいと思いますが、すぐにどうできるという状態ではない状態でございます。
    ○6番(前 利悦君)
     確かに1年しか使えないと。置いておくと劣化してしまうと。畑の土の中に入れておくとそのまま分解されてなくなるわけですからいいんですけれども、だから、その辺は使用する分だけしか買えないという、そういう状況はあると思うんです。量的にどうかなというそういう問題はあると思うんですけれども。
     冷蔵庫に入れておくと、JAの倉庫に行ってみたら、そこに入れておくとかなりしっとりしてもつと、そういう状況もありましたので、やっぱり環境保全型の農業を推進しているという、そういう観点から、やっぱりそこに切りかえていく必要があるんじゃないかと。もちろん環境にも優しいし、また非常に省力化にもなるし。
     今までのものに比べてかなり水の吸収もあるということで、里芋の生育状況を見ましたらすごい立派な里芋ができておりましたので、ぜひ何とか、そういうのがあると、そういうことを知らない人たちが結構まだいるんじゃないかと思うんですが、そこの辺を、こういうのがあるということで宣伝していただいて、それを使えば本当に省力化になるわけですので、そういうことは何か奨励とかそういうことはできないでしょうか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     JAとしても5月に検討会を1度行っておりまして、奄美仕様を含めたものの検討会を来月か8月の間にまた予定しているということですので、その中で啓発等も行うと思っております。
    ○6番(前 利悦君)
     ぜひ前向きに、これは、もう本当に利点がたくさんあると思いますので、ぜひ前向きに検討していただいて、島の農家がそれを使えるように取り組んでいただきたいと思います。
     本当に値段が高いから敬遠しているという状況があるんですが、4.2倍ですから、そこのところを検討していただいて、農家が使っていけるように、ぜひ、また学習するとか啓発するとか、そういうことをぜひ行ってほしいと思います。
     それでは、5点目にいきますけれども、基盤整備が66.4%、そして畑かんのほうが62.9%だけはできているということですけれども、その費用対効果についても、反収増加とか、いろいろ機械化がよくできるとか、いろいろそういう利点がたくさんあるわけですけれども、66%ですから、あと34%ですか、3分の1程度は残っている。
     今、計画しているところ、第四畦布とかあったんですけれども、それが終わるのはいつごろか。そしてその終わった後の計画とかそういうのはどういうふうになっていますか。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     まず、第四畦布地区につきましては、平成30年度は補完工となっておりまして、平成30年度に第四畦布地区については終了する予定になっております。
     第四畦布地区という形ではないんですが、畦布は玉城・根折になるんですが、その地区につきましては平成31年度に法手続のほうに入っていきますので、32年度に採択になるかと思います。
    ○6番(前 利悦君)
     基盤整備がされて畑も非常に使いやすくなって、非常にいいと思うんですが、何か問題点とかどういうふうなのがあるか。そして、その課題に対しての対応というんですか、その辺のところはどうでしょうか。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     区画整理事業が第四畦布地区として平成30年度に終わります。それと、また第二伊美地区ということで、そこも区画整理ですが、その辺についても今年度ないし来年度に完了する予定でございます。
     その後、畑地かんがい事業のほうの整備のほうに入っていきますが、畑地かんがいについては国営附帯地区として根折から始まっておりまして、去年の第3回、第4回定例会でもありましたが、末端施設の整備について農家の皆さんの協力がなければ、固定式、埋設型の推進をしていけないということでありますので、そこの辺についてはサトウキビの生産額もふえておりますので、そういうことも含めて農家の収量向上のために推進してまいりたいと思っています。
    ○6番(前 利悦君)
     ちょっと聞き漏らしたかもしれません。これから畑かんに入っていくわけですね。それが終わるのはいつごろになるわけですか。そして、水が本当に国営が使える、一斉に使えるようになるのはいつになるんですか。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     国営事業が平成33年度に完了する予定になっております。各、今、根折地区、畦布地区、第二畦布地区、伊美地区、第二伊美地区、ほかまた、朝知野、白瀬とあるんですが、事業採択が一番最初にありました根折地区についてはもう通水が始まっております。畦布地区についても一部通水が始まっておりますので、最終的に、今一番最後にある第二伊美地区が一番最後のほうにあるかと思いますが、それが事業が完了するのが平成36年度になっておりますので、その時点ではもう全てが通水可能になると思います。
    ○6番(前 利悦君)
     それでは、6点目の実験農場の運営についてですけれども、これは何回目ですか。
     町長のほうから時代のニーズに合った新たな取り組みを考えているという、そういう報告があって、それで現在どういう状況かということで質問したんですけれども、スプレーギクとか早咲き菊というものが栽培計画、研究をされていると、そういうことのようでしたけれども、この実験農場の圃場というのはどれくらいあるのか。
     そして、農家に一部貸し出しもされているという話も聞いておりますけれども、どれくらい貸し出されているのか。それとあわせて施設の貸し出しもあるのか。その辺についてお聞きしたいと思います。
    ○経済課長(武 吉治君)
     まず、面積に関しましては5.3ヘクタールぐらいだったと思います。
     それと、貸し出しに関しましては、一昨年の議会においても答弁いたしましたが、4Hクラブ、そして新規就農の方々、担い手の方々に対しまして文書を出しておりまして、できるだけ柔軟な対応で貸し出しをすることとしておりまして、ハウスの中で、また平張りの中での切り花等を栽培していただいております。また、それに関して普及化、そして議連会の方々とともに課題を持っての取り組みも行っております。
     貸し出しについての件数が、昨年度4Hクラブを中心に5名ほど貸し出したと記憶しております。
    ○6番(前 利悦君)
     今、里芋が収穫を迎えているわけですけれども、何回もサトウキビの疫病ということで、対策のことで議会でも質問があったりしたんですけれども、これを本当に農家のいいものをつくっている人たちに貸し出しをして、そしてその種芋を農家に分けていくとか、そういうことはできないでしょうか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     このことについては、先日、6月5日に行われました実験農場運営委員会においても同じような質問がございました。
     現在、実験農場として種芋を栽培して、また農家に配るという計画については、ございません。種芋については、JAと、そして経済連が協力して新たな種場産地を見出して、今後計画していくということも聞いております。
     そして、実験農場においてことし人員の削減が余儀なくされたところもございます。昨年5名からことし3名となっております。そういった形からも、農場で作付することはできないと思っております。
    ○6番(前 利悦君)
     職員がそこを運営していくと、かなり難しいと思うんですけれども、すばらしい芋をつくっている農家が結構あるようです。見たら、今も青々と茂って、これはすばらしい里芋だなと、そういう思いがしたんですけれども、そういう農家がおりますので、ちょっと無理ですかね、その種芋を栽培して配るというのは。ぜひ何かそういう形ができるような取り組みができればと思っているんですけれども、ぜひまた農家とも相談して、そういう取り組みができるようにしていただけないかというふうに思っています。
     それでは、7番目ですけれども、6次産業ということがよく言われていますけれども、知名町では桑茶、そして、この前、議員大会で徳之島に行きましたら、向こうでアザミ茶とか、徳之島のほうではまた長命草の栽培、それから伊仙町のほうでは味の素株式会社と連携してコーヒーを栽培すると。
     各島ではそれぞれ6次産業の取り組みが進められているわけですけれども、和泊町は、その助成は、あざ・まち元気活動の中からされているということで、和泊町で何かできていると、何がありますか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     農業の6次化ということでよろしいですか。
     農業全般においては6次産業化の大きなものとしては、一昨年導入して、補助事業、おおむね1億円を投入しました南国きのこ苑があります。その後、このサポートセンターを使った6次産業化等についてはございません。
     沖永良部和泊町においては、農業といえば、先ほど申し上げましたバレイショや里芋、いろんな産物が多いのが、またかえって農業が確実に進んでいるということで、なかなかそこの辺が進まないのではないかなとは思っておりますが、今後も細々としたものはあると思いますが、大きな取り組みとしては行っておりません。
    ○6番(前 利悦君)
     そういう意味で、和泊町の農業を考えたときには、今まで、ユリから始まってサトウキビ、それから里芋、ジャガイモ、いろいろそういうのがあって、なかなか6次産業にはいかないかなと、そういう思いも確かにあります。
     ジャガイモがこういう状況の中で、農家のほうから何か加工できるような方法はないかとかそういう話も出てきます。何かそういう面で6次産業ということも言いましたけれども、和泊町の農家にとってはそこまで手が回らないという状況ではないかと思うんですけれども、また、今の現状を見ながら6次産業化、新しい和泊町の作物というのを考えていく必要もあるのではないかというふうに思いますので、ぜひその辺も考慮しながら、いろいろ学習しながら、ぜひそういう形でできないかというふうに思っております。
     それでは、大きい2番のふるさと納税ということですけれども、ことし、28年度が1,520万ですか。29年度が8,619万と、皆さんが、係の人たちが頑張ったおかげで5.7倍ぐらいふえていると思うんですけれども、そういう面で、またそれに加えて分掌事務が企画課のほうへ移ったということで、さらに島の人たちにも協力して、そういう意図で移管されたということはよく理解できました。
     それで、この前新聞の記事でちょっと見たんですけれども、奄美市が寄附額が、昨年ですか、非常にふえています。始まった平成8年、そのときが209万、それから翌年が58万400円、それから10年度が280万5,000円、こういうふうにずっと伸び悩んで落ち込んだりとか、そういうことがあったんですけれども、15年度にインターネットのふるさとチョイス、これに参加したことによって1,215万4,000円に急増と。そして16年からはJTBが運営するふるぽに掲載したところ9,000万円を超えたと。17年度は楽天のふるさと納税サイトに参加したことでさらにふえて4億3,000万になったという、そういうことがあるんですけれども、和泊町もその辺のところはされていると思うんですけれども、そういうことがあってことしは大幅にふえた状況もあると思います。
     そこで、前にも予算のときに質問しましたけれども、たくさんの沖洲会が全国にありますので、そういう人たちにぜひその辺の協力をお願いして、ふやす努力をぜひしていただきたいということです。
     それで、ちょっと前後しますけれども、ふるさと納税をすると、1万円でしたか、そうした場合には、2,000円を引いて8,000円が所得税または住民税から安くなると、そういう話がありましたので、その辺の状況は、正味なかなか、あるということはわかっていると思うんですけれども、非常にそういう状況はわかっていない状況がありますので、ぜひその辺を説明するというんですか、常会等でもいいと思うんですけれども、ほかの自治体に入るお金をこちらに持ってくるわけですので、小さいところからここにというわけにはいかんと思うんですけれども、お金のある東京とか、そこにいる人たちに周知して、そして和泊町にふるさと納税をお願いすると。
     そうすると、また、町の特産であるそういうのがいただけるし、非常に和泊町にとっても、また寄附した本人にとってもいいことだと思いますので、その辺のことを何かチラシにして、区長会等で配って周知していくと、そういうことは考えられないのか。その辺についてお聞きします。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     今年度から企画課に移管されております。以前の総務課でのそういった取り組みはなされていると思いますけれども、改めて企画課に来たということで、この間、サンサンテレビによる職員紹介でも、ふるさと納税のことがその課で取り上げられていましたが、また、改めて企画課ということでそういったこともしてもいいのかなと考えます。
    ○町長(伊地知実利君)
     取り組みについては企画課長がお答えしたとおりでございますが、逆もありますので、十分にそういうところは気をつけながらしていかないといけない。
     ふるさと納税の魅力は返礼品、それに魅力を感じて納税をしている方々もいらっしゃると、そのように思いますし、いかに地場の産業育成のために返礼品を多くいいものをつくっていくかというのが非常に大事かと、そのように思っておりまして、今、先ほど申し上げましたように、税金の控除があるということはもう重々わかっていらっしゃると思いますが、私どものまちからも返礼品を見て納税をしている方もいないとは限りませんので、そこはうまくやっていかないといけないのかなと、そのように思っておりまして、まず一義的には産業育成のためにも返礼品の充実を図っていくのも非常に大事なことかと、そのように思っております。
    ○6番(前 利悦君)
     ふるさと納税というと、その返礼品のことで過熱状態という、そういう状態があったのは確かに。今、それが第2ステージですが、そういうものに変わりつつあると、そういう、この前のテレビを見ていましたらそういうことがありましたけれども。だから、和泊町でも、もちろん返礼品もこういう特産、これも大事ですけれども、こういうことでふるさと納税を使っていくんだと、そういうものをきちんと提示して、そして、それに対してお願いしていく。これからはそういう段階になっていくんじゃないかなというふうに思っています。
     テレビを見ておりましたら、北海道の上士幌町でしたか、こども園を無料にしたと。今まではこども園は月5万6,000円ぐらいでしたか、かかっていたのが、それが無料になったと。それはふるさと納税を使ってそういうふうになった。そのことによって、ほかから子供を連れてきて、そしてそこで働きながら子供を育てると、そういう人たちも出てきて、人口に歯どめがかかって80人もふえたという、そういうテレビの討論会というのか、そういうのがありましたけれども、何かそういう第2ステージというのが、もうそういう形になっていくんじゃないかなと、そういうふうに思います。
     返礼品はもう余り、ちょっと加熱し過ぎて、これは町長さんおっしゃったとおり、そう思いますけれども、その辺もきちんと目標を、こういうことに使うんだと、そういうことで何か、それで私は企画課に移管したんじゃないかなとそういうふうに思っていたもんですから、何か企画のほうでそういうことを考えていることが何かありますか。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     29年度はそういった総務課での推進の力もありまして、8,000万という寄附金を集めることができまして、今後、まただんだんと上り調子になっていくのかなと考えたりするところでございますけれども、ちょうどこの間、担当が徳之島3町、特に徳之島町がいい取り組みをしているものですから、そこでいろいろ勉強してきたところでございますけれども、中でも非常に際立ったところがございまして、そういった3億ほど寄附を集めておるんですが、徳之島町は、やはり使い道も大事でございまして、それを職員が、プレゼンテーションと言いますが事業提案、職員がこういったものに1,000万使いたい、2,000万使いたいという要望をして、そこでプレゼンをするわけですけれども、それを町長さんが見ていて、よし、この事業に100%やろうと、50%やろうと、そういったことで、また職員の資質向上にも役立っているということもございますので、そういったものも検討しながら導入してもいいのかなと考えているところでございます。
    ○6番(前 利悦君)
     今言われてみて、この新聞がありました。自然守るふるさと納税実施へということで、徳之島町がこの新聞であるんですけれども、アマミノクロウサギふるさと納税、こういう形で第2ステージというんですか、そういうのが研究されているようですので、ぜひ和泊町でも企画課でまた新しいアイデアを出して、そういうのをぜひ、そして、またふるさと納税がぜひ1億円、来年は達成できるように頑張っていただきたいと思います。
     それから、4番目、このふるさと納税については、何か検討委員会とかそういうのは組織されているわけですか。その辺はどうでしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     昨年まで総務課でしておりましたので、その経緯について知っている範囲でお答えしたいと思います。
     検討委員会という組織は実行しておりませんけれども、いろんな返礼品については、関係機関と相談をして返礼品の選定等はしてきた経緯がございます。
    ○6番(前 利悦君)
     話がちょっと飛んでしまいますけれども、前に奨学金の多様性ということで申し上げたことがあるんですけれども、そういうのも含めてふるさと納税をふやして、そしてそこに金額が集まれば、そこに振りかえというんですか、そして島に帰ってきたらそこを免除していくと、何かそういうのもあわせて考えていく、そういう組織委員会というか、検討委員会というか、ぜひそういうのも考えて、企画課のほうでぜひ検討していただきたいと思います。要望ということで終わりたいと思います。
     それでは、大きい3点目の教育行政についてですけれども、昨年度、教師、子供たちの間に非常に信頼関係というものがなかったと、そういう状況があったわけですけれども、学校自体は落ちついているということですけれども、まだそれがきちんと構築されているかどうかとことは、先ほどの教育長の答弁ではちょっとはっきりわからなかったんですけれども、状況としてはどういう状況ですか。もう一回お願いします。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     昨年の反省の上にあって、4月当初から職員が校長の指導のもと、一丸となっていろいろな面の教育活動において大変充実した活動に取り組んだおかげで、生徒や教師の信頼関係というのは徐々に構築されつつあります。
     今のところ、学校が信頼関係が構築されていない、そういうような報告は受けていません。
    ○6番(前 利悦君)
     何か対策、そういうのがあったということですか。具体的にはどういうことでしょうか。どういうことをして、そしてその結果、学校自体が変わっていったのかどうか、その辺のことをお願いします。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     学校で一番大事なことは、やはり生徒が一時間一時間充実した授業を受けることがまず大事でありますので、1時間、小学校は45分、中学校は50分の授業を充実した授業ができるようにということで、職員の指導をしています。
     2つ目は、不登校やいじめ等が発生する原因は子供たちが一日中暮らす学級にあります。この学級で、子供たちが自分のいる場所は学級だと、そういう居場所づくりのできる学級経営を充実してするということが2番目であります。
     そして、3番目に、生徒指導の充実であります。学校にはいろいろなことが起きます。そういうときに情報を早く収集して、その情報を全職員が共通に理解をして、そして全ての教師が同じような実践をしなければなりません。そういう情報の共有、そして共通している、そういうことを学校の先生方がやはり職員一丸となって、保護者の信頼、子供たちの信頼回復のために一生懸命取り組んだおかげで信頼関係が構築されつつあると思っております。
    ○6番(前 利悦君)
     昨年は、教職員の中でもそういうのができないと。脅迫文書があったりもしたわけですよ、事実。だから、そういうものがきちんと対策されないと、そう簡単にいかないと思うんですけれども、そういう面で、この前まで日大のアメフト部というところで大きな問題がありました。私はどうしてもそこと重なって、やっぱりウエート、学生たち、そことの思いが乖離しているというそういうものがあったわけですけれども、学校でそういう状況があって、その子供たちはもう卒業していったわけであります。それがきちんと解消されているんですか。悪かったところはやっぱりきちんと謝罪をするとか、そういうものがない限りはまたそのまま引き継いでいくと思いますけれども。
     校長がかわったようですけれども、新しい校長になってその辺の取り組みが実際にどういう形でされたか、その辺がわかっておれば、お願いします。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     先ほど議員がおっしゃったとおり、当該の生徒たちが卒業した関係もありまして、その問題が後に引きずっているかどうかということについては、校長に、そしてまたほかの先生方に指導主事を通し、話を聞いたところでありますけれども、そういう実態はないと。そして、校長先生は校長先生で、新しい自分の持ち味を生かしながら学校経営に携わるということで、職員は新しい校長のもと、一丸となって信頼回復に努めていると聞いております。
    ○6番(前 利悦君)
     そういう形で、子供たちのそういう思いをしっかり受けとめて、そして子供の目線でやっていこうと、そういうことができつつあると、そういうふうに教育長は受け取っていらっしゃるんですかね。
     ぜひ、前にも申し上げたことがあると思うんですけれども、学校の主体は、私は子供だと思います。私は親に言われたことがありますけれども、子供がおってあなたたちは飯が食えるんだと、そういうことを言われたことがあります。詩で言われとる、飯の種である子供たちが風に揺らぎなぎ倒されている、おのれ自身は田んぼのあぜ道から起きれ、立ち上がれとかけ声だけで眺めている。靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、泥水につからないままでと、そういうような言葉を浴びせられたことがあります。
     本当に、そういう子供たちの思いに立って、子供たちの思いを受けとめて、何でこの子供たちはこういう形になるんだと、そこをしっかり見詰めていくと。それが私、教育じゃないかと思います。
     本当に、子供たち、それから地域、親たちの思いをしっかり受けとめて、そして自分たちはこれに対してどうしていかなければいけないかということを考えていくのが教師の務めというんですか、教育課題じゃないかなというふうに思っていますので、ぜひ子供目線での教育を。今、和泊中がそういう状況、あるいはまた内城小も昨年問題がありましたけれども、内城小についてはどうでしょうか。子供たちも落ちついているわけですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     内城小も新しい先生方が3名赴任をし、新しい先生方で気分を刷新して学校経営に携わってほしいということで、校長にも教頭にも話をしたところであります。
     内城小学校の子供たちは、今度6年に進級したわけでありますけれども、全職員が一丸となって取り組んだ結果、徐々にではあるけれども好転しているという話を聞いているところであります。
     教育はきょう指導したからあすよくなるというような面もありますけれども、遅々として効果があらわれないということもあります。昔から言われているように、流れに字を書くようなのが教育だと。指導して書いても書いてもすぐ流されて消えてしまう。それでもなお指導し続けなければならないというのが教育であります。
     内城小学校の子供たちが、やはり先生との信頼を回復、保護者との信頼を回復、地域との信頼を回復するために、今新たな人員、スタッフと一丸となって取り組んでいるという話を聞いているので、長い目で見たらきっと成功する、成果が上がるのを私は期待をしております。
    ○6番(前 利悦君)
     取り組んでいるということは、そういう問題があったので恐らくそうだと思うんですけれども、具体的にどういう取り組みがあったのか、その辺はどうでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     先ほども申しましたけれども、やはり学校の一番の仕事は授業の充実であると。一時間一時間、小学校でなら45分の授業を充実する、そのことが一番であります。
     2つ目は、やはり担任の先生が学級経営の中で子供たちを、しっかり居場所をつくって、担任と生徒との信頼関係を構築する。3つ目は、やはり生徒指導体制であります。全職員が情報を収集し、情報を共有し、その情報を実践に生かしていく。全ての先生が全ての子供を指導していくんだという気概を持って当たっていくように、学校では校長以下全先生に取り組むようにと教育委員会は指導しているところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     そこで、もちろん指導されていることだと思うんですけれども、どういう対策があって、何か行動を起こして、その結果子供たちがこうなったと、そういうことは何かないわけですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     内城小学校はご存じのように少人数であります。学習支援や複式支援要員、そしてまたほかの先生方も利用して、個に徹した個別指導を今まで以上に徹底することによって、子供たちが徐々にではあるけれどもそういう個別指導の成果があらわれてきていると、そういうふうに聞いております。
    ○6番(前 利悦君)
     どうも伝わってこないんですけれども、その子供たちが変わっていくためには、そこにいる先生たちが問題があったわけで、そこが変わっていかないと子供たちは変わりようがない。その先生たちがどう変わっていったかということを私は聞いているつもりなんですけれども。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     先生たちも、この子供たちの現状をつぶさに実態把握し、この子供たちが連動していくためにはどうしたらいいかということを考えて、それにのっとってこの方策が一番いいということで個別指導の徹底を図って、一人ひとりを指導していこうということで取り組んでいるわけであります。生徒の気持ちも察しながら、そしてまた職員もこういうことで取り組んでいこうということで、今、取り組んでいるところであります。
    ○6番(前 利悦君)
     一人ひとりを個別でという、そういうことですけれども、もちろんそういうことだと思います。それが具体的にどういうことかというふうに思うんです。というのは、教師がやっぱり変わっていくために、子供の思いを受けとめる。そして家庭訪問して親と語る。そして地域に出向いて、そして地域の声を聞くと。そういうことでしか私は教師は変わっていけないと思うんです。
     今、「西郷どん」の放映があります。前にも申し上げたことがあるかもしれないんですけれども、本当にそうして変わっていったのが私は西郷隆盛だと思います。島に来て、本当に死ぬ思いで来て、愛加那も言っていました。最初は。薩摩の役人は大嫌いだと。だけども西郷さんはその中で、ドラマの中では余り描かれていませんけれども―ちょっと子供を助ける、そういうものがありましたけれども―やっぱりそういう思いを受けて、そして子供に徹底してかかわっていく、そして親にかかわっていく、そして、さらにまた地域とかかわっていく。
     そういうことをしていかない限りは、私は教師はなかなか変わっていけないと思います。そういうことがないと、子供たちも変わっていけないし、やっぱりそういう取り組みというんですか、そういうのをぜひ教育委員会で、指導ももちろん必要ですし、そういうことをぜひ教育長も話し合いをしていただいて、そうすることによって教師はまた、私は人間として成長もしていくだろうし、特に永良部はそういうものを持ったところだと思います。教師を大事にする、そういうものを持ったところでもあるし、だけど、そこのところで本当にその先生たちが子供目線に立って教育をしているか。そのためにはどういうことをしたかというのをちょっと聞きたいんですけれども、その辺がちょっと、ただ個別指導とかそういうことで答えるんだとはっきりわからないんですけれども。その辺はどうですか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     先生方が変わらなければ子供たちは変わらないというのは、これは事実であります。校長が変われば学校が変わる。教師が変われば生徒が変わる。生徒が変われば保護者が変わるということは、教育の中ではもう言い古されている言葉であります。
     内城小学校の先生方が本当に変わっているということ、心が変わっていると、そのことについては、私は実感をしております。そして、先生方は、今までのように注意したり怒ったりするだけじゃなくて、やはり子供のよさを認めて励ましてやらないといけないと。自己有用感を持たせたり、自己肯定感を持たせたりする機会をたくさんつくっていかなければならない、そういう思いで心を変え、そして全校一斉にチャレンジかごしまに取り組んだり、そしてまた、個別指導を徹底することにおいて子供たちのよさを一人ひとり認めて、自己有用感や肯定感を持たせたりして、そういうふうにしていこうということで先生方の心は大きく変わってきていると、私は実感をしております。
     一人ひとりの先生がどういうふうに変わったかということでしたら、それは表現はできませんけれども、全体的に見たら、先生方はやはり心を入れかえて、今までのままではいけない、やはり子供の目線に立った教育をしなければならないということで、心を変えて、やはり子供の教育に一生懸命取り組んでいると思っております。
    ○6番(前 利悦君)
     そういうことと思っておったんですけれども、先生たちがそういうふうに変わっていく、それがないと子供は変わっていかないと思うんです。だから、子供目線に立って教育をしていこうと、そういう形になっているということで理解していいわけですね。
     それでは、もう最後になりましたので、不登校の件ですけれども、何件かありましたけれども、まだ現在でも続いていると、そういう状況があったようですけれども、本当に子供たちというのは、学校には友達もいて本当はそこが一番楽しい場所のはずなんですけれども、そこに自分の居場所がないために学校に行けないと、そういう状況の子供たちがいる。ぜひ和泊町にそういう子供がいなくなるようなそういう取り組みというんですか、先ほどのそういう中でも話をしましたけれども、やはりその子の思いをどこまで受けとめていくか。そこが受けとめられないと、なかなかその子供は変わって学校に出てこないと思います。
     私も、小学校3年から中学校3年までほとんど学校に行かない子と高校になって出会ったことがあるんですけれども、この子は、そこで初めて仲間に出会って、仲間が自分を支えてくれる、そういう思いに立ったときに学校に来れるようになりました。本当にそういう中で、学校はその子供が勇気を出して出ていくと、必ずそこには支えてくれる子供が私はいると思います。そこまでになっていくのがなかなか難しい状況で、そこにやっぱり教師、そして地域、足を運んで、その子の思いを受けとめて、そうしていくことで学校にも登校できていくと思いますので、ぜひ和泊町からそういういじめのないまちだと、何かそういう、これは本当にどこでもいじめとかがあるわけです。最近でもいじめで自殺をしたということがありますけれども、ぜひもっと子供たちにかかわっていく、そういうことをぜひ指導していただいて、先生たちにもぜひ子供や親や地元とのかかわりを持ちながら、そして自分も変わっていくと、そういうようなことができるように、ぜひ教育長のほうから指導していただいて、その先生たちにとっても、和泊町に来てこういう子供と出会って本当によかったと、そういうことになるようにぜひ指導していただきたいと思います。
     以上で私の質問を終わります。
    ○議長(永野利則君)
     これで前利悦君の一般質問を終わります。
     ここでしばらく休憩します。
    休 憩 午後 2時50分

第1日(5)

発言者

  • 全発言者

発言内容

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  • 再 開 午後 3時00分
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     一般質問の前に、耕地課長から国営の完了年度の訂正があるようですので、お願いをしたいと思います。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     大変失礼いたしました。国営事業の附帯事業であります畑かん事業が完了するのが、先ほど36年と申しましたが、国営附帯事業完了後の5年をめどにということで、38年が完了年度です。訂正をお願いいたします。

第1日(6)

発言者

  • 池田 正一

発言内容

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  • ○議長(永野利則君)
     次に、池田正一君の一般質問を許します。
    ○2番(池田正一君)
     皆さん、こんにちは。池田正一です。
     平成30年第2回定例会に一般質問を通告いたしております。とても一番眠い時間帯でありますけれども、皆さん頑張っていきましょう。
     農繁期も終わりに差しかかり、あとは、今現在収穫しているサトイモ、これから収穫するであろうユリの球根掘り、果実においてはマンゴーの収穫等が残っております。今回はサトウキビの低糖度に始まり、ジャガイモも収穫中盤から後半期において価格のほうが低い価格で取引されておりました。花卉におきましても、一番の稼ぎどきであります彼岸の時期には例年よりも価格が低くなり、とても大変な時期を迎えたみたいです。
     沖永良部の主産業である農業が厳しいときではありますが、唯一追い風が吹いているのが観光業であります。今放映されている「西郷どん」において、沖永良部がロケ地となったシーンがたくさん放映されております。また、今後、西郷先生が流されてきたと、そして生活するであろうこの沖永良部島でのシーンが放映されると聞いております。本編が終了した後に3分ぐらいですか、各ロケ地の紹介とアピールする時間があります。これを見た全国の皆さんが、ぜひ西郷隆盛が敬天愛人の心を紡いだ沖永良部島に行ってみたい、旅行してみたいと思うのが多々あるだろうと、私は信じております。
     その折に、この沖永良部島には海、そして海岸線ととてもきれいなところがあります。そういった場所のごみの問題について、今回は質問させていただきたいと思います。
     まず、1つ目、海岸漂着ごみ対策について。
     海岸における漂着ごみの対応として、回収箱の設置等の対策はどうなっているのか。
     2、ごみの不法投棄対策について。半崎やフーチャなどの景勝地において、空き缶やペットボトル等が草木の中に不法投棄されているが、どのような対策を検討しているのか。
     3、国頭小学校のガジュマルについて。
     本町の観光スポットでもある国頭小学校の日本一のガジュマルが、若葉が生い茂らず弱っているが、樹勢回復を図る対策や保存に向けて、より効果的な施策は検討できないか。
     以上の3点を壇上より質問いたします。
    ○町長(伊地知実利君)
     一般質問の2点が私のほうへの質問でございますので、答えさせていただきます。
     平成30年度海岸漂着物等地域対策推進事業の内示をいただきましたので、和泊町シルバー人材センターによる回収・処理業務委託を行っております。これは、指定してある8海岸で年に2回、シルバーに委託をしているところでございます。
     また、回収箱の設置につきましては、今のところ3カ所の海岸に設置するよう準備を進めております。海岸に来た方々に漂着物を回収していただき、漂着物のない海岸を目指してまいりたいと思いますが、拾っても拾っても後を絶たないのが漂着物でございまして、これを解消するには、やはり全町民の協力と支援がないとなかなかできないところもございますので、広く町民にも訴えながら漂着ごみの撲滅に努めてまいりたいと思っております。
     2点目の不法投棄対策につきましては、川畑議員の質問でもあったように、空き缶やペットボトルなどのポイ捨てには大変心を痛めているところでございます。ごみの不法投棄やポイ捨て対策として、いろいろな情報機関を通しながら町民に対して啓発活動を行っているところでありますが、いまだに効果が見えてこないのが現状で、大変心を病んでいるところでございます。
     近年、大量のごみの不法投棄についてはほとんどなくなりましたが、依然として空き缶やペットボトルなどのポイ捨てがなくならないところでございます。対策としては、看板設置や辛抱強くモラル向上を図るべきだと考えております。また、景勝地の草木などの伐採も、ごみを捨てにくい環境づくりには必要なことだと思っておりますので、町民や関係機関と連携を密にしながら環境美化活動やモラル向上のための啓発活動に取り組んでまいりたいと、そのように思っております。
     地元の新聞にも掲載されておりましたように、児童の皆さんが積極的に、通学のときにポイ捨てされたものを拾って歩くという記事もございましたが、私ども大人も、この子供たち以上に取り組んでいかなければいけない問題かとは、そのように思いますが、これを粘り強く啓発していく必要があるかと、そのように思っております。
     以上で私への質問については終わりますが、次からの質問については自席から担当課長からも答弁させていただきます。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     池田議員の国頭小学校のガジュマルについてお答えをいたします。
     国頭小学校のガジュマルの管理は、学校の保護者で組織するおやじの会の主催で、根を保護するために根元にカヤを敷き、2年に1回は栄養補給のため堆肥をまくなど、管理に努めており、現在のところ樹勢は維持できていると聞いております。
     また、PTA役員が害虫駆除のために薬剤を散布したり、児童が周囲の清掃、除草を行うなど、環境整備に努めております。さらに、必要に応じておやじの会が中心となり、適正な成長を維持するため樹木剪定を行っており、最近では平成29年1月に保存会立ち会いのもと実施しております。
     今後も、引き続き保護者や地域の方々を主体として管理に努めていただきたいと考えており、行政といたしましても、町指定の保存樹として日本一のガジュマルの管理を支援してまいりたいと考えております。
    ○2番(池田正一君)
     ただいまご答弁いただきました。
     まずは、海岸漂着ごみ対策についてです。
     先ほど町長が、回収箱を3つほど予定をしていると答えました。3つで確かに全然足らないとは思います。この3つはどこに置く予定、あくまでもまだできていないと思いますので、予定だと思います。どこに予定するのか。そして、回収箱のごみの回収はどこがするのか。どういったスパンで回収をするのか。そして、台風時にこの回収箱はそのまま放置したままなのか、それをどうするのか、そういったことをお尋ねしたいと思います。お聞かせください。
    ○土木課長(和田清良君)
     お答えします。
     まず、場所についですけれども、3カ所の場所、与和の浜、湾門、笠石の3カ所を現在検討しております。
     それと、回収のサイクルでございますけれども、現在、シルバー人材センター等にも委託をしておりますけれども、年2回、それ以外には、町の土木のほうで回収をしております。その回収したごみに関しましては、現在、ごみ処理センターのほうに搬入をしております。
     それと、台風時の回収箱の管理ですけれども、それも土木課のほうで管理をしていきたいというふうに考えております。
     以上です。
    ○2番(池田正一君)
     設置された回収箱がこれから活躍することを、期待はいたしております。
     先日、この一般質問を提出する前に、私も海岸線の海を回って見ていました。私のところの家族全員6人で回ってみました。その折に気づいたことを幾つか言いたいと思います。
     与和の浜においては、浜の清掃が行われた跡がありました。しかし、その浜の入り口のほうにごみと分別されて、まだ置かれたままだったんです。そして、内喜名港におかれましても、ボランティアで清掃活動が行われた跡がありました。しかし、ここも一緒です。集められたごみ等が置かれたまま、回収等はされておりません。
     これはもう、これからまた台風シーズン等が来ます。そうなったら、せっかく集めた物もまた流されていく、飛ばされていくと。一緒の結果になるとは思うんですが、こういったごみの処理はどういったところが担当していくんでしょうか、お尋ねします。
    ○土木課長(和田清良君)
     お答えします。
     与和の浜におきましては、ボランティアの方々が清掃して1カ所にごみを集めております。実を言いますと、そのボランティアの方々から電話をいただくことになっていたんですけれども、その連絡がなかったということで、事後に町民から声があったもんですから、町土木のほうで全部処理をしております。
     内喜名に関しましては、まだちょっとそれ把握していなかったもんですから、対応をどういうふうにしたかというのはまだ把握していない状態です。
     以上です。
    ○2番(池田正一君)
     せっかくボランティアの皆様方が清掃して、少しごみ等が集まってきれいになっているものですから、そのごみの処理はぜひ土木課のほうで、また散らかったり、子供らが行ったときにそれをまた遊び道具として使ったりして、また広げる場合もありますので早急にお願いいたします。
     他の海につきましても、笠石公園は余り大きいごみ等は目立ちませんでした。
     そして、国頭のほうに行きます。美瀬の浜、黒いブイが二十数個ありました。そして、次の景勝地のシャーシの浜、国頭の先にあります。これは結構インターネット等で見て、きれいな海です。観光客と地元の方々が海水浴等に行く海です。これが岩と岩の間に発泡スチロールなどのごみが多く見られました。
     そして、続いていきます。シナハの海、これはサーファーズの皆様がボランティアで掃除をされておられます。ですので、海岸のほうもやはりボランティアの方々が掃除をするということでとてもきれいでありました。
     西原の浜におきましては、ドラム缶とかブイとか、大きな物が数個目立ちました。
     以上、このように見た感じ、ブイが多いんですよね、ブイ。これはどのような処理の仕方をすればいいんでしょうか、お尋ねします。
    ○土木課長(和田清良君)
     現在、燃えるごみに関しましては、ごみ処理センターのほうに搬入いたしまして処理していただいております。
    ○2番(池田正一君)
     ということは、ブイを集めて置いといたら、当然土木課が回収して、それを焼いて処理してくれるというふうに理解しておってよろしいでしょうか。はい、ありがとうございます。
     じゃ、次は、それぞれ海岸、海の浜等に面していますけれども、そうして面している字等での海の清掃活動、当然私が住んでいる国頭には年に1回と、そういった浜の清掃等をしておられますが、ほかの海、浜等に面しているところで、字での清掃活動等はあるのでしょうか、ないのでしょうか、お尋ねします。
    ○土木課長(和田清良君)
     7月1日から7月31日までは海岸愛護月間ということになってございます。本町でも7月16日、今度、月曜日、海の日に各字と、あとボランティアにお声がけをしまして清掃作業をお願いするということにしてございます。次の区長会において、事項として提出してございますので、各団体、育成会、商工会等に協力をお願いしたいと思います。
    ○2番(池田正一君)
     そこで、お願いするという話でしたが、それはどこどこの海、浜等をどこどこの字がしてくれと指定もするんでしょうか。ただ、もう字の方々に任せて清掃する場所等を決めてもらうのでしょうか、お尋ねします。
    ○土木課長(和田清良君)
     各地区があるんですけれども、例えば、国頭の方に内喜名へ行って掃除してくださいというふうなことは言えないと思いますので、内喜名海岸に近い方々、仁志とか、後蘭とか、そういう地域の方々にお願いする予定でございます。
    ○2番(池田正一君)
     では、それぞれ近いところの海岸清掃を、7月16日等にしてくれるということと理解しておきます。
     それで、今後、回収箱等をそれぞれの海に、今3カ所と言われていましたね、設置することにおいて、遊びに来た方々が、そのままごみ等は本来なら持ち帰ってくださいなんですけれども、回収箱等に捨てると、そういったことがないようにするための取り組み等は何か考えておられますでしょうか。
    ○土木課長(和田清良君)
     現在のところは、事業の予算の関係上で3カ所しか設置できませんけれども、その3カ所の設置したごみ回収箱の状態を見ながら、また啓発、一般ごみの投入がないような形の啓発等を行っていって、さらによい効果が得られましたら、またふやしていきたいというふうに考えております。
    ○2番(池田正一君)
     多分効果等は出るとは思います。ですので、ぜひこの回収箱等はふやしてください。
     何を隠そう、私も十数年前までは美瀬の浜にしょっちゅう犬を連れて行ったもんです。散歩の折に、ごみを結構ペットボトルと瓶等を回収して家に置いたんです。でも、これの処理の仕方がわからなかったもので、その当時は毎日散歩に行っていたもので、すごい量がたまったんです。ですから、私はもう火をつけました。さすがにこのまま置いていたらごみ等がまた危ないかなと思って、消えるまではちゃんとその場にはいましたよ、私は。そして、そこでずっと一、二時間ほど見て、焼却処分をした記憶があります。
     そのときに、こういった回収箱等があればこんなことをする必要もないし、ずっとそこで待っておく必要もないしと思いましたので、ぜひこれからもっともっとふやして、今言うた3カ所等じゃなくて、観光客もしくは地元の方々が行かれる海、地元の方々が行く海でしたら、地元の海をきれいにするためにそこに散らばっているごみ等を拾って家まで持ってきて、その回収箱に入れてくれるはずです。それを期待しながら、そういった活動のほうをよろしくお願いします。
     続きまして、2番、ごみの不法投棄対策についてです。
     これも、その海を全部回ったときに、ついでに車でそれぞれの景勝地も見て回りました。そこで一生懸命、草むらをかき分けごみがあるのかないのか見させていただきました。そしたら、まず、半崎、あの木は何て言うんですかね、テリハクサトベラですか、これ群生しておりますが、その中には空き缶、ペットボトル等が多々ありました。古い空き缶から、まさについ最近発売された缶コーヒー等の空き缶も中に入っていました。ところが、歩いて行ってみたら見えないんです、全然、普通にしてたら。ただ、そこまで近づいて、中を見たら初めてそこにごみがたくさんあるのが見えました。こういう状況です。
     そして、景勝地としては、フーチャ付近のほうはアダンの木の中等に、ここは結構国頭字の皆さんが清掃もしていますので、そこまで目立つほどありませんでしたけれども、やっぱりかんかん、ペットボトル等が見えました。
     その折に、ついでに不法投棄はしたらいけませんとの看板等も全部見て回りました。前回、同僚議員の松村議員が聞いたときに、二十数個の看板等が設置されていると聞きました。さて、この看板が今どういう状態になっているか把握していますでしょうか。担当課長、答弁よろしくお願いします。
    ○町民支援課長(東 敏仁君)
     お答えします。
     看板の件ですけれども、この看板を設置する条件としましては、まず、ごみのポイ捨て等の報告が町民からあるいは我々が月に1回パトロール車で回っているところで発見します。そうしますと、その地区の区長さんに連絡します。区長さんから、もし畑等、地主がいたら地主にも連絡をとってもらいます。そこで確認をして、これが不法投棄等だということでしたら、区長さんあるいは地主さんにまずそれを回収してもらうというのを基本的にやっております。
     その後、我々としては、看板を立て、そして、それから1週間ぐらいサンサンテレビあるいは防災無線等でごみの不法投棄をしないというふうなことを呼びかけております。ですから、看板をどうというのは、ここに過去に捨てられたことがあるということで注意喚起という意味で看板を設置しております。
     以上です。
    ○2番(池田正一君)
     ただ、看板も見ました。しかし、ほとんどの看板がただ黒い文字だけの部分が残っています。その上に恐らくあったであろう、目立つような赤とかオレンジで何か上に書いてあったんじゃないんでしょうか、そういった部分はほとんどもう消えていました。剝げて消えております。黒い文字の部分で、ここに捨てるな等の文字だけあります。ですけど、上半分が消えているということは、そこに何か過去には書かれていたのだろうと思います。
     ですから、そういった看板等も多々あります。ぜひ、もう一回、文字を書くなり、先ほど同僚議員が言いましたインパクトがある、こんなんしたらだめだなと思われるような絵なり文字なり写真なり、怒った顔でも結構です。こういったものをして喚起したらいかがなものかなと思います。
     現在、僕が見て回ったら、国頭の美瀬の浜から西原の海岸までで看板が17個ありました。そのうち、犬猫を捨てるなという看板が2つありました。そして、さらに進み、半崎からウミガメビューポイントまでが6個ですか。そして、気になったのが半崎の看板です。半崎に入っていきます、そしたら、入り口のほうの草むらの中に1つ看板がありました。あれは気づきません。あの場所はあそこじゃないとだめなんでしょうか、お尋ねします。
    ○町民支援課長(東 敏仁君)
     すみません。私もその看板は気づいておりません。というのも、先ほど答弁したように、以前そこで不法投棄があったと。ですから看板を設置してあって、その後は、やはり町民皆さんの見る目ということで、ああ、ここに捨ててはいけないなというその意識、モラル、そういうものに訴えかけるのが看板であります。ですから、もし見えていないということでしたら、その周辺を伐採等して、もしごみが捨てられていればまたやるんですけれども、私としては、看板をある程度一定期間立てるということで、皆さんにごみは捨てたらいけないよという意識づけだと思います。
     それと、先ほど池田議員が言いましたけれども、ごみを捨てるなという一般常識的な看板を、なかなか景勝地とかいろんなところに設置しづらいという部分も過去にあったということです。観光客も来ます。このまちは、ごみを簡単にここに捨てるんだというようなのもあって、以前、議会とかいろんなところでそういうのが出たというのもありまして、できるだけ看板というものは余り立てないで、要は皆さんのモラルを意識を、ごみは捨てたらいけないと、当たり前だよということを理解していただきたいと思っております。
    ○2番(池田正一君)
     ですよね。この地区の方々はみんなごみを持っていったら、そういった海とかに捨てるのかと、そう思われるのも、とても我々住民としても嫌だと思います。半崎の看板は違うんです。ごみは持ち帰りましょうなんです。持ち帰りましょう。ということは、見えないところでやって、持ち帰りましょうが見えないんですよ。あそこは入って駐車場がありますよね。そのはるか手前のほうの草むらの中に隠れていました。これは、ですから、ぜひ見える、特に駐車場等の近くに持ち帰りましょうは重要だと思います。
     それで、同じことがやっぱり、持ち帰りましょうでしたら、フーチャ等にもいいんじゃないのかなと思うんですけれども、どう思いますか。
    ○町民支援課長(東 敏仁君)
     そうですね。非常に、持ち帰りましょうというのは前向きな意見だと思います。それはまた検討したいと思います。
    ○2番(池田正一君)
     それは、ぜひ検討してください。
     そして、結構、固定されている看板じゃなくて移動できるような看板等もあるんですけれども、この前見たときに思いました。これは僕たちがもっと見えるところに勝手に動かしてもいいものか。しかし、これはやはりさわったらだめなものなのかと考えました。あの看板はどうなんでしょう。我々住民が見て、これはもっとこっちのほうにやったほうがいいよという場所に移動しても、できるものだったらしてもいいんでしょうか。
    ○町民支援課長(東 敏仁君)
     それは、はい、構わないと思います。
     というのは、やはり皆さんいろんな意識があると思います。私たちが設置したときには、ちょうどごみが不法投棄された場所に設置したと。年数がたってきて、ここのほうがいいよねというのがもしあるんでしたら、私たちのほうに相談等、連絡等いただければ、こちらでまた対処したいと思います。
    ○2番(池田正一君)
     では、そういったふうによろしくお願いします。
     そして、そのせりふも、先ほど川畑議員が言ったように、何か心にしみるというか、ああ、したらだめだなというような、そういった啓発の文言、ロゴ等を考えてしてくれたら。そして、ちょっと目立つように絵でも結構ですし写真でも結構です、怒っている顔でも結構です。そういったものをやって、町民に、また観光客の方に、これはすごいわと思われるようなインパクトがあるようなことをしてくれたら、さらにごみの不法投棄等が少なくなっていくもんではないのかなと思っております。
     続きまして、国頭小学校のガジュマルについて質問いたしたいと思います。
     先ほど、私も樹勢回復を図る対策等という質問をいたしました。確かにそこまで樹勢が弱っているということはありません。逆に、気根ですか、かつて、ちょっと参考まで言いす。13年前に先輩議員でありますコクブ議員が、この国頭小学校のガジュマルのことに関して町に問いただしておりました。その折には、この国頭小学校のガジュマルは気根がないと、ないわけです。気根のないガジュマルはというふうに質問をされておられました。
     そして、その折に、周りの塀とかを割ったんですかね。根っこが力強い木にしないといけないものでというふうなことで、周りを囲んでいたコンクリート塀を全て打ち割って今の状態にしたわけではありますが、今はガジュマルは気根がたくさんおりてきているんです。そして、この気根が地面について13本の太い幹になっております。そして、この幹の上の部分がすごく勢いづいているんです。ということは、元来あるべきであった、日本一と言われるこの樹齢120年の国頭小学校のガジュマル、きれいなかさの形になっておりました。今、最近見に行かれましたでしょうか。とんでもないですよ。そんな形はもう違います。ここに角が生え、ここに角が生え、僕は子供たちに「見て、鬼がいるよ、鬼が」と言ったぐらいです。
     このように、とても日本一と言われたような外観が大分崩れてきております。そして、これをどうしたものかと、今の校長先生等とかとも話をしましたが、どうしていいかわからないと。ただ単に切ったらいいだけのものか。数年前に切ったということも聞きました。そしたら、切ったところがさらに勢いづいて上に盛り上がってきていると。これは、この形をキープするにはどうしたらいいのかと。
     ガジュマルというのは300年、400年も生きる木だと聞いております。私たちの孫どころじゃありませんね、はるかかなたの子孫の方々までも見守ってくれるであろう木と思っております。
     ですから、この形を維持するためにはどうしたらいいんでしょう。教育長、かつて国頭小学校で校長もされて、そして盆栽の達人と言われている教育長の見解をお聞きしたいんですけれども、よろしくお願いします。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     ガジュマルの詳しい男ではありませんけれども、私が国頭小学校に勤務をしているときには気根はありませんでした。気根は、皆刈っていったんです。それで何もありませんでした。しかし、そのときにガジュマルの樹勢がだんだん衰えてきている、これはどうにかしなければならないということで、瀬戸内町の方だったと思うんですけれども、その人の指導のもとで、周りにあったコンクリを剝がして、中には生徒を入れないようにしたわけです。そしたら、いつの間にか気根が生えてきて、今までは気根のかわりに柱を立てて枝の下に垂れるのをしていたわけだけれども、そのときから気根がどんどん伸びてきて、それでその気根が根づいて、それで樹勢がだんだん回復したことは事実であります。
     そして今では、結局、池田議員が話されたように、方々勢いが出て、昔の盆栽みたいな形の整ったガジュマルじゃなくなりつつあります。これを今後どういうふうにしたらいいのかということについては、切って盆栽みたいに毎年仕立てていくのか、どうするかということについては、今後、やはり専門の方々とも相談をしながら、池田議員おっしゃったように、これから100年、200年、日本一のガジュマルとして保存していかなければならないガジュマルなので、このことについてはやはり検討していかなければいけないなと、そう思っております。
    ○2番(池田正一君)
     そのとおりだと思います。やはりこういった木の専門家等に聞くのが一番だと思います。先ほど教育長がおっしゃられました、瀬戸内の樹木医の方が当時は来られてしたと聞いております。ところが、もうその方は今おられないらしくて、となると、県本土のほうから樹木医を呼んだとしてもどうにもなりません。なぜか、ガジュマルを知らないから。ガジュマルをわからないから。13年前のコクブ議員の質問の中でも、本土から来た先生の話を聞いてもどうにもならなかったと、そういうのを聞いております。見ております。
     ですから、ぜひ、沖縄のほうに今現在、樹木医が27人ぐらいおられますかね。そういった樹木医の中からガジュマル等に詳しい樹木医を呼んで、この木はどうしたらいいのか。さらにまだ気根がどんどん伸びてきています。今は現在13本の気根が幹になっております、太く。それをさらにやったらもうどうなるんだと、さらに伸びてきているのを、これは全部伐採するべきなのか、どうするのか。そういったことも聞きながら、このガジュマルがいつまでも長生きして、きれいなかさの形で、かさの形があるからこその日本一のガジュマルだと思っております。維持していくために、そういうような樹木医等を呼ぶのも必要じゃないかなと思います。そういったお考えはいかがでしょう、ありますでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     もし国頭の保存会の方々、そしてまた地域の方々が、やはりこのガジュマルの樹形は昔のような盆栽の形のままに保存したほうがいいというような結論に達して、どうにかして気根を伸ばしたほうがいいのか、さらに伸ばしたほうがいいのか、そういうこともあわせて剪定したほうがいいのかどうか、樹木医の相談を受けて、今後の保存樹について管理していかなければなりませんので、必要なときにやはり沖縄から専門の医師を呼ばなければならないなと、そういうふうに思います。
    ○2番(池田正一君)
     そうですよね。やはり専門医を呼んでしないといけません。今回、まさにガジュマルが120歳、ということは小学校創立120周年、そういったまた記念イベント等もあるかもしれません。その折、島外から、出られた方々も帰ってきてこのガジュマルを見て、あれっと、形がちょっと変だなと。そして、私も最近フェイスブックにはまっているもんで、フェイスブック等でガジュマルを写して出すんです。そうしたら島外におられる、昔、国小で先生しておられた方、卒業していった方から、やはり形がおかしくなってきているねとの返事もいっぱいいただいております。それを、僕がどうでしょうこれはと聞いたからには、向こうもそういうふうに答えてきてくれたものだとは思います。
     昔のきれいな形を知っている先輩方、諸先生方がそういうふうに言われるんでしたら、間違いないだろうと。僕たちは常に見ているもんで、毎日でも、ガジュマルを。だから、少々の変化は余りぴんとこないんですよね。でも、今のガジュマルは、結構、形が変わってきているもので、私でもわかるようにはなっております。樹木医等を呼んでしてくれないと、大変とは言いませんが、どれだけ伐採していいか等もわかりませんので、ぜひそこはお願いしたいと思います。
     そして、今現在、保存会とか守る会とか、余りもう動いていないんですよね。ほとんど小学校のPTAに任しているという形。といっても、PTAといったら我々です。わかりません、知りません、ガジュマルがどうなのか。気根が出てきたらどうなんだ、こんな形になったからそれは切ればいいのか、ただもうそれだけしかわかりません。ですから、ぜひ専門の方が指導して、こういうふうにしたらいいよということを言われて初めて、我々PTAも動けると思います。ですから、ぜひ樹木医等、なるべく早く町の予算で呼んでいただきたいなと思います。いかがですか、早目にどうでしょう。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     今、質問がありました樹木医を招聘する件につきましてなんですけれども、先ほど教育長のほうから答弁しましたように、このガジュマルの管理につきましては、おやじの会、それから保護者、学校が中心となって管理を今行っております。ですので、木の姿ですか、その辺の意見につきましても、今回の一般質問で、初めて我々行政のほうも課題としてあるのかなということで認識したところですので、ぜひ、おやじの会、それからPTA、それから保存会の方々で話をしていただきまして、話をまとめていただきまして、その上で、どうしたらいいか、樹木医を呼んだほうがいいのか、それ以外に対策があるのか、その辺はまた行政のほうに相談していただければ、今後、対策を講じていきたいと思っているところです。
     また、この件につきましては、私ども教育委員会に今回質問があったわけですけれども、このガジュマルにつきましては、学校の施設でもありませんし、学校の校庭内にあるガジュマル、町の指定した保存樹という位置づけになろうかと思いますので、保存樹を担当します企画課のほうとも十分協議しながら、相談があった折には対応していきたいと思っております。
    ○2番(池田正一君)
     前向きな意見、ありがとうございます。まさにそのとおりなんです。
     私たちが、言うなれば、そこをまさにそのガジュマルを見ている人間たちで意見をまとめて、そちらのほうに相談しに行くと、そういう形をとっていきたいと思います。今回はもう何にせよどうやっていいかわからないと、まず校長先生等も我々も、そして諸先輩方も。これは形が変だぞ、どうにかしないといけないだろう、今回は120周年だぞと言われましたので、今回、急遽急いでまとめてこのように質問させていただきました。
     そして、企画課長にもお尋ねしたいと思います。
     この秋か来年には、空港からのバスの路線も、国小の前を通り、そして来島した皆さんがまず最初に見るのがガジュマルの姿と。そういったルートを今考えているというか、要望していると、バス企業団から返事をいただきました。観光に一翼担っているこのガジュマルの木なんですが、企画課長の見解もお聞きしたいと思います。いかがでしょうか。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     先ほど教育委員会のほうからも、保存樹の見地からということで企画課ということも出ましたが、また議員からも、バスが寄る観光地となっているということでも、やはり企画課的な観光地としてのガジュマル、日本一のガジュマル、そういった見方もできるのかなと考えております。
     国頭小のガジュマルというのは、本当に島に訪れる多くの方々、ほとんど全員の方々が寄られて見ているのかなと、それぐらい誇りにできるガジュマルかなと考えております。それにしても、日ごろのPTAの方々が堆肥をまいたり、薬剤を散布したり、そういった経費がかかっているようで、また樹医さんを呼ばれるということになりますと、経費が今後発生してくるのかなと危惧するところでございます。
     この間、こういった質問が出たものですから、花緑の担当と小学校に訪れ、いろいろ先生をつかまえて話を聞かせていただきました。その中で、コジュマルというガジュマルの子を育てるということを聞きました。ジョギング大会で配ったりとかしていると聞きましたけれども、何か、ただくれているという、もったいないなとそのとき感じました。やはり日本一のガジュマルの子供ですので、将来日本一になるようなコジュマルくんじゃないかと思ったりもしまして、ぜひ、おやじの会とかPTAの会などで、あれを販売できるような方向にも持っていけるのじゃないかなと。
     そうした場合に、今後、堆肥とか薬剤散布とか樹医さんを呼ぶとかそういった経費も、もしかしたら、そんなにうまくはいかないかもしれませんが、そこから捻出できるようになってきて、全国的に大きな木を学校に植えて管理しているモデルみたいなことに、もしなれたらすばらしいことだなと、そういったことを考えさせていただいたところでございます。答えになりませんけれども、以上です。
    ○2番(池田正一君)
     企画課長の答弁もいただきました。
     コジュマルくん販売、いい案ではあります。ぜひ、企画主体でそういったものを提言してさせてもらったら、さすがに、おやじとPTA等でそういったものはなかなかできないもので、主になってやってくださったら、もう協力は惜しみません。そして、これからも日本一の大木であるガジュマルを残すことに関しては、我々も惜しみなく協力するつもりであります。
     この秋からですかね、秋、来年ぐらいになったら、このバスのルートがちょうど国頭小学校の前を通ると、その時間帯がよくわかりません。子供たちがいない時間帯を通るんだろうと、飛行機の来る時間にあわせて通るんだろうと思っております。しかし、それだけバス組合のほうでも、ガジュマルはすばらしい観光の木だというふうに認識してのこのルート変更だと思います。
     ですので、どうかこのガジュマルの形、日本一のかさの形を維持していくために、我々のほうから要望いたしますので、要望した際には、ぜひ教育委員会等で樹木医等を呼んで、どのようにしたらいいのかの指導、もしくはそういったことを教えていただきたいと思っております。
     以上で私の一般質問は終わりますが、今回、聞いたのはほとんどが観光関係であります。漂着ごみ、ごみの不法投棄等、そして、国小のガジュマル等もありました。
     ここに一つ、このような灰皿があります。これはまさにポイ捨て防止です。本来なら午前中に同僚議員の川畑が皆さんに説明するんでしたけれども、時間がなかったために、急遽、私が預かってさせてもらいます。これは観光協会で販売いたしております。ぜひこういったものでたばこのポイ捨てを防ごうと、ですから、皆さん、たばこを吸う方は多々おられると思います。ここに、沖永良部アイランドと名目されています。観光協会であります。1個200円です。できれば、課長職の皆様がこれを購入してポイ捨てをしないと。当然、我が同僚のたばこを吸う議員の皆さん、私は吸いませんけれども、喫煙する議員の皆様は購入して、これの中にたばこの吸った跡を捨てると。そういったことをするのも、また観光面においても美化活動においても、先駆者としていい結果が出るのではないかなと思っております。
     このように、ごみ問題、ごみは永良部の島に着くだけではありません。これがまた波がきて流れていったら隣の島、隣の島と行きます。ですから、せっかくここに漂着したんだから、ここの島で処理をしようと。そしたら、次の島にはそのごみは流れていかないと、そういったボランティア精神を持ちながら、漂着物ごみの処理、そして草木の中にごみは捨てないと、皆様が意識して、そして町民一丸となってごみのポイ捨てはやめようと。
     そして、これからは観光でもやっていきたいこの沖永良部島であります。ですから、スポットのガジュマル等がきれいに残り、いつまでも後世まで残し、その折に観光客が来島するということは、この島でさらに農作物を見てくれる、永良部にはこのようなすばらしい農作物もあるんだ。もしくは海の幸もこのようなものがあるんだと、口にする機会も、お土産に持っていく機会もあります。ということは、まさに観光業がウイン、農業もウイン、そして漁業もウインと3つのウインが並びます。このようにすばらしい結果になることを期待いたしまして、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。
    ○議長(永野利則君)
     これで池田正一君の一般質問を終わります。

第1日(7)

発言者

  • 東 弘明

発言内容

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  • 次に、東弘明君の一般質問を許します。
    ○5番(東 弘明君)
     皆さん、こんにちは。公明党の東でございます。
     早いもので、折り返し議会になりますけれども、第2回定例会に6項目の通告をしてありますので、順を追って質問をいたします。
     まず、1点目、畑地かんがい事業について。
     ①今年度は、空梅雨の傾向にあり水不足が懸念されるが、水資源をどう確保していくのか。
     ②国頭字等のため池に、シートの破損やフェンスの腐れ等の危険な箇所が多々見受けられるが、どのような対策を講じるのか。
     ③平成29年第3回定例会で、畑かんの移動式スプリンクラーを埋設型にかえる更新事業については、ニーズ調査等を実施し検討するとの答弁があったが、その後の経過はどのようになっているのか。
     ④国頭で一番先に畑かん工事ができた地区なんですけれども、逢久・塩道地区の畑かん計画はどのようになっているのかお尋ねします。
     2点目、農業施設整備について。
     本年度から軽量鉄骨ハウスが導入されているが、建設時の補助事業導入の要件である対象品目は何か、また、単価はどれぐらいかかるのかお尋ねします。
     3、輸送コスト支援事業について。
     離島から県本土までの輸送支援はあるが、県本土から離島までの支援がない状況であり、諸物価の価格差に大きな隔たりがあるが、次期奄振法での支援事業の計画はどのようになっているのか。
     4、実験の農場について。
     現在はどのような取り組みがされているか、また、今後の方向性をどう考えているかお尋ねします。
     5点目、親子ふれあい広場について。
     知名町フローラルパークは、遊具器具等が充実しており、休日等には本町の親子連れが多数訪れている状況であるが、本町の公園も、子育て支援や交流等の観点から遊具等の充実を図り、親子が集えるふれあい広場の環境整備はできないかお尋ねします。
     6点目、介護老人入所施設についてであります。
     ①現在、介護老人施設等の入所待機者は何名ぐらいいるのか。
     ②要介護状態の重度化対策として、特別養護老人ホーム等の介護老人入所施設の増床計画等はどのように考えているのかお尋ねします。
     壇上から以上の6点でございます。ありがとうございました。
    ○町長(伊地知実利君)
     東弘明議員の一般質問に、順を追ってお答えをいたします。
     まず、1点目の畑地かんがい用の水資源の確保につきましては、本町の各集落にあるため池に湧水や雨水を貯水しているのが現状であり、水資源を確保するために、新たにため池を新設する計画は今のところございません。
     ため池の貯水量は、5月末時点で貯水率が約76%となっており、昨年の貯水率と比較しても大きな差はない状況にありますが、昨年のような干ばつに対応するためには、現在実施されている沖永良部地下ダム工事の早期完成により、定期的な農業用水が確保されることに期待をしているところでございます。
     2点目のため池の危険防止対策につきましては、平成29年の第3回定例会及び第4回定例会でもお答えいたしましたが、国頭字などのため池のシートやフェンスの改修については、農業水利施設保全合理化事業及び土地改良施設維持管理適正化事業により、平成32年度までに計画的に改修工事を実施してまいります。
     また、ため池のフェンスやシートの小規模な補修は、多面的交付金事業の予算により、各組織の水土里サークル活動で実施が可能であり、各組織への指導、助言なども行ってまいりたいと思っております。
     3点目の畑かんの散水器具等の更新事業につきましては、過去に整備した事業実施地区の調査を実施し、関係機関と協議、調整を図りながら、事業化に向けて取り組んでいるところでございます。
     4点目の逢久・塩道地区の畑かん計画につきましては、地区調査を実施し、関係機関と協議、調整を図り、平成35年度をめどに事業採択に向けて取り組んでいるところでございます。
     2点目の農業施設整備につきましては、中期展張ハウスについての質問だと思いますが、鹿児島県園芸施設ガイドブックによりますと、対象品目は、野菜類でトマト、ピーマン、軟弱野菜、果樹類でマンゴー、花卉類ではキク、ソリダゴ、ユリなどとなっており、農業創出緊急支援事業で導入するためには3名以上の組合員で組織し、同一の品目を栽培する必要がございます。
     なお、単価につきましては、1,000平米当たり120万円となっております。
     3点目の離島地域における物価高問題につきましては、奄美地域に限らず、全国の離島が抱える問題であることから、県消費者行政推進室が中心となり、離島物価問題懇談会を開催し、本土との地域差指数に触れ、物流コスト低減に向けた離島地域一体となった取り組みの必要性や支援の拡充を訴えているところでございます。
     ご承知のとおり、輸送コスト支援事業については、現在、本島から本土への農林水産物の移出に係る支援及び水産物の沖縄本島への移出に係る実証事業が行われているところであります。奄振法の延長に向けては、昨年度、鹿児島県において各種団体意向調査や群島民、事業所などへのアンケート調査、意見交換会などを実施した上で、奄美群島振興開発総合調査報告書をまとめたところであり、鹿児島県及び奄美群島広域事務組合を中心に、奄美群島12市町村が一体となって取り組んでいるところでございます。
     まとめに、奄美群島振興開発総合調査報告書に、輸送コスト支援につきましては、加工品も含めた移出コストを支援及び農林水産物の生産に係る原材料などの移入コスト支援について新しく盛り込まれているところであり、引き続き強く要望してまいりたいと考えております。これは、あくまでも調査報告書の中に盛り込んだということでございます。
     4点目の実験農場の運営につきましては、現在、ユリ球根、ニンニク、キクなどの種苗の供給と土壌分析に基づく資材投入指導の実施や生産者のリスク回避のためのキクなどの新たな品種の実証栽培を行い、栽培圃場において関係機関及び生産者が参集した現地検討会を実施しております。
     また、生産農家の抱える技術的な問題や病害虫対策に柔軟に対応した実証試験を行うほか、関係機関との共同試験にも取り組んでおります。
     引き続き、関係機関と連携をしながら、もうかる農業を実現するために課題解決に向けて全力で取り組み、本町農業の振興に寄与してまいりたいと考えております。
     5点目のふれあい広場の環境整備につきまして、本町の公園は地域全体で子供を育てる一環として整備されており、各遊具の維持、管理は各集落の責任で行うのが原則となっております。
     現在、本町で遊具が充実している公園は、ヤーシチ公園であると認識しております。遊具などを増設することは事業を利用することで可能と考えますが、現在の公園の敷地では新たな遊具を設置するにはスペースが狭く難しいと考えております。
     本町において、遊具などが設置してある公園などについては、安全に利用できるよう定期的に遊具の点検を行っておりますので、休日などには親子連れで各公園へ出かけてみてはと考えております。
     なお、また質問の知名町のフローラルにすばらしい公園が整備されているということでございますが、車で親子連れで、また違った環境で、このフローラルパークなどを利用して親子で楽しんでいただくのも非常にいいことだなと、そのように思っております。
     6点目の介護保険施設などの入所待機者につきましては、本町の高齢者が要介護認定を受けた場合に、入所できる施設として介護保険施設が4施設、地域密着型サービス施設が4施設の合計8施設が島内にあり、合わせて約170名の方が入所されております。
     このうち介護保険施設は、施設のケアマネジャーが入所者一人ひとりのケアプランを作成して、施設の介護職員などがプランに沿ったサービス提供を行う施設で、地域密着型サービスとは、要介護者が住みなれた地域を離れずに生活を続けられるように地域の特性に応じた柔軟な体制で提供されるサービスであり、通所系及び入所系のサービスがそれぞれあり、本町での入所系サービス施設としては、認知症の方向けの施設が3施設、小規模な介護専用の施設が1施設あります。
     現在の介護老人施設などの入所待機者は何名いるかとのご質問ですが、対象となる全施設へ確認しましたところ、現在、ほぼ全施設が定員いっぱいの利用者を受け入れているところであり、申し込みを受けて入所待ちの方は合計で約150名となっております。
     ただし、この150名の中の多くの申し込み者が複数の施設を同時に申し込んでいるケースや、既に他の施設に入所中で、別の施設への申し込みを行っているケースがあり、正確な実数については把握ができておりませんが、約50名程度ではないかと考えております。
     次に、施設の増床計画などにつきましては、平成30年3月時点において、介護保険における本町の入所系サービス利用者の割合は、要介護認定者数の約4割を占めております。
     また、1点目のご質問でお答えしたとおり、本町の高齢者が利用できる入所施設として、特別養護老人ホームを初めとした介護保険施設や地域密着型サービスを行う施設が合わせて8施設ありますが、現在、ほぼ全ての施設において定員いっぱいの利用者を受け入れているのが現状でございます。
     先般、今年度から平成32年度までの3カ年を計画期間とする高齢者保健福祉計画及び第7期介護保険事業計画を策定したところですが、国においては、今回の介護保険制度改正のポイントとして、高齢者の自立支援と要介護状態の重度化防止、地域共生社会の実現を図るとともに、制度の持続可能性を確保することに配慮し、サービスを必要とする方に必要なサービスが提供されるようにすることを目的としております。
     これらを踏まえ、高齢者や要介護者の意向調査なども行いながら計画策定を行ったところですが、本計画では、要介護者が可能な限り住みなれた地域で暮らせるよう、「通い、訪問、宿泊」のサービスが包括的に利用できる小規模多機能型居宅介護事業所の設置を新たに見込んでいるところであり、ご質問である特別養護老人ホームなどの増床計画は見込んでいませんが、今後の介護サービスの利用状況及び介護保険料なども考慮しながら、次期計画に向けて検討してまいりたいと考えております。
     以上で壇上からの答弁を終わりますが、次からの質問については自席から担当課長からも答弁させていただきます。
    ○5番(東 弘明君)
     1点目の①の部分からなんですけれども、ことしは本当に空梅雨傾向ということで、去年にも増して水が必要になってくるんじゃないかなということを考えながらなんですけれども、今回は国頭のため池に絞って質問させていただくわけなんですけれども、ほかの集落のため池でも該当することが多々あると思います。
     それで、側溝からの集水は今どのようになっているのかというのが1点なんですけれども、ため池シートが破れている池に水を集水しても、そこには水が残らず使えないという、今そういう状況が生じております。今、シートが破れている池に流れている側溝を、現在水を使っている池にまた水を引くことはできないのかどうか。
     また、前にも質問しましたが、池から池へのパイプラインでつなぐことはできないのか。まず、質問します。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     ため池のシートが破れているため池についてということでありますが、具体的にシートが破れたため池が国頭のほうにもたくさんありまして、どのため池なのか具体的に教えていただければお話ができると思いますが、すみません、よろしくお願いします。
    ○5番(東 弘明君)
     国頭の北海岸に10カ所のため池があります。その中の5カ所はシート破れで水が集積できないという現状であります。その件。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     ただいまの質問なんですが、私が把握している中で、国頭のほうの長畠2号池がシートが破損しております。それについては、今年度の事業で、昨年度の台風によりシートが破損しましたところで災害復旧事業を適用しまして、今年度中にシートのほうは改修する予定になっております。
     また、質問の中にもありますが、逢久・塩道地区というのがありますが、そのときにつくったため池が多分4カ所、5カ所あるかと思いますが、そのため池については、逢久・塩道地区のためにつくったため池でありまして、現在、逢久・塩道地区の畑かんの施設が全て使えないような状態になっておりますので、水利用が図れない状態にあります。
     それについては、昨年の第3回ないし第4回の一般質問でもありましたが、耕地課の農政基本構想なり、そういう各集落への聞き取り調査をしながら、そのため池についての今後の維持管理、あと、聞き取り調査をした中で検討してまいりますというふうにお答えしたと思いますが、今年度中には、その辺についてもため池のほうの国頭のあと5カ所のため池については、町民の皆さんと、国頭の集落の皆さんと話し合いを持って決めていきたいなというふうに思っています。
     あと、水路のほうの、ため池とため池の水利用については、ため池からため池をつなぐパイプラインの事業がありますので、その辺についてはまた検討してまいりたいと思うんですが、あと国頭の、検討してまいりますが、土地改良区の管理するため池もございますので、改良区の方と調査なりいろいろ協議しながら、どういうふうな事業が一番適当かということは考えてまいりたいと思います。
    ○5番(東 弘明君)
     今、国頭の長畠池、第1号長畠、第2号長畠という、大きく言うと、海岸線では池2カ所を利用しているというのが現状だと思います。その中で、この前雨が久々に降って、その池にどれだけの集水があるのかということで、ちょっと見回りに行ったわけなんですけれども、結局は今実際使っているため池に水を集積しなければ、この干ばつのときにどこから水をくみ上げて利用するのかというふうになると思います。
     それは、事前に手を打てば、ため池に水を集水することができるわけなんですよね。だけども今現在は、ちょっと道路を横断する側溝を備えつければ、その池に水が入るところでも、そのままシートが破れて水がたまらない池に流れているのと、海にそのまま流れているという、その現状を見たときに、本当にこれからいつ何どきどういう雨が降るかわからない状況の中で、干ばつがきたときの水利用というのに支障を来していくんじゃないかなと思うんですけれども、そこら付近、ちょっと手だてをすれば、水が集積できるところは水を集積するという方向性でお願いをしたいと思うんです。
     そして、ジバチ池のところからスナハ池、あそこにも相当大きい側溝が入っていて水が流れているわけなんですけれども、あそこも上のほうから長畠池に集積しようと思ったらすぐできる箇所なんです。だから、そういうできるところからなぜできないのか、どうしてしないのか、これだけ水不足が懸念されている中で、そういう事業の取り組みをぜひお願いできないか、確認します。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     ジバチ池というのは、第2長畠地区にあるボルタクの下のため池じゃないかと思いますが、向こうの水についても、地区の配水路がどのため池のほうにつながっているかというのが問題です。詳しく私のほうで調査しておりませんので、そこは調査してまいりたいと思います。
     国頭のほうには山がありませんので、ため池に水を集水するためには側溝の水が一番有効かと思いますので、そこら辺については調査してまいりたいと思います。
    ○5番(東 弘明君)
     それと、ため池のシートがよく破れるわけなんですけれども、永嶺の池とか瀬名の池とか、水がたまっているところ、満水状態のところはシートが破れるということはまずないわけなんです。だけども、国頭の池は、町長さん、さっき76%というのがあったんですけれども、国頭のため池は30%水がありません。実情はそういうことなんですけれども、じゃ、ため池シートの耐久性というのを考えたときにも、いかに水を池に貯蓄していくのかという、そのことは、破れて予算を導入して修理をするよりも、何らかの手だてができないのか。そこのところをお尋ねします。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     永嶺とか瀬名のシートについては、白シートで耐久性もあるシートになっております。現在、黒シートについては耐用年数が約27年ぐらいだということでありまして、耐用年数に達していないため池が多々あります。今後、もしするんであれば、老朽ため池の整備事業を導入していくような方向を考えていくのが一番ベターじゃないのかなというふうに考えております。
    ○5番(東 弘明君)
     これは提案なんですけれども、ため池に水が満杯の状態であればシートが破れにくいと。今、池に水がないときには、台風とか強風のときにあおられて、そしてシートが破損するというのが大半だと思います。そういうのを避けるためにも、去年、伊江島まで行かせていただいていろいろ意見交換をさせていただいたわけなんですけれども、伊江島は高いところにファームポンドがあるんです。そして、海岸線には貯水用のため池がたくさんあります。そして、雨が降った後、ファームポンドの水が減っているところにみんな集水をすると。そしてまた雨が降れば、下のため池に水がたまるという、そういう形をとっているわけなんです。
     もし、水が干ばつで減ったときに個人のボーリングでもいいんじゃないですかね。電気代だけ払えば。ボーリングから池に水を入れさせてくれると思います。そういう形で、どうにかの形で、ポンプ車、散水車、あれも本当に一番干ばつのときに助かっているわけなんですけれども、ため池の水がなくなると散水車が動かざるを得ないと、そういうふうになると思います。
     ため池に水があれば、それでかけれるところはかけて、そして散水車はかん水施設のない、そういう地域に導入をすることができると思うんですけれども、そこら付近の検討はお願いできないですか。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     今現在、干ばつに当たり、去年もそうなんですが干ばつになったときには、土地改良区の受益地区内にあるため池以外のため池からは、ポンプなんかで水利用を図るようなふうにもっていっているかと思いますが、また、そのため池を水利用した花農家さんとか、そういう方がいらっしゃいますので、その辺については、そういうため池の組合と協議しながらやっていかないといけないと思いますので、今あります逢久・塩道地区以外のため池についてと、あとクウコウ池については水が全くないような状態でありますので、そのほかについては協議して水利用が図れるような体制を整えていきたいというふうに思います。
    ○5番(東 弘明君)
     それで、抜けたところなんですけれども、水がなくなったときに自分の井戸を掘ってあるわけなんですけれども、水の量は幾らでもあります。もし干ばつでその水が必要ということであれば、電気代は払えないと思うんですけれども、電気代を補塡していただければ幾らでもポンプアップで水はため池に放流することは可能であります。そういう対策はお考えないですか。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     個人のポンプを使ってということですが、個人のポンプのほうも干ばつになったときに水量がどれだけあるかということがちょっと把握できませんので、その辺については、個人のポンプをお持ちの方々と相談しないとちょっとできないかなと思います。緊急の事態になったときには、そういうこともあり得るかもしれませんので、またそこは協議してまいりたいと思います。
    ○5番(東 弘明君)
     干ばつになったときに本当にできる対策は全てするという、それが本当に農家の生産性を高め、そして地域が潤っていくということになると思いますので、その件は検討して実施していけるようにしていただきたいと思います。
     それから、スナハ池があるわけなんですけれども、スナハ池も一遍はフェンスの改修工事をどうこうしたと思うんですけれども、その後、シートが破れて、今、水が全くたまらないという状況なんです。そういう中で、飛行場を拡張したときに、いろんな受益者に対して説明があったわけなんですけれども、スナハ池ももっと拡大をして池を大きくすると、そして、テツケ池、あそこも水が必要なときには、かさ上げをすればあそこは水をもっと増量できるんです。それも対策を講じると。
     そして、飛行場の一番南側のそこにも沈砂池があるわけなんですけれども、あそこも干ばつのときには水利用していいよという、そういう話の中で、飛行場用地を持っている方々は、その飛行場用地の用地交渉のときにも、用地にAランク、Bランク、Cランクとつけて、そして価格差をつけようという話等もありました。親から譲り受けた土地というのは、いい畑とか悪い畑とかないわけなんです。そういうその中で、価格を統一していただいて、飛行場の拡張等にも提供したわけなんですけれども、実際は飛行場の東側のそこは特別区ということで、水資源もなければ基盤整備もできないという区域なんです。
     じゃ、そこでこのテツケ池という池とあのスナハ池という池は、海岸のそこの受益者は水が必要なときに水が使えないという状況になっているわけなんです。どうにか早急に、今、実際は飛行場の配水の沈砂池のかわりになっている状況なんですけれども、そこの対策、早急に工事とかに取り組めないですか。
    ○町長(伊地知実利君)
     水対策につきましては、先ほどから耕地課長がいろいろ答弁をさせていただいているところですが、やはり事業については緊急性というものがありますので、地域の皆さんと協議をしながらどこを優先するのかということをしていかないと、一遍に全部が全部できないところは東議員もおわかりのことだと、そのように思います。
     それが、今、先ほどから質問がありますけれども、どこまで町がすればいいのか、どこまで受益者がやればいいのか、そういうことをお互いに協議をしながらやっていかないと、今の質問を、役場にみんなせえということは決して言っていないと、そのように思いますが、これからのそういう水対策につきましては、以前は自分たちで遠いところからポンプを引いて補給をしておったという時代もありました。ですから、水対策については、実際に今私どもが期待しているのは地下ダムの水でございますけれども、雨が降らないとため池にはたまらないわけでございますので、なかなか補給というものができないところでございました。
     その対策をどうしていけばいいかということを、受益者と一緒になって、町も一緒になって関係機関、土地改良区もあるでしょうけれども、議論をしながら検討していかないとなかなか解決できない部分があるかと、そのように思いますし、耕地課のほうでは、課長が先ほどから答弁をしているように、十分に受益者の皆さんと議論をしていきながら取り組んでまいりたい。
     そしてまた、予算を必要とするものは、事業にのせてやっていくということは、きょう言ってあしたできるものじゃありませんので時間がかかります。
     そういうことで、また緊急にやらなければいけないものについては、水土里サークル活動の中でも一緒になってやっていこうというようなことを、先ほど耕地課長がご答弁しているところでございますので、また、東議員もここはご理解をいただきまして、受益者と町と一緒になって取り組んでいく必要があるかと、そのように思っております。
    ○5番(東 弘明君)
     今、町長のご答弁にあったわけなんですけれども、後で出てきます水土里サークル、農地、水を活用したため池の整備ということで出てきますけれども、今実際、ため池に水が入らない。だけども、道を壊してそこに側溝を入れるとか、受益者個人でできる問題じゃありません。だから、まずは町でできることは町でしていただきたいと。そして、水の確保をお願いしますということであります。
     そこら辺のところが町に全てをお願いするということでありません。まず、水問題にしてみれば、国頭は地下ダムから一番遠いという、そういうその中で、ため池が一番多い箇所でありまして、当初の計画では国頭でため池には地下ダムの水を使えないところが多いという、そういう話を聞いているその中で、どう干ばつ時に水対策をするのかという観点でご質問をさせていただいたわけであります。
     そして、②に移りたいと思うんですけれども、これも、前回の定例会でもお願いしたところなんですけれども、木柱で有刺鉄線鉄線の転落防止柵を設けることができないかということで前からお願いしていたわけなんですけれども、これは、前回、根折のため池で子供2人が落ちて亡くなったと。それも、この葬儀に立ち会っていたもんですから、その葬儀の場で、子供がそこから出入りをしているのを集落の人は確認しているわけなんです。確認をしているのにもかかわらず、対策が練られなかったということで、実際、とうといお子さんの命が亡くなったわけなんですけども、このため池、実際、国頭字、ほかのところにもフェンスが腐れて危ないところが多々あると思います。
     じゃ、そういうところで、予算化になるまででもいいと思うんですけれども、周りの伐採をして木柱で有刺鉄線を張りめぐらせれば、転落防止ができるんじゃないかなと思って、常々質問しているわけなんですけれども、その件はどうでしょうか。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     木柱については、県のほうに、資材単価、そういう資材があるかどうかというのは確認中でございます。ただ、ため池にある今のフェンスについても腐食が始まる前にやっぱり点検して新しい次の更新事業なりでやっていくことが一番大事かなというふうに思っています。
     そのために、遅いと言われたらあれかもしれませんが、町長答弁にもありました、その事業により国頭のため池についてはほとんどのため池のフェンスが改修されていくものと。ただ、水がたまっていないため池についてはちょっとフェンスはできませんが、水のたまっているため池については、全てこの32年度までにはフェンスが改修されていくというふうに計画しております。
    ○5番(東 弘明君)
     32年度まで待っていてもいいんですけども、32年度まで待っていて、もし万が一というまた事故が起きたときに、どこが責任とるんですかね。そういうところもありまして、実際は水土里サークルでもできる木柱と有刺鉄線で囲いをして人が入れないように柵を設けるという、そういうことをお願いしたいことがあるわけなんですけれども、谷山の松の前池ですか、あそこの近くに木柱と間伐材で柵をめぐらしてあるところがありますよね。きのう確認しました。そういうところがあります。
     じゃ、あそこではそういう形で柵が設けられるのに、なぜそこまで難しいのかなと。そこのところを考えているわけなんですけれども、どうでしょうか。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     松の前池につきましては、木柱が西側に設置されております。その木柱が設置されている部分は、ため池に直接落ちるんじゃなくて、フェンス、ガードレールがわりに木柱をやっていると。その景勝関係もありまして、木柱を選択してやっております。
     ただ、その木柱も、今のところもう腐食して落ちているような状態でありますので、そこら辺についてもまた考えていかないといけないなというふうには思っています。
    ○5番(東 弘明君)
     ですね。ところどころボルトが腐れて落ちたりしているわけなんですけれども、あそこは本当に景観を保つという形でそういう工法をとっておられたと思うんですけれども、今松の前池ですか、あそこの景観というのは、もう全く当初と比べると形も何もなくなっているみたいな感じを受けたんですけれども、雨水が池の中に入っていると書いてあるわけなんですけれども、今、実際は本当にどぶ池かなという、そういう感じに見受けます。だから、そこら付近の環境の整備も一番大事であります。
     そこら付近のところから、景観がいいところ、景観をよくするために、じゃ、そういうのを導入したということなんですけれども、それよりも何よりも転落防止柵というのが、一番まず優先すべきことであって、それも、水土里サークルで、それで雇用も生まれますし、十分に対応していけると思いますので、そこら付近のところを前向きに、そして転落防止柵という形で取り組みをしていただきたいと思いますが、どうですか。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     先ほども答弁したとおり、今のところ、木柱でということじゃなくて、今のネットフェンス、どぶづけのネットフェンス、それが早目に、腐る前にやっぱりちゃんと手入れしていくと、更新していくというような考え方の中で今のところは計画せざるを得ないというふうに思っています。
    ○議長(永野利則君)
     議員は、1つの質問には3回までとなっているんで。
    ○5番(東 弘明君)
     じゃ、そういうことで前向きにお願いをしたいと思います。
     そして、3点目、畑かんの移動式スプリンクラーを固定式に取りかえることができないかということでありますけれども、埋設型固定式スプリンクラーの取りつけについてでありますが、自分たちも、青年のとき、若いときには道具を担いで敷設するのも簡単でありました。だけども、年をとって、この年になると結局は干ばつのときに、キビに水をかけようと思っても、畑の中から持って歩けないんですよね。そういうところもありまして、前回の同僚議員の質問の中で、町長からもあったわけなんですけれども、水調査等を実施して、それにあえば固定式に予算をとって工事ができるよというお話だったわけなんですけれども、その件でどうでしょうかね。どれぐらいの面積で事業が導入できるのか、そこら付近のところお尋ねします。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     畑かん整備事業、今、耕地課の中で担い手育成型という形で事業を実施しておりますが、担い手育成型のその中で、畑かん整備については20ヘクタールが事業採択面積になっておりますが、第2伊美地区については15ヘクタールしかないということで、担い手育成型でもそのメニューを導入すればできないことはないということでありますので、今やっている担い手育成型は20ヘクタールが採択面積で、担い手育成型でせざるを得ないというような状態でありますので、第2伊美地区については。
     その要望があったときに、その事業の中身を調査しながら、検討しながら、県のほうと協議して、耕地課のほうでは長期計画をしています。いわゆる10年計画ですね。10年計画の中で、この要望がある箇所について、または更新事業がある場所については、調査してまいります。調査した中で、それがかなうものかどうか、地域の方、受益者の方々に相談をして、要望があれば面積を確認して事業にのせていくというような形をとっておりますので、今のところ、更新事業としては、和泊町でも4地区、5地区ぐらいを調査しているような状態であります。
    ○5番(東 弘明君)
     じゃ、20ヘクタールぐらいは確保しないと事業も導入ができないということでよろしいですか。はい。
     この前の国頭の常会でもそういう声が多かったもんですから、字民の皆さんにそういう事業があるということで、どれぐらいの方が要望するのかちょっと聞いてくださいということでお願い等もしてあります。これから、農業、水がないとなかなか生産性の向上にもならないと思いますので、どうにかそういうことも前向きに、皆んなの声があがってきてからしか取り組めない事業であると思うんですけれども、どうにかそういう対応ができるように前もって計画等をしっかりしていっていただきたいと思います。
     4点目、逢久・塩道地区の畑かんの計画はどのようになっているのかということでありました。
     これは、町長から平成35年をめどに工事をしていくということで、これは粛々と国頭で一番先に畑かんをしたところでありますので、水が欲しくて欲しくて仕方がないという、早く水を引いていただきたいという、そういう声がありますので、平成35年をめどに水が使えるように前向きに計画を進めていただきたいと思います。
     農業施設整備についての件であります。
     大きい2点、本年度から軽量鉄骨ハウスが導入されているが、建設時の補助事業導入の要件である対象品目は何か。また、単価はどれぐらいかということで質問させていただきました。その中で、これも、さきの一般質問でお願いしていたことが実現して、一番喜んでいるところであります。自分も与論にちょくちょく行くもんですから、与論でそういう施設を見て、そして感じて、いろいろ必要だねと思ってお願いしたところなんですけれども、今実際、与論、トルコキキョウが盛んです。品物は島の品物より立派な品物ができております。
     そして、与論はパイプハウスじゃなくて軽量鉄骨ハウスですかね、それが入っているわけなんですけれども、なぜ高いのに入れるんだということで質問もしてみたんですけれども、このハウスであれば、少々の台風が来てもビニールとかを外す必要がないと。骨組みが押し潰されることはないということで、こういう与論はね、そこらは結構頑丈なハウスの導入に踏み切って、今、取り組んでいるということでありました。
     それと、ことしは豪雪地帯のハウスが、今まではなかなか上から押し潰されるというテレビの報道等が多々あったんですけれども、ことしみたいに大々的になかったわけなんですけれども、豪雪地帯では雪がそういう被害を及ぼすし、自分たちの島であれば台風が一番の脅威になってくると思います。その中で、経済課の皆さんは本当にご苦労しながらハウスの導入をしていただいたと思います。
     実際に、この軽量鉄骨ハウス、町長からもちょっとあったんですけれども、詳しく単価、そこのところをお聞かせいただきたいと思います。
    ○町長(伊地知実利君)
     その事業の単価につきまして、先ほど壇上から120万円とお答えしたんじゃないかと思っていますが、1,000平米当たり1,200万円でございますので、訂正させていただきたいと思います。
     あと、詳しいことにつきましては、担当課長からお答えをさせていただきます。
    ○経済課長(武 吉治君)
     現在、建設中のハウスがございまして、名称としては中期展張ハウスと言います。中期展張ハウス、長期展張ハウスという名目があるんですが、これは鹿児島県の園芸施設ガイドブックの指針でございまして、いわゆる長期展張というのは、鉄骨の年がら年中張るビニールでつくったものでございます。それは基礎を打って、実際、施設にいわゆる税金もかかるものでございます。
     中期展張ハウスというのは、台風、おおむね40メートルぐらいの風には耐え得るということで、ビニールも厚くなっております。0.15ですかね。そういうビニールを使っておりまして、一昨年、与論で導入したのは多分ソリダゴだと思いまして、私も見に行っております。
     今回、初めて国頭地区の農家が2名、そして西原の農家が1名、合わせて3名でトルコキキョウを中心に考えております。実際、今年度から植えつけが始まるわけなんですが、台風が襲来するであろう7月の終わりには、もう植えつけが始まると聞いております。そして、年内には一作とりまして、あと母の日商戦の前の5月に2作目をとるという計画で計画書が出ております。
    ○5番(東 弘明君)
     今回、トルコキキョウという品目だということなんですけれども、マンゴーだとかナツギクだとか、そこら雨期の品目に対して導入が可能なのか。そして、夏野菜とか、ほかの品目もその対象になるのかどうかお聞きします。
    ○経済課長(武 吉治君)
     町長の回答にもございましたが、野菜類や果樹類、花卉、キク類も該当になります。また、それについてはやはり沖永良部において、和泊町においては、キク類は平張りを使ったり、マンゴー類はもう少し単価の安いハウスもございますので、そういった、いえば農家に余り投資をしないで効果が得られるハウスを選定するように勧めております。
    ○5番(東 弘明君)
     いろんな品目に導入ができるということで安心しました。ですけれども、今回はトルコキキョウが主で、面積がある程度確保できたということで導入になったと思うんですけれども、これも3名以上でグループをつくるとか、いろんなそういう規約があると思うんですけれども、そういう規約はどういうふうになっておりますか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     おっしゃるとおりでございまして、3名以上の組織、組合をつくりまして、単一品目をつくるということと、先ほど申し上げたとおり、生産振興計画もあわせてつくっていくということでございます。
     事業名は、農業創出緊急支援事業でありまして、これは先ほどの議員の回答にもあったとおり、一応ことしで終わりということなんですが、今後とも要望していきたいと思っております。
    ○5番(東 弘明君)
     ですね、延長して事業が導入できるようによろしくお願いをしたいと思います。
     それから、実験農場について、ちょっとお尋ねをします。
     先般も実験農場をちょっとのぞいてきたわけなんですけれども、当初の実験農場の目標、理念というんですか、そこのところがだんだん崩れてきたのかなと思いながらしているところなんですけれども、実際に実証実験を、今、実験農場でいろいろ取り組みをされていると思うんですけれども、トルコキキョウとか里芋で実証実験をするということでお聞きしたわけなんですけれども、その後、トルコキキョウの成果と里芋の疫病対策の実証実験、そこのところはどうでしょうか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     その件につきまして、昨年、29年3月の29年第1回の東議員の答弁にも回答してございますが、やはり実験農場を開設されて27年を迎えまして、当初の計画とまた違った形での事業を行っておりまして、6月5日の運営委員会の中でも、いろいろかんかんがくがく話が出ました。
     しかしながら、私どもは実験農場のこれまでの実績、それから後の導入を含めた、また、LED、そして鉄骨平張りの検証とか、最近においては新しいキク類の導入を含めたそういったこともやっておりまして、先ほどの東議員のご質問のトルコキキョウについても、やはり今まで行ってきた中で、農家がつくりやすくて、やはり生産性の高いものということで、運営委員会の中で評価をしております。
     そして、里芋の疫病についても、農協と、そして普及課と、いろいろ連携をとりながら、また、国、宮崎県、そして多くつくっている愛媛県の試験場等とも連携をとりながら、疫病対策についても、また新しい農薬の開発等も農場の職員を中心にいろいろお願いをしているところでございます。今後とも、またご協力をよろしくお願いしたいと思います。
    ○5番(東 弘明君)
     前議員の質問の中でも、実験農場の職員の件について説明があったわけなんですけれども、一番、今、実験農場に行ってよく心配することなんですけれども、これも以前、こっちが質問したことに対して課長から、優秀な職員が実験農場から離れていくという、そういうところがあったわけなんですけれども、あの一番大事な実験農場の取り組みとして、今、自分もたまに行って職員とお話をしたりすることがあるんですけれども、本当に職員には頭が下がりますし、よく真面目に頑張っております。その頑張りに実を結ばせるために、本当に島の農業のことをよく知り尽くした、そういう指導者が一人おれば実験農場がもっとより価値的に島の農業のためになるということを考えているところであります。
     そして、実験農場の理事の方のところでいろいろ話をすることがあったわけなんですけれども、理事さんいわく、年に1回の理事会は何の意味もないと。あれはする必要ないよという、そういう苦言をいただきました。そういうその中で、じゃ、理事は何のためにいるのかと言えば、本当に実験農場が何のためにつくられたかということを評価し、そして将来を見据えて、そこで政策、立案をつくっていく、そのための理事さんじゃないかなと思うんですけれども、実際は年に1回会って、そこでは何も、報告はあるんですけれども、どうなんだという話がないということでお聞きしました。
     じゃ、そういうその中で、今の若手、後継者育成とか、そういうのには効果があります。そしてまた、土壌分析にしても一番島民が助かっているわけなんですけれども、そういうその中で、もっと新しい島のニーズに合ったそういうものを導入していくという過程の中では、指導者というのがちょっと実験農場の中では欠けているんじゃないかなと思っております。
     そして、6次産業の取り組みということもあったわけなんですけれども、本当にこのたびの群島大会の中でも、徳之島でもいろんな取り組みをされていると。そういう観点からしたときに、もっといろんな工夫、努力があれば島の農家は発展していくし、取り組むものがいっぱいあるんじゃないかなということを考えながらなんですけれども、課長さんは実際に実験農場に多々行かれて、いろんな取り組みの状況とかを観察し、また指導していると思うんですけれども、そこのところ、どうなんですか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     おっしゃるとおり、人員が削減されたことも含めていろんな問題も出ておりますが、その中で、私ども経済課としては、経済課の職員の中で実験農場にいた職員も含めて、うちの補佐、また農業関係の大学を出た職員がいます。その職員が手伝いに、サポートするような体制をとっておりまして、今回の職員の配置の中で、事務分掌表にもその名前をうたっております。もちろん私も毎週金曜日に行って職員会議に出て、今週、来週は何をするということも行っております。
     その中で、どうしても必要な人員、そして技術については、うちの経済課にいる職員がサポートするような体制を行っております。また、今後ともそれを続けていきたいと思っております。
    ○5番(東 弘明君)
     島の農家が本当に実験農場があるから自分たちは安心して農業に取り組めるという、そういう実験農場にしていただきたいと。前は、あそこを団地化にして、そして後継者を導入して、その部門、部門で指導、管理人がおって、そこで島の農業を牽引していく、そういう団地化も今後できないのかと思ったりもしているところなんですけれども、実験農場は以前と変わって、形が大分変わってきております。そういうその中で、どういう方向性に持っていくのか、今までユリの病気が発生したときにも、メリクロン球を養成して、そこから今のユリが守られてきていると思います。
     実験農場で、また自分がメリクロンを今はつくっているわけなんですけれども、当初ニンニクをつくるといったときに、メリクロンのニンニクの種が出なければ出荷ができないよということで、メニクロンのニンニクの種を分けていただいて、今取り組んでいるわけなんですけれども、そういう本当に里芋にしてもそうです。ニンニクにしてもそうだし、ユリにしてみても、本当に個人個人、一軒一軒つくり方が皆違います。そういうその中で、元になる種芋がしっかりしていると、本当に品物をつくっても安心して出荷できるという、そういう体制もつくることができると思うんですけれども、以前のような、そういう島の皆さんが要請をするもの、そして、将来に向けて島が発展していくような、そういう実験農場の取り組み等はできないのかお聞きします。
    ○経済課長(武 吉治君)
     現在においても、ユリの球根の、いえば優良種苗の普及、そしてニンニクについても行っております。特にニンニクについては、先ほど議員がおっしゃるとおり、ウイルス球がかなり入っているのもあったということも含めて、私ども、種球の大きさの選抜から始めまして、その上にウイルス球を徹底的に抜き取って農家へ供給するような体制をとっておりまして、ことしはまたニンニクに関してはかなり豊作だったということもありまして、農協のニンニク部会への供給も考えております。
     そういった形で、柔軟な体制をとりながら、農家の今後どういった形で行うかということを運営委員会の方々の意見を聞きながら、また農協、そして花卉農協の方々の意見も聞きながら柔軟な体制をとりながら、あわせて国、県の機関との連携を密にして行っていきたいと考えております。
    ○5番(東 弘明君)
     島民が実験農場があって自分たちは安心して農業ができるという、そういう方向性で実験農場を整備し、そして育てていただきたいと思います。
     前後しました。輸送コスト支援がちょっと抜けたんですけれども、今回また同じような質問をしたわけなんですけれども、今回のこの問題提起をしたのは、本町の一婦人からでした。その婦人の友人が都会から島に遊びに帰ってきたと。遊びに帰ってきて一緒に買い物に行ったときに、お店の価格を見てびっくりしたと。そして、その婦人に、よくこんな物価の高い島で生活ができるねという、そういう話をされたそうです。
     そして、都会の状況とか、そんなことをいろいろ聞いているその中で、その友達が島の婦人の話を、うちの公明党の国会議員に話をされたそうです。話をしたときに、沖永良部島に公明党の議員がいるからその人に電話で相談しなさいということで、その国会議員の秘書からこっちに電話がかかってきました。それでこの問題を提起しているわけなんですけれども、実は、その婦人に電話したところ、初対面です。まだ顔も何も知りません。そういう仲だったんですけれども、今まで。
     そのご婦人は、町長さんの選挙のときには運動員として一緒に頑張ったそうです。そして、頑張ったのはよかったんですけれども、これ、町長さん、苦言でも何でもありません、その一婦人の声です。頑張ったんだけれども、言うこととすることが全く納得できないと。そして、町長を監視するのはあんたたちでしょうと。あんたたち何しているんだと。そして𠮟咤激励を受けて、今のこの問題を質問するわけなんです。
     本当に離島のハンディというのか、島民の皆さん、遠くて、Aコープに行けばほかのお店より値段が安ければそれが当たり前と思っています。今回のこの軽量鉄骨ハウスにしてみると、単価がこんなに高い中で物資の運賃コストが、消費税が8%かかって、その価格に島まで持ってくる運賃が8%かかるそうです。結局はダブる消費税、16%も消費税を払わなければいけないという、そういうことがあったもんですから、これもまた前回の一般質問でしたんですけれども、次期奄振に、沖永良部から、和泊からということで、それをお願いをしていくということで答弁があったんですけれども、今回、次期奄振に向かって、いろいろ企画のほうで検討されていることだと思うんですけれども、その件は次期奄振にお願いする予定でしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     先ほども壇上からもお答えいたしましたけれども、これは、あくまでも今までの5年間、ことしで終わるわけですので、それの取り組みを踏まえながら今後見直しするべきものは何なのかということを議論してきたわけです。それぞれの島の意見、それから団体、いろんな意見を聞きながら次期奄振に向けたらどういう取り組みをするかということであります。
     今、東議員が言われております入りの輸送コストですね、それについてはずっと前からお願いはしているところです。しかしながら、離島というのは奄美だけじゃないわけです。沖縄も離島です。そして、全国に離島は、種・屋久も離島です。全国がいうと、国会議員の先生方にもそれを、おかげさまで大変奄美の農業、農家の輸送コストを支援したおかげで大変助かっておりました。欲を言えば、今言われていますように、移入、入ってくるものについてもという質問もいたしました。これは大変なことだということで、ただきょう言ったから、じゃ取り上げましょうというものじゃなくして、粘り強くそれを言っていかないといけない。
     私が東議員から言われて黙っているわけじゃなくして、これは奄美だったら12市町村が同じ立場でお願いをしていかないといけない。今言われるように、単価に輸送コストがかかって、その輸送コストにプラスしたものに消費税がかかっているということですので、非常に負担は大きいと、そのように思っておりますので、そういうものを、前回東議員も言いましたが、輸送コストは助かっておりますと。しかし、一つのメリットがないということを言われたとそのように思いますが、それは入りの生産資材が高いからだと、その面から言ったと思いますが、そういうことについては、ただ和泊町だけが言ってもだめなんです。全部で言わないと。
     全国離島協議会というのもあります。そこでもいろんな問題を抱えながらみんながそうやって陳情をお願いしているところでございますので、今回の奄振の延長に向けては、こういうことも取り上げていただきたいということを、12市町村が一つになって、この見直しの案の中には盛り込まれているということであります。
     ですから、それはこれで終わりじゃなくして、次期奄振に取り上げられるかもしれないし、取り上げられないかもしれません。それを、だからといって諦めるんじゃなくして、奄美は永遠とあるわけでございますので、そういう対策についてはお願いをしていかないといけないと、そのように思っているところであります。
    ○5番(東 弘明君)
     町長、ありがとうございます。
     実際には前回お願いをして、そのことが、次期奄振の中で12市町村共通の願いとして奄振の中に組み込めるかどうかということをお聞きしたかったので、質問したわけなんですけれども、その中で、沖縄の離島は沖振法でそれが導入されているという、そういう事例等も聞かせていただきましたので、沖縄の離島の声も大事にしながら、奄振でなぜできないのかという、それも粘り強く、本当に島民の生活を守るということでありますので、粛々と粘り強く陳情をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
     そして、5番目、親子ふれあい広場についてなんですけれども、本当にゴールデンウイークに知名のフローラルパークに行ったわけなんですけれども、大半の方が和泊町の顔見知りの人が多かったです。それだけゴールデンウイークとか、そういうときには親子で何らかの触れ合いができないのか、遊びができないのかという、そういう場なんですけれども、都会に行けば、大きいところに行けば遊園地があるし、子供を遊ばせる遊具もいっぱいそろっていると思います。そういうその中で、子供と親とが触れ合いながら、そしてひとときを過ごしながら、また弁当をともにしながら触れ合う場が和泊町にも必要だなと思ってお願いしたわけなんですけれども、その件、前向きに検討をお願いできないですか。
    ○町長(伊地知実利君)
     東議員、知名のフローラルパークを見て和泊町の皆さんが多かったということは、非常にいいことだと私はそのように思います。ほかの町の施設を見て使って、それを活用するということは、同じ施設をその永良部で何カ所もあってもいいかというと、管理が非常に大変です。今、和泊町では、例えばヤーシチ公園もございます。そこにも和泊町だけの和泊の字の皆さんだけかというとそうじゃないんです。外からも来て、そこで親子で触れ合っている姿もあります。それから、遊具はありませんけれども、谷山のあしきぶ公園へ行くと、本当にあの広場で親子で、隣のまちからも、ここからも、和泊の皆さんもボール蹴りをしたり、走り回ったりしている姿を見ることが、ままあります。
     施設を整備することがいいかというと、それだけじゃないかと、そのように思いますが、要はそのように親子が触れ合える環境が大事だと、そのように思いますので、知名のフローラルパークでやっている遊具をそのまま和泊町に整備をしなさいというと無理な面もあるかもしれませんが、また必要であればそういうふうな施設も整備していかないといけないと、そのように思いますけれども、今のところ笠石公園にしても、あしきぶ公園にしても、ヤーシチ公園にしても、それぞれがその施設に合った遊び方といいましょうか、過ごし方といいましょうか、そういうことをやっている現状でございますので、それはおいおいと担当課とも十分に議論をしながら、どうあるべきかというものを見出していきたいと、そのように思っております。
     ただ、東議員が言われるように、知名にある施設を和泊町の人が使っているよというと、私とそれは決して反対はしません。また、かえって使ったほうがいいかとそのように思います。今、タラソを見ても、知名の皆さんが多く来て使っております。そういうことで、お互いに持ちつ持たれつという姿も大事かと、そのように思いますし、変わった環境で親子の触れ合いをすることも大事かと、そのように思いますので、今、整備をする考えはないかということでございますので、今ないとは言いません。十分に親子で楽しめる環境を整備していくのが私の努めかもしれませんが、今あるものをどう生かしていくかということも考える必要があるかと、私はそのように思っております。
    ○5番(東 弘明君)
     島は一つ、町長の広々としてその心構えに感動しました。
     そういうその中で、いろいろちょと打診したりするわけなんですけれども、今、実際、和泊町の環境整備と知名町の環境整備というのをちょっと自分なりに見比べたときに、知名町のほうにみんな人が流れていく、そういう状況があるわけなんですよね。その中で町長が言われたように、タラソは島に一つしかありませんので、そこからタラソに来ていると、当たり前のことだと思います。
     そういうその中で、どうにか和泊町に、でもささいな金かもわかりませんが、金が落ちるような、そういう施設の整備、導入というのも将来的には考えていく必要があるのじゃないのかなと思っております。その観点から質問しました。
     将来の展望としては、島に1カ所そういう場所ができればいいんじゃないかなということを切に願いながら、最後の質問にいきます。
     ②番目にいきます。端的に言えば2025年、2040年に団塊の世代が後期高齢の年になってくると。今さっきの町長の話の中でも、今介護施設が満杯の状態という、そういうその中で将来を展望したときに、本当にそれで今まで現役で頑張って老後をどうするかというときに、家族が皆、老後を見るのが大変だといったときに受け入れてくれる施設を計画する必要があるんじゃないかなと思っております。
     そして、特に個人の介護施設と特別養護老人ホームの、そこのところに一つ、個人はどうしても高くて、我が家の経済では入所はさせることができないという方が大変おります。じゃ、そこのところをどうするんだという、特別養護老人ホームに聞いてみても、入所待機者がたくさんいると。だけども、その入所待機者はほかの施設にも入れればということで申し込みをしてあると聞いております。じゃ、そういうその中で、これは実際に聞いた話なんですけれども、自分の親の介護のために特老に入所できなくて、個人の施設で入所費が高くて畑を売ったという、そういう人の声等も聞いたりしております。
     そういうときに、団塊の世代がこれから後期高齢者を迎えていきます。いつまでも元気で現役であっていただきたいのは、自分もそうなんですけれども、みんなそうなんですけれども、一番ピークになる2040年を見たときに、そういう増床というのか、そこのところは必要じゃないかなと思いながらであります。
     そして、今のしらゆり園で、築、もう大分たっていると思います。今、増床して2040年過ぎたころには建てかえという声が出てくるかもしれません。じゃ、そういうときに、今増床しておけば、併用して使いながら新しく建てかえができたりするようなことがあるんじゃないかなと思いながら質問しているわけなんですけれども、将来の展望も含めて、その件について計画等はないでしょうか。お願いします。
    ○保健福祉課長(南 俊美君)
     お答えいたします。
     介護保険事業につきましては、30年度から32年度、3カ年間を事業期間とする介護保険事業計画を策定したところです。これは、国の制度改正等に伴って、市町村は介護保険事業計画を3年ごとに策定しなければならないということになっております。ことし3月に策定した第7期の中では、特別養護老人ホームの増床計画は見込んでおりません。町長の答弁でもありましたように、地域密着型サービスといいまして、住みなれた地域で安心して暮らせる環境づくりということで、そういった新たな基盤整備を第7期では計画しております。
     議員おっしゃるとおり、そういった団塊の世代、それから2040年ですか、高齢者がピークを迎えるころにはということなんですが、それは、また次期計画、第8期を計画する時点において介護保険料の動向とか介護保険のそれまでの利用者などの動向を見ながら、また考えていきたいと思っているところです。
    ○5番(東 弘明君)
     今のところ計画はないということであります。
     これ、将来の2025年、2040年ということを本当に見据えたお言葉なのかなと思いながら、今、聞かせていただきました。本当に民間の個人の介護施設が多くなるということはいいことです。いいことであるんですけれども、先ほど言ったように、入所料の問題等で問題を抱える町民が出てくるんじゃないのかという、そこら付近のところの展望もしながら、見込みがないんじゃなくて、どうすればできるのか。鹿児島の吹上に老人ホームがあるわけなんですけれども、その老人ホームは年金で入所ができるという老人ホームです。だから、そういう全国に広げて見ると、いろんな老人ホーム、そういう施設等もあります。
     そこら付近のところの勉強しながら、老後の人たちが安心して、どうにかなったときにはデイ施設があるんだよねと。そして安心して暮らせるよねと、そういう安心感を与えるためにも、そこら付近、将来のことを展望した上で、見込みがないんじゃなくて、そういう取り組みも前向きにお願いをしたいと思います。
     これは要望で、今回の一般質問を終了させていただきます。本当にありがとうございます。
    ○議長(永野利則君)
     これで東弘明君の一般質問を終わります。
     以上で本日の日程は全部終了しました。
     本日はこれで散会します。お疲れさまでした。
    散 会 午後 5時18分

第2日

発言者

  • 全発言者

発言内容

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  • 平成30年第2回和泊町議会定例会会議録
    平成30年6月13日(水曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第2号)
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 一般質問
            ・桂 弘一議員
            ・中田隆洋議員

     散会の宣告

    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 芋高洋一君 書記 東 輝男君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名  氏   名 職   名 氏   名
    町長     伊地知実利君 耕地課長  亘 禎一郎君
    副町長   前田修一君 土木課長  和田清良君
    総務課長   種子島公彦君 会計課長  永山美智代君
    企画課長   皆吉泰智君 生活環境課長    泉 隆一君
    税務課長   林 義仁君 教育委員会教育長  逆瀬川勝久君
    町民支援課長 東 敏仁君 教育委員会事務局長 美野忠徳君
    保健福祉課長 南 俊美君 農業委員会事務局長 先山照子君
    経済課長   武 吉治君

    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     皆さん、おはようございます。
     これから本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第125条の規定によって、東弘明君及び前利悦君を指名します。

第2日(2)

発言者

  • 桂  弘一

発言内容

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  • △ 日程第2 一般質問
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、一般質問を行います。
     桂弘一君の一般質問を許します。
    ○11番(桂 弘一君)
     おはようございます。
     私は、平成30年第2回定例会に一般質問を通告してありますので、壇上より順を追って質問をしたいと思います。
     大きな質問として2点です。農業政策について、2点目、学校運営についてです。
     最初に、農業政策についてですが、①農家戸数が減少し続ける縮小時代の中で、農業立町として、どのような生き残り戦略を考えているか。
     ②戦術的な具体策としては、どのような施策を積み上げていくのか。
     ③農家経営安定対策として、新たな収入保険制度が創設されたが、どのような内容か。また、有効性についてはどのように考えているか。
     ④アザミ等、新規作物に挑戦する農家に対する支援策として、その可能性を探る目的で調査はできないか。
     学校運営について。
     ①平成30年第1回定例会で、学校運営協議会設置に向けての調査、検討をすると答弁があったが、進捗状況はどのようになっているのか。
     ②設置に至るまで、最短でどれくらいの期間を要するのか。
     壇上よりは以上でございます。
    ○町長(伊地知実利君)
     桂弘一議員の一般質問に順を追ってお答えいたします。
     私のほうへの質問は、大きな1番、農業政策についてでございますので、これにつきまして順を追ってお答えを申し上げます。
     まず、1点目につきましては、平成30年第1回定例会の施政方針にも明記してございますが、温暖な気候を生かした安心・安全な和泊農業の構築のために、国・県の施策に柔軟かつ積極的に対応し、糖業、花卉、野菜、そして畜産の4本の柱で耕畜連携を図りながら農家人口減少にも対応でき得る、離島における高度持続的農業の構築を継続して行ってまいりたいと考えております。
     2点目でございます。
     足腰の強い農業の取り組みとして、自然災害などに揺るがない施策を行っておりますが、畑かん営農推進、農地集積の取り組み、機械化及び農作業受委託の推進、法人化の推進などを関係機関と連携を図り、今後ともさらに取り組んでまいりたいと思います。
     3点目の収入保険制度につきましては、従来の共済保険が自然災害による収量減少を対象とすることに対して、市場価格の低下などまで補償対象としております。また、品目については、基本的に畜産以外の全ての作物を対象とすることとしているようでございます。
     有効性につきましては、特に今まで共済に加入できなかった花卉生産農家にとって、経営安定及び補塡の大きな支援策になると考えているところでございます。
     この件につきましては、共済組合と一体となって取り組んでまいる必要があるかと、そのように思っております。
     4点目の新規作物に対する支援策などにつきましては、現在、新規作物としてシマアザミの栽培をシルバー人材センターなどが行っているようでございますが、特徴として、塩害に強く、農薬散布が要らない、さらに株出し栽培で、3年程度で収穫が6回可能などの優位性があり、北海岸の塩害を受けるような地域に栽培適地があると思われますので、今後、調査を行いながらこれが本町に向いた作物であるのか、それで、これを推進すべきなのかは検討をしてまいりたいと思います。
     以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問につきましては、自席から担当課長からも答弁をさせていただきます。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     桂議員の学校運営についてのご質問にお答えをいたします。
     まず、学校評議員会についてでありますけれども、学校運営協議会制度の導入、設置に当たっては、各学校区や地域の状況を踏まえて、慎重に検討をしていかなければならないと考えております。
     現在、学校運営協議会について、先進校の資料を取り寄せるなどして、メリットとデメリット、実施状況の成果と課題の把握に努めております。
     このように、電話での聞き取りなどでの情報収集をこれまでも行っていますが、ことし8月の市町村教育委員会研修にあわせて、学校運営協議会実施校を視察し、実施校の実施状況や意見をじかに聞くなどしていきたいと考えております。これらの視察や研修をもとに、今後も学校運営協議会制度について時間を設け検討していく予定であります。
     学校運営協議会設置に至るまでの最短でのどのくらい要するかとの質問にお答えをいたします。
     学校運営協議会の設置に当たっては、実施校視察や各種資料の収集に努めてまいりますとともに、和泊町の各学校区や地域の実態、他市町村の動向も参考にしながら、設置の可否を含めて、研修、研究を進めてまいりますとともに、本年度中には決定をしたいと思っております。
    ○11番(桂 弘一君)
     質問に入る前に、今回なぜこういう質問を提出したかという質問趣旨について話をさせていただきたいんですが、我々、議会活動をする中でいろんな方といろんな話をします。その中で、今回、農業関係あるいは商売をされている方、話をいろいろしたんですが、最近マスコミで人口減少、それに伴ういろんな派生する諸問題、最近は特に労働力不足、ちょっと前は里山が維持できない、あるいは中山間地域の限界集落ということでマイナス的なイメージが、新聞、テレビ、マスコミ全般に、また公官庁から発行される発行物にもそういったことが書かれてあります。
     そういう中で、和泊町は、桂さん、もうこの状態の中で本当に大丈夫ですかという質問がありました。また、3名ほどとグループで話をしたときに、和泊の農業についての将来性について語りました。また、二、三人個別にですが、町長は農業が全くわかっていないと、泉町長ほどではないにしても、苦しいときは農家回りをしたらどうだというような発言がありました。
     そういったときに、僕は、今回いろいろ話をした全ての人たちに最終的には納得をさせてもらいました。ゆっくり話す機会が常にあったもんですから、ある人はつきものがとれたみたいに、桂さんと話をしてよかったと、安心をしたと、自分が呼んだわけじゃないけれども子供が島に帰ってきて働いているけれども、これ、どうなるのかなと思って自分は思っていたけれども、大丈夫だったという答えをいただいたんですが、話をした後で思ったことは、以前にもちょっと経験をしたことがあるんですが、あ、これは、これはですよ、町長、私だけがする話ではないなと、これは、町長が、あるいは執行部が、町民に対していたずらな不安からくる不安心理、そういったものを払拭する、あるいは農家をされている方に夢を与える、あるいは現状を正しく伝えた上での将来の戦略について語るということでの安心感、将来に対する希望を与えるのは町長を初め執行部の仕事じゃないかと。当然、我々もやりますけれども。
     そういった中でいろんな話をしました。和泊町農業のすばらしさ、町長がおっしゃる4本柱、それを確立していくと、もう当然なんです。しかし、簡単に4本柱をやっていくと言うんだけれども、皆さん、これだけちゃんとした4本の柱を持っている市町村というのはないんですよと、全く他の自治体の構造、農産物の出来高構造を知らないでいて、他との比較材料を知らないでいて、簡単にというか、ただいたずらに不安がっているんです。
     これは、以前、新聞で和泊町の財政が県下で一番悪いという新聞が出たときに、校長先生をされた方がお2人、学校の先生をされていた方がお1人、それも同時にじゃなくて一人ひとりのときに、桂さん、財政がこうこうということであったんですが、あれも、県下一悪いということでの見出しにおののいて不安がっているということがありました。
     そのときは、庁舎建設、以前の一般質問の中で、庁舎建設で財政が町民に大きく取り上げられる前に、そういった不安に対する解消はやっぱり行政がするべき仕事じゃないかなというふうに思っていました。全くそれと同じような感覚を、今、覚えています。そういった意味での一般質問です。
     喜界町の町長が町長になられる前に、喜界に、私一人で国営の畑かんについてちょっと調べに行ったときがあって、その当時、今度の町長は、喜界はサトウキビだけだと、だから他の作物もつくりたいということが思いらしいという話を聞いていたんで、この間、徳之島に行ったら、町長、何か作物できましたかと、いや、なかなか難しいよという話だったです。
     ですから、町民に対して、それは、自然環境や為替や相場によって農産物の売り上げや云々はあるんだけれども、ちゃんと我々は4本柱でやっていると、底がたい農業の産業構造、作物構造にしているんだということ、今さらながらですけれども、他の団体、他の自治体には見られないんだというところ。
     それと、人口が減ってきても、僕はこう言ったんです。オーストラリアみたいな感覚で考えてくださいと。農家戸数は確かに一気に減ってきていますと。しかしながら、耕作放棄地はないんだと。同じ60億代を売っていても、今の60億は、パイは、10人で割っていたところは7人で割るんだから利益率は上がっているんですよということを話しました。
     また、売り上げだけではなく、底がたい、今、町長がおっしゃった災害に強いと、あるいは為替に余り左右されないということでの、いろんな、例えば花卉においては、以前は菊の場合ほとんど露地だったと、早い時期にちょっとした台風が来ると、風台風とかが来るとすぐ苗がなくなって苗を探すに大変だったと。センターに、実験農場に行って実験農場で足らなくて、実験農場長が農家と一緒にずっと回ったりとか、そういう意味で作付がおくれたところが、平張り施設ということでそういうふうに自然災害にも強いという農業ができつつあるんですよと。
     だから、同じ60億でも、大震災のときは四十五、六億まで下がりましたけれども、我々の戦略としては目標は60億ぐらいで、災害で下がるときには55億とか、その辺の底を底上げする政策をやっているんですよということ。
     また、鹿児島県下では、町政を施行している中では、和泊町はベスト5か6位ぐらいですよと。大島郡区では恐らく農業生産高1位ですよと。人口が減ると言いますけれども、足腰の経済がちゃんと強いところから、人口が極端に減って、限界集落、そういったことはあり得ないですよと、構造的にこうなっていますけれども、他の自治体と比較していて、我々がしっかりしていれば、当然問題や課題はあるけれども、それを一つひとつ克服していけば大丈夫ですよということ。
     また、農家戸数が減っていく中で、耕作放棄地がない、農業が悪かった時期でも、和泊町の農家は勤勉さあるいは先進性、やる気、そういったものがあるから、全くめげていませんよと、そういったもろもろのことを込みでいろいろ話をしました。
     聞かれることは全て、そういうふうな自分のわかる範囲内で話をしたんですが、ただ、いかんせん、そのときにちゃんとした数字を持っていなかったもんで、数字を持っていればもっと説得力のある話ができたかなというふうには思ってはいるんですが、ただ、話をしたときに、正確な数字は持っていませんでしたが、おおむね皆さん納得して、和泊町の農業政策のすばらしさというものは納得していただきました。
     そういったことで、ぜひ、きょうは経済課長、町長、数字を示して和泊町農業の力強さ、農家の優秀性、農業政策の、おおむねその時々あるいはある作物作物によって自然環境の中で左右はされますが、トータルで見たときに、時代性とトータルで見たときに、和泊町は経済的にちゃんとやっていけるんだと、将来的にも全く、課題はあるけれども、かじ取りを誤らなければ他の自治体よりは我々のほうが既に優位だというようなところを、ぜひこの場をかりて、町民にも、我々議員がまた執行部の皆さんが情報を共有できるような数字を示した上での農業の現状を語っていただきたいなと思います。
     戦略といっても、将来どうするかということは、きのう、きょう、あしたの話で、ちゃんと今までの流れ、現状を正しく分析していて初めて将来が描けるわけです。だから、現状の意味で、いかに和泊町農業が底がたいか、そういったところから、人口減少の中での農業生産高の移り、そういったところをちょっと数字的に教えていただけますか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     桂議員がおっしゃるとおり、非常に厳しい時代もありましたが、農家の本当に実直、勤勉さによって、過去5年前の数字等から比べるとかなり回復はしております。しかし、人口減少ということは、おっしゃるとおり、なかなか除外できるところではございません。
     数字として申し上げますと、平成10年に農業者の人口が3,808人でございます。この資料につきましては、農業振興計画の数字を用いております。平成28年現在、農業者人口として1,568人です。国の資料等を見ていきますと、人口として、2015年に209万人、2020年には165万人、そして2025年には122万人というふうに言われております。
     その中で、国の政策の中では、やはり外国人就業者をふやすとかそういった施策も計画されているようでございます。本町としましては、町長が先ほど答弁の中でありましたとおり、やはり災害に強い農業、5年前の台風そして地震災害にも非常に影響されたころを鑑みて、災害に強い農業を奄振の事業等を多く取り入れて、そして、やはり利益率の高い農業ということを今後とも行っていきたいと思っております。
    ○11番(桂 弘一君)
     経済課長、もうちょっと大きな声で、自信のある声で、町民が、あ、うちの経済課長に任せておけば大丈夫だなと、今の町長体制に任せておけば大丈夫だなということが伝わるような、そういった発言の仕方を、ぜひ心がけながら答弁をしていただきたいと思います。
     耕作放棄地の話、人口減少の中で、女性の方、話ししましたけれども、沖縄に行っても耕作放棄地がいっぱいありますよと、奄美に行ってもありますよ、大島に行ってもありますよと、私は千葉に妻が実家だからよく行くんですけれども、ちゃんと区画整理されたきれいなところでも耕作放棄地がありますよと。だから、人口が減るからといって、そういった状態が見られたら心配をすることは必要だろうけれども、全くそういう必要はありませんよと、むしろ、農家は土地を借りるというところで土地が足らないと言っているぐらいだからということも話をしました。
     なかなか経済課長の答弁だとわかりづらいところがあったんで、同じことを説明しますが、平成10年ではなくて、近々です、平成16年に、農業総生産額が58億9,000万、そのときの農業戸数が1,004戸です。58億9,000万円売り上げたときの平成16年、12年前です。一時代前、1,004戸。それが、29年度はまだ出ていないということですが、28年度で、777戸、売り上げが66億6,000万。戸数が220から30戸ぐらい減っているのに、売り上げはほとんど変わっていない。58億9,000万が66億6,000万、これはちょっといろんな自然状況がそろった中でですけれども、66億6,000万、これが仮に60億だとしても、二百何戸減っていてもこれだけの売り上げを上げる底力がある和泊町農業、僕はすばらしいと思っています。
     それと、農業委員会ですか、和泊町の耕作放棄地の状況は他の市町村と比べて割合的にはどういった数字が出ているんでしょうか。
    ○農業委員会事務局長(先山照子君)
     それでは、桂議員の質問にお答えいたします。
     耕作放棄地、こちらの耕作放棄地というのは、農林業センサスによる5年間に1回調べられるセンサスの、農家の主観的ベースの面積が耕作放棄地という言い方です。
     農業委員会のほうで、利用状況調査というのを毎年1回行っております。そちらが、遊休農地です。そちらのほうで、遊休農地が農業委員会の昨年度の調べで出て、1号遊休農地、2号遊休農地というふうにありますが、1号遊休農地というのが、再生可能な農地のことで、2号遊休農地というのがほかの近隣の農地に劣る農地のことを2号遊休農地と言うんですが、1号遊休農地に対して、昨年は3.4ヘクタールの遊休農地が発見されております。
     大島郡内で、数字的に確実な数字は、申しわけありません、こちらにちょっと数字の資料を持ち合わせておりませんが、大島郡内でも農地割合で0.1%未満というのは、和泊町と知名町と、あと与論町だと思っております。
     以上です。
    ○11番(桂 弘一君)
     比較から、平成22年度鹿児島県内市町村別農産物販売額という資料をいただいたんですが、これは、私、以前もらったときには、各町制を施行しているところの耕作面積と人数を皆出したんですけれども、これで見ると、鹿児島県の各市町村の中で、町制施行をとっている中でいきますと、和泊町はすばらしい順位をつけているんです。
     経済課長、和泊町は何位につけているかご存じですか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     漁業を除くと、たしか2位か3位だと思います。
    ○11番(桂 弘一君)
     そこまではよくないとは思いますが、大島郡ではもう完全にトップです。さつま町、町制の中ではさつま町が一番、大崎町、これは肥育云々で有名なところで、錦江町、それと長島町、その次に東串良町、で和泊町です。和泊町の下には、南大隅町、中種子町、湧水町、肝付町、鹿児島市、阿久根市、垂水市、知名町、南種子町、姶良市、天城町、これはちょっと古い資料になっています、平成22年ですから。
     そのときの和泊町の売り上げは50億になっていますけれども、そういった中で、鹿児島県の中で、僕は言ったんです、全国で農産物の生産額の1位は北海道ですよと、2位は鹿児島県ですよと、ただ、一番低いときに4位、2位か4位の間を行ったりしていますよと。そういった生産額の日本でも屈指の農業県の中で、和泊町はこれだけの数字を出していますよということも話をしました。
     農業生産、糖業とは関係はないんですけれども、自分たちの子供が呼んだわけじゃないけれども来ていると、将来大丈夫かなという不安な方には、和泊町は当然いろいろ問題や課題はあるけれども、生活保護の受給者数、それもトップレベルで少ないですよと。あるいは失業率、それも鹿児島県でもトップレベルで少ないですよという話もしたんですが、町長がおっしゃったように、粛々と我々は自分たちがつくり上げてきた、先輩たちがつくり上げてきたこの複合経営をもとにしてやっていくと。ただ、その中で、新規作物も当然見つけていくと。当然見つけてはいかなきゃいけないんだけれども、その今ある形を完璧なものにするということであれば、もう戦略的にははっきりわかっているんですよね。この売り上げの中で、利益率を、農家所得をどう引き上げていくかということと、機械化であり大型化であり、そこに国・県の事業を有効に活用しながらやっていくと、今までやってきているわけです。
     だから、僕は大丈夫だとは思っているんですけれども、その中で、要は生産額が少なかったときに、底上げをしていくと。45億、46億の大震災のときは別として、自然環境にまだまだ強くなっていく農業をつくり上げていくということが肝心だと思っていますが、経済課長、複合経営の中で、サトウキビ、花卉、輸送野菜、畜産、簡単でいいですけれども、将来に対する積み上げていく戦略を、自分たちの戦略を確かなものにしていく、戦術的な積み上げ方としての課題ですよ、課題を簡単に教えてもらえますか、どう考えているのか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     やはり現実的に課題と申し上げますと、特に2月、3月期の、いえば就業者、人手が足りないということが一番の問題かと思っております。ただ、機械化によって、特にサトウキビ等の機械化によって、かなりそういったことは克服されているところでありますが、まだまだこれ以上、今、議員がおっしゃる60億以上を積み上げるためにどうしたらいいかということを考えますと、やはり冬場の非常に天候に左右されやすい気候の中で農業をしているわけでございますが、その中でやはり人手が足りないというのが問題でありまして、新しい新規作物に入っていくにしても、やはり現状での人口の中では厳しいところであります。
     もちろん、農家としては海外就労者とかいろいろ導入した形でのこともやっておりまして、また、冬場のいわゆる収穫期にだけ国内から来る就労者もいらっしゃいますが、そういったことを今後もう少し中身に入って考えていきたいと思っております。
    ○11番(桂 弘一君)
     経済課長、農業政策をトータルで見たときに、いわゆる戦略のトータルですよ、トータルで見たときに、私は60億前後が、六十二、三億ぐらいが目標だと思っているんです。それ以上積み上げようとは、僕はそういうふうには自分としては思ってはいないんです。ただ、その中で、農家の手取り所得、収入をふやしていく、悪いときに、天候に災害に遭ったときに、下支えを、底を上げていくという戦略です。町長はそうおっしゃっています。確立して農家所得を上げるんだと言っている。
     その課題として、今ベストなんだけれども、将来に向けて、そういった中でのサトウキビ、輸送野菜、花卉、それと畜産の課題ですよ、課題。課題について簡単でいいですけれども、作物ごとに、それを達成するために作物ごとに簡単でもいいですから課題は何かということをお尋ねしているんです。よろしくお願いします。
    ○経済課長(武 吉治君)
     失礼しました。
     大きな4つの柱の課題ということでございますので、まずサトウキビです。サトウキビについては、ご存じのとおり、10年ぐらい前には収穫面積が1,000ヘクタールということを目指しているんですが、現状においては1,600ヘクタールぐらいの収穫面積―両町を合わせてですが―あります。和泊町においても700ヘクタール近い収穫面積がございます。サトウキビに関しては、台風とかに強い、干ばつに強い品種の導入、そして安定的に収穫ができるために、ハーベスタは現在25台ぐらい和泊町にありますが、もう少しふやしていくということが大事かと思われます。
     野菜、バレイショ、里芋については、ご存じのとおり、バレイショは非常に市場価格の変動に左右されて、農家のほうもことしは大変苦しんでおります。安定基金等もありますが、安定基金の中身をもう少し精査していく必要もあると思っております。現状で3月、4月の安定基金制度をやっておりますが、その辺も量的なものを、やはり数字を踏み込んでやっていきたいと思っております。里芋等については疫病対策、かなり新しい農薬で回復もされているということなので、やはり優良種子の導入等を考えております。
     花卉につきましては、ご存じのとおり、ユリの球根についてかなり減少しておりますが、これを維持していく方向、さらに、でき得れば機械化によっての収穫作業の、来週ぐらいから収穫が始まるんですが、収穫に対しての機械化も少し考えていこうと思っております。
     花の価格の安定につきましては、花き農協を中心に行っております相対、いえば市場、そして大きな量販です、量販との相対を上げていくことによってやはり農家の所得の安定、さらには、後で出てまいります農業のいえば収入保険の導入とか、そういったことを考えております。
     畜産につきましても、ご存じのとおり、農家がだんだん高齢化に伴い減っております。特に、和泊町が180戸ぐらいあるんですが、知名が100戸を切っております。やはり、市場のほう、競り市場、年に6回確実に行うことが非常に大事でありますので、確実に400頭から450頭の出頭を、いえばそれを維持するということが大事かと思っております。
     以上、4つの大きな柱についての課題でございますが、大きな課題として、やはり今後人口の減少に伴う、高齢化に伴う農業人口の減少が非常に課題だと思っております。
    ○11番(桂 弘一君)
     おおむねそういうことだと思います。サトウキビにおいては、いろんな政策がし尽くされていると思います。最近では、病害虫にも強いいい薬が見つかって、株出しも順調にできるようになりました。それと、離農する農家も、各地域に中核的な農家が育って、自宅農家が育って、ちゃんとできていると思います。
     ただ、もう、うれしい話かもしれませんが、これ以上作付面積がふえて、自然条件がそろったときに、南栄糖業が、この間社長に聞いたら9万トン、10万トン大丈夫だと言いましたけれども、条件つきだったです。ちゃんと、毎日900トンずつ入ってくるとかいうことであればということだったんですが、むしろふえたときの、早まると糖度が、遅過ぎると今度は株出しの成長あるいは自宅農家が自分たちの作業ができないというような形になります。そういった意味での、またハーベスタをふやしていくということだと思います。
     バレイショに関してですが、農協の担当に聞いたところ、今回の、野積みした部分についても、彼も非常に農家に怒られる中で、また、選別能力との関係の中で、いたし方ない中で非常に疲れていましたけれども、ただ、価格が悪いときに、農産物輸送コストの金額が非常に大きいというようなことで、農家に行き渡って豊作だということもありましたが、皆農協に持ち込まれると、その流れは変わらないんじゃないかという中で、いろいろ聞いたら、オーバーホールするのに、一度にすると4,000万ぐらいかかるけれども、片方片方で2年間かけて2,000万、2,000万でやっていくと、そうすると非常に能力が上がるということでした。
     また、3年後ぐらいをめどに保管場所というか保管倉庫、そういったことも考えているということでした。だから、それなりにちゃんとそういったところが、農家が言うには、共選品を農家は出せと言うけれども、不良品にするのは農協がそうしているんじゃないかということもあるんですけれども、ただ、そういうふうに考えているということでしたが、おおむね、問題があるからこそだんだんよくなっていくのかなというところでいけば、ちゃんと考えているということでした。
     花卉についても、本当に心配しているのは、僕は花卉なんですが、今回、町長もおっしゃったように、経済課長も言ったように、いわゆる収入保険というのが創設できて非常によかったのかなと。ただ、花農家に言わすと、桂、悪いときの5年間の平均の8割、9割だと困るよというような言い方もしていましたけれども、ただ、それは個人個人の経営内容によるところであって、多くの花卉農家が助かってくるのじゃないかというふうに思っています。
     ただ、これは要請ですが、以前バレイショの価格が低迷したときに、調べたんです、輸入数量とか輸入状況について。バレイショについては、加工用でなくちゃ認めないということになっていますよね、原則。ただしかし、そのときに緊急輸入ということで、加工用であればということで丸のまんま輸入量がふえたと。アメリカからの輸入条約の中では、日本国内が2月、3月、4月が端境期だと。そのときに限るということだったんですが、緊急輸入したときに、アイダホかどこかですが、5月まで延ばしてくれという話があったということと、今回、去年のカルビーがポテトチップを生産調整したときに、また緊急輸入したんじゃないか、これは担当に聞いたんですけれども、また加工用のやつが輸入されていて、そういったことも、豊作ということもあるけれども、北海道が普通作、豊作であっても、これだけの値段の低迷が最初からあるというのはちょっと考えにくいんじゃないかという話で、そういった意味もあるんじゃないかということであれば、話をしたら、彼いわく、そうだということだったです。加工用が大量に入っていて、北海道の加工用のものが売れなくなったと。だから市場に何とかやってくれということでのそういった部分もあるということだったです。
     だから、将来を考えたときに、バレイショを推奨するに当たって、その辺のところの価格相場部分、輸入数量、そういった部分も考慮に入れながら、わかっていながら政策をしていただきたいというふうに思います。
     それと、花卉についても僕は非常に心配をしていまして、また花卉も調べたんですが、その当時、世界の先進国、私が島に帰ってきたときには、何々君、どこそこの誰々さんがアメリカのカリフォルニアに行って、バラ農園でバラの栽培を勉強して帰ってきたんだとかいう話を聞いたりしていたんですが、先進諸国の切り花は全て全滅です。ヨーロッパにおいてはエチオピア、ケニアの高地、当然アジアにおいては今、我々が沖永良部花卉が苦しんでいる、マレーシアの高地からの輸入、最近はベトナム、ラオス、そういったところでの高地にも商社が出ていっているという状態の中で、為替と輸入数量、それと先進国での切り花が衰退していっている中での我々の和泊町の生き残り戦略です。
     そういったところもちゃんと調べてわかりながら、経産省から出るあれが2年ぐらいおくれるんですよね、正式な数値が。だから、すぐはわからないんでしょうけれども、常に国際社会と我々は無関係ではないわけですが、農家はなかなかそういった数字を見つけたり云々はできないわけですが、経済課のほうでちゃんとそういったところを調べながらやっていただきたいなと思います。
     それと、畜産ですが、ちょっと畜産については、農家の手取り価格を上げていくと、農家収入を上げていくという中での一番の課題は、死亡牛の問題だと私は思っているんです。死亡牛は年間どれぐらい島内あるいは和泊町であるのか、それと、死亡原因については、経済課長、どういうふうに考えているのか、それと、その対策としての施策、それはどういったものがあるのか、そこをお聞かせ願えますか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     おっしゃるとおり、死亡牛が毎年両町合わせて200頭ぐらい発生しております。和泊町において最も新しい数字として、昨年166頭、一昨年が170……。すみません、29年度で両町合わせて236頭ということで、非常に懸念をしているところでございます。
     特に、昨年は非常に暑かったということで、いわゆる熱中症の牛もふえているということを聞いております。もちろん、生まれる前後の、いえば胎児での死亡もかなり多いと聞いております。その対策として、まず分娩時になかなか見に行けないというところもあるということを聞いておりまして、一昨年からカメラの導入を行っておりまして、導入として、28年度が9戸の農家、29年度が4戸の農家が養牛カメラを導入しております。補助額としては2分の1で、限度額20万ということでの導入をしております。
     また、熱中症対策として、知名、和泊両方でやっている畜産家において、屋根に石灰を塗って、畜舎全体の温度を下げるということを計画しておりまして、かなり実施している農家もいます。しかしながら、なかなかその動墳がそれを使うとすぐ詰まるということでちょっと大き目の動噴を畜産家で導入するという計画でおります。
    ○11番(桂 弘一君)
     死亡牛の原因、疾病で死亡する、生き物ですから、その確率というのはちゃんとあるわけですが、回避しがたい死亡原因以外のところでは、主にどういったことが考えられますか、もう一度。
    ○経済課長(武 吉治君)
     回避しがたい、すいません、質問の内容が……。
     大変失礼いたしました。やはり、先天的なものも含めて、そういった病気の牛、また事故防止にも努めておりますが、事故的なものでということで、そういったことがまれにあるということを聞いております。
    ○11番(桂 弘一君)
     ごめんなさい。私の質問の仕方も悪かったのかなというふうに反省しています。
     共済組合に行って聞いたところです。やっぱり疾病ということで、病気的な部分、そこは生き物ですから何割かの確率で必ずあると。そこはいかんともしがたい。それと、事故は、気をつけていても回避できない事故というのもやっぱり数件は必ずあると。多くの場合、やっぱり不注意です。分娩時の不注意、管理不足、管理が行き届かなかったり。あるいはもう一点、おもしろいなと、へーと思ったんですが、母牛が年をとっていると、だから母牛の入れかえというのもしなきゃいけないと、そういう意見でした。
     そこでですが、和泊の畜産農家の頑張りというものを、数字を見ながらちょっとお話したいんですが、びっくりするぐらいの農家戸数、畜産農家の戸数の変化です。平成元年757戸あったところが、現在では166戸しかいないんです。例えば、平成20年でも256戸が166戸です。5年前でも平成25年でも193戸が166戸、186戸が166戸。5年間でもまだ20戸減っていると。
     その中で、成牛、子牛、平成26年、和泊町は成牛2,440頭、それが2,526頭、子牛が1,340頭が1,318頭、平成26年から平成30年まで戸数は193から166、30弱、二十何戸が減っているけれども、成牛、子牛は全く減っていないんです。そこは畜産農家の頑張り、政策的なこともあるでしょうけれども、頑張っているなというふうな思いがしています。
     彼らにこそ、何がしかの政策的なもの、困っているところがあれば助けていくということがあってもいんじゃないかなと。一番うまく時代に即応しながら多頭数やっていっているというふうに、数字を見るからには思っているところです。
     ある畜産農家からの声は、このまま知名も減っていく、和泊もこういう状態の中で、もしかしたら競りが2カ月に1回がなくなっていく可能性もあるという話も聞いたりもしたりはするんですが、ある畜産農家から言うと、桂さん、そんな後ろ向きな話はしなくていいと。足らないんだと。子牛が足らないんだと。鹿児島の肥育業者が、鹿児島で子牛をつくっているというところも見られてくると。我々も視察に行ったときに、当然、沖永良部にはよく競りに来る方だからそこをお伺いしたんですけれども、自分たちのところでもう子牛を産んでいるんです。1週間もすると、すぐ親牛から離して小さなところで乳を飲ませながら育てていっていたんですが、そういう状況です。
     そういった中で、むしろ和泊町が、永良部の畜産を背負うんだと、ハダナ君に言わせると、いやいや、知名町にも頑張ってもらわなきゃと言うんですが、いやいや、結果、現実的にはそうかもしれませんが、町長の思いとしてそれぐらいの宣言をして、三反園さんから表彰状をもらうぐらいにやるべきだという意見がありました。
     三反園さんが、幾ら黒毛和牛が一番だということで販売をしても、子牛の供給がふえなかったら、あるいは減ったら何のことはないわけだから、むしろ県に、南3島の議連あるいはトップがそろって行って、子牛を、畜産農家をもっと大規模化、育てる政策をやるべきだと。毎月行うぐらいの覚悟で、気持ちで取り組むべきじゃないかという話もありました。
     また、ある畜産農家は、サトウキビ農家は後継者が帰ってこないけれども、畜産農家には―僕は余り畜産関係は詳しくないんですが―若い生きのいいのがいっぱい帰ってきていると。彼らを助けてあげるべきだと、あげられないかという話がありました。
     そこで、増頭に対する支援についてなんですが、増頭したくても、もう子牛はやっぱり母牛として育てるから、ちゃんと系統がしっかりしていて、背の高さが幾ら以上云々とか、曲線がどうのとか、そういった形のちゃんといい牛を買おうとすると、やっぱり70万から100万すると。そこで、町有牛扱いの33万、それを50万にしてくれと。50万にしたら皆ふやせるぞという話もありました。
     また、分娩の事故回避事業での監視カメラ、監視カメラをつけて自分たちの経営安定のために努力している農家に対してだけでもいいんじゃないかと、それとそういう形でリンクする中で、母牛の入れかえということと増頭ということで、何とかその分を上げてくれないかという話でした。町長、いかがでしょうか。増頭に対する支援をもうちょっと厚みを、値段が高くてなかなか買えないということですけれども、いかかですか。
    ○町長(伊地知実利君)
     いろいろ農業政策につきまして、先ほどから桂議員が農家の皆さんとじかにお話をしたり、そういうものを参考にしながら、農業政策のあり方について、先ほどから意見をいただいているところでございますが、桂議員指摘のように、本町の農業はあくまでも産業の柱であるという、農業の立町だということを据えまして、政策を展開しているところでございますが、あくまでも本町のこれまでの農業のあり方は、先人たちそして先輩たちの努力のおかげだとそのように感じているところで、農業に対しても今までと変わりない支援をしながら取り組んでいるところでございます。
     畜産につきましては、さきに行われました全郡の町村会の中でも、今、非常に畜産の値段がよくて、勢いがある、元気がある。それを助けるためには、先ほど言われました33万を何とか少しでも値上げできるような政策ができないのかということは、その場所で提案をしたところでございます。
     今、町としての取り組みにつきましては、先ほどから経済課長が説明をしておりますように、監視カメラの導入の支援とか、それから、33万では70万、80万する子牛を導入するためには手出しが多いというようなことから、わずかではございますけれども、1頭につき町の一般財源から5万円を継ぎ足して導入の応援をしているところでございますが、今の子牛の価格から言うと手出しが大変大きいというのは思っているところでございますが、今、畜産農家の皆さんには、後継者も本当に多く帰ってきておりますし、一番元気のあるところでございます。
     今、できる範囲の応援は、支援は、今先ほど申し上げましたような支援しかございませんが、やはり何といっても畜産農家個々が努力をしていかなきゃいけないところは、死亡牛をなくすることとか、肥育努力、そういうところなども一緒になって考えていかなければいけない部分があるかと、そのように思っております。
     また、これ以上の支援につきましては、いろいろと他の事業とも関連をいたしますので深く検討しながら、どう支援、応援ができるのか検討をさせていただきたいと思いますけれども、現状では、今先ほど申し上げましたような、わずかではありますが、応援をしているというところをご理解いただきたいと思います。
    ○11番(桂 弘一君)
     町が支援しているということは重々承知の上ですが、僕は、この頑張りについて、また畜産農産物町全体の売り上げを考えるときに、やはり県も力を入れてはいるんですが、仮に人口減少、国内で肉の消費が減っても、ちょっと海外でふえるだけで、その数倍もあるわけですから、僕はその流れは来ているのかなと思っています。そういった意味では、やっぱり県が言っていることとは、一生懸命販売云々だけれども、子牛云々の部分で要請はしていると言うんですけれども、そこは町長、まず自分たちがしてみせるんだというところのパイオニア精神です。
     僕はその基金を崩してもいいと思っているんです。基金を崩して、毎年100頭ずつの500としても、プラス12万ですから、50万にするとしてもです。12万の1,200万の6,000万ですか、6,000万ぐらい、それが皆返ってくるわけですから、事故部分も考えられるかもしれませんが、基金を置いておいても金利なんか大したことないわけですから。
     それが、新規導入の手助けをすることが、また畜産農家の若いやる気のある人たちの手助けにもなれば、また、力強い和泊町の農業生産のエンジンにもなるわけです。また、そうすることによって、共済組合の方がおっしゃっていた母牛の入れかえというのもスムーズにいくわけです。ぜひ、我々がやるんだと、和泊町が先頭を切ってやるんだというぐらいの思いでぜひ検討していただきたい。
     それともう一点、なかなか高いから、競りに出したいのを自家保留しますよね。自家保留に対する支援がないという話は聞いたんですが、事実なのか、整合性が合わないかと思うんです、他のところに5万行くのに。それはどういうふうに、経済課では、町では整合性を合わせているのかお知らせしてくれますか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     まず、自家保留牛についてですが、もちろん各農家努力されておりまして、優良な親牛を自家保留している件数もかなり見られます。それについても、33万の、いえば自家保留に係る導入補助ということを現在設けております。
    ○11番(桂 弘一君)
     自家保留する農家、全ての農家ですか。条件なし。
    ○議長(永野利則君)
     しばらく休憩します。
    休 憩 午前10時45分

    再 開 午前10時47分
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
    ○11番(桂 弘一君)
     自家保留するときも、5万円はぜひつけていただきたいという強い要請がありました。僕は当然だと思うんです。平成30年度畜産関係単独事業ということで、天城町がしていますが、繁殖元牛を自家保留または市場導入したときの農家に対して助成すると、助成金は自家保留牛が10万円とあります。和泊町の倍です。自家保留でも10万円ということになっています。
     いろんな考え、いろんな思いはあるでしょうけれども、和泊農業の勢いのあるところにターボエンジンで引っ張っていってもらう、あるいは頑張っている農家あるいは将来性がある畜産、そこに、町の単独事業で金が流れたとしても、誰ひとり不公平感を言う人は僕はいないと思います。
     それと、町単でパイオニア精神で、33万が助成の5万を入れて38万に対して、12万プラスの50万というふうにしたとしても、5年かけて返ってくるわけですから、33万に対してはです。それが見違えるように、他の先進地が、他の畜産自治体の農家がうらやましがるような成果が見込めるんであれば、そこまでやる、踏み込んでも全く費用対効果という意味では小さな資金だと僕は思っています。
     町長、経済課長、ぜひその辺のところも、まず難しいじゃなくて、やる方向で考えるということはただですから。結果はまた別ですよ。結果は別ですけれども、他の自治体と比較しながら、あるいは将来性を考えながら、あるいは地元の畜産農家の青年たちの思いを実現させると、支援するということが町の農業政策において大きくプラスになると。どれぐらいの影響力があるか等々考えて、費用対効果を考えて、前向きに検討するということぐらいは発言はあってもいいんじゃないんですか。
    ○町長(伊地知実利君)
     今の他の町村の例をとりながら支援策につきましての提案でございますけれども、いわゆるその基金充当は5年後に返済をしていくわけで、例えば桂議員が提案をしている50万ぐらい支援したらどうかということでございますが、それを5年後には農家の皆さんは返していかなければいけないということでございますので、今提案されている件につきましては、十分に検討させていただきたいと思います。
     いわゆる農家がそれを望むのかどうなのか、補助じゃありませんので、将来的に返済をしなきゃいけないということでございますので、そういうことに制度的に耐えられるのかどうか、そういうことも意見も伺いながら、その件については決めさせていただきたいと思います。
    ○11番(桂 弘一君)
     ありがとうございます。ぜひ検討していただきたい。
     また、天城町の単独事業があるように、自家保留牛に対しても、やっぱり奨励金は出すのが整合性が合うのかなと僕は思っているところです。そこも含めて検討をお願いいたします。
     続きまして、学校運営についてですが、教育長、なかなか動きが鈍いのかなというふうに感じているところなんですが、平成29年4月1日付をもって、全国の小中学校、公立学校に学校運営協議会を設立、設置するという努力義務というのが文科省から出ています。29年度からそういう努力義務が出て、ことしの4月1日での設置数、全国でどれほどふえたのかご存じですか。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     議員ご質問のことしの現在ということですけれども、今手元に持っている資料が29年4月1日現在の資料を持っていますけれども、全国で学校の11.7%が設置をしているという状況でありまして、鹿児島県においても11.6%の設置であるということであります。
    ○11番(桂 弘一君)
     文科省の初等中等教育局参事官(学校運営支援担当)ヤマシタさんという方とお話をしたんですが、この1年だけで、テスト期間というか検証期間というのを設けながら、10年間ずっとやってきた中で、文科省としては、もう共生・協働の時代、学校運営についても先生たちに教えている責任を持たせる時代じゃないと、全ての者が主体的になって自分たちの地域の学校は自分たちも経営に参加するんだと、地域の核にするんだと。また、学校が地域をつくるんだと、地域が学校をつくる役は担うんだと。そういった中での検証結果の中で、すばらしい数字が出てたから全国の小中公立学校に設置することが望ましいというふうに義務努力ができたわけです。
     あえて文科省がそう言っているのに、なぜ和泊町はいまだに調査とか、検証するとかいうふうに、答えが出るのが遅いのか。29年4月から30年4月の間に、1年の間で1.5倍にふえたそうです。10年間かけて3,600校だったやつが、全国でたった1年で5,432校、来年度はまた一気にふえていくだろうということでした。
     なぜ一気にふえたかというと、今までは認定を受けなきゃいけなかったんです、いわゆるコミュニティ・スクールということになると。それが、今は、和泊町の教育委員会規則に設置するとうたうだけですぐできると、つくりやすくなっているということだったです。
     そういった中で、非常に動きが遅いのかなというふうに思っています。内城小学校の、また言うのも何だかなと思うんですが、非常に元気のある、問題のある学校クラスがあって、例えば担任の先生いわく、家庭科の時間、料理の時間、包丁を持っている時間の中で、非常に自分一人で見ていては怖い、あるいはプールの時間も、もう言うことがなかなか制御がきかなくて怖い、そういった発言があります。コミュニティ・スクールになったときには、学校支援の中で、授業の中にも支援として、教えるわけじゃないです、要するに入っていく中で、そういったことも可能になると私は思っているんです。
     そして、去年の内城小学校の場合、担任の先生がいたけれども、それをチーム学校としての支援体制にちょっと欠けていたのかなと、そして、子供たちと先生たちと、あるいは先生たちと父兄と、地域と、そのコーディネート的な部分が今の仕事基準の中でやっていくと新しいことがなかなか難しいところがあったと。そこに、コーディネート的な形ができる人間がいたら、あそこまでマックスに行く前にできたんじゃないかなということと、今も、大きな問題はありませんが、非常になかなか制御がきかないときがあるということです。
     女性の方で、ただでも単身赴任で、2歳、4歳の子供を抱えて一つのクラスを持つということは、仕事をすることだけでも大変なのに、そこをまた問題のある一番元気なクラスを受け持っていて、その中でそういったものを、学校のみならず父兄も地域も先生の味方ですよと、包み込むような体制の中ですれば、私はうまくいくのかなというふうに思っています。
     また、学校運営協議会のすばらしいところは、熱血先生、カリスマ校長がいたときはよかったけれども、いなくなるとまた変わるというんじゃなくて、継続的にこの地域の学校運営方法が、人がいなくなっても変わらずできていくというところが学校運営協議会の目標ということになっています。あるべき姿だということになっています。
     ぜひ、教育長、あなたの任期中にそういう線路を引いていただきたい。次の人に任すんではなくてです。早期にしないと、ことし中に、今年度中に決定をしてもまた来年度ですよ。人を集める、誰々に断られる云々ということ、地域に説明、学校運営協議会の説明はどうする、ああする、こうする、そこから始まったらまた2年とか3年になります。教育長の言う小学校、中学校校区の適正規模を設置したのかしなかったのかわからないですけれども、それも流れ流れになっています。恐らくそういうふうになる可能性を秘めているんですが、教育長、任期は9月というふうに聞いていますが、まだやられるおつもりはございますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     これは私が考えることじゃなくて、首長が考えることなので、この答弁は控えさせていただきたいと思います。
    ○11番(桂 弘一君)
     教育長、ぜひ続けてください。教育長とは、教育長になられる当初からのおつき合いです。ぜひ、そういった時代の流れの中で、時代が変わる中で、あなたの力で、ぜひ制度改革までやっていただきたいというふうに思っています。もし退任をされるという結果になるんであれば、可能性もあるんであれば、今のうちからの引き継ぎということもぜひやっていただきたいと思っています。
     それと、最後に、これはもう要請ですが、町長、教育長にお願いしたいんですが、教育委員会の人事についてです。人選についてなんですが、ある教育委員が、冗談の中でだとは思いますが、弘一君、あなたたちが僕のことを落としてくれればよかったんだというふうな話があったりしたんですけれども、僕は、ちょっと冗談で言える話じゃないなということで、我々議員は、執行部から人事案で出されてきたら―教育委員の場合ですよ―100%全て恐らくオーケーですよと、なぜなら、長い人生を教育畑にかけて、崇高な、聖職とまでは言わないけれどもちゃんとそういう人生を送ってきた人たちを、提示されてノーとは言う人間性を持っている人はいませんよと。ただしかし、教育委員会の構成ということを考えたときに、和泊町は非常に偏っていると。そこは、皆さんから考えて人事の提示はしていただきたいというふうに思っています。
     ぜひ、もし教育委員の改選があるときは、全体の教育委員会の構成員の職種、前歴、そういったものを込みの上で、ぜひそういった人事案の出し方をしていただきたいと思います。
     以上で一般質問を終わります。
    ○議長(永野利則君)
     これで桂弘一君の一般質問を終わります。
     ここで休憩します。
    休 憩 午前11時01分

第2日(3)

発言者

  • 中田 隆洋

発言内容

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  • 再 開 午前11時15分
    ○議長(永野利則君)
     休憩前に引き続き会議を開きます。
     次に、中田隆洋君の一般質問を許します。
    ○7番(中田隆洋君)
     皆さん、こんにちは。
     一般質問を通告しておりますので質問をしますが、その前に、先日6日にミカンコミバエが国頭のほうで誘殺が1匹確認されて、その後、経済課が中心になって門司防疫所また大島支庁、各種団体、迅速な初動対応をし、被害が出ていないということで感謝と、また6月末で最終確認があると思いますが、そこまで、マンゴーの出荷前でございますので最大の注意を払っていただいて、ご努力いただければと思っております。
     それでは、一般質問します。
     1、農業振興について。
     本町農業政策の複合経営の基本的考えの中で、価格の安定している里芋は基幹作物の一つであるが、近年、種芋の確保が困難となっている。そこで、自家種芋の確保の推進はもとより、島内において優良種芋を生産し農家へ供給することはできないか、お尋ねいたします。
     2点目に、環境保全について。
     老朽化したし尿処理施設の改修、更新には多額の費用が必要となることが懸念されるが、現在の浄化センターにおいて、汚泥の前処理施設を整備することで汚泥を和泊浄化センターで受け入れ、下水と一元的な処理を行い維持管理等のコスト削減ができないか、お尋ねいたします。
     3点目に、防災・減災について。
     想定を超える災害に対し、町民の防災レベルの向上をどう図っていくのか。また、被災後の物資の搬入拠点等の整備、もしくは民間事業者との協力協定を進める必要はないのか、お尋ねいたします。
     4点目に、教育振興について。
     我が子を、教育のまち和泊町で育てたいと思っていただけるような政策の一つとして、少人数学級の導入はできないのか。また、高校進学時、島内の約3割の生徒が島外に進学しているが、両町関係機関共同で対策を講じるべきだと思うがどうか、お尋ねいたします。
     以上で壇上からの質問を終わります。
    ○町長(伊地知実利君)
     中田隆洋議員の一般質問に順を追ってお答えをいたします。
     1点目の農業振興についてお答えをいたします。
     里芋の種芋につきましては、横川地区及び霧島地区農家に委託している里芋優良種芋の生産について、5月の現地調査報告で、高齢化と疫病などにより今年度も要望している量を確保できないと報告を受けております。
     それに伴い、JA和泊事業本部におきましては、自家種芋の確保を啓発していますが、島内の優良種子生産については、種子単価や疫病発生時の問題があるために現状では困難であり、今後、県経済連野菜係と連携をし、新たな種場産地の確保を模索しているとの回答をJA和泊事業本部からいただいているところでございます。
     2点目の汚泥の前処理施設整備につきましては、汚泥を浄化センターで受け入れ、下水と一元的な処理を行った場合、維持管理などのコスト削減は可能でありますが、導入に当たりましては事業計画の変更申請が必要であり、町内のし尿及び浄化槽の状況やくみ取り量、公共下水道区域の流入量や今後の予測などの調査が必要となります。
     また、これまでの調査結果に基づき、浄化センター内での建設用地がないため用地の確保が必要になります。現在、浄化槽汚泥につきましては、直接浄化センターに投入し処理することができないため、有機物供給センターで処理をしております。
     有機物供給センターにつきましては、建設から38年経過しており、施設の老朽化が進み、設備、機器の補修などが増大し財政負担が懸念されることや、効率的な処理を図るために新たな施設整備が求められております。
     これまで、し尿処理施設建設合同検討会を両町の関係機関で構成し、建設費及び維持管理費の削減を目標に、沖永良部全体の事業として1島1施設の計画の協議をしておりましたが、昨年、知名町がし尿処理の前処理施設を建設したため、協議が中断されております。
     平成29年第3回定例会で答弁したとおり、事業導入までの間は、現施設の長寿命化を図るために、下水接続可能な地域の接続の推進、し尿処理場への投入量の減少と現状の施設の補修などでし尿処理施設の維持管理に努めてまいりますので、質問の趣旨につきましては、現段階では整備計画はしていないところでございます。
     次に、3点目の防災・減災についてお答えをいたします。
     想定を超える災害に対し、町民の防災レベルの向上をどう図っていくかについてですが、昨年は、沖永良部台風から40年の節目を迎え、毎年9月9日の和泊町防災の日に実施しております和泊町総合防災訓練を、午前、午後の2部構成で実施したところ、約300名の町民の参加がありました。
     また、9月13日には、あしびの郷・ちなにおいて、鹿児島気象台によります県民防災講演会in沖永良部が開催され、多くの島民の参加がありました。
     その他の取り組みといたしまして、昨年度の区長会視察研修では、熊本地震や九州北部豪雨が発生した被災地を視察し、当時の様子や現状について研修を行いました。
     昨年度から各字公民館にAEDを設置し、各字においてAEDなどの講習会なども実施しているところであります。
     こうしたさまざまな訓練、講演会、講習会を通して、各字区長を主体とした自主防災組織や、消防団員を中心に町民の防災レベルの向上を図っていきたいと考えております。
     次に、被災後の物資の搬入拠点の整備もしくは民間事業者との協力協定の推進につきましては、被災後の早期復旧を実現させるための検討課題であると考えております。新たな施設整備については難しいと思いますので、まちの所有する既存の施設を含め、民間事業者との協力協定についても今後協議をしていきたいと考えております。
     以上で壇上からの答弁は終わりますが、次からの質問については、自席から担当課長からも答弁させていただきます。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     中田議員の質問にお答えをいたします。
     本町の児童・生徒数は、ここ数年、横ばいの状況が続いています。
     平成30年度の教育行政の重点施策については、教育振興計画の中で、開かれた学校・信頼される学校づくりの推進として小規模校のよさを生かした教育活動の充実を推進し、教育効果が上がるよう指導方法の工夫改善に努めております。
     議員のご指摘がありました少人数学級の導入については、中規模校である和泊小学校においては、指導方法改善の加配教員を活用し、1学級の児童数が多い学級を含めて少人数グループでの学習を進めたり、学年内で習熟に応じた少人数グループをつくって、より個に応じた指導を進めたりしています。
     和泊中学校では、学習指導加配教員を活用して、数学科など幾つかの教科について、習熟度別少人数指導を進めています。
     他の小中学校は、1学年の児童・生徒数が多くても15人という小規模校であり、授業においては学習内容に応じてペア学習やグループ学習などを行って、一人ひとりの実態に応じた授業を進めております。
     複式学級では、複式学級学習支援員により、より効果的に指導ができるようにしています。
     このように、本町の学校においては、指導方法の加配教員や学年での複数教員による授業の実施により、少人数学級の導入に値する学習形態の機能を既に果たしていると考えております。
     続いて、島外への進学に対して、両町関係機関で対策を講ずるべきではないかとのご質問にお答えをします。
     沖永良部高校の教育環境の充実と魅力ある学校づくりを目的とした、沖高教育振興事業を両町で支援していることはご承知のとおりだと思います。
     また、昨年度は沖高と両町が連携して、中学生と保護者を対象に進路等に関するアンケート調査を実施し、対応策を検討しました。調査結果などをもとに、沖高の魅力を伝えるDVD制作や中・高生合同リーダー研修会の実施などを計画していて、経費については本定例会に補正予算を計上しているところであります。
     今後とも、島内の中学生及び保護者に対し、沖高のよさや魅力を発信するとともに、沖高の充実、発展にも協働して取り組んでまいりたいと考えております。
    ○7番(中田隆洋君)
     それでは、質問席から個別に再度質問をしていきたいと思います。
     まず1点目の、農業振興について。
     里芋の種芋が不足している現状で、経済課長、大体、本年度でどのくらいの、何トンぐらいの不足が予想されているでしょうか。
    ○経済課長(武 吉治君)
     農協に問い合わせたところですが、和泊町、知名町、与論町の予定しているトン数が、おおむね90トンぐらいということなんですが、その中で、やはり現状では70から60ぐらいしか種が回らないということです。
     原因につきましては、町長が申し上げたとおり、高齢化、また疫病等によって、やはり農家の減少も含めての数字でございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     経済課長とは、先日、所管事務調査で横川のほう、現地を視察してきてありますので数字的にはそのとおりだと思います。
     和泊町は108トン必要、農協のほうに注文が来ているのは108トンということです。横川のJAあいら、霧島地区合わせて、また、さらに熊本県産も合わせて、頑張って40トン供給できるかなという現地の話でございました。108トン農家が欲しがっている中で、種芋が40トンしか今のところ見込めていない。
     この現状で、農協に新しい種場産地を探して、この穴埋めがこの数字を見ただけで可能なのかどうか、率直な意見を、経済課長、お願いします。
    ○経済課長(武 吉治君)
     議員がおっしゃるとおり、非常に厳しい状況だと思っています。
     それで、農家のほうに自家種を保有するような啓発を進めているということを聞いております。やはり、今後、熊本産、菊池のほうだと思いますが、その辺の産地について経済連も調査していくということの回答をいただいております。
    ○7番(中田隆洋君)
     この種芋不足は、27年度が疫病があって、28、疫病で、29年度に種芋不足が生じていましたが、この29年度の里芋農家の種不足に遭った畑はどの作物に転換がされていたのか、把握しているでしょうか、経済課長。
    ○経済課長(武 吉治君)
     はっきりこれだとは言えないところですが、おおむねバレイショに移行していると思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     先日から本日の答弁の中でも、経済課長のほうがバレイショの価格、暴落に関しては豊作、本島の豊作、また北海道産の豊作ということでありましたが、確かに里芋が、種が入らなかったということで、ジャガイモ、バレイショのほうに移行して、今回この暴落を受けている現状であります。
     町長の考える和泊町農業の中では、複合経営の農業を和泊町はしていく、これは台風常襲地帯である自然災害が厳しい中で、また農家収入を、年を通して継続的に収入が得られるような農作物、また単収の高い作物を推進していくという中で、大変重要な作物だと思います。ジャガイモの約2倍から2.5倍の単収が見込まれるかと思っております。
     横川で、種芋農家さんが今回このように減ってきているんですが、当初は50人ぐらいの種芋農家さんがいたということでした。現在、5名で種芋の供給をしている。その中の、昔から残っていたベテランの方が3名残ってやっているということ。説明を受けたのは、70歳を超えたシモムラさんという方でした。まあ、元気ですが、来年、再来年、どうなるかわかりません。それで、若い稲作農家、若手の稲作農家の方を2名入れて、今、指導をして種芋の確保に最大限努力をしていく、長い和泊町とのつき合いですので最大限努力をしていきたいが、現状が、種芋産地も高齢化が進んでいて、どうしてもできなくて申しわけないということで、種芋を和泊町のほうでも栽培してくれないかという話を、地元JAの指導員の方も、地元の農家の方もそういっておっしゃっております。
     和泊町の里芋農家を見ますと、前も出ていましたが、大変いい芋をつくる技術もあるし、和泊町の町民性としては勤勉なところがあります。ここで実験農場の意味が出てきているんじゃないのかなと思うんですが、経済課長、もう一度答弁お願いします。
    ○経済課長(武 吉治君)
     6月5日に開催された運営委員会の中でも、その件について出てきております。
     やはり、種芋を供給するに当たりまして、現状において、例えば種芋を50トン供給するには、おおむね5ヘクタールの圃場が必要です。なぜ沖永良部でつくらないかということを鑑みると、この間見た横川あたりでは2トン以上できるんです。夏場の生育で非常に2トンを超えたのができます。
     種場としては180円での供給になっております。農家へ輸送費を含めると、大体250円で購入されていると思いますが、沖永良部で芋をつくると、やはり1トンから1トン500、平均して1トン300ぐらいしかできません。現在の単価からすると、400円ということで、先ほど言われたとおり、高単収が見込まれているので、なかなかここで供給することは非常に難しいと思っております。もちろん、実験農場において種を供給するということは、現在のところ考えておりません。
    ○7番(中田隆洋君)
     町長にお尋ねいたします。
     今さっき、実験農場の運営委員会の中で議論されて、机の上で不可能だと、永良部ではつくることができない、そのような答弁をいただいておりますが、私たちが研修してきた中では、湛水栽培、永良部でも竿津、あとは屋者あたりですか、は、もともと和泊町のほうでもタイモというのが後蘭地区でできていたということですが。タイモができるということで、そういうところでは里芋は、種芋栽培が、疫病からもないし連作もない。
     また、そこにいた県の指導員もできない理由はないということがありましたが、そういった検証をしていくのが実験農場じゃないのかなと。まず、実証する前から、実験農場ではできないということで、そういった答弁が果たしてふさわしいのかなと思うんですが、町長はどのようにお考えでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     実験農場の件につきましては、これまでも議員の皆さんからいろんなご意見、ご指摘をいただいております。向こうの実験農場の規模をどうするのかとか、いろいろなことを、意見をいただきながら、今の実験農場の体制というものも検討してきたところであります。
     今、中田議員が言われているように、やるべきじゃないかというような意見も、それは非常に的確な質問だと、そのように思っております。
     それを、種芋、里芋を本格的にやるとなると、じゃ、ほかの作物、主流にやって向こうで試験をしている菊とか切り花のほうですね、そういうところなども、今、力を入れて試験的なものをやって、やはり生産農家と協議をしながら供給をしているところでございますが、まず、里芋も切り花も全てを向こうでやるというのは不可能なところでございますので、何を重点にしていくのかというのが大事でありまして、今、どうするかということになりますと、今後の動向を見ながら、里芋を向こうで本格的に試験的に種苗供給のためにやるのか、そういうのを検討していかないといけないと思います。
     今、経済課長が答えていましたけれども、先ほどの運営委員会の中では、主流として向こうでやっているのは花ということで、切り花をやっているところですが、一度に、種苗を向こうで農家の希望に応えるように大々的にやるのは今のところは不可能だと、そういう面から今先ほどの答弁になったかと思いますけれども、向こうで、実験農場で種芋をつくってそれを農家に供給して、その農家がこの種芋を元にしてふやしていくということであると可能かと思いますが、農家の希望に沿えるようなことは、今のところ難しいなというのが先ほどの経済課長の答弁だと思います。
    ○7番(中田隆洋君)
     私の質問がちょっと悪かったですかね。
     実験農場で5ヘクタール使って50トンの種芋を生産しろということじゃないんですよ。実験農場というのは、検証するところですよ。一つあいたところで、湛水で種芋がどの時期にどの水量を使ってしていくのか、それをするには、県の普及課、種芋産地で勉強している普及課の県の職員もいますし、JAの方も入れて、その主導をしてくれという、その主導になって元になって、そういった主導者を呼んで農家を育ててほしいという話なんですよ。
     今、さっきも質問の中であったんですけれども、本町の農家はいい里芋をつくるし、一生懸命するし、勤勉だし、その農家に技術継承してくれという、これはさっき言ったシモムラさんの話もしたんですけれども、シモムラさんも現地で若手の指導には頑張ると、この里芋というのは残したい、だけど、若手農家もこれだけしかいないんだけれども、和泊町はまだ農業立町、若手の農家もいる、そこに、技術継承してくれという話をしているのに、ちょっともう一回その意味で、それが可能かどうかのちょっと答弁をいただきたいと思います。
    ○経済課長(武 吉治君)
     大変失礼いたしました。種芋を全量農場でつくれというような質問に聞いてしまったので、そういう回答になりました。
     里芋の試験については、昨年も実験農場において行っておりまして、まず、副芽試験、そして、その腐敗に関する試験も行っております。今後も、野菜部会と連携して、そういう試験を行う計画でありまして、運営委員会の資料にも載っております。
     今後、いわゆる湛水試験ということなんですが、なかなか水が実験農場でいえば、田んぼのような状態でできるところがないというのが、一つ問題でありますが、今後、野菜部会とも検討しながら、そういった試験に関してはぜひ行っていきたいと思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     副芽の話、副芽の実験は私たちも報告を受けておりますが、まだまだ内容を見ますと、種芋の供給にいくのは相当時間がかかるのかなと。技術がある横川さんとかがしている種芋の生産技術を早々に導入して、実証して、農家がその地元で地元産を、ある程度の種芋を販売できるような仕組みづくりが必要になってくるのかなと思っています。
     実際、実験農場では湛水栽培は難しいのかどうかわかりませんが、この問題は両町をまたぐ問題だと思います。さっき言った竿津あたり、また屋者あたりの水が豊富な田んぼ畑のところもタイモ農家が、今、やめてきているのも現状ありますが、そういったところを活用した協力体制で進めていくべきじゃないのかなと思ってはいるんですが、もう一度、経済課長の意気込みを、それを地元で種芋をある程度供給できるまで進めて研究していくという意気込みをお聞かせいただきたいんですが。
    ○経済課長(武 吉治君)
     もちろん、里芋の種子不足については、非常に私も今後何とか供給体制をつくることが大事だと思っております。
     今後、野菜部会そして普及課とも相談しながら、もちろん農協が主体となってやることではあるんですが、そういった体制はつくっていきたいと思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     ぜひ体制づくりを進めていってほしい、検証をしていってほしい、町長、これはリスク分散ということで、種芋を全部地元産でつくるのは確かに不可能だと思っています。ただ、種芋がなくなったときのために、ある程度のリスク分散というのが必要になってくるかと思いますので、ぜひ進めていっていただきたいなと。
     我々、経済建設委員でも随時チェックをして、また要望していきたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。
     それでは、2点目のほうに入ります。環境保全についてでありました。
     し尿処理場の老朽化が進んでいるということで、38年たっている施設を今使っていることです。その能力も大変劣っていて、部品等がもうないらしいですね、代替品、部品等もなくて大変に厳しい状況であるということで。
     一つ、今現在使っている昭和55年建設のし尿処理センターを改修するのはまず不可能かなと思っているんですが、新規でし尿処理施設を建設するに当たっての事業費は、大体幾らぐらいと思っているでしょうか。
    ○町民支援課長(東 敏仁君)
     既存のし尿処理施設を同規模程度建設するというのは、平成23年に、ちょっと古いんですけれども、一度見積もりをとってあります、そのときが、同規模程度ということで4億1,200万というふうに見積もりをいただいております。
    ○7番(中田隆洋君)
     ちょっと数字を確認します。これがあっているのかわからないんですが、当時55年につくったときが約4億かかっているということで、今、私、同等の市町村でし尿処理場を建設した額をインターネットで調べられるので調べたら、約10億から20億です。隣のまちが、群島では一番新しかったのかな、隣島でつくった平成11年供用開始した施設があるんですが、そこが大体13億ということです。
     その当時と比べたら環境基準のほうが相当高くなっているということと、また材料単価が上がっているということと、また、そのモーター、ポンプ等が大量生産がもうなくて高くなっているというのが要因ということで聞いておりますが。
     和泊町の考えでは、平成27年度ごろに両町の町長との話、また所管する課の話の中で、島内1施設をつくっていくということで話が決まっているということなので、今、去年から話をしていますが、農水と浄化槽、汚泥、し尿を合併するミックス事業等も考えられない、また今回、私が提案する下水道とつなげる事業も、まだ両町との約束事があるから進められないということが一つあると思うんですが、町長、この件に関してはどのようなお考えでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     その件につきましては、中田議員が徳之島町の例をしながら、生活環境課下水担当とも話をされたと、そのように思いますが、今の処理場につきましては、建設年度が古いんで、あの当時は今のような下水道が設備が整っていない時代の、全量向こうに投入するというような規模を設計してつくってあると思います、今の谷山の施設は。
     今、生活環境の下水担当のほうでは、設備をしている下水道、農排、公共、それぞれの加入率を上げるためには努力をしているところで、あの当時からしたら量は大分減ってきていると、そういうふうに思っております。今のような同規模なのは、私は要らないのじゃないかなと、そういうふうに思っているところでございます。
     今、合併浄化槽とか、まだ単独槽とかありますので、その量は確実に減ってきておりますので、そういう調査をしながら、これに合ったような施設をというようにやっておりますが、先ほど言いました、知名町との1島1町の施設ということで、それは県との協議の中でも、県から1島1町はどうですかという提案があったので、両町それぞれ協議をしながらどういう施設をつくろうかということを今まで進めてきましたけれども、先ほど申し上げましたように、知名は先駆けて前処理施設をしたので、しばらくはこれで間に合うからというようなことで、今、本町においてはストップをしているところでございます。
     先ほどのその件につきましては、徳之島の例を引きながら生活環境課と町民支援課とを含めて、単独でつくったときにはどのぐらいの量を処理できるか、そして、今の量を積算して幾らでできるかということを見積もりをしておけよと、そうしたときに経済的に有利であれば、和泊町単独でもつくってもいいんじゃないかというようなことも考えたりしているところです。
     下水道とすると、相当な計画変更からいろんな調査をやり直していかないといけないということで、緊急にはできない、時間がかかるというような回答でございましたので、今、両方を含めて検討していくようなことで、両課には指示をしているところでございますが、それが出るのはまだちょっとすぐできるわけじゃございませんが、将来の計画として下水道を接続するのも推進するのも重要だし、その残ったものの処理量がどのぐらいあるかということも調査をしていかないといけないところでございますので、規模的には、今の処理場よりか縮小で間に合うのかなというふうに私は考えておりますが、これは担当課のほうで専門家に見てもらって、見積もりをもって、どういうふうな方向でいくか、あくまでも知名との合同でいくのか単独でいくのか、そういうのを判断していきたいと、そういうように思っています。
    ○7番(中田隆洋君)
     調査に時間がかかるということで、近々にはこれはできないということがありますが、昨年、知名町が前処理施設を整備したときには、県からの指導、指摘を受けて町単事業でモーターは2,400万だったでしょうか、導入。あれは有機曝気をしないといけないので、モーターがとまっていたということで、汚泥調査をしたときに、まだ有機物になっていないということで指導を受けて、指導を受けたら事業をとっている場合じゃないんですね、知名では町単事業で何千万という投資をして前処理施設をつくりました。
     私は、和泊町の財政を扱う、町民の大事な財政を預かる職員がこういう仕事をしてはいけないのかなと思っています。指摘をされて慌てて町単事業で導入していったらいけないのかなと。前もって予測して、事業導入を考えて進めていくべきかなと思っております。
     ちょっとさっきに戻りますが、両町でし尿処理施設をつくる場合、施設規模は和泊町の規模で大体10億から20億、その1.5倍ぐらいになるのかというと、約10億ぐらい両町負担していかなければできないのかなと、ざっと計算ですが、なると思います。そういったときの事業を見たときに、特にいい事業が見当たらなかったんです、し尿処理施設の。環境省管轄の事業というのはなかなか予算がつきづらいということで聞いております。
     それに置きかえて、今、下水道を持っている、奄美でいえば、市町村は、奄美諸島ですが、喜界町と徳之島町があって、そのし尿処理をつくる場合、その高額な費用があるということで下水道も当初計画したときよりは、どこの市町村も人口が減っているんです、その当初の人口規模のそれを十分にこなせる量で下水処理施設はできているんですよ、事業をとるために。
     今、現在、和泊町もそうですが、オキシデーションディッチ方式というのでやって、2機準備しています、下水処理場の処理を2機も準備する。1機しか使っていないんですよ、能力の40%しか使っていないということで、どこの市町村もそういうことで、喜界町はミックス事業ということで合併をしています。
     昨年から事業を開始している徳之島町が、内閣府の事業で地方創生汚水処理施設整備推進交付金という事業をとっています。これ、事業をとるのが相当大変だったみたいで、コンサルを入れたりしてその前準備が相当大変だったということで聞いております。
     ただ、平成30年度から、これ、全国同じ問題を抱えているということで、国交省が動きました。社交金、社会資本整備総合交付金事業の対象になるということです。こういった汚泥関係の施設の、下水関係の施設の統廃合に関する下水道事業での施設統合事業というのが可能になっております、平成30年、今年度からです。
     そうなると、2分の1が国庫負担になります、あと2分の1が、この場合だと、通常、下水道債を使って7割の交付税措置をもらえるということで、隣接する市町がこの統廃合をしたときに、隣の島の徳之島町、名前を言います、徳之島町が多くて5億の施設整備がかかるということがありました。
     本町も、徳之島町よりは若干規模が小さくなるとは思うんですが、5億として計算をしても約15%の地元、町単負担になるのかなということで7,500万ですか、で、この事業ができる。さっき言った10億負担するのか、7億5,000負担するのか。
     あと一点、このメリットというのがあって、これは統合したときの使わなくなった施設の解体事業もこの事業費に入れることが可能ということであります。
     それを考えると、この事業を進めていくべきじゃないのかなと私は思うんですが、これはトップ判断になりますが、町長、今の話を聞いて、率直な意見、どうでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     私は先ほどから申し上げておりますように、何が一番効率的な事業なのかということを両課に指示をして、どの程度でできるのかと、そういうのを出さないというと判断できないところでございますので、先ほどから言っていますように、公共下水道、今、和泊地域の処理をしているところには、農排との合併をしようということで、今、工事を進めております。
     今、時間がかかるということは、今の汚泥をそこに投入するというためには前処理施設が必要でありますので、事前に調査をしていかないといけないので、調査にも時間がかかりますよということを答弁したところでございますので、当然、どっちが有利であるかということを比較検討はしていかないといけないと、そのように思っております。
     新しくし尿処理場をつくるとなるというと、先ほどから10億ぐらいかかるという指摘でございますが、それについては、今の量をどう算定して、どういう規模をつくるかということで、その工事費は違ってくるかと思います。
     当然、補助事業が導入されましたら補助をいただいて、あと、それなりの起債を起こして一般財源を継ぎ足して事業をするわけですので、当然、事業費の比較はしていかなくてはいけないと、そのように思って、両課に見積もりをしてみたらどうかということをやっている。
     下水道の場合は、事前の変更を行っていかないので、事業に向けた調査は時間がかかるよということを申し上げたところでございます。どっちでやるということじゃなくて、どっちのほうでやったほうが有利かということを、比較検討するための作業をしてくださいということをお願いしているところでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     ぜひ県、また国、環境省関係の指導を受けて、慌てて町単ですることがないように、隣の島の話をすると事業計画で1年、着工で1年半、着工して完成までやっぱり1年ぐらい見るということであります。
     早急にこういった試算をして取り組んで、町長のほうに上申をしていただいて、町民が納得するような財政の使い方をしていただきたいなと要望をしておきます。
     続きまして、3点目になりますが、防災・減災についてということであります。
     これを取り上げたのは、議員研修がありまして、その中で、東大の教授の講義を聞き、想定を超える災害にどう向かい合えばいいのかという題目で講義を受けたところから、その後、新聞記事でもありましたが、全国防災模試というのがあったみたいで、その受講率が最下位が鹿児島県と長崎県だったというのを受けて、これは、町民に知らせる意味も込めて一般質問に入れさせてもらいました。
     本町においても、避難訓練、また、そういった講師を呼んでの防災についての講義等、また、各公民館にAED、除細動器等を置いて、大変、できる範囲で、できる限りの行政のことはしているのかなと思うんですが、過去の災害を見てみますと、平成15年に宮古島を襲った台風、これ何号だったですかね、そのときに死者が3名出て、負傷者が110名。その後に、宮古島は避難経路が確保できんかったということで、電柱の埋設事業が始まったりしていますが、その台風はそのまま韓国に行って、死者、行方不明者が100名を超えている台風がありました、これが平成15年。
     平成25年は、まだ皆さんも記憶にあると思うんですが、フィリピンを襲った台風30号。これがフィリピン満潮の時間であったこともありますが、死者が2,300名になっている台風災害があります。
     地震で言うと、阪神・淡路大震災、中越地震、東日本大震災、最近だと、熊本地震ということがありました。行政で、こういった想定外の災害というのも想定しないといけないんですが、行政で町民の生命というのは、果たして守れるのでしょうか、総務課長の考えはどうでしょうか。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     近年、大規模な災害が全国各地で起こっているわけでございますけれども、本町において一番大きな災害というのは、まず台風が考えられるわけですけれども、近年大型の台風が接近あるいは上陸をしていないということから、若干、住民に危機感がないのではないのかなということを感じておりまして、昨年は沖永良部台風から40年という節目を迎えまして、そういうことも意識しまして防災の日に、午前、午後の部に分けて住民を対象に、また、ある地区を対象にしたりして、近年そういう対策、訓練をしているわけでございますけれども。
     まず行政でできるところにはやっぱり限界がありますので、防災の基本であるのは、やっぱりみずからの身の安全はみずから守る、そういう自助と、それから地域の安全は地域住民がお互いに助け合って確保するという共助が、まず基本的なことだと思っておりますので、そういう各集落の自主防災組織等も活用しながら努めていかなければ、公助だけでは災害は防除できないし、またその対策にも当たっていけないというふうに考えております。
    ○7番(中田隆洋君)
     総務課長のおっしゃるとおりだと思います。
     生命は自分で守る、自助していただかないといけないのかなと思っておりますが、大げさに、行政は、役場は町民の生命は守れませんので自分たちで防災意識を持って対応してくださいと言っていただかないと、どこであったでしょうか、避難勧告がおくれたということで、災害の後に行政に対してすごいバッシングがあった市町村がありましたが、本町はそんなことはしたくないと思っているんですが、もう前もって避難勧告の前に逃げてくれと、避難勧告、Jアラートの前に逃げてくれと、信用するなと、避難勧告、Jアラートなんていうのは信用するなと、自分の身は自分で守ってという指導していただきたいんですが。
     その東大の教授、片田先生の話を聞いた中で、その先生は、東日本大震災の3年前から、地元、岩手に入って、大人の方、また生徒、子供たちにもこういった防災の説明をしていたということです。ただ、大人は避難訓練だったり、こういった勉強会だったりというのの出席率が低いし、その当時も、実際に起きた大震災のときも逃げるのがおくれております。ただ、この方がおっしゃるには、子供たちが、小中学校でしたが、指導した小中学生の子供たちが全員生き残ったのが救いだったと言っておりました。
     そのとき、子供たちは当初市町村が指導していた避難所まで来たんですが、先生に誘導されて来たんですが、そのときに指導されていたのが、相手が自然だ、いかようなことも起こり得るから、できること全てを使って避難をするという指導があったらしいです。だから、もうちょっと高いところがそこにあったから、そこに逃げたということでした。その避難場所は浸水したと、流されて。もしそこでとどまっていたら、その子供たちもお亡くなりになっていたのかな、その子供たちも、自分たちの判断でさらに高いところに避難をしたという、いろいろ研修を受けたんですけれども。
     和泊町でも、小中学校では避難訓練等すると思うんですが、鹿児島の郷中教育の中で、これは本で読んだんですが、一番大事な勉強というのが、そういう災害、危機管理を議論するという勉強法があると聞いておるんですが、和泊町の小中学校では避難訓練はするんですが、そういった災害とかに関しての勉強というのはどうされていますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     和泊町では、年間2回ないし1回、それぞれの学校の実情に合わせて避難訓練は実施をしております。例えば、和泊中学校の場合には、やはり津波を想定して高いところに避難をするとか、また、海岸線から遠い学校においては地震を想定したり、火災を想定したりして避難訓練をして、子供たちは自分で自分の身を守らなければならない、そういうことを指導していますが、そのほかに、先ほど議員がおっしゃったようなことでは、KYTというのを生徒にしています。
     例えばこういう絵の中に、川を想定して、その川を渡るときにどこが危険なのか、そういうことを考える、危険を予知する能力、そういう勉強もして、これは子供育成会等でリーダー研修会のときもそうですが、この子供たちが自然の中でいろいろな体験をしたりします。そういうときに、自分で危険を予知して危険を回避する能力、また、もし危険に遭遇したらそれをどう処理するか、こういう能力も養わなければなりませんので、そういう訓練もしながら、そしてまた、それは学校教育の中でも、例えば、遠足に行くときにはどういうことが予想されるのかというようなことを、やはり日常生活の中で対応はしております。
    ○7番(中田隆洋君)
     小中学生のほうは、危機管理の講習をして勉強をしているということで、安心しておりました。
     そういった意味で町民に周知をして、自分の命は自分で守る、危機に主体的に住民が備えていただくための、また広報をしていただきたいなと思っております。
     災害が起きて、復旧となると、ここは行政の出番だと僕は思っております。
     熊本地震のときに、拠点となる役所、町役場だったんですが、そこが崩壊をして資材等が送れなかった事例がございました。そういったことから、全国の、まだ県単位でございますが、各県は地元のコンビニエンスストアと宅配業者との業務提携をさらに進んで結んできております。
     本町は離島でありますので、県がそう結んでもその輸送ルートは使えないのかなと思っていますので、本町独自のそういった災害物資を運ぶルート、または、そのとき、災害のときはいろんなところから救援物資というのは来ますので、それを受け入れる態勢、それをまた配る態勢というのが大変大事になってくるのかなと思いますので、町長答弁でも前向きに検討ということがありましたので、ぜひそういったところも進めていっていただきたいなと、これは要請をしておきたいと思います。
     最後になりましたが、教育振興についてに入らせていただきます。
     教育長の答弁の中で、なかなか難しい言葉がいっぱいあって、難しかったので、もうちょっとかみ砕いて言いますね。
     和泊小学校が、今6年生と3年生が大体40人学級、ほかの学級を見ると2クラスにわかれているので大体20名前後の学級となっております。
     まず、現場の声を言うと、先ほど教育長の話の中で、数学とか理科に関しては3クラス、2クラスに分かれて習熟度別で授業を分けているということがありましたが、実際、和泊町はほかの市町村より多くの支援員を導入して、そういった対応をしているのは重々知っていてありがたいのかなと思っておるんですが、現にこの2クラスの保護者また先生方からも話を聞くと、実際、先生も、保護者と生徒に迷惑のならないようにちゃんと一生懸命対応しているつもりであるんですが、やっぱり20人で抱えているときと40人抱えているときでは、細かいところが行き届かないのは事実でございますということがありました。
     また、授業参観に行く保護者からも、40人にプリントを配って、配り終わって授業が始まって回収してすると、あっという間に授業が終わってしまう。6年生に関しては、まだそういった行動等も早くてまだ我慢はできるんですが、3年生の40人学級になるとほぼ授業になっていないんじゃないのかなと、話がありました。
     頑張り屋の担任の先生も、最初は様子を見ていますが、頑張って宿題もいっぱい出していきますということがありましたが、今の学校の先生は、調査票とかやる仕事が大変多いらしくて、宿題をいっぱい出してその宿題を全部チェックするのが厳しいんでしょうか、宿題もふえていないというのが現場で聞いております。
     先生のOBの方からもこういった意見がありました。そういった人数が少なくなって2クラスに分かれられない、その時点で、もうちょっと保護者から声を出して、和泊町単独で先生を2クラス確保するような行動を起こしたらよかったんじゃないのかなと、そういうような話もあったんですが、それがなくて、今現在に至っているところでございます。
     要は2人なんですね、今、和泊小学校で2クラス2人の先生を確保できないのかなというところなんですが、教育長、これ聞いて、また教育長の今の考え方があれば教えてください、今の話を聞いて。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     先ほど答弁の中でも話しましたけれども、内城小、大城小、国頭小については、もう既に少人数であります。
     ところが、和泊小学校の40人を超える学級、1年生、2年生は40人いないでも、県が2学級にして定員を配置してくれます、しかし高学年になるとそれがありませんので、3年と5年生の場合には、1クラス40人以内の生徒がいて先生方が大変苦労しているということはよく聞いているところであります。和泊中学校でも3年生が1学級なのに生徒数が多くて、非常に指導に困っているという話は聞いております。
     幸い和泊町では、学習支援員並びに複式支援員という先生方は全員教員上がりの先生方であるために、小学校で教えたり中学校で教えたりした経験があるわけです。だから、少人数指導、クラスを2つに分けても指導のできる先生方が全部配置されています。
     しかし、和泊小学校の3年生、5年生にはそういう配置がないわけで、そういう配置をもし考えるのでしたら、これは恐らく中田議員も考えていらっしゃると思いますけど、町で、免許のある先生をしてやはり指導してもらわないとならないということになります。これは、そういうかわりの先生が、今、一番困っているのはそういう先生方がだんだん少なくなってきて、お願いするにもいないわけです、いない。そこに困っているわけだけれども、もし町の予算を計上してくれるのであれば、やはりそういう和泊中、和泊小学校の1学級のクラスにはそういう少人数指導できる加配というものを町単独で考えるのは、少人数指導としてはいいことでないかなと、そういう思いはするけれども、これは何しろ人件費がかかることなので、そこのところは町の判断だと思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     教育長が現場をわかっていてありがたいのかなと、現場は大変先生も苦労しているから、そうなのかなと思っておりますが。
     さきの南日本新聞にも出ていたんですが、世界の大学学力ランキングというのが出ていましたが、多分見ていなかったらわからないと思うんですが、日本で一番高いのが多分、東大でした。東大が大体何位ぐらいだったか、教育長、記憶していますか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     たしか、私の記憶が正確であれば、あれでは7位か8位ぐらいじゃなかったかなという気がしますが、どの年度の統計を見たかはっきりわかりませんけれども、何かそういうような記憶はあります。
    ○7番(中田隆洋君)
     そのぐらいだったらまだよかったんですが、40位代でした、46位でしたかね、その後にずらっと日本の大学が並ぶんですが、世界学力ランキングというと日本はトップワンなんですよ。調査の仕方が、日本国民に対して読み書きができる人口で学力ランキングというのは出るらしくて、そうなると日本はトップ、断トツトップでしたね、なんですが、大学ランキングでいくと、先進国の中では大変おくれているということで、政府の教育諮問機関がこれではいけないからということで、来年からセンター一次試験が廃止になり、共通試験、ことしから段階的に変えていて、内容もマークシートから記述式に変わっているのはご存じだと思いますが、世界で戦うためには、詰め込み式の教育じゃなくて、読解力と理論的に考える、また自分の言葉でそれを発信する発信力というのが調査の対象になっているということでありました。
     それを受けて、さっき言ったセンター試験のほうも変わってきているのかなと思っているところです。それに向けて、教育先進地である東北、山形、秋田というのは、早々に少人数学級を導入しております。15人から20人学級、導入しております。
     その流れでインターネットで調べたら、市町村単位で多くのところが少人数学級をもう導入してきているんです。先月には、教育で一番遅れている県と言ったら失礼ですが、沖縄県でも中城村で、県内唯一15人の少人数学級を導入してきております。
     学校を見ますと、さっき言った和泊小学校の話に戻しますと、3年生と6年生以外の教室は少人数学級で授業を受けています。ただ、6年生と3年生の学級というのは、ずっとこの人数で授業を受けていくんですが、和泊町としては、教育のあり方として教育は平等に受けるべきですし、同じ公立の学校では同等のレベルの授業をしていくべきだと思うんですが、その差は、教育長としては納得いっているんでしょうか。
     例えば、もう一回戻しますね。ある学年の生徒はずっと少人数で受ける、15人から20人程度で授業を受けていく、卒業までですね、その学年は人数がいるからです。ただ、さっき言った中3と小6、小3、この学年はずっと40人学級で受けていくんですが、それは不平等に当たらないのかなという考えはないですかということをお尋ねいたします。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     私は教科によっては不平等もあるだろうし、またそうでないのもあるかもしれないけれども、総合的に考えて、特段に人数が多い場合と少ない場合といろいろ違うかもしれませんけれども、私は今までずっと町の予算で全国学力・学習状況調査というのを、小学校全学年しております。少人数指導の入っている学校、それから少人数の入っていない学年もありますが、平均して学年のあれを見てみると大体差はありません。
     そしてまた、大城小学校、内城小学校、国頭小学校、和泊小学校、全部してみると、全国平均をほぼ上回っております。それは、少人数が行き届いている小さな学校も、それからまた和泊小学校の5年、3年、1学級だった、その学年はまだ実施していないけれども、過去において実施した、それにおいては全国平均を大体上回っていて、中には少人数指導であったけれども全国平均を下回った学年、そういうのもあるので、私は極端にそういう差があるとは思っていません。
    ○7番(中田隆洋君)
     教育長、さっきの僕の話、聞いていましたかね。
     昔は40人学級で、僕たちも40人学級でした。知識を覚えればよかったんです。黒板に先生が書いたのをノートをとる、それを暗記する、そういった授業でよかったんですよ。今の学力調査、今、国がやっとセンター試験をこれだけ変えられるかとか、今から段階が始まっています。今、学力調査の話をされましたが、それは暗記式ですよね、昔と同じ学力調査が行われている。それに関しては差は出ないんですよ。
     ただ、今から国が求めている、日本がしなければいけないのは、自分の意見を述べる機会を与えていく、そういった授業が必要になってくるから、さっき言った教育先進県であれば少人数学級を導入してきた経緯がありますよということを説明したわけですが、それは、じゃ、教育長のその学力の話は、今の段階の調査がまだそこが追いついていないのは確かです。
     だから、そう差は出ないのはそうですが、今から和泊町から優秀な子供たちを出していこうと思えば、そういったきめ細かな教育をしていくべきなのかなと、また、それに対してはすごくそんなに難しい話じゃないのかなと、今現在だと2人、来年になれば2学級ですか、今、3学級、そういった大人数の学級があるんですけれども。
     教育長のほうも、町で予算を組んでいただければ新しい先生を導入したいという答弁があったし、ただ、その先生を確保するのが、人材がいないということがありましたが、やり方はいろいろあって、財政の話はちょっとその後にしますが、ほかの県と市町村を見ても、少人数学級を条例で決定した場合には、県のほうに教員の要請をできる、その教員の指定する人数がそこに枠が広がるので、ただ、その予算というのは市町村が負担しないといけないというのがあるんですが、そういったことも可能なんです、少人数学級を特区で申請すれば。地元で先生を採用する人がいないということであれば、鹿児島県から通常の教員を要請することができるんです。
     だから、別にそこはまず問題じゃないのかなと思っていて、あと、人件費ですが、僕ちょっと2人で試算したんですが、教員で僻地でやっていて、今、出るみたいです、だから、教員の方は給料が高いみたいです。600万と見込んで1,200万かなと、年間1,200万、そういった場合に、事業費でかかってくるのかなと思っておりますが、今回の議会の中で、過疎債が変更で上がってきておりますが、今、32年度までの事業費で52億6,900万の過疎債が組まれているわけです、本町で。
     その中の、15億がソフト事業ということであります。30%をもう切っているんですね、ソフト事業のほうが。まだ、若干そこにそういった人件費、1,200万だと3割交付金の戻りがありますので、そういった事業を使えるのかなと。
     今回の議会の中でも、事業費の減で1億2,000万が減になっていると思うんですが、担当の企画課長、どうでしょうか、過疎債に関して、今回、議会で上がってきている過疎変更がありますが、当初過疎債より今年度変更になるのは、総額で1億2,000万の減があったんですが、どうでしょうか。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     議員のおっしゃるとおりでございます。
    ○7番(中田隆洋君)
     和泊町はそういった有効な事業債を使っているのはわかっていて、いっぱいいっぱいで使っているのはわかっているんですが、今回1億2,000万減できております。そうなると、1,200万10年間組んでも、そこで、ソフト面でもまだ30%もいっていないので、教員の人件費というのは出てくるのかなと思っているんですが、その件に関して、町長、町長のお考えというのはどうでしょうか。
    ○町長(伊地知実利君)
     学校教育につきましては、文科省から県の教員、いろいろ縦の線でつながっているところでございますが、今の40人学級につきましては、それは国が定めていることでございます。今、私どもが支援員をお願いしてやっておるのは複式学級の支援員ということで、町単の事業費を組んでいるわけでございます。
     今、中田議員が言われておりますように、そういう相等の過疎債、そういうのが使えるというものであれば、調査をしていかないといけないと思いますが、いわゆる学校が41人になるというと、2クラスになる。そういうことで、今、中田議員が指摘している少人数学級になるわけでございまして、今、40人になると40人の1学級にしかならないということ、それを2クラスにしてほしいというのが今のご意見だと、そのように思っておりますが、それは、教育委員会とも十分に協議をしながら、そういう対応ができるのかどうなのか。
     当時の学校の施設につきましては、当時の人数で設計をしてありますので、人数的にはクラスを編成するのは十分にあるかとそのように思いますが、1クラスの規模からいくと、少人数になると余裕を持っていろんな活動ができるのかなと、そういうように思っておりますし、それは一つは財政の関係もありますので、十分に中身を検討していかないといけませんが、今、中田議員が指摘しているように、県から派遣するというと、私どもが、今、複式学級の支援員をお願いしているものとは全く金額が違ってまいりますので、教員としての資格で来るのか、いろんなそういう問題もありますけれども、それは教育委員会のほうで調査をしていただいて、どの程度の経費が要るのか、どういう対応ができるのかということは、これから検討を十分していかないといけないとそのように思いますけれども、できるものであれば、それはやって、その効果が十二分に発揮できるようなものであれば、そういうような対応も考えていかないといけないと思いますけれども、本当に今の制度からいって、40人学級というのは1人の先生が見る適正な範囲だというようなことで、文科省で定めているかと、そのように思いますので、そこら付近のことを十分に見きわめながらしていかないといけないのかなと、そういうことは感じております。
     それは十分に教育委員会のほうに調査をしてもらって、どういう手段でできるのかどうなのか、そこはこれからの課題になってくるかと、そのように思っております。
    ○7番(中田隆洋君)
     今、3年生と6年生は、すぐ卒業していきますので、教育委員会がすぐ調査をしていただいて、執行部のほうも財政のバックアップをしていただいて、教育のまち和泊町ですので、迅速な対応をしていただきたいなと要請をしておきます。
     高校の件に入りますが、沖高、沖永良部高校なんですが、聞くと、中学3年生が今現在、何名いますかね、本島内で。
    ○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
     町内の中学3年生、45名です。
    ○7番(中田隆洋君)
     本町は45名ですね、知名町入れて約80名ということで聞いております。
     その方々が例年みたいに3割ほど島外に出ていかれますと、もしかしたら沖校のクラス減も、県のほうから通達が来るのかなと危惧するところであります。
     2009年に久米島の久米高校が生徒減少のために、あそこは園芸科というのがあるみたいですが、園芸科の廃止ということで通達を受けて、そのときに島全体、島自体が沖永良部みたいなこういう島なんですが、島挙げて反対運動を起こして、それを阻止して猶予をいただいて、今現在、魅力化構想ということで県外からの生徒を受け入れる寮と受け入れファミリーを充実させて、どうにか高校の存続をしているというのを新聞で読んだところです。
     本島もこういったことで沖永良部高校、本島1つの高校ですので、商業科と普通科があって、これを存続させていくのは本当に大事なのかなと思っておるんですが、本年度予算で、今、現中学生に対してのパンフレット等を使ったアピールはしていくんでしょうが、ただ、島外に行く生徒を見ますと、本島にない科、例えば農業関係の科、また、医療系の科に行く方、また美容系に行く生徒というふうに、今の子供たちも自分たちの進路に関して積極的に県外に行っているので、僕はここをとめることはまず難しいのかなと考えるところもあって、進学校に進む生徒は沖校を進学校にして残していきたいなと思うんですが、本島にない、本高校、沖永良部高校にない科に関しては、生徒の意見を尊重するべきかなと思っているんですが、教育長、この件に関して、教育長の見解はどうでしょうか。
    ○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
     大体、島内から3割近くの子供たちが島外に出ています。それは、先ほど議員がおっしゃったとおり、もうやむを得ない状況じゃないかなという思いもしながら、沖永良部高校にある普通科、商業科、こういうものについては、島外に出るんじゃなくて、沖永良部高校でしっかり勉強してほしいなと、そういう思いをしているところであります。
     先ほど話されましたが、今年度は非常に中学校3年生が少ないわけであります。来年度は、そういうふうにはなりませんけれども、この1年間だけどうにかこれを乗り越える方策は考えなければならないなと、そのことについては、沖永良部高校、知名町、和泊町、やはり協議をしなければいけないなと考えているところであります。
    ○7番(中田隆洋君)
     特に本年度は、急減になる可能性もありますので、早急に対応をしてここを乗り越えていただきたい。でも、将来的には、今さっきありました中3生が少ない、小学6年生が少ない、小学3年生が少ない、その学年が随時、高校進学になってくるわけですから、恒久的な魅力化構想というのを立ち上げて、これは和泊町だけでやっても前に進む問題じゃないと思っていますので、そういった協議会と、両町、また行政区は違いますが、沖校は県立ですから行政区が違いますが、県のほうとも一緒になって何かいい策はないのか検討していっていただきたいと。
     私たち議会の総務文教委員会のほうで、南種のロケット留学ですか、ああいったのを調査してきてもいますし、また、いい案があると思いますので、そういった協議会を早期に立ち上げて対応していっていただきたいなと、そのように要請をします。
     以上、4点について、私からの一般質問をこれで終わります。
    ○議長(永野利則君)
     これで中田隆洋君の一般質問を終わります。
     以上で本日の日程は全部終了しました。
     本日はこれで散会します。お疲れさまでした。
    散 会 午後 零時37分

    地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。


                和泊町議会議長  永 野 利 則


                和泊町議会議員  東   弘 明


                和泊町議会議員  前   利 悦

第3日

発言者

  • 全発言者

発言内容

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  • 平成30年第2回和泊町議会定例会会議録
    平成30年6月15日(金曜日) 午前9時30分開議

    1.議事日程(第3号)
     ○開議の宣告
     ○日程第1 会議録署名議員の指名
     ○日程第2 承認第1号 専決処分の承認を求めることについて(和泊町税条例等の一部を改正する条例の制定について)
     ○日程第3 承認第2号 専決処分の承認を求めることについて(和泊町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について)
     ○日程第4 承認第3号 専決処分の承認を求めることについて(平成29年度和泊町一般会計補正予算(第7号))
     ○日程第5 承認第4号 専決処分の承認を求めることについて(平成29年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第4号))
     ○日程第6 承認第5号 専決処分の承認を求めることについて(平成29年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第4号))
     ○日程第7 承認第6号 専決処分の承認を求めることについて(平成29年度和泊町後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号))
     ○日程第8 承認第7号 専決処分の承認を求めることについて(平成29年度和泊町下水道事業特別会計補正予算(第3号))
     ○日程第9 承認第8号 専決処分の承認を求めることについて(平成29年度和泊町農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号))
     ○日程第10 承認第9号 専決処分の承認を求めることについて(平成29年度和泊町奨学資金特別会計補正予算(第2号))
     ○日程第11 議案第24号 和泊町いじめ問題調査委員会条例の制定について
     ○日程第12 議案第25号 和泊町報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について
     ○日程第13 議案第26号 和泊町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について
     ○日程第14 議案第27号 和泊町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定につい
                 て
     ○日程第15 議案第28号 和泊町家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
     ○日程第16 議案第29号 和泊町過疎地域自立促進計画の変更について
     ○日程第17 議案第30号 和泊町辺地に係る総合整備計画の変更について
     ○日程第18 議案第31号 物品購入契約の締結について
     ○日程第19 議案第32号 物品購入契約の締結について
     ○日程第20 議案第33号 物品購入契約の締結について
     ○日程第21 議案第34号 工事請負契約の締結について(町営住宅ヘーバル団地3号棟改修工事)
     ○日程第22 議案第35号 平成30年度和泊町一般会計補正予算(第1号)の議決について
     ○日程第23 陳情第2号 教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元、複式解消をはかるための、2019年度政府予算に係る意見書採択の要請について
     ○日程第24 発議第1号 教職員定数の改善及び義務教育費国庫負担制度拡充に係る意見書について
     ○日程第25 議員派遣について
     ○日程第26 議会運営委員会の閉会中の継続調査申出書について
     ○日程第27 各常任委員会の閉会中の継続調査申出書について
     ○日程第28 特別委員会の閉会中の継続調査申出書について

    1.議事日程〔第3号の追加1〕
     ○追加日程第1 議案第36号 物品購入契約の締結について
     ○閉会の宣告
    1.本日の会議に付した事件
     ○議事日程のとおり

    1.出席議員(12名)
      議席番号    氏   名      議席番号    氏   名
        1番  川 畑 宏 一 君      2番  池 田 正 一 君
        3番  喜 井 和 夫 君      4番  松 村 絹 江 君
        5番  東   弘 明 君      6番  前   利 悦 君
        7番  中 田 隆 洋 君      8番  橋 口 和 夫 君
        9番  和   正 巳 君     10番  山 下 幸 秀 君
       11番  桂   弘 一 君     12番  永 野 利 則 君

    1.欠席議員(なし)

    1.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
    事務局長 芋高洋一君 書記 東 輝男君

    1.説明のため出席した者の職氏名
    職   名  氏  名 職   名 氏   名
    町長     伊地知実利君 耕地課長  亘 禎一郎君
    副町長   前田修一君 土木課長      和田清良君
    総務課長   種子島公彦君 会計課長      永山美智代君
    企画課長   皆吉泰智君 生活環境課長 泉 隆一君
    税務課長   林 義仁君 教育委員会教育長 逆瀬川勝久君
    町民支援課長 東 敏仁君 教育委員会事務局長 美野忠徳君
    保健福祉課長 南 俊美君 農業委員会事務局長 先山照子君
    経済課長 武 吉治君

    △ 開 議  午前 9時30分
    ○議長(永野利則君)
     皆さん、おはようございます。
     これから本日の会議を開きます。
     本日の議事日程は、あらかじめお手元にお配りしたとおりであります。

    △ 日程第1 会議録署名議員の指名
    ○議長(永野利則君)
     日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
     会議録署名議員は、会議規則第125条の規定によって、中田隆洋君及び橋口和夫君を指名します。

    △ 日程第2 承認第1号 専決処分の承認を求めることについて(和泊町税条例等の一部を改正する条例の制定について)
    ○議長(永野利則君)
     日程第2、承認第1号、専決処分の承認を求めることについてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     承認第1号は、地方税法等の一部改正に伴い、所要の改正を行うものでございます。
     なお、地方税法等の一部を改正する法律が平成30年3月31日に公布とされ、平成30年4月1日から施行することとなり、緊急を要するため、これを専決処分したものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから承認第1号、専決処分の承認を求めることについてを採決します。
     お諮りします。
     本案を承認することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、承認第1号、専決処分の承認を求めることについては承認することに決定しました。

    △ 日程第3 承認第2号 専決処分の承認を求めることについて(和泊町
                 国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制
                 定について)
    ○議長(永野利則君)
     日程第3、承認第2号、専決処分の承認を求めることについてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     承認第2号は、地方税法の一部改正に伴い、所要の改正を行うものでございます。
     なお、地方税法等の一部を改正する法律が平成30年3月31日に公布され、平成30年4月1日から施行でございますので、緊急を要するため、これを専決処分したものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから承認第2号、専決処分の承認を求めることについてを採決します。
     お諮りします。
     本案を承認することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、承認第2号、専決処分の承認を求めることについては承認することに決定しました。

    △ 日程第4 承認第3号 専決処分の承認を求めることについて(平成29
                 年度和泊町一般会計補正予算(第7号))
    ○議長(永野利則君)
     日程第4、承認第3号、専決処分の承認を求めることについてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     承認第3号、平成29年度和泊町一般会計補正予算(第7号)は、地方自治法第179条第1項の規定による専決処分でございます。
     歳入では、主に町税4,431万2,000円、地方消費税交付金2,697万円及び地方交付税1億6,356万1,000円の増額、国庫支出金1,216万6,000円及び県支出金2,585万9,000円の減額などでございます。
     歳出では、事業費の確定などに伴う執行残の減額措置が主なものであり、形式収支から生じた財源を財政調整基金などへ4億5,414万2,000円積み立て措置を講じてあります。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入の1款町税から12款使用料及び手数料まで、事項別明細書1ページから5ページ上段までの質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、13款国庫支出金から14款県支出金まで、事項別明細書5ページ下段から9ページ上段までの質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、15款財産収入から17款繰入金まで、事項別明細書9ページ下段から10ページまでの質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、18款繰越金から20款町債まで、事項別明細書11ページから14ページまでの質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、歳出に移ります。
     2款総務費の質疑を行います。1ページ下段から13ページ中段までです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、3款民生費の質疑を許します。13ページ下段から23ページ中段までです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、4款衛生費の質疑を許します。23ページ下段から27ページ中段までです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、5款農林水産業費の質疑を許します。27ページ下段から37ページ中段までです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、6款商工費の質疑を許します。37ページ下段から40ページ上段までです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、7款土木費の質疑を許します。40ページ下段から45ページ中段までです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、8款消防費の質疑を許します。45ページ下段から46ページ中段までです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、9款教育費についての質疑を許します。46ページ下段から60ページ上段までです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、10款災害復旧費から13款予備費までの質疑を許します。60ページ下段から62ページまでです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、第2表繰越明許費補正、第3表地方債補正の質疑を許します。表紙から10枚目の7ページです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから承認第3号、専決処分の承認を求めることについてを採決します。
     お諮りします。
     本案を承認することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、承認第3号、専決処分の承認を求めることについては承認することに決定しました。

    △ 日程第5 承認第4号 専決処分の承認を求めることについて(平成29
                 年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第
                 4号))
    ○議長(永野利則君)
     日程第5、承認第4号、専決処分の承認を求めることについてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     承認第4号、平成29年度和泊町国民健康保険特別会計補正予算(第4号)は、地方自治法第179条第1項の規定による専決処分であります。各事業費の確定などによる予算措置でございます。
     歳入では、国民健康保険税1,966万2,000円の増額及び国庫支出金4,758万8,000円、繰入金592万3,000円の減額などに伴う予算措置でございます。
     歳出では、保険給付費4,030万5,000円及び保険事業費309万3,000円の減額などに伴う予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入の質疑から行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、歳出の質疑を許します。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから承認第4号、専決処分の承認を求めることについてを採決します。
     お諮りします。
     本案を承認することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、承認第4号、専決処分の承認を求めることについては承認することに決定しました。

    △ 日程第6 承認第5号 専決処分の承認を求めることについて(平成29
                 年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第4
                 号))
    ○議長(永野利則君)
     日程第6、承認第5号、専決処分の承認を求めることについてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     承認第5号、平成29年度和泊町介護保険特別会計補正予算(第4号)は、地方自治法第179条第1項の規定による専決処分であり、各事業費の確定などによる予算措置でございます。
     歳入では、国庫支出金149万4,000円及び繰入金612万2,000円の減額などに伴う予算措置でございます。
     歳出では、保険給付費1,497万6,000円及び地域支援事業費443万5,000円の減額などに伴う予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入、歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから承認第5号、専決処分の承認を求めることについてを採決します。
     お諮りします。
     本案を承認することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、承認第5号、専決処分の承認を求めることについては承認することに決定しました。

    △ 日程第7 承認第6号 専決処分の承認を求めることについて(平成29
                 年度和泊町後期高齢者医療特別会計補正予算
                 (第2号))
    ○議長(永野利則君)
     日程第7、承認第6号、専決処分の承認を求めることについてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     承認第6号、平成29年度和泊町後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)は、地方自治法第179条第1項の規定による専決処分でございます。各事業費の確定などによる予算措置であります。
     歳入では、諸収入30万4,000円の減額及び後期高齢者医療保険料369万6,000円の増額などに伴う予算措置でございます。
     歳出では、後期高齢者医療広域連合納付金39万7,000円及び保険事業費57万1,000円の減額などに伴う予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入、歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから承認第6号、専決処分の承認を求めることについてを採決します。
     お諮りします。
     本案を承認することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、承認第6号、専決処分の承認を求めることについては承認することに決定しました。

    △ 日程第8 承認第7号 専決処分の承認を求めることについて(平成29
                 年度和泊町下水道事業特別会計補正予算(第3
                 号))
    ○議長(永野利則君)
     日程第8、承認第7号、専決処分の承認を求めることについてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     承認第7号、平成29年度和泊町下水道事業特別会計補正予算(第3号)は、地方自治法第179条第1項の規定による専決処分であり、各事業費の確定などによる予算措置でございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入、歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから承認第7号、専決処分の承認を求めることについてを採決します。
     お諮りします。
     本案を承認することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、承認第7号、専決処分の承認を求めることについては承認することに決定しました。

    △ 日程第9 承認第8号 専決処分の承認を求めることについて(平成29
                 年度和泊町農業集落排水事業特別会計補正予算
                 (第4号))
    ○議長(永野利則君)
     日程第9、承認第8号、専決処分の承認を求めることについてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     承認第8号、平成29年度和泊町農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号)は、地方自治法第179条第1項の規定による専決処分であり、各事業費の確定などによる予算措置でございますので、詳細については事項別明細書のとおりでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入、歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから承認第8号、専決処分の承認を求めることについてを採決します。
     お諮りします。
     本案を承認することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、承認第8号、専決処分の承認を求めることについては承認することに決定しました。

    △ 日程第10 承認第9号 専決処分の承認を求めることについて(平成29
                 年度和泊町奨学資金特別会計補正予算(第2
                 号))
    ○議長(永野利則君)
     日程第10、承認第9号、専決処分の承認を求めることについてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     承認第9号、平成29年度和泊町奨学資金特別会計補正予算(第2号)は、事業の確定により、それぞれ予算措置を行ったものでございます。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入、歳出全般の質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから承認第9号、専決処分の承認を求めることについてを採決します。
     お諮りします。
     本案を承認することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、承認第9号、専決処分の承認を求めることについては承認することに決定しました。

    △ 日程第11 議案第24号 和泊町いじめ問題調査委員会条例の制定につい
                 て
    ○議長(永野利則君)
     日程第11、議案第24号、和泊町いじめ問題調査委員会条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第24号は、いじめ防止対策推進法第28条第1項に規定する重大事態に係る調査を行う附属機関として和泊町いじめ問題調査委員会を設置するため、条例を制定するものでございます。
     どうぞご審議の上、議決くださいますようよろしくお願いいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第24号、和泊町いじめ問題調査委員会条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第24号、和泊町いじめ問題調査委員会条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第12 議案第25号 和泊町報酬及び費用弁償に関する条例の一部を
                 改正する条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第12、議案第25号、和泊町報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第25号は、新しく設置した指導監、いじめ問題調査委員会委員長及び委員を加え、業務が終了した委員を削るための改正などを行うものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第25号、和泊町報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第25号、和泊町報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第13 議案第26号 和泊町職員の給与に関する条例の一部を改正す
                 る条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第13、議案第26号、和泊町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第26号は、労働基準法の規定により、時間外手当などの算出規定に特殊勤務手当を加えるための改正を行うものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第26号、和泊町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第26号、和泊町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第14 議案第27号 和泊町特定教育・保育施設及び特定地域型保育
                 事業の運営に関する基準を定める条例の一部を
                 改正する条例の制定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第14、議案第27号、和泊町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第27号は、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律の施行に伴い、認定こども園項に項のずれが生じ、特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準における引用箇所の改正を行うものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第27号、和泊町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第27号、和泊町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第15 議案第28号 和泊町家庭的保育事業等の設備及び運営に関す
                 る基準を定める条例の一部を改正する条例の制
                 定について
    ○議長(永野利則君)
     日程第15、議案第28号、和泊町家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第28号は、建築基準法施行令の特別避難階段の構造の改正に伴う保育所などの避難階段の規定の改正及び家庭的保育事業などの設備及び運営に関する基準の改正に伴う小規模保育事業所A型及び保育所型事業所内保育事業所の職員配置に係る特例を追加するものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第28号、和泊町家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第28号、和泊町家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第16 議案第29号 和泊町過疎地域自立促進計画の変更について
    ○議長(永野利則君)
     日程第16、議案第29号、和泊町過疎地域自立促進計画の変更についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第29号は、事業費の変更及び事業の追加などがありましたので、和泊町過疎地域自立促進計画を変更するものでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第29号、和泊町過疎地域自立促進計画の変更についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第29号、和泊町過疎地域自立促進計画の変更については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第17 議案第30号 和泊町辺地に係る総合整備計画の変更について
    ○議長(永野利則君)
     日程第17、議案第30号、和泊町辺地に係る総合整備計画の変更についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第30号は、和泊町辺地に係る総合整備計画について、事業の追加などが生じたため、変更するものでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第30号、和泊町辺地に係る総合整備計画の変更についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第30号、和泊町辺地に係る総合整備計画の変更については原案のとおり可決されました。

    △ 日程第18 議案第31号 物品購入契約の締結について
    ○議長(永野利則君)
     日程第18、議案第31号、物品購入契約の締結についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第31号は、消防ポンプ自動車BD-I型の老朽化に伴い、全字を管轄する第1分団に消防ポンプ自動車CD-I型を配備するものでございます。どうぞご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第31号、物品購入契約の締結についてを採決します。
     お諮りします。
     本件を可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第31号、物品購入契約の締結については可決されました。

    △ 日程第19 議案第32号 物品購入契約の締結について
    ○議長(永野利則君)
     日程第19、議案第32号、物品購入契約の締結についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第32号は、平成20年度に整備した和泊町情報通信基盤設備の一部であるヘッドエンド設備の機器を更新するものでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認め、これから議案第32号、物品購入契約の締結についてを採決します。
     お諮りします。
     本件を可決することにご異議ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第32号、物品購入契約の締結については可決されました。

    △ 日程第20 議案第33号 物品購入契約の締結について
    ○議長(永野利則君)
     日程第20、議案第33号、物品購入契約の締結についてを議題とします。
     この審議においては、地方自治法第117条の規定によって、川畑議員が除斥の対象となりますので、議員の退場を求めます。
    〔川畑宏一君退場〕
    ○議長(永野利則君)
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第33号は、ごみ収集車の老朽化に伴い、ごみ収集車を1台購入するものでございます。
     どうぞご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第33号、物品購入契約の締結についてを採決します。
     お諮りします。
     本件を可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第33号、物品購入契約の締結については可決されました。
     川畑議員の入場を認めます。
    〔川畑宏一君入場〕

    △ 日程第21 議案第34号 工事請負契約の締結について(町営住宅ヘーバ
                 ル団地3号棟改修工事)
    ○議長(永野利則君)
     日程第21、議案第34号、工事請負契約の締結についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第34号は、町営住宅ストック改善事業に係るヘーバル団地3号棟の改修により、事業の促進を図るものでございます。
     どうぞご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第34号、工事請負契約の締結についてを採決します。
     お諮りします。
     本件を可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第34号、工事請負契約の締結については可決されました。

    △ 日程第22 議案第35号 平成30年度和泊町一般会計補正予算(第1号)
                 の議決について
    ○議長(永野利則君)
     日程第22、議案第35号、平成30年度和泊町一般会計補正予算(第1号)の議決についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第35号、平成30年度和泊町一般会計補正予算(第1号)は、歳入では、県補助金2,663万円、繰越金3,500万円の増額及び国庫補助金3,779万4,000円、町債2,577万円の減額などの予算措置でございます。
     歳出では、農林水産業費2,990万2,000円、商工費1,891万6,000円の増額及び土木費6,107万9,000円の減額などの予算措置であります。
     詳細については事項別明細書のとおりでございますので、よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     歳入の質疑を許します。事項別明細書1ページから2ページまでです。
     質疑ありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     1ページの社会資本整備事業の交付金の件と、それにあわせての土木費の中の町債、土木債のほう減、それは、歳出のほうでの世之主団地、年度当初からことしは1棟2世帯の計画を上げて、約7,000万だったでしょうか。計画も、これも減になっているんですが、その減になった内容の説明を求めます。
    ○土木課長(和田清良君)
     当初計画で2棟の建設の予定もしてございましたけれども、やはり国庫補助金がつかなかったというようなことでの減額でございます。
     事業費がつかなかったということの、調整がつかなかったということの減額でございます。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、歳出に移ります。
     2款総務費から4款衛生費までの質疑を行います。事項別明細書1ページから4ページ中段までです。
     質疑ありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     2点です。
     1ページの総務課公用車エコカー購入費400万計上の件です。現在は、リースで公用車を使っているものの買い取りだったのかどうか、そういった説明と、また、これも1ページですが、1ページの新庁舎建設事業費の中の生活環境課の電算室等新設業務で、追加で150万の業務委託が増加していますが、当初、各課でヒアリング等をずっと重ねてきた中でこういった計画変更がどうやって起きたのかという説明を求めたいと思います。
    ○総務課長(種子島公彦君)
     1点目の公用車の購入について、まずお答えをいたします。
     現在、総務課で公用車、乗用車を6年リースでしておりますけれども、そのリース契約が今年度の途中で終了すると。契約終了後も同じリース料での契約となるという契約になっておりますので、その契約が満了したときに新しくエコカー、新しく更新したほうが経費的に安くつくということで今回計上させていただいております。
     それと、庁舎建設に伴う生活環境課の電算室等の工事につきましては、当初、水道係に設置しております遠隔操作テレメーターの土木棟への移設を計画しておりましたけれども、防災センター前の道路拡張に伴いまして、土木課棟を解体するという計画になりましたので、新しく新設場所を設置するということで計上させていただいております。
    ○議長(永野利則君)
     よろしいですか。
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     ないようですので、次に、5款農林水産業費から6款商工費までの質疑を許します。事項別明細書4ページ下段から6ページまでです。
     質疑ありませんか。
    ○1番(川畑宏一君)
     内容の確認でございます。
     5ページ、6款花と緑のまちづくり事業費と12款北山文化圏ロード構築事業費の内容の説明を求めます。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     まず、花と緑のまちづくり事業費におきまして、笠石ゆり園客土代とございます。
     ご存じのとおり、笠石のゆり園、ことしもきれいに満開となって咲き誇っていますけれども、一部非常に生育が悪いところもございまして、また、来年度フラワー都市交流総会を迎えるに当たって、あと、あの辺の4反ほどあるんですけれども、土の入れかえまではちょっと必要ないのかなと、下が砂地なもんですから。トラック200台分ちょっと入れる必要があるのかなと、そういったことを予定しております。
     それと、北山文化圏ロード構築事業は、議員も、今帰仁のほうには興味あると思うんですけれども、今帰仁城でつながっている今帰仁村と和泊町北部一帯、沖永良部そういったつながりを深めて北山文化圏ロードというのを構築するために、ガイドブックをつくったり、プロモーション素材というのはDVDになるんですけれども、そういったものを予定しております。観光につなげるためでございます。
    ○議長(永野利則君)
     ほかに。
    ○1番(川畑宏一君)
     今の2点について、もう一回。
     この客土代というのが、その島の赤土を使うのか、島外から持ってくるのかわからないんですけれども、ちょっと我々が畑を改善するために客土を入れる単価よりも、ちょっと高いのかなと思うので、そのあたり相場とか詳細がどうなっているかの確認と、あと、北山文化圏ロード構築事業に関しては、ことしだったかな、今帰仁村の何か村制施行のたしか記念の年だったんじゃないかなと思うんですけれども、そういったものに関しては何か事業を考えておられないでしょうか。説明をお願いいたします。
    ○企画課長(皆吉泰智君)
     お答えいたします。
     客土につきましては、島内の赤土等を考えております。トラック200台と申しましたけれども、4,000平米に4反、30センチほどを盛ろうかなという、それで1,200立米、トラックにつきまして200台になるということでございます。
     そして、今帰仁村と和泊町との交流は、議員もご存じのとおりだと思うんですけれども、今帰仁村の議会におきましても、二、三回、二、三名の議員から質問が出るほどで、和泊町との姉妹都市交流についてはどうなっているのかという質問も出るほどで、議会だよりに載ったりしております。
     この間、チャリティー関係の交流が4月にあったんですけれども、企画課から3名赴きまして、村長さんほかとお会いできることができました、村長室におきまして。その中で、非常にありがたい言葉をいただいたのですが、村長さんがかわる前に前村長さんのときに、我々はもう今帰仁村と和泊町のという、世之主、今帰仁城をつながりとした交流を進めておったわけですけれども、今帰仁村としては、沖永良部全体ということで知名も含めてということがあったわけですが、それについてはまたちょっと時間がかかるのかなと、町長さんと協議もしていたところなんですが、この間4月に赴いたときに、そういうことはなくして、もうできるものからやっていきましょうという温かいお言葉をいただきました。
     しかし、それとまた、やはり知名町にもこの機会にどうですかと、知名町の企画振興課長とそういった水面下で情報交換、情報共有をいたしまして、知名町の企画振興課長に、町長のほうからも、新しくなった町長さんにはそういった情報を提供したところ、できれば一緒に参加させてほしいといういい返事をいただいていますので、ことしは今帰仁村の村制の記念式典もあるんですが、それに向けて進めるわけで、その前の調定式はちょっと難しいということで、そういうことでございますので、じっくりまたその辺、知名町とも煮詰めながら進めていけるのかなと感じております。
     北山文化圏ロード構築事業につきましては、おかげさまで申請していました奄美群島成長戦略推進交付金、これも、この間リーディングプロジェクトということで割り当てがあったんですけれども、それによりまして国が10分の5、県が10分の1で、よい補助率をいただいております。
    ○1番(川畑宏一君)
     3回目ですので、要請で終わります。
     今、北山文化圏ロード事業ということでいろいろ検討が進んでいることをお聞きしてうれしく思います。
     昨年までは、どうもその知名町が事業に乗り気でないということを聞いたんですけれども、一生懸命動いていただいたということで。あと、桂議員が、前回の議会ですか、琉球文化遺産の世界遺産の追加登録の機運が高まっているんじゃないかということで、質問されて、その後、与論町に行ってみたら、与論町はこのことに非常に乗り気だということを聞いておりますので、知名町だけじゃなくて与論町も含めながら、やっぱりこのエリアで、観光というのはこの島とかまちとかじゃなくて、エリアで一体となってやっていくことで効果が増してくるんではないかと思います。
     また、先日、町長からもございました、沖縄からのアイランドホッピングルートの活用の追い風にもなると思います。また、今帰仁までは、船で往復でも2,000円か、もうちょっとか、大してかからないですから、そこの北部との交流の促進という意味でもぜひ企画課のほうで観光協会とタイアップしながら、先陣を切って整備をしていっていただきたいと思います。一緒に頑張りましょう。
     最後は、要請でございました。
    ○議長(永野利則君)
     ほかにありませんか。
    ○7番(中田隆洋君)
     4ページです。
     輸送コスト支援事業のほうが早々に増額になっているんですが、1,389万、ことしジャガイモが豊作だった件が要因かなとは思うんですが、その要因の説明と、その下の産地パワーアップ事業の説明。
     続けて5ページです。
     農林水産業費の総務費の中の和地区経済効果検討業務委託費を207万4,000円、これは何のためにするのかというこの3点についてお尋ねいたします。
    ○経済課長(武 吉治君)
     まず、1点目の輸送コスト支援事業でございますが、議員おっしゃるとおりバレイショの、いえば豊作に伴いまして計画の変更、上限変更をしてございます。ほかの花卉等については、今のところ計画そのままでございます。
     続きまして、産地パワーアップです。
     産地パワーアップの中身につきましては、国庫補助金の産地パワーアップ事業の中で機械を導入することができておりますので、ポテトハーベスタがことし29年度申請して、30年度にやっと3台導入が決まりました。これは2分の1補助で、残りはリースという形になっております。3台です。それに、サトウキビ関係のリバーシブルプラウ、さらにブームスプレーヤ1台ずつでございます。
     以上、2点についての回答でございます。
    ○耕地課長(亘 禎一郎君)
     5款の和地区経済効果検討業務委託費ということでありますが、和地区の3工区ですが、モデル地区として大城小学校の周辺なんですが、一番最初に畑かんのモデル地区として設定をしまして、給水栓がボックス型なんです。コンクリートで固まった。それを今の現在の丸型のメタリングバルブつきの給水栓にするために、経済効果を求めなさいというような指導がありましたので、今回経費を補正させていただきました。
    ○議長(永野利則君)
     よろしいですか。
     ほかにありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     ないようですので、次に、7款土木費の質疑を許します。事項別明細書7ページです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、9款教育費の質疑を許します。事項別明細書8ページから9ページ中段までです。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、13款予備費の質疑を許します。事項別明細書9ページ下段です。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に、第2表債務負担行為補正の質疑を許します。表紙から7枚目の4ページ上段です。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     次に第3表地方債補正の質疑を許します。同じく表紙から7枚目の4ページ下段です。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第35号、平成30年度和泊町一般会計補正予算(第1号)の議決についてを採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第35号、平成30年度和泊町一般会計補正予算(第1号)の議決については原案のとおり可決されました。
     お諮りします。
     ただいま町長から議案第36号が提出されました。
     これを日程に追加し、追加日程第1として議題にしたいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     議案第36号を日程に追加し、追加日程第1として議題とすることに決定しました。

    △ 追加日程第1 議案第36号 物品購入契約の締結について
    ○議長(永野利則君)
     追加日程第1、議案第36号、物品購入契約の締結についてを議題とします。
     提案理由の説明を求めます。
    ○町長(伊地知実利君)
     議案第36号は、移動図書車の老朽化により運行に支障を来しているため、新規に購入するものでございます。
     よろしくご審議の上、議決くださいますようお願いをいたします。
    ○議長(永野利則君)
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから議案第36号、物品購入契約の締結についてを採決します。
     お諮りします。
     本件を可決することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議案第36号、物品購入契約の締結については可決されました。

    △ 日程第23 陳情第2号 教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分
                 の1復元,複式解消をはかるための,2019年度
                 政府予算に係る意見書採択の要請について
    ○議長(永野利則君)
     日程第23、陳情第2号、教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元,複式解消をはかるための,2019年度政府予算に係る意見書採択の要請についてを議題とします。
     お諮りします。
     陳情第2号については、会議規則第92条の第2項の規定によって委員会の付託を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、陳情第2号については、委員会の付託を省略することに決定しました。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから陳情第2号、教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元,複式解消をはかるための,2019年度政府予算に係る意見書採択の要請についてを採決します。
     この採決は起立により行います。
     この陳情を採択することに賛成の方は起立願います。
    〔賛成者起立〕
    ○議長(永野利則君)
     起立多数です。
     したがって、陳情第2号、教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元,複式解消をはかるための,2019年度政府予算に係る意見書採択の要請については採択することに決定しました。

    △ 日程第24 発議第1号 教職員定数の改善及び義務教育費国庫負担制度
                 拡充に係る意見書について
    ○議長(永野利則君)
     日程第24、発議第1号、教職員定数の改善及び義務教育費国庫負担制度拡充に係る意見書についてを議題とします。
     発議第1号は提案理由の説明を省略したいと思います。ご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、発議第1号は提案理由の説明を省略することに決定しました。
     これから質疑を行います。
     質疑ありませんか。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     質疑なしと認めます。
     これから討論を行います。
    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     討論なしと認めます。
     これから発議第1号を採決します。
     お諮りします。
     本案を原案のとおり決定し、関係機関へ提出することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、本案を原案のとおり可決し、関係機関へ提出することに決定しました。

    △ 日程第25 議員派遣について
    ○議長(永野利則君)
     日程第25、議員派遣についてを議題とします。
     お手元にお配りした研修会等への出席について、和泊町議会会議規則第127条の規定によって議員の派遣を決定することにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、議員派遣についてはお手元にお配りしたとおり決定しました。

    △ 日程第26 議会運営委員会の閉会中の継続調査申出書について
    ○議長(永野利則君)
     日程第26、議会運営委員会の閉会中の継続調査申出書についてを議題とします。
     議会運営委員長から、会議規則第75条の規定によって、お手元にお配りした閉会中の継続調査の申し出があります。
     お諮りします。
     委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定しました。

    △ 日程第27 各常任委員会の閉会中の継続調査申出書について
    ○議長(永野利則君)
     日程第27、各常任委員会の閉会中の継続調査申出書についてを議題とします。
     各常任委員長から、会議規則第75条の規定によって、お手元にお配りした閉会中の継続調査の申し出があります。
     お諮りします。
     各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定しました。

    △ 日程第28 特別委員会の閉会中の継続調査申出書について
    ○議長(永野利則君)
     日程第28、特別委員会の閉会中の継続調査申出書についてを議題とします。
     議員定数調査特別委員会委員長から、会議規則第75条の規定によって、お手元にお配りした閉会中の継続調査の申し出があります。
     お諮りします。
     特別委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることにご異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永野利則君)
     異議なしと認めます。
     したがって、特別委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定しました。
     これで、本日の日程は全て終了しました。
     会議を閉じます。
     平成30年第2回和泊町議会定例会を閉会します。お疲れさまでした。
    閉 会 午前10時35分



    地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。


                和泊町議会議長  永 野 利 則



                和泊町議会議員  中 田 隆 洋



                和泊町議会議員  橋 口 和 夫