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更新日:2022年6月13日

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3月9日(一般質問:東弘明議員)

発言者

東弘明

発言内容

再 開 午前11時15分
○議長(永野利則君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 次に、東弘明君の一般質問を許します。
○8番(東 弘明君)
 町民の皆様、うがみやぶらー。
 議席番号8番、公明党の東でございます。よろしくお願いいたします。
 コロナ前とコロナ後のことを見据えて少し所見を、ある人の言葉を借りてご紹介したいと思います。
 新型コロナウイルス感染症のパンデミックが宣言されてから2年過ぎました。しかし、ウイルスの変異株による感染の再拡大が起こるなど、多くの国で依然として厳しい状況が続いています。愛する家族や友人を亡くした悲しみ、また、仕事や生きがいを失った傷を抱えて、寄る辺もなく立ちすくんでいる人々は今も各国で後を絶たず、胸が痛んでなりません。
 先の見えない日々が続く中、その影響は一過性では終わらず、コロナ以前とコロナ後で歴史の一線が引かれることになるのではないかと予測する見方もあります。確かに、今回のパンデミックは未曽有の脅威であることは間違いないかもしれない。しかし将来、歴史を分かつものが何だったのかを顧みたときに、それを物語るものを甚大な被害の記録だけで終わらせてはならないと言えましょう。歴史の行方を根底で決定づけるのは、ウイルスの存在ではなく、あくまで私たち人間にほかならないと信ずるからです。
 想像もしなかった事態の連続で戸惑い、ネガティブな出来事に目が向きがちになりますが、危機の打開を目指すポジティブな動きを希望の光明として捉え、その輪を皆で広げていくことが大切になります。
 目先のことにとらわれてほかの存在を顧みない近視眼的な生き方でも、スローガンが先行して現実の変革の行動が伴わない遠視眼的な生き方でもない。何のために、誰のためにとの目的観を明確にして、足元から行動を起こす正視眼的な生き方を社会の基軸に据えるよう訴えたのである。この正視眼について、日常生活でも必要になると論じているように、それは本来、特別な識見や能力がなければ発揮できないものではありません。現代でも、パンデミックという世界全体を巻き込んだ嵐にさらされる経験を通し、次のような実感が胸に迫った人は少なくないのではないでしょうか。
 自分たちの生活は、多くの人々の支えと社会の営みがなければ成り立たず、人々とのつながりの中で人生への喜びは深まること、離れた場所を襲った脅威が時を置かずして自分の地域にも及ぶように、世界の問題は相互に深くつながっていること、国は違っても家族を突然亡くす悲しみや生きがいを奪われるつらさは同じであり、悲劇の本質においては変わりはないことと思います。
 ウクライナの情勢なんですけれども、実際にはロシアがウクライナを侵攻したという、その中で本当にあってはならない、即時停戦を発表しました。その中で、戦闘によって多くの人々の生命と尊厳と生活が脅かされる事態は悲惨であり、これ以上の惨禍を防ぐため、即時停戦を強く要請し、さらに関係諸国が一致して、どこまでも対話による外交によって平和的に回復への道を探る努力を続けるべきだと思っております。
 そういうことで、今回、一般質問で2点質問してありますので、壇上より1点質問いたします。
 新型コロナウイルス感染症対策について、今後予想される変異株に備えどのような対策を講じていくのか、お尋ねします。
 壇上より以上であります。
○町長(前 登志朗君)
 東議員の新型コロナウイルス感染症対策のご質問にお答えいたします。
 新型コロナウイルス感染症は、島内においても3回目のクラスターが発生し、町民の皆様には様々な場面で自粛をお願いしているところですが、今後、新たな変異株が発生したとしても、令和4年2月に改訂いたしました沖永良部島新型コロナウイルス警戒レベルを目安に対応していきます。
 現在、集団感染の発生や感染経路不明者が複数確認されるなど警戒レベルとしては最上位のレベル4に相当するため、サンサンテレビなどで広報しているように、町民の皆様へ不要不急の外出自粛を要請しております。
 また、引き続き、各市でできる感染予防策として、不要不急の外出自粛のほか、マスク着用、手洗い、定期的な換気、3密回避などに併せて、ワクチンの積極的接種等に継続的にご協力をお願いいたしております。
 なお、本日午後7時から両町による第15回感染症危機管理沖永良部現地対策協議会が開かれますので、明日以降、今後の新たなる方針をお示しすることができると考えております。
 以上で壇上からの答弁を終わり、この後は担当課のほうからもお答えさせていただきます。
○8番(東 弘明君)
 6日で鹿児島県もまん防が解除になったわけなんですけれども、日本の国内を見ても、オミクロン株が収束したということではない、その中で経済を活性化させていくという、そういう動きがあるわけなんです。これも今日の19時の会議等でいろいろ対策が練られてくると思うんですけれども、一番懸念しているのは、飲食業界とかでまん防が解除されて、じゃそこで実際の元の状況に返るかというと、なかなかそういう状況にもすぐには返れないと思うんですよ。そこのところで、以前にあった、これもいろいろ検討された後になると思うんですけれども、食事券だとかいろいろプレミアム券、そういうものを使って活性化をしようという取組等はございませんですか、お尋ねします。
○企画課長(林 義仁君)
 現在、飲食店に対しまして、鹿児島県の第三者認証制度を取得する補償金の事業を行っております。3月22日までの申請期限ではありますが、そこを全ての飲食店に対しまして鹿児島県第三者認証制度を取得していただきまして、安心して町民の皆様が飲食店に出入りできるようにしている事業を現在推進しております。
 以上です。
○8番(東 弘明君)
 この認証店というのは、実際には和泊町全ての店舗が認証店になっているということでよろしいですね。
○企画課長(林 義仁君)
 現在、3月3日現在でありますが、和泊町で29店舗が第三者認証制度を取得しております。事業自体が、取得したという説明をいたしましたが、これから取得する計画がある店舗も申請ができますので、4月いっぱいまでに取得するという確約書を頂きますと10万円が補償金として支給される制度となっております。おととい現在、企画課のほうには17店舗の申請が来ております。
 以上です。
○8番(東 弘明君)
 全ての経済が潤っていくように、いろんな取組、努力をしながら経済を取り戻していけるような、そういう努力をお願いしたいと思います。
 今回は、5歳から11歳のワクチン接種の件で質問させていただきます。
 これ、政府コロナ分科会メンバーの岡部信彦さんという小児科医がいろいろ所見を述べているわけなんですけれども、実際に昨日もいろいろありました。池田正一議員のそこでもいろいろあったんですけれども、実際に5歳から11歳までの接種の取組方、メリット、デメリットというのもあると思うんです。したほうがいいのか悪いのか、そこら付近の考えはお聞きできますか、町として。
○保健福祉課長(有馬清武君)
 お答えいたします。
 昨日も答弁させていただきましたが、このワクチン接種に対しましては義務的なところはございません。厚生労働省としても推奨しますということでありますので、町といたしましても、接種体制の確保はしますが、打っていいですよ、悪いですよというようなことは述べることはできないというふうにご理解いただきたいと思います。
 以上です。
○8番(東 弘明君)
 その小児科医いわく、安全性に大きな懸念はないと。実際、次の流行にも備えるという観点からも、また免疫力をつけるという観点からも、接種を推進というか声かけ、このワクチン接種は5歳から10歳まで安心なんだよという、そこら付近の説明をしっかりできるような、もし町民からどうなんだと聞かれたときにちゃんとした、推奨という努力義務じゃなくて。なんだけれども、もし万が一のときのことを考えたときにはワクチン接種をしておったほうがいいよという、そこのところは次のオミクロン株で終わってくれればそれにこしたことはないと思います。だけども次、どんな変異株が起きるとも限らんわけですよ。そういうときに、実際に70歳から、65歳から、18歳以上というそういう段階で2回接種、それと12歳以上2回接種が終わっている段階かと思うんですけれども、実際、子供さん、5歳から11歳までのワクチン接種というのも、その幼児がコロナの発症率が高いという、それが高齢者または基礎疾患のある人に感染させるという、そこら付近のところから今、実際には5歳から11歳というそこのところまでワクチン接種の推奨という、そういう形で下りてきていると思うんです。
 また、新しい変異株とかいろいろそういう株が発生したときにも、子供さんの体の中に抗体があれば感染リスクも下がるし、メリットが出てくるんじゃないかなと思うんですけれども、そこら付近の観点はどうですか。
○保健福祉課長(有馬清武君)
 お答えいたします。
 やはりメリット、デメリットにつきましては、厚生労働省から示されていることを町といたしましては周知させていただいて、接種する、しないというのはやはりその保護者の方、打たれる方の意思に尊重されると考えておりますので、町といたしましては、そういった判断の材料となる情報は周知させていただきたいというふうに考えております。
 以上です。
○8番(東 弘明君)
 これはある市議会なんですけれども、実際にはその市では新型コロナウイルスワクチンの5歳から11歳への接種について、頭痛や発熱などの副反応が臨床試験で確認されていることを踏まえ、子供や保護者が安心して接種できる体制をしいているんですけれども、そのときにこの市は、看護師が常駐する専門相談窓口を活用し、小児の接種に関する相談に24時間対応するという、そういう窓口をつくっているわけなんですよ。そこのところが、親御さんの子供が不安に思ったときにちゃんと説明できるような、そういう窓口というのは必要だと思うんですけれども、どうでしょうか。
○保健福祉課長(有馬清武君)
 お答えいたします。
 昨日の答弁でもお答えいたしましたが、窓口といいますか電話対応を、保健センターのほうにも専用ダイヤルを設けております。そういった不安に思われる方はそういったところを利用していただいてご質問いただけたらと。あと、またそれぞれの主治医の病院の先生がおられると思いますので、やはりそういったところにも相談をしながら、最終的には当事者の方がご判断いただくと。
 国のほうにおいても、そういった専用ダイヤルというものを設けておられる。また、県のほうにおいてもそういった専用ダイヤル、相談ダイヤルを設けておられると思いますので、そういったところを大いに利用していただいて、不安に思われる方はご利用いただきたいというふうに考えております。
 以上です。
○8番(東 弘明君)
 保健センターにも相談窓口があるということです。そこのところの対応が時間が区切られて、行こうと思ったときに電話が通じなかったというようなことがないことと、県とか国とかそういう相談ができる窓口の電話番号とか連絡先、そういうところを周知徹底するということは一番大事なことだと思いますので、そのことは周知徹底をお願いしたいと思います。
 それから、特に接種が必要な人ということであるわけなんですけれども、小児ぜんそくとか糖尿病とか腎臓や心臓が悪いなど基礎疾患がある子供は、重症化のリスクが高いのでぜひ受けてもらいたいという、そういうのがあるわけなんです。オミクロン株が広がる前のデータだが、5歳から11歳におけるワクチンの2回目接種後の7日以降の発症予防効果は90%に上り、健康を守る役割を十分に果たすと見られると。同居家族に高齢者がいる、受験を控えている、感染して学校や行事を休みたくない、それぞれの状況を踏まえてどうするかを考えればよいと。心配があれば、先ほどあったようにかかりつけ医などに相談して対応するのもいいということなんですけれども、基礎疾患があるとかそういう持病を持っている方が本当に一番……。それで感染源にもなるし、そこから感染を広げるという、そこら付近のところのリスクも増えてくると思う。だから、推奨という形ではあるんですけれども、そこのところ、子供さんの命を守っていくという観点からしても、ただ推奨するというだけでなくて、このワクチンを打って、怖いものじゃなくて実際に自分の命を守るためには必要なものだよという、そういう説明が必要になってくると思うんです。どうでしょうか。
○町長(前 登志朗君)
 議員のご心配もごもっともだとも思いますけれども、実際にはまだ国内にその年齢層のデータがございません。3月に入ってから始まっているわけなんですけれども、まだごく一部の地域でごく一部のお子さんが実施されているだけで、またこれが世界的にもほぼデータがないという現状において、新しくできたワクチンを積極的に推奨するということはなかなか難しいものではないかと考えております。
 ご存じのように、これまで子供さんたち、最近かかるようになってまいりましたけれども、ほぼその子供さんたちについては無症状または軽症ということでございます。議員がご心配していらっしゃるように、社会全体の免疫力を上げるという観点からはそういうことも必要だということは十分理解しながら、ただ、子供さんにとってそれがどういうものなのかということは、実際にデータのない中で町としても推し進めることはなかなか難しい問題でございますので、そこのところはご家族の皆さんがよく判断をしていただいて、その中で、当然受けることによってそれがプラスになる基礎疾患を持ったお子様ですとか、受ける必要がある子供さんたちもいらっしゃるわけですから、その辺のところもきちんと判断をしていただいて受けていただくという町のスタンスでございます。
 以上でございます。
○8番(東 弘明君)
 今、町長の答弁にもあったんですけれども、実証例が少なくてデータが少ないという、そういうのも理解できます。だけども、海外に行くと5歳から11歳、またその下もあるわけなんですよ。だから、実際にはそういうデータが幾らでもあります。日本がワクチン接種をしたというのも、海外で効くということで海外から日本に入ってきてワクチンを確保して、そして全国民にワクチン接種ができたわけなんですよ。データがないんじゃなくて、データはいっぱいあります。国内では3月からしか始まっていないですから、国内でも少ないですけれどもデータはあるんですよ。先ほど紹介したんですけれども、熱が出るとかそういう副作用、そういう凡例はある。だけども、それが重症化して、そして亡くなったとかそういうのであります。
 町長がおっしゃったように、実際には子供さんがあまり重症化しないという、そこがまた一番安心でもあると言えると思うんですけれども、一番怖いわけなんですよ。新しい株ができて、これで子供さんが重症化したときに、それでは遅いわけなんですよ。
 だから、そこのところの情報がないんじゃなくて、いろんなそういうのはあるわけですから、そこも十分に鑑みながら前向きに検討して、我が島の将来を担う子供たちを安心して育てていくためにも前向きに検討していただきたいと思います。
 1点目のコロナワクチン感染症対策についてはいろいろあるんですけれども、時間の配分等もありますので、これで2点目に移りたいと思います。
 障がい者福祉の取組について。
 1.障がい児に対する支援にはどのようなものがあるのか。また、今後の支援内容等の拡充についてはどう考えているのか。
 2.障がい者雇用の実態はどのようになっているのか。また、障害者就労支援施設「さねん」における利用者の状況はどうなっているのか、お尋ねします。
○町長(前 登志朗君)
 2点目のご質問にお答えさせていただきます。
 障がい者福祉の取組について1点目のご質問、障害のある子供に対する支援に療育と称される福祉サービスがあり、和泊町では約90人の児童が利用しています。これは国の必須事業で、島内では6つの事業所において、計画作成等を担う相談支援サービスと通所型の児童発達支援・放課後等デイサービス及び訪問型の保育所等訪問支援が実施されています。いずれのサービスも、個々の特性について評価を行った上で、それに応じた関わりを通し、対象となる児童が無理なく社会と共存できる手段や方法を模索し、有効な訓練を実施していくものです。
 なお、対象となる児童は身体に障害のある児童、発達障害またはその可能性のある児童、知的障害のある児童などとされており、診断や各種手帳については必須ではありません。
 今後の支援の拡充については、地域におけるニーズの把握を行った上で、関係者の皆様と協議し検討してまいります。
 次に、2点目のご質問にお答えいたします。
 障害者の雇用実態について本町では把握しておりますのは、今年度においてあまみ障害者就業・生活支援センターに新規相談者が2名、障害者就労支援施設さねんに新規利用者が2名、一般企業就労に2名の方がつながっております。障害者就労支援施設さねんにおける利用者状況は、給付決定者数22名のうち、実利用者月平均は20名です。
 障害者の雇用・就労は、経済的自立の手段であるとともに社会参加や社会貢献の基本となるものであり、その適性と能力に応じて働くことができる環境づくりが必要となっております。奄美市にあるあまみ障害者就業・生活支援センターや障害者就労支援施設さねんなど関係機関と連携を図りながら、地域での就労継続支援ができるよう取組を続けてまいります。
 以上で壇上からの答弁を終わります。
○8番(東 弘明君)
 今の町長のご答弁からも分かったわけなんですけれども、実際には90人の方が6つの施設でいろいろ、普通の学校で就労できるような、そういういろんなサポートを受けているということであったんです。その90人の中で一般学級に復帰できたという、そういう事例はどれぐらいありますか。
○保健福祉課長(有馬清武君)
 この療育制度を利用いたしまして、今、幼稚園、小さい頃から小学校、中学校まで継続して利用されているお子様、90名おられますけれども、その中からそういった療育を使用することなく学校へ戻られたという方は、ちょっと今のところ、私のほうでは申し訳ありませんが把握できていないところです。申し訳ありません。
○8番(東 弘明君)
 いろいろ、前回もちょっと話をしたんですけれども、障害児を持つという親御さん、特にお母さんの心労というのはいかばかりかという、そういうことを感じながら、ある家庭を訪問したときに、長女は健常者で生まれたと。だけども下の子が障害者で生まれたと。子供だからかわいいですよね。かわいいんだけれども、やっぱり思うようにいかないものだから、主人がその子供を何でそんなにあるのかとかいろいろいじめが入ったり、その中でお母さんというのはその子供を必死に守りながら育てていくわけなんですよ。
 実際に我が家に障害のある子供がいたときに、自分たちはどういうふうにしてその子供を本当に成人になって一人前になるまで気をもみ、そして育てていくことができるかという、そこのところではいろんな大変な思いを障害を持ったがばかりに感じているわけなんですよ。思っているわけなんですよね。だけども、それをどうすることもできない。
 そこのところが一番、自分たち町民がその子、障害者を持った親に寄り添って励ましていく、また、よもやするとその逆もあって、あそこの家庭はこうこうだよねと聞いたこともあります。そういうふうに卑下する、そういう世間の人もいるわけなんですよ。だから、そういう方々をどういうふうにしていろんな健常者と同じようなレベルまで育てていくのかというのが、今の6つのぽてととかいろんなそういう施設でもあるだろうし、障害者の施設にもなってくると思うわけなんですよ。
 だから実際、自分が感じることは、その障害者の親御さんと同じ思いで自分たちが社会参加に協力していく、その励まし、取組というのが一番大事じゃないかなと思いながら質問しているわけなんです。
 この方は、子供さんが少し小さく生まれて、保育器の中でしばらく育てなければならない。その中で子供さんの染色体の検査が必要だったということで、島内には染色体の検査をする施設がなくて、施設があれば簡単なんですけれども、実際には島外に出て、そして医療センターで見てもらったら障害のある子供と言われたということでありました。島では医療が限られているので、このような事態で生まれると病気などとても大変なんですよね、実際に。そして、その子供は定期的に病気の検査を受けるために島外の大きい病院に行かなければならないという、そういうのも年に3回検査を受けなければならないと。そういうのも島外に出て宿泊して検査を受けて帰るという、そういう大変な思いをしながら子育てしてきていました。
 そして、そのときに和泊町児童島外受診旅費助成金で年3回は旅費等を一部助成してもらったということです。大変に喜んでおりました。そしてそのときに必ず、これは当たり前といえば当たり前なんですけれども、領収書と島外で治療を受ける証明書と島外で治療を受けた証明書が必要でしたと。そして、役場まで提出が困難な障害の方は申請していない人もおるということです、申請が難しくてなかなかね。であればもうという、泣き寝入りということじゃないですけれども、その手続が難しいがばかりに申請していない人もいるということでありました。
 そして、2歳頃から保育園に入り、療育センターのびのびに通って過ごしておったわけなんですけれども、小学校への入学は特別支援学級が望ましいとの学校側からの通知だったと。支援学校はないので最初から小学校は支援教室を希望し、そして個別計画を立ててもらい、地元の支援学級で6年間学びましたと。支援学級が設置されているところとないところとありますか。小学校なんですけれども、4小学校とも支援学級はありますか。
(「あります」と呼ぶ者あり)
○8番(東 弘明君)
 それで、この子供が行っていたときには、支援教室がなくて困っている親や先生となじめずに不登校になる子、いろんなケースも聞いていたと。将来は島で学べたらとの声も多く、すくすくという会があっていろんな活動をしながら、その後、大島養護学校高等部沖永良部訪問教室が開講され、現在は支援教室数の隣で通学している子もいますと。島内に学校があるのとないのでは進路がかなり違ってきますと。高校進学のときには、島内への進路も選択枠が増えたのでうれしかったと。中学校に上がる準備として、支援学校も見学してくださいと学校側からあったので、勧められて5年生のときに子供さんを連れて大島養護学校中等部を見学に行ったことがあったと。支援学校を見学に行くとき、そういうときにも旅費助成とかはありますか。
○保健福祉課長(有馬清武君)
 今、見学に行かれるときの旅費助成があるかという質問ですが、そういった旅費助成はございません。
○8番(東 弘明君)
 そして、親御さんは大島だけじゃなくて、自分の子供をどうするんだという思いで鹿児島まで実費で行ってきたということでありました。その結果、養護学校に預けるかどうか迷ったんですけれども、地元の学校で今まで育ってきたみんなと一緒に中学までは一緒に学ばせたいということで、中学校の支援学級へ入学させたということでありました。また、3年間、友達にも刺激を受けながら楽しく過ごすことができたと喜んでいました。
 小さいときから共に成長してきた友達と学ぶことはすごくよかったと思うと。健常者、障害者が同じ場で生活できる環境は大事だと思うと。理解あるお友達が多くてすごく感謝したという、本当に恵まれた子ですよね。自分も知っているんですけれども、本当に明るいですよ。そして家庭のことを感じると。親がその子供がいるから、その子供が一家をみんなまとめ役というんですか、その子のためにという家族みんなの思いがあって、すばらしいご家族だったと思いながらでありました。
 今度は支援学校の見学についてなんですけれども、今度は高校をどこに進学させるのかを選択しなければなりません。普通の子であればスムーズに地元の高校を選べるわけなんですけれども、障害児を抱えている親は、大事な進学を節目に突きつけられる現実が心苦しいと思いましたと。島にないがばかりに、どうするんだと心苦しく思ったと。
 鹿児島県内には支援学校が幾つかあり、それを選択するのは親と本人ですと。見学だけで、その学校のよさや子供に合っている学校なのかを選択するのは非常に難しいと。そして、沖永良部の分教室も見学しましたと。集団生活での訓練が必要と感じ、島の子も通っている大島の養護学校、一番情報もあって沖永良部と環境も似ているので大島養護学校を選んだということでありました。子供の将来のことを思えば、もっともっといっぱい見て、合うところを探したかったんだけれども、何せそこまでの余裕はなかなか持てないですよ。だから大島養護学校に決めて、そこに今行っているわけなんです。
 その中で、やはり自立へ向けて集団生活での訓練も必要かと思い、大島養護学校を選んでいるわけなんですけれども、見学と一部の旅費の助成金もあればいいなと思ったということであったんです。ないわけなんですよね。
 そして高等部に無事入学、そこはちょっと問題があるんですけれども、大島養護学校には寮はないので、福祉施設の希望の星学園に入所と。ここには奄美群島の各島からも養護学校へ通っている子がほとんどですと。沖永良部からも数人いましたと。入学して半年過ぎましたが、元気で過ごしている様子です。初めて運動会も楽しく見学したという、そういうこともありました。心身障害児施設等入所児見舞旅費助成金として旅費の一部を年3回助成があるということで、大変喜んでおりました。それも施設長の印鑑や旅費の領収書が必要ですと。助成を申請していない方や知らなかった方もいましたという、徹底できてなかったということですよね。
 私は申請しましたが、それ以上に、帰省での迎え等の旅費は親が負担なんですよね。だから、そこのところも大変だと。療育手帳の判定が上がると重度特別児童扶養手当の対象になり、小さいときから独自の認定を受けていましたと。定期的に安定検査も受けていましたと。それでも対象外になる子もいるようですと。その判断が、世論では地域差が今、問題視されているという観点もあるということでありました。
 しかし、大島養護学校に進学してからは、福祉施設へ入所は父母が監護していないものとみなされて、特別児童扶養手当の受給資格が喪失してしまいましたと。しかし、その養護学校の寄宿舎、寮に入っていればこれがもらえると。寮に入っていたらもらえる、施設に入っていたらもらえないという、そこら付近のところも国の法律に決まっているということでありました。そこのところが12月議会でもちょっと課長の答弁の中にあったわけなんです。
 支援関係なんですけれども、今回、奄美群島開発の推進に関する要望書が今年度11月に国のほうに要望されておりますが、その中で、子供たちだけの問題じゃないんですけれども、島外受診に必要な交通費の助成制度の創設ということで要望しておりますので、大島郡全体で国のほうには要望を行っているという取組があるということであったんです。そこのところ、今答えは出ていないと思うんですけれども、そこに旅費助成とかあるわけなんです。それを実際に適用して使えるのか、そこのところはどうですか。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 お答えします。
 今のところ要望ということですので、直接それが使えるかどうか今定かではありませんが、使えるような形で群島全部合わせて要望しているところと聞いております。
○8番(東 弘明君)
 前回もそのことをちょっとお願いしたんですけれども、陸続きであれば、大島本島であれば、鹿児島本島であれば旅費とかそういうのを支給してもらわなくてもさっと行けるんですよ。だけども離島、学校がない島ですよね。そこのところはどうしても対象でなければ、子供に会いに行くのも年3回あるんです。それで親御さんは思った。じゃ子供が島に帰ってくるときにも親御負担ということで、養護学校とかそういう施設がない島の大変さというんですか、そこのところを実際に強く要望をしていくということは一番大事だと思うんですよ。これができる、できないで終わるんじゃなくて、できるようになるまで問い続けていく、お願いしていくという努力、そこのところはどうでしょうか。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 引き続き、医療の関係の平等性が各島々ありますので、要望等については引き続き要望していくことになると思います。
○8番(東 弘明君)
 そこのところは強く要望してください。それが、予算がいただけるようにしっかりお願いをしたいと思います。
 先ほどもちょっとあったんですけれども、医療費の助成金をもらうのに手間がかかり、受給していない方もいるということです。受給の申請の簡素化、そこのところと、実際にしていない人もいるということですので、そこら付近の掌握はできないでしょうか。
○町民支援課長(玉野憲治君)
 お答えします。
 現在のところ、支給を受けていない方々の把握はしておりませんが、広報等を通じて、こういう事業がありますよということで広報等は行っていきたいと思っております。
○8番(東 弘明君)
 あと1点、心身障害児施設等入所児見舞旅費助成支給を知らない保護者、手続をしていない人もいるということですので、そこのところも掌握して、そういう漏れがないように、支給助成は全ての方が家庭の負担のある中でしているわけですので、知らなかったという人がいないようにしっかり掌握をしていただきたいと思います。
 そして、時間もなくなってきましたので、障害者雇用施設の実態はどのようになっているのかということと、さねんにおける利用者の状況はどうなっているのかということでありますけれども、今先ほど町長からもあったように、奄美に2名、さねんに2名、一般で2名という、そういう説明等もありました。実際、22名の中で毎月20名ぐらいの方がご利用されているということでありました。
 その中で今、さねん、そういう障害者の施設の工賃向上計画と、そういうのがありますよね。そこのところが平成24年からずっと3年ごとに来て、今回、令和3年度から令和5年度の策定をするようになっているわけなんですけれども、その中で工賃の30年から元年、2年度と少しずつ上がっています。30年度が1万6,437円で、504円のアップです。令和元年度が1万6,762円、471円のアップです。令和2年度、1万7,470円で812円のアップということで、自立支援という、障害者年金とそこの工賃、給料で安心して生活ができるような、そういうことになってくると思うんです。
 そこで今日、アクアポニックスだったか、そういう農福連携ということで、さねんを修了している方が自立というか、さねんの中で水耕栽培で自給野菜、それを生産するという取組も、実際にはさねんにいる皆さんがいろんな分野で羽ばたいていく、自立できるようなそういう一環だと思うんですよ。そういうのも大いに目指しながら、そういう所得があるからこっちももちろん上げていくということになると思います。
 そのことと、農福連携ということであと1点、以前にキクラゲ栽培というのをお願いした。これをさねんでさせなさいということで、キクラゲ栽培が魅力があるから取組をお願いできないですかという、そういう話をしたことがあるんですけれども、これは実際には推進するということじゃなくて、もう島で商売になっていると、そういうことであったんです。このことは、さねんとかそういうところで一番向いていると思うんですよ。仕事そのものも大変といえば大変。ハウスの中で年がら年中取れるそうです。これは、障害者であっても高齢者であってもできる一つの農福連携の取組になってくると思います。
 だから、実際にさねんでそのことができてモデルになると今度は高齢者も、今キクラゲの利用率は高いみたいですので、そういうふうな広がりをつくっていけるんじゃないかなと思ったりもしているところなんですけれども、そういう取組、そこら付近はどうでしょうかね。
○町長(前 登志朗君)
 ありがとうございました。
 ただいま議員からございました農福連携の件でございますが、それは今年度の企業版ふるさと納税で100%賄えることになっております。ですから、こうして様々なふるさと納税ですとか企業版ふるさと納税などを頂くことによってそういう新しい、思い切った事業に取り組むことができるというのも非常にありがたいなと思っているところでございます。
 私も、去年徳之島のほうに出張があったときに、せっかくなので、徳之島では農福連携を大きくしているところがございまして、水耕栽培で完全に無農薬で立派な野菜を作っていらっしゃいました。地元のスーパーに、ある程度の高値で全て完売しているようなシステムができておりましたので、今回の事業をきっかけに今後そういう展開ができるように、また、障害者の皆さんがきちんと自分で稼いで例えば貯金ができるとか、そういう形になることによってその親御さんたちも将来に向けて安心ができるわけですから、もちろん本人たちの自立、そしてまた親の皆さん方の安心ということも含めて、積極的に取り組んでいきたいと考えております。
 以上でございます。
○8番(東 弘明君)
 もう時間もなくなってまいりましたので、いろんな取組の中から、障害を持ちながらも社会参加ができ、そして安心して暮らせるんだという、そういうモデルを和泊町でできればと思いながらなんですけれども、これは障害を持った方が自立したり、そういうちょっと記事があったもので紹介して、自分の一般質問を終わりたいと思うんです。
 ある都内に住む知人は、外出時にリュックサックに公益社団体法人製作という、訳あってこちら側で止まりますと、リュックに。このキーホルダーをいつもつけていたと。理由を聞くと、エスカレーターに乗った際、大体みんな上がっていると右側に上っていく人が多いわけなんですけれども、その本人は体が不自由で、立つには右側の支えがないと立てないということで、そういうキーホルダーをつけて右側に立っていたということです。
 本来、エスカレーターは立ち止まって利用するもの。知人のような事情を抱えた人たちのほうが配慮するのは悲しいことだが、マナーを守れない他者を責めただけでは解決しないと。多様な立場の人がいる。皆が想像力を働かせればもっと優しい社会になるだろうという、そういうことがありました。
 そしてあと1点、小学校の先生なんですけれども、こんな話を伺ったことがあると。
 担任した学級に、授業中にいつも居眠りをする女子児童がいたと。優しく注意するがなかなか改善しないと。そこで怒ったんじゃなくて、ある日、その少女が提出した宿題のノートを見たと。数行だけ書かれて、最後の文字はにじんでいたと。涙のせいではと想像したその先生は少女に聞いたと。自分の病弱な母が寝込みがちで、家事と弟たちの世話に追われて宿題まで手が回らない、そういうお話であったと。この先生は、この少女の一家の幸せを祈り、また教鞭では優しく接し、そして励まし続けて、その少女は小学校の教員になったと。
 障害者のことを今日お願いとかお話ししたわけなんですけれども、想像力の想という文字は相手の心と書いて想うと読むと。一人一人がそういう障害者の立場に立って、いろんな政策、いろんな物の捉え方をしながら社会共同参画ができるような、そういう和泊町、まちづくりを共にしっかりしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
 これで一般質問を終わります。
○議長(永野利則君)
 これで東弘明君の一般質問を終わります。
 ここで休憩します。
休 憩 午後 零時14分

お問い合わせ

和泊町役場議会事務局 

TEL:0997-92-2569

FAX:0997-92-3176