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更新日:2021年3月23日

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第2日(2)

発言者

橋口 和夫

発言内容

△ 日程第2 一般質問
○議長(永野利則君)
 日程第2、一般質問を行います。
 順番に発言を許します。
○8番(橋口和夫君)
 皆さん、おはようございます。
 平成29年第1回定例会に3点の一般質問を通告してありますので、順を追って質問いたします。
 さきの県議会において、郡区選出の林県会議員の質問で、離島の児童・生徒への大会参加費旅費助成できないかとの質問に対し、県知事及び教育長も、この件については検討する旨の答弁であり、新聞にも掲載されていた。
 そのことを受け、私たち総務文教常任委員会で県庁の教育委員会保健体育課に赴き、意見交換を行いました。保健体育課の説明では、現時点での構想としては、学校教育の中での活動につき、補助対象と考えているとあり、つまり中学校、高校の部活動への旅費助成は考えているが、スポーツ少年団等は対象外となっている旨の説明を受けました。
 そこで質問です。
 大きな1、次期奄振について。
 ①本土と離島の格差是正のため、児童・生徒の各種スポーツ大会並びに各種発表会への出場、出会に対する旅費の補助制度を創設できないか。
 ②鹿児島養護学校等、県本土の養護学校に通う児童・生徒の週末帰省に対する旅費の補助制度を創設できないか。
 大きな2点目、畜産クラスター事業について。
 昨年6月議会で要望したハード事業の進捗状況はどのようになっているか。
 大きな3点目です。学力向上について。
 昨年9月に行われた島内実力テストの結果をどのように捉えているか。
 以上で壇上からの質問を終わります。
○町長(伊地知実利君)
 おはようございます。
 橋口和夫議員の一般質問にお答えしますが、1点目と3点目につきましては、先に教育長から回答いただいて、そして私どものところに必要であれば、私どものほうからもお答えを申し上げたいと、そのように思います。
 2点目の畜産クラスター事業についてでございますが、畜産クラスター施設整備事業の進捗状況については、平成28年度補正において4件の畜舎整備を申請しており、県から承認を受けております。
 今後の事業の流れとしましては、3月上旬に実施設計を完了し、3月末の交付決定をもって、4月中旬ごろから入札準備に入っていく予定でございます。
 今回申請した4件は、平成28年度補正の事業ですが、事業期間が短いため、工期などの関係から、平成29年度へ明許繰越をして事業実施となります。
 今後も、畜産農家の要望調査を行い、適正に実施できる取り組み主体であるかを精査しながら事業を進めてまいりたいと思っております。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 おはようございます。
 橋口議員の質問にお答えをいたします。
 ご承知のように、県は3月定例議会において、離島の子供の各種大会遠征費の新たな負担軽減策を29年度から導入するため、大会参加助成費1,500万円を計上しているところです。新年度に入ってから、この助成制度についての詳しい説明があると思いますので、今後とも注視していきたいと考えております。
 本町は、既に児童・生徒の島外の各種大会への出場に対して、派遣経費の5割から7割を町単独で助成していますが、新たな県の助成制度も含めて、引き続き保護者の負担軽減に努めてまいります。
 次期奄振での制度創設ができないかとのご質問ですが、現奄美群島振興交付金により運賃の軽減はあるものの、宿泊費等を含めた大会派遣経費は、本土と比較するとまだまだ大きな格差があると認識しております。関係課、関係部署と連携をして、次期奄振事業の新規事業として導入できないかを検討してまいりたいと考えております。
 2つ目の県本土の養護学校に通う児童・生徒への旅費の補助制度の創設についてですが、国の特別支援教育就学奨励費補助金により、帰省に要する交通費の半額から全額を補助する制度が既に整備されているところであります。
 2つ目の学力向上についてのご質問にお答えをいたします。
 島内実力テストは、和泊町・知名町両町の小中学校、沖永良部高校合同で作成をし、本年度は9月1日、2日に実施しました。両町の4校の中学3年生、122名が受験をしました。
 5教科それぞれの島内の平均点は、国語が45.3点、社会41.3点、数学31.9点、理科31.6点、英語40.6点、合計が190.7点という結果で、昨年度を2.6点下回りました。28年度の高校入試の県平均が238.7点、沖永良部高校の平均点が198点だったことから、高校入試問題を想定して作成した今回のテストの問題が、内容、量、難易度においておおむね適正であったと判断しています。また、数学の得点が他教科と比べて低いことが継続的な問題であり、重点的な補強が必要であることを認識したところです。
 今回は、夏休み明けの実力テスト期に位置づけたことにより、毎年開催している夏季休業中合同学習会でも、島内実力テストを目標に勉学に励む生徒が見られました。生徒個人には、各教科の得点、島内での順位、島内平均点との比較を示したグラフなどを掲載した成績個票を渡し、三者面談等の資料として活用しました。
 各学校の結果も、各教科設問ごとの通過率が島内との比較でグラフ化され、どの教科のどの内容が定着不足かを把握できるようになっています。各学校において、本テストの結果に基づいた重点的指導に取り組んでいるところであります。
 島内実力テストの成果は、今後の継続的実施による蓄積を待たなければなりませんが、島内での順位に刺激を受けたとの生徒の声が聞かれるなど、所期の目標である生徒の学習に対する目的意識や意欲の高揚に成果があったと考えています。
 また、このテスト作成は、小中学校教員の指導力向上の貴重な研修の場でもあると捉えています。今後も、効果的な活用を図るべく、引き続き沖永良部高校、知名町との連携を進めてまいります。
○8番(橋口和夫君)
 それでは、順を追って再質問をさせていただきます。
 この間の県の教育委員会保健体育課との説明会の中で、禧久県会議員からご助言をいただきました。その中で、県の予算としては、やはり課題が、県の予算の中で全てを対象にした助成は非常に難しい、平成30年度で現在の改正奄振も終了し、これからの奄振延長に向けた作業の中で、離島というハンデの解消を図ることも奄美群島成長戦略ビジョンの中に盛り込むような形で進めていくことが望ましいというご助言もいただいております。
 そこで、今年度の町単独補助金、スポーツ少年団選手派遣費として205万9,000円、中学校への中体連の選手派遣費として294万1,000円という今年度の予算も計上されておりますけれども、これは100%一般財源でよろしいんでしょうか、教育長。
○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
 議員おっしゃいますとおり、100%町単独でございます。
○8番(橋口和夫君)
 やはり、財政の厳しい大島郡区であります。和泊町でもあります。その中で、この奄振が、輸送コスト削減、あと離島割引等々、今回の奄振で出てきました。
 次期奄振については、今度は子供のほうに目線を向けて、子供の教育、それと子育て、政策として、我が本町から情報発信、意見発信をしていくべきではないのかなと私は思っております。
 その中で、中体連の、中学校の各大会とかあります。ある中学校のある部活動ですけれども、子供が卒業するまでに、3年間で旅費が20万から25万かかるということです、大会参加費ですね、旅費が。これは、やっぱり親御さんにとっても大変きついことであります。日々の生活の中で、この金額を捻出しないといけない。また、同じ部活に兄弟がいるとなると、倍の旅費がかかるということです。私も、子供たちを中体連に2人とも出しましたけれども、やはりこの旅費捻出というのは親にとって大変な苦労があると思います。
 その中で、この次期奄振の成長戦略ビジョンの中に取り込めないかということですので、課長、どう思われますか。
○企画課長(川畑裕一君)
 この件につきましては、教育委員会の事務局長のほうから既に情報をいただいておりまして、そのような方向で考えております。
 次期奄振に向けての今後のスケジュールとしましては、まず4月に、各島分科会を開催する予定にしております。その後すぐ、5月から、各島々から上がってきた問題について、いろいろ議論をし、その後、懇話会に上げていくと、そして懇話会からいただいたものを、最終的に明けての2月に市町村長会に上げていくというようなスケジュールとなっておりますけれども、その中で、今回の子供たちへの助成の問題等も議論をするということで、和泊町のほうから上げていきたいなと考えているところです。
○8番(橋口和夫君)
 これは、全ての大会、県の考えとしましては、一つの大会に絞って、県大会への参加助成ということでした。要するに、野球、サッカーないしバレーボールもそうですし、県大会への助成金ということで、大会一つに絞ってという見解でした。
 やはり、この大島地区は地区大会というのがございます。地区大会に勝たなければ、上位入賞しなければ県大会に進むことができません。県の考えているこの助成金では、本当に恩恵が受けられるのか、どうなのかも全くわからないような状態です。
 新聞報道で出たときには、保護者の皆さんは本当に喜びましたよ。県知事、教育長がああいう答弁をして、新聞にも大きく掲載されて、それが、ふたをあけてみるとそうでもなかったと。だったら、これはどこに持っていけばいいのか。
 そういうことで、次期奄振に組み込むことができないのかという、私の政策提言ですけれども、町長のほうはどう思いますか。
○町長(伊地知実利君)
 橋口議員が指摘しているように、今回の26年からの奄振に創設された交付金、これも、きょう言ってあしたできたようなものではありません。相当な年数を経て、奄美の12市町村が一丸となって陳情をしながら勝ち得た制度でございます。これも、一つは沖振法との兼ね合いもありまして、時期的によかったかなと、そのように思っております。
 今、橋口議員が言っております、川畑企画課長も答えましたように、次期の奄振の準備をもう29年から取りかかっていかなければいけません。それが、本町として、課長が答えたように、これを一つの課題として成長戦略ビジョンの中に組み入れていく、その中で12市町村が議論をしていって、県・国にお願いをしていくわけですが、一概にこれが認めるかどうかというものは、きょう言ってあしたできるようなものが、もう橋口議員も理解していることだと、そのように思いますので、私どもとしては、本町としては、こういう問題もあるよと、離島のハンデというのはそういうところだということは訴えてまいりたいと、そのように思いますが、きょう、ここで言ったから、次の奄振延長にかけての議論を積み重ねながら、それが取り上げられるかどうかというものは未知数でありますが、努力はしてまいりたいと、そのように思います。
○8番(橋口和夫君)
 ぜひ、我が和泊町から声を上げて、次期奄振の成長戦略ビジョンにのせてもらうように、これは強く要望していきたいと思います。
 それでは、②番の養護学校の生徒の週末帰省、これは私も少し勉強不足でしたけれども、国の補助制度があるということで、それではちょっと目線を変えて、養護学校に通う生徒というのは、1人で帰れる生徒もいます。やはり、保護者が迎えにいかなければならないという生徒もいると思うんですけれども、この間も保健福祉課長ともちょっと話ししたんですけれども、その保護者に対する、1年間、毎週行かないといけないわけですから、保護者に対する旅費の助成とか、そういったところはどういうふうになっているんでしょうか。
○保健福祉課長(瀬川光雄君)
 お答えをいたします。
 養護学校を含めた心身障害児施設等への見舞金と、保護者が見舞いをするときに、その旅費を助成するというような制度があります。これについては、年に3回以内ということで、鹿児島市または那覇市までの往復の船賃、それから宿泊料の2泊までの実費額というのを助成しております。
○8番(橋口和夫君)
 やはり、保護者への助成は少ないだろうと私も感じていました。私も、今回、一般質問では、生徒の週末帰省ということで一般質問を上げておりますので、今度の生徒の補助金があるということで、この質問はこれで終わりたいと思います。
 続いて、大きな2点目の畜産クラスター事業についてですけれども、私が6月の定例会で質問をしたときに、経済課長は、すごくハードルの高い事業であると、やや後ろ向きな答弁をずっと繰り返ししていたんですけれども、やはりこの畜産クラスター事業に関して、昨年も16件の事業が採択されていたわけです。もちろん、大島郡区では1件も採択されませんでしたけれども、この半年間でどのような経緯でこのハードルの高い事業が4件も内示、内定をもらったのかという、ここの時系列を、それと、どれぐらいの規模なのか、そこをちょっとご説明お願いします。
○経済課長(武 吉治君)
 おっしゃるとおり、6月の議会においては、私どもも少し勉強不足のところもあったかと思いますが、特に法人化に向けたというところがハードルが高いというところで、なかなか採択がなされなかったというところですが、県知事の特別というか、承認があればという中で、法人化に向けた業務もやっているということで計画書を出していただいて、そこのところをハードルを越えたような形であります。
 議員おっしゃるとおり、16件、前年ありまして、大島郡下には1件もなかったんですが、どうしても今後の増頭に向けた中で、やはり畜舎は大事だということで、私ども訴えまして、何回か大島支庁にお願い申しまして、来ていただき、法人化に向ける取り組みを含めた形もお願いしました。
 結果として、4件採択をいただきまして、承認を1月23日にいただいております。
 その中で、各4戸とも増頭、10頭規模の増頭です。畦布地区、仁志地区、大城地区、西原地区と、各校区に1戸ずつ承認を受けております。
 今後とも、増頭に向けた計画の中で、やはり法人化、そして45歳以下という形で、また後継者がいる世帯ということで、いろんなハードルもあるんですが、ぜひふやしていく方向で実施していきたいと思っております。
○8番(橋口和夫君)
 私たち議会も、執行部に対して、いろんな政策提言をしてまいりました。やはり、今回のこのハードルが高い事業に関しまして、経済課が町民の所得向上のために、こういった4件もの事案をとってきたということは、私はこれはもう高く評価されるべきものだと思っております。
 これが、やっぱりこの議会と執行部のあり方だと思っております。議会が政策提言し、執行部が、私たちはすることはできません、提言しかできませんけれども、執行部のほうでこれを頑張ってやっていく、これが本来の議会と執行部のあり方、行政のあり方だと思っています。私は、今回の経済課のこの畜産クラスター事業に対する思いというのが、高く評価されるべきものだと思っております。
 それは、なぜかというと、今、畜産基盤再編総合整備事業、これが永良部にはもう原野がない、それで諦めざるを得ない農家、畜産農家の方がいらっしゃいます。その中で、やはり新しい事業をとってくる、これは農家にとって、またありがたいことで、増頭もできますし、またもう1点言いますと、新規の畜産家に対しての事業、これをまた考えていかなければいけない問題だと思っております。これはまた、再度、一般質問等でまたしていきたいと思います。
 それでは、3番目の学力向上についてですけれども、教育長は、子供たちの学力向上について、何が一番大切だと思われますか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 学力向上にとって一番必要なものはと言われると、これだというのを挙げるのは難しいわけですけれども、いろいろありますから。しかし、一番必要なものは、子供が自分から進んで学ぼうとする気持ちを持っているか、持っていないか、そのことが一番大事であります。
 そして、2番目で言えば、やはり教師の指導力と、その指導力でもって、子供たちに学ぼうとする力を起こさせる、そういう指導がなされれば、学力向上というのは可能になっていくんではないかと思っています。
○8番(橋口和夫君)
 私も、やっぱりそう思います。子供たちが学ぼうとする力、私は、今は転勤していらっしゃらないんですけれども、ある校長先生と話をしたときに、和泊町の子供たちは夢を語る場が少ないと。
 小学校では、歳の祝いというのを5年生のときにします。各小学校でやっていると思います。そのときに、保護者に向けて自分の将来の夢を語ります。また、6年生になったら卒業式があり、謝恩会などがあり、そこで将来の夢を語ります。
 中学校に行きますと、何も夢を語る場がないんです。教育長も、学力向上推進委員会のこの資料の中で、歳の祝いや立志式など節目の機会を通して、子供に将来の夢や希望及び感謝の気持ちを持たせることとうたってあります。中学校では、私は中学生のころはありました、立志式というのが、昔で言う元服ですかね、12歳、中学校2年生のときに。
 今の中学校、果たして立志式をやっていますか、どうでしょうか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 そのことについては、かつて私が和泊中学校に在職していたころは立志式というのは行われていましたけれども、今、学校でその立志式が行われているかどうかは、調査をしたことがありませんので、はっきりしたことはわかりません。
○8番(橋口和夫君)
 教育長は、この学力向上推進委員会で毎回このことはうたってはるんですよ、毎回。毎回、学力向上推進委員会で、この歳の祝い、立志式をとうたってあるのに、調べたことがないと。
 これは、教育委員会、学力向上推進委員会の提言です、これは。提言ということは、これは教育委員会側から提言していることを学校がしていないということです。今、和泊中学校はしていません。私も子供を2人卒業させていますので、城ケ丘中学校のこと、校区のことはちょっと、私、調べてないんですけれども、していないですよ。
 学力向上推進委員会の提言書が提言書になっていないという、ここはどう思われますか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 学力向上において、夢を語る教育ということでキャリア教育の推進をしています。それは、小学校、中学校、9年間でもって夢を語る教育というのを推進しています。その中の具体策として、立志式や歳の祝い、また卒業式や入学式、そういうときに夢を語る教育というのを進めてくださいというふうに学校に指導しているところであります。
○8番(橋口和夫君)
 それで、引き続きキャリア教育の提言、この歳の祝い、立志式の実施を強く学校側に提言していってもらいたいと思います。
 それと、視点を変えまして、島内実力テストで、今回198点、昨年が、私の資料によりますと、昨年は203.3点だったんですけれども、ちょっと教育長の答弁と若干ずれが生じたのかなと思っておりますけれども、この今回の島内実力テストの後、沖永良部高校への進学、第1次調査が12月とかにあったと思いますけれども、沖永良部高校への進学率はどうなっていますか。
○教育委員会事務局長(美野忠徳君)
 今回のテストが終わった後でということですけれども、現在、手元に持っておりますのが28年度の入学の実績、それと29年度7月時点での希望調査の資料がございます。それを見ますと、両方とも約27%から29%の方々が島外を受験するということであります。
○8番(橋口和夫君)
 島外に出る生徒は、夢を持って、いろいろな医療関係とかスポーツに関して、夢を持って出ていくと思われます。やはり、この子供たちに夢を持たせる、私は、子供たちに夢を持たせて、夢を語らせる、これが子供の学力向上に一番力になるであろうと思います。
 小学校ではやっているのに、中学校でやらないという、やはり高校受験に向けて一番大事なのは中学校じゃないかなと思っております。やはり、中学校1年から進路指導をきちんとする。中学校1年からですよ、進路指導をきちんとする。それで、夢を語らせる場をつくる。そうすると、1年生から、3年後にはもう受験なんで、その受験に向けての準備が中学1年生からできるんです。
 教育長、ぜひ本町の中学生、子供たちの学力向上のために、ぜひ中学校での進路指導の充実、それと先ほど言いました、こういう夢を語らせる場を創設、そこをぜひやっていただきたい。そこは強く要望しますけれども、どうでしょうか。
○教育委員会教育長(逆瀬川勝久君)
 和泊町の学力向上を阻害している要因を3つ挙げると、まず1つは、先ほどもお話をしたように、子供たちに学習意欲がない。2つ目は、志がない、つまり夢がない、夢を持とうとしない。3つ目は学習量の不足です。つまり、家に帰って勉強するのが少ないということです。それが、和泊町の学力向上を阻害している要因になっています。
 夢を持たせる教育というのは、先ほど議員がおっしゃったように、中学校の進路指導をしっかりしなければなりません。1年生も2年生も3年生も、毎週1時間、進路の学習というのがあって、3年間を通して進路指導を徹底してしております。その中で、将来の夢を実現するために、どういうことを学んでいかなければならないか、そういうことを教えています。
 これからも、島の子供に欠けているものをやはり身につけさせて、子供たちが夢のかなうような教育というのを推進していこうと思っていますので、進路指導は今後も重点的に取り組んでいこうと考えています。
○8番(橋口和夫君)
 ぜひ、子供たちに夢を持たせ、夢を語らせる場をつくってもらいたい。そうすることによって、子供たちのやる気が出て、将来に向けて自分が何をしないといけないかというのをそこでもわかってくるわけですので、子供たちのやる気が出て、勉強の量もふえてくることだと思います。
 いろいろ一般質問、3点ほどしました。今回、私たち議会も、行政に対して、要望だけではなく、いろんな政策提言をし、町民の所得向上に向けて取り組んでまいります。
 以上で私の一般質問を終わります。