閉じる

ホーム > 和泊町について > 和泊町議会 > 議会議事録 > 令和4年 > 令和4年第1回定例会 > 3月8日(一般質問:池田正一議員)

更新日:2022年6月13日

ここから本文です。

3月8日(一般質問:池田正一議員)

発言者

池田正一

発言内容

 日程第7 一般質問
○議長(永野利則君)
 日程第7、一般質問を行います。
 通告に従って順次発言を許します。
○5番(池田正一君)
 うがみやぶらー。島のチュンチャ、ドゥクサシイウヤボエ。ヒユーアイチャマ、ハジガチューサティ、ヒーサヤブシガ。体調には気いつけてたぼれよ。
 議席5番、池田正一です。
 サンサンテレビで議会中継をご覧になっておられる町民の皆さん、いつも視聴ありがとうございます。今議会も8人の議員が登壇いたします。これからも和泊町議会、よろしくお願いいたします。
 令和4年第1回定例会において一般質問を2点通告いたしております。壇上よりは1点目をさせていただきます。
 ロシアの侵攻により、ウクライナの国民が災難を被っております。心より哀悼の意を表しますとともに、早めの終結を心より祈っております。
 鹿児島県において、まん延防止措置が6日に解除されました。しかし、まだ我が沖永良部はレベル4であります。島民の皆様が楽しみにしておられましたジョギング大会も中止となってしまいました。しかし、これも島民の皆様の健康と命を守るための苦渋の選択であります。どうかご理解のほどよろしくお願いいたします。来年度は、ぜひ島民みんなで笑って明るく楽しく大会を迎えられることを心より期待しております。
 この春卒業される児童・生徒の皆さん、卒業おめでとうございます。また、島外に出ていかれる皆さん、どうか健康に気をつけて頑張ってください。それぞれの地で皆様が活躍することを心より期待いたしております。
 日本全国で11歳以下のワクチン接種が始まっているところであります。保護者の皆さん、もしくは児童の皆さん、とても不安に思っていることが多くあると思います。
 ここで、私の一般質問の1点目をさせていただきます。
 1、新型コロナウイルスワクチン接種について。
 5歳から11歳の小児へのワクチン接種が3月にも開始予定であると報道等により明らかになっているが、保護者から副反応や後遺症等について不安の声が寄せられている。効果や安全性の情報提供等、不安解消のための対策はどのように考えているか、お尋ねいたします。
 以上、壇上よりの質問を終わります。
○町長(前 登志朗君)
 池田議員の新型コロナウイルスワクチン接種のご質問にお答えいたします。
 5歳児から11歳の小児への新型コロナウイルスワクチン接種については、国が実施に向け接種体制の準備を進めております。小児については、新しいワクチンでもあり、不安が感じられる保護者も多数おられると思いますが、保護者が十分に理解をした上での接種となりますので、厚生労働省が2月10日付で作成している「5~11歳のお子様と保護者の方へ」というパンフレットを区長会を通して全戸配布予定ですが、開催できない場合には、学校などを通じて配布したいと考えております。パンフレットにはワクチンの効果や副反応について記載されておりますので、各ご家庭でご覧になり、ご検討いただけたらと思います。あわせて、厚生労働省のホームページなどにて詳細を確認されていただければと思います。
 接種の実施方法については、医療機関と和泊、知名両町で協議した結果、集団免疫を獲得するためには小児の接種が必要であるが、ワクチン接種による副反応など懸念される方が多いことや接種の有無による差別などにつながらないためにも、個別接種を視野に関係機関と検討しながら安心して接種を受けられるようにしたいと考えております。
 壇上からのお答えは以上でございます。この後は自席のほうからお答えさせていただきます。
○5番(池田正一君)
 それでは、これから担当課長のほうにいろいろと詳しく中身のほうを聞いていきたいと思います。
 先週ですか、我が議会のほうから、またコロナワクチンに対する要望書等も町長宛てのほうに提出させていただいております。この中身も見ながらの質問とさせていただきます。
 まず1つ目、ワクチン接種のメリットとデメリットにはどういうものがあるのでしょうか、お尋ねいたします。
○保健福祉課長(有馬清武君)
 お答えいたします。
 ワクチン接種についてのメリット、デメリットということでございますが、皆さんご存じのように、今まで大人の方も1回目、2回目、3回目というふうに接種を進めてきておりますが、大人のワクチンの接種についてと同等のメリット、デメリットがございます。また、今度お配りするパンフレットの中にもそういったところが記載されておりますので、お目通しいただけたらというふうに考えております。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 全国もしくは鹿児島県と鹿児島市内等においては、既にワクチンの接種等が始まっていると報道機関等で見させていただきました。鹿児島市のほうでは初日に50人ぐらいですか、受けている旨を見ましたが、そういったところからどういった反応等があるかの情報とかを集めるという活動はしておられるのでしょうか、お尋ねいたします。
○保健福祉課長(有馬清武君)
 お答えいたします。
 今のところ、まだ始まったばかりということで、こちらとしてまだ率先して収集はしておりませんが、そういった情報はやはり報道等なりでまた提供されてくると、また、県のほうからもそういった情報が来ましたら、そういったところを情報共有、周知させていただきたいというふうに考えています。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 報道等、県等の周知だけでなく、我が町のほうからも積極的にぜひ全国の自治体等にそういった収集をして、我が和泊町、沖永良部島の大切な子供が一番だという理念でもやっておられますので、ぜひ周知をしていただくようにお願いしたいところであります。
 続きまして、接種に当たって不安解消等するための窓口の相談とか、そういったことはする予定なのでしょうか、お尋ねいたします。
○保健福祉課長(有馬清武君)
 お答えいたします。
 周知の方法ですけれども、一応サンサンテレビ、ホームページ等を利用して周知を予定しておりますが、従来どおり、今までも新型コロナワクチン接種専用ダイヤルというものを役場内の保健センターに設けております。そちらのほうに、不安がある方、また心配されている方、懸念されていること等がありましたら電話を使っていただいてご利用いただけたらというふうに考えています。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 ちょっと肝腎なのを聞くのを忘れていました。
 ほかの市町村等、接種する日付等も結構新聞等に出しているところもありました。和泊、知名に関してはまだ未定というふうに当時は載っていましたけれども、今現在どのように予定をされているのか、お尋ねします。
○保健福祉課長(有馬清武君)
 お答えいたします。
 現在のところ未定ということでありますが、現在、大人の方に向けての3回目のブースター接種、また平日においては各医院による個別接種を進めているところでございまして、その集団接種が完了いたしますのが4月9日の土曜日というふうになっておりまして、それ以降、また5歳から11歳に向けての接種を医療機関と体制整備を整えて考えていきたいというふうに思っております。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 まだ我が和泊町のほうでは決まっていないと。期間が長く後半にいくのは、ほかの自治体等で接種しているときの子たちの反応等、どういった副反応が起こったかもいろんな情報が収集できて、いいことかなとは思いますが、ぜひ積極的にしてくださるようにお願いしたいところであります。
 今不安に思っている保護者、児童等が今まさにこの議会中継を見て、あ、まだ和泊町はこんな感じなんだなと思っていると思います。ですから、もし今はっきりと言える分かることがあるならば、これですることも周知の一つだと思いますので、分かることはどんどん今おっしゃっていただければいいなと思います。
 先日、報道機関のほうで、別にお医者様が言うわけですよ。元気な子供はワクチン接種をしないでもいいんじゃないのかとかいう意見もたくさん出ております。さて、課長もしくは町長でもいいですよ。どのように思いますか。元気な子はしないでもいいのか、でもやはりしたほうがいいのか、こればかりは親の判断になりますけれども、投げかけられるセリフ等がありましたらお聞かせいただきたいんです。どうでしょう。
○保健福祉課長(有馬清武君)
 報道等を見ておられると、様々な専門家のご意見ということでいろんなご意見があろうかと思いますが、厚生労働省からは、打たなくてもいいじゃないかといったようなそういった提言はございませんので、厚生労働省の中では、子供の中でもワクチンを早く打ったほうがいいというふうに基礎疾患を持たれる方については推奨したいというふうに考えておりまして、それ以外のことに関しましては、親のやっぱりそういった家族で話合いをして決めていただくようにということで、義務的ではなく推奨という形を取られているところでございます。
 以上です。
○町長(前 登志朗君)
 ただいま課長のほうからございましたとおりでございますが、確かに今回も子供さんたちがたくさんなられました。その子供さんたちに関してはほぼ無症状か軽症ということでございまして、あまり影響がないというのが今の状況でございます。ただ、社会全体の免疫力を上げるという意味では必要なのかもしれませんが、実際子供さんたちにとってなかなかメリットが見いだせないのかなというところでございますので、そこは先ほど課長からもございましたように、受ける必要のある子供たちもいますので、そういう子供たちにはぜひ積極的に受けていただき、また、今の雰囲気ですと多分受けるほうが少数派になってしまうんじゃないか。だから今、同調圧力とかそういう差別があるんじゃないかと心配されている方が多いのですが、その逆の場合もあるのではないかなというふうに考えておりますので、打つ必要のある子供たちが打つのはとても大切なことです。そこのところはぜひご理解をいただきたいと思います。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 上からの通達等もありますから、ここで、いや打たなくてもいいよとかそういった意見は当然言えないことだろうと思います。でも、ただいま町長が言ってくれたように、やはり今かかっている子たち、結構保育園等で出ましたから、そういった子も無症状であるというのも踏まえて、またこれが親御さん、保護者の皆さんの判断材料になるのかなとも思っております。
 次に、接種をもし仮にしたとします。4月ですか、予定としては4月9日までに3回目の大人の方のワクチン接種が終わった後に、恐らく11歳以下の方々の接種が始まるのかなというふうな感じのことを聞きました。そこで、接種をした後、翌日やっぱり学校に行かすのが不安と考える保護者もたくさんいます。自分の手元で見たいという人もいます。そういった場合、学校を休むのはどういった扱いになるのかな、少しこれも気になりましたので、お尋ねいたします。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 お答えします。
 濃厚接触者とか感染している可能性がある子供たち、また、その子供の状況で非常に親がまた心配される、そのような場合は出席停止扱いになります。欠席にはなりません。個々によっていろいろ違いがあると思いますけれども、そのあたりの状況を踏まえて、子供たち、また保護者から様子をよく聞いて学校長が判断して、欠席扱いにはならないような措置をすることになろうかと思います。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 それはとても大事なことだと思います。やはり不安に思っている方々、それでもワクチンを接種して、翌日やはり学校等に行ったら何か起こるのではないかというときは、親のほうでも心配して休ますことも多々あると思います。子供のほうでも、ああちょっと怖いなと思って休む子もいると思います。その際にはぜひ出席停止扱いと、欠席にはならないと、そういったのを各学校方面に周知徹底もよろしくお願いいたしたいと思います。
 恐らく、今回の11歳以下ですか、5歳から。の子供たち、接種する予定の人数は400人以下ぐらいだと思います。どれぐらいの人数の方が予定されているのでしょうか、お尋ねいたします。
○保健福祉課長(有馬清武君)
 5歳から11歳までの接種対象人数の質問ですが、和泊町において456人、知名町のほうで418人、合計874人となっております。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 この子供たちのワクチン接種に関しましても、恐らく医療機関等でするものだと思います。これ、大人の高齢者の方々やっているとおり、知名町、和泊町、どこの医療機関等で受けてもいいものなのか、和泊町だけで受けるのでしょうか。もしくは集団でしようと考えておられるのでしょうか。どういったことを考えておられるか、お尋ねいたします。
○保健福祉課長(有馬清武君)
 お答えいたします。
 先ほど町長の答弁の中にもありましたが、町といたしましては、やはりそういうプライバシーの関係を保つためには各医療機関での個別接種のほうが望ましいというふうに考えておりますが、それはまたこれから医療機関とも協議をしながら進めていくところでありまして、今のところまだ決まってはおりませんが、そういった要望書が提出されておりますので、そういったところを情報共有いたしまして、また検討を今からしていきたいというふうに考えています。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 ぜひ検討し、なるべく早くお知らせしたほうがいいことだと思いますから、早めに周知のほうよろしくお願いしたいと思います。
 それで、やはり気になるのは、接種した、接種していないのそれぞれの子供たち同士の対応、もしくは先生がどういうふうにそれをしてくれるのか、その対応の方法というのがとてもデリケートな部分だと思います。議会からの要望書にあるように、いじめとかそういったことにつながるようなことはなるべくやめていただきたいと思うのですが、それにつきましては、恐らく学校の先生等への周知だと思いますけれども、どのように考えておられるでしょうか、お尋ねします。
○教育委員会教育長(竹下安秀君)
 お答えします。
 子供たち、また保護者が一番気になるところではないかと思っております。というようなことで、学校での集団接種を推奨しないということもその中の一つでありますけれども、大事なことは、接種を受ける、または受けないことによって差別やいじめなどが起きないようにする。接種は強制ではない、周囲にワクチン接種を強制してはならないと、このようなことを子供たち、保護者に徹底していくようにしております。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 そういったことが起こらないよう、先生の皆さんへの周知の徹底もよろしくお願いしたいと思います。
 今、ここ最近しばらく保育園等々で何人か出ましたけれども、それについての対応はどうなっていましたか。ちょっと気になったもので、今お尋ねしてもよろしいでしょうか。もし答えられるのならばお願いいたします。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 お答えします。
 こども園等における感染があった場合ですが、現在、濃厚接触者を確認しまして、その濃厚接触者の方が陰性といった場合には、園内の消毒等ありますが、済み次第通常どおりの保育をしております。多かった場合、今回30名とかの濃厚接触がありましたので、濃厚接触者の待機期間が7日間ということで、昨日までが一応7日間ありまして、今日から通常どおりの保育を実施している状況にあります。代替施設も考えましたが、結局全体的に濃厚接触が多かったということで、今回は、昨日から通常どおりなんですけれども、7日間の待機の時期が終わった後に、本日から通常どおりの保育業務を実施している状況になります。
 もう一つのほうは濃厚接触者が少なかったものですから、3月2日から保育を再開しているという情報を聞いております。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 あまりそこまで濃厚接触者等から広がっていかなかったことというのがとてもよかったことだなと思っております。
 1週間ほど施設を閉めて、そして再び再開と。それですよ。ちょっとまだ分からないですが、かかった子たち、それがもしかしたら子供間で誰々、大体そういったものはもう分かると思うんですけれども、そういった子たちへの対応方法、こども園等ではどういったふうに子供らが反応してやっていくのか分からないんです。そこは、保育士等はどういう対応でやっていくのでしょうか。もし分かる、もしくは情報がある、この子はかかっておったというのが分かるじゃないですか、どうしても。そういった子はどういった状況なのかなと少し懸念するところもあるんですけれども、答えられますでしょうか、お願いいたします。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 お答えいたします。
 現在のところは、かかった子、かからなかった子、その差別的なものはないものだと。情報は入ってきておりませんので、今までどおりの平常の保育業務に携わっていると思います。保育士の方々もそういうことは十分気をつけて対応に当たっていると思いますので、そういうことがないようにこれからも進めていかなければならないと思っております。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 これはもうとても大事なことですから、保育士の皆さん、そしてこれから始まるであろう小学校の先生等への対応の仕方、周知、ほとんど未知の世界ですから難しいとは思います。それぞれ先生の個人の能力にもなってくるのかなと思いますけれども、対応等よろしくお願いいたしたいと思います。
 まさに今、全国でもう3月から始まっておりますから、そういった場合の対応等もありますし、情報も収集できると思います。それを、情報は全て上のほうから上がってくるのではなく、皆様のほうからも積極的にして、子供は和泊町の宝だと、そういう理念で皆さん言うておられますし、私たちもそう思いますので、情報の発信のほう、よろしくお願いいたします。
 うちも対象者がちょうど3人います、小学校に3人いますから。それで家庭のほうでも話し合ってはいるんですけれども、何にせよ元気で健康的な子ばかりなもので、だから、それで接種が必要なのか必要じゃないのか、しかし、島外に遠征等行く可能性があるからやっぱり接種したほうがいいんじゃないのかとか、うちの家だけでもどうするべきだ、どうするべきだととても悩んでいます。ですから、各家庭全部保護者の皆さんは悩んでいることだと思います。聞いた話では、しないというほうが結構多く聞かれますので、それはなぜか。やはり怖いからなんですよ。どういった結果が出るか分からないから、動向を見て、期限が9月まである。結構長いスパンで組まれていますから、その間でほかでどういう副反応等が出たか、出ていないのか、やっても大丈夫なのか、接種を受けても移るのか、それとも移らないのかとかいろんな事案が出てくると思いますので、ぜひ保健福祉課長もしくは教育長等がそういった子供に関して、町長もですけれども、いろんな情報を得て皆さんに周知していただきたいと思います。
 その方法は、文書とかですか。もしくはサンサンテレビ等ですると先ほど言いましたが、どういった形で具体的にいつぐらいに言えるというのはまだ決まっていないのかなとは思いますけれども、文書配布が主なんでしょうか、それともテレビ等で言われるのが多いんでしょうか、分かりますでしょうか。先ほどは文書でしようかな、それも期限はまだいつか決まっていないと言いましたが、どういった形でするほうがベストだと考えておられますでしょうか、お尋ねします。
○保健福祉課長(有馬清武君)
 お答えいたします。
 周知の方法につきましては、もう一番媒体であるのがはやはり防災無線、サンサンテレビ、また広報紙、様々な方法があろうかと思います。これを全て駆使しまして、周知のほうは全町民にまたそういったところも分かって理解していただくという方法を考えれば、両方全部使って周知を考えております。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 今、この中継等を見ておられる町民の皆さんもたくさんいます。このようにあらゆる手段をもって周知するということですので、自分の子供、孫等の健康のため、そして自分の健康等を守るため、ぜひそういったものに耳を傾け、目を傾け、配布物はぜひ見てくださいますように改めて町民の皆さんに私のほうからもお願いしたいと思います。
 これで1つ目の一般質問を終わります。
 続きまして、2つ目の一般質問をいたしたいと思います。
 2、危機管理防災体制について。
 南太平洋トンガ諸島で起きた海底火山噴火の影響で1月16日の未明に津波警報が発令され各地で混乱が生じたが、本町ではどのような対応をしたか。
 2.今回の津波警報発令により、見えた課題は何か。また、対応策はどのように考えているか、お尋ねいたします。
○町長(前 登志朗君)
 危機管理防災体制についての1点目の質問にお答えいたします。
 津波警報発表の前日1月15日の午後8時頃、名瀬測候所のほうから防災担当のほうへ、トンガ諸島で起きた海底噴火について、16日の深夜0時頃に、若干の海面変動を予想しているとの連絡があり、私と副町長、総務課内職員で情報共有いたしました。ちょうどその時間帯は私は海を観察しておりましたが、干潮時間でございまして、静かな海に安心をしていたところでございました。
 その後、16日午前0時15分に奄美群島を含むトカラ列島に突然の津波警報が発表されたことから、総務課の職員及び消防団長に緊急招集をかけました。
 その後、0時30分に災害警戒本部を設置し、名瀬測候所長と協議を行い、午前1時16分に防災行政無線等において津波警報の発表と海岸付近への警戒について周知を行いました。次に消防団員による海岸付近の警戒を行い、異常が確認されなかったため、午前2時33分に防災行政無線などにおいて被害なしの情報と、引き続き海岸付近への警戒及び落ち着いた行動について周知をいたしました。
 午前7時30分には津波警報が注意報に切り替わったため、午前8時2分に、防災行政無線等において津波注意報への移行と、引き続き注意報解除まで警戒と落ち着いた行動についての周知を行いました。
 その後、8時5分から町内を自らパトロールし、無事を確認いたしました。
 その後、被害が発生する可能性が低くなったため、午前9時に警戒本部を解散し、情報連絡体制への移行、午後2時に津波注意報も解除されましたので、午後2時10分に情報連絡体制を解除いたしました。
 以上が主な対応となっております。
 次に、2点目の質問にお答えいたします。
 津波警報発表後に、島内の越山や大山などの高台において車での避難が殺到したとの報告を受けておりました。また、郡内の市町村においても同様の事案が発生しております。津波災害について、本町においては原則徒歩での避難としておりますが、このような混乱が発生したことについて今後の課題だと考えています。
 毎年9月9日の和泊町防災の日に避難訓練を実施しておりますが、一昨年、昨年と新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から実施できておりません。今後、避難訓練の際には、原則徒歩での避難について周知、徹底していきたいと考えております。
 また、今回の津波警報につきましては、地震による津波ではなかったということで、現在気象庁においても議論を進めていますので、今後の気象庁の見解などを踏まえ、対応策について検討していきたいと考えています。
 以上で壇上からの答弁を終わり、また自席のほうから担当課のほうからも説明をさせていただきます。
○5番(池田正一君)
 ただいま町長が時系列で説明してくれたので、とても分かりやすかったです。
 それでは、再度また質問をいたしたいと思います。
 放送があり、越山のほうにたくさんの車等で向かったと、知名町のほうでも大山のほうにたくさんの方々が避難したと聞いております。これは当然、高いところに避難してください等の放送もされたのでしょうか、お尋ねいたします。
○総務課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 先ほど町長が防災無線等で周知を行ったと答弁しておりますが、2回にわたって防災無線でお知らせしております。午前1時16分に、まず警報があったという発表と、海岸、沿岸部にいらっしゃる住民等に対しては特に警戒するようにということと近づかないようにというようなことでの周知を行っております。
 2回目につきましては午前2時33分、これにつきましては被害状況が今のところないというようなことで、今後も冷静な行動を取るようにということで周知をしておりまして、特に避難勧告、高台に避難してくださいとかいうようなことはしておりません。
○町長(前 登志朗君)
 私のほうからも少し補足させていただきますと、警報の後すぐに役場へ向かったんですけれども、役場へ向かう途中に名瀬の測候所長から直接私の携帯に電話が入りまして、突然津波警報を出したことに対する説明とおわびがございました。その中で、これはあくまで火山噴火による海面変動であるという説明でございました。測候所のほうも非常に混乱していたという状況ではございますが、そんな中で、役場に着きましてすぐ群島内の各首長さんたちに直接電話を入れて、それぞれの町の状況や対応をお伺いしたところでございます。ただ、その段階ではどこの町でもまだ何も対応していませんでした。ただ、まず町民に対して情報を伝える必要があると思いまして、その段階で集めるだけの情報を集めた上で、いま一度測候所長のほうに電話をおかけして、避難指示を出す必要性についてお尋ねをいたしました。そしたら測候所長のほうではそれぞれの自治体にお任せするということでございましたので、本町においては、特に海岸付近の住民の皆様に警戒するよう注意勧告をいたしますというふうに報告をさせていただいたところでございます。
 もちろん、その段階で役場のほうにはいろんな情報が入っておりまして、金比羅さんのところに車が集まっているとか、越山や大山のグラウンドなどにも来ていると。町民の皆さんが非常に速やかに移動していただいていることに大きな安心感といいますか、自らそういう行動を取っていただいていることに大きな感謝をしたところでございます。
 ただ、その段階におけるメリット、デメリットを考えたときに、むやみにいわゆる勧告を出すことによって混乱を来すのではないかという判断で、そのときにはそういう判断で決断をいたしました。
 以上でございます。
○5番(池田正一君)
 結構皆さんが慌てて動いたとも聞きました。
 さて、今回の津波警報というか、これは大体どれぐらいの規模の津波が来るよという内容だったのでしょうか。そして、その想定される津波よりも安全な場所はどの辺りの地域にありましたか。例えば、私が住んでいる国頭からも、越山のほうまで車で逃げたという方もおられました。これはどうなんだろうと。国頭の小学校付近の高さであれば、元来言われた高さよりも全然もう大丈夫なのではないかなというふうに思いもしましたけれども、今回の津波の想定される高さがどれだけで、どの辺りのほうがそういったものに安全なのかと考えられましたでしょうか。防災マップ等々ありますが、なかなかもう町民の皆さん、そういうものを見てもいませんし、いざとなったときには、それをじっくり見てから、じゃここに行ったらいいなという余裕ある方々もなかなかおられません。何メートルの想定、そしてどの辺りだったらそれを無事である場所ですよということ、今となって考えてどこがいいよと言える場所があったらお尋ねいたします。
○総務課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 気象庁のほうでも、先ほど町長が答弁したように混乱しているというお答えがありましたけれども、今回の警報の発令を受けまして、火山の大噴火に伴うメカニズムが津波に及ぼす影響について、どの程度時間とかその辺の部分で影響が出るのか、その辺の部分の精査が必要だということで検討を重ねている段階で今現在あるようです。
 今回のケースにつきましては、午後10時か11時頃に名瀬の小湊の辺りでは1メートルほどの高潮を観測したので、あと岩手県の地点がそういったことで警報を出す判断の一つになったとも聞いております。そういうことで、和泊町で例えば何メートルの津波になるか、ある程度を予想していたかどうかについては情報も全くこちらにも入っておりませんし、そういったことについてはっきりお答えすることはできません。
○5番(池田正一君)
 これからこういった機会が多分、多々あると思います。まさにトラフ地震等が言われておられますけれども、そういった際、例えば3メートルの津波予想なのかなというふうに何となく聞き覚えがあるんです。その場合は島でいうたらどの辺りか、もう中央線の付近は全部安全なのか、そういったものもあります。ぜひ早めに放送と防災無線等で言ってくださったら皆さん慌てることなく、ああ、ここにおったら大丈夫なんだ、ここは大丈夫なんだと、そして慌てることもないと思いますので、早めの情報収集、そして早めの周知をお願いしたいところであります。
 それでもう一つ、その日、やすらぎ館等にも結構町民の皆様が集まったと聞いておりますが、ほかの公民館等にもやはり集まったのか、また、それに対する対応はどのようにできたのか、お尋ねいたします。
○総務課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 避難につきましては、町のほうから避難勧告は今回発しておりませんが、自主的に避難された方がおられます。それで、やすらぎ館のほうで当初17名でありましたけれども、段階的に増えまして23世帯38名の方が自主避難をされたということで聞いております。避難所、やすらぎ館の対応といたしましては、役場のほうからも職員を一応常駐させて困り事の相談とかそういったことの対応に当たったほか、消防団の方も来られて対応いただいたということを聞いておりまして、川畑議員も消防団員でございますが、対応に従事されたと聞いておりまして、いろいろと避難所で相談などに対応したということは伺っております。
 ほかの避難所についてはありません。
○5番(池田正一君)
 それでは、皆さんが行ったのがやすらぎ館だけと。ほかの公民館等には皆さんは来ていなかったと。このようなことになったんでありますけれども、やはり皆さん、最終的にはどこかそういった施設等に避難していくものだと思います。
 これに関連づけるわけでありませんが、僕は日頃から防災とか減災とか、そういった危険なことが起こるときに避難する場所としても、やはり施設のアリーナ等もあったほうがとても安心して行けるのではないのかなと思っている一人でありますから、そちらのほうにも、こういった危機管理体制の強化につながる意味でもそういった施設があればいいのではないかなと執行部の皆さんにはぜひ早めの検討をよろしくしたいと思っております。
 今回発令されて、対応策と課題とたくさん出たと思います。こういった新聞等に出ても、各島々、群島内いろんな問題等が出てきました。寒さ対策もしくは車が渋滞したとか、いろいろあります。
 さて、これからの和泊町の課題、今から地震等が起こる可能性もあります。今検討している段階だと思いますけれども、いつこれは何どき起こるか分かりません。今現在でも、この1月に起きたことからも既に2か月、3か月近くたっておりますけれども、どう考えておられるか、もう一回お尋ねいたしたいと思います。
○総務課長(南 俊美君)
 お答えいたします。
 一応防災の基本は、やはり自らの命は自分で守る自助、それから地域で助け合って支えていく共助、当然公助、必要な情報とかそういった部分の支援をするのは行政の役割となっております。その中でいろいろと見えた課題、防災計画の中でも津波の避難については原則徒歩としているところです。県内の状況を見ますと、海に接している市町村が39ありまして、約8割が原則徒歩での避難ということで防災計画に基本としているようです。その中で、やはり高台への避難に時間を要するとか、そういうことで課題がいっぱい出てきているようですので、その辺のところをどういった整理、すみ分けといいますか、避難所のまた在り方とか、そういった部分も総合的に各集落の区長さんなどと協議しながら検討して、災害が発生したときの安全を第一に行動できるような形でまた整理していきたいなと考えております。
 以上です。
○5番(池田正一君)
 これから起こり得るであろう地震と、それの対応策を考えるのも行政の絶対的な務めでございますので、ぜひそのように検討してください。
 それと、防災マップ等の配布はされておりますが、なかなか皆さんそれを見る機会というのもないですので、もしどれぐらいの津波が想定されたら、例えば私が住んでいる国頭の皆さんは逃げなくてもいいですよと。ところが、海岸のほう、喜美留のほう、低いところとか埋立てのほうとかの方々は逃げてくださいとか、そういった具体的なのを言うてくだされば、より一層安全に安心して逃げれるのではないかなと。渋滞等、事故等が必ず起こり得るであろうと懸念されますから、そういったものもぜひ皆さんでもう一度検討して、どこどこの字は大丈夫でどこの字のどこ付近は危ないよとか、そういったものもさらにまた区長の皆さん等にも周知徹底して、そういった災害等が起きたときにぜひ教えてくださること、これが町民の皆さんの命を守る、けがからも救う、守る、そういうものにとても大事な行動になるのではないかなと思います。
 これからこの和泊町が危機管理・防災についてもとても強く、町民のみんなを守っているよという町であることをアピールしながら、これからの執行部の皆さんもそういった町民の命を守ることを前提に動いてくださることを切に願って、私の一般質問を終わりたいと思います。

お問い合わせ

和泊町役場議会事務局 

TEL:0997-92-2569

FAX:0997-92-3176