水産業の概況

奄美群島に属する沖永良部島では，温暖な気候と黒潮の恩恵を活かした多様な漁業が行われています。

沿岸部にはサンゴ礁によって形成された地形が広がり，瀬物類（フエダイ科，ハタ科魚類等）をはじめ，イセエビ類，タコ類等の定着性水産物を対象とした一本釣り漁業及び素潜り漁のほか，沖合には曽根とよばれる好漁場が点在し，ハマダイやアオダイといった深海性魚類の一本釣り漁業に加え，ソデイカの旗流し漁，マグロ類を対象とした延縄漁及び引き縄漁が営まれています。

また，町としては沖永良部島漁業協同組合における冷凍・冷蔵室及び水産加工施設の整備に加え，漁獲時の船上活け締めや脱血処理といった鮮度保持技術の取り組みを推進し，高品質な水産物のサプライチェーン構築を支援しています。